JP2002139452A - 塗布状態検査方法および塗布状態検査装置 - Google Patents

塗布状態検査方法および塗布状態検査装置

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JP2002139452A
JP2002139452A JP2000334342A JP2000334342A JP2002139452A JP 2002139452 A JP2002139452 A JP 2002139452A JP 2000334342 A JP2000334342 A JP 2000334342A JP 2000334342 A JP2000334342 A JP 2000334342A JP 2002139452 A JP2002139452 A JP 2002139452A
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adhesive
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printed wiring
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JP2000334342A
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Takeyoshi Isogai
武義 磯貝
Noriaki Iwaki
範明 岩城
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Fuji Corp
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板に塗布した塗布剤の塗布状態
を撮像に基づいて容易に検査する方法を提供する。 【解決手段】 接着剤をプリント配線板に塗布する塗布
ユニット30と共にカラーカメラ330をXYロボット
60により移動させ、プリント配線板に塗布された接着
剤を撮像させる。予備塗布後の試し塗布時および本塗布
時に接着剤を撮像し、塗布形状,塗布位置および塗布量
を検査する。プリント配線板は緑色,接着剤は赤色であ
り、画像処理を行う色相を赤色1つに決定し、色フィル
タの分解により取得可能なR(赤),G(緑),B
(青)のうちRのみを取得し、グレースケール処理を行
って接着剤の輪郭線を取得し、塗布形状等を取得し、標
準情報と比較する。プリント配線板のいずれの部位に接
着剤を塗布しても撮像により接着剤の像を取得し、塗布
状態を検査することができる。R,G,Bの全部を用い
て画像処理を行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に
塗布された塗布剤の塗布状態を検査する方法に関するも
のであり、特に、塗布剤の撮像に基づく塗布状態の検査
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板には、例えば、接着剤,
ペースト,クリーム状半田等、種々の塗布剤が様々な態
様で塗布される。例えば、特許第2863475号公報
には、塗布ノズルを備え、塗布ノズルから接着剤を吐出
してプリント配線板に塗布する装置が記載されている。
この塗布装置においては、本塗布に先立って予備塗布お
よび試し塗布が行われるようにされている。本塗布は、
プリント配線板上の電気部品が固定される個所への接着
剤の塗布であり、予備塗布は、塗布ノズル内の接着剤が
硬化した場合に、その硬化した接着剤を取り除いて吐出
が正常に行われるようにするための塗布であり、試し塗
布は、吐出が正常に行われる状態において塗布された接
着剤の塗布量を計測し、塗布条件を調節するために行わ
れる塗布である。
【0003】そのため、プリント配線板には、予備塗布
および試し塗布を行うための専用の領域である予備・試
し塗布領域が設けられている。予備・試し塗布領域は、
電気部品固定位置から外れ、配線とは関係のない位置に
設けられており、試し塗布時には、予備・試し塗布領域
に接着剤が塗布される毎にカメラによって撮像され、そ
れにより得られる画像データに基づいて接着剤の塗布量
が検出され、過不足があれば塗布条件が修正され、本塗
布時に設定量の接着剤が塗布されるようにされている。
【0004】このようにカメラによって接着剤を撮像
し、塗布量を検出する場合、接着剤が塗布されたプリン
ト配線板も撮像されるため、接着剤の像とプリント配線
の像とを区別することが必要である。この区別は画像の
明度に基づいて行うことができるが、明確に区別するた
めには、両者の明度が十分に異なっていることが必要で
ある。そのため、プリント配線板の予備・試し塗布領域
を例えば白色とすれば、接着剤の像とプリント配線板の
像とを明瞭に区別することが容易となる。予備・試し塗
布領域を白色とすれば、広い範囲の色の接着剤をプリン
ト配線板の予備・試し塗布領域と明確に区別することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、近年、プリント配線板に装着する電
気部品の密度が高くなり、プリント配線板上に予備塗布
および試し塗布専用の領域を設けることが困難になりつ
つある。プリント配線板とは別に、予備塗布および試し
塗布専用の部材を設けてもよいが、専用部材を繰り返し
使用するためには、予備塗布および試し塗布した接着剤
を拭き取ることが必要であって面倒である。あるいは、
特開平9−75830号公報に記載の接着剤塗布装置に
おいては、試し塗布テープに予備塗布および試し塗布を
行うことが提案されている。試し塗布テープは供給リー
ルに巻き付けられた状態で供給され、巻取リールにより
巻き取られる。予備塗布および試し塗布は、試し塗布テ
ープの供給リールと巻取リールとの間の部分について行
われ、塗布された接着剤がカメラにより撮像されて塗布
量が検出される。そして、試し塗布テープの供給リール
と巻取リールとの間の部分に接着剤を塗布するスペース
がなくなれば、巻取リールにより巻き取られるととも
に、新たに予備塗布および試し塗布が行われる部分が供
給リールから繰り出される。しかし、供給リールの試し
塗布テープがなくなれば、さらに予備塗布および試し塗
布を行うべく、供給リールおよび巻取リールが新しいリ
ールに交換されるため、廃棄物が発生する等の問題が生
ずる。
【0006】本発明は、以上の事情を背景とし、プリン
ト配線板に専用の領域を設けなくても、オペレータの手
間や廃棄物の発生等の問題を生ずることなく、撮像に基
づいて塗布剤のプリント配線板への塗布状態の検査を行
うことができる塗布状態検査方法を提供することを課題
としてなされたものであり、本発明によって、下記各態
様の塗布状態検査方法および塗布制御方法が得られる。
各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付
し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載す
る。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするため
であり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組
合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載
されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用し
なければならないわけではない。一部の事項のみを選択
して採用することも可能なのである。
【0007】(1)塗布剤をプリント配線板に塗布する
塗布装置において、プリント配線板に塗布剤を塗布し、
その塗布した塗布剤をカメラにより撮像し、撮像した画
像のデータである画像データを処理することにより、前
記塗布した塗布剤の塗布量,塗布位置,塗布形状の少な
くとも一つを含む実塗布情報を取得し、その実塗布情報
を標準塗布情報と比較することにより塗布状態の検査を
行う塗布状態検査方法であって、前記プリント配線板の
他の部分と特に色が異ならされていない部位に前記塗布
剤を塗布し、その塗布した塗布剤を、前記カメラとして
カラーカメラを使用して撮像する塗布状態検査方法(請
求項1)。プリント配線板は、原則として電気部品が装
着されていないものであるが、一部に電気部品が装着さ
れたものも含む。プリント配線板に塗布された塗布剤を
カラーカメラによって撮像すれば、塗布剤およびプリン
ト配線板の色に関するデータが得られる。例えば、色相
データおよび明度データが得られるのであり、それらデ
ータに基づいて、プリント配線板に塗布された塗布剤の
像と、背景を構成するプリント配線板の像とを判別する
ことができる。例えば、塗布剤とプリント配線板との明
度が同じであっても、色相が異なれば、両者を判別する
ことができるのであり、あるいは、色相が同じである
か、あるいは差が小さい場合であっても明度が異なれば
判別することができ、塗布剤の像の輪郭(塗布剤の像と
プリント配線板の像との境界と考えることもできる)を
正確に検出することができる。塗布剤とプリント配線板
との色が余程似ていない限り、プリント配線板のいずれ
の箇所に塗布剤を塗布しても、塗布剤の像の輪郭を正確
に取得し、塗布状態を検査することができるのである。
したがって、検査を行うために専用の領域を設けなくて
も、空いている箇所に塗布すればよく、プリント配線板
への電気部品の装着密度が高くても、プリント配線板と
は別に専用の試し塗布部材を設けることなく、オペレー
タの手を煩わせたり、廃棄物を生ずることなく、塗布状
態を検査することができる。また、試し塗布に限らず、
本塗布によりプリント配線板に塗布された塗布剤を撮像
し、塗布状態を検査することができる。さらに、塗布ノ
ズルから塗布剤を吐出してプリント配線板に塗布する場
合に限らず、例えば、スクリーン印刷機によってクリー
ム状半田等をプリント配線板に塗布する場合にも、塗布
