JP2002132888A - 通信ネットワークを用いた食肉取引システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食肉生産地と食肉の販売拠点とを通信ネット
ワークで結び、食肉生産地で取込んだ画像情報を食肉の
販売拠点で取出し、顧客に提示して販売する通信ネット
ワークを用いた食肉取引システムを提供する。 【解決手段】 食肉生産地と、食肉の販売を希望する販
売拠点との取引を、通信ネットワークを介して行う食肉
取引装置は、食肉生産地において撮影された食肉画像情
報と、食肉の生産に係わる食肉生産情報とを含む食肉情
報データベースを備え、前記食肉取引装置に接続される
食肉生産地の端末装置は、電子カメラにより撮影された
食肉の画像を取込む画像取込手段と、この画像取込手段
で得られた画像に食肉の取引に係わる情報を付加する取
引情報付加手段と、この取引情報付加手段で得られた情
報を、前記食肉取引装置の食肉情報データベースに登録
する食肉情報登録手段とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食肉生産地と食肉
の販売を希望する販売拠点との取引を、食肉画像情報を
用いて行う通信ネットワークを用いた食肉取引システム
に関する

【０００２】

【従来の技術】食肉の品質は育成させた生育体により全
て異なり、顧客はその食肉の品質を確認するため、遠隔
地より生産地へ赴き品質を確認するなどの方法を取って
いた。購入量が少ない場合はコスト高になり、この場合
顧客は現地に訪問せずに、生産者が評価した内容を電話
等により聞いて、その情報を信用して購入していた。し
かし、この評価が仮に一定の基準に則って評価されたも
のであっても、利害が異なる顧客との間においては、評
価に差が生じることも避け難いという問題もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のような問題を解
決するために本発明では、食肉生産地と食肉の販売拠点
を通信ネットワークで結び、離れた距離においても情報
を共有できるように構成し、食肉生産地で取込んだ画像
情報を食肉の販売拠点で取出し、取出した画像情報を顧
客に提示して販売する通信ネットワークを用いた食肉取
引システムを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、食肉生産地と食肉の販売
を希望する販売拠点との取引を、通信ネットワークを介
して行うコンピュータシステムを用いた食肉取引装置に
おいて、前記食肉取引装置が、前記食肉生産地の所在地
情報を少なくとも含む地域拠点データベースと、前記食
肉生産地において食肉の所定の部位が撮影された食肉画
像情報と、この食肉の生産に係わる食肉生産情報とを少
なくとも含む食肉情報データベースと、前記食肉生産地
の端末装置と接続する通信回線接続部とを備え、前記通
信回線接続部を介して前記食肉取引装置に接続される前
記食肉生産地の端末装置が、電子カメラにより撮影され
た食肉の画像を取込む画像取込手段と、前記画像取込手
段で得られた画像に、食肉の取引に係わる情報を付加す
る取引情報付加手段と、前記食肉取引装置と接続する通
信回線接続部と、この通信回線接続部を介して、前記取
引情報付加手段で得られた情報を、前記食肉取引装置の
食肉情報データベースに登録する食肉情報登録手段とを
備えることを特徴とする。請求項２に記載の発明は、前
記食肉取引装置が、前記販売拠点の所在地情報を少なく
とも含む地域拠点データベースと、前記販売拠点の端末
装置と接続する通信回線接続部とを備え、前記通信回線
接続部を介して前記食肉取引装置に接続される前記販売
拠点の端末装置が、前記食肉取引装置と接続する通信回
線接続部と、この通信回線接続部を介して、前記食肉取
引装置に接続し、前記食肉情報データベースを検索し
て、食肉に係わる情報を読取る食肉情報読取手段と、こ
の食肉情報読取手段を用いて読取った情報から、電子カ
メラに取込むための画像を取出す画像取出手段とを備え
ることを特徴とする。

