JP2002132495A - 指数変換の方法および装置 - Google Patents
指数変換の方法および装置Info
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Abstract
を備えた指数変換方法を提供する。 【解決手段】 第1の値を表す複数のビットから成る第
1の二進ワードの複数のビットを、上位ビット・グルー
プBGUと下位ビット・グループBGLとに分割する。次
に、上位ビット・グループBGUを指数関数の指数情報
(S)として使用し、かつ下位ビット・グループBGL
を指数関数の仮数情報({1+(M/2L)})として
使用することにより、第1二進ワードを、第1の値を変
数とする指数関数値を近似的に表す第2の二進ワードに
変換する。
Description
はデジタル演算によって指数(逆対数)変換を行う方法
および装置に関するものである。
・フロントエンド信号処理においては、アナログのPG
A(programmable gain amplifier)が用いられ、この
アナログPGAによって、CCDイメージセンサからの
出力信号に対し、人間の視覚の明るさに対する特性に従
い、指数(逆対数)変換処理を行っている。詳細には、
この指数変換処理は、アナログの指数(逆対数)増幅器
又は指数(逆対数)減衰器を用い、そして画面の平均の
明るさに応じて輝度信号のゲインを可変させるようにし
ている。すなわち、指数増幅器は、指数関数のゲインカ
ーブ、言い換えれば対数でリニアなゲインカーブをもつ
ように設計している。
ては、このような指数変換のためのゲインカーブ特性
は、ルックアップ・テーブルを用いてデジタル的に得た
り、あるいはテーラー展開により数学的に厳密に得ると
いう方法もある。
で構成された上記の指数増幅器は、ゲインカーブ特性の
良いものを設計するのが容易ではなく、またそのゲイン
カーブが素子の値、特性等により定まるため、それら素
子の製造上のバラツキに対する依存性が高い、という問
題がある。また、製造上の素子のバラツキに対するこの
高い依存性のため、ゲインカーブが、直線(対数で)か
ら大きくずれることがあり、これによりPGAの歩留ま
りが低下するという問題がある。
計算は、近似計算で十分な用途に対してはコストの上
昇、変換速度の低下を招く等の問題がある。さらに、ル
ックアップ・テーブルを使用する方法では、ROMのよ
うなメモリを必要とするため、A/Dコンバータのよう
なICチップ上にROMを実現する場合、技術上および
コスト上の問題が生じる。すなわち、技術上の問題とし
ては、ROMへの書込作業が必要であり、また書き込ん
だら、ROMの書き直しができないことである。また、
コスト上の問題としては、メモリを作成するスペースが
チップ上に必要となり結果、チップ面積が大きくなり、
このことは、ひいてはICチップ全体の歩留まりの低下
並びにコスト上昇を招くことになる。
ィ(対数で)の高い指数変換特性を備えた指数変換方法
および装置を提供することである。また、本発明の別の
目的は、低コストで実現できる指数変換の方法および装
置を提供することである。
変換法を用いたゲイン乗算の方法および装置を提供する
ことである。
め、本発明による、第1の値を表す複数のビットから成
る第1のワードを、該第1の値を変数とする指数関数値
を近似的に表す第2のワードに変換する指数変換方法
は、イ)前記第1ワードの前記複数のビットを、上位ビ
ット・グループと下位ビット・グループとに分割する分
割ステップと、ロ)前記上位ビット・グループを前記指
数関数の指数情報として、前記下位ビット・グループを
前記指数関数の仮数情報として発生する変換情報発生ス
テップと、を含むこと、を特徴とする。さらに、本発明
の指数変換方法は、前記指数情報と前記仮数情報を使用
して、前記第1ワードを前記第2ワードに変換する変換
ステップを含むことができる。
は、二進ワードとすることができる。この場合、前記変
換情報発生ステップは、イ)前記複数のビットとは独立
の所定の値をもつ基準ビットを定めるステップと、ロ)
前記基準ビットの下位ビットとして前記下位ビット・グ
ループを付加して仮数ワードを形成するステップと、を
含み、前記変換ステップは、イ)前記仮数ワードを前記
指数情報にしたがってシフトすることにより、前記指数
関数値を構成する前記第2ワードを形成するステップ、
