JP3098908U - 装飾体 - Google Patents

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高島 孝文
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有限会社ハイランド
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Abstract

【課題】この考案の目的は、メガネフレームにおける装飾体を提供することにある。
【解決手段】メガネフレームのテンプルに設ける装飾体であって、この装飾体20は透明を有するとともに、テンプル9と接触する面に溝21を穿設し、外側から見たときに溝が立体的に見えるようにした。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は装飾体に関し、特に、メガネのテンプルに設けられて3次元的に浮かび上がって見える模様を施した装飾体に関する。
【0002】
【従来技術】
メガネは、本来近視や遠視等の視力を矯正したり、紫外線等から目を保護するものであるが、同時にファッション性の高いものであり、アクセサリーとしての役割も重要である。
すなわち、実用性と共に新しいデザインや高級感を備えることが要求されるので、メガネフレーム全体の素材、形状、色彩等を工夫するとともに、各部材には様々な装飾が施されている。
【0003】
メガネフレームの部材の中でもテンプルは、装飾を施す対象として重要な部分であり、例えば、その素材として貴金属を用いたり、或いはこれに立体的模様を施すことが広く行われている。
また、デザインの幅を広げるために、様々な装飾体をテンプルに設けることも行われている。
【0004】
テンプル及び装飾体の素材としては、主に金属又は樹脂が用いられているが、樹脂を用いた場合には、金属を用いた場合ほど高級感が得難く、デザインの幅が狭いという欠点がある。
例えば、樹脂の色を鮮やかな色彩とした場合には、新鮮な印象は得られるものの、深みのある高級感は得られず、逆に、穏やかな色彩とした場合には、平凡な感じとなって、貴金属や鼈甲を用いた場合の高級感は得られない。
【0005】
また、樹脂に立体的な模様を施した場合も、特に新鮮な印象や高級感は得られず、さらに、宝石などでアクセントを施しても、調和のとれたデザインとすることは困難である。
【0006】
この考案は、樹脂を素材とするとともに、テンプルに取り付けられる装飾体であって、しかも新鮮な印象や高級感を備え、メガネフレームのテンプルにおけるデザインの幅を広げることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は、メガネフレームのテンプルに設ける装飾体であって、該装飾体は透明を有するとともに、テンプルと接触する面に溝を穿設した手段を採用したものであり、溝はV字状、U字状等をなしている。また、前記装飾体の表面に模様を施したり、前記溝の内面に色彩を施したりする手段を採用したものである。
【0008】
【作用】
この考案の装飾体は、テンプルと接触する面(裏面)に施した溝が表面から見ると3次元的に浮き上がって見えるので、新鮮な印象と高級感を得ることができる。
併せて、装飾体の表面に立体的模様や色彩模様を施すことによって、様々なバリエーションが可能であり、デザインの選択肢を大きく広げることができる。
また、溝の内面に色彩を施すことにより、一層高級感を高め、或いはアクセントのある装飾体とすることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に示すこの考案の実施の形態について説明する。
図1には、装飾体20が取り付けられたメガネフレーム1が示されている。
メガネフレーム1は、レンズ2、2を固定するための枠部3、3と、両枠部3、3間を連結するブリッジ部4と、使用者の鼻に当接するパッド5、5と、枠部3、3に取り付けられた鎧6、6と、この鎧6、6に蝶番7、7を介して折り曲げ可能に連結されるとともに、使用者の耳に係止するためのテンプル9、9とから構成されている。
そして、前記テンプル9、9にはその鎧6、6側にこの考案による装飾体20、20が取り付けられている。
【0010】
図2には装飾体20を取り付ける前の、テンプル9および装飾体20が示されている。
テンプル9は、図2(a)に示されるように、装飾体20の形状に合致する取付部10が形成され、この取付部10に装飾体20を接着などによって取り付けることができるようになっている。
【0011】
装飾体20は、図2(a)、(b)に示されるように、透明を有する素材を用いてテンプル9の取付部10に合致する形状に加工され、図2(c)に示されるように、テンプル9の取付部10の面に接触する面(裏面)には、溝21によって彫り込まれた模様が描かれている。
