JP2002140983A - パネル保護基板を使用した表示パネルの製造方法および製造装置 - Google Patents

パネル保護基板を使用した表示パネルの製造方法および製造装置

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JP2002140983A
JP2002140983A JP2000331976A JP2000331976A JP2002140983A JP 2002140983 A JP2002140983 A JP 2002140983A JP 2000331976 A JP2000331976 A JP 2000331976A JP 2000331976 A JP2000331976 A JP 2000331976A JP 2002140983 A JP2002140983 A JP 2002140983A
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panel
gas
protection plate
sealing
display panel
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JP2000331976A
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English (en)
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Masafumi Okawa
政文 大河
Hiroyuki Kado
博行 加道
Kazuya Hasegawa
和也 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉式連続封着装置において基板位置ずれが
無く、さらに青色蛍光体の劣化の少ないパネルを提供す
る。 【解決手段】 仮固定された封着前パネルの下部にパネ
ル保護板を配置し、パネル保護板および仮固定パネルを
一体として封着炉に投入する。このパネル保護板に設け
られたガス排気系、ガス導入系よりパネル内に乾燥ガス
を流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示パネル、特にプ
ラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以下では、従来のプラズマディスプレイ
パネルについて図面を参照しながら説明する。図10は
交流型(AC型)のプラズマディスプレイパネルの概略
を示す断面図である。
【0003】図10において、41は前面ガラス基板で
あり、この前面ガラス基板41上に表示電極42が形成
されている。さらに、表示電極42は、誘電体ガラス層
43及び酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層44
により覆われている。
【0004】また、45は背面ガラス基板であり、この
背面ガラス基板45上には、アドレス電極46および隔
壁47、蛍光体層(50〜52)が設けられており、4
9が放電ガスを封入する放電空間となっている。前記蛍
光体層はカラー表示のために、赤50、緑51、青52
の3色の蛍光体層が順に配置されている。上記の各蛍光
体層(50〜52)は、放電によって発生する波長の短
い真空紫外線(波長147nm)により励起発光する。
【0005】蛍光体層50〜52を構成する蛍光体とし
ては、一般的に以下の材料が用いられている。
【0006】「青色蛍光体」:BaMgAl1017:E
u 「緑色蛍光体」:Zn2SiO4:MnまたはBaAl12
19:Mn 「赤色蛍光体」:Y23:Euまたは(YxGd1−
x)BO3:Eu 各色蛍光体は以下のようにして作製できる。
【0007】青色蛍光体(BaMgAl1017:Eu)
は、まず炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸マグネシウ
ム(MgCO3)、酸化アルミニウム(α−Al23
をBa、Mg、Alの原子比で1対1対10になるよう
に配合する。次にこの混合物に対して所定量の酸化ユー
ロピウム(Eu23)を添加する。
【0008】そして、適量のフラックス(AlF2、B
aCl2)と共にボールミルで混合し、1400℃〜1
650℃で所定時間(例えば、0.5時間)、還元雰囲
気(H 2、N2中)で焼成して得る。
【0009】赤色蛍光体(Y23:Eu)は、原料とし
て水酸化イットリウムY2(OH)3と硼酸(H3BO3)と
Y、Bの原子比1対1になるように配合する。次に、こ
の混合物に対して所定量の酸化ユーロピウム(Eu
23)を添加し、適量のフラックスと共にボールミルで