を含むことができる。
またはオーディオ信号のゲインを制御するために使用す
ることができる。また、本発明による指数変換方法は、
自動的に行うようにすることができる。この場合、指数
変換方法は、デジタルPGAあるいはコンピュータを使
用して自動的に行うようにすることができる。
対し、ゲインコードに応答してゲインを乗算する乗算方
法は、イ)指数関数的に増大するゲインを指定するため
のゲインコードを受けるステップと、ロ)上記の指数変
換方法により、前記第1ワードとしての前記ゲインコー
ドから前記ゲインを表す情報を発生するステップと、
ハ)前記入力デジタル信号に前記ゲインを表す情報をデ
ジタル的に乗算するステップと、から成る。さらに、本
発明の乗算方法は、前記ゲインを表す情報を、前記指数
情報と前記仮数情報とで構成することができる。
のビットから成る第1の二進ワードを、該第1の値を変
数とする指数関数値を近似的に表す第2の二進ワードに
変換する指数変換装置は、イ)前記第1二進ワードの前
記複数のビットを受け、上位ビット・グループと下位ビ
ット・グループとに分割する分割手段と、ロ)前記分割
手段からの前記上位ビット・グループを前記指数関数の
指数情報として、前記分割手段からの前記下位ビット・
グループを前記指数関数の仮数情報を発生する発生手段
と、を含むこと、を特徴とする。さらに、本発明の指数
変換装置は、前記指数情報と前記仮数情報を受けそして
これらを使用して、前記第1二進ワードを前記第2二進
ワードに変換する変換手段を含むことができる。
記上位ビット・グループを受けて、この上位ビット・グ
ループの値を演算することによって指数値を得る指数値
演算手段と、ロ)前記下位ビット・グループを受けて、
所定の値を有する基準ビットの小数点以下に前記下位ビ
ット・グループを追加して仮数ワードを形成する仮数形
成手段と、を含み、前記変換手段は、イ)前記指数値と
前記仮数ワードとから前記指数関数の値である前記第2
二進ワードを形成するようにできる。
は、二進ワードとすることができる。この場合、前記変
換手段は、イ)前記仮数ワードを受けるシフトレジスタ
手段と、ロ)前記指数値を受け、前記シフトレジスタ手
段内での前記仮数ワードのシフト動作を制御する制御ロ
ジック手段と、を含むようにできる。
は、デジタルPGAで構成したり、コンピュータで構成
したりすることができる。また、本発明による、入力デ
ジタル信号に対しゲインを乗算する乗算装置は、イ)指
数関数的に増大するゲインを指定するためのゲインコー
ドを受ける入力端子と、ロ)前記第1二進ワードとして
の前記ゲインコードから前記ゲインを表す情報を発生す
る上記の指数変換装置であって、前記ゲインコードは前
記第1二進ワードとする、前記の指数変換装置と、ハ)
前記入力デジタル信号に前記ゲインを表す情報をデジタ
ル的に乗算する乗算手段と、から成る。さらに、本発明
の乗算装置は、前記ゲインを表す情報を、前記指数情報
と前記仮数情報とで構成することができる。
て、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に
よる指数変換法の原理を示す図である。本発明のこの指
数変換法では、Xビットの二進ワードが表す二進数を、
以下の式
生する。ここで、 2:この指数変換に使用する指数関数の底(本例では、
2進数であるため、2である) U:所定の上位ビット数 L:下位ビット数(=X−U) S:指数関数の指数であって、ビット数Uの上位ビット
・グループが表す十進値 M:ビット数Lの下位ビット・グループが表す十進値 G0:初期値を定める指数変換値の任意の係数(図示例
では、1としている)。 以下に詳細に説明するように、本発明の指数変換法で
は、二進ワードのXビットの上位Uビットを指数関数の
指数値、すなわち指数Sの値として、そして下位Lビッ
トを、仮数情報として、具体的には仮数の小数部分、す
なわちMとして使用することにより、所与の二進ワード
を近似的に指数関数値に変換する。
法について、その1例を用いて具体的に説明する。尚、
図示例では、例示の二進ワードは、“10111010
01”であり、この場合は、X=10、U=3、L=7
である。簡単のため、本例では、G0=1とする。先ず
初めに、図1の(1)における点線で示すように、Xビ
ットすなわち10ビットのこの二進ワードを、上位3ビ
