JP2002132009A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002132009A
JP2002132009A JP2000329494A JP2000329494A JP2002132009A JP 2002132009 A JP2002132009 A JP 2002132009A JP 2000329494 A JP2000329494 A JP 2000329494A JP 2000329494 A JP2000329494 A JP 2000329494A JP 2002132009 A JP2002132009 A JP 2002132009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
color
current
stepping motor
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000329494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Kamiya
拓郎 神谷
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000329494A priority Critical patent/JP2002132009A/ja
Publication of JP2002132009A publication Critical patent/JP2002132009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムや中間転写ベルトの駆動源とし
て高出力ステッピングモータを設けることによる装置コ
ストや電力消費量の増加を回避しながら、これら感光体
ドラムや中間転写ベルトの速度変動に起因する画像ずれ
を抑えることができるカラー複写機を提供する。 【解決手段】 中間転写クリーニング装置を中間転写ベ
ルトから離間させてクリーニングをOFFしている時に
は、定格電流値Aよりも低い電流値Aでステッピン
グモータを励磁させ、且つ、中間転写クリーニング装置
を中間転写ベルトに接触させてクリーニングをONして
いるときには、定格電流値Aよりも高い電流値A
ステッピングモータを励磁させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体上に形成した可視像を移動体側に順次重ね合わ
せて転写して重ね合わせ画像を形成する画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置においては、感光
体ドラム等の像担持体上に形成したトナー像等の可視像
を、移動体である中間転写ベルトや、移動体である紙搬
送ベルトに搬送される転写紙などに順次重ね合わせて転
写してフルカラー画像等の重ね合わせ画像を形成する。
かかる構成において、重ね合わせ転写された後の各可視
像に相対的な位置ずれが生ずると、画像ずれとなって画
質が低下してしまう。
【0003】そこで、従来、かかる構成の画像形成装置
においては、移動体の所定位置に設けられたマーカー部
をセンサで検知したり、各可視像の形成に先行して像担
持体上に基準画像を形成してセンサで検知したりした
後、検知結果に基づいて像担持体に対する各可視像の形
成位置を補正して上記画像ずれの軽減化を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして各可視像の形成位置を補正しても、像担持体や
移動体を駆動するステッピングモータに負荷変動が加わ
り、像担持体や移動体の移動速度が変動してしまうと、
可視像の転写位置が本来の位置からずれて上記画像ずれ
を生ずることがあった。例えば、移動体として中間転写
ベルトを備える画像形成装置では、通常、これにクリー
ニング装置を接離させてその表面に残留するトナー等の
可視物質をクリーニングするように構成されている。重
ね合わせ転写中にはこのクリーニング装置を中間転写ベ
ルトから離しておくことでクリーニング装置による重ね
合わせ画像のクリーニングを回避する。かかる構成で
は、クリーニング装置の接離によって中間転写ベルトを
駆動するステッピングモータに負荷変動が加わって中間
転写ベルトの移動速度が変動してしまう。
【0005】このようにクリーニング装置等の負荷付与
手段が像担持体や移動体に接離しても、これらの移動速
度を変動させない程度に十分に大きな駆動トルクを発揮
し得るステッピングモータを用いれば、移動速度の変動
に起因する上記画像ずれを抑えることができる。しかし
ながら、基本的には、どんなに大きな駆動トルクのステ
ッピングモータであっても、負荷変動が加われば多かれ
少なかれモータ軸の回転角度に位相ずれが生じ、上記移
動速度を変動させてしまう。この位相ずれ量は駆動トル
クが大きくなるほど少なくなるが、画像ずれを視認させ
ない程度までこの位相ずれ量を抑え得るステッピングモ
ータは、従来から一般的に用いられたものよりも遙かに
大きな駆動トルクを発揮する高出力ステッピングモータ
になってしまう。例えば、Taという値の駆動トルクが
低負荷時に発揮されたときに移動体の移動速度がV1に
なり、高負荷時にこのV1が達成されるためにはTaよ
りも大きいTbという値の駆動トルクが必要になるとす
る(Ta<Tb)。この条件で、低負荷時、高負荷時に
かかわらず、たとえTbという値の駆動トルクが発揮さ
れたとしても、低負荷時には移動体がV1よりも速いV
2という移動速度で移動してしまうため、移動体の速度
変動が起きてしまう。かかる速度変動を抑えるために
は、Tbよりも遙かに大きく、負荷変動があってもモー
タ軸を安定して回転させ得るTcという値の駆動トルク
を発揮する高出力ステッピングモータが必要になるので
ある(Ta<Tb<<Tc)。このような高出力ステッ
ピングモータを設けると、当然ながら装置コストや電力
消費量を増加させてしまう。
【0006】以上は、ステッピングモータに対する負荷
変動によって中間転写ベルト等の移動体の移動速度が変
動する場合に生ずる問題であるが、ステッピングモータ
に対する負荷変動によって感光体ドラム等の像担持体の
移動速度が変動する場合には、同様の問題が生じ得る。
【0007】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像担持体や移動体の
駆動源として高出力ステッピングモータを設けることに
よる装置コストや電力消費量の増加を回避しながら、像
担持体や移動体の速度変動に起因する画像ずれを抑える
ことができる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、可視像を担持する像担持体と、
該像担持体上に可視像を形成する可視像形成手段と、該
像担持体との対向位置を通過するように表面が移動する
移動体と、所定の機能を発揮することで該移動体に対し
その移動を妨げるような負荷を付与してしまう負荷付与
手段と、該可視像を該像担持体上から該移動体側に転写
せしめる転写手段と、該移動体の駆動源であり、供給電
流値の増大に伴って駆動トルクを高めるステッピングモ
ータと、該ステッピングモータに電流を供給する電流供
給手段とを備え、該像担持体上に形成した可視像を該移
動体側に順次重ね合わせて転写して重ね合わせ画像を形
成する画像形成装置において、互いに異なる値の2種類
以上の電流を出力させるように該電流供給手段を構成し
たことを特徴とするものである。
【0009】この画像形成装置において「移動体側に転
写する」とは、可視像を像担持体上から移動体上に転写
する態様の他、該移動体によって搬送される転写部材上
に転写する態様も含まれる。この画像形成装置において
は、負荷付与手段が所定の機能を発揮して移動体の移動
を妨げるときには、妨げないときよりも低い値の電流を
電流供給手段から出力させて、より高い駆動トルクをス
テッピングモータに発揮させることが可能になる。かか
る構成では、負荷変動にかかわらずモータ軸を安定して
回転させ得るような高出力ステッピングモータを用いな
くても、ステッピングモータの駆動トルクを変化させる
ことで該負荷変動によるモータ軸の位相ずれを抑えて、
移動体の速度変動を抑えることができる。よって、移動
体の駆動源として高出力のステッピングモータを設ける
ことによる装置コストや電力消費量の増加を回避しなが
ら、移動体の速度変動に起因する画像ずれを抑えること
ができる。
【0010】請求項2の発明は、所定方向に移動する表
面に可視像を担持する像担持体と、該像担持体上に可視
像を形成する可視像形成手段と、該像担持体との対向位
置を通過するように表面が移動する移動体と、所定のタ
イミングで所定の機能を発揮することで該像担持体に対
しその移動を妨げるような負荷を付与してしまう負荷付
与手段と、該可視像を該像担持体上から該移動体側に転
写せしめる転写手段と、該像担持体の駆動源であり、供
給電流値の増大に伴って駆動トルクを高めるステッピン
グモータと、該ステッピングモータに電流を供給する電
流供給手段とを備え、該像担持体上に形成した可視像を
該移動体側に順次重ね合わせて転写して重ね合わせ画像
を形成する画像形成装置において、互いに異なる値の2
種類以上の電流を出力させるように該電流供給手段を構
成したことを特徴とするものである。
【0011】この画像形成装置においても「移動体側に
転写する」とは、可視像を像担持体上から移動体上に転
写する態様の他、該移動体によって搬送される転写部材
上に転写する態様が含まれる。この画像形成装置におい
ては、請求項1の画像形成装置と同様の作用により、負
