JP2002139905A - トナーボトル及びトナー補給機構及び画像形成装置 - Google Patents

トナーボトル及びトナー補給機構及び画像形成装置

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JP2002139905A JP2000332843A JP2000332843A JP2002139905A JP 2002139905 A JP2002139905 A JP 2002139905A JP 2000332843 A JP2000332843 A JP 2000332843A JP 2000332843 A JP2000332843 A JP 2000332843A JP 2002139905 A JP2002139905 A JP 2002139905A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造を複雑にすることなくニアエンドからトナ
ーエンドまでの画像形成枚数を十分に確保することがで
きるトナー補給機構及びこれを有する画像形成装置及び
これらに用いるトナーボトルの提供。 【解決手段】トナーボトル38の内周面に形成された突
起38dが、E方向への回転によりトナーをトナー吐出
口38aに向けて搬送する、トナーボトル38のトナー
吐出口38a側に設けられた第1の螺旋部38jと、第
1の螺旋部38jと逆巻き方向の、トナー吐出口38a
の反対側に設けられた第2の螺旋部38iとを有するト
ナーボトル38及びこれを有するトナー補給機構6及び
これらを有する画像形成装置2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光プリンター、複
写機、ファクシミリ等の、静電潜像の形成とトナーによ
る現像とを行う画像形成装置の現像装置にトナーを供給
するためのトナーカートリッジ、特に円筒状で内周面に
スパイラル状の突起を持つトナーボトル及びこれを備え
たトナー補給機構及びこれを備えたかかる画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如き画像形成装置の現像装置にト
ナーを供給するためのトナーカートリッジ、特に円筒状
で内周面にスパイラル状の突起を持つトナーボトルを備
えたトナー補給機構においては、通常トナーボトルを横
向きに倒した状態で載置し、トナーボトルを回転駆動す
ることによって内部のトナーをスパイラルに沿ってトナ
ー吐出口へ向けて移動し、吐出されたトナーを現像装置
に供給する。
【0003】画像形成が繰り返し行われるに従い、トナ
ーボトル内のトナーは消費されていくが、トナーが完全
になくなって初めてトナーエンドになったことが分かっ
たのでは、替えのトナーボトルを用意していない場合な
どは特に、ユーザーにとって不都合この上ない。そのた
め、従来、予めトナーエンドが近いことすなわちニアエ
ンドであることを検知してユーザーに知らせる技術が知
られている。ニアエンドを検知する手段としては、通
常、現像装置に配設されたトナー濃度センサが用いられ
ている。すなわち、トナー濃度センサにより現像装置内
のトナー濃度が低下したことを検知するとトナーボトル
を回転駆動して現像装置にトナーを供給するが、トナー
ボトルを回転駆動してもトナー濃度の回復が遅い場合に
はニアエンドであることが検知されるようになってい
る。
【0004】しかし、ニアエンドをかかる従来の手段に
より検知した場合、ニアエンド検知からトナーエンドま
での画像形成可能枚数が数10枚から数100枚と非常
に少ない。よってユーザーは、替えのトナーボトルをニ
アエンドになってからすぐに用意しなければならないの
であるが、トナーエンドまでに間に合わないことがあ
る。また例えば、画像形成装置がファクシミリであっ
て、夜間に多用されるような場合には、ニアエンドであ
ることをある程度余裕を持って検知しなければ、夜間に
受信不可能となる可能性が高く、業務に支障を来しかね
ない。
【0005】そこで、ニアエンド検知からトナーエンド
までの画像形成可能枚数を増加するための技術が、特開
平10−97129号公報、特開平11−109737
号公報において提示されている。前者は、トナーボトル
に相当するトナー供給装置内にトナーを蓄留する蓄留部
材を設け、トナーエンド時に蓄留部材を駆動することに
よりトナーを供給してさらに画像形成が可能となるよう
にしたものである。後者は、ニアエンドを検知したとき
にトナーボトルに振動を与えてトナーボトル内周面に付
着したトナーを剥離し、剥離したトナーを画像形成に使
用することでトナーエンドまでの画像形成可能枚数を増
加するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の技術で
は、蓄留部材を配設するための構成及びこれを駆動する
ための構成を要するため、構造が複雑となるとともに、
かかる構造をトナーボトルに適用することが難しいとい
う問題がある。また後者の構成では、ニアエンド検知後
の画像形成可能枚数がトナーボトル内周面に付着したト
ナー量に依存するため、ニアエンド検知後、必ずしも十
分な枚数の画像形成を行うことができないという問題が
ある。
【0007】本発明は、構造を複雑にすることなく、ニ
アエンドからトナーエンドまでの画像形成枚数を十分に
確保することができるトナー補給機構及びこれを有する
画像形成装置及びこれらに用いるトナーボトルを提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナー吐出口と、その内周
面に形成された螺旋状の突起とを有するトナーボトル
と、このトナーボトルの底部に係合しこのトナーボトル
を一方向に回転駆動することによって上記トナー吐出口
からトナーを吐出させる回転駆動手段とを有するトナー
補給機構において、上記螺旋状の突起は、上記一方向へ
の回転によりトナーを上記トナー吐出口に向けて搬送す
る、上記トナー吐出口側に設けられた第1の螺旋部と、
この第1の螺旋部と逆巻き方向の、上記トナー吐出口の
反対側に設けられた第2の螺旋部とを有していることを
特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
ナー補給機構において、第2の螺旋部の高さは第1の螺
旋部の高さより高いことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のトナー補給機構において、上記トナーボトル内の
トナー残量を検知する検知手段により上記トナー残量の
少ないことが検知されたときに、上記回転駆動手段は、
上記トナーボトルを上記一方向とは逆の方向に回転駆動
することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載のト
ナー補給機構において、上記回転駆動手段は、上記トナ
ーボトルを上記逆の方向に回転駆動した後連続して同ト
ナーボトルを上記一方向に回転駆動することを特徴とす
る。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか1つに記載のトナー補給機構において、上記回
転駆動手段が上記トナーボトルを上記一方向に回転駆動
する状態において第2の螺旋部が保持可能なトナーの量
は、新規の上記トナーボトル内のトナーの量の略10%
であることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載のトナー補給機構において、上記回
転駆動手段が上記トナーボトルを上記一方向に回転駆動
する状態において第2の螺旋部が保持可能なトナーの量
は、略2000〜3000回の画像形成に使用する量で
あることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか1つに記載のトナー補給機構を有する画像形成
装置にある。
【0015】請求項8記載の発明は、トナー吐出口と、
その内周面に形成された螺旋状の突起とを有するトナー
ボトルにおいて、上記螺旋状の突起は、上記一方向への
回転によりトナーを上記トナー吐出口に向けて搬送す
る、上記トナー吐出口側に設けられた第1の螺旋部と、
この第1の螺旋部と逆巻き方向の、上記トナー吐出口の
反対側に設けられた第2の螺旋部とを有していることを
特徴とする。
【0016】
【実施例】図1は、本発明を適用したトナー補給機構を
備えた画像形成装置の概略構成例を示している。同図に
おいて、画像形成装置2は、図示しない画像形成装置本
体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジ4と、
このプロセスカートリッジ4に着脱自在に装着されるト
ナー補給機構としてのトナー補給装置6を備えており、
プロセスカートリッジ4には、像担持体としての感光体
8と、現像手段としての現像装置10とが一体的に収納
されている。
【0017】感光体8の周囲には、帯電ローラ12、転
写ローラ14、クリーニングブレード16等が備えられ
ており、現像装置10には、攪拌スクリュー18,2
0、現像スリーブ22、ドクターブレード24等が備え
られている。図1中、符号26はトナーリサイクルベル
トを、符号28は検出手段としてのトナー濃度センサを
示している。
【0018】作像動作は次のように行なわれる。感光体
