JP2002136552A - 介護台 - Google Patents

介護台

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JP2002136552A
JP2002136552A JP2000273270A JP2000273270A JP2002136552A JP 2002136552 A JP2002136552 A JP 2002136552A JP 2000273270 A JP2000273270 A JP 2000273270A JP 2000273270 A JP2000273270 A JP 2000273270A JP 2002136552 A JP2002136552 A JP 2002136552A
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bed
nursing
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bed portion
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English (en)
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Hisashi Nogaki
久 野垣
Takanori Matsuno
孝則 松野
Eiji Nagashima
英司 長島
Kimikichi Yamamoto
公吉 山本
Hideaki Kojima
英明 小島
Takeshi Motohashi
毅 本橋
Akiko Harada
明子 原田
Yoko Furumiya
洋子 古宮
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身障者向けのトイレ空間等に設置される場合
に、軽量、コンパクトかつ安全で、様々な体格、症状の
人があらゆる面で快適に使用でき、介護が容易な介護台
を提供することを目的とする。 【解決手段】 介護台のベッド部の開閉構造を簡略に構
成したので、ベッド部の軽量・小型化、開閉の安全性が
向上した。また、ベッド部の平面形状、位置関係、起伏
状態、面積を可変に構成するとともに、消臭機能、ベッ
ド面暖房機能等の種々の機能を付加したので、体格、症
状、介護作業に合わせてベッド部の形状を変えることが
でき、使用者に無理な姿勢や負担を強制せず快適に使用
できると同時に、介護作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身障者向けのトイ
レ空間等に設置され、高齢者や身障者等が移乗できる介
護台に係り、使用者の通行・移動および使用者と介護者
の安全で快適な使用に好適な介護台の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図28に従来の介護台の側面断面図を、
図29に従来の介護台の全体図を示す。
【0003】介護台は、主にベッド部10、支柱20、
およびベース30から形成される。ベッド部10は、高
齢者や身障者等が上面に移乗し横たわるために十分な面
積を備え、下方をアーム12に支持される。
【0004】アーム12は、支柱側への延伸部分に設け
た取付穴14にて支柱20に軸21位を中心に回動可能
に取り付けられ、非使用時にはベッド部10を略鉛直に
立てることが可能である。使用時には、アーム12は取
付穴14を中心に、アームストッパー13が支柱20ま
たはカバー60に接触するまで回転し、その結果ベッド
面11が略水平になるよう支持される。アーム12は、
ベッド部10が車いすからの移乗や介護が可能な高さに
なるよう支柱20に固定されるか、アーム12が支柱2
0に沿って昇降可能な構造にて取り付けられる。
【0005】略鉛直に形成される支柱20は、下面をベ
ース30に接合され、トイレ空間等の床面2または壁面
1にアンカーボルト等の床固定手段5または壁固定手段
7で固定される。
【0006】以上のような介護台では、閉状態での前方
突出寸法は小さくできるが、ベッド部10が所定の強度
を確保するため、鉄鋼の構造体で構成され、ベッド部1
0の質量が大きくなる。その結果、力の弱い人にはベッ
ド部10の開閉が困難であるとともに、開閉方式によっ
てはベッド部10が車いす使用者の頭部より高い位置に
なるため、予期せず開状態になったときに頭部に当たる
などしてけがをする恐れがある。
【0007】また、質量の大きいベッド部10を支持す
る必要から、支柱に使用する材料質量が大きくなる。
【0008】さらに、従来の介護台では、ベッド部10
が単純で単一な形状であるため、様々な体格や症状の使
用者にとって、必ずしも適切な形状とは言い難く、介護
者にとっても、介護に適した形状とは言い難い。すなわ
ち、使用者には単に足が不自由なばかりでなく、例えば
膝関節、股関節や腰が曲げられない、あるいは伸ばせな
い症状や、同時に腕も不自由な場合もあり、これら各人
各様の症状の者を同一のベッドに横臥させれば、ある者
にとっては必要十分なベッド仕様かも知れないが、別の
ある者にとっては耐え難い苦痛をもたらしたり、身動き
のできない状態になることもある。
【0009】また、介護者にとっては、使用者のオムツ
交換、局部の清掃、要望の聞き取り、声かけ等のため、
ベッド部10上面に横臥した使用者の腰部、脚部、頭部
へ近付き、体の向きを変えたり、腰部を持ち上げたりす
る作業が必要であるが、ベッド部10が単一形状の場
合、使用者の横臥位置によっては上記の部分へ近付けな
かったり、上記の作業が困難になるので、十分に介護で
きなくなる。このような悪条件の下で強引に介護作業を
行うと、使用者が無理な姿勢になったり、使用者を支え
きれずベッド部10から落下させてしまう等の事故を誘
発する恐れがあり、使用上の不安を抱かせることにな
る。
【0010】公共のトイレ空間等に上記の介護台を設置
した場合、不特定多数の人が使用するので、ベッド面1
1が汚れ、その汚れが使用毎に清掃されることは期待で
きない上、たとえ汚れていなくとも、衛生性イメージが
悪く、他人が使用した後の同じベッド面11に移乗し横
臥することに抵抗を感じる人は多い。そのため、せっか
く介護台を設置しても、必ずしも快適に使用できないと
いう懸念がある。また、ベッド面の汚れの他、悪臭につ
いて使用者はさらに敏感であり、まず他人が使用した後
の残臭により、清潔なベッド面11を空間ごと清潔でな
いと感じることと、つぎに、自分の排泄物から発散する
悪臭がトイレ空間周囲に達することに抵抗を感じること
で介護台の使用がためらわれることも否定できない。
【0011】車いすからベッド部10への移乗は、軽度
の障害者の場合、車いす座面高さとベッド面11の高さ
が異なっていても簡単な介助で容易に移乗させることが
できるが、重度の障害者の場合、車いす座面高さとベッ
ド面11の高さが同じであっても移乗は容易であるとは
言い難い。
【0012】ベッド面11への移乗後、使用者は例えば
オムツ交換のために横臥し、下着を取るが、それまで室
温と同一であったベッド面に肌が直接触れるので冷たく
不快であり、ベッド面11が例えば樹脂製の発泡材やシ
ート、布等の断熱性に優れた材質であっても瞬間的には
冷たさによる不快を感じる。
【0013】ベッド面11上でのオムツ交換の際には、
使用後のオムツを取外し、局部を清掃した後、新しいオ
ムツを付けることになるが、局部の清掃は手間がかかる
ため、もっとも嫌がられる作業であり、改善が望まれて
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題として、ベ
ッド部10、アーム12の質量が大きいため、ベッド部
の開閉、取扱が困難であり、開閉方式によっては危険を
伴うことが挙げられる。
【0015】第2の課題として、ベッド部10が単純で
単一な形状であるため、使用者、介護者にとって必ずし
も適切な形状ではないことが挙げられる。
【0016】第3の課題として、使用者をベッド部10
から落下させる恐れがあることが挙げられる。
【0017】第4の課題として、ベッド面11の衛生性
イメージが悪く、快適に使用できないことが挙げられ
る。
【0018】第5の課題として、重度の障害者の場合、
車いすとベッド面11との移乗が困難であることが挙げ
られる。
【0019】第6の課題として、ベッド面11に肌が触
れた場合、冷たさを感じ不快であることが挙げられる。
【0020】第7の課題として、局部の清掃は従来通り
手間がかかることが挙げられる。
【0021】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、取り扱いが容易かつ安全
で、使用者、介護者のいずれにも安全で快適に使用でき
る介護台を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
目的を達成するため、請求項1では、ベッド部の形状が
可変な構造とした。その結果、ベッド部を使用者の体
格、症状に合わせた形状とすることができ、使用者に無
用な苦痛を与えることなく、快適に使用できる。また、
介護者にとっても、介護に好適な形状とすることがで
