JP2002139710A - メガネフレームのモダン - Google Patents

メガネフレームのモダン

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JP2002139710A
JP2002139710A JP2000335898A JP2000335898A JP2002139710A JP 2002139710 A JP2002139710 A JP 2002139710A JP 2000335898 A JP2000335898 A JP 2000335898A JP 2000335898 A JP2000335898 A JP 2000335898A JP 2002139710 A JP2002139710 A JP 2002139710A
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modern
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skin
temple
spectacle frame
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JP2000335898A
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Yutaka Kasashima
豊 笠島
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SABAE KOGEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、利用者が運動等により汗を
かいた場合であっても、竹材が利用者の皮膚に接触して
汗の水分や油分を吸収することにより、モダンの皮膚と
当接する部位に汗が付着した状態でベタツキ感が継続す
るのを回避することができ、常に良好な装着状態を得る
ことができるメガネフレームのモダンを提供することに
ある。 【解決手段】 本発明のメガネフレームのモダンは、メ
ガネフレームのテンプルに取り付けられるモダンであっ
て、少なくとも皮膚と当接する部位が竹材からなること
を特徴としており、このモダンを採用したメガネの利用
者が運動等により汗をかいた場合であっても、竹材が利
用者の皮膚に接触して汗の水分や油分を吸収する。ま
た、その吸収された水分は体温によって蒸発される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメガネフレームのモ
ダンに関し、特に、利用者が運動等により汗をかいた場
合であっても、竹材が利用者の皮膚に接触して汗の水分
や油分を吸収することにより、モダンの皮膚と当接する
部位に汗が付着した状態でベタツキ感が継続するのを回
避し、常に良好な装着状態を得ることができるメガネフ
レームのモダンに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】度付きレンズを用いた視
力矯正用のメガネや、紫外線から目を保護するための色
彩を施したレンズを用いたサングラス等のメガネとして
は、例えば所定の間隔をおいて位置するレンズ保持用の
一対の環状枠、両枠の内端間に架設されるブリッジ、各
枠の外端に取り付けられる鎧、各鎧に回動可能に取り付
けられるテンプル等を具えるようにメガネフレームを構
成し、前記環状枠によって視力矯正用のレンズやサング
ラス用のレンズを保持するようにしたメガネが一般に知
られている。
【0003】しかしながら、このような従来のメガネに
おいては、メガネフレームのテンプルに取り付けられる
モダンとして合成樹脂からなるものを用いているものが
主流である。このような合成樹脂からなるモダンにあっ
ては、利用者が運動等により汗をかいた場合に、汗の水
分や油分が吸収されることはなく、モダンの皮膚と当接
する部位に汗が付着した状態でベタツキ感が継続するこ
とになり、常に良好な装着状態を得ることは困難である
という問題がある。
【0004】本発明は上記問題点に着目し、これを解決
しようとしたものであり、その目的は、利用者が運動等
により汗をかいた場合であっても、竹材が利用者の皮膚
