JP2002140955A - 操作パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の複合機に設ける機能選択部
に、ＦＡＸと複写機の機能を基本機能として設ける他
に、オプション機能に対する選択ボタンを予備として配
置し、カバー部材を交換して新たな機能に対応させるよ
うにする。 【解決手段】 画像形成装置の複合機に設けるコントロ
ールパネル１には、通常のテンキーや短縮ダイヤルキー
の他に、機能選択部１０を配置して、多数の機能から１
つを選択できるようにする。前記機能選択部１０には、
選択ボタン１１、１２……をあらかじめ用意しておく
が、最初に、ＦＡＸと複写機の２つの機能のボタン１
１、１２をカバー部材２０に設けた抜き孔から露出させ
るようにする。追加機能を組み込んだ際には、その機能
の数に対応するカバー部材を装着替えして、オプション
機能を容易に選択できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
と複写機等の複数の機能を設けた複合機で、装置の操作
のためのボタン等を配置する操作パネルに関し、特に、
複合機にオプション機能を追加する際に、操作パネルの
仕様を容易に変更可能な装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、画像形成装置においては、フ
ァクシミリ装置と複写機との２つの機能を備えた複合機
として構成されることが多くあり、事務スペースの省略
化に貢献している。また、前記２つの機能を有する複合
機に対して、パソコンのプリンタとしての機能を追加す
ることにより、ネットワークプリンタとして用いること
や、複合機の読取装置をパソコンのイメージ情報の取り
込み装置として用いる機能を追加して、多用途の装置と
して構成すること等も行われている。前記複合機におい
ては２つの機能、またはより多くの機能を有する装置と
して組み込んだものを、メーカーから出荷するので、ユ
ーザーはその使用目的に対応する機能を有する複合機を
購入して、対応させた機器に接続することで、複合機を
使用することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、複合機を購
入した後で別のオプション機能を追加し、より多くの機
能に対応させた装置として用いることが望まれる場合が
ある。例えば、ファクシミリと複写機の機能を備えた複
合機に対して、ネットワークプリンタ機能を追加可能に
構成した複合機においては、操作パネルの機能切換えス
イッチの部分に、着脱可能なダミーのキーを配置し、そ
のキーに対してコンタクトスイッチを配置していた。そ
して、前記当初の機能に対して追加する機能を設ける場
合には、前記ダミーのキーをプリンタ機能キーに付け替
えるとともに、制御部に追加の機能を組み込んだボード
を組み込むことにより対処していた。また、オプション
機能用に後でオプション機能を追加することができるよ
うな専用のキーを設ける必要がある。しかしながら、前
記ダミーのキー等の使用しないものが操作パネルに露出
しているのは、操作パネルの見栄えが良くない上、ダミ
ーのキーからオプション機能用のキーに付け替える作業
に手間がかかるという問題があり、より簡素であるとと
もに、操作性の良い操作パネルとすることがが望まれて
いる。

【０００４】本発明は、前記課題の少なくとも１つを解
消しようとするもので、ユーザーが操作しやすい位置に
操作パネルを分解することなく、容易にオプション機能
を追加できる構成の操作パネルを提供することを目的と
している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも２
つの機能を備えた画像形成装置に設けられる操作パネル
に関する。本発明の請求項１の発明は、前記画像形成装
置の機能を選択する複数のキーが、各機能に応じて配置
され、前記機能選択キーを覆うカバー部材には、使用可
能な機能のキートップが露出するよう孔が形成されてお
り、前記画像形成装置の機能拡張の際には、カバー部材
を交換可能としたことを特徴とする。したがって、使用
しないキーが操作パネル面に露出していないために、操
作パネルがすっきりとしており、カバー部材の交換によ
りオプション機能を容易に追加できる。

