JP7338307B2 - フィルム積層体 - Google Patents
フィルム積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7338307B2 JP7338307B2 JP2019143867A JP2019143867A JP7338307B2 JP 7338307 B2 JP7338307 B2 JP 7338307B2 JP 2019143867 A JP2019143867 A JP 2019143867A JP 2019143867 A JP2019143867 A JP 2019143867A JP 7338307 B2 JP7338307 B2 JP 7338307B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- dye
- film laminate
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
特許文献4には、透明基材上に、少なくともハードコート層を有する光学フィルムにおいて、前記ハードコート層が、バインダマトリックスと、黄色顔料とを少なくとも含有し、前記ハードコート層の440nmの波長の光の透過率が80%以下であることを特徴とする、光学フィルムが開示されている。
特許文献5には、サーモクロミック性を有する二酸化バナジウム微粒子を含有する光学フィルムであって、光波長650~700nmの範囲内の光を吸収する染料又は顔料を含有し、かつ、前記光波長範囲内における当該光学フィルムの平均光吸収率が、23℃において、30~85%の範囲内であることを特徴とする光学フィルムが開示されている。
しかしながら、LED光源を用いて表現される画像の場合、上述のように、LED光源の発光スペクトルが可視光領域のうち長波長側(500nm以上)の発光強度が弱いことに起因して、当該画像の読み取りが困難になることがあった。
このような問題を解決するため、LED光源の発光スペクトル自体を、可視光領域の長波長側(例えば、500nm以上)の発光強度を全体的に上げようとすると、元々LED光源が十分な発光強度を持っていた領域、すなわち450nm近傍領域の発光強度が逆に低下することがあった。このように、可視光領域(400nm~720nm)全体の発光強度を均一に向上させることは簡単なことではなかった。
また、前記発光強度の偏りが、表示画面の色彩の偏りの原因とも考えられている。例えば450nmの発光強度が必要以上に強い場合、表示画面の色彩が青っぽくなる傾向にあった。
タッチパネル方式には、構成部材として透明電極が使用されるのが一般的である。この透明電極は、例えば、酸化錫を含有するインジウム酸化物(ITO)或いは酸化亜鉛(ZnO)等の金属酸化物から構成される透明導電層を、ガラス或いは透明な樹脂フィルム基材に積層して構成されるのが一般的である。
このような透明電極は、金属酸化物層の反射および吸収の繰り返しに由来する可視光短波長域の透過率低下が起こりやすく、その結果、黄色或いは茶色に着色しやすい傾向にある。そのため、タッチパネル下部に配置される液晶表示装置においては、その色彩が、本来、予想もしない色彩を表示する場合があった。そのため、金属ナノ粒子、導電性高分子など、他の導電材料に着目した透明導電フィルムの開発も鋭意検討されているが、前記課題解決には不十分な状況であった。
さらに、本フィルム積層体を始めからディスプレイの構成部材として搭載することを前提として、来る将来に構成部材の経時劣化、例えば上述のような透明電極の経時劣化に伴い、変色することによる表示画面の色彩変化を予測し、染料や顔料の種類と量を調整するなどして、本フィルム積層体の色調を、当該変化後の色調と同程度の色調に合わせこんでおくことで、劣化部材の変化後の色相と同調させることができ、その結果、表示画面の色彩変化を目立たなくすることができる。よって、本来、表示画面が有するはずの色彩とは異なる、予期しない色彩になることを事前に防止することができる。
本発明の実施形態の一例に係る本フィルム積層体は、染料および/または顔料を含有するポリエステルフィルムからなる光学フィルム(「本光学フィルム」と称する)の片面に、粘着層を介して樹脂フィルムが積層されたフィルム積層体であり、フィルム積層体のフィルムヘーズが15%以下であり、450nmの光線透過率が1%以下であり、550nmの光線透過率が15%~30%であり、色調(b*)値が70以上であることを特徴するフィルム積層体である。
本フィルム積層体は、光学用途に対応するために、フィルムヘーズが15%以下である必要があり、好ましくは13%以下、その中でも12%以下であるのがさらに好ましい。
本フィルム積層体は、構成部材の経時劣化による色調変化を防止する観点から、その色調(b*値)は70以上である必要があり、中でも75以上、その中でも80以上、その中でも特に85以上であるのがさらに好ましい。なお、上限に関しては、98程度を目安にするのが好ましい。
本フィルム積層体の色調(b*値)を上記範囲にするためには、例えば黄色染料を多めに配合して、基本となる色調を設定し、その他の色の染料あるいは顔料を適宜組み合わせるなどをすればよい。但し、この方法に限定するものではない。
本フィルム積層体は、波長450nmの光線透過率が1%以下であり、波長550nmの光線透過率が15%~30%であるのが好ましい。
上述のようにLED光源の発光スペクトルは、一般的に450nm近傍に発光強度が強いスペクトルを有しており、450nm近傍のスペクトルの発光強度に比べて、550nm近傍の発光強度は顕著に低いという特徴を有している。そのため、本フィルム積層体が上記波長領域において上記光線透過率を有していれば、本フィルム積層体をLED光源と組み合わせて画像表示装置に組み込んだ際、LED光源から発する光の発光性能(光線透過率)を阻害することなく、LED光源から発する光の発光強度が不足する波長領域を補強することができるから、発光強度の均一化を図ることができる。
かかる観点から、本フィルム積層体において、波長450nmの光線透過率は1%以下である必要があり、好ましくは0.5%以下、その中でも0.1%以下、特に0.05%以下であるのがさらに好ましい。
他方、波長550nmの光線透過率は15%~30%である必要があり、中でも20%以上或いは30%以下、その中でも25%以上或いは30%以下であるのがさらに好ましい。
(6)500~600nmの測定波長範囲における光線透過率の最大値は、表示画面の色彩均一化の観点から、30~60%であるのが好ましく、中でも40%以上或いは60%以下、その中でも50%以上或いは60%以下であるのがさらに好ましい。
(8)700~720nmの測定波長範囲における光線透過率の最大値は、表示画面の色彩均一化の観点から、50~70%であるのが好ましく、中でも55%以上或いは70%以下、その中でも60%以上或いは70%以下であるのがさらに好ましい。
本光学フィルムは、ポリエステル樹脂層からなる単層のポリエステルフィルムであってもよいし、2層以上のポリエステル樹脂層からなる複層のポリエステルフィルムであってもよい。この際、3層またはそれ以上の多層であってもよい。
また、同じく3層のポリエステル樹脂層からなるポリエステルフィルムの一例として、中間層を構成するポリエステル樹脂層のみが染料および/または顔料を含有し、両表層は、染料および/または顔料を実質的に含有しないポリエステル樹脂層から構成する例を挙げることができる。かかる構成とすれば、染料および/または顔料のブリードアウトを防止することができる。
また、同じく3層のポリエステル樹脂層からなるポリエステルフィルムの一例として、中間層及び両表層を構成するポリエステル樹脂層が顔料を含有する構成する例を挙げることができる。
なお、本発明において、「表層」とは、その表層を備えたフィルムにおいて、露出する面を構成する層の意味であり、それ以外の層は中間層と呼ぶ。
本光学フィルムは、一方のフィルム表面層として機能層(X)を備えることができる。また、一方又は他方のフィルム表面層として、前記機能層(X)とは異なる機能層(Y)を備えた構成とすることもできる。例えば、一方のフィルム表面層として機能層(X)を備え、他方のフィルム表面層として前記機能層(Y)を備えた構成とすることができる。
具体的な構成例としては、例えば、本光学フィルムの一方のフィルム表面層として易接着層を設け、他方のフィルム表面層として帯電防止層を設ける例を挙げることができる。
易接着層及び帯電防止層については後述する。