された塗布剤を撮像し、その像データに基づいて塗布状
態を検査することができる。スクリーン印刷機は、塗布
ヘッドとしてスキージヘッドを備え、スクリーン上に載
せられたクリーム状半田をスキージによって移動させて
プリント配線板に塗布するものでもよく、塗布ヘッドと
して加圧塗布ヘッドを備え、密閉されたクリーム状半田
収容器内に収容されたクリーム状半田が、スクリーン上
において押出装置により押し出されてプリント配線板に
塗布されるものでもよい。 (2)前記画像データの処理をカラー画像処理により行
う(1) 項に記載の塗布状態検査方法(請求項2)。本態
様によれば、カラーカメラによる塗布剤の撮像により得
られたすべてのデータを用いて画像処理が行われる。そ
のため、利用可能なデータが多く、広い範囲の色の塗布
剤の像と広い範囲の色のプリント配線板の像とを確実に
判別し、正確な実塗布情報を得ることができる。 (3)前記画像データのうち色相に関するデータである
色相データについて前記画像データの処理を行う(1) 項
に記載の塗布状態検査方法(請求項3)。本態様におい
ては、塗布剤の色相と、プリント配線板の色相とが異な
っていれば、両者の像を区別することができる。色相デ
ータは、色に関するデータの一部であり、処理するデー
タ量が少なくて済み、塗布状態の検査を容易にかつ迅速
に行うことができる。 (4)前記色相データについての画像処理を、一つの色
相について行う(3) 項に記載の塗布状態検査方法(請求
項4)。「一つの色相」は、塗布剤の像と、プリント配
線板の像とを明確に判別することができる色相であれば
よく、塗布剤とプリント配線板とのいずれか一方の色相
としてもよく、あるいは塗布剤およびプリント配線板の
いずれとも異なる色相としてもよい。前者の場合、塗布
剤あるいはプリント配線板の像のみが得られる。後者の
場合、「一つの色相」は、その色相が塗布剤の色相に含
まれる比率と、プリント配線板の色相に含まれる比率と
が異なり、その差によって両者が判別される。画像処理
が行われる色相が一つであれば、データ処理量が特に少
なくて済み、従来の白黒カメラにより得られた画像の明
度の差に基づく画像処理と同じデータ処理量で済むた
め、塗布状態の検査を迅速に行うことができる。そし
て、後述するように、塗布剤とプリント配線板との少な
くとも一方の色に応じて、処理すべき「一つの色相」を
変更すれば、明度の差に基づいていた従来に比較して、
判別可能な塗布剤とプリント配線板との色の組合わせの
範囲が著しく広くなる。 (5)前記一つの色相についての画像処理をグレースケ
ール処理により行う(4)項に記載の塗布状態検査方法
(請求項5)。グレースケール処理を行えば、塗布剤の
色相およびプリント配線板の色相が、「一つの色相」に
関して多段階に分けられ、その多くの段階のデータに基
づいて塗布剤の像の輪郭を精度良く決定することができ
る。 (6)前記画像処理において処理すべき色相を前記塗布
装置の制御装置が決定するために必要な色相決定基礎デ
ータを入力する色相決定基礎データ入力工程を含む(4)
項または(5) 項に記載の塗布状態検査方法。入力は、オ
ペレータにより入力装置を用いて行われてもよく、外部
コンピュータ等からのデータ供給により為されてもよ
い。 (7)前記色相決定基礎データ入力工程が、前記画像処
理において処理すべき色相を指定する色相指定データを
入力する工程である(6) 項に記載の塗布状態検査方法。 (8)前記色相決定基礎データ入力工程が、前記プリン
ト配線板の色と前記塗布剤の色との少なくとも一方の色
のデータを入力する工程である(6) 項に記載の塗布状態
検査方法。プリント配線板の色と塗布剤の色との少なく
とも一方の色のデータがあれば、画像処理装置は画像処
理において注目すべき色相(画像処理に適した色相)を
決定することができる。プリント配線板の色と塗布剤の
色との両方のデータがあれば、それら色の色相の違いに
よって、画像のうち塗布剤の像と背景像(プリント配線
板の像)との境界を決定するのに適した色相を決定する
ことが可能であることは明らかである。決定される「適
した色相」は「最適な色相」であることが望ましいが、
画像処理装置によって処理し得る色相の種類に限りがあ
る場合には、「処理可能な色相中で、最適な色相に近い
もの」が「適した色相」として決定される。また、プリ
ント配線板の色と塗布剤の色との一方が一定である場合
には、他方の色のデータが入力されれば十分である。さ
らに、プリント配線板の色と塗布剤の色とのいずれもが
一定ではない場合でも、両者のうちの一方の色のデータ
があれば、「適した色相」を決定し得る。例えば、その
一方の色の色相に最も近い色相を「適した色相」に決定
するのである。 (9)前記色相決定基礎データ入力工程を、前記塗布装
置に接続された入力装置をオペレータが操作することに
より実施する(6) 項ないし(8) 項のいずれか一つに記載
の塗布状態検査方法。 (10)前記プリント配線板に塗布された前記塗布剤を
前記カラーカメラに撮像させ、取得した画像データの処
理により前記画像処理において処理すべき色相を決定す
る(3) 項ないし(5) 項のいずれか一つに記載の塗布状態
検査方法。塗布剤をカラーカメラにより撮像すれば、塗
布剤およびプリント配線板の色相に関するデータが得ら
れ、それらデータに基づいて、塗布剤の像とプリント配
線板の像とを良好に判別し得る色相を決定することがで
きる。オペレータや外部コンピュータ等からの塗布剤お
よびプリント配線板の色相に関するデータの供給がなく
ても、それら色相データが得られるのであり、撮像によ
る塗布剤およびプリント配線板の色相データの取得後
は、オペレータ等による色相決定基礎データの入力に基
づいて画像処理すべき色相が決定される場合と同様に、
処理すべき色相を決定することができる。本態様によれ
ば、オペレータや外部コンピュータ等からのデータ入力
によることなく、画像処理すべき色相を決定することが
できる。 (11)前記プリント配線板への前記塗布剤の塗布を予
め定められた制御プログラムの実施により行う(1) 項な
いし(10)項のいずれか一つに記載の塗布状態検査方法。 (12)前記画像処理において処理すべき色相を指定す
る色相指定データを予め前記制御プログラムに含ませて
おく(11)項に記載の塗布状態検査方法。本態様によれ
ば、処理すべき色相を決定するためのデータの入力も、
色相指定データの入力も不要である。 (13)前記プリント配線板の本来塗布剤を塗布すべき
部位とは異なる部位に前記塗布剤を塗布し、その塗布し
た塗布剤を前記カラーカメラで撮像する(1) 項ないし(1
2)項のいずれか一つに記載の塗布状態検査方法。本態様
によれば、例えば、任意の時期に、例えば、本塗布に先
立って、あるいは本塗布中に行われる次項に記載の塗布
状態検査によって塗布条件を変更する必要があることが
判明した場合等に、塗布剤の試し塗布を行い、塗布量,
塗布位置および塗布形状の少なくとも一つについて検査
を行い、適切な量の塗布剤が、適切な形状で、正確な位
置に本塗布されるようにすることができる。 (14)前記プリント配線板の本来塗布剤を塗布すべき
部位に前記塗布剤を塗布し、その塗布した塗布剤を前記
カラーカメラで撮像する(1) 項ないし(13)項のいずれか
一つに記載の塗布状態検査方法。本態様によれば、本塗
布を行いつつ塗布状態を検査することができ、それによ
り、例えば、1枚のプリント配線板への塗布剤の塗布の
途中に塗布状態を修正することができる。あるいは、警
告を発して本塗布を中断してもよく、予備塗布と試し塗
布との少なくとも一方を行うようにしてもよい。 (15)前記カラーカメラにより撮像すべき塗布剤の塗
布に先立って、前記プリント配線板の本来塗布剤を塗布
すべき部位とは異なる部位に塗布剤の塗布を行う予備塗
布を実施する(1) 項ないし(14)項のいずれか一つに記載
の塗布状態検査方法。カラーカメラにより撮像すべき塗
布剤の塗布は、例えば、試し塗布でもよく、本塗布でも
よく、それらの両方でもよい。本態様によれば、例え
ば、塗布剤が塗布ノズルから吐出され、プリント配線板
に塗布される場合、設定時間以上、塗布剤の塗布が行わ
れていなかった状態から塗布が行われる際に、予備塗布
が行われ、塗布剤が塗布ノズルからスムーズに吐出され
る状態で、カラーカメラにより撮像すべき塗布剤の塗布
を行うことができ、画像処理の無駄をなくし、エラーの
発生を少なく抑えることができる。 (16)前記塗布剤が接着剤,ペースト,クリーム状半
田のいずれかである(1)項ないし(15)項に記載の塗布状
態検査方法。 (17)(1) 項ないし(16)項のいずれか一つに記載の塗
布状態検査方法の実施により取得した検査結果により、
前記塗布装置の制御装置をフィードバック制御すること
により、その塗布装置による実際の塗布状態を標準の塗
布状態に近づける塗布制御方法。 (18)前記塗布状態検査方法による検査の結果、前記
塗布剤の塗布量が不足している場合に、同じ塗布部位に
重ねて前記塗布剤を塗布する(17)項に記載の塗布制御方
法。フィードバック制御を行ってもなお、塗布剤の塗布
量が不足することがあれば、塗布剤が重ね塗布され、塗
布量が著しく不足することが回避される。 (19) (1)項ないし(16)項のいずれか一つに記載の塗
布状態検査方法による検査の結果、前記塗布剤の塗布量
が不足している場合に、同じ塗布部位に重ねて前記塗布
剤を塗布する塗布制御方法(請求項6)。 (20)前記同じ塗布部位に重ねて前記塗布剤を塗布す
る量を、前記塗布剤の塗布量の不足量に基づいて決定す
る(18)項または(19)項に記載の塗布制御方法。 (21)前記同じ塗布部位に重ねて前記塗布剤を塗布す
る量を予め定めておく(18)項または(19)項に記載の塗布
制御方法。重ね塗布は、1回行ってもよく、複数回、行
ってもよい。複数回行う場合、例えば、1回塗布した状
態で塗布状態を検査し、塗布量がなお不足していれば、
同じ塗布部位に更に同じ量重ねて塗布する。重ねて塗布
される塗布量は、例えば、検査に用いられる標準塗布量
の容積に対する割合によって定めてもよく、あるいは、