き、負担を軽減することができる。また好ましくはベッ
ド面の開閉が可能な介護台において、ベッド部の形状を
可変な構造とすれば上記と同様の効果を、設置スペース
の限られた公共のトイレ等にて実現できる。
【0023】請求項2では、請求項1において特にベッ
ド面の面積を可変としたので、設置スペースの限られた
トイレ空間等でも有効利用が可能である。
【0024】請求項3では、ベッド部が複数の分割ベッ
ド部に分割され、分割ベッド部の少なくとも1つを開閉
可能な構造としたので、設置スペースの限られたトイレ
空間等で移乗時、横臥時、介護時等に必要に応じて開閉
可能な分割ベッド部を開閉して快適に使用できる。
【0025】請求項4では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、それぞれが個別に開閉可能な構造とした
ので、請求項3による効果に加え、移乗位置、横臥の向
き等に自由度が増し、より快適に使用できる。
【0026】請求項5では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、分割ベッド部の少なくとも1つが上下動
する構造としたので、移乗時のベッド高さ、介護時の使
用者の体勢を容易に変えることができ、快適に使用でき
る。
【0027】請求項6では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、分割ベッド部それぞれが個別に上下動す
る構造としたので、請求項5による効果に加え、使用者
を多様な体勢に変えることができ、より快適に使用でき
る。
【0028】請求項7では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、分割ベッド部の1つを大便器に隣設した
ので、介護台としての利用の他、大便器への移乗台とし
ての使用にも利用できる。
【0029】請求項8では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、分割ベッド部の1つを大便器に隣設する
とともに分割線を大便器の外形形状に近似させたので、
大便器への移乗台として利用する際に大便器とのすきま
が小さく、落下や挟まれ等の懸念がなく、安全に使用で
きる。
【0030】請求項9では、ベッド部を複数の分割ベッ
ド部に分割し、分割ベッド部の1つを大便器に隣設する
とともに分割線付近に手すりを設けたので、従来の手す
りのみで大便器を利用する場合にも、違和感なく利用で
きる。
【0031】請求項10では、ベッド部を複数の分割ベ
ッド部に分割し、分割ベッド部の1つが展開時大便器の
上方に位置する構成としたので、大便器設置位置を介護
台としての重複使用が可能で省スペースとなり、ベッド
部が閉状態では大便器使用時の背もたれとして利用でき
る。
【0032】請求項11では、ベッド部を複数の分割ベ
ッド部に分割し、一方の分割ベッド部に他方の分割ベッ
ド部が接続され、相対的に移動できる構造とした。その
結果、使用者の体格や症状に合わせてベッド部の形状を
変化させることができ、快適に使用できる。
【0033】請求項12では、ベッド部を複数の分割ベ
ッド部に分割し、一方の分割ベッド部に他方の分割ベッ
ド部が接続され、相対的に平行移動できる構造とした。
その結果、分割ベッド部平行移動中の任意の位置での使
用が可能で、使用中にも分割ベッド部を平行移動し、ベ
ッド部の形状を変えることができるので、介護しやす
い。
【0034】請求項13では、その結果、ベッド部を複
数の分割ベッド部に分割し、一方の分割ベッド部に他方
の分割ベッド部が接続され、相対的に回転移動できる構
造とした。その結果、使用者の体格や症状に合わせてベ
ッド部の形状をある程度変えることができるが、回転移
動のための機構が単純であり、安価に製作できる。
【0035】請求項14では、ベッド部を複数の分割ベ
ッド部に分割し、一方の分割ベッド部に他方の分割ベッ
ド部が接続され、相対的に移動できる構造とし、さらに
移動の始点、終点、中間点で保持できる構造とした。そ
の結果、使用者の体格や症状、あるいは介護作業に合わ
せてベッド部の形状を変化・固定することができ、より
快適に使用できる。
【0036】請求項15では、ベッド部の表面が部分的
に起伏可能な構造とした。その結果、使用者の症状や介
護作業に合わせてベッド部の必要な部分を隆起させるこ
とができ、快適に使用できる。
【0037】請求項16では、ベッド部のうち、使用者
の頭部に当接する部分を起伏させる構造とした。その結
果、使用者がベッド面上に側臥する際や介護が長時間に
およぶ場合にも、使用者に無理な姿勢を強いることな
く、快適に使用できる。
【0038】請求項17では、ベッド部のうち、使用者
の腰部に当接する部分を起伏させる構造とした。その結
果、使用者が長時間横臥する際に疲労を与えず、また、
介護者が使用者の腰部を持ち上げる際に力を要しないの
で、快適に使用できる。
【0039】請求項18では、ベッド部のうち、使用者
の体側に当接する部分を起伏させる構造とした。その結
果、使用者が姿勢を変える際等にベッド面からの転落を
防ぐことができ、安全に使用することができる。
【0040】請求項19では、ベッド部のうち、使用者
の上半身に当接する部分を起伏できる構造とした。その
結果、介護が長時間におよぶ場合でも、上半身を起こし
た状態を保つことができ、使用者に疲労感を与えず、快
適に使用できる。
【0041】請求項20では、ベッド部のうち、乳幼児
の体側に当接する部分を起伏できる構造とした。その結
果、乳幼児の寝返りによる落下を防止できるので、乳幼
児をベッド上に横臥させ、安心して用を足すことができ
るとともに、ベビーシートとしても使用できる。
【0042】請求項21では、ベッド部が開状態にて移
動できる構造としたので、壁面とベッド部との距離を確
保でき、ベッド部上の使用者への接近および介護が容易
となる。
【0043】請求項22では、ベッド部が開状態にてベ
ッド部の一部を移動可能な構造とした。その結果、請求
項21による効果に加え、移動させる部分がベッド部の
一部であるため、小さい力で操作でき、介護がより容易
となる。
【0044】請求項23では、ベッド部が開状態にて平
行移動または回転移動が可能な構造とした。平行移動の
場合は、狭い空間での移動ができ、回転移動の場合は、
移動操作が容易である。
【0045】請求項24では、ベッド部の平面形状に凹
みを設けたので、凹みの部分で介護者はベッド上の使用
者に接近し易くなり、介護が容易となる。
【0046】請求項25では、請求項24で記載した凹
みが、ベッド部の一部が移動して形成される構造とし
た。その結果、介護作業の必要に応じて凹みを形成する
ことができるとともに、使用者の姿勢変更時等には凹み
のない広いベッド面として使用できるので、使いやすく
安全である。
【0047】請求項26では、請求項24で記載した凹
みを、特に使用者の頭部付近に設けた。その結果、介護
者はベッド上の使用者の頭部に近付き、使用者との会話
が容易になるので、介護がスムーズに行える。
【0048】請求項27では、請求項24で記載した凹
みを、特に使用者の腰部付近に設けた。その結果、介護
者はベッド上の使用者の局部に接近し易くなり、オムツ
交換等の介護が容易になる。
【0049】請求項28では、請求項24で記載した凹
みを、特に使用者の脚部付近に設けた。その結果、介護
者はベッド上の使用者の両足間から局部に接近し易くな
り、オムツ交換等の介護が容易になる。
【0050】請求項29では、ベッド部にフットレスト
を設けた。その結果、使用者がフットレストに足を掛け
ることにより、足の位置が半ば固定され、介護が容易に
なる。
【0051】請求項30では、ベッド部に使用者の足固
定手段を設けた。その結果、使用者の足を固定すること
によって、足のベッド上からの落下を防止できるので、
使用者に苦痛を与えることがなく、また、ベッド部の面
積を小さくすることができる。
【0052】請求項31では、ベッド部に使用者の足固
定手段を設け、足固定手段が移動可能な構造とした。そ
の結果、使用者の体格や症状に合わせた位置で足を固定
することができる。また、請求項6で記載した分割ベッ
ド部に足固定手段を設けることにより、一方の分割ベッ
ド部を上下動させた場合にも、足がベッド面から落下せ
ず、快適に使用できる。
【0053】請求項32では、ベッド部に使用者の保持
手段を設けたので、ベッド上からの使用者の落下を防ぐ
ことができ安心して使用できる。
【0054】請求項33では、請求項32で記載した保
持手段を収納可能としたので、ベッド部への移乗時等に
邪魔にならず、安全かつ快適に使用できる。
【0055】請求項34では、ベッド部上面に着脱可能
な表面シートを設けた。その結果、ベッド面の清掃・メ
ンテが容易なので、常に清潔な使用が可能であり、衛生
性イメージを向上できる。
【0056】請求項35では、請求項34で記載した表
面シートに予備を設け、未使用表面シートの露出が容易
な構造とした。その結果、使用毎にベッド面を清掃する
必要がなく、常に清潔な表面シートを使用できる。した
がって、使用者、介護者の双方にとって、手軽で容易に