に接触して汗の水分や油分を吸収することにより、モダ
ンの皮膚と当接する部位に汗が付着した状態でベタツキ
感が継続するのを回避し、常に良好な装着状態を得るこ
とができるメガネフレームのモダンを提供することにあ
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るために、本発明のメガネフレームのモダンは、メガネ
フレームのテンプルに取り付けられるモダンであって、
少なくとも皮膚と当接する部位が竹材からなることを特
徴とする。このメガネフレームのモダンは、テンプルに
対して嵌合可能に形成され、テンプルに対して嵌合によ
り取り付けられる構成等を採用する。また、このメガネ
フレームのモダンにおいては、左右に分割形成された左
半部および右半部を組み合わせて構成される態様等を採
用してもよい。
【0006】また、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したモダンにおいて、竹材を一端が下方に湾曲
されて曲折した湾曲形状に切り出して、湾曲形状のモダ
ン基体を形成する製造方法等により製造され、竹材の繊
維が同一方向に出現されている態様のものとしたり、竹
材を略直線形状に切り出した後、これを一端が下方に湾
曲するように曲折させて、湾曲形状のモダン基体を形成
する製造方法等により製造され、竹材の繊維が当該モダ
ンの湾曲形状に沿い全体にわたって連続するように出現
されている態様のものとしたりする。
【0007】さらに、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したモダンにおいて、模様が施されている態様
のものとしてもよい。ここで、模様としては、線図、彩
り、暈し、もしくは立体的形状、またはこれらの任意の
組合せ等からなるものが掲げられる。前述した線図、彩
り、暈し等からなる模様をモダンに施すにあたってはプ
リント(転写)等の手段といった任意の適当な手段を採
用し、また立体的形状からなる模様を施すにあたっては
レーザー加工機等の加工機械による機械加工や手加工等
の刻設手段といった任意の適当な手段を採用する。
【0008】そして、立体的形状を含む模様が施されて
いるモダンにおいては、その立体的形状による一または
複数の凹部に樹脂が埋設されている態様のものや、前記
凹部に埋設される樹脂が同色および/または異色の有色
樹脂である態様のもの等を採用してもよい。
【0009】
【作用】本発明のメガネフレームのモダンは、少なくと
も皮膚と当接する部位が竹材からなることを特徴として
おり、このモダンを採用したメガネの利用者が運動等に
より汗をかいた場合であっても、竹材が利用者の皮膚に
接触して汗の水分や油分を吸収する。また、その吸収さ
れた水分は体温によって蒸発される。このモダンは、テ
ンプルに対して嵌合可能に形成され、テンプルに対して
嵌合により取り付けられる構成等を採用することによ
り、テンプルとの連結手段が得られることになる。ま
た、このメガネフレームのモダンにおいては、左右に分
割形成された左半部および右半部を組み合わせて構成さ
れる態様等を採用することにより、前述したような嵌合
によるテンプルとの連結手段等を比較的簡単に具えるこ
とが可能になる。
【0010】また、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したメガネフレームのモダンにおいて、竹材を
一端が下方に湾曲されて曲折した湾曲形状に切り出し
て、湾曲形状のモダン基体を形成する製造方法等により
製造され、竹材の繊維が同一方向に出現されている態様
のものとしたり、竹材を略直線形状に切り出した後、こ
れを一端が下方に湾曲するように曲折させて、湾曲形状
のモダン基体を形成する製造方法等により製造され、竹
材の繊維が当該モダンの湾曲形状に沿い全体にわたって
連続するように出現されている態様のものとしたりする
ことにより、竹材の材質を直接表面に出現させて美的外
観を得ることができるほか、竹材の繊維が全体にわたっ
て連続するように出現されている前述した態様のものに
あっては全体にわたって竹材の繊維が連続していること
によってモダンの強度が増大されることになる。
