JP2002137529A - 印刷原画作製時の過剰充填または過少充填を最低限に抑える方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 見当合せ特性に関する情報を利用して、なら
びに機械での印刷中に設定される被印刷体挙動を利用し
て、色の異なる境界面における過剰充填または過少充填
を決定する。 【解決手段】 印刷を実行する印刷機を、印刷機型式に
関して、およびその個別的な見当合せ挙動に関して詳細
に特徴づける。最新のジョブについて、印刷されるべき
インキ、および印刷されるべき被印刷体という各影響要
因を知ったうえで、印刷機固有の見当合せ挙動を求め
る。十分な安全値を考慮したうえで、最低限必要な過剰
充填ないし過少充填を算出し、印刷前段階での原画製作
のときに幾何学的な最低限の重なり合い２１，２２とし
て考慮する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特に色の異なる境
界面をもつ印刷原画で、印刷原画作製時の過剰充填また
は過少充填を最低限に抑える方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ特許明細書１９６３８９６７Ｃ２
は、測定フィールドグループと、多色刷りにおいて光学
的に検出可能な印刷工学上の量を検出する方法とを対象
としている。測定フィールドグループは、多色刷りの枚
葉紙の上に光学的に走査可能に印刷機で印刷された、所
定の構造をもつ測定フィールドである。測定フィールド
ごとに、少なくとも１つの測定フィールドエッジが、印
刷方向に対して相対的に特定の回転状態を有している。
各測定フィールドは、少なくとも１つの光学的な印刷工
学上の量を求めるために、測定パッド間の重なりの測定
も可能であるような、面積的に十分に広い最小寸法を有
している。測定フィールドには、測定フィールドエッジ
に対してわずかな間隔をおいて延びる、少なくとも１つ
の細いストライプが印刷で割り当てられる。同一の印刷
でインキのないまま残される、測定フィールドエッジと
ストライプとの間の目標面積が、対応する実際面積と比
較可能である。

【０００３】米国特許出願明細書４，５８３，１１６
は、印刷工学上の多数のパラメータを検出する方法を対
象としている。提案されている方法によって、多色刷り
において、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各
色分解版が重なり合ったときに生じる誤差を補正しよう
としている。印刷画像の範囲内で区域が定義され、その
区域の範囲内で、領域の輪郭を規定するインキ分離信号
のインキ分離信号が測定される。得られたインキ分離信
号に応じて、互いに重なっているインキの領域の境界
が、支配的であると判明したインキ分離信号に応じて互
いにずらされる。

【０００４】さらに、印刷面の色縁部における過剰充填
フレームを生成するための過剰充填幅を自動的に求める
ことが試みられている。テスト素子が配置されたテスト
フォームが印刷され、このときテスト素子は、所定の目
標位置をもつ複数のテスト素子パターンを含んでいる。
印刷されたテストフォームがスキャンされ、テスト素子
の画像データが記憶される。画像データテスト素子を分
析することにより、テスト素子パターンの実際位置と、
目標位置からの誤差とが求められる。それぞれ２つの色
分解版について、テスト素子パターン相互のずれが求め
られ、このずれに基づいて、色分解版と色分解版の間の
最適な過剰充填幅が算出される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前段階領域では、印刷
での見当誤差を補正するために、印刷原画で過剰充填ま
たは過少充填を設定しなければならない。こうした過剰
充填または過少充填は、色の異なるオブジェクトが後の
印刷で互いに隣接している場合、カラーセパレーション
で利用される。印刷プロセスで隣接するインキ面の間に
白く透けて現われる場合がある、いわゆる「色抜け」
（Ｂｌｉｔｚｅｒ）を防止するためには、インキのつい
た面の拡大すなわち過剰充填をしなければならず、もし
くは縮小すなわち過少充填をしなければならない。この
ような方策の目的は、色分解版相互の局所的な誤差があ
る場合に、各オブジェクトの間で印刷されていない紙面
（色抜け）が目に見えるように残らない程度にまで、境
界面で個々の色分解版を上下に重ねて印刷することであ
る。この重なり合いの程度は、生じる最大の見当合せ誤
差がカバーされることを保証しなければならない。他
方、重なり合いが大きく設定されすぎると、重ねて印刷
されるインキ領域への依存性によって、オブジェクト境
界が視覚的に強調されて見える原因となる。これはいわ
ゆる「輪郭太り」（Ｓｐｅｃｋｒaｎｄｅｒ）の出現と
呼ばれており、完成した印刷において同じく好ましくな
い。