8は除電光32により除電され、表面電位が0〜−15
0Vの基準電位に平均化される。次に帯電ローラ12に
より帯電され、表面電位が−1100V前後となる。次
に露光光34で露光され、光が照射された部分(画像
部)は表面電位が0〜−290Vとなる。現像スリーブ
22には−800V前後のバイアス電圧がかけられてい
るため、現像スリーブ22上の負極性トナーが上記画像
部分に付着する。
【0019】トナー像が作られた感光体8は回転移動
し、図示しない給紙部より用紙先端部と画像先端部とが
転写ローラ14部位で一致するようなタイミングで転写
紙が送られ、転写ローラ14部で感光体8表面のトナー
像が転写紙へ転写される。その後転写紙は図示しない定
着部へ送られ、熱と圧力によりトナー像が転写紙へ融着
されてコピーとして排出される。感光体8上に残った残
留トナーはクリーニングブレード16により掻き落とさ
れ、その後感光体8は除電光32により残留電荷を除電
され、再び次の作像工程へ移る。
【0020】感光体8、帯電ローラ12、現像装置10
及びクリーニングブレード16等は、一体の感光体回り
ケース内に納められている。クリーニングブレード16
を有するクリーニング装置で回収された残留トナーは図
示しないプーリと同軸に設けられたトナー搬送コイル2
9により、紙面を貫く方向上の位置に設けられたトナー
リサイクルベルト26の位置まで搬送される。そして、
トナーリサイクルベルト26により攪拌スクリュー1
8,20を有する現像剤攪拌部へ送られ、トナーがリサ
イクルされる仕組みになっている。
【0021】次に、現像装置10について説明する。現
像スリーブ22は、内部に5極の磁石を配置した固定軸
を有し、この外周面を非磁性のパイプ材で覆う構成で、
このパイプ材が回転することで現像剤が現像スリーブ2
2とともに移動する。現像剤は、キャリアと呼ばれる小
さな鉄粉とトナーより構成される2成分タイプである。
現像剤は攪拌スクリュー18,20で攪拌されながら循
環し、これによってトナーは電荷を持ち、キャリアに付
着して感光体8表面まで運ばれ、静電気力の作用で感光
体8へ付着可能となる。現像剤のうち、キャリアは循環
しているが、トナーは感光体8上の画像部分へ付着して
消費されるので、適宜補給する必要がある。現像剤は感
光体8への供給量を一定にしないと、画像濃度不良や濃
度ムラを発生するので、現像剤の流入量を規制するドク
ターブレード24が配置されている。
【0022】図1に示すように、トナー補給装置6に
は、概略、トナー収容容器としてのトナーボトル38
と、トナーホッパ部40を一体に有してトナーボトル3
8を収容するトナー受台42と、トナーホッパ部40に
装着されてトナーボトル38と一体的に回転するボトル
保持部材44が備えられており、ボトル保持部材44は
複数の押し出し部材46を有している。トナーホッパ部
40には開口部48が形成されており、この開口部48
の外面にはトナー補給量を適正にするための弾性を有す
る補給量規制部材50が設けられている。開口部48の
外方にはトナー導入カバー52が取り付けられており、
このトナー導入カバー52の下端には水平状に開口する
トナー供給口54が形成されている。
【0023】一方、プロセスカートリッジ4側には、現
像装置10の攪拌スクリュー20の上部位置をもって、
同じく水平状に開口するトナー受入口56が形成されて
おり、トナー補給装置6の装着位置でトナー供給口54
とトナー受入口56は対向するようになっている。
【0024】トナーボトル38のトナー吐出口38aか
らトナーホッパ部40に流出したトナーは(矢印A)、
ボトル保持部材44の押し出し部材46で押し上げられ
(矢印B)、開口部48を通ってトナー導入カバー52
に入り込み(矢印C)、連通状態にあるトナー供給口5
4とトナー受入口56を通って現像装置10内へ補給さ
れる(矢印D)。そして、これらのトナー供給口54と
トナー受入口56はそれぞれ後述するシャッター部材で
開閉されるようになっている。
【0025】次に、トナー補給装置6を図2乃至図11
に基づいて詳細に説明する。図2はトナーボトル38を
トナー補給装置6に装着した状態の外観図であり、図3
はトナー補給装置6の部品構成図である。トナーボトル
38は、装置本体後側板58に固定された回転駆動手段
としての駆動部60によって回転駆動される。この駆動
部60は、ジョイント62、モータ及び軸を内蔵したケ
ース部66から構成されており、図4に示すように、ジ
ョイント62の先端側の面には係合部としての直方体状
の4つの凸部62aと円柱状凸部62bとが形成されて
いる。これに対応してトナーボトル38の後端である底
部38hには、凸部62aに係合する被係合部としての