ットの上位ビット・グループBGUすなわち“101”
と、下位7ビットの下位ビット・グループBGLすなわ
ち“1101001”とに分割する。また、概念的に示
したように、上位ビット・グループBGUの十進数の値
Sを算出する。この場合、二進の上位ビット・グループ
“101”の十進値S=5である。
ット・グループBGLを、上位ビット・グループBGUか
ら分離して、これの最下位ビットの右に小数点を置く。
これにより、式1のMが形成される。この操作は、後述
のように、例えばレジスタ中の適切なビット位置への取
り込みにより行うことができる。
ット・グループBGLの小数点を、下位ビット・グルー
プBGLに対し相対的に、下位ビット数Lだけ左側にシ
フトさせる。本例では、L=7ビットだけシフトさせ
る。この操作は、例えば、下位ビット・グループBGL
の右シフトにより行うことができる。これにより、下位
ビット・グループBGLの最上位ビットの左に小数点が
移るため、下位ビット・グループBGLは、小数とな
る。これは、式1の(M/2L)に相当し、仮数の小数
部分をとなる。尚、小数点の7ビットの左シフトが2L
での除算に相当している。さらに、この小数に対し、整
数の“1”である基準ビットを付加する。この基準ビッ
ト“1”は、隠しビットとも呼ぶことができる。この付
加により、式1の{1+(M/2L)が形成されて、仮
数ワードが完成する。
した仮数ワードの小数点を、この仮数ワードに対し相対
的に、Sビットだけ右側にシフトさせる。本例の場合、
5ビットだけ右シフトする。これは、式1の2Sの乗算
に相当する。この操作は、例えばシフトレジスタにおけ
る左シフトにより実現することができる。このようにし
て、指数変換が終了し、この指数変換後の二進ワード
“111010.01”が得られる。尚、この二進ワー
ドは、小数を含んでいるが、この小数は、必要に応じて
省略することもできる。
ワードを変数とする指数関数値の二進ワードに近似変換
することができる。上述の変換処理は、比較的簡単な二
進演算処理により実現できるため、精密な計算が必要と
されず、しかも比較的高速の演算が望まれるような用途
においては有利である。
数変換処理をグラフを使って説明する。図2は、入力コ
ードすなわち入力二進ワードと、これを入力とする式1
の2 Sと{1+(M/2L)の値を示すグラフである。
尚、左の縦軸には2Sの値を、そして右の縦軸には{1
+(M/2L)}の値を示している。このグラフも、同
じくX=10、U=3、L=7の場合について示してい
る。したがって、入力コードの十進値が128(二進の
“0010000000”に相当),256(“010
0000000”に相当),384(“0110000
000”に相当)、512(“1000000000”
に相当)…のとき、Sが1,2,3,4…となるため、
2Sの値は、ステップ状にではあるが指数関数的に1,
2,4,8…と上昇する。一方、仮数部分の値は、下位
ビット・グループの十進値の最小値と最大値が0と12
7であるため、M/2Lは、0(=0/128)から
0.99219(=127/128)との間で変化し、
したがって、仮数の値は、1.0と1.99219との
間で、のこぎり波状に周期的に変化する。指数変換値
は、これら双方の値を乗算して得られる。
/2L)の双方の乗算により得られた指数変換値のグラ
フを示している。図から分かるように、入力コードが
0,128,256,384,512…における指数関
数カーブ上の離散的な値を、直線補間した部分線形近似
の指数関数カーブとなっている。
ールで示している。図示のように、指数関数の離散値間
では多少湾曲が残るが、対数でほぼリニアなカーブとな
っていることが分かる。
上位ビット・グループのビット数Uを増減させるように
ビット分割を行う場合、例えばビット数Uを増やすよう
にビット分割を行うと、離散値の間隔すなわちセグメン
ト内のポイント数が減少する一方で、指数変換値の可変
できる値のスパンが増大する。但し、ビット分割を変更
しても、部分線形近似カーブの理想的な指数関数カーブ
に対する誤差は変化しない。
変換を行うこと、すなわち底を2とすることを前提に説
明したが、本発明のこの指数変換方法は、三進数その他
のN進法の数値表現形式においても実現でき、このこと
は、当業者には明かである。また、初期値G0は1とし
たが、その他の適当な任意の値とすることができる。そ
