JP2002139536A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法

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JP2002139536A
JP2002139536A JP2001255622A JP2001255622A JP2002139536A JP 2002139536 A JP2002139536 A JP 2002139536A JP 2001255622 A JP2001255622 A JP 2001255622A JP 2001255622 A JP2001255622 A JP 2001255622A JP 2002139536 A JP2002139536 A JP 2002139536A
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inspection
sensor element
signal
circuit
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Tatsuhisa Fujii
達久 藤井
Seigo Ishioka
聖悟 石岡
Hideji Yamaoka
秀嗣 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路配線の検査結果を直感的に得ること。 【解決手段】 検査システム20は、複数のセンサ要素
を備えたセンサチップ1と、コンピュータ21と、回路
配線101に検査信号を供給するためのプローブ22
と、プローブ22への検査信号の供給を切り替えるセレ
クタ23と、を備える。コンピュータ21は、センサチ
ップ1からの検出信号を受信して、画像データを生成
し、検査対象である回路配線の画像をディスプレイ21
aに表示する。これにより、特定の回路配線の形状を探
したり、生成された画像データ及び設計上の回路配線を
示す画像データに基づいて、回路配線101の断線、短
絡、欠け等の不良を検出したりできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の検査装
置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板の製造においては、基板上に回
路配線を施した後、その回路配線に断線や、短絡がない
か否かを検査する必要がある。
【0003】近年、回路配線の高密度化により、各回路
配線に、ピンを同時に配置し接触させる十分な間隔がと
れない状況となってきたため、ピンを用いずに、回路配
線と接触することなく電気信号を受信する非接触式の検
査手法が提案されている(特開平9−264919
号)。
【0004】この非接触式の検査手法は、図22のよう
に、検査の対象となる回路配線の一端側にピンを接触さ
せると共に、他端側にて回路配線に非接触にセンサ導体
を配置し、ピンに検査信号を供給することによる回路配
線の電位変化を、センサ導体が検出して回路配線の断線
等を検査するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の非接触検査手法では、回路基板のある位置に、回路
配線が存在するか否かのみを判断するものであって、オ
ペレータが直感的に回路配線の形状を判断できるもので
はなかった。
【0006】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、回路配
線の形状を直感的に検査可能な検査装置及び検査方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る装置は、回路基板上の回路配線を検査
する検査装置であって、回路配線の設計上の形状データ
から検査したい回路配線の検査領域を特定する領域特定
手段と、前記領域特定手段で特定する検査領域を含む一
定領域の電位変化を複数のセンサ要素を用いて検出可能
な検出手段と、前記検査したい回路配線に対して検査信
号を供給する供給手段と、前記検出手段における前記領
域特定手段で特定される前記検査信号を供給する回路配
線の検査領域の電位変化を検出可能なセンサ要素のうち
の電位変化を検出するセンサ要素の位置情報を用いて前
記回路配線の形状を表す画像データを生成する画像デー
タ生成手段とを備えることを特徴とする。
【0008】そして例えば、前記領域特定手段は、検査
したい回路配線毎に検査領域を長方形に切り出して前記
検査したい回路配線毎に対応つけて予め保持することを
特徴とする。あるいは、前記供給手段は、異なる前記回
路配線に対しては、異なるタイミングで検査信号を供給
することを特徴とする。
【0009】また例えば、前記複数のセンサ要素のう
ち、前記領域特定手段で特定した領域に位置するセンサ
要素を選択的に駆動させるため、選択信号を供給する選
択手段を更に備えることを特徴とする。あるいは、前記
複数のセンサ要素はマトリクス状に配置されており、前
記選択手段は、前記複数のセンサ要素の内、水平方向に
1ラインをなすセンサ要素ラインに同時に選択信号を入
力し、前記検出手段は、前記センサ要素ラインに対向す
る回路配線の電位変化を、同時に検出することを特徴と
する。更にあるいは、前記センサ要素ラインへの選択信
号の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記
電位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検
査信号の供給タイミングを制御するタイミング制御手段
を更に有することを特徴とする。
【0010】また例えば、前記回路配線は、第1回路配
線及び第2回路配線を含み、前記選択手段は、前記セン
サ要素ラインに対して、順番に選択信号を入力すること
によって、前記特定した検査領域に位置する全センサ要
素を駆動させ、前記検出手段は、前記選択手段の選択信
号の入力タイミングに合わせて、前記特定した検査領域
に位置する全センサ要素から前記電位変化を検出し、前
記特定した検査領域に位置する全センサ要素が1回づつ
駆動する期間を1つのフレームとすると、前記供給手段
は、前記第1回路配線の電位変化を検知できるセンサ要
素ライン群と、前記第2回路配線の電位変化を検知する
センサ要素ライン群とが全く重複しない場合に、前記第
1回路配線及び前記第2回路配線に対し、同じフレーム
内に検査信号を供給し、重複する場合は異なるフレーム
において検査信号を供給することを特徴とする。
【0011】更に例えば、前記回路配線は、第1回路配
線及び第2回路配線を含み、前記選択手段は、前記セン
サ要素ラインに対して、垂直方向に、順番に選択信号を
入力することによって、前記特定した検査領域に位置す
る全センサ要素を駆動させ、前記検出手段は、前記選択
手段の選択信号の入力タイミングに合わせて、前記特定
した検査領域に位置する全センサ要素から前記電位変化
を検出し、前記特定した検査領域に位置する全センサ要
素が1回づつ駆動する期間を1つのフレームとすると、
前記供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知で
きるセンサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変
化を検知するセンサ要素ライン群とが重複する場合に、
前記第1回路配線及び前記第2回路配線に対して、同じ
フレーム内に、異なるタイミングで検査信号を供給する
ことを特徴とする。
【0012】また例えば、前記タイミング制御手段は、
n行おきの第1の前記センサ要素ライン群を前記第1回
路配線の検出用に駆動し、前記第1の前記センサ要素ラ
イン群とは異なる、n行おきの第2の前記センサ要素ラ
イン群を前記第2回路配線の検出用に駆動するように、
前記選択信号の入力タイミング、前記センサ要素ライン
からの前記電位変化の検出タイミング、及び、前記回路
配線への検査信号の供給タイミングを制御することを特
徴とする。
【0013】更に例えば、前記タイミング制御手段は、
奇数番目の前記センサ要素ラインを前記第1回路配線の
検出用に駆動し、偶数番目の前記センサ要素ラインを前
記第2回路配線の検出用に駆動するように、前記選択信
号の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記
電位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検
査信号の供給タイミングを制御することを特徴とする。
【0014】また例えば、前記画像データ生成手段は、
画像の補間を行うことによって、前記第1回路配線の形
状及び前記第2回路配線の形状を表す画像データを生成