4つの凸部38cと、凸部62bが入り込む凹部38b
とが形成されている。円柱状凸部62bの高さは凸部6
2aの高さよりも高く、円柱状凸部62bの凹部38b
への嵌入によってトナーボトル38の底部が保持され
る。
【0026】図4、11に示すように、各凸部62a
の、矢印E方向における前方側及び後方側の面はそれぞ
れ、ジョイント62の先端側の面に対して略垂直な面6
2d、62cをなしているので、付勢手段としてのスプ
リング64によるトナーボトル38と駆動部60とを当
接させる方向への付勢力とジョイント62の矢印E方向
またはその逆方向Hへの回転とにより、凸部62aが凸
部38cに係合してトナーボトル38の回転が得られ
る。よって図4及び図11の(a)、(b)それぞれに
示すように、駆動部60のジョイント62が矢印E方向
または矢印H方向に回転すると、トナーボトル38も同
一方向に回転する。
【0027】図12、13、14に示すように、トナー
ボトル38にはその内壁面に螺旋状の突起38dが形成
されており、図2、3,8、15に示すようにこの突起
38dは、トナーボトル38の周面に溝38kとなって
現れている。突起38dは、トナーボトル38のE方向
への回転によりトナーをトナー吐出口38aへ向けて搬
送する、トナー吐出口38a側に設けられた第1の螺旋
部としての螺旋部38jと、螺旋部38と逆巻き方向の
螺旋状をなし、トナー吐出口38aの反対側である底部
38h側に設けられた第2の螺旋部としての逆螺旋部3
8iとを有している。トナーボトル38の長手方向すな
わち図12における紙面左右方向における、螺旋部38
jが設けられた領域である第1の貯留部としての貯留部
38mの長さと、逆螺旋部38iが設けられた領域であ
る第2の貯留部としての貯留部38nの長さとの比は
9:1とされている。逆螺旋部38iの高さL1は、螺
旋部38jの高さL2より高い。
【0028】したがって、トナーボトル38をE方向に
回転させることにより貯留部38mに存するトナーが螺
旋部38jによりトナー吐出口38aへ向けて搬送され
吐出する。このE方向への回転時には、貯留部38nに
存するトナーは逆螺旋部38により底部38h側へ搬送
する作用を受けるので、貯留部38nに留め置かれる。
貯留部38nに留め置かれるトナーの量は、トナーボト
ル38が新規な状態に置いて収容できるトナーの量の略
10%である。この量は、略2000〜3000回の画
像形成に使用するトナー量に相当する。貯留部38nに
留め置かれるかかるトナーの量は、逆螺旋部38iの高
さL1及び貯留部38、その他トナーボトルの径等によ
り決定されている。なお、トナー吐出口38aにはトナ
ーが不使用時に吐出するのを防止するキャップ68がは
め込まれるようになっている。
【0029】ボトル保持部材44の先端側には複数のリ
ブ44aが一体形成されており、これらのリブ44aに
押し出し部材46が両面テープ等で貼り付けられてい
る。押し出し部材46はマイラーやゴム等の弾性材料か
ら成る。ボトル保持部材44の内壁面にはリブ44bが
形成されており、このリブ44bがトナーボトル38の
頭部に設けられた平面部38eあるいは凸片部に引っ掛
かって両者が一体的に回転するようになっている。
【0030】図3において、符号70はキャップ68を
摘んだり離したりするコレットチャックで、円筒ケース
72に内蔵され、ネジ74によって軸部材76と一体化
されている。符号78はシール材、80はシール部材、
82はコレットチャック70、円筒ケース72、軸部材
76等の一連の部品をトナーボトル38側へ常時加圧す
るコイルバネを示す。これらの組付部品はトナーホッパ
部40内に保持されている。符号84はキャップ68を
開閉栓するためのハンドルを示す。ハンドル84はこれ
と一体に形成された軸部84aがトナー受台42の先端
部に形成された軸穴42aに支持されて回転可能となっ
ている。
【0031】符号86は軸部材76に形成された穴76
aに入るスライド軸を示す。スライド軸86は、ハンド
ル84に形成されたカム部84bに接触しており、ハン
ドル84を図2に示すF方向へ回転させ、前記コレット
チャック70等の一連の部品をトナーボトル38から離
れる方向にスライドさせると、キャップ68がトナー吐
出口38aから抜けてトナーボトル38内のトナーがト
ナーホッパ部40内へ吐出する(図9,図10)。これ
についての詳細は後述する。
【0032】次にトナー供給口54を開閉するシャッタ
ー部材等について説明する。図3に示すように、トナー
ホッパ部40の開口部48に設けられる補給量規制部材
50はマイラーやゴム等の弾性材料で形成されており、
スリット穴50a(細長い角穴)を有している。このス