【０００６】したがって、過剰充填や過少充填の程度
は、見当合せ誤差に基づいて必要ではあるが、他方では
可能な限り小さく抑えられるような大きさに選択しなけ
ればならない。

【０００７】上述した従来技術と、略述した技術上の問
題点とを踏まえたうえで、本発明の目的は、見当合せ特
性に関する情報を利用して、ならびに機械での印刷中に
設定される被印刷体挙動を利用して、色の異なる境界面
における過剰充填ないし過少充填を決定することであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、印刷を実行する印刷機ないし印刷機型式を、見当
合せ挙動に関して特徴づけるステップと、最新のジョブ
について、印刷されるべきインキ、および印刷されるべ
き被印刷体という各影響要因を知ったうえで印刷機固有
の見当合せ挙動を求めるステップと、十分な安全値を考
慮したうえで最低限必要な過剰充填ないし過少充填を算
出するステップと、印刷前段階の範囲内での原画製作の
ときに幾何学的な最低限の重なり合いを考慮するステッ
プを有する、印刷画像で色境界における過剰充填または
過少充填を求める方法によって達成される。

【０００９】本発明で提案される方法によって達成可能
な利点は、特に、過剰充填ないし過少充填の個別的な最
適化を、ジョブ固有の情報ならびに印刷機固有の情報を
用いて行えるようになるという点にある。引渡見当に関
して生じる見当合せ誤差、ならびに印刷中の速度変化が
あったときに生じる見当合せ誤差を知ったうえで、印刷
機を通過するときの被印刷体の変形挙動の影響を考慮す
ることができ、また、同じく印刷機で処理されるべきイ
ンキや湿し水も考慮することができる。それにより、程
度が強すぎる過剰充填に相当する、普通であれば印刷画
像に出現する目に見える色縁部（「輪郭太り」）を排除
することができ、また他方では印刷中に現われる「色抜
け」を効果的に排除することができる。

【００１０】本発明で提案される方法の有利な実施態様
では、見当合せ挙動の考慮の範囲内で、個別印刷ユニッ
ト相互の引渡見当誤差の印刷機固有の挙動を、枚葉紙状
の材料の走行方向で考慮することができる。個別印刷ユ
ニットごとに違っている可能性のある引渡見当誤差の考
慮に加えて、速度変化が生じたときの見当変化に関する
見当合せ挙動も考慮することができる。たとえば印刷機
の速度が低下したときに生じる見当合せの変化を、最新
の印刷ジョブの印刷中に速度が上昇したときに生じる見
当誤差と同じく考慮することができる。

【００１１】本発明で提案される方法の有利な実施態様
では、枚葉紙状の材料における幅の減る印刷／幅の増え
る印刷および／または長さの減る印刷／長さの増える印
刷および／または丸める印刷に関する印刷機固有のパラ
メータを考慮することができる。前端および後端で発生
する変形、およびこれと結びついた枚葉紙状の材料にお
ける面積増加は、被印刷体固有であると同様に、印刷機
固有である可能性があり、長さの減る印刷／長さの増え
る印刷のときに発生する、長手方向における枚葉紙状の
材料の面積の面積増加も同様である。丸める印刷の考慮
は、１つまたは複数の相前後して位置する輪転印刷機の
印刷ユニットを通過するときに、枚葉紙状の材料が前端
と後端で不均等に丸まる現象を考慮するものである。

【００１２】印刷機固有のパラメータに関しては、本発
明で提案される方法を適用して、ジョブ固有に設定され
る湿し水といったパラメータも、その都度使用される被
印刷体との関連で考慮することができる。その都度使用
される被印刷体との関連における、最新のジョブの正確
な本刷りのために必要な設定される湿し水の程度への依
存性は、被印刷体ごとに著しく異なっている可能性のあ
る被印刷体の湿し水吸収挙動を、過剰充填ないし過少充
填を求める際に個別的に考慮することができる。

【００１３】本発明で提案される方法の有利な発展例で
は、局所的に生じる見当合せ誤差を局所的に考慮するこ
ともできる。たとえば幅の減る印刷／幅の増える印刷の
現象の場合、枚葉紙状の材料の前側エッジでは、枚葉紙
状の材料の後側エッジに比べて、異なる幅の広さが生じ
る。

【００１４】これに加えて、有利には、本発明で提案さ
れる方法によって、過剰充填設定ないし過少充填設定を
方向に依存して円周方向と横方向とで別々に決めること
ができる。これは過少充填ないし過剰充填のパラメータ
のベクトル特性を考慮するものであり、このベクトル特
性は前述した各方向へまったく別様に延びている可能性
があり、このことを印刷原画の製作時に考慮しなければ
ならない。