することを特徴とする。
【0015】又は、回路基板上の回路配線を検査する検
査装置における検査方法であって、回路配線の設計上の
形状データから検査したい回路配線の検査領域を特定
し、前記検査したい回路配線に対して検査信号を供給し
て前記特定した検査領域の電位変化をセンサ要素を用い
て検出し、電位変化を検出するセンサ要素の位置情報を
用いて前記回路配線の形状を表す画像データを生成して
回路配線の良否を検査することを特徴とする。
【0016】そして例えば、前記回路配線の検査領域の
特定は、検査したい回路配線毎に検査領域を長方形に切
り出して前記検査したい回路配線毎に対応つけて予め保
持し、保持した領域から検査したい配線に対応する領域
を抽出して特定することを特徴とする。
【0017】更に例えば、異なる前記回路配線に対して
は、異なるタイミングで検査信号を供給することを特徴
とする。あるいは、前記複数のセンサ要素のうち、前記
特定した領域に位置するセンサ要素に選択信号を供給
し、供給したセンサ要素を選択的に駆動させて特定領域
の電位変化を検出することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
に係る一実施の形態例を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態例に記載されている構成要素の相対
配置、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、この
発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではな
い。
【0019】(第1の実施の形態例)本発明に係る一発
明の実施の形態例として、MOSFETをセンサ要素と
して用いた検査システム20について説明する。
【0020】<検査システムの構成>図2は、回路基板
100上の回路配線101を検査するための検査システ
ム20の概略図である。
【0021】検査システム20は、複数のセンサ要素を
備えたセンサチップ1と、コンピュータ21と、回路配
線101に検査信号を供給するためのプローブ22と、
プローブ22への検査信号の供給を切り替えるセレクタ
23と、を備える。セレクタ23は、例えば、マルチプ
レクサ、デプレクサ等から構成することができる。
【0022】コンピュータ21は、セレクタ23に対し
ては、プローブ22選択のための制御信号及び回路配線
101に与える検査信号を供給し、センサチップ1に対
しては、セレクタ23に供給した制御信号に同期してセ
ンサ要素を動作させるための同期信号(垂直同期信号
(Vsync)、水平同期信号(Hsync)及び基準
信号(Dclk)を含む)を供給する。
【0023】印加する検査信号は電圧パルス或いは交流
信号のどちらでもよい。電圧パルスを用いれば、信号の
極性を限定できるため、センサ要素での電流方向を一方
向に限定して回路設計ができ、回路設計が単純になる。
【0024】また、コンピュータ21は、センサチップ
1からの検出信号を受信して、画像データを生成し、検
査対象である回路配線の画像をディスプレイ21aに表
示する。これにより、特定の回路配線の形状を探した
り、生成された画像データ及び設計上の回路配線を示す
画像データに基づいて、回路配線101の断線、短絡、
欠け等の不良を検出したりできる。
【0025】プローブ22は、その先端が、それぞれ回
路基板100上の回路配線101の一端に接触してお
り、回路配線101に対して検査信号を供給する。
【0026】セレクタ23は、検査信号を出力するプロ
ーブ22を切り替える。回路基板100上の複数の独立
した回路配線101の一つずつに検査信号が供給される
ように、コンピュータから供給された制御信号に基づき
スイッチングを行う。また、セレクタ23は、検査信号
を印加しない回路配線については、GND又は電源等の
低インピーダンスラインに接続する。テスト信号がクロ
ストークによって非テスト回路配線に乗り、誤信号をセ
ンサが受信しないようにするためである。
【0027】センサチップ1は、回路基板100の回路
配線101に対向する位置に、非接触に配置され、プロ
ーブ22から供給された検査信号によって回路配線10
1上に生じた電位変化を検出し、検出信号としてコンピ
ュータ21へ出力する。センサチップ1と回路配線との
間隔は、0.05mm以下が望ましいが、0.5mm以
下であれば可能である。また、回路基板とセンサチップ
1とを、誘電体絶縁材料を挟んで密着させてもよい。
【0028】なお、図2の回路基板100では、片面側
にのみ回路配線101が設けられている場合を想定して
いるが、両面に回路配線101が設けられている回路基
板についても検査可能であり、その場合は、センサチッ
プ1を上下に二つ用いて回路基板をサンドイッチするよ
うに配置して検査する。
【0029】次に、図3を用いて、コンピュータ21の
内部構成について説明する。
【0030】図3は、コンピュータ21の概略のハード
ウェア構成を示したブロック図である。
【0031】211は、コンピュータ21全体を制御す
る演算・制御用のCPU、212はCPU211で実行
するプログラムや固定値等を格納するROM、213
は、入力したデジタルデータを処理して画像データを生
成し、ディスプレイ21aに出力する画像データを処理
する画像処理部、214は、一時記憶用のRAMであ
り、ロードされるプログラムを格納するプログラムロー
ド領域や、センサチップから受信したデジタル信号の記
憶領域等を含む。受信したデジタル信号は、各回路配線
の形状に対応するセンサ要素のグループ毎に保管する。
【0032】215は外部記憶装置としてのハードディ
スクである。216は着脱可能な記憶媒体の読取装置と
してのCD−ROMドライブである。
【0033】また、217は入出力インタフェースであ
って、入出力インタフェース217を介して、入力装置
としてのキーボード218、マウス219、更には、セ
ンサチップ1やセレクタ23とも信号の授受を行う。
【0034】HD215には、センサチップ制御プログ
ラム、セレクタ制御プログラム、画像処理プログラムが
格納され、それぞれ、RAM214のプログラムロード
領域にロードされて実行される。また、センサチップ1
によって検査された回路配線の形状を示す画像データ、
及び、設計上の回路配線の形状を示す画像データも、H
D215に格納される。
【0035】センサチップから入力した画像データは、
各回路配線の形状に対向するセンサ要素グループを判定
単位として記憶する場合と、全部のセンサ要素の一フレ
ーム分を判定単位として記憶する場合とがある。
【0036】センサチップ制御プログラム、セレクタ制
御プログラム、画像処理プログラム及び、設計上の回路
配線の形状を示す画像データは、CD−ROMドライブ
で、CD−ROMを読取ることによってインストールし
ても、FDやDVD等の他の媒体から読込んでも、ネッ
トワークを介してダウンロードしてもよい。
【0037】図4は、センサチップ1の電気的構成を示
すブロック図である。
【0038】センサチップ1は、図のような電気的構成
を持ち、不図示のパッケージに取り付けられた構成とな
っている。
【0039】センサチップ1は、制御部11と、複数の
センサ要素12aからなるセンサ要素群12と、水平方
向に並んだ複数のセンサ要素から構成されるセンサ要素
ライン12bを選択するための縦選択部14と、センサ
要素12aからの信号の取りだしを行う横選択部13
と、各センサ要素ライン12bを選択するための選択信
号を発生するタイミング生成部15と、横選択部13か
らの信号を処理する信号処理部16と、信号処理部16
からの信号をA/D変換するためのA/Dコンバータ1
7と、センサチップ1を駆動するための電力を供給する
ための電源回路部18と、を備える。
【0040】制御部11は、コンピュータ21からの制
御信号に従って、センサチップ1の動作を制御するため
のものである。制御部11は、制御レジスタを有し、セ
ンサの動作タイミング、増幅、基準電圧、及びセンサ要
素エリアの大きさを設定する。また、複数のセンサチッ
プを同時使用する場合に、センサチップがホストCPU
から区別できるように、センサ選択番号を設定すること
もできる。
【0041】センサ要素12aは、マトリックス状(縦
480×横640)に配置され、プローブ22から回路
配線101に供給された検査信号に応じた回路配線10
1上の電位変化を非接触で検出する。
【0042】タイミング生成部15は、コンピュータ2
1から垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(H
sync)及び基準信号(Dclk)を供給され、縦選
択部14、横選択部13、信号処理部16、A/Dコン