塗布量の多少に関係なく、一定の容量あるいは重さの量
としてもよい。 (22)塗布剤をプリント配線板に塗布する塗布装置に
より塗布された塗布剤を撮像するカラーカメラと、その
カラーカメラにより撮像される画像のデータである画像
データを処理することにより、前記塗布した塗布剤の塗
布量,塗布位置,塗布形状の少なくとも一つを含む実塗
布情報を取得し、その実塗布情報を標準塗布情報と比較
することにより塗布状態の検査を行う画像処理装置とを
含む塗布状態検査装置(請求項7)。(2)項ないし(16)
項に記載の各特徴は、本項の塗布状態検査装置に採用可
能である。本態様によれば、例えば、 (1)項に記載の作
用および効果が得られる。 (23)塗布剤をプリント配線板に塗布する塗布装置に
より塗布された塗布剤を撮像するカラーカメラと、その
カラーカメラにより撮像される画像のデータである画像
データを処理することにより、前記塗布した塗布剤の塗
布量,塗布位置,塗布形状の少なくとも一つを含む実塗
布情報を取得し、その実塗布情報を標準塗布情報と比較
することにより塗布状態の検査を行う画像処理装置と、
前記塗布状態の検査結果により、前記塗布装置による実
際の塗布状態を標準の塗布状態に近づけるフィードバッ
ク制御装置とを含む塗布制御装置。(2)項ないし(16)項
に記載の各特徴は、本項の塗布制御装置に採用可能であ
る。 (24)塗布剤をプリント配線板に塗布する塗布装置に
より塗布された塗布剤を撮像するカラーカメラと、その
カラーカメラにより撮像される画像のデータである画像
データを処理することにより、前記塗布した塗布剤の塗
布量,塗布位置,塗布形状の少なくとも一つを含む実塗
布情報を取得し、その実塗布情報を標準塗布情報と比較
することにより塗布状態の検査を行う画像処理装置と、
前記塗布状態の検査の結果、前記塗布剤の塗布量が不足
している場合に、同じ塗布部位に重ねて前記塗布剤を塗
布する重ね塗布制御装置とを含む塗布制御装置。(2)項
ないし(16)項に記載の各特徴は、本項の塗布制御装置に
採用可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は、塗布シ
ステムの一種である高粘性流体塗布システムたる接着剤
塗布システム12のベースである。ベース10上には、
塗布装置の一種である高粘性流体塗布装置たる接着剤塗
布装置14,塗布対象材であり、回路基材の一種である
プリント配線板16を搬送し、位置決め支持する対象材
支持搬送装置たるプリント配線板支持搬送装置18が設
けられている。プリント配線板支持搬送装置18は、X
軸方向(図1においては左右方向)に配設された配線板
コンベア20,配線板コンベア20の途中に設けられた
プリント配線板支持装置(図示省略)および配線板クラ
ンプ装置(図示省略)を有し、プリント配線板16は配
線板コンベア20により搬送されるとともに、予め設定
された塗布位置に位置決めされ、プリント配線板支持装
置により支持されるとともに、配線板クランプ装置によ
りクランプされた状態で塗布剤の一種である高粘性流体
たる接着剤が塗布される。
【0009】接着剤塗布装置14を説明する。接着剤塗
布装置14は、塗布ユニット30が互いに直交するX軸
方向およびY軸方向の成分を有する方向に直線移動して
プリント配線板16の電気部品が装着される装着面であ
る表面32に接着剤を塗布するものとされている。その
ため、図1に示すように、ベース10の配線板コンベア
20のY軸方向における両側にはそれぞれ、送りねじ3
4がX軸方向に平行に設けられるとともに、X軸スライ
ド36に設けられたナット38(図2参照)の各々に螺
合されており、これら送りねじ34がそれぞれ、X軸ス
ライド駆動用モータ40(図1参照)によって回転させ
られることにより、X軸スライド36がX軸方向に移動
させられる。なお、ベース10上には、図2に示すよう
に、2つの送りねじ34の下側にそれぞれ案内部材たる
ガイドレール42が設けられており、X軸スライド36
は被案内部材たるガイドブロック44においてガイドレ
ール42に摺動可能に嵌合され、移動が案内される。
【0010】X軸スライド36上には、図1および図2
に示すように、送りねじ50がY軸方向に平行であっ
て、軸方向に移動不能かつ回転可能に設けられるととも
に、Y軸スライド52がナット(図示省略)において螺
合されている。送りねじ50がY軸スライド駆動用モー
タ56(図2参照)によって回転させられることによ
り、Y軸スライド52は案内部材たる一対のガイドレー
ル58に案内されてY軸方向に移動させられる。以上、
ナット38,送りねじ34,X軸スライド36およびX
軸スライド駆動用モータ40、およびナット,送りねじ
50,Y軸スライド52およびY軸スライド駆動用モー
タ56等がXYロボット60を構成している。本実施形
態においてプリント配線板16は、プリント配線板支持
装置により水平に支持され、表面32は水平面であり、
塗布ユニット30はXYロボット60により、プリント
配線板16の表面32に平行な一平面である水平面内の
任意の位置へ移動させられる。
【0011】塗布ユニット30を説明する。塗布ユニッ
ト30は、前記Y軸スライド52上において昇降させら
れ、プリント配線板16に接近,離間させられる。その
ため、Y軸スライド52には、図示しない一対の案内部
材たるガイドレールが上下方向に設けられるとともに、
Z軸スライド70が図示しないガイドブロックにおいて
摺動可能に嵌合されており、Z軸スライド駆動装置72
により昇降させられる。Z軸スライド駆動装置72は、
本実施形態においては、流体圧アクチュエータの一種で
ある流体圧シリンダたるエアシリンダ74を駆動源と
し、そのZ軸スライド70に連結されたピストンロッド
76が伸縮させられることにより、Z軸スライド70が
昇降させられ、Z軸スライド70上に設けられた塗布ユ
ニット30がプリント配線板16の表面32に直角な方
向に移動させられる。本実施形態においてエアシリンダ
74は、ピストンがストロークエンド近傍へ移動した状
態においてエア室へのエアの供給量を絞る絞り機構を備
えており、Z軸スライド70は減速しつつ、衝撃少なく
停止させられる。Z軸スライド70およびZ軸スライド
駆動装置72は、塗布ユニット30と塗布対象材とを、
表面32に直角な方向に相対移動させる相対移動装置た
る塗布ユニット昇降装置78を構成している。また、塗
布ユニット昇降装置78は、塗布ユニット30の構成要
素である塗布ノズルを昇降させる塗布ノズル昇降装置で
もある。本実施形態においては、Z軸スライド70は接
着剤塗布装置14の装置本体を構成し、XYロボット6
0およびZ軸スライド駆動装置72が、Z軸スライド7
0とプリント配線板16とを、プリント配線板16の表
面である表面32に平行方向と直角な方向に相対移動さ
せる相対移動装置を構成している。なお、塗布ユニット
昇降装置78は、電動モータの一種であるサーボモータ
を駆動源とする装置とし、塗布ユニット30を、上下方
向の任意の位置へ移動させるようにしてもよい。
【0012】上記塗布ユニット30は、図3に示すよう
に、塗布ノズル90,ノズル回転装置92,スクリュポ
ンプ94,スクリュ回転装置96および塗布剤供給装置
の一種である高粘性流体供給装置たる接着剤供給装置9
8等を備えている。塗布ノズル90を説明する。塗布ノ
ズル90は、ノズル本体104と1本の吐出管106と
を備え、塗布ヘッドを構成している。ノズル本体104
は断面形状が円形を成し、内部に通路108が同心にか
つ軸線方向に貫通して形成されており、吐出管106は
通路108の一端部に嵌合されている。吐出管106
は、本実施形態では、ノズル本体104と同心にもうけ
られ、ノズル本体104から延び出させられている。通
路108の他端部は、吐出管106から離れるほど直径
が直線的に増大するテーパ通路109とされている。
【0013】ノズル本体104にはまた、吐出管106
から半径方向に離れた位置にピン110が吐出管106
と平行に嵌合され、間隙規定部を構成している。ピン1
10はノズル本体104に、軸方向においても半径方向
においても相対移動不能に嵌合されており、ノズル本体
104から吐出管106と平行に延び出させられ、先端
は、塗布ノズル90の先端である吐出管106の先端よ
り前方へ突出させられている。
【0014】ノズル回転装置92を説明する。ノズル回
転装置92は、本実施形態においては、電動モータの一
種であるサーボモータ114を駆動源とする。サーボモ
ータ114の回転は、継手116,駆動ギヤ118,従
動ギヤ120,リング状部材122を介してスリーブ1
24に伝達される。塗布ノズル90はスリーブ124に
着脱可能に固定されており、スリーブ124が回転させ
られることにより、塗布ノズル90が回転させられる。
【0015】駆動ギヤ118は、前記Z軸スライド70
により軸受126を介して一軸線、本実施形態において
は垂直軸線まわりに回転可能に支持され、従動ギヤ12
0はZ軸スライド70により軸受128を介して垂直軸
線まわりに回転可能に支持されて、駆動ギヤ118と噛
み合わされており、リング状部材122は従動ギヤ12
0に同心に固定されている。スリーブ124は円筒状を
成し、リング状部材122内を通り、従動ギヤ120内
に軸方向に貫通して形成された貫通孔130に軸方向に
相対移動可能に嵌合されている。スリーブ124は、軸
方向の中間部に設けられた半径方向外向きのフランジ部
134において、リング状部材122に設けられた半径
方向内向きのフランジ部136により下方から支持さ
れ、脱落が防止されている。また、フランジ部134
は、フランジ部136に軸線方向に平行に嵌合されたピ
ン138に嵌合され、軸方向の相対移動を許容されつ
つ、相対回転を阻止されている。ピン138が相対回転
阻止装置ないし回転伝達装置を構成している。
【0016】上記スリーブ124内に、前記塗布ノズル
90のノズル本体104の軸線方向の一端部が同心に嵌
合されている。ノズル本体104の嵌合限度は、ノズル
本体104に、軸線方向の中間部に設けられた半径方向