【００１５】さらに、本発明で提案される方法によっ
て、２色、４色、６色、８色を塗布する印刷ユニット
と、ニス塗りユニットの形態の処理ユニットとを有する
輪転印刷機において、過剰充填ないし過少充填の程度を
印刷ユニット組合せに依存して考慮することが可能とな
る。過剰充填設定ないし過少充填設定は、８つの印刷ユ
ニットを有する印刷機の印刷ユニット１および６を組み
合わせる場合、相前後して位置している印刷ユニット１
および２を組み合わせる場合の過剰充填設定ないし過少
充填設定とは異なる設定になる。それにより、多色刷り
印刷機を通過する枚葉紙の走行方向で異なる、枚葉紙進
行方向で増えていく枚葉紙の変形傾向を考慮に入れるこ
とができる。なぜならば枚葉紙は、通過する印刷ユニッ
トないし処理ユニットの数に比例して変形するからであ
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１７】図１（１）から図１（３）に示す図面から
は、幅の減る印刷／幅の増える印刷、長さの減る印刷／
長さの増える印刷、および丸める印刷のときに枚葉紙状
の材料に発生する可能性がある、枚葉紙状の材料の個々
の変形現象が明らかである。

【００１８】図１（１）の図面からは、前側エッジ２な
いし後側エッジ３のところで枚葉紙状の材料１が変形し
ている様子が詳細にわかる。図１（１）の図面では、枚
葉紙状の材料１の変形は局所的にのみ延びており、すな
わち枚葉紙前側エッジ２と枚葉紙後側エッジ３が、枚葉
紙状の材料１の幅の大きさの点で別様に変形している。
枚葉紙前側エッジ２の幅の増大は符号４で示されてお
り、それに対して、枚葉紙状の材料１の枚葉紙後側エッ
ジ２の幅の増大は符号５で示されている。全体として見
ると、変形していないように描かれている枚葉紙状の材
料１の両側に、枚葉紙の両側で実質的に左右対称に構成
された、幅の増える印刷による面積増加６が生じてい
る。

【００１９】図１（２）の図面からは、枚葉紙走行方向
９に枚葉紙状の材料１に生じる伸長７の作用が明らかに
わかる。枚葉紙１の後方領域では、長さの減る印刷／長
さの増える印刷のとき、通例、枚葉紙は枚葉紙後側エッ
ジ２の方向に向けられており、枚葉紙状の材料１に発生
する長さ増大は符号７で示されている。印刷幅にわたっ
て実質的に均等に行われる枚葉紙の伸長に伴って、長さ
の増える印刷による面積増加８が生じる。

【００２０】図１（３）の図面には、丸める印刷の作用
を見ることができる。丸める印刷の場合、枚葉紙前側エ
ッジ２は、通例、軽く丸められ（符号１０参照）、それ
に対して枚葉紙後側エッジ３ではこれよりも強い丸め１
１が起こる。丸める印刷の現象によって引き起こされ
る、枚葉紙状の材料の面積増加は、符号１２で示されて
いる。

【００２１】図２の図面は、図１（１）、図１（２）、
および図１（３）に図示されている作用が重ね合わされ
たときに、枚葉紙状の材料のサンプルに生じる変形を示
している。

【００２２】図２の図面では、変形しないままに描かれ
ている枚葉紙状の材料１と、符号１４が付された変形し
た枚葉紙上の材料とが対比されている。特に変形した枚
葉紙状の材料１４の後側エッジ領域３，１１に、長手方
向１５ないし幅方向１６で幾何学的な差異があることが
明瞭に見てとれる。変形した枚葉紙状の材料１４は、前
側エッジ領域２，１０でも後側エッジ領域３，１１でも
丸めを受けており、それに対して変形した枚葉紙状の材
料１４の側面は、図１（１）の幅の増える印刷の作用に
基づいて、面積増加６によっていっそう詳細に特徴づけ
られる。変形した枚葉紙状の材料１４における長さ増大
１５には、図１（２）に符号７で示す、枚葉紙走行方向
９に見たときの枚葉紙状の材料の伸長がある。図１
（２）では、枚葉紙状の材料１の長さ増大７は、枚葉紙
状の材料１の幅全体にわたって見て、ほぼ一定に延びて
いるのに対し、すべての作用を考慮している図２の図面
では、枚葉紙状の材料における長さ増大１５に、後側エ
ッジ３．１１の丸めが伴っている。