【0011】さらに、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したメガネフレームのモダンにおいて、プリン
ト(転写)等の手段により線図、彩り、暈し等からなる
模様が施されている態様のものや、レーザー加工機等の
加工機械による機械加工や手加工等の刻設手段により立
体的形状からなる模様が施されている態様のものを採用
しており、線図、彩り、暈し、もしくは立体的形状、ま
たはこれらの任意の組合せ等からなる模様が施されてい
る態様のものを採用してもよく、線図、彩り、暈し、も
しくは立体的形状、またはこれらの任意の組合せ等から
なる模様によって装飾機能が発揮されることになる。
【0012】前述したような立体的形状を含む模様が施
されているモダンにおいては、立体的形状における一ま
たは複数の凹部に樹脂が埋設されている態様のものや、
前記凹部に埋設される樹脂が同色および/または異色の
有色樹脂である態様のもの等を採用することにより、立
体的形状を含む模様の一または複数の凹部に埋設されて
いる樹脂が竹材内の繊維間の微細な空隙に浸潤するとと
もに硬化し、テンプルの強度がさらに強化されることに
なり、前記凹部に埋設される樹脂として同色および/ま
たは異色の有色樹脂を用いることによって装飾機能が発
揮されることになる。
【0013】一般に竹材は、外側の皮および内側の繊維
が堅いのに対し、その他の内側の肉部が比較的柔らか
い。したがって、レーザー加工機等の加工機械による機
械加工や手加工等により竹材の刻設された部分におい
て、外側の皮および内側の繊維は浅く、肉部は深く彫ら
れ、刻設された凹部表面全体に微細な凹凸形状が形成さ
れることになる。このようにレーザー加工機等の加工機
械による機械加工や手加工等により刻設されて施された
模様の凹部に樹脂を埋設した場合には、硬化した樹脂と
凹部との定着性が凹部表面全体に形成された凹凸形状に
より向上することになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。ここで、図1において(a)お
よび(b)は本発明の実施形態を示す斜視図である。ま
た、図2において(a)および(b)はモダンの製造方
法の一例を示す斜視図であり、図3において(a)〜
(c)はモダンの他の製造方法を示す斜視図であり、図
4において(a)〜(d)はモダンの他の製造方法を示
す斜視図である。
【0015】図1においてはメガネフレーム1のテンプ
ル1aの端部に取り付けられる本発明にかかる実施形態
のモダン10の態様が示されており、モダン10として
少なくとも皮膚と当接する部位が竹材からなるものを用
いているものである。なお、図1(a)は竹材を一端が
下方に湾曲されて曲折した湾曲形状に切り出して、耳掛
け部12が模された湾曲形状のモダン基体(モダン1
0)を形成する製造方法等により製造され、竹材の繊維
が同一方向に出現されている態様のものであり、図1
(b)は竹材を略直線形状に切り出した後、これを一端
(耳掛け部12)が下方に湾曲するように曲折させて、
耳掛け部12が模された湾曲形状のモダン基体(モダン
10)を形成する製造方法等により製造され、竹材の繊
維が当該モダンの湾曲形状に沿い全体にわたって連続す
るように出現されている態様のものである。
【0016】このモダン10を取り付けるメガネフレー
ム1は、所定の間隔をおいて位置するレンズ保持用の一
対の環状枠と、両枠の内端間に架設されるブリッジと、
前記各環状枠の外端に設けられる鎧と、各鎧に回動可能
に設けられるテンプル1a等とを具え、テンプル1aの
端部にモダン10が取り付けられるようになっているも
のである。
【0017】このメガネフレーム1における環状枠やブ
リッジや鎧やテンプル1a等の材質としては、金属製の
もの、樹脂製のもの、木製のもの、あるいは竹製のもの
等、任意の材質のものを採用することができ、特に限定
されない。また、このモダン10を用いるメガネフレー
ム1としては、例えばフルリムタイプや、ハーフリムタ
イプ(ナイロール型)や、リムレスタイプ(ツーポイン
ト式)等種々のタイプのものが掲げられ、特定のタイプ
のものに限定されない。
【0018】図1の(a)および(b)に示されるよう
