JP2002134630A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2002134630A
JP2002134630A JP2000325605A JP2000325605A JP2002134630A JP 2002134630 A JP2002134630 A JP 2002134630A JP 2000325605 A JP2000325605 A JP 2000325605A JP 2000325605 A JP2000325605 A JP 2000325605A JP 2002134630 A JP2002134630 A JP 2002134630A
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diffusion layer
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Ikuo Yoshihara
郁夫 吉原
Takashi Morikawa
隆史 森川
Akiyoshi Watanabe
秋好 渡辺
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Fujitsu Ltd
Sony Corp
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Fujitsu Ltd
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部入出力端子に接続された不純物拡散層、
入出力MOSトランジスタ間に静電破壊保護素子を有す
る半導体装置において、エッチングダメージや炭素等の
混入を排除して金属シリサイド層を形成しコンタクトの
低抵抗化を図る。 【解決手段】 外部入出力端子に接続された不純物拡散
層(取り出し用高濃度不純物拡散層29e)と入出力M
OSトランジスタ3との間に静電破壊保護素子1を有す
る半導体装置において、回路素子の少なくとも一つのト
ランジスタは少なくとも二つの異なる濃度の不純物拡散
層を有しかつサリサイドプロセスで形成されたMOSト
ランジスタからなり、静電破壊保護素子1は、低濃度の
不純物拡散層23を含む保護抵抗領域31と、その上に
設けたサイドウォール形成層26(マスク層28)に対
して自己整合的に形成した取り出し用高濃度不純物拡散
層29eと、その上に形成した金属シリサイド層33と
からなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくは静電破壊保護素子を備え
た半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体素子の微細化と高速化の要
求にともない、ゲート電極およびソース・ドレイン領域
など不純物拡散領域を低抵抗化する手段として自己整合
的に高融点金属シリサイドを形成するサリサイド技術が
広く提案され、すでに製品化されている。
【0003】高融点金属シリサイドを形成することによ
り、従来に比較して不純物拡散領域のシート抵抗は約1
/20に低抵抗化される。例えば従来のシート抵抗は数
100Ω/□程度であったが、高融点金属シリサイドの
形成によりシート抵抗は約5Ω/□となった。また、C
MOS(相補型MOS)トランジスタで構成される半導
体装置においては、特に外部からの静電気による静電破
壊(ESD:Electrostatic Discharge )から半導体装
置を保護するために、保護ダイオードや保護抵抗を保護
回路素子として用いていることも知られている。
【0004】サリサイドを特に拡散層(不純物拡散領域
ともい記す)に用いた場合には、拡散層の抵抗が数Ω/
□まで低抵抗化されるために、保護回路の本来の能力が
失われてしまい、様々な破壊をもたらす。この原因は、
サリサイド化によって、保護回路におけるMOSトラン
ジスタのソース・ドレイン領域の拡散層抵抗が低くなり
すぎるため、外部から印加される静電気の高電圧に対し
て、従来は拡散層の抵抗(〜数100Ω/□)によって
ある程度緩和することを目的としていた機能が作用しな
いことに起因している。
【0005】この問題点を解決するため、様々な保護回
路が提案されているが、設計手法が煩雑となる問題があ
った。
【0006】また保護回路部分のみサリサイドを実施し
ない製造方法も提案されている。その製造方法では、M
OSトランジスタのLDD構造を形成した後、高融点金
属シリサイドを形成する領域と形成しない領域とを作り
分けるため、高融点金属シリサイドを選択的に形成する
ためのマスクとなる絶縁膜を基板全面に形成した後、ド
ライエッチングによって、その絶縁膜のうち高融点金属
シリサイドを形成する領域上の絶縁膜のみ除去する工程
が含まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高融点
金属シリサイドを形成する領域と形成しない領域とを作
り分けるため、ドライエッチングで高融点金属シリサイ
ドを形成する領域に形成された絶縁膜を除去する場合に
は、高融点金属シリサイドを形成する領域上に存在する
ポリシリコン表面やシリコン基板表面へのエッチングダ
メージや炭素の混入等によって、低抵抗な高融点金属シ
リサイドの形成が困難になる。このエッチングダメージ
や炭素等の混入(炭素によるコンタミネーション)によ
る影響は広く報告されていて、極力避ける必要がある。
【0008】以上のように、高融点金属シリサイドが存
在する領域と存在しない領域とを同一基板内に形成する
場合、低抵抗な高融点金属シリサイドと、良好なコンタ
クトを形成する技術が必要とされている。さらに高融点
金属シリサイドが存在する領域と存在しない領域を同一
基板内に形成すると、プロセスが複雑になり製造コスト
も上昇するという問題があり、それを解決する必要があ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。
【0010】本発明の第1の半導体装置は、外部入出力
端子に接続された不純物拡散層と入出力MOSトランジ
スタとの間に静電破壊保護素子を有する半導体装置にお
いて、回路素子の不純物拡散層上に金属シリサイド層が
形成され、前記回路素子の少なくとも一つのトランジス
タは少なくとも二つの異なる濃度を有する不純物拡散層
を有するMOSトランジスタからなり、前記二つの異な
る濃度を有する不純物拡散層のうち低濃度の不純物拡散
層は前記MOSトランジスタのゲート電極に対して自己
整合的に形成されたものからなり、前記二つの異なる濃
度を有する不純物拡散層のうち高濃度の不純物拡散層と
前記金属シリサイド層とは前記MOSトランジスタのゲ
ート電極側壁に形成されたサイドウォールに対して自己
整合的に形成されたものからなり、前記静電破壊保護素
子は、前記低濃度の不純物拡散層を少なくとも含む保護
抵抗領域と、前記保護抵抗領域上に設けられた前記サイ
ドウォールを形成するためのサイドウォール形成層に対
して自己整合的に形成されたもので前記保護抵抗領域の
両端に形成された取り出し用高濃度不純物拡散層と、前
記取り出し用高濃度不純物拡散層上に形成された前記金
属シリサイド層とからなるものである。
【0011】本発明の第2の半導体装置は、上記第1の
半導体装置において、前記半導体装置は同一チップ上に
メモリ素子形成領域とロジック素子形成領域とを併せ持
ち、前記回路素子は前記ロジック素子形成領域に形成さ
れ、前記メモリ素子形成領域のメモリセル形成領域上に
は前記金属シリサイド層が形成されず、かつ前記メモリ
素子形成領域の周辺回路形成領域上は前記サイドウォー
ル形成層により自己整合的に前記金属シリサイドが形成
されたものである。
【0012】上記第1、第2の半導体装置では、静電破
壊保護素子は、低濃度の不純物拡散層を少なくとも含む
保護抵抗領域と、保護抵抗領域上に設けられたサイドウ
ォールを形成するためのサイドウォール形成層に対して
自己整合的に形成されたもので保護抵抗領域の両端に形
成された取り出し用高濃度不純物拡散層と、取り出し用
高濃度不純物拡散層上に形成された金属シリサイド層と
からなることから、LDD構造のMOSトランジスタの
製造プロセスによりLDD構造のMOSトランジスタと
同時に形成されたものからなる。そのため、金属シリサ
イド層が形成される領域のポリシリコンおよびシリコン
基板上に追加のドライエッチングによるエッチングダメ