【０００５】請求項３に記載の発明は、前記食肉取引装
置が、取引に係わる利用者の映像を撮影するモニタカメ
ラと、前記利用者の音声を取込むマイクロホンと、前記
モニタカメラで撮影した映像とマイクロホンで取込んだ
音声とを、前記食肉生産地の端末装置または前記販売拠
点の端末装置に送信する映像音声送信手段と、前記食肉
生産地の端末装置または前記販売拠点の端末装置から送
られた映像及び音声を受信する映像音声受信手段と、前
記映像音声送信手段、前記映像音声受信手段、及び前記
食肉情報データベースから得られる画像情報及び音声
を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出力手段と
を備えることを特徴とする。請求項４に記載の発明は、
前記食肉生産地の端末装置が、取引に係わる利用者の映
像を撮影するモニタカメラと、前記モニタカメラで撮影
した映像とマイクロホンで取込んだ音声とを、前記食肉
取引装置または販売拠点の端末装置に送信する映像音声
送信手段と、前記食肉取引装置または販売拠点の端末装
置から送られた映像及び音声を受信する映像音声受信手
段と、前記映像音声送信手段、前記映像音声受信手段、
及び通信ネットワークを介して前記食肉取引装置の前記
食肉情報データベースから得られる画像情報及び音声
を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出力手段と
を備えることを特徴とする。請求項５に記載の発明は、
前記販売拠点の端末装置が、取引に係わる利用者の映像
を撮影するモニタカメラと、前記モニタカメラで撮影し
た映像とマイクロホンで取込んだ音声とを、前記食肉取
引装置または前記食肉生産地の端末装置に送信する映像
音声送信手段と、前記食肉取引装置または前記食肉生産
地の端末装置から送られた映像及び音声を受信する映像
音声受信手段と、前記映像音声送信手段、前記映像音声
受信手段、及び通信ネットワークを介して前記食肉取引
装置の前記食肉情報データベースから得られる画像情報
及び音声を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出
力手段とを備えることを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる通信ネット
ワークを用いた食肉取引システムの、実施の形態の具体
例を、図面を参照しながら説明する。図１は、本実施の
形態における通信ネットワークを用いた食肉取引システ
ムの構成を示す概略図である。各食肉生産地の端末装置
２、２ａ、各販売拠点の端末装置３、３ａ、及び物流セ
ンターの食肉取引装置１とは通信ネットワークで接続さ
れ、各食肉生産地の食肉及び食肉に関する情報は、物流
センターに集められる。食肉は物流センター或いは各食
肉生産地から直接販売拠点又は顧客に送られ、食肉に関
する情報は物流センターのデータベース（ＤＢ）を介し
て各販売拠点で取出される。一般にデジタルカメラと称
され、ＣＣＤ又はＣＭＯＳ等の撮像素子で捕らえた映像
を、デジタル処理し画像圧縮されて保存・読出し可能に
なっている電子カメラは、各食肉生産地に備えられてお
り、食肉を撮影し画像情報を得る。各食肉生産地で撮影
された食肉の画像は、食肉の取引に必要な生産に係わる
情報と共に物流センターの食肉取引装置１の食肉情報デ
ータベースに蓄えられ、各販売拠点の端末装置３によっ
て、この食肉情報データベースから各食肉生産地で撮影
された画像情報と、取引に必要な情報とを取出し顧客と
食肉の取引を行う。また各販売拠点にも電子カメラが備
えられており、各販売拠点の端末装置３で得られた画像
情報を再び電子カメラに取込み、顧客先にこの電子カメ
ラを持込むことで、商談をすることもできる。また物流
センターの食肉取引装置は各食肉生産地及び各販売拠点
の所在地と、顧客の所在地を特定する地域拠点データベ
ース（ＤＢ）を有し、顧客の所在地に近い所から優先的
に食肉生産地および販売拠点を選び出し、納期、物流コ
ストの低減などを図っている。