に、モダン10は、当該モダン10が取り付けられてい
るメガネフレーム1を利用者が装着した際に、少なくと
も皮膚と当接する部位が竹材からなっており、一端には
下方に湾曲されて曲折した湾曲形状に形成された耳掛け
部12を有し、他端にはテンプル連結孔11を有してい
る。ここでは、モダン10の全体が竹材からなってい
る。なお、モダン10には、必要に応じて、サンドペー
パー等により露出表面を滑らかにする表面処理、サンド
ブラストやショットブラスト等により露出表面を滑らか
にする研磨処理、バフ磨きにより露出表面のつや出しを
行うつや出し処理、回転ドラム内で竹屑等を含む任意の
研磨材とともに混合して露出表面を研磨するいわゆるガ
ラ研磨による研磨処理等を施してもよい。
【0019】テンプル連結孔11は、テンプル1aに対
して嵌合可能に形成されているものであり、テンプル1
aに対して嵌合により簡便に取り付けることができるよ
うになっている。このテンプル連結孔11の孔形状は、
テンプル1aとの関係において嵌合可能なものであれば
特に限定されないが、嵌合した際に互いに回動しないよ
うに係止部を設ける等の手段を講じることが望ましい。
なお、モダン10のテンプル1aへの連結の構造として
は、モダン10をテンプル1aに対して取り付けること
ができるものであれば、この態様に限定されず、他の手
段を採用してもよい。
【0020】耳掛け部12は、モダン10の一端におい
て下方に湾曲されて曲折した湾曲形状に形成されている
ものであり、利用者がこのモダン10を装着した際に耳
に掛けられ、その装着状態を維持する。したがって、利
用者がモダン10を装着すると耳掛け部12の竹材が利
用者の皮膚に当接して接触することになる。
【0021】モダン10を製造するにあたっては、図2
(a)および(b)に示される一例の製造方法のよう
に、まず、竹材を一端が下方に湾曲されて曲折した湾曲
形状に切り出し、一端に耳掛け部12が模された湾曲形
状のモダン基体(モダン10)を形成する(図2(a)
参照)。次いで、このモダン基体(モダン10)におい
てテンプル取付側の他端に開放端状態でテンプル連結孔
11を例えばドリル等により穿設する(図2(b)参
照)。このように、図2(a)および(b)の一連の工
程を経てモダン10が得られることになる。また、必要
に応じて、露出表面をサンドペーパー等により滑らかに
する表面処理、露出表面をサンドブラストやショットブ
ラスト等により滑らかにする研磨処理、バフ磨きにより
露出表面のつや出しを行うつや出し処理、回転ドラム内
で竹屑等を含む任意の研磨材とともに混合して露出表面
を研磨するいわゆるガラ研磨による研磨処理等を施すよ
うにしてもよい。
【0022】この図2(a)および(b)の製造方法に
よれば、竹材から一端に耳掛け部12が模された湾曲形
状のモダン基体(モダン10)を切り出して形成するよ
うにしているので、当該製造方法により得られたモダン
10には図1(a)に示されるように竹材の繊維が同一
方向に出現されることになる。
【0023】また、図3(a)〜(c)に示されるモダ
ンの他の製造方法においては、まず、竹材から一端に耳
掛け部12が模されていない略直線形状のモダン基体
(モダン10)を切り出す(図3(a)参照)。次い
で、このモダン基体(モダン10)においてテンプル取
付側の他端に開放端状態でテンプル連結孔11を例えば
ドリル等により穿設する(図3(b)参照)。この後、
モダン基体(モダン10)において一端を下方に湾曲す
るように曲折させて、湾曲形状に形成し、耳掛け部12
を設ける(図3(c)参照)。このように、図3(a)
〜(c)の一連の工程を経てモダン10が得られること
になる。なお、前述した図3(b)と図3(c)との各
工程は順序を入れ換えて行うようにしてもよい。また、
必要に応じて、露出表面をサンドペーパー等により滑ら
かにする表面処理、露出表面をサンドブラストやショッ
トブラスト等により滑らかにする研磨処理、バフ磨きに
より露出表面のつや出しを行うつや出し処理、回転ドラ
ム内で竹屑等を含む任意の研磨材とともに混合して露出
表面を研磨するいわゆるガラ研磨による研磨処理等を施
すようにしてもよい。
【0024】この図3(a)〜(c)の製造方法によれ