ージやコンタミネーション(重金属汚染等)の混入が抑
制されているため、金属シリサイド層は、低抵抗でシリ
コン領域の線幅に依存しないものとなっている。
【0013】本発明の半導体装置の製造方法は、外部入
出力端子と接続された不純物拡散層と入出力MOSトラ
ンジスタとの間に静電破壊保護素子を有する半導体装置
の製造方法において、半導体基板上に素子分離領域を形
成する工程と、前記素子分離領域により分離されたもの
で前記半導体基板上に設けられた素子形成領域にゲート
絶縁膜を形成した後、前記ゲート絶縁膜上にMOSトラ
ンジスタのゲート電極を形成する工程と、前記MOSト
ランジスタのゲート電極に対して自己整合的に低濃度の
不純物拡散層を形成すると同時に前記静電破壊保護素子
の形成領域に低濃度の不純物拡散層の少なくとも一部を
形成する工程と、前記MOSトランジスタのゲート電極
側壁にサイドウォールを形成すると同時に前記静電破壊
保護素子の形成領域の保護抵抗領域となる部分上に前記
サイドウォールを形成する際に用いたサイドウォール形
成層を選択的に残す工程と、前記MOSトランジスタの
サイドウォールに対して自己整合的に高濃度の不純物拡
散層を形成すると同時に前記保護抵抗領域となる部分上
に選択的に残した前記サイドウォール形成層に対して自
己整合的に前記静電破壊保護素子の取り出し領域となる
高濃度の不純物拡散層を形成する工程と、前記高濃度の
不純物拡散層上に金属シリサイド層を選択的に形成する
工程とを備えている。
【0014】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
前記半導体装置は同一チップ上にメモリ素子形成領域と
ロジック素子形成領域とを併せ持ち、前記MOSトラン
ジスタのゲート電極側壁にサイドウォールを形成すると
同時に前記静電破壊保護素子の形成領域の保護抵抗領域
となる部分上に前記サイドウォールを形成する際に用い
たサイドウォール形成層を選択的に残す工程において、
前記メモリ素子形成領域のメモリセル形成領域上に前記
サイドウォール形成層を選択的に残すことを特徴として
いる。
【0015】上記第1、第2の半導体装置の製造方法で
は、MOSトランジスタの低濃度の不純物拡散層、高濃
度の不純物拡散層、金属シリサイド層を形成するのと同
時に静電破壊保護素子の保護抵抗領域となる部分、静電
破壊保護素子の取り出し領域となる高濃度の不純物拡散
層、この高濃度の不純物拡散層上に形成する金属シリサ
イド層を形成することができる。そのため、プロセス的
負荷をかけることなく、静電破壊保護素子が形成され
る。
【0016】また、LDD構造のMOSトランジスタと
同時に形成することが可能になるので、金属シリサイド
層を形成する領域(シリサイド領域)のポリシリコンお
よびシリコン基板上に追加のドライエッチングによるエ
ッチングダメージやコンタミネーション(重金属汚染
等)の混入が抑制されるため、低抵抗でシリコンの線幅
に依存しない高融点金属シリサイドの形成が可能にな
る。
【0017】上記半導体装置およびその製造方法を、例
えば、ロジック回路とメモリ回路を混載する半導体装置
に適用すると、金属シリサイド層(以下高融点金属シリ
サイド層として説明する)が形成されていない領域をD
RAMセル形成領域とすることで、良好なDRAMリテ
ンション(保持)特性等を得ることが可能となる。DR
AMでは、高融点金属シリサイド層を不純物拡散層(ソ
ース・ドレイン領域)に形成すると、基本的に接合リー
ク特性が劣化する。この劣化の原因は、ソース・ドレイ
ン領域に高融点金属シリサイド層を形成すると、高融点
金属シリサイド層と実質的な接合との距離が短くなるこ
と、また実際は部分的に高融点金属シリサイドが厚く形
成されるために接合リークが増大すること等による。こ
の接合リークの増大により、例えばDRAM等のリテン
ション特性が問題となるデバイスでは、本発明の技術を
適用すると、接合リークは減少しかつ高速動作が必要な
周辺回路部では高融点金属シリサイドにより低抵抗化し
た不純物化領域を積極的に使用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係る実施の
形態を、図1の概略構成断面図によって説明する。この
図1では、一例として、入出力MOSトランジスタと静
電破壊保護素子とを有する半導体装置を示す。
【0019】図1に示すように、P型の半導体基板11
に素子分離領域12が形成され、この素子分離領域12
によって素子形成領域が分離されている。この素子分離
領域は例えば250nm〜500nmの深さの溝に絶縁
膜を埋め込んで形成されている。
【0020】上記絶縁膜は、溝内面をシリコン窒化膜で
覆い、溝内をシリコン酸化膜で埋め込むことによって形
成されている。なお、このシリコン酸化膜を形成する前
に、酸化法によって、応力緩和を目的とした50nm〜
200nmの厚さのシリコン酸化膜を形成しておいても
よい。この実施の形態では、素子分離領域を溝への埋め
込み法で形成したが、従来から用いられているLOCO
S法(選択酸化法)で形成された素子分離領域を用いる
ことも可能である。
【0021】また、P型の半導体基板11のDRAMメ
モリセル形成領域(メモリ素子形成領域)にリンを高エ
ネルギーで注入してNウエル領域13が形成されてい
る。そのNウエル領域13の内側にはホウ素をイオン注
入してなるPウエル領域14が形成されている。同時
に、周辺MOSトランジスタ形成領域(ロジック素子形
成領域)にもNウエル領域13とPウエル領域14を形
成する。さらにNチャネルMOSトランジスタ、Pチャ
ネルMOSトランジスタ、DRAMメモリセルのワード
トランジスタには、スレッショルド電圧を決定するため
のイオン注入が行われている。
【0022】上記半導体基板11上には、ゲート絶縁膜
(例えばゲート酸化膜)21が例えば2nm〜10nm
の所定の厚さに形成されている。このとき、トランジス
タの用途に合わせてゲート絶縁膜21の膜厚が作り分け
られている。例えば高電流駆動能力かつ低オフ電流が要
求される周辺MOSトランジスタ形成領域では、2nm
〜5nmの厚さにゲート絶縁膜21が形成されている。
高耐圧動作を要求される周辺MOSトランジスタ形成領
域では5nm〜10nmの厚さにゲート絶縁膜21が形
成されている。DRAMメモリセルのワードトランジス
タはセルのデータ保持能力に合わせてゲート絶縁膜21
の膜厚が設定され、例えば6nmの厚さに形成されてい
る。
【0023】さらにゲート絶縁膜21上には、ゲート電
極(ゲート電極配線も含む)22が形成されている。この
ゲート電極22は、例えば50nm〜150nmの膜厚
に成膜した所定の不純物が導入されたシリコン層(アモ
ルファスシリコン層もしくはポリシリコン層)と、その
上に形成された高融点金属シリサイド層とからなり、さ
らにその上にオフセット絶縁膜が形成されている。な
お、NチャネルMOSトランジスタ、PチャネルMOS
トランジスタのいずれもが表面チャネル型のMOSトラ
ンジスタとなるように、いわゆるデュアルゲート構造と
してもよい。上記高融点金属シリサイド層としては、例
えば50nm〜150nmの膜厚のタングステンシリサ
イド層を用いる。上記オフセット膜は、例えば100n
m〜200nmの膜厚に形成したシリコン窒化膜もしく
はシリコン酸化膜で形成されている。
【0024】周辺MOSトランジスタ形成領域にはLD
D不純物拡散層となる低濃度の不純物拡散層23が形成
されている。LDD不純物拡散層は、NチャネルMOS
トランジスタ形成領域ではN型の不純物として例えばヒ
素をイオン注入されて形成され、PチャネルMOSトラ
ンジスタ形成領域ではP型の不純物として例えばホウ素
(例えば二フッ化ホウ素(BF2 +))をイオン注入され
て形成されている。
【0025】DRAMメモリセル形成領域のワードトラ
ンジスタは、例えばNチャネルMOSトランジスタで形
成されているため、そのソース・ドレインはN型の低濃
度不純物拡散層23で形成されている。
【0026】静電破壊保護素子領域の保護抵抗素子形成
領域にはLDD不純物拡散層23が形成されている。こ
の実施の形態のようにDRAMメモリセルを有する半導
体装置の場合、電源電圧として例えば1.5V電源と
3.3V電源のMOSトランジスタとしてLDDの濃度
や注入イオンを変える場合が一般的である。上記保護抵
抗素子形成領域における低濃度の不純物拡散層23の抵
抗値は、NMOSの場合、1.5V電源NMOS、3.
