JP2020194530A - 受発注システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の食肉を取引する場合であっても時間をかけることなく取引を成立させることができ、かつ、インターネットを介しているため食肉の移動のためのコストや購入者の移動コストがかからず、ちょうどよい鮮度の状態で食肉の取引を行うことが可能な受発注システムを提供する。【解決手段】本発明の受発注システムは、食肉の生産者と購入者とをマッチングすることでインターネット上における食肉の取引を可能にした食肉の受発注システムであって、生産者が販売する食肉に関する情報をデータベースに登録する食肉登録手段と、購入者の端末において購入を希望する食肉の条件を設定する条件設定手段と、条件設定手段で設定された条件に適合する食肉をデータベース上で検索し端末に表示させる適合情報検索手段とを備える。【選択図】図20

Description

本発明は、受発注システムに関し、特に、大量の食肉を一度に取引するための食肉のネット販売管理システムとして有用なものである。
従来、我が国における畜産取引は、都道府県知事の行う登録を受けた者が家畜市場を開設・運営し、せり又は入札の方法による売買を基本としている。市場は一定のエリアごとに開設され、全国で約100カ所の市場が定期的に開催されている。
また、我が国においては、牛の個体ごとの血統能力を重視し、個体一頭ごとの資質及び健康状態を見極めたうえで取引を行うことが通常となっており、特に黒毛和種においてこの傾向が強い。これは、我が国においては、肉牛の品質が非常に重要視され、一頭ごとの品質をしっかりと見極めて取引を行う必要があるからである。そして、上記の家畜市場においては、購入者は自身の見たいポイントをじっくりと観察し、よく吟味してから購入の決定を行うことができる。
ところで、我が国における肉牛の流通は、産まれた子牛を生後8〜10か月まで育てる繁殖農家、さらに生後30か月まで育てる肥育農家、0〜4ヶ月齢の子牛を仕入れて8〜10か月齢まで育てる育成農家と、畜場や精肉業者、そして小売業者といったように、牛の生育段階ごとに分けられており、上記の家畜市場は、主に、繁殖農家と肥育農家との間で取引を行う際に利用される。
ところで、近年の通信技術の発達に伴い、様々な物品やサービスがインターネット上の仮想店舗を通じて購入可能になってきており、売買の形態も、業者と消費者の間だけでなく、業者が提供するシステムを通じて消費者同士における直接的な取引も行われるようになってきている。このような取引の形態は、実際の店舗や取引が行われる場所に赴く必要がないため、店舗や市場までの商品の移動コストを削減することにつながる。
そして、牛の売買においても、インターネットを利用した市場での取引が提案されている(特許文献1)。
特開2005−275648号公報
特許文献1では、市場の主催者がインターネット上に仮想の市場を開設し、参加者は各々の参加者端末からインターネットを通じて上記仮想の市場にアクセスし、入札を行うものである。そして、参加者は、インターネットを通じて、取引が行われている牛に関する外観、サイズ、重量、交配履歴及び生育条件等の様々な情報を閲覧することができるとともに、動画として配信される牛の現在の状況も閲覧可能とすることで、購入のための情報を得ることができる。
このようなサービスを利用することにより、購入を希望する者は、実際の市場に赴くことなく入札に参加することができるため、遠隔に在住する者も競売に参加しやすくなるため、より広く需要が見込めるという効果を奏する。
ところで、上述した実際の市場や特許文献1に記載されるインターネットを利用した牛のオークションにおいては、牛一頭ごとの取引を前提としたシステムが構成されており、このような場合、取引の効率が悪いという問題が生じる。
すなわち、一度に一頭の牛の取引が行われるのみであり、大量の牛を一度に入手したい場合であっても、いちいちせりを行わなければならず、大量の牛を購入するためには膨大な時間がかかってしまう。
また、配信される牛の動画は、参加者が自身の見たい箇所をフォーカスできるようなものではなく、牛一頭をじっくり観察して購入するには不向きのシステムである。
上記のような課題は、食肉の取引を行う場合においても同様である。すなわち、食肉を大量に購入する必要のある卸売業者や飲食店であっても、実際の市場に足を運び、所望の部位及び所望の量の食肉を購入して持ち帰る必要がある。しかしながら、購入する量が多ければ搬送のコストがかかるとともに、鮮度を保持するための大型の冷却システムを搭載した車両が必要になるため、購入や搬送のためのコストが過大となる恐れがある。販売する側としても、牛を食肉として市場に出品する際には、例えば縦に二分割や部位毎等、ある程度の大きさの塊に分割して出品する必要があるが、牛を捌いた直後から鮮度が下がり始め、出品のための搬送の際にも鮮度が下がり続けるため、ちょうどよい鮮度の食肉を上市するのが難しいという課題がある。
本発明は、このような要望に鑑みてなされたものであり、大量の食肉を取引する場合であっても時間をかけることなく取引を成立させることができ、かつ、インターネットを介しているため食肉の移動のためのコストや購入者の移動コストがかからず、ちょうどよい鮮度の状態で食肉の取引を行うことが可能な受発注システムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、食肉の生産者と購入者とをマッチングすることでインターネット上における食肉の取引を可能にした食肉の受発注システムであって、生産者が販売する食肉に関する情報をデータベースに登録する食肉登録手段と、購入者の端末において購入を希望する食肉の条件を設定する条件設定手段と、条件設定手段で設定された条件に適合する食肉をデータベース上で検索し端末に表示させる適合情報検索手段とを備える受発注システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、生産者が販売する食肉に関する情報をデータベースに登録する食肉登録手段と、購入者の端末において購入を希望する食肉の条件を設定する条件設定手段と、条件設定手段で設定された条件に適合する食肉をデータベース上で検索し端末に表示させる適合情報検索手段とを備えるため、購入者が購入を希望する食肉に関する条件と、生産者が提供できる食肉の情報の適合を取ることで、余分な食肉の移動や処理を省き、効率の良い取引を行うことが可能なシステムを提供することが可能となる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、データベースに登録される情報として、食肉の部位、提供可能なカット方法及び提供可能な量が設定されるとともに、条件として、食肉の部位、カット方法又は量の中から選択される少なくとも一つの条件が設定される受発注システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、食肉の部位、カット方法又は量を条件として使用することで、食肉の品質に影響を与える重要な条件を設定可能であるとともに、ちょうどよい鮮度の食肉を提供することが可能なシステムを提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、購入者が購入を希望する量とデータベースに登録された提供可能な量とのあいだにずれが生じ余剰分が発生する場合に、余剰分を販売可能である旨を購入者の端末に表示する手段を備える受発注システムを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、少量の購入を希望する購入者が本発明を利用する機会を創出できるとともに、フードロスを低減することができるため、生産者及び購入者双方にとって有益なシステムを提供できる。
本発明によれば、食肉の移動のためのコストや購入者の移動コストがかからず、ちょうどよい鮮度の状態で食肉の取引を行うことが可能な受発注システムを提供できる。
