JP3356249B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3356249B2
JP3356249B2 JP27775695A JP27775695A JP3356249B2 JP 3356249 B2 JP3356249 B2 JP 3356249B2 JP 27775695 A JP27775695 A JP 27775695A JP 27775695 A JP27775695 A JP 27775695A JP 3356249 B2 JP3356249 B2 JP 3356249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、詳しくは、
トナー補給装置が着脱自在に設けられるタイプの画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、トナー補給
装置にトナー供給口が形成されているとともに、画像形
成装置本体側にはトナー受入口が形成され、トナー補給
装置を画像形成装置本体に装着したときに両者が対向す
る基本構成となっている。この種のトナー補給方式で
は、トナー飛散による機内汚損や作業環境の汚損等を回
避する観点から、トナー補給装置を画像形成装置本体に
装着したときにのみ上記トナー供給口とトナー受入口と
が連通する構成が必要となるが、例えば特開平2−20
1380号公報には、トナー供給口にシャッター部材を
設け、現像装置を有する作像ユニットを画像形成装置本
体に装着した後で操作される作像ユニット固定手段の固
定・解除動作で上記シャッター部材を駆動してトナー供
給口を開閉する構造のものが提案されている。また、実
開昭56−120555号公報には、トナー供給口にシ
ャッター部材を設け、トナー受入口を有する現像装置の
画像形成装置本体に対する着脱動作に連動させて上記シ
ャッター部材を駆動してトナー供給口を開閉する構造の
ものが提案されている。また、特開平2−226268
号公報には、ソレノイド等を駆動源とするクラッチ機構
によりトナー供給口のシャッター部材を駆動する構造の
ものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−201380号公報記載の画像形成装置では、作像
ユニットの現像装置に形成されたトナー受入口を開閉す
るシャッター部材が無いので、トナー飛散による機内汚
損を招き易いとともに、作像ユニットを画像形成装置本
体から取り出したときにトナーが飛散し易い。また、こ
の従来技術の場合には、作像ユニットを画像形成装置本
体に装着した後さらに行われる作像ユニット固定手段の
操作で上記シャッター部材を駆動する構成であるので、
操作手順の面倒さがある。実開昭56−120555号
公報記載の画像形成装置では、現像装置の着脱動作によ
ってシャッター部材を駆動する構成であるので操作性の
向上は見られるものの、現像装置のトナー受入口を開閉
するシャッター部材を備えていないので、上記従来技術
と同様にトナー飛散の問題を避けられない。また、特開
平2−226268号公報記載の画像形成装置では、ク
ラッチ機構の存在によって装置のコスト高を招くという
問題があった。
【0004】ところで、トナー供給口とトナー受入口の
双方にシャッター部材を設け、画像形成装置本体に対す
る着脱動作を駆動源として両シャッター部材を開閉する
構成とすれば上記トナー飛散等の問題を解決できると予
想される。この場合、各シャッター部材はトナー供給口
又はトナー受入口に沿ってそれぞれ平行移動する構成と
なるのが一般的である。しかしながら、画像形成装置の
小型化が急速に進みつつある近年においては、シャッタ
ー部材をトナー供給口又はトナー受入口に沿って平行に
移動することが、装置の形状、配置、レイアウトスペー
スの観点から困難となることが多い。
【0005】本発明は、トナー飛散やコスト高等の問題
を解消できるとともに、レイアウトスペース等の既定条
件に従って装置の小型化にも寄与できる画像形成装置の
提供を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のシャッ
ター部材の剛性に着目し、シャッター部材の設置形態を
装置の小型化に合わせた場合に生じ得る不都合をシャッ
ター部材の材質特性によって吸収する、という考えに基
づいている。具体的には、請求項1記載の発明では、ト
