JP2002139034A - 回転または往復運動する構造物のすきま調整方法 - Google Patents

回転または往復運動する構造物のすきま調整方法

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JP2002139034A
JP2002139034A JP2000338664A JP2000338664A JP2002139034A JP 2002139034 A JP2002139034 A JP 2002139034A JP 2000338664 A JP2000338664 A JP 2000338664A JP 2000338664 A JP2000338664 A JP 2000338664A JP 2002139034 A JP2002139034 A JP 2002139034A
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JP2000338664A
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Masaru Ibayashi
井林  勝
Toyoji Okayama
豊治 岡山
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体とこの回転体を取巻く外環の調整前後
のすきま量に制限がなく、偏心も含めて調整することが
できる回転または往復運動する構造物のすきま調整方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 内環1と、外環2からなる構造物3の内
環1と外環2の加工精度あるいは内環の中心4と外環の
中心5の偏芯Aにより生じた内環1と外環2の遠心ある
いはスラスト方向のすきま6、7に光硬化樹脂からなる
介在物8を注入、その後固化する。その時、介在物8が
固化後収縮する性質を有し、また、内環1の材料が、介
在物8と接触する部分または内環1の材料全体が、介在
物8と非接着性の性質とすることにより、内環1と外環
2間のすきまに制限はなく、内環1が始動時あるいは回
転時に必要とする調整後のすきま10が簡易に得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器全般におい
て、回転あるいは往復運動体と、これらの運動体を取巻
く静止体のすきま調整に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のすきま調整方法の一例と
して実開平5−71439号公報に記載されたものが知
られている。以下、そのすきま調整型滑り軸受について
図6を参照しながら説明する。
【0003】図に示すように、滑り軸受101は外環1
02の凹状内径部102Aに嵌め合わされ、所定の軸受
ラジアルすきまRを設けた状態で軸部材103に装着さ
れている。滑り軸受101は、外環102の一方の端部
102Bと他方の端部102Cに装着された止め輪10
5とで軸方向Xに圧縮されている。滑り軸受101は波
形形状をなすため、軸方向Xに圧縮されると径方向に寸
法変化をおこし、しかも、変化する寸法が圧縮寸法に比
例する。そのため、この滑り軸受101はその軸方向長
さX0を調整することにより、軸受ラジアルすきまRを
自在に調整することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のすき
ま調整方法では、滑り軸受自体が圧縮されることにより
すきまを調整するすきまが比較的大きく、また軸部材と
外環の偏心が発生する構造の場合には、それらの調整が
困難であるという課題があり、すきまの量と偏心の有無
にかかわらず調整することが要求されている。
【0005】本発明は、上記課題を解決するもので、回
転体とこの回転体を取巻く外環の調整前後のすきま量に
制限がなく、偏心も含めて調整することができる回転ま
たは往復運動する構造物のすきま調整方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の回転または往復
運動をする構造物のすきま調整方法は上記目的を達成す
るために、内環と外環からなる構造物の前記内環と前記
外環のすきまに、流動体から固形体へ変化し固形後、収
縮する性質の介在物を注入するすきま調整方法としたも
のである。
【0007】本発明によれば、内環と外環の調整前後の
すきま量に制限がなく、偏心も含めて調整することがで
きる回転または往復運動する構造物のすきま調整方法が
得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、内環と外環からなる構
造物の前記内環と前記外環のすきまに、流動体から固形
体へ変化し固形後、収縮する性質の介在物を注入するよ
うにしたものであり、介在物の材料を選択することで固
化後の収縮率を必要とする値にして、回転または往復運
動をする構造物のすきま調整することができるという作
用を有する。
【0009】また、内環の介在物との接触面は介在物と
非接着性の性質としたものであり、固化収縮時の内環と
介在物の離間を容易にするという作用を有する。
【0010】また、介在物は光により硬化する樹脂とし
たものであり、回転または往復運動をする構造物のすき
ま調整することができるという作用を有する。
【0011】また、介在物は加熱により硬化する樹脂と
したものであり、回転または往復運動をする構造物のす
きま調整することができるという作用を有する。
【0012】また、外環が介在物と接合する部分は凹凸
加工を施したものであり、外環への介在物の係着を確実
にするという作用を有する。
【0013】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0014】
【実施例】(実施例1)図1に示すように、遠心方向が
規制された内環1と、同じく遠心方向が規制された外環
2からなる構造物3において、内環1と外環2の加工精
度あるいは、内環の中心4と外環の中心5のずれ、すな
わち偏芯Aにより発生した内環1と外環2のすきま6、
あるいは内環1と外環2のスラスト方向のすきま7に、
光硬化樹脂からなる介在物8を注入、その後固化する。
ここで、介在物8の光硬化樹脂とは、流動体から固形体
へ変化する物質の一例で、例えば接着剤として用いられ
るアクリル系やエポキシ系のものがある。その時、介在