荷変動にかかわらずモータ軸を安定して回転させ得るよ
うな高出力ステッピングモータを用いなくても、ステッ
ピングモータの駆動トルクを変化させることで該負荷変
動によるモータ軸の位相ずれを抑えて、像担持体の速度
変動を抑えることができる。よって、像担持体の駆動源
として高出力のステッピングモータを設けることによる
装置コストや電力消費量の増加を回避しながら、像担持
体の速度変動に起因する画像ずれを抑えることができ
る。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の画像
形成装置において、上記所定の機能が発揮されるときに
は、発揮されないときよりも高い値の電流を出力させる
ように上記電流供給手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0013】この画像形成装置においては、負荷付与手
段の機能に起因してステッピングモータに対する負荷が
通常よりも大きくなるときには、より高い駆動トルクを
該ステッピングモータに発揮させて移動体や像担持体の
速度変動を抑えることができる。
【0014】ところで、一般に、ステッピングモータ
は、定格電流値の電流が供給されたときに最も効率よく
駆動し、且つ駆動による発熱と冷却とのバランスがとれ
てその発熱温度が定格温度以下に保たれるように設計さ
れている。このため、定格電流値よりも高い値の電流が
供給されると、定格よりも高い駆動トルクを発揮する代
わりに、過剰に発熱してしまう。この過剰な発熱分は、
その後、電流値が定格電流値まで下がったとしても、ス
テッピングモータの駆動では冷却され難いため、ステッ
ピングモータを定格温度よりも高い温度で駆動させ続け
て損傷させるおそれがある。また、供給電流値が定格電
流値を大きく上回ったり下回ったりすると、本来よりも
多くの電力を消費してランニングコストを高めるおそれ
もある。
【0015】そこで、請求項4の発明は、請求項3の画
像形成装置において、上記所定の機能が発揮されるとき
には上記ステッピングモータの定格電流値よりも高い値
の電流を出力させ、且つ発揮されないときには該定格電
流値よりも低い値の電流を出力させるように上記電流供
給手段を構成したことを特徴とするものである。
【0016】この画像形成装置においては、負荷付与手
段が所定の機能を発揮して移動体や像担持体の移動を妨
げるときには、電流供給手段が定格電流値よりも高い値
の電流を出力して定格よりも高い駆動トルクをステッピ
ングモータに発揮させる。このとき、駆動トルクが定格
よりも高くなることで、負荷付与手段の機能による移動
体や像担持体の移動速度の低速化が抑えられる代わり
に、ステッピングモータの発熱量が定格よりも多くな
る。そこで、負荷付与手段が所定の機能を発揮せず、移
動体や像担持体の移動を妨げないときには、電流供給手
段は定格電流値よりも低い値の電流を出力して定格より
も低い駆動トルクをステッピングモータに発揮させる。
このとき、ステッピングモータの発熱量は定格よりも少
なくなるため、それまでの過剰な発熱分が迅速に吸収さ
れ、ステッピングモータを定格温度よりも高い温度で長
時間駆動させ続けるといった事態を生じ難くすることが
できる。よって、定格温度よりも高い温度で長時間駆動
させ続けることによるステッピングモータの損傷を抑え
ることができる。また、この画像形成装置においては、
ステッピングモータの過剰な発熱を完全に回避するよう
に、負荷付与手段が所定の機能を発揮しているときと、
発揮していないときとの両方で定格電流値よりも低い値
の電流だけを用いる場合とは異なり、定格電流値よりも
高い値の電流と低い値の電流とを使い分けている。かか
る構成では、低い値の電流だけを用いる場合よりも、供
給電流を定格電流値に近づけてステッピングモータを効
率よく駆動させることが可能になる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置であって、1つの上記重ね合わせ画像を形成するため
の動作を開始してから終了するまでの工程内で、上記定
格電流値よりも高い値の電流が供給されている期間にお
ける上記ステッピングモータの発熱量と、該定格電流値
よりも低い値の電流が供給されている期間における該ス
テッピングモータの発熱量との和が、該定格電流値の電
流が供給されたと仮定した場合の両期間における該ステ
ッピングモータの発熱量以下になるように、両期間の長
さと、両期間におけるそれぞれの電流値とを調整したこ
とを特徴とするものである。
【0018】この画像形成装置においては、駆動中のス
テッピングモータの平均発熱温度が定格温度以下にな
る。かかる構成では、長時間の過剰な発熱によるステッ
ピングモータの損傷を解消することができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項4又は5の画像
形成装置であって、上記電流供給手段は、上記負荷付与
手段を制御する制御手段が上記所定の機能を発揮させる
ための機能発揮用制御信号を出力してから、該機能が実
際に発揮されるまでに要する時間のバラツキのうち、最
大値と同等の時間分だけ該機能発揮用制御信号の出力よ
りも早いタイミングで、上記定格電流値よりも高い値の
電流の出力を開始し、且つ該制御手段が該機能を停止さ
せるための機能停止用制御信号を出力してから、該機能
が実際に停止するまでに要する時間のバラツキのうち、
最大値と同等の時間分だけ該機能停止用制御信号の出力
よりも遅いタイミングで、該定格電流値よりも低い値の
電流の出力を開始することを特徴とするものである。
【0020】この画像形成装置においては、次に説明す
る理由により、移動体や像担持体の速度変動に起因する
画像ずれをより確実に抑えることができる。即ち、負荷
付与手段の機能が発揮された瞬間からしばらくの間は、
急激な負荷上昇に起因する反動によってステッピングモ
ータに対する負荷が最も大きくなってモータ軸の位相ず
れ量が最大となる。その後、ステッピングモータに対す
る負荷は、上記機能が発揮されないときよりも大きくな
るものの安定した値となる。よって、画像ずれを効果的
に抑えるためには、負荷付与手段の機能が発揮され始め
た初期の期間(位相ずれ量が最大となる期間)に確実に
ステッピングモータの駆動トルクを高めておくことが望
ましい。ところが、制御手段がクリーニング装置等の負
荷付与手段に所定の機能を発揮させるための機能発揮用
制御信号を出力してから、負荷付与手段が実際に該機能
を発揮するようになるまでの時間には、信号伝達速度や
負荷付与手段の応答速度など誤差によってバラツキが生
ずる。かかるバラツキがあっても、この機能発揮用制御
信号が出力されるタイミングよりも十分に早いタイミン
グで駆動トルクを高めておけば、該駆動トルクを上記初
期の期間で確実に発揮させることが可能になる。しか
し、負荷変動前に駆動トルクを高めることで変動後とは
逆に移動体や像担持体の移動速度を速めるようなモータ
軸の位相ずれが起きるため、タイミングを早め過ぎる
と、変動前の位相ずれ量を変動後の位相ずれ量よりも大
きくして却って画像ずれを悪化させるおそれがある。ま
た、上記制御手段によって機能停止用制御信号が出力さ
れてから、実際に負荷付与手段の機能が停止するまでに
要する時間にもバラツキがある。このバラツキによる不
具合を回避すべく、機能停止用制御信号が出力された時
点よりも過剰に遅いタイミングで駆動トルクを低下させ
てしまうと、タイミングを早め過ぎた場合と同様に、却
って画像ずれを悪化させるおそれがある。そこで、この
画像形成装置においては、上記機能発揮用制御信号が出
力されてから負荷付与手段の機能が実際に発揮されるま
でに要する時間のバラツキのうち、最大値と同等の時間
分だけ早く、駆動トルクを高めておく。また、上記機能
停止用制御信号が出力されてから負荷付与手段の機能が
実際に停止するまでに要する時間のバラツキのうち、最
大値と同等の時間分だけ遅いタイミングで駆動トルクを
元の低い値に戻す。かかる構成では、駆動トルクの切り
替えタイミングを過剰に早くしたり遅くしたりすること
による画像ずれの悪化を回避しながら、負荷が比較的大
きくなるときには駆動トルクを確実に高めるので、移動
体や像担持体の速度変動に起因する画像ずれをより確実
に抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した画像形成
装置として、電子写真方式のフルカラー複写機(以下、
単にカラー複写機という)の一実施形態について説明す
る。まず、このカラー複写機の基本的な構成について説
明する。このカラー複写機は、周知の電子写真プロセス
によって転写紙上に画像形成を行うプリンタと、原稿を
走査してその画像を読み取ることによって例えば赤、
青、緑の画像信号を得てこれをデジタル画像信号に変換
するスキャナとを有する。
【0022】図1は上記プリンタの主な構成を示す概略
構成図である。このプリンタは、像担持体としての感光
体ドラム11、回転型現像装置12、移動体としての中
間転写ベルト13と、書き込み装置14などを有する。
なお、本実施形態では、像担持体として感光体ドラム1
1を用いているが、感光体ベルトなどを用いてもよい。
また、移動体として中間転写ベルトを用いているが、中
間転写ローラや、転写紙を搬送する紙搬送ベルトなどを
用いてもよい。
【0023】上記感光体ドラム11の回りには、除電ラ
ンプ15、スコロトロンチャージャ16、電位計17、
フォトセンサ18、転写前除電ランプ19、転写チャー
ジャ20、クリーニング装置21などが配設されてい
る。この除電ランプ(以下QLという)15は、感光体