【０００７】図２は、本実施の形態における通信ネット
ワークを用いた食肉取引システムの、食肉取引装置の構
成を示す概略図である。物流センターに備えられた食肉
取引装置１は、この食肉取引装置１を制御する中央制御
部１１１、食肉取引装置１の管理用端末機１１２、各食
肉生産地、各販売拠点、及び顧客の所在地を蓄積した地
域拠点データベース１２１、食肉の画像情報、取引に必
要な食肉の生産に係わる情報を含む食肉情報データベー
ス１２２、各食肉生産地の端末装置２、又は各販売拠点
の端末装置３を、通信ネットワーク４を介して接続する
ための通信回線接続部１０１、各食肉生産地の端末装置
２、又は各販売拠点の端末装置３を、通信ネットワーク
４を介して接続しＴＶ会議を実現するための利用者の映
像を撮影するモニタカメラ１３１、利用者の音声を取込
むマイクロホン１３２を備え、これらはシステムバス１
０２で接続されている。

【０００８】またＴＶ会議を実現するために、食肉取引
装置１は、各食肉生産地の端末装置２、又は各販売拠点
の端末装置３と、通信ネットワーク４を介して接続し、
モニタカメラ１３１で撮影した利用者の映像とマイクロ
ホン１３２で取込んだ利用者の音声とを、各食肉生産地
の端末装置２、又は各販売拠点の端末装置３に送信する
映像音声送信手段１４１と、各食肉生産地の端末装置
２、又は各販売拠点の端末装置３から送られた映像と音
声を受信する映像音声受信手段１４２とを備え、映像音
声送信手段１４１と映像音声受信手段１４２と食肉情報
データベース１２２とから得られる画像情報及び音声情
報を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出力手段
１４３を備えている。

【０００９】図３は、本実施の形態における通信ネット
ワークを用いた食肉取引システムの、食肉生産地の端末
装置の構成を示す概略図である。食肉生産地の端末装置
２は、食肉生産地の端末装置２を制御する中央制御部２
１１、ハードディスク、メモリなどを有する記憶部２１
２、画像などを表示する表示部２５２、キーボード、マ
ウスなどの入力部２５１、音声を再生するスピーカなど
を用いた音声出力部２５３、物流センターの食肉取引装
置１又は各販売拠点の端末装置３と、通信ネットワーク
４を介して接続するための通信回線接続部２０１、物流
センターの食肉取引装置１又は各販売拠点の端末装置３
を、通信ネットワーク４を介して接続しＴＶ会議を実現
するための利用者の映像を撮影するモニタカメラ２３
１、利用者の音声を取込むマイクロホン２３２を備え、
これらはシステムバス２０２で接続されている。

【００１０】各食肉生産地には電子カメラが備えられて
おり、食肉を撮影して画像情報を得る。電子カメラで得
られた画像情報は、食肉生産地の端末装置２に備えられ
た画像取込手段２２１を用いて記憶部２１２に保存・蓄
積されると共に、食肉生産地の端末装置２は、画像取込
手段２２１で得られた画像と食肉の取引に係わる食肉生
産などの情報を付加する取引情報付加手段２２２を用い
て得られた情報とを、通信ネットワーク４を介して物流
センターの食肉取引装置１の食肉情報データベースに登
録・保存・蓄積する食肉情報登録手段２２３を備えてい
る。

【００１１】またＴＶ会議を実現するために、食肉生産
地の端末装置２は、物流センターの食肉取引装置１又は
各販売拠点の端末装置３と、通信ネットワーク４を介し
て接続し、モニタカメラ２３１で撮影した利用者の映像
とマイクロホン２３２で取込んだ利用者の音声とを、物
流センターの食肉取引装置１又は各販売拠点の端末装置
３に送信する映像音声送信手段２４１と、物流センター
の食肉取引装置１又は各販売拠点の端末装置３から送ら
れた映像と音声を受信する映像音声受信手段２４２とを
備え、映像音声送信手段２４１と映像音声受信手段２４
２と食肉情報データベースとから得られる画像情報及び
音声情報を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出
力手段２４３を備えている。

