JP2002136396A - エアマット - Google Patents
エアマットInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61G—TRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
- A61G7/00—Beds specially adapted for nursing; Devices for lifting patients or disabled persons
- A61G7/05—Parts, details or accessories of beds
- A61G7/057—Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor
- A61G7/05769—Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor with inflatable chambers
- A61G7/05776—Arrangements for preventing bed-sores or for supporting patients with burns, e.g. mattresses specially adapted therefor with inflatable chambers with at least two groups of alternately inflated chambers
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- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Massaging Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 床擦れを予防する低圧エアマットを提供す
る。 【解決手段】 ４枚の第１ないし第４シート６，７，
８，９を重ね合わせ、点状に接着することにより第１な
いし第３エアセル１３，１５，１７の３段構造とする。
第１及び第２シートを接着する第１接着部１０は、所定
間隔を隔てて配置され、隣接する４個の第１接着部が矩
形の角に位置している。一方第２及び第３シートを接着
する点状の第２接着部１４は、上記矩形の中央に位置し
ている。第３エアセルは、第１エアセルと同一構造とさ
れる。第３エアセルのエア圧が高圧に維持され、第１及
び第２エアセルが低圧に設定される。
る。 【解決手段】 ４枚の第１ないし第４シート６，７，
８，９を重ね合わせ、点状に接着することにより第１な
いし第３エアセル１３，１５，１７の３段構造とする。
第１及び第２シートを接着する第１接着部１０は、所定
間隔を隔てて配置され、隣接する４個の第１接着部が矩
形の角に位置している。一方第２及び第３シートを接着
する点状の第２接着部１４は、上記矩形の中央に位置し
ている。第３エアセルは、第１エアセルと同一構造とさ
れる。第３エアセルのエア圧が高圧に維持され、第１及
び第２エアセルが低圧に設定される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、床擦れの治療、予
防或いはこれを軽減することができるエアマットに関す
る。
防或いはこれを軽減することができるエアマットに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】エアセルのエア圧を、末梢毛細血管の血
流阻害圧以下とし、床擦れを予防せんとするエアマット
は、例えば特開平７−５１３２５号公報において知られ
ている。この公報には、図７に示すように可撓性シート
よりなる第１の袋状体内１に、この第１袋状体１に比較
して小さな表面積の可撓性シート製の第２の袋状体２を
内蔵するとともに、第２袋状体２を第１袋状体１内面に
所定間隔毎に溶着する一方、第２袋状体２自体に２面を
複数箇所において溶着形成した構造が開示されている。
第１袋状体１と第２袋状体２の溶着箇所ａは、縦横に適
宜な間隔ごとに形成され、第２袋状体２自体の溶着箇所
ｂは、長手方向に隣り合う溶着箇所ａ間に位置してい
る。