ドラム11の残留電荷を除電する。除電された感光体ド
ラム11の表面は、スコロトロンチャージャ(以下帯電
チャージャという)16によって一様に帯電せしめられ
る。帯電後の感光体ドラム11の表面は、上記書込装置
14からのレーザ光が照射されて静電潜像を担持した
後、その地肌部(非潜像部分)の電位が電位計17によ
って検知される。静電潜像は、感光体ドラム11の回転
に伴って上記回転型現像装置12との対向位置である現
像位置で現像されてイエロー、マゼンタ、シアン又はブ
ラック(以下、それぞれY、M、C、Kという)トナー
像となる。また、本実施形態のカラー複写機では、その
作像性能を試験すべく、所定のタイミングで感光体ドラ
ム11上に予め形状や大きさが定められている基準の静
電潜像を形成し、これを上記回転型現像装置12で現像
して基準トナー像を得る。この基準トナー像のトナー付
着量(画像濃度)は、反射型フォトセンサ(以下Pセン
サという)18によって光学的に検知される。トナー像
が形成された感光体ドラム11の表面は、転写に先立っ
て転写前徐電ランプ(以下PTLという)19によって
除電された後、中間転写ベルト13との接触位置である
転写位置でトナー像がベルト転写チャージャ20などの
影響によって一次転写される。一次転写後の感光体ドラ
ム11上の残留トナーは、クリーニング装置21によっ
て除去されている。なお、このクリーニング装置21
は、感光体ドラム11に常時接触している。
【0024】上記回転型現像装置12は、感光体ドラム
11上に順次形成される各色の静電潜像をそれぞれ個別
に現像するY現像器25、M現像器24、C現像器2
3、K現像器22を保持しており、図示しないリボルバ
モータによって回転せしめられてこれら現像器を上記現
像位置に順次移動させる。この移動により、感光体ドラ
ム11上に順次形成されるY静電潜像、M静電潜像、C
静電潜像、K静電潜像がYトナー像、Mトナー像、Cト
ナー像、Kトナー像に現像される。回転型現像装置12
が停止基準位置まで回転すると、それがリボルバホーム
ポジションセンサ(以下リボルバHPセンサという)2
6によって検知される。
【0025】Y現像器25、M現像器24、C現像器2
3、K現像器22は、現像スリーブ25a、24a、2
3a、22aを有している。これら現像スリーブは、現
像器内で、現像モータによって回転駆動されてYトナ
ー、Mトナー、Cトナー、Kトナーを含有する二成分現
像剤を担持して上記現像位置に搬送する。そして、二成
分現像剤中のYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナー
をY静電潜像、M静電潜像、C静電潜像、K静電潜像に
付着させてYトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kト
ナー像に現像する。
【0026】上記中間転写ベルト13は、複数のローラ
27、28、29、30、31、32に掛け渡されてい
る。これらローラのうち、27は、ステッピングモータ
59によって回転駆動されることで図中矢印方向に無端
移動させる駆動ローラとなっている。中間転写ベルト1
3の内側には、基準マークが1つ設けられており、マー
クセンサ33によって検知される。この検知により、中
間転写ベルト13の所定の無端移動位置が把握され、各
色のトナー像がずれて一次転写されないように、感光体
ドラム11に対する各色のトナー像の形成位置が調整さ
れる。
【0027】かかる構成の中間転写ベルト13の周囲に
は、上記マークセンサ33の他に、潤滑剤塗布装置3
4、紙転写装置35、中間転写クリーニング装置36な
どが配置されている。紙転写装置35は、中間転写ベル
ト13の最下部と対向して配置され、中間転写クリーニ
ング装置36は紙転写装置35とベルト転写チャージャ
20との間に配置されている。
【0028】上記潤滑剤塗布装置34は、図示しない潤
滑剤塗布ソレノイドがオンすることで中間転写ベルト1
3に当接して潤滑剤を塗布する。
【0029】上記紙転写装置35は、図示しない電源に
よって二次転写バイアスが供給されながら中間転写ベル
ト13に当接して二次転写ニップを形成する。重ね合わ
せの一次転写によって得られた中間転写ベルト13上の
フルカラー画像は、この二次転写ニップにおいて、ニッ
プ圧や上記二次転写バイアスによって形成される二次転
写電界などの影響を受けて転写紙上に一括して二次転写
される。二次転写後の中間転写ベルト13上の残留トナ
ーは、中間転写クリーニング装置36によって除去され
る。
【0030】上記中間転写クリーニング装置36は、例
えばクリーニングブレードなどからなるクリーニング部
材を有しており、図示しない中間転写クリーニング装置
接離用ソレノイドのオン/オフによって中間転写ベルト
13に対して接離するように構成されている。二次転写
が完了していない重ね合わせ中のトナー像が中間転写ベ
ルト13とともに無端移動しているときには、中間転写
クリーニング装置36が中間転写ベルト13に当接しな
い退避位置に退避しており、この退避によって重ね合わ
せ中のトナー像のクリーニングが回避されるようになっ
ている。
【0031】上記中間転写ベルト13の周長は、A4横
向きサイズ2枚分と各転写紙間の間隔(各転写紙間の搬
送間隔)とを加えた長さとなっており、感光体ドラム1
1の周長の2倍の長さとなっている。感光体ドラム11
の1回転でA4横向き1枚分のフルカラー画像が形成さ
れ、感光体ドラム11の2回転で中間転写ベルト13上
に同一色にて2画面分の画像が転写される。
【0032】転写紙が搬送される搬送路において、紙転
写装置35よりも上流側にはレジストローラ37が配置
されており、これによって上記二次転写ニップに送られ
る転写紙の送出タイミングが調整される。また、紙転写
装置35よりも下流側には搬送ベルト38が配置されて
おり、二次転写ニップを通過した転写紙はこれによって
図示しない定着装置に送られ、ここでフルカラー画像の
定着処理が施された後、機外へと排出される。この搬送
ベルト38と定着装置の定着ローラはメインモータによ
り回転駆動され、レジストローラ37はこのメインモー
タによってレジストクラッチを介して回転駆動される。
レジストローラ37よりも下流側には、レジストセンサ
39が配設されており、レジストローラ37の手前で転
写紙を検知する。レジストローラ37には複数の給紙装
置のうち選択された給紙装置から転写紙が給送される。
【0033】図2は上記書き込み装置14の走査光学系
を示す。書き込み装置14において、複数のレーザビー
ムからなる光ビーム(以下単にビームという)を発生す
る光源部41から出射された複数のビームは、シリンダ
レンズ42を介して走査手段としての回転多面鏡43に
入射する。この回転多面鏡43に入射した各ビームは、
回転多面鏡43の回転によって走査され、fθレンズ4
4、トロイダルレンズ45からなる走査光学系及び折り
返しミラー46を介して感光体ドラム11上を副走査方
向のビームピッチPで同時に主走査方向に露光走査す
る。
【0034】上記回転多面鏡43はポリゴンモータによ
り回転駆動され、図示しないライン同期信号発生手段と
しての同期検知器はトロイダルレンズ45からのビーム
を感光体ドラム11の書き込み領域外における所定の位
置で検出する。この同期検知器は光源部41からシリン
ダレンズ42、回転多面鏡43、fθレンズ44、トロ
イダルレンズ45を介して入射する複数のビームを検出
して該複数のビームに対して1個の出力信号をライン同
期信号として出力する。
【0035】上記光源部41は、通常、例えば2個の半
導体レーザからなる光源41a、41bが画像信号によ
って駆動されることで、画像信号に応じて変調された複
数のビームを出射する。また、光源部41には副走査方
向のビームピッチを調整するピッチ調整機構が設けら
れ、このピッチ調整機構によって光源部41が回転せし
められて副走査方向のビームピッチが調整される。かか
る光源部41においては、2個の半導体レーザからなる
光源41a、41bから射出されたビームはコリメート
レンズ41c、41dによりそれぞれ平行光とされ、ア
パーチャ部材(図示せず)のスリットを通ることにより
所定の光束径に整形される。
【0036】これらアパーチャ部材の一方からのビーム
は、1/2波長板41eによって偏光方向が90度回転
せしめられ、ビーム合成プリズム41fに入射してビー
ム合成プリズム41fの斜面で内面反射し、ビーム合成
プリズム41fの偏光ビームスプリッタ面で反射されて
基準となる他方のアパーチャ部材からのビームとその光
軸近傍に合成される。
【0037】このビーム合成プリズム41fからの2本
のビームは、主走査方向に所定角度θm隔てて射出さ
れ、半導体レーザ41aにおいてコリメートレンズ41
cとの光軸を主走査方向に僅かに偏心させることで光源
部41を光軸回りに回転させる。この回転により、2本
のビーム間の射出角度の副走査角度成分が得られて副走
査方向のビームピッチ調整がなされる。光源部41の回
転角をαとすると、Δθs=θm・sinαである。な
お、光源41a、41bは、2個としたが、3個以上と
してもよい。
【0038】図3は上記プリンタの制御部を示す。CP
U47は制御プログラムを実行するための各種の演算処
理を実行し、ROM48は制御プログラムを内蔵してい
る。RAM49はデータの格納及び退避に用いられ、C
PU47、ROM48及びRAM49はデータバス及び
アドレスバスによって接続されている。シリアル通信コ
ントローラ50は、上記スキャナの制御部とCPU47
とのコマンドの送受信を行い、CPU47とはデータバ
ス及びアドレスバスによって接続されている。