バータ17に、センサ要素12aを選択するためのタイ
ミング信号を供給する。
【0043】縦選択部14は、タイミング生成部15か
らのタイミング信号に従って、センサ要素群12の少な
くともいずれか一つの行を順次選択する。縦選択部14
により選択されたセンサ要素ライン12bの各センサ要
素12aからは、検出信号が一度に出力され、横選択部
13に入力される。横選択部13は、640個の端子か
ら出力されたアナログの検出信号を増幅した後、一旦ホ
ールドし、マルチプレクサ等の選択回路により、タイミ
ング生成部15からのタイミング信号に従って、順番に
信号処理部16に出力する。
【0044】信号処理部16は、横選択部13からの信
号を、判定処理に必要なレベルまで更に増幅し、雑音を
除去するフィルタを通す等のアナログ信号処理を行い、
A/Dコンバータ17へ送出する。また、信号処理部1
6はまた、オートゲインコントロールを有し、センサの
読出し信号の電圧増幅率を自動的に最適値に設定する。
【0045】A/Dコンバータ17は、信号処理部16
からアナログ形式で送出された各センサ要素12aの検
査信号を、例えば8ビットのデジタル信号に変換し、出
力する。
【0046】電源回路18は、信号処理部の基準クラン
プ電圧等を生成する。
【0047】なお、ここでは、センサチップ1にA/D
コンバータ17が内蔵されているが、信号処理部でアナ
ログ処理されたアナログ信号をそのままコンピュータ2
1に出力してもよい。
【0048】次に、センサ要素12aの動作について説
明する。図5は、一つのセンサ要素12aの構成を説明
する図である。
【0049】センサ要素12aは、MOS型の半導体素
子(MOSFET)であり、拡散層の一方の表面積が他
方の表面積よりも大きくなるように生成されている。表
面積が大きい方の拡散層が受動素子となり、回路配線1
01に対向している。この受動素子は、MOSFETの
ソースと連続している。ゲートは縦選択部14に接続さ
れており、ドレインは横選択部13に接続されている。
また、受動素子の拡散層には不要電荷を吐き出すポテン
シャル障壁が設けてある。
【0050】タイミング生成部15により縦選択部14
を介して、センサ要素12aが選択されると、縦選択部
14からゲートへ信号が送出され、センサ要素12aは
ON(検出信号出力可能状態)となる。
【0051】この時、プローブ22から検査信号として
の電圧が印加されると、回路配線101の電位が変化
し、これに伴い、ソースからドレインへ電流が流れる。
これが検出信号となって横選択部13を介して、信号処
理部16へ送出される。なお、センサ要素12aに対向
する位置に回路配線101が存在しない場合には、電流
は流れない。
【0052】このため、検出信号としての電流出力があ
ったセンサ要素12aの位置を解析すれば、回路基板1
00のどの位置に、プローブ22と接触した電極から連
続する回路配線101が存在するかがわかる。
【0053】ここで、ソースからドレインへ電流が流れ
る原理について、更に詳しく説明する。図6、図7は、
この原理を分かりやすく説明するためのモデル図であ
り、図6は、回路配線に電圧が印加されていない状態、
図7は印加された状態を示す。これらの図は共に、選択
信号がゲートに入力され、ゲートがONになっている状
態を示している。
【0054】図6のように、回路配線に電圧が印加され
ていなければ、拡散層の余分な電荷が、OFFしている
ゲートの下の電位障壁のポテンシャルよりも低い吐き出
しポテンシャル障壁から溢れ出る。その場合、ソースの
電位は吐き出しのポテンシャルで確定する。
【0055】次に、図7のように、回路配線に電圧Vが
印加されると、回路配線が+に帯電する(電位Vとな
る)。ここで、回路配線と、ソース側拡散層とは、微小
距離だけ離間しているため、対向するソース側拡散層は
回路配線の電位変化の影響を受け、電位がVとなって電
荷が流れ込む。即ち、回路配線とソース側拡散層とが静
電容量結合しているように動作し、ソース側拡散層のポ
テンシャルが低くなって、電子が流れ込み、ソースから
ドレインに向かって電流が流れる。
【0056】回路配線が再びグランドに接続されると、
ソース側拡散層のポテンシャルは元に戻り、余剰の電子
は徐々に吐き出しポテンシャル障壁から逃がされる。
【0057】<センサチップの信号の入出力タイミング
>図8は、図5のようなMOSFETを用いた場合の入
出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0058】上の4段は、Vsync、Hsync、D
clk及び、センサチップ1からの出力Dataを示
し、下の6段は、一つ一つのHsync、及びそれらの
間に、センサ要素においてどのような信号の入出力があ
るかを示している。
【0059】図のように、タイミング生成部15に対し
て、Vsync及びHsync並びにDclkが入力さ
れた場合、センサチップ1から出力されるデータは図の
Dataのようになる。
【0060】これを詳しく説明すると、タイミング生成
部15は、n番目のHsyncの立下りからDclkを
カウントして、所定のタイミングAで、選択信号をn番
目のセンサ要素ライン12bへ送るように、縦選択部1
4を制御する。この後、更にDclkをカウントして、
所定のタイミングBまで、選択信号を送りつづける。
【0061】一方、コンピュータ21において、n番目
のHsyncの立下りからDclkをカウントして、タ
イミングAと、タイミングBの間に位置するタイミング
Cに、検査対象の回路配線に対し、電圧が印加されるよ
うに、セレクタ23を制御する。
【0062】更に、タイミング生成部15は、このタイ
ミングCと同じタイミングで、n番目のセンサ要素ライ
ンからの検出信号をホールドするように、横選択部15
を制御する。タイミングCと同じタイミングとしたの
は、図5のようなMOSFETを用いた場合、センサ要
素からの出力は、回路配線に印加された電圧パルスの微
分波形の、指数関数的に低下する電流として表れるから
である。
【0063】次に、図9及び図10を用いて、具体的
に、3つの回路配線に対する電圧印加タイミングおよび
その場合の出力信号について説明する。
【0064】図9は、回路配線〜の、6×6のセン
サ要素による検査を説明する図である。
【0065】回路配線に対応するセンサ素子として
は、(X2,Y1)、(X3,Y1)、(X4,Y
1)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X4,Y
2)、(X5,Y2)、(X6,Y2)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)の座標に位置する、10個のセン
サ素子が存在する。
【0066】また、回路配線に対応するセンサ素子と
しては、(X1,Y1)、(X2,Y1)、(X1,Y
2)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X2,Y
3)、(X3,Y3)、(X4,Y3)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)、(X3,Y4)、(X4,Y
4)、(X5,Y4)、(X6,Y4)の座標に位置す
る、14個のセンサ素子が存在する。
【0067】また、回路配線に対応するセンサ素子と
しては、(X1,Y4)、(X2,Y4)、(X1,Y
5)、(X2,Y5)、(X3,Y5)、(X1,Y
6)、(X2,Y6)、(X3,Y6)、(X4,Y
6)の座標に位置する、9個のセンサ素子が存在する。
【0068】これらのうち、図中、黒で示した(X2,
Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)の5つのセンサ要素については、
回路配線と回路配線の両方の検査に用いられる。こ
のため、一回のセンサ要素の駆動では、これらの回路配
線の両方を検査することはできない。また、回路配線
及び回路配線は、どちらもY4のセンサ要素ライン上
のセンサ要素を用いて検査されるので、上記に示したよ
うな、横一行のセンサ要素ラインを同時に駆動させる方
法を用いる場合、一回のセンサ要素の駆動では、これら
の回路配線の両方を検査することはできない。一方、回
路配線と回路配線3との間ではそのような問題は生じ
ない。
【0069】そこで、一度、すべてのセンサ要素を駆動
させる期間(1フレーム)に、回路配線と回路配線
の両方を検査し、その後のフレームに、回路配線を検
査することになる。
【0070】従って、タイミングチャートは図10のよ
うになり、回路配線の形状を示すデータ、回路配線
の形状を示すデータ、回路配線の形状を示すデータ
が、順に出力される。
【0071】<複数の回路配線に対する電圧印加方法>
