JP2001272430A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法

Info

Publication number
JP2001272430A
JP2001272430A JP2000084894A JP2000084894A JP2001272430A JP 2001272430 A JP2001272430 A JP 2001272430A JP 2000084894 A JP2000084894 A JP 2000084894A JP 2000084894 A JP2000084894 A JP 2000084894A JP 2001272430 A JP2001272430 A JP 2001272430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit wiring
sensor element
circuit
inspection
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000084894A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhisa Fujii
達久 藤井
Seigo Ishioka
聖悟 石岡
Hideji Yamaoka
秀嗣 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OHT Inc
Original Assignee
OHT Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OHT Inc filed Critical OHT Inc
Priority to JP2000084894A priority Critical patent/JP2001272430A/ja
Priority to TW090106441A priority patent/TWI254793B/zh
Priority to US09/926,606 priority patent/US6710607B2/en
Priority to CN018003087A priority patent/CN1216295C/zh
Priority to KR1020017013526A priority patent/KR20020000633A/ko
Priority to PCT/JP2001/002335 priority patent/WO2001071369A1/ja
Publication of JP2001272430A publication Critical patent/JP2001272430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/312Contactless testing by capacitive methods
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/16Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using capacitive devices
    • G01R15/165Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using capacitive devices measuring electrostatic potential, e.g. with electrostatic voltmeters or electrometers, when the design of the sensor is essential
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/304Contactless testing of printed or hybrid circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/31725Timing aspects, e.g. clock distribution, skew, propagation delay
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/3183Generation of test inputs, e.g. test vectors, patterns or sequences
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/30Monitoring
    • G06F11/32Monitoring with visual or acoustical indication of the functioning of the machine
    • G06F11/321Display for diagnostics, e.g. diagnostic result display, self-test user interface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路配線の検査結果を直感的に得ること。 【解決手段】 検査システム20は、複数のセンサ要素
を備えたセンサチップ1と、コンピュータ21と、回路
配線101に検査信号を供給するためのプローブ22
と、プローブ22への検査信号の供給を切替えるセレク
タ23と、を備える。コンピュータ21は、センサチッ
プ1からの検出信号を受信して、画像データを生成し、
検査対象である回路配線の画像をディスプレイ21aに
表示する。これにより、特定の回路配線の形状を探した
り、生成された画像データ及び設計上の回路配線を示す
画像データに基づいて、回路配線101の断線、短絡、
欠け等の不良を検出したりできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の検査装
置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板の製造においては、基板上に回
路配線を施した後、その回路配線に断線や、短絡がない
か否かを検査する必要がある。
【0003】近年、回路配線の高密度化により、各回路
配線に、ピンを同時に配置し接触させる十分な間隔がと
れない状況となってきたため、ピンを用いずに、回路配
線と接触することなく電気信号を受信する非接触式の検
査手法が提案されている(特開平9−264919
号)。
【0004】この非接触式の検査手法は、図22のよう
に、検査の対象となる回路配線の一端側にピンを接触さ
せると共に、他端側にて回路配線に非接触にセンサ導体
を配置し、ピンに検査信号を供給することによる回路配
線の電位変化を、センサ導体が検出して回路配線の断線
等を検査するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の非接触検査手法では、回路基板のある位置に、回路
配線が存在するか否かのみを判断するものであって、オ
ペレータが直感的に回路配線の形状を判断できるもので
はなかった。
【0006】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、回路配
線の形状を直感的に検査可能な検査装置及び検査方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る装置は、回路基板上の回路配線を検査
する検査装置であって、前記回路配線に対して、検査信
号を供給する供給手段と、前記検査信号に応じた回路配
線上の電位変化を、複数のセンサ要素を用いて検出する
検出手段と、前記電位変化を検出した前記センサ要素の
位置情報を用いて、前記回路配線の形状を表す画像デー
タを生成する画像データ生成手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0008】前記供給手段は、異なる前記回路配線に対
しては、異なるタイミングで検査信号を供給することを
特徴とする。
【0009】前記複数のセンサ要素のうち、所定領域の
センサ要素を選択的に駆動させるため、選択信号を供給
する選択手段を更に備えることを特徴とする。
【0010】前記複数のセンサ要素はマトリクス状に配
置されており、前記選択手段は、前記複数のセンサ要素
の内、水平方向に1ラインをなすセンサ要素ラインに同
時に選択信号を入力し、前記検出手段は、前記センサ要
素ラインに対向する回路配線の電位変化を、同時に検出
することを特徴とする。
【0011】前記センサ要素ラインへの選択信号の入力
タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変化
の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号の
供給タイミングを制御するタイミング制御手段を更に有
することを特徴とする。
【0012】前記回路配線は、第1回路配線及び第2回
路配線を含み、前記選択手段は、前記センサ要素ライン
に対して、順番に選択信号を入力することによって、全
センサ要素を駆動させ、前記検出手段は、前記選択手段
の選択信号の入力タイミングに合せて、全センサ要素か
ら前記電位変化を検出し、全センサ要素が1回づつ駆動
する期間を1つのフレームとすると、前記供給手段は、
前記第1回路配線の電位変化を検知できるセンサ要素ラ
イン群と、前記第2回路配線の電位変化を検知するセン
サ要素ライン群とが全く重複しない場合に、前記第1回
路配線及び前記第2回路配線に対し、同じフレーム内に
検査信号を供給し、重複する場合は異なるフレームにお
いて検査信号を供給することを特徴とする。
【0013】前記回路配線は、第1回路配線及び第2回
路配線を含み、前記選択手段は、前記センサ要素ライン
に対して、垂直方向に、順番に選択信号を入力すること
によって、全センサ要素を駆動させ、前記検出手段は、
前記選択手段の選択信号の入力タイミングに合せて、全
センサ要素から前記電位変化を検出し、全センサ要素が
1回づつ駆動する期間を1つのフレームとすると、前記
供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知できる
センサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変化を
検知するセンサ要素ライン群とが重複する場合に、前記
第1回路配線及び前記第2回路配線に対して、同じフレ
ーム内に、異なるタイミングで検査信号を供給すること
を特徴とする。
【0014】前記タイミング制御手段は、n行置きの第
1の前記センサ要素ライン群を前記第1回路配線の検出
用に駆動し、前記第1の前記センサ要素ライン群とは異
なる、n行置きの第2の前記センサ要素ライン群を前記
第2回路配線の検出用に駆動するように、前記選択信号
の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電
位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査
信号の供給タイミングを制御することを特徴とする。
【0015】前記タイミング制御手段は、奇数番目の前
記センサ要素ラインを前記第1回路配線の検出用に駆動
し、偶数番目の前記センサ要素ラインを前記第2回路配
線の検出用に駆動するように、前記選択信号の入力タイ
ミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変化の検
出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号の供給
タイミングを制御することを特徴とする。
【0016】前記画像データ生成手段は、画像の補間を
行なうことによって、前記第1回路配線の形状及び前記
第2回路配線の形状を表す画像データを生成することを
特徴とする。
【0017】回路基板上の複数の回路配線を検査する検
査装置であって、前記複数の回路配線のそれぞれに対し
て検査信号を供給する供給手段と、前記複数の回路配線
とそれぞれ対向し、前記検査信号に応じた前記複数の回
路配線上の電位変化を検出する第1エリア型センサ及び
第2エリア型センサと、前記複数のセンサによる、前記
電位変化の検出タイミングを制御するタイミング制御手
段と、を有し、前記第1、第2エリア型センサは、それ
ぞれ複数行のセンサ要素ラインを有し、該センサ要素ラ
インを垂直方向に順次駆動させることによって、エリア
全体のセンサ要素を駆動させ、前記第1エリア型センサ
中の1センサ要素ラインが、対向する回路配線の電位変
化の検出を終了してから、次のセンサ要素ラインが検出
を始めるまでの間に、前記第2エリア型センサ中のセン
サ要素ラインによる検出を行なうことを特徴とする。
【0018】前記センサ要素は、半導体の単結晶上、ま
たは、平板上に構成され、前記回路配線に対し静電容量
結合の対向電極として動作し、前記回路配線の電位変化
を検出する受動素子と、前記受動素子によって出力され
た検出信号を、前記選択信号の入力に応じて出力するト
ランジスタと、を含むことを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、本発明に係る方
法は、回路基板上の回路配線を検査する検査方法であっ
て、前記回路配線に対して、検査信号を供給する供給工
程と、前記検査信号に応じた回路配線上の電位変化を、
複数のセンサ要素を用いて検出する検出工程と、前記電
位変化を検出した前記センサ要素の位置情報を用いて、
前記回路配線の形状を表す画像データを生成する画像デ
ータ生成工程と、を備えたことを特徴とする。
【0020】ここで、異なる回路配線とは、設計上、電
気的に導通すべきでない回路配線をいう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配
置、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、この発
明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0022】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態として、MOSFETをセンサ要素として用いた
検査システム20について説明する。
【0023】<検査システムの構成>図2は、回路基板
100上の回路配線101を検査するための検査システ
ム20の概略図である。
【0024】検査システム20は、複数のセンサ要素を
備えたセンサチップ1と、コンピュータ21と、回路配
線101に検査信号を供給するためのプローブ22と、
プローブ22への検査信号の供給を切替えるセレクタ2
3と、を備える。セレクタ23は、例えば、マルチプレ
クサ、デプレクサ等から構成することができる。
【0025】コンピュータ21は、セレクタ23に対し
ては、プローブ22選択のための制御信号及び回路配線
101に与える検査信号を供給し、センサチップ1に対
しては、セレクタ23に供給した制御信号に同期してセ
ンサ要素を動作させるための同期信号(垂直同期信号
(Vsync)、水平同期信号(Hsync)及び基準
信号(Dclk)を含む)を供給する。
【0026】印加する検査信号は電圧パルス或いは交流
信号のどちらでもよい。電圧パルスを用いれば、信号の
極性を限定できるため、センサ要素での電流方向を一方
向に限定して回路設計ができ、回路設計が単純になる。
【0027】また、コンピュータ21は、センサチップ
1からの検出信号を受信して、画像データを生成し、検
査対象である回路配線の画像をディスプレイ21aに表
示する。これにより、特定の回路配線の形状を探した
り、生成された画像データ及び設計上の回路配線を示す
画像データに基づいて、回路配線101の断線、短絡、
欠け等の不良を検出したりできる。
【0028】プローブ22は、その先端が、それぞれ回
路基板100上の回路配線101の一端に接触してお
り、回路配線101に対して検査信号を供給する。
【0029】セレクタ23は、検査信号を出力するプロ
ーブ22を切替える。回路基板100上の複数の独立し
た回路配線101の一つずつに検査信号が供給されるよ
うに、コンピュータから供給された制御信号に基づきス
イッチングを行なう。また、セレクタ23は、検査信号
を印加しない回路配線については、GNDまたは電源等の
低インピーダンスラインに接続する。テスト信号がクロ
ストークによって非テスト回路配線に乗り、誤信号をセ
ンサが受信しないようにするためである。
【0030】センサチップ1は、回路基板100の回路
配線101に対向する位置に、非接触に配置され、プロ
ーブ22から供給された検査信号によって回路配線10
1上に生じた電位変化を検出し、検出信号としてコンピ
ュータ21へ出力する。センサチップ1と回路配線との
間隔は、0.05mm以下が望ましいが、0.5mm以
下であれば可能である。また、回路基板とセンサチップ
1とを、誘電体絶縁材料を挟んで密着させてもよい。
【0031】なお、図2の回路基板100では、片面側
にのみ回路配線101が設けられている場合を想定して
いるが、両面に回路配線101が設けられている回路基
板についても検査可能であり、その場合は、センサチッ
プ1を上下に二つ用いて回路基板をサンドイッチするよ
うに配置して検査する。
【0032】次に、図3を用いて、コンピュータ21の
内部構成について説明する。
【0033】図3は、コンピュータ21の概略のハード
ウェア構成を示したブロック図である。
【0034】211は、コンピュータ21全体を制御す
る演算・制御用のCPU、212はCPU211で実行
するプログラムや固定値等を格納するROM、213
は、入力したデジタルデータを処理して画像データを生
成し、ディスプレイ21aに出力する画像データを処理
する画像処理部、214は、一時記憶用のRAMであ
り、ロードされるプログラムを格納するプログラムロー
ド領域や、センサチップから受信したデジタル信号の記
憶領域等を含む。受信したデジタル信号は、各回路配線
の形状に対応するセンサ要素のグループ毎に保管する。
【0035】215は外部記憶装置としてのハードディ
スクである。216は着脱可能な記憶媒体の読取装置と
してのCD−ROMドライブである。
【0036】また、217は入出力インタフェースであ
って、入出力インタフェース217を介して、入力装置
としてのキーボード218、マウス219、更には、セ
ンサチップ1やセレクタ23とも信号の授受を行なうH
D215には、センサチップ制御プログラム、セレクタ
制御プログラム、画像処理プログラムが格納され、それ
ぞれ、RAM214のプログラムロード領域にロードさ
れて実行される。また、センサチップ1によって検査さ
れた回路配線の形状を示す画像データ、及び、設計上の
回路配線の形状を示す画像データも、HD215に格納
される。
【0037】センサチップから入力した画像データは、
各回路配線の形状に対向するセンサ要素グループを判定
単位として記憶する場合と、全部のセンサ要素の一フレ
ーム分を判定単位として記憶する場合とがある。
【0038】センサチップ制御プログラム、セレクタ制
御プログラム、画像処理プログラム及び、設計上の回路
配線の形状を示す画像データは、CD−ROMドライブ
で、CD−ROMを読取ることによってインストールし
ても、FDやDVD等の他の媒体から読込んでも、ネッ
トワークを介してダウンロードしてもよい。
【0039】図4は、センサチップ1の電気的構成を示
すブロック図である。
【0040】センサチップ1は、図のような電気的構成
を持ち、不図示のパッケージに取付られた構成となって
いる。
【0041】センサチップ1は、制御部11と、複数の
センサ要素12aからなるセンサ要素群12と、水平方
向に並んだ複数のセンサ要素から構成されるセンサ要素
ライン12bを選択するための縦選択部14と、センサ
要素12aからの信号の取りだしを行う横選択部13
と、各センサ要素ライン12bを選択するための選択信
号を発生するタイミング生成部15と、横選択部13か
らの信号を処理する信号処理部16と、信号処理部16
からの信号をA/D変換するためのA/Dコンバータ1
7と、センサチップ1を駆動するための電力を供給する
ための電源回路部18と、を備える。
【0042】制御部11は、コンピュータ21からの制
御信号に従って、センサチップ1の動作を制御するため
のものである。制御部11は、制御レジスタを有し、セ
ンサの動作タイミング、増幅、基準電圧、及びセンサ要
素エリアの大きさを設定する。また、複数のセンサチッ
プを同時使用する場合に、センサチップがホストCPU
から区別できるように、センサ選択番号を設定すること