【００１２】図４は、本実施の形態における通信ネット
ワークを用いた食肉取引システムの、販売拠点の端末装
置の構成を示す概略図である。販売拠点の端末装置３
は、販売拠点の端末装置３を制御する中央制御部３１
１、ハードディスク、メモリなどを有する記憶部３１
２、画像などを表示する表示部３５２、キーボード、マ
ウスなどの入力部３５１、音声を再生するスピーカなど
を用いた音声出力部３５３、物流センターの食肉取引装
置１又は各食肉生産地の端末装置２と、通信ネットワー
ク４を介して接続するための通信回線接続部３０１、物
流センターの食肉取引装置１又は各食肉生産地の端末装
置２を、通信ネットワーク４を介して接続しＴＶ会議を
実現するための利用者の映像を撮影するモニタカメラ３
３１、利用者の音声を取込むマイクロホン３３２を備
え、これらはシステムバス３０２で接続されている。

【００１３】販売拠点の端末装置３は、通信ネットワー
ク４を介して物流センターの食肉取引装置１に接続し、
食肉取引装置１の食肉情報データベースを検索して、食
肉の取引に必要な画像情報や食肉生産情報などを読取る
食肉情報読取録手段３２３と、この食肉情報読取録手段
３２３で読み込んだ情報から、電子カメラに取込むため
の画像を取出す画像取出手段３２１とを備えている。

【００１４】またＴＶ会議を実現するために、販売拠点
の端末装置３は、物流センターの食肉取引装置１又は各
食肉生産地の端末装置２と、通信ネットワーク４を介し
て接続し、モニタカメラ３３１で撮影した利用者の映像
とマイクロホン３３２で取込んだ利用者の音声とを、物
流センターの食肉取引装置１又は各食肉生産地の端末装
置２に送信する映像音声送信手段３４１と、物流センタ
ーの食肉取引装置１又は各食肉生産地の端末装置２から
送られた映像と音声を受信する映像音声受信手段３４２
とを備え、映像音声送信手段３４１と映像音声受信手段
３４２と食肉情報データベースとから得られる画像情報
及び音声情報を、必要に応じて切換えて出力する画像音
声出力手段３４３を備えている。

【００１５】各販売拠点の端末装置３の画像取出手段３
２１で電子カメラに取込まれる画像は、食肉自身の画像
に加えて食肉の取引に必要な生産地情報や、食肉の種
類、等級などを示すテキストを貼付けたり埋込んだ画像
情報にすることが可能で、顧客が各販売拠点に来なくて
も、食肉の取引に必要な画像情報を取込んだ電子カメラ
を顧客先に持ち込むことによって、商談を円滑に行うこ
とができる。

【００１６】食肉の画像の撮影、取込、転送、登録、取
出などは、上述した形態に限定するものではなく、電子
カメラと各端末装置の組み合わせ以外にも、ＣＣＤカメ
ラを備えたノートパソコン、ＰＤＡ（携帯情報端末）な
ども考えられ、携帯電話、ＰＨＳなどを用いた無線通信
ネットワークの利用も考えられる。この場合は顧客先に
端末装置の機能を持ち込むことができ、より円滑で機能
的な販売活動が期待できる。また本システムは食肉生産
地に販売拠点の端末装置を設置することを妨げるもので
はなく、食肉生産地において食肉の販売ができることは
云うまでもない。