【０００６】請求項２の発明は、前記カバー部材はスナ
ップフィット方式の係止手段により、操作パネルに対し
て着脱可能に設けられていることを特徴とする。そし
て、オプション機能を追加する際には、カバー部材を容
易に着脱することで対処できる。請求項３の発明は、前
記機能選択するための選択キーは、操作パネル面近傍に
設けられることを特徴とする。そして、複合機の機能の
追加の作業を容易に行うことができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の装置の構成を説明する。図１に示す例は、画像形成
装置の複合機に設ける操作パネルの例を示しているもの
で、前記複合機には、一般的なファクシミリ機能付きの
電話機と同様に、ファクシミリと電話機能、複写機によ
るコピー機能の他に、ネットワークプリンタ機能やイメ
ージスキャナ機能を持たせて構成することができる。前
記複合機を操作するために設ける操作パネル１には、図
示するように、メインスイッチ２と画質・濃度設定部４
とサイズ・縮拡率表示部５とを配置している。前記画質
・濃度設定部４には画質選択部と画像濃度選択部とを設
け、各選択ボタンを押すことで、ファクシミリ送信やコ
ピーに際しての原稿の画質と、濃度を設定できるように
する。

【０００８】また、サイズ・縮拡率表示部５は液晶表示
窓として構成しているものであり、用紙サイズや原稿サ
イズ、および縮拡率等を表示するもので、前記用紙サイ
ズ等の設定は、原稿サイズボタン５ａと記録紙サイズボ
タン５ｂを用いて切替し、縮拡率の設定も同様にして付
随するボタンを押して設定できるようにする。さらに、
前記サイズ・縮拡率表示部５に対する表示の切替を行う
ために表示切替スイッチ（カーソルキー）６を配置し
て、他の機能をもサイズ・縮拡率表示部５に表示させ得
るようにしており、前記サイズ・縮拡率表示部５に表示
する事項は、装置本体の制御部に設けた制御装置に設定
した制御情報に応じて、任意に設定することができるよ
うにしている。前記操作パネル１において、電話機能の
主要部としてのテンキー８は、一般的な電話と同様に配
置されているものであるが、前記テンキー８に加えて短
縮番号設定ボタン８ａを配置し、前記ワンタッチキー装
置９に短縮ダイヤル番号の設定を行うこともできる。ま
た、ファクシミリ機能やコピー機能、その他の機能を選
択した際の動作の指令は、スタートボタン７とストップ
ボタン７ａとを用いて行うようにする。

【０００９】前記操作パネル１の所定の位置には、前記
複合機に設けるファクシミリ機能、複写機によるコピー
機能の他に、ネットワークプリンタ機能やイメージスキ
ャナ機能に対応させて、その機能を選択する機能選択部
１０を設けている。前記機能選択部１０には、複合機に
設けている各種の機能を表示する選択ボタン１１、１２
……を配置して、複合機に設定している機能の選択を、
前記選択ボタン１１、１２……を用いて行い得るように
する。

【００１０】なお、前記複合機の基本構成として、ファ
クシミリ機能と複写機による一般的なコピー機能を設け
ておき、前記各機能に対応する制御装置を最初に組み込
んだものとして形成する。そして、前記機能に加えて、
ネットワークプリンタ機能やイメージスキャナ機能を追
加する場合には、制御装置に対して追加機能に対する制
御のためのボードを、追加して装着することにより、複
合機の機能に対処させるようにする。また、前記基本機
能に加えて新たな機能を追加する際には、最初に制御部
に組み込んでいる制御ボードに代えて、基本機能と新た
な機能とを組み込んだ制御ボードを装着し代えること
で、複合機の新しい制御機能を持たせることもできる。

【００１１】前記複合機に設ける機能選択部１０には、
図２に示されるように配置されるもので、複数のキーヘ
ッド１５……を装置パネル１９の表面に露出させた状態
で、タクトスイッチ１６……を基板１８に支持させて設
けている。前記図２に示す例では、ファクシミリ（ＦＡ
Ｘ）機能と複写機の機能との、２つの基本的な機能を有
する複合機の場合を示しているもので、前記機能選択部
１０に配置する選択ボタン１１、１２に対応させて、装
置の制御装置を構成する。また、将来の機能の追加を想
定して、ネットワークプリンタ機能のようなオプション
機能に対応する選択ボタン１３や、イメージスキャナ機
能に対する選択ボタン１４等の制御回路を、基本回路と
して設けておくこともできる。