流阻害圧以下とし、床擦れを予防せんとするエアマット
は、例えば特開平７−５１３２５号公報において知られ
ている。この公報には、図７に示すように可撓性シート
よりなる第１の袋状体内１に、この第１袋状体１に比較
して小さな表面積の可撓性シート製の第２の袋状体２を
内蔵するとともに、第２袋状体２を第１袋状体１内面に
所定間隔毎に溶着する一方、第２袋状体２自体に２面を
複数箇所において溶着形成した構造が開示されている。
第１袋状体１と第２袋状体２の溶着箇所ａは、縦横に適
宜な間隔ごとに形成され、第２袋状体２自体の溶着箇所
ｂは、長手方向に隣り合う溶着箇所ａ間に位置してい
る。
【０００３】溶着箇所ａ，ｂを通る直線Ｘにおける断面
は図８に示すような波形形状を描き、溶着箇所ａ，ｂを
通る直線の間に位置する直線Ｙにおける断面は図９に示
すようなゆるやかな波形形状を描く。上記構造におい
て、第１袋状体１のエア圧は、末梢毛細血管の血流阻害
圧力（約３２ｍｍＨｇ）を越えない低圧とされ、第２袋
状体２のエア圧も０〜３０ｍｍＨｇとされる。なお図中
３は、溶着箇所ａ部分に形成された微細孔で第２袋状体
２内の空気を噴出する作用をなす。
は図８に示すような波形形状を描き、溶着箇所ａ，ｂを
通る直線の間に位置する直線Ｙにおける断面は図９に示
すようなゆるやかな波形形状を描く。上記構造におい
て、第１袋状体１のエア圧は、末梢毛細血管の血流阻害
圧力（約３２ｍｍＨｇ）を越えない低圧とされ、第２袋
状体２のエア圧も０〜３０ｍｍＨｇとされる。なお図中
３は、溶着箇所ａ部分に形成された微細孔で第２袋状体
２内の空気を噴出する作用をなす。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示の発明
にあっては、次のような問題が発生する。 イ．第１袋状体１の溶着箇所ａと第２袋状体２の溶着箇
所ｂとが一直線上に位置しているため、この線の中間部
分は図９に示すように多少波うつもののエアマット長手
方向に細長い１本のエアセルを構成する。かかる細長い
エアセルは、図１０に示すように、患者４の体重が加わ
ることにより変形したエアセルの部分において、その長
手方向に比較的大きな張力Ｔが生じ、これが患者４の皮
膚に加わり、床擦れを生じさせる原因となる。特に仙骨
部等骨突出が著しい部分では、この張力Ｔにより、体に
加わる圧力が増し、床擦れを生じやすくし、またこれを
悪化させるのである。
にあっては、次のような問題が発生する。 イ．第１袋状体１の溶着箇所ａと第２袋状体２の溶着箇
所ｂとが一直線上に位置しているため、この線の中間部
分は図９に示すように多少波うつもののエアマット長手
方向に細長い１本のエアセルを構成する。かかる細長い
エアセルは、図１０に示すように、患者４の体重が加わ
ることにより変形したエアセルの部分において、その長
手方向に比較的大きな張力Ｔが生じ、これが患者４の皮
膚に加わり、床擦れを生じさせる原因となる。特に仙骨
部等骨突出が著しい部分では、この張力Ｔにより、体に
加わる圧力が増し、床擦れを生じやすくし、またこれを
悪化させるのである。
【０００５】ロ．図１１に示すように、溶着箇所ａ，ｂ
間におけるエアマットの長手方向に対し垂直なＺ方向に
おいては、第１袋状体１は比較的平坦な面を有し、この
Ｚ方向に加わるずれ力も大きなものとなり、前述と同様
の問題を生じる。特にＺ方向と平行な方向であって溶着
箇所ｂに対応する部分の第１袋状体１の表面はさらに平
坦なものになると推測される。
間におけるエアマットの長手方向に対し垂直なＺ方向に
おいては、第１袋状体１は比較的平坦な面を有し、この
Ｚ方向に加わるずれ力も大きなものとなり、前述と同様
の問題を生じる。特にＺ方向と平行な方向であって溶着
箇所ｂに対応する部分の第１袋状体１の表面はさらに平
坦なものになると推測される。
【０００６】ハ．溶着箇所ａにおいては、第２袋状体２
のみの単層エアセル構造となり、かつ第２袋状体２のエ
ア圧が０〜３０ｍｍＨｇと極めて低いことから、この部
分に局所的に体重がかかったとき底着き現象（患者の体
が直接床面に当たってしまうこと）を生じ、床擦れの直
接的原因となる。またこの現象は、患者に不快感、寝心
地の悪さを感じさせる原因ともなる。
のみの単層エアセル構造となり、かつ第２袋状体２のエ