ナー受入口を有する画像形成装置本体に対して着脱され
るトナー補給装置を備え、当該トナー補給装置には、画
像形成装置本体に装着したときに上記トナー受入口に対
向するトナー供給口が形成されているとともに当該トナ
ー供給口を開閉するシャッター部材が備えられた画像形
成装置において、上記トナー補給装置がトナー収容容器
を備え、当該トナー収容容器から供給されたトナーを上
記トナー受入口へ通すように上記トナー供給口が形成さ
れ、上記シャッター部材が湾曲可能な弾性部材とこれを
支持する支持部材とから構成されて上記トナー供給口に
対して交差状態に設けられ、上記トナー補給装置には上
記弾性部材を上記トナー供給口に沿うように湾曲状態に
案内するガイド部が設けられ、当該ガイド部が設けられ
ている領域も上記トナー収容容器から供給されたトナー
が通過する通路として使用する、という構成を採ってい
る。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、上記シャッター部材に突起部が形成され
ているとともに、上記画像形成装置本体側には上記突起
部に係合して上記シャッター部材を開閉駆動する案内リ
ブが設けられている、という構成を採っている。請求項
3記載の発明では、請求項1又は2記載の構成におい
て、上記トナー補給装置に、上記シャッター部材が上記
トナー供給口を閉じたときに上記弾性部材の先端が突き
当たるように弾性シール部材が設けられている、という
構成を採っている。請求項4記載の発明では、請求項1
又は2又は3記載の構成いおいて、上記トナー補給装置
に、上記弾性部材の上記ガイド部に対する接触面と反対
側の側面に対向して当該弾性部材の移動時の変形を規制
する変形規制ガイドが設けられている、という構成を採
っている。
【0008】請求項2記載の構成において、上記画像形
成装置本体が、少なくとも像担持体と現像装置が一体的
に収納され画像形成装置本体に着脱自在に配設されるプ
ロセスカートリッジを有し、上記トナー受入口及び上記
案内リブが上記プロセスカートリッジに設けられ、当該
プロセスカートリッジには上記トナー受入口を開閉する
第2シャッター部材が備えられ、当該第2シャッター部
材には第2突起部が形成されているとともにこれに対応
して上記トナー補給装置には上記第2突起部に係合して
上記第2シャッター部材を開閉駆動する第2案内リブが
設けられ、上記案内リブ及び上記第2案内リブの形状は
共に台形状で凸方向が互いに交差している、という構成
を採っている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図16に
基づいて説明する。図3及び図4に示すように、画像形
成装置2には、図示しない画像形成装置本体に着脱自在
に配設されるプロセスカートリッジ4と、このプロセス
カートリッジ4に着脱自在に配設されるトナー補給装置
6が備えられており、プロセスカートリッジ4には、像
担持体としての感光体8と、現像装置10とが一体的に
収納されている。感光体8の周囲には、帯電ローラ1
2、転写ローラ14、クリーニングブレード16等が備
えられており、現像装置10には、攪拌スクリュー1
8,20、現像スリーブ22、ドクターブレード24等
が備えられている。図3中、符号26はトナーリサイク
ルベルトを、符号28はトナー濃度センサを示してい
る。図4に示すように、トナーリサイクルベルト26は
トナー搬送コイル30に連絡されている。
【0010】次に、図3に基づいて画像形成装置2にお
ける作像動作を説明する。感光体8は除電光32により
除電され、表面電位が0〜−150Vの基準電位に平均
化される。次に帯電ローラ12により帯電され、表面電
位が−1100V前後となる。次に露光光34で露光さ
れ、光が照射された部分(画像部)は表面電位が0〜−
290Vとなる。現像スリーブ22には−800V前後
のバイアス電圧がかけられているため、現像スリーブ2
2上のトナーが上記画像部分に付着する。トナー像が作
られた感光体8は回転移動し、図示しない給紙部より用
紙先端部と画像先端部とが転写ローラ14部位で一致す
るようなタイミングで転写紙が送られ、転写ローラ14
部で感光体8表面のトナー像が転写紙へ転写される。そ
の後転写紙は図示しない定着部へ送られ、熱と圧力によ
りトナーが転写紙へ融着されてコピーとして排出され
る。感光体8上に残った残留トナーはクリーニングブレ
