JP2002139852A - 電子写真感光体及びその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体及びその製造方法

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JP2002139852A
JP2002139852A JP2000332708A JP2000332708A JP2002139852A JP 2002139852 A JP2002139852 A JP 2002139852A JP 2000332708 A JP2000332708 A JP 2000332708A JP 2000332708 A JP2000332708 A JP 2000332708A JP 2002139852 A JP2002139852 A JP 2002139852A
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polycarbonate resin
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JP2000332708A
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Mikio Kadoi
幹男 角井
Arihiko Kawahara
在彦 川原
Satoshi Katayama
聡 片山
Rikiya Matsuo
力也 松尾
Sayaka Fujita
さやか 藤田
Koichi Toriyama
幸一 鳥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体の特性において、光感度特
性、帯電特性、繰り返し使用における特性安定性にすぐ
れる上に、耐摩耗性か良好であり、帯電プロセスにて発
生されるオゾンおよびNOx等の活性種による画像不良
のない実用上充分な電気的性能と機械的性能の両者を有
する電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 キャリア発生材料とキャリア輸送材料を
含有する電子写真感光体において、キャリア輸送材料が
特定の一般式[A]で表されるブタジエン系キャリア輸
送材料であり、バインダー樹脂が2種以上混合され、且
つ特定の一般式[B]で表されるポリカーボネート樹脂
が樹脂重量比で50%未満含有されることを特徴とする
電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
プリンタなどの電子写真装置に用いられる電子写真感光
体およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体の光導電性素材と
してはSe、CdS、ZnO等の無機材料が用いられ
ていたが、毒性等に問題を有していることから、近年で
は無公害で成膜性に優れ、且つ材料の選択範囲の広さか
ら有機光導電性材料を用いた電子写真感光体の開発が盛
んに行われている。有機材料を用いた電子写真感光体
は、バインダー樹脂中にキャリア発生材料、および必要
に応じてキャリア輸送材料を分散させた単層型とキャリ
ア発生層とキャリア輸送層を積層し機能を分離した積層
型の電子写真感光体に大別できる。
【0003】単層型感光体は、キャリア発生材料とキャ
リア輸送材料を共分散させた構成であり、その生産の容
易さ、低コスト、使用時に有害物質であるオゾンが発生
しにくいプロセスでの使用が可能であること等から、例
えば持公昭50−10496号公報、持開平3−659
61号公報等ではペリレン顔料およびフタロシアニン顔
料をキャリア発生顔料とした電子写真感光体が開示され
ている。また、積層型については、感光層の設計が容易
であること、高感度、高安定性が得られると云う点から
有機電子写真感光体の主流を占めており、特公昭55−
42380号公報等により特定化合物を含有したキャリ
ア発生層とキャリア輸送層とを組み合わせた電子写真感
光体が数多く出願されている。
【0004】しかしながら、現在実用化されている有機
感光体の主な課題は耐久性と安定性であり、中でも繰り
返し使用時の膜削れ、および、膜の電気的、化学的変化
に起因する帯電電位の低下および残留電位の上昇などの
特性変化を起こしやすいと云う問題がある。つまりこれ
らは、帯電および露光による潜像作成、トナー像の転写
紙への転写、感光体表面残留トナーをブレード等で除去
すると云った過程が幾度ともなく繰返される画像形成プ
ロセスの中において、感光層の耐刷性が充分でないこ
と、画像形成プロセス中で暴露される光もしくはオゾン
および窒素酸化物による膜中の有機光導電性化合物の変
性や分解が引き起こされることが主要因であり、現状で
は実用上の耐久性にはまだまだ制限がある。
【0005】画像形成プロセスの中で電子写真感光体に