【0039】感光体ドラム11の露光制御を行う書き込
み制御部としての書き込み制御IC51は、データバス
及びアドレスバスによってCPU47と接続され、更に
露光用LD制御ユニット52、上記ポリゴンモータ43
aと接続されてこれらを制御する。露光用LD制御ユニ
ット52は、書き込み制御IC51からの入力信号に応
じて書き込み装置14内のLD41a、41bの点灯制
御を行う。I/Oコントローラ53は、CPU47の入
出力制御を行う。これらCPU47、ROM48、RA
M49、シリアル通信コントローラ50、書き込み制御
IC51、I/Oコントローラ53などによってプリン
タの制御部が構成されている。
【0040】図3において、54は上記定着装置を示し
ている。この定着装置54は上記定着ローラの表面温度
を検知する定着サーミスタと、定着ローラを加熱する定
着ヒータを有している。CPU47はこの定着サーミス
タの温度検知信号をA/D変換する。そして、そのA/
D変換値を元に定着ヒータ制御用のパルス幅変調(PW
M)パルスを出力して定着ヒータをオン/オフ制御する
ことで定着ローラの表面温度を一定に制御する。
【0041】CPU47は高圧電源としてのパワーパッ
クユニット55からフィードバックされる出力電圧をA
/D変換して該A/D変換値を元にパワーパックユニッ
ト55へPWM信号を出力してパワーパックユニット5
5の出力電圧を制御する。このパワーパックユニット5
5は、帯電チャージャ16、ベルト転写チャージャ2
0、紙転写装置35に高電圧を印加すると共に帯電チャ
ージャ16にグリッド電圧を印加し、各現像器の現像ス
リーブにそれぞれ現像バイアス電圧を印加する。
【0042】上記電位計17は電位計回路56に含まれ
ており、感光体ドラム11の表面電位の検知信号をCP
U47のA/D入力端子に出力する。発光ダイオードや
フォトトランジスタなどからなるPセンサ18はPセン
サ回路57に含まれ、上記基準トナー像の光反射量(ト
ナー付着量に相関する)の検知信号をCPU47のA/
D入力端子に出力する。CPU47はPセンサ18の発
光ダイオード駆動回路にPWMパルスを出力して発光ダ
イオードの点灯制御を行う。
【0043】メインモータ58は転写紙を搬送する転写
紙搬送系を回転駆動し、ステッピングモータ59は感光
体ドラム11、中間転写ベルト13を回転駆動する。現
像モータ60は、各現像器の現像スリーブをそれぞれ回
転駆動するためのモータであり、これらのモータには、
CPU47からそれぞれオン信号、速度を半分に落とす
ための半速信号及び、速度が目的速度に達したことを判
断するためのロック信号が入力される。
【0044】リボルバモータ61は、CPU47から入
力される4相出力信号によって回転型現像装置12を回
転させ、Y現像器25、M現像器24、C現像器23、
K現像器22を上記現像位置に順次停止させる。トナー
補給モータ62はこれら現像器内内に各トナーカートリ
ッジからY、M、C、Kの各色のトナーをそれぞれ補給
する。CPU47は、感光体ドラム11上のY、M、
C、K基準トナー像を検知するPセンサ18からの入力
信号を元に、トナー補給モータ62のオンオフを制御し
て各現像器内の現像剤のトナー濃度を調整する。
【0045】上記マークセンサ33の出力信号は、タイ
ミング的に厳しい精度が要求されるために、CPU47
の割り込み端子に入力される。回転型現像装置12の停
止位置基準となるリボルバHPセンサ26の出力信号
は、回転型現像装置12の回転中にCPU47からリボ
ルバモータ61への出力パルス(4相出力信号)を切り
替えるというタイミング的に厳しい精度が要求されるた
めに、CPU47の割り込み端子に入力される。
【0046】本カラー複写機において、例えば、A4横
向きサイズ(転写材搬送方向が短くなる向きのA4サイ
ズ)のフルカラー画像を4画面分連続して形成する場合
の基本シーケンスは次のようになる。即ち、複写機の停
止状態では、回転型現像装置12はK現像器22が現像
位置に位置した状態で停止している。プリンタの制御部
(以下プリンタ制御部という)は、システム制御部から
カラー画像形成開始(プリントスタート)の命令が来る
と、QL15とステッピングモータ59をオンさせる。
これにより、ステッピングモータ59が回転して感光体
ドラム11と中間転写ベルト13を回転駆動し、感光体
ドラム11がQL15により除電される。
【0047】次いで、プリンタ制御部は、感光体ドラム
11上のQL15による除電開始位置が帯電チャージャ
16の帯電を行う位置に到達した時に、帯電チャージャ
16をオンさせる。そして、感光体ドラム11上の帯電
チャージャ16による帯電が開始された位置が現像位置
に到達すると、パワーパックユニット55に現像バイア
スをオンさせると同時に現像モータ60を回転させる。
【0048】また、感光体ドラム11上の現像バイアス
がオンしたときに現像位置に対向した位置がベルト転写
位置(感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト
13へ転写させる位置)に到達した時にベルト転写チャ
ージャ20をオンさせる。感光体ドラム11の回転開始
からここまでが感光体ドラム11の前回転となる。
【0049】この前回転時に、中間転写ベルト13の回
転に伴って上記基準マークがマークセンサ33によって
検知されると、マークセンサ33からのマーク検知信号
が中間転写基準信号としてCPU47の割込み端子に入
力される。プリンタ制御部は他のプログラム実行中でも
割込み処理を行い、第1画面1色目(ブラック)のスキ
ャン開始コマンドを上記スキャナの制御部(以下スキャ
ナ制御部という)へ送信する。
【0050】上記スキャナ制御部は、プリンタ制御部か
ら第1画面1色目のスキャン開始コマンドを受信する
と、スキャナに第1画面1色目の画像信号を得るための
原稿読み取りを行わせ、読み取った複数色(例えば赤、
青、緑)の画像信号をK画像信号に変換してプリンタ制
御部に転送する。
【0051】上記プリンタ制御部は、スキャナ制御部か
ら転送されてきたK画像信号を書き込み制御IC51に
転送し、書き込み制御IC51がこのK画像信号を第1
画面1色目の露光データ(書き込み装置14で半導体レ
ーザを駆動して1色目の露光を行うためのデータ)に変
換して露光用LD制御ユニット52に出力する。露光用
LD制御ユニット52は、書き込み制御IC51からの
第1画面1色目の露光データにより、書き込み装置14
内のLD41a、41bの点灯制御を行って感光体ドラ
ム11に第1画面1色目の画像を書き込んでK静電潜像
を形成させる。
【0052】また、プリンタ制御部は、第1画面1色目
の現像を行うK現像器22の現像スリーブ22aの回転
を現像モータ60に書き込み装置14の書き込み開始に
先駆けて開始させる。K現像器22は、感光体ドラム1
1上の第1画面用のK静電潜像が現像位置に来ると、こ
れをKトナー像に現像する。
【0053】感光体ドラム11上のKトナー像は、一次
転写位置に来ると、ベルト転写チャージャ20などの影
響によって中間転写ベルト13上に一次転写される。
【0054】一方、スキャナは、第1画面1色目の画像
信号を得るための原稿読み取りが終了すると、高速にホ
ームポジションにリータンし、次の第2画面1色目(ブ
ラック)の画像信号を得るための原稿読み取りの開始ま
でホームポジションで待機する。
【0055】次に、プリンタ制御部は、第2画面1色目
のスキャン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信する。
スキャナ制御部は、プリンタ制御部から第2画面1色目
のスキャン開始コマンドを受信すると、スキャナに第2
画面1色目の画像信号を得るための原稿読み取りを行わ
せ、読み取った複数色の画像信号を第2画面1色目のK
画像信号に変換してプリンタ制御部に転送する。
【0056】このK画像信号を受け取ったプリンタ制御
部は、これを書き込み制御IC51に転送する。書き込
み制御IC51は、このK画像信号を第2画面1色目の
露光データに変換して露光用LD制御ユニット52に出
力する。露光用LD制御ユニット52は、書き込み制御
IC51からの第2画面1色目の露光データによって書
き込み装置14内のLD41a、41bの点灯制御を行
って感光体ドラム11に第2画面1色目の画像を書き込
むことにより第2画面1色目のK静電潜像を形成させ
る。
【0057】1色目の現像を行うK現像器22の現像ス
リーブ22aは、第1画面1色目のK静電潜像の現像終
了後も停止せずに回転しており、書き込み装置14の書
き込み中は回転している。K現像器22は、感光体ドラ
ム11上の第2画面1色目のK静電潜像が現像位置に来
ると、これを第2画面1色目のKトナー像に現像する。
【0058】感光体ドラム11上の第2画面1色目のK
トナー像は、一次転写位置に来ると、ベルト転写チャー
ジャ20により中間転写ベルト13上に一次転写され
る。
【0059】一方、スキャナは、第2画面1色目の画像
信号を得るための原稿読み取りが終了すると、高速にホ
ームポジションにリータンし、第1画面2色目(シア
ン)の画像信号を得るための原稿読み取りの開始までホ
ームポジションで待機する。
【0060】プリンタ制御部は、第2画面1色目のK静
電潜像の現像が終了すると、2色目の現像を行うC現像
器23が現像位置に来て停止するようにリボルバモータ
61に回転型現像装置12を回転させる。また、中間転
写クリーニング装置接離用ソレノイド66を制御して、
中間転写クリーニング装置36を中間転写ベルト13か
ら離間させて2つのKトナー像を除去させないようにす