次に図1及び図11を用いて、複数の回路配線に対し
て、効率的に電圧印加を行う方法について説明する。
【0072】図1は、一つの回路基板の中に複数の回路
配線がある場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説
明する図である。図1では、説明を簡単にするために、
検査対象となる回路配線を○で表している。また、回路
配線は、m行、n列のマトリクス状に配列されたものと
モデル化している。なお、センサの受信領域は、複数の
回路配線を覆うように配置されている。
【0073】センサの受信領域に複数の回路配線が存在
する場合、基本的に、1つの回路配線に電圧を加える
間、他の回路配線全ては基準電位(GND)に保つこと
が必要である。もし、同時に2つの回路配線に電圧を印
加した場合、被検査回路配線が途中で切断されていて
も、同時に電圧印加した他の回路配線とショートし、そ
こから被検査回路配線の末端へ電圧が印加され、合格と
誤判定し、オープン不良を見逃すからである。
【0074】1センサ要素ラインを駆動する間に、回路
配線に1回の電圧を印加するため、同じセンサ要素ライ
ンに複数の回路配線が対応していても、その中の1つの
回路配線しか電圧を印加することができない。
【0075】従って、図のように、第1フレームで、1
番目の列に並んだ回路配線を図中縦方向に上から順次、
1行目、2行目、…m行目まで電圧印加する。第2フレ
ームでも、2番目の列に並んだ回路配線に図中縦方向に
上から順次電圧印加する。このようにして第nフレーム
で全ての回路配線に電圧が印加されることになる。
【0076】図11は、図1の回路配線に対する電圧印
加タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【0077】図のように、1フレーム目(1番目のVs
yncから2番目のVsyncまでの間)の、1番目の
Hsyncから7番目のHsyncまでに対応して、1
行、1列目の回路配線(1、1)に電圧を印加する。次
に、8番目のHsyncから14番目のHsyncまで
に対応して、2行、1列目の回路配線(2、1)に電圧
を印加する。更に回路配線(3、1)、(4、1)と続
き、回路配線(m、1)に電圧を印加した後、2フレー
ム目に移り、回路配線(1、2)〜(m、2)に電圧を
印加する。このようにして、全ての回路配線の検査が終
了するまで、つまり、nフレーム目まで、繰り返し、セ
ンサ要素が駆動される。
【0078】<回路配線のモデル化>次に、図12及び
図13を用いて、上記のように回路配線をマトリクス状
にモデル化する方法について説明する。
【0079】まず回路配線の設計上の形状データ(例え
ばCADデータ)から、検査したい回路配線の領域を、
長方形に切り出し、図12に示すテーブルを作成する。
図12は、各回路配線に番号を付し、その回路配線を含
む長方形領域の最も左上の座標、及び最も右下のセンサ
要素の座標を対応させてテーブルに表したものである。
また、フレームは全て1番目としている。
【0080】次に、左上のY座標の値が小さいものか
ら、順に、回路配線を並べ変える。この図12では、1
番目はY座標がY1の回路配線と回路配線である。
そして、2番目はY座標がY4の回路配線である。
【0081】次に、それぞれの回路配線の、左上のY座
標の値と、その一つ前の回路配線の、右下のY座標とを
比較し、その回路配線の左上のY座標の値が、一つ前の
回路配線の右下のY座標よりも小さい場合に、それらの
回路配線を読取るセンサ要素ラインが重複するものとし
て、異なるフレームに移動する。
【0082】図12の場合には、まず、回路配線は、
最初に電圧を印加する回路配線として固定する。そし
て、回路配線の左上のY座標と、回路配線の右下の
Y座標を比較する。この場合、回路配線はY3、回路
配線はY1となり、Y3>Y1なので、回路配線がフ
レーム2に移動される。フレーム2はフレーム1の後に
検査されるため、テーブルの最下欄に移動することとな
る。
【0083】この時点で回路配線の1つ前の回路配線
は、回路配線となる。従って、次に、回路配線の左
上のY座標Y4と回路配線の右下のY座標Y3とを比
較し、Y4>Y3であるから、回路配線はフレーム1
に残る。同様に繰り返して、回路配線から全ての回路
配線に対してフレーム1かフレーム2かを決定してい
く。これにより、フレーム1とフレーム2のグループ分
けができる。
【0084】次に同様のことをフレーム2のグループ内
で行う。この場合、左上のY座標の値が、一つ前の電圧
印加する回路配線の右下のY座標の値より大きいかどう
か比べ、小さい回路配線はフレーム3に移動し、大きい
回路配線はフレーム2に残す。
【0085】これで、フレーム1,2、3のグループが
できあがる。フレーム増加がなくなるまで実行し、増加
がなくなったら終了する。
【0086】このような処理の結果、図13のようなテ
ーブルが生成される。フレーム番号が、図1の列番号に
対応し、同じフレーム内での電圧印加順を示す番号が行
番号に対応する。
【0087】図13のテーブルを参照することにより、
まず、1番目のVsync後の1番目〜3番目のHsy
nc(Y座標を参照)に対応して、回路配線に電圧パ
ルスを印加し、次に、4番目〜6番目のHsyncに対
応して、回路配線に電圧パルスを印加し、更に2番目
のVsync後の、1番目〜4番目のHsyncに対応
して、回路配線に電圧パルスを印加する。
【0088】なお、ここでは、回路配線の設計上の形状
データとセンサ要素の座標とが完全に対応すると仮定し
たため、単純に回路配線の外形座標をセンサ要素の座標
とした。しかし、実際には、センサと回路配線は機械的
に合わせるため、位置ズレが起こる。従って、上記の検
査領域を決めるY座標は、そのズレ分を加えて、やや広
めに取ってもよい。
【0089】<画像処理方法>次に、図14及び図15
を用いて、本検査システムにおける画像データの取り扱
いについて説明する。
【0090】まず、検査開始前に行う目標データの抽出
について説明する。
【0091】図14は、ゴールドサンプルからの目標デ
ータの抽出処理を示すフローチャートである。
【0092】ステップS141で、ゴールドサンプルの
回路基板の1フレーム分の回路配線を検査する。すなわ
ち、全センサ要素を一通り駆動して、縦一列にモデル化
できる複数の回路配線の形状を示すデジタルデータを取
り出す。
【0093】ステップS142では、水平雑音除去を行
う。これは、左端の10ドット分を水平方向に平均化し
て、その値を、もとの全画像データの値から差し引くこ
とによって行われる。
【0094】ステップS143では、10フレームの読
みとりが終了したか判定し、終了していなければ、ステ
ップS141に戻って、再度、同じ回路配線の検査を行
う。10フレーム分の検査が終了すれば、ステップS1
44に進む。
【0095】ステップS144では、10フレーム分の
画像データを平均化し、ステップS145でメディアン
フィルタに通す。これによって、局部的な雑音が除去さ
れる。
【0096】次に、ステップS146で、コントラスト
修正が行われた後、ステップS147で、その輪郭デー
タが目標データとしてコンピュータ21のRAM214
に格納される。
【0097】ステップS147では、ゴールドサンプル
上のすべての回路配線について、デジタルデータを取り
だしたか否かを判断し、他に未検査の回路配線がある場
合には、ステップS149に進み、他の回路配線につい
て、次のフレームにおいてステップS141からステッ
プS147までの処理を行う。これを繰り返し、すべて
の回路配線について画像データを取り出す。
【0098】すべての回路配線についての画像データが
取り出された場合には、ステップS150に進み、テー
ブルを作成する。このテーブルは、回路配線とその範囲
及び階調とを対応させたものである。テーブルを作成す
ると、目標データ抽出処理は終了する。
【0099】次に、実際の被検査体を検査する際のデー
タの処理の流れについて説明する。
【0100】図15は、本実施の形態としての検査シス
テムにおける画像処理を説明するフローチャートであ
る。
【0101】まず、ステップS151で、1センサ要素
ラインを駆動する。次に、ステップS152において、
得られたデジタルデータが、1ラインずつコンピュータ
21の画像処理部213に転送される。ステップS15
3では、そのラインがそのフレームの最終ラインか否か
判断し、そうでなければ、ステップS154において、
次のラインに進む。もし、最終ラインであれば、ステッ
プS155において、そのフレームが最終フレームであ
るか否かを判断し、そうでなければ、ステップS156
において、次のフレームに進む。もし最終フレームであ
れば、センサチップ1の動作は終了する。
【0102】ステップS157で、1ライン分のデジタ
