JP2002137232A - 金型洗浄用ゴム組成物 - Google Patents

金型洗浄用ゴム組成物

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JP2002137232A
JP2002137232A JP2000336928A JP2000336928A JP2002137232A JP 2002137232 A JP2002137232 A JP 2002137232A JP 2000336928 A JP2000336928 A JP 2000336928A JP 2000336928 A JP2000336928 A JP 2000336928A JP 2002137232 A JP2002137232 A JP 2002137232A
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mold
rubber
cleaning
rubber composition
amine compound
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JP2000336928A
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Yuichi Nishijima
裕一 西嶌
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未加硫ゴムにアミン系化合物を洗浄成分とし
て添加した金型洗浄用ゴム組成物であって、保管安定性
にすぐれ、室温に放置後複雑な形状の金型に適用した場
合にあっても、金型洗浄ゴムの離型性に問題のみられな
いものを提供する。 【解決手段】 未加硫ゴムにマイクロカプセル化したア
ミン化合物を洗浄成分として添加した金型洗浄用ゴム組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型洗浄用ゴム組
成物に関する。更に詳しくは、未加硫ゴムにアミン系化
合物を洗浄成分として添加した金型洗浄用ゴム組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】未加硫ゴムにアミン系化合物を洗浄成分
として添加したゴム組成物を、目的とする製品の成形に
用いられた金型内に充填し、これを加熱加圧することに
より、製品成形に用いられた金型の表面に付着している
汚染物質を、このゴム組成物から同様の形状の成形され
た金型洗浄ゴムに転写して除去する方法が既に知られて
いる(特開平2-175210号公報、同3-140214号公報、同5-1
54850号公報、同6-128416号公報)。
【0003】未加硫ゴムに添加されるアミン系化合物
は、一般にゴムとの相溶性が悪いため、アミン系化合物
を添加した未加硫ゴムよりなる金型洗浄用ゴム組成物
は、それの保管中にアミン系化合物がゴム組成物表面に
ブリードアウトし、周囲を汚すという問題がみられた。
また、アミン系化合物は、未加硫ゴムと反応してゴムの
加硫を早める(スコーチ)ことがあり、室温での保管期間
が短かく、作業工程上室温下の成形機の近くに置いてお
くと短期間でスコーチし、金型洗浄ゴムの金型からの離
型性を低下させる。スコーチを遅らせるために、この金
型洗浄用ゴム組成物を冷蔵庫中で保管すると、製品の生
産に用いられるゴム生地のスペースを占拠するという問
題を生ずる。
【0004】さらに、この金型洗浄用ゴム組成物を室温
に放置後、オイルシール成形用などの複雑な形状の金型
に適用すると、スコーチにより洗浄ゴムの柔軟性が失わ
れ、型開きに伴う形状変形に追随できなくなり、金型洗
浄ゴム自体が一部金型面に残着してしまうなどの問題も
みられた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、未加
硫ゴムにアミン系化合物を洗浄成分として添加した金型
洗浄用ゴム組成物であって、保管安定性にすぐれ、室温
に放置後複雑な形状の金型に適用した場合にあっても、
金型洗浄ゴムの離型性に問題のみられないものを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
未加硫ゴムにマイクロカプセル化したアミン化合物を洗
浄成分として添加した金型洗浄用ゴム組成物によって達
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】未加硫ゴムとしては、任意の合成
ゴムまたは天然ゴムが用いられ、好ましくはNBRが用い
られる。これに添加される洗浄成分としては、アミノア
ルコール類、グリコールエーテル類、イミダゾール類等
が用いられ、好ましくは洗浄効果が高く廉価なアミン化
合物であるアミノアルコール類が用いられる。
【0008】アミノアルコール類としては、例えばモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N-メチルエタノールアミン、N,N-ジメチルエ
タノールアミン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N,N-
ジブチルエタノールアミン、N-メチル-N,N-ジエタノー
ルアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ
プロパノール、3-アミノプロパノール等が、純分として
未加硫ゴム100重量部当り約1〜50重量部、好ましくは約
5〜30重量部の割合で一般に用いられる。添加割合がこ
れよりも少ないと、金型洗浄効果に劣り、一方これ以上
の割合で用いられると、加熱により発泡したり、加硫阻
害が生じたりして、金型洗浄ゴムの金型からの離型性が
損われるようになる。これらのアミン化合物のマイクロ
カプセル化は、公知の任意の方法で行なうことができ
る。