【００２３】図３は、印刷画像の中で枚葉紙状の材料の
変形領域に位置する、色縁部を含んでいる区域を示して
いる。

【００２４】図３の図面は、枚葉紙状の材料１４の変形
したサンプルの平面図を示している。符号２，１０は前
側エッジでの丸めを示しており、それに対して符号６は
幅の増大を表している。変形していない枚葉紙状の材料
１のオリジナル寸法は、符号１３で示されている。変形
した枚葉紙状の材料１４の後方の領域、すなわち幅の増
える印刷に基づく面積増加６によって変形している領域
には、符号１７で、絵柄区域とこれに属するＸ，Ｙ方向
の座標系が示されている。絵柄区域１７は、一方では、
相前後して配置されている輪転印刷機の印刷ユニットを
通る枚葉紙状の材料１の通過に応じて、印刷ユニット固
有に伸長７ないし１５を受ける可能性がある、枚葉紙後
側エッジの領域に位置するとともに、図１ないし図２の
図面に示す幅の増える印刷による幅方向の変形によっ
て、枚葉紙走行方向９に対して垂直に面積増加６を受け
ている枚葉紙状の材料１４の領域にも位置している。

【００２５】図４（１）と図４（２）は、図３の図面に
示す画像区域の縁部領域を示す拡大図である。

【００２６】図４（１）の図面からは、２つの色分解版
相互の局所的なずれを詳細に見ることができる。異なる
方向で斜線を引いて図示されている各色は、たとえばマ
ゼンタとシアンであると仮定され、これらの色縁部２１
および２２は接しておらず、ないし重なり合っていな
い。被印刷体の幾何学的な変形によって引き起こされる
このような作用は、もしも過剰充填を行わなければ領域
１９にインキが塗布されないことにつながり、その結果
として、この領域１９は印刷における色抜けとして後で
目に見えることになる。したがって、過剰充填領域は、
少なくとも、領域１９が覆われる程度に選択しなければ
ならない。

【００２７】図４（２）は、セグメント区域１７の位置
を小さい縮尺の図面で示しており、ここでは移行領域１
９の内部に、たとえばシアンとマゼンタの色のインキ境
界を形成することができる。

【００２８】図５は、相応の色分解版相互の見当合せ変
動２５に依存して、絵柄区域で生じる過剰充填領域／過
少充填領域を、座標方向の上にプロットした図である。

【００２９】図５では、本刷りでの２つの色分解版相互
の見当合せ変動２５が示されており、ここでは相前後し
て印刷される枚葉紙２４の上に、印刷方向ないしこれに
対して横向きの方向での幾何学的な変位がプロットされ
ている。見当合せ値の差は、過剰充填ないし過少充填に
よってカバーされなくてはならない。

【００３０】本発明で提案される方法の目的は、印刷ジ
ョブが進行するときに、印刷機固有のパラメータを、湿
し水、印刷されるべき被印刷体の変形挙動、ならびに印
刷されるべきインキの粘性挙動といった影響要因ととも
に考慮することである。発生する引渡見当、ないし輪転
印刷機に速度変化があったときの見当合せ変化は、印刷
機固有のパラメータであり、以後の処理のために特性曲
線の形で記憶することができる。印刷機固有のパラメー
タに加えて、印刷されるべき被印刷体の変形挙動が著し
い影響要因であり、またジョブ固有の湿し水の必要性も
同様である。

【００３１】速度変化があったときの引渡見当および見
当変化に関する、すでに説明したプロット図に示すよう
に生じる見当誤差は、印刷機の印刷ユニットごとに既知
であり、印刷前段階で印刷原画を製作するときに考慮す
ることができる。本発明で提案される方法により、さら
に、設定される湿し水および印刷されるべき被印刷体と
いう影響要因、ならびにこの両者の影響パラメータの組
合せを考慮することができる。インキ／湿し水エマルジ
ョンによって表面がインキで印刷される被印刷体は、そ
れがコーテッドペーパーであるかボール紙であるか、あ
るいはそれ以外の被印刷体であるかに応じて、設定され
ている湿し水との関連で、円周方向ないし幅方向に異な
る伸長挙動を示す。伸長挙動は、設定されている湿し水
によってジョブ固有の影響をうけることがあり、また、
版とブランケットの間の印刷用隙間で設定される、印刷
用間隙での印圧によっても同様の影響をうける。このよ
うな影響要因も、過剰充填設定ないし過少充填設定を求
める本発明で提案される方法によって、同じく考慮に入
れることができる。それ以外にも本発明で提案される方
法は、印刷ユニットの順番に関して印刷ユニットを組み
合わせるときに、印刷ユニット順序を考慮することを可
能にする。本発明で提案される方法により、たとえば印
刷ユニット１と印刷ユニット６を相互に組み合わせ、こ
のとき印刷ユニット６によって、枚葉紙状の材料１の処
理されるべき被印刷体で発生する比較的大きな変形が、
変形した状態１４と比べると変形していない状態で考慮
される。直接相前後して位置する２つの印刷ユニットの
間で、その変形１４に関して比較される絵柄区域１７
は、第１の印刷ユニットとたとえば印刷ユニット２との
間で比較された枚葉紙状の材料１とは異なる変形を有し
ている。印刷ユニット６では、枚葉紙走行方向９に見
て、はるかに大きな変形と、これに伴う絵柄区域１７の
はるかに大きな変形とが生じており、このような絵柄区
域１７は、被印刷体表面を印刷ユニット６で印刷すると
きに、印刷ユニット１に対して異なる過剰充填設定ない
し過少充填設定につながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】狭め印刷／広め印刷、短め印刷／長め印刷、丸
める印刷に関して枚葉紙状の材料に生じる変形を示す図
である。