混合し、空気中1200℃〜1450℃で所定時間(例
えば1時間)焼成して得る。
【0010】緑色蛍光体(Zn2SiO4:Mn)は、原
料として酸化亜鉛(ZnO)、酸化珪素(SiO2)をZ
n、Siの原子比2対1になるように配合する。次にこ
の混合物に所定量の酸化マンガン(Mn23)を添加
し、ボールミルで混合後、空気中1200℃〜1350
℃で所定時間(例えば0.5時間)して得る。
【0011】上記製法で作製された蛍光体粒子を粉砕後
ふるい分けすることにより、所定の粒径分布を有する蛍
光体材料を得る。
【0012】以下従来のPDPの製造方法について説明
する。
【0013】背面ガラス基板上に、銀からなるアドレス
電極を形成し、その上に誘電体ガラスからなる可視光反
射層と、ガラス製の隔壁を所定のピッチで作成する。
【0014】これらの隔壁に挟まれた各空間内に、赤色
蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体を含む各色蛍光体ペー
ストをそれぞれ配設することによって蛍光体層を形成
し、形成後500℃程度で蛍光体層を焼成し、ペースト
内の樹脂成分等を除去する(蛍光体焼成工程)。
【0015】蛍光体焼成後、背面板の周囲に前面板との
封着用シール材として低融点ガラスペーストを塗布し、
低融点ガラスペースト内の樹脂成分等を除去するために
350℃程度で仮焼する(低融点ガラスペースト仮焼工
程)。
【0016】その後、表示電極、誘電体ガラス層および
保護層を順次形成した前面板と、前記背面板を隔壁を介
して表示電極とアドレス電極が直交するよう対向配置
し、少なくとも一方の基板の外周辺部に低融点ガラス材
料からなるシール層を450℃程度で焼成・軟化させて
周囲を密封する(封着工程)。この封着工程の直前にお
いては前面基板と背面基板をそれぞれ所定の位置に配置
された基板位置合わせマークをカメラ等で確認し、位置
合わせした後にそれぞれの基板の相対的な位置がずれな
いよう、クリップ等で仮固定する。このパネル組立体を
バッチ式加熱炉内に配置し、所定のパネル封着温度プロ
ファイルによってパネル封着を行う(バッチ式封着処
理)。または、このパネル組立体を所定の温度に設定さ
れたヒーターが順番に配置されてあるトンネル状の加熱
炉の中を通り抜けていくことにより所定のパネル封着温
度プロファイルによってパネル付着を行うこともできる
(枚葉式連続封着処理)。
【0017】その後、350℃程度まで加熱しながらパ
ネル内を真空ポンプなどで排気し、加えてガス吸着部材
のガス吸着効果の開始によりパネル内を真空状態に保持
し(排気工程)、終了後に放電ガスを所定の圧力だけ導
入する。
【0018】また、製造工程の短縮を目的として封着工
程から排気工程までを連続して行う製造方法および製造
装置も提案されている。
【0019】従来プラズマディスプレイパネルの製造方
法においては、前記のように基板加熱を要する工程がい
くつか存在する。
【0020】しかし、これらの加熱工程において、使用
している蛍光体が熱劣化するという問題があり、特に封
着工程において、青色蛍光体の劣化が大きかった。これ
は青色蛍光体として使用しているBaMgAl1017
Euが封着工程で熱劣化し、発光強度低下および発光色
度の劣化を起こす原因となっていると考えられている。
【0021】これを解決するために封着時にパネル内部
に乾燥ガスを導入し、青色劣化を抑える封着方法(特願
平11−168995号)が考えられている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来のパネル封着工程
において、その直前に行った基板の相対的な位置合わせ
がずれてしまうという課題がある。この位置ずれが数1
0μm程度でパネル表示の際に点灯ムラや輝度ムラなど
製品にとって致命的な欠陥となってしまう。このため仮
クリップの数量、配置、加重などの対策をとる必要があ
るが、それだけでは不十分である。バッチ式加熱炉を使
用したバッチ式封着処理ではその内部に配置されたパネ
ル組立体が移動することがないため比較的位置ずれの心
配はない。しかし、バッチ処理のため、その処理ごとに
加熱炉の昇温と降温を繰り返すことになるため熱効率が
悪く、生産性にも問題がある。また、トンネル状の加熱
炉を使用した枚葉式連続封着処理では設定された温度プ
ロファイルを維持した炉内をパネル組立体が通過すれば
よいため、熱効率が良く、さらにパネル組立体を連続投
入することによって高い生産性を得ることができるが、
トンネル状の炉内をパネル組立体が移動する際に、パネ
ル組立体の受ける振動によって基板の相対的な位置ずれ
が生じる可能性が高いという課題を持っている。
【0023】また、蛍光体の熱劣化防止対策としてパネ
ル封着工程時にパネル内部に乾燥ガスを流す工法を実現