ア圧が０〜３０ｍｍＨｇと極めて低いことから、この部
分に局所的に体重がかかったとき底着き現象（患者の体
が直接床面に当たってしまうこと）を生じ、床擦れの直
接的原因となる。またこの現象は、患者に不快感、寝心
地の悪さを感じさせる原因ともなる。
【０００７】本発明は、このような問題を解消するもの
で、底着き現象を防止した低圧のエアマットを提供する
ものである。
で、底着き現象を防止した低圧のエアマットを提供する
ものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、重ね合わさ
れ、周囲が接着され密封状態とされた可撓性を有する４
枚の第１ないし第４シート、該第１シート及び第２シー
ト間が適当間隔隔てた点状に接着されるとともにこの点
が矩形の角となる位置に配された複数の第１接着部、上
記第２シート及び上記第３シート間を点状に接着すると
ともに上記矩形に中央に配置された複数の第２接着部、
上記第３シート及び第４シート間を点状に接着するとと
もにこの点が上記第１接着部と同じ位置に配置された複
数の第３接着部よりなり、上記第１及び第２シートにて
第１エアセルが、上記第２及び第３シートにて第２エア
セルが、上記第３及び第４シートにて第３エアセルが構
成されるものである。
れ、周囲が接着され密封状態とされた可撓性を有する４
枚の第１ないし第４シート、該第１シート及び第２シー
ト間が適当間隔隔てた点状に接着されるとともにこの点
が矩形の角となる位置に配された複数の第１接着部、上
記第２シート及び上記第３シート間を点状に接着すると
ともに上記矩形に中央に配置された複数の第２接着部、
上記第３シート及び第４シート間を点状に接着するとと
もにこの点が上記第１接着部と同じ位置に配置された複
数の第３接着部よりなり、上記第１及び第２シートにて
第１エアセルが、上記第２及び第３シートにて第２エア
セルが、上記第３及び第４シートにて第３エアセルが構
成されるものである。
【０００９】かかる構成において、第１ないし第３エア
セルにエアを注入すると、隣接する４個の第１接着部で
囲まれた矩形領域の第１エアセルが膨張して第１凸部を
形成する。この第１凸部は縦横に複数隣接配置される。
第３エアセルにおいてもこれと同一構造に形成される。
第２エアセルにおいては、隣接する４個の第２接着部で
囲まれた矩形領域に第２凸部が形成され、この第２凸部
は縦横に複数配置される。第２凸部の頂点は、第１接着
部の位置に一致する。
セルにエアを注入すると、隣接する４個の第１接着部で
囲まれた矩形領域の第１エアセルが膨張して第１凸部を
形成する。この第１凸部は縦横に複数隣接配置される。
第３エアセルにおいてもこれと同一構造に形成される。
第２エアセルにおいては、隣接する４個の第２接着部で
囲まれた矩形領域に第２凸部が形成され、この第２凸部
は縦横に複数配置される。第２凸部の頂点は、第１接着
部の位置に一致する。
【００１０】本発明（請求項２）においては、上記矩形
を正方形としたものである。かかる構成において、第１
及び第２凸部ともに半球状を構成し、これらが縦横方向
に均一に配置されることとなり、患者の体を支える第１
凸部の配置に方向性による差は生じない。
を正方形としたものである。かかる構成において、第１
及び第２凸部ともに半球状を構成し、これらが縦横方向
に均一に配置されることとなり、患者の体を支える第１
凸部の配置に方向性による差は生じない。
【００１１】本発明（請求項３）において、上記第１エ
アセルが上側に位置せしめられ、上記第１及び第２エア
セルのエア圧が床擦れが生じにくい低圧に、かつ上記第
３エアセルのエア圧が底着きを生じにくい高圧に設定さ
れる。かかる構成において、第１及び第２エアセルに
て、患者の体を広い範囲で軟らかく包み、一方第３エア
セルにて底着きを防止する。
アセルが上側に位置せしめられ、上記第１及び第２エア
セルのエア圧が床擦れが生じにくい低圧に、かつ上記第
３エアセルのエア圧が底着きを生じにくい高圧に設定さ
れる。かかる構成において、第１及び第２エアセルに
て、患者の体を広い範囲で軟らかく包み、一方第３エア
セルにて底着きを防止する。
【００１２】本発明（請求項４）においては、上記第１
及び第２ヱアセルに交互に給排気されるとともに、上記