外向きのフランジ部140が、スリーブ124の一端面
である下端面に当接することにより規定され、その状態
でナット142が、スリーブ124の一端部である下端
部であって、リング状部材122から下方へ突出させら
れた突出端部に設けられた雄ねじ部144に螺合される
ことにより、塗布ノズル90がスリーブ124に着脱可
能に固定されている。本実施形態においてナット142
は有底円筒状を成し、その円筒状部に雌ねじが形成さ
れ、底部に設けられた開口146においてノズル本体1
04に嵌合され、スリーブ124との間にフランジ部1
40を挟んで塗布ノズル90をスリーブ124に固定し
ている。したがって、スリーブ124が回転させられれ
ば、塗布ノズル90がノズル本体104の軸線まわりに
回転させられる。また、スリーブ124は従動ギヤ12
0に軸方向に相対移動可能に嵌合されており、塗布ノズ
ル90およびピン110は、Z軸スライド70に対して
塗布ノズル90の軸方向に相対移動可能である。なお、
ノズル回転装置92は、例えば、塗布ノズル90が吐出
管106を複数本、例えば、2本有し、それら2本の吐
出管106が並ぶ方向を変え、塗布位置等を変える場合
に塗布ノズル90を回転させるが、本発明とは関連が薄
いため、塗布ノズル90の回転に関する更なる説明は省
略する。
【0017】前記スクリュポンプ94およびスクリュ回
転装置96を説明する。スクリュポンプ94のポンプハ
ウジング180は、本実施形態においては、断面形状が
円形の段付状を成し、Z軸スライド70により、自身の
軸線に平行な方向であって、垂直方向に相対移動可能か
つ相対回転不能に支持されている。ポンプハウジング1
80は、その一端部である上端部において、Z軸スライ
ド70に固定のガイド部材182に軸方向に相対移動可
能かつ相対回転不能に嵌合されている。ガイド部材18
2は、Z軸スライド70の、前記従動ギヤ120より上
方の位置に固定されており、固定後はZ軸スライド70
として機能する。ポンプハウジング180の上端部に
は、上面および外周面に開口し、軸線に平行な方向に延
びる溝186が設けられるとともに、ガイド部材182
に突設されたピン188が溝186に、溝186の長手
方向に相対移動可能に嵌合されており、それによりポン
プハウジング180のZ軸スライド70に対する相対回
転が阻止されている。ピン188により構成される係合
突部ないし回転阻止部材および溝186により構成され
る係合凹部が、相対回転阻止装置190を構成してい
る。
【0018】ポンプハウジング180の他端部である下
端部は、前記従動ギヤ120内に形成された貫通孔13
0およびスリーブ124を通り、前記塗布ノズル90の
ノズル本体104に形成された有底の嵌合穴194に同
心であって、軸方向に相対移動可能かつ相対回転可能に
嵌合されている。塗布ノズル90は、スクリュポンプ9
4の一端から同軸に延び出させられているのであり、嵌
合穴194との間に設けられたシール部材たるOリング
196により液密を保持されている。
【0019】ポンプハウジング180の上端部には、有
底円筒状のばね受け198が嵌合されるとともに、ばね
受け198と前記ガイド部材182との間に配設された
付勢装置の一種である弾性部材たる圧縮コイルスプリン
グ(以下、スプリングと略称する)200により、ポン
プハウジング180は塗布ノズル90に向かって付勢さ
れている。ポンプハウジング180の下端部は、スプリ
ング200の付勢により嵌合穴194の底面に当接させ
られ、塗布ノズル90はポンプハウジング180を介し
てスプリング200により、その基端側から先端側、本
実施形態においては上端側から下端側に向かって付勢さ
れている。スプリング200の付勢力に基づく塗布ノズ
ル90の前進限度は、前記スリーブ124に設けられた
フランジ部134がリング状部材122に設けられたフ
ランジ部136に当接することにより規定される。した
がって、ポンプハウジング180,ばね受け198およ
び塗布ノズル90は、Z軸スライド70に対して塗布ノ
ズル90の軸方向に平行な方向に一体的に移動する。こ
のようにフランジ部136によって塗布ノズル90の前
進限度が規定された状態では、ばね受け198は、図3
に示すように、その上端部がガイド部材182から離れ
た状態にある。
【0020】ポンプハウジング180内には、スクリュ
室210が設けられている。スクリュ室210は、断面
形状が円形を成し、ポンプハウジング180に同心に、
かつポンプハウジング180の軸線方向の一端面である
下面212に開口して形成されており、スクリュ214
が回転可能に嵌合されている。スクリュ214は短い円
柱状の基端部216と、その基端部216から同心に延
び出させられた螺旋状部218とを有する。螺旋状部2
18には、ねじ山が螺旋状に形成されており、スクリュ
214は基端部216の外周面および螺旋状部218の
ねじ山の外周面においてスクリュ室210に、スクリュ
214の回転を許容する極く僅かな隙間を残してほぼ気
密にかつ回転可能に嵌合されている。
【0021】スクリュ室210のポンプハウジング18
0の下面212への開口が吐出口222を構成し、塗布
ノズル90のノズル本体104に設けられた前記通路1
08は吐出口222に連通させられている。前述のよう
に、ポンプハウジング180の下端部は塗布ノズル90
の嵌合穴194に嵌合されるとともに、スプリング20
0の付勢により嵌合穴194の底面に当接させられてお
り、通路108は吐出口222に連通させられているの
である。通路108の吐出管106が嵌合された側とは
反対側に設けられた前記テーパ状通路109の最大直径
は、吐出口222の直径と同じ大きさとされ、塗布ノズ
ル90はノズル回転装置92に保持された状態では、吐
出口222に連通させられる。
【0022】スクリュ214の一端である上端ないし基
端部216から回転軸230が同軸に延び出させられて
いる。回転軸230は断面形状が円形を成し、本実施形
態では、スクリュ214より大径であり、ポンプハウジ
ング180にスクリュ室210と同心に設けられた軸孔
232に相対回転可能に嵌合されている。また、回転軸
230のスクリュ214側の端部にはシール部材たるO
リング234が設けられており、回転軸230の回転を
許容しつつポンプハウジング180と回転軸230との
液密を保持する。
【0023】回転軸230は、スクリュ回転装置96に
より回転させられ、スクリュ回転装置96の回転をスク
リュ214に伝達する。スクリュ回転装置96は、本実
施形態においては、前記Z軸スライド70に垂直に、か
つ下向きに設けられたスクリュ駆動モータ240を駆動
源とする。スクリュ駆動モータ240の回転は、継手2
42により回転軸230に伝達され、回転軸230が自
身の軸線であって、垂直な軸線まわりに回転させられ、
スクリュ214が回転させられる。
【0024】スクリュポンプ94には、接着剤供給装置
98により、塗布剤の一種である高粘性流体たる接着剤
が供給される。接着剤供給装置98は、接着剤が収容さ
れた収容器250を有する。収容器250はZ軸スライ
ド70に垂直方向に相対移動可能に、かつ下向きに設け
られるとともに、接続部材252によりポンプハウジン
グ180に接続されている。接続部材252は、本実施
形態では水平に配設され、一端部に設けられた円形断面
の突状を成す接続部254において、ポンプハウジング
180の前記スクリュ室210より上側の部分に嵌合さ
れている。接続部254のポンプハウジング180に対
する液密は、ポンプハウジング180に設けられたシー
ル装置たるOリング256により保たれている。
【0025】接続部材252内には、供給通路260が
形成されている。供給通路260は収容器250の下部
から垂直に、かつ下向きに延び出させられ、水平に曲げ
られた後、その収容器250に連通させられた側の端部
とは反対側の端部である他端部は、接続部254の突出
端に開口させられるとともに、ポンプハウジング180
内に形成された供給通路262に連通させられている。
供給通路262は、ポンプハウジング180の軸線に平
行に、すなわち上下方向に形成され、供給通路260
は、供給通路262の上端部に連通させられている。供
給通路262の下端部は、スクリュポンプ94の一端部
であるスクリュ室210の内周面に開口させられてお
り、塗布ノズル90に連なる。
【0026】収容器250の上方空間には、加圧空気供
給装置270によって加圧された空気である圧縮空気が
供給される。加圧空気供給装置270は、本実施形態に
おいては、圧縮空気供給源272を有する。圧縮空気供
給源272と収容器250とを接続する通路の途中に
は、空気圧調節装置273および電磁制御弁たる電磁開
閉弁274が直列に設けられている。空気圧調節装置2
73は、圧縮空気供給源272から供給される圧縮空気
の圧力を、収容器250内の接着剤の加圧に適した高さ
に制御して収容器250に供給する。
【0027】電磁開閉弁274は、本実施形態において
は、常閉弁とされており、電磁開閉弁274が閉状態に
切り換えられた状態では、収容器250の上方空間に圧
縮空気は供給されず、開状態に切り換えられれば、圧縮
空気が供給されて収容器250内の接着剤が加圧され
る。それにより、供給通路260,262,スクリュ室
210に接着剤が充満させられ、空隙のない状態で供給
される。収容器250は下向きに設けられており、収容
器内の接着剤は自重によって供給通路260側へ流れる
が、加圧空気を供給して接着剤を加圧することにより、
より確実に、供給通路260等に接着剤が空隙なく充満
した状態が得られる。
【0028】本実施形態においては、スクリュ室210
内の接着剤および塗布ノズル90内の接着剤の温度は、
温度制御装置290により、塗布に適した温度に制御さ
れる。接着剤の温度を制御することは、例えば、特開平
10−99756号公報に記載されているように既に知
られており、簡単に図示および説明する。Z軸スライド
70には空気供給体292が固定され、前記スリーブ1