要求される性能は、例えば帯電された時、表面電位が高
く、キャリア保持率が大きく、光感度が高く、しかもあ
らゆる環境下においても特性変動が少ないこと、また、
膜強度が高く、繰り返し使用における耐摩耗性に優れて
おり、ライフを通じて特性安定性が高いこと、さらには
生産効率を向上させる為に、物理的にも化学的にもより
安定した感光体塗布液であることが要求されている。こ
れらの要求に対して感光体の表面層となるバインダー樹
脂とキャリア輸送材料との役割は非常に重要であると云
える。
【0006】バインダー樹脂としてはポリカーボネート
樹脂が代表的な樹脂であるが、従来のポリカーボネート
樹脂は、感光体に必要な透明性、機械的特性、キャリア
輸送材料やキャリア発生材料との相溶性などを有してい
るものの、特に分子量の大きいポリカーボネート樹脂を
用いた場合、繰り返し使用時の表面電位の低下、残留電
位の上昇等、電気特性の変動が大きいと云う問題を有し
ている。また、結晶性が高いバインダー樹脂を用いた場
合には、トナーが感光体表面から除去されにくくなると
云う問題を有している。さらにまた、ポリカーボネート
樹脂以外のバインダー樹脂を用いた場合、帯電特性、感
度、残留電位および繰り返し特性等の面においては良好
なものの、実使用上のクリーニングブレード、磁気ブラ
シ、剥離ヅメ等の接触部材により感光層表面に傷がつい
たり、膜削れが大きいと云う欠点を有している。これら
の課題に対し、特開平7−199488号公報、持開平
8−6267号公報では有機感光体のキャリア輸送層に
持定のポリカーボネート樹脂を用いることによる改善が
提案されているが、繰り返し使用時の電位安定性等の電
気持性上の課題において実用上充分な性能は未だ得られ
ていない。これらのことから現在、様々な電子写真感光
体用バインダー樹脂およびキャリア輸送材料の研究開発
が精力的になされ、種々の高性能バインダー樹脂とキャ
リア輸送材料とを組み合わせることにより、優れた電子
写真特性と安定性及び皮膜強度を有する電子写真感光体
を得るための努力がなされている。
【0007】
【発明か解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真感光体の特性において、光感度特性、帯電特性、繰
り返し使用における特性安定性にすぐれる上に、耐摩耗
性が良好であり、帯電プロセスにて発生されるオゾンお
よびNOx等の活性種による画像不良のない実用上充分
な電気的性能と機械的性能の両者を有する電子写真感光
体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラム支持体
上にキャリア発生材料とキャリア輸送材料を含有する電
子写真感光体において、キャリア輸送材料が下記一般式
[A]で表されるブタジエン系キャリア輸送材料であ
り、バインダー樹脂が2種以上混合され、且つ下記一般
式[B]で表されるポリカーボネート樹脂が樹脂重量比
で50%未満含有されることを特徴とする電子写真感光
体およびその製造方法を提供するものである。
【0009】
【化3】 (但し、一般式中のR〜Rは、置換基を有しても良
いアリール基又は置換基を有しても良いアラルキル基を
表す。)
【0010】
【化4】 (但し、一般式中のR〜R12は水素原子、ハロゲン
原子、置換もしくは末置換の脂肪族基又は置換もしくは
未置換の炭素環基を表す。Zは置換もしくは未置換の炭
素環または置換もしくは未置換の複素環を形成するのに
必要な原子群を表す。n=10〜1000である。)
【0011】即ち、数あるキャリア輸送材料とバインダ
ー樹脂の組み合わせについて鋭意検討した結果、キャリ
ア輸送材料として上記一般式[A]で表されるブタジエ
ン系キャリア輸送材料を使用し、上記一般式[B]で表
されるポリカーボネート樹脂を感光層あるいは積層型感
光体のキャリア輸送層に対し樹脂重量比で50%未満含
有させることで、従来のポリカーボネート樹脂の問題点
である繰り返し使用時の表面電位の低下、残留電位の上
昇等、電気特性の変動が大きいと云う問題と帯電プロセ
スにて発生されるオゾンおよびNOx等の活性種により
画像不良が発生すると云うの問題を解消し、同時に膜の
機械的強度の向上をも満足させることを見出し、特に粘
度平均分子量が20,000〜40,000の一般式
[B]のポリカーボネート樹脂を用いた時、卓越した上
記電気特性の安定性を付与することが可能となることを
見出した。上記一般式[B]で表されるポリカーボネー
ト樹脂を50%以上含有させた場合、繰り返し使用時の
表面電位の低下、残留電位の上昇が顕著となり実用性が
大きく阻害されることが分かった。また、上記一般式
[B]のポリカーボネート樹脂以外の構成樹脂として、
その他構造のポリカーボネート樹脂と組み合わせること
で中でも特に高い機械的強度と耐クラック性に優れた膜
特性を付与させることが可能となる。
【0012】本発明における特定種のキャリア輸送材料