ルデータがコンピュータ21に入力され、ステップS1
56において、水平雑音が除去される。この方法は、図
14のステップS142で用いた方法と同様である。し
かし、ステップS143やステップS144のような1
0フレームの平均処理は行わず、雑音除去後、ステップ
S159でメディアンフィルタに通され、ステップS1
60で、コンピュータ21のRAM214に格納され
る。
【0103】その後、ステップS161で、全フレーム
の全ラインがRAM214に格納されたか判断し、全ラ
インの転送が終了していなければ、ステップS157に
戻り、S157〜S161の処理を繰り返す。
【0104】ステップS161で、全フレームの全ライ
ンについての処理が終了したのであれば、画像処理部2
13の動作は終了する。
【0105】ステップS162で、画像処理部213で
の処理後のデータを入力し、RAM214に格納する
と、ステップS163で、RAM214に1フレーム分
のデータが格納されたか判断する。1フレーム分の画像
データが格納されれば、ステップS164においてその
画像データ全体をメディアンフィルタに通し、ステップ
S165でコントラスト補正を施され、ステップS16
6では、2値化処理した後、輪郭トレースを行う。
【0106】更に、ステップS167に進み、図14で
示した処理により求めた目標データとの間で、最小二乗
法による比較を行い、ステップS168で、それらの相
関値を求め、合格、不合格を決定する。次に、ステップ
S169で、合否結果をディスプレイ21aに表示す
る。対象となるフレームの目標データは、並列処理とし
てステップS171において読み出しておく。
【0107】これら、ステップS162〜ステップS1
69は、ステップS170を経ることによって、全フレ
ームについての結果表示がされるまで繰り返され、全フ
レームの目標データとの比較、及び結果表示が終了すれ
ば、1つの回路基板についての検査が終了する。
【0108】なお、輪郭トレースには時間を要するた
め、輪郭トレースをしないで、単純に目標データとの間
で電界放射画像データ同士を比較しても良い。その場合
は、画像データの濃淡値(階調値)が、ゴールドサンプ
ルから抽出した画像データに対して±何階調以内を合格
とする、のように決めれば良い。
【0109】本実施の形態では、上記のように、画像デ
ータによって、回路配線の合否を決定するため、正確な
合否判断を行うことができる。また、画像を表示するこ
とにより、回路配線の形状を直感的に把握することがで
き、欠陥個所も容易に検知可能である。更に、複数の回
路配線が一つの回路基板に存在する場合でも、その検査
順序を制御して正確で効率な検査を行うことができる。
【0110】なお、センサチップ1では、回路基板10
0の形状に合わせて、各センサ要素12aを平面的に配
置しているが、立体的に配置してもよい。
【0111】各センサ要素12aの形状は、図3に示す
ように全て形状を統一することが望ましい。これは、回
路配線への検査信号の供給及び回路配線に現れる信号の
受信を、各センサ要素12aでムラ無く行うためであ
る。
【0112】各センサ要素12aは、図3に示すよう
に、行方向及び列方向にそれぞれ等間隔に配列されたマ
トリックス状に構成することが望ましい。そうすれば、
回路配線に面する単位面積あたりのセンサ要素12aの
数のムラを低減することができると共に、各センサ要素
12a間の相対的な位置関係を明らかにし、検出信号に
よる回路配線の形状の特定を容易化することができるか
らである。ただし、検査する回路配線の形状等に応じ
て、単に1列分だけ配置するようにしてもよい。
【0113】センサチップ1では、センサ要素12a
は、480行640列の配列としているが、これは本実
施形態において便宜的に定めたものであり、現実には、
例えば、5乃至5μm角に20万から200万個のセン
サ要素を配置することもできる。このようにセンサ要素
12aの大きさ、間隔等を設定するにあたっては、より
正確な検査を実現すべく、回路配線の線幅に応じた大き
さ、間隔を設定することが望ましい。
【0114】ここでは、NチャネルMOSFETをセン
サ要素としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、PチャネルMOSFETを用いてもよい。受動素子
をn型拡散層としたが、これに限定されるものではな
く、比較的導電率の高い材料であれば、非晶質半導体で
あってもよい。更に、受動素子としてのソース側拡散層
上に、導電板をオーミックコンタクトさせてもよく、こ
のようにすれば、受動素子表面の電気伝導度を高く、す
なわち、受動素子表面近傍に信号電荷を集中させること
ができ、信号電荷密度を高くすることができるため、静
電容量結合をより強くすることができる。その場合、導
電板は、金属の薄膜であっても多結晶半導体であっても
よい。
【0115】センサ要素として、半導体の拡散層を回路
配線からの信号受信素子とした電荷電圧変換回路を用い
てもよく、増幅した電圧の形で検出信号を取り出すこと
ができ、検出信号を明確に識別できるので、より正確な
回路基板の検査を行うことができる。センサ要素とし
て、バイポーラトランジスタを用いてもよく、検出信号
を出力を高速に、かつ正確に行なうことができる。セン
サ要素として、TFT等の薄膜トランジスタを用いても
よく、センサ要素の生産性を向上し、また、センサアレ
イの面積をより大きくすることができる。
【0116】更に、センサ要素に、電荷転送素子を用い
てもよい。電荷転送素子には例えばCCDが挙げられ
る。この場合、トランジスタとして電荷読出し用のMO
SFETを用い、受動素子とソースとしての拡散層を連
続させ、選択信号をゲートに入力することによって、ゲ
ートの下に形成した電位障壁を下げ、ソース側にある信
号電荷をドレイン側へ検出信号電荷として転送し、ドレ
イン側に接続された電荷転送素子で検出信号を転送すれ
ばよい。
【0117】更に、回路配線の電位変化に対応して受動
素子に電荷を供給し、かつ回路配線の電位変化が終わる
前に、供給した電荷が逆流しないように電位障壁を形成
する電荷供給MOSFETのドレインを、受動素子の拡
散層と連続させて形成すれば、安定した電荷転送が可能
となる。また、電荷転送素子を用いれば、横選択部で、
マルチプレクサ等のスイッチング回路を用いる必要はな
くなる。
【0118】センサ要素は、ガラス、セラミックス、ガ
ラスエポキシ、プラスチック等、導体以外の基板上に構
成され、検査信号を印加した回路配線から放射される電
磁波を、金属薄膜、多結晶半導体、非晶質半導体、比較
的導電率の高い材料によって受信するものでもよい。
【0119】また、本実施の形態では、回路配線の電位
変化を検出するものとしたが、回路配線から放射される
電磁波の量と放射形状を検出してもよい。もし、所定の
電磁波の量及び形状を検出できれば、回路配線が正常に
連続していると判定する。もし所定よりも少ない量及び
異なる形状を検出した場合は、回路配線の途中が離れて
いるかまたは欠落していると判定する。
【0120】更に、本実施の形態ではプローブを回路配
線の端部に接触させているが、回路配線の始点から、非
接触端子を用いて、検査信号を入力してもよい。センサ
チップはセンサ要素を一列に配列したライン型センサで
もよい。その場合、センサチップを垂直方向に移動させ
て、所定領域の回路配線を検査すればよい。また、エリ
ア型センサであって、検査する回路基板の回路配線が、
センサ要素の配列エリアより大きい場合は、機械的に、
センサを位置移動させてもよい。
【0121】回路配線の形状がセンサの受信領域より大
きくはみ出す場合は、それぞれの受信データを保管し
て、後で合成してもよい。
【0122】本実施の形態では、1センサ要素ラインを
同時に駆動させることとしたが、これに限らず、複数の
センサ要素ラインを同時に駆動させてもよく、更に、ラ
イン状でないエリア状の領域の複数のセンサ要素を同時
に駆動させてもよい。その場合も、検査する回路配線の
形状に対向する複数のセンサ要素グループが、他の回路
配線の形状に対向するセンサ要素グループの一部と重複
する場合は、他の回路配線に印加するタイミングを、異
なるフレームの選択期間とする。
【0123】以上説明したように本実施の形態例によれ
ば、検査対象の回路配線のパターンを検出可能な領域の
センサ要素のみから電位変化を検出して他の領域の検査
を不要とできるため、処理が簡単とすることができる。
【0124】(第2の実施の形態例)次に図16を用い
て、本発明に係る第2の実施の形態例としての検査シス
テムについて説明する。
【0125】第2の実施の形態例の検査システムは、ゴ
ールドサンプルではなく、設計上の画像データ(CAD
データ等)と被検査対象の回路配線を比較する点につい