3V電源NMOS、DRAMワードトランジスタの3種
類のLDDイオン注入から任意の2種類または1種類ま
たは3種類全てを選択することにより決定されている。
例えば、2種類のLDDイオン注入を行う場合には、図
2に示すように、保護抵抗領域31を、1.5V電源N
MOSの低濃度の不純物拡散層21と3.3V電源NM
OSの低濃度の不純物拡散層23と同時に形成すること
ができる。すなわち、保護抵抗領域31には、低濃度の
不純物拡散層21を形成するイオン注入によりヒ素が3
×1014/cm2 のドーズ量で導入されて低濃度の不純
物拡散層21Rが形成され、低濃度の不純物拡散層23
を形成するイオン注入によりリンが1×1013/cm2
のドーズ量で導入されて低濃度の不純物拡散層23Rが
形成される。
【0027】さらに前記図1に示すように、各ゲート電
極22の側壁にはサイドウォール形成層26からなるサ
イドウォール27が形成されている。このサイドウォー
ル形成層26は例えばシリコン窒化膜で形成されてい
る。それとともに、上記保護抵抗素子形成領域上には上
記サイドウォール形成層26からなるマスク層28が形
成されている。このマスク層28下部の低濃度の不純物
拡散層23が保護抵抗領域31となっている。
【0028】また、周辺MOSトランジスタ形成領域に
は高濃度の不純物拡散層29と低濃度の不純物拡散層2
3とからなるLDD構造のソース・ドレイン不純物拡散
層が形成されている。NチャネルMOSトランジスタ形
成領域にはN型の不純物として例えばヒ素をイオン注入
したソース・ドレイン不純物拡散層が形成され、Pチャ
ネルMOSトランジスタ形成領域には例えばホウ素をイ
オンしたソース・ドレイン不純物拡散層が形成されてい
る。
【0029】また、上記保護抵抗領域31の両端には、
上記マスク層28(サイドウォール形成層26)に対し
て自己整合的に形成された取り出し用高濃度拡散層29
が上記ソース・ドレイン不純物拡散層の高濃度の不純物
拡散層29と同時に形成されている。
【0030】さらに、上記周辺MOSトランジスタ形成
領域のソース・ドレイン不純物拡散層(高濃度の不純物
拡散層29)上、および上記取り出し用高濃度拡散層2
9(29e)上には、金属シリサイド層33が例えばコ
バルトシリサイド(CoSi 2 )層で形成されている。
この低抵抗なコバルトシリサイド層は、熱処理を複数
回、例えば2回行うことにより形成される。この結果、
相転移されたコバルトシリサイド層の抵抗は下がり、高
速動作が必要なロジック回路などに用いられるMOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域(高濃度の不純物拡
散層29)のシート抵抗とコンタクト抵抗を大幅に減ら
すことができる。相転移されたコバルトシリサイド層が
形成されていない静電破壊保護素子の保護抵抗領域31
と、メモリ素子として例えばDRAMのメモリセル形成
領域では、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域
のリーク電流を減らすことができ、かつ静電破壊保護素
子の保護抵抗領域31により静電破壊による接合やゲー
ト酸化膜の破壊を防止できる。この実施の形態では、コ
バルトシリサイド層を一例として説明したが、チタンシ
リサイド(TiSi2 )や他の高融点金属材料にも適用
することができる。この取り出し用高濃度不純物拡散層
29(29e)のどちらか一方は外部入出力端子に接続
される。また他方の取り出し用高濃度不純物拡散層29
(29e)は入出力MOSトランジスタ3のソース・ド
レイン領域と共通となっている。したがって、保護抵抗
領域31を備えた静電破壊保護素子1は、外部入出力端
子と接続された取り出し用高濃度不純物拡散層29e
(不純物拡散層)と入出力MOSトランジスタ3との間
に形成されている。
【0031】さらに、図示はしないが、複数のエッチン
グストッパ層、複数の層間絶縁膜が形成され、その間に
DRAMメモリセル形成領域にビットコンタクト、ビッ
ト線が形成され、さらにDRAMのキャパシタが形成さ
れている。
【0032】上記実施の形態では、DRAMとロジック
素子とを混載した半導体装置に静電破壊保護素子を設け
た一例を説明したが、ロジック素子単体の半導体装置に
上記構成の静電破壊保護素子を同様の構成で適用するこ
とも可能である。
【0033】上記説明した半導体装置では、静電破壊保
護素子は、低濃度の不純物拡散層23を少なくとも含む
保護抵抗領域31と、保護抵抗領域31上に設けられた
サイドウォール27を形成するためのサイドウォール形
成層26からなるマスク層28に対して自己整合的に形
成されたもので保護抵抗領域31の両端に形成された取
り出し用高濃度不純物拡散層29(29e)と、取り出
し用高濃度不純物拡散層29(29e)上に形成された
金属シリサイド層33とからなるので、LDD構造のM
OSトランジスタの製造プロセスによりLDD構造のM
OSトランジスタと同時に形成されたものからなる。そ
のため、金属シリサイド層33が形成される領域のポリ
シリコンおよびシリコン基板上に追加のドライエッチン
グによるエッチングダメージやコンタミネーション(重
金属汚染等)の混入が抑制されているため、金属シリサ
イド層33は、低抵抗でシリコン領域の線幅に依存しな
いものとなっている。
【0034】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
る実施の形態を、図3、図5の製造工程断面図によって
説明する。以下の説明では、ロジック素子とメモリ素子
(DRAM素子)とを混載した半導体装置の製造方法を
説明し、図3ではDRAM素子部分の記載は省略した。
【0035】図3の(1)に示すように、P型の半導体
基板11に例えば50nm〜200nmのシリコン酸化
膜(図示せず)を形成した後、シリコン窒化膜(図示せ
ず)を例えば100nm〜200nmの膜厚に形成す
る。シリコン酸化膜はシリコン窒化膜と半導体基板11
との間の応力を緩和するために形成する。シリコン酸化
膜上のMOSトランジスタ等の素子形成領域上に選択的
にフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。シ
リコン窒化膜、シリサイド酸化膜、半導体基板を11順
次エッチングして、素子分離領域となる溝を形成する。
この溝は、一例として250nm〜500nmの深さに
形成する。
【0036】上記溝とシリコン窒化膜を覆って例えば高
密度プラズマCVD(CVDは Chemical Vapor Deposi
tion の略であり化学的気相成長を意味する)法による
シリコン酸化膜を500nm〜1.00μmの膜厚に形
成する。このシリコン酸化膜を形成する前に、酸化法に
よって、応力緩和を目的とした50nm〜200nmの
シリコン酸化膜を形成してもよい。
【0037】次いで化学的機械研磨(以下CMPとい
う、CMPはChemical Mechanical Polishing )を用い
て、素子分離領域12となる溝に埋め込んだシリコン酸
化膜を研磨して平坦化する。この研磨を行った後、シリ