ば、竹材から一端に耳掛け部12が模されていない略直
線形状のモダン基体(モダン10)を切り出した後、モ
ダン基体(モダン10)の一端を下方に湾曲するように
曲折させて、一端に耳掛け部12が模された湾曲形状の
モダン基体(モダン10)を形成するようにしているの
で、当該製造方法により得られたモダン10には図1
(b)に示されるように竹材の繊維が当該モダンの湾曲
形状に沿い全体にわたって連続するように出現されるこ
とになる。
【0025】さらに、図4(a)〜(d)に示されるモ
ダンの他の製造方法においては、まず、竹材を一端が下
方に湾曲されて曲折した湾曲形状に切り出し、一端に耳
掛け部12が模された湾曲形状のモダン基体(モダン1
0)を形成する(図4(a)参照)。次いで、このモダ
ン基体(モダン10)をモダン左半部10aとモダン右
半部10bとに分割形成し、この分割形成されたモダン
左半部10aおよびモダン右半部10bにおいてテンプ
ル取付側の他端に閉塞端状態でテンプル連結孔11を構
成するための溝11a,11bをレーザー加工機等の加
工機械による機械加工や手加工等により刻設する(図4
(b)参照)。この後、モダン左半部10aおよびモダ
ン右半部10bの少なくとも一方の断面部分に接着材を
塗布し、モダン左半部10aとモダン右半部10bとを
接合する(図4(c)参照)。そして、テンプル連結孔
11が設けられているテンプル取付側の端部を切断する
(図4(d)参照)。このように、図4(a)〜(d)
の一連の工程を経てモダン10が得られることになる。
また、必要に応じて、露出表面をサンドペーパー等によ
り滑らかにする表面処理、露出表面をサンドブラストや
ショットブラスト等により滑らかにする研磨処理、バフ
磨きにより露出表面のつや出しを行うつや出し処理、回
転ドラム内で竹屑等を含む任意の研磨材とともに混合し
て露出表面を研磨するいわゆるガラ研磨による研磨処理
等を施すようにしてもよい。
【0026】なお、前述した製造方法においては、分割
形成されたモダン左半部10aおよびモダン右半部10
bにおいてテンプル取付側の他端にテンプル連結孔11
を構成するための溝11a,11bを閉塞端状態で刻設
するようにしたが(図4(b)参照)、テンプル連結孔
11を構成するための溝11a,11bを刻設するに際
しては、テンプル取付側の他端に開放端状態でテンプル
連結孔11を構成するための溝11a,11bを刻設す
るようにしてもよい。
【0027】また、前述した図4(d)の工程において
は、端部を切断することとしていることにより、当該端
部切断工程前の他の工程時にテンプル連結孔11内に切
削屑等が入り込むのを防止することができ、当該端部切
断工程によりテンプル連結孔11の開放端が形成され
る。
【0028】前述したように、モダン左半部10aおよ
びモダン右半部10bの少なくとも一方の断面部分に接
着材を塗布する際には、溝11a,11bに接着材が入
らないようにする。溝11a,11bに接着材が入らな
いようにするための対策としては、例えば溝11a,1
1bに任意の溝保存部材を埋設し、モダン左半部10a
とモダン右半部10bとの接合後においてなされる端部
の切断の際に、前記溝保存部材を除去するような手段を
採用してもよい。
【0029】この図4(a)〜(d)の製造方法によれ
ば、竹材から一端に耳掛け部12が模された湾曲形状の
モダン基体(モダン10)を切り出して形成するように
しているので、当該製造方法により得られたモダン10
には図1(a)に示されるように竹材の繊維が同一方向
に出現されることになる。なお、図4(a)のモダン基
体(モダン10)の形成工程に代えて、前述した図3
(a)および(b)に示される工程に倣って、竹材から
一端に耳掛け部12が模されていない略直線形状のモダ
ン基体(モダン10)を切り出した後、モダン基体(モ
ダン10)の一端を下方に湾曲するように曲折させて、
一端に耳掛け部12が模された湾曲形状のモダン基体
(モダン10)を形成するようにしてもよく、この工程
を採用する当該製造方法により得られたモダン10には
図1(b)に示されるように竹材の繊維が当該モダンの
湾曲形状に沿い全体にわたって連続するように出現され
ることになる。また、このモダン10は、左右に分割形
