JP2002131858A - カラーリバーサル写真要素 - Google Patents

カラーリバーサル写真要素

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JP2002131858A
JP2002131858A JP2001287977A JP2001287977A JP2002131858A JP 2002131858 A JP2002131858 A JP 2002131858A JP 2001287977 A JP2001287977 A JP 2001287977A JP 2001287977 A JP2001287977 A JP 2001287977A JP 2002131858 A JP2002131858 A JP 2002131858A
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silver halide
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Wai Kwok Lam
クウォク ラム ワイ
Roger Lok
ロク ロジャー
David W Sandford
ダブリュ.サンドフォード デイビッド
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Eastman Kodak Co
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08Sensitivity-increasing substances
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3022Materials with specific emulsion characteristics, e.g. thickness of the layers, silver content, shape of AgX grains

Abstract

(57)【要約】 【課題】 増感時の温度変動による変動が最小であるハ
ロゲン化銀乳剤含むカラーリバーサル要素を提供する。 【解決手段】 支持体、並びに(i)次式:[L−Au−
L]M(上式中、M、各Lは明細書に規定する)を有す
るオルガノメルカプトAu(I)錯体及び(ii)構造式S
S−1: 【化1】 (上式中、R1、R2、R3、及びR4基、そしてB1
2、B3、及びB4基は、明細書に記載する)で表され
る急速硫化剤の存在下で化学増感されたハロゲン化銀乳
剤を含むハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラーリバー
サル写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルガノメルカプ
トAu(I)錯体及び急速硫化剤で増感された乳剤を含
有するカラーリバーサル写真要素に関する。本発明はさ
らに、そのようなオルガノメルカプトAu(I)錯体及
び急速硫化剤を使うカラーリバーサルハロゲン化銀乳剤
の増感方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学線に対するハロゲン化銀結晶の感度
を改良し、それによってそれらを含有した写真要素の感
度を高める努力がかなりなされている。このことに関し
て、写真の化学者はハロゲン化銀乳剤の成分を変える
か、製造プロセスを変えようとしてきた。感度を向上さ
せる特に好ましい手段の1つは、金、イオウ、セレン等
の不安定原子を含有する1種以上の化合物を用いて写真
乳剤を化学増感することであった。化学増感されたハロ
ゲン化銀写真乳剤層の例が、例えば、リサーチディスク
ロージャー、アイテムNo.308119、1989年12月、セクシ
ョンIII、及びそこに引用されている文献に記載されて
いる(リサーチディスクロージャーは、KennethMason Pu
blications, Ltd., Dudley Annex, 12a North Street,
Emsworth, Hampshire PO107DQ, Englandによって出版さ
れている)。
【0003】多くの増感剤が記載されている。例えば、
米国特許第3,503,749号明細書には、1つのイオウ含有
リガンドに結合された1つのAu原子を含む水溶性Au
(I)チオレート塩の使用が記載されており、米国特許
第5,220,030号明細書には、ビスメソイオン複素環を有
するAu(I)化合物の使用が教示されており、そして
米国特許第5,391,727号明細書には、Au(I)大環状
カチオン性増感剤の使用が記載されており、米国特許第
5,049,484号明細書には、複素環の窒素原子に結合され
たAu原子を含むAu(I)増感剤の使用が教示されて
いる。米国特許第5,620,841号明細書には、少なくとも
1つがメソイオン性である2種類のリガンドを有するA
u(I)チオスルホン酸塩増感剤のゼラチン分散物の使
用が記載されており、そして米国特許第5,700,631号明
細書には、少なくとも1つがチオエーテル基である2種
類のリガンドを有するAu(I)チオスルホン酸塩増感
剤のゼラチン分散物の使用が教示されている。特開平08
-069075号公報には、増感中に有機硫化金化合物を使用
して低カブリと高コントラストのハロゲン化銀写真材料
を提供することが議論されている。しかし、上述の化合
物は全て、水溶性でない、合成が難しい、又は安定性が
悪い等の1つ以上の欠点を有する。
【0004】ハロゲン化銀乳剤の増感に使用される通常
の化学増感剤の1つは、硫化第一金であり、コロイド状
分散物として作製され、その正確な組成は十分に特徴づ
けられていない。この金硫化物分散物は、ロット間変動
を生じ、好ましくない矛盾したセンシトメトリー特性を
生じる場合がある。この変動の原因はこの高い不溶性固
体の調製における副反応にある。なぜなら、これらの反
応は写真的活性を有する場合がある化学種を生成するか
らである。さらに、金硫化物は高い不溶性を有するの
で、添加された増感剤の多くは実際は増感時に使用され
ない。ゼラチン/ハロゲン化銀マトリックス中に残った
増感剤がセンシトメトリーに影響する場合がある。
【0005】ビスAu(I)メソイオン性複素環、例え
ば、ビス(1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリ
アゾリウム−3−チオレート)金(I)テトラフルオロ
ボレートは、非常に有用な増感剤であるが、幾分溶液安
定性に欠けている。さらに、メソイオン性トリアゾリウ
ム増感剤の場合、出発原料ビス(テトラメチルチオウレ
ア)Au(I)テトラフルオロボレートの調製に、複数
工程及び再結晶が必要とされる。金リガンド1,4,5
−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオ
レートの合成は困難であり、またメソイオン性トリアゾ
リウム増感剤の調製は小バッチに限定される。結局、メ
ソイオン性トリアゾリウム増感剤の限定された溶解度の