コン窒化膜とシリコン酸化膜をエッチングにより除去す
る。この実施の形態では、素子分離領域12を溝への埋
め込み法で形成したが、従来から用いられているLOC
OS法(選択酸化法)を用いて形成することも可能であ
る。
【0038】次いで、酸化法によって、50nm〜20
0nm程度の厚さのシリコン酸化膜(図示せず)を形成
する。P型の半導体基板11のDRAMメモリセル形成
領域にリンを高エネルギーで注入してNウエル領域を形
成し、そのNウエル領域の内側にホウ素をイオン注入し
てPウエル領域を形成する。同時に、周辺MOS形成領
域にもNウエル領域13とPウエル領域14を形成す
る。さらにNチャネルMOSトランジスタ、Pチャネル
MOSトランジスタ、DRAMメモリセルのワードとの
スレッショルド電圧を決定するためのイオン注入を行
う。
【0039】次いで、図3の(2)に示すように、前記
酸化法によって形成したシリコン酸化膜が除去される厚
さ分のシリコン酸化膜を除去した後、ゲート絶縁膜(例
えばゲート酸化膜)21を例えば2nm〜10nmの所
定の厚さに形成する。このとき、トランジスタの用途に
合わせてゲート酸化膜の膜厚を作り分ける。例えば高電
流駆動能力かつ低オフ電流が要求される周辺MOSトラ
ンジスタ形成領域では、2nm〜5nmの厚さにゲート
酸化膜を形成し、高耐圧動作を要求される周辺MOSト
ランジスタ形成領域では5nm〜10nmの厚さのゲー
ト酸化膜を形成する。DRAMメモリセルのワードトラ
ンジスタはセルのデータ保持能力に合わせてゲート酸化
膜厚を設定することができ、例えば6nmの厚さのゲー
ト酸化膜を形成する。このゲート酸化膜の作り分けは、
より厚いゲート酸化膜を全面に形成した後に、薄いゲー
ト酸化膜を形成する領域のゲート酸化膜を選択的にエッ
チング除去して、その除去した領域を再度酸化すること
により形成することができる。
【0040】次いで、ポリシリコン層もしくはアモルフ
ァスシリコン層を、例えばCVD法もしくはスパッタリ
ングによって、例えば50nm〜150nmの膜厚に成
膜してゲート電極形成層を形成する。この際、Nチャネ
ルMOSトランジスタ、PチャネルMOSトランジスタ
のいずれもが表面チャネル型のMOSトランジスタとな
るように、いわゆるデュアルゲート構造を採用する場合
には、NチャネルMOSトランジスタ形成領域にはN型
不純物として例えばリンをイオン注入し、PチャネルM
OSトランジスタ形成領域には例えばホウ素をイオン注
入する。ゲート電極形成層上に高融点金属シリサイド層
として、例えばCVD法もしくはスパッタリングによっ
て、例えばタングステンシリサイド層を例えば50nm
〜150nmの膜厚に形成する。次いで、DRAMメモ
リセルのセルフアラインコンタクトを形成する際のオフ
セット膜42を、例えばCVD法もしくはスパッタリン
グによって、例えばシリコン窒化膜もしくはシリコン酸
化膜を100nm〜200nmの膜厚に形成する。ゲー
ト電極を形成するためのフォトレジストパターン(図示
せず)を形成した後、異方性エッチングによりオフセッ
ト膜と高融点金属シリサイド層とポリシリコン層または
アモルファスシリコン層を順次エッチングしてゲート電
極(ゲート電極配線も含む)22を形成する。
【0041】次に、周辺MOSトランジスタ形成領域
(ロジック素子形成領域)にLDDを構成する低濃度の
不純物拡散層23を形成する。NチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域にはN型の不純物として例えばヒ素をイ
オン注入し、PチャネルMOSトランジスタ形成領域に
はP型の不純物として例えばホウ素〔例えば二フッ化ホ
ウ素(BF2 +)〕をイオン注入する。チャネル領域とL
DDを構成する低濃度の不純物拡散層との間にポケット
イオン注入を行うことにより短チャネル効果を抑制する
こともできる。例えば、NチャネルMOSトランジスタ
形成領域にはP型の不純物として例えばホウ素をイオン
注入し、PチャネルMOSトランジスタ形成領域には例
えばヒ素をイオン注入する。
【0042】また、DRAMメモリセル形成領域(メモ
リ素子形成領域)のワードトランジスタとして例えばN
チャネルMOSトランジスタを形成するためにN型の低
濃度不純物として例えばリンをイオン注入する。
【0043】さらに、静電破壊保護素子領域の保護抵抗
素子形成領域にはLDD工程による低濃度の不純物拡散
層25が形成される。この実施の形態のようにDRAM
メモリセルを有する半導体装置の場合、電源電圧として
例えば1.5V電源と3.3V電源のMOSトランジス
タとしてLDDの濃度や注入イオンを変える場合が一般
的である。このときに,静電破壊保護素子領域の保護抵
抗領域33の抵抗値は、NMOSの場合、1.5V電源
のNMOS、3.3V電源のNMOS、DRAMワード
トランジスタの3種類のLDDを構成するイオン注入か
ら任意の2種類または1種類または3種類全てを選択す
ることにより調整される。したがって、この低濃度の不
純物拡散層25には例えば上記低濃度の不純物拡散層2
3が含まれる。
【0044】次いで、図3の(3)に示すように、全面
にサイドウォール形成層(26)を、例えば40nm〜
100nmの厚さのシリコン窒化膜で形成する。次に、
周辺MOSトランジスタ形成領域にのみ開口部が形成さ
れたフォトレジストパターンを形成する。ただし、静電
破壊保護素子領域の保護抵抗素子形成領域にはフォトレ
ジストパターン51を形成する。
【0045】すなわち、本実施の形態のようなDRAM
メモリセルを有する半導体装置の場合、フォトレジスト
パターンを形成する領域は静電破壊保護素子領域とDR
AMメモリセル形成領域になる。次に、サイドウォール
形成層(26)の異方性エッチングを行って周辺MOS
トランジスタ形成領域のゲート電極22側壁にシリコン
窒化膜のサイドウォール27を形成するとともに、静電
破壊保護素子領域の保護抵抗素子上にシリコン窒化膜の
サイドウォール形成層(26)からなるマスク層28を
形成する。
【0046】そして、図3の(4)に示すように、周辺
MOSトランジスタ形成領域にMOSトランジスタのソ
ース・ドレインとなる高濃度の不純物拡散層29を形成
する。NチャネルMOSトランジスタ形成領域にはN型
の不純物として例えばヒ素をイオン注入し、Pチャネル
MOSトランジスタ形成領域には例えばホウ素をイオン
する。このとき、マスク層28に対して自己整合的に静
電破壊保護素子領域の保護抵抗素子の取り出し用となる
高濃度不純物拡散層29(29e)を形成する。したが
って、マスク層28下の低濃度の不純物拡散層25から
なる保護抵抗領域31が形成される。
【0047】次に、図3の(5)に示すように、シリコ
ン基板11上にコバルト層とチタン窒化膜を順次、例え
ばスパッタリングによって形成する。その後熱処理を行
って、高濃度不純物拡散層29等のシリコン領域上に、
自己整合的に高融点金属シリサイド層33としてコバル
トシリサイド層を形成する。サイドウォール27上、マ
スク層28上、ゲート電極22上に形成されたオフセッ