成されたモダン左半部10aおよびモダン右半部10b
を組み合わせて構成されるようになっているので、前述
したようなテンプル連結孔11を構成するための溝11
a,11bを刻設する作業が比較的簡単であり、テンプ
ル1aとの連結手段を比較的簡単に具えることが可能に
なる。
【0030】前述した各製造方法等により得られる本発
明にかかるモダン10は、一端には下方に湾曲させて曲
折した湾曲形状に形成された耳掛け部12を有し、他端
にはテンプルに対して嵌合可能に形成されたテンプル連
結孔11を有しているものとなる。
【0031】また、このモダン10においては、任意の
模様を施し、装飾機能が発揮されるように形成してもよ
い。この模様としては、線図、彩り、暈し、もしくは立
体的形状、またはこれらの任意の組合せ等が掲げられ
る。ここで、線図、彩り、暈し等からなる模様はプリン
ト(転写)等の手段により施すことが可能であり、また
立体的形状からなる模様は例えばレーザー加工機等の加
工機械による機械加工や手加工等の刻設手段により施す
ことが可能であり、さらにそれらの任意の組合せ等から
なる模様は前述したプリント(転写)手段や刻設手段と
いった複数の手段の併用により施すことが可能である。
また、モダン10の皮膚と当接しない部位には、別体の
装飾物を添装するようにしてもよい。
【0032】前記モダン10においては、レーザー加工
機等の加工機械による機械加工や手加工等の刻設手段に
より施された立体的形状を含む模様の場合には、凹部が
出現し、その模様の一または複数の凹部に樹脂を埋設す
るようにしてもよい。このように立体的形状を含む模様
の凹部に樹脂を埋設すれば、樹脂が竹材内の繊維間の微
細な空隙に浸潤して硬化し、モダン10が補強されるこ
とになり、モダン10について強度を著しく向上させる
ことができる。しかも、このように竹材からなるモダン
10においては、樹脂が竹材内の繊維間の微細な空隙に
浸潤して硬化することにより、前述した樹脂そのものの
良好な定着性が得られ、装飾機能を発揮する構成要素と
しても最適である。この凹部は、少なくとも最外側(表
面)に出現しているものであれば、最内側(裏面)に貫
通しているものであるか否かは問わない。
【0033】一般に竹材は、外側の皮および内側の繊維
が堅いのに対し、その他の内側の肉部が比較的柔らか
い。したがって、レーザー加工機等の加工機械による機
械加工や手加工等により竹材の刻設された部分におい
て、外側の皮および内側の繊維は浅く、内側の肉部は深
く彫られ、刻設された凹部の表面全体に微細な凹凸形状
が形成されることになる。このようにしてレーザー加工
機等の加工機械による機械加工や手加工等により刻設さ
れて施された模様の凹部に樹脂を埋設する場合には、硬
化した樹脂と凹部との定着性が凹部の表面全体に形成さ
れた凹凸形状により向上することになる。
【0034】また、前述した樹脂として同色または異色
の有色樹脂を採用すれば、あらゆる色彩の組合せを選択
して配色することが可能であり、装飾機能が発揮される
ことになるので、モダン10についてその強度を著しく
向上させつつ、特異な美的外観を得ることができる。こ
のモダン10の模様には、無色透明または有色透明の保
護膜をコーティングするようにしてもよい。なお、同色
の有色樹脂には同色で色調が若干異なるものを含む。何
れの有色樹脂についても透明であるか不透明であるかに
ついては問わず必要に応じた色彩のものを採用してよ
い。
【0035】本発明にかかるモダン10の製造に際して
は、前述した製造工程に加えて必要に応じて、線図、彩
り、暈し等からなる前述したような模様をプリント(転
写)等する工程や、立体的形状からなる模様を刻設等す
る工程や、これら複数の各工程を同時工程あるいは順次
工程として行う。さらに必要に応じて、立体的形状を含
む模様の凹部に前述したような樹脂を埋設して硬化させ
る工程を行う。このようにして本発明にかかるモダン1
0を製造する一連の製造工程が完了し、モダン10が得
られることになる。
【0036】本発明にかかる前述した実施形態のモダン
10は、利用者が装着した際に少なくとも皮膚と当接す
る部位が竹材からなり、利用者が運動等により汗をかい
た場合であっても、竹材が利用者の皮膚に接触して汗の