【００１７】最後に、食肉取引に係る操作の流れを図５
に示す。図５は、本実施の形態における通信ネットワー
クを用いた食肉取引システムの操作フローを示す概略図
である。各食肉生産地拠点において、例えば、枝牛の肩
ロース、リブロース、バラ等の、食肉の所定の部位が電
子カメラを用いて撮影され（Ｓ２０１）、電子カメラに
保存された画像を図３に示した食肉生産地の端末装置２
の記憶部２１２に画像取込手段２２１を用いて取込み
（Ｓ２０２）、取込まれた食肉の画像と共に、この食肉
の取引に係わる食肉に到る育成環境、育成状況、産地、
重量、品質、ランク等の付加情報を入力部２５１のキー
ボード、マウスなどを用いて入力し、取引情報付加手段
２２２を用いて食肉画像と入力された食肉の取引に係わ
る付加情報とが関連付けされる（Ｓ２０３）。関連付け
は、データベース構造のポインタなどを用いても良い
し、食肉の画像に直接貼付けて新たな画像としても良
い。取引情報付加手段２２２を用いて関連付けられた食
肉の画像と付加情報は食肉情報登録手段２２３を用い、
通信回線接続部２０１及び通信ネットワーク４を介し
て、物流センター内に備えられた図２に示す食肉取引装
置１の食肉情報データベース１２２に登録・保存・蓄積
される（Ｓ２０４）。

【００１８】次に各販売拠点において、図４に示した販
売拠点の端末装置３を用いて、食肉取引装置１に通信回
線接続部３０１及び通信ネットワーク４を介して接続
し、図２に示した食肉取引装置１の食肉情報データベー
ス１２２に蓄積された食肉情報を検索し、食肉情報読取
手段３２３を用いて食肉に係わる必要な情報を読取る
（Ｓ３０１）。販売拠点の端末装置３に読込まれた食肉
の画像及び食肉の取引に係わる付加情報は、販売拠点に
おける販売担当者或いは食肉を購入する顧客によって利
用され食肉取引の判断に使われる。また販売拠点の端末
装置３に読込まれた食肉の画像及び食肉の取引に係わる
付加情報は販売拠点端末装置３の記憶部３１２に保存さ
れ、画像取出手段３２１を用いて記憶部３１２に保存さ
れた食肉の画像情報を取出す（Ｓ３０２）。取出した食
肉の画像には食肉の取引に係わる情報が上書きされてお
り、取出した所定の部位の画像を再び電子カメラに取込
み（Ｓ３０３）、販売拠点に来られない顧客にこの電子
カメラを持込んで商談を行う。以上図５に示した手順
は、物流センターの食肉取引装置１、各食肉生産地拠点
の食肉生産地端末装置２、各販売拠点の販売拠点端末装
置３のそれぞれに備えられた前述したＴＶ会議システム
を併用し、利用者間のコミュニケーションをとりながら
更に詳しい食肉の情報をやりとりして取引を進める。

【００１９】

【発明の効果】以上に説明したように、請求項１〜２に
記載の発明によれば、食肉生産地と食肉の販売を希望す
る販売拠点との取引を、通信ネットワークを介して行う
コンピュータシステムを用いた食肉取引装置において、
前記食肉取引装置は、前記食肉生産地と前記販売拠点の
所在地情報とを少なくとも含む地域拠点データベース
と、前記食肉生産地において食肉の所定の部位が撮影さ
れた食肉画像情報と、この食肉の生産に係わる食肉生産
情報とを少なくとも含む食肉情報データベースと、前記
食肉生産地及び／又は前記販売拠点の端末装置と接続す
る通信回線接続部とを備え、前記通信回線接続部を介し
て前記食肉取引装置に接続される前記食肉生産地の端末
装置は、電子カメラにより撮影された食肉の画像を取込
む画像取込手段と、前記画像取込手段で得られた画像
に、食肉の取引に係わる情報を付加する取引情報付加手
段と、前記食肉取引装置と接続する通信回線接続部と、
この通信回線接続部を介して前記取引情報付加手段で得
られた情報を前記食肉取引装置の食肉情報データベース
に登録する食肉情報登録手段とを備え、前記通信回線接
続部を介して前記食肉取引装置に接続される前記販売拠
点の端末装置は、前記食肉取引装置と接続する通信回線
接続部と、この通信回線接続部を介して前記食肉取引装
置に接続し前記食肉情報データベースを検索して食肉に
係わる情報を読取る食肉情報読取手段と、この食肉情報
読取手段を用いて読取った情報から電子カメラに取込む
ための画像を取出す画像取出手段とを備えることによっ
て、食肉生産地の各地域拠点で撮影された食肉の画像情
報を、食肉の販売拠点においても共有でき、食肉生産地
に赴かずに各販売拠点で食肉の取引に係わる情報を得る
ことができる。また販売拠点において電子カメラに食肉
の画像情報を取込むことができるので、販売担当者は顧
客先に電子カメラを持込むことで、顧客に食肉に関する
情報を提供することができるようになる。