る。そして、上記マークセンサ33からのマーク検知信
号の受信に基づいて上述の割り込み処理を実施し、タイ
ミングを見計らって第1画面2色目(シアン)のスキャ
ン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信する。
【0061】スキャナ制御部は、プリンタ制御部から第
1画面2色目のスキャン開始コマンドを受信すると、ス
キャナに第1画面2色目の画像信号を得るための原稿読
み取りを行わせ、読み取った複数色の画像信号をプリン
タ制御部に第1画面2色目のC画像信号に変換して転送
する。
【0062】プリンタ制御部はスキャナ制御部から転送
されてきた画像信号を書き込み制御IC51に転送し、
書き込み制御IC51がその画像信号を第1画面2色目
の露光データに変換して露光用LD制御ユニット52に
出力する。露光用LD制御ユニット52は、書き込み制
御IC51からの第1画面2色目の露光データによって
書き込み装置14内のLD41a、41bの点灯制御を
行う。そして、感光体ドラム11に第1画面2色目の画
像を書き込むことによって第1画面2色目のC静電潜像
を形成させる。また、2色目の現像を行うC現像器23
の現像スリーブ23aの回転を現像モータ60に書き込
み装置14の書き込み開始に先駆けて開始させる。
【0063】C現像器23は、感光体ドラム11上の第
1画面2色目の静電潜像が現像位置に来ると、これを第
1画面2色目のCトナー像に現像する。
【0064】このCトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響により、中間
転写ベルト13上の第1画面1色目のKトナー像と同位
置に重ね合わせて転写される。
【0065】一方、スキャナは、第1画面2色目の画像
信号を得るための原稿読み取りが終了すると、高速にホ
ームポジションにリータンし、第2画面2色目(シア
ン)の画像信号を得るための原稿読み取りの開始までホ
ームポジションで待機する。
【0066】プリンタ制御部が第2画面2色目のスキャ
ン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信し、スキャナ制
御部がこのスキャン開始コマンドを受信すると、スキャ
ナに第2画面2色目の画像信号を得るための原稿読み取
りを行わせ、読み取られた複数色の画像信号が第2画面
2色目のC画像信号に変換されてプリンタ制御部に転送
される。
【0067】プリンタ制御部はスキャナ制御部から転送
されてきたC画像信号を書き込み制御IC51に転送
し、書き込み制御IC51がその画像信号を第2画面2
色目の露光データに変換して露光用LD制御ユニット5
2に出力する。露光用LD制御ユニット52は、書き込
み制御IC51からの第2画面2色目の露光データによ
って書き込み装置14内のLD41a、41bの点灯制
御を行う。そして、感光体ドラム11に第2画面2色目
の画像を書き込んで第2画面2色目のC静電潜像を形成
させる。
【0068】C現像器23の現像スリーブ23aは、第
1画面2色目のC静電潜像の現像終了後も停止せずに回
転しており、書き込み装置14の書き込み中は回転して
いる。C現像器23は、感光体ドラム11上の第2画面
2色目のC静電潜像が現像位置に来ると、これを第2画
面2色目のCトナー像に現像する。
【0069】このCトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響により、中間
転写ベルト13上の第2画面1色目のKトナー像と同位
置に重ね合わせて転写される。
【0070】一方、スキャナは、第2画面2色目のC画
像信号を得るための原稿読み取りが終了すると、高速に
ホームポジションにリータンし、次の第1画面3色目
(マゼンタ)の画像信号を得るための原稿読み取りの開
始までホームポジションで待機する。
【0071】プリンタ制御部は、第2画面2色目のC静
電潜像の現像が終了すると、3色目(マゼンタ)の現像
を行うM現像器24を現像位置まで移動させるように、
リボルバモータ61に回転型現像装置12を回転させ
る。そして、マークセンサ33からのマーク検知信号を
受信すると、上述の割り込み処理を実施して第1画面3
色目(マゼンタ)のスキャン開始コマンドをスキャナ制
御部へ送信する。
【0072】スキャナ制御部は、このスキャン開始コマ
ンドを受信すると、スキャナに第1画面3色目の画像信
号を得るための原稿読み取りを行わせ、読み取った複数
色の画像信号を第1画面3色目のM画像信号に変換して
プリンタ制御部に転送する。
【0073】プリンタ制御部がこのM画像信号を書き込
み制御IC51に転送すると、書き込み制御IC51が
その画像信号を第1画面3色目の露光データに変換して
露光用LD制御ユニット52に出力する。露光用LD制
御ユニット52は、書き込み制御IC51からの第1画
面3色目の露光データによって書き込み装置14内のL
D41a、41bの点灯制御を行う。そして、感光体ド
ラム11に第1画面3色目の画像を書き込んで第1画面
3色目のM静電潜像を形成させる。
【0074】プリンタ制御部は、3色目の現像を行うM
現像器24の現像スリーブ24aの回転を現像モータ6
0に書き込み装置14の書き込み開始に先駆けて開始さ
せる。M現像器24は、感光体ドラム11上の第1画面
3色目のM静電潜像が現像位置に来ると、これを第1画
面3色目のMトナー像に現像する。
【0075】このMトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響により、中間
転写ベルト13上の第1画面のKトナー像及びCトナー
像と同位置に重ね合わせて転写される。
【0076】一方、スキャナは、第1画面3色目のM画
像信号を得るための原稿読み取りが終了すると、高速に
ホームポジションにリータンし、次の第2画面3色目
(マゼンタ)の画像信号を得るための原稿読み取りの開
始までホームポジションで待機する。
【0077】プリンタ制御部が第2画面3色目のスキャ
ン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信し、これをスキ
ャナ制御部が受信すると、スキャナに第2画面3色目の
画像信号を得るための原稿読み取りを行わせ、読み取ら
れた複数色の画像信号が第2画面3色目のM画像信号に
変換されてプリンタ制御部に転送される。
【0078】プリンタ制御部はこのM画像信号を書き込
み制御IC51に転送すると、書き込み制御IC51が
これを第2画面3色目の露光データに変換して露光用L
D制御ユニット52に出力する。露光用LD制御ユニッ
ト52は、書き込み制御IC51からの第2画面3色目
の露光データによって書き込み装置14内のLD41
a、41bの点灯制御を行う。そして、感光体ドラム1
1に第2画面3色目のM画像を書き込んで第2画面3色
目のM静電潜像を形成させる。
【0079】M現像器24の現像スリーブ24aは、第
1画面3色目のM静電潜像の現像終了後も停止せずに回
転しており、書き込み装置14の書き込み中は回転して
いる。M現像器24は、感光体ドラム11上の第2画面
3色目のM静電潜像が現像位置に来ると、これを第2画
面3色目のMトナー像に現像する。
【0080】このMトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響によって中間
転写ベルト13上の第2画面のKトナー像及びCトナー
像と同位置に重ね合わせて転写される。
【0081】一方、スキャナは、第2画面3色目の画像
データを得るための原稿読み取りが終了すると、高速に
ホームポジションにリータンし、次の第1画面4色目
(イエロー)の画像データを得るための原稿読み取りの
開始までホームポジションで待機する。
【0082】プリンタ制御部は、第2画面3色目のM静
電潜像の現像が終了すると、4色目(イエロー)の現像
を行うY現像器25を現像位置まで移動させるように、
リボルバモータ61に回転型現像装置12を回転させ
る。そして、マークセンサ33のマーク検知信号を受信
すると上述の割り込み処理を実施して第1画面4色目の
スキャン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信する。
【0083】スキャナ制御部がこのスキャン開始コマン
ドを受信すると、スキャナに第1画面4色目の画像デー
タを得るための原稿読み取りを行わせ、読み取られた複
数色の画像データが第1画面4色目のY画像データに変
換されてプリンタ制御部に転送される。
【0084】プリンタ制御部がこのY画像データを書き
込み制御IC51に転送すると、書き込み制御IC51
がこれを第1画面4色目の露光データに変換して露光用
LD制御ユニット52に出力する。露光用LD制御ユニ
ット52は、書き込み制御IC51からの第1画面4色
目の露光データにより書き込み装置14内のLD41
a、41bの点灯制御を行う。そして、感光体ドラム1
1に第1画面4色目の画像を書き込んで第1画面4色目
のY静電潜像を形成させる。更に、4色目の現像を行う
Y現像器25の現像スリーブ25aの回転を現像モータ
60に書き込み装置14の書き込み開始に先駆けて開始
させる。
【0085】Y現像器25は、感光体ドラム11上の第
1画面4色目のY静電潜像が現像位置に来ると、これを
第1画面4色目のYトナー像に現像する。
【0086】このYトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響により、中間
転写ベルト13上の第1画面のKトナー像、Cトナー像
及びMトナー像と同位置に重ね合わせて転写される。こ
の転写により、第1画面のフルカラー画像が形成され