図1は、本実施形態における子牛のネットオークション管理システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を示すブロック図である。 図2は、ネットオークションの事前準備を示すフローチャートである。 図3は、生産者のホーム画面1000の一例を示す図である。 図4は、生産者データベース310の一例を示す図である。 図5は、子牛データベース320の一例を示す図である。 図6は、子牛をグループ化するための画面3000の一例を示す図である。 図7は、仮想市場データベース330の一例を示す図である。 図8は、生産者がオークションに出品するための画面4000の一例を示す図である。 図9は、ネットオークション実施方法を示すフローチャートである。 図10は、育成者に表示される入札画面5000の一例を示す図である。 図11は、肥育者に表示される入札画面6000の一例を示す図である。 図12は、血統書をダウンロードするための画面7000の一例を示す図である。 図13は、運送業者選定条件入力画面8000の一例を示す図である。 図14は、推奨運送業者選択画面9000の一例を示す図である。 図15は、ランキング一覧表示画面10000の一例を示す図である。 図16は、肥育者向け販売画面11000の一例を示す図である。 図17は、本実施形態における受発注システムのハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図である。 図18は、本実施形態に係る受発注システムを利用して食肉の受発注を行う際のフローチャートである。 図19は、登録された食肉データベース830の一例を示す図である。 図20は、購入者向け販売画面12000の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[子牛のネットオークション管理システム1の構成]
図1は、本実施形態における子牛のネットオークション管理システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図である。
子牛のネットオークション管理システム1は、データを制御する制御部100と、ユーザや他の機器と通信を行う通信部200と、データを記憶する記憶部300と、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部400と、制御部100で制御したデータや画像を出力する表示部500とを備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
通信部200は、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless FIDelity)対応デバイスを備える。
制御部100は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて通信部200及び/又は記憶部300と協働することで、生産者登録モジュール111と、子牛登録モジュール112と、子牛グループ化モジュール113と、仮想市場生成モジュール121と、出品牛登録モジュール122と、入札者登録モジュール123と、仮想市場表示モジュール124と、入札価格登録モジュール125と、落札者決定モジュール126と、運送業者選定モジュール127と、落札価格計算モジュール128と、ランキング表示モジュール129と、販売子牛リスト生成モジュール130と、取引価格計算モジュール131とを実現する。
記憶部300は、データやファイルを記憶する装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を備える。記憶部300は、後に説明する生産者データベース310、子牛データベース320及び仮想市場データベース330を記憶する。
入力部400の種類は、特に限定されない。入力部400として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。
表示部500の種類は、特に限定されない。表示部500として、例えば、モニタ、タッチパネル等が挙げられる。
[子牛のネットオークション管理システム1を用いた事前準備]
本実施形態における子牛のネットオークション管理システム1を使用してネットオークションを実施するに先立って行う事前準備について説明する。図2は子牛のネットオークション管理システム1を用いた事前準備のフローチャートである。また、図3は生産者がシステムを利用するにあたり生産者端末に表示されるホーム画面1000の一例を示す図であり、図4は生産者データベース310の一例を示す図であり、図5は子牛データベース320の一例を示す図であり、図6は生産者が子牛のグループ化を行うための画面3000の一例を示す図であり、図7は仮想市場データベース330の一例を示す図であり、図8は生産者がネットオークションに出品するための参加登録画面4000の一例を示す図である。図1〜図8を用いて、上述した各ハードウェアと、ソフトウェアモジュールが実行する処理について説明する。
〔ステップS110〜S130:生産者の登録〕
最初に、ネットオークションを実施するための事前準備として、生産者に関する情報を登録する。ネットオークション管理システム1を利用して子牛を売る売り主である生産者は、使用する端末(生産者端末)を用いて所定のフォーマットに生産者に関する情報を入力し(ステップS110)、インターネットを介してネットオークション管理システム1にアクセスし、生産者に関する情報を送信する(ステップS120)。
システムを利用する生産者は、生産者の情報の登録に先立ちユーザ登録を行う。すなわち、まずユーザ登録を行うことで、生産者ごとに発行されるユーザIDとパスワードを入手することができる。そして、ユーザIDとパスワードを用いて、生産者はログインを行う。ログインを行うと、図3に示されるような、各生産者向けのホーム画面1000が生産者端末に表示される。
図3に示すように、生産者向けのホーム画面1000には、現在ログインしている生産者名1010が表示されており、生産者は自身のホーム画面であることを確認できる。また、実行可能なメニューとして、「生産者情報の登録/変更1020」「子牛の新規登録1030」「グループの作成1040」「登録子牛の一覧1050」「オークションの参加登録1060」ボタンが表示されており、それぞれのボタンを押下することで、それぞれの操作を実行するページに移動する。また、システムからのお知らせ1070が表示されるようになっており、例えば、近いうちに開催されるオークションの情報や、農場にとって役に立つ情報など、ネットオークション管理システム1を運営する側から発信される情報が表示されるようになっている。
ステップS110において、生産車はホーム画面の「生産者情報の登録/変更1020」ボタンを押下し、生産者情報を登録又は変更するためのページに移動する。生産者情報を登録又は変更するためのページでは、生産車に関する様々な情報を登録又は変濃くすることができるようになっている。ここで登録する情報とは、例えば、生産者名、所在地、生産規模、現在所有する牛、及び、これまでに生産した牛の履歴などである。入力が完了し、図示されない「送信」ボタンを押下すると、入力した情報がネットオークション管理システム1に送信される(ステップS120)。
ここでは、ユーザ登録をしたのち、生産者に関する情報を登録する手順について説明したが、これに限ったものではなく、ユーザ登録と同時に、生産者に関する情報を登録するようにしても構わない。
子牛のネットオークション管理システム1の制御部100は、生産者による入力を受信すると、記憶部300と協働して生産者登録モジュール111を実行し、生産者の操作によって入力された生産者に関する情報を、図4に示す記憶部300の生産者データベース310に登録する(ステップS130)。
〔ステップS140〜ステップS160:取引を行う子牛の登録〕
次に、生産者は、ネットオークション管理システム1が提供するフォーマットに、販売を行う子牛に関する情報を入力し(ステップS140)、インターネットを介してネットオークション管理システム1に送信する(ステップS150)。制御部100は、子牛に関する情報の入力を受け付けると、子牛登録モジュール112を実行し、入力された子牛に関する情報を、記憶部300の子牛データベース320に登録する(ステップS160)。この登録は、生産者データベース310に記憶されている生産者に紐づいた状態で行われる。
ステップS140において、ネットオークションを利用して取引を行う子牛を登録するためには、生産者は、図3に示すホーム画面1000において、「子牛の新規登録1030」ボタンを押下し、子牛を新規登録するためのページに移動する。子牛の新規登録をするためのページでは、子牛に関する様々な情報を入力するようになっている。
入力する情報としては、例えば、生年月日、血統、病歴、配合飼料給与量などがある。その際、血統については、生産者が登録する子牛の血統書をサーバにアップロードすることで、子牛データベース320に紐づいて登録されるよう構成される。また、血統書が未発行の場合、代わりに子牛検査票、授精証明書又は移植証明書をアップロードするようにしてもよい。