の場合、上記の乗算処理に変更を加えることにより、あ
るいは別個の乗算処理を追加することによって行うこと
ができる。
数変換方法を実施する1実施形態による指数(逆対数)
変換装置について説明する。図5にブロック図で示した
この指数変換装置Aは、図示のように、Xビットの二進
ワードから成る入力コードC INを受けて、この入力コー
ドを指数変換して出力コードCOUTを発生するため、大
きく分けて、ビット分割部1と、変換情報発生部3と、
変換部4とから構成している。ビット分割部1は、入力
コードCINを受けるためのXビットのレジスタ10から
成っている。このレジスタ10は、上位のUビットから
成る上位ビット・グループCUを出力する上位レジスタ
段100と、残りの下位のLビットから成る下位ビット
・グループCLを出力する下位レジスタ段102と、を
有している。これら2つのレジスタ段により、図1
(1)に示したように、入力コードC INを2つのビット
・グループに分割する。
指数値演算部30と、仮数形成部32とから成ってい
る。詳しくは、指数値演算部30は、アップ/ダウン・
カウンタ300から成り、これは、レジスタ10の上位
レジスタ段100からの上位ビット・グループCUを受
けるロード端子を有し、また、このカウンタは、変換部
4からの制御信号を受ける入力端子と、そしてカウント
出力を発生する出力端子とを有している。これにより、
カウンタ300は、以下に詳細に説明するように、この
上位ビット・グループの十進値であるSを形成するよう
に動作する。変換部4からの上記の制御信号には、アッ
プ/ダウン・カウントのカウント方向の指定、カウント
動作の開始および停止に関するものが含まれる。
トのレジスタ段から成るレジスタ320から成り、これ
は、1ビットのMSBレジスタ段3200と、そして残
りのLビットの下位レジスタ段3202とを有してい
る。下位レジスタ段3202は、レジスタ10の下位レ
ジスタ段102からの出力CLを受ける一方、MSBレ
ジスタ段3200は、常に二進“1”にセットされてい
る。これら2つのレジスタ段3200と3202とは、
図1(3)に示したように、合わさって、指数変換にお
ける仮数を形成し、出力にこの仮数ワードCLXを発生す
る。尚、小数点は、MSB段3200と下位レジスタ段
3202の最上位との間にあると考える。
と、制御ロジック42とから成っている。シフトレジス
タ40は、レジスタ320からの仮数ワードCLXを受け
るロード端子を有している。このシフトレジスタ40
は、さらに、右/左(R/L)シフト指定入力を有して
いる。一方、制御ロジック42は、アップ/ダウン・カ
ウンタ300からのカウント出力を受ける入力端子と、
そしてアップ/ダウン・カウンタ300の動作を制御す
るための上述の制御信号を発生する出力端子と、を有し
ている。また、制御ロジック42は、さらに別の出力と
して、シフトレジスタの動作に使用するクロックCLK
を発生する出力と、シフトレジスタ40の右シフト
(R)、左シフト(L)を指定する動作モード出力MO
とを有している。また、この動作モード出力では、シフ
トレジスタ40並びにアップ/ダウン・カウンタ300
のデータ・ロード等の制御も行う(図示せず)。詳細に
は、制御ロジック42は、上位レジスタ段100からカ
ウンタ300へロードさせる動作と、このロードされた
値をカウンタ300の出力端子から受けそしてこのカウ
ントに基づいてカウント方向を指定する動作と、カウン
トを開始させる動作と、カウンタ300のカウント値を
目標カウント値と比較する動作と、カウントの開始から
この比較による一致までの間クロックCLKをシフトレ
ジスタ40に出力する動作とを行う。上記の目標カウン
ト値とは、通常はカウント0であるが、オフセットを使
用する場合には、そのオフセット分だけずれた値までで
ある。本実施形態では、このオフセットは、前述の式1
の初期値G0を実現するのに使用し、これよって1未満
の指数変換値を得ることができる。
について、以下に具体的に説明する。先ず初めに、G0
を以下の式で表す。
き、G0=20=1となり、オフセット=0となる。この
オフセット値のときの動作を最初に説明する。この場
合、上述の例におけるCU=“101”のとき、この上
位3ビットがアップ/ダウン・カウンタ300にロード
されると、制御ロジック42は、カウンタ300の出力