本光学フィルムにおいて各ポリエステル樹脂層の主成分樹脂をなすポリエステルは、ホモポリエステルであってもよいし、また、共重合ポリエステルであってもよい。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸などを挙げることができ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。
この種の代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート等を例示することができる。
この種の代表的なポリエステルとして、ポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等を例示することができる。
ここで、極限粘度の測定方法は、後述する実施例に記載の方法である。
なお、本光学フィルム自体の好ましい極限粘度の範囲、各ポリエステル樹脂層の好ましい極限粘度の範囲についても、上記範囲と同様である。
本光学フィルムがポリエステル樹脂層からなる単層構成である場合は、当該ポリエステル樹脂層が染料および/または顔料を含有するのが好ましい。他方、2層以上のポリエステル樹脂層からなる複層構成である場合は、少なくとも何れかのポリエステル樹脂層が染料および/または顔料を含有するのが好ましく、中でも、中間層を構成するポリエステル樹脂層が染料および/または顔料を含有するのが好ましい。特に染料を使用する場合は、染料のブリードアウトを低減させる観点から、中間層が染料を含有し、表層は染料を実質的に含有しない構成とするのが好ましい。
なお、実質的に含有しないとは、意図して含有させないという意味であり、不可避的に含有する場合を包含するという趣旨でもある。
上記染料としては、本光学フィルムの製造時の温度に耐えられるだけの耐熱性、並びに、分散性などを考慮して使用するのが好ましい。かかる観点から、化学構造的には、例えばアントラキノン系、フタロシアニン系、ぺリノン系、イソキノリン系等の染料が好ましい。
染色処方的には、分散性染料、油溶性染料が好適である。
なお、一般に顔料として分類されているものであっても、上記のように溶融ポリエステル中で溶解するものであれば、本発明では染料として用いることができる。具体例として、フタロシアニン系などの銅、コバルト、ニッケル、亜鉛、クロムなどの金属イオンとの錯塩染料などを例示することができる。
本発明では、上記染料の分類は、英国染料染色学会、あるいは米国繊維化学技術・染色技術協会による「カラーインデックス」の分類に基づくものである。
また、3種類の染料の組み合わせとしては、黄色染料と赤色染料と青色染料、黄色染料と赤色染料と茶色染料、黄色染料と青色染料と茶色染料、赤色染料と青色染料と茶色染料の組み合わせを挙げることができる。
具体的には、フィルム中の染料含有量が、(式1)黄色染料≧赤色染料+青色染料+茶色染料(質量%)を満足するように調整するのが好ましい。
さらに、フィルム中の染料含有量が、(式2)黄色染料≧(赤色染料+青色染料+茶色染料)×10(質量%)を満足するように調整するのがより好ましい。
なお、上記(式1)(式2)において、黄色染料、赤色染料、青色染料及び茶色染料は、各染料のフィルム中の含有割合(質量%)を示している。
上記顔料としては、光学フィルムに色相を付与するに際して、特にその種類は限定されるわけではなく、必要特性に応じて、適宜選択することができる。例えば二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、カーボンブラック等の粒子が例示される。これらは、ポリエステル中での分散性、耐候性向上などの観点から、アルミニウム、ケイ素、亜鉛などの酸化物などで表面処理されたものであってもよい。
上記アゾ着色顔料としては、例えばモノアゾレーキ系、モノアゾ系、ジスアゾ系、縮合アゾ系、金属錯塩アゾ系などの着色顔料を挙げることができ、上記縮合多環顔料としては、例えばアンスラキノン系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、イソインドリン系フタロシアニン系、ジオキサジン系、アントラキノン系などの着色顔料を挙げることができる。
ポリエステル樹脂層は、上記ポリエステル、染料乃至顔料のほか、必要に応じて、易滑性付与を主たる目的として粒子を配合することが可能である。また、必要に応じて従来公知の帯電防止剤、耐候剤、耐光剤、遮光剤、酸化防止剤、熱安定剤、潤滑剤、蛍光増白剤等を添加することができる。また用途によっては、紫外線吸収剤、特にベンゾオキサジノン系紫外線吸収剤等を含有させてもよい。例えば視認性を高めるため、白色顔料などの顔料を添加させることができる。なお、前述した顔料が粒子状である場合、その他の成分としての粒子と重複する場合があるが、本発明においては、光学フィルムの色相に寄与する(影響を及ぼす)粒子であれば、顔料として扱うものとする。その際、当該顔料としての粒子が、その他の成分としての粒子の機能を兼備していてもよい。
上述のように、ポリエステル樹脂層中には、易滑性付与を主たる目的として粒子を配合することが可能である。
上記粒子の種類は、易滑性付与可能な粒子であれば特に限定されるものではなく、具体例としては、例えば、シリカ、酸化チタン、ゼオライト、窒化ケイ素、窒化ホウ素、セライト、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウム、リン酸マグネシム、フッ化リチウム、酸化ケイ素、カオリン、タルク、カーボンブラック、架橋高分子微粉体を挙げることができる。但し、これらに限定されるものではない。
ポリエステルに粒子や色剤を含有させる方法は、特に限定されるものではない。例えば、重合工程に添加する方法、押出機を用いて粒子や染料を練込みマスターバッチとする方法等を挙げることができる。
本光学フィルムの厚みは10~250μmであるのが好ましく、中でも25μm以上或いは125μm以下、その中でも38μm以上或いは100μm以下であるのがさらに好ましい。
次に、本光学フィルムの製造方法の一例について説明する。
ここでは、本光学フィルムの好ましい形態の一例として、3層のポリエステル樹脂層からなり、その中間層のみに染料および/又は顔料を含有させ、表層には染料及び顔料を含有させない構成のものの製造方法について説明する。但し、このような構成のものに限定するものではない。本光学フィルムは、無延伸フィルム(シート)であってもよいし、延伸フィルムであってもよい。中でも、耐熱性、物理的特性等の観点から延伸フィルムが好ましい。また、延伸フィルムである場合、1軸延伸フィルムであってもよいし、2軸延伸フィルムであってもよい。
次に、上記機能層(X)又は(Y)として設けることができる各種機能層として、易接着層、帯電防止層について順次説明する。
易接着層は、各種光学部材との接着性を高めるための層であり、必要に応じて設けることができる。
易接着層形成用組成物は、少なくとも炭素-炭素二重結合を有する化合物およびウレタン樹脂のいずれかを含有する層とするのが好ましい。
上記炭素-炭素二重結合を有する化合物は、例えば単官能(メタ)アクリレート基、二官能(メタ)アクリレート基、多官能(メタ)アクリレート基、ビニル基、アリル基等を有する化合物を挙げることができる。
なお、「(メタ)アクリレート化合物」の表記は「アクリレート化合物および/またはメタクリレート化合物」を表す。
密着性向上の観点から、これらの(メタ)アクリレート化合物の中でも、二官能(メタ)アクリレートおよび多官能(メタ)アクリレートが好ましく、その中でも多官能(メタ)アクリレートが特に好ましい。
上記ウレタン樹脂は、ウレタン結合を分子内に有する高分子化合物であればよく、ポリオールとイソシアネートの反応により得られる高分子化合物であればよい。
当該ポリオールとしては、ポリカーボネートポリオール類、ポリエステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリオレフィンポリオール類、アクリルポリオール類などを挙げることができ、これらの化合物は単独で用いても、複数種用いてもよい。密着性向上の観点から、ポリカーボネートポリオール類またはポリエステルポリオール類が好ましく、ポリカーボネートポリオール類がより好ましい。