る。
【0087】一方、スキャナは、第1画面4色目の画像
データを得るための原稿読み取りが終了すると、高速に
ホームポジションにリータンし、次の第2画面4色目
(イエロー)の画像データを得るための原稿読み取りの
開始までホームポジションで待機する。
【0088】プリンタ制御部が第2画面4色目のスキャ
ン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信し、スキャナ制
御部がこれを受信すると、スキャナに第2画面4色目の
画像データを得るための原稿読み取りを行わせ、読み取
られた複数色の画像データが第2画面4色目のY画像信
号に変換されてプリンタ制御部に転送される。
【0089】プリンタ制御部がこのY画像信号を書き込
み制御IC51に転送すると、書き込み制御IC51が
これを第2画面4色目の露光データに変換して露光用L
D制御ユニット52に出力する。露光用LD制御ユニッ
ト52は、書き込み制御IC51からの第2画面4色目
の露光データにより書き込み装置14内のLD41a、
41bの点灯制御を行う。そして、感光体ドラム11に
第2画面4色目の画像を書き込んで第2画面4色目のY
静電潜像を形成させる。
【0090】Y現像器25の現像スリーブ25aは、第
1画面4色目のY静電潜像の現像終了後も停止せずに回
転しており、書き込み装置14の書き込み中は回転して
いる。Y現像器25は、感光体ドラム11上の第2画面
4色目のY静電潜像が現像位置に来ると、これを第2画
面4色目のYトナー像に現像する。
【0091】このYトナー像は、一次転写位置に来る
と、ベルト転写チャージャ20などの影響により、中間
転写ベルト13上の第2画面のKトナー像、Cトナー像
及びMトナー像と同位置に重ね合わせて転写される。こ
の転写により、第2画面のフルカラー画像が形成され
る。
【0092】一方、スキャナは、第2画面4色目の画像
データを得るための原稿読み取りが終了すると、高速に
ホームポジションにリータンし、次の第3画面1色目
(ブラック)の画像データを得るための原稿読み取りの
開始までホームポジションで待機する。
【0093】プリンタ制御部は、第2画面4色目のYト
ナー像の一次転写が終了して中間転写ベルト13上に2
つのフルカラー画像が形成されると、これらを上記二次
転写ニップまで移動させる前に紙転写装置35をオンさ
せる。このオンによって中間転写ベルト13上のフルカ
ラー画像が転写紙に二次転写される。また、プリンタ制
御部は、上記中間転写クリーニング装置接離用ソレノイ
ドをオンさせて、中間転写クリーニング装置36を中間
転写ベルト13に接触させる。この接触により、二次転
写後の中間転写ベルト13上の残留トナーがクリーニン
グされる。更に、プリンタ制御部は、2つのフルカラー
画像の二次転写が終了すると、K現像器22を現像位置
まで移動させるように回転型現像装置12を回転させ
る。
【0094】第1画面のフルカラー画像が二次転写せし
められた転写紙や第2画面のフルカラー画像が二次転写
せしめられた転写紙は、搬送ベルト38によって上記定
着装置まで順次搬送され、ここでフルカラー画像が定着
せしめられた後、排紙トレイへ排出される。
【0095】中間転写ベルト13の回転に伴ってマーク
センサ33が中間転写ベルト13上の基準マークを検知
すると、プリンタ制御部は上記割り込み処理を実施して
第3画面1色目(ブラック)のスキャン開始コマンドを
スキャナ制御部へ送信する。
【0096】スキャナ制御部はこのスキャン開始コマン
ドを受信すると、スキャナに第3画面1色目の画像デー
タを得るための原稿読み取りを行わせ、読み取られた複
数色の画像データが第3画面1色目のK画像信号に変換
されてプリンタ制御部に転送される。
【0097】プリンタ制御部がこのK画像信号を書き込
み制御IC51に転送すると、書き込み制御IC51が
これを第3画面1色目の露光データに変換して露光用L
D制御ユニット52に出力する。露光用LD制御ユニッ
ト52は、書き込み制御IC51からの第3画面1色目
の露光データによって書き込み装置14内のLD41
a、41bの点灯制御を行う。そして、感光体ドラム1
1に第3画面1色目のK画像を書き込んで第3画面1色
目のK静電潜像を形成させる。
【0098】以降、第3画面1色目のK静電潜像の現像
から、第4画面4色目のYトナー像の一次転写までの工
程は、上述した第1画面1色目のK静電潜像の現像か
ら、第2画面4色目のYトナー像の一次転写までの工程
と同様に行われる。また、中間転写ベルト上に形成され
た第3画面及び第4画面における2つのフルカラー画像
の二次転写も同様にして行われる。但し、プリンタ制御
部は、第3画面1色目のKトナー像がクリーニング位置
まで移動する前に、中間転写クリーニング装置接離用ソ
レノイド66をオフさせて中間転写クリーニング装置3
6を中間転写ベルト13から離間させる。
【0099】なお、中間転写ベルト13上の基準マーク
を中間転写ベルト13の回転方向に所定の間隔をおいて
2個設けるようにしてもよい。この場合、プリンタ制御
部は、各色毎に、中間転写ベルト13上における第1の
基準マークのマークセンサ33による検知時を基準とし
てスキャン開始コマンドをスキャナ制御部へ送信するこ
とで、スキャナに第1画面の画像データを得るための原
稿読み取りを行わる。次いで、中間転写ベルト13上に
おける第2の基準マークのマークセンサ33による検知
時を基準としてスキャン開始コマンドをスキャナ制御部
へ送信することで、スキャナに第2画面の画像データを
得るための原稿読み取りを行わせる。
【0100】また、図1や図3に示したように、ステッ
ピングモータ59は、プリンタ制御部によって直接的に
制御されるのではなく、これに接続されたモータドライ
バ63を介してその駆動が制御されるようになってい
る。
【0101】図1に示したように、中間転写ベルトを無
端移動させるための駆動ローラ27は、ステッピングモ
ータ59によって回転駆動せしめられる。感光体ドラム
11は、タイミングベルト64によって駆動ローラ27
に連結されているため、感光体ドラム11の回転と、中
間転写ベルト13の無端移動とが同期するようになって
いる。よって、ステッピングモータ59が如何なる速度
で回転しても、感光体ドラム11の回転位置と、中間転
写ベルト13の無端移動位置とに相対的な位置ずれは生
じ難くなっている。しかしながら、次のようなタイミン
グでステッピングモータ59の回転速度が変動すると、
中間転写ベルト13上に重ね合わせ転写される各色のト
ナー像に位置ずれが生じてしまう。即ち、上述のよう
に、本カラー複写機は、中間転写ベルト13の基準マー
クをマークセンサ33で検知し、検知結果に基づいて感
光体ドラム11に対する各色の静電潜像の形成位置をそ
れぞれ調整することで、中間転写ベルト13上における
各色のトナー像の位置ずれ(画像ずれ)を抑えるように
なっている。ところが、基準マークの検知結果に基づい
て感光体ドラム11に対する静電潜像の形成位置を調整
した後に、感光体ドラム11に速度変動が生ずると、感
光体ドラム11に対する静電潜像の形成位置が本来の位
置からずれて画像ずれが生じてしまう。
【0102】図4は従来のカラー複写機におけるステッ
ピングモータ59の励磁状態を示すタイミングチャート
である。連続複写動作時においては、図4に示すよう
に、上述した第3画面一色目のK静電潜像の形成に先立
って基準マークを検知してから、第1画面や第2画面の
フルカラー画像の二次転写が終了した中間転写ベルト1
3上の残留トナーをクリーニングすべく、中間転写クリ
ーニング装置36を中間転写ベルト13に接触させる。
従来のカラー複写機では、この接触により、定格電流値
で励磁されるステッピングモータ59に対する負荷
が大きくなってそのモータ軸にマイナスの位相ずれXa
が生ずるため、感光体ドラム11や中間転写ベルト13
の速度が接触前よりも遅くなる。よって、第3画面一色
目のK静電潜像の形成位置を調整すべく基準マークを検
知した後に、感光体ドラム11の回転速度を検知前より
も遅くしてしまう。このため、第3画面一色目のKトナ
ー像の一次転写位置が、第3画面における他色のトナー
像の一次転写位置からずれてしまい、第3画面のフルカ
ラー画像に色ずれを生じてしまうおそれがあった。そこ
で、本カラー複写機は、かかる色ずれを抑え得る特徴的
な構成を備えている。
【0103】以下、この特徴的な構成について説明す
る。ステッピングモータ59の駆動を制御する上記モー
タドライバ63は、ステッピングモータ59を一定の電
流値で励磁するのではなく、供給電流値を変化させるよ
うに構成されている。
【0104】図5は、ステッピングモータ59の回転特
性を示すグラフである。図中の点線一点鎖線、実線は、
それぞれ定格電流値A、これよりも高い電流値A
低い電流値Aでステッピングモータ59が励磁された
場合の回転特性を示している。図示のように、どの場合
でも、ステッピングモータ59に負荷が加われば、その
モータ軸には位相ずれが生ずる。負荷に対する位相ずれ
角度が励磁電流値によって異なるのは、ステッピングモ
ータ59の駆動トルクが励磁電流値によって異なってく
るからである。励磁電流値が高くなれば、駆動トルクが
高くなって位相ずれ角度が小さくなる。
【0105】本カラー複写機内において、駆動中のステ
ッピングモータ59は駆動ローラ27や感光体ドラム1
1に連結されて必ず負荷が加わるので、そのモータ軸に
は必ず位相ずれが生ずることになる。但し、負荷が一定
であれば、どの場合でも、図示のように同じ位相ずれ角
度(位相ずれ量)でモータ軸が回転するため、感光体ド