て、上記第1の実施の形態例と異なる。その他の点につ
いては、第1の実施の形態例と同様であるため、ここで
は説明を省略し、図では、同じ構成要素を同じ符号を付
して示す。
【0126】図16は、検査を開始する前に、予備的検
査を行い、回路基板の位置ずれを測定する処理を示すフ
ローチャートである。
【0127】ステップS181で、検査対象となる回路
基板の2〜3個の回路配線を前処理用の回路配線(マー
ク)として、1フレームで検査する。すなわち、回路基
板に縦方向に離間して設けられた2〜3個のマークの形
状を示す画像データを生成する。
【0128】ステップS182では、水平雑音除去を行
う。これは、左端の10ドット分を水平方向に平均化し
て、その値を、もとの全画像データの値から差し引くこ
とによって行われる。
【0129】ステップS183では、マークの読みとり
が10回繰り返し行われたか判定し、終了していなけれ
ば、ステップS181に戻って、マークの読みとりを繰
り返す。10フレーム分の検査が終了すれば、ステップ
S184に進む。
【0130】ステップS184では、10フレーム分の
画像データを平均し、ステップS185でメディアンフ
ィルタに通される。これによって、局部的な雑音が除去
される。
【0131】次に、ステップS186で、コントラスト
修正が行われた後、ステップS187で、マーク画像の
重心を求め、ステップS188で、求めたマーク画像の
重心と、設計上の画像データ(CADデータ)における
マークの重心との位置ずれ(座標ずれ及び角度ずれ)を
求める。
【0132】そして、ステップS189において、実際
の検査及び画像処理を行う。ここでは、ステップS18
8で求めたずれ量に基づき、生成した画像データの位置
を補正する。ここでの実際の検査におけるデータ処理
は、図15に示したものとほぼ同様であり、ステップS
159とステップS160との間に、1ラインのデータ
の座標変換処理が挿入される点のみ異なる。
【0133】本実施の形態によれば、実際の検査時にお
いて、正確に、生成された画像データ及び設計上の回路
配線を示す画像データとを比較することができ、回路配
線101の断線、短絡、欠け等の不良の検出を高精度に
行うことができる。
【0134】(第3の実施の形態例)次に図17〜図1
9を用いて、本発明に係る第3の実施の形態例としての
検査システムについて説明する。
【0135】第3の実施の形態例の検査システムは、1
フレーム間に隣り合う2列の回路配線を同時に検査する
点について、上記第1の実施の形態例と異なる。その他
の点については上述した第1の実施の形態例と同様であ
るため、図では、同じ構成要素を同じ符号を付して詳細
説明を省略する。
【0136】図17は、一つの回路基板の中に複数の回
路配線がある場合の、回路配線に対する電圧印加順序を
説明する図である。図17では、図1と同様に説明を簡
単にするために、検査対象となる回路配線を○で表し、
回路配線が、m行、n列のマトリクス状に配列されたも
のとしている。
【0137】第3の実施の形態例では、図のように、第
1フレームで、1番目及び2番目の列に並んだ回路配線
を図中縦方向に上から順次、1行目、2行目、…m行目
まで電圧印加する。第2フレームでも、3番目及び4番
目の列に並んだ回路配線に図中縦方向に上から順次電圧
印加する。このようにして第n/2フレームで全ての回
路配線に電圧を印加する。
【0138】図18は、図17の回路配線に対する電圧
印加タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【0139】図のように、1フレーム目(1番目のVs
yncから2番目のVsyncまでの間)の、1番目、
3番目、5番目、7番目、のHsyncに対応して、1
行、1列目の回路配線(1、1)に電圧を印加し、2番
目、4番目、6番目、8番目のHsyncに対応して、
1行、2列目の回路配線(1、2)に電圧を印加する。
続いて、9番目、11番目、…のHsyncに対応し
て、1列目の回路配線に電圧を印加し、10番目、12
番目、…のHsyncに対応して、2列目の回路配線
(1、2)に電圧を印加する。
【0140】2フレーム目以降についても同様であり、
奇数番目のHsyncに対応して奇数列目の回路配線に
電圧を印加し、偶数番目のHsyncに対応して偶数番
目の回路配線に電圧を印加する。
【0141】つまり、奇数番目のセンサ要素ラインを1
列目の回路配線の検出用に駆動し、偶数番目のセンサ要
素ラインを2列目の回路配線の検出用に駆動するよう
に、選択信号の入力タイミング、センサ要素ラインから
の電位変化の検出タイミング、及び、回路配線への検査
信号の供給タイミングを制御する。
【0142】言い換えれば、1つの回路配線に電圧を印
加するタイミングを、1センサ要素ライン置きに実行す
る。画像データが1ライン毎に現れる。
【0143】これにより、奇数列目の回路配線は、奇数
ラインのみで画像表示され(図19(a))、偶数番目
の回路配線は、偶数ラインのみで画像表示される(図1
9(b))。
【0144】このように、奇数列目の回路配線と偶数列
目の回路配線に対し、同フレーム内で、交互に電圧を印
可すれば、検査時間を1/2にすることができる。
【0145】なお、画像データを処理して、抜けたライ
ンを補間することによって、回路配線全体の外形を得る
こともできる。
【0146】また、センサの解像度によって、複数の列
の回路配線の検査を1フレーム期間に行ってもよい。例
えば、5列の場合は、5Hsync毎に同じ回路配線に
電圧を印加すればよい。
【0147】(第4の実施の形態例)次に図20及び図
21を用いて、本発明に係る第4の実施の形態例として
の検査システムについて説明する。
【0148】第4の実施の形態の検査システムは、複数
のセンサチップを備えた点について、上記第1の実施の
形態例と異なる。その他の点については、第1の実施の
形態例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0149】図20は、1センサチップの受信領域より
も回路基板が大きい場合であって、検査時間を短縮する
ために、4つのセンサチップを同時に駆動させる状態を
示す図である。
【0150】図21は、図20の場合の電圧印加タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【0151】4つのセンサチップを同時に駆動させるこ
とを考えた場合、単純には、4つのセンサに共通のHs
yncを入力する。つまり、4つのセンサの同期信号の
位相が合った状態で駆動させることになる。
【0152】しかし、同時に複数の回路配線へ電圧印加
できないことを考慮すると、この場合、センサチップ1
aの領域の検査が終了してから、センサチップ1bの領
域の検査を行い、以後センサチップ1c、1dを順番に
選択して検査を実行することになる。これでは、センサ
チップ1つにつき、回路配線がnフレーム分存在してい
たとすると、4nフレームの検査期間が必要となる。
【0153】そこで、図21のタイミングチャートに示
すように、この独立した4つのセンサチップのHsyn
cの位相をずらし、1フレーム期間に、4つの回路配線
に電圧を印加する。つまりこれは、センサチップにおい
て水平ラインのデータをセンサ要素から読み出す期間以
外は、他の回路配線に電圧を加えても自分の映像に影響
しないことを利用したものである。
【0154】このためには、4つの回路配線101a、
101b、101c、101dへ電圧印加するタイミン
グが重ならないように、Hsyncの位相を少しづつず
らせばよい。この方法では、異なる回路配線には同時に
電圧印加しないという原則を守りつつ、1つのフレーム
の期間に、複数の回路配線の検査を行うことができる。
【0155】結果として、上記のような、4つのセンサ
チップで同期信号の位相を合わせた場合に比べて、検査
時間を1/4に短縮することができる。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、必
要な領域を処理するのみで、回路配線の形状を直感的に
検査可能な検査装置及び検査方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
において、一つの回路基板の中に複数の回路配線がある
場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説明する図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
のコンピュータの概略ハードウェア構成を示したブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るセンサチップ