しかも清潔かつ快適に介護台を使用できる。
【0057】請求項36では、ベッド部10を中間から
折りたためる構造とした。その結果、ベッド部10とベ
ッド部10を支持する構造体が軽量化され、閉状態での
小型化が可能となったばかりでなく、閉状態でのベッド
部10が車いす使用者の頭部より低く設置できるので、
ベッド部10の予期しない開動作に対しても、車いす使
用者の安全を確保できる。
【0058】請求項37では、ベッド部10をシート状
の材料で構成したので、さらに軽量化でき、取り扱いが
簡単となった。
【0059】請求項38では、ベッド部を分割し、分割
部分から折りたたみできる構造としたので、閉状態での
ベッド部が車いす使用者の頭部より低い位置となり、車
いす使用者の安全が一層確実になる。
【0060】請求項39では、ベッド部最背辺が引き込
まれて閉状態となる構造とした。その結果、ベッド部は
完全に折りたたまれる必要がないため、繰返し使用に対
してベッド部の耐久性を向上できる。
【0061】請求項40では、ベッド部が略水平を保持
したまま開閉する構造としたので、ベッド部の予期しな
い閉動作に対しても、使用者の安全を損なうことなく安
全に使用できる。また、ベッド部の突出寸法が調節でき
るので、体格、症状に合わせて必要な分だけ引き出すこ
とができ、便利である。
【0062】請求項41では、ベッド部を分割し、分割
した部分が重なり合うよう平行移動する構造としたの
で、請求項40による効果に加え、閉状態にてさらに小
型化が可能である。
【0063】請求項42では、ベッド部の開状態または
閉状態にて保持できる構造としたので、ベッド部の予期
しない閉動作または開動作が起こらず、安全な使用が可
能である。
【0064】請求項43では、介護台に防臭手段を設け
たので、使用中や使用直後も悪臭がなく、衛生性イメー
ジを向上でき、快適に使用できる。
【0065】請求項44では、ベッド部上面を加熱また
は保温する暖房手段を設けたので、移乗時、介護時に肌
がベッド面に接触しても、使用者が冷たさを感じること
なく、快適に使用できる。
【0066】請求項45では、介護台に局部洗浄手段を
設けた。その結果、使用者のオムツ取外し後等に、労せ
ずして使用者の局部を洗浄でき、使用者の清潔を保てる
とともに、介護者の負担を軽減できる。
【0067】請求項46では、介護台に使用者のベッド
部への移乗補助具または運搬手段を設けた。その結果、
介護台の利用が困難であった症状の重い人でも利用可能
になり、介護者の負担を軽減できる。
【0068】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0069】図1は本発明における介護台の側面図であ
る。
【0070】介護台は、主にベッド部10、支柱20、
およびベース30から形成される。支柱20はその下面
をベース30に接合され、ベッド部10はその一辺を支
柱20に取り付けられる。
【0071】ベッド部10は固定パイプ16、可動パイ
プ17、シート15から構成され、固定パイプ16は、
支柱20またはカバー60に取り付けられる。可動パイ
プ17は支柱20の下方に設けた支点32との間を回動
可能にステー31で連結され、固定パイプ16と可動パ
イプ17との間はシート15で連結される。
【0072】可動パイプ17を図1の実線の位置に回動
することにより、シート15が略水平に展開され、可動
パイプ17を二点鎖線の位置に回動することにより、シ
ート15が中間から折りたたまれて閉状態となる。支点
32の周辺にはロック機構33を設け、開状態または閉
状態にてベッド部10を保持することができる。
【0073】ロック機構33は、例えば支点32側に溝
35を備えた円板34を固定し、溝35に嵌合する爪3
6を備えた回動ストッパー37をステー31下方に回動
可能に取り付けられるとともに、回動ストッパー37に
レバー38を連結し、レバー38をスライド可能に保持
するレバー押え39をステー31に備えた構造とした。
溝35はベッド部10の開状態または閉状態において爪
36と嵌合可能な位置とし、開状態または閉状態でレバ
ー38を下方に押すことによって、爪36が円板34の
溝35に挿入されステー31が固定される。開動作また
は閉動作の際には、レバー38を上方に引くことによっ
て、爪36が溝35から外れ、ステー31が回動可能と
なる。
【0074】ステー31の固定を確実にするために、レ
バー38にカラー40を固定し、カラー40とレバー押
え39との間にレバースプリング41を設け、爪36が
常に円板34に押し付けられる構成としてもよい。
【0075】以上のように、ベッド部10を中間から折
りたためる構造としたので、ベッド部10とベッド部1
0を支持する構造体が軽量化され、閉状態での小型化が
可能となったばかりでなく、閉状態でのベッド部10が
車いす使用者の頭部より低く設置できるので、ベッド部
10の予期しない開動作に対しても、車いす使用者の安
全を確保できる。また、ベッド部10をシート状の材料
で構成したので、軽量化でき、取り扱いが簡単となっ
た。さらに、ベッド部10を開状態または閉状態にて保
持できる構造としたので、ベッド部10の予期しない閉
動作または開動作が起こらず、安全な使用が可能であ
る。
【0076】(実施の形態2)図2に本発明による介護
台の側面図を示す。実施の形態1と同様の構造は同じ符
号を付し、説明を省略する。
【0077】ベッド部10は長手方向と平行にベッド部
小片10a、10b、10cに3分割され、ベッド部小
片同士はヒンジ42にて折り畳み可能に連結される。最
前部のベッド部小片10c下面には先端にキャスタ43
を備えた支持脚44を取り付け、支持脚44および支柱
20またはカバー60には固定支点45a、45bと略
鉛直方向に設けたスライド溝49に沿ってスライドする
可動支点46a、46bとを設けた。支持脚44の固定
支点45aと支柱20またはカバー60の可動支点46
bとがリンクA47で、支持脚44の可動支点46aと
支柱20またはカバー60の固定支点45bとがリンク
B48で連結され、リンクA47とリンクB48とは中
央部で連結されるので、支持脚44は常に略鉛直を保つ
よう支持される。したがって、ベッド部10の開閉時に
は、ベッド部10の先端が床面に平行に移動することに
なる。
【0078】また、ベッド部10が開状態の場合、ベッ
ド部小片10a、10b、10cのコーナー部に設けた
回り止め50同士が接触するので、ベッド部10は上方
からの荷重に対してヒンジ42の回動が抑制され、略水
平状態が保たれる。
【0079】以上のように、ベッド部10を分割し、分
割部分から折りたたみできる構造としたので、閉状態で
のベッド部10が低い位置となり、車いす使用者の安全
が一層確実になる。図2ではベッド部10が3分割され
ているが、2分割、4分割、5分割でもよく、複数に分
割されていれば本発明による上記の効果が得られる。
【0080】(実施の形態3)図3に本発明による介護
台の側面図を示す。尚、実施の形態1〜2と同様の構造
は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0081】ベッド部10は可動パイプ17およびシー
ト15で構成され、可動パイプ17は支柱20下方の支
点32とステー31で移動可能に連結される。ベッド部
10最背部はシート15が延長され、カバー60内部に
てローラー51を介してスプリング52に連結される。
シート15とスプリング52との連結部はシート15よ
り厚い連結部カバー53が装着され、連結部カバー53
とローラー51の間には連結部カバー53の厚さより
小、かつシート15の厚さより大なる寸法に調節可能な
スリット54を備えたストッパー55を設けた。したが
って、シート15が所定長さ引き出されることにより、
連結部カバー53がストッパー55に接触し、それ以上
のシート15の引き出しが抑制され、ベッド部10の展
開が完了する。
【0082】この状態ではスプリング52がもっとも引
き伸ばされた状態であり、シート15の後端は常にスプ
リング52の復元力が作用して引っ張られることにな
る。したがって、ベッド部10の閉動作では、スプリン
グ52によってベッド部10の最背辺が引き込まれて閉
状態となる。実施の形態1と同様に、ベッド部10を開
状態、閉状態で保持するロック機構33を設けてもよ
い。
【0083】以上の介護台の構造によって、実施の形態
1と同様、使用者の安全性向上と、軽量化が可能である
が、さらに、ベッド部10は完全に折りたたまれる必要
がないため、繰返し使用に対してベッド部10の耐久性
を向上できる。
【0084】(実施の形態4)図4に本発明による介護
台の側面図を示す。尚、実施の形態1〜3と同様の構造
は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0085】ベッド部10は長手方向と平行にベッド部
小片10a、10b、10cに3分割され、支柱20に
もっとも近いベッド部小片10aが支柱20に固定され
る。ベッド部小片10aの両側面下部にはそれぞれ前後
方向に沿った複数のローラー61が配列され、より下方
に位置するベッド部小片10bの両側面には、ローラー
61にスライド可能に懸架されるローラーガイド62が