リット穴50aの幅設定によりトナー補給量を適正にし
ている。なお、補給量規制部材50は開口部48に両面
テープ等で貼り付けられている。
【0033】開口部48の外方に取り付けられるトナー
導入カバー52の内方にはトナー供給口54を開閉する
シャッター部材88が上下方向に移動可能に、すなわ
ち、水平状に開口されたトナー供給口54に対して垂直
状態(交差状態)に設けられている。シャッター部材8
8は、シャッター本体としての湾曲可能な弾性部材90
と、これを支持する支持部材92と、この支持部材92
に一体化された円柱状の突起部94とから構成されてお
り、支持部材92はシャッター部材88を常時閉じるよ
うに付勢するバネ部材96を有している。この実施例で
は弾性部材90はマイラー等のポリエステルフィルムで
形成されており、両面テープ等で支持部材92に貼り付
けられている。トナー導入カバー52には突起部94が
移動するための移動用孔52aが形成されている。
【0034】トナー導入カバー52には、図5に示すよ
うに、底面にトナー供給口54が形成されているととも
に、シャッター部材88の弾性部材90を案内する円弧
状のガイド部98,98が一体に形成されている。ま
た、ガイド部98の終端側には、弾性部材90の先端を
食い込ませてトナー飛散を防止するための弾性シール部
材としてのスポンジシール部材100が設けられてい
る。
【0035】図3において、開口部48の近傍に表示さ
れる符号104は、後述する第2シャッター部材を駆動
するための水平方向に台形状に突出する第2案内リブを
示しており、符号106は弾性部材90の背面側を支持
する変形規制ガイドを示している。
【0036】図6に示すように、受台42はガイド板1
08上を矢印G方向に着脱可能となっており、ガイド板
108は装置本体後側板58と装置本体前側板59に図
示しないネジで固定されている。装置本体前側板59に
は位置決めピン109が形成されており、この位置決め
ピン109がトナー受台42の位置決め穴42bに入り
込むことによってガイド板108とトナー補給装置6と
の位置決めがなされる。この他にも装置本体前側板59
には位置決めピンが形成されており、これは受台42の
位置決め穴42cに入り込むようになっている。また、
ガイド板108の先端には、ガイド板108に固定され
た板バネ110で支持された抜け止め用ストッパ112
が設けられており、この抜け止め用ストッパ112を下
方に押し下げた状態でトナー補給装置6を装着し、装着
後抜け止め用ストッパ112を戻すと、図7に示すよう
に、抜け止め用ストッパ112が受台42の先端部に係
合し、トナー補給装置6は抜け止め状態に保持される。
【0037】図8はトナー補給装置6を引き出した状態
を示していて、この状態のもとで、トナーボトル38は
トナー補給装置6に対して着脱される。この場合の抜け
止めは、図6に示すように、トナー受台42に形成され
た42d,42eの段部がガイド板108に形成された
切欠部108a,108bに引っ掛かることによってな
される。なお、プロセスカートリッジ4は、装置本体後
側板58と装置本体前側板59に設けられた図示しない
位置決めピンにより位置決め、保持され、上ケース41
に一体に形成されたストッパ113によって抜け止めさ
れている(図8参照)。
【0038】図8に示す状態においてトナーボトル38
をトナー受台42に載せ、トナー補給装置6を装置本体
内に押し込んでセットする。この場合、トナー補給装置
6を押し込む前は、シャッター部材88は、バネ部材9
6の付勢力でトナー導入カバー52の底部に形成したト
ナー供給口54を閉じた状態にあり、弾性部材90は円
弧状のガイド部98に沿って湾曲し、その先端はスポン
ジシール部材100に食い込んでいる。このため、トナ
ーホッパ部40の開口48とトナー供給口54との間は
トナー漏れを生じない状態にシールされている。
【0039】かかる状態からトナー補給装置6の押し込
み操作がなされると、支持部材92に一体に形成された
突起部94の円柱部分が現像部上ケース43に一体に形
成された案内リブの上り傾斜面114aに当接し、バネ
部材96の付勢力に抗して押し上げられ、最終的に案内
リブの平坦な頂部で静止する。この動作に伴って弾性部
材90もガイド部98に沿って上昇(退避)し、トナー
供給口54は開口される。トナー補給装置6を引き出す
と、突起部94が傾斜面114aを下ることになるの
で、バネ部材96の付勢力でシャッター部材88は自動
的に閉じる方向に移動し、弾性部材90が垂直状態から
トナー供給口54に沿うように湾曲して閉状態となる。
【0040】トナー補給装置6が押し込まれると、トナ
ー補給装置6のトナー受台42に形成された水平方向に