ード16により掻き落とされ、その後感光体8は除電光
32により残留電荷を除電されてトナーの無いまっさら
な状態となり、再び次の作像工程へ移る。上述した感光
体8、帯電ローラ12、現像装置10及びクリーニング
ブレード16等は、図4に示すように、一体の感光体回
りケース36内に納められている。クリーニングブレー
ド16を有するクリーニング装置で回収された残留トナ
ーはトナー搬送コイル30で搬送され、トナーリサイク
ルベルト26で攪拌スクリュー18,20を有する現像
剤攪拌部へ送られ、トナーがリサイクルされる仕組みに
なっている。
【0011】次に、現像装置10について説明する。現
像スリーブ22は、内部に5極の磁石を配置した固定軸
を有し、この外周面を非磁性のパイプ材で覆う構成で、
このパイプ材が回転することで現像剤が現像スリーブ2
2上を移動する。現像剤は、キャリアと呼ばれる小さな
鉄球とトナーより構成される2成分タイプである。現像
剤は攪拌スクリュー18,20で攪拌されながら循環
し、これによってトナーは電荷を持ち、キャリアに付着
して感光体8表面まで運ばれ、静電気力の作用で感光体
8へ付着可能となる。現像剤のうち、キャリアは循環し
ているが、トナーは感光体8上の画像部分へ付着するの
で消費される。従って、適宜補給する必要がある。ま
た、現像剤は感光体8への供給量を一定にしないと、画
像濃度不良や濃度ムラを発生するので、現像剤の流入量
を規制する上記ドクターブレード24が配置されてい
る。
【0012】図3に示すように、トナー補給装置6に
は、概略、トナー収容容器としてのトナーボトル38
と、トナーホッパ部40を一体に有してトナーボトル3
8を収容する受台42と、トナーホッパ部40に装着さ
れてトナーボトル38と一体的に回転するボトル保持部
材44が備えられており、ボトル保持部材44は複数の
押し出し部材46を有している。トナーホッパ部40に
は開口部48が形成されており、この開口部48の外面
にはトナー補給量を適正にするための弾性を有する補給
量規制部材50が設けられている。また、開口部48の
外方にはトナー導入カバー52が取り付けられており、
このトナー導入カバー52の下端には水平状に開口する
トナー供給口54が形成されている。一方、プロセスカ
ートリッジ4側には、現像装置10の攪拌スクリュー2
0の上部位置をもって、同じく水平状に開口するトナー
受入口56が形成されており、トナー補給装置6の装着
位置でトナー供給口54とトナー受入口56は対向する
ようになっている。トナーボトル38のトナー吐出口3
8aからトナーホッパ部40に流出したトナーは(矢印
A)、ボトル保持部材44の押し出し部材46で押し上
げられ(矢印B)、開口部48を通ってトナー導入カバ
ー52に入り込み(矢印C)、連通状態にあるトナー供
給口54とトナー受入口56を通って現像装置10内へ
補給される(矢印D)。そして、これらのトナー供給口
54とトナー受入口56はそれぞれ後述するシャッター
部材で開閉されるようになっている。
【0013】次に、トナー補給装置6を図5乃至図10
に基づいて詳細に説明する。図5はトナー補給装置6を
プロセスカートリッジ4に装着した状態の外観図であ
り、図6はトナー補給装置6の部品構成図である。トナ
ーボトル38は、装置本体後側板58に固定された駆動
部60によって回転駆動される。この駆動部60は、ジ
ョイント62、スプリング64、モータ及び軸を内蔵し
たケース部66から構成されており、ジョイント62の
先端には凹部62aと凸部62b,62bが形成されて
いる。これに対応してトナーボトル38の底部(後端)
には、ジョイント62の凹部62aに入り込む円柱状凸
部38bと、凸部62bの側面に係合する角柱状凸部3
8cが形成されている。円柱状凸部38bの凹部62a
への嵌入によってトナーボトル38の底部が保持され、
凸部62bに対する角柱状凸部38cの係合によってト
ナーボトル38の回転が得られるものである。駆動部6
0のジョイント62が矢印E方向に回転すると、トナー
ボトル38も同一方向に回転する(図5)。
【0014】トナーボトル38にはその内壁面に螺旋状
の突起38dが形成されており、回転させることにより
トナー吐出口38aからトナーが吐出する。このトナー
吐出口38aにはトナーが不使用時に吐出するのを防止
するキャップ68が填め込まれている。ボトル保持部材