と、特定量のポリカーボネート樹脂を感光層への含有に
より良好な特性が得られる詳細な理由は明らかではない
が、物理的特性に関しては、一般式[B]で表されるポ
リカーボネート樹脂は結晶性が低いことが予想され、こ
の性質に基づき塗布膜表面の結晶性樹脂による表面特性
の低下が少なくなり、且つキャリア輸送材料等の低分子
化合物の分散性が良好となることにより耐刷性、耐クラ
ック性などの膜特性を向上させたものと推測される。
【0013】さらには、2種以上のバインダー樹脂を感
光層に含有させることで前記の低分子化合物であるキャ
リア輸送材料の分散性向上効果がより有効なものになる
ものと推察する。電気的特性に関しては、一般式[B]
で表されるポリカーボネート樹脂は光・電気的には不活
性であるものの、分子鎖に対して非対称であるため局所
的にキャリア輸送材料との間でトラップサイトとなる確
率が高く、感光層における総樹脂含有比で50%以上の
場合、繰り返し時の表面電位低下、残留電位上昇が著し
く大きくなるが、50%未満の場合、ホストバインダー
樹脂の性質が支配的となることで、感光体表面層の物理
的性質と電気的性質との両立が可能となったものと推定
する。
【0014】また、帯電プロセスにて発生されるオゾ
ン、NOx等の活性種とキャリア輸送層との化学反応に
より引き起こされる画像劣化(HT白抜け)等の化学的
特性に関しては、一般式[A]で表されるキャリア輸送
材料の高い化学的安定性と、一般式[B]で表されるポ
リカーボネート樹脂の高いガスバリア性の組み合わせに
より達成されているものと推察する。さらには2種以上
のバインダー樹脂を適選して組み合わせると云う本発明
によれば、製造ロットによる各バインダー樹脂の分子量
のふれを吸収させることができ、量産性に優れた浸漬塗
布法の容易化、且つ効率化が可能となる。つまり、毎回
同一粘度、固形分に調整することによる塗膜均一性に優
れた感光体が効率的に得られ、極めて生産性が高く、安
価な感光体を製造することが可能となる。本発明に係る
一般式[A]及び[B]の代表的な具体例を以下の[A
−1]〜[A−11]及び[R−1]〜[R−4]に示
すが、本発明にかかる化合物例はこれに限定されるもの
ではない。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に沿って詳細
に説明する。図1は本発明の実施例の積層感光体を示す
断面図であり、導電性支持体1の上に下引き層6、キャ
リア発生材料2を主体とするキャリア発生層3と、キャ
リア輸送材料4である化合物を含有するキャリア輸送層
5との積層からなる感光層21が設けられたものであ
る。図2は本発明の実施例の単層型感光体を示す断面で
導電性支持体1の上にキャリア発生材料2とキャリア輸
送材料4をバインダー樹脂7(結着剤)に分散した感光
層20が設けられたものである。
【0018】図1の感光体は、導電性支持体1上に形成
された下引き層6上にキャリア発生材料2の粒子を溶剤
またはバインダー樹脂中に分散して得られた分散液を塗
布し、その上にキャリア輸送材料4およびバインダー樹
脂7を溶解した溶液を塗布乾燥することにより作製で
き、図2の感光体はキャリア発生材料2とキャリア輸送
材料4をバインダー樹脂を溶解した溶液中に分散させ、
この分散液を導電性支持体1上に塗布、乾燥することに
より作製できる。図1に示した実施の形態に従う感光体
では、感光層21はキャリア発生層3とキャリア輸送層
5を積層して形成される。
【0019】このような感光層21を備えた感光体表面
をチャージャー等で負に帯電し、キャリア発生層3に吸
収波長を有する光を照射すると、キャリア発生層3中に
電子、正孔のキャリアが発生する。それらのうち、正孔
はキャリア輸送層5に含まれるキャリア輸送材料によっ
て感光体表面に移動され、表面の負荷電を中和する。一
方、キャリア発生層3中の電子は正電荷が誘起された導
電性支持体1の側に移動し、正キャリアを中和すること
で感光体として機能する。
【0020】図2に示した実施の形態に従う感光体は、
単層型感光体であり、この感光層20の形成は、前述し
たキャリア発生層3あるいはキャリア輸送層5の場合
と、実質的に異ならない。すなわら、キャリア発生材料
とキャリア輸送材料とをバインダー樹脂とともに、適当
な溶剤中に分散又は溶解させ、導電性支持体1に塗布
し、乾燥あるいは硬化させ成膜し、形成される。感光層
20を備えた感光体表面を正帯電し、キャリア発生材料
2に吸収波長を有する光を照射すると、感光層の表面近
傍において電子、正孔のキャリアが発生する。それらの
うら、電子は表面の正電荷を中和し、一方、正孔は、負
電荷が誘起された導電性支持体1の側に移動し、電子を
中和することで感光体として機能する。
【0021】導電性支持体1は感光体の電極としての役
目と同時に他の各層の支持体となっており、円筒状、板
状、フィルム状、ベルト状の何れでもよく、導電性支持
体として使用できる材質としては、アルミニウム、ステ