この際、多価アルコール類としては、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、ネオペンチルグリコール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、3,3-ジメチロールヘプタン等を挙げることができる。
カーボネート化合物としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネート等を挙げることができ、これらの反応から得られるポリカーボネート系ポリオール類としては、例えば、ポリ(1,6-ヘキシレン)カーボネート、ポリ(3-メチル-1,5-ペンチレン)カーボネート等を挙げることができる。
水酸基を2個有する鎖延長剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール等の脂肪族グリコール、キシリレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン等の芳香族グリコール、ネオペンチルグリコール、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバレート等のエステルグリコールといったグリコール類を挙げることができる。また、アミノ基を2個有する鎖延長剤としては、例えば、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン等の芳香族ジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサンジアミン、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジアミン、2-メチル-1,5-ペンタンジアミン、トリメチルヘキサンジアミン、2-ブチル-2-エチル-1,5-ペンタンジアミン、1,8-オクタンジアミン、1,9-ノナンジアミン、1,10-デカンジアミン等の脂肪族ジアミン、1-アミノ-3-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジアミン、イソプロビリチンシクロヘキシル-4,4’-ジアミン、1,4-ジアミノシクロヘキサン、1,3-ビスアミノメチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン等の脂環族ジアミン等を挙げることができる。
水系のウレタン樹脂の場合、ウレタン樹脂を水に分散または溶解させるには、乳化剤を用いる強制乳化型、ウレタン樹脂中に親水性基を導入する自己乳化型あるいは水溶型等がある。特に、ウレタン樹脂の骨格中にイオン基を導入しアイオノマー化した自己乳化タイプが、液の貯蔵安定性や得られる塗布層の耐水性、透明性、密着性に優れており好ましい。また、導入するイオン基としては、カルボキシル基、スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、第4級アンモニウム塩等、種々のものを挙げることができ、中でもカルボキシル基が好ましい。
ウレタン樹脂にカルボキシル基を導入する方法としては、重合反応の各段階の中で種々の方法を採用することができる。例えば、プレポリマー合成時に、カルボキシル基を持つ樹脂を共重合成分として用いる方法や、ポリオールやポリイソシアネート、鎖延長剤などの一成分としてカルボキシル基を持つ成分を用いる方法を採用することができる。特に、カルボキシル基含有ジオールを用いて、この成分の仕込み量によって所望の量のカルボキシル基を導入する方法が好ましい。例えば、ウレタン樹脂の重合に用いるジオールに対して、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ビス-(2-ヒドロキシエチル)プロピオン酸、ビス-(2-ヒドロキシエチル)ブタン酸等を共重合させることができる。またこのカルボキシル基はアンモニア、アミン、アルカリ金属類、無機アルカリ類等で中和した塩の形にするのが好ましい。特に好ましいものは、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミンである。かかるウレタン樹脂は、塗布液の乾燥工程において中和剤が外れたカルボキシル基を他の架橋剤による架橋反応点として利用できる。これにより、塗布液状態での安定性に優れ、得られる易接着層の耐久性、耐水性、耐ブロッキング性等を更に改善することが可能となる。
易接着層形成用組成物は、ウレタン樹脂又は炭素-炭素二重結合を有する化合物の他に、塗布外観、透明性、密着性向上の観点から、バインダーポリマーを含有するのが好ましい。
ポリビニルアルコールのケン化度は、特に限定されなく、70モル%以上であるのが好ましく、中でも80モル%以上或いは99.9モル%以下、その中でも86モル%以上或いは97モル%以下、その中でも95モル%以下であるのがさらに好ましい。
他方、良好な塗膜強度を得る観点からは、易接着層形成用組成物中のバインダーポリマーの含有量は、90質量%以下であるのが好ましく、中でも80質量%以下、その中でも75質量%以下であるのがさらに好ましい。
易接着層形成用組成物は、さらに架橋剤を含有することにより、硬化後に得られる、易接着層の架橋度を高めて、その接着性及び耐久性を高めることができる。
密着性向上の観点から、オキサゾリン化合物のオキサゾリン基量は、0.5~10mmol/gであるのが好ましく、中でも1mmol/g以上或いは9mmol/g以下、その中でも3mmol/g以上或いは8mmol/g以下、その中でも4mmol/g以上或いは6mmol/g以下であるのがさらに好ましい。
このカルボジイミド化合物は従来公知の技術で合成することができ、一般的には、ジイソシアネート化合物の縮合反応が用いられる。ジイソシアネート化合物としては、特に限定されるものではなく、芳香族系、脂肪族系いずれも使用することができ、具体的には、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどを挙げることができる。
他方、粘着剤層など、別の機能層との良好な密着性が得られる観点から、易接着層形成用組成物中の架橋剤の含有量は、70質量%以下であるのが好ましく、中でも60質量%以下、その中でも50質量%以下の範囲であるのがさらに好ましい。
易接着層形成用組成物は、滑り性やブロッキングの改良のため、粒子を含有してもよい。
易接着層が粒子を含有する場合、その平均粒径は、フィルム透明性の観点から、1.0μm以下の範囲であるのが好ましく、中でも0.5μm以下、その中でも0.2μm以下であるのがさらに好ましい。
易接着層形成用組成物が含有する粒子としては、例えばシリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム、有機粒子等の粒子を挙げることができる。
これらの添加剤は単独で用いてもよいし、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
易接着層形成用組成物を設ける方法は、例えばリバースグラビアコート、ダイレクトグラビアコート、ロールコート、ダイコート、バーコート、カーテンコート等、従来公知の塗工方式を用いることができる。
インラインコーティングによって設ける場合、上述の一連の化合物を水溶液または水分散体として、固形分濃度が0.1~50質量%程度を目安に調整した塗布液をポリエステルフィルム上に塗布するようにするのが好ましい。
また、本発明の主旨を損なわない範囲において、水への分散性改良、造膜性改良等を目的として、塗布液中には少量の有機溶剤を含有していてもよい。有機溶剤は1種類のみでもよく、適宜、2種類以上を使用してもよい。
一方、インラインコーティングにより易接着層形成用組成物を設ける場合、通常、70~280℃で3~200秒間を目安として熱処理を行うのがよい。
なお、易接着層を形成する対象面には、予めコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を施してもよい。
易接着層の膜厚(乾燥後)は、0.002μm~10.0μmであるのが好ましく、中でも0.005μm以上或いは5μm以下、その中でも0.01μm以上或いは2μm以下、その中でも0.01μm以上或いは0.5μm以下の範囲であるのがさらに好ましい。
易接着層の膜厚が上記の範囲であれば、密着性を確保することができると共に、ブロッキングの悪化やヘーズ上昇等を抑制することができる。
帯電防止層は、電子導電性化合物を含有していればよい。