からこのカウント“101”を検知し、そして次に、以
下の式にしたがって、カウント方向判定値S’と、目標
カウント値Tとを計算する。
し、そして負のときはアップカウント方向を示す。本例
の場合、S10=5,H10=0であるため、S’10=5、
すなわち正であってダウンカウント方向を示す。これは
また、シフトレジスタ40の左シフトを示す。この例の
場合、目標カウント値T2=“000”である。したが
って、制御ロジック42は、カウンタ300にダウンカ
ウントさせる一方で、カウンタ300から出力されるカ
ウントが目標カウント値T2=“000”に一致するま
でクロックを発生し、一致したときにクロックの出力を
止める。一致するまでに発生するクロックは、シフトレ
ジスタ40を左シフトさせる。本例の場合、カウンタ3
00は、“101”から“000”までダウンカウント
するため、5個のクロックCLKがシフトレジスタ40
に供給され、この結果、5ビットの左シフトが生じて2
5の乗算が行われる。これにより、図1(4)に示した
ような結果がシフトレジスタにおいて得られ、そしてこ
れが、出力コードCOUTとして発生する。
説明する。仮に、G0=2-2、すなわち、H10=−2と
し、そして上位ビット・グループは同じくCU=“10
1”とする。この場合、S10=5,H10=−2であるた
め、S’10=3、すなわち正であってダウンカウント方
向を示し、またシフトレジスタ40の左シフトを示す。
目標カウント値T2=“010”である。この場合、カ
ウンタ300は、“101”から“010”までダウン
カウントし、制御ロジック42から発生するクロックC
LKの数は3個となり、3ビットの左シフトが生じ、2
3の乗算が行われる。一方、CU=“000”となった場
合、S10=0,H10=−2であるため、S’10=−2、
すなわち負であってアップカウント方向を示し、またシ
フトレジスタ40の右シフトを示す。目標カウント値T
2はHの絶対値に0を加算したものであるため、T2=
“010”となる。この場合、カウンタ300は、“0
00”から“010”までアップカウントし、そして制
御ロジック42から発生するクロックCLKの数は2個
となるため、2ビットの右シフトが生じ、2-2の乗算が
行われる。
換装置Aは、極めて簡単な回路構成で、デジタル演算を
使用してデジタル的に指数変換処理を行うことができ、
従来のアナログ回路で行う場合のような素子のバラツキ
による影響を受けることはない。
ように、別々のレジスタ、カウンタ、シフトレジスタ等
を使って実現する代わりに、デジタルPGAを使用して
実現することもできる。同様に、図示の回路構成は、単
にマイクロコンピュータを含むコンピュータのプログラ
ムによっても実施することができる。
装置を利用したゲイン乗算装置Bについて説明する。こ
のゲイン乗算装置Bは、指数変換装置Aで得た乗数を、
入力される被乗数Jに乗算して乗算結果Kを発生する乗
算装置5を有している。被乗数Jの例としては、CCD
イメージセンサからの信号のようなビデオ信号またはオ
ーディオ信号である。このゲイン乗算装置Bの別の入力
は、ゲインコードであり、これは、上記のようなビデオ
信号またはオーディオ信号に乗算すべき、指数関数的に
増大するゲインを指定し、そしてこのゲインは、乗数と
して作用する。ゲインコードは、例えば、ビデオ信号の
1フレームにおける平均の輝度に反比例した信号とする
ことができる。この場合、平均輝度が低くなる、すなわ
ち画面が暗くなると、乗数として作用するゲインを指数
関数的に増大させることによってビデオ信号の平均輝度
を上昇させ、画面をより明るくするようにする。これ
は、人間の視覚、聴覚等の感覚は、指数関数的であり、
対数でリニアな特性が要求されるからである。本発明の
指数変換装置を使えば、リニアなゲインコードから指数
関数的に増減するゲインを簡単に得ることができる。
図7は、前述の例(X=10、U=3、L=7)でのゲ
インコードである入力コードと、S,M等の数値例を表
にして示している。また、この表には、線形スケールの
ゲインG(X)に加え、dB表示のゲインG(dB)
と、ゲイン・ステップ(Delta)も示している。
ている。この実施形態では、指数変換装置A’には、指
数情報発生部と仮数情報発生部とを設けて、最終的な指
数変換値であるゲインではなく、指数情報Sを表す二進
ワードと仮数情報{1+(M/2L)}を表す二進ワー