もできる。
【0043】センサ要素12aは、マトリックス状(縦
480×横640)に配置され、プローブ22から回路
配線101に供給された検査信号に応じた回路配線10
1上の電位変化を非接触で検出する。
【0044】タイミング生成部15は、コンピュータ2
1から垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(H
sync)及び基準信号(Dclk)を供給され、縦選
択部14、横選択部13、信号処理部16、A/Dコン
バータ17に、センサ要素12aを選択するためのタイ
ミング信号を供給する。
【0045】縦選択部14は、タイミング生成部15か
らのタイミング信号に従って、センサ要素群12の少な
くともいずれか一つの行を順次選択する。縦選択部14
により選択されたセンサ要素ライン12bの各センサ要
素12aからは、検出信号が一度に出力され、横選択部
13に入力される。横選択部13は、640個の端子か
ら出力されたアナログの検出信号を増幅した後、一旦ホ
ールドし、マルチプレクサ等の選択回路により、タイミ
ング生成部15からのタイミング信号に従って、順番に
信号処理部16に出力する。
【0046】信号処理部16は、横選択部13からの信
号を、判定処理に必要なレベルまでさらに増幅し、雑音
を除去するフィルタを通す等のアナログ信号処理を行
い、A/Dコンバータ17へ送出する。また、信号処理
部16はまた、オートゲインコントロールを有し、セン
サの読出し信号の電圧増幅率を自動的に最適値に設定す
る。
【0047】A/Dコンバータ17は、信号処理部16
からアナログ形式で送出された各センサ要素12aの検
査信号を、例えば8ビットのデジタル信号に変換し、出
力する。
【0048】電源回路18は、信号処理部の基準クラン
プ電圧等を生成する。
【0049】なお、ここでは、センサチップ1にA/D
コンバータ17が内蔵されているが、信号処理部でアナ
ログ処理されたアナログ信号をそのままコンピュータ2
1に出力してもよい。
【0050】次に、センサ要素12aの動作について説
明する。図5は、一つのセンサ要素12aの構成を説明
する図である。
【0051】センサ要素12aは、MOS型の半導体素
子(MOSFET)であり、拡散層の一方の表面積が他
方の表面積よりも大きくなるように生成されている。表
面積が大きい方の拡散層が受動素子となり、回路配線1
01に対向している。この受動素子は、MOSFETの
ソースと連続している。ゲートは縦選択部14に接続さ
れており、ドレインは横選択部13に接続されている。
また、受動素子の拡散層には不要電荷を吐き出すポテン
シャル障壁が設けてある。
【0052】タイミング生成部15により縦選択部14
を介して、センサ要素12aが選択されると、縦選択部
14からゲートへ信号が送出され、センサ要素12aは
ON(検出信号出力可能状態)となる。
【0053】この時、プローブ22から検査信号として
の電圧が印加されると、回路配線101の電位が変化
し、これに伴い、ソースからドレインへ電流が流れる。
これが検出信号となって横選択部13を介して、信号処
理部16へ送出される。なお、センサ要素12aに対向
する位置に回路配線101が存在しない場合には、電流
は流れない。
【0054】このため、検出信号としての電流出力があ
ったセンサ要素12aの位置を解析すれば、回路基板1
00のどの位置に、プローブ22と接触した電極から連
続する回路配線101が存在するかがわかる。
【0055】ここで、ソースからドレインへ電流が流れ
る原理について、更に詳しく説明する。図6、図7は、
この原理を分かりやすく説明するためのモデル図であ
り、図6は、回路配線に電圧が印加されていない状態、
図7は印加された状態を示す。これらの図は共に、選択
信号がゲートに入力され、ゲートがONになっている状
態を示している。
【0056】図6のように、回路配線に電圧が印加され
ていなければ、拡散層の余分な電荷が、OFFしている
ゲートの下の電位障壁のポテンシャルよりも低い吐き出
しポテンシャル障壁から溢れ出る。その場合、ソースの
電位は吐き出しのポテンシャルで確定する。
【0057】次に、図7のように、回路配線に電圧Vが
印加されると、回路配線が+に帯電する(電位Vとな
る)。ここで、回路配線と、ソース側拡散層とは、微小
距離だけ離間しているため、対向するソース側拡散層は
回路配線の電位変化の影響を受け、電位がVとなって電
荷が流れ込む。即ち、回路配線とソース側拡散層とが静
電容量結合しているように動作し、ソース側拡散層のポ
テンシャルが低くなって、電子が流れ込み、ソースから
ドレインに向かって電流が流れる。
【0058】回路配線が再びグランドに接続されると、
ソース側拡散層のポテンシャルは元に戻り、余剰の電子
は徐々に吐き出しポテンシャル障壁から逃がされる。
【0059】<センサチップの信号の入出力タイミング
>図8は、図5のようなMOSFETを用いた場合の入
出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0060】上の4段は、Vsync、Hsync、D
clk及び、センサチップ1からの出力Dataを示
し、下の6段は、一つ一つのHsync、及びそれらの
間に、センサ要素においてどのような信号の入出力があ
るかを示している。
【0061】図のように、タイミング生成部15に対し
て、Vsync及びHsync並びにDclkが入力さ
れた場合、センサチップ1から出力されるデータは図の
Dataのようになる。
【0062】これを詳しく説明すると、タイミング生成
部15は、n番目のHsyncの立下りからDclkを
カウントして、所定のタイミングAで、選択信号をn番
目のセンサ要素ライン12bへ送るように、縦選択部1
4を制御する。この後、更にDclkをカウントして、
所定のタイミングBまで、選択信号を送りつづける。
【0063】一方、コンピュータ21において、n番目
のHsyncの立下りからDclkをカウントして、タ
イミングAと、タイミングBの間に位置するタイミング
Cに、検査対象の回路配線に対し、電圧が印加されるよ
うに、セレクタ23を制御する。
【0064】更に、タイミング生成部15は、このタイ
ミングCと同じタイミングで、n番目のセンサ要素ライ
ンからの検出信号をホールドするように、横選択部15
を制御する。タイミングCと同じタイミングとしたの
は、図5のようなMOSFETを用いた場合、センサ要
素からの出力は、回路配線に印加された電圧パルスの微
分波形の、指数関数的に低下する電流として表れるから
である。
【0065】次に、図9及び図10を用いて、具体的
に、3つの回路配線に対する電圧印加タイミングおよび
その場合の出力信号について説明する。
【0066】図9は、回路配線〜の、6×6のセン
サ要素による検査を説明する図である。
【0067】回路配線に対応するセンサ素子として
は、(X2,Y1)、(X3,Y1)、(X4,Y
1)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X4,Y
2)、(X5,Y2)、(X6,Y2)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)の座標に位置する、10個のセン
サ素子が存在する。
【0068】また、回路配線に対応するセンサ素子と
しては、(X1,Y1)、(X2,Y1)、(X1,Y
2)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X2,Y
3)、(X3,Y3)、(X4,Y3)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)、(X3,Y4)、(X4,Y
4)、(X5,Y4)、(X6,Y4)の座標に位置す
る、14個のセンサ素子が存在する。
【0069】また、回路配線に対応するセンサ素子と
しては、(X1,Y4)、(X2,Y4)、(X1,Y
5)、(X2,Y5)、(X3,Y5)、(X1,Y
6)、(X2,Y6)、(X3,Y6)、(X4,Y
6)の座標に位置する、9個のセンサ素子が存在する。
【0070】これらのうち、図中、黒で示した(X2,
Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y2)、(X5,Y
3)、(X6,Y3)の5つのセンサ要素については、
回路配線と回路配線の両方の検査に用いられる。こ
のため、一回のセンサ要素の駆動では、これらの回路配
線の両方を検査することはできない。また、回路配線
及び回路配線は、どちらもY4のセンサ要素ライン上
のセンサ要素を用いて検査されるので、上記に示したよ
うな、横一行のセンサ要素ラインを同時に駆動させる方
法を用いる場合、一回のセンサ要素の駆動では、これら
の回路配線の両方を検査することはできない。一方、回
路配線と回路配線3との間ではそのような問題は生じ
ない。
【0071】そこで、一度、すべてのセンサ要素を駆動
させる期間(1フレーム)に、回路配線と回路配線
の両方を検査し、その後のフレームに、回路配線を検
査することになる。
【0072】従って、タイミングチャートは図10のよ
うになり、回路配線の形状を示すデータ、回路配線
の形状を示すデータ、回路配線の形状を示すデータ
が、順に出力される。
【0073】<複数の回路配線に対する電圧印加方法>
次に図1及び図11を用いて、複数の回路配線に対し
て、効率的に電圧印加を行う方法について説明する。
【0074】図1は、一つの回路基板の中に複数の回路
配線がある場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説
明する図である。図1では、説明を簡単にするために、
検査対象となる回路配線を○で表している。また、回路
配線は、m行、n列のマトリクス状に配列されたものと
モデル化している。なお、センサの受信領域は、複数の
回路配線を覆うように配置されている。
【0075】センサの受信領域に複数の回路配線が存在
する場合、基本的に、1つの回路配線に電圧を加える
間、他の回路配線全ては基準電位(GND)に保つことが
必要である。もし、同時に2つの回路配線に電圧を印加
した場合、被検査回路配線が途中で切断されていても、
同時に電圧印加した他の回路配線とショートし、そこか
ら被検査回路配線の末端へ電圧が印加され、合格と誤判
定し、オープン不良を見逃すからである。