ンレス鋼、鋼、ニッケルなどの金属材料、あるいは表面
にアルミニウム、鋼、パラジウム、酸化錫、酸化インジ
ウムなとの導電性層を設けたポリエステルフィルム、フ
エノール樹脂パイプ、紙管なとの絶縁性物質が挙げられ
る。体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性を示すもの
が好ましく、体積抵抗を調整する目的で表面に酸化処理
を施してもよい。
【0022】下引き層6は、例えば、ポリアミド、ポリ
ウレタン、セルロース、ニトロセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド、アルミニウム陽極酸化被膜、ゼラチン、でんぷん、
カゼイン、N−メトキシメチル化ポリアミド等から形成
される。さらに、これらに酸化チタン、酸化錫、酸化ア
ルミニウムなどの粒子を分散させてもよい。この下引き
層6の膜厚は約0.1〜約10μmで、導電性支持体1
と感光層21との接着層としての役割を果たす。加え
て、導電性支持体1からキャリアが感光層21へ流れ込
むのを抑制するバリア層としても作用する。このように
して下引き層6は感光体の帯電性を維持するので、感光
体自身の寿命を延ばすことができる。キャリア発生層3
は、公知のキャリア発生材料を含んで構成される。本発
明に適するキャリア発生材料としては、可視光を吸収し
てフリーキャリアを発生するものであれば、無機顔料、
有機顔料および有機染料のいずれをも用いることができ
る。
【0023】無機顔料としては、セレンおよびその合
金、ヒ素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、アモル
ファスシリコン、その他の無機光導電体が挙げられる。
シアニン系化合物、アゾ系化合物、キナクリドン系化合
物、多環キノン系化合物、ペリレン系化合物なとが挙げ
られる。有機染料としては、チアピリリウム塩、スクア
リリウム塩等が挙げられる。中でも本発明における好適
なキャリア発生材料は、フタロシアニン系化合物であ
り、持にチタニルフタロシアニン化合物を用いることが
好ましい。特に良好な感度特性、帯電特性、および繰り
返し特性が得られる。
【0024】これら列挙した顔料および染料の他に化学
増感剤としての電子受容性材料、例えば、テトラシアノ
エチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン
等のシアノ化合物、アントラキノン、p−ベンゾキノン
等のキノン類、2,4,7トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン等のニトロ
化合物、または、光学増感剤としての、キサンテン系色
素、チアジン色素、トリフェニルメタン系色素等の色素
をキャリア発生層3に添加してもよい。
【0025】本発明では、好ましくは有機顔料、有機染
料等、前記の有機光導電性化合物を用いる。キャリア発
生層3は、キャリア発生剤をバインダー樹脂とともに、
適当な溶剤中に分散させ、導電性支持体1に塗布し、乾
燥あるいは硬化させて成膜し、形成する。キャリア発生
層3の膜厚は、約0.05〜約5μm、好ましくは約
0.1〜約1μmである。キャリア発生層3の形成方法
としては、一般に真空蒸着法、スパッタリング、CVD
等の気相堆積法、あるいはキャリア発生材料をボールミ
ル、サンドグラインダ、ペイントシェイカー、超音波分
散機等によって粉砕、溶剤に分散、必要に応じてバイン
ダー樹脂を加え、導電性支持体1がシートの場合にはベ
ーカアプリケータ、バーコータ、キャスティング、スピ
ンコート等、導電性支持体1がドラムの場合にはスプレ
ー法、垂直型リング法、浸漬塗工法等によって適用する
方法が知られている。
【0026】本発明のバインダー樹脂としては、具体的
に、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリカー
ボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアクリレト等が用いられる。ここで用いられている
溶媒としては、イソプロピルアルコール、シクロヘキサ
ノン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセト
ン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジオキソラン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、
酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノク
ロルベンゼン、エチレンクリコール、ジメチルエーテル
等が挙げられる。基本的にここで挙げたもの以外でも良
く、アルコール系、ケトン系、アミド系、エステル系、