の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素の
構成を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素に
おいて、回路配線の電位変化に応じて電流が発生する原
理を説明するためのモデル図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素に
おいて、回路配線の電位変化に応じて電流が発生する原
理を説明するためのモデル図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るセンサチップ
の入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
による、回路配線〜の、6×6のセンサ要素による
検査を説明する図である。
【図10】図9に示す回路配線に対する電圧印加タイミ
ング及びデータの出力タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図11】図1の回路配線に対する電圧印加タイミング
の例を示すタイミングチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、複数の回路配線に対する電圧印加順序を求
めるためのテーブルを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、複数の回路配線に対する電圧印加順序を求
めるためのテーブルを示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、ゴールドサンプルからの目標データの抽出
処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態としての検査シス
テムにおける画像処理を説明するフローチャートであ
る。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、CADデータからの位置ずれを求める処理
を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、一つの回路基板の中に複数の回路配線があ
る場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説明する図
である。
【図18】図17の回路配線に対する電圧印加タイミン
グの例を示すタイミングチャートである。
【図19】図18のタイミングで電圧印加を行った場合
の出力画像を示す図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、1つの回路基板に対し、4つのセンサチッ
プを同時に駆動させる状態を示す図である。
【図21】図20のセンサチップの駆動タイミング及び
回路配線への電圧印加タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図22】従来の回路基板検査装置を説明する図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 秀嗣 広島県深安郡神辺町字西中条1118番地の1 オー・エイチ・ティー株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA01 AA02 AA03 AB59 AC09 AC15 5B057 AA03 BA24 CA11 CB12 CC02 CD14 DA03 DA16

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上の回路配線を検査する検査装
    置であって、 回路配線の設計上の形状データから検査したい回路配線
    の検査領域を特定する領域特定手段と、 前記領域特定手段で特定する検査領域を含む一定領域の
    電位変化を複数のセンサ要素を用いて検出可能な検出手
    段と、 前記検査したい回路配線に対して検査信号を供給する供
    給手段と、 前記検出手段における前記領域特定手段で特定される前
    記検査信号を供給する回路配線の検査領域の電位変化を
    検出可能なセンサ要素のうちの電位変化を検出するセン
    サ要素の位置情報を用いて前記回路配線の形状を表す画
    像データを生成する画像データ生成手段とを備えること
    を特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記領域特定手段は、検査したい回路配
    線毎に検査領域を長方形に切り出して前記検査したい回
    路配線毎に対応つけて予め保持することを特徴とする請
    求項1記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は、異なる前記回路配線に
    対しては、異なるタイミングで検査信号を供給すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のセンサ要素のうち、前記領域
    特定手段で特定した領域に位置するセンサ要素を選択的
    に駆動させるため、選択信号を供給する選択手段を更に
    備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のセンサ要素はマトリクス状に
    配置されており、 前記選択手段は、前記複数のセンサ要素の内、水平方向
    に1ラインをなすセンサ要素ラインに同時に選択信号を
    入力し、 前記検出手段は、前記センサ要素ラインに対向する回路
    配線の電位変化を、同時に検出することを特徴とする請
    求項4に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ要素ラインへの選択信号の入
    力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変
    化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号
    の供給タイミングを制御するタイミング制御手段を更に
    有することを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記回路配線は、第1回路配線及び第2
    回路配線を含み、 前記選択手段は、前記センサ要素ラインに対して、順番
    に選択信号を入力することによって、前記特定した検査
    領域に位置する全センサ要素を駆動させ、 前記検出手段は、前記選択手段の選択信号の入力タイミ
    ングに合わせて、前記特定した検査領域に位置する全セ
    ンサ要素から前記電位変化を検出し、 前記特定した検査領域に位置する全センサ要素が1回づ
    つ駆動する期間を1つのフレームとすると、 前記供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知で
    きるセンサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変
    化を検知するセンサ要素ライン群とが全く重複しない場
    合に、前記第1回路配線及び前記第2回路配線に対し、
    同じフレーム内に検査信号を供給し、重複する場合は異
    なるフレームにおいて検査信号を供給することを特徴と
    する請求項6に記載の検査装置。
  8. 【請求項8】 前記回路配線は、第1回路配線及び第2
    回路配線を含み、 前記選択手段は、前記センサ要素ラインに対して、垂直
    方向に、順番に選択信号を入力することによって、前記
    特定した検査領域に位置する全センサ要素を駆動させ、 前記検出手段は、前記選択手段の選択信号の入力タイミ
    ングに合わせて、前記特定した検査領域に位置する全セ
    ンサ要素から前記電位変化を検出し、 前記特定した検査領域に位置する全センサ要素が1回づ
    つ駆動する期間を1つのフレームとすると、 前記供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知で
    きるセンサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変
    化を検知するセンサ要素ライン群とが重複する場合に、
    前記第1回路配線及び前記第2回路配線に対して、同じ
    フレーム内に、異なるタイミングで検査信号を供給する
    ことを特徴とする請求項6に記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング制御手段は、n行おきの