【0076】1センサ要素ラインを駆動する間に、回路
配線に1回の電圧を印加するため、同じセンサ要素ライ
ンに複数の回路配線が対応していても、その中の1つの
回路配線しか電圧を印加することができない。
【0077】従って、図のように、第1フレームで、1
番目の列に並んだ回路配線を図中縦方向に上から順次、
1行目、2行目、…m行目まで電圧印加する。第2フレ
ームでも、2番目の列に並んだ回路配線に図中縦方向に
上から順次電圧印加する。このようにして第nフレーム
で全ての回路配線に電圧が印加されることになる。
【0078】図11は、図1の回路配線に対する電圧印
加タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【0079】図のように、1フレーム目(1番目のVs
yncから2番目のVsyncまでの間)の、1番目の
Hsyncから7番目のHsyncまでに対応して、1
行、1列目の回路配線(1、1)に電圧を印加する。次
に、8番目のHsyncから14番目のHsyncまで
に対応して、2行、1列目の回路配線(2、1)に電圧
を印加する。更に回路配線(3、1)、(4、1)と続
き、回路配線(m、1)に電圧を印加した後、2フレー
ム目に移り、回路配線(1、2)〜(m、2)に電圧を
印加する。このようにして、全ての回路配線の検査が終
了するまで、つまり、nフレーム目まで、繰り返し、セ
ンサ要素が駆動される。
【0080】<回路配線のモデル化>次に、図12及び
図13を用いて、上記のように回路配線をマトリクス状
にモデル化する方法について説明する。
【0081】まず回路配線の設計上の形状データ(例え
ばCADデータ)から、検査したい回路配線の領域を、
長方形に切り出し、図12に示すテーブルを作成する。
図12は、各回路配線に番号を付し、その回路配線を含
む長方形領域の最も左上の座標、及び最も右下のセンサ
要素の座標を対応させてテーブルに表したものである。
また、フレームは全て1番目としている。
【0082】次に、左上のY座標の値が小さいものか
ら、順に、回路配線を並べ変える。この図12では、1
番目はY座標がY1の回路配線と回路配線である。
そして、2番目はY座標がY4の回路配線である。
【0083】次に、それぞれの回路配線の、左上のY座
標の値と、その一つ前の回路配線の、右下のY座標とを
比較し、その回路配線の左上のY座標の値が、一つ前の
回路配線の右下のY座標よりも小さい場合に、それらの
回路配線を読取るセンサ要素ラインが重複するものとし
て、異なるフレームに移動する。
【0084】図12の場合には、まず、回路配線は、
最初に電圧を印加する回路配線として固定する。そし
て、回路配線の左上のY座標と、回路配線の右下の
Y座標を比較する。この場合、回路配線はY3、回路
配線はY1となり、Y3>Y1なので、回路配線がフ
レーム2に移動される。フレーム2はフレーム1の後に
検査されるため、テーブルの最下欄に移動することとな
る。
【0085】この時点で回路配線の1つ前の回路配線
は、回路配線となる。したがって、次に、回路配線
の左上のY座標Y4と回路配線の右下のY座標Y3と
を比較し、Y4>Y3であるから、回路配線はフレー
ム1に残る。同様に繰返して、回路配線から全ての回
路配線に対してフレーム1かフレーム2かを決定してい
く。これにより、フレーム1とフレーム2のグループ分
けができる。
【0086】次に同様のことをフレーム2のグループ内
で行う。この場合、左上のY座標の値が、一つ前の電圧
印加する回路配線の右下のY座標の値より大きいかどう
か比べ、小さい回路配線はフレーム3に移動し、大きい
回路配線はフレーム2に残す。
【0087】これで、フレーム1,2、3のグループが
できあがる。フレーム増加がなくなるまで実行し、増加
がなくなったら終了する。
【0088】このような処理の結果、図13のようなテ
ーブルが生成される。フレーム番号が、図1の列番号に
対応し、同じフレーム内での電圧印加順を示す番号が行
番号に対応する。
【0089】図13のテーブルを参照することにより、
まず、1番目のVsync後の1番目〜3番目のHsy
nc(Y座標を参照)に対応して、回路配線に電圧パ
ルスを印加し、次に、4番目〜6番目のHsyncに対
応して、回路配線に電圧パルスを印加し、更に2番目
のVsync後の、1番目〜4番目のHsyncに対応
して、回路配線に電圧パルスを印加する。
【0090】なお、ここでは、回路配線の設計上の形状
データとセンサ要素の座標とが完全に対応すると仮定し
たため、単純に回路配線の外形座標をセンサ要素の座標
とした。しかし、実際には、センサと回路配線は機械的
に合わせるため、位置ズレが起こる。従って、上記の検
査領域を決めるY座標は、そのズレ分を加えて、やや広
めに取ってもよい。
【0091】<画像処理方法>次に、図14及び図15
を用いて、本検査システムにおける画像データの取り扱
いについて説明する。
【0092】まず、検査開始前に行う目標データの抽出
について説明する。
【0093】図14は、ゴールドサンプルからの目標デ
ータの抽出処理を示すフローチャートである。
【0094】ステップS141で、ゴールドサンプルの
回路基板の1フレーム分の回路配線を検査する。すなわ
ち、全センサ要素を一通り駆動して、縦一列にモデル化
できる複数の回路配線の形状を示すデジタルデータを取
り出す。
【0095】ステップS142では、水平雑音除去を行
う。これは、左端の10ト゛ット分を水平方向に平均化し
て、その値を、もとの全画像データの値から差し引くこ
とによって行われる。
【0096】ステップS143では、10フレームの読
みとりが終了したか判定し、終了していなければ、ステ
ップS141に戻って、再度、同じ回路配線の検査を行
う。10フレーム分の検査が終了すれば、ステップS1
44に進む。
【0097】ステップS144では、10フレーム分の
画像データを平均化し、ステップS145でメディアン
フィルタに通す。これによって、局部的な雑音が除去さ
れる。
【0098】次に、ステップS146で、コントラスト
修正が行われた後、ステップS147で、その輪郭デー
タが目標データとしてコンピュータ21のRAM214
に格納される。
【0099】ステップS147では、ゴールドサンプル
上のすべての回路配線について、デジタルデータを取り
だしたか否かを判断し、他に未検査の回路配線がある場
合には、ステップS149に進み、他の回路配線につい
て、次のフレームにおいてステップS141からステッ
プS147までの処理を行う。これを繰り返し、すべて
の回路配線について画像データを取り出す。
【0100】すべての回路配線についての画像データが
取り出された場合には、ステップS150に進み、テー
ブルを作成する。このテーブルは、回路配線とその範囲
及び階調とを対応させたものである。テーブルを作成す
ると、目標データ抽出処理は終了する。
【0101】次に、実際の被検査体を検査する際のデー
タの処理の流れについて説明する。
【0102】図15は、本実施の形態としての検査シス
テムにおける画像処理を説明するフローチャートであ
る。
【0103】まず、ステップS151で、1センサ要素
ラインを駆動する。次に、ステップS152において、
得られたデジタルデータが、1ラインずつコンピュータ
21の画像処理部213に転送される。ステップS15
3では、そのラインがそのフレームの最終ラインか否か
判断し、そうでなければ、ステップS154において、
次のラインに進む。もし、最終ラインであれば、ステッ
プS155において、そのフレームが最終フレームであ
るか否かを判断し、そうでなければ、ステップS156
において、次のフレームに進む。もし最終フレームであ
れば、センサチップ1の動作は終了する。
【0104】ステップS157で、1ライン分のデジタ
ルデータがコンピュータ21に入力され、ステップS1
56において、水平雑音が除去される。この方法は、図
14のステップS142で用いた方法と同様である。し
かし、ステップS143やステップS144のような1
0フレームの平均処理は行わず、雑音除去後、ステップ
S159でメディアンフィルタに通され、ステップS1
60で、コンピュータ21のRAM214に格納され
る。
【0105】その後、ステップS161で、全フレーム
の全ラインがRAM214に格納されたか判断し、全ラ
インの転送が終了していなければ、ステップS157に
戻り、S157〜S161の処理を繰り返す。
【0106】ステップS161で、全フレームの全ライ
ンについての処理が終了したのであれば、画像処理部2
13の動作は終了する。
【0107】ステップS162で、画像処理部213で
の処理後のデータを入力し、RAM214に格納する
と、ステップS163で、RAM214に1フレーム分
のデータが格納されたか判断する。1フレーム分の画像
データが格納されれば、ステップS164においてその
画像データ全体をメディアンフイルタに通し、ステップ
S165でコントラスト補正を施され、ステップS16
6では、2値化処理した後、輪郭トレースを行う。
【0108】さらに、ステップS167に進み、図14
で示した処理により求めた目標データとの間で、最小二
乗法による比較を行い、ステップS168で、それらの
相関値を求め、合格、不合格を決定する。次に、ステッ
プS169で、合否結果をディスプレイ21aに表示す
る。対象となるフレームの目標データは、並列処理とし
てステップS171において読み出しておく。
【0109】これら、ステップS162〜ステップS1
69は、ステップS170を経ることによって、全フレ
ームについての結果表示がされるまで繰り返され、全フ
レームの目標データとの比較、及び結果表示が終了すれ
ば、1つの回路基板についての検査が終了する。
【0110】なお、輪郭トレースには時間を要するた
め、輪郭トレースをしないで、単純に目標データとの間
で電界放射画像データ同士を比較しても良い。その場合
は、画像データの濃淡値(階調値)が、ゴールドサンプ
ルから抽出した画像データに対して±何階調以内を合格
とする、のように決めれば良い。
【0111】本実施の形態では、上記のように、画像デ
ータによって、回路配線の合否を決定するため、正確な
合否判断を行うことができる。また、画像を表示するこ
とにより、回路配線の形状を直感的に把握することがで
き、欠陥個所も容易に検知可能である。さらに、複数の
回路配線が一つの回路基板に存在する場合でも、その検
査順序を制御して正確で効率な検査を行うことができ