エーテル系、炭化水素系、塩素化炭化水素系、芳香族系
のいずれの溶媒系の単独あるいはブレンド系でもよい。
但し、中でもキャリア発生材料の粉砕及びミリング時の
結晶転移に基づく感度低下、ポットライフによる特性低
下を考慮した場合、両顔料において結晶転移を起こしに
くいシクロヘキサノン、1,2−ジメトキシエタン、メ
チルエチルケトン及びテトラヒドロキノンのうちの何れ
かを用いることが好ましい。
【0027】キャリア輸送層5には、必要に応じ可塑
剤、レベリング剤、酸化防止剤等の安定剤を添加するこ
ともできる。また、電子輸送材料を含有していてもよ
い。具体的には、電子輸送性材料しては、2,4,7−
トリニトロー9−フルオレノン、2,4,5,7−テト
ラニトロー9−フルオレノン、2,4、5,7−テトラ
ニトロキサントン、ジフェノキノン誘導体、ベンゾキノ
ン誘導体等が挙げられる。結着樹脂および使用する溶媒
としては前記キャリア発生層と同様のものが挙げられ
る。バインダー樹脂の量はキャリア輸送材料100重量
部に対し50〜300重量部、好ましくは100〜20
0重量部が適切である。50重量部以下では感度特性は
良好であるものの、帯電特性、膜の機械的強度、帯電プ
ロセスにて発生されるオゾン、NOx等に対する画像安
定性(HT白抜け、黒帯発生)が低下し、300重量部
以上では逆に帯電特性、機械的強度、画像安定性は良好
であるものの感度特性の低下が著しくなる。
【0028】また、キャリア輸送層5の膜厚は、約10
〜約50μm、好ましくは約10〜約35μmである。
酸化防止剤としては、一般に樹脂などに添加して利用さ
れる酸化防止剤をそのまま使用することかできる。例え
ば、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、
ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリ
ールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、
有機燐化合物なとを配合して用いてもよい。レベリング
剤としては、シリコンオイル類や側鎖にパーフルオロフ
ルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用で
き、使用量は結着樹脂100重量部に対し0〜1重量部
が適当である。
【0029】キャリア輸送層5は、キャリア輸送材料を
バインダー樹脂7とともに、適当な溶剤中に溶解(ある
いは分散)させ、キャリア発生層3が形成された導電性
支持体1に塗布し、乾燥あるいは硬化させて成膜し、形
成する。キャリア輸送層用の塗布液は、数種または一種
のキャリア輸送材料、バインダー樹脂および添加剤を計
量し、所定量の有機溶媒に同時に溶解させて作製する方
法でも問題はなく一般的であるが、まず、バインダー樹
脂を溶媒中に溶解させたのちにキャリア輸送材料を投
入、溶解させる方法が中でも好ましい。
【0030】この方法によれば、バインダー樹脂へのキ
ャリア輸送材料の分子分散性が向上し、膜中での潜在的
かつ局所的なキャリア輸送剤の結晶化が抑制されること
により、初期感度の向上、繰り返し使用時の電位安定
性、良好な画像特性等が付与される。キャリア輸送層5
の形成方法としては、導電性支持体1がシートの場合に
はベーカアプリケータ、バーコータ、キヤステイング、
スピンコートなど、導電性支持体1がドラムの場合には
スプレー法、垂直型リング法、浸漬塗工法などが用いら
れる。持に生産性やコストという観点から一般的に浸漬
塗工法等が好ましい。
【0031】キャリア輸送層5に用いられるバインダー
樹脂は、2種類以上のバインダー樹脂で構成され、且つ
前記一般式[B]で表されるポリカーボネート樹脂を総
樹脂重量比で50%未満含有させることを特徴としてい
る。一般式[B]で表されるポリカーボネート樹脂と組
み合わされるバインダー樹脂としては、キャリア発生層
3に用いられるバインダー樹脂と実質的に異ならない
が、例えば、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ
エステル、ポリエーテルケトン、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、セルロースエーテル、および前記の樹脂を構成
するのに必要なモノマーの共重合体等が挙げられる。
【0032】これらの樹脂の中で、安定した電気特性、
機械的強度、感光体の製造コスト等を考慮すると、一般
式[B]で表されるポリカーボネート樹脂と組み合わせ
るバインダー樹脂としては、一般式[B]以外のポリカ
ーボネート樹脂であることが好ましい。又、一般式
[B]で表されるポリカーボネート樹脂の分子量として
は、感光体の電気特性、繰り返し安定性、耐刷性の面か
ら粘度平均分子量が20,000〜40,000である
ことが好ましい。粘度平均分子量が20,000未満の