44の先端側には複数のリブ44aが一体形成されてお
り、これらのリブ44aに上記押し出し部材46が両面
テープ等で貼り付けられている。押し出し部材46はマ
イラーやゴム等の弾性材料から成る。ボトル保持部材4
4の内壁面にはリブ44bが形成されており、このリブ
44bがトナーボトル38の頭部に設けられた平面部3
8eに引っ掛かって両者が一体的に回転するようになっ
ている。図6において、符号70はキャップ68を摘ん
だり離したりするコレットチャックで、円筒ケース72
に内蔵され、ネジ74によって軸部材76と一体化され
ている。符号78はシール材、80はシール部材、82
はコレットチャック70、円筒ケース72、軸部材76
等の一連の部品をトナーボトル38側へ常時加圧するコ
イルバネを示す。これらの組付部品はトナーホッパ部4
0内に保持されている。符号84はキャップ68を開閉
栓するためのハンドルであり、一体に形成された軸部8
4aが受台42の先端部に形成された軸穴42aに支持
されて回転可能となっている。また、符号86は軸部材
76に形成された穴76aに入るスライド軸であり、ハ
ンドル84に形成されたカム部84bに接触しており、
ハンドル84を図5に示すF方向へ回転させ、前記コレ
ットチャック70等の一連の部品をトナーボトル38か
ら離れる方向にスライドさせると、キャップ68がトナ
ー吐出口38aから抜けてトナーボトル38内のトナー
がトナーホッパ部40内へ吐出する(図15,16)。
これについての詳細は後述する。
【0015】次にトナー供給口54を開閉するシャッタ
ー部材等について説明する。図6に示すように、トナー
ホッパ部40の開口部48に設けられる補給量規制部材
50はマイラーやゴム等の弾性材料で形成されており、
スリット穴50a(細長い角穴)を有している。このス
リット穴50aの幅設定によりトナー補給量を適正にし
ている。なお、補給量規制部材50は開口部48に両面
テープ等で貼り付けられている。開口部48の外方に取
り付けられるトナー導入カバー52の内方にはトナー供
給口54を開閉するシャッター部材88が上下方向に移
動可能に、すなわち、水平状に開口されたトナー供給口
54に対して垂直状態(交差状態)に設けられている。
シャッター部材88は、シャッター本体としての湾曲可
能な弾性部材90と、これを支持する支持部材92と、
この支持部材92に一体形成された円柱状の突起部94
とから構成されており、支持部材92はシャッター部材
88を常時閉じるように付勢するバネ部材96を有して
いる。この実施例では弾性部材90はマイラー等のポリ
エステルフィルムで形成されており、両面テープ等で支
持部材92に貼り付けられている。トナー導入カバー5
2には突起部94が移動するための移動用孔52aが形
成されている。移動用孔52aは中央部に形成された円
形孔52bとこれから上下に延びる細幅孔52cとから
構成される長孔状に形成されており、これに対応して突
起部94の首部は板状に形成されている。これによって
シャッター部材88の上下移動における振れが規制され
る。
【0016】トナー導入カバー52には、図7に示すよ
うに、底面にトナー供給口54が形成されているととも
に、シャッター部材88の弾性部材90を案内する円弧
状のガイド部98,98が一体に形成されている。ま
た、ガイド部98の終端側には、弾性部材90の先端を
食い込ませてトナー飛散を防止するための弾性シール部
材としてのスポンジシール部材100が設けられてい
る。図6において、開口部48の近傍に表示される符号
102,104は、後述する第2シャッター部材を駆動
するための水平方向に台形状に突出する第2案内リブを
示しており、符号106,106は弾性部材90の背面
側(ガイド部98と接触する面と反対側)を支持する変
形規制ガイドを示している。
【0017】図8に示すように、受台42はガイド板1
08上を矢印G方向に着脱可能となっており、ガイド板
108は装置本体後側板58と装置本体前側板59に図
示しないネジで固定されている。装置本体前側板59に
は位置決めピン109が形成されており、この位置決め
ピン109が受台42の位置決め穴42bに入り込むこ
とによってガイド板108とトナー補給装置6との位置
決めがなされる。この他にも装置本体前側板59には位
置決めピンが形成されており、これは受台42の位置決
め穴42cに入り込むようになっている。また、ガイド