第３エアセルが所定のエア圧に維持される。かかる構成
において、第１及び第２エアセルに交互に給排気するこ
とにより、エアマットが患者の体を支持する部位を適当
な時間間隔で変えることにより、体の特定部分が長時間
圧迫され続けることが避けられる。
及び第２ヱアセルに交互に給排気されるとともに、上記
第３エアセルが所定のエア圧に維持される。かかる構成
において、第１及び第２エアセルに交互に給排気するこ
とにより、エアマットが患者の体を支持する部位を適当
な時間間隔で変えることにより、体の特定部分が長時間
圧迫され続けることが避けられる。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１〜３において、５は、エアマ
ットを示し、可撓性を有する長方形の４枚の第１ないし
第４シート６，７，８，９が重ね合わされ、周囲が接着
されて密封構造とされている。１０は、第１及び第２シ
ート６，７間を点状に接着する第１接着部で、直線上に
所定間隔隔てて複数配置されている。第１接着部１０の
配列は、隣接する４個の第１接着部１０にて矩形１２
（一点鎖線で示す）が形成される関係、すなわち矩形１
２の角に第１接着部１０が位置する関係を有する。この
矩形１２は正方形であることが望ましい。第１及び第２
シート６，７間に第１エアセル１３が形成される。
ットを示し、可撓性を有する長方形の４枚の第１ないし
第４シート６，７，８，９が重ね合わされ、周囲が接着
されて密封構造とされている。１０は、第１及び第２シ
ート６，７間を点状に接着する第１接着部で、直線上に
所定間隔隔てて複数配置されている。第１接着部１０の
配列は、隣接する４個の第１接着部１０にて矩形１２
（一点鎖線で示す）が形成される関係、すなわち矩形１
２の角に第１接着部１０が位置する関係を有する。この
矩形１２は正方形であることが望ましい。第１及び第２
シート６，７間に第１エアセル１３が形成される。
【００１４】１４は、第２及び第３シート７，８間を点
状に接着する第２接着部で、直線上に所定間隔隔てて複
数配置されている。第２接着部１４は、隣接する４個の
第１接着部１０にて形成される矩形１２の中央に配置さ
れる。それ故矩形１２が正方形のとき、隣接する４個の
第２接着部１４にて構成される矩形もまた同一大きさの
正方形となる。第２及び第３シート７，８間に第２エア
セル１５が形成される。
状に接着する第２接着部で、直線上に所定間隔隔てて複
数配置されている。第２接着部１４は、隣接する４個の
第１接着部１０にて形成される矩形１２の中央に配置さ
れる。それ故矩形１２が正方形のとき、隣接する４個の
第２接着部１４にて構成される矩形もまた同一大きさの
正方形となる。第２及び第３シート７，８間に第２エア
セル１５が形成される。
【００１５】１６は、第３及び第４シート８，９間を点
状に接着する第３接着部で、第１接着部１０と同位置、
同一構造を有する。第３及び第４シート８，９間に第３
エアセル１７が形成される。第１ないし第３エアセル１
３，１５，１７には、それぞれエア注入パイプ１８，１
９，２０を介してエアが供給される。なお第１ないし第
３接着部１０，１４，１６は、点状と記載したが、接着
強度等を考慮し実際には直径約２ないし４ｃｍの円形そ
の他楕円形、多角形とすることができ、上記点状とはこ
れらを含めて意味するものである。
状に接着する第３接着部で、第１接着部１０と同位置、
同一構造を有する。第３及び第４シート８，９間に第３
エアセル１７が形成される。第１ないし第３エアセル１
３，１５，１７には、それぞれエア注入パイプ１８，１
９，２０を介してエアが供給される。なお第１ないし第
３接着部１０，１４，１６は、点状と記載したが、接着
強度等を考慮し実際には直径約２ないし４ｃｍの円形そ
の他楕円形、多角形とすることができ、上記点状とはこ
れらを含めて意味するものである。
【００１６】図２において、２１は、エアポンプユニッ
トで、エアポンプ２２及び制御部２３よりなる。制御部
２３はさらに第１及び第２エアセル１３，１５のエア圧
を制御する第１制御部２４と、第３エアセル１７のエア
圧を制御する第２制御部２５にて構成される。第１制御
部２４は、エアポンプ２２から送出されてきたエアを、
第１及び第２エアセル１３，１５に給排気し、これらの