設けられる。ベッド部小片10b、10cにも同様のロ
ーラー61およびローラーガイド62が設けられる。
【0086】ローラー61の配列がローラーガイド62
に沿ってスライド移動することによって、ベッド部小片
10b、10cはそれぞれベッド部小片10a、10b
の下方で前後方向に移動できる構造となる。したがっ
て、前方の2つのベッド部小片10b、10cが次々と
前方に移動することにより、ベッド部10は使用者が横
臥できる面積へと展開する。
【0087】以上の構造により、ベッド部10が略水平
を保持したまま開閉する構造としたので、ベッド部10
の予期しない閉動作に対しても、使用者の安全を損なう
ことなく安全に使用できる。また、ベッド部10の突出
寸法が調節できるので、体格、症状に合わせて必要な分
だけ引き出すことができ、便利である。
【0088】ベッド部10は必ずしも分割しなくても、
略水平を維持したままの開閉が可能であるが、ベッド部
10を分割し、分割した部分が重なり合うよう平行移動
する構造としたので、閉状態にてさらに小型化が可能で
ある。
【0089】(実施の形態5)図5に本発明による介護
台の全体図を、図6に正面図を、図7に内部構造図を示
す。尚、実施の形態1〜4と同様の構造は同じ符号を付
し、説明を省略する。介護台は主にベース30とベッド
部10と両者を連結する支柱20とから構成される。
【0090】ベース30は支柱20の下面に接合され、
アンカー等の床固定手段5によって床面2に固定され
る。支柱20は、全体の軽量化と材料費の低減のため、
中空の鋼管または型鋼にて形成され、支柱20上方は壁
固定手段7によって壁面に固定される。
【0091】ベッド部10は分割ベッド部A10d、分
割ベッド部B10eに分割され、それぞれの下部をアー
ム12a、12bによって支持される。アーム12a、
12bは、後方にアームストッパー13を備え、さらに
後方の延伸した部分に取付穴14が設けられている。ア
ーム12a、12bは、スライド板24a、24bに対
して回動可能に取付けられ、アームストッパー13が支
柱20に当接することで、分割ベッド部10d、10e
それぞれが略水平となる開状態に個別に保持される。
【0092】分割ベッド部10d、10eは使用しない
ときや車いす等での移動時に、略鉛直になるようそれぞ
れを閉状態にすることができる。分割ベッド部10d、
10eの分割線10fは、図5に示すように大便器57
の外形線に沿った形状とされ、分割ベッド部A10dの
みを閉状態にすると分割ベッド部B10eの分割線10
fが大便器57に隣設するような位置に介護台が設置さ
れる。
【0093】アーム12aが連結されるスライド板24
aとアーム12bが連結されるスライド板24bはそれ
ぞれローラー23を備え、支柱20に設けたローラーガ
イド22に沿って個別に上下動する。ベッド部10の上
下動は、手動で行う上下動構造やばね要素等の力を利用
した上下動補助構造としてもよいが、本実施例では、伸
縮自在な駆動手段56を図7のように、支柱20に設け
た軸28とスライド板24a、24bとをそれぞれ個別
に連結することにより、分割ベッド部A10d、分割ベ
ッド部B10eを個別に上下動でき、例えば壁等容易に
操作できる位置に設けたスイッチによって、容易に上下
動する構造とした。
【0094】したがって、ベッド部10の上下動に必要
な介護者や使用者の負担を大幅に軽減することが可能で
ある。また、分割ベッド部A10d,分割ベッド部B1
0eが個別に上下動するので、図6のように使用者の脚
部のみを上昇させることにより、局部に接近し易く介護
が容易となる。脚部を下げた方が楽な姿勢となる場合に
は、図6とは逆に、分割ベッド部A10dを低い位置に
すればよい。
【0095】本発明による介護台において、通常想定さ
れる使用方法を以下に記す。
【0096】介護者または使用者は、まず、分割ベッド
部B10eを開状態にし、分割ベッド部B10eを下降
させる。ベッド面11が車いすの座面と同じか座面より
わずかに低い位置になるよう分割ベッド部B10eを下
げることができるので、使用者は容易にベッド面11に
移乗することができる。
【0097】移乗が完了した状態で、分割ベッド部A1
0dを開状態にし、分割ベッド部B10eを分割ベッド
部A10dと同一の高さまで上昇させると分割ベッド部
A10d、分割ベッド部B10eを合わせた広いベッド
面が形成されるので、そこで使用者は安全に横臥するこ
とができる。ただし、使用者が小柄な場合には分割ベッ
ド部A10dを閉状態のままにし、分割ベッド部B10
eのみで横臥することもでき、介護も容易である。
【0098】次に、介護者は使用者のオムツ交換等を行
うが、ベッド部10を介護しやすい高さまで上昇させれ
ば、腰をかがめるなどの無理な姿勢をすることなく作業
ができ、介護が容易である。
【0099】使用者が特に介護者を伴わない場合は、移
乗したそのままの高さで、例えばオムツ交換等を行えば
よい。車いすへの移乗時は、ベッド面11を車いすの座
面と同じか座面よりわずかに高い位置まで下降または上
昇させることで、容易に車いすへ移乗することができ
る。
【0100】以上のように、ベッド部10を使用者の体
格、症状に合わせた多様な形状に可変であるため、使用
者に無用な苦痛を与えることなく、快適に使用できる。
また、介護者にとっても介護に好適な形状に変えられる
ので、介護の負担を軽減することができる。さらに、ベ
ッド部形状の多様性から、設置スペースの限られた公共
のトイレ等にて有効に利用できる。
【0101】大便器57を使用する場合について以下に
述べる。
【0102】まず、分割ベッド部B10eを開状態に
し、移乗可能な高さに上下動させて、車いすからベッド
面11上に移乗する。次に、分割ベッド部B10eを大
便器57の便座とほぼ同一高さに上下動させ、使用者は
大便器57上に移乗するが、大便器57の便座とベッド
面11がほぼ同一高さなので容易に大便器57上に移乗
できる。
【0103】また、分割ベッド部B10eの側部分割線
10fは大便器の外形形状に近似させており、大便器と
のすきまが小さく、前記すきまからの使用者などの落下
や挟まれの懸念がなく安全に使用できる。さらに、この
とき閉状態となっている分割ベッド部A10dは大便器
57の後方に略鉛直となっているので、省スペースであ
り、背もたれとして快適に使用できる。また、必要であ
れば移乗後手すり58を倒し、体を支持してもよく、通
常手すりのみを使用している人であれば違和感なく使用
できる。
【0104】分割ベッド部B10eには使用者の体を保
持する保持ベルト70を、分割ベッド部A10dには使
用者の足を固定する足固定ベルト69を設けた。保持ベ
ルト70および足固定ベルト69は、例えば自動車のシ
ートベルトのように有効長が調節でき、着脱の容易なも
のが望ましい。
【0105】図8に足固定ベルト69の取付け部詳細図
を示す。
【0106】分割ベッド部A10dの正面または背面に
T型溝63を設け、T型溝63にスライドピン64が挿
入される。スライドピン64には軸方向に貫通するめね
じ65が設けられ、ハンドル66に連結されたおねじ6
7がねじ込まれる。スライドピン64先端にはベルト固
定板68が取付けられ、足固定ベルト69はベルト固定
板68に固定される。図8では、以上の構造により、ス
ライドピン64がT型溝63の内部を移動することで、
足固定ベルト69が分割ベッド部A10dの正面または
背面に沿って移動することになる。
【0107】また、ハンドル66を回し、おねじ67を
深くねじ込むことにより、おねじ67の先端がT型溝6
3の底部に接し、足固定ベルト69を任意の位置で固定
することができる。ハンドル66を逆に回し、おねじ6
7のねじ込み深さを小さくすれば、おねじ67の先端は
T型溝63の底部から離れ、足固定ベルト69は再びT
型溝63に沿って移動可能となる。
【0108】足固定ベルト69で使用者の足を固定する
ことによって、面積の小さいベッド部でもベッド部上か
らの足の落下を防止できるので、使用者に苦痛を与える
ことなく快適に使用できる。また、足固定ベルト69に
よって、使用者の足の落下を防止しながら分割ベッド部
A10dを上下動できる。その結果、図6のように使用
者の脚部のみを上昇させ、使用者の局部付近に接近でき
る空間を容易に広げることができ、介護が容易となる。
【0109】(実施の形態6)図9に本発明による介護
台のベッド部長手方向の端部構造図を、図10に本発明
による介護台の模式的正面図を示す。実施の形態1〜5
と同様の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0110】ベッド部10の下部には2組のスライド軸
受け71を配し、ベッド部10の長手端部よりスライド
軸72が直線移動できる構造とした。スライド軸72の
後端には、スライド軸72の抜けを防止する目的で、ス
ライド軸受け71内径より大きい外形を有する抜け止め
73を設けた。
【0111】2本のスライド軸72の下部には、一部が
スライド軸72と平行なフレーム74が形成される。フ
レーム74は一旦上方に向けて曲げられた部分でスライ
ド軸72の先端と接合され、次いで両者が向き合うよう