するには加熱炉内にてパネルに乾燥ガスを供給する機構
が必要となる。バッチ式の加熱炉ではパネルは移動しな
いために加熱炉内の一部にガス導入系統およびガス排気
系統を設置することは比較的容易であるが、先に述べた
ような熱効率と生産性の問題がある。
【0024】そこで本願発明はこのような問題に対し
て、トンネル状の加熱炉を使用した枚葉式連続封着処理
を適用したパネル封着工程時に生じる基板の相対的な位
置ずれを小さくし、さらに提案されてある蛍光体の熱劣
化防止工法に対しても有効な製造方法を提供するもので
ある。また、本願発明を適用した工法により、パネル内
の不純ガスの少ない良好な特性を持った表示パネルを提
供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示パネルの製造方法は基板の相対的な位
置合わせが完了したパネル組立体の下部にパネルの移動
による振動を直接パネルに加えることのないパネル保護
板を配置してトンネル状の連続封着炉に投入することを
特徴としている。さらに、そのパネル保護板がガス排気
系統およびガス導入系統を有することによってパネル封
着時にパネル内部空間に水蒸気を含まない乾燥ガスを導
入し、蛍光体の熱劣化を防止することができることを特
徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明
する。図11は、本発明の一実施の形態における交流面
放電型プラズマディスプレイパネルの概略を示す断面図
である。
【0027】このPDPは、前面ガラス基板21上に表
示電極22と誘電体ガラス層23、保護層(MgO)2
4が配された前面板と、背面ガラス基板25上にアドレ
ス電極26、隔壁28および蛍光体層29が配された背
面板とを張り合わせ、前面板と背面板間に形成される放
電空間30内に放電ガスが封入された構成となってい
る。
【0028】蛍光体層を構成する蛍光体材料の組成とし
ては、一般的にPDPの蛍光体層に使用されているもの
を用いることができる。その具体例としては、 「青色蛍光体」:BaMgAl1017:Eu 「緑色蛍光体」:Zn2SiO4:Mn 「赤色蛍光体」:(Y、Gd)BO3:Eu を挙げることができる。
【0029】パネル封着工程において使用する加熱炉に
は図1に示すような所定の温度に設定されたヒーターが
各加熱ゾーンごとに順番に配置されたトンネル状の加熱
炉12を適用する。パネル投入口よりパネル組立体を連
続して投入し、おのおののパネル組立体がトンネル炉を
通過する間に所定の封着温度プロファイルによって加熱
される。加熱炉12内ではSUS等で加工されたパネル
搬送用ベルトがパネル組立体を投入口から取出口まで所
定の速度で搬送する。その後、パネル取出口より封着の
完了したパネルが排出されてパネル封着工程が完了す
る。
【0030】以下、本実施の形態における工程について
説明する。
【0031】(第1の実施の形態)図2に第1の実施の
形態を実現する封着前パネルおよび装置構成を示す。前
面基板1と背面基板2の間には、封着部材3が設けら
れ、封着用加熱炉に投入される前工程で所定の位置に相
対的に位置合わせされており、クリップ17等で仮固定
されている。このパネル組立体を位置ずれしないように
パネル保護板18の上に配置し、パネル保護板18ごと
加熱炉12に投入する。加熱炉12内ではパネル組立体
を搬送するためのベルトが引き込まれており、パネル保
護板とその上に配置されたパネル組立体がトンネル炉内
に引き込まれる。このパネルを加熱炉12により、図3
の温度プロファイルで封着部材3の軟化温度以上まで加
熱することにより封着した。
【0032】加熱炉12内の封着部材3の軟化温度に設
定されたゾーンにおいて前面基板1、背面基板2は封着
部材3の軟化とクリップ17の押さえ込みによって張り
合わされる。この状態において前面基板1と背面基板2
はわずかに移動に関する自由度を持つ。パネル搬送のた
めに加熱炉12内の搬送用ベルトはパネル組立体にわず
かながら振動を与えてしまうが、パネル保護板18によ
りパネル組立体は直接搬送用ベルトに接していないの
で、パネル保護板18によってその振動が緩和されて両
基板の相対的な位置ずれを防ぐことができる。
【0033】(第2の実施の形態)図4に第2の実施の
形態を実現する封着前パネルおよび装置構成を示す。パ
ネル保護板18にはパネル内部のガスを排気することを
目的としたガス排気系統70およびパネル内部空間に乾
燥ガス等を導入することを目的としたガス導入系統71
が設置されてある。前面基板1と背面基板2の間には封
着部材3が設けられており、両基板の相対的な位置合わ
せを行った後、、クリップ17等で仮固定する。このパ
ネル組立体をパネル保護板18上に配置する。背面基板
2に形成されてある第1のガラス管5はパネル保護板1