ために、溶解するためには大容量の水を使用することを
要する。
【0006】水溶性のジチオ硫酸第一金、Au(I)
(SSO32金増感剤は、増感において限界を有する。
その限界の1つは、ジチオ硫酸第一金が、そのイオウも
またハロゲン化銀写真要素を増感するという不安定なイ
オウ原子を含有することである。さらに、この薬剤のイ
オウと金組成のために、イオンに対する金の増感割合は
常に1:2に限定される。従って、この増感剤を単独で
金のみの増感に使用すること、又はイオウに対する金の
比率が1:2とは異なる別の増感に使用することできな
いであろう。
【0007】米国特許第5,912,112号、同5,945,270号及
び同6,034,249号明細書には、オルガノメルカプトリガ
ンドを含むAu(I)錯体が記載されている。特に米国
特許第5,945,270号及び同6,034,249号明細書には、多く
の利点を提供する水溶性の対称型ビスオルガノメルカプ
トAu(I)錯体が記載されている。それらはハロゲン
化銀乳剤における非常に有効な増感剤である。また、高
い水溶性も有する。これらの錯体の水溶解度のために、
ゼラチン分散物の調製にかける費用と時間は必要でな
い。さらに、これらの錯体を溶解するために大容量の水
を使用する必要もない。さらにまた、それらは入手が容
易な出発原料からたやすく作製される。しかし、カラー
リバーサル要素に用いられるハロゲン化銀乳剤の化学増
感において、チオ硫酸塩のような通常のイオウ源と一緒
に、そのようなオルガノメルカプト金錯体を用いると、
増感温度に依存して好ましくない感度変動が生じること
も分かっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】化学増感の技術分野で
は、乳剤感度とカブリ傾向が増感温度に強く依存するこ
とは公知である。高温を使用すると高カブリとなること
が多い。より低温ではより低い感度を生じる場合があ
る。温度変動の結果としてのそのような乳剤性能の変動
は、乳剤性能の悪い品質を生じるだけでなく、高品質製
品の製造コストを浪費し、そして高める場合がある。従
って、増感時の温度変動による変動が最小であるハロゲ
ン化銀乳剤の増感が必要である。従って、オルガノメル
カプトAu(I)錯体とイオウ源を用い、それによって
温度に対する感受性の低下(仕上げ堅牢性)が達成さ
れ、化学増感された乳剤を含むカラーリバーサル要素を
提供することが好ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体、並び
に次式: [L−Au−L]M (上式中、Mはカチオン性対イオンであり、各Lはカブ
リ防止、安定化又は増感特性を有するオルガノメルカプ
トリガンドである)を有するオルガノメルカプトAu
(I)錯体及び構造式SS−1:
【化2】 (上式中、R1、R2、R3、及びR4基は、それぞれ独立
に、アルキレン、シクロアルキレン、炭素環アリーレ
ン、複素環アリーレン、アルカリーレン又はアラルキレ
ン基を表すか、又はそれらが結合している窒素原子と一
緒になって、R1及びR2又はR3及びR4は、5員〜7員
の複素環を完成することができ、そしてB1、B2
3、及びB4基は、それぞれ独立に、水素であるか、又
はカルボン酸基、スルフィン酸基、スルホン酸基、ヒド
ロキサム酸基、メルカプト基、スルホンアミド基又は第
一級もしくは第二級アミノ求核性基であるが、B11
44基の少なくとも1つが1員又は2員の鎖を介して
ウレア窒素原子に結合された求核性基を有する)で表さ
れる急速硫化剤の存在下で化学増感されたハロゲン化銀
乳剤を含むハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラーリバ
ーサル写真要素に関する。
【0010】本発明の好ましい態様では、ハロゲン化銀
乳剤の化学増感に用いられるオルガノメルカプトAu
(I)錯体の各L基は同じリガンド(即ち、この錯体は
対称である)を表し、特に好ましい態様では、Au
(I)錯体は下式の水溶性錯体である: [(M−SOL)n−A−S−Au−S−A−(SOL
−M)n]M (上式中、Mはカチオン性対イオンであり、SOLは可
溶化基であり、Aは置換又は非置換の二価の有機連結基
であり、nは1〜4である)。
【0011】本発明の2つのクラスの増感剤の組み合わ
せを用いて、広範囲の温度においてカラーリバーサル要
素に用いられるハロゲン化銀を増感することができる。
この温度に対する堅牢性が、このハロゲン化銀乳剤の変
動性を小さくするように変える。さらに、個々の金とイ
オウ増感剤を有利に使用することにより、金に対するイ
オウの比率を独立に変えることができるようにハロゲン
化銀リバーサル写真要素の増感を可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に有用なのオルガノメルカ
プトAu(I)錯体は、下式によって表すことができ
る。 [L−Au−L]M
【0013】上式中、Mはカチオン性対イオン、例え
ば、アルカリ金属(例えばカリウム、ナトリウム、又は
セシウム)又はアンモニウムカチオン(例えばテトラブ
チルアンモニウム基又はテトラエチルアンモニウム基)
であり、Lは、カブリ防止特性、安定化特性、又は増感
特性を有し、ハロゲン化銀写真要素において使用するの
に好適なオルガノメルカプト配位子である。多くのこの
ような配位子が当該技術分野において既知であり、市販
されているか、又はリサーチディスクロージャー274(19
84)に記載されているように調製することができるかの
いずれかである。好適な配位子の中には、メルカプトア
ゾールなどの親水性置換基を有するチオール系配位子が
含まれ、これらの例は、米国特許第3,266,897号、同4,6
07,004号、同3,266,897号、同4,920,043号、同4,912,02
6号、同5,011,768号、及び英国特許第1,275,701号の各
明細書に含まれている。好ましい態様では各L基は同じ
リガンド(即ち、この錯体は対称である)を表し、その
ような化合物はより容易に製造される。
【0014】本発明に有用なオルガノメルカプトAu
(I)錯体はさらに下式の水溶性錯体で表される: [(M−SOL)n−A−S−Au−S−A−(SOL
−M)n]M (上式中、Mは上述のカチオン性対イオンであり、Aは
置換又は非置換の二価の有機基であり、SOLは水溶化
基であり、これらの好適な例はスルファト基、スルホナ
ト基、スルフィナト基、ホスファト基、及びカルボキシ
基であり、nは1〜4の整数であり、より好ましくはn
は1又は2である)。この錯体は対称であるのが好まし
い。
【0015】好ましくは、Aは脂肪族(環式又は非環
式)、芳香族、又は複素環式の二価の基である。Aが脂
肪族基である場合、好ましくは、それは1〜20個の炭
素原子、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有する置
換又は未置換の脂肪族基である。適当な基の例には、エ
チレン、メチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレ
ン、ヘキシレン、オクチレン、2−エチルヘキシレン、
デシレン、ドデシレン、ヘキサデシレン、オクタデシレ
ン、シクロヘキシレン、イソプロピレン、及びt−ブチ
レン基などのアルキレン基が含まれる。
【0016】好ましい芳香族基は6〜20個の炭素原子を
有する。より好ましくは、芳香族基は6〜10個の炭素原
子を有し、特にフェニレン基及びナフチレン基を含む。
これらの基は置換基を有していてもよい。複素環式基
は、好ましくは、環の核の中の少なくとも1個の原子が
窒素、酸素、硫黄、セレニウム、及びテルルから選ばれ
ている置換又は未置換の二価の3〜15員環である。より
好ましくは、複素環式基は少なくとも1個の原子(好ま
しくは2個以上の原子)が窒素から選ばれている5〜6
員環である。複素環式基の例には、ピロリジン、ピペリ
ジン、ピリジン、テトラヒドロフラン、チオフェン、オ
キサゾール、チアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾ
ール、ベンゾキサゾール、ベンゾイミダゾール、セレナ
ゾール、ベンゾセレナゾール、テルラゾール、トリアゾ
ール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、オキサジア
ゾール、又はチアジアゾール環の二価の基が含まれる。
好ましい複素環式基はテトラゾールである。
【0017】特に明確に述べない限り、本明細書中の分
子において置換されていてもよい置換基には、写真用途
に必要な特性を破壊しない限り、置換されていようと置
換されていまいと、いずれの基も含まれる。置換可能な
水素を含有している置換基を指すのに「基」という用語
を用いる場合、置換基の未置換の形のみならず、本明細
書において述べられているいずれの基(複数であっても
よい)でさらに置換されている形をも包含することが意
図されている。好適には、基は、炭素、ケイ素、酸素、
窒素、リン、又は硫黄の原子によって分子の残りに結合
されていてもよい。Aのための好適な置換基には、例え
ば、塩素、臭素、もしくはフッ素などのハロゲン、ニト
ロ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、又は
【0018】アルキル(直鎖又は分岐鎖アルキルを含
む)(例えばメチル、トリフルオロメチル、エチルt−
ブチル、3−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
プロピル、及びテトラデシル)、アルケニル(例えばエ
チレン、2−ブテン)、アルコキシ(例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、2−メトキシエ
トキシ、s−ブトキシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘ
キシルオキシ、テトラデシルオキシ、2−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)エトキシ、及び2−ドデシ
ルオキシエトキシ)、アリール(例えばフェニル、4−
t−ブチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニ
ル、ナフチル)、アリールオキシ(例えばフェノキシ、
2−メチルフェノキシ、α−又はβ−ナフチルオキシ、
及び4−トリルオキシ)、
【0019】カルボンアミド(例えばアセトアミド、ベ
ンズアミド、ブチルアミド、テトラデカンアミド、α−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセトアミ
ド、α−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ルアミド、α−(3−ペンタデシルフェノキシ)−ヘキ
サンアミド、α−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフ
ェノキシ)−テトラデカンアミド、2−オキソピロリジ
ン−1−イル、2−オキソ−5−テトラデシルピロリン
−1−イル、N−メチルテトラデカンアミド、N−スク
シンイミド、N−フタルイミド、2,5−ジオキソ−1
−オキサゾリジニル、3−ドデシル−2,5−ジオキソ
−1−イミダゾリル、及びN−アセチル−N−ドデシル
アミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボ
ニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヘキサ
デシルオキシカルボニルアミノ、2,4−ジ−t−ブチ
ルフェノキシカルボニルアミノ、フェニルカルボニルア
ミノ、2,5−(ジ−t−ペンチルフェニル)カルボニ
ルアミノ、p−ドデシルフェニルカルボニルアミノ、p
−トルイルカルボニルアミノ、N−メチルウレイド、
N,N−ジメチルウレイド、N−メチル−N−ドデシル
ウレイド、N−ヘキサデシルウレイド、N,N−ジオク
タデシルウレイド、N,N−ジオクチル−N’−エチル
ウレイド、N−フェニルウレイド、N,N−ジフェニル
ウレイド、N−フェニル−N−p−トルイルウレイド、
N−(m−ヘキサデシルフェニル)ウレイド、N,N−
(2,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−N’−エチル
ウレイド、及びt−ブチルカルボンアミド)、
【0020】スルホンアミド(例えばメチルスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルイルスルホン
アミド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミド、N−メ
チルテトラデシルスルホンアミド、N,N−ジプロピル
スルファモイルアミノ、及びヘキサデシルスルホンアミ
ド)、スルファモイル(例えばN−メチルスルファモイ
ル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルス
ルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモイル、N,
N−ジメチルスルファモイル、N−[3−(ドデシルオ
キシ)プロピル]スルファモイル、N−[4−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル]スルファモイ
ル、N−メチル−N−テトラデシルスルファモイル、及
びN−ドデシルスルファモイル)、カルバモイル(例え
ばN−メチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモ
イル、N−オクタデシルカルバモイル、N−[4−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル]カル
バモイル、N−メチル−N−テトラデシルカルバモイ
ル、及びN,N−ジオクチルカルバモイル)、