板108の先端には、ガイド板108に固定された板バ
ネ110で支持された抜け止め用ストッパ112が設け
られており、この抜け止め用ストッパ112を下方に押
し下げた状態でトナー補給装置6を装着し、装着後抜け
止め用ストッパ112を戻すと、図9に示すように、抜
け止め用ストッパ112が受台42の先端部に係合し、
トナー補給装置6は抜け止め状態に保持される。図10
はトナー補給装置6を引き出した状態を示しているが、
この場合の抜け止めは、図8に示すように、受台42に
形成された42d,42eの段部がガイド板108に形
成された切欠部108a,108bに引っ掛かることに
よってなされる。なお、プロセスカートリッジ4は、装
置本体後側板58と装置本体前側板59に設けられた図
示しない位置決めピンにより位置決め、保持され、上ケ
ース41に一体に形成されたストッパ113によって抜
け止めされている(図10)。
【0018】次にトナー受入口56を開閉するシャッタ
ー部材等について説明する。図11において符号43は
現像部上ケースを示しており、この現像部上ケース43
には上記突起部94に係合してシャッター部材88を開
閉駆動する案内リブ114が一体に形成されている。こ
の案内リブ114は、図11の矢印Hから見た図である
図12に示すように、垂直方向に突出する台形状に形成
されており、傾斜面114a,114b及び平坦な頂部
114cを有している。図13に示すように、案内リブ
114の下方には、トナー受入口56を開閉する第2シ
ャッター部材115がトナー受入口56に略平行に備え
られている。第2シャッター部材115は、平板状のシ
ャッター本体116と、このシャッター本体116を常
時閉じるように付勢するバネ部材117とから構成され
ており、シャッター本体116には、トナー補給装置6
に形成された第2案内リブ102,104に係合して第
2シャッター部材115を水平方向に開閉駆動する円柱
状の第2突起部118が一体に形成されている。また、
シャッター本体116の両側にはスライド片116aが
形成されており、これに対応して上ケース41にはスラ
イド片116aが係合する案内部41aが形成されてお
り、シャッター本体116は上ケース41の上を水平に
スライドする。また、シャッター本体116の下面には
バネ部材117の一端を支持するボス116bが一体に
形成されており、バネ部材117の他端は上ケース41
に形成されたコ字形のリブ41bに支持されている。図
14(a)に示すように、第2突起部118に外力が作
用しない状態、すなわち、トナー補給装置6が所定位置
に装着されない状態では、バネ部材117の付勢力でシ
ャッター本体116が突出し、トナー受入口56は閉塞
される。シャッター本体116の突出位置は、ボス11
6bが段差部41cに当接することによって規制されて
いる。第2突起部118に外力が作用すると、図14
(b)に示すように、シャッター本体116はバネ部材
117の付勢力に抗して後退し、トナー受入口56が開
く。
【0019】次に、シャッター部材88と第2シャッタ
ー部材115のそれぞれの開閉動作を図1及び図2に基
づいて説明する。図10に示す状態からトナーボトル3
8を受台42に載せ、トナー補給装置6を装置本体内に
押し込んでセットする。この場合、トナー補給装置6を
押し込む前は、シャッター部材88は、図1(a)に示
すように、バネ部材96の付勢力でトナー供給口54を
閉じた状態にあり、弾性部材90は円弧状のガイド部9
8に沿って湾曲し、その先端はスポンジシール部材10
0に食い込んでいる。このため、トナーホッパ部40の
開口部48とトナー供給口54との間はトナー漏れを生
じない状態にシールされている。図1(a)において、
符号52dはトナー導入カバー52の上面に形成された
バネ受け凹部を、92aは支持部材92に一体に形成さ
れたバネ座を示す。
【0020】かかる状態からトナー補給装置6の押し込
み操作がなされると、支持部材92に一体に形成された
突起部94の円柱部分が現像部上ケース43に一体に形
成された案内リブ114の上り傾斜面114aに当接
し、図1(b)に示すように、バネ部材96の付勢力に
抗して押し上げられ、最終的に案内リブ114の平坦な
頂部114cで静止する。この動作に伴って弾性部材9
0もガイド部98に沿って上昇(退避)し、トナー供給
口54は開口される。トナー補給装置6を引き出すと、