エア圧を所定圧力に設定し、或いは交互に給排気する作
用をなす。また第２制御部２５は、第３エアセル１７の
エア圧を所定の値に維持する作用をなす。第１及び第２
制御部２４，２５には、それぞれ第１ないし第３エアセ
ル１３，１５，１７のエア圧力を検知する圧力センサー
（図示せず）が内蔵されている。
トで、エアポンプ２２及び制御部２３よりなる。制御部
２３はさらに第１及び第２エアセル１３，１５のエア圧
を制御する第１制御部２４と、第３エアセル１７のエア
圧を制御する第２制御部２５にて構成される。第１制御
部２４は、エアポンプ２２から送出されてきたエアを、
第１及び第２エアセル１３，１５に給排気し、これらの
エア圧を所定圧力に設定し、或いは交互に給排気する作
用をなす。また第２制御部２５は、第３エアセル１７の
エア圧を所定の値に維持する作用をなす。第１及び第２
制御部２４，２５には、それぞれ第１ないし第３エアセ
ル１３，１５，１７のエア圧力を検知する圧力センサー
（図示せず）が内蔵されている。
【００１７】第１ないし第４シート６，７，８，９は、
空気非透過性のポリウレタン系熱可塑性樹脂フィルムに
て形成することができる。第１ないし第３接着部１０，
１４，１６は、高周波溶着により形成することができ
る。すなわち第１接着部１０は、第１シート６と第２シ
ート７を重ねた状態で溶着され、同様に第２接着部１４
は、第２シート７と第３シート８を重ねた状態で溶着さ
れ、第３接着部１６は、第３シート８と第４シート９を
重ねた状態で溶着される。第１ないし第４シート６、
７、８、９の周囲も同様に重ねた状態で溶着され、溶着
部２９が構成される。具体的には、第１及び第３接着部
１０，１６のそれぞれの間隔は縦横方向ともに１２ｃｍ
の矩形、したがって第２接着部１４の間隔も同一間隔と
されている。これらの接着には上記溶着のほか、接着剤
を使用して行うこともできる。
空気非透過性のポリウレタン系熱可塑性樹脂フィルムに
て形成することができる。第１ないし第３接着部１０，
１４，１６は、高周波溶着により形成することができ
る。すなわち第１接着部１０は、第１シート６と第２シ
ート７を重ねた状態で溶着され、同様に第２接着部１４
は、第２シート７と第３シート８を重ねた状態で溶着さ
れ、第３接着部１６は、第３シート８と第４シート９を
重ねた状態で溶着される。第１ないし第４シート６、
７、８、９の周囲も同様に重ねた状態で溶着され、溶着
部２９が構成される。具体的には、第１及び第３接着部
１０，１６のそれぞれの間隔は縦横方向ともに１２ｃｍ
の矩形、したがって第２接着部１４の間隔も同一間隔と
されている。これらの接着には上記溶着のほか、接着剤
を使用して行うこともできる。
【００１８】第１エアセル１３及び第３エアセル１７は
同一形状を有し、第２エアセル１５は、第１及び第３エ
アセル１３，１７間に位置している。図４〜６に示すよ
うに、第１、第２及び第３エアセル１３，１５，１７が
上から順番に断面方向に重なり合った状態で配列され
る。隣接する４個の第１接着部１０にて囲まれる矩形１
２の領域はエア封入により膨張し第１凸部２６を構成
し、この第１凸部２６が１２ｃｍ間隔で縦横に配列され
る。第１凸部２６の下面には、同一形状の第３エアセル
の第３凸部２７が位置している。第２エアセル１５の隣
接する４個の第２接着部１４にて囲まれる矩形領域もま
たエア封入により膨張し第２凸部２８を構成し、そのピ
ークは第１接着部１０，１６に対応している。
同一形状を有し、第２エアセル１５は、第１及び第３エ
アセル１３，１７間に位置している。図４〜６に示すよ
うに、第１、第２及び第３エアセル１３，１５，１７が
上から順番に断面方向に重なり合った状態で配列され
る。隣接する４個の第１接着部１０にて囲まれる矩形１
２の領域はエア封入により膨張し第１凸部２６を構成
し、この第１凸部２６が１２ｃｍ間隔で縦横に配列され
る。第１凸部２６の下面には、同一形状の第３エアセル
の第３凸部２７が位置している。第２エアセル１５の隣
接する４個の第２接着部１４にて囲まれる矩形領域もま
たエア封入により膨張し第２凸部２８を構成し、そのピ
ークは第１接着部１０，１６に対応している。
【００１９】かかる構成のエアマット５において、使用
に際しては、第１及び第２エアセル１３，１５のエア圧