ラム11や中間転写ベルト13の速度変動が生ずるよう
なことはない。
【0106】ところが、上述のように、中間転写クリー
ニング装置36が中間転写ベルト13に接離することで
負荷変動が生ずるため、位相ずれ角度が変動し、結果と
して感光体ドラム11や中間転写ベルト13の速度変動
が生じてしまうのである。
【0107】図5において、ステッピングモータ59が
定格電流値Aよりも低い電流値A で励磁されてお
り、中間転写クリーニング装置36が中間転写ベルト1
3に接触するとステッピングモータ59に対する負荷が
F1からF2に増加すると仮定する。すると、モータ軸
の位相ずれ角度は−θ1から−θ2と−θ3との間の値
まで増加してしまう。また、中間転写クリーニング装置
36が中間転写ベルト13から離間してステッピングモ
ータ59に対する負荷がF2からF1に戻ると、増加し
ていた位相ずれ角度が−θ1に戻る。このような位相ず
れ角度の変動によって上記色ずれが生じてしまう。
【0108】一方、負荷がF1からF2に増加するのに
伴って励磁の電流値がA1からA2に増加すると、負荷
がF1からF2に増加しても、モータ軸の位相ずれ角度
は−θ1のままである。また、負荷がF2からF1に戻
っても、それに伴って励磁の電流値がA2からA1に戻
れば、位相ずれ角度は−θ1に保たれる。電流供手段と
しての上記モータドライバ63は、このように、負荷の
変動に伴って励磁の電流値を切り替えることで、位相ず
れ角度の変動を抑えて上記色ずれを抑えるように構成さ
れている。
【0109】図6は本実施形態に係るカラー複写機にお
けるステッピングモータ59の励磁状態を示すタイミン
グチャートである。図示のように、本カラー複写機で
は、第3画面一色目のK静電潜像の形成に先立って基準
マークを検知してから、中間転写クリーニング装置36
が中間転写ベルト13に接触する前(クリーニングがO
Nになる)に、ステッピングモータ59の励磁電流値を
定格電流値Aよりも低い値のAから、高い値のA2
に切り替える。この切り替えにより、中間転写ベルト1
3のクリーニングに起因してステッピングモータ59へ
の負荷が大きくなっても、モータ軸が本来の位相ずれ量
に近いずれ量Xbで回転するようになる。また、中間転
写ベルト13のクリーニングがOFFになった後に、ス
テッピングモータ59の励磁電流値をAからA1に切
り替える。この切り替えにより、中間転写ベルト13の
クリーニングが終了してステッピングモータ59への負
荷が元に戻ると、モータ軸が本来の位相ずれ量で回転す
るようになる。これらの結果、感光体ドラム11や中間
転写ベルト13の速度変動による上記色ずれが抑えられ
る。
【0110】図6において、中間転写ベルト13のON
/OFFタイミングは、具体的には、上記プリンタ制御
部が中間転写クリーニング装置接離用ソレノイドに対し
てON/OFF制御信号を出力するタイミングである。
これら制御信号の出力からある程度のタイムラグが経過
した後に、中間転写クリーニング装置36が実際に中間
転写ベルト13から接離することになるが、これらタイ
ムラグにはバラツキがある。
【0111】図中のΔt1は、上記プリンタ制御部が中
間転写クリーニング装置接離用ソレノイドに対してON
制御信号を出力してから、中間転写クリーニング装置3
6が実際に中間転写ベルト13に接触するまでにおける
タイムラグのバラツキの最大値に設定されている。この
ような設定により、タイムラグのバラツキにかかわら
ず、ステッピングモータ59の駆動トルクを確実に高め
た状態で、中間転写クリーニング装置36を中間転写ベ
ルト13に接触させる。この接触の時点からしばらくの
間は、急激な負荷上昇に起因する反動によってステッピ
ングモータ59に対する負荷が最大となるが、駆動トル
クを確実に高めた状態でこの間を迎えるため、モータ軸
の位相ずれ角度の変動を効率よく抑えることが可能にな
る。また、このような励磁電流値の切り替えタイミング
では、中間転写ベルト13のクリーニング開始に先立っ
てステッピングモータ59の駆動トルクを高めることが
多くなり、クリーニング開始までの間にモータ軸にプラ
スの位相ずれ角度を生じせしめることになるが、Δt1
を上記最大値よりも長くしないことで、プラスの位相ず
れ角度が生ずる期間の長さを極力短くしている。これら
の結果、中間転写クリーニング装置36が中間転写ベル
トに接触する際と、接触している間におけるモータ軸の
位相ずれが良好に抑えられる。
【0112】一方、 図中のΔt2は、上記プリンタ制
御部が中間転写クリーニング装置接離用ソレノイドに対
してOFF制御信号を出力してから、中間転写クリーニ
ング装置36が実際に中間転写ベルト13から離れるま
でにおけるタイムラグのバラツキの最大値に設定されて
いる。このような設定により、タイムラグのバラツキに
かかわらず、中間転写クリーニング装置36を確実に中
間転写ベルト13から離間させてから、ステッピングモ
ータ59の駆動トルクを元の値まで下げることが可能に
なる。よって、タイムラグのバラツキによって離間前に
駆動トルクを下げてしまうことに起因する感光体ドラム
11や中間転写ベルト13の速度変動を解消することが
できる。
【0113】ところで、ステッピングモータ59は、定
格電流値Aよりも高いAで励磁されている間は、そ
の発熱量が定格よりも過剰になってしまう。この過剰な
発熱分は、中間転写ベルト13のクリーニングが終了し
た後に、励磁電流値が定格電流値Aまで下がったとし
ても、ステッピングモータ59の駆動による冷却では取
り除かれ難い。このため、励磁電流値が定格電流値A
まで下がっても、ステッピングモータ59は定格温度よ
りも高い温度で駆動し続けて損傷するおそれがある。そ
こで、上記モータドライバ63は、励磁電流値を定格電
流値Aよりも低いAまで下げるように構成されてい
るのである。かかる構成では、A励磁時のステッピン
グモータ59の発熱量が定格よりも少なくなるため、そ
れまでの過剰な発熱分が迅速に取り除かれ、ステッピン
グモータ59を定格温度よりも高い温度で長時間駆動さ
せ続けるといった事態が解消される。更に、本カラー複
写機では、駆動中のステッピングモータ59の平均発熱
温度が定格温度以下になるように、A、A及びこれ
らの励磁時間が設定されている。よって、長時間の過剰
な発熱によるステッピングモータの損傷が解消される。
【0114】以上、感光体ドラム11と中間転写ベルト
13とを1つのステッピングモータ59によって駆動す
るカラー複写機の実施形態について説明したが、それぞ
れ別々のステッピングモータによって駆動する画像形成
装置にも本発明の適用が可能である。また、フルカラー
画像を形成する画像形成装置に限らず、重ね合わせ転写
を実施する画像形成装置であれば本発明の適用が可能で
ある。
【0115】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、移動体の駆動
源として高出力のステッピングモータを設けることによ
る装置コストや電力消費量の増加を回避しながら、移動
体の速度変動に起因する画像ずれを抑えることができる
という優れた効果がある。
【0116】請求項2の発明によれば、像担持体の駆動
源として高出力のステッピングモータを設けることによ
る装置コストや電力消費量の増加を回避しながら、像担
持体の速度変動に起因する画像ずれを抑えることができ
るという優れた効果がある。
【0117】請求項3の発明によれば、負荷付与手段の
機能に起因してステッピングモータに対する負荷が通常
よりも大きくなるときには、より高い駆動トルクを該ス
テッピングモータに発揮させて移動体や像担持体の速度
変動を抑えることができるという優れた効果がある。
【0118】請求項4の発明によれば、定格温度よりも
高い温度で長時間駆動させ続けることによるステッピン
グモータの損傷を抑えることができるという優れた効果
がある。また、定格電流値よりも低い値の電流だけを用
いる場合よりも、供給電流を定格電流値に近づけてステ
ッピングモータを効率よく駆動させることが可能になる
という優れた効果がある。
【0119】請求項5の発明によれば、長時間の過剰な
発熱によるステッピングモータの損傷を解消することが
できるという優れた効果がある。
【0120】請求項6の発明によれば、移動体や像担持
体の速度変動に起因する画像ずれをより確実に抑えるこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写機のプリンタの主な
構成を示す概略構成図。
【図2】同カラー複写機の書き込み装置の走査光学系を
示す斜視図。
【図3】同プリンタの制御部を示すブロック図。
【図4】従来のカラー複写機におけるステッピングモー
タの励磁状態を示すタイミングチャート。
【図5】同ステッピングモータの回転特性を示すグラ
フ。
【図6】本実施形態に係るカラー複写機におけるステッ
ピングモータの励磁状態を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11 感光体ドラム(像担持体) 12 回転型現像装置 13 中間転写ベルト(移動体) 14 書き込み装置 15 QL 16 帯電チャージャ 17 電位計 18 Pセンサ 19 転写前除電ランプ 20 転写チャージャ(転写手段) 21 クリーニング装置 27 駆動ローラ 33 マークセンサ 36 中間転写クリーニング装置(負荷付