また、子牛を様々な角度から写真撮影した複数の画像や、動画撮影した映像を登録することもできる。このような情報は、文字や数値による情報よりも、具体的で説得力のある情報であり、購入を検討する者にとっては非常に有用な情報である。撮影の際には、ネットオークション管理システム1の運営者が決めた方法により写真や動画の撮影を行い、体高や体の幅を測定する構成とすることができる。
登録すべき情報の入力が終了し、図示されない「送信」ボタンを押下すると、入力した子牛に関する情報がネットオークション管理システム1に送信される(ステップS150)。
子牛のネットオークション管理システム1の制御部100は、子牛に関する情報の入力を受信すると、記憶部300と協働して子牛登録モジュール112を実行し、生産者の操作によって入力された子牛に関する情報を、図5に示す記憶部300の子牛データベース320に登録する(ステップS160)。
〔ステップS170〜S190:子牛のグループ化〕
生産者は、子牛を単体ではなくひとつのまとまったグループとして取引を行いたい場合、所定のページにおいて、子牛のグループ化に関する情報を作成し(ステップS170)、インターネットを介してネットオークション管理システム1に送信する(ステップS180)。グループ化に関する入力を受け付けると、制御部100は、子牛グループ化モジュール113を実行し、ステップS170で入力された子牛について、まとめて販売することを希望するグループを作成するグループ化を行う(ステップS190)。グループ化に関する情報は、グループに登録される各々の子牛に関するID等の情報からなる。なお、登録しているすべての子牛をグループに入れる必要はなく、一頭で販売を希望する場合は、どのグループにも所属させないことも可能である。
ステップS170において、子牛をグループ化するためには、生産者はホーム画面1000における「グループの作成1040」ボタンを押下し、グループを作成するためのページである登録子牛グループ作成画面3000に移動する。
登録子牛グループ作成画面3000には、図6に示されるように、生産者名3010、作成しようとしているグループ名3020、登録されている子牛の一覧表である登録子牛一覧3030が表示されている。登録子牛一覧3030の表には、生産者が所有する牛の中で、子牛データベース320に登録されているすべての子牛に関する、牛ID、画像、月例、病歴などの情報が一覧表示されるようになっている。そして、その子牛をグループに含めることを選択するためのチェックボックス3040があり、当該チェックボックス3040をクリックしてチェックを入れることで、グループに含める子牛を選択することができる。選択が終わると送信3060ボタンを押下することで、作成したグループに関する情報を、ネットオークション管理システム1に送信する(ステップS180)。
子牛のネットオークション管理システム1の制御部100は、グループ作成に関する情報の入力を受信すると、記憶部300と協働して子牛グループ化モジュール113を実行し、生産者の操作によって入力された子牛のグループ化に関する情報を、図5に示す記憶部300の子牛データベース320に登録する(ステップS190)。
なお、図6に示す登録子牛グループ作成画面3000においては、「別のグループを作成3050」ボタンがあり、押下することにより、現在作成しようとしているグループと別のグループを作成することができる。このようにすることで、一つの生産者につき、例えば月例別や性別別のように、複数のグループを作成することができ、入札者の様々な希望に応えることができる。
〔ステップS200〜S210):仮想市場の作成〕
ネットオークション管理システム1を利用してインターネット上で子牛の売買を成立させるには、インターネット上に仮想市場が必要である。ネットオークション管理システム1の制御部100は、仮想市場生成モジュール121を実行し、仮想市場を作成する(ステップS200)。作成される仮想市場の情報として、入札を開始する日時、入札可能期間、入札を行う対象(例えば子牛の畜種や月齢の制限など)、出品する生産者に求められる要件、入札者に求められる要件、などを入力し、仮想市場の設定を行う。設定が完了すると、作成された仮想市場の情報は、図7に示す記憶部300に仮想市場データベース330として記憶され、また、仮想市場の開催が告知され、同時に、出品者の募集が行われる(ステップS210)。
〔ステップS220〜S240):出品する子牛の登録〕
出品者の募集に応じて、出品をしようとする生産者は、出品する子牛に関する情報を入力し(ステップS220)、インターネットを介してネットオークション管理システム1に送信する(ステップS230)。出品する子牛に関する情報の入力は、ステップS160で登録された子牛やステップS190でグループ化されたグループの中から選択するようにしてよい。生産者からの出品の申し出を受け付けると、制御部100は記憶部300と協働して出品牛登録モジュール122を実行し、競売にかけられる牛を仮想市場データベース330に登録する。
ステップS220において、出品をしようとする生産者は、自身の生産者ホーム画面1000において「オークションの参加登録1060」ボタンを押下し、オークションの参加登録を行うページである参加登録画面4000に移動する。参加登録画面4000には、図8に示すように、生産者名4010、参加しようとするオークションが開催される日時4020、参加を送信ボタン4030、及び、子牛及び/又は子牛のグループの一覧4040が表示される。表示される子牛は子牛データベース320に登録済みの子牛である。
参加登録画面4000の登録子牛一覧4040には、登録されている子牛及び/又はグループに関する、ID、画像、生年月日、重量、病歴などの情報が表示される。上述の通り、登録子牛一覧4040に表示されるのは、子牛データベース320に登録している子牛であるため、上記ステップS170〜S190においてグループ化された子牛は、グループとして表示され、グループとして出品可能な状態となっている。したがって、出品はグループ単位で行われてもよいし、単体の牛も出品できるように構成されている。
また、登録子牛一覧4040には、出品することを選択するためのチェックボックス4050が設けられており、当該チェックボックス4050をクリックしてチェックを入れることで、オークションに出品する子牛/グループを選択することができる。選択が終わると送信4030ボタンを押下することで、出品する子牛/グループに関する情報を、ネットオークション管理システム1に送信する(ステップS230)。
そして、登録子牛一覧4040には、出品するにあたっての最低落札価格、希望落札価格、及び、即時落札価格を入力する欄4060が設けられている。グループとして出品する場合には、グループとしての最低落札価格、希望落札価格、及び、即時落札価格を入力するようになっている。また、グループとして登録した場合であっても、グループに登録されている子牛単体で取引を希望される可能性もあるため、単体で取引する場合の個別価格も設定できるようにしてもよい。また、出品を希望するチェックボックス4050にチェックを入れると、価格を入力する欄4060に入力できるようにしてもよい。そうすることで、価格は入力したがチェックボックスにチェックを入れ忘れたため出品できなかったというミスを防止することができる。また、この場合、チェックボックス4050にチェックを入れたにもかかわらず、価格を入力せずに参加の送信ボタン4030を押下した場合、価格を入力していない旨の警告が表示されるようにしてもよい。このようにすることで、出品のチェックの入れ忘れと、価格の入力のし忘れを同時に防止することができる。
参加登録画面4000における入力が終わると参加の送信ボタン4030を押下することで、作成した出品に関する情報を、ネットオークション管理システム1に送信する(ステップS230)。
子牛のネットオークション管理システム1の制御部100は、オークションへの出品に関する情報の入力を受信すると、記憶部300と協働して出品牛登録モジュール122を実行し、生産者の操作によって入力された子牛の出品に関する情報を、図7に示す記憶部300の仮想市場データベース330に登録する(ステップS240)。
〔ステップS250〜S270:入札者の登録〕
入札者の募集に応じて、入札を希望する入札者は、それぞれの端末(入札者端末)を用いて、ネットオークション管理システム1が提供する所定のフォーマットに入札者に関する情報を入力し(ステップS250)、インターネットを介してネットオークション管理システム1に送信する(ステップS260)。入札者から入札の申し出を受け付けると、制御部100は、入札者登録モジュール123を実行し、入札者を登録する(ステップS270)。入札者の登録は、予めユーザ登録を行ったユーザのみできるようにしてもよい。そのようにすることで、信頼性の高いシステムを構築することが可能となる。