を約４０ｍｍＨｇと低圧にし、一方第３エアセル１７の
エア圧を約８０ｍｍＨｇのように高圧とする。この駆動
制御は、第１及び第２制御部２４，２５によりなされ
る。なお各エアセルのエア圧は、第１及び第２制御部２
４，２５の操作により調整することができる。かくすれ
ば第１及び第２エアセル１３，１５にて、患者の体は体
圧分散がより良い状態で支えられ、床擦れ発生は抑制さ
れる。また低圧の第１及び第２エアセル１３，１５が体
重により押しつぶされても、その下に第３エアセル１７
が位置するから、これに支えられ、その高いエア圧力に
より底着き現象は生じない。かかる使用態様において
は、エアマットの厚さは、約１５ｃｍ程度となる。
に際しては、第１及び第２エアセル１３，１５のエア圧
を約４０ｍｍＨｇと低圧にし、一方第３エアセル１７の
エア圧を約８０ｍｍＨｇのように高圧とする。この駆動
制御は、第１及び第２制御部２４，２５によりなされ
る。なお各エアセルのエア圧は、第１及び第２制御部２
４，２５の操作により調整することができる。かくすれ
ば第１及び第２エアセル１３，１５にて、患者の体は体
圧分散がより良い状態で支えられ、床擦れ発生は抑制さ
れる。また低圧の第１及び第２エアセル１３，１５が体
重により押しつぶされても、その下に第３エアセル１７
が位置するから、これに支えられ、その高いエア圧力に
より底着き現象は生じない。かかる使用態様において
は、エアマットの厚さは、約１５ｃｍ程度となる。
【００２０】また別の使用方法として、第３エアセル１
７を高圧に維持した状態で、第１及び第２エアセル１
３，１５に交互にエアを給排気し、体を支える位置を周
期的に変更することができる。この場合第１及び第２エ
アセル１３，１５は、第１制御部２４により、給気時約
４０ｍｍＨｇ、排気時約２０ｍｍＨｇに設定され、数分
或いは十数分周期で交互に給排気される。排気時のエア
圧は、上記のように約２０ｍｍＨｇと、エア圧を残した
状態とすれば、給気エアセルとの段差感覚を和らげる効
果があり望ましい。しかしながらこの排気エアセルのエ
ア圧は０とすることもでき、患者の症状等に応じて０〜
３０ｍｍＨｇ程度の範囲で調整される。一方第３エアセ
ル１７は、第２制御部２５により、約８０ｍｍＨｇのエ
ア圧（底着きを生じない高圧）に維持される。このよう
な構成とすれば、患者の体を支えるエアマット部分が周
期的に変わるから、体の特定部位が圧迫され続けること
はなく、血統阻害を効果的に防止することができる。
７を高圧に維持した状態で、第１及び第２エアセル１
３，１５に交互にエアを給排気し、体を支える位置を周
期的に変更することができる。この場合第１及び第２エ
アセル１３，１５は、第１制御部２４により、給気時約
４０ｍｍＨｇ、排気時約２０ｍｍＨｇに設定され、数分
或いは十数分周期で交互に給排気される。排気時のエア
圧は、上記のように約２０ｍｍＨｇと、エア圧を残した
状態とすれば、給気エアセルとの段差感覚を和らげる効
果があり望ましい。しかしながらこの排気エアセルのエ
ア圧は０とすることもでき、患者の症状等に応じて０〜
３０ｍｍＨｇ程度の範囲で調整される。一方第３エアセ
ル１７は、第２制御部２５により、約８０ｍｍＨｇのエ
ア圧（底着きを生じない高圧）に維持される。このよう
な構成とすれば、患者の体を支えるエアマット部分が周
期的に変わるから、体の特定部位が圧迫され続けること
はなく、血統阻害を効果的に防止することができる。
【００２１】更に別の使用方法として、第１エアセル１
３のみ給気し、他の第２及び第３エアセル１５，１７を
排気状態として使用することもできる。これは、自分で
体を動かすことができる体力のある患者に適しており、
エア圧力を約６０〜７０ｍｍＨｇと高く設定される。こ
の場合エアセル１層のみであるから、その厚さは約７〜
８ｃｍである。これにより、患者が自ら体を動かしやす
い構造とすることができる。
３のみ給気し、他の第２及び第３エアセル１５，１７を
排気状態として使用することもできる。これは、自分で
体を動かすことができる体力のある患者に適しており、
エア圧力を約６０〜７０ｍｍＨｇと高く設定される。こ
の場合エアセル１層のみであるから、その厚さは約７〜
８ｃｍである。これにより、患者が自ら体を動かしやす