24のリング状部材122から下方へ突出させられた部
分およびナット142を囲んで、環状の気体通路たる空
気通路294が設けられている。空気通路294には、
圧縮空気供給源272の圧縮空気が加熱装置296,冷
却装置298により、接着剤の温度を塗布作業に適した
温度である推奨作業温度に保つ高さに制御されて供給さ
れ、塗布ノズル90およびスクリュ室210に向かって
吹き付けられる。それにより、塗布ノズル90等の中の
接着剤が温められ、あるいは冷やされて推奨作業温度に
制御される。圧縮空気供給源272からの圧縮空気の供
給は、電磁開閉弁302により許容,遮断され、圧力が
空気圧調節装置300により、接着剤の温度調節に適し
た高さに制御される。また、加熱装置296および冷却
装置298は、温度センサ304により検出される空気
通路294の温度に基づいて制御される。なお、本実施
形態においては、加熱装置296および冷却装置298
は直列に設けられ、接着剤を温める際には加熱装置29
6のみが作動させられ、接着剤の冷却時には、圧縮空気
は、冷却装置298により冷却され、一旦、接着剤の温
度を推奨作業温度に保つ高さより低くされた後、加熱装
置296により必要な温度に上昇させられて供給され
る。
【0029】Y軸スライド36には更に、図2に示すよ
うに、撮像装置ないし認識装置たるカラーカメラの一種
であるCCDカラーカメラ330が搭載されている。C
CDカラーカメラ330は、本実施形態においては、光
軸が垂直にかつ下向きに設けられており、XYロボット
60により、X軸,Y軸方向の成分を有する方向へ移動
させられ、水平面内の任意の位置へ移動させられる。
【0030】CCDカラーカメラ330は、よく知られ
ており、簡単に説明する。CCDカラーカメラ330
は、本実施形態では、図4に概略的に示すように、撮像
レンズ334,色フィルタ336およびCCD338等
を備えている。本実施形態において色フィルタ336
は、R(赤),G(緑),B(青)の3色に塗り分けら
れた回転フィルタ340を備え、電動モータ342を駆
動源とする回転駆動装置344によって回転フィルタ3
40が回転させられることにより、回転フィルタ340
の赤色に塗られた部分、緑色に塗られた部分、青色に塗
られた部分が順次、撮像レンズ334に対向させられ、
それぞれ撮像が行われる。それにより、CCD338に
入る光がR,G,Bの各光線に分割され、カラー画像処
理がRGB表色系によって行われる。本実施形態のCC
Dカラーカメラ330は、所謂、単板式の一種である面
順次式のカラーカメラであるのである。CCD338
は、一平面上に多数の微小な受光素子が配列されたもの
であり、受光素子の受光状態に応じた電気信号を発生さ
せる。
【0031】本実施形態の接着剤塗布システム12は、
図5に示す制御装置350により制御される。制御装置
350は、PU352,ROM354,RAM356お
よび入出力インタフェース358を含むコンピュータ3
60を主体とするものである。入出力インタフェース3
58には、温度センサ304,エンコーダ364,36
6,368,CCDカラーカメラ330および入力装置
370等が接続されている。エンコーダ364,36
6,368はそれぞれ、X軸スライド駆動用モータ4
0,Y軸スライド駆動用モータ56,スクリュ駆動用モ
ータ240の回転角度を検出する。エンコーダ364等
は、回転角度検出装置を構成している。入力装置370
は、本実施形態においては、テンキー,アルファベット
キー,ファンクションキー等を備え、オペレータが入力
装置370を用いてデータ等を入力することができる。
【0032】入出力インタフェース358にはまた、駆
動回路380を介してX軸スライド駆動用モータ40を
始めとする各種アクチュエータおよび報知装置386が
接続されるとともに、制御回路382を介してCCDカ
ラーカメラ330が接続されている。本実施形態におい
て、X軸スライド駆動用モータ40,Y軸スライド駆動
用モータ56,スクリュ駆動用モータ240は、回転角
度の精度の良い制御が可能な電動モータであるサーボモ
ータにより構成されている。X軸スライド駆動用モータ
等は、サーボモータに代えてステップモータにより構成
してもよい。なお、エアシリンダ74は、正確には、エ
ア室へのエアの切換えを行う電磁制御弁が接続されてい
る。報知装置386は、例えば、CRTディスプレイ等
の表示装置,警報装置,点灯あるいは点滅させられるラ
ンプ等により構成されている。また、RAM356に
は、図7に示すように、図6にフローチャートで表す接
着剤塗布ルーチン等を始めとする種々の制御プログラム
を記憶する制御プログラムメモリ,色相決定基礎データ
メモリ,図8に示す画像処理用色相決定データを記憶す
る画像処理用色相決定データメモリ,画像データメモリ
の他、図示は省略するが、予備塗布,試し塗布および本
塗布を行うための各データを記憶するメモリ等がワーキ
ングメモリとともに設けられている。
【0033】プリント配線板16への接着剤の塗布を説
明する。プリント配線板16への接着剤の塗布時には、
プリント配線板16が配線板コンベア20によって搬入
され、塗布位置において停止させられる。そして、配線
板支持装置によって下方から支持されるとともに、配線
板クランプ装置によりクランプされた状態で塗布ユニッ
ト30がXYロボット60により移動させられ、プリン
ト配線板16の接着剤塗布位置に接着剤を塗布する。本
実施形態においては、プリント配線板16の複数の位置
に接着剤が塗布される。
【0034】本実施形態におけるプリント配線板16へ
の接着剤の塗布を概略的に説明する。本実施形態におい
ては、同じ種類の複数のプリント配線板16に連続して
接着剤が塗布され、1枚目のプリント配線板16につい
て予備塗布,試し塗布および本塗布が行われ、2枚目以
降のプリント配線板16については本塗布のみが行われ
る。
【0035】予備塗布および試し塗布は、プリント配線
板32の本来接着剤を塗布すべき部位とは異なる部位へ
の接着剤の塗布であり、プリント配線板16の表面32
の電気部品固定位置から外れ、配線とは関係のない部分
に行われる。本実施形態においては、表面32の互いに
離れた複数箇所に予備塗布および試し塗布が行われるこ
とが予定されている。これらの箇所はそれぞれ、塗布位
置を1つ含むこともあれば、複数含むこともある。表面
32の空いている位置に予備塗布および試し塗布が行わ
れるのである。表面32のこれら予備塗布および試し塗
布が行われる部分の色は、プリント配線板16の表面3
2の電気部品が固定される部分の色(配線がプリントさ
れている基材の色)と異ならされておらず、同じであ
る。予備塗布は、例えば、塗布ノズル90内の接着剤が
硬化した場合に、その硬化した接着剤を取り除いて吐出
が正常に行われるようにするための塗布であり、本実施
形態では、試し塗布および本塗布に先立って行われる。
予備塗布が行われる位置,量および数等は予め設定され
ている。予備塗布の数は、例えば、設定時間を超える時
間、接着剤のプリント配線板16への塗布が行われなか
った場合でも、吐出管106の開口近傍において固まっ
ていた接着剤がスムーズに吐出される状態が得られる数
に設定される。
【0036】試し塗布は、本実施形態では、吐出が正常
に行われる状態において塗布された接着剤の塗布状態を
検査し、塗布条件の調節等を行うために行われ、本実施
形態では、本塗布に先立って行われる。予め設定された
位置に、予め設定された数、予め設定された量で行わ
れ、塗布毎に、塗布された接着剤がCCDカラーカメラ
330により撮像される。そして、撮像により得られた
画像データに基づいて接着剤の実際の塗布形状,塗布位
置および塗布量が求められ、実塗布情報が取得されると
ともに、標準となる塗布形状,塗布位置および塗布量
(標準塗布情報)と比較され、必要であれば、塗布ノズ
ル90の移動位置やスクリュ214の回転角度が修正さ
れ、実塗布量が標準塗布量に近づき、実塗布位置が標準
塗布位置に近づくようにされる。また、塗布形状が異常
であれば、異常の発生が報知され、塗布が中止される。
【0037】試し塗布が行われ、本塗布を支障なく行う
ことができる状態が得られれば、本塗布が行われる。本
塗布は、プリント配線板16の本来接着剤を塗布すべき
部位への接着剤の塗布であって、電気部品32が固定さ
れる部位等に接着剤が塗布される。プリント配線板16
の本塗布が行われる位置,数および塗布量等は予め設定
されており、設定数、塗布が行われる毎に、塗布された
接着剤が1つ、撮像され、その塗布量,塗布位置および
塗布形状が求められる。これら実塗布量,実塗布位置お
よび実塗布形状は、それぞれ標準の塗布量,塗布位置お
よび塗布形状と比較され、その結果、塗布が中止され、
あるいは塗布ノズル90の移動位置が修正され、あるい
は塗布条件が修正される。本実施形態では、例えば、ス
クリュ214の回転角度が修正される。また、塗布量が
著しく不足していれば、一旦、接着剤が塗布された塗布
位置に接着剤が再度、塗布される。
【0038】フローチャートに基づいて説明する。図6
に示す接着剤塗布ルーチンのステップ1(以下、S1で
表す。他のステップについても同じ)においては、接着
剤が塗布されるプリント配線板16が1枚目のプリント
配線板16であるか否かの判定が行われる。1枚目のプ
リント配線板16であれば、S1の判定はYESになっ
てS2が実行され、予備塗布が終了したか否かの判定が
行われる。予備塗布が予め設定された回数、行われたか
否かが判定されるのである。予備塗布が終了していなけ
れば、S2の判定はNOになってS3が実行され、予備
塗布が行われる。
【0039】予備塗布は、予備塗布データに基づいて行
われる。予備塗布データには、予備塗布位置を規定する
予備塗布位置データ,予備塗布量データおよび予備塗布
数データ等が含まれる。本実施形態では、説明を簡単に
するために、予備塗布,試し塗布および本塗布における
各塗布量は同じであるとする。予備塗布位置は、本実施
形態においては、塗布ノズル90のノズル本体104の
軸線について設定されており、塗布ユニット30は、予