ト膜上および素子分離領域12上の未反応のコバルト層
を除去する。このシリサイド化工程では、シリコン窒化
膜からなるマスク層28に対して自己整合的に上記取り
出し用高濃度拡不純物散領層29e上にも高融点金属シ
リサイド層33が形成される。
【0048】いま、図4の(1)の平面図および(2)
の断面図に示すように、保護抵抗領域31の抵抗値は、
静電破壊保護素子領域の保護抵抗領域31を形成する際
に用いたマスク層28の長さTと保護抵抗素子31の不
純物濃度と熱処理による活性化率とにより決定される。
最適な保護抵抗領域31を得るには、静電破壊に対する
耐圧が向上することと、静電破壊から保護するMOSト
ランジスタの電流能力(ソース・ドレイン電流)が保護
抵抗領域31を接続することにより著しく低下しないこ
とが必要になる。
【0049】そのためには、図4の(3)に示すよう
に、ソース・ドレイン電流/電源電圧で示されるIds/
VccつまりON抵抗の2%〜30%が最適であることが
わかる。距離Tとしては0.3μmから1.5μmが最
適である。その理由は、さらに距離Tを短くすると、距
離Tの寸法管理が必要になり製品生産上の管理が煩雑に
なる。一方、距離Tを大きくすると、距離Tのばらつき
により抵抗値が大きく変動する。距離Tとしては0.3
μm〜1.5μmに設定すると距離Tの寸法管理が不要
であり、比較的安定した抵抗値が安定して得られる。不
純物濃度を含めたシート抵抗値としては、50Ω/□〜
6kΩ/□が最適である。工程数を増加させること無し
に上記不純物濃度を制御するには、前述したLDD構造
を形成するための低濃度の不純物拡散層25を少なくと
も1回は用いて保護抵抗領域31を形成する。したがっ
て、静電破壊保護素子領域の保護抵抗領域31はMOS
トランジスタのLDDを形成する際に同時に形成される
低濃度の不純物拡散層25によって形成される。
【0050】この実施の形態のように、DRAMメモリ
セルを有する半導体装置の場合には、電源電圧を例えば
1.5V電源のMOSトランジスタと3.3V電源のM
OSトランジスタに対応して、LDDの濃度や注入イオ
ンを変える場合が一般的である。このときに静電破壊保
護素子領域の保護抵抗領域31の抵抗値を調整するため
に、NMOSの場合には1.5V電源NMOS、3.3
V電源NMOS、DRAMワードトランジスタの3種類
のLDDイオン注入から任意の2種類または任意の1種
類または3種類全てを選ぶことができる。
【0051】次に、静電破壊保護素子と周辺MOSトラ
ンジスタ形成領域を示す図5およびDRAMメモリセル
形成領域を示す図6によって、その後の工程を以下に説
明する。図5、図6に示すように、全面に第1のエッチ
ングストッパ層(図示せず)となるシリコン窒化膜を例
えば10nm〜50nmの厚さに形成する。このときの
シリコン窒化膜と下層のサイドウォールを形成した20
nm〜100nmのシリコン窒化膜との積層膜厚の合計
は、30nm〜150nmになり、DRAMメモリセル
形成領域のワードトランジスタ間の距離である120n
m〜450nmに対して1/4以上1/2以下、さらに
効果を上げるためには1/4以上1/3以下にすること
が望ましい。
【0052】続いて、上記第1のエッチングストッパ層
上に500nm〜1.00μmの第1の層間絶縁膜61
を例えばホウ素リンシリケートガラス(BPSG)層で
形成する。その後、650℃〜800℃程度の熱処理を
加えて上記第1の層間絶縁膜61表面をほぼ平坦化す
る。このとき、DRAMメモリセル形成領域に形成され
ている第1のエッチングストッパ層(シリコン窒化膜)
と下層のサイドウォール27(シリコン窒化膜)との積
層膜厚合計は最適な膜厚に設定されているので、上記第
1の層間絶縁膜61の平坦化においてボイドが発生する
ことは無い。なお、この第1の層間絶縁膜61は、高密
度プラズマCVD法で形成しても、SOG(Spin on g
lass )を回転塗布して形成してもよい。
【0053】次に化学的機械研磨(以下CMPという、
CMPはChemical Mechanical Polishing )によって、
第1の層間絶縁膜61を例えば200nm〜900nm
の厚さ分を研磨して平坦化する。このときの平坦化は全
面エッチバック等の技術を用いてもよい。
【0054】次いで、DRAMメモリセル形成領域の第
1の層間絶縁膜61に選択的にフォトレジスト開口パタ
ーンを形成し、第1のエッチングストッパ層となるシリ
コン窒化膜と下層のサイドウォール27を形成したシリ
コン窒化膜の積層膜厚と選択比のとれるエッチングで一
旦エッチングを止める。続いてシリコン窒化膜の積層膜
をエッチングしてDRAMメモリセルのワード線22w
間に自己整合的にコンタクトホールを形成する。この工
程は、従来から一般的に用いられているセルフアライン
コンタクト技術を用いて行う。コンタクトホール内にポ
リシリコン層またはアモルファスシリコン層を形成し
て、CMPによりコンタクトホール内のみに第1のシリ
コン電極層62を残す。この実施の形態では、CMPに
よる形成方法を用いたが、選択成長技術やエッチバック
を用いてコンタクトホール内に第1のシリコン電極層6
2を残してもよい。第1のシリコン電極層62に不純物
を導入する方法は、第1のシリコン電極層62をCVD
法によって形成するのと同時に導入してもよく、または
CVD後にイオン注入により導入してもよい。この実施
の形態では、DRAMメモリセルのNチャネルMOSで
形成されるワードトランジスタの不純物拡散層23と接
続する第1のシリコン電極層62を形成するのでN型の
不純物であるリンを第1のシリコン電極層62に導入す
る。
【0055】次いで、シリコン酸化膜からなる第2の層
間絶縁膜65を例えば50nm〜200nmの厚さに形
成した後、DRAMメモリセル形成領域に形成した第1
のシリコン電極層62のうち、ビット線コンタクトに相
当する第1のシリコン電極層62の上に選択的に開口部
を形成し、開口部を介して第1のシリコン電極層62と
接続されるビット線66を形成する。この実施の形態で
はビット線66として、例えば50nm〜200nmの
膜厚のタングステン配線を用いたが、他の高融点金属や
高融点金属シリサイド層とポリシリコン層とを積層した
ポリサイド構造の配線を用いることもできる。
【0056】次いで、シリコン酸化膜からなる第3の層
間絶縁膜69を例えば500nm〜1.50μmの膜厚
に形成した後、CMPもしくは全面エッチバック等の技
術を用いて第3の層間絶縁膜69表面の平坦化を行う。
次に第2のエッチングストッパ層71を例えば50nm
〜500nmの膜厚の例えばシリコン窒化膜で形成す
る。このとき、第2のエッチングストッパ層71は下層
に形成した第1のエッチングストッパ層(図示せず)よ
りも厚く形成される。DRAMメモリセル形成領域に形
成した第1のシリコン電極層62のうちキャパシタ電極
に接続する第1のシリコン電極層62の上におけるエッ
チングストッパ層71に選択的に開口部を形成する。次
に、後に説明する第4の層間絶縁膜および上記第2のエ
ッチングストッパ層71とエッチング選択比の取れる材