電子導電性有機化合物としては、例えばポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリイソチアナフテン、及びポリチオフェン等が挙げられる。これらの中でポリチオフェン、すなわち、チオフェン若しくはチオフェン誘導体を単独又は共重合して得られる重合体などを挙げることができる。
また、帯電防止層は、上記電子導電性化合物のほかに、ポリアルキレンオキサイド、グリセリン、ポリグリセリン、及びグリセリン又はポリグリセリンへのアルキレンオキサイド付加物の群から選ばれる1種以上の化合物又はその誘導体を含有していると、より好ましい。
また、塗布前にポリエステルフィルムに化学処理やコロナ放電処理、プラズマ処理等を施してもよい。
上記機能層の形成方法は、各機能層の項目でも記載したように、ポリエステルフィルムの製膜工程中にフィルム表面を処理する、インラインコーティングにより形成することが好ましい。但し、一旦製造したフィルム上に系外で塗布する、オフラインコーティングを採用することも可能である。
本フィルム積層体は、上記本光学フィルムの片面に粘着層を積層し、この粘着層に樹脂フィルムが積層されてなる構成を備えている。
本フィルム積層体における「粘着剤層」とは、粘着性を有する材料から構成される層を意味し、本発明における主旨を損なわない範囲において、従来から公知の材料を用いることができる。具体例の一つとして、アクリル系粘着剤を使用する場合について、以下に説明する。
当該アクリル系ポリマーは、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルを必須のモノマー成分として、さらに好ましくは、主たるモノマー成分として形成されるアクリル系ポリマーであることが好ましい。
さらに、アクリル系ポリマーは、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸アルコキシアルキルエステルを必須のモノマー成分として形成されたアクリル系ポリマーであることが好ましい。
本フィルム積層体における樹脂フィルムは、表示画面の色彩均一化のため、色調(b*)値で80以上が好ましく、さらに好ましくは85以上、その中でも特に90以上がよい。
また、当該樹脂フィルムの光線透過率は30~80%、好ましくは30~70%、その中でも、35~65%であるのが好ましい。特に波長450nmの光線透過率が1%以下、好ましくは0.5%以下、さらに好ましくは0.1%以下、その中でも特に0.05%以下であり、波長550nmの光線透過率が30~80%であるのが好ましい。
当該樹脂フィルムの色調(b*)値及び光線透過率を上記範囲に調整するためには樹脂フィルムを構成するポリマーの骨格を特定構造からなるものを選択するのが好ましい。
前記色調(b*)値およびガラス転移温度条件を同時に満足する樹脂フィルムの中でも、特にポリイミドフィルムが好ましい。
該高耐熱性の芳香族ポリイミドフィルムとしては、30モル%以上、特には50モル%以上のビフェニルテトラカルボン酸成分(特に3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物)と50モル%以上のフェニレンジアミン成分(特にp-フェニレンジアミン)とから、重合およびイミド化によって得られる芳香族ポリイミドであることが、得られるポリイミドフィルムおよび耐熱性、機械的強度などの点から好ましい。
市販品の具体例としては、宇部興産社製の商品名「ユーピレックスS」、鐘淵化学工業社製の商品名「アピカルAH」、「アピカルNPI」、東レ・デュポン社製の商品名「カプトンHタイプ」などが例示される。
本フィルム積層体は、樹脂フィルム上に粘着剤層を形成し、本光学フィルムを貼り合わせる方法などにより、製造することができる。
本フィルム積層体を用いてディスプレイユニット(「本ディスプレイユニット」と称する)を構成することができる。
本フィルム積層体は、400nm~480nmの波長範囲の光線を選択的に吸収し、500nm~600nmの波長範囲の光線を選択的に吸収しないから、本ディスプレイユニットから視認側に供給する光L1及び光L2に関しては、400nm~480nmの波長範囲における発光スペクトルの最大値と、500nm~600nmの波長範囲における発光スペクトルの最大値との差異を小さくして、発光スペクトルの均一化を図ることができると同時に、光L1及び光L2の加算により輝度を高めることができる。
他方、450nmの波長においては、本フィルム積層体の光線透過率(T1<450>)とLED光源の相対放射強度(T2<450>)との合計値(T1<450>+T2<450>)を105%以下、中でも103%以下、その中でも101%以下とすることができる。
ちなみに、550nmの波長におけるLED光源の相対放射強度(T2<550>)は通常30~50%であり、450nmの波長におけるLED光源の相対放射強度(T2<450>)は通常80~100%である。
また、上記面状光源は、周側に配置されたLED光源と、該LED光源から出射された一次光を視認側に導光させて出射させる導光板とからなるエッジライト方式のものであってもよい。
上記本ディスプレイユニットと、ディスプレイ例えば液晶ユニットを組み合わせてディスプレイ表示装置(「本ディスプレイ表示装置」と称する)、例えば液晶表示装置を構成することができる。
本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
また、画像表示パネル、保護パネル等のように「パネル」と表現する場合、板体、シート及びフィルムを包含するものである。
また、「X以上」(Xは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
実施例および比較例において使用した各種材料は、以下のようにして準備したものである。
茶色染料として、下記式(化1)で示される構造を有する、[2,3-ビス[[(2-ヒドロキシフェニル)メチレン]アミノ-N]-2-ブテンジニトリラト(2-)]ニッケルを用意した。
青色染料として、下記式(化2)で示される構造を有する、4,11-ジアミノ-2-(3-メトキシプロピル)-1H-ナフト[2,3-f]イソインドール-1,3,5,10(2H)-テトラオンを用意した。
赤色染料として、下記式(化3)で示される構造を有する、3‐メチル‐6‐[(4‐メチルフェニル)アミノ]‐3H‐ジベンゾ[f,ij]イソキノリン‐2,7‐ジオンを用意した。
黄色染料として、下記式(化4)で示される構造を有する、1,1'-[(6-フェニル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル)ビス(イミノ)]ビス(9,10-アントラセンジオン)を用意した。
テレフタル酸ジメチル100質量部とエチレングリコール60質量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09質量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63dl/gに相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルAの極限粘度は0.65dl/gであった。
ポリエステルAの製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒子径1.6μmのシリカ粒子を0.3部、三酸化アンチモン0.04部を加えて、極限粘度0.65dl/gに相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステルAの製造方法と同様の方法を用いてポリエステルBを得た。得られたポリエステルBは、極限粘度0.65dl/gであった。
ポリエステルAをあらかじめ160℃で予備結晶化させた後、温度220℃の窒素雰囲気下で固相重合し、極限粘度0.85dl/gのポリエステルCを得た。
ポリエステルAをベント付き二軸押出機に供すると共に、これに上記黄色染料を混合して、溶融混練りを行ってチップ化を行い、極限粘度0.65dl/g、染料濃度9質量%の染料マスターバッチとしてポリエステルDを作製した。
ポリエステルAをベント付き二軸押出機に供すると共に、これに、上記赤色染料0.5質量%、上記青色染料2.5質量%及び上記茶色染料2質量%の各濃度となるように各染料を混合して、溶融混練りを行ってチップ化を行い、極限粘度0.65dl/g、染料濃度5質量%の染料マスターバッチとしてポリエステルEを作製した。