そして、ステップS200で作成された、仮想市場が開催される日時になると、インターネット上で仮想市場が開催される。
次に、インターネット上で開催される仮想市場における入札から落札者が決定し、落札の通知がなされるまでの流れを、図9〜図11を用いて説明する。
〔ステップS300:オークション画面の表示〕
入札可能期間が開始すると、インターネット上で仮想市場が開催され、ステップS250〜S270で参加登録をした入札者は、制御部100の仮想市場表示モジュール124が表示する仮想市場にアクセスできるようになる。仮想市場へのアクセスは、インターネットブラウザにオークションの画面が表示されるようにしてもよいし、あるいは、オークション開催に先立ち、専用のアプリケーションをダウンロードするようにしておき、アプリケーションを起動すると、仮想市場の画面が表示されるようにしてもよい(ステップS300)。いずれにしても、入札者は、予め与えられたID及びパスワードを入力することで、各々の端末から仮想市場にアクセスすることができる。
このとき、表示されるメニューとして、図10に示すような生後0〜5か月の子牛を売るための子牛育成者向けメニューである育成者向け入札画面5000と、図11に示すような生後6〜12か月の子牛を売るための子牛肥育者向けメニューである肥育者向け入札画面6000とを設けることができる。このようにすることで、子牛の各フェーズにおいて最適なメニューを配信することが可能なシステムを提供できる。
図10に示す育成者向け入札画面5000においては、入札者名5010、対象月齢5020、注目情報5030、入札価格の送信ボタン5040、オークションの残り時間5050、入札対象子牛一覧5060が表示されている。
入札者名5010の欄に自身の名称が表示されていることにより、自身のページであることを確認することができる。また、対象月齢5020が表示されていることにより、自身に合ったオークションに参加していることを確認することができる。また、オークションの残り時間5050がカウントダウン形式で表示されていることにより、オークションが終了するまでの残りの時間を確認することができる。
図11に示す肥育者向け入札画面6000においては、入札者名6010、対象月齢6020、注目情報6030、入札価格の送信ボタン6040、オークションの残り時間6050、入札対象子牛一覧6060が表示されている。
入札者名6010の欄に自身の名称が表示されていることにより、自身のページであることを確認することができる。また、対象月齢6020が表示されていることにより、自身に合ったオークションに参加していることを確認することができる。また、オークションの残り時間6050がカウントダウン形式で表示されていることにより、オークションが終了するまでの残りの時間を確認することができる。
このように、子牛育成者向けのメニューと子牛肥育者向けのメニューを別々に表示させることにより、例えば肥育農家が生後間もない子牛を購入してしまうといった誤った取引をしてしまうことを防止することができるとともに、それぞれの育成フェーズに合った情報を提供することができるという効果を奏する。
また、入札対象子牛一覧5060、6060に示すように、入札対象となっているのは一頭ごとの子牛のみならず、グループで入札することが可能となっている。このようにすることで、大量の子牛の取引をする場合であっても、入札に時間をかけることなく、取引を成立させることができる。
〔ステップS310〜S330:入札情報の登録〕
購入を希望する子牛育成者ないし子牛肥育者である入札者は、各々の入札者端末に入札価格に関する情報を入力し(ステップS310)、インターネットを介して入札価格情報をサーバにアップロードする(S320)。入札価格情報を受け付けると、制御部100は記憶部300と協働して入札価格入力モジュール125を実行し、それぞれの入札者の入札価格情報を仮想市場データベース330に登録する(ステップS330)。
子牛育成者又は子牛肥育者は、それぞれの入札画面5000、6000において、入札対象子牛一覧5060、6060に表示される子牛及び/又はグループを確認し、入札を希望する子牛及び/又はグループにおける入札欄5070、6070のチェックボックスにチェックを入れる。そして、入札価格を入札価格欄5080、6080に入力し(ステップS310)、入札価格の送信ボタン5040、6040を押下することで、入札価格に関する情報を、入札者に紐づけて、ネットオークション管理システム1に送信する(ステップS320)。
このとき、入札対象子牛一覧5060、6060には、入札の対象となっている子牛及び/又はグループに関する現在の最高値5090、6090が表示されるようになっており、入札者はその値を参考にして、入札価格を入力することができる。
そして、子牛のネットオークション管理システム1の制御部100は、入札価格に関する情報の入力を受信すると、記憶部300と協働して入札価格登録モジュール125を実行し、入札者の操作によって入力された入札価格に関する情報を、図7に示す記憶部300の仮想市場データベース330に登録する(ステップS330)。
なお、ステップS310における入札価格情報の入力は、入札可能期間中にそれぞれの入札画面5000、6000を見ながら行うようにしてもよいし、事前に入札額や最高入札額を設定しておき、入札可能期間になると自動で入札するよう設定しておくことも可能である。
入札可能期間中は、参加登録しているいずれの入札者も入札することが可能である。そして、参加している入札者には、図10及び図11に示すように、現時点での最高入札価格が表示されるようになっている(ステップS340)。また、現時点で最高値を提示している入札者であっても、他の入札者が最高値を更新する入札額を提示した場合には、更新された最高値が通知されるようになっている。このような通知は、Eメールなどにより通知されるようにしても構わないし、仮想市場の入札画面5000、6000にメッセージとして表示されるようにしてもよい。このように構成することにより、入札者は自分が落札できるかどうかが判断できるようになっている。
また、出品者が設定する即時落札価格を超える価格が提示された場合、入札可能期間が終了する前であっても、入札を終了させ落札者を決定することができる。あるいは、入札可能期間が終了する際、すべての入札価格が出品者が提示する最低落札価格を超えていない場合、取引を不成立とすることができる。
〔ステップS360:落札者の決定〕
入札可能期間が終了すると(ステップS350)、制御部100は落札者決定モジュール126を実行し、入札可能期間中に最も高値で入札を行った入札者を、落札者として決定する(ステップS360)。そして、落札者に対し、落札の決定、支払いの方法や期限、商品の受け取りなどについて通知するとともに(ステップS370)、出品者に対し、落札者の情報、落札価格、商品の発送などについて通知する(ステップS380)。
支払いに関しては、クレジットカードや銀行振り込みにより行うようにし、ネットオークション管理システム1の運営者は支払いに関与しない構成とすることができる。そのようにすることで、個人情報の不要な流出を防止し、適切なシステムとすることができる。
その際、運営の手数料として、取引成立額に対して所定の手数料率から算出される金額を、出品者に対して課金するようにしてもよい。例えば、電子決済を行うためのウェブサイトへの決済リンクを出品者に対して通知するようにすることができる。
また、落札された子牛を入札者に納品する際、送料が発生するが、届け先と頭数に応じて送料を自動で計算するよう構成しても構わない。このように構成することで、輸送に係る費用を適切に計算することが可能となる。
このように、インターネットを利用した仮想市場でオークションを行うことにより、出品者にとっては、市場へ子牛を移動させるコストを削減することができ、入札者にとっては、自宅や職場にいながらにしてせりに参加することが可能なシステムを構築することができる。また、グループ化した子牛を販売するシステムを構築することで、割安な価格設定をすることが可能となるため、入札者にとっては手ごろな価格で購入することができるとともに、出品者にとっては、なかなか買い手がつかない子牛を処分する必要がなくなり、保有する子牛の管理が容易となる。
また、上記ネットオークション管理システム1の変形例として、以下のような構成を導入することができる。