料として例えばポリシリコン層やアモルファスシリコン
層を例えば50nm〜200nmの膜厚で、上記開口部
を覆うように全面に形成する。次いでポリシリコン層や
アモルファスシリコン層を異方性エッチングして、第2
のエッチングストッパ層71の開口部側壁にポリシリコ
ン層やアモルファスシリコン層からなるサイドウォール
エッチングマスク層を形成する。
【0057】第2のエッチングストッパ層71とサイド
ウォールエッチングマスク層をエッチングマスクとして
第3の層間絶縁膜69をエッチングして、DRAMメモ
リセル形成領域に形成した第1のシリコン電極層62の
うち、後に説明するキャパシタ電極に接続される第1の
シリコン電極層62(62c)上にコンタクトホールを
形成する。この時形成されるコンタクトホールは、第2
のエッチングストッパ層71とその開口部に自己整合的
に形成されたサイドウォールエッチングマスク層を用い
てエッチング形成されるので、リソグラフィー技術の限
界を超えたコンタクト径のコンタクトホールを形成する
ことができる。
【0058】その後、コンタクトホール内にポリシリコ
ン層もしくはアモルファスシリコン層を埋め込むように
して形成した後、CMPによってコンタクトホール内の
みに第2のシリコン電極層74を残す。この実施の形態
では、CMPによる形成方法を用いたが、選択成長技術
やエッチバック技術を用いてコンタクトホール内に第2
のシリコン電極層74を残してもよい。第2のシリコン
電極層74に不純物を導入する方法は、第2のシリコン
電極層74をCVD法によって形成する際に同時に導入
してもよい。もしくはCVD後にイオン注入により導入
してもよい。この実施の形態では、DRAMメモリセル
のNチャネルMOSで形成されるワードトランジスタの
不純物拡散層と接続する第1のシリコン電極層62上に
第2のシリコン電極層74を形成するので、N型の不純
物であるリンを第2のシリコン電極層74に導入する。
【0059】次いで、第2のエッチングストッパ層71
上に第2のエッチングストッパ層71と第1のシリコン
電極層62とエッチバック選択比の取れるBPSG等の
絶縁膜を例えば500nm〜1.50μmの膜厚に形成
し、第2のシリコン電極層74上に開口部を形成する。
【0060】上記開口部にポリシリコン層もしくはアモ
ルファスシリコン層を形成し、CMPによりコンタクト
ホール内のみにキャパシタ下部電極となる第3のシリコ
ン電極層76を残す。この実施の形態では、CMPによ
る形成方法を用いたが、エッチバック技術を用いてコン
タクトホール内に第3のシリコン電極層76を残しても
よい。第3のシリコン電極層76に不純物を導入する方
法は、第3のシリコン電極層76を形成するCVDと同
時に導入してもよい。CVD後にイオン注入により導入
してもよい。この実施の形態では、N型の不純物である
リンを第3のシリコン電極層76に導入する。
【0061】第2のエッチングストッパ層71と選択比
の取れる等方性エッチングとして、例えばフッ酸を用い
たウエットエッチングによりBPSG等の絶縁膜を除去
する。
【0062】次いで,上記第3のシリコン電極層76の
表面にキャパシタの誘電体膜(図示せず)としていわゆ
るONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコ
ン酸化膜)を例えば3nm〜10nmの膜厚に成るよう
に形成する。さらに、ポリシリコン層もしくはアモルフ
ァスシリコン層を形成してキャパシタ上部電極となる第
4のシリコン電極層78を形成する。第4のシリコン電
極層78に不純物を導入する方法は、第4のシリコン電
極層78を成膜するCVDと同時に導入してもよい。も
しくはCVD後にイオン注入により導入してもよい。
【0063】この実施の形態では、N型の不純物である
リンを第4のシリコン電極層78に導入する、この実施
の形態では、キャパシタ電極としてシリコン電極を用い
たが、金属電極を用いてもよい。さらに、本実施の形態
では、キャパシタ誘電体膜としてONO膜を用いたが、
タンタル酸化膜やBST等の強誘電体膜を用いてもよ
い。さらに、本発明の実施の形態では、シリンダ構造の
キャパシタを用いたが、単純な積層型キャパシタやフィ
ン構造のキャパシタ電極でも適用することが可能であ
る。
【0064】次に、第2のエッチバックストッパ層71
と選択比の取れる等方性エッチングで第3のシリコン電
極層76下におけるBPSG等の絶縁膜を除去する際
と、第4のシリコン電極層78をエッチングする際に、
第2のエッチングストッパ層71がエッチングされて膜
厚が減少する。このときの膜減り量の制御が困難な場合
には、第4のシリコン電極層78をエッチング形成する
際に第2のエッチングストッパ層71の全膜厚の一部ま
たは全部をエッチング除去して、新たな第3のエッチン
グストッパ層を形成してもよい。
【0065】次に、第4の層間絶縁膜81を例えばシリ
コン酸化膜で例えば500nm〜2.50μmの膜厚に
形成した後、CMPや全面エッチバック等の技術を用い
てキャパシタ上に後に説明する第5の層間絶縁膜が例え
ば100nm〜1.00μmが残るように平坦化する。
【0066】次いで、上記第4の層間絶縁膜81上に選
択的にフォトレジスト開口パターンを形成する。この実
施の形態では、周辺MOSトランジスタ形成領域のゲー
ト電極配線層上へのコンタクトを開口するために第4の
層間絶縁膜81をエッチングする。このとき、第2のエ
ッチングストッパ層71と選択比の取れるエッチング条
件により、第4の層間絶縁膜81をエッチングした後、
第2のエッチングストッパ層71上でエッチングを一旦
停止する。
【0067】そして第2のエッチングストッパ層71を
エッチングして、さらに第3の層間絶縁膜69と第2の
層間絶縁膜65と第1の層間絶縁膜61を順次エッチン
グする。このとき、第1のエッチングストッパ層(図示
せず)と選択比の取れるエッチング条件により、第1の
層間絶縁膜61を除去した後、第1のエッチングストッ
パ層上でエッチングを一旦止める。
【0068】第1のエッチングストッパ層をエッチング
して、次に周辺MOSトランジスタ形成領域のゲート電
極22上に形成されたオフセット膜を構成するシリコン
窒化膜もしくはシリコン酸化膜をエッチング除去して、
ゲート電極22上にコンタクトホールを形成する。
【0069】次いで第4の層間絶縁膜81上に選択的に
フォトレジスト開口パターンを形成する。この実施の形
態では、周辺MOSトランジスタ形成領域のゲート電極
配線層22上へのコンタクトに続いて、周辺MOSトラ
ンジスタ形成領域の不純物拡散層上にコンタクトホール
を開口する。このとき、ゲート電極22上に形成したコ
ンタクトホール上はフォトレジストで埋め込まれる。そ
して第4の層間絶縁膜81をエッチングする。このと
き、第2のエッチングストッパ層71と選択比の取れる
エッチング条件により、第4の層間絶縁膜81を除去し
た後、第2のエッチングストッパ層71上でエッチング
を一旦停止する。
【0070】そして第2のエッチングストッパ層71を
エッチングして、さらに第3の層間絶縁膜69と第2の