【００２０】請求項３〜５に記載の発明によれば、前記
食肉取引装置、前記食肉生産地の端末装置、及び前記販
売拠点の端末装置は、取引に係わる利用者の映像を撮影
するモニタカメラと、前記利用者の音声を取込むマイク
ロホンとを有し、前記モニタカメラで撮影した映像とマ
イクロホンで取込んだ音声とを、前記食肉生産地の端末
装置、前記販売拠点の端末装置、又は前記食肉取引装置
間で相互に送受信する映像音声送信手段と、映像音声受
信手段とを備え、前記映像音声送信手段、前記映像音声
受信手段、及び前記食肉情報データベースから得られる
画像情報及び音声を、必要に応じて切換えて出力する画
像音声出力手段とを備えることにより、食肉取引装置の
ある物流センター、食肉生産地、及び販売拠点間相互に
おいて、食肉の画像や取引に係わる情報を共有すること
ができるだけでなく、担当者間でＴＶ会議によって対面
販売に近い形態を実現でき、場合によっては顧客を交え
て商談ができ、時間、労力、費用などが節約できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた食肉取引システムの構成を示す概略図である。

【図２】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた食肉取引システムの、食肉取引装置の構成を示
す概略図である。

【図３】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた食肉取引システムの、食肉生産地の端末装置の
構成を示す概略図である。

【図４】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた食肉取引システムの、販売拠点の端末装置の構
成を示す概略図である。