[変形例1]
仮想市場に出品されている子牛の血統書をダウンロードできるよう構成することができる。上記ステップS140〜S160において、生産者が子牛を登録する際に、血統書をアップロードすることになっているが、入札を検討する者は、検討材料とするために、当該血統書をダウンロードして閲覧することができる。図12に、血統書をダウンロードするためのページである血統書ダウンロード画面7000の一例を示す。血統書ダウンロード画面7000には、生産者名7010の表示と、その生産者が登録している牛の一覧7020が表示される。登録子牛一覧7020の表には、ID7030及びダウンロード可能な血統書7040が表示されている。さらに、三代表示7050として、子牛の父牛、祖父牛、曽祖父牛の三者がインデックス表示されるよう構成されている。
そして、血統書ダウンロード画面7000においては、登録子牛一覧7020に表示される血統書をクリックすることでダウンロードできるよう構成されている。このように、血統書をダウンロードできるよう構成することで、取引の信頼性を確保することができるとともに、三代の牛の履歴を表示させるため、子牛の血筋を把握することが可能なシステムを提供できる。
また、その際、産まれて間もない等の理由により、血統書に鼻紋がない子牛に関しては、信用取引を行うこととし、鼻紋がある血統書が届いたら買い主に送付するよう通知する構成とすることができる。このようにすることで、牛の個体を識別する鼻紋を確実に入手できる仕組みを構築することが可能となる。
また、鼻紋がある血統書が届いたにもかかわらず買い主に送付していない売り主を識別し、当該売り主を管理する手段を備えるよう構成してもよい。このようにすることで、買い主が鼻紋のある血統書を確実に入手できるため、より信頼性の高いシステムを構築することが可能となる。
[変形例2]
入札者が自ら、購入したい組み合わせを選ぶことができる。つまり、上記の例では、生産者がグループを作成していたが、入札者がグループを作成して入札する構成とすることができる。つまり、この牛とこの牛とこの牛のグループであればいくらで購入します、といったメッセージを、ネットオークション管理システム1を介して生産者に対して送信することができる。この場合、グループに属する頭数に応じて、購入の際の割引率が変化するよう構成することができる。このようにすることで、入札者の希望に応じた購買行動を促すことができ、より、購買意欲をより刺激することができる。
[変形例3]
運送業者である家畜商と、出品者の子牛の販売額が、所得税及び住民税に関して免税となる売却証明書を発行する権利を持つ、家畜市場又は農協を、ネットオークション管理システム1運営者が紹介する構成とすることができる。そして、地図上に表示して提示することができる。
[変形例4]
仮想市場の画面において、牛ごとのレビューを表示することができる。つまり、仮想市場の画面において、第三者である家畜商によるレビューを表示させることで、入札者にとっては、第三者の目から見た子牛の評価を知ることができるため、購入に際しての判断材料を得ることができる。
[変形例5]
取引が成立し、子牛が納品されたのちに、購入者による、出品者の対応や購入した子牛のその後に関するレビューを登録するようにすることができる。このようにすることで、出品者としては、農場の評判をインターネットを通して広めることができるため、多くの出品者が集まるようになり、より質の高い取引を行うシステムを構築することが可能となる。
[変形例6]
不正の利用や実体のない取引を防止するため、返金保証や返品保証を付することができる。または、購入者に関するこれまでの購入履歴やキャンセル履歴(回数及び/又は金額)なども表示するよう構成することができる。このように構成することにより、より信頼性の高いシステムを構築することが可能となる。
[変形例7]
社会的に評価を得ている団体のみ入札可能とするシステムとすることができる。インターネットを利用した取引システムの場合、売買にかかわる者の顔を見ることができず、素性を知ることもできない。したがって、入札に際しては、予め第三者機関による評価を受け、入札可能と認められる評価以上の評価を得ることを、参加の条件とすることもできる。あるいは、入札者の信頼性を担保するために、入札予定額の所定の割合の予納金を納めるようにし、予納金の金額に応じて入札できるよう構成することも可能である。
[変形例8]
本実施形態におけるネットオークションでは、生産者によって出品の手続きが行われたが、生産者以外の子牛、つまり、自社牛以外の出品についても受け付ける構成とすることができる。その場合、ステップS220〜S240において、生産者ではない出品者が、出品の申し出を行うこととなる。このような場合、出品者の審査を行うことで、不正がなく信頼性の高いシステムを構築することが可能となる。
[変形例9]
落札された子牛または子牛のグループを落札者の元へ運送する際の運送業者を選定する機能をさらに備えることができる。
子牛という特殊な荷物を配送するにあたり、運送業者によって制約条件が設定されている場合もあり、また、一頭当たりの配送単価等の配送料の設定もさまざまである。さらに、運送業者によっては、頭数が増えると割引を受けることができる場合もある。
本変形例においては、制御部100は、複数の運送業者の中から適切な運送業者を選択する運送業者選定モジュール127を実行し、顧客によって入力された条件に適合する運送業者をピックアップする。
図13に、落札者が運送業者を選択するための条件を入力する運送業者選定条件入力画面8000の一例を示す。運送業者選定条件入力画面8000は、セリで落札した入札者の入札者端末に表示されるものである。入力される条件としては、配送先である買い主(落札者)の名称8010及び住所8020、配送元である売り主(生産者)の名称8030及び住所8040、配送される子牛の頭数8050、配送を希望する日時8060等が挙げられる。また、配送に関して希望がある場合等に自由に記入ができる備考欄8070も設けられている。
なお、買い主の名称8010及び住所8020、及び、売り主の名称8030及び住所8040は自動で入力されるようにしてもよい。
落札者が端末上で条件を設定し、送信ボタン8080を押下することでインターネットを介してネットオークション管理システム1にアクセスして、条件に関する情報を送信すると、制御部100は運送業者選定モジュール127を実行し、図示しない運送業者データベースに登録されている運送業者の中から、配送可能な運送業者をピックアップし、ピックアップされた運送業者に関して、それぞれの配送料を算出する。運送業者データベースには、予め複数の運送業者と、配送可能地域、配送エリアによる配送単価、子牛一頭ごとの配送単価、まとめて配送可能な子牛の頭数、頭数による割引の有無及び割引率などが記憶されている。
配送料の算出に際しては、図13で入力された配送元住所と配送先住所から導出される距離、及び、運送する子牛の頭数などの条件と、運送業者データベースに記憶されている運送業者ごとの条件とを使用して算出を行う。その際、頭数による割引が設定されている運送業者の配送料を算出するにあたっては、その割引率を考慮に入れて算出を行う。
配送料が算出されると、落札者の端末に対し、図14に一例を示すような、推奨される運送業者と配送料を含む取引の総額に関する情報を推奨運送業者選択画面9000として送信する。
推奨運送業者選択画面9000には、運送業者選定条件入力画面8000で入力された、落札者の名称9010及び住所9020、生産者の名称9030及び住所9040、配送される子牛の頭数9050、配送を希望する日時9060に加え、推奨運送業者一覧9070が表示される。
推奨運送業者一覧9070に表示される運送業者は、登録されている複数の運送業者のうち、算出された配送料が安い業者の中から自動的に選定されるよう設定されている。また、過去に利用したユーザの評価が高い運送業者を選定するよう設定することもできる。
推奨運送業者一覧9070には、運送業者名のほか、運送業者の特徴9080、配送料9090及び配送料を含む取引総額9100が表示される。また、図示は省略するが、過去のユーザによる代表的なレビューを掲載するようにしてもよい。さらに、複数表示される運送業者の中から、配送を依頼する運送業者を選定するためのチェックボックス9110を設けてもよい。
このようにすることで、運送業者ごとに異なる配送料の設定を、システム側が自動的に調べたうえで、推奨される運送業者を提示するため、落札者の負担を軽減し、使い勝手の良いシステムを構築することができる。また、単に、最も配送料が安い運送業者が自動的に選択されるのではなく、配送料を考慮に入れつつ、落札者の好みや評判を考慮に入れて選択をすることができるようになり、使い勝手のよいシステムを構築することができる。