突出する第2案内リブ102の傾斜面に円柱状の第2突
起部118が当接し、シャッター本体116は閉状態か
ら水平方向に退避する。第2突起部118が傾斜面を通
過した時点でトナー受入口56は完全に開口され、さら
にトナー導入カバー52の側面中央部位に達すると、ト
ナー受入口56とトナー供給口54が対向する。このシ
ャッター116の開動作とシャッター部材88の開動作
は同時に起こるので、現像装置10とトナー補給装置6
間は連通状態となる。
【0041】図9はトナー供給口54、トナー受入口5
6が開いた状態、すなわち、トナー補給装置6及びプロ
セスカートリッジ4を画像形成装置本体に装着した状態
を示している。トナーボトル38の頭部は、球形の突起
38fとボトル保持部材44との係合及びホッパ部40
に係合しているボトル保持部材44のリブ44cへの当
接によって位置決めされている。
【0042】この状態から、図2に矢印Fで示すよう
に、ハンドル84を下方向に回動させると、カム部84
bがスライド軸86を図9に示すように矢印J方向に引
っ張る。これによって軸部材76もJ方向に移動し始
め、コレットチャック70が円筒ケース72の突起72
aに突き当たるようになり、これに伴ってコレットチャ
ック70が閉じ始めてキャップ68を摘む。この状態で
さらにJ方向の移動が進と、図10に示すように、コレ
ットチャック70によってトナーボトル38のキャップ
68が取り外され、トナーボトル38内のトナーがトナ
ー受台42のトナーホッパ部40内に流出可能な状態に
なる。
【0043】トナー補給は、トナー濃度センサ28によ
り現像装置10内のトナー濃度を検知することによって
なされる。検出値が基準濃度以下になったら、トナー濃
度センサ28および駆動部60に接続されており、トナ
ー濃度センサ28とともに検知手段をなす図示しない制
御部による制御によって、図2に示すように駆動部60
が作動し、ジョイント62を矢印E方向に回転させる。
これによってジョイント62がトナーボトル38の底部
に係合し、トナーボトル38もE方向に回転する。トナ
ーボトル38が回転すると、貯留部38mに存するトナ
ーが吐出口38aから吐出され、トナーホッパ部40内
に溜まる。一方、トナーボトル38の回転はボトル保持
部材44と一体のリブ44bを介して伝達され、押し出
し部材46がトナーホッパ部40の内壁面を摺動回転す
ることになり、トナーホッパ部40内に溜まったトナー
を掻き上げる。
【0044】押し出し部材46が補給量規制部材50の
スリット穴を通過するときにトナーがスリット穴から押
し出される。押し出されたトナーは、トナー導入カバー
52内で落下し、下方に位置して開口状態にあるトナー
供給口54及びトナー受入口56を通って現像装置10
内に補給される。
【0045】制御部は内部にタイマーを有しており、駆
動部60を一定時間作動させてトナー補給を行ってもト
ナー濃度センサ28による検出値が基準濃度以上となら
ない場合には、トナー残量の少ないことが検知される。
画像形成が繰り返し行われトナーボトル38からトナー
が繰り返し供給されると、図13に示すように、貯留部
38mのトナーがほとんど消費された状態となる。この
場合にはトナーボトル38をE方向に回転しても現像装
置10内のトナー濃度は上昇せず、トナーボトル38内
のトナー残量の少ないことが検知される。
【0046】この場合は、ニアエンドの表示が画像形成
装置2の外部に備えられた図示しない表示部においてニ
アエンドである旨がユーザーに向けて告知されるととも
に、図4に示すように、ジョイント62を、トナーボト
ル38からトナーを吐出させるための回転方向Eとは逆
のH方向に回転する。すると、面62dと凸部38cと
の係合が解除され、凸部62aはそれまで係合していた
凸部38cの隣の凸部38cの方へ移動し、図11
(b)に示すように、面62cが凸部38cに係合す
る。ジョイント62がさらにH方向に移動すると、図1
4に示すように、貯留部38nにおいて留め置かれてい
たトナーは逆螺旋部38iにより貯留部38mに搬送さ
れる。
【0047】トナーボトル38は貯留部38nのトナー
が貯留部mに搬送されるに十分な時間H方向に回転駆動
された後、再びE方向に回転駆動される。貯留部38n
から貯留部38mに搬送されたトナーはトナー吐出口3
8aから吐出され現像装置10に供給される。貯留部3
8nに留め置かれていたトナー量は2000〜3000
枚の画像形成に使用するトナー量に相当するため、トナ
ーボトル38内のトナーが完全に消費されるまでの時間
は、新規なトナーボトル38を準備するに十分な時間と
なっている。トナーボトル38のH方向への回転の後の
E方向への回転は、H方向への回転に連続して所定時間