ドとを出力するようにしている。尚、指数情報発生部
は、図5の制御ロジック42の出力から発生されるクロ
ックCLKをカウントする回路で構成でき、そして、仮
数情報発生部は、レジスタ320の出力をそのまま発生
するもので構成できる。また、乗算装置5’は、シフト
演算器50と乗算器52とで構成している。シフト演算
器50は、被乗数Jに対し指数変換装置A’からの指数
情報ワードをシフト操作によって乗算し、その結果であ
る(2S・J)を出力する。この出力値に対し、次の乗
算器52は、指数変換装置A’からの仮数情報ワードを
乗算して、最終的な乗算結果Kを発生する。このような
構成によっても、図6と同等のゲイン乗算を行うことが
できる。
法によれば、簡単なデジタル演算処理によってデジタル
的な指数変換を行うことができる。これにより、線形性
の良くないアナログ回路、あるいはROMのようなメモ
リを使わずに指数変換を実現することができる。また、
近似的な指数変換を実行するため、変換を比較的高速に
することもできる。さらに、デジタル演算処理によるデ
ジタル的な指数変換により、製品の歩留まりが向上し、
コスト低減をもたらすことができる。
入力コードすなわち入力二進ワードと、これを入力とす
る2S(左の縦軸)と{1+(M/2L)}(右の縦軸)
の値を示すグラフ。
の乗算により得られた指数変換値のグラフ。
ラフ。
指数変換装置のブロック図。
置を示すブロック図。
ドすなわちゲインコードと、そのときのS,M等の数値
例を示す図表。
置の別の実施形態を示すブロック図。
27)
Claims (18)
- 【請求項1】第1の値を表す複数のビットから成る第1
のワードを、該第1の値を変数とする指数関数値を近似
的に表す第2のワードに変換する指数変換方法であっ
て、 イ)前記第1ワードの前記複数のビットを、上位ビット
・グループと下位ビット・グループとに分割する分割ス
テップと、 ロ)前記上位ビット・グループを前記指数関数の指数情
報として、前記下位ビット・グループを前記指数関数の
仮数情報として発生する変換情報発生ステップと、を含
むこと、を特徴とする指数変換方法。 - 【請求項2】請求項1記載の指数変換方法であって、さ
らに、 前記指数情報と前記仮数情報を使用して、前記第1ワー
ドを前記第2ワードに変換する変換ステップと、を含む
こと、を特徴とする指数変換方法。 - 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載の方法
において、前記第1と第2のワードは、二進ワードであ
ること、を特徴とする指数変換方法。 - 【請求項4】請求項3記載の方法において、 前記変換情報発生ステップは、 イ)前記複数のビットとは独立の所定の値をもつ基準ビ
ットを定めるステップと、 ロ)前記基準ビットの下位ビットとして前記下位ビット
・グループを付加して仮数ワードを形成するステップ
と、を含み、 前記変換ステップは、 イ)前記仮数ワードを前記指数情報にしたがってシフト
することにより、前記指数関数値を構成する前記第2ワ
ードを形成するステップ、を含むこと、を特徴とする指
数変換方法。 - 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の方法で
あって、該方法を、ビデオ信号またはオーディオ信号の
ゲインを制御するために使用すること、を特徴とする指
数変換方法。 - 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の方法で
あって、該方法を自動的に行うこと、を特徴とする指数
変換方法。 - 【請求項7】請求項6記載の方法であって、該方法を、
デジタルPGAを使用して自動的に行うこと、を特徴と
する指数変換方法。 - 【請求項8】請求項6記載の方法であって、該方法を、
コンピュータを使用して自動的に行うこと、を特徴とす
る指数変換方法。 - 【請求項9】入力デジタル信号に対し、ゲインコードに
応答してゲインを乗算する乗算方法であって、 イ)指数関数的に増大するゲインを指定するためのゲイ
ンコードを受けるステップと、 ロ)請求項1から8のいずれかに記載の指数変換方法に
より、前記第1ワードとしての前記ゲインコードから前
記ゲインを表す情報を発生するステップと、 ハ)前記入力デジタル信号に前記ゲインを表す情報をデ