[変形例10]
入札者端末において、好みの血統の子牛を登録する機能をさらに備え、当該好みの子牛に類似する血統の子牛の上場があると通知を受けることができる機能を備えることができる。
この場合、生産者は図3に示されるボタン1030を押下して子牛を登録する際に、1代祖(父)、2代祖(母の父)、3代祖(母の母の父)及び4代祖(母の母の父)を入力する。このようにすることで、登録されて上場した子牛の血統を明らかにすることができる。
そして、入札に参加する子牛育成者や子牛肥育者は、管理画面から好みの血統の子牛を登録することができ、好みの血統に類似する血統の子牛が上場されると、管理画面やメールで通知されるよう設定することとができる。
登録した子牛の血統に類似する血統は、入力された代祖によって決定される。例えば、1代祖と2代祖の組み合わせが同一なら類似の血統であると判断して推奨する、といった設定をすることができる。
また、生産者端末には、買い手に人気のある血統の傾向が分かるようなランキングが表示されるようにしてもよい。このようにすれば、買い手の好みの傾向が分かり、生産者が交配の方針を決定する際の検討材料となる。
さらに、子牛のネットオークション管理システム1に登録されている子牛を一覧表示させ、一覧表上で血統や性別によってソートする機能や、血統や性別によって子牛を検索する機能を持たせるようにしてもよい。
さらに、売り手である生産者及び買い手である子牛育成者または子牛肥育者双方のレビューを表示させるようにしてもよい。
[変形例11]
生産者が子牛を仮想市場に出品する際の希望落札価格が、上場からの経過に応じて自動的に変動する機能を持たせることができる。
子牛の育成には、飼料等の材料費がかかるため、子牛の適正な取引価格は、上場後の日数に応じた材料費分だけ上昇していく。そこで、本変形例では、希望落札価格を自動的に計算する落札価格計算モジュール128を備える。
上述の通り、図8に示すように、参加登録画面4000においては、子牛を出品するにあたっての希望落札価格を入力する欄4060が設けられており、子牛のネットオークション管理システム1は、入力された希望落札価格を受け付ける。
本変形例においては、子牛のネットオークション管理システム1が特定の子牛の出品と希望落札価格とを受け付けると、制御部100が落札価格計算モジュール128を実行し、上場してからの日数に応じた材料費を計算し、一日当たりの材料費単価と希望落札価格とを画面に表示する。
ここで、希望落札価格の自動計算は、上場時の希望落札価格に対し、上場後の日数に応じた材料費を上乗せするものであるが、材料費をそのまま上乗せしてもよいし、材料費に所定の係数を乗じた金額を上乗せしてもよい。あるいは、経過日数に応じた係数を上場時の希望落札価格に乗算するようにしてもよい。
このようにすることで、上場後にも生産者が負担する飼料等の材料費を考慮に入れて希望落札価格を自動的に設定することができるため、生産者の負担を軽減し、より使い勝手の良いシステムを構築することができる。
[変形例12]
本実施形態に係る子牛のネットオークション管理システム1を利用して入札に参加した参加者に対し、これまでの取引実績に応じたランクを付与し、当該参加者が入札する際に、仮想市場の画面にランキングが表示される機能を備えることができる。
本変形例においては、制御部100はランキング表示モジュール129を実行し、所定の期間における取引額が多い入札者から順にランキングを付与する。ランキングは図示しない入札者データベースに記憶される過去の所定期間(例えば、ここ一年)における取引額を用いて決定される。また、取引額そのものではなく、高額なセリの実績によって決定するようにしてもよい。あるいは、落札の回数によってランクを付与するようにしてもよい。
そのほか、付与されるランクとしては、入札者の高額落札ランキングや落札頭数ランキングに加え、生産者の高額販売ランキングや累計上場ランキングなどのランキングが挙げられる。生産者のランキングに関しては、図4に一例を示す生産者データベース310に記憶されている、高額子牛の取引額の総額や、上場した子牛の頭数などによって決定される。
付与されたランキングは、図10に一例を示すように、メインの画面の欄外にランキング画面5100として表示することができる。ランキング画面5100は、例えば、1〜5位までの者の端末に表示されるように設定することができる。このように欄外にランキング表示専用の画面が表示されるようにすれば、入札画面だけでなく、各種設定画面を表示させている際にもランキング画面を表示することができ、落札者の名誉欲を一層満足させることができる。なお、図11における肥育者向けの画面6000、及び、図3に示す生産者ホーム画面1000においても同様の手段によってランキング画面を表示することができる。
また、図15に一例を示すように、各種ランキングについて、例えば1〜100位等、所定の順位までを一覧表示するランキング一覧表示画面10000を作成するようにしてもよい。ランキング一覧表示画面10000においては、所定の期間における上記のランキングについてまとめて表示する。ランキング一覧表示画面10000は、各端末の管理画面において、図示しないランキングボタンを押下することによって表示させることができる。このようにすることで、自身の現在のランキングを知ることができ、落札意欲を喚起することができる。
仮想市場の入札画面において、これまでの実績を表すランキングが表示されると、表示される者にとっては名誉なことであり、入札者の落札意欲を刺激して、多くの入札者を集めることができる。
また、生産者のランキングが表示されることで、生産者の名誉心を刺激することができ、多くの出品を集めて、より活発な仮想市場を実現することができる。
以上、本発明における子牛のネットオークション管理システムについて説明したが、以下、インターネットを介して子牛を直接的に取引する実施形態について、図1及び図16を用いて説明する。
図16に示すように、本実施形態においては、肥育者が閲覧するインターネットブラウザ上の画面に、生産者が販売する子牛のリストを肥育者向け販売画面11000として一覧表示し、肥育者が購入を希望する子牛をインターネットブラウザを通じて直接的に注文することが可能なように構成されている。
図16に示す例においては、生産者別に販売対象子牛一覧11030が表示されるようになっており、取引対象となっている子牛の生産者の名前が生産者名11010の欄に記載されている。また、取引を希望する子牛の月齢を指定するための対象月齢11020の欄を設けてもよい。月齢を指定することにより、肥育者が入手したい子牛のみを表示させ、注文ミスの少ない販売システムを提供することができる。
販売対象子牛一覧11030の欄には、当該生産者が保有する対象月齢の範囲に適合する子牛が一覧表示される。なお、販売対象子牛一覧11030の欄に表示される子牛の一覧は、図1に示す販売子牛リスト生成モジュール130によって生成される。
つまり、肥育者が肥育者向け販売画面11000を開くよう、子牛のネットオークション管理システム1に要求すると、制御部100は販売子牛リスト生成モジュール130を実行し、図5に示す子牛データベース320に記憶されている子牛について、生産者ごとに販売可能としている子牛をピックアップし、さらに、肥育者によって指定される生産者及び月齢の条件に適合する子牛のみを指定して一覧表として表示する。
販売対象子牛一覧11030の欄に表示される項目としては、子牛ID、子牛の画像、子牛の特徴に加え、親牛の受賞歴11040が挙げられる。
つまり、一般的に、肥育農家の業界においては、子牛を購入して肥育した後の枝肉(屠殺した肥育牛)の霜降り度合い、各部位の肉量やバランス等を競い合うコンテストが開催されるが、コンテストで上位入賞した牛の血統を持つ子牛も、同様のコンテストで入賞する可能性が高い。本実施形態によると、親牛のコンテスト受賞歴に関する情報を開示することで、コンテストで入賞する可能性の高い子牛を肥育者に認識せしめ、取り扱う子牛の付加価値を適正に評価することが可能になるとともに、購入希望者の購入意欲を増加させることができる。
また、販売対象子牛一覧11030の欄には、一覧表示される子牛の中から、購入を希望する子牛を選択するための選択手段として機能するチェックボックス11050が表示されており、肥育者が取引を希望する子牛を選択することができる。
さらに、販売対象子牛一覧11030の欄には、一覧表示される子牛の特徴を表示する欄を設けてもよい。開示される特徴としては、生年月日、月齢、重量、性別などである。肥育者はこれらの情報も参考にして取引するかどうか検討することができる。