行われる。したがって、貯留部38nから貯留部38m
に搬送されたトナーはトナー吐出口38a近傍に貯留さ
れるとともに、現像装置10へのトナー補給が速やかに
行われる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、トナー吐出口と、その
内周面に形成された螺旋状の突起とを有するトナーボト
ルと、このトナーボトルの底部に係合しこのトナーボト
ルを一方向に回転駆動することによって上記トナー吐出
口からトナーを吐出させる回転駆動手段とを有するトナ
ー補給機構において、上記螺旋状の突起は、上記一方向
への回転によりトナーを上記トナー吐出口に向けて搬送
する、上記トナー吐出口側に設けられた第1の螺旋部
と、この第1の螺旋部と逆巻き方向の、上記トナー吐出
口の反対側に設けられた第2の螺旋部とを有しているの
で、特別な機構を用いることなく通常のトナー補給動作
では消費されないトナーをトナーボトル内に貯留してお
くことができるから、コストの上昇及び構造の複雑化を
招くことなく、簡易な構成で、ニアエンドからトナーエ
ンドまでの画像形成枚数を十分に確保することができる
トナー補給機構を提供することができる。
【0049】第2の螺旋部の高さを第1の螺旋部の高さ
より高くすれば、通常のトナー補給動作では消費されな
いトナーの量を増量することができるとともに、ニアエ
ンド後の画像形成枚数を設定できるトナー補給機構を提
供することができる。
【0050】トナーボトル内のトナー残量を検知する検
知手段により上記トナー残量の少ないことが検知された
ときに、回転駆動手段が、上記トナーボトルを一方向と
は逆の方向に回転駆動すれば、ニアエンドになって初め
て第2の螺旋部が保持しているトナーを第1の螺旋部へ
向けて送ることができ、第2の螺旋部が保持しているト
ナーによってニアエンド後の画像形成を行うことができ
るトナー補給機構を提供することができる。
【0051】回転駆動手段が、トナーボトルを逆の方向
に回転駆動した後連続して同トナーボトルを一方向に回
転駆動すれば、第2の螺旋部が保持していたトナーによ
って速やかに画像形成を行うことができるトナー補給機
構を提供することができる。
【0052】回転駆動手段がトナーボトルを一方向に回
転駆動する状態において第2の螺旋部が保持可能なトナ
ーの量が、新規の上記トナーボトル内のトナーの量の略
10%であれば、ニアエンドまでの画像形成枚数とニア
エンド後の画像形成枚数とのバランスが良く、新規のト
ナーボトルを準備するまでの時間を十分にとることがで
きるトナー補給機構を提供することができる。
【0053】回転駆動手段がトナーボトルを一方向に回
転駆動する状態において第2の螺旋部が保持可能なトナ
ーの量が、略2000〜3000回の画像形成に使用す
る量であれば、新規のトナーボトルを準備するまでの時
間を十分にとることができるトナー補給機構を提供する
ことができる。
【0054】本発明によれば、かかるトナー補給機構を
有する画像形成装置であるので、上述の各効果を奏する
画像形成装置であって、例えば画像形成装置がファクシ
ミリであって、夜間に多用されるような場合にも、ニア
エンドであることを余裕を持って検知することが可能と
なり、夜間に受信不可能となって業務に支障を来すとい
うことを回避できるから、ユーザーの信頼性の高い画像
形成装置を提供することができる。
【0055】本発明によれば、トナー吐出口と、その内
周面に形成された螺旋状の突起とを有するトナーボトル
において、上記螺旋状の突起は、上記一方向への回転に
よりトナーを上記トナー吐出口に向けて搬送する、上記
トナー吐出口側に設けられた第1の螺旋部と、この第1
の螺旋部と逆巻き方向の、上記トナー吐出口の反対側に
設けられた第2の螺旋部とを有しているので、特別な構
造とすることなく通常のトナー補給動作では消費されな
いトナーを内部に貯留しておくことができるから、コス
トの上昇及び構造の複雑化を招くことなく、簡易な構成
で、ニアエンドからトナーエンドまでの画像形成枚数を
十分に確保することができるトナーボトルを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略の断面図である。
【図2】トナー補給機構の斜視図である。
【図3】トナー補給機構の分解斜視図である。
【図4】トナーボトル底部およびジョイントの拡大斜視
図である。
【図5】トナー供給口を有するトナー導入カバーの斜視
図である。
【図6】トナー補給機構のトナー受台と装置本体側のガ
イド板との関係を説明した斜視図である。
【図7】抜け止め用ストッパによるトナー受台の係止状
態を説明した斜視図である。