【0021】アシル(例えばアセチル、(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)アセチル、フェノキシカルボニ
ル、p−ドデシルオキシフェノキシカルボニル、メトキ
シカルボニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカ
ルボニル、3−ペンタデシルオキシカルボニル、及びド
デシルオキシカルボニル)、
【0022】スルホニル(例えばメトキシスルホニル、
オクチルオキシスルホニル、テトラデシルオキシスルホ
ニル、2−エチルヘキシルオキシスルホニル、フェノキ
シスルホニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシス
ルホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2
−エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘ
キサデシルスルホニル、フェニルスルホニル、4−ノニ
ルフェニルスルホニル、及びp−トルイルスルホニ
ル)、スルホニルオキシ(例えばドデシルスルホニルオ
キシ、及びヘキサデシルスルホニルオキシ)、スルフィ
ニル(例えばメチルスルフィニル、オクチルスルフィニ
ル、2−エチルヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフ
ィニル、ヘキサデシルスルフィニル、フェニルスルフィ
ニル、4−ノニルフェニルスルフィニル、及びp−トル
イルスルフィニル)、チオ(例えばエチルチオ、オクチ
ルチオ、ベンジルチオ、テトラデシルチオ、2−(2,
4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エチルチオ、フェニ
ルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチ
オ、及びp−トリルチオ)、
【0023】アシルオキシ(例えばアセチルオキシ、ベ
ンゾイルオキシ、オクタデカノイルオキシ、p−ドデシ
ルアミドベンゾイルオキシ、N−フェニルカルバモイル
オキシ、N−エチルカルバモイルオキシ、及びシクロヘ
キシルカルボニルオキシ)、アミン(例えばフェニルア
ニリノ、2−クロロアニリノ、ジエチルアミン、ドデシ
ルアミン)、イミン(例えば1−(N−フェニルイミ
ド)エチル、N−スクシンイミド、又は3−ベンジルヒ
ダントイニル)、ホスフェート(例えばリン酸ジメチル
及びリン酸エチルブチル)、ホスフィット(例えば亜リ
ン酸ジエチル及び亜リン酸ジヘキシル)、
【0024】複素環式基、複素環式オキシ基、又は複素
環式チオ基(これらのそれぞれは置換されていてもよ
く、炭素原子と、酸素、窒素、及び硫黄からなる群より
選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子とを含んでなる3
〜7員の複素環を含有している)(例えば2−フリル、
2−チエニル、2−ベンゾイミダゾリルオキシ、又は2
−ベンゾチアゾリル)、第四級アンモニウム(例えばト
リエチルアンモニウム)、及びシリルオキシ(例えばト
リメチルシリロキシ)などの基(さらに置換されていて
もよい)が含まれる。Aのために特に好適な置換基はベ
ンズアミド基である。
【0025】一般に、上記の基及びそれらの置換基は、
48個以下の炭素原子、典型的に1〜36個の炭素原
子、通常は24個未満の炭素原子を有するものを含んで
いてもよいが、選択される特定の置換基によっては、よ
り大きい数も可能である。
【0026】Aが置換されている場合、(SOL−M)
nがその置換基と結合されていてもよい。好適な態様で
は、A−(SOL−M)nは次式(この場合nは1)で
ある:
【0027】
【化3】
【0028】本発明に有用なオルガノメルカプトAu
(I)錯体には、限定されないが次のものが含まれる:
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】特に好適な錯体は、化合物S、ビス(1−
[3−(2−スルホナトベンズアミド)フェニル]−5
−メルカプトテトラゾールカリウム塩)金酸(I)カリ
ウム五水和物である。
【0033】本発明に有用なオルガノメルカプトAu
(I)錯体の利点の1つは、それらの水に対する溶解度
である。好ましくは、それらは22℃において2g/
L、より好ましくは5g/L、最も好ましくは10g/
Lの溶解度を有する。特に好適な化合物は20g/Lを
超える溶解度を有する。
【0034】オルガノメルカプトAu(I)錯体は、A
u(I)錯体とオルガノメルカプトリガンドとを反応さ
せ、得られたオルガノメルカプトAu(I)錯体をその
反応混合物から単離することによって製造される。この
プロセスに好適なAu(I)錯体は、所望のオルガノメ
ルカプトAu(I)錯体よりも酸化還元電位がより正で
あって、リガンドの置換を容易にするものである。その
ような化合物は当業者には公知である。いくつかの有用
なAu(I)錯体の例には、AuCl2 -、AuBr2 -
Au(MeS−CH2−CH2−CHNH2COO
H)2 +、Au(C332−CH2−CH2−NH22 +
Au(CNS)2 -、AuI、又はAu(NH32 +が含
まれるが、AuIが特に好ましい。反応混合物から得ら
れるオルガノメルカプトAu(I)錯体の単離は、任意
の好適な方法、例えば、いくつかのアルカリハロゲン化
物の等価物を用いて反応混合物を処理するか、又は水混
和性非溶媒を添加することによる。
【0035】濾過によって固体のAu(I)錯体を集め
て真空下で乾燥してもよい。単離の好ましい方法には、
一般的に、アルカリハロゲン化物の導入に続いて、その
反応溶液を冷却することが必要である。この物質は吸引
濾過によって単離され、ブタノール、イソプロパノー
ル、エタノール等の冷却した水性アルコール洗浄を使っ
て処理される。この手順は簡単で、複雑な操作も複数の
再結晶も必要でない。オルガノメルカプトAu(I)錯
体の調製と単離の詳細は米国特許第5,945,270号及び同
6,034,249号明細書に見ることができる。
【0036】本発明の写真要素に有用な好ましいオルガ
ノメルカプトAu(I)錯体は多くの利点を有する。そ
れらはハロゲン化銀乳剤における非常に有効な増感剤で
ある。また、高い水溶性も有する。これらの錯体の水溶
解度のために、ゼラチン分散物の調製にかける費用と時
間は必要でない。さらに、これらの錯体を溶解するため
に大容量の水を使用する必要もない。
【0037】従来の混合リガンド金化合物と異なり、本
発明の好ましい態様に用いられる錯体中の2つのAuリ
ガンドは同じであるので、調製の複雑さが少ない。さら
に、この錯体は安価であり、かつ市販の出発原料を利用
する。もう一つの利点は、本発明に有用な金錯体の調製
が危険な爆発性の金フルミナート、又は大量の有機溶媒
を用いないことである。さらに、共有の金とイオウ結合
の安定性のために、本発明に有用な錯体はメソイオン性
リガンドを含むものよりも安定である。実際、酸性溶液
であっても本発明に有用な錯体はメソイオン性増感剤よ
りも安定である。