なお、図16に示す販売対象子牛一覧11030には、子牛の取引価格は表示されない。取引される子牛の価格は、図1に示す取引価格計算モジュール131によって算出される。
取引価格計算モジュール131は、生育農家が子牛を仕入れる際の価格である子牛の仕入れ価格に、材料費及び付加価値に関する価格を加えた価格として算出される。上述の通り、子牛の育成には、飼料等の材料費がかかるため、子牛の適正な取引価格は、上場後の日数に応じた材料費分だけ上昇していく。取引価格計算モジュール131は、このような材料費の増加分も加味して取引価格を算出する。すなわち、上述の落札価格計算モジュール128と同様に、仕入れからの日数に応じた材料費を自動的に計算するようになっており、その材料費を取引価格に算入するよう構成されている。
また、取引価格計算モジュール131が上述の付加価値に関する価格を算出するにあたって、図5に示す子牛データベース320と連動し、子牛の血統や生育状況を用いて算出するよう構成されている。また、親牛がコンテストで入賞している場合、入賞した親牛の取引価格が子牛の価格に反映されるようにしてもよい。つまり、コンテストで入賞し、高額で取引された親牛の血を受け継ぐ子牛は、付加価値に関する価格が加えられるため、取引価格が高額となる。
また、取引価格計算モジュール131は、子牛が持つ血統を考慮して、子牛の取引価格を算出するようにしてよい。その際、類似の血統の組み合わせの子牛であれば、同等の価格設定となるよう算出する。また、日増体量を価格の算定に反映することもできる。
このように、取引価格計算モジュール131が子牛の持つ付加価値に基づいて価格を算出するよう構成されているため、販売対象子牛一覧11030の欄に表示された親牛のコンテスト受賞歴を見た購入希望者が子牛の取引価格を容易に把握することができ、価格そのものが表示されていなかったとしても取引を行うか行わないかを判断することが可能となる。
このように構成することで、オークションとは異なり他の業者と競合することなく、本システムによって設定される取引価格で、売り主と買い主の移動コストがかからない直接的な取引を実現することができる。
以上、本発明における、インターネットを介して子牛を直接的に取引する実施形態について説明したが、以下、インターネットを介して食肉を直接的に取引する受発注システムについて、図17〜図20を用いて説明する。図17は、本実施形態における受発注システムのハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図、図18は、本実施形態に係る受発注システムを利用して食肉の受発注を行う際のフローチャート、図19は登録された食肉データベースの一例を示す図、図20は購入者向け販売画面の一例を示す図である。
受発注システムは、受発注システム管理サーバ2と、生産者端末3と購入者端末4によって構成される。受発注システム管理サーバ2は、データを制御する制御部600と、ユーザや他の機器と通信を行う通信部700と、データを記憶する記憶部800とを備える。また、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部や、制御部600で制御したデータや画像を出力する表示部を備えてもよい。
制御部600は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
通信部700は、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless FIDelity)対応デバイスを備える。
制御部600は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて通信部700及び/又は記憶部800と協働することで、生産者登録モジュール610と、食肉登録モジュール620と、購入者登録モジュール630と、適合情報検索モジュール640と、選択条件登録モジュール650と取引確定モジュール660とを実現する。
記憶部800は、データやファイルを記憶する装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を備える。記憶部800は、後に説明する生産者データベース810、購入者データベース820及び食肉データベース830を記憶する。
[受発注システムを用いた事前準備]
本実施形態に係る受発注システムを利用したい生産者は、システムの利用に先立ち、インターネットを介した食肉の取引の実施するための事前準備として、まず、生産者に関する情報を登録する。受発注システムを利用して食肉を売る売り主である生産者は、使用する端末(生産者端末3)を用いて所定のフォーマットに生産者に関する情報を入力し、インターネットを介して受発注システム管理サーバ2にアクセスし、生産者に関する情報を送信する。
生産者に関する情報を受信すると、受発注システム管理サーバ2の制御部600は、記憶部800と協働して生産者登録モジュール610を実行し、送信された生産者に関する情報を生産者データベース810に登録する。このような操作を、取引を実行したい生産者がそれぞれ行うことで、図4に示した例と同様に生産者に関するデータベースが構築される。
生産者に関する情報の登録と同様に、購入を希望する購入者に関する情報を登録する。すなわち、受発注システムを利用して食肉の購入を希望する購入者は、使用する端末(購入者端末4)を用いて所定のフォーマットに購入者に関する情報を入力し、インターネットを介して受発注管理システム管理サーバ2にアクセスし、購入者に関する情報を送信する。
購入者に関する情報を受信すると、受発注システム管理サーバ2の制御部600は、記憶部800と協働して購入者登録モジュール630を実行し、送信された購入者に関する情報を購入者データベース820に登録する。
続いて、図18に示すフローチャートを用いて、上述した各ハードウェアと、ソフトウェアモジュールが実行する処理について説明する。
〔ステップS410〜S430:食肉の登録〕
生産者情報を登録した生産者は、食肉情報を入力し(ステップS410)、受発注システム管理サーバ2に送信する(ステップS420)。生産者から食肉情報が送信されると、制御部600は記憶部800と協働して食肉登録部620を機能させ、販売対象となる食肉の情報を食肉データベース820に登録する(ステップS430)。
登録される食肉情報としては、生産者の名前、肥育地、品種、生年月日、性別、部位、カット、取引可能な最小の単位などが挙げられ、このようにして構築される食肉データベース820は、図19のようになる。また、食肉の状態を写真撮影した画像データを登録するようにしてもよい。
〔ステップS440〜S450:購入希望情報の送信〕
一方、購入を希望する者(以下、購入者と称す)は購入者端末4を用いて、購入を希望する食肉に関する選択条件を入力し(ステップS440)、図示しない通信部を介して受発注システム管理サーバ2に送信する(ステップS450)。購入を希望する食肉に関する選択条件の入力は、図20に一例を示す購入者向け販売画面12000において行われる。購入者向け販売画面12000は、インターネットブラウザ上に表示されるようにしてもよいし、専門のアプリケーションを起動することによって表示されるようにしてもよい。
図20に示すように、購入者向け販売画面12000には、購入者が購入を希望する食肉を絞り込むための条件設定部12010が配置される。購入者が条件設定部12010において希望の選択条件を入力することで、食肉データベース820に登録されている食肉の中から、購入者が選択した条件に適合する適切な食肉に関する情報を適合肉一覧12020として抽出することができる。条件設定部12010で設定可能な選択条件は、肥育地、月齢、性別、品種、部位、カットの仕方、量などである。
肥育地は、対象となる牛が肥育された都道府県や地域に関する条件を設定するものであり、プルダウンメニューから都道府県名を選択できるようにしてもよい。
月齢に関しては、ある程度の範囲の月齢につきプルダウンメニューから選択できるようにしてもよいし、購入者が直接数値を入力できるボックスを用意してもよい。
性別はオスかメスをプルダウンメニューによって選択できるようにする。また、どちらでもよい旨のプルダウンメニューを設けてもよい。