<ポリエステルフィルムF1の製造方法>
上記ポリエステルA及びBを、ポリエステルA/B=90/10(質量%)の配合比で混合してA層原料を調製する一方、上記ポリエステルA、D及びEを、ポリエステルA/D/E=82.4/16/1.6(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製し、それぞれ2台の二軸押出機に供給し、各々285℃で溶融した後、A層を最外層(外層)、B層を中間層として、2種3層の構成で20℃に冷却したキャスティングドラム上に共押出し、冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.0倍延伸した後、下記機能層組成物x、yを、塗布量(乾燥後)が0.04g/m2になるように、それぞれシートの両面に塗布し、次いで、テンター内で予熱工程を経て125℃で4.3倍の横延伸を施した後、230℃で5秒間の熱処理を行い、その後140℃で幅方向に4.0%の弛緩を加え、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/5μm/40μm/5μm/0.04μm、厚み50μmのポリエステルフィルム(サンプル)F1を得た。
なお、B層における染料濃度は1.216質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は1.152/0.006/0.032/0.026であった。
(P)架橋剤
(P1):ヘキサメトキシメチロールメラミン
(P2):オキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリルポリマー
(オキサゾリン基量=4.5mmol/g、株式会社日本触媒製)
(P3):ポリグリセロールポリグリシジルエーテル
(Q1):ケン化度が88%の重合度500のポリビニルアルコール
(Q2)ポリエステル樹脂:下記組成で共重合したポリエステル樹脂の水分散体
モノマー組成:(酸成分)テレフタル酸/イソフタル酸/5-ソジウムスルホイソフタル酸//(ジオール成分)エチレングリコール/1,4-ブタンジオール/ジエチレングリコール=56/40/4//70/20/10(mol%)
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドとN-メチロールアクリルアミドとN-Nジメチルアクリルアミドを質量比率で90/5/5の比率で共重合させた、数平均分量が20000である、主鎖にカチオンを有するカチオン性基含有樹脂
シリカ粒子(平均粒径:70nm)
他方、帯電防止層としての機能層Yを形成する機能層組成物yは、上記P2、P3、Q1、R(帯電防止剤)及びS(粒子)を、P2/P3/Q1/R/S=15/15/25/40/5(質量%)の比率で配合して調製した。
次に、厚み50μmの電気絶縁用ポリイミドフィルム(b*値:96)上に、下記粘着層形成用組成物から構成される塗布液を塗工した後、熱風式循環炉を用いて、100℃、5分間熱処理し、塗布量(乾燥後)が25μmの粘着層を得た。
次に、機能層X側が上記粘着層と接するように、上記粘着層に上記ポリエステルフィルム(サンプル)F1を重ねて貼り合わせて、フィルム積層体G1を得た。
2-エチルヘキシルアクリレート75質量部と、酢酸ビニル20質量部と、アクリル酸
5質量部の3成分をランダム共重合してなるアクリル酸エステル共重合体(Mw=540000 Mn=67000 Mw/Mn=8 理論Tg-50℃)1kgに対し、光重合性開始剤として4-フェニルベンゾフェノンを20g混合して形成用組成物を調製した。
上記ポリエステルA及びBを、ポリエステルA/B=90/10(質量%)の配合比で混合してA層原料を調製する一方、上記ポリエステルA、D及びEを、ポリエステルA/D/E=93/5/2(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製した以外は、ポリエステルフィルムF1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/12.5μm/100μm/12.5μm/0.04μm、厚み125のポリエステルフィルム(サンプル)F2を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は0.44質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は0.36/0.008/0.04/0.032であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F2に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G2を作製した。
上記ポリエステルA及びBを、ポリエステルA/B=90/10(質量%)の配合比で混合してA層原料を調製する一方、上記ポリエステルA、D及びEを、ポリエステルA/D/E=94/5/1(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製した以外は、ポリエステルフィルムF1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/15μm/120μm/15μm/0.04μm、厚み150μmのポリエステルフィルム(サンプル)F3を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は0.40質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は0.36/0.004/0.02/0.016であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F3に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G3を作製した。
上記ポリエステルA及びBを、ポリエステルA/B=90/10(質量%)の配合比で混合してA層原料を調製する一方、上記ポリエステルA、D及びEを、ポリエステルA/D/E=94.5/5/0.5(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製した以外は、ポリエステルフィルムF1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/18μm/144μm/18μm/0.04μm、厚み180のポリエステルフィルム(サンプル)F4を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は0.38質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は0.36/0.002/0.01/0.008であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F4に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G4を作製した。
上記ポリエステルA及びBを、ポリエステルA/B=90/10(質量%)の配合比で混合してA層原料を調製する一方、上記ポリエステルA、D及びEを、ポリエステルA/D/E=89/10/1(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製した以外は、ポリエステルフィルムF1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/12.5μm/100μm/12.5μm/0.04μm、厚み125μmのポリエステルフィルム(サンプル)F5を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は0.76質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は0.72/0.004/0.02/0.016であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F5に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G5を作製した。