    第1の前記センサ要素ライン群を前記第1回路配線の検
    出用に駆動し、前記第1の前記センサ要素ライン群とは
    異なる、n行おきの第2の前記センサ要素ライン群を前
    記第2回路配線の検出用に駆動するように、前記選択信
    号の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記
    電位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検
    査信号の供給タイミングを制御することを特徴とする請
    求項8に記載の検査装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング制御手段は、奇数番目
    の前記センサ要素ラインを前記第1回路配線の検出用に
    駆動し、偶数番目の前記センサ要素ラインを前記第2回
    路配線の検出用に駆動するように、前記選択信号の入力
    タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変化
    の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号の
    供給タイミングを制御することを特徴とする請求項8に
    記載の検査装置。
  11. 【請求項11】 前記画像データ生成手段は、画像の補
    間を行うことによって、前記第1回路配線の形状及び前
    記第2回路配線の形状を表す画像データを生成すること
    を特徴とする請求項9又は10に記載の検査装置。
  12. 【請求項12】 回路基板上の回路配線を検査する検査
    装置における検査方法であって、 回路配線の設計上の形状データから検査したい回路配線
    の検査領域を特定し、前記検査したい回路配線に対して
    検査信号を供給して前記特定した検査領域の電位変化を
    センサ要素を用いて検出し、電位変化を検出するセンサ
    要素の位置情報を用いて前記回路配線の形状を表す画像
    データを生成して回路配線の良否を検査することを特徴
    とする検査方法。
  13. 【請求項13】 前記回路配線の検査領域の特定は、検
    査したい回路配線毎に検査領域を長方形に切り出して前
    記検査したい回路配線毎に対応つけて予め保持し、保持
    した領域から検査したい配線に対応する領域を抽出して
    特定することを特徴とする請求項12記載の検査方法。
  14. 【請求項14】 異なる前記回路配線に対しては、異な
    るタイミングで検査信号を供給することを特徴とする請
    求項12又は請求項13に記載の検査方法。
  15. 【請求項15】 前記複数のセンサ要素のうち、前記特
    定した領域に位置するセンサ要素に選択信号を供給し、
    供給したセンサ要素を選択的に駆動させて特定領域の電
    位変化を検出することを特徴とする請求項12乃至請求
    項14のいずれかに記載の検査方法。
  16. 【請求項16】 前記複数のセンサ要素はマトリクス状
    に配置されており、前記センサ要素の選択的駆動は、前
    記複数のセンサ要素の内、水平方向に1ラインをなすセ
    ンサ要素ラインに同時に選択信号を入力し、前記センサ
    要素ラインに対向する回路配線の電位変化を同時に検出
    することを特徴とする請求項15に記載の検査方法。
  17. 【請求項17】 更に、前記センサ要素ラインへの選択
    信号の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前
    記電位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への
    検査信号の供給タイミングを制御可能とすることを特徴
    とする請求項16に記載の検査方法。
  18. 【請求項18】 前記回路配線は、第1回路配線及び第
    2回路配線を含み、 前記センサ要素ラインへの選択信号は、前記センサ要素
    ラインに対して、順番に選択信号を入力することによっ
    て、前記特定した検査領域に位置する全センサ要素を駆
    動させ、 前記選択手段の選択信号の入力タイミングに合わせて、
    前記特定した検査領域に位置する全センサ要素から前記
    電位変化を検出し、 前記特定した検査領域に位置する全センサ要素が1回づ
    つ駆動する期間を1つのフレームとすると、前記第1回
    路配線の電位変化を検知できるセンサ要素ライン群と、
    前記第2回路配線の電位変化を検知するセンサ要素ライ
    ン群とが全く重複しない場合に、前記第1回路配線及び
    前記第2回路配線に対し、同じフレーム内に検査信号を
    供給し、重複する場合は異なるフレームにおいて検査信
    号を供給することを特徴とする請求項17に記載の検査
    方法。
  19. 【請求項19】 前記回路配線は、第1回路配線及び第
    2回路配線を含み、前記センサ要素ラインへの選択信号
    は、前記センサ要素ラインに対して、垂直方向に順番に
    入力することによって、前記特定した検査領域に位置す
    る全センサ要素を駆動させ、 前記選択信号の入力タイミングに合わせて、前記特定し
    た検査領域に位置する全センサ要素から前記電位変化を
    検出し、 前記特定した検査領域に位置する全センサ要素が1回づ
    つ駆動する期間を1つのフレームとすると、 前記第1回路配線の電位変化を検知できるセンサ要素ラ
    イン群と、前記第2回路配線の電位変化を検知するセン
    サ要素ライン群とが重複する場合に前記第1回路配線及
    び前記第2回路配線に対して同じフレーム内に異なるタ
    イミングで検査信号を供給することを特徴とする請求項
    17に記載の検査方法。
  20. 【請求項20】 n行おきの第1の前記センサ要素ライ
    ン群を前記第1回路配線の検出用に駆動し、前記第1の
    前記センサ要素ライン群とは異なる、n行おきの第2の
    前記センサ要素ライン群を前記第2回路配線の検出用に
    駆動するように、前記選択信号の入力タイミング、前記
    センサ要素ラインからの前記電位変化の検出タイミン
    グ、及び、前記回路配線への検査信号の供給タイミング
    を制御することを特徴とする請求項19に記載の検査方
    法。
  21. 【請求項21】 奇数番目の前記センサ要素ラインを前
    記第1回路配線の検出用に駆動し、偶数番目の前記セン
    サ要素ラインを前記第2回路配線の検出用に駆動するよ
    うに、前記選択信号の入力タイミング、前記センサ要素
    ラインからの前記電位変化の検出タイミング、及び、前
    記回路配線への検査信号の供給タイミングを制御するこ
    とを特徴とする請求項19に記載の検査方法。
  22. 【請求項22】 前記画像データの生成時には、画像の
    補間を行うことによって、前記第1回路配線の形状及び
    前記第2回路配線の形状を表す画像データを生成するこ
    とを特徴とする請求項20又は21に記載の検査方法。
  23. 【請求項23】 前記検査信号供給回路配線の特定部位
    は、前記検査信号回路配線の先端部近傍とすることを特
    徴とする請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の検
    査方法。
  24. 【請求項24】 請求項12乃至請求項23のいずれか
    に記載の回路配線検査方法をコンピュータ制御で実現す
    るためのコンピュータプログラムを記憶することを特徴
    とするコンピュータ可読記録媒体。
  25. 【請求項25】 請求項12乃至請求項23のいずれか
    に記載の回路配線検査方法をコンピュータ制御で実現す
    るためのコンピュータプログラム列。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005203747A (ja) * 2003-11-26 2005-07-28 General Electric Co <Ge> フラットパネルx線検出器におけるより小型のアクティブ領域の設計及び製造プロセス
KR101016389B1 (ko) 2008-08-11 2011-02-21 티에스씨멤시스(주) 프로브 구조물
CN103293170A (zh) * 2012-03-01 2013-09-11 大日本网屏制造株式会社 区域分类装置、基板检查装置以及区域分类方法

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