水平に曲げられて連成した形状となり、フットレスト7
5を形成する。フレーム74の後端は、ベッド部10の
端部から1つめのスライド軸受け71を下方から回り込
んでスライド軸72に連結され、上方からの荷重に対し
フレーム74の姿勢を変えないよう強固に保持される。
フレーム74の曲げられた内側には、例えば鋼板76が
フレーム74に沿ってフットレスト75まで接合され、
全体で脚部を載せることが可能な伸縮部80を形成す
る。
【0112】伸縮部80は、図10のように使用者の体
格や症状に合わせ伸縮が可能なので、使用者を楽な姿勢
に保つことができ、快適に使用できる。また、介護台を
使用しないときには、伸縮部80を縮め、閉状態にする
ことにより、コンパクトになるので、設置空間を有効に
使用することができる。また、フットレスト75に使用
者が足を押し付けることで、使用者の足を半ば固定で
き、介護中等に足の落下を防止できるので、使用者に無
用な苦痛を与えることなく快適に使用できるとともに介
護が容易となる。
【0113】伸縮部80が使用者の脚部を載せるだけで
あれば、図11のようにスライド軸72を所要の形状に
曲げて形成し、スライド72軸に囲まれた空間に網77
を取り付ける構造としてもよい。いずれの場合も、伸縮
部を任意の位置にて使用可能で、使用中でも伸縮可能な
ので介護が容易である。伸縮部を伸縮の中間で保持でき
る構造とすれば、使用者の体格や症状、あるいは介護作
業に合わせてより快適に使用できる。伸縮部の保持手段
としては、実施の形態5に示した足固定ベルト69の移
動・固定方法と同様の構造でもよい。
【0114】また、ベッド部10の伸縮は図10のよう
な平行移動する構成でもよいが、図12のように伸縮部
80を鉛直方向に回転して展開でき、展開した位置で固
定する構造としてもよく、安価に製作できる点で優れて
いる。
【0115】(実施の形態7)図13に本発明による介
護台の正面図を示す。尚、実施の形態1〜6と同様の構
造には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0116】ベッド部10は主にベッドフレーム81、
ベッドフレーム81上部に敷かれるクッション材82、
両端に支点連結する穴を備えた可動板A83および可動
板B84、送りねじ90から構成される。ベッドフレー
ム81の一端付近には可動板A83、可動板B84を設
け、可動板A83は一端を固定支点85によって回動可
能に連結される。可動板A83の他端は可動板B84の
一端に可動支点86によって回動可能に連結され、可動
板B84の他端はスライド支点87によって、ベッドフ
レーム81に対し回動および水平移動可能に連結され
る。スライド支点87を水平移動させる手段としては、
例えば実施の形態6に示したT型溝63およびスライド
ピン64と同様の構造にて実現できる。
【0117】固定支点85には可動板A83の他、送り
ねじ保持板88が、スライド支点87には可動板B84
の他、スライドナット89が連結されている。送りねじ
保持板88には送りねじ90の一端が挿入され、その前
後に例えば止め輪を組み付けて空転可能に保持される。
送りねじ90の他端はスライドナット89に挿入され、
さらに先端にハンドル91が取り付けられる。クッショ
ン材82はベッドフレーム81および可動板A83、可
動板B84の上部に連続して載せられ、端部をベッドフ
レーム81等に固定される。
【0118】ハンドル91を回すことによりスライドナ
ット89およびスライド支点87がベッドフレーム81
に沿って移動し、可動板A83と可動板B84との連結
部である可動支点86が上方または下方に移動する。し
たがって、図13の二点鎖線で示すように使用者が横臥
したとき、頭部に当接する部分を起伏させることによ
り、使用者が横臥するときや、介護が長時間に及ぶ場合
にも、使用者に無理な姿勢を強いることなく、快適に使
用できる。
【0119】図14〜15に同様の構造で使用者の上半
身部分を起伏できる介護台の正面図を示す。
【0120】図14に示すようなベッド部10が略水平
の状態から、ハンドル91を回転することにより、ベッ
ド部10の約半分が角度を持って隆起し、図15のよう
に使用者の上半身を起こすことができるので、長時間横
臥しても使用者に疲労を与えず、楽な姿勢に保つことが
できる。同様の構造を使用者の腰部に当接する部分に設
ければ、使用者の腰部を持ち上げ易く、オムツ交換等の
作業が容易となる。
【0121】また、図16に示す介護台側面図のよう
に、ベッド部10の前縁および後縁を起伏できるように
すれば、使用者がベッド面11に移乗後、ベッド部10
の前縁および後縁を隆起させることで、使用者が姿勢を
変える際等にも使用者の落下を防止でき、安全に使用で
きる。
【0122】さらに、図17のように、ベッド部10の
前後方向に沿って2ヶ所起伏可能な部分を設けることに
より、例えば乳幼児を横臥させても寝返り等による落下
の心配がなく、オムツ交換や、乳幼児の保護者自らが用
を足す等のベビーシートとしての使用も可能となる。
【0123】上記の構造は、介護台に1ヶ所のみ設けて
もよいし、同一の介護台に複数の起伏構造を設けてもよ
く、その場合は特に、ベッド部10を使用者の体格、症
状に合わせた様々な形状に変えることができ、使用者に
無用な苦痛を与えることなく、快適に使用できる。ま
た、介護者にとっても、介護に好適な形状とすることが
でき、負担を軽減することができる。
【0124】(実施の形態8)図18〜20に本発明に
よる介護台の平面図を示す。尚、実施の形態1〜7と同
様の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0125】ベッド部10は、主に使用者の脚部に当接
する分割ベッド部A10dと主に使用者の胴体部に当接
する分割ベッド部B10eとに分割され、分割ベッド部
A10dはL字型に形成される。分割ベッド部A10d
のL字型内部には、ベッド部前後方向に略水平に移動す
る水平移動部A100が連結される。図18の介護台で
は、使用者が仰向けに横臥した際は分割ベッド部A10
dのL字部分には使用者の左足が載せられ、水平移動部
A100には使用者の右足が載せられることになる。
【0126】水平移動部A100はベッド部10の前後
方向に移動できるので、例えば使用者のオムツを交換す
る際には、図19のように水平移動部A100を後方に
移動させることにより、ベッド部10の腰部に当接する
部分に凹み102を形成し、使用者の局部へ容易に接近
でき、オムツ交換を容易にすることができる。また、使
用者を前方向きに側臥させる等、姿勢を転換させる際に
は、図18のように水平移動部A100を前方に移動さ
せると、ベッド部10と壁面1との間に比較的大きな空
間を確保でき、介護者が容易にベッド部10後方に回り
込んで使用者に接近することができるので、介護が容易
になる。また、移動させるのはベッド部の一部であるた
め、小さい力で操作できる。
【0127】分割ベッド部B10eは内部を空洞に形成
され、使用者の頭部に当接する部分の後部に凹み102
を形成される。凹み102の部分には、分割ベッド部B
10eの内部空洞と凹み102を補う位置へと水平移動
可能な水平移動部B101を備え、必要に応じてベッド
部10の平面形状を変えられる構造となっている。
【0128】例えば使用者の移乗時には、水平移動部B
101を展開して、使用者が横臥し頭部付近の清浄の際
等には水平移動部B101を閉とすることにより、介護
者は使用者の頭部に接近し易くなり、使用者との会話が
容易になるので介護がスムーズに行える。
【0129】ベッド部10の凹み形状は、例えば水平移
動部B101のようなベッド部10の一部が移動するこ
とによって形成される構造とすれば、凹みのない広いベ
ッド面として使用できるが、使用者の移乗等に障害とな
らない範囲で予め必要な部分に凹み102を付けた構造
としてもよい。
【0130】(実施の形態9)図20に本発明による介
護台の正面図を、図21に本発明による介護台の平面図
を示す。尚、実施の形態1〜8と同様の構造は同じ符号
を付し、説明を省略する。
【0131】ベッド部10は、回転移動および平行移動
を支持可能な摺動素子105を介してアーム12に連結
される。すなわち、ベッド部10は開状態にて前方に移
動でき、また、回転もできる構造となる。
【0132】摺動素子105の詳細模式図を図30に示
す。摺動素子105は、アーム12に連結され、前後方
向に水平に伸縮するスライドレール部170と、スライ
ドレール部170に連結され、鉛直軸回りに回転する回
転摺動素子180とで構成される。
【0133】スライドレール部170は、外レール17
1と内レール172とを備え、外レール171と内レー
ル172とは、前後方向に一直線上に並ぶ上下2列の転
動可能な鋼球173を挟んで係合される。鋼球173同
士は図31に示すように、互いの相対位置が一定に保た
れるよう、鋼球173が挿入され得る穴190または溝
を一定間隔で形成された鋼球ホルダー174にて、転動
可能で、かつ、脱落しないように保持されている。鋼球
173が転動可能なことによって、内レール172は外
レール171に対して前後方向に容易に平行移動でき、