突起部94が傾斜面114aを下ることになるので、バ
ネ部材96の付勢力でシャッター部材88は自動的に閉
じる方向に移動し、弾性部材90が垂直状態からトナー
供給口54に沿うように湾曲して図1(a)に示す閉状
態となる。なお、この実施例では弾性部材90の背面側
に変形規制ガイド106を設けているので、弾性部材9
0の移動中における不要な変形(波打ち等)を防止する
ことができ、トナー供給口54を開閉するための湾曲変
形のみを正確に生じさせることができる。しかしなが
ら、変形規制ガイド106は必要不可欠のものではな
い。
【0021】この実施例では装置本体に装着されたプロ
セスカートリッジ4にトナー補給装置6を着脱する場合
のシャッター部材88の開閉動作を説明したが、案内リ
ブ114は台形状に形成されているので、トナー補給装
置6及びプロセスカートリッジ4のどちらの着脱におい
ても前後を問わず上記と同様にシャッター部材88の開
閉動作が行われ、両者が離れるときには必ずシャッター
部材88は閉じてトナー飛散は防止される。
【0022】一方、トナー補給装置6が押し込まれる
と、図2に示すように、トナー補給装置6の受台42に
形成された水平方向に突出する第2案内リブ102の傾
斜面102aに円柱状の第2突起部118が当接し、図
2(b)に示すように、第2シャッター部材115は閉
状態からバネ部材117の付勢力に抗して水平方向に退
避する。第2突起部118が傾斜面102aを通過した
時点でトナー受入口56は完全に開口され、さらにトナ
ー導入カバー52の側面中央部位に達すると、トナー受
入口56とトナー供給口54が対向する(図2
(c))。この第2シャッター部材115の開動作とシ
ャッター部材88の開動作は同時に起こるので、現像装
置10とトナー補給装置6間は連通状態となる。第2案
内リブ102,104は中間部にトナー導入カバー52
が位置する分離形態を有しているが、第2案内リブ10
4も傾斜面102aと対称の傾斜面104aを有するの
で、実質的には案内リブ114と同様の機能を呈する。
従って、第2シャッター部材115の開閉動作において
も、シャッター部材88と同様にプロセスカートリッジ
4とトナー補給装置6との間における着脱動作の前後関
係は問わない。
【0023】なお、トナー補給装置6に設けた第2案内
リブ102,104において、トナー供給口54の中央
から傾斜面終了点までの距離をL(図2(a))とし、
プロセスカートリッジ4の現像部上ケース43に設けた
案内リブ114において、傾斜面114aの着脱方向の
長さをl とすると、L>l と設定することによって、ト
ナー受入口56側の第2シャッター部材115を常に開
位置にした状態でトナー供給口54側のシャッター部材
88を開閉させることができる。
【0024】次に、トナー補給装置6からプロセスカー
トリッジ4へのトナー補給について説明する。図15は
トナー供給口54、トナー受入口56が開いた状態、す
なわち、トナー補給装置6及びプロセスカートリッジ4
を画像形成装置本体に装着した状態を示している。トナ
ーボトル38の頭部は、球形の突起38fとボトル保持
部材44との係合及びボトル保持部材44のリブ44c
への当接によって位置決めされている。この状態から、
図5に矢印Iで示すように、ハンドル84を下方向に回
動させると、カム部84bがスライド軸86を図15に
示すように矢印J方向に引っ張る。これによって軸部材
76もJ方向に移動し始め、コレットチャック70が円
筒ケース72の突起72aに突き当たるようになり、こ
れに伴ってコレットチャック70が閉じ始めてキャップ
68を摘む。この状態でさらにJ方向の移動が進と、図
16に示すように、コレットチャック70によってトナ
ーボトル38のキャップ68が取り外され、トナーボト
ル38内のトナーが受台42のトナーホッパ部40内に
流出する(トナーボトル38内のトナーが少ない場合に
は、この時には流出しない)。この状態がトナー補給装
置6のセット完了の状態である。
【0025】トナー補給は、トナー濃度センサ28によ
り現像装置10内のトナー濃度を検知することによって
なされる。検出値が基準濃度以下になったら、駆動部6
0が作動し、ジョイント62を矢印E方向に回転させ
る。これによってジョイント62がトナーボトル38の
底部に係合し、トナーボトル38も同一方向に回転する
トナーボトル38が回転すると、トナー吐出口38aか