ジタル的に乗算するステップと、から成る乗算方法。 - 【請求項10】請求項9記載の乗算方法において、 前記ゲインを表す情報は、前記指数情報と前記仮数情報
とであること、を特徴とする乗算方法。 - 【請求項11】第1の値を表す複数のビットから成る第
1の二進ワードを、該第1の値を変数とする指数関数値
を近似的に表す第2の二進ワードに変換する指数変換装
置であって、 イ)前記第1二進ワードの前記複数のビットを受け、上
位ビット・グループと下位ビット・グループとに分割す
る分割手段と、 ロ)前記分割手段からの前記上位ビット・グループを前
記指数関数の指数情報として、前記分割手段からの前記
下位ビット・グループを前記指数関数の仮数情報を発生
する変換情報発生手段と、を含むこと、を特徴とする指
数変換装置。 - 【請求項12】請求項11記載の指数変換装置であっ
て、さらに、 前記指数情報と前記仮数情報を受けそしてこれらを使用
して、前記第1二進ワードを前記第2二進ワードに変換
する変換手段と、を含むこと、を特徴とする指数変換装
置。 - 【請求項13】請求項11または12のいずれかに記載
の装置において、 前記変換情報発生手段は、 イ)前記上位ビット・グループを受けて、この上位ビッ
ト・グループの値を演算することによって指数値を得る
指数値演算手段と、 ロ)前記下位ビット・グループを受けて、所定の値を有
する基準ビットの小数点以下に前記下位ビット・グルー
プを追加して仮数ワードを形成する仮数形成手段と、を
含み、 前記変換手段は、前記指数値と前記仮数ワードとから前
記指数関数の値である前記第2二進ワードを形成するこ
と、を特徴とする指数変換装置。 - 【請求項14】請求項13記載の装置において、 前記変換手段は、 イ)前記仮数ワードを受けるシフトレジスタ手段と、 ロ)前記指数値を受け、前記シフトレジスタ手段内での
前記仮数ワードのシフト動作を制御する制御ロジック手
段と、を含むこと、を特徴とする指数変換装置。 - 【請求項15】請求項11から14のいずれかに記載の
装置であって、前記装置をデジタルPGAで構成したこ
と、を特徴とする指数変換装置。 - 【請求項16】請求項11から14のいずれかに記載の
装置であって、前記装置をコンピュータで構成したこ
と、を特徴とする指数変換装置。 - 【請求項17】入力デジタル信号に対しゲインを乗算す
る乗算装置であって、 イ)指数関数的に増大するゲインを指定するためのゲイ
ンコードを受ける入力端子と、 ロ)前記第1二進ワードとしての前記ゲインコードから
前記ゲインを表す情報を発生する請求項11から16の
いずれかに記載の指数変換装置であって、前記ゲインコ
ードは前記第1二進ワードとする、前記の指数変換装置
と、 ハ)前記入力デジタル信号に前記ゲインを表す情報をデ
ジタル的に乗算する乗算手段と、から成る乗算装置。 - 【請求項18】請求項17記載の乗算装置において、 前記ゲインを表す情報は、前記指数情報と前記仮数情報
とであること、を特徴とする乗算装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319124A JP2002132495A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 指数変換の方法および装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637644A (ja) * | 1992-07-21 | 1994-02-10 | Sanyo Electric Co Ltd | データ変換回路及びデータ変換方法 |
JPH06202752A (ja) * | 1992-12-10 | 1994-07-22 | Roland Corp | 指数関数データの補間装置 |
JPH08146953A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-07 | Yamaha Corp | 信号処理装置 |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000319124A patent/JP2002132495A/ja active Pending
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