その結果、スライドレール部170は前後方向に伸縮す
ることとなる。スライドレール部170は左右一対がそ
れぞれ外レール171の部分で左右のアーム12の内側
に取付けられ、内レール172が回転摺動素子180に
取付けられる。したがって、スライドレール部170の
伸縮によって回転摺動素子180全体が前後に平行移動
することとなる。
【0134】回転摺動素子180は、固定台181と固
定台181に対して回転可能に積載される回転台183
と、固定台181に設けた穴182を貫通して回転台1
83の下面に連結される回転台押え184とで構成され
る。回転台押え184の本体部は穴182の内部にて回
転軸の役割をし、下方に備えた穴182より径の大きい
つばがスラストベアリング185を介して固定台下面に
接することにより、回転台183の上下移動を抑制し、
回転の際の摺動抵抗を減じて容易な回転を可能にしてい
る。回転台183と固定台181との間にもスラストベ
アリング185を配し、回転の際の摺動抵抗を一層減じ
ている。回転台183の上部にはベッド部10が連結さ
れており、結果的にベッド部10の水平回転を可能とし
ている。以上の構造により、ベッド部10は開状態にて
前方に移動でき、また、回転も可能である。
【0135】したがって、使用者が横臥した状態でベッ
ド部10を前方に移動させることで、ベッド部10と壁
面1との間の空間を広げることができ、介護者がベッド
部10の後方に回り込むことができるので、使用者に接
近し易く、介護が容易となる。介護台の設置空間が十分
広い場合には、さらにベッド部10を回転させること
で、移動操作が楽である上、介護者は移動することなく
使用者の様々な方向に接近できるので、より一層介護が
容易となる。
【0136】(実施の形態10)図22に本発明による
介護台の全体図を示す。尚、実施の形態1〜9と同様の
構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0137】ベッド部10はベッドフレーム81とクッ
ション材82から構成され、ベッドフレーム81は中空
に形成される。クッション材82は前方中央部に凹みを
備えた形状に形成され、前記凹み形状にほぼ隙間なくク
ッション材小片110が嵌め込まれる。クッション材小
片110は後辺をクッション材82またはベッドフレー
ム81の一部に蝶番等で開閉可能に取り付けられる。ク
ッション材82およびクッション材小片110は表面を
例えばレザーシート等の柔軟な被覆材で覆われる。
【0138】ベッドフレーム81の内部には、乳幼児用
ベルト111が取り出し可能に固定され、乳幼児用ベル
ト111先端にはそれぞれバックル112が取り付けら
れている。通常の介護台として使用する場合は、乳幼児
用ベルト111をクッション材小片110の下、すなわ
ちベッドフレーム81の内部に収納できるので、ベッド
面11が平坦となる。
【0139】クッション材小片110の開閉によって、
乳幼児用ベルト111を自在に取り出せるので、介護台
としてもベビーシートとしても使用でき便利である。図
22では乳幼児用ベルト111を示したが、同様の構造
で成人用の保持ベルト70をベッド部10の前後方向に
収納可能に取り付けてもよく、その場合は、使用者の移
乗時にベルトが邪魔にならず、またベルトにより保持す
ることで使用者の落下を防止できるので安全かつ快適に
使用することができる。
【0140】(実施の形態11)図23に本発明による
介護台の側面図を示す。尚、実施の形態1〜10と同様
の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0141】介護台のカバー60内部にはベッド部10
より上部および下部にそれぞれ略水平な送り軸115お
よび巻き取り軸116が回転可能に取り付けられる。送
り軸115および巻き取り軸116の軸端付近にはそれ
ぞれ同期プーリ117が設けられ、同期プーリ117に
は同期ベルト118が掛けられている。そのため、送り
軸115および巻き取り軸116はほぼ同期して回転す
る。ベッド部10後方の上部および下部にはそれぞれガ
イドローラー119、120が回転可能に固定される。
【0142】送り軸115には例えば布製のロールシー
ト121が固定され、ロールシート121は下方に向っ
て引き出され、上ガイドローラー119を経て、ベッド
部10上面を覆ってベッド面11を形成し、ベッド部1
0前方を下方に回り込んで下ガイドローラー120を経
て、巻き取り軸116に接続される。尚、カバー60に
はロールシート121の貫通するスリット122、12
3が設けられている。また、ベッド部10前方端部の縦
断面形状はロールシート121の送り出しが容易なよう
にR形状または角面取りになっていることが好ましい。
【0143】以上の構造のため、使用者はロールシート
121のうち、ベッド部10上面を覆う部分となるベッ
ド面11に移乗・横臥し、介護を受けることになるが、
ベッド面11が汚れたり、他人が使用した後のベッド面
を使うのに抵抗を感じたりする場合がある。このとき、
ベッド面11に相当するロールシート121を前方に引
き出すことにより、送り軸115に巻かれていたロール
シート121の未使用部分がベッド10上に移動し未使
用のベッド面11に更新される。同時に、今までベッド
面11を形成していたロールシート121の使用済み部
分が巻き取り軸116に巻き取られる。
【0144】その結果、使用者は未使用の清潔なベッド
面11を使用でき、ベッド面11の更新も容易であるた
め、清潔かつ快適に使用できる。また、ベッド面11を
容易に更新できるので衛生性イメージを向上できる。ロ
ールシート121の幅は、ベッド部10の全域を覆う寸
法としてもよいし、実際に汚れる可能性のある部分の幅
としてもよい。
【0145】また、図23ではベッド部10をロールシ
ート121で覆う構造としたが、表面シートで覆い、未
使用状態の予備の表面シートを容易に露出できればどの
ような構造でもよく、例えば図24のように使い捨ての
表面シート125を多数積層し、最上部の一枚126を
容易に取り除ける構造としてもよい。
【0146】(実施の形態12)図25に本発明による
介護台の全体図を示す。尚、実施の形態1〜11と同様
の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0147】カバー60の内部には送風吸気手段130
が設けられ、送風吸気手段130の吸気側はカバー60
の正面に設けられた吸気口131に接続される。送風吸
気手段130の送風側は消臭手段132の入口に接続さ
れ、消臭手段132の出口側にはパイプ状に突出する送
風接続口133を設けた。
【0148】ベッド部10の上方には、カバー60に対
して取り付けられて使用者の局部付近に開閉する覆い1
34を備え、覆い134の下面にU字型の送風管135
を設けた。送風管135の端部は、覆い134を開状態
において送風接続口133に接続される。送風管135
の下面には複数の送風ノズル136が取り付けられ、送
風ノズル136から送風することで。横臥した使用者の
局部を囲むエアカーテンが形成される。
【0149】したがって、オムツ交換時にオムツを開い
ても、エアカーテンによって悪臭は周囲への拡散を防止
され、すべてが吸気口131に吸込まれる。その後、悪
臭は消臭手段によって悪臭の元になる分子を吸着あるい
は分解され、無臭となった空気が再び送風管135へと
送られる。
【0150】すなわち、悪臭の外部への拡散を防止する
ので、使用直後も悪臭がなく、衛生性イメージを向上で
き、快適に使用できる。
【0151】ベッド部10には、使用者の局部に当接す
る部分の近傍に開口部140を設け、開口部140に使
用者の局部を洗浄するための洗浄水を噴射する局部洗浄
手段141を設けた。開口部140下部には洗浄水を受
けるための容器142を着脱可能に設置した。
【0152】介護者が使用者のオムツを交換する際は、
ベッド部10上に横臥した使用者の使用済みのオムツを
取外し、局部洗浄手段141にて局部を洗浄した後、新
たなオムツを取り付けて完了する。この間、介護者は特
に使用者の局部に触れる必要もなく、使用者の清潔を保
てるとともに介護負担を軽減できる。
【0153】容器142にためられた洗浄水は、容器1
42を開口部140より取り外し大便器まで運び、大便
器内に流せばよいが、容器142を排水管に接続すれ
ば、容器142を持ち運ぶ手間が不要となり、介護が一
層容易になる。
【0154】(実施の形態13)図26に本発明による
介護台のベッド部断面図を示す。尚、実施の形態1〜1
2と同様の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0155】ベッド部10は所定の剛性を備えたベッド
フレーム81とクッション材82から構成され、クッシ
ョン材82内部には、ベッド面11付近にシート状のヒ
ーター150が内蔵される。ヒーター150には例えば
バイメタル式の温度スイッチを併用することにより、ベ
ッド面11の温度を一定範囲内に調節できる。また、カ
バー60表面に吸気口151と送風口152を、カバー
60内部には吸気口151に接続する送風ファン153