実施例1において、機能層X,Yを設ける代わりに機能層Xのみを設けた以外は、実施例1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層=0.04μm/5μm/40μm/5μm、厚み50μmのポリエステルフィルム(サンプル)F6を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は1.216質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は1.152/0.006/0.032/0.026であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F6に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G6を作製した。
実施例1において、機能層X,Yを設ける代わりに機能層Yのみを設けた以外は、実施例1と同様にして製造し、層構成がA層/B層/A層/機能層Y=5μm/40μm/5μm/0.04μm、厚み50μmのポリエステルフィルム(サンプル)F7を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は1.216質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は1.152/0.006/0.032/0.026であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F7に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G7を作製した。
実施例1において、A層原料配合をポリエステルA/C=90/10(質量%)の配合比に変更して、且つ、機能層X,Yを設けなかった以外は、実施例1と同様にして製造し、層構成がA層/B層/A層=5μm/40μm/5μm、厚み50μmのポリエステルフィルム(サンプル)F8を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は1.216質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は1.152/0.006/0.032/0.026であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F8に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G8を作製した。
実施例1のB層原料の調製において、上記ポリエステルA及びDを、ポリエステルA/D=95/5(質量%)の配合比で混合してB層原料を調製した以外は、実施例1と同様にして製造し、層構成が機能層X/A層/B層/A層/機能層Y=0.04μm/12.5μm/100μm/12.5/0.04μm、厚み125μmのポリエステルフィルム(サンプル)F9を得た。この際、ポリエステルフィルム(サンプル)中の染料顔料濃度は0.36質量%であり、黄色/赤色/青色/茶色の染料質量比率は0.36/0/0/0であった。
そして、ポリエステルフィルム(サンプル)F1を、該ポリエステルフィルム(サンプル)F9に変更した以外、実施例1と同様にしてフィルム積層体G9を作製した。
実施例・比較例で行った各種数値の測定方法について説明する。
ポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(質量比)の混合溶媒100mlを加えて前記ポリエステルを溶解させて、30℃で極限粘度を測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA-CP3型)を使用して、等価球形分布における積算(質量基準)50%の値を測定し、これを平均粒径とした。
機能層(X)(Y)の表面をRuO4で染色し、エポキシ樹脂中に包埋した。その後、超薄切片法により作成した切片を再度RuO4染色し、機能層断面を透過型電子顕微鏡(Hitachi社製 H-7650、加速電圧100kV)を用いて測定した。
JIS K 7136に準拠し、日本電色工業(株)製ヘーズメーター DH-2000を使用して、ヘーズ及び全光線透過率を測定した。
実施例および比較例で作製したフィルム積層体(サンプル)を用いて、分光測色計「CM-3700d」(コニカミノルタ社製)により、色調反射法b*値を測定した。測定に際して、光源にはC光源を使用した。
紫外線硬化アクリル樹脂であるカヤノーバFOP-1100(日本化薬株式会社製)74質量部とメチルエチルケトン86質量部との混合塗液を、ポリエステルフィルム(サンプル)の機能層(X)形成面に乾燥膜厚が2μmになるように塗布し、70℃で1分間乾燥して溶剤を除去した後、紫外線を60mJ/cm2照射して硬化させ、ハードコート層を形成した。
得られたハードコート層付きフィルムを、10mm×10mmの大きさにクロスカットをして、その上に18mm幅のテープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)CT-18)を貼り付け、180度の剥離角度で急激に剥がした後の剥離面を観察し、下記の基準で評価した。
《判定基準》
〇(very good):機能層(X)とハードコート層の間で剥離した面積が20%未満。
●(good):機能層(X)とハードコート層の間で剥離した面積が20%以上50%未満
△(not good):機能層(X)とハードコート層の間で剥離した面積が50%以上。
日本ヒューレット・パッカード株式会社製高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、23℃,50%RHの測定雰囲気で、フィルム積層体(サンプル)を30分間調湿後、表面抵抗値を測定した。
《判定基準》
○(good):1×1011Ω以下。
△(not good):1×1011Ωを越える。
コニカミノルタ社製分光測色計「CM-3700d」を用いて、フィルム積層体(サンプル)について、400nm~720nmの波長領域において、各測定波長における光線透過率(T1)を測定した。
一方、評価用のLED面光源(TRYTEC社製TREVIEWER A4-500)を用いて、400nm~720nmまでの各測定波長における相対放射強度(T2)を測定した。そして、450nmと550nmにおける、T1とT2との合計値(T1+T2)を求めた。
次に、両面発光型LED面光源の一方にアルミ製反射板を取り付け、面光源とアルミ製反射板との間に、実施例および比較例のサンプルを挟み(樹脂フィルム側が光源側)、側面を遮光テープでマスキングした。その後、アルミ製反射板を取り付けていない側のLED光源面から、目視観察により、光源の明るさおよび光源の色調を官能評価し、T1とT2との合計値の結果と官能評価の結果から、表示画面の色彩(均一性)について下記基準により判定を行った。
《判定基準》
○(good):450nm:T1<450>+T2<450>の合計値が105%以下。
550nm:T1<550>+T2<550>の合計値が75%以下。
(表示画面の色彩が均一に見える。)
×(poor):450nm:T1<450>+T2<450>の合計値が105%を超える。
(表示画面が部分的に青みの強い色調の画面に見える。)
又は、
550nm:T1<550>+T2<550>の合計値が75%を超える。
(表示画面の色彩が部分的に不均一に見える。)
劣化した透明電極層の色調代用評価として、次の試験を行った。
インクジェットプリンターを用いて、A4判サイズの透明PETフィルム基材(100μm)上に茶色系に調色した染料から構成される塗布液をプリンター用インキとして用い、格子状のパターン印刷を行った。
次に、前記格子状のパターン印刷層付き透明フィルムの上にフィルム積層体(サンプル)を樹脂フィルム側が視認側になるように配置した。フィルム積層体(サンプル)側から目視観察した時のパターン印刷層の見え方につき、下記判定基準により、判定を行った。
《判定基準》
○(good):フィルム色と同調して、パターン印刷層が見えにくくなる。
△(usual):フィルム色と同調しているが、パターン印刷層の輪郭がわずかに確認できる。
×(poor):明瞭にパターン印刷層が確認できる。
L*値:64.9 a*値:13.5 b*値:96.7
上記評価、すなわち表示画面の色彩(均一性)、色調認識性、接着性、帯電防止性の各項目における判定結果に基づき、下記基準により、実施例および比較例で得られたフィルム積層体(サンプル)の総合評価をした。