8に設置されてあるガス排気系統70に接続され、同様
に第2のガラス管7はガス導入系統71に接続されてあ
る。パネル保護板18に設置されてあるガス排気系統7
0およびガス導入系統71はパネル封着温度(例えば4
50℃程度)に耐えうることのできる材料(例えばSU
Sなど)からなるフレキシブルチューブ72、73など
でパネル保護板18外部にある排気装置4およびガス導
入装置6とそれぞれ接続されている。パネル保護板上で
先に述べた排気装置4、ガス導入装置6と接続されたパ
ネル組立体はパネル保護板18ごと加熱炉12に投入さ
れる。加熱炉12内ではベルトによってパネル保護板1
8およびその上に配置されたパネル組立体がトンネル炉
内を搬送されて引き込まれていくが、同様にフレキシブ
ルチューブ72、73もトンネル炉内に引き込まれてい
くため、パネル組立体は加熱炉12の外部に設置されて
ある排気装置4およびガス導入装置6と接続された状態
を保持している。パネル内部へのガス導入および排気は
バルブ10、8の開閉で行われる。
【0034】このパネルを加熱炉12により、図5の温
度プロファイルで封着部材3の軟化温度以上まで加熱す
ることにより封着した。
【0035】加熱炉12内の封着部材3の軟化温度に設
定されたゾーンにおいて前面基板1、背面基板2は封着
部材3の軟化とクリップ17の押さえ込みによって張り
合わされ、パネル内部の気密を保持する。ここでバルブ
8を開き、排気装置4によってフレキシブルチューブ7
2、パネル保護板18上のガス排気系統70および第1
のガラス管5を通してパネル内の排気を開始、バルブ1
0を開きガス導入装置6によって、フレキシブルチュー
ブ73、パネル保護板18上のガス導入系71および第
2のガラス管7を通してパネル内への乾燥ガス導入を開
始した。
【0036】この後、パネルは封着ピーク温度を迎え、
冷却工程を経て加熱炉12のパネル取出口からパネル保
護板18ごと排出される。加熱炉12からパネルが取り
出された後、封着完了したパネルをパネル保護板18か
ら取り外す。
【0037】このようにして、第1の実施の形態で述べ
たように基板の相対的な位置ずれもなく、蛍光体の熱劣
化の少ないパネルを提供することが可能となる。
【0038】本実施の形態においてパネル保護板上18
にガス排気系統70、フレキシブルチューブ72、排気
装置4およびガス導入系統71、フレキシブルチューブ
72、ガス導入装置6を複数設置されている場合におい
てはパネル内部に導入するガスの流れを複数に制御する
ことが可能となり、面内均一性のより良いパネルを製造
することができる。
【0039】本実施の形態において加熱炉12がトンネ
ル炉内部をある程度の乾燥雰囲気に保持する機構を持つ
ならば、図6に示されるようにパネル保護板18上のガ
ス排気系統70、フレキシブルチューブ72および外部
の排気装置4のみで構成される装置によって、パネル内
部を第1のガラス管5から排気し、第2のガラス管7の
開口部よりトンネル炉内の雰囲気ガスをパネル内に吸気
することでも同様の効果が得られる。
【0040】また、本実施の形態におけるガス導入装置
6がパネル内に放電用ガスを供給することができるなら
ば、図7の温度プロファイルに示されるような加熱炉を
使用することによって、封着後に常温までパネル温度を
降温させることなくパネル内真空排気工程を行う連続処
理にも適用することが可能である。パネル降温後、パネ
ル内に所定の圧力で放電用ガス封入、パネル封止するこ
とでパネルが完成する。
【0041】当然のことながら、パネル内部空間にガス
を流す時間を設ければ、パネル内部へのガス導入後、パ
ネル内真空排気、放電ガス導入、パネル封止の連続処理
を行うこともできる。
【0042】(第3の実施の形態)図8に本実施の形態
を示すパネル組立体および装置構成を示す。
【0043】本実施の形態においては封着部材3の軟化
温度に設定されたゾーンにおいて封着部材3の軟化によ
って気密の保持されたパネル内部空間を加熱炉12の外
部にある排気装置4によって、フレキシブルチューブ7
2、パネル保護板18上のガス排気系統70およびガラ
ス管5を通してパネル内部ガスを排出し、パネル内部の
圧力をパネル外部の圧力よりも小さくすることを特徴と
している。このようにすることで、パネル表面はパネル
内部と外部の圧力差による力によって均一に押圧され、
前面基板1と背面基板2の間隔が均一なパネルを製造す
ることが可能となる。両基板間の間隔が均一化すること
で面内の各表示セル空間が均一になるため、表示均一性
の良好なパネルを得ることができる。
【0044】また、本実施の形態においては図4に示さ
れるような構成を持つ装置を使用する場合においてもバ
ルブ10の開閉を制御することによって同様の効果を得
ることが可能であるため、第2の実施の形態で述べた製