品種は、対象となる牛の種別を選択するプルダウンメニューからなる。和牛の種別としては「黒毛和種」「褐毛和種」「短角牛」「無角牛」の四種類があるが、品種ごとに肉の性質が異なるため、品種を選択可能とすることで、購入者は所望の肉質の食肉を一覧表示することができる。また、これらの品種については、業者間等で取引があった場合など場所を移動した場合に、その移動の記録を国に報告することがトレーサビリティ法によって義務付けられている。そのため、受発注システムを利用した取引において、品種を選択条件設定の一つとすることで、取引のためのシステムを利用して生産者情報及び購入者情報と併せて品種ごとの移動の記録を行うことができ有益である。
部位に関する項目は、プルダウンメニューの中から選択できるようにしてもよいし、あるいは、牛の体の断面を示すカットモデルにおいて、例えば、サーロイン、モモ、ハラミ等の部位の名称がそれぞれの位置に表示されており、所望の箇所をクリックすることで選択できるようにしてもよい。どの部位を選択するかは、求める肉の調理法や品質に大きな影響を与える要素であり、これを購入の条件として選択できることは、取引の質を向上するにあたってとても重要である。また、特定の部位を選択する選択肢に加え、一頭買いを選択するメニューを設けてもよい。そして、一頭買いの場合には部位ごとに購入するよりも低い価格で購入できるよう構成することで、生産者及び購入者の双方にとって魅力のある取引を行うことが可能なシステムを構築できる。
カットに関する項目は、プルダウンメニューによって、例えば、ブロック、スライス、コマ切れ、ミンチなどの中から選択できるようにする。また、カットの厚みについては直接数値で入力できるようにしてもよい。このような選択肢は、S430の食肉情報を登録する際に、生産者の手によって入力されるようにしてよい。つまり、生産者によっては特定の部位はブロックのみの提供となるような場合もあるため、部位ごとに提供可能な形態を食肉データベース830に登録しておく。このようにして、生産者が提供可能な形態を入力できるよう構成することで、生産者は注文を受けてからカットをするようにすることができるため、予めカットした状態で保持する必要がなく、鮮度の高い状態で食肉を提供することが可能となる。
量に関する項目は、例えば「10〜20kg」や「20〜40kg」のように、ある程度の範囲を表示するプルダウンメニューの中から選択できるようにしてもよいし、購入者が直接数値を入力して、その数値を含む所定の範囲の条件がヒットするように構成してもよい。生産者が提供できる単位と購入者が所望する量とのマッチングを図ることはとても重要な項目である。というのも、生産者としては、処理の手間などを考慮するとあまり少量の単位では提供できない場合もある。あるいは、小さな生産者であると、あまりに多い量の注文は扱えない場合もある。そのため、条件設定部12010において取引の量の目安を入力できるようにすることで、一覧表示の無駄を省くことができる。
このようにして、条件設定部12010において選択された選択条件は、図示しない通信部を介して受発注システム管理サーバ2に送信される(ステップS450)。
〔ステップS460〜S480:適合情報の送信〜表示〕
受発注システム管理サーバ2が選択条件に関する情報を受信すると、制御部600は記憶部800と協働して適合情報検索モジュール640を実行することで、食肉データベース830に記憶されている食肉情報を検索し、設定された選択条件に見合う食肉を絞り込んで表示するため、適合情報の抽出を行う(ステップS460)。
そして、紹介され抽出された適合情報は購入者端末4に送信され(ステップS470)、図20に示す購入者向け販売画面12000に適合肉一覧12020として表示される(ステップS480)。適合肉一覧12020に表示される情報としては、肉の状態を表す画像データ、生年月日や品種等の特徴、例えばkgあたりの単価などが挙げられる。購入者はこれらの情報に基づき、一覧表示されたリストの中から、購入を申し込む食肉を選択することができる。
なお、受発注システム管理サーバ2が選択条件に関する情報を受信した際、選択条件登録モジュール650を実行し、購入者によって送信された選択条件を購入者データベース820に登録するようにしてもよい。このようにすることで、購入者ごとの嗜好をデータベースに記憶でき、購入者向け販売画面12000に購入者ごとのおすすめ商品を表示することができる。
〔ステップS490〜S500:購入申込情報の送信〕
購入者は適合肉一覧12020を閲覧した上で、一覧の中から所望の食肉を選択して申し込みを行うための購入申込情報を、購入者向け販売画面12000に表示される適合肉一覧12020上で入力する(ステップS490)。入力する情報としては、一覧表示される食肉の中から購入を希望するものについて、注文を確定するためのチェックを入力できる注文確定ボックス12030や、最終的に注文する量を入力するための量入力ボックス12040が挙げられる。また、量入力ボックス12040に入力された量と選択した部位の単価に応じて、取引に係る価格が価格表示ボックスに表示される。そして、図示しない確定ボタンを購入者がクリックすることで、購入を決定した肉の種類と量を含む購入申込情報が受発注システム管理サーバ2に送信される(ステップS500)。
〔ステップS510〜S530:取引確定情報の送信〕
ステップS500で送信された購入申込情報を受発注システム管理サーバ2が受信すると、制御部600は通信部700と協働して取引確定モジュール660を実行し、取引を確定するとともに(ステップS510)、取引が確定した旨を、生産者端末3及び購入者端末4に送信する(ステップS520、ステップS530)。
なお、ステップS490において注文する量を入力するにあたり、生産者が提供可能な最小単位と購入者の所望する量との間にずれがあると、端数が生じて少量の余剰分が発生する場合がある。このような少量の余剰分を低い価格で提供できるよう、例えば「お買い得品」のような表示とともに購入者向け販売画面12000に表示する構成とすれば、少量の購入を希望する購入者が本実施形態に係る受発注システムを利用する機会を創出できるとともに、フードロスを低減することができるため、生産者及び購入者双方にとって有益なシステムとなる。
このように、インターネットを利用した受発注システム管理サーバ2を使用して取引を行うことで、鮮度が重要な食肉の無駄な移動を省略できるとともに、購入者自身が大掛かりな冷蔵設備を備える車両を用いて食肉を持ち帰る必要のない、生産者にとっても購入者にとっても有用な電子商取引システムを実現することができる。
以上のように構成することで、大量の牛を購入する場合であっても時間をかけることなく取引を成立させることができ、かつ、インターネットを介しているため牛の移動のためのコストや購入者の移動コストがかからない仮想市場を実現することが可能な子牛のネットオークション管理システムを提供することができる。
また、大量の食肉を取引する場合であっても時間をかけることなく取引を成立させることができ、かつ、インターネットを介しているため食肉の移動のためのコストや購入者の移動コストがかからず、ちょうどよい鮮度の状態で食肉の取引を行うことが可能な受発注システムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 子牛のネットオークション管理システム
100 制御部
111 生産者登録モジュール
112 子牛登録モジュール
113 子牛まとめモジュール
130 販売子牛リスト生成モジュール
131 取引価格計算モジュール
200 通信部
300 記憶部
310 生産者データベース
320 子牛データベース

Claims (3)

  1. 食肉の生産者と購入者とをマッチングすることでインターネット上における食肉の取引を可能にした食肉の受発注システムであって、
    生産者が販売する食肉に関する情報をデータベースに登録する食肉登録手段と、
    前記購入者の端末において購入を希望する食肉の条件を設定する条件設定手段と、
    前記条件設定手段で設定された条件に適合する食肉を前記データベース上で検索し前記端末に表示させる適合情報検索手段とを備える、
    受発注システム。
  2. 前記データベースに登録される情報として、食肉の部位、提供可能なカット方法及び提供可能な量が設定されるとともに、
    前記条件として、食肉の部位、カット方法又は量の中から選択される少なくとも一つの条件が設定される、
    請求項1に記載の受発注システム。
  3. 購入者が購入を希望する量と前記データベースに登録された提供可能な量とのあいだにずれが生じ余剰分が発生する場合に、当該余剰分を販売可能である旨を購入者の端末に表示する手段を備える、
    請求項2に記載の受発注システム。

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