る。
【0112】なお、センサチップ1では、回路基板10
0の形状に合わせて、各センサ要素12aを平面的に配
置しているが、立体的に配置してもよい。
【0113】各センサ要素12aの形状は、図3に示す
ように全て形状を統一することが望ましい。これは、回
路配線への検査信号の供給及び回路配線に現れる信号の
受信を、各センサ要素12aでムラ無く行うためであ
る。
【0114】各センサ要素12aは、図3に示すよう
に、行方向及び列方向にそれぞれ等間隔に配列されたマ
トリックス状に構成することが望ましい。そうすれば、
回路配線に面する単位面積あたりのセンサ要素12aの
数のムラを低減することができると共に、各センサ要素
12a間の相対的な位置関係を明らかにし、検出信号に
よる回路配線の形状の特定を容易化することができるか
らである。但し、検査する回路配線の形状等に応じて、
単に1列分だけ配置するようにしてもよい。
【0115】センサチップ1では、センサ要素12a
は、480行640列の配列としているが、これは本実
施形態において便宜的に定めたものであり、現実には、
例えば、5乃至5μm角に20万から200万個のセン
サ要素を配置することもできる。このようにセンサ要素
12aの大きさ、間隔等を設定するにあたっては、より
正確な検査を実現すべく、回路配線の線幅に応じた大き
さ、間隔を設定することが望ましい。
【0116】ここでは、NチャネルMOSFETをセン
サ要素としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、PチャネルMOSFETを用いてもよい。受動素子
をn型拡散層としたが、これに限定されるものではな
く、比較的導電率の高い材料であれば、非晶質半導体で
あってもよい。更に、受動素子としてのソース側拡散層
上に、導電板をオーミックコンタクトさせてもよく、こ
のようにすれば、受動素子表面の電気伝導度を高く、す
なわち、受動素子表面近傍に信号電荷を集中させること
ができ、信号電荷密度を高くすることができるため、静
電容量結合をより強くすることができる。その場合、導
電板は、金属の薄膜であっても多結晶半導体であっても
よい。
【0117】センサ要素として、半導体の拡散層を回路
配線からの信号受信素子とした電荷電圧変換回路を用い
てもよく、増幅した電圧の形で検出信号を取り出すこと
ができ、検出信号を明確に識別できるので、より正確な
回路基板の検査を行なうことができる。センサ要素とし
て、バイポーラトランジスタを用いてもよく、検出信号
を出力を高速に、且つ正確に行なうことができる。セン
サ要素として、TFT等の薄膜トランジスタを用いても
よく、センサ要素の生産性を向上し、また、センサアレ
イの面積をより大きくすることができる。
【0118】更に、センサ要素に、電荷転送素子を用い
てもよい。電荷転送素子には例えばCCDが挙げられ
る。この場合、トランジスタとして電荷読出し用のMO
SFETを用い、受動素子とソースとしての拡散層を連
続させ、選択信号をゲートに入力することによって、ゲ
ートの下に形成した電位障壁を下げ、ソース側にある信
号電荷をドレイン側へ検出信号電荷として転送し、ドレ
イン側に接続された電荷転送素子で検出信号を転送すれ
ばよい。
【0119】更に、回路配線の電位変化に対応して受動
素子に電荷を供給し、かつ回路配線の電位変化が終わる
前に、供給した電荷が逆流しないように電位障壁を形成
する電荷供給MOSFETのドレインを、受動素子の拡
散層と連続させて形成すれば、安定した電荷転送が可能
となる。また、電荷転送素子を用いれば、横選択部で、
マルチプレクサ等のスイッチング回路を用いる必要はな
くなる。
【0120】センサ要素は、ガラス、セラミックス、ガ
ラスエポキシ、プラスチック等、導体以外の基板上に構
成され、検査信号を印加した回路配線から放射される電
磁波を、金属薄膜、多結晶半導体、非晶質半導体、比較
的導電率の高い材料によって受信するものでもよい。
【0121】また、本実施の形態では、回路配線の電位
変化を検出するものとしたが、回路配線から放射される
電磁波の量と放射形状を検出してもよい。もし、所定の
電磁波の量及び形状を検出できれば、回路配線が正常に
連続していると判定する。もし所定よりも少ない量及び
異なる形状を検出した場合は、回路配線の途中が離れて
いるかまたは欠落していると判定する。
【0122】更に、本実施の形態ではプローブを回路配
線の端部に接触させているが、回路配線の始点から、非
接触端子を用いて、検査信号を入力してもよい。センサ
チップはセンサ要素を一列に配列したライン型センサで
もよい。その場合、センサチップを垂直方向に移動させ
て、所定領域の回路配線を検査すればよい。また、エリ
ア型センサであって、検査する回路基板の回路配線が、
センサ要素の配列エリアより大きい場合は、機械的に、
センサを位置移動させてもよい。
【0123】回路配線の形状がセンサの受信領域より大
きくはみ出す場合は、それぞれの受信データを保管し
て、後で合成してもよい。
【0124】本実施の形態では、1センサ要素ラインを
同時に駆動させることとしたが、これに限らず、複数の
センサ要素ラインを同時に駆動させてもよく、さらに、
ライン状でないエリア状の領域の複数のセンサ要素を同
時に駆動させてもよい。その場合も、検査する回路配線
の形状に対向する複数のセンサ要素グループが、他の回
路配線の形状に対向するセンサ要素グループの一部と重
複する場合は、他の回路配線に印加するタイミングを、
異なるフレームの選択期間とする。
【0125】(第2の実施の形態)次に図16を用い
て、本発明の第2の実施の形態としての検査システムに
ついて説明する。
【0126】本実施の形態の検査システムは、ゴールド
サンプルではなく、設計上の画像データ(CADデータ
等)と被検査対象の回路配線を比較する点について、上
記第1の実施の形態と異なる。その他の点については、
第1の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を省
略し、図では、同じ構成要素を同じ符号を付して示す。
【0127】図16は、検査を開始する前に、予備的検
査を行い、回路基板の位置ずれを測定する処理を示すフ
ローチャートである。
【0128】ステップS181で、検査対象となる回路
基板の2〜3個の回路配線を前処理用の回路配線(マー
ク)として、1フレームで検査する。すなわち、回路基
板に縦方向に離間して設けられた2〜3個のマークの形
状を示す画像データを生成する。
【0129】ステップS182では、水平雑音除去を行
う。これは、左端の10ト゛ット分を水平方向に平均化し
て、その値を、もとの全画像データの値から差し引くこ
とによって行われる。
【0130】ステップS183では、マークの読みとり
が10回繰り返し行われたか判定し、終了していなけれ
ば、ステップS181に戻って、マークの読みとりを繰
り返す。10フレーム分の検査が終了すれば、ステップ
S184に進む。
【0131】ステップS184では、10フレーム分の
画像データを平均し、ステップS185でメディアンフ
ィルタに通される。これによって、局部的な雑音が除去
される。
【0132】次に、ステップS186で、コントラスト
修正が行われた後、ステップS187で、マーク画像の
重心を求め、ステップS188で、求めたマーク画像の
重心と、設計上の画像データ(CADデータ)における
マークの重心との位置ずれ(座標ずれ及び角度ずれ)を
求める。
【0133】そして、ステップS189において、実際
の検査及び画像処理を行う。ここでは、ステップS18
8で求めたずれ量に基づき、生成した画像データの位置
を補正する。ここでの実際の検査におけるデータ処理
は、図15に示したものとほぼ同様であり、ステップS
159とステップS160との間に、1ラインのデータ
の座標変換処理が挿入される点のみ異なる。
【0134】本実施の形態によれば、実際の検査時にお
いて、正確に、生成された画像データ及び設計上の回路
配線を示す画像データとを比較することができ、回路配
線101の断線、短絡、欠け等の不良の検出を高精度に
行うことができる。
【0135】(第3の実施の形態)次に図17〜図19
を用いて、本発明の第3の実施の形態としての検査シス
テムについて説明する。
【0136】本実施の形態の検査システムは、1フレー
ム間に隣り合う2列の回路配線を同時に検査する点につ
いて、上記第1の実施の形態と異なる。その他の点につ
いては、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは
説明を省略し、図では、同じ構成要素を同じ符号を付し
て示す。
【0137】図17は、一つの回路基板の中に複数の回
路配線がある場合の、回路配線に対する電圧印加順序を
説明する図である。図17では、図1と同様に説明を簡
単にするために、検査対象となる回路配線を○で表し、
回路配線が、m行、n列のマトリクス状に配列されたも
のとしている。
【0138】本実施の形態では、図のように、第1フレ
ームで、1番目及び2番目の列に並んだ回路配線を図中
縦方向に上から順次、1行目、2行目、…m行目まで電
圧印加する。第2フレームでも、3番目及び4番目の列
に並んだ回路配線に図中縦方向に上から順次電圧印加す
る。このようにして第n/2フレームで全ての回路配線
に電圧を印加する。
【0139】図18は、図17の回路配線に対する電圧
印加タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【0140】図のように、1フレーム目(1番目のVs
yncから2番目のVsyncまでの間)の、1番目、
3番目、5番目、7番目、のHsyncに対応して、1
行、1列目の回路配線(1、1)に電圧を印加し、2番
目、4番目、6番目、8番目のHsyncに対応して、
1行、2列目の回路配線(1、2)に電圧を印加する。
続いて、9番目、11番目、…のHsyncに対応し
て、1列目の回路配線に電圧を印加し、10番目、12
番目、…のHsyncに対応して、2列目の回路配線
(1、2)に電圧を印加する。
【0141】2フレーム目以降についても同様であり、
奇数番目のHsyncに対応して奇数列目の回路配線に
電圧を印加し、偶数番目のHsyncに対応して偶数番
目の回路配線に電圧を印加する。
【0142】つまり、奇数番目のセンサ要素ラインを1
列目の回路配線の検出用に駆動し、偶数番目のセンサ要
素ラインを2列目の回路配線の検出用に駆動するよう