を設け、送風ファン153の出口には温風ヒーター15
4を設け、温風ヒーター154と送風口152とを接続
するダクト155が設けられている。
【0156】送風ファン153が作動することにより、
吸気口151から周囲の空気が吸い込まれ、送風ファン
153の出口、温風ヒーター154を経由して、温風と
なってダクト155へ送られる。温風156は、送風口
152からベッド面11に向けて送風される。このと
き、例えば温風ヒーター154の下流側に温度検知手段
を設け、所定の演算処理を行って温風ヒーター154の
出力を制御することにより、温風温度を所定の範囲内に
調整することができる。
【0157】以上のような構造により、ベッド面11を
温暖な状態にできるので、使用者がオムツ交換のため脱
衣し、肌がベッド面11に触れたときでも冷たさを感じ
ることなく、快適に使用できる。
【0158】図26ではベッド面11直下のヒーター1
50および温風発生機構を同時に示したが、どちらか一
方を設ければ、ベッド面11の温暖化が実現でき、快適
に使用できる。
【0159】(実施の形態14)図27に本発明による
介護台の全体図を示す。尚、実施の形態1〜13と同様
の構造は同じ符号を付し、説明を省略する。
【0160】スイングアーム160は、スイングロッド
161を介して、支柱20またはカバー60に回動およ
び上下動可能に取り付けられる。スイングアーム160
先端にはスリングシート162を吊るためのハンガー1
63が設けられ、全体で移乗機構を構成する。
【0161】使用者はスリングシート162上に載せら
れた状態で上下動、水平移動が可能である。したがっ
て、重度の障害を持った使用者を、互いに高さの異なる
ベッド面11と車いすとの間に容易に移乗させることが
できる。
【0162】以上のように、介護台に移乗機構を設けた
ので、従来まで使用困難であった症状の重い人でも利用
可能になり、介護者の負担も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態を示す介護台の側
面図
【図2】 本発明における一実施形態を示す介護台の側
面図
【図3】 本発明における一実施形態を示す介護台の側
面図
【図4】 本発明における一実施形態を示す介護台の側
面図
【図5】 本発明における一実施形態を示す介護台の全
体図
【図6】 本発明における一実施形態を示す介護台の正
面図
【図7】 本発明における一実施形態を示す介護台の内
部構造図
【図8】 本発明における一実施形態を示す足固定ベル
ト取付部の詳細図
【図9】 本発明における一実施形態を示すベッド部端
部構造図
【図10】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図11】 本発明における一実施形態を示すベッド部
端部構造図
【図12】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図13】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図14】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図15】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図16】 本発明における一実施形態を示す介護台の
側面図
【図17】 本発明における一実施形態を示す介護台の
全体図
【図18】 本発明における一実施形態を示す介護台の
平面図
【図19】 本発明における一実施形態を示す介護台の
平面図
【図20】 本発明における一実施形態を示す介護台の
平面図
【図21】 本発明における一実施形態を示す介護台の
正面図
【図22】 本発明における一実施形態を示す介護台の
全体図
【図23】 本発明における一実施形態を示す介護台の
側面図
【図24】 本発明における一実施形態を示すベッド部
の側面図
【図25】 本発明における一実施形態を示す介護台の
全体図
【図26】 本発明における一実施形態を示すベッド部
の断面図
【図27】 本発明における一実施形態を示す介護台の
全体図
【図28】 従来の介護台の側面図
【図29】 従来の介護台の全体図
【図30】 本発明における一実施形態を示す介護台の
摺動素子の正面模式図
【図31】 本発明における摺動素子の部分詳細図
【符号の説明】
1:壁面、2:床面、4:床面穴、5:床固定手段、
6:壁面穴、7:壁固定手段、10:ベッド部、10
a、10b、10c:ベッド部小片、10d、10e:
分割ベッド部、10f:分割線、11:ベッド面、1
2、12a、12b:アーム、13:アームストッパ
ー、14:アームに形成した取付穴、15:シート、1
6:固定パイプ、17:可動パイプ、20:支柱、2
1:軸、22:ローラーガイド、23:ローラ、24
a、24b:スライド板、28:軸、30:ベース、3
1:ステー、32:支点、33:ロック機構、34:円
板、35:溝、36:爪、37:回動ストッパー、3
8:レバー、39:レバー押え、40:カラー、41:
レバースプリング、42:ヒンジ、43:キャスタ、4
4:支持脚、45a、45b:固定支点、46a、46
b:可動支点、47:リンクA、48:リンクB、4
9:スライド溝、50:回り止め、51:ローラー、5
2:スプリング、53:連結部カバー、54:スリッ
ト、55:ストッパー、56:駆動手段、57:大便
器、58:手すり、60:カバー、61:ローラー、6
2:ローラーガイド、63:T型溝、64:スライドピ
ン、65:めねじ、66:ハンドル、67:おねじ、6
8:ベルト固定板、69:足固定ベルト、70:保持ベ
ルト、71:スライド軸受け、72:スライド軸、7
3:抜け止め、74:フレーム、75:フットレスト、
76:鋼板、77:網、80:伸縮部、81:ベッドフ
レーム、82:クッション材、83:可動板A、84:
可動板B、85:固定支点、86:可動支点、87:ス
ライド支点、88:送りねじ保持板、89:スライドナ
ット、90:送りねじ、91:ハンドル、92:リン
ク、100:水平移動部A、101:水平移動部B、1
02:凹み、105:摺動素子、110:クッション材
小片、111:乳幼児用ベルト、112:バックル、1
15:送り軸、116:巻き取り軸、117:同期プー
リ、118:同期ベルト、119、120:ガイドロー
ラー、121:ロールシート、122,123:スリッ
ト、125:使い捨ての表面シート、126最上部の表
面シート、130:送風吸気手段、131:吸気口、1
32:消臭手段、133:送風接続口、134:覆い、
135:送風管、136:送風ノズル、140:開口
部、141:局部洗浄手段、142:容器、150:ヒ
ーター、151:吸気口、152:送風口、153:送
風ファン、154:温風ヒーター、155:ダクト、1
56:温風、160:スイングアーム、161:スイン
グロッド、162:スリングシート、163:ハンガ
ー、170:スライドレール部、171:外レール、1
72:内レール、173:鋼球、174:鋼球ホルダ
ー、180:回転摺動素子、181:固定台、182:
穴、183:回転台、184:回転台押え、185:ス
ラストベアリング、190:穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 公吉 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小島 英明 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 本橋 毅 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 原田 明子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 古宮 洋子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 4C040 AA08 AA11 AA14 AA27 AA29 BB01 BB03 CC07 DD02 DD04 EE01 EE04 FF08 GG02 GG04 HH02

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド部が略水平で成人が移乗可能な面
    積を備えた介護台において、前記ベッド部の形状が可変
    であることを特徴とする介護台。
  2. 【請求項2】 前記ベッド部の利用可能な面積が可変で
    あることを特徴とする請求項1に記載の介護台。
  3. 【請求項3】 前記ベッド部が複数の分割ベッド部に分
    割され、前記分割ベッド部の少なくとも1つが開閉可能
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の介護
    台。
  4. 【請求項4】 前記分割ベッド部それぞれが個別に開閉
    可能であることを特徴とする請求項3に記載の介護台。
  5. 【請求項5】 前記ベッド部が複数の分割ベッド部に分
    割され、前記分割ベッド部の少なくとも1つが上下動す
