JP2002138203A - 近赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体 - Google Patents
近赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高度な近赤外線遮蔽性と高い可視光透明性
とを兼備し、透過色のカラーバランスに優れ、また、実
用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽材料を形成し得る近
赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体を
提供することを課題とする。 【解決手段】 近赤外線遮蔽用樹脂組成物は、明細書
中の一般式(1)で表されるジイモニウム系化合物から
なる第1の近赤外線吸収色素と、 750nm〜 900nmに
吸収極大を有し、可視光領域に実質的に吸収がない第2
の近赤外線吸収色素と、それらの補色となる有機色素
と、透明性樹脂とを少なくとも含有するように構成し、
この樹脂組成物を用いた近赤外線遮蔽用積層体は、波長
800nm〜1100 nmにおける近赤外線の透過率が 20
%以下、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける
可視光線透過率がいずれも 65 %以上、L* a* b* 色
系における色調が−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3で
あるように構成する。
とを兼備し、透過色のカラーバランスに優れ、また、実
用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽材料を形成し得る近
赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体を
提供することを課題とする。 【解決手段】 近赤外線遮蔽用樹脂組成物は、明細書
中の一般式(1)で表されるジイモニウム系化合物から
なる第1の近赤外線吸収色素と、 750nm〜 900nmに
吸収極大を有し、可視光領域に実質的に吸収がない第2
の近赤外線吸収色素と、それらの補色となる有機色素
と、透明性樹脂とを少なくとも含有するように構成し、
この樹脂組成物を用いた近赤外線遮蔽用積層体は、波長
800nm〜1100 nmにおける近赤外線の透過率が 20
%以下、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける
可視光線透過率がいずれも 65 %以上、L* a* b* 色
系における色調が−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3で
あるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は近赤外線遮蔽用樹脂
組成物および近赤外線遮蔽用積層体に関する。
組成物および近赤外線遮蔽用積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】高い透過性と 800〜 1100 nm領域の近
赤外線遮蔽性を兼備した近赤外線遮蔽材料として、近赤
外線吸収色素を含有する樹脂組成物を、フィルム状に流
延成形あるいは透明性基体上に塗工して、近赤外線領域
の光を吸収して遮蔽するようにした材料が知られてい
る。用いられる近赤外線吸収色素としては、ジイモニウ
ム系化合物、アミニウム系化合物、フタロシアニン系化
合物、有機金属錯体系化合物、シアニン系化合物、アゾ
系化合物、ポリメチン系化合物、キノン系化合物、ジフ
ェニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、
メルカプトナフトール系化合物等の様々な組み合わせの
提案が行われている。
赤外線遮蔽性を兼備した近赤外線遮蔽材料として、近赤
外線吸収色素を含有する樹脂組成物を、フィルム状に流
延成形あるいは透明性基体上に塗工して、近赤外線領域
の光を吸収して遮蔽するようにした材料が知られてい
る。用いられる近赤外線吸収色素としては、ジイモニウ
ム系化合物、アミニウム系化合物、フタロシアニン系化
合物、有機金属錯体系化合物、シアニン系化合物、アゾ
系化合物、ポリメチン系化合物、キノン系化合物、ジフ
ェニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、
メルカプトナフトール系化合物等の様々な組み合わせの
提案が行われている。
【0003】〔問題点〕しかしながら、この従来の技術
にあっては、高度な近赤外線遮蔽性を得るために、透過
色のカラーバランスが著しく損なわれたり、可視光透明
性が不十分であり、また、これらの特性が劣化し易いと
いう問題点があった。
にあっては、高度な近赤外線遮蔽性を得るために、透過
色のカラーバランスが著しく損なわれたり、可視光透明
性が不十分であり、また、これらの特性が劣化し易いと
いう問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これ
を解決するため具体的に設定した技術的な課題は、高度
な近赤外線遮蔽性と高い可視光透明性を兼備し、透過色
のカラーバランスに優れる近赤外線遮蔽材料を形成し得
る近赤外線遮蔽用樹脂組成物、及び、この近赤外線遮蔽
用樹脂組成物を用いて形成された、例えばプラズマディ
スプレー用フィルタや熱線遮蔽フィルタ等の光学フィル
タとして用いて好適な赤外線遮蔽用積層体を提供するこ
とを第1の課題とし、また、前記の特性を備え、しかも
実用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽用樹脂組成物、及
び、この近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用いて形成された
赤外線遮蔽用積層体を提供することを第2の課題とす
る。
における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これ
を解決するため具体的に設定した技術的な課題は、高度
な近赤外線遮蔽性と高い可視光透明性を兼備し、透過色
のカラーバランスに優れる近赤外線遮蔽材料を形成し得
る近赤外線遮蔽用樹脂組成物、及び、この近赤外線遮蔽
用樹脂組成物を用いて形成された、例えばプラズマディ
スプレー用フィルタや熱線遮蔽フィルタ等の光学フィル
タとして用いて好適な赤外線遮蔽用積層体を提供するこ
とを第1の課題とし、また、前記の特性を備え、しかも
実用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽用樹脂組成物、及
び、この近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用いて形成された
赤外線遮蔽用積層体を提供することを第2の課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため鋭意検討した結果、特定の2種の近赤外
線吸収剤と、これらと補色関係にある有機色素を組み合
わせて使用すれば、効果的に解決し得ることを知見し
て、本発明を完成するに至った。
を解決するため鋭意検討した結果、特定の2種の近赤外
線吸収剤と、これらと補色関係にある有機色素を組み合
わせて使用すれば、効果的に解決し得ることを知見し
て、本発明を完成するに至った。
【0006】前記課題を効果的に解決できる具体的に構
成された手段としての、本発明における請求項1に係る
近赤外線遮蔽用樹脂組成物は、一般式(2)で表される
ジイモニウム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素
と、波長 750〜900 nmに吸収極大を有し、可視光領域
で実質的に吸収がない第2の近赤外線吸収色素と、それ
らの補色となる有機色素と、透明性樹脂とを少なくとも
含有することを特徴とするものである。これにより、近
赤外線の全波長領域において高度な近赤外線遮蔽性と、
高い可視光透明性を兼備し、透過色のカラーバランスに
も優れた近赤外線遮蔽材料を形成し得る。
成された手段としての、本発明における請求項1に係る
近赤外線遮蔽用樹脂組成物は、一般式(2)で表される
ジイモニウム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素
と、波長 750〜900 nmに吸収極大を有し、可視光領域
で実質的に吸収がない第2の近赤外線吸収色素と、それ
らの補色となる有機色素と、透明性樹脂とを少なくとも
含有することを特徴とするものである。これにより、近
赤外線の全波長領域において高度な近赤外線遮蔽性と、
高い可視光透明性を兼備し、透過色のカラーバランスに
も優れた近赤外線遮蔽材料を形成し得る。
【0007】
【化2】 (式中、R は互いに同一若しくは相異なる水素、アルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシ基、フェニル基、ハロゲ
ン化アルキル基より選ばれる基であり、X は過塩素酸イ
オン、弗化硼素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオン、
ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、トリフルオロ酢酸
イオン、ピクリン酸イオン、ベンゼンスルフォン酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオンから選ば
れる陰イオンである)
ル基、アリール基、ヒドロキシ基、フェニル基、ハロゲ
ン化アルキル基より選ばれる基であり、X は過塩素酸イ
オン、弗化硼素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオン、
ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、トリフルオロ酢酸
イオン、ピクリン酸イオン、ベンゼンスルフォン酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオンから選ば
れる陰イオンである)
【0008】そして、請求項2に係る近赤外線遮蔽用樹
脂組成物は、前記第2の近赤外線吸収色素は、前記吸収
極大波長における吸光係数と、波長 450nm、 550nm
および 620nmにおけるそれぞれの吸光係数との比が、
いずれも 8.0以上であることを特徴とする。
脂組成物は、前記第2の近赤外線吸収色素は、前記吸収
極大波長における吸光係数と、波長 450nm、 550nm
および 620nmにおけるそれぞれの吸光係数との比が、
いずれも 8.0以上であることを特徴とする。
【0009】そしてまた、請求項3に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物は、前記ジイモニウム系化合物からなる第
1の近赤外線吸収色素の融点は、190 ℃以上であること
を特徴とする。
用樹脂組成物は、前記ジイモニウム系化合物からなる第
1の近赤外線吸収色素の融点は、190 ℃以上であること
を特徴とする。
【0010】そしてまた、請求項4に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物は、前記第2の近赤外線吸収色素は、フタ
ロシアニン系色素であることを特徴とする。
用樹脂組成物は、前記第2の近赤外線吸収色素は、フタ
ロシアニン系色素であることを特徴とする。
【0011】そしてまた、請求項5に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物は、前記透明性樹脂が、ガラス転移点が 7
0 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂のい
ずれかであることを特徴とする。
用樹脂組成物は、前記透明性樹脂が、ガラス転移点が 7
0 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂のい
ずれかであることを特徴とする。
【0012】また、請求項6に係る近赤外線遮蔽用積層
体は、請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用い
て形成された近赤外線遮蔽層が透明性基体上に積層され
た近赤外線遮蔽用積層体であって、波長 800〜 1100 n
mにおける近赤外線の透過率が 20 %以下、波長 450n
m、 550nm及び 620nmにおける可視光線透過率がい
ずれも 65 %以上、L* a* b* 表色系における色調が
−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3であることを特徴と
するものである。これにより、近赤外線の全波長領域に
おいて高度な近赤外線遮蔽性と、高い可視光透明性を兼
備し、透過色のカラーバランスにも優れ、例えばプラズ
マディスプレー用フィルターや熱線遮蔽用フィルター等
に用いて好適な積層体となる。
体は、請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用い
て形成された近赤外線遮蔽層が透明性基体上に積層され
た近赤外線遮蔽用積層体であって、波長 800〜 1100 n
mにおける近赤外線の透過率が 20 %以下、波長 450n
m、 550nm及び 620nmにおける可視光線透過率がい
ずれも 65 %以上、L* a* b* 表色系における色調が
−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3であることを特徴と
するものである。これにより、近赤外線の全波長領域に
おいて高度な近赤外線遮蔽性と、高い可視光透明性を兼
備し、透過色のカラーバランスにも優れ、例えばプラズ
マディスプレー用フィルターや熱線遮蔽用フィルター等
に用いて好適な積層体となる。
【0013】そして、請求項7に係る近赤外線遮蔽用積
層体は、前記透明性基体の裏側に反射防止膜層が形成さ
れ、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける可視
光線透過率がいずれも 68 %以上であることを特徴とす
る。
層体は、前記透明性基体の裏側に反射防止膜層が形成さ
れ、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける可視
光線透過率がいずれも 68 %以上であることを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。ただし、この実施の形態は、発明の趣旨を
より良く理解させるため具体的に説明するものであり、
特に指定のない限り、発明内容を限定するものではな
い。
に説明する。ただし、この実施の形態は、発明の趣旨を
より良く理解させるため具体的に説明するものであり、
特に指定のない限り、発明内容を限定するものではな
い。
【0015】〔構成〕 「近赤外線吸収用樹脂組成物」この実施形態の近赤外線
吸収用組成物に用いられるジイモニウム系化合物は、例
えば特公昭 43 −25335 号公報に開示されているような
一般式(2) で表される化合物で、R はメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、アリール
基、ヒドロキシル基等であり、X は過塩素酸イオン、弗
化硼素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオン、ヘキサフ
ルオロアンチモン酸イオン等であり、具体的には N,N,
N',N'−テトラキス(p −ジエチルアミノフェニル)−p
−ベンゾキノン−ビス(イモニウム)の塩等が例示で
きる。これらは適宜合成して使用することもできるが、
市販品を使用することも可能である。
吸収用組成物に用いられるジイモニウム系化合物は、例
えば特公昭 43 −25335 号公報に開示されているような
一般式(2) で表される化合物で、R はメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、アリール
基、ヒドロキシル基等であり、X は過塩素酸イオン、弗
化硼素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオン、ヘキサフ
ルオロアンチモン酸イオン等であり、具体的には N,N,
N',N'−テトラキス(p −ジエチルアミノフェニル)−p
−ベンゾキノン−ビス(イモニウム)の塩等が例示で
きる。これらは適宜合成して使用することもできるが、
市販品を使用することも可能である。
【0016】これらのジイモニウム系化合物は、波長 9
00〜 1100 nmの近赤外線領域に、モル光係数が 10 万
程度の強い吸収性を有し、波長 400〜 500nmの可視光
領域に若干吸収が有るため黄褐色〜緑色の透過色を呈す
るものの、可視光透光性が他の近赤外線吸収色素よりも
優れているため、本実施形態の近赤外線遮蔽用樹脂組成
物には、必須の成分である。
00〜 1100 nmの近赤外線領域に、モル光係数が 10 万
程度の強い吸収性を有し、波長 400〜 500nmの可視光
領域に若干吸収が有るため黄褐色〜緑色の透過色を呈す
るものの、可視光透光性が他の近赤外線吸収色素よりも
優れているため、本実施形態の近赤外線遮蔽用樹脂組成
物には、必須の成分である。
【0017】前記ジイモニウム系化合物の配合量は、該
化合物を含有する近赤外線吸収用樹脂組成物の乾燥後の
近赤外線遮蔽層の厚みに依存するが、実用上十分な近赤
外線遮蔽性を発現するためには、波長 900〜 1000 nm
の近赤外線透過率が 20 % 以下になるようにする必要が
ある。そのためには、近赤外線遮蔽層の厚みを 5〜 50
μm程度として設計する場合には、透明樹脂 100重量部
に対する該化合物の配合量は、 0.5〜5.0 重量部程度と
すればよい。透明樹脂に対する該化合物の過剰の配合
は、近赤外線遮蔽層中での該化合物の偏析や可視光透明
性を低下させるので好ましくない。
化合物を含有する近赤外線吸収用樹脂組成物の乾燥後の
近赤外線遮蔽層の厚みに依存するが、実用上十分な近赤
外線遮蔽性を発現するためには、波長 900〜 1000 nm
の近赤外線透過率が 20 % 以下になるようにする必要が
ある。そのためには、近赤外線遮蔽層の厚みを 5〜 50
μm程度として設計する場合には、透明樹脂 100重量部
に対する該化合物の配合量は、 0.5〜5.0 重量部程度と
すればよい。透明樹脂に対する該化合物の過剰の配合
は、近赤外線遮蔽層中での該化合物の偏析や可視光透明
性を低下させるので好ましくない。
【0018】当該近赤外線遮蔽層に実用的な耐久性を付
与するには、前記ジイモニウム系化合物は融点が 190℃
以上のものを使用することが望ましい。融点が 190℃以
下のものは、高温高湿度下において変質し易く、 190℃
以上のものは、後述の好適な樹脂種の選択と併せて、実
用上良好な耐久性を得ることができる。
与するには、前記ジイモニウム系化合物は融点が 190℃
以上のものを使用することが望ましい。融点が 190℃以
下のものは、高温高湿度下において変質し易く、 190℃
以上のものは、後述の好適な樹脂種の選択と併せて、実
用上良好な耐久性を得ることができる。
【0019】実用上十分な近赤外線遮蔽性を発現するた
め波長 800〜900 nmの近赤外線透過率を 20 % 以下に
するために、近赤外線吸収用樹脂組成物に添加する第2
の近赤外線吸収色素として、 750〜900 nmに吸収極大
を有し、可視光領域に実質的に吸収がない、例えば、そ
の吸収極大波長における吸収係数と、波長 450nm(青
色光の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)及び
620nm(赤色光の中心波長)におけるそれぞれの吸光
係数との比が、いずれも 8.0以上である1種又は2種以
上の近赤外線吸収色素を用いる。
め波長 800〜900 nmの近赤外線透過率を 20 % 以下に
するために、近赤外線吸収用樹脂組成物に添加する第2
の近赤外線吸収色素として、 750〜900 nmに吸収極大
を有し、可視光領域に実質的に吸収がない、例えば、そ
の吸収極大波長における吸収係数と、波長 450nm(青
色光の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)及び
620nm(赤色光の中心波長)におけるそれぞれの吸光
係数との比が、いずれも 8.0以上である1種又は2種以
上の近赤外線吸収色素を用いる。
【0020】前記吸光係数の比のいずれかが 8.0以下で
あるときは、実用上必要とされる 800〜900 nmの近赤
外線透過率を 20 %以下とした場合、波長 450nm(青
色光の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)、及
び 620nm(赤色光の中心波長)における可視光線透過
率のいずれかが 65 %以下となり、この可視光透過率の
低下に起因して、近赤外線吸収層の透過光が着色するの
で好ましくない。一方、いずれの吸光係数の比も 8.0以
上であると、このような不都合がなく、更に、後述の反
射防止膜層を併用する近赤外線遮蔽用積層体として好適
な 68 %以上の可視光線透過率を得ることができるので
好ましい。
あるときは、実用上必要とされる 800〜900 nmの近赤
外線透過率を 20 %以下とした場合、波長 450nm(青
色光の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)、及
び 620nm(赤色光の中心波長)における可視光線透過
率のいずれかが 65 %以下となり、この可視光透過率の
低下に起因して、近赤外線吸収層の透過光が着色するの
で好ましくない。一方、いずれの吸光係数の比も 8.0以
上であると、このような不都合がなく、更に、後述の反
射防止膜層を併用する近赤外線遮蔽用積層体として好適
な 68 %以上の可視光線透過率を得ることができるので
好ましい。
【0021】750〜900 nmに吸収極大を有し、その吸
収極大波長における吸収係数と、波長 450nm(青色光
の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)及び 620
nm(赤色光の中心波長)におけるそれぞれの吸光係数
との比が、いずれも 8.0以上である近赤外線吸収色素と
しては、例えば、ジチオールニッケル錯体系化合物、イ
ンドリウム系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタ
ロシアニン系化合物等が挙げられる。特に、フタロシア
ニン系化合物及びナフタロシアニン系化合物は、一般的
に耐久性に優れており、好適に用いることができるが、
後者はより高価であるため、前者がより好適に用いられ
る。
収極大波長における吸収係数と、波長 450nm(青色光
の中心波長)、 550nm(緑色光の中心波長)及び 620
nm(赤色光の中心波長)におけるそれぞれの吸光係数
との比が、いずれも 8.0以上である近赤外線吸収色素と
しては、例えば、ジチオールニッケル錯体系化合物、イ
ンドリウム系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタ
ロシアニン系化合物等が挙げられる。特に、フタロシア
ニン系化合物及びナフタロシアニン系化合物は、一般的
に耐久性に優れており、好適に用いることができるが、
後者はより高価であるため、前者がより好適に用いられ
る。
【0022】近年、フタロシアニン骨格にフェニル基等
の共役π電子系置換基を導入したり、アルコキシ基等の
電子供与性置換基を多数導入することにより、近赤外線
領域に吸収極大を有するフタロシアニン系化合物が多数
提案されており、なかでも、次のような一般式(3)で
表されるフタロシアニン系化合物は、上記吸光係数の比
が各々 8.0以上となるため、好適に用いることができ
る。
の共役π電子系置換基を導入したり、アルコキシ基等の
電子供与性置換基を多数導入することにより、近赤外線
領域に吸収極大を有するフタロシアニン系化合物が多数
提案されており、なかでも、次のような一般式(3)で
表されるフタロシアニン系化合物は、上記吸光係数の比
が各々 8.0以上となるため、好適に用いることができ
る。
【0023】
【化3】 (ただし、式中、MはSnCl2 、Aは置換可能な炭素
原子数1〜8個の範囲の直鎖および分鎖状のアルコキシ
基がオルソ位あるいはパラ位に少なくとも1個置換され
ているアニリノ基を表す)
原子数1〜8個の範囲の直鎖および分鎖状のアルコキシ
基がオルソ位あるいはパラ位に少なくとも1個置換され
ているアニリノ基を表す)
【0024】この実施形態に係る近赤外線遮蔽用樹脂組
成物に用いる有機色素としては、前記第1および第2の
近赤外線吸収色素の混合物の黄緑系の透過色に対して補
色となる、即ち青、紫、赤系の1種又は2種以上の有機
染料、或いは有機顔料を組合せて用いる。有機染料で
は、後述の樹脂を溶解できるケトン類、エステル類、及
び芳香族系溶剤に可溶性のある油溶性染料又は有機溶剤
可溶性染料を用いることができる。有機顔料では、アゾ
系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ジオキサジン
系等を用いることができる。
成物に用いる有機色素としては、前記第1および第2の
近赤外線吸収色素の混合物の黄緑系の透過色に対して補
色となる、即ち青、紫、赤系の1種又は2種以上の有機
染料、或いは有機顔料を組合せて用いる。有機染料で
は、後述の樹脂を溶解できるケトン類、エステル類、及
び芳香族系溶剤に可溶性のある油溶性染料又は有機溶剤
可溶性染料を用いることができる。有機顔料では、アゾ
系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ジオキサジン
系等を用いることができる。
【0025】前記の有機色素の内では、耐久性の点で有
機顔料を用いることが望ましい。その使用方法として
は、近赤外線遮蔽層の透過色を中性色化する所定の有機
顔料を、樹脂組成物中に配合分散して使用する。尚、 分
散顔料の近赤外線遮蔽層中での平均粒子径は、0.05〜1
μmの範囲であることが、近赤外線遮蔽層の透明性、発
色性、耐光性、及び近赤外線遮蔽用樹脂組成物の経時安
定性の点で好ましい。
機顔料を用いることが望ましい。その使用方法として
は、近赤外線遮蔽層の透過色を中性色化する所定の有機
顔料を、樹脂組成物中に配合分散して使用する。尚、 分
散顔料の近赤外線遮蔽層中での平均粒子径は、0.05〜1
μmの範囲であることが、近赤外線遮蔽層の透明性、発
色性、耐光性、及び近赤外線遮蔽用樹脂組成物の経時安
定性の点で好ましい。
【0026】この実施形態に係る近赤外線遮蔽用樹脂組
成物に用いる、塗膜形成用の透明樹脂は、ガラス転移点
が 70 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂
のいずれかであることが望ましい。透明樹脂のガラス転
移点が 70 ℃未満であると、70 ℃以上の高温に長時間
曝された場合、樹脂が軟化すると同時に近赤外線遮蔽層
中のジイモニウム系化合物が変質を受け易く、カラーバ
ランスが損なわれたり、近赤外線の遮蔽性が低下する
等、長期の安定性に影響を与える。一方、ガラス転移点
が 70 ℃以上であると、熱による色素、特にジイモニウ
ム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素の変質を抑
制することができる。このような要件を満たす樹脂とし
ては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリ
ル系樹脂等が挙げられるが、塩基性染料であるジイモニ
ウム系化合物の染着性の点から、アクリル系樹脂、メタ
クリル系樹脂が好適に用いられる。
成物に用いる、塗膜形成用の透明樹脂は、ガラス転移点
が 70 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂
のいずれかであることが望ましい。透明樹脂のガラス転
移点が 70 ℃未満であると、70 ℃以上の高温に長時間
曝された場合、樹脂が軟化すると同時に近赤外線遮蔽層
中のジイモニウム系化合物が変質を受け易く、カラーバ
ランスが損なわれたり、近赤外線の遮蔽性が低下する
等、長期の安定性に影響を与える。一方、ガラス転移点
が 70 ℃以上であると、熱による色素、特にジイモニウ
ム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素の変質を抑
制することができる。このような要件を満たす樹脂とし
ては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリ
ル系樹脂等が挙げられるが、塩基性染料であるジイモニ
ウム系化合物の染着性の点から、アクリル系樹脂、メタ
クリル系樹脂が好適に用いられる。
【0027】この実施形態に係る近赤外線遮蔽用樹脂組
成物は、前記第1の近赤外線吸収色素と、前記第2の近
赤外線吸収色素と、前記透明樹脂とを、これらを溶解ま
たは分散可能な溶媒に従来公知の方法にて、溶解分散し
て得られる。前記溶媒としては、例えば、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
アセトン、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチル
ホルムアミド、酢酸ブチル、トルエン等を例示すること
ができ、これらを単独で、または混合して好適に用いる
ことができる。
成物は、前記第1の近赤外線吸収色素と、前記第2の近
赤外線吸収色素と、前記透明樹脂とを、これらを溶解ま
たは分散可能な溶媒に従来公知の方法にて、溶解分散し
て得られる。前記溶媒としては、例えば、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
アセトン、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチル
ホルムアミド、酢酸ブチル、トルエン等を例示すること
ができ、これらを単独で、または混合して好適に用いる
ことができる。
【0028】「近赤外線遮蔽用積層体」この実施形態に
係る近赤外線遮蔽用積層体は、前記の近赤外線遮蔽用樹
脂組成物を用いて形成された近赤外線遮蔽層が透明性フ
ィルム等の透明性基体上に積層された近赤外線遮蔽積層
体であって、波長 800〜 1100 nmにおける近赤外線の
透過率が 20 %以下、波長 450nm、 550nm及び 620
nmにおける可視光線透過率がいずれも 65 %以上であ
り、L* a* b* 表色系における色調が−3≦a * ≦3
かつ−3≦b* ≦3という優れたカラーバランスを備え
ている。
係る近赤外線遮蔽用積層体は、前記の近赤外線遮蔽用樹
脂組成物を用いて形成された近赤外線遮蔽層が透明性フ
ィルム等の透明性基体上に積層された近赤外線遮蔽積層
体であって、波長 800〜 1100 nmにおける近赤外線の
透過率が 20 %以下、波長 450nm、 550nm及び 620
nmにおける可視光線透過率がいずれも 65 %以上であ
り、L* a* b* 表色系における色調が−3≦a * ≦3
かつ−3≦b* ≦3という優れたカラーバランスを備え
ている。
【0029】前記の近赤外線遮蔽層は、バーコーター、
グラビアリバースコーター、スリットダイコーター等の
通常の塗工装置を用いて、前記の近赤外線遮蔽用樹脂組
成物を透明性基体上に塗布して溶剤を乾燥蒸発させて形
成されたものである。前記透明性基体は、前記近赤外線
遮蔽用樹脂組成物を積層した場合に透光性に支障がない
ものであれば特に限定されるものではなく、例えばガラ
ス、透明性フィルムが、なかでも生産性、耐久性、耐溶
剤性等の点からポリエチレンテレフタレート(以下、
「PET」と略記する)フィルムが好適に用いられる。
フィルムの厚みは 50 〜 200μmが、作業性、ヘイズの
面で好ましい。
グラビアリバースコーター、スリットダイコーター等の
通常の塗工装置を用いて、前記の近赤外線遮蔽用樹脂組
成物を透明性基体上に塗布して溶剤を乾燥蒸発させて形
成されたものである。前記透明性基体は、前記近赤外線
遮蔽用樹脂組成物を積層した場合に透光性に支障がない
ものであれば特に限定されるものではなく、例えばガラ
ス、透明性フィルムが、なかでも生産性、耐久性、耐溶
剤性等の点からポリエチレンテレフタレート(以下、
「PET」と略記する)フィルムが好適に用いられる。
フィルムの厚みは 50 〜 200μmが、作業性、ヘイズの
面で好ましい。
【0030】前記近赤外線遮蔽用積層体には、反射防止
膜層が更に積層されてなることが好ましい。前記近赤外
線遮蔽層と前記反射防止膜層の積層順位は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、図1に示されるように反射
防止膜層―透明性基体―近赤外線遮蔽層の順でもよく、
更には、透明性基体―近赤外線遮蔽層―反射防止膜層の
順であってもよい。しかし、反射防止効果の点からは、
反射防止膜層―透明基体―近赤外線遮蔽層の順に積層さ
れたものがよく、近赤外線遮蔽用積層体として実用的な
68 %以上の可視光線透過率を得ることができる。
膜層が更に積層されてなることが好ましい。前記近赤外
線遮蔽層と前記反射防止膜層の積層順位は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、図1に示されるように反射
防止膜層―透明性基体―近赤外線遮蔽層の順でもよく、
更には、透明性基体―近赤外線遮蔽層―反射防止膜層の
順であってもよい。しかし、反射防止効果の点からは、
反射防止膜層―透明基体―近赤外線遮蔽層の順に積層さ
れたものがよく、近赤外線遮蔽用積層体として実用的な
68 %以上の可視光線透過率を得ることができる。
【0031】前記の反射防止膜は、少なくとも透明性樹
脂基体の屈折率よりも低い屈折率を有する透明性薄膜か
らなり、用いる透明性基体の種類にもよるが、PET樹
脂フィルムを用いる場合には、その屈折率は 1.5以下で
あることが望ましく、それにより、PET樹脂フィルム
と空気の界面で生ずる透過光の反射損失を凡そ 3%程度
低減できる。
脂基体の屈折率よりも低い屈折率を有する透明性薄膜か
らなり、用いる透明性基体の種類にもよるが、PET樹
脂フィルムを用いる場合には、その屈折率は 1.5以下で
あることが望ましく、それにより、PET樹脂フィルム
と空気の界面で生ずる透過光の反射損失を凡そ 3%程度
低減できる。
【0032】更に、前記反射防止膜層は、透明性ハード
コート層、 透明性低屈折率中間層、透明導電性高屈折率
層、透明性低屈折率層とを順次積層したものであること
が望ましく、これにより、透明性基体と空気の界面で生
ずる透過光の反射損失を凡そ4%程度低減でき、近赤外
線遮蔽用積層体としてより望ましい 70 %以上の可視光
線透過率を得ることができるとともに、該反射防止膜の
表面にハードコート性、帯電防止性、電磁波シールド
性、防汚性等を付与できるため有効である。
コート層、 透明性低屈折率中間層、透明導電性高屈折率
層、透明性低屈折率層とを順次積層したものであること
が望ましく、これにより、透明性基体と空気の界面で生
ずる透過光の反射損失を凡そ4%程度低減でき、近赤外
線遮蔽用積層体としてより望ましい 70 %以上の可視光
線透過率を得ることができるとともに、該反射防止膜の
表面にハードコート性、帯電防止性、電磁波シールド
性、防汚性等を付与できるため有効である。
【0033】この実施形態に係る近赤外線遮蔽用積層体
は、プラズマディスプレイ用光学フィルター、熱線遮蔽
フィルター等の各種光学フィルターとして使用する場合
は、ガラス板、透明性硬質樹脂基板等の透明性硬質基板
に貼付して使用されるため、図1に示されるように、前
記近赤外線遮蔽層上には透明性粘着組成物よりなる透明
性粘着層を設けることが好ましい。
は、プラズマディスプレイ用光学フィルター、熱線遮蔽
フィルター等の各種光学フィルターとして使用する場合
は、ガラス板、透明性硬質樹脂基板等の透明性硬質基板
に貼付して使用されるため、図1に示されるように、前
記近赤外線遮蔽層上には透明性粘着組成物よりなる透明
性粘着層を設けることが好ましい。
【0034】この透明性粘着組成物は、耐久性の点でア
クリル系粘着組成物であることが好ましく、又、ジイモ
ニウム系化合物及び近赤外線吸収色素の耐光性劣化を抑
制するため、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系
等の紫外線吸収剤を含有することが好ましい。該粘着層
にはポリエチレン、PET等の離型性の保護フィルムを
貼付しておくことが、各種の光学フィルターの製造時の
作業性の点で好ましい。
クリル系粘着組成物であることが好ましく、又、ジイモ
ニウム系化合物及び近赤外線吸収色素の耐光性劣化を抑
制するため、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系
等の紫外線吸収剤を含有することが好ましい。該粘着層
にはポリエチレン、PET等の離型性の保護フィルムを
貼付しておくことが、各種の光学フィルターの製造時の
作業性の点で好ましい。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を掲げ、本発明を具
体的に説明する。尚、各実施例及び比較例で用いた近赤
外線遮蔽フィルムの光学特性の測定方法は次の通りであ
る。 (分光透過率の測定)日本分光(株) 製分光光度計V-57
0 を用い、各試料の波長 450nm、 550nm、 620n
m、 800nm、 900nm、 1000 nm、 1100 nmにお
ける透過率を、室内の空気の透過率を比較対照として測
定した。 (色調の測定)東京電色工業(株) 製カラーアナライザ
ー TOPSCAN TC-1800-MK を用い、各試料の L* a* b* 表
色系の a* 値、 b* 値を、標準光としてC光源、2度視
野にて測定した。
体的に説明する。尚、各実施例及び比較例で用いた近赤
外線遮蔽フィルムの光学特性の測定方法は次の通りであ
る。 (分光透過率の測定)日本分光(株) 製分光光度計V-57
0 を用い、各試料の波長 450nm、 550nm、 620n
m、 800nm、 900nm、 1000 nm、 1100 nmにお
ける透過率を、室内の空気の透過率を比較対照として測
定した。 (色調の測定)東京電色工業(株) 製カラーアナライザ
ー TOPSCAN TC-1800-MK を用い、各試料の L* a* b* 表
色系の a* 値、 b* 値を、標準光としてC光源、2度視
野にて測定した。
【0036】〔実施例1〕 (近赤外線遮蔽用組成物の調製)第1の近赤外線吸収色
素であるジイモニウム系化合物としてN,N,N',N' −テト
ラキス(p −ジエチルアミノフェニル)−p −ベンゾキ
ノン−ビス(イモニウム)のヘキサフルオロアンチモン
酸塩である日本化薬(株) 製IRG-022 (融点200℃)を
2重量部、第2の近赤外線吸収色素としてフタロシアニ
ン系色素である(株) 日本触媒製イーエクスカラー810K
(吸収極大波長と 450nm、 550nm及び620nmにお
ける最大吸光係数の比が各々、10.2、8.3 、9.1 )を 1
重量部、有機色素としてチバスペシャルティケミカルズ
(株) 製マイクロリス B-K及びA3R-K を各 0.1重量部、
及び三菱レイヨン(株) 製アクリル樹脂ダイヤナールBR
-80(ガラス転移点 105℃): 100重量部を、メチルエ
チルケトンとトルエンの混合溶剤(混合重量比50:50)
に溶解混合した樹脂組成物を調製した。
素であるジイモニウム系化合物としてN,N,N',N' −テト
ラキス(p −ジエチルアミノフェニル)−p −ベンゾキ
ノン−ビス(イモニウム)のヘキサフルオロアンチモン
酸塩である日本化薬(株) 製IRG-022 (融点200℃)を
2重量部、第2の近赤外線吸収色素としてフタロシアニ
ン系色素である(株) 日本触媒製イーエクスカラー810K
(吸収極大波長と 450nm、 550nm及び620nmにお
ける最大吸光係数の比が各々、10.2、8.3 、9.1 )を 1
重量部、有機色素としてチバスペシャルティケミカルズ
(株) 製マイクロリス B-K及びA3R-K を各 0.1重量部、
及び三菱レイヨン(株) 製アクリル樹脂ダイヤナールBR
-80(ガラス転移点 105℃): 100重量部を、メチルエ
チルケトンとトルエンの混合溶剤(混合重量比50:50)
に溶解混合した樹脂組成物を調製した。
【0037】(反射防止膜の形成) 1) 透明性ハードコート層の積層 東亜合成(株) 製アクリル系紫外線硬化樹脂 UV-3701:
14重量部に、日本アエロジル(株) 製二酸化珪素微粉末
Aerosil 1200:21重量部と、プロピレングリコール: 6
5 重量部を混合し、超音波ホモジナイザーで 10 分間分
散処理して調製した塗料を、東洋紡績(株) 製PET樹
脂フィルムコスモシャインA-4300(100μm厚)上に、
乾燥後の膜厚が 5μmとなるよう塗布し、80℃で 1分間
乾燥し、高圧水銀灯の紫外線照射装置を用いて、150 m
j/cm2 の紫外線を照射して、透明性ハードコート層
を積層した。
14重量部に、日本アエロジル(株) 製二酸化珪素微粉末
Aerosil 1200:21重量部と、プロピレングリコール: 6
5 重量部を混合し、超音波ホモジナイザーで 10 分間分
散処理して調製した塗料を、東洋紡績(株) 製PET樹
脂フィルムコスモシャインA-4300(100μm厚)上に、
乾燥後の膜厚が 5μmとなるよう塗布し、80℃で 1分間
乾燥し、高圧水銀灯の紫外線照射装置を用いて、150 m
j/cm2 の紫外線を照射して、透明性ハードコート層
を積層した。
【0038】2) 透明性低屈折率中間層の積層 テトラエトキシシラン: 4重量部と、0.1 規定の硝酸水
溶液:0.1 重量部、純水:3 重量部、エタノール:8 重
量部を混合した溶液に、日本アエロジル(株)製二酸化
珪素微粉末Aerosil 1200:2 重量部と、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル: 10 重量部、メタノール:
72 重量部を添加混合して、超音波ホモジナイザーで 1
0 分間分散処理して調製した塗料を、前記透明性ハード
コート層上に乾燥後の膜厚が 0.1μmとなるよう塗布
し、100 ℃で1分間乾燥し、透明性低屈折率中間層を積
層した。
溶液:0.1 重量部、純水:3 重量部、エタノール:8 重
量部を混合した溶液に、日本アエロジル(株)製二酸化
珪素微粉末Aerosil 1200:2 重量部と、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル: 10 重量部、メタノール:
72 重量部を添加混合して、超音波ホモジナイザーで 1
0 分間分散処理して調製した塗料を、前記透明性ハード
コート層上に乾燥後の膜厚が 0.1μmとなるよう塗布
し、100 ℃で1分間乾燥し、透明性低屈折率中間層を積
層した。
【0039】3) 透明性高屈折率導電層の積層 テトラエトキシシラン:2 重量部と、0.1 規定の硝酸水
溶液:0.1 重量部、純水:2 重量部、エタノール:4 重
量部を混合した溶液に、住友大阪セメント(株) 製の平
均粒子径 5nm〜 15 nmのATO 微粉末:2 重量部と、
プロピレングリコールモノメチルエーテル:10重量部、
メタノール:80重量部を添加混合して、超音波ホモジナ
イザーで10分間分散処理して調製した塗料を、前記透明
性低屈折率中間層上に乾燥後の膜厚が0.1 μmとなるよ
う塗布し、100 ℃で1 分間乾燥し、透明性高屈折率導電
層を積層した。
溶液:0.1 重量部、純水:2 重量部、エタノール:4 重
量部を混合した溶液に、住友大阪セメント(株) 製の平
均粒子径 5nm〜 15 nmのATO 微粉末:2 重量部と、
プロピレングリコールモノメチルエーテル:10重量部、
メタノール:80重量部を添加混合して、超音波ホモジナ
イザーで10分間分散処理して調製した塗料を、前記透明
性低屈折率中間層上に乾燥後の膜厚が0.1 μmとなるよ
う塗布し、100 ℃で1 分間乾燥し、透明性高屈折率導電
層を積層した。
【0040】4) 透明性低屈折率層の積層 テトラメトキシシラン:8 重量部と、0.1 規定の硝酸水
溶液:0.2 重量部、純水:9 重量部、メタノール:73重
量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル:10重
量部、更に東レダウコーニング(株) 製シリコンオイル
SF8427:0.2 重量部を混合して調製した塗料を、前記透
明性高屈折率導電層上に乾燥後の膜厚が0.1 μmとなる
よう塗布し、100 ℃で10分間乾燥し、透明性低屈折率層
を形成して、4 層構成からなる反射防止膜を積層した。
溶液:0.2 重量部、純水:9 重量部、メタノール:73重
量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル:10重
量部、更に東レダウコーニング(株) 製シリコンオイル
SF8427:0.2 重量部を混合して調製した塗料を、前記透
明性高屈折率導電層上に乾燥後の膜厚が0.1 μmとなる
よう塗布し、100 ℃で10分間乾燥し、透明性低屈折率層
を形成して、4 層構成からなる反射防止膜を積層した。
【0041】(近赤外線遮蔽層の塗工)上記の反射防止
膜層を積層したPET樹脂フィルムの裏面側に、ジイモ
ニウム系化合物を含む近赤外線遮蔽用樹脂組成物を、乾
燥後の膜厚が15μmとなるように塗工して近赤外線遮蔽
層を積層し、実施例1の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外
線遮蔽フィルム)を得た。
膜層を積層したPET樹脂フィルムの裏面側に、ジイモ
ニウム系化合物を含む近赤外線遮蔽用樹脂組成物を、乾
燥後の膜厚が15μmとなるように塗工して近赤外線遮蔽
層を積層し、実施例1の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外
線遮蔽フィルム)を得た。
【0042】この近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽
フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に記し
た。また、この近赤外線遮蔽用積層体の耐湿性試験、耐
熱性試験及び耐光性試験(以下、これらを「耐久性試
験」と総称する場合がある)を、それぞれ次の方法によ
り実施したところ、いずれの試験項目においても、分光
透過率、a* 、及びb * の各変化量が2ポイント未満で
あり優れた耐久性を示した。
フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に記し
た。また、この近赤外線遮蔽用積層体の耐湿性試験、耐
熱性試験及び耐光性試験(以下、これらを「耐久性試
験」と総称する場合がある)を、それぞれ次の方法によ
り実施したところ、いずれの試験項目においても、分光
透過率、a* 、及びb * の各変化量が2ポイント未満で
あり優れた耐久性を示した。
【0043】(耐湿性の評価)東京理化器械(株)製恒
温恒湿試験器KCH-1000を用い、温度60℃、相対湿度90%
RHに設定し、500 時間試験後の各試料の波長 450n
m、 550nm、 620nm、800 nm、900 nm、1000n
m、1100nmの分光透過率、a* 、b* の各変化量を測
定した。
温恒湿試験器KCH-1000を用い、温度60℃、相対湿度90%
RHに設定し、500 時間試験後の各試料の波長 450n
m、 550nm、 620nm、800 nm、900 nm、1000n
m、1100nmの分光透過率、a* 、b* の各変化量を測
定した。
【0044】(耐熱性の評価)いすゞ製作所(株)社製
定温恒温器を用い、温度80℃に設定し、500 時間試験後
の各試料の波長 450 nm、 550nm、 620nm、 800
nm、 900nm、1000nm、1100nmの分光透過率、a
* 、b* の各変化量を測定した。
定温恒温器を用い、温度80℃に設定し、500 時間試験後
の各試料の波長 450 nm、 550nm、 620nm、 800
nm、 900nm、1000nm、1100nmの分光透過率、a
* 、b* の各変化量を測定した。
【0045】(耐光性の評価)ヘレウス(株) 製キセノ
ンフェードメータSUNTEST CPS+を用いて、照度 500w/
m2 、黒体表面温度 63 ℃に設定して、500 時間試験後
の各試料の波長 450nm、 550nm、 620nm、 800n
m、 900nm、1000nm、1100nmの分光透過率、
a* 、b* の各変化量を測定した。なお、この耐光性評
価用の試料としては、厚さ 3mmのソーダライムガラス
基板に、紫外線防止剤としてチバスペシャルティケミカ
ルズ(株)製 TINUVIN 384: 3重量%と、酸化防止剤と
して同社製 IRGANOX-1010 : 1 重量%と、東洋インキ製
造(株)製アクリル系粘着剤 オリハ゛イン BPS5448 : 96 重
量%を含有するアクリル系粘着層(乾燥後の膜厚が 25
μm)を介して前記の近赤外線遮蔽フィルムを貼付した
ものを使用し、ソーダライムガラス基板側から紫外線を
照射するよう配置して評価した。
ンフェードメータSUNTEST CPS+を用いて、照度 500w/
m2 、黒体表面温度 63 ℃に設定して、500 時間試験後
の各試料の波長 450nm、 550nm、 620nm、 800n
m、 900nm、1000nm、1100nmの分光透過率、
a* 、b* の各変化量を測定した。なお、この耐光性評
価用の試料としては、厚さ 3mmのソーダライムガラス
基板に、紫外線防止剤としてチバスペシャルティケミカ
ルズ(株)製 TINUVIN 384: 3重量%と、酸化防止剤と
して同社製 IRGANOX-1010 : 1 重量%と、東洋インキ製
造(株)製アクリル系粘着剤 オリハ゛イン BPS5448 : 96 重
量%を含有するアクリル系粘着層(乾燥後の膜厚が 25
μm)を介して前記の近赤外線遮蔽フィルムを貼付した
ものを使用し、ソーダライムガラス基板側から紫外線を
照射するよう配置して評価した。
【0046】更に、この近赤外線遮蔽用積層体(近赤外
線遮蔽フィルム)を、プラズマディスプレイパネル表面
に貼付したところ、テレビジョン等のリモートコントロ
ールシステムが全く誤動作を示さなかった。また、室内
の蛍光灯の映り込みが少なく、視認性に優れていた。こ
れに対して、近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィ
ルム)を貼付していないプラズマディスプレイパネルの
近傍 5m以内に設置したテレビジョン等のリモートコン
トロールシステムが異常動作をした。また、室内の蛍光
灯の映り込みが多く、視認性に劣っており、指紋等の表
面の汚れを除去するのが困難であった。
線遮蔽フィルム)を、プラズマディスプレイパネル表面
に貼付したところ、テレビジョン等のリモートコントロ
ールシステムが全く誤動作を示さなかった。また、室内
の蛍光灯の映り込みが少なく、視認性に優れていた。こ
れに対して、近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィ
ルム)を貼付していないプラズマディスプレイパネルの
近傍 5m以内に設置したテレビジョン等のリモートコン
トロールシステムが異常動作をした。また、室内の蛍光
灯の映り込みが多く、視認性に劣っており、指紋等の表
面の汚れを除去するのが困難であった。
【0047】〔実施例2〕 (近赤外線遮蔽塗料の調製)実施例1と同様に近赤外線
遮蔽用組成物を調製した。 (近赤外線遮蔽層の塗工)上記の近赤外線遮蔽用樹脂組
成物を、東洋紡績(株) 製PET樹脂フィルムコスモシ
ャインA-4300(100 μm厚)上に、乾燥後の膜厚が15μ
mとなるよう塗工して近赤外線遮蔽層を形成した。
遮蔽用組成物を調製した。 (近赤外線遮蔽層の塗工)上記の近赤外線遮蔽用樹脂組
成物を、東洋紡績(株) 製PET樹脂フィルムコスモシ
ャインA-4300(100 μm厚)上に、乾燥後の膜厚が15μ
mとなるよう塗工して近赤外線遮蔽層を形成した。
【0048】(反射防止膜の形成)上記の近赤外線遮蔽
層を形成したPET樹脂フィルムの裏面側に、JSR(株)
製オプスターJN7200(屈折率1.38)を乾燥後の膜厚が0.
1 μmとなるよう塗工して反射防止膜を形成し、実施例
2の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を
得た。
層を形成したPET樹脂フィルムの裏面側に、JSR(株)
製オプスターJN7200(屈折率1.38)を乾燥後の膜厚が0.
1 μmとなるよう塗工して反射防止膜を形成し、実施例
2の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を
得た。
【0049】また、この近赤外線遮蔽用積層体(近赤外
線遮蔽フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に
記した。更に、この近赤外線遮蔽用積層体の耐久性試験
を、実施例1に準じて実施したところ、いずれの試験項
目においても、分光透過率、a* 及びb* の各変化量が
2ポイント未満であり優れた耐久性を示した。
線遮蔽フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に
記した。更に、この近赤外線遮蔽用積層体の耐久性試験
を、実施例1に準じて実施したところ、いずれの試験項
目においても、分光透過率、a* 及びb* の各変化量が
2ポイント未満であり優れた耐久性を示した。
【0050】〔実施例3〕 (近赤外線遮蔽用組成物の調製)実施例1と同様に近赤
外線遮蔽用組成物を調製した。 (近赤外線遮蔽層の塗工)上記の近赤外線遮蔽用組成物
を、東洋紡績(株) 製PET樹脂フィルムコスモシャイ
ンA-4300(100 μm厚)上に、乾燥後の膜厚が15μmと
なるよう塗工して近赤外線遮蔽層を形成し、反射防止膜
が積層されていない、実施例3の近赤外線遮蔽用積層体
(近赤外線遮蔽フィルム)を得た。
外線遮蔽用組成物を調製した。 (近赤外線遮蔽層の塗工)上記の近赤外線遮蔽用組成物
を、東洋紡績(株) 製PET樹脂フィルムコスモシャイ
ンA-4300(100 μm厚)上に、乾燥後の膜厚が15μmと
なるよう塗工して近赤外線遮蔽層を形成し、反射防止膜
が積層されていない、実施例3の近赤外線遮蔽用積層体
(近赤外線遮蔽フィルム)を得た。
【0051】この近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽
フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に記し
た。また、この近赤外線遮蔽用積層体の耐久性試験を、
実施例1に準じて実施したところ、いずれの試験項目に
おいても、分光透過率、a* 及びb* の各変化量が2ポ
イント未満であり優れた耐久性を示した。
フィルム)の初期光学特性の測定結果を、表1に記し
た。また、この近赤外線遮蔽用積層体の耐久性試験を、
実施例1に準じて実施したところ、いずれの試験項目に
おいても、分光透過率、a* 及びb* の各変化量が2ポ
イント未満であり優れた耐久性を示した。
【0052】〔比較例1〕近赤外線遮蔽用組成物に配合
する第1の近赤外線吸収色素であるジイモニウム系化合
物の代わりに、日本化薬(株) 社製アミニウム系化合物
IRG-002 (融点140 ℃):5 重量部を用いた以外は、実
施例1と同様にして、比較例1の近赤外線遮蔽用積層体
(近赤外線遮蔽フィルム)を得た。この近赤外線遮蔽用
積層体の初期光学特性の測定結果を、表1に記した。
する第1の近赤外線吸収色素であるジイモニウム系化合
物の代わりに、日本化薬(株) 社製アミニウム系化合物
IRG-002 (融点140 ℃):5 重量部を用いた以外は、実
施例1と同様にして、比較例1の近赤外線遮蔽用積層体
(近赤外線遮蔽フィルム)を得た。この近赤外線遮蔽用
積層体の初期光学特性の測定結果を、表1に記した。
【0053】〔比較例2〕近赤外線遮蔽用組成物に配合
する第2の近赤外線吸収色素に、(株) 日本触媒製イー
エクスカラーIR-1(吸収極大波長における吸光係数と、
波長 450nm、 550nm及び 620nmにおけるそれぞれ
の吸光係数との比が、各々、12.3、4.7 、4.9 ):1 重
量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2
の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を得
た。この近赤外線遮蔽用積層体の初期光学特性の測定結
果を、表1に記した。
する第2の近赤外線吸収色素に、(株) 日本触媒製イー
エクスカラーIR-1(吸収極大波長における吸光係数と、
波長 450nm、 550nm及び 620nmにおけるそれぞれ
の吸光係数との比が、各々、12.3、4.7 、4.9 ):1 重
量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2
の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を得
た。この近赤外線遮蔽用積層体の初期光学特性の測定結
果を、表1に記した。
【0054】〔比較例3〕色調調整のための有機色素を
用いなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例3
の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を得
た。この近赤外線遮蔽用積層体の初期光学特性の測定結
果を、表1に記した。
用いなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例3
の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)を得
た。この近赤外線遮蔽用積層体の初期光学特性の測定結
果を、表1に記した。
【0055】
【表1】
【0056】〔評価結果〕実施例1〜3の近赤外線遮蔽
用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性におい
て高度な近赤外線遮蔽性と高い可視光線透過率、良好な
カラーバランスを有していた。また、各耐久性試験後に
おける各光学特性値の変化量がいずれも2 ポイント未満
であり、実用的な耐久性を有していた。
用積層体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性におい
て高度な近赤外線遮蔽性と高い可視光線透過率、良好な
カラーバランスを有していた。また、各耐久性試験後に
おける各光学特性値の変化量がいずれも2 ポイント未満
であり、実用的な耐久性を有していた。
【0057】これに対して、比較例1の近赤外線遮蔽用
積層体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性において
高度な近赤外線遮蔽性を有するものの、カラーバランス
が著しく損なわれており、可視光線透過率が、波長 450
nmにおいて 10 %、波長 620nmにおいて 60 %と低
い値であり、初期の各光学特性値が劣るものであった。
また、比較例2の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽
フィルム)は、初期特性において高度な近赤外線遮蔽性
を有するものの、可視光線透過率が各波長においてそれ
ぞれ約 60 %と低い値であり、初期の各光学特性値が劣
るものであった。更に、比較例3の近赤外線遮蔽用積層
体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性において高度
な近赤外線遮蔽性と高い可視光透過率を有するものの、
黄色味が強く(b* >3)、光学フィルターには不適な
ものであった。
積層体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性において
高度な近赤外線遮蔽性を有するものの、カラーバランス
が著しく損なわれており、可視光線透過率が、波長 450
nmにおいて 10 %、波長 620nmにおいて 60 %と低
い値であり、初期の各光学特性値が劣るものであった。
また、比較例2の近赤外線遮蔽用積層体(近赤外線遮蔽
フィルム)は、初期特性において高度な近赤外線遮蔽性
を有するものの、可視光線透過率が各波長においてそれ
ぞれ約 60 %と低い値であり、初期の各光学特性値が劣
るものであった。更に、比較例3の近赤外線遮蔽用積層
体(近赤外線遮蔽フィルム)は、初期特性において高度
な近赤外線遮蔽性と高い可視光透過率を有するものの、
黄色味が強く(b* >3)、光学フィルターには不適な
ものであった。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明における請求項1
に係る近赤外線遮蔽用樹脂組成物では、一般式(2)で
表されるジイモニウム系化合物からなる第1の近赤外線
吸収色素と、750 〜 900nmに吸収極大を有し、可視光
領域に実質的に吸収がない第2の近赤外線吸収色素と、
それらの補色となる有機色素と、透明性樹脂とを少なく
とも含有することにより、高度な近赤外線遮蔽性と高い
可視光透明性とを兼備し、透過色のカラーバランスに優
れた近赤外線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮蔽用樹脂
組成物を得ることができる。このため、プラズマディス
プレイ用フィルター、熱線遮蔽フィルター等の光学フィ
ルターに供する実用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽用
積層体を形成することができる。
に係る近赤外線遮蔽用樹脂組成物では、一般式(2)で
表されるジイモニウム系化合物からなる第1の近赤外線
吸収色素と、750 〜 900nmに吸収極大を有し、可視光
領域に実質的に吸収がない第2の近赤外線吸収色素と、
それらの補色となる有機色素と、透明性樹脂とを少なく
とも含有することにより、高度な近赤外線遮蔽性と高い
可視光透明性とを兼備し、透過色のカラーバランスに優
れた近赤外線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮蔽用樹脂
組成物を得ることができる。このため、プラズマディス
プレイ用フィルター、熱線遮蔽フィルター等の光学フィ
ルターに供する実用的な耐久性を有する近赤外線遮蔽用
積層体を形成することができる。
【0059】そして、請求項2に係る近赤外線遮蔽用樹
脂組成物では、前記第2の近赤外線吸収色素は、その吸
収極大波長における吸光係数と、波長 450nm、 550n
m及び 620nmにおけるそれぞれの吸光係数との比が、
いずれも 8.0以上であることにより、上記特性を有し、
近赤外線吸収層が透過光を着色することがない、近赤外
線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮蔽用樹脂組成物を得
ることができる。
脂組成物では、前記第2の近赤外線吸収色素は、その吸
収極大波長における吸光係数と、波長 450nm、 550n
m及び 620nmにおけるそれぞれの吸光係数との比が、
いずれも 8.0以上であることにより、上記特性を有し、
近赤外線吸収層が透過光を着色することがない、近赤外
線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮蔽用樹脂組成物を得
ることができる。
【0060】そしてまた、請求項3に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物では、前記ジイモニウム系化合物からなる
第1の近赤外線吸収色素の融点は、190 ℃以上であるこ
とにより、上記特性を有するとともに、実用上良好な耐
久性を有する近赤外線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮
蔽用樹脂組成物を得ることができる。
用樹脂組成物では、前記ジイモニウム系化合物からなる
第1の近赤外線吸収色素の融点は、190 ℃以上であるこ
とにより、上記特性を有するとともに、実用上良好な耐
久性を有する近赤外線遮蔽材料を形成し得る近赤外線遮
蔽用樹脂組成物を得ることができる。
【0061】そしてまた、請求項4に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物では、前記第2の近赤外線吸収色素は、フ
タロシアニン系色素であることにより、上記特性を有す
るとともに、耐久性に優れた近赤外線遮蔽用樹脂組成物
を得ることができる。
用樹脂組成物では、前記第2の近赤外線吸収色素は、フ
タロシアニン系色素であることにより、上記特性を有す
るとともに、耐久性に優れた近赤外線遮蔽用樹脂組成物
を得ることができる。
【0062】そしてまた、請求項5に係る近赤外線遮蔽
用樹脂組成物では、前記透明性樹脂が、ガラス転移点が
70 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂の
いずれかであることにより、熱による色素、特にジイモ
ニウム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素の変質
を抑制することができ、カラーバランスに優れ、近赤外
線遮蔽性に優れ、長期安定性に優れた樹脂組成物を得る
ことができる。
用樹脂組成物では、前記透明性樹脂が、ガラス転移点が
70 ℃以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂の
いずれかであることにより、熱による色素、特にジイモ
ニウム系化合物からなる第1の近赤外線吸収色素の変質
を抑制することができ、カラーバランスに優れ、近赤外
線遮蔽性に優れ、長期安定性に優れた樹脂組成物を得る
ことができる。
【0063】また、請求項6に係る近赤外線遮蔽用積層
体では、請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用
いて形成された近赤外線遮蔽層が透明性基体上に積層さ
れた近赤外線遮蔽用積層体であって、波長 800〜 1100
nmにおける近赤外線の透過率が 20 %以下、波長 450
nm、 550nm及び 620nmにおける可視光線透過率が
いずれも 65 %以上、L* a* b* 表色系における色調
が−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3であることによ
り、高度な近赤外線遮蔽性と高い可視光透過性とを併備
した、透過色のカラーバランスに優れた近赤外線遮蔽用
積層体を得ることができ、この近赤外線遮蔽用積層体は
各種の光学フィルターに用いて好適なものとなる。
体では、請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物を用
いて形成された近赤外線遮蔽層が透明性基体上に積層さ
れた近赤外線遮蔽用積層体であって、波長 800〜 1100
nmにおける近赤外線の透過率が 20 %以下、波長 450
nm、 550nm及び 620nmにおける可視光線透過率が
いずれも 65 %以上、L* a* b* 表色系における色調
が−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3であることによ
り、高度な近赤外線遮蔽性と高い可視光透過性とを併備
した、透過色のカラーバランスに優れた近赤外線遮蔽用
積層体を得ることができ、この近赤外線遮蔽用積層体は
各種の光学フィルターに用いて好適なものとなる。
【0064】そして、請求項7に係る近赤外線遮蔽用積
層体では、前記透明性基体の裏側に反射防止膜層が形成
され、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける可
視光線透過率がいずれも 68 %以上であることにより、
上記特性を有するとともに、実用的な可視光線透過率を
有する近赤外線遮蔽用積層体を得ることができる。
層体では、前記透明性基体の裏側に反射防止膜層が形成
され、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける可
視光線透過率がいずれも 68 %以上であることにより、
上記特性を有するとともに、実用的な可視光線透過率を
有する近赤外線遮蔽用積層体を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態による近赤外線遮蔽用積層
体を示す縦断面図である。
体を示す縦断面図である。
1 反射防止膜 2 透明性基体 3 近赤外線遮蔽層 4 透明性粘着層 5 透明性硬質基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3415 C08K 5/3415 C08L 33/00 C08L 33/00 C09D 5/32 C09D 5/32 7/12 7/12 133/06 133/06 201/00 201/00 C09K 3/00 105 C09K 3/00 105 G02B 1/04 G02B 1/04 5/22 5/22 H04N 5/66 101 H04N 5/66 101A Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA19 4F100 AA20 AH03A AH03H AK01A AK25 AK25A AK42 AR00C AT00B BA02 BA03 BA05 BA07 BA10A BA10C CA13A EH46 EJ54 EJ86 GB41 JA05A JD10 JD10A JJ03 JL00 JM02C JN01 JN01A JN01B JN06C JN08 JN30A YY00 YY00A 4J002 BG001 CF001 EQ018 ER006 EU027 EU028 EU058 EU238 EV027 EV297 FD046 FD047 FD098 GF00 4J038 CG141 JB18 JB27 KA08 MA12 MA13 NA01 NA19 PB03 5C058 AA11 AB05
Claims (7)
- 【請求項1】一般式(1)で表されるジイモニウム系化
合物からなる第1の近赤外線吸収色素と、波長 750〜 9
00nmに吸収極大を有し、可視光領域で実質的に吸収が
ない第2の近赤外線吸収色素と、それらの補色となる有
機色素と、透明性樹脂とを少なくとも含有することを特
徴とする近赤外線遮蔽用樹脂組成物。 【化1】 (式中、R は互いに同一若しくは相異なる水素、アルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシ基、フェニル基、ハロゲ
ン化アルキル基より選ばれる基であり、X は過塩素酸イ
オン、弗化硼素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオン、
ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、トリフルオロ酢酸
イオン、ピクリン酸イオン、ベンゼンスルフォン酸イオ
ン、リン酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオンから選ば
れる陰イオンである) - 【請求項2】前記第2の近赤外線吸収色素は、前記吸収
極大波長における吸光係数と、波長450nm、 550nm
及び 620nmにおけるそれぞれの吸光係数との比が、い
ずれも 8.0以上であることを特徴とする請求項1記載の
近赤外線遮蔽用樹脂組成物。 - 【請求項3】前記ジイモニウム系化合物からなる第1の
近赤外線吸収色素の融点は、 190℃以上であることを特
徴とする請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物。 - 【請求項4】前記第2の近赤外線吸収色素は、フタロシ
アニン系色素であることを特徴とする請求項1記載の近
赤外線遮蔽用樹脂組成物。 - 【請求項5】前記透明性樹脂が、ガラス転移点が 70 ℃
以上であるアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂のいずれ
かであることを特徴とする請求項1記載の近赤外線遮蔽
用樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項1記載の近赤外線遮蔽用樹脂組成物
を用いて形成された近赤外線遮蔽層が透明性基体上に積
層された近赤外線遮蔽用積層体であって、波長 800〜 1
100nmにおける近赤外線の透過率が 20 %以下、波長
450nm、 550nm及び 620nmにおける可視光線透過
率がいずれも 65 %以上、L* a* b* 表色系における
色調が−3≦a* ≦3かつ−3≦b* ≦3であることを
特徴とする近赤外線遮蔽用積層体。 - 【請求項7】前記透明性基体の裏側に反射防止膜層が形
成され、波長 450nm、 550nm及び 620nmにおける
可視光線透過率がいずれも 68 %以上であることを特徴
とする請求項6記載の近赤外線遮蔽用積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000335034A JP2002138203A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 近赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18810850
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-
2000
- 2000-11-01 JP JP2000335034A patent/JP2002138203A/ja active Pending
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