に、選択信号の入力タイミング、センサ要素ラインから
の電位変化の検出タイミング、及び、回路配線への検査
信号の供給タイミングを制御する。
【0143】言い換えれば、1つの回路配線に電圧を印
加するタイミングを、1センサ要素ライン置きに実行す
る。画像データが1ライン毎に現れる。
【0144】これにより、奇数列目の回路配線は、奇数
ラインのみで画像表示され(図19(a))、偶数番目
の回路配線は、偶数ラインのみで画像表示される(図1
9(b))。
【0145】このように、奇数列目の回路配線、と奇数
列目の回路配線に対し、同フレーム内で、交互に電圧を
印可すれば、検査時間を1/2にすることができる。
【0146】なお、画像データを処理して、抜けたライ
ンを補間することによって、回路配線全体の外形を得る
こともできる。
【0147】また、センサの解像度によって、複数の列
の回路配線の検査を1フレーム期間に行ってもよい。例
えば、5列の場合は、5Hsync毎に同じ回路配線に
電圧を印加すればよい。
【0148】(第4の実施の形態)次に図20及び図2
1を用いて、本発明の第4の実施の形態としての検査シ
ステムについて説明する。
【0149】本実施の形態の検査システムは、複数のセ
ンサチップを備えた点について、上記第1の実施の形態
と異なる。その他の点については、第1の実施の形態と
同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0150】図20は、1センサチップの受信領域より
も回路基板が大きい場合であって、検査時間を短縮する
ために、4つのセンサチップを同時に駆動させる状態を
示す図である。
【0151】図21は、図20の場合の電圧印加タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【0152】4つのセンサチップを同時に駆動させるこ
とを考えた場合、単純には、4つのセンサに共通のHsyn
cを入力する。つまり、4つのセンサの同期信号の位相
が合った状態で駆動させることになる。
【0153】しかし、同時に複数の回路配線へ電圧印加
できないことを考慮すると、この場合、センサチップ1
aの領域の検査が終了してから、センサチップ1bの領
域の検査を行い、以後センサチップ1c、1dを順番に
選択して検査を実行することになる。これでは、センサ
チップ1つにつき、回路配線がnフレーム分存在してい
たとすると、4nフレームの検査期間が必要となる。
【0154】そこで、図21のタイミングチャートに示
すように、この独立した4つのセンサチップのHsyn
cの位相をずらし、1フレーム期間に、4つの回路配線
に電圧を印加する。つまりこれは、センサチップにおい
て水平ラインのデータをセンサ要素から読み出す期間以
外は、他の回路配線に電圧を加えても自分の映像に影響
しないことを利用したものである。
【0155】このためには、4つの回路配線101a、
101b、101c、101dへ電圧印加するタイミン
グが重ならないように、Hsyncの位相を少しづつず
らせばよい。この方法では、異なる回路配線には同時に
電圧印加しないという原則を守りつつ、1つのフレーム
の期間に、複数の回路配線の検査を行うことができる。
【0156】結果として、上記のような、4つのセンサ
チップで同期信号の位相を合わせた場合に比べて、検査
時間を1/4に短縮することができる。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば、回路配線の形状を直感
的に検査可能な検査装置及び検査方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる検査システ
ムにおいて、一つの回路基板の中に複数の回路配線があ
る場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説明する図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
のコンピュータの概略ハードウェア構成を示したブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るセンサチップ
の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素の
構成を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素に
おいて、回路配線の電位変化に応じて電流が発生する原
理を説明するためのモデル図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ要素に
おいて、回路配線の電位変化に応じて電流が発生する原
理を説明するためのモデル図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るセンサチップ
の入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る検査システム
による、回路配線〜の、6×6のセンサ要素による
検査を説明する図である。
【図10】図9に示す回路配線に対する電圧印加タイミ
ング及びデータの出力タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図11】図1の回路配線に対する電圧印加タイミング
の例を示すタイミングチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、複数の回路配線に対する電圧印加順序を求
めるためのテーブルを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、複数の回路配線に対する電圧印加順序を求
めるためのテーブルを示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、ゴールドサンプルからの目標データの抽出
処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態としての検査シス
テムにおける画像処理を説明するフローチャートであ
る。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、CADデータからの位置ずれを求める処理
を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、一つの回路基板の中に複数の回路配線があ
る場合の、回路配線に対する電圧印加順序を説明する図
である。
【図18】図17の回路配線に対する電圧印加タイミン
グの例を示すタイミングチャートである。
【図19】図18のタイミングで電圧印加を行った場合
の出力画像を示す図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態に係る検査システ
ムにおいて、1つの回路基板に対し、4つのセンサチッ
プを同時に駆動させる状態を示す図である。
【図21】図20のセンサチップの駆動タイミング及び
回路配線への電圧印加タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図22】従来の回路基板検査装置を説明する図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 山岡 秀嗣 広島県深安郡神辺町字西中条1118番地の1 オー・エイチ・ティー株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA02 AA03 AB59 AC09 AC15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路基板上の回路配線を検査する検査装置
    であって、 前記回路配線に対して、検査信号を供給する供給手段
    と、 前記検査信号に応じた回路配線上の電位変化を、複数の
    センサ要素を用いて検出する検出手段と、 前記電位変化を検出した前記センサ要素の位置情報を用
    いて、前記回路配線の形状を表す画像データを生成する
    画像データ生成手段と、 を備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】前記供給手段は、異なる前記回路配線に対
    しては、異なるタイミングで検査信号を供給することを
    特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】前記複数のセンサ要素のうち、所定領域の
    センサ要素を選択的に駆動させるため、選択信号を供給
    する選択手段を更に備えることを特徴とする請求項1に
    記載の検査装置。
  4. 【請求項4】前記複数のセンサ要素はマトリクス状に配
    置されており、 前記選択手段は、前記複数のセンサ要素の内、水平方向
    に1ラインをなすセンサ要素ラインに同時に選択信号を
    入力し、 前記検出手段は、前記センサ要素ラインに対向する回路
    配線の電位変化を、同時に検出することを特徴とする請
    求項1に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】前記センサ要素ラインへの選択信号の入力
    タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変化
    の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号の
    供給タイミングを制御するタイミング制御手段を更に有
    することを特徴とする請求項4に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】前記回路配線は、第1回路配線及び第2回
    路配線を含み、 前記選択手段は、前記センサ要素ラインに対して、順番
    に選択信号を入力することによって、全センサ要素を駆
    動させ、 前記検出手段は、前記選択手段の選択信号の入力タイミ
    ングに合せて、全センサ要素から前記電位変化を検出
    し、 全センサ要素が1回づつ駆動する期間を1つのフレーム
    とすると、 前記供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知で
    きるセンサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変
    化を検知するセンサ要素ライン群とが全く重複しない場
    合に、前記第1回路配線及び前記第2回路配線に対し、
    同じフレーム内に検査信号を供給し、重複する場合は異
    なるフレームにおいて検査信号を供給することを特徴と
    する請求項5に記載の検査装置。
  7. 【請求項7】前記回路配線は、第1回路配線及び第2回
    路配線を含み、 前記選択手段は、前記センサ要素ラインに対して、垂直
    方向に、順番に選択信号を入力することによって、全セ
    ンサ要素を駆動させ、 前記検出手段は、前記選択手段の選択信号の入力タイミ
    ングに合せて、全センサ要素から前記電位変化を検出
    し、 全センサ要素が1回づつ駆動する期間を1つのフレーム
    とすると、 前記供給手段は、前記第1回路配線の電位変化を検知で
    きるセンサ要素ライン群と、前記第2回路配線の電位変
    化を検知するセンサ要素ライン群とが重複する場合に、
    前記第1回路配線及び前記第2回路配線に対して、同じ
    フレーム内に、異なるタイミングで検査信号を供給する
    ことを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
  8. 【請求項8】前記タイミング制御手段は、n行置きの第
    1の前記センサ要素ライン群を前記第1回路配線の検出
    用に駆動し、前記第1の前記センサ要素ライン群とは異
    なる、n行置きの第2の前記センサ要素ライン群を前記
    第2回路配線の検出用に駆動するように、前記選択信号
    の入力タイミング、前記センサ要素ラインからの前記電
    位変化の検出タイミング、及び、前記回路配線への検査
    信号の供給タイミングを制御することを特徴とする請求
    項7に記載の検査装置。
  9. 【請求項9】前記タイミング制御手段は、奇数番目の前
    記センサ要素ラインを前記第1回路配線の検出用に駆動
    し、偶数番目の前記センサ要素ラインを前記第2回路配
    線の検出用に駆動するように、前記選択信号の入力タイ
    ミング、前記センサ要素ラインからの前記電位変化の検
    出タイミング、及び、前記回路配線への検査信号の供給
    タイミングを制御することを特徴とする請求項7に記載
    の検査装置。
  10. 【請求項10】前記画像データ生成手段は、画像の補間
    を行なうことによって、前記第1回路配線の形状及び前
    記第2回路配線の形状を表す画像データを生成すること
    を特徴とする請求項8又は9に記載の検査装置。
  11. 【請求項11】回路基板上の複数の回路配線を検査する
    検査装置であって、 前記複数の回路配線のそれぞれに対して検査信号を供給
    する供給手段と、 前記複数の回路配線とそれぞれ対向し、前記検査信号に
    応じた前記複数の回路配線上の電位変化を検出する第1
    エリア型センサ及び第2エリア型センサと、 前記複数のセンサによる、前記電位変化の検出タイミン
    グを制御するタイミング制御手段と、 を有し、 前記第1、第2エリア型センサは、それぞれ複数行のセ
    ンサ要素ラインを有し、該センサ要素ラインを垂直方向
    に順次駆動させることによって、エリア全体のセンサ要
    素を駆動させ、 前記第1エリア型センサ中の1センサ要素ラインが、対
    向する回路配線の電位変化の検出を終了してから、次の
    センサ要素ラインが検出を始めるまでの間に、前記第2
    エリア型センサ中のセンサ要素ラインによる検出を行な
    うことを特徴とする検査装置。
  12. 【請求項12】前記センサ要素は、 半導体の単結晶上、または、平板上に構成され、 前記回路配線に対し静電容量結合の対向電極として動作
    し、前記回路配線の電位変化を検出する受動素子と、 前記受動素子によって出力された検出信号を、前記選択
    信号の入力に応じて出力するトランジスタと、 を含むことを特徴とする請求項1又は11に記載の検査
    装置。
  13. 【請求項13】回路基板上の回路配線を検査する検査方
    法であって、 前記回路配線に対して、検査信号を供給する供給工程
    と、 前記検査信号に応じた回路配線上の電位変化を、複数の
    センサ要素を用いて検出する検出工程と、 前記電位変化を検出した前記センサ要素の位置情報を用
    いて、前記回路配線の形状を表す画像データを生成する
    画像データ生成工程と、 を備えたことを特徴とする検査方法。
JP2000084894A 2000-03-24 2000-03-24 検査装置及び検査方法 Pending JP2001272430A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084894A JP2001272430A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 検査装置及び検査方法
TW090106441A TWI254793B (en) 2000-03-24 2001-03-20 Method and apparatus for inspection
US09/926,606 US6710607B2 (en) 2000-03-24 2001-03-23 Method and apparatus for inspection
CN018003087A CN1216295C (zh) 2000-03-24 2001-03-23 检测装置和检测方法
KR1020017013526A KR20020000633A (ko) 2000-03-24 2001-03-23 검사 장치 및 검사 방법
PCT/JP2001/002335 WO2001071369A1 (fr) 2000-03-24 2001-03-23 Procede et appareil d'inspection

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084894A JP2001272430A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 検査装置及び検査方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001255622A Division JP2002139536A (ja) 2001-08-27 2001-08-27 検査装置及び検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001272430A true JP2001272430A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18601308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084894A Pending JP2001272430A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 検査装置及び検査方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6710607B2 (ja)
JP (1) JP2001272430A (ja)
KR (1) KR20020000633A (ja)
CN (1) CN1216295C (ja)
TW (1) TWI254793B (ja)
WO (1) WO2001071369A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019210A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Oht Inc. Capteur pour instrument d'inspection et instrument d'inspection
WO2003019209A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Oht Inc. Instrument d'inspection du cablage des circuits et procede d'inspection du cablage des circuits
WO2003027687A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Oht Inc. Testeur et procede de test
WO2003027688A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Oht Inc. Testeur et procede de test

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3415035B2 (ja) * 1998-08-07 2003-06-09 オー・エイチ・ティー株式会社 基板検査用センサプローブおよびその製造方法
US6933740B2 (en) * 2000-05-17 2005-08-23 Oht, Inc. Electronic circuit inspection sensor and inspection system using same
JP2002156399A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Oht Inc 回路基板の検査装置及び検査方法
JP2002156417A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Oht Inc 回路基板の検査装置及び検査方法
KR100486410B1 (ko) * 2002-04-29 2005-04-29 주식회사 미르기술 회로기판 검사장치용 자동티칭방법
JP2004150840A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Hitachi Ltd 半導体集積回路の不良解析装置、システムおよび検出方法