層間絶縁膜65と第1の層間絶縁膜61を順次エッチン
グする。このとき、第1のエッチングストッパ層(図示
せず)と選択比のとれるエッチング条件により、第1の
層間絶縁膜61を除去した後、第1のエッチングストッ
パ層上でエッチングを一旦停止する。
【0071】次いで第1のエッチングストッパ層をエッ
チングして、周辺MOSトランジスタ形成領域の不純物
拡散層上にコンタクトホールを形成する。
【0072】コンタクトホール内にチタン層を例えば1
0nm〜100nmの厚さに形成し、バリアメタルとな
るチタン窒化膜を例えば10nm〜50nmの厚さにス
パッタリングもしくはCVD法によって形成する。次
に、第1の金属電極となるタングステン層を例えば10
0nm〜500nmの厚さにスパッタリングもしくはC
VD法によって形成する。CMPもしくは全面エッチバ
ックによって、コンタクトホール内に第1の金属電極8
4を残す。第1の金属電極84は、選択CVD法等の技
術を用いて、コンタクトホール内に選択形成してもよ
い。
【0073】第1の金属電極84と電気的に接続され
る、第1層目金属配線層86を形成する、第1層目金属
配線層86は、チタン層を例えば3nm〜50nmの厚
さに形成し、バリアメタルとなるチタン窒化膜を例えば
10nm〜50nmの厚さに形成し、銅を含有するアル
ミニウム配線層を例えば200nm〜800nmの厚さ
に形成し、チタン層を例えば3nm〜10nmの厚さに
形成し、チタン窒化膜を例えば10nm〜100nmの
厚さに例えばスパッタリングもしくはCVDにより形成
する。銅を含有するアルミニウム配線層は、アルミニウ
ム配線や銅配線など他の材料で形成することもできる。
第1層目金属配線層86上に第5の層間絶縁膜88を例
えばシリコン酸化膜を例えば500nm〜2.00μm
の厚さに堆積して形成する。その後、CMPもしくは全
面エッチバック等の技術を用いて第5の層間絶縁膜88
表面を平坦化する。
【0074】さらに、第1の金属電極84と第1層目金
属配線層86と第5の層間絶縁膜88の形成と同様にし
て、第2の金属電極90と第2層目金属配線層92と第
6の層間絶縁膜94、第3の金属電極96と第3層目金
属配線層98と第7の層間絶縁膜100、第4の金属電
極102と第4層目金属配線層104と第8の層間絶縁
膜106を順次形成する。オーバコート膜108として
シリコン窒化膜を例えば500nm〜1.50μmの厚
さに形成した後、第4層目金属配線層104でパッドと
なる部分に開口部を選択的に形成する。
【0075】上記説明したように、静電破壊保護素子の
取り出し用高濃度不純物拡散層29eの一方は外部入出
力端子に接続される。また他方の取り出し用高濃度不純
物拡散層29eは入出力MOSトランジスタ3のソース
・ドレイン領域と共通となっている。したがって、保護
抵抗領域31を備えた静電破壊保護素子1は、外部入出
力端子と接続された取り出し用高濃度不純物拡散層29
e(不純物拡散層)と入出力MOSトランジスタ3との
間に形成される。
【0076】次に、静電破壊保護素子1の別構成の一例
を、図7の平面図によって説明する。図7に示す構成
は、素子分離領域12に囲まれたアクティブ領域Aに、
保護抵抗領域31と前記図1によって説明したのと同様
の入出力MOSトランジスタ3を形成してなる。
【0077】上記保護抵抗領域31は、前記図1によっ
て説明したのと同様の低濃度の不純物拡散層からなり、
窒化シリコン膜のサイドウォール形成層26からなるマ
スク層28に覆われている。また上記マスク層28に
は、開口部28aが形成されていて、この開口部28a
内の半導体基板11には、静電破壊保護素子の取り出し
用高濃度不純物拡散層29eが設けられている。この取
り出し用高濃度不純物拡散層29eは外部入出力端子
(図示せず)に接続される。また他方の取り出し用高濃
度不純物拡散層29eは入出力MOSトランジスタ3の
ゲート電極22の両側における半導体基板11に形成さ
れたソース・ドレイン領域と共通となっている。さらに
入出力MOSトランジスタ3のソース・ドレイン領域と
上記取り出し用高濃度不純物拡散層29eには、前記図
1によって説明したのと同様の金属シリサイド層33が
形成されている。なお、図面中、□内に×印を描いて示
した部分はコンタクトとなっている。
【0078】本発明の実施の形態は、DRAMメモリセ
ルに限定されることはなく、強誘電体膜を容量素子とし
て用いたメモリセルに適用してもよい。さらにはMOS
トランジスタのゲート電極をシリサイド化するいわゆる
一般的なフルシリサイドに適用することも可能である。
ただし、DRAMメモリセルを同時に形成する場合に
は、保護抵抗領域31を形成するフォトレジストパター
ン51はDRAMメモリセル形成領域にも形成するの
で、保護抵抗領域31を形成するフォトレジストパター
ン51の形成工程は追加工程にはならない。
【0079】しかしながら、フルシリサイドを用いたロ
ジック素子形成プロセスの場合には、メモリセル形成プ
ロセスが無いので保護抵抗領域を形成するフォトレジス
トパターン形成工程は追加工程となる。しかしながら、
LDD形成工程を保護抵抗素子形成工程として用いるこ
とにより工程増となることを極力抑えることができる。
【0080】上記実施の形態では、DRAMとロジック
素子とを混載した半導体装置に静電破壊保護素子を設け
た製造方法の一例を説明したが、ロジック素子単体の半
導体装置に上記構成の静電破壊保護素子を同様の構成で
形成する製造方法に適用することも可能である。
【0081】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置およびその製造方法によれば、DRAMセルとロジッ
ク素子とを混載した半導体装置とその製造方法におい
て、LDD形成工程を保護抵抗素子形成工程として用い
ることにより工程増となることを極力抑えて、トランジ
スタの能力を低下させること無く安定した静電保護素子
を得ることが可能になる。さらにフルサリサイドを用い
たロジック素子形成プロセスの場合でも、DRAMセル
ロジックを混載したLSIデバイスとほぼ同様な工程削
減効果と静電破壊防止効果をトランジスタの能力安定化
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の実施の形態を示す概略構
成断面図である。
【図2】保護抵抗素子の形態の一例を示す概略構成断面
図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す製造工程図である。
【図4】静電破壊耐圧、保護抵抗素子長T、入出力MO
Sトランジスタ能力(ドレイン電流)、保護抵抗素子の
シート抵抗の関係を示す図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す製造工程図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す製造工程図である。
【図7】静電破壊保護素子の別構成の一例を示す平面図
である。
【符号の説明】
1…静電破壊保護素子、3…入出力MOSトランジス