【0038】Au(I)錯体の調製に用いられるオルガ
ノメルカプチドには、多くのチオール酸カブリ防止/安
定化剤が含まれる。これらのチオール酸リガンドの、増
感、カブリ防止及び安定化特性のために、これらのリガ
ンドから誘導されるAu(I)増感剤もまた、その増感
特性に加えて、感度増加並びにカブリ防止/安定化効果
を示す。
【0039】本発明に有用な急速硫化剤を、構造式SS
−1で表すことができる。
【0040】
【化7】
【0041】上式中、R1、R2、R3、及びR4基は、そ
れぞれ独立に、アルキレン、シクロアルキレン、炭素環
アリーレン、複素環アリーレン、アルカリーレン又はア
ラルキレン基を表すか、又はそれらが結合している窒素
原子と一緒になって、R1及びR2又はR3及びR4は、5
員〜7員の複素環を完成することができ、そしてB1
2、B3、及びB4基は、それぞれ独立に、水素である
か、又はカルボン酸基、スルフィン酸基、スルホン酸
基、ヒドロキサム酸基、メルカプト基、スルホンアミド
基又は第一級もしくは第二級アミノ求核性基であるが、
11〜B44基の少なくとも1つが1員又は2員の鎖
を介してウレア窒素原子に結合された求核性基を有す
る。そのような式のテトラ置換されたミドルカルコゲン
ウレアが米国特許第4,810,626号明細書に開示されてい
る。
【0042】一般式SS−1構造を有する急速硫化剤の
好ましいものは、R1、R2、R3、及びR4基が、それぞ
れ独立に、炭素原子1〜6個を有するアルキレン基であ
り、そしてB1、B2、B3、及びB4基が、それぞれ独立
に、水素であるか、又はカルボン酸基、スルフィン酸
基、スルホン酸基、ヒドロキサム酸基であるが、B11
〜B44基の少なくとも1つが1員又は2員の鎖を介し
てウレア窒素原子に結合された求核性基を有する場合で
ある。このタイプの特に好ましいウレア類を、構造式S
S−1a及びSS−1bで表す。
【0043】
【化8】
【0044】これらの化合物は穏やかな熟成条件下で非
常に有用な増感剤であることが示されており、特定の求
核性置換基を欠いた他のチオウレア化合物よりも高い感
度の生成を示した。
【0045】本発明に有用な写真乳剤は当該技術分野で
は一般的な方法で、通常、コロイドマトリックス中にハ
ロゲン化銀結晶を析出させて調製される。これらには、
アンモニア乳剤製造、中性又は酸性乳剤製造及び当該技
術分野で公知の他の製造方法が含まれる。これらの方法
は、一般的に、水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化物塩と
を、保護コロイドの存在下で混合し、そして析出によっ
てハロゲン化銀を生成する際に温度、pAg、pH値等
をコントロールすることを要する。このコロイドは典型
的にはゼラチン、アルギン酸、又はそれらの誘導体のよ
うな親水性フィルム形成剤である。このようにして、臭
ヨウ化銀、塩化銀、臭化銀、臭塩化銀、塩臭化銀、ヨウ
塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨ
ウ臭塩化銀及びヨウ塩臭化銀乳剤からなることができ
る。
【0046】好ましくは、本発明のカラーリバーサル要
素に用いるハロゲン化銀乳剤は主として高臭化物乳剤で
ある。高臭化物乳剤とは、乳剤粒子が50モル%超の臭
化銀であることを意味する。好ましくは、粒子は80モ
ル%超の臭化銀であり、最適には85モル%超の臭化銀
である。この高臭化物粒子のヨウ化物含有率は飽和レベ
ルまでとなることができ、例えば、ヨウ臭化銀組成物の
総銀量に基づいておおよそ40モル%までである。好ま
しくは、ヨウ化物含有率は総銀量に対して、20モル%
未満、最も一般的には12モル%未満である。一般的に
総銀に対して低くても0.1モル%のヨウ化物濃度が実
証可能な写真性能上の利点を生成する。総銀に対して少
なくとも0.5モル%最小ヨウ化物濃度が、感度−粒状
度関係の改善等の達成される写真性能利点のためには好
ましい。この高臭化物粒子中、塩化銀は最大50モル%
の濃度で存在することができる。好ましいハロゲン化銀
乳剤は、ヨウ化物含有率2〜12%のヨウ臭化物粒子で
ある。
【0047】本発明の要素に用いる乳剤は、ハロゲン化
銀粒子の通常の形状もしくはサイズ(例えば、立方、八
面体、十二面体、球形、もしくは平板状)のいずれのハ
ロゲン化銀粒子も含むことができる。特に、この乳剤
は、粗大な、中程度の、もしくは微細なハロゲン化銀粒
子を含有することができる。しかし、本発明は2:1よ
り大きい、好ましくは少なくとも5:1、最適には少な
くとも7:1のアスペクト比を持つ平板状粒子を用いて
実施するのが好ましい。本明細書で用いる「アスペクト
比」の用語は、粒子厚に対する粒子の等価円直径の比を
意味すると理解される。粒子の等価円直径とは、その粒
子の投影面積と等しい面積を持つ円の直径である。
【0048】高アスペクト比の平板状粒子乳剤が特に考
えられる。例えば、米国特許第4,434,226号(Wilgus等)
明細書、同4,414,310号(Daubendiek等)明細書、同4,39
9,215号(Wey)明細書、同4,433,048号(Solberg等)明細
書、同4,386,156号(Mignot)明細書、同4,504,570号(Eva
ns等)明細書、同4,400,463号(Maskasky)明細書、同4,41
4,306号(Wey等)明細書、同4,435,501号及び同4,643,966
号(Maskasky)各明細書並びに同4,672,027号及び同4,69
3,964号(Daubendiek等)各明細書に記載されている乳剤
である。また、特に、英国特許第1,027,146号明細書;米
国特許第4,379,837号、同4,444,877号、同4,665,012
号、同4,686,178号、同4,565,778号、同4,728,602号、
同4,668,614号及び同4,636,461号並びに欧州特許第264,
954号各明細書に記載されているような、粒子表面より
も粒子のコアのヨウ化物モル比率が高いヨウ臭化銀粒子
も考えられる。前記ハロゲン化銀乳剤は、析出する場合
に単分散もしくは多分散のいずれにもなることができ
る。この乳剤の粒子サイズ分布を、ハロゲン化銀粒子分
離技法もしくは異なる粒子サイズのハロゲン化銀乳剤を
配合することによりコントロールすることができる。
【0049】オルガノメルカプトAu(I)錯体と急速
硫化剤テトラ置換チオウレアの特に有用な用途には、ホ
スト平板状乳剤のコーナー及び縁部にエピタキシャル堆
積したハロゲン化物突出部を含む平板状粒子乳剤(例え
ば、Daubendiek等の米国特許第5,576,168号及び第5,57
3,902号明細書、Olm等の米国特許第5,503,970号及び第
5,576,171号明細書、Deaton等の米国特許第5,582,965号
明細書)の増感が含まれる。エピタキシャル堆積の無い
平板状粒子乳剤もオルガノメルカプトAu(I)錯体と
テトラ置換チオウレアを用いる処理のための優れた基板
である(Deaton等の米国特許第5,049,485号明細書及びL
in等の米国特許第6,159,676号明細書を参照された