場合、帯電プロセスにて発生されるオゾン、NOx等に
対する画像安定性(HT白抜け、黒帯発生)は向上する
ものの、耐刷性の低下が著しくなり、40,000を超
える場合、耐刷性は向上するものの、初期感度の低下、
繰り返し使用時の残留電位の上昇および画像安定性の低
下が大きくなる。次にキャリア輸送材料を溶解(または
分散)させるに適当な溶剤は、キャリア発生材料を分散
する溶剤と実質的に異ならず、キャリア発生材料こ関し
て列挙した溶剤の中から選択できる。特に好ましい溶剤
はテトラヒドロフランである。
【0033】本発明の感光体の製造方法には、好ましく
はキャリア発生層3等、各層の乾燥工程か含まれる。感
光体の乾燥温度としては、約50℃〜約140℃が適当
であり、特に約70℃〜約130℃の範囲が好ましい。
感光体の乾燥温度が約50℃未満では乾燥時間が長くな
り、また、乾燥温度が約140℃を越えると、繰返し使
用時の電気的持性が悪くなり感光体を使用して得られる
画像も劣化する。以下に実施例および比較例を用いて、
本発明の実施の形態をさらに詳細に説明するが、これら
は本発明の範囲を限定するものではない。すへての部は
持に示す以外、重量基準である。
【0034】〔実施例〕次に実施例により本発明をさら
に詳細に説明する。 〔実施例1〕 (単層型感光体)下記化学式[21]に示す化合物であ
るチタニルフタロシアニン10重量部、THF190重
量部をボールミルにより48時間分散し、顔料分散液A
を作製した。また、同時に前記化学式[R−1]で示さ
れる粘度平均分子量21,500のZ型ポリカーボネー
ト樹脂(Z200:三菱ガス化学社製;商品名)45重
量部、変性ポリカーボネート樹脂(B300:出光興産
社製;商品名)55重量部、前記化学式[A−1]で表
されるキャリア輸送材料80重量部、シリコンオイル
0.02重量部をTHF467重量部に溶解し樹脂溶液
Bを作製し、顔料分散液Aと樹脂溶液Bの重量比が1:
2となるようにボールミルにて2時間の混合分散を行
い、感光層塗布液を作製した。このようにして得られた
塗布液を、直径65mm、長さ335mmのアルミ製円
筒状支持体上に浸漬塗布し、120℃1時間乾燥を行い
膜厚が30μmの感光体サンプルを作製した。キャリア
発生材料、バインダー樹脂については表1に示した。
【0035】
【化7】
【0036】評価は正帯電用に改造した市販の複写機
(AR−5130:シャープ社製)に搭載し、常温・常
湿環境下における初期帯電電位(Vo)、初期残留電位
(Vr)、3万枚連続コピー前後の帯電電位変化(△V
o)、残留電位変化(△Vr)を測定した.また、これ
らの各感光体の初期および3万枚複写後における膜減り
量(△d)についても測定した。評価結果を表2に示し
た。画像特性の欄には、3万枚実写後、1時間停止した
後の複写画像(ハーフトーン)において、帯電機(帯電
チャージャー)に近接するドラム部位に白抜け又は黒帯
等の画像欠陥が全くない場合は優と記載し、若干の欠陥
を有するものの実使用上問題がない場合は良と記載し、
欠陥が発生した場合は不可と記載した。
【0037】〔実施例2〜5〕実施例1のキャリア発生
材料および構成比、バインダー樹脂種および構成比を表
1に示す如くに変更したこと以外は実施例1と同様にし
て感光体サンプルを作製した。但し、実施例5のサンプ
ルについては正帯電用に改造した市販のアナログ複写機
(SF−2027:シャープ社製)を用いて行った。評
価結果を表2に示した。
【0038】〔比較例1〜5〕実施例1のキャリア発生
材料および構成比、バインダー樹脂種および構成比を表
1に示す如くに変更したこと以外は実施例1と同様にし
て感光体サンプルを作製した。但し、比較例4、5のサ
ンプルについては正帯電用に改造した市販のアナログ複
写機(SF−2027:シャープ社製)を用いて行っ
た。評価結果を表2に示した。
【0039】
【表1】
【0040】表1中の化合物[22]及び[23]は、
以下の化学式で表される化合物である。
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】
【表2】
【0043】〔実施例6〕(積層型)直径65mm、長
さ335mmのアルミ製円筒状支持体を用い、その上に
下引き層用塗布液を膜厚1μmとなるよう浸漬塗工法で
製膜した。下引き層塗布液は下記の成分をペイントシェ
ーカーにて10時間分散処理して下引き層用塗布液を作
製した。 酸化チタン(Al、ZrO表面処理樹枝状ルチル型チタン成分85% ) TTO−Ml−1(石原産業社製;商品名) 3重量部 CM-800(東レ社製):アルコール可溶性ナイロン樹脂 3重量部 メタノール 35重量部 1,3−ジオキソラン 65重量部
【0044】次に、ブチラール樹脂(S−LEC、BL
−2:積水化学社製;商品名)10重量部、ジメトキシ
エタン1400重量部、前記化学式[21]で表される
チタニルフタロシアニン15重量部をボールミルにより