【図５】本発明の実施の形態における通信ネットワーク
を用いた食肉取引システムの操作フローを示す概略図で
ある。

【符号の説明】

１ 食肉取引装置 ２、２ａ 食肉生産地端末装置 ３、３ａ 販売拠点端末装置 ４ 通信ネットワーク １０１、２０１、３０１ 通信回線接続部 １０２、２０２、３０２ バス １１１、２１１、３１１ 中央制御部 １１２ 管理用端末機 １２１ 地域拠点データベース １２２ 食肉情報データベース １３１、２３１、３３１ モニタカメラ １３２、２３２、３３２ マイクロホン １４１、２４１、３４１ 映像音声送信手段 １４２、２４２、３４２ 映像音声受信手段 １４３、２４３、３４３ 画像音声出力手段 ２２１ 画像取込手段 ２２２ 取引情報付加手段 ２２３ 食肉情報登録手段 ２１２、３１２ 記憶部 ２５１、３５１ 入力部 ２５２、３５２ 表示部 ２５３、３５３ 音声出力部 ３２１ 画像取出手段 ３２３ 食肉情報読取手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０ Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 食肉生産地と食肉の販売を希望する販売
   拠点との取引を、通信ネットワークを介して行うコンピ
   ュータシステムを用いた食肉取引装置において、 前記食肉取引装置は、 前記食肉生産地の所在地情報を少なくとも含む地域拠点
   データベースと、 前記食肉生産地において食肉の所定の部位が撮影された
   食肉画像情報と、この食肉の生産に係わる食肉生産情報
   とを少なくとも含む食肉情報データベースと、 前記食肉生産地の端末装置と接続する通信回線接続部と
   を備え、 前記通信回線接続部を介して前記食肉取引装置に接続さ
   れる前記食肉生産地の端末装置は、 電子カメラにより撮影された食肉の画像を取込む画像取
   込手段と、 前記画像取込手段で得られた画像に、食肉の取引に係わ
   る情報を付加する取引情報付加手段と、 前記食肉取引装置と接続する通信回線接続部と、 この通信回線接続部を介して、前記取引情報付加手段で
   得られた情報を、前記食肉取引装置の食肉情報データベ
   ースに登録する食肉情報登録手段とを備えることを特徴
   とする通信ネットワークを用いた食肉取引システム。
2. 【請求項２】 前記食肉取引装置は、 前記販売拠点の所在地情報を少なくとも含む地域拠点デ
   ータベースと、 前記販売拠点の端末装置と接続する通信回線接続部とを
   備え、 前記通信回線接続部を介して前記食肉取引装置に接続さ
   れる前記販売拠点の端末装置は、 前記食肉取引装置と接続する通信回線接続部と、 この通信回線接続部を介して、前記食肉取引装置に接続
   し、前記食肉情報データベースを検索して、食肉に係わ
   る情報を読取る食肉情報読取手段と、 この食肉情報読取手段を用いて読取った情報から、電子
   カメラに取込むための画像を取出す画像取出手段とを備
   えることを特徴とする請求項１に記載の通信ネットワー
   クを用いた食肉取引システム。
3. 【請求項３】 前記食肉取引装置は、取引に係わる利用
   者の映像を撮影するモニタカメラと、 前記利用者の音声を取込むマイクロホンと、 前記モニタカメラで撮影した映像とマイクロホンで取込
   んだ音声とを、前記食肉生産地の端末装置または前記販
   売拠点の端末装置に送信する映像音声送信手段と、 前記食肉生産地の端末装置または前記販売拠点の端末装
   置から送られた映像及び音声を受信する映像音声受信手
   段と、 前記映像音声送信手段、前記映像音声受信手段、及び前
   記食肉情報データベースから得られる画像情報及び音声
   を、必要に応じて切換えて出力する画像音声出力手段と
   を備えることを特徴とする請求項１または２のいずれか
   に記載の通信ネットワークを用いた食肉取引システム。
4. 【請求項４】 前記食肉生産地の端末装置は、取引に係
   わる利用者の映像を撮影するモニタカメラと、 前記モニタカメラで撮影した映像とマイクロホンで取込
   んだ音声とを、前記食肉取引装置または販売拠点の端末
   装置に送信する映像音声送信手段と、 前記食肉取引装置または販売拠点の端末装置から送られ
   た映像及び音声を受信する映像音声受信手段と、 前記映像音声送信手段、前記映像音声受信手段、及び通
   信ネットワークを介して前記食肉取引装置の前記食肉情
   報データベースから得られる画像情報及び音声を、必要
   に応じて切換えて出力する画像音声出力手段とを備える
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の通信
   ネットワークを用いた食肉取引システム。
5. 【請求項５】 前記販売拠点の端末装置は、取引に係わ
   る利用者の映像を撮影するモニタカメラと、 前記モニタカメラで撮影した映像とマイクロホンで取込
   んだ音声とを、前記食肉取引装置または前記食肉生産地
   の端末装置に送信する映像音声送信手段と、 前記食肉取引装置または前記食肉生産地の端末装置から
   送られた映像及び音声を受信する映像音声受信手段と、 前記映像音声送信手段、前記映像音声受信手段、及び通
   信ネットワークを介して前記食肉取引装置の前記食肉情
   報データベースから得られる画像情報及び音声を、必要
   に応じて切換えて出力する画像音声出力手段とを備える
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の通信
   ネットワークを用いた食肉取引システム。