い)。
【0050】これらの粒子を、写真乳剤に用いることが
できる通常のいずれの分散媒体にも含むことができる。
特に、分散媒体が水性ゼラチン−解膠剤分散媒体となる
ことが企図され、ゼラチンは、例えば、アルカリ処理ゼ
ラチン(家畜の骨及び皮ゼラチン)もしくは酸処理ゼラ
チン(豚皮ゼラチン)及びゼラチン誘導体(アセチル化
ゼラチン、フタル化ゼラチン)が特に考えられる。用い
る場合は、ゼラチンは、好ましくは総銀モルに対して
0.01〜100gの量である。合成コロイドから成る
分散媒体も考えられる。
【0051】析出工程で形成されるハロゲン化銀粒子結
晶を洗浄し、その後分光増感色素と化学増感剤とを加
え、乳剤温度を一般的に40℃〜70℃に上げ、一定期
間維持する加熱工程にかけることによって化学増感と分
光増感とを行う。本発明に用いる乳剤を調製するのに利
用される析出並びに分光及び化学増感の一般的な方法
は、当業界で公知の一般的な方法となることができる。
【0052】オルガノメルカプトAu(I)錯体及び急
速硫化剤を、乳剤析出の任意の時点、例えば、析出時、
化学増感時又はその前、コーティングのための乳剤及び
添加剤のの最終溶融時及び共混合時に、ハロゲン化銀乳
剤に添加することができる。好ましくは、この乳剤をオ
ルガノメルカプトAu(I)錯体及び急速硫化剤の存在
下で化学増感する。より好ましくは、これらの化合物を
粒子析出の後に添加し、最も好ましくはこれらを化学増
感工程の加熱処理の前又は処理時にに添加する。
【0053】オルガノメルカプトAu(I)錯体及び急
速硫化剤を、当業者に公知の種々の技法で適当な時期に
乳剤中に導入することができる。好ましくはそれらを水
性溶液として乳剤に添加する。好適な方法の1つは、水
性コロイド媒体にハロゲン化銀を析出させて乳剤を作製
し、この乳剤を好ましくは40℃〜80℃の温度で熟成
(加熱)し、加熱前か加熱時に急速硫化剤及びオルガノ
メルカプトAu(I)錯体の水溶液を乳剤に添加するこ
とにより、ハロゲン化銀乳剤を調製することを含む。本
明細書の実施例でのイオウ及び金源の添加の順序は、イ
オウの次に金であるが、この順に限定されない。
【0054】pH、pAg及び温度等のハロゲン化銀粒
子を増感する条件は特に制限されない。pHは、一般的
に1〜9、好ましくは3〜6であり、pAgは、一般的
に、5〜12、好ましくは、7〜10である。
【0055】オルガノメルカプトAu(I)錯体及び急
速硫化剤も、析出が始まる前の水性ゼラチン塩溶液を入
れた容器に加えてもよく、あるいは析出時に塩溶液に加
えてもよい。温度、撹拌、添加速度及び他の析出ファク
ターを、当該技術分野で公知の手段によって、所望の物
性が得られるように従来の範囲内に設定することができ
る。
【0056】オルガノメルカプトAu(I)錯体及び急
速硫化剤を、当該技術分野で通常用いられるような任意
の従来の増感剤に追加して用いることができる。複数の
オルガノメルカプトAu(I)錯体の組み合わせを使用
してもよい。使用できる追加の従来の増感剤には、追加
のイオウ含有化合物(例えば、アリルイソチオシアネー
ト、チオ硫酸ナトリウム、及びアリルチオウレア)、還
元剤(例えば、ポリアミン類及び第一スズ塩類)、貴金
属化合物(例えば、金、プラチナ、)、並びにポリマー
試薬(例えば、ポリアルキレンオキシド)が含まれる。
記載したように、熱処理を用いて化学増感を仕上げる。
【0057】本発明に用いる急速硫化剤の有用な量は、
銀1モル当たり0.03μモル〜30,000μモルの
範囲である。好ましい範囲は、銀1モル当たり0.15
μモル〜3,000μモルとなることができる。より好
ましい範囲は、銀1モル当たり0.3μモル〜1500
μモルとなることができる。最も好ましい範囲は、銀1
モル当たり3μモル〜150μモルとなることができ
る。
【0058】本発明に用いるAu(I)増感剤の有用な
量は、銀1モル当たり0.01μモル〜10,000μ
モルの範囲である。好ましい範囲は、銀1モル当たり
0.05μモル〜1,000μモルとなることができ
る。より好ましい範囲は、銀1モル当たり0.1μモル
〜500μモルとなることができる。最も好ましい範囲
は、銀1モル当たり1μモル〜50μモルとなることが
できる。
【0059】分光増感は、典型的に可視又は赤外スペク
トルの範囲内の目的の波長範囲のために指定された色素
の組み合わせを用いて達成される。そのような色素を熱
処理の前及び後の両方に添加することが知られている。
ハロゲン化銀を当該技術分野で公知の任意の方法によ
り、増感色素を用いて増感することができる。これらの
色素の例には、ポリメチン色素クラスを含めた多くの種
類のクラスに由来する色素が含まれ、シアニン類、メロ
シアニン類、複合シアニン類及びメロシアニン類(即
ち、トリ、テトラ、及び多核シアニン類並びにメロシア
ニン類)、オキソノール、ヘミオキソノール、スチリ
ル、メロスチリル、及びストレプトシアニンが含まれ
る。増感色素は写真要素上に乳剤をコートする前(例え
ば、化学増感時又は後)又は同時の任意の時点で、ハロ
ゲン化銀粒子及び親水性コロイドの乳剤に添加すること
ができる。色素/ハロゲン化銀乳剤を、乳剤層のコーテ
ィング直前又はコーティングに先立ってカラー画像形成
カプラーの分散物と混合することができる。種々のコー
ティング技法には、ディップコーティング、エアナイフ
コーティング、カーテンコーティング及び押し出しコー
ティングが含まれる。
【0060】本発明に従って増感された写真乳剤はいず
れのカラーリバーサル写真要素にも導入することができ
る。多色要素は、一般的に、可視光スペクトルの3つの
主領域の各々に感度を有する色素像形成ユニットを有す
る。各ユニットは所定のスペクトル領域に感度を有す
る、単一乳剤層を含んでもよく、複数乳剤層を含んでも
よい。要素の層(画像形成ユニットの層を含む)を、当
該技術分野で公知の種々の順序に配列することができ
る。色素生成カプラーを乳剤層中に導入してもよく、又
は処理時に導入してもよい(例えば、標準的な公開され
たK−14コダクローム処理)。
【0061】典型的なカプラー組み込みカラーリバーサ
ル写真要素は、少なくとも一種のシアン色素生成カプラ
ーを関連して有する少なくとも一つの赤感性ハロゲン化
銀乳剤層を含んでなるシアン色素画像形成ユニット;少
なくとも一種のマゼンタ色素生成カプラーを関連して有
する少なくとも一つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
でなるマゼンタ画像形成ユニット;及び少なくとも一種
のイエロー色素生成カプラーを関連して有する少なくと
も一つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるイエロ
ー色素画像形成ユニットを載せた支持体を含んでなる。
各ハロゲン化銀乳剤ユニットは一つ以上の層と種々のユ
ニットからなることができ、層は、互いに関して異なる
位置で配置されることができる。この要素は、フィルタ
ー層、中間層、オーバーコート層、下塗り層などの追加
の層を有していてもよい。典型的な構成では、リバーサ