らトナーが吐出して、トナーホッパ部40内に溜まる。
一方、トナーボトル38の回転はボトル保持部材44と
一体のリブ44bを介して伝達され、押し出し部材46
がトナーホッパ部40の内壁面を摺動回転することにな
り、トナーホッパ部40内に溜まったトナーを掻き上げ
る。押し出し部材46が補給量規制部材50のスリット
穴50aを通過するときにトナーがスリット穴50aか
ら押し出される。押し出されたトナーは、トナー導入カ
バー52内で落下し、下方に位置して開口状態にあるト
ナー供給口54及びトナー受入口56を通って現像装置
10内に補給される。上記実施例ではプロセスカートリ
ッジ4にトナー受入口56や第2シャッター部材115
を設けて当該プロセスカートリッジ4にトナー補給装置
6を着脱する構成としたが、画像形成装置本体にトナー
受入口56や第2シャッター部材115を設けて当該画
像形成装置本体に直接トナー補給装置6を着脱する構成
としても上記と同様のシャッター機能並びに構成のコン
パクト化機能を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、トナー供
給口に交差する状態にシャッター部材を設け、且つ、シ
ャッター本体としての湾曲可能な弾性部材をガイド部で
案内してトナー供給口に沿わせる構成としたので、寸法
上、トナー供給口に沿って平行移動するシャッター部材
を設置できない場合でも確実に開閉機能を得ることがで
き、よって画像形成装置の構成の自由度を大きくするこ
とができ、小型化にも寄与することができる。請求項2
記載の発明によれば、シャッター部材に突起部を形成す
るとともに、画像形成装置本体側に上記突起部に係合し
てシャッター部材を開閉駆動する案内リブを設けた構成
としたので、トナー補給装置の着脱動作のみでシャッタ
ー部材を開閉することができる。請求項3記載の発明に
よれば、シャッター部材が閉じたときに弾性部材の先端
が突き当たるように弾性シール部材を設けた構成とした
ので、弾性部材の破損(折れ、曲がり等)を来すことな
くトナー飛散のシール機能を高めることができる。請求
項4記載の発明によれば、シャッター部材の弾性部材の
背面側に変形規制ガイドを設けた構成としたので、弾性
部材の弾性が弱い場合でも不要な変形をすることなくト
ナー供給口を開閉するための湾曲変形のみを確実に得る
ことができる。請求項5記載の発明によれば、トナー補
給装置側にプロセスカートリッジのトナー受入口を開閉
する第2シャッター部材を開閉駆動する第2案内リブを
設けるとともに、プロセスカートリッジ側にトナー補給
装置のシャッター部材を開閉駆動する案内リブを設け、
案内リブと第2案内リブの形状は共に台形状で凸方向が
互いに交差している構成としたので、トナー補給装置と
プロセスカートリッジの着脱順序に拘わらず双方のシャ
ッター部材の開閉動作を得ることができ、操作性・使用
性の向上を図ることができる。また、案内リブの交差方
式によってスペースを有効に利用することができ、装置
の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置における
トナー補給装置側のシャッター部材の開閉動作を示す断
面図で、図1(a)はシャッター部材が閉じている状態
の断面図、図1(b)はシャッター部材が上昇してトナ
ー供給口が開口した状態の断面図である。
【図2】プロセスカートリッジ側のシャッター部材の開
閉動作を示す平面図で、図2(a)はシャッター部材が
閉じている状態の平面図、図2(b)はシャッター部材
が水平に移動してトナー受入口が開きつつある状態の平
面図、図2(c)はトナー受入口が完全に開口してトナ
ー供給口と対向した状態の平面図である。
【図3】画像形成装置の概要断面図である。
【図4】プロセスカートリッジの一部省略の斜視図であ
る。
【図5】トナー補給装置の斜視図である。
【図6】トナー補給装置の分解斜視図である。
【図7】トナー供給口を有するトナー導入カバーの斜視
図である。
【図8】トナー補給装置の受台と装置本体側のガイド板
との関係を示す斜視図である。
【図9】ガイド板が有する抜け止め用ストッパによる受
台の係止状態を示す斜視図である。
【図10】トナー補給装置を画像形成装置本体から引き
出した状態を示す斜視図である。
【図11】プロセスカートリッジの斜視図である。
【図12】図11における矢印H側から見た案内リブの
斜視図である。