タ、22…ゲート電極、23…低濃度の不純物拡散層、
26…サイドウォール形成層、27…サイドウォール、
29…高濃度の不純物拡散層、29e…取り出し用高濃
度不純物拡散層、31…保護抵抗領域、33…金属シリ
サイド層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 21/90 C 21/822 27/04 H 27/06 311 27/08 321K 27/105 27/10 444B 27/10 461 621C 27/108 21/8242 (72)発明者 森川 隆史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 秋好 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB20 BB25 BB40 CC05 DD02 DD04 DD07 DD16 DD19 DD26 DD37 DD43 DD78 DD84 EE03 EE08 EE09 EE17 FF14 FF18 FF22 GG09 GG10 GG16 GG19 HH14 HH16 HH20 5F033 HH04 HH05 HH08 HH18 HH19 HH28 HH33 JJ04 JJ19 JJ33 KK01 KK25 MM07 MM08 MM13 NN06 NN07 PP06 PP07 PP15 QQ08 QQ09 QQ16 QQ18 QQ19 QQ25 QQ31 QQ37 QQ48 QQ58 QQ59 QQ65 QQ73 QQ75 RR04 RR05 RR09 RR15 SS08 SS11 SS21 TT08 VV06 VV09 VV16 XX00 XX03 XX09 XX10 XX33 5F038 AR01 BH02 BH13 CA10 DF05 EZ01 EZ18 5F048 AA01 AA02 AA07 AA09 AB01 AB03 AB06 AB07 AC03 AC10 BA01 BB06 BB07 BB08 BB12 BB14 BB16 BC06 BD04 BE02 BF01 BF02 BF04 BF06 BF07 BF11 BF16 BG12 BG14 CC01 CC02 DA27 5F083 AD21 AD22 AD24 AD48 FR01 GA02 GA09 GA11 GA28 JA04 JA32 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 JA53 MA06 MA16 MA17 MA19 MA20 PR03 PR05 PR06 PR12 PR21 PR22 PR29 PR33 PR36 PR39 PR40 PR46 PR56 ZA07 ZA08 ZA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部入出力端子に接続された不純物拡散
    層と入出力MOSトランジスタとの間に静電破壊保護素
    子を有する半導体装置において、 回路素子の不純物拡散層上に金属シリサイド層が形成さ
    れ、 前記回路素子の少なくとも一つのトランジスタは少なく
    とも二つの異なる濃度を有する不純物拡散層を有するM
    OSトランジスタからなり、 前記二つの異なる濃度を有する不純物拡散層のうち低濃
    度の不純物拡散層は前記MOSトランジスタのゲート電
    極に対して自己整合的に形成されたものからなり、 前記二つの異なる濃度を有する不純物拡散層のうち高濃
    度の不純物拡散層と前記金属シリサイド層とは前記MO
    Sトランジスタのゲート電極側壁に形成されたサイドウ
    ォールに対して自己整合的に形成されたものからなり、 前記静電破壊保護素子は、 前記低濃度の不純物拡散層を少なくとも含む保護抵抗領
    域と、 前記保護抵抗領域上に設けられた前記サイドウォールを
    形成するためのサイドウォール形成層に対して自己整合
    的に形成されたもので前記保護抵抗領域の両端に形成さ
    れた取り出し用高濃度不純物拡散層と、 前記取り出し用高濃度不純物拡散層上に形成された前記
    金属シリサイド層とからなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記半導体装置は同一チップ上にメモリ
    素子形成領域とロジック素子形成領域とを併せ持ち、 前記回路素子は前記ロジック素子形成領域に形成され、 前記メモリ素子形成領域のメモリセル形成領域上には前
    記金属シリサイド層が形成されず、かつ前記メモリ素子
    形成領域の周辺回路形成領域上は前記サイドウォール形
    成層により自己整合的に前記金属シリサイドが形成され
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 外部入出力端子と接続された不純物拡散
    層と入出力MOSトランジスタとの間に静電破壊保護素
    子を有する半導体装置の製造方法において、 半導体基板上に素子分離領域を形成する工程と、 前記素子分離領域により分離されたもので前記半導体基
    板上に設けられた素子形成領域にゲート絶縁膜を形成し
    た後、前記ゲート絶縁膜上にMOSトランジスタのゲー
    ト電極を形成する工程と、 前記MOSトランジスタのゲート電極に対して自己整合
    的に低濃度の不純物拡散層を形成すると同時に前記静電
    破壊保護素子の形成領域に低濃度の不純物拡散層の少な
    くとも一部を形成する工程と、 前記MOSトランジスタのゲート電極側壁にサイドウォ
    ールを形成すると同時に前記静電破壊保護素子の形成領
    域の保護抵抗領域となる部分上に前記サイドウォールを
    形成する際に用いたサイドウォール形成層を選択的に残
    す工程と、 前記MOSトランジスタのサイドウォールに対して自己
    整合的に高濃度の不純物拡散層を形成すると同時に前記
    保護抵抗領域となる部分上に選択的に残した前記サイド
    ウォール形成層に対して自己整合的に前記静電破壊保護
    素子の取り出し領域となる高濃度の不純物拡散層を形成
    する工程と前記高濃度の不純物拡散層上に金属シリサイ
    ド層を選択的に形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は同一チップ上にメモリ
    素子形成領域とロジック素子形成領域とを併せ持ち、 前記MOSトランジスタのゲート電極側壁にサイドウォ
    ールを形成すると同時に前記静電破壊保護素子の形成領
    域の保護抵抗領域となる部分上に前記サイドウォールを
    形成する際に用いたサイドウォール形成層を選択的に残
    す工程において、前記メモリ素子形成領域のメモリセル
    形成領域上に前記サイドウォール形成層を選択的に残す
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方
    法。
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