ルフィルムは、マスキングカプラーを有しないという点
においてカラーネガフィルムと区別される。さらに、リ
バーサルフィルムは、一般的に−1.5〜−4.0のガ
ンマを有し、このガンマは一般的なネガ型材料のガンマ
よりも高い。
【0062】次の表の文献は、以下のものである: (1)リサーチディスクロージャー、1978年12月、アイ
テム17643、(2)リサーチディスクロージャー、1989
年12月、アイテム308119、(3)リサーチディスクロー
ジャー、1994年9月、アイテム36544、及び(4)リサー
チディスクロージャー、1996年9月、アイテム38957、(K
enneth Mason Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a
North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Engla
nd によって出版) 。この表及び表中に引用した文献
は、本発明に従う写真要素に用いるのに好適な特定の成
分を説明するものとして理解すべきである。また、この
表及び表中に引用した文献は、要素を露光、処理及び操
作するのに好適な方法並びにそれに含まれる画像を記載
している。本発明の写真要素の用途に特に適した成分
は、リサーチディスクロージャー、1995年2月、アイテ
ム37038に記載されている。
【0063】 文献番号 セクション 主題 1 I,II 粒子組成、形態及び調製;硬膜 2 I,II,IX,X, 剤、塗布助剤、添加物等を含む XI,XII,XIV,XV 乳剤調製 3&4 I,II,III,IX A&B 1 III,IV 化学増感及び分光増感/減感 2 III,IV 3&4 IV,V 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V 蛍光色素 3&4 VI 1 VI カブリ防止剤及び安定化剤 2 VI 3&4 VII 1 VIII 吸収及び散乱材料;帯電防止層 2 VIII,XIII,XVI ;艶消し剤 3&4 VIII,IX C&D 1 VII 画像カプラー及び画像改質カプ 2 VII ラー;色素安定化剤及び色相改 3&4 X 良剤 1 XVII 支持体 2 XVII 3&4 XV 3&4 XI 特定層配列 3&4 XII,XIII ネガ型乳剤;直接陽画乳剤 2 XVIII 露光 1 XIX,XX 化学処理;現像主薬 2 XIX,XX,XXII 3&4 XVIII,XIX,XX 3&4 XIV 走査及びディジタル処理方法
【0064】本発明の写真要素の支持体には、セルロー
スエステル(例えば、三酢酸セルロース及び二酢酸セル
ロース)並びに二塩基性芳香族カルボン酸と二価のアル
コールとのポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート)等のポリマーフ
ィルムを含む。そのような支持体は、リサーチディスク
ロージャー(3)、セクションXVに詳細に記載されてい
る。また、この写真要素は、透明支持体の裏面の磁気粒
子を含有する層のような透明磁気記録層を有することが
できる。磁気層は、米国特許第4,279,945号及び同4,30
2,523号各明細書、並びにリサーチディスクロージャ
ー、アイテム34390、1992年11月、に記載されている。
この要素は、典型的に、約5〜約30μmの合計厚(支
持体を除く)を有する。
【0065】さらに、この写真要素は、発明技報No.94-
6023(1994年3月15日発行、日本特許庁及び国会図書
館)に記載されるようなアニールされたポリエチレンナ
フタレンフィルムベースを有してもよく、また、リサー
チディスクロージャー、1994年6月、アイテム36230に記
載されるような小フォーマットシステム、及び例えばKo
dak ADVANTIXフィルム又はカメラに使用することもでき
る。
【0066】写真要素は、さらに「現像抑制剤放出型」
化合物(DIR)等の他の画像改良化合物を含有するこ
とができる。DIR化合物は、例えば、Photographic S
cience and Engineering, 13巻、174頁、1969年に記載
のC. R. Barr, J. R. Thirtle及びP. W. Vittumの論文
"Developer-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers for
color Photography"に開示されている。カラーリバー
サル要素において特定の用途を有するDIRは、米国特
許第5,339,465号、同5,380,633号、同5,399,466号、及
び同5,310,642号各明細書に記載されている。
【0067】本発明の写真要素を、リサーチディスクロ
ージャー(3)に記載されているものを含めた、公知の
技法で像様露光することができる。この方法は、一般的
に、スペクトルの可視領域の光に露光することを要し、
そのような露光は一般的にレンズを通したライブ像であ
る。本発明の写真要素を繰り返し使用を目的とする露光
構造又は限定使用を目的とする露光構造(一回使用カメ
ラ、レンズ付きフィルム、又は感光材料パッケージユニ
ットと呼ばれる)に組み込むことができる。しかし、あ
るいは本発明のカラーリバーサル写真要素を、電子フィ
ルムライタにおいて露光してもよい。フィルムライタで
の露光は発光装置(例えば、光弁、CRT、レーザー、
レーザーダイオードによって制御された光、又は他の制
御された光源)による記憶画像(コンピュータ記憶画
像)に対する露光である。
【0068】ハロゲン化銀カラーリバーサルフィルム
は、一般的にカラーリバーサル処理による現像の指定を
伴う。カラーリバーサル処理による現像の指定を伴うフ
ィルムの表示(最も一般的な方法は、該フィルム、その
容器、もしくはフィルムと共に提供される印刷されたチ
ラシを含む包装)、そのフィルムをカラーリバーサル処
理によって現像すべきであるとの表示を有する。そのよ
うな表示は、例えば、このフィルムが、「リバーサルフ
ィルム」であること、もしくはカラーリバーサル処理で
現像されるべきであること、又は「Process E-6 」もし
くは「K-14」のような公知のカラーリバーサル処理の単
なる表示を述べる簡単な印刷された記述である。
【0069】ここでいう「カラーリバーサル」処理は、
非発色現像剤(即ち、フィルム中の他の化合物との反応
により像様に色を生成しない現像剤:黒白現像剤ともい
う)での第一処理を用いるものである。第一現像に用い
ることができる黒白現像主薬には、ジヒドロキシベンゼ
ン又はそれらの誘導体、アスコルビン酸又はそれらの誘
導体、アミノフェノール及び3−ピラゾリドン型現像主
薬が含まれる。そのような黒白現像主薬は、当該技術分
野では周知であり、例えば、米国特許第5,187,050号、
同5,683,859号、及び同5,702,875号明細書に記載されて
いる。好ましい非発色現像主薬はヒドロキノン(例え
ば、ヒドロキノンスルホネート)である。
【0070】非発色現像の後、未露光ハロゲン化銀を、
通常、化学的に、もしくは光に露光することによりかぶ