物8が固化後、収縮する性質を有し、また、内環1の材
料の全体または介在物8と接触する部分にフッ素樹脂コ
ーティング9を施した構成とする。ここで言うフッ素樹
脂コーティングとは、光硬化樹脂と非接触性の性質を有
するための構造物への表面処理方法の一例である。
【0015】上記構成によれば、内環1と外環2からな
る遠心方向のすきま6またはスラスト方向のすきま7に
介在物8を注入し、外環と内環のすきまを埋めるため、
そのすきま量に制限はなく、また注入時、介在物8は流
動体であるから、すきま全体に注入される。
【0016】また、介在物8の材質として、固化後、収
縮する性質を有した光硬化樹脂を利用し、かつ、内環1
の全体または内環1と介在物8と接触する部分にフッ素
樹脂コーティング9を施し、内環1と介在物8が非接着
性の性質を有することから、固形化する際、内環1と介
在物8が接着することがなく、固化後、適当な調整後の
すきま10ができるため、内環1は、調整後のすきま1
0を保ちながら回転できる。
【0017】さらに、介在物8は収縮する際、内環1と
接触する側から収縮が始まることから、収縮率を変化す
ることにより、調整後のすきま10を調整できる。
【0018】このように本発明の実施例1の回転または
往復運動をする構造物のすきま調整方法によれば、内環
1と外環2間のすきま量に制限はなく、また、内環1が
始動時あるいは回転時、適当な調整後のすきま10を保
ちながら、内環1が介在物8と接着することなく回転で
きる。また、介在物8の収縮率を変化させることによ
り、調整後のすきま量を調整できる。また、流動体から
固形体に変化する物質として、光により硬化する光硬化
樹脂からなる介在物8を利用することにより、短時間で
流動体から固形体に処理することができるため、短時間
で内環1と外環2の調整後のすきま10が調整できる。
【0019】(実施例2)図3に示すように、内環1A
が、流動体から固形体に変化する介在物11と接触する
部分に、離型剤12を塗布した構成とする。
【0020】このように、内環1Aの介在物11と接触
する部分に離型剤12として、例えば、シリコンを主体
とする射出成形機用汎用離型剤を塗布することにより、
内環1Aに非接触性の性質がなくても介在物11が内環
1Aと接着しないため、介在物11が固形後、適当な調
整後のすきま10Aができ、内環1Aは調整後のすきま
10Aを保ちながら回転できる。
【0021】(実施例3)図4に示すように、流動体か
ら固形体に変化する物質として、加熱により硬化する熱
硬化樹脂からなる介在物13を利用した構成とする。
【0022】熱硬化樹脂の一例として、エポキシ系の一
液性加熱硬化性樹脂が挙げられる。このように、加熱に
より硬化する熱硬化樹脂からなる介在物13を利用する
ことにより、短時間で流動体から固形体に処理すること
ができるため、短時間で内環1と外環2の調整後のすき
ま10Bが調整できる。
【0023】(実施例4)図5に示すものは、外環2A
の流動体から固形体に変化する介在物11Aとの接合面
14に、凹部15を設けた構成である。この構成によ
り、介在物11Aは流動体のとき凹部15に入り込み固
化するから、接合面が増加し、また、外環2Aと介在物
11Aとのせん断に対する抵抗力が増すため、外環2A
と介在物11Aの接合度が増し、内環1の始動時あるい
は回転時に、介在物11Aが外環2Aから剥離すること
を防ぐことができる。
【0024】なお、接触面の凹加工は、必要に応じて凸
あるいは凹凸加工としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、内環と外環のすきまに、流動体から固形体へ
変化し、固形時に収縮する物質を介在物として注入し、
内環と外環のすきまを構成するもので、そのすきま量に
制限はなく、すきまを最適にすることが簡易にできると
いう効果のある回転または往復運動する構造物のすきま
調整方法を提供できる。
【0026】また、内環の少なくとも介在物と接触する
表面の性質が、介在物とは非接着性にしたので、介在物
と接触しながら摺動する軸受等を高精度の加工をするこ
となく、適正なラジアルすきまの確保ならびに回転軸の
振れを抑制でき、軸受部に起因する振動、騒音を簡易に
解消できるという効果のある回転または往復運動する構
造物のすきま調整方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回転構造物を示す正面図
【図2】同実施例1の回転構造物のB−B断面図
【図3】同実施例2の離型剤を用いたすきま調整部の断
面図
【図4】同実施例3の熱硬化樹脂を用いたすきま調整部
の断面図
【図5】同実施例4の外環に凹部を設けたすきま調整部
の断面図
【図6】従来のすきま調整方法を示す断面図
【符号の説明】
1、1A 内環 2、2A 外環 3 構造物 4 内環の中心 5 外環の中心 6、7 すきま 8、11、11A、13 介在物 9 フッ素樹脂コーティング 10、10A、10B 調整後のすきま 12 離型剤 14 接合面 15 凹部 A 偏芯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内環と外環からなる構造物の前記内環と
    前記外環のすきまに、流動体から固形体へ変化し固形
    後、収縮する性質の介在物を注入する回転または往復運
    動をする構造物のすきま調整方法。
  2. 【請求項2】 内環の介在物との接触面は介在物と非接
    着性の性質を有する請求項1記載の回転または往復運動
    をする構造物のすきま調整方法。
  3. 【請求項3】 内環の介在物との接触面は離型処理を施
    した請求項1記載の回転または往復運動をする構造物の
    すきま調整方法。
  4. 【請求項4】 介在物は光により硬化する樹脂とする請
    求項1、2または3記載の回転または往復運動をする構
    造物のすきま調整方法。
  5. 【請求項5】 介在物は加熱により硬化する樹脂とする
    請求項1、2または3記載の回転または往復運動をする
    構造物のすきま調整方法。
  6. 【請求項6】 外環が介在物と接合する部分は凹凸加工
    を施した請求項1、2、3、4または5記載の回転また
    は往復運動をする構造物のすきま調整方法。
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