72時間分散しキャリア発生層用塗工液を作製した。こ
の塗布液を用いて前記の下引き層を設けたアルミ製円筒
状支持体上に浸漬塗工法により膜厚が0.2μmとなる
ようにキャリア発生層を成膜した。次に、前記化学式
[A−1]で示されるキャリア輸送材料を100重量
部、化学式[R−1]で示される粘度平均分子量21,
500のZ型ポリカーボネート樹脂(Z200)70重
量部、変性ポリカーボネート樹脂(G400:出光興産
社製;商品名)90重量部、シリコンオイル0.02重
量部をTHFl000重量部に溶解してキャリア輸送層
用塗工液を作製した。前記のキャリア発生層上に膜厚が
20μmとなるように浸漬工法にて成膜し、120℃で
1時間乾燥を行い感光体サンプルを作製した。評価は感
光体サンプルを市販の複写機(AR−5130:シャー
プ社製)に搭載し、常温・常温環境下における初期帯電
電位(Vo)、初期残留電位(Vr)、3万枚連続コピ
ー前後の帯電電位変化(△Vo)、残留電位変化(△V
r)を測定した。また、これらの各感光体の初期および
3万枚複写後における画像特性と膜減り量(△d)につ
いても測定した。評価結果を表4に示した。
【0045】〔実施例7〜12〕実施例6のバインダー
樹脂種類、構成比を変更した表3に示した如くに変更し
た以外は実施例6と同様にして感光体サンプルを作製し
た。評価結果を表4に示した。
【表3】
【0046】表3中のバインダー樹脂は以下のとおりで
ある。 Z300:化学式[R−1]で表される粘度平均分子量
=32,200のZ型ポリカーボネート樹脂 Z400:化学式[R−1]で表される粘度平均分子量
=39,000のZ型ポリカーボネート樹脂 Z800:化学式[R−1]で表される粘度平均分子量
=79,000のZ型ポリカーボネート樹脂 Ul00:ポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品
名) V290:ポリエステル樹脂(東洋紡社製:商品名) G400:変性ポリカーボネート樹脂(出光興産社製)
【0047】〔実施例13〕実施例6のキャリア輸送材
料を、化学式[A−1]で示されるキャリア輸送材料か
ら化学式[A−3]で示されるキャリア輸送材料に変更
したこと以外は実施例6と同様にして感光体サンプルを
作製した。評価結果を表4に示した。
【表4】 画像特性についてはすべて良好な結果(優:白抜け黒帯
発生なし)が得られた。
【0048】〔比較例6〜10〕実施例6のバインダー
樹脂種類、構成比を表5に示す如くに変更したこと以外
は実施例6と同様にして感光体サンプルを作製した。評
価結果を表6に示した。 〔比較例11〕実施例6のキャリア輸送材料を下記の化
学式[30]で表される化合物に変更したこと以外は実
施例6と同様にして感光体サンプルを作製した。評価結
果を表6に示した。
【0049】
【化10】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】〔実施例14〜17〕実施例6のバインダ
ー樹脂の種類、構成比を表7に示したものに変更したこ
と以外は実施例6と同様にして感光体サンプルを作製し
た。評価結果を表8に示した。
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】画像特性についてはすべて良好な結果
(優:白抜け黒帯発生なし)が得られた。キャリア輸送
材料と総バインダー樹脂の構成が重量比で10/10よ
り大きい場合、つまりキャリア輸送材が多い場合、初期
感度は良好であるものの耐刷性能か低下し、また、10
/20より小さい場合、つまりバインダー樹脂が多い場
合、耐刷性能は良好であるものの初期感度の低下および
繰り返し使用時の残留電位の上昇が大きくなる。キャリ
ア輸送材料と総バインダー樹脂の構成は重量比で10/
10〜10/20の範囲が好適であると云える。
【0055】〔実施例18〜20、比較例12、13〕
実施例18〜20は、実施例6のキャリア発生材料を化
合式物[23]で表されるアゾ顔料2重量部にし、バイ
ンダー樹脂をフェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカー
バイド社製;商品名)1部に変更し、1,4−ジオキサ
ン97部でボールミル分散12時間処理した分散液に変
更したこと以外は実施例6と同じである。また、比較例
12、13はバインダー樹脂の種類、構成比を変更した
こと以外は実施例18と同じである。キャリア輸送層の
バインダー樹脂について表9に示した。尚、これらの感
光体サンプル評価には、市販のアナログ複写機(SF−
2027:シヤープ社製)を改造した実験機を用いた。
評価結果を表10に示した。
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】 画像特性についてはすべて良好な結果(優:白抜け黒帯
発生なし)が得られた。