水分や油分を吸収し、その吸収された水分が体温によっ
て蒸発されるので、モダン10の皮膚と当接する部位に
汗が付着した状態でベタツキ感が継続するといった事態
を回避することができ、常に良好な装着状態を得ること
ができる。しかも、このモダン10は、洗浄すると竹材
に付着した皮膚の汚れや汗等の油分を簡単に取り除くこ
とが可能であり、新品同様に繰り返して使用することが
でき、再利用時に利用者の皮膚に接触して再び汗の水分
や油分等を吸収することができる。
【0037】特に、何れの実施形態においても、利用者
が装着した際にモダン10の少なくとも皮膚と当接する
部位の素材となる竹材として、外側の皮の部分ではなく
肉側の繊維や肉部の部分を採用すれば、汗等の水分や油
分について良好な吸収性が得られる。また、モダン10
の内側面にレーザー加工機等の加工機械による機械加工
や手加工等により一または複数の切目を任意の線形(直
線、曲線、またはこれらの組合せ等の線形)で刻設した
り、立体的形状を含む任意の模様を刻設したりすれば、
モダン10においてはより大きな弾発性が得られ、モダ
ン10は自己にかかる負荷に応じて撓曲することが可能
になり、負荷のかかり具合に応じて原状に復帰すること
ができるといった有利な効果を奏する。
【0038】また、本発明にかかるモダン10は、全体
が竹材からなる態様に限定されず、皮膚と当接する部位
のみが竹材からなる態様のものであってもよい。例え
ば、金属製や樹脂製等のモダンにおいて当該モダンの内
側等といった皮膚と当接する部位に竹材を採用するよう
な態様のものも本発明にかかるモダン10に含まれる。
要するに、本発明にかかるモダン10は、少なくとも皮
膚と当接する部位が竹材からなるものであればよい。ま
た、前述したモダン10の形状としては、必要に応じた
任意の形状のものを採用してよい。
【0039】前述した本発明にかかる実施形態のモダン
10において水分吸収性について試験を試みたところ、
竹材重量の約50%の水分量が吸収されることを確認す
ることができ、モダン10の水分吸収性について良好な
試験結果が得られた。
【0040】
【発明の効果】本発明のメガネフレームのモダンは、少
なくとも皮膚と当接する部位が竹材からなることを特徴
としており、このモダンを採用したメガネの利用者が運
動等により汗をかいた場合であっても、竹材が利用者の
皮膚に接触して汗の水分や油分を吸収する。また、その
吸収された水分は体温によって蒸発される。したがっ
て、モダンの皮膚と当接する部位に汗が付着した状態で
ベタツキ感が継続するといった事態を回避することがで
き、常に良好な装着状態を得ることができる。しかも、
このモダンは、洗浄すると竹材に付着した皮膚の汚れや
汗等の油分を簡単に取り除くことが可能であり、新品同
様に繰り返して使用することができ、再利用時に利用者
の皮膚に接触して再び汗の水分や油分を吸収することが
できるので、メガネフレームのモダンとして最適であ
り、きわめて有利な効果が得られる。特に、モダンの少
なくとも皮膚と当接する部位の材質として竹材を採用し
ており、この竹材が比較的軽量であり、かつ皮膚にやさ
しく、自然環境にも悪影響を及ぼす心配もない。また、
このモダンにおいては、テンプルとの連結手段として、
テンプルに対して嵌合可能に形成する等の構成を採用
し、テンプルに対して嵌合により簡便に取り付けること
ができるようになっている。また、このメガネフレーム
のモダンにおいては、左右に分割形成された左半部およ
び右半部を組み合わせて構成される態様等を採用し、前
述したような嵌合によるテンプルとの連結手段等を比較
的簡単に具えることができるようになっている。
【0041】また、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したモダンにおいて、竹材を一端が下方に湾曲
されて曲折した湾曲形状に切り出して、湾曲形状のモダ
ン基体を形成する製造方法等により製造され、竹材の繊
維が同一方向に出現されている態様のものとしたり、竹
材を略直線形状に切り出した後、これを一端が下方に湾
曲するように曲折させて、湾曲形状のモダン基体を形成
する製造方法等により製造され、竹材の繊維が当該モダ
ンの湾曲形状に沿い全体にわたって連続するように出現