備塗布位置データに従ってXYロボット60により移動
させられるとともに、塗布ノズル90が予備塗布位置の
真上に位置する状態で停止させられる。なお、プリント
配線板16への接着剤の塗布に先立って、プリント配線
板16に設けられた複数の基準マーク(図示省略)が撮
像装置330によって撮像され、その撮像データに基づ
いて、複数の接着剤塗布位置の各々の、X軸,Y軸方向
における位置誤差が求められ、RAM356に記憶され
ている。この位置誤差に基づいて塗布ユニット30の移
動位置が修正され、塗布ノズル90は、予備塗布位置上
に精度良く停止させられる。試し塗布時および本塗布時
も同じである。
【0040】塗布ユニット30の停止後、Z軸スライド
70が下降させられる。Z軸スライド70が下降端位置
まで移動させられた状態では、ノズル本体104に設け
られたピン110がプリント配線板16の表面32に当
接する。Z軸スライド70は、ピン110が表面32に
当接した後も小距離下降させられるようにされている
が、その移動はスプリング200の圧縮により許容され
る。前述のように、ピン110は吐出管106より下方
へ延び出させられており、吐出ノズル90等とZ軸スラ
イド70との相対移動により、ピン110,プリント配
線板16の破損を回避しつつ、吐出管106の先端とプ
リント配線板16の表面32との間隙が一定に保たれ
る。
【0041】このようにピン110がプリント配線板1
6に当接させられた状態においてスクリュ214がスク
リュ回転装置96によって回転させられ、塗布ノズル9
0によりプリント配線板16に接着剤が塗布される。本
実施形態において接着剤は、スポット状に円形に塗布さ
れる。この際、スクリュ駆動用モータ240の回転角度
がエンコーダ368の検出信号に基づいて制御され、ス
クリュ214が設定角度回転させられ、設定量の接着剤
がプリント配線板16に塗布されるようにされる。
【0042】予備塗布が設定数、行われるまでS1ない
しS3が繰り返し実行される。予備塗布が設定数、行わ
れたならば、S2の判定がYESになってS4が実行さ
れ、試し塗布が終了したか否かの判定が行われる。この
判定は、試し塗布が設定数、行われたか否かによって行
われる。試し塗布が終了していなければ、S4の判定が
NOになってS5が実行され、試し塗布が行われる。試
し塗布は、予め設定された試し塗布データに基づいて行
われる。試し塗布データは、本実施形態では、試し塗布
を行う試し塗布位置を規定する試し塗布位置データ,試
し塗布の量を規定する試し塗布量データおよび試し塗布
数データ等を含む。塗布ユニット30は試し塗布位置デ
ータに従って、XYロボット60により試し塗布位置へ
移動させられ、塗布ノズル90が接着剤をプリント配線
板16に塗布する。
【0043】試し塗布時には、塗布が1回行われる毎
に、塗布された接着剤が撮像される。そのため、塗布
後、S6が実行され、CCDカラーカメラ330が、塗
布された接着剤の真上の位置へ移動させられて接着剤を
撮像する。CCDカラーカメラ330は、CCDカラー
カメラ330と塗布ノズル90とのX軸,Y軸の各方向
におけるオフセット量および試し塗布位置データに基づ
いて移動させられる。本実施形態においては、接着剤が
CCDカラーカメラ330によって撮像されるが、画像
処理は一つの色相のみについて行われる。画像処理が行
われる色相は、プリント配線板16の表面32の色およ
び接着剤の色に基づいて決定される。そのため、本実施
形態においては、プリント配線板16の表面32の色
(配線がプリントされている基材自体の色)および接着
剤の色が、予めオペレータにより入力装置370を用い
て入力され、色相決定基礎データメモリに記憶されてい
る。
【0044】色相決定基礎データメモリに記憶されたプ
リント配線板16の表面32の色および接着剤の色に基
づいて、画像処理が行われる色相が1つに決定される。
コンピュータ360のROM354には、図8に示すよ
うに、表面32の色と接着剤の色との組合わせによっ
て、画像処理を行うべき画像処理用色相を決定する画像
処理用色相決定データが記憶されており、そのデータ
と、色相決定基礎データとに基づいて、画像処理用色相
が決定される。本実施形態では、表面32は緑色、接着
剤は赤色とされており、画像処理用色相は赤色に決定さ
れる。そのため、撮像時には、回転フィルタ340の赤
色の部分が撮像レンズ334に対向させられ、CCD3
38には赤色の成分を有する被写体からの光のみが入光
し、多数の受光素子の各々の入光量に対応する電気信号
がコンピュータ360に入力される。
【0045】試し塗布が設定数行われたならば、S4の
判定がYESになってS7が実行され、塗布状態の検査
が終了したか否かの判定が行われる。塗布状態の検査が
終了していなければ、S7の判定がNOになってS8以
下のステップが実行され、塗布状態の検査が行われる。
塗布状態の検査は、本実施形態では、塗布形状,塗布位
置および塗布量について行われる。
【0046】S8においては、塗布された接着剤の塗布
形状,塗布位置および塗布量が取得される。塗布された
接着剤の撮像により、CCD338を構成する受光素子
からのアナログの電気信号が、入出力インタフェース3
58においてデジタル信号に変換されてコンピュータ3
60に入力され、RAM356の画像データメモリに記
憶されており、それらデジタル信号は、塗布量等の検査
時にグレースケール画像処理されて接着剤の輪郭が取得
される。回転フィルタ340の赤色の部分のみを用いて
撮像が行われるため、コンピュータ360に入力する電
気信号は、赤色の成分を有する被写体からの反射光に基
づく信号のみであり、グレースケール画像処理により、
個々の受光素子に対応する画素毎に赤色の強さ(赤色の
光の受光量)が段階付けられ、赤色が強いほど、階調数
は大きくされる。白黒カメラによって撮像が行われる場
合には明度がグレースケール画像処理され、階調付けら
れるのであるが、その明度に代えて、1つの色相の光の
受光量についてグレースケール処理が行われるのであ
る。そして、更に隣接する複数の画素の各階調に基づい
て補間処理が行われ、それら画素の中心とは異なる位置
について赤色の階調が求められ、それら求められた階調
のデータに基づいて赤色の成分を有する被写体の輪郭線
が取得される。
【0047】本実施形態では、接着剤が赤色、プリント
配線板16の表面32が緑色であり、表面32からの反
射光はCCD340に入光せず、背景である表面32の
像は形成されず、接着剤の像のみが得られる。異なる被
写体の像が明度の差ではなく、色相の差によって認識さ
れるのであり、接着剤の輪郭線が精度良く得られ、その
輪郭線に基づいて、接着剤の塗布形状,塗布位置および
塗布量が取得される。
【0048】接着剤の輪郭線が得られれば、塗布形状が
得られる。塗布位置は、接着剤の輪郭線に基づいて、接
着剤の中心を求めることにより取得され、塗布量は、塗
布された接着剤の平面視の外形面積が算出されることに
より取得される。接着剤は、その温度が推奨作業温度に
制御され、吐出管106とプリント配線板16との距離
がピン110によって一定に保たれるとともに、接着剤
はスクリュ214の回転によって吐出管106から押し
出され、スクリュ214の回転角度に正確に対応する量
の接着剤がプリント配線板16に塗布されるため、接着
剤は常にほぼ同じ3次元形状でプリント配線板16に塗
布される。そして、常に、塗布からほぼ一定の短時間後
に塗布された接着剤の撮像が行われるため、塗布された
接着剤の外形面積と容積との間には良好な相関関係があ
り、外形面積から精度良く塗布量が推定される。
【0049】試し塗布は、複数回、行われ、塗布形状,
塗布位置および塗布量の各データが複数ずつ得られ、こ
れらデータに基づいて塗布状態が検査される。まず、S
9において塗布形状が正常であるか否かが判定される。
この判定は、実際の塗布形状を標準の塗布形状と比較す
ることにより行われる。複数の実塗布形状のうち、標準
塗布形状と設定量以上異なっているものが設定数以上、
例えば、2つ以上あれば異常であると判定するようにし
てもよいが、本実施形態では、塗布形状が異常なものが
1つでもあれば、異常と判定され、S9の判定がNOに
なってS11が実行され、塗布が中止されるとともに、
報知装置386を用いて警告が発せられ、異常の発生が
オペレータに報知される。
【0050】接着剤の塗布形状が正常であれば、S9の
判定がYESになってS10が実行され、複数ずつの実
塗布位置および実塗布量のデータに基づいて、塗布位置
および塗布量が本塗布を行うのに適しているか否かが検
査される。S8において取得された複数の実塗布位置は
それぞれ、標準の塗布位置と比較される。標準塗布位置
は、本実施形態においては、接着剤を塗布するための塗
布ノズル90の移動位置であり、複数の接着剤の各々に
ついて、実塗布位置の標準塗布位置に対するX軸,Y軸
方向の各ずれ量が求められる。
【0051】これら複数のずれ量に基づいて、塗布位置
が適正であるか否かが判定される。本実施形態では、X
軸,Y軸の各方向における複数のずれ量の各平均値が求
められ、設定値以下であれば、適正であるとされ、設定
値を超えていれば不適正とされる。なお、その他、適宜
の統計処理により適,不適が判定されるようにしてもよ
く、複数のずれ量のうち1つでも設定値を超えるものが
あれば、不適正とされるようにしてもよい。
【0052】また、S8において取得された複数の実塗
布量に基づいて、塗布量が適正であるか否かが判定され
る。本実施形態では、複数の実塗布量の平均値が求めら
れ、標準塗布量と比較される。標準塗布量は上限値と下
限値とにより規定される範囲で設定され、複数の実塗布
量の平均値が、標準塗布量の範囲内であれば、適正であ
るとされ、標準塗布量の範囲から外れていれば、不適正
であるとされる。その他、適宜の統計処理により適,不
適が判定されるようにしてもよく、複数の実塗布量のう
ち、一つでも、標準塗布量から外れるものがあれば、不
適正であるとされるようにしてもよい。