【0012】
この溝21の形状は、V字状、U字状等の種々な形状を採用することができる。
【0013】
そして、装飾体20をテンプル9の取付部10内において接着等の手段で取り付けた場合に表側から見ると、溝21によって彫り込まれた模様が3次元的に浮き上がって見える。これにより、テンプルの装飾としての機能が発揮されて新鮮な感じのデザインを得ることができる。
【0014】
上記のようにテンプル9の取付部10に位置して、テンプル9側に溝21が設けられた装飾体20の素材としては、透明を有する樹脂又はガラス等を用いることができる。
また、薄い色であれば色付きであってもよく、また半透明であってもよい。
【0015】
そして、穿設する溝21は、図3に例示されるような断面形状を備えた溝であれば良く、図3(a)に示されるような四角形断面、図3(b)に示されるようなV字形断面、図3(c)に示されるようなU字形断面、図3(d)に示されるようなW字形断面などであり、これらを単独で、あるいは組み合わせて模様を彫り込むことができる。
【0016】
装飾体20の形状は、図2に示されるように、テンプル9に沿った細長い形状が好ましいが、その断面は図2(a)、(b)に示されるような蒲鉾型のほか、三角形や四角形等の多角形、円形、楕円形などとすることもできる。
いずれの場合にも、溝21によって彫り込まれた模様は3次元的に浮き上がって見えるが、表面における光の屈折が断面形状によって変化するので、それぞれ違った印象を与えることになる。
【0017】
例えば、蒲鉾型等のように装飾体の表面に丸みがある場合には、彫り込まれた模様が、拡大されて見えることになる。
【0018】
装飾体20は、その表面に模様を施して、裏面に描かれて3次元的に浮き上がって見える模様と表面の模様とを組み合わせることにより、一層デザインの幅を広げることができる。表面に施す模様は、裏面と同様に溝を穿設して描いた立体的模様や、色彩を施した模様であってもよい。
【0019】
装飾体20のテンプル9と接する面(裏面)に穿設された溝21は、その内面に色彩を施すことにより、一層高級感を高め、あるいはアクセントのある装飾体とすることができる。
色彩を施す方法としては、顔料を用いる方法と金属をメッキする方法がある。顔料を用いる方法は、一般的な塗料を塗布する方法、または顔料によって着色された樹脂を塗布する方法などを用いることができる。
【0020】
金属をメッキする方法としては、溝の内面に導電性樹脂を塗布した後に、無電解メッキを施す方法が、簡単であり好ましい。
【0021】
特に、金、銀、パラジウムなどの貴金属をメッキすることにより、3次元的に浮き上がって見える模様が、貴金属の光沢を備えることになる。
しかも、溝の内面に施されたメッキは、目に見える面が透明な樹脂で覆われることになるので、外気との接触による酸化などによって光沢を失うこともなく、いつまでも貴金属の光沢を保持することができる。
【0022】
【考案の効果】
以上のように、この考案の装飾体は、裏面に施した溝が3次元的に浮き上がって見えるので、従来樹脂を素材とした場合には得られなかった、新鮮な印象と高級感を得ることができる。
また、様々なバリエーションが可能であり、メガネフレームのテンプルについて、幅広いデザインを施すことができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による装飾体が設けられたテンプルを使用したメガネを示す概略斜視図である。
【図2】図1に示すメガネに使用されているテンプルを示し、(a)はテンプルの鎧側を示す概略図である。(b)は装飾体を示す概略図である。(c)は装飾体のテンプルに取り付けられる側の面を示す概略図である。
【図3】装飾体に設けた溝の種類を示し、(a)は四角形断面の概略図である。(b)はV字形断面の概略図である。(c)はU字形断面の概略図である。(d)はW字形断面の概略図である。
【符号の説明】
1……メガネフレーム
2……レンズ
3……枠部
4……ブリッジ部
5……パッド
6……鎧
7……蝶番
9……テンプル
10……取付部
20……装飾体
21……溝

Claims (5)

  1. メガネフレームのテンプルに設ける装飾体であって、該装飾体は透明を有するとともに、テンプルと接触する面に溝を穿設したことを特徴とする装飾体。
  2. 前記溝はV字状をなしている請求項1記載の装飾体。
  3. 前記溝はU字状をなしている請求項1記載の装飾体。
  4. 前記装飾体の表面に模様が施されている請求項1乃至3記載の装飾体。
  5. 前記溝の内面に色彩が施されている請求項1乃至3記載の装飾体。
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