CN1720458B (zh) * 2002-11-30 2010-06-23 Oht株式会社 电路图案检查装置及电路图案检查方法
US7049842B2 (en) * 2003-12-18 2006-05-23 Texas Instruments Incorporated Simultaneous pin short and continuity test on IC packages
JP4353171B2 (ja) * 2005-02-02 2009-10-28 セイコーエプソン株式会社 電子機器、光学パネル、検査プローブ、光学パネルの検査装置、光学パネルの検査方法
JP4881030B2 (ja) * 2006-02-18 2012-02-22 セイコーインスツル株式会社 表示装置
JP5041275B2 (ja) * 2006-08-08 2012-10-03 軍生 木本 電気信号接続用座標変換装置
KR100843148B1 (ko) * 2006-12-22 2008-07-02 삼성전자주식회사 액정 표시 장치, 액정 표시 장치의 테스트용 커넥터 및이의 테스트 방법
KR100977060B1 (ko) * 2008-08-26 2010-08-19 주식회사 루셈 반도체칩 테스터용 프로브 카드와 이를 사용하는 테스터 및그 테스터를 이용한 반도체칩의 검사방법
CN101539604B (zh) * 2009-04-20 2011-07-20 日立电梯(中国)有限公司 配线检测系统及配线检测方法
US9091725B2 (en) * 2009-07-03 2015-07-28 Koh Young Technology Inc. Board inspection apparatus and method
TWI408382B (zh) * 2009-11-13 2013-09-11 成像裝置的檢測方法及系統
CN102682511B (zh) * 2011-03-11 2014-09-03 中钞特种防伪科技有限公司 防伪检测设备及方法
JP5628139B2 (ja) * 2011-10-18 2014-11-19 シャープ株式会社 配線欠陥検査方法
JP5865734B2 (ja) * 2012-03-01 2016-02-17 株式会社Screenホールディングス 領域分類装置、そのプログラム、基板検査装置、および領域分類方法
US9207278B2 (en) * 2013-03-22 2015-12-08 Texas Instruments Incorporated Testing integrated circuit packaging for shorts
US9140751B2 (en) * 2013-03-27 2015-09-22 Texas Instruments Incorporated Testing integrated circuit packaging for output short circuit current
CN106331540B (zh) 2016-09-13 2019-09-13 首都师范大学 一种多模式cmos图像传感器及其控制方法
US9998700B1 (en) 2016-12-05 2018-06-12 Omnivision Technologies, Inc. Image sensor failure detection
CN108548984A (zh) * 2018-04-11 2018-09-18 国电南瑞科技股份有限公司 一种用于智能对线及开关量时序测定的多功能装置及其测定方法
CN110095704B (zh) * 2019-04-17 2022-02-22 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 检测阵列基板中电路缺陷的装置及方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4055801A (en) * 1970-08-18 1977-10-25 Pike Harold L Automatic electronic test equipment and method
CA1286724C (en) * 1986-03-27 1991-07-23 Richard Ralph Goulette Method and apparatus for monitoring electromagnetic emission levels
US5124660A (en) * 1990-12-20 1992-06-23 Hewlett-Packard Company Identification of pin-open faults by capacitive coupling through the integrated circuit package
US5424633A (en) * 1991-01-22 1995-06-13 Advanced Test Technologies Inc. Contactless test method and system for testing printed circuit boards
CA2049616C (en) * 1991-01-22 2000-04-04 Jacob Soiferman Contactless test method and system for testing printed circuit boards
JPH0783954A (ja) * 1993-09-13 1995-03-31 Toshiba Corp 配線板検査機
JP3787185B2 (ja) * 1995-04-28 2006-06-21 アヴェンティス・リサーチ・ウント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 配線基板の配線の欠陥を検出する装置
US5714888A (en) * 1995-12-26 1998-02-03 Motorola, Inc. Method and apparatus for testing electronic circuitry in a manufacturing environment
JP2994259B2 (ja) 1996-03-28 1999-12-27 オー・エイチ・ティー株式会社 基板検査方法および基板検査装置
JP3415035B2 (ja) * 1998-08-07 2003-06-09 オー・エイチ・ティー株式会社 基板検査用センサプローブおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019210A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Oht Inc. Capteur pour instrument d'inspection et instrument d'inspection
WO2003019209A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Oht Inc. Instrument d'inspection du cablage des circuits et procede d'inspection du cablage des circuits
US7173445B2 (en) 2001-08-27 2007-02-06 Oht Inc. Sensor for inspection instrument and inspection instrument
WO2003027687A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Oht Inc. Testeur et procede de test
WO2003027688A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Oht Inc. Testeur et procede de test

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020000633A (ko) 2002-01-05
US6710607B2 (en) 2004-03-23
US20020135390A1 (en) 2002-09-26
TWI254793B (en) 2006-05-11
CN1216295C (zh) 2005-08-24
WO2001071369A1 (fr) 2001-09-27
CN1363042A (zh) 2002-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001272430A (ja) 検査装置及び検査方法
US6859062B2 (en) Apparatus and method for inspecting a board used in a liquid crystal panel
US7173445B2 (en) Sensor for inspection instrument and inspection instrument
US6703849B2 (en) Inspection apparatus, inspection method and inspection unit therefor
KR100823357B1 (ko) 회로 패턴 검사 장치
US6734692B2 (en) Inspection apparatus and sensor
JP2003098213A (ja) 検査装置並びに検査方法
JP3614792B2 (ja) アクティブマトリックス型ディスプレイの画素検査装置および画素検査方法
JPWO2003019209A1 (ja) 回路配線検査装置並びに回路配線検査方法
JP2002139536A (ja) 検査装置及び検査方法
JP7157423B2 (ja) 容量検出エリアセンサ及び、その容量検出エリアセンサを有する導電パターン検査装置
JP2003098212A (ja) 検査装置並びに検査方法
JP2003255008A (ja) 回路配線検査装置並びに回路配線検査方法
US20070090856A1 (en) Non-contact detecting device for a panel
JP2001318113A (ja) 電気光学装置の検査装置及び検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124