【図8】トナー補給装置を画像形成装置本体から引き出
した状態を説明した斜視図である。
【図9】トナー補給機構におけるトナー補給動作を示す
図で、トナー収納容器をトナーホッパ部に装着した状態
の断面図である。
【図10】トナー補給機構におけるトナー補給動作を示
す図で、トナー収納容器のキャップがコレットチャック
で引き抜かれてトナーがトナーホッパ部内に流出した状
態の断面図である。
【図11】トナーボトル底部とジョイントと係合状態を
示す概略構成図である。
【図12】トナーボトル内部の構造を示す断面図であ
る。
【図13】トナーボトルの一方向への回転によりトナー
が消費された状態を示す断面図である。
【図14】トナーボトルの一方向とは逆の方向への回転
により第2の螺旋部がトナーをトナー吐出口に向けて搬
送した状態を示す断面図である。
【図15】トナー供給口を有するトナー導入カバーの斜
視図である。
【符号の説明】
2 画像形成装置 6 トナー補給機構 28 検知手段 38 トナーボトル 38a トナー吐出口 38d 螺旋状の突起 38h 底部 38i 第2の螺旋部 38j 第1の螺旋部 60 回転駆動手段 E トナーボトルの1つの回転方向 H トナーボトルの逆への回転方向 L1 第2の螺旋部の高さ L2 第1の螺旋部の高さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー吐出口と、その内周面に形成された
    螺旋状の突起とを有するトナーボトルと、このトナーボ
    トルの底部に係合しこのトナーボトルを一方向に回転駆
    動することによって上記トナー吐出口からトナーを吐出
    させる回転駆動手段とを有するトナー補給機構におい
    て、 上記螺旋状の突起は、上記一方向への回転によりトナー
    を上記トナー吐出口に向けて搬送する、上記トナー吐出
    口側に設けられた第1の螺旋部と、この第1の螺旋部と
    逆巻き方向の、上記トナー吐出口の反対側に設けられた
    第2の螺旋部とを有していることを特徴とするトナー補
    給機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトナー補給機構において、
    第2の螺旋部の高さは第1の螺旋部の高さより高いこと
    を特徴とするトナー補給機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のトナー補給機構に
    おいて、上記トナーボトル内のトナー残量を検知する検
    知手段により上記トナー残量の少ないことが検知された
    ときに、上記回転駆動手段は、上記トナーボトルを上記
    一方向とは逆の方向に回転駆動することを特徴とするト
    ナー補給機構。
  4. 【請求項4】請求項3記載のトナー補給機構において、
    上記回転駆動手段は、上記トナーボトルを上記逆の方向
    に回転駆動した後連続して同トナーボトルを上記一方向
    に回転駆動することを特徴とするトナー補給機構。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載のト
    ナー補給機構において、上記回転駆動手段が上記トナー
    ボトルを上記一方向に回転駆動する状態において第2の
    螺旋部が保持可能なトナーの量は、新規の上記トナーボ
    トル内のトナーの量の略10%であることを特徴とする
    トナー補給機構。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載のト
    ナー補給機構において、上記回転駆動手段が上記トナー
    ボトルを上記一方向に回転駆動する状態において第2の
    螺旋部が保持可能なトナーの量は、略2000〜300
    0回の画像形成に使用する量であることを特徴とするト
    ナー補給機構。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れか1つに記載のト
    ナー補給機構を有する画像形成装置。
  8. 【請求項8】トナー吐出口と、その内周面に形成された
    螺旋状の突起とを有するトナーボトルにおいて、上記螺
    旋状の突起は、上記一方向への回転によりトナーを上記
    トナー吐出口に向けて搬送する、上記トナー吐出口側に
    設けられた第1の螺旋部と、この第1の螺旋部と逆巻き
    方向の、上記トナー吐出口の反対側に設けられた第2の
    螺旋部とを有していることを特徴とするトナーボトル。
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