【0058】〔実施例21、22〕実施例6のキャリア
発生材料を下記化合物[22]で表されるX型メタルフ
リーフタロシアニンに変更し、バインダー樹脂の種類、
構成比を表11に示す如くに変更したこと以外は実施例
6と同様にして感光体サンプルを作製した。作製した感
光体サンプルの評価結果を表12に示した。
【化11】
【0059】〔比較例14、15〕実施例21のバイン
ダー樹脂種類、構成比を表11に示す如くに変更したこ
と以外は実施例21と同様にして感光体サンプルを作製
した。作製した感光体サンプルの評価結果を表12に示
した。
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
【発明の効果】以上の様に本発明の電子写真感光体およ
びその製造方法によれば、光感度特性、帯電特性、繰り
返し使用における特性安定性に優れる上に、耐摩耗性が
良好であり、帯電器に近接されるドラム部位における白
抜け、黒帯等の画像不良のない実用上充分な電気的、機
械的性能と画像安定性のすへてを満足する電子写真感光
体が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に従う積層機能分離型感
光体の例を示す模式的断面図。
【図2】本発明の一実施の形態に従う単層型感光体の例
を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 キャリア発生材料 3 キャリア発生層 4 キャリア輸送材料 5 キャリア輸送層 6 下引き層 7 バインダー樹脂 20、21 感光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 聡 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松尾 力也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤田 さやか 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 鳥山 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA19 AA20 AA21 AA31 AA34 AA35 BA13 BA39 BB25 BB26 BB52 BB54 EA16 FA02 FA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア発生材料とキャリア輸送材料を
    含有する電子写真感光体において、キャリア輸送材料が
    下記一般式[A]で表されるブタジエン系キャリア輸送
    材料であり、バインダー樹脂が2種以上混合され、且つ
    下記一般式[B]で表されるポリカーボネート樹脂が樹
    脂重量比で50%未満含有されることを特徴とする電子
    写真感光体。 【化1】 (但し、一般式中のR〜Rは、置換基を有しても良
    いアリール基又は置換基を有しても良いアラルキル基を
    表す。) 【化2】 (但し、一般式中のR〜R12は水素原子、ハロゲン
    原子、置換もしくは末置換の脂肪族基又は置換もしくは
    未置換の炭素環基を表す。Zは置換もしくは未置換の炭
    素環または置換もしくは未置換の複素環を形成するのに
    必要な原子群を表す。n=10〜1000である。)
  2. 【請求項2】 ドラム支持体上にキャリア物質を含有す
    るキャリア発生層とキャリア輸送材料を含有するキャリ
    ア輸送層とを積層してなることを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 上記一般式[B]で表されるポリカーボ
    ネート樹脂の粘度平均分子量が20,000から40,
    000であることを特徴とする請求項1又は2記載の電
    子写真感光体。
  4. 【請求項4】 上記一般式[B]で表されるポリカーボ
    ネート樹脂以外のバインダー樹脂として、ポリカーボネ
    ート樹脂が含有されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 キャリア発生材料がチタニルフタロシア
    ニン顔料であることを持徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 キャリア輸送層中のキャリア輸送材料と
    バインダー樹脂の構成が、重量比で10/10から10
    /20の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の感光層
    を浸漬塗布法にて塗布することを特徴とする電子写真感
    光体の製造方法。
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