【0053】実塗布位置と実塗布量との両方が適正であ
れば、塗布状態の検査の終了が記憶される。例えば、R
AM356にフラグを設け、ONにセットするのであ
り、それにより、次にS7の判定が行われるとき、その
判定結果がYESになってS12が実行され、本塗布が
行われる。
【0054】実塗布位置と実塗布量との少なくとも一方
が不適正であれば、塗布検査の終了が記憶されず、試し
塗布および塗布状態の検査に用いられたメモリのクリア
等の処理が行われる。そのため、S4の判定がNOにな
って、再度、試し塗布が行われる。この際、塗布ノズル
90の移動位置およびスクリュ214の回転角度はそれ
ぞれ、先の試し塗布によって得られた塗布位置のずれお
よび実塗布量と標準塗布量との差に基づいて修正され
る。試し塗布位置データにより設定された試し塗布位置
が、塗布位置のずれ量に基づいて修正され、塗布ノズル
90が修正された試し塗布位置へ移動させられるのであ
る。また、スクリュ214の回転角度が、塗布量が不足
していれば、不足量に対応する角度増大させられ、塗布
量が過剰であれば、過剰量に対応する角度減少させら
れ、それにより実塗布量が設定された塗布量に近づくよ
うにされる。本実施形態においては、塗布量を決めるス
クリュ214の回転角度の大きさが塗布条件である。
【0055】試し塗布データにおいて試し塗布位置デー
タは、試し塗布の結果が不適正になって、塗布状態の検
査が複数回、行われる場合であっても、プリント配線板
16の、先に試し塗布が行われた位置とは異なる位置で
あって、接着剤が塗布されていない位置に試し塗布が行
われるように設定されている。そのため、試し塗布が再
度行われる場合、試し塗布は、表面32の接着剤が塗布
されていない位置に塗布され、塗布ノズル90の移動位
置とスクリュ214の回転角度との少なくとも一方が修
正された状態での試し塗布された接着剤について塗布状
態が検査される。試し塗布,撮像および塗布状態の検査
が繰り返し行われ、塗布形状が正常で、塗布位置および
塗布量が適正になれば、試し塗布の終了が記憶される。
それにより、S7の判定がYESになってS12が実行
され、本塗布が行われる。
【0056】本塗布は、本塗布データに従って行われ
る。本塗布データには、接着剤の塗布位置,塗布数およ
び塗布量の各データ等が含まれており、塗布ノズル90
が本塗布位置データに基づいて本塗布位置へ移動させら
れて接着剤を塗布する。本塗布時には、予め設定された
数の接着剤が塗布される毎に接着剤が1つ、CCDカラ
ーカメラ330によって撮像され、塗布形状,塗布位置
および塗布量が検査される。撮像,画像処理および検査
等は、試し塗布時と同様に行われ、実塗布形状が標準形
状と設定量以上異なっていれば、塗布が中止されるとと
もに警告が発せられる。また、実塗布位置の標準塗布位
置に対するX軸,Y軸方向における各ずれが設定値を超
えていれば、塗布ノズル90の移動位置の修正量および
方向が求められ、次の塗布時から、その修正量および方
向に従って塗布ノズル90の移動位置が修正される。
【0057】実塗布量は標準塗布量と比較される。標準
塗布量は、上限値と下限値とにより規定される範囲で設
定されており、本塗布時の塗布量検査については、標準
塗布量の範囲が複数、本実施形態では2段階に設定され
ている。2つの標準塗布量の範囲の各中間値は同じであ
り、狭い方の標準塗布量の範囲の上限値は、広い方の標
準塗布量の上限値より小さく、狭い方の標準塗布量の範
囲の下限値は、広い方の標準塗布量の下限値より大き
い。実塗布量が狭い方の標準塗布量の範囲内にあれば、
塗布量は適正であるとされ、狭い方の標準塗布量の範囲
を超えているが、広い方の標準塗布量範囲内であれば、
塗布条件が修正される。本実施形態では、スクリュ21
4の回転角度が修正されるのであり、実塗布量が標準塗
布量の範囲の中間値より多ければ、塗布量が過剰であ
り、余分な塗布量に対応する角度スクリュ214の回転
角度が減少させられる。実塗布量が標準塗布量の範囲の
中間値より少なければ、塗布量が不足しており、その不
足分に対応する角度スクリュ214の回転角度が増大さ
せられる。
【0058】実塗布量が広い方の標準塗布量の範囲も超
えている場合、塗布量が不足する側に超えていれば、接
着剤が同じ塗布部位に重ねて塗布される。重ね塗布は、
撮像されて塗布量の不足が検出された塗布部位について
のみ、行ってもよいが、本実施形態では、塗布量の不足
が検出された塗布部位を含めて複数の塗布部位について
行われる。例えば、塗布量の不足が検出された塗布部位
より前に接着剤が塗布された塗布部位であって、予め設
定された数の塗布部位において再度、接着剤の塗布が行
われる。本実施形態では、同じ塗布部位に重ねて塗布す
る接着剤の量は、不足量に関係なく、一定とされてお
り、1つの塗布部位について1回、重ね塗布が行われ
る。重ね塗布の終了後、撮像が行われた塗布位置の次の
塗布位置から本塗布が行われる。この際、接着剤の不足
量あるいは過剰量に応じてスクリュ214の回転角度が
修正され、実塗布量が標準塗布量に近づくようにされ
る。
【0059】S12の実行後、S13において、接着剤
の塗布が予定された全部のプリント配線板16について
接着剤が塗布されたか否かが判定される。全部のプリン
ト配線板16への接着剤の塗布が終了していなければ、
S13の判定がNOになってルーチンの実行が終了す
る。
【0060】1枚目のプリント配線板16への接着剤の
塗布が終了するまで、S1,S2,S4,S7,S1
2,S13が繰り返し実行される。1枚目のプリント配
線板16への接着剤の塗布が終了すれば、S1の判定が
NOになり、2枚目以降のプリント配線板16について
は、S12が実行され、本塗布のみが、1枚目のプリン
ト配線板16への本塗布と同様に実行される。全部のプ
リント配線板16について接着剤の塗布が終了すれば、
S13の判定がYESになってS14が実行され、終了
処理が行われる。本塗布等のために使用されたフラグの
リセット等の処理が行われるのである。
【0061】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、制御装置350のカラーカメラ330の
撮像により得られた画像のデータを処理して実塗布情報
を取得し、塗布状態の検査を行う部分が画像処理装置を
構成し、塗布量の検査に基づいてスクリュ214の回転
角度を修正する部分がフィードバック制御装置を構成
し、塗布量の検査に基づいて、塗布量が不足している場
合に、同じ塗布部位に重ねて接着剤を塗布する部分が重
ね塗布制御装置を構成している。制御装置350のスク
リュ214の回転角度を修正する部分は、塗布条件修正
装置を構成しているということもできる。
【0062】上記実施形態においては、撮像により得ら
れた画像の処理がグレースケール処理によって行われる
ようにされていたが、CCDカラーカメラ330の各撮
像素子からの出力信号の2値化による画像処理が行われ
るようにすることも可能である。
【0063】また、上記実施形態においては、画像処理
を行う色相を1つに決める場合、接着剤の色(前記実施
形態においては赤色)に決定されていたが、プリント配
線板の表面の色(前記実施形態においては緑色)に決定
されるようにしてもよい。
【0064】また、画像処理用色相は、オペレータが入
力装置370を用いて入力し、あるいは外部コンピュー
タからコンピュータ360に入力されるようにしてもよ
い。入力された画像処理用色相は、RAM356に設け
られた画像処理用色相メモリに記憶され、プリント配線
板16の色および接着剤の色に基づいて決定された画像
処理用色相と同様に画像処理に用いられる。
【0065】画像処理用色相は、塗布剤を塗布するため
の制御プログラムに予め含ませておいてもよい。プリン
ト配線板に塗布剤を塗布するために、例えば、図6に示
すように接着剤塗布ルーチンが作成され、RAM356
に記憶されるのであるが、この塗布状態の検査を行うス
テップ(S8およびS12)に画像処理色相データを予
め含ませておくのである。
【0066】接着剤の色あるいはプリント配線板の色が
ちょうど、色フィルタによって分解される色の1つと同
じであれば、接着剤の色あるいはプリント配線板の色が
画像処理される1つの色相に決定されるようにすること
が合理的であるが、接着剤とプリント配線板とのいずれ
とも異なる色であって、両者の像を明確に区別し得る色
に決定されるようにしてもよい。
【0067】接着剤およびプリント配線板の各色が、色
フィルタによって分解される色のいずれでもなく、それ
ら色の混合によって得られる色である場合、画像処理さ
れる色相を1つに決定することが困難である。色フィル
タによって分解される複数の色のうち、接着剤またはプ
リント配線板の色に最も近い色が画像処理用色相に決定
されるようにすることは現実的な解決策の一つである
が、画像処理用の色相を複数にすれば、一層良好に接着
剤とプリント配線板との境界を決定することができる。
【0068】例えば、図9に示す2つずつの色相の組合
わせのうちからいずれか一つが選択されるようにするの
である。そして、選択された2つの色相の各々について
得られる接着剤およびプリント配線板の像を表す画像デ
ータの処理により、接着剤とプリント配線板との境界が
決定されるようにする。例えば、2つの色相の各々につ
いてグレースケール処理を行い、決定された接着剤とプ
リント配線板との2つの境界の中央が最終的な境界に決
定されるようにするのである。あるいは、2つの色相の
一方の階層値を正とし、他方の階層値を負として両者の
和を求め、その和の値に基づいて接着剤とプリント配線
板との境界が決定されるようにすることもできる。例え
ば、和の値が0の点の集合が境界に決定されるようにす
るのである。このように2つの色相を組み合わせれば、
例えば、プリント配線板の表面の色が白色であって、接
着剤の色が黄色である場合に、画像処理用色相が黄色に
決定されて画像処理が行われ、接着剤とプリント配線板
との境界が決定される。
【0069】さらに、図10に示すように3つの色相全