【図13】第2シャッター部材周辺の分解斜視図であ
る。
【図14】第2シャッター部材の開閉動作を示す図で、
図14(a)は閉状態を示す断面図、図14(b)は開
状態を示す断面図である。
【図15】トナー補給装置におけるトナー補給動作を示
す図で、トナーボトルをトナーホッパ部に装着した状態
の断面図である。
【図16】トナー補給装置におけるトナー補給動作を示
す図で、トナーボトルのキャップがコレットチャックで
引き抜かれてトナーがトナーホッパ部内に流出した状態
の断面図である。
【符号の説明】
4 プロセスカートリッジ 6 トナー補給装置 54 トナー供給口 56 トナー受入口 88 シャッター部材 90 弾性部材 92 支持部材 94 突起部 98 ガイド部 100 弾性シール部材としてのスポンジシール部材 102,104 第2案内リブ 106 変形規制ガイド 114 案内リブ 115 第2シャッター部材 118 第2突起部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー受入口を有する画像形成装置本体に
    対して着脱されるトナー補給装置を備え、当該トナー補
    給装置には、画像形成装置本体に装着したときに上記ト
    ナー受入口に対向するトナー供給口が形成されていると
    ともに当該トナー供給口を開閉するシャッター部材が備
    えられた画像形成装置において、上記トナー補給装置がトナー収容容器を備え、当該トナ
    ー収容容器から供給されたトナーを上記トナー受入口へ
    通すように上記トナー供給口が形成され、 上記シャッタ
    ー部材が湾曲可能な弾性部材とこれを支持する支持部材
    とから構成されて上記トナー供給口に対して交差状態に
    設けられ、上記トナー補給装置には上記弾性部材を上記
    トナー供給口に沿うように湾曲状態に案内するガイド部
    が設けられ、当該ガイド部が設けられている領域も上記
    トナー収容容器から供給されたトナーが通過する通路と
    して使用することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記シャッター部材に突起部が形成されて
    いるとともに、上記画像形成装置本体側には上記突起部
    に係合して上記シャッター部材を開閉駆動する案内リブ
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】上記トナー補給装置に、上記シャッター部
    材が上記トナー供給口を閉じたときに上記弾性部材の先
    端が突き当たるように弾性シール部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記トナー補給装置に、上記弾性部材の上
    記ガイド部に対する接触面と反対側の側面に対向して当
    該弾性部材の移動時の変形を規制する変形規制ガイドが
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記画像形成装置本体が、少なくとも像担
    持体と現像装置が一体的に収納され画像形成装置本体に
    着脱自在に配設されるプロセスカートリッジを有し、上
    記トナー受入口及び上記案内リブが上記プロセスカート
    リッジに設けられ、当該プロセスカートリッジには上記
    トナー受入口を開閉する第2シャッター部材が備えら
    れ、当該第2シャッター部材には第2突起部が形成され
    ているとともにこれに対応して上記トナー補給装置には
    上記第2突起部に係合して上記第2シャッター部材を開
    閉駆動する第2案内リブが設けられ、上記案内リブ及び
    上記第2案内リブの形状は共に台形状で凸方向が互いに
    交差していることを特徴とする請求項2記載の画像形成
    装置。
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DE19606097A DE19606097B4 (de) 1995-02-17 1996-02-19 Bilderzeugungseinrichtung mit Tonerzuführeinheit und Verarbeitungseinheit
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