    る昇降手段を備えたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の介護台。
  6. 【請求項6】 前記分割ベッド部のそれぞれが個別に上
    下動する昇降手段を備えたことを特徴とする請求項5に
    記載の介護台。
  7. 【請求項7】 前記ベッド部または前記分割ベッド部が
    大便器に隣設することを特徴とする請求項1〜6に記載
    の介護台
  8. 【請求項8】 前記大便器に隣設した前記分割ベッド部
    の分割線を前記大便器の外形形状に近似させたことを特
    徴とする請求項7に記載の介護台。
  9. 【請求項9】 前記大便器に隣設した前記分割ベッド部
    の分割線付近に手すりを設けたことを特徴とする請求項
    7または8に記載の介護台。
  10. 【請求項10】 前記分割ベッド部の1つが展開時、大
    便器の上方に位置することを特徴とする請求項7〜9に
    記載の介護台。
  11. 【請求項11】 前記ベッド部が複数の分割ベッド部に
    分割され、一方の前記分割ベッド部が他方の前記分割ベ
    ッド部に接続されると共に、一方の前記分割ベッド部が
    他方の前記分割ベッド部に対して相対的に移動すること
    によって前記ベッド部の形状が変わることを特徴とする
    請求項1または2に記載の介護台。
  12. 【請求項12】 前記分割ベッド部の移動が平行移動で
    あることを特徴とする請求項11に記載の介護台。
  13. 【請求項13】 前記分割ベッド部の移動が回転移動で
    あることを特徴とする請求項11に記載の介護台。
  14. 【請求項14】 前記分割ベッド部を移動の始点または
    終点または始点と終点との中間位置で保持できる保持手
    段を備えたことを特徴とする請求項11〜13に記載の
    介護台。
  15. 【請求項15】 前記ベッド部の表面が部分的に起伏可
    能であることを特徴とする請求項1に記載の介護台。
  16. 【請求項16】 前記ベッド部のうち、使用者の頭部に
    当接する部分が起伏可能であることを特徴とする請求項
    15に記載の介護台。
  17. 【請求項17】 前記ベッド部のうち、使用者の腰部に
    当接する部分が起伏可能であることを特徴とする請求項
    15に記載の介護台。
  18. 【請求項18】 前記ベッド部のうち、使用者の体側部
    に当接する部分が起伏可能であることを特徴とする請求
    項15に記載の介護台。
  19. 【請求項19】 前記ベッド部のうち、使用者の上半身
    に当接する部分が起伏可能であることを特徴とする請求
    項15に記載の介護台。
  20. 【請求項20】 前記ベッド部のうち、乳幼児を横臥さ
    せたときに前記乳幼児の体側部に当接する部分が起伏可
    能であることを特徴とする請求項15に記載の介護台。
  21. 【請求項21】 前記ベッド部が開状態にて移動可能で
    あることを特徴とする請求項1に記載の介護台。
  22. 【請求項22】 前記ベッド部の一部が開状態にて移動
    可能であることを特徴とする請求項21に記載の介護
    台。
  23. 【請求項23】 前記ベッド部の移動が平行移動または
    回転移動であることを特徴とする請求項21または22
    に記載の介護台。
  24. 【請求項24】 ベッド部が略水平で成人が移乗可能な
    面積を備えた介護台において、前記ベッド部の平面形状
    に凹みを備えたことを特徴とする介護台。
  25. 【請求項25】 前記ベッド部の一部が移動して、前記
    ベッド部の平面形状に凹みを形成することを特徴とする
    請求項1〜2または請求項24に記載の介護台。
  26. 【請求項26】 前記凹みが使用者の頭部付近に形成さ
    れたことを特徴とする請求項24または25に記載の介
    護台。
  27. 【請求項27】 前記凹みが使用者の腰部付近に形成さ
    れたことを特徴とする請求項24または25に記載の介
    護台。
  28. 【請求項28】 前記凹みが使用者の脚部付近に形成さ
    れたことを特徴とする請求項24または25に記載の介
    護台。
  29. 【請求項29】 前記ベッド部にフットレストを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜2または請求項11〜14
    に記載の介護台。
  30. 【請求項30】 前記ベッド部に使用者の足を固定する
    足固定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6に記
    載の介護台。
  31. 【請求項31】 前記足固定手段が前記ベッド部または
    前記分割ベッド部の上方を一定の軌道に沿って移動可能
    であることを特徴とする請求項30に記載の介護台。
  32. 【請求項32】 前記ベッド部上への使用者の保持手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜31に記載の介護
    台。
  33. 【請求項33】 前記保持手段が収納可能であることを
    特徴とする請求項32に記載の介護台。
  34. 【請求項34】 前記ベッド部の一部または全部を覆う
    着脱可能な表面シートを備えたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の介護台。
  35. 【請求項35】 前記表面シートの予備である未使用表
    面シートを備え、使用後の前記ベッド部に新たな前記未
    使用表面シートを容易に露出できることを特徴とする請
    求項34に記載の介護台。
  36. 【請求項36】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、非使用時に前記ベッド部の中間から折りたたま
    れて閉状態とすることが可能であることを特徴とする介
    護台。
  37. 【請求項37】 前記ベッド部がシート状の材料から構
    成されることを特徴とする請求項36に記載の介護台。
  38. 【請求項38】 前記ベッド部が複数に分割され、分割
    線付近を支点に折りたたまれて閉状態とすることが可能
    であることを特徴とする請求項36に記載の介護台。
  39. 【請求項39】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、前記ベッド部の最背部の一辺が所定の位置に引
    き込まれることで前記ベッド部が閉状態となることを特
    徴とする介護台。
  40. 【請求項40】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、前記ベッド部が略水平を保ったまま平行移動し
    て閉状態となることを特徴とする介護台。
  41. 【請求項41】 前記ベッド部が複数に分割され、分割
    されたそれぞれの部分が、互いに重なるように平行移動
    し閉状態となることを特徴とする請求項40に記載の介
    護台。
  42. 【請求項42】 前記ベッド部の開状態または閉状態の
    少なくともいずれか一方の状態への保持手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項36〜41に記載の介護台。
  43. 【請求項43】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、防臭手段を備えたことを特徴とする介護台。
  44. 【請求項44】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、少なくとも前記ベッド部上面を加熱または保温
    する暖房手段を備えたことを特徴とする介護台。
  45. 【請求項45】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、局部洗浄手段を備えたことを特徴とする介護
    台。
  46. 【請求項46】 使用時にベッド部が略水平でかつ成人
    が移乗可能な面積となる開状態へと展開できる介護台に
    おいて、使用者の移動補助具または運搬手段を備えた介
    護台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108175604A (zh) * 2018-01-11 2018-06-19 浙江佑仁智能机器人有限公司 一种翻身转运床
JP2018175822A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 佳之 大沼 エアカーテン吸引式吸気口体
CN112656591A (zh) * 2020-12-01 2021-04-16 中国人民解放军空军军医大学 急诊科推动架

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