部について画像処理が行われるようにすることも可能で
あり、この場合に最も多くのデータが得られ、接着剤と
プリント配線板との色が比較的近い場合でも、正確に接
着剤とプリント配線板との境界が決定される。この場
合、例えば、プリント配線板の表面の色が白色であっ
て、接着剤の色が銀色である場合でも、画像処理を行っ
て接着剤とプリント配線板との境界を決定することがで
きる。
【0070】前記実施形態においては、画像処理用色相
が決定される際、塗布剤およびプリント配線板(配線が
プリントされている基材自体)の色のみが考慮されてい
たが、塗布剤および基材以外のもの、例えば、基材上に
プリントとされた配線の色も考慮されるようにしてもよ
い。すなわち、塗布剤,基材および配線(あるいはそれ
以外のもの)の色を考慮して画像処理用の一つの色相が
決定されるようにするのである。また、前述のように2
つあるいは3つの色相での画像処理が行われるようにす
れば、一層良好に塗布剤と、基材および配線(あるいは
それ以外のもの)との境界が決定される。
【0071】前記実施形態において塗布剤が接着剤、塗
布形状が円形であったが、塗布剤が接着剤以外のもので
あり、あるいは塗布形状が円形以外の長方形,正方形,
帯状等、種々の形状である場合にも、本発明を適用する
ことが可能である。後者の場合、塗布形状の異常は、例
えば、幅や長さが標準範囲内であるか否かにより行わ
れ、あるいは途中で切れることなく塗布されているか否
か等によって行われるようにすることができる。
【0072】本塗布において実塗布状態の何れかに異常
が生じ、あるいは修正の必要が生ずれば、本塗布が中断
され、予備塗布と試し塗布との少なくとも一方が行わ
れ、本塗布を適正に行うことができる状態とされて本塗
布が再開されるようにしてもよい。その場合、少なくと
も試し塗布は行われるようにすることが望ましく、両方
が行われるようにすることが更に望ましい。プリント配
線板が1枚目であっても、2枚目以降であっても同じで
ある。
【0073】試し塗布は、プリント配線板1枚毎に、本
塗布に先立って行われるようにしてもよい。また、試し
塗布における検査の結果、塗布位置と塗布量との少なく
とも一方について修正の必要があることが判明した場合
には、修正後に再び試し塗布を行い、修正の必要がなく
なってから本塗布が実行されるようにされていたが、修
正が必要な場合でも、修正後、試し塗布が行われること
なく本塗布への移行が行われるようにしてもよい。
【0074】上記実施形態において接着剤塗布装置14
は、スクリュ214を回転させることにより接着剤を吐
出管106から吐出し、プリント配線板16に塗布する
ものとされていたが、塗布ノズルを備えて塗布ノズルか
ら接着剤を吐出し、プリント配線板に塗布する接着剤塗
布装置は、スクリュを備えたものに限らない。例えば、
特許第2863475号公報,特開平10−99756
号公報に記載されているように、シリンジ等の収容器内
に接着剤が収容され、収容器に圧縮空気が供給されるこ
とにより接着剤が加圧され、塗布ノズルから押し出され
てプリント配線板に塗布される塗布ヘッドを備えた塗布
装置でもよい。この場合、塗布状態の検査結果に基づい
て、実塗布状態を標準塗布状態に近づけるべく、塗布条
件を修正する場合、例えば、1回の塗布に要する収容器
への圧縮空気の供給時間が修正してもよく、あるいは圧
縮空気の圧力を調節してもよく、あるいは接着剤の温度
を調節してもよく、それらの組合わせにより修正しても
よい。
【0075】上記実施形態においては、実塗布量が標準
塗布量に近づくように塗布条件を修正する場合、スクリ
ュ214の回転角度が修正されていたが、それに代え
て、あるいはそれとともに接着剤の温度を修正してもよ
い。例えば、温度制御装置290の制御により得られる
推奨作業温度を修正するのである。
【0076】あるいは塗布条件の修正は、塗布剤の粘度
を調節することにより行ってもよい。
【0077】塗布装置がスクリーン印刷機である場合、
塗布条件の修正は、例えば、スキージのスクリーンへの
接触圧力を修正することにより行われ、あるいは密閉さ
れた塗布剤収容部内から塗布剤を押出装置によって押し
出すの押出圧力の修正により行われる。あるいは塗布剤
の温度を調節することにより、あるいは塗布剤の粘度を
調節することにより修正するようにしてもよい。
【0078】また、上記実施形態においては、接着剤の
塗布形状が異常な場合は塗布が中止されるようにされて
いたが、塗布条件の修正等により塗布形状を標準塗布形
状に近づけることができるのであれば、塗布条件の修正
等を行ってもよい。
【0079】さらに、CCDカラーカメラは、回転フィ
ルタを備えた色フィルタを有するものに限らず、例え
ば、CCDの表面に、画素に対応して、例えば、RGB
の色フィルタが設けられ、カラー情報が同時に得られる
単板式の一種である所謂同時式のものでもよく、あるい
は3個のCCDおよび色分解プリズムを備えた所謂3板
式のものでもよい。
【0080】本発明は、塗布ノズルが一平面内、例え
ば、水平面内において直交する2方向のうちの一方向に
移動してプリント配線板に塗布剤を塗布する装置におけ
る塗布剤の塗布検査方法にも適用することができる。ま
た、撮像装置はCCDカラーカメラに限定されず、カラ
ー画像が得られるものであれば何でもよい。さらに、カ
ラー画像処理がRGB表色系によって行われていたが、
XYZ表色系等他の表色系によって行われるようにして
もよい。
【0081】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である塗布状態検査方法が実
施される接着剤塗布システムを概略的に示す平面図であ
る。
【図2】上記接着剤塗布システムの接着剤塗布装置を概
略的に示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記接着剤塗布装置の塗布ユニットを示す正面
図(一部断面)である。
【図4】上記塗布ユニットと共に設けられたCCDカラ
ーカメラを概略的に示す正面図である。
【図5】上記接着剤塗布システムを制御する制御装置の
うち、本発明に関連の深い部分を示す概略的に示すブロ
ック図である。
【図6】上記制御装置のコンピュータのRAMに記憶さ
れた接着剤塗布ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】上記コンピュータのRAMの構成を概略的に示
すブロック図である。
【図8】上記コンピュータのRAMに設けられた画像処
理用色相決定データメモリを概略的に示す図である。
【図9】本発明の別の実施形態において画像処理が行わ
れる色相の組合わせを示す図表である。
【図10】本発明のさらに別の実施形態において画像処
理が行われる色相の組合わせを示す図表である。
【符号の説明】
14:接着剤塗布装置 30:塗布ユニット 9
0:塗布ノズル 330:CCDカラーカメラ 3
36:色フィルタ 350:制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA65 AB12 AC21 CA04 CB01 CC07 DA01 EA12 EA14 EA17 4D075 BB92X BB99X DB14 DC22 EA05 5B057 AA03 DA03 DB02 DB06 DB09 DC22 DC25 DC33 5E319 BB05 CD26 CD53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布剤をプリント配線板に塗布する塗布
    装置において、プリント配線板に塗布剤を塗布し、その
    塗布した塗布剤をカメラにより撮像し、撮像した画像の
    データである画像データを処理することにより、前記塗
    布した塗布剤の塗布量,塗布位置,塗布形状の少なくと
    も一つを含む実塗布情報を取得し、その実塗布情報を標
    準塗布情報と比較することにより塗布状態の検査を行う
    塗布状態検査方法であって、 前記プリント配線板の他の部分と特に色が異ならされて
    いない部位に前記塗布剤を塗布し、その塗布した塗布剤
    を、前記カメラとしてカラーカメラを使用して撮像する
    ことを特徴とする塗布状態検査方法。
  2. 【請求項2】 前記画像データの処理をカラー画像処理
    により行うことを特徴とする請求項1に記載の塗布状態
    検査方法。
  3. 【請求項3】 前記画像データのうち色相に関するデー
    タである色相データについて前記画像データの処理を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の塗布状態検査方
    法。
  4. 【請求項4】 前記色相データについての画像処理を、
    一つの色相について行うことを特徴とする請求項3に記
    載の塗布状態検査方法。
  5. 【請求項5】 前記一つの色相についての画像処理をグ
    レースケール処理により行うことを特徴とする請求項4
    に記載の塗布状態検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一つに記載
    の塗布状態検査方法による検査の結果、前記塗布剤の塗
    布量が不足している場合に、同じ塗布部位に重ねて前記
    塗布剤を塗布することを特徴とする塗布制御方法。
  7. 【請求項7】 塗布剤をプリント配線板に塗布する塗布
    装置により塗布された塗布剤を撮像するカラーカメラ
    と、 そのカラーカメラにより撮像される画像のデータである
    画像データを処理することにより、前記塗布した塗布剤
    の塗布量,塗布位置,塗布形状の少なくとも一つを含む
    実塗布情報を取得し、その実塗布情報を標準塗布情報と
    比較することにより塗布状態の検査を行う画像処理装置
    とを含むことを特徴とする塗布状態検査装置。
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