【0009】以上の各成分を必須成分とするゴム組成物
には、加硫剤、加硫促進剤の他、充填剤、老化防止剤、
加工助剤等の各種ゴム配合剤を必要に応じて配合するこ
とができる。充填剤としては、カーボンブラック、シリ
カ等の一般的な充填剤が金型洗浄効果を妨げない範囲内
で用いることもでき、好ましくはシリカ、酸化チタン等
の白色充填剤を用い、金型洗浄ゴムを白色とした方が、
洗浄ゴムへの汚染物質の付着状態を目視で確認するのに
適している。
【0010】目的とする製品の成形に用いられた金型の
洗浄は、ニーダ等を用いて調製された金型洗浄用ゴム組
成物を使用済み金型内に充填し、約100〜200℃で約1〜1
0分間程度加熱加圧することによって行われる。このよ
うな処理を行うことにより、金型洗浄用ゴム組成物中の
洗浄成分がマイクロカプセルを破って使用済み金型表面
に堆積している汚染物質に染み込み、金型と汚染物質と
の間に入り込んで、汚染物質を金型から浮き上がらせ
る。このようにして金型との間の付着力が弱められた金
型汚染物質は、金型洗浄ゴムに付着させ、そこに取り込
むことにより金型表面が洗浄される。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る金型洗浄用ゴム組成物は、
アミン化合物洗浄成分をマイクロカプセル化することに
より、それの保管時のブリードや洗浄成分によるスコー
チを有効に防止することができ、室温に放置した後複雑
な形状の金型に適用した場合にあっても、金型洗浄ゴム
の金型からの離型性が損われることはないという効果を
奏する。
【0012】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0013】実施例1 金型洗浄成分であるジエタノールアミン100mlを約30℃
のテトラヒドロフラン500ml中に加え、攪拌して分散さ
せた。この分散液に、セルロースアセテートブチラート
(ACROS社製;平均分子量16000、融点110〜125℃)200gを
加え、攪拌して溶解させた後、攪拌しながらn-ヘキサン
中に滴下して、直径約5μmのマイクロカプセルを得た。
【0014】 NBR(日本合成ゴム製品N230) 100重量部 ジクミルパーオキサイド 2 〃 シリカ(日本シリカ製品ニップシールER) 30 〃 酸化チタン 5 〃 ワックス(大内新興化学製品サンノック)系ワックス 2 〃 老化防止剤(川口化学製品TNP) 8 〃 マイクロカプセル化ジエタノールアミン(純分として) 10 〃 以上の各成分をニーダで混練し、その混練物をアクリル
ゴムの加硫成形に使用された金型(汚染物質がその表面
に付着していることを光学顕微鏡で確認済み)内に充填
し、180℃、100Kgf/cm2(9.8MPa)、5分間の条件下で加熱
加圧し、シート状に成形した。
【0015】このようにして用いられた金型表面には、
殆んど汚染物質が付着していないことが光学顕微鏡によ
って確認された。一方、使用後の金型洗浄ゴムには、褐
色の金型汚染物質が付着しており、エネルギー分散型X
線分析装置(EDS)で元素分析した結果、Zn、Sの元素が
検出され、ゴムの加硫剤に由来すると考えられる金型汚
染物質である金属硫化物(硫化亜鉛)の除去が確認され
た。
【0016】また、この使用前の金型洗浄用ゴム組成物
を、室温下(20〜25℃)に2ヶ月間放置したが、金型洗浄
用ゴム組成物表面に格別変化は認められなかった。
【0017】実施例2 実施例1の各成分よりなる混練物を、室温下(20〜25℃)
に2ヶ月間放置した後、180℃、100Kgf/cm2(9.8MPa)、5
分間の条件下で加熱加圧し、シート状に成形したが、金
型洗浄効果、成形性および離型性はいずれも実施例1と
同様に良好であった。
【0018】また、複雑な形状のオイルシール成形用金
型を用いて同様に成形を実施したが、成形性および離型
性に問題はみられなかった。
【0019】比較例1 実施例1において、ジエタノールアミンがマイクロカプ
セル化しないまま用いられた。用いられた金型表面に
は、殆んど汚染物質が付着していないことが光学顕微鏡
によって確認された。一方、使用後の金型洗浄ゴムに
は、褐色の金型汚染物質が付着しており、EDSで元素分
析した結果、Zn、Sの元素が検出され、ゴムの加硫剤に
由来すると考えられる金型汚染物質である金属硫化物
(硫化亜鉛)の除去が確認された。
【0020】ただし、この使用前の金型洗浄用ゴム組成
物を、室温下(20〜25℃)に2ヶ月間放置したが、金型洗
浄用ゴム組成物表面はべと付いた状態となり、洗浄用ゴ
ム組成物同士を重ねると短時間で粘着し、作業性が著し
く損われた。
【0021】比較例2 比較例1の各成分よりなる混練物を、室温下(20〜25℃)
に2ヶ月間放置した後、180℃、100Kgf/cm2(9.8MPa)、5
分間の条件下で加熱加圧し、シート状に成形したが、金
型洗浄効果、成形性および離型性はいずれも比較例1と
同様に良好であった。
【0022】しかしながら、複雑な形状のオイルシール
成形用金型を用いて同様に成形を実施すると、型開き時
にスプリングホールド部に離型不良を生じ、洗浄ゴムの
一部が金型面に残着した。これは、スコーチにより洗浄
ゴムの柔軟性が失われ、型開きに伴う形状変形に追随で
きなくなったためと考えられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫ゴムにマイクロカプセル化したア
    ミン系化合物を洗浄成分として添加してなる金型洗浄用
    ゴム組成物。
JP2000336928A 2000-11-06 2000-11-06 金型洗浄用ゴム組成物 Pending JP2002137232A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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