造方法においても適用することが可能である。
【0045】さらに、PDPの駆動時には、図9に示す
ように、PDPに各ドライバ及びパネル駆動回路100
を接続して、点灯させようとするセルの走査電極101
aとアドレス電極102間に印加してアドレス放電を行
った後に、表示電極101a、101b間にパルス電圧
を印加して維持放電を行う。そして、当該セルで放電に
伴って紫外線を発光し、蛍光体層で可視光に変換する。
このようにしてセルが点灯することによって、画像が表
示される。
【0046】なお、以上の実施の形態においては、面放
電型のPDPを例示したが、対向放電型のPDPやFE
Dなど、封着するための熱工程が必要な表示パネルすべ
てに適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パネルを
炉内でベルトなどによって搬送する連続加熱炉において
も、搬送による振動で前面基板、背面基板の相対的な位
置ずれを防ぐことができ、同時に従来封着工程で発生し
た蛍光体の発光特性劣化をおさえ、面内均一にすること
が可能となり、その結果、発光強度および発光効率が高
く、色再現域の広い表示パネルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる枚葉式連続封着処
理の可能な加熱炉を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる封着前の前
面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示
す図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる封着工程を
示した図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる封着前の前
面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示
す図
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる封着工程を
示した図
【図6】本発明の第2の実施の形態における別の封着前
の前面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成
を示す図
【図7】本発明の第2の実施の形態における別の封着工
程を示した図
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる封着前の前
面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示
す図
【図9】本実施の形態のPDPに駆動回路を接続したP
DP表示装置を示す図
【図10】従来の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネルの概略断面斜視図
【図11】本発明の一実施の形態における交流面放電型
プラズマディスプレイパネルの概略断面図
【符号の説明】
1 前面板 2 背面板 3 封着部材 4 排気装置 5 第1のガラス管 6 ガス導入装置 7 第2のガラス管 8,10 バルブ 12 加熱炉 16 ヒーター 17 クリップ 18 パネル保護板 19 パネル搬送用ベルト 70 ガス排気系統 71 ガス導入系統 72,73 フレキシブルチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 和也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C012 AA05 AA09 BC03 BC04 5C040 FA01 HA01 HA05 JA23 JA28 JA31 MA10 MA23 5G435 AA04 AA07 AA17 BB06 CC12 EE09 KK02 KK05 KK10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された2枚の基板を外周辺部に
    形成された封着部材によって封止するパネル封着工程に
    おいて、前記パネルの下部にパネル保護板を配置するこ
    とを特徴とする表示パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記パネルの保護板がガス排気系統また
    はガス導入系統を有することを特徴とする請求項1に記
    載の表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記パネルの保護板がガス排気系統およ
    びガス導入系統を有することを特徴とする請求項1に記
    載の表示パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パネル保護板が少なくとも2つ以上
    のガス排気系統またはガス導入系統を有することを特徴
    とする請求項2または3に記載の表示パネルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ガス排気系統または前記ガス導入系
    統よりパネル内にガスを流すことを特徴とする請求項2
    または4に記載の表示パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記封着部材が軟化してパネル内の気密
    が保持された後に前記ガス排気系統または前記ガス導入
    系統よりパネル内にガスを流すことを特徴とする請求項
    6に記載の表示パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガス導入系統から前記パネルの内部
    空間にガスを導入し、前記排気系統からパネル内部空間
    のガスを排気することを特徴とする請求項3または4に
    記載の表示パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記封着部材が軟化してパネル内の気密
    が保持された後に前記ガス導入系統から前記パネルの内
    部空間にガスを導入し、前記排気系統からパネル内部空
    間のガスを排気することを特徴とする請求項7に記載の
    表示パネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ガスが乾燥ガスであることを特徴と
    する請求項5〜8のいずれかに記載の表示パネルの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記封着部材が軟化してパネル内の気
    密が保持される第1工程と前記ガス排気系統からパネル
    内を真空排気する第2工程とパネル内に放電ガスを封入
    する第3工程とを有することを特徴とする請求項2〜4
    に記載の表示パネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記封着部材が軟化してパネル内の気
    密が保持される第1工程と前記ガス排気系統よりパネル
    内部ガスを排気してパネル内部の圧力をパネル外部の圧
    力よりも小さくする第2工程とを有することを特徴とす
    る請求項2〜4に記載の表示パネルの製造方法。
  12. 【請求項12】 対向配置された2枚の基板を外周辺部
    に形成された封着部材によって封止するパネル封着工程
    において、前記パネルの下部に配置されることを特徴と
    するパネル保護板。
  13. 【請求項13】 前記パネルの保護板がガス排気系統ま
    たはガス導入系統を有することを特徴とする請求項12
    に記載のパネル保護板。
  14. 【請求項14】 前記パネルの保護板がガス排気系統お
    よびガス導入系統を有することを特徴とする請求項12
    に記載のパネル保護板。
  15. 【請求項15】 前記パネル保護板が少なくとも2つ以
    上のガス排気系統またはガス導入系統を有することを特
    徴とする請求項13または14に記載のパネル保護板。
  16. 【請求項16】 請求項1〜11のいずれかの製造方法
    によって製造されることを特徴とする表示パネル。
  17. 【請求項17】 前記表示パネルがプラズマディスプレ
    イパネルまたはフィールドエミッションディスプレイで
    あることを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
  18. 【請求項18】 表示パネルと前記表示パネルを駆動す
    る駆動回路とを備えた表示装置であって、前記表示パネ
    ルが請求項17に記載の表示パネルであることを特徴と
    する表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224092A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Panasonic Corp プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2011185663A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Chugai Ro Co Ltd Ccdカメラ用標識体

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