【００１２】前記機能選択部１０の装置パネル１９に
は、多数の選択ボタン１１、１２を配置するが、前記選
択ボタン１１、１２は、図２、３に示すカバー部材２０
の抜き孔２１、２１ａから、キーヘッドを露出させるよ
うに設けている。また、前記機能選択部１０に配置して
いるが、基本機能では使用しない選択ボタン１３、１４
に対しては、抜き孔を形成しないので、前記２つの選択
ボタンに対しては、カバー部材２０によりカバーされた
状態に保持される。そして、前記複合機で使用しない機
能に対する選択ボタンは、カバー部材２０には抜き孔が
設けられていないので、前記カバー部材２０の板部によ
り覆われる。したがって、余分なキーヘッドが露出され
ることがなく、その複合機に設定している機能を示すボ
タンのみが機能選択部１０に表示される状態となる。

【００１３】前記機能選択部１０に設けて、使用する機
能のみを表示する抜き孔を設けたカバー部材２０は、長
さ方向の両端部に係止突部２５、２６を各々突出させて
設け、前記係止突部２５、２６を装置パネル１９の開口
の縁部に係止させる手段等を用いて、着脱可能に設けて
いる。また、前記図２、３に示した例では、２つの抜き
孔２１、２１ａをカバー部材２０に設けた場合を示して
いるが、複合機に対してオプション機能を１つ追加して
設ける場合には、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、３
つの機能選択部２１、２１ａ、２１ｂを設けてカバー部
材２０ａを構成することができる。前記図４（ａ）はカ
バー部材２０ａの平面図で、同図（ｂ）は側面から見た
ものとして示しているので、前記カバー部材２０ａには
３つの抜き孔２１、２１ａ、２１ｂを設けておき、ＦＡ
Ｘと複写機の機能に加えて、ネットワークプリンタ機能
のようなオプション機能に対応する選択ボタンを設ける
ようにする。

【００１４】前記図４（ｂ）に示すように、カバー部材
２０ａの長さ方向の両端部に係止突部２５、２６を突出
させて形成し、前記２つの係止突部２５、２６を装置パ
ネル１９の開口の縁部に係止させるようにして、固定保
持させることができる。前記係止突部２５、２６の形状
は、装置パネル１９の開口の縁部に係止可能であれば、
任意の形状の突出部材として構成することができる。そ
して、前記カバー部材２０ａの着脱に際して、ネジ等を
用いずに、マイナスドライバーのような工具を用いて係
止を解除できるようにして、簡単に係止と取り外しが行
い得る機構のものとして構成できる。また、前記カバー
部材２０ａを装置パネル１９に対して着脱可能とするた
めに、従来公知のスナップフィット方式と呼ばれる任意
の係止手段を用いて、装置パネル１９の開口に対してカ
バー部材に設けた係止部材の弾力性を利用して装着すれ
ば、前記カバー部材２０ａの着脱作業を容易に行うこと
ができる。

【００１５】図５に示すカバー部材２０ｂは、複合機に
対して基本機能の他に、２つの機能を追加して４つの機
能を設ける場合に使用するもので、図２に示したよう
に、４つの選択ボタン１１〜１４を配置して、全部の機
能ボタンを使用する場合に適用する。前記カバー部材２
０ｂには、４つの抜き孔２１〜２１ｃを所定の間隔で配
置し、その長さ方向の両端部には、係止用の係止突部
（図示を省略）を配置することは、前記各実施例の場合
と同様である。

