JP2002133960A - フラットケーブルの打ち抜き治具 - Google Patents

フラットケーブルの打ち抜き治具

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JP2002133960A
JP2002133960A JP2000330293A JP2000330293A JP2002133960A JP 2002133960 A JP2002133960 A JP 2002133960A JP 2000330293 A JP2000330293 A JP 2000330293A JP 2000330293 A JP2000330293 A JP 2000330293A JP 2002133960 A JP2002133960 A JP 2002133960A
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cable
flat cable
elevating body
pressing
pressing means
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JP2000330293A
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Toshio Yonetani
敏夫 米谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルのブリッジ部を取り除く作
業が効率良く正確に行えるようにする。 【解決手段】 昇降体22の下面に周縁が上刃21aと
なった板体の上型21を設け、直下のベース板1側にケ
ーブル30の位置決め用溝と周縁が下刃13aとなった
貫通穴13を有した下型11を埋設する。前記昇降体2
2に割り止めしたケーブル押さえホルダ25に板体のケ
ーブル押さえ24を垂下し、バネで常に下向きに付勢し
て、ケーブル押さえ24の下端が上型21の下端より下
方に位置するようにする。ブリッジ部の打ち抜き時には
ケーブル押さえ24は上型21より先にケーブル30を
押圧して固定し、打ち抜き後には、上型21がケーブル
30から離反するまではケーブル30を押圧するので、
ケーブル30が上型21とともに持ち上げられることが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、芯線間のピッチ
を所定の値に維持するよう、芯線間に絶縁樹脂でブリッ
ジ部を形成したフラットケーブルの加工に係り、詳しく
はそのブリッジ部の打ち抜き治具に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すフラットケーブル30の端末
処理では、その端末の上記ブリッジ部32を所定の範囲
に渡って取り除いて隣接する芯線部31同士を独立さ
せ、独立した芯線部31の樹脂フィルム33を剥いで芯
線31aを剥き出しにした後、さらに、その外被を向い
て導体を露出させ、その部分に端子を接続するか、コネ
クタを装着したりする。
【0003】従来、そのようなフラットケーブル30の
端末処理は刃物を用いて人手で行われているが、そのよ
うな作業を人手で行う場合、前記ブリッジ部32を取り
除く段階で手がすべったりすると、ケーブル30の長さ
方向に所定の範囲外にまで深く切り込んで、不用な範囲
の芯線31aが露出してしまうことがあり、特に問題と
なるのは、ケーブル30の幅方向において芯線部31に
まで深く切り込んだような場合である。
【0004】そのような場合には、その部分から上下の
樹脂フィルム33の剥離が広がって、それが非常な広範
囲に渡ってしまい、また、芯線31aそのものを傷つけ
てしまうといったことにもなる。そうなると、もうその
フラットケーブル30は使えず、不良品となってしま
う。
【0005】また、そもそも、手作業で行うことは、作
業内容にバラツキが生じ、効率も悪い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、フラットケーブルのブリッジ部を取り除く作業が
効率良く正確に行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明はフラットケーブルのブリッジ部を打ち抜
く治具であって、前記フラットケーブルの位置決め・固
定手段を有し、その位置決め・固定手段で固定された前
記フラットケーブルの上方に、上型を備えた昇降体を有
し、下方に前記上型に対応する下型が配設されており、
前記昇降体の下降により、前記上下の金型の協動で前記
ブリッジ部を打ち抜くようになっている構成のものとし
たのである。
【0008】このような治具を用いれば、手作業で行う
場合と違って、上記のような不良品を輩出するおそれが
無く、所望の形状の打ち抜き穴を所望の位置で正確に打
ち抜くことができ、仕上がり具合にバラツキの無い良品