《判定基準》
○(good):表示画面の色彩(均一性)、色調認識性、接着性、帯電防止性のすべての項目が○判定。
△(not good):表示画面の色彩(均一性)及び色調認識性はいずれも〇判定だが、接着性及び帯電防止性のうち、少なくとも1つが△
×(poor):表示画面の色彩(均一性)及び色調認識性のうち、少なくとも一つが×判定。
上記実施例および比較例で得られた、各フィルム積層体の特性を下記表1に示す。
比較例1あるいは参考例(図3)より、光学用途に使用される一般的なフィルム積層体は、測定波長に関係なく、全体的に光線透過率を高く設計する傾向にあることが確認された。さらに、単純に本フィルム積層体を着色させただけでは、選択的な光制御機能を持たないことが確認された。例えば分光スペクトルより、測定波長ごとの光線透過率が、ほぼ一定であることが確認された。また、450nm波長の光の発光強度が不必要に強い場合には、得られる表示画面の色彩が部分的に青っぽい色彩となり、均一な白い色彩を有する表示画面を得るのが困難であることも分かった。
これに対し、実施例で得られた本フィルム積層体を用いることにより、特定波長領域における光線透過率を選択的に制御できることがわかった。
具体的には、染料および/または顔料を含有するポリエステルフィルムからなる光学フィルムの片面に粘着層を介して樹脂フィルムが積層されたフィルム積層体であり、フィルム積層体のフィルムヘーズが15%以下であり、450nmの光線透過率が1%以下であり、550nmの光線透過率が15%~30%であり、色調(b*)値が70以上になるように調整して本フィルム積層体を調製することができる。
LED光源から発する光は、波長ごとに光線透過率に偏りがあり、特に人が明るいと感じる波長領域(500nm~600nm)の発光強度が弱い傾向にあった(図1)。しかし、同じ波長領域に発光スペクトルのピークを持つLED光源を本フィルム積層体とともにディスプレイに搭載すると、LED光源から発する光を阻害することなく、むしろ、発光強度が不足する波長領域を補強して、全体を均一化することを目的とする。その結果、LED光源の各波長の光線透過率の偏りを解消、均一化するため、表示画面の色彩の均一化を図ることができることが分かった。
LED光源から発する光は、視認側に向かう光L1(ToP)と、下側に向かう光L1(Bottom)との2方向の光がある。前記光L1(Bottom)は、本フィルム積層体を通過した後、400nm~720nm波長における光線透過率が段階的に高波長側になるほど、順に大きくなるように波長分布が補正された光L2となる。該光L2は、反射材(メタル層)で反射した後、向きを変えて、そのまま視認側に向かって戻ってくる。その後、前記光L1(Top)と合流した状態で、表示画面へと向かう。その結果、LED光源の視認側の光量(光L1(ToP)+光L2)が全体的に増加し、且つ、より均一化することにより、表示画面の色彩の均一化およびさらなる輝度向上が可能となる。例えば、550nm近傍の波長の光を用いて、(デジタル)画像を読み取る際にも、(デジタル)画像がぼやけることもなく、より鮮明な(デジタル)画像として、読み取ることが可能となる。
また、フィルム積層体の着色に伴い、透明電極層など、構成部材の経時劣化に伴う、表示画面の予期せぬ色彩変化を抑制することも可能である。さらに機能層をフィルムに設けた場合にはハードコート層などの機能層に対する接着性および帯電防止性を付与することが可能であるため、その工業的価値は高い。
Claims (16)
- 染料および/または顔料を含有するポリエステルフィルムからなる光学フィルムの片面に、粘着層を介して樹脂フィルムが積層されたフィルム積層体であり、フィルム積層体のフィルムヘーズが15%以下であり、450nmの光線透過率が1%以下であり、550nmの光線透過率が15%~30%であり、色調(b*)値が70以上であり、
前記染料として、黄色染料、赤色染料、青色染料及び茶色染料の4種類を全て含有し、前記光学フィルム中の前記各染料の染料含有量(質量%)が、黄色染料≧赤色染料+青色染料+茶色染料であることを特徴するフィルム積層体。 - 上記光学フィルムは、ポリエステルを主成分樹脂として含有する3層のポリエステル樹脂層から構成される積層ポリエステルフィルムである、請求項1記載のフィルム積層体。
- 上記光学フィルム中の上記各染料の染料含有量(質量%)が、黄色染料≧(赤色染料+青色染料+茶色染料)×10である、請求項1又は2に記載のフィルム積層体。
- 一方の上記光学フィルム表面層として機能層(X)を備えた、請求項1~3の何れかに記載のフィルム積層体。
- 一方又は他方の上記光学フィルム表面層として、上記機能層(X)とは異なる機能層(Y)を備えた、請求項4に記載のフィルム積層体。
- 一方の上記光学フィルム表面層として上記機能層(X)を備え、他方のフィルム表面層として上記機能層(Y)を備えた、請求項5に記載のフィルム積層体。
- 上記機能層(X)が易接着層であり、上記機能層(Y)が帯電防止層である、請求項5又は6に記載のフィルム積層体。
- 上記樹脂フィルムの色調(b*)値が80以上である、請求項1~7の何れか記載のフィルム積層体。
- 上記樹脂フィルムがポリイミドフィルムである、請求項1~8の何れか記載のフィルム積層体。
- 請求項1~9の何れか記載のフィルム積層体を情報端末機器搭載用に用いることを特徴とするフィルム積層体。
- 請求項1~9の何れか記載のフィルム積層体を用いたディスプレイユニット。
- 請求項1~11の何れか記載のフィルム積層体(樹脂フィルム側がLED光源側)が、LED光源の位置を基準として視認側とは反対側に配置されてなる構成を備えたディスプレイユニット。
- 上記LED光源は、400nm~480nmの波長範囲における発光スペクトルの最大値が、500nm~600nmの波長範囲における発光スペクトルの最大値に比べて大きいことを特徴とする、請求項12に記載のディスプレイユニット。
- 上記LED光源から発光した光線は、上側及び下側の2方向、すなわち視認側及びその反対側の2方向に少なくとも進むように設計された、請求項12又は13に記載のディスプレイユニット。
- 上記フィルム積層体の550nm波長における光線透過率(T1<550>)と、LED光源の550nm波長における相対放射強度(T2<550>)との合計値(T1<550>+T2<550>)が75%以下である、請求項12~14の何れか記載のディスプレイユニット。
- 上記フィルム積層体の450nm波長における光線透過率(T1<450>)と、LED光源の450nm波長における相対放射強度(T2<450>)との合計値(T2<450>+T2<450>)が105%以下である、請求項12~15の何れか記載のディスプレイユニット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018148403 | 2018-08-07 | ||
JP2018148403 | 2018-08-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020023185A JP2020023185A (ja) | 2020-02-13 |
JP7338307B2 true JP7338307B2 (ja) | 2023-09-05 |
Family
ID=69618081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019143867A Active JP7338307B2 (ja) | 2018-08-07 | 2019-08-05 | フィルム積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7338307B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7443084B2 (ja) * | 2020-02-14 | 2024-03-05 | 株式会社三共 | 遊技機 |
JP7451215B2 (ja) * | 2020-02-14 | 2024-03-18 | 株式会社三共 | 遊技機 |