い構造とすることができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、エアマットを構成する
エアセルを断面方向に３段とし、上層の第１及び第２エ
アセルのヱア圧を低圧とし、下層の第３エアセルのエア
圧を高圧とすることにより、底着き現象を防止した低圧
エアマットが実現できる。すなわち高圧にした第３エア
セルの存在により、底着き現象を心配することなく、第
１及び第２エアセルのエア圧を床擦れが生じない極めて
低い値に設定することができるのである。
エアセルを断面方向に３段とし、上層の第１及び第２エ
アセルのヱア圧を低圧とし、下層の第３エアセルのエア
圧を高圧とすることにより、底着き現象を防止した低圧
エアマットが実現できる。すなわち高圧にした第３エア
セルの存在により、底着き現象を心配することなく、第
１及び第２エアセルのエア圧を床擦れが生じない極めて
低い値に設定することができるのである。
【００２３】また本発明によれば、第１エアセル表面に
構成される第１凸部は、山伏に形成されるから、これが
患者の体に接触したときのずれ力は小さく、かつどの方
向にも一定であり、従来の細長いエアセルにおいて問題
となっていたエアセル長手方向に生じる比較的大きな張
力の発生が防止できる。それ故患者の抵抗力の低下した
皮膚面に加わる張力を抑え、床擦れの発生を防止するこ
とができる。
構成される第１凸部は、山伏に形成されるから、これが
患者の体に接触したときのずれ力は小さく、かつどの方
向にも一定であり、従来の細長いエアセルにおいて問題
となっていたエアセル長手方向に生じる比較的大きな張
力の発生が防止できる。それ故患者の抵抗力の低下した
皮膚面に加わる張力を抑え、床擦れの発生を防止するこ
とができる。
【図１】本発明の実施の形態に係るエアマットを示す斜
視図である。
視図である。
【図２】上記エアマットの排気状態の平面図である。
【図３】第１ないし第４シートの接着関係を説明するた
めの概略斜視図である。
めの概略斜視図である。
【図４】図２のＡ−Ａ断面図である。
【図５】図２のＢ−Ｂ断面図である。
【図６】図２のＣ−Ｃ断面図である。
【図７】従来例を示す平面図である。
【図８】図７のＸ−Ｘ断面図である。
【図９】図７のＹ−Ｙ断面図である。
【図１０】ずれ力がかかる状態を説明するための断面図
である。
である。
【図１１】図７のＺ−Ｚ断面図である。
５ エアマット ６ 第１シート ７ 第２シート ８ 第３シート ９ 第４シート １０ 第１接着部 １２ 矩形 １３ 第１エアセル １４ 第２接着部 １５ 第２エアセル １６ 第３接着部 １７ 第３エアセル ２１ エアポンプユニット ２２ エアポンプ ２３ 制御部 ２４ 第１制御部 ２５ 第２制御部 ２６ 第１凸部 ２７ 第３凸部 ２８ 第２凸部
Claims (4)
- 【請求項１】 重ね合わされ、周囲が接着され密封状態
とされた可撓性を有する４枚の第１ないし第４シート、
該第１シート及び第２シート間が適当間隔隔てた点状に
接着されるとともにこの点が矩形の角となる位置に配さ
れた複数の第１接着部、上記第２シート及び上記第３シ
ート間を点状に接着するとともにこの点が上記矩形の中
央に配置された複数の第２接着部、上記第３シート及び
第４シート間を点状に接着するとともに上記第１接着部
と同じ位置に配置された複数の第３接着部よりなり、上
記第１及び第２シートにて第１エアセルが、上記第２及
び第３シートにて第２エアセルが、上記第３及び第４シ
ートにて第３エアセルが構成されることを特徴とするエ
アマット。 - 【請求項２】 上記矩形が正方形であることを特徴とす
る請求項１記載のエアマット。 - 【請求項３】 上記第１エアセルが上側に位置せしめら
れ、上記第１及び第２エアセルのエア圧が床擦れが生じ
にくい低圧に、かつ上記第３エアセルのエア圧が底着き
を生じにくい高圧に設定されることを特徴とする請求項
１又は２記載のエアマツト。 - 【請求項４】 上記第１及び第２エアセルに交互に給排
気されるとともに、上記第３エアセルが所定のエア圧に
維持されることを特徴とする請求項３記載のエアマッ
ト。
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