を効率良く得ることができる。
【0009】このようにしてブリッジ部が打ち抜かれた
フラットケーブルをその打ち抜き穴の所望の位置で切断
して、隣接する芯線部が独立した形態のフラットケーブ
ルを得ることができる。
【0010】上記構成において、上記フラットケーブル
の固定手段前記昇降体と独立して昇降する押圧手段を設
け、前記昇降体が下降する際、前記押圧手段が上記上型
より先にフラットケーブルに当接してこれを押圧し、上
下の金型がブリッジ部を打ち抜いて前記昇降体が上昇す
る際、前記上型が前記押圧手段より先にフラットケーブ
ルから離れるようなタイミイングを採るようにすれば、
金型がブリッジ部を打ち抜く際は、その前からケーブル
が押圧手段によって押圧されているので、ケーブルがず
れることなく打ち抜きが正確に行われ、打ち抜きが終わ
った後は、上型がケーブルから離反する際も押圧手段が
ケーブルを押圧しているので、ケーブルが上型に引っ掛
かって一緒に上昇するようなことがない。
【0011】その際、上記押圧手段を上記昇降体に対し
てその昇降方向に摺動可能に取り付けるとともに、前記
昇降体を基準にして介設したバネにより常に下向きに付
勢し、かつ、その押圧手段がバネの付勢力以外に力を受
けない状態で押圧手段の押圧面が上記上型の下端より常
に下方に位置しているようにすることができ、そのよう
にすれば、押圧手段と昇降体の駆動が一つの駆動手段
(昇降体の駆動手段)で行えるので、装置の構成が簡略
化される。
【0012】さらに、前記押圧手段に、前記昇降体が下
降して前記押圧手段の押圧面が前記フラットケーブルに
当接するよりも前にフラットケーブルに作用して、フラ
ットケーブルをセンタリングする手段を設けるようにす
れば、そのセンタリング手段によってフラットケーブル
がより正確に位置決めされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態を説明する。対象ワークのフラットケーブルは
前記図7に示した従来例のものと同じであり、同じ符号
を付して説明は省略する。
【0014】図1および図2に示すこの装置は前記図7
のフラットケーブル30のブリッジ部32を上下の金型
11、21の協動で打ち抜くものであるが、上型21は
昇降機構によって昇降する昇降体22の下端に設けられ
ており、下型11はフラットケーブル30が載置されて
位置決めされるベース板1側に設けられている。装置
を、この下型11が存在する下型側10と前記上型21
が存在する上型側20とに別けて説明する。先ず、下型
側10について図3と図4を参照して説明する。なお、
図3では上型側20の図示は省略している。
【0015】図に示すように、前記ベース板1の表面に
はフラットケーブル30の幅より僅かに大きい幅寸法と
フラットケーブル30の厚みより大きい寸法の深さを有
する位置決め溝2が配設されており、この溝2の中にフ
ラットケーブル30を挿入して位置決めする。この位置
決め溝2の長さ方向の途中に前記下型11が埋設されて
いる。
【0016】下型11は、図3(b)に示すように、全
体が矩形の板体を成しており、表面にはその短辺に平行
に三本の溝12が並列して刻まれている。各溝12はケ
ーブル30の芯線部31の外径の曲率より僅かに大きい
曲率の凹面として形成されており、次に述べるように、
フラットケーブル30の位置決め作用を成す。
【0017】前記ベース板1の表面には、そのような下
型11が嵌入される矩形の穴3が設けられており、その
穴3中に下型11が嵌入されて位置決めされ、その四隅
においてボルト11bでベース板1に固定されている。
この下型11が埋設される穴3の下には、ブリッジ部3
2の切り屑の排出穴4が設けられている。
【0018】下型11が埋設されたそのようなベース板
1に対し、ケーブル30をベース板1上面の前記位置決
め溝2に嵌め込んで載置すると、下型11が存在する領
域では、ケーブル30の各芯線部31がその下型11の
前記溝12にも嵌まり込んで、前記位置決め溝2ととも
にフラットケーブル30が位置決めされるようになって
いる。
【0019】その下型11の三本の溝12の内、両側の
ものと中央のものとの間に長手の矩形の貫通穴13が設
けられている。この貫通穴13の外形はブリッジ部32
を打ち抜く所望の打ち抜き形状(この実施形態では帯状
の穴)になっており、その周縁が下刃13aになってい
る。そして、ケーブル30をベース板1の溝2と下型1
1の溝12で位置決めした際、ブリッジ部32がこの下
刃13aの部分に対応するようになっており、その状態
で後述する上型21を下降させて、上下の金型11、2
1の刃でブリッジ部32を打ち抜くようになっている。
【0020】また、このベース板1には、下型11のケ
ーブル30の配設方向の両側に、ケーブル30を挟んで
対向する矩形の穴5が設けられている。この穴5は後述
するケーブル押さえ24がケーブル30を押さえる際、
そのケーブル押さえ24の下端の突出部24bの逃がし
穴5である。
【0021】以上のようにフラットケーブル30が位置
決めされるベース板1の上方に、図示しない昇降機構が
配置されており、図1および図2に示したように、その
昇降機構で昇降する昇降体22の下端に前記下型11に
対応する上型21が配設されている。次に、この上型2
1が存在する上型側20の構成について図4を参照して
説明する。なお、図4では下型側10の図示は省略して
いる。
【0022】図に示すように、この実施形態の前記昇降
体22は円柱で、前記昇降機構を構成するブロック23
のガイド穴23aに軸支されて摺動するようになってい
る。その円柱の下面に板体の上型21が二枚並列して突
設されており、その板体の下端の周縁が上刃21aとな
っている。
【0023】また、この昇降体22には、ケーブル30
を打ち抜く際にケーブル30を押さえておくための対の
ケーブル押さえ24が付設されている。各ケーブル押さ
え24は、図5に示すように、矩形の板体で、昇降体2
2の円柱部の周面に割り締めで取り付けられたケーブル
押さえホルダ25によって互いの板面をケーブル30の
配設方向に対向して保持されている。上端の両側には左
右に突出部24aが設けられており、下端の両側には下
向きの突出部24bが設けられている。この下端の両突
出部24b、24bの間の水平部24cがケーブルの押
圧面となっている。この下端の各突出部24bの内側は
傾斜面24b’を成しており、この傾斜面24b’は前
記ケーブルの押圧面24cがケーブル30を押圧する前
にケーブル30の縁部に当接してそれをセンタリングす
るガイド勾配24b’となっている。
【0024】前記ケーブル押さえホルダ25内には、図
5に示すように、上記ケーブル押さえ24が挿嵌されて
保持される溝26が設けられており、その溝26はホル
ダ25を上下に貫通しており、幅はケーブル押さえ24
の厚みより僅かに大きな寸法となっている。その垂直断
面は上下方向に大小二つの矩形を連設した形になってお
り、上側の溝26aはホルダ25の上面からケーブル押
さえ24を挿入するための組み立て用の溝26aであ
り、下側の溝26bはケーブル押さえ24がそれにガイ
ドされて垂直に摺動できるような寸法になっていて、ケ
ーブル押さえ24は前記上側の溝26aから挿入され、
下側の溝26bを通して下部がホルダ25の下面から突
出するようになっている。この時、ケーブル押さえ24
の上端の左右の突出部24aが上側の溝26aの下面に
当接して、ケーブル押さえ24がホルダ25に垂下さ
れ、その下側の溝26bをガイドにして上下に摺動可能
となっている。
【0025】さらに、このケーブル押さえ24の上面と
ケーブル押さえホルダ25の蓋27の下面にはそれぞれ
バネの受穴24d、27aが垂直方向に対向して設けら
れており、両受穴24d、27aにバネ28が挿嵌され
てケーブル押さえ24を常に下向きに付勢している。そ
して、このバネ28に付勢され、他からは何も力を受け
ない状態で、ケーブル押さえ24下端の前記押さえ面2
4cは上型21の下端より下方に位置するようになって
いる。
【0026】また、両ケーブル押さえ24、24がケー
ブル押さえホルダ25に保持されてそのホルダ25の下
面から突出した部分の下端には、両ケーブル押さえ2
4、24を接続する形で押圧板29が設けられている。
その板面には上型21が通過するための貫通穴29aが
設けられており、その下面は前記ケーブル押さえ24の
押さえ面24cの下面(押圧面)と面一になっていて、
この部分でもケーブル30押圧するようになっている。
【0027】以上のような構成の上型側20では、前記
昇降体22が下降した際、ケーブル押さえ24もそれと
ともに下降するが、その昇降体22の下面に突設された
前記上型21がケーブル面(ブリッジ部32)に当接す
るより前にケーブル押さえ24の押さえ面24cと押圧
板29の押圧面(下面)がケーブル面に当接して、上下
の金型11、21がケーブル30を打ち抜く際に、ケー
ブル30を押圧してこれを固定するようになっている。
【0028】また、上下の金型11、21がケーブル3
0を打ち抜いた後は、上型21がケーブル30から離反
した後に、ケーブル押さえ24(および押圧板29の下
面)がケーブル30から離れるようなタイミングになっ
ており、ケーブル30が上型21に引っ掛かって上昇す
るのを阻止している。
【0029】以上が上型側20の構成であり、前記下型
側10の構成と併せて、これらが、この実施形態のフラ
ットケーブル30の打ち抜き治具の構成であるが、次
に、この治具を用いたフラットケーブル30の打ち抜き
作業の手順と作用について説明する。
【0030】先ず、ベース板1表面の位置決め用の溝2
の中にフラットケーブル30を載置する。この時、前記
したように、この位置決め用の溝2の途中に埋設された
下型11上面の位置決め溝12にもケーブル30の芯線
部31が嵌まり込み、この下型11の溝12と前記ベー
ス板1側の位置決め用の溝2とでケーブル30が位置決
めされる。
【0031】次に、上型側20の図示しない昇降機構を
動作させて昇降体22を下降させると、先ずその昇降体
22に付設された前記ケーブル押さえ24の押さえ部2
4cと押圧板29がそれぞれ、ベース板1側の位置決め
溝2内のケーブル30と下型11の位置決め溝12内の
ケーブル30を同時に押圧する。
【0032】その際、前記したように、ケーブル押さえ
24(押さえ部24c)と押圧板29がケーブル30を
押圧する前にケーブル押さえ24下端の突出部24bの
ガイド勾配24b’がケーブル30の両縁に当接してケ
ーブル30を位置決め溝2の中央に導いて行き、その突
出部24bはベース板1に設けられた逃がし穴5の中に
入って行く。
【0033】そのようにして先にケーブル30を押圧し
た状態で上型21が遅れて下降してきて、下型11と協
動してフラットケーブル30のブリッジ部32を打ち抜
く。打ち抜かれたブリッジ部32の切り屑は、上型21
が下死点に達した際、下型11の下方の排出穴4に落と
し込まれる。
【0034】上型21が下死点に達すると、原点復帰動
作として昇降体22を上昇させるが、今度は打ち抜き時
とは逆に、上型21の部分が先にケーブル30の表面位
置から離反して、遅れてケーブル押さえ24の押さえ部
24c(および押圧板29の押圧面)が離反する。
【0035】このようにケーブル押さえ24(および押
圧板29)は、ブリッジ部32の打ち抜き時には、上型
21より先にケーブル30を押圧して正しい姿勢で打ち
抜かれるように固定し、ブリッジ部32の打ち抜き後に
は、上型21がケーブル30から離反するまではケーブ
ル30を押圧していて、ケーブル30が上型21の上昇
とともに上型21によって持ち上げられないようにして
いる。
【0036】このようなケーブル押さえ24の上型11
に対する相対動作は、前記したように、ケーブル押さえ
24がバネ28以外に力を受けることなく垂下された状
態で、ケーブル押さえ24の前記押さえ面24c(およ
び押圧板29の下面)が上型21の下端より下方に位置
しているという構造に基づくものである。
【0037】なお、この実施形態では前記上型21を擁
した昇降体22の昇降機構は図示しなかったが、この昇
降機構は、例えば、上下方向に配設された摺動体をエア
シリンダやモータ駆動のボールねじ等で動作させる周知
の機構で構成することができる。
【0038】以上のような治具でブリッジ部32を打ち
抜いたフラットケーブル30を、その打ち抜き穴32a
の長さ方向の任意の位置で切断することにより、隣接す
る芯線部31が互いに独立した形のものを得ることがで
きるが、その切断位置を種々変えることによって、以下
のような形態のフラットケーブル30を得ることができ
る。例えば、図6(a)に示すように、その打ち抜き穴
の長手方向の中心で切断すれば、同じ長さのブリッジ部
32が取り除かれたケーブル30を得ることができ、
(b)に示すように、長手方向中心から偏芯した位置で
切断すれば、異なる長さのブリッジ部32が取り除かれ
た二種のケーブル30を得ることができ、さらに、
(c)に示すように、打ち抜き穴の一端で切断すれば、
一つのケーブル30から、ブリッジ部32が取り除かれ
たケーブル30と、取り除かれていないケーブル30を
一つずつ得ることができる。
【0039】最後に、独立した各芯線部31の樹脂33
を剥がして芯線31aを剥き出しにして、さらに、その
芯線31aの外被を剥いて導体を露出させて、端子、あ
るいはコネクタを取り付ける。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、フラ
ットケーブルのブリッジ部の打ち抜き治具として、フラ
ットケーブルの位置決め・固定手段を有し、その位置決
め・固定手段で固定された前記フラットケーブルの上方
に、上型を備えた昇降体を有し、下方に前記上型に対応
する下型が配設されており、前記昇降体の下降により、
前記上下の金型の協動で前記ブリッジ部を打ち抜くもの
としたので、手作業で行う場合と違って、所望の形状の
打ち抜き穴を所望の位置で正確に打ち抜くことができる
ようになり、良品を仕上がり具合にバラツキ無く、効率
良く得ることができる。
【0041】そのブリッジ部が打ち抜かれたフラットケ
ーブルを、その打ち抜き穴の長手方向の種々の位置で切
断することにより、端末において、隣接する芯線部が独
立した形態のフラットケーブルを得ることができる。
【0042】上記構成において、前記フラットケーブル
の位置決め・固定手段として、前記昇降体と独立して昇
降する押圧手段を設けて、昇降体が下降する際、その押
圧手段が前記上型より先にフラットケーブルに当接して
これを押圧し、上下の金型がフラットケーブルを打ち抜
いた後、昇降体が上昇する際、前記上型が前記押圧手段
より先にフラットケーブルから離れるようにすれば、金
型がブリッジ部を打ち抜く際は、その前からケーブルが
押圧手段によって押圧されているので、ケーブルがずれ
ることなく打ち抜きが正確に行われ、打ち抜きが終わっ
た後は、上型がケーブルから離反する際に押圧手段がケ
ーブルを押圧しているので、ケーブルが上型に引っ掛か
って一緒に上昇するようなことがない。
【0043】その具体的な手段の一つとして、前記押圧
手段を前記昇降体に対してその昇降方向に摺動可能に取
り付けるとともに、前記昇降体を基準にして介設したバ
ネにより常に下向きに付勢し、かつ、その押圧手段がバ
ネの付勢力以外に力を受けない状態で押圧手段の押圧面
が上記上型の下端より常に下方に位置しているようにす
れば、押圧手段と昇降体の駆動が一つの駆動手段(昇降
体の駆動手段)で行えるので、装置の構成が簡略化され
る。
【0044】さらに、前記押圧手段に、前記昇降体が下
降して前記押圧手段の押圧面がフラットケーブルに当接
するよりも前にフラットケーブルに作用してフラットケ
ーブルをセンタリングする手段を設けるようにすれば、
その手段によってフラットケーブルがより正確に位置決
めされて正確な位置で打ち抜きが行われ、あやまって芯
線部等を打ち抜く、といった不良品輩出のおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の装置の正面図である。
【図2】(a)に図1の側面図を示し、(b)に(a)
の上型とケーブル押さえを下面から覗き上げた図を示し
たものである。
【図3】下型側の斜視図である。
【図4】上型側の斜視図である。
【図5】図1の線A−Aによる矢視図である。
【図6】(a)〜(c)のそれぞれに、ブリッジ部を打
ち抜いた後の処理の例を示した図である。
【図7】フラットケーブルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース板 2 位置決め溝 5 逃がし穴 10 下型側 11 下型 12 位置決め溝 13a 下刃 20 上型側 21 上型 21a 上刃 22 昇降体 24 ケーブル押さえ 24b’ ガイド勾配 24c 押さえ部 25 ケーブル押さえホルダ 28 バネ 29 押圧板 30 フラットケーブル 31 芯線部 32 ブリッジ部 32a 打ち抜き穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米谷 敏夫 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3C060 AA20 BG18 5G311 CA01 CB01 CC01 CD03 CD07 CF02 5G353 AB05 AC09 CA03 DA09 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線間のピッチを所定の値に維持するよ
    う、芯線間に絶縁樹脂でブリッジ部を形成したフラット
    ケーブルのそのブリッジ部を打ち抜くための治具であっ
    て、 前記フラットケーブルの位置決め・固定手段を有し、そ
    の位置決め・固定手段で固定された前記フラットケーブ
    ルの上方に、上型を備えた昇降体を有し、下方に前記上
    型に対応する下型が配設されており、前記昇降体の下降
    により、前記上下の金型の協動で前記フラットケーブル
    のブリッジ部を打ち抜くようになっていることを特徴と
    するフラットケーブルの打ち抜き治具。
  2. 【請求項2】 上記フラットケーブルの固定手段とし
    て、上記昇降体と独立して昇降する押圧手段を有し、前
    記昇降体が下降する際、前記押圧手段が上記上型より先
    にフラットケーブルに当接してこれを押圧し、上下の金
    型がフラットケーブルを打ち抜いた後、前記昇降体が上
    昇する際、前記上型が前記押圧手段より先にフラットケ
    ーブルから離れるようになっていることを特徴とする請
    求項1に記載のフラットケーブルの打ち抜き治具。
  3. 【請求項3】 請求項2における上記上型と押圧手段の
    フラットケーブルに対する当接と離反のタイミングを実
    現するために、上記押圧手段を上記昇降体に対してその
    昇降方向に摺動可能に取り付けるとともに、前記昇降体
    を基準にして介設したバネにより常に下向きに付勢し、
    かつ、その押圧手段がバネの付勢力以外に力を受けない
    状態で押圧手段の押圧面が上記上型の下端より常に下方
    に位置していることを特徴とするフラットケーブルの打
    ち抜き治具。
  4. 【請求項4】 上記押圧手段に、上記昇降体が下降して
    前記押圧手段の押圧面が上記フラットケーブルに当接す
    るよりも前にフラットケーブルに作用してそれをセンタ
    リングする手段を設けたことを特徴とする請求項2又は
    3に記載のフラットケーブルの打ち抜き治具。
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