与手段) 59 ステッピングモータ 63 モータドライバ(電流供給手段) 64 タイミングベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 372 5H580 H02P 8/12 H02P 8/00 B Fターム(参考) 2H027 DA31 EB04 ED02 ED24 ED27 EE04 EE07 EF09 2H030 AA01 AA05 AD17 BB24 BB42 BB46 BB53 2H032 AA02 AA15 BA01 BA09 BA30 CA13 2H035 CA07 CB01 CG01 CZ00 2H071 CA01 CA02 DA06 DA08 DA09 DA13 DA27 DA31 5H580 AA05 BB09 FA02 FA14 FB05 HH22 JJ03 JJ09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視像を担持する像担持体と、該像担持体
    上に可視像を形成する可視像形成手段と、該像担持体と
    の対向位置を通過するように表面が移動する移動体と、
    所定の機能を発揮することで該移動体に対しその移動を
    妨げるような負荷を付与してしまう負荷付与手段と、該
    可視像を該像担持体上から該移動体側に転写せしめる転
    写手段と、該移動体の駆動源であり、供給電流値の増大
    に伴って駆動トルクを高めるステッピングモータと、該
    ステッピングモータに電流を供給する電流供給手段とを
    備え、該像担持体上に形成した可視像を該移動体側に順
    次重ね合わせて転写して重ね合わせ画像を形成する画像
    形成装置において、互いに異なる値の2種類以上の電流
    を出力させるように該電流供給手段を構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】所定方向に移動する表面に可視像を担持す
    る像担持体と、該像担持体上に可視像を形成する可視像
    形成手段と、該像担持体との対向位置を通過するように
    表面が移動する移動体と、所定のタイミングで所定の機
    能を発揮することで該像担持体に対しその移動を妨げる
    ような負荷を付与してしまう負荷付与手段と、該可視像
    を該像担持体上から該移動体側に転写せしめる転写手段
    と、該像担持体の駆動源であり、供給電流値の増大に伴
    って駆動トルクを高めるステッピングモータと、該ステ
    ッピングモータに電流を供給する電流供給手段とを備
    え、該像担持体上に形成した可視像を該移動体側に順次
    重ね合わせて転写して重ね合わせ画像を形成する画像形
    成装置において、互いに異なる値の2種類以上の電流を
    出力させるように該電流供給手段を構成したことを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記所定の機能が発揮されるときには、発揮されないと
    きよりも高い値の電流を出力させるように上記電流供給
    手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、上記所
    定の機能が発揮されるときには上記ステッピングモータ
    の定格電流値よりも高い値の電流を出力させ、且つ発揮
    されないときには該定格電流値よりも低い値の電流を出
    力させるように上記電流供給手段を構成したことを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、1つの
    上記重ね合わせ画像を形成するための動作を開始してか
    ら終了するまでの工程内で、上記定格電流値よりも高い
    値の電流が供給されている期間における上記ステッピン
    グモータの発熱量と、該定格電流値よりも低い値の電流
    が供給されている期間における該ステッピングモータの
    発熱量との和が、該定格電流値の電流が供給されたと仮
    定した場合の両期間における該ステッピングモータの発
    熱量以下になるように、両期間の長さと、両期間におけ
    るそれぞれの電流値とを調整したことを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5の画像形成装置であって、
    上記電流供給手段は、上記負荷付与手段を制御する制御
    手段が上記所定の機能を発揮させるための機能発揮用制
    御信号を出力してから、該機能が実際に発揮されるまで
    に要する時間のバラツキのうち、最大値と同等の時間分
    だけ該機能発揮用制御信号の出力よりも早いタイミング
    で、上記定格電流値よりも高い値の電流の出力を開始
    し、且つ該制御手段が該機能を停止させるための機能停
    止用制御信号を出力してから、該機能が実際に停止する
    までに要する時間のバラツキのうち、最大値と同等の時
    間分だけ該機能停止用制御信号の出力よりも遅いタイミ
    ングで、該定格電流値よりも低い値の電流の出力を開始
    することを特徴とする画像形成装置。
JP2000329494A 2000-10-27 2000-10-27 画像形成装置 Pending JP2002132009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329494A JP2002132009A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329494A JP2002132009A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002132009A true JP2002132009A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18806157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000329494A Pending JP2002132009A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002132009A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7684742B2 (en) 2003-12-15 2010-03-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming method, and image transferring mechanism, a method of scale reading, a belt transfer unit, and image forming apparatus, which use or include a non-metallic scale with a colored resin layer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7684742B2 (en) 2003-12-15 2010-03-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming method, and image transferring mechanism, a method of scale reading, a belt transfer unit, and image forming apparatus, which use or include a non-metallic scale with a colored resin layer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3708661B2 (ja) カラー画像形成装置
JP4621517B2 (ja) 画像形成装置
KR101442319B1 (ko) 상담지체의 회전 위상 제어 가능한 화상 형성 장치
US20090285601A1 (en) Image forming apparatus
JP6155705B2 (ja) 電子写真方式の画像形成装置
JP2012220733A (ja) 画像形成装置
JP2004021101A (ja) 画像形成装置および方法
US9939757B2 (en) Image forming apparatus including a contact-separation mechanism
JP2007310365A (ja) 画像形成装置の制御方法
JP2006308750A (ja) 多色画像形成装置
JP2003345101A (ja) 画像形成装置
JP2002132009A (ja) 画像形成装置
JP2009128698A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2002072607A (ja) カラー画像形成装置
JP2004144995A (ja) 走査光生成装置
JP2007108361A (ja) 画像形成装置
JP4075401B2 (ja) 画像形成装置および方法
JP3989156B2 (ja) 画像形成装置
JP3600472B2 (ja) 画像形成装置
JP2010091802A (ja) 画像形成装置
JP4532655B2 (ja) 画像形成装置
JP2022054846A (ja) 画像形成装置
JP2003057910A (ja) 画像形成装置
JP2003215945A (ja) 画像形成装置および方法
JP2002072606A (ja) カラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080201