【００１６】前述したように、画像形成装置の複合機に
対して、その基本構成となるＦＡＸ機能と複写機の機能
との、２つの基本的な機能に対応させたカバー部材２０
を装備したものをユーザーが導入する。その後に、前記
基本機能に加えて、ネットワークプリンタ機能や、イメ
ージスキャナ機能のようなオプション機能を付加する場
合に、前記機能選択部１０に対してカバー部材２０ａ、
または２０ｂのような追加機能に対応させたカバー部材
を付け替えることができる。そして、前記カバー部材の
抜き孔に対応させて、選択ボタンのキーヘッドを露出さ
せ、複合機に設けた各種の機能を任意に選択できるよう
にする。また、前記カバー部材の交換と同時に、複合機
の制御装置には、各種の機能に対応させた制御機能を組
み込むことが必要であるが、前記制御装置に対して、別
の機能を追加する場合には、従来の電子機器の制御装置
の仕様変更の場合と同様に、制御ボードを交換すること
や、新しい機能を持つボードを追加して装着することが
できる。

【００１７】なお、前記複合機において、ファクシミリ
装置と複写機の機能は、従来より一般に用いられている
装置と同様に構成することができるもので、原稿の画像
を読み取るための装置を、デジタル方式の画像読取装置
で構成し、コピー作成手段を電子写真複写機により構成
することが可能である。また、前記カバー部材２０……
としては、選択ボタンのキーヘッドを抜き孔に露出で
き、間違って抜き孔の縁を押したときに撓まない程度の
強度を持つものであれば、任意の板状の部材を使用でき
る。さらに、前記カバー部材に設ける係止突部は、カバ
ー部材本体と一体に形成できるもので、着脱に際しての
弾性を発揮できるものとして構成する。

【００１８】

【発明の効果】本発明の装置は、前述したように構成し
たものであるから、機能選択キーを覆うカバー部材に、
使用可能な機能のキートップが露出するよう孔が形成さ
れ、前記複合機の機能拡張の際には、カバー部材を交換
可能としたことにより、使用しないキーが操作パネル面
に露出していないために、操作パネルがすっきりとして
おり、カバー部材の交換によりオプション機能を容易に
追加できる。また、カバー部材はスナップフィット方式
の係止手段により、操作パネルに対して着脱可能に設け
られていることにより、オプション機能を追加する際に
は、カバー部材を容易に着脱することで対処できる。さ
らに、機能選択するための選択キーは、操作パネル面近
傍に設けられているので、複合機の機能の追加の作業を
容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 画像形成装置のコントロールパネルの構成を
示す説明図である。

【図２】 機能選択部に設ける選択ボタンの説明図であ
る。

【図３】 図２の機能選択部に配置するカバー部材の説
明図である。

【図４】 カバー部材の別の構成を示すもので、（ａ）
は平面図、（ｂ）は側面図である。

【図５】 カバー部材の他の実施例の説明図である。

【符号の説明】

１ 操作パネル、 ２ メインスイッチ、 ４
画質・濃度設定部、５ サイズ・縮拡率表示部、 ６
表示切替スイッチ、７ スタートボタン、 ８
テンキー、９ ワンタッチキー装置、 １０ 機
能選択部、１１〜１４ 選択ボタン、 １５ キー
ヘッド、１６ タクトスイッチ、 １８ 基板、
１９ 装置パネル、２０ カバー部材、 ２１
抜き孔、 ２５・２６ 係止突部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも２つの機能を備えた画像形成
   装置に設けられる操作パネルであって、 前記画像形成装置の機能を選択する複数のキーが、各機
   能に応じて配置され、 前記機能選択キーを覆うカバー部材には、使用可能な機
   能のキートップが露出するよう孔が形成されており、 前記画像形成装置の機能拡張の際には、カバー部材を交
   換可能としたことを特徴とする操作パネル。
2. 【請求項２】 前記カバー部材はスナップフィット方式
   の係止手段により、操作パネルに対して着脱可能に設け
   られていることを特徴とする請求項１に記載の操作パネ
   ル。
3. 【請求項３】 前記機能選択するための選択キーは、操
   作パネル面近傍に設けられることを特徴とする請求項１
   または２に記載の操作パネル。