されている態様のものとしたりすることにより、竹材の
材質を直接表面に出現させて美的外観を得ることができ
るほか、竹材の繊維が当該モダンの湾曲形状に沿い全体
にわたって連続するように出現されている前述した態様
のものにあっては当該モダンの湾曲形状に沿い全体にわ
たって竹材の繊維が連続していることによってモダンの
強度が増大されることになる。したがって、比較的軽量
で、しかも安価であるにもかかわらず、強度の優れたモ
ダンを得ることができる。
【0042】さらに、本発明のメガネフレームのモダン
は、前述したモダンにおいて、線図、彩り、暈し、もし
くは立体的形状、またはこれらの任意の組合せ等からな
る模様が施されている態様のものとしてもよく、線図、
彩り、暈し、もしくは立体的形状、またはこれらの任意
の組合せ等からなる模様によって装飾機能が発揮される
ことになる。したがって、モダンについて美的外観を得
ることができる。
【0043】前述したような立体的形状を含む模様が施
されているモダンにおいては立体的形状における一また
は複数の凹部に樹脂が埋設されている態様のものや、前
記凹部に埋設される樹脂が同色および/または異色の有
色樹脂である態様のもの等を採用すれば、立体的形状を
含む模様の一または複数の凹部に埋設されている樹脂が
竹材内の繊維間の微細な空隙に浸潤するとともに硬化
し、モダンの強度がさらに強化されることになり、前記
凹部に埋設される樹脂として同色および/または異色の
有色樹脂を用いることによって装飾機能が発揮されるこ
とになる。このように、立体的形状を含む模様の凹部に
埋設される樹脂が竹材内の繊維間の微細な空隙に浸潤し
て硬化することにより、モダンが補強されることになる
ので、モダンの強度を著しく向上させることができる。
しかも、このように竹材からなるモダンにおいては、樹
脂が竹材内の繊維間の微細な空隙に浸潤して硬化するこ
とにより、前述した樹脂そのものの良好な定着性が得ら
れ、装飾性を発揮する構成要素としても最適である。ま
た、前記凹部に埋設される樹脂として同色および/また
は異色の有色樹脂を用いることによって装飾機能が発揮
されることになるので、モダンについてその強度を著し
く向上させつつ、特異な美的外観を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の実施形態を示す
斜視図である。
【図2】(a)および(b)はモダンの製造方法の一例
を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(c)はモダンの他の製造方法を示す
斜視図である。
【図4】(a)〜(d)はモダンの他の製造方法を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1……メガネフレーム 1a……テンプル 10……モダン 10a……モダン左半部 10b……モダン右半部 11……テンプル連結孔 11a,11b……溝 12……耳掛け部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メガネフレームのテンプルに取り付けら
    れるモダンであって、少なくとも皮膚と当接する部位が
    竹材からなることを特徴とするメガネフレームのモダ
    ン。
  2. 【請求項2】 テンプルに対して嵌合可能に形成され、
    テンプルに対して嵌合により取り付けられる請求項1に
    記載のメガネフレームのモダン。
  3. 【請求項3】 左右に分割形成した左半部および右半部
    を組み合わせて構成される請求項1または2に記載のメ
    ガネフレームのモダン。
  4. 【請求項4】 竹材の繊維が同一方向に出現されている
    請求項1〜3の何れか1項に記載のメガネフレームのモ
    ダン。
  5. 【請求項5】 竹材の繊維が全体にわたって連続するよ
    うに出現されている請求項1〜3の何れか1項に記載の
    メガネフレームのモダン。
  6. 【請求項6】 模様が施されている請求項1〜5の何れ
    か1項に記載のメガネフレームのモダン。
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