【図２】図１（１）から図１（３）に基づく変形効果を
重ね合わせたときに、枚葉紙状の材料のサンプルに生じ
る変形を示す図である。

【図３】印刷画像の中で枚葉紙状の材料の変形領域に位
置している、色縁部を含んでいる区域を示す図である。

【図４】図３に示す画像区域の縁部領域を示す拡大図で
ある。

【図５】見当合せ変動に依存して生じる過剰充填領域／
過少充填領域を、座標方向の上にプロットした図であ
る。

【符号の説明】

１ 枚葉紙状の材料 ２ 前側エッジ ３ 後側エッジ ４ 前側エッジの幅の増大 ５ 後側エッジの幅の増大 ６ 面積増加 ７ 枚葉紙状材料の長さの増大 ８ 長さの増える制御による面積増加 ９ 枚葉紙走行方向 １０ 前側エッジの丸め １１ 後側エッジの丸め １２ 丸め印刷による面積増加 １３ 枚葉紙材料のオリジナル寸法 １４ 変形した枚葉紙状材料 １５ 長さ増大 １６ 幅増大 １７ 絵柄区域 １８ 色境界 １９ 移行領域 ２０ 色縁部 ２１ 色縁部 ２２ 色縁部 ２４ 枚葉紙 ２５ 見当合わせ変動

フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ Ｆターム(参考） 2H084 AA40 CC05 CC12 CC18 2H113 AA02 AA04 BA17 FA21 FA24 FA51 FA54 FA55 FA56

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷画像の色境界領域（１８）における
   過剰充填ないし過少充填を求める方法であって、 印刷を実行する印刷機ないし印刷機型式を、見当合せ挙
   動に関して特徴づけるステップと、 最新のジョブについて、印刷されるべきインキ、および
   印刷されるべき被印刷体（１）という各影響要因を知っ
   たうえで印刷機固有の見当合せ挙動を求めるステップ
   と、 十分な安全値を考慮したうえで、最低限必要な過剰充填
   ないし過少充填を算出するステップと、 原画製作のときに幾何学的な最低限の重なり合い（２
   １，２２）を考慮するステップを有する、印刷原画の色
   境界領域における過剰充填または過少充填を求める方
   法。
2. 【請求項２】 個別印刷ユニット相互の引渡見当誤差に
   関して、見当合せ挙動を個別的に考慮する、請求項１記
   載の方法。
3. 【請求項３】 速度変化が起きたときの見当変化に関し
   て、見当合せ挙動を印刷機固有に考慮する、請求項１記
   載の方法。
4. 【請求項４】 幅の減る印刷／幅の増える印刷（４，
   ５，６）および／または長さの減る印刷／長さの増える
   印刷（７，８）および／または丸める印刷（１０，１
   １，１２）に関して印刷機固有のパラメータを考慮す
   る、請求項１記載の方法。
5. 【請求項５】 ジョブ固有の必要な湿し水に関して、印
   刷機固有の影響要因を考慮する、請求項１記載の方法。
6. 【請求項６】 局所的に生じる見当合せ誤差を局所的に
   考慮する、請求項１記載の方法。
7. 【請求項７】 過剰充填ないし過少充填が、方向依存的
   に円周方向と横方向とで別々に進行する、請求項１記載
   の方法。
8. 【請求項８】 過剰充填／過少充填を、印刷ユニットの
   組合せに依存して考慮する、請求項１記載の方法。