WO2022009581A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | コニカミノルタ株式会社 | 光学フィルム、パネルユニット、およびディスプレイ装置 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002138203A (ja) | 2000-11-01 | 2002-05-14 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 近赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体 |
JP2010170866A (ja) | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | Led照明カバー用樹脂組成物 |
JP2013098152A (ja) | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Sanken Electric Co Ltd | 照明装置 |
JP2014119642A (ja) | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Toray Ind Inc | 反射板用積層フィルム |
JP2015148813A (ja) | 1998-01-13 | 2015-08-20 | スリーエム カンパニー | カラーシフトフィルム |
US20150309368A1 (en) | 2014-04-23 | 2015-10-29 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Display device having eye protection function |
JP2017026948A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光カットフィルタ及び照明器具 |
CN108279455A (zh) | 2018-02-05 | 2018-07-13 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 蓝光截止膜及蓝光显示装置 |
-
2019
- 2019-08-05 JP JP2019143867A patent/JP7338307B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015148813A (ja) | 1998-01-13 | 2015-08-20 | スリーエム カンパニー | カラーシフトフィルム |
JP2002138203A (ja) | 2000-11-01 | 2002-05-14 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 近赤外線遮蔽用樹脂組成物および近赤外線遮蔽用積層体 |
JP2010170866A (ja) | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | Led照明カバー用樹脂組成物 |
JP2013098152A (ja) | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Sanken Electric Co Ltd | 照明装置 |
JP2014119642A (ja) | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Toray Ind Inc | 反射板用積層フィルム |
US20150309368A1 (en) | 2014-04-23 | 2015-10-29 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Display device having eye protection function |
JP2017026948A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光カットフィルタ及び照明器具 |
CN108279455A (zh) | 2018-02-05 | 2018-07-13 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 蓝光截止膜及蓝光显示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020023185A (ja) | 2020-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5174606B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6378540B2 (ja) | ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルムの製造方法、偏光板、画像表示装置及び液晶表示装置 | |
CN102548762B (zh) | 叠层聚酯膜 | |
JP5467752B2 (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルム | |
JP7338307B2 (ja) | フィルム積層体 | |
WO2011152173A1 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
WO2010026773A1 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5520138B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2011246663A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
US20140011036A1 (en) | Laminated polyester film | |
WO2011152172A1 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2016030331A (ja) | 積層フィルム、光学フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板、画像表示装置及び積層フィルムの製造方法 | |
JP7338306B2 (ja) | 光学フィルム | |
JP6205255B2 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び画像表示装置 | |
JP5679946B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
WO2020031932A1 (ja) | 光学フィルム、フィルム積層体、ディスプレイユニット | |
JP5726925B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5385581B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5764275B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5489971B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2019014836A (ja) | フィルム | |
JP5489972B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP5878153B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP6439740B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
TW201630749A (zh) | 塗佈薄膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230629 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230807 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7338307 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |