JP2002133916A - 車輌用灯具のランプハウジング用材料 - Google Patents
車輌用灯具のランプハウジング用材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム蒸着処理の準備工程でのアンダ
ーコート処理工程を省略しても、拡散反射率が低下する
ことなく、また耐衝撃性にも優れた車輌用灯具のランプ
ハウジング材料の提供。 【解決手段】 内面にアンダーコート層を設けることな
く直接にアルミニウム蒸着膜が成膜されてなる反射面が
形成された合成樹脂製のランプハウジング用の材料にお
いて、前記のランプハウジング用材料が、重量平均粒子
径が0.05〜0.5μmのゴム状重合体と芳香族ビニ
ル系単量体およびシアン化ビニル系単量体とから構成さ
れるゴム強化スチレン系樹脂であり、該樹脂中に占める
ゴム成分の割合が8〜20重量%であり、かつゴム状重
合体粒子の重量平均粒子径μm(X)とゴム状重合体成
分の重量%(Y)の関係が下記の(1)式を満たすこと
を特徴とする車輌用灯具のランプハウジング用材料。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状重合体成分の重量%(Y)≦5
ーコート処理工程を省略しても、拡散反射率が低下する
ことなく、また耐衝撃性にも優れた車輌用灯具のランプ
ハウジング材料の提供。 【解決手段】 内面にアンダーコート層を設けることな
く直接にアルミニウム蒸着膜が成膜されてなる反射面が
形成された合成樹脂製のランプハウジング用の材料にお
いて、前記のランプハウジング用材料が、重量平均粒子
径が0.05〜0.5μmのゴム状重合体と芳香族ビニ
ル系単量体およびシアン化ビニル系単量体とから構成さ
れるゴム強化スチレン系樹脂であり、該樹脂中に占める
ゴム成分の割合が8〜20重量%であり、かつゴム状重
合体粒子の重量平均粒子径μm(X)とゴム状重合体成
分の重量%(Y)の関係が下記の(1)式を満たすこと
を特徴とする車輌用灯具のランプハウジング用材料。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状重合体成分の重量%(Y)≦5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内側の面をリフレ
クターの反射面として作用させるようにアルミニウム被
膜を蒸着した合成樹脂製のランプハウジング用材料であ
り、アルミニウム蒸着処理の準備工程でのアンダーコー
ト処理を省略できるように改良された車輌用灯具のラン
プハウジング用材料に関する。
クターの反射面として作用させるようにアルミニウム被
膜を蒸着した合成樹脂製のランプハウジング用材料であ
り、アルミニウム蒸着処理の準備工程でのアンダーコー
ト処理を省略できるように改良された車輌用灯具のラン
プハウジング用材料に関する。
【0002】
【従来技術】車輌用灯具は一般に、ランプハウジングの
前面開口部を覆ってレンズが装着され、ランプハウジン
グとレンズにより囲まれた灯室の中に光源バルブが設置
された構造体である。そして、光源バルブを有効に利用
するため、ランプハウジングの内側の面をリフレクター
の反射面として作用させるようにアルミニウム被膜を蒸
着している。その場合、従来においては、ランプハウジ
ングの内側にアンダーコートとして有機溶剤系のアクリ
ル系塗料を塗布した後、アルミニウムを蒸着し、更に蒸
着面を保護するためにトップコートとして機溶剤系のア
クリル系塗料を塗布するといったアルミニウム蒸着処理
を行い、ランプハウジングの内側の面をリフレクターの
反射面として拡散反射率が5%以下のものを得ている。
しかしながら、近年、有機溶剤が環境に与える問題や、
製造工程での工程の簡略化などによる合理化のため、ア
ンダーコート処理工程の省略が望まれている。しかし、
これまでの技術では、アンダーコート処理工程を省略す
るとランプハウジングの内側の面をリフレクターの反射
面として拡散反射率が5%以上となり、光源バルブを有
効に利用できなくなり車輌用灯具としては、満足のいく
ものが得られていなかった。
前面開口部を覆ってレンズが装着され、ランプハウジン
グとレンズにより囲まれた灯室の中に光源バルブが設置
された構造体である。そして、光源バルブを有効に利用
するため、ランプハウジングの内側の面をリフレクター
の反射面として作用させるようにアルミニウム被膜を蒸
着している。その場合、従来においては、ランプハウジ
ングの内側にアンダーコートとして有機溶剤系のアクリ
ル系塗料を塗布した後、アルミニウムを蒸着し、更に蒸
着面を保護するためにトップコートとして機溶剤系のア
クリル系塗料を塗布するといったアルミニウム蒸着処理
を行い、ランプハウジングの内側の面をリフレクターの
反射面として拡散反射率が5%以下のものを得ている。
しかしながら、近年、有機溶剤が環境に与える問題や、
製造工程での工程の簡略化などによる合理化のため、ア
ンダーコート処理工程の省略が望まれている。しかし、
これまでの技術では、アンダーコート処理工程を省略す
るとランプハウジングの内側の面をリフレクターの反射
面として拡散反射率が5%以上となり、光源バルブを有
効に利用できなくなり車輌用灯具としては、満足のいく
ものが得られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決し、内側の面をリフレクターの反射面として作
用させるようにアルミニウム被膜を蒸着した合成樹脂製
のランプハウジング用材料であり、アルミニウム蒸着処
理の準備工程でのアンダーコート処理工程を省略できる
ように改良された車輌用灯具のランプハウジング用材料
を提供することを目的とする。
点を解決し、内側の面をリフレクターの反射面として作
用させるようにアルミニウム被膜を蒸着した合成樹脂製
のランプハウジング用材料であり、アルミニウム蒸着処
理の準備工程でのアンダーコート処理工程を省略できる
ように改良された車輌用灯具のランプハウジング用材料
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、内
面にアンダーコート層を設けることなく直接にアルミニ
ウム蒸着膜が成膜されてなる反射面が形成された合成樹
脂製のランプハウジング用の材料において、前記のラン
プハウジング用材料が、重量平均粒子径が0.05〜
0.5μmのゴム状重合体と芳香族ビニル系単量体およ
びシアン化ビニル系単量体とから構成されるゴム強化ス
チレン系樹脂であり、該樹脂中に占めるゴム成分の割合
が8〜20重量%であり、かつゴム状重合体粒子の重量
平均粒子径μm(X)とゴム状重合体成分の重量%
(Y)の関係が下記の(1)式を満たすことを特徴とす
る車輌用灯具のランプハウジング用材料を提供するもの
である。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状状重合体成分の重量%(Y)≦5
面にアンダーコート層を設けることなく直接にアルミニ
ウム蒸着膜が成膜されてなる反射面が形成された合成樹
脂製のランプハウジング用の材料において、前記のラン
プハウジング用材料が、重量平均粒子径が0.05〜
0.5μmのゴム状重合体と芳香族ビニル系単量体およ
びシアン化ビニル系単量体とから構成されるゴム強化ス
チレン系樹脂であり、該樹脂中に占めるゴム成分の割合
が8〜20重量%であり、かつゴム状重合体粒子の重量
平均粒子径μm(X)とゴム状重合体成分の重量%
(Y)の関係が下記の(1)式を満たすことを特徴とす
る車輌用灯具のランプハウジング用材料を提供するもの
である。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状状重合体成分の重量%(Y)≦5
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明において使用されるゴム強化スチレン系樹
脂とは、ゴム状重合体と芳香族ビニル系単量体およびシ
アン化ビニル系単量体とから構成されるものであり、よ
り具体的には、ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニル系
単量体およびシアン化ビニル系単量体を重合してなるグ
ラフト重合体、または該グラフト重合体と上記単量体を
重合してなる共重合体からなるものである。
する。本発明において使用されるゴム強化スチレン系樹
脂とは、ゴム状重合体と芳香族ビニル系単量体およびシ
アン化ビニル系単量体とから構成されるものであり、よ
り具体的には、ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニル系
単量体およびシアン化ビニル系単量体を重合してなるグ
ラフト重合体、または該グラフト重合体と上記単量体を
重合してなる共重合体からなるものである。
【0006】ゴム状重合体としては、ポリブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR)等のジエン系ゴム、
エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン(エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタ
ジエン等)ゴム等のエチレン−プロピレン系ゴム、ポリ
ブチルアクリレート等のアクリル系ゴム、シリコーン系
ゴム、更にはこれらのゴムから選ばれた一種以上の複合
ゴムなどが挙げられ、一種または二種以上用いることが
できる。
ム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR)等のジエン系ゴム、
エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン(エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタ
ジエン等)ゴム等のエチレン−プロピレン系ゴム、ポリ
ブチルアクリレート等のアクリル系ゴム、シリコーン系
ゴム、更にはこれらのゴムから選ばれた一種以上の複合
ゴムなどが挙げられ、一種または二種以上用いることが
できる。
【0007】芳香族ビニル系単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロ
スチレン、ブロムスチレンなどが挙げられ、一種または
二種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチ
ルスチレンが好ましい。シアン化ビニル系単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げ
られ、一種または二種以上用いることができる。特にア
クリロニトリルが好ましい。本発明においては、その目
的を妨げない範囲内において、上述の単量体と共に共重
合可能な他のビニル系単量体、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、シトラコン
酸無水物などの不飽和カルボン酸又は不飽和ジカルボン
酸無水物系単量体、マレイミド、メチルマレイミド、エ
チルマレイミド、N−フェニルマレイミド、O−クロル
−N−フェニルマレイミドなどのマレミド系単量体、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレートなどの不飽和カルボン
酸アルキルエステル系単量体等を使用することも可能で
あり、これらのうち、特にマレイン酸無水物、メチルメ
タクリレート、N−フェニルマレイミドが好ましい。上
記芳香族ビニル系単量体(i)とシアン化ビニル系単量
体(ii)および共重合可能な他のビニル系単量体(ii
i)の組成比率には特に制限はないが、(i)50〜9
5重量%、(ii)5〜50重量%および(iii)0〜4
5重量%であることが好ましく、(i)60〜90重量
%、(ii)10〜40重量%および(iii)0〜30重
量%であることが特に好ましい。
ン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロ
スチレン、ブロムスチレンなどが挙げられ、一種または
二種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチ
ルスチレンが好ましい。シアン化ビニル系単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げ
られ、一種または二種以上用いることができる。特にア
クリロニトリルが好ましい。本発明においては、その目
的を妨げない範囲内において、上述の単量体と共に共重
合可能な他のビニル系単量体、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、シトラコン
酸無水物などの不飽和カルボン酸又は不飽和ジカルボン
酸無水物系単量体、マレイミド、メチルマレイミド、エ
チルマレイミド、N−フェニルマレイミド、O−クロル
−N−フェニルマレイミドなどのマレミド系単量体、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレートなどの不飽和カルボン
酸アルキルエステル系単量体等を使用することも可能で
あり、これらのうち、特にマレイン酸無水物、メチルメ
タクリレート、N−フェニルマレイミドが好ましい。上
記芳香族ビニル系単量体(i)とシアン化ビニル系単量
体(ii)および共重合可能な他のビニル系単量体(ii
i)の組成比率には特に制限はないが、(i)50〜9
5重量%、(ii)5〜50重量%および(iii)0〜4
5重量%であることが好ましく、(i)60〜90重量
%、(ii)10〜40重量%および(iii)0〜30重
量%であることが特に好ましい。
【0008】上記ゴム強化スチレン系樹脂(グラフト重
合体および共重合体)については、従来より公知の重合
方法、たとえば、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合
法、溶液重合法ならびにそれらの組合せによって製造す
ることができる。
合体および共重合体)については、従来より公知の重合
方法、たとえば、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合
法、溶液重合法ならびにそれらの組合せによって製造す
ることができる。
【0009】本発明にて使用されるゴム強化スチレン系
樹脂は、その構成成分であるゴム状重合体粒子の重量平
均粒子径(X)が0.05〜0.5μm、樹脂中に占め
るゴム状重合体成分の割合(Y)が8〜20重量%であ
り、かつ上記(X)、(Y)の関係が下記の(1)式を
満たすことが必要である。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状状重合体成分の重量%(Y)≦5 ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径が0.05μm未満
では耐衝撃性に劣り、0.5μmを超えるとアンダーコ
ート処理を省略した際の拡散反射率が低下するため好ま
しくない。また、樹脂組成物中のゴム成分の割合が8重
量%未満では耐衝撃性に劣り、20重量%を超えるとア
ンダーコート処理を省略した際の拡散反射率が低下する
ため好ましくない。さらに、上記(1)式において、ゴ
ム状重合体粒子の重量平均粒子径μm(X)×ゴム状状
重合体成分の重量%(Y)が、1未満では耐衝撃性に劣
り、また5を超えるとアンダーコート処理を省略した際
の拡散反射率が低下するため好ましくない。
樹脂は、その構成成分であるゴム状重合体粒子の重量平
均粒子径(X)が0.05〜0.5μm、樹脂中に占め
るゴム状重合体成分の割合(Y)が8〜20重量%であ
り、かつ上記(X)、(Y)の関係が下記の(1)式を
満たすことが必要である。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状状重合体成分の重量%(Y)≦5 ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径が0.05μm未満
では耐衝撃性に劣り、0.5μmを超えるとアンダーコ
ート処理を省略した際の拡散反射率が低下するため好ま
しくない。また、樹脂組成物中のゴム成分の割合が8重
量%未満では耐衝撃性に劣り、20重量%を超えるとア
ンダーコート処理を省略した際の拡散反射率が低下する
ため好ましくない。さらに、上記(1)式において、ゴ
ム状重合体粒子の重量平均粒子径μm(X)×ゴム状状
重合体成分の重量%(Y)が、1未満では耐衝撃性に劣
り、また5を超えるとアンダーコート処理を省略した際
の拡散反射率が低下するため好ましくない。
【0010】本発明のゴム強化スチレン系樹脂には、必
要に応じて各種の添加剤を添加することができる。ここ
で添加剤としては、公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤、
滑剤、難然剤、帯電防止剤、着色剤や可塑剤を用いるこ
とができる。また、ゴム強化スチレン系樹脂を構成する
グラフト重合体(および共重合体)、さらには他の添加
剤成分の混合方法には何ら制限はなく、これらの溶融混
合に際しては各種公知の押出し機により、200〜30
0℃で溶融混合することにより得ることができる。
要に応じて各種の添加剤を添加することができる。ここ
で添加剤としては、公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤、
滑剤、難然剤、帯電防止剤、着色剤や可塑剤を用いるこ
とができる。また、ゴム強化スチレン系樹脂を構成する
グラフト重合体(および共重合体)、さらには他の添加
剤成分の混合方法には何ら制限はなく、これらの溶融混
合に際しては各種公知の押出し機により、200〜30
0℃で溶融混合することにより得ることができる。
【0011】本発明における車輌用灯具のランプハウジ
ング用材料は、上記の樹脂組成物によって構成されるも
のであり、公知の成形方法、例えば射出成形、ブロー成
形、プレス成形等により、車輌用灯具のランプハウジン
グとして成形することが可能である。
ング用材料は、上記の樹脂組成物によって構成されるも
のであり、公知の成形方法、例えば射出成形、ブロー成
形、プレス成形等により、車輌用灯具のランプハウジン
グとして成形することが可能である。
【0012】[実施例]以下に本発明について詳細に説
明する。尚、本発明はこれにより何ら制限を受けるもの
ではない。また、部および%は何れも重量基準で示し
た。
明する。尚、本発明はこれにより何ら制限を受けるもの
ではない。また、部および%は何れも重量基準で示し
た。
【0013】−ゴム強化スチレン系樹脂− グラフト重合体(A) A−1:ポリブタジエンゴムラテックス(重量平均粒子
径0.1μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、グラフト重合体A−1を得た。 A−2:アクリル系ゴムラテックス(重量平均粒子径
0.35μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、グラフト重合体A−2を得た。 A−3:ポリブタジエンゴムラテックス(重量平均粒子
径0.6μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、。グラフト重合体A−3を得た。
径0.1μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、グラフト重合体A−1を得た。 A−2:アクリル系ゴムラテックス(重量平均粒子径
0.35μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、グラフト重合体A−2を得た。 A−3:ポリブタジエンゴムラテックス(重量平均粒子
径0.6μm、ゲル85%)50部(固形分)、スチレ
ン35部、アクリルニトリル15部を公知の乳化重合法
により重合し、硫酸で塩析した後、脱水、乾燥の処理を
行ない、。グラフト重合体A−3を得た。
【0014】共重合体(B) B−1:スチレン70部とアクリルニトリル30部とを
公知の懸濁重合法に基づき重合し、脱水、乾燥の処理を
行ない、共重合体B−1を得た。 B−2:α−メチルスチレン70部とアクリルニトリル
30部とを公知の懸濁重合法に基づき重合し、脱水、乾
燥の処理を行ない、共重合体B−2を得た。
公知の懸濁重合法に基づき重合し、脱水、乾燥の処理を
行ない、共重合体B−1を得た。 B−2:α−メチルスチレン70部とアクリルニトリル
30部とを公知の懸濁重合法に基づき重合し、脱水、乾
燥の処理を行ない、共重合体B−2を得た。
【0015】上述のグラフト重合体(A)及び共重合体
(B)を表1に示す割合にて混合した後、2軸押出し機
を用い、シリンダー温度230℃で溶融混練し、ペレッ
ト化した。得られたペレットを射出成形機を用い、シリ
ンダー設定温度240℃、金型温度50℃の条件で射出
成形して各試験片を作成した。得られた各試験片につき
次の評価を行なった。評価結果を表1に示す。
(B)を表1に示す割合にて混合した後、2軸押出し機
を用い、シリンダー温度230℃で溶融混練し、ペレッ
ト化した。得られたペレットを射出成形機を用い、シリ
ンダー設定温度240℃、金型温度50℃の条件で射出
成形して各試験片を作成した。得られた各試験片につき
次の評価を行なった。評価結果を表1に示す。
【0016】なお、実施例中、各種の物性評価は、次の
方法で測定した。 (1)耐衝撃性:ASTM D−256に準拠。23
℃、1/4インチ。 (2)外観(拡散反射率):9cm×15cm×3mm
の平板を成形し、得られた成形品に、アンダーコートと
して有機溶剤系アクリル系塗料をエアースプレーガンを
用いて塗装した後(参考例1と参考例2のみ実施)、ア
ルミニウムを蒸着し、更にトップコートとして有機溶剤
系アクリル系塗料をエアースプレーガンを用いて塗装し
た。塗装後の成形品については、デジタル反射計(反射
率の角度:45°)で拡散反射率(全反射率−正反射
率)を測定した。
方法で測定した。 (1)耐衝撃性:ASTM D−256に準拠。23
℃、1/4インチ。 (2)外観(拡散反射率):9cm×15cm×3mm
の平板を成形し、得られた成形品に、アンダーコートと
して有機溶剤系アクリル系塗料をエアースプレーガンを
用いて塗装した後(参考例1と参考例2のみ実施)、ア
ルミニウムを蒸着し、更にトップコートとして有機溶剤
系アクリル系塗料をエアースプレーガンを用いて塗装し
た。塗装後の成形品については、デジタル反射計(反射
率の角度:45°)で拡散反射率(全反射率−正反射
率)を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上のとおり、本発明を採用することに
より、車輌用灯具のランプハウジングを得る際 のアル
ミニウム蒸着処理の準備工程でのアンダーコート処理工
程を省略しても、拡散反 射率が低下することなく、ま
た耐衝撃性にも優れた材料がえられるものであり、有機
溶 剤による環境問題や製造コストの面からみて有用で
ある。
より、車輌用灯具のランプハウジングを得る際 のアル
ミニウム蒸着処理の準備工程でのアンダーコート処理工
程を省略しても、拡散反 射率が低下することなく、ま
た耐衝撃性にも優れた材料がえられるものであり、有機
溶 剤による環境問題や製造コストの面からみて有用で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 内面にアンダーコート層を設けることな
く直接にアルミニウム蒸着膜が成膜されてなる反射面が
形成された合成樹脂製のランプハウジング用の材料にお
いて、前記のランプハウジング用材料が、重量平均粒子
径が0.05〜0.5μmのゴム状重合体と芳香族ビニ
ル系単量体およびシアン化ビニル系単量体とから構成さ
れるゴム強化スチレン系樹脂であり、該樹脂中に占める
ゴム成分の割合が8〜20重量%であり、かつゴム状重
合体粒子の重量平均粒子径μm(X)とゴム状重合体成
分の重量%(Y)の関係が下記の(1)式を満たすこと
を特徴とする車輌用灯具のランプハウジング用材料。 (1)式:1≦ゴム状重合体粒子の重量平均粒子径μm
(X)×ゴム状重合体成分の重量%(Y)≦5
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000327234A JP2002133916A (ja) | 2000-10-26 | 2000-10-26 | 車輌用灯具のランプハウジング用材料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000327234A JP2002133916A (ja) | 2000-10-26 | 2000-10-26 | 車輌用灯具のランプハウジング用材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002133916A true JP2002133916A (ja) | 2002-05-10 |
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ID=18804289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000327234A Pending JP2002133916A (ja) | 2000-10-26 | 2000-10-26 | 車輌用灯具のランプハウジング用材料 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2002133916A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2003016399A1 (en) * | 2001-08-10 | 2003-02-27 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Resin composition for direct vapor deposition, molded articles made by using the same, and surface-metallized lamp housing |
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