らせる。そして、この要素を発色現像剤(即ち、フィル
ム中の他の化合物(カプラー)(フィルム中に組み込ま
れていてもよく、また処理時に導入されてもよい)と反
応して像様に色を生成する現像剤)で処理する。多種多
様のカラーリバーサル処理が当該技術分野では周知であ
る。例えば、カップリング剤が写真要素に組み込まれて
いる場合に単一の発色現像工程を用いることができ、カ
ップリング剤が現像液に含まれている場合は、三つの別
々の発色現像工程を用いることができる。
【0071】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類である。とりわけ好ましい現像主薬は:4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ
−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−
アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタン
スルホンアミド)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−
(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルア
ニリン塩酸塩、及び4−アミノ−N−エチル−N−(2
−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエ
ンスルホン酸である。
【0072】現像の後、漂白−定着(銀又はハロゲン化
銀を除去する)、洗浄、そして乾燥が続く。漂白及び定
着は、この目的に使用するとして知られている任意の材
料を用いて実施することができる。漂白浴は、一般的
に、水溶性塩類及び鉄(III)の錯体(例えば、フェリシ
アン化カリウム、塩化第二鉄、エチレンジアミン四酢酸
第二鉄のアンモニウム塩又はカリウム塩)、水溶性過硫
酸塩(例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム又は
過硫酸アンモニウム)、水溶性重クロム酸塩(例えば、
重クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウム及び重クロ
ム酸リチウム)等の酸化剤の水溶液を含む。定着浴は、
一般的に、銀イオンと一緒に可溶性塩を形成する化合
物、例えば、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウ
ム、チオシアン酸カリウム、チオ尿素等の水溶液を含
む。漂白及び定着浴の詳細はリサーチディスクロージャ
ー(3)に見ることができる。本発明のリバーサル要素
の標準的な商業的な処理(コダックK-14及びコダックE-
6処理を含む)を用いることができる。
【0073】
【実施例】次の例は本発明を具体的に説明することを意
図するものであって、本発明を限定するものではない。例1 平板状、ダンプヨウ化物、臭ヨウ化銀乳剤(乳剤1)を
作製した。反応容器にヨウ化銀シード乳剤をダンプして
作製の約60%のところでヨウ化物を急に添加し、その
後以下の成分を用いて銀過剰に実施した。
【0074】
【表1】
【0075】NaBr、ゼラチン、消泡剤、及び水を含
んだ混合物(E)を42.5℃まで撹拌しながら加熱し
た。35mL/分の速度で12.5分間ケトルに溶液B
を添加し、その後溶液Fを添加した。NaOHを用いて
pHを10.0に調節し5分間保持した。HNO3を用
いてpHを5.5に調節し、次いでゼラチンダンプ
(G)を行い、5分間溶融物を保持した。溶液A及び溶
液Cを銀電位0mVのところで、流量を促進しながら4
3.6分間ケトルにポンプで注入した。銀電位が−46
mVに低下するように溶液Kをケトルにダンプした。1
3.5分かけて温度を65℃まで上げた。AgIシード
(I)を添加し、2分間保持した。溶液A及びDを用い
て24分かけて銀電位を50mVに調節した。溶液Aと
Dの導入に続いて溶液Hを添加し、30cc/分で9.
33分間添加を継続した。ケトル温度を40℃まで冷却
し、仕上げゼラチン(J)を添加して、この乳剤を濃縮
した。得られたヨウ臭化銀(3モル%ヨウ化物)平板状
乳剤の径は、測定すると0.76μmECD×0.08
9μ厚であった。
【0076】乳剤1の増感 上記乳剤サンプルを、p−アセトアミドフェニルジスル
フィド、チオシアン酸ナトリウム、5−クロロ−2−
(2−[(5−クロロ−3−(3−スルホプロピル)−
2(3H)−ベンゾチアゾルイリデン)メチル]−1−
ブテニル)−3−(3−スルホプロピル)−ベンゾオキ
サゾリウム内部塩トリエチルアミン塩、2−[2−
[[3−(2−カルボキシエチル)−2(3H)−ベン
ゾチアゾルイリデン]メチル]−1−ブテニル]−5−
クロロ−3−(3−スルホプロピル)−ベンゾオキサゾ
リウム内部塩N−(1−メチルエチル)−2−プロパン
アミン塩及び以下に示す(表I参照)種々の温度で、イ
オウ及び金含有化合物を順に加えて増感した。
【0077】
【表2】
【0078】増感工程の後、KI及び4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザインデン、
ナトリウム塩、モノヒドレートを添加し、このハロゲン
化銀材料を、銀753mg/m2(70mg/ft2)及
び3−(((2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ)アセチル)アミノ)−N−(4,5−
ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロ
フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ベンズア
ミド1613mg/m2(150mg/ft2)で、ポリ
エステル支持体上にコートした。このコーティングを、
ラッテンNo.9フィルター及びステップタブレット上
0.5中性濃度を用いて濾過したデーライトで1/50
秒露光し、その後4分間の第1現像時間を用いるE6カ
ラーリバーサル現像処理で処理した。DLogE曲線の
1.0の濃度ポイントを得るために必要な露光量の逆数
をこの乳剤の感度の尺度として採用した。最大感度と最
小感度との差をΔ感度として表にした。
【0079】
【表3】
【0080】表IIのデータは、52℃〜68℃の温度
範囲での、AgBrI(ダンプヨウ化物)乳剤の増感に
おける、従来の増感剤組み合わせ、チオ硫酸ナトリウム
及びジチオ硫酸第一金ナトリウム(増感A、サンプル
1)を使用すると10の感度変動(Δ感度)となること
を示す。SS−1a及び従来の金増感剤、ジチオ硫酸第
一金ナトリウムの組み合わせ(増感B、サンプル2)
は、幾分低い変動を示す(Δ感度7)。従来のイオウ増
感剤、チオ硫酸ナトリウム及び金増感剤Sの組み合わせ
(増感C、サンプル3)は、いっそう悪い変動を示す
(Δ感度15)。乳剤を本発明の組み合わせ化合物SS
−1aとS(増感D、サンプル4)で、種々の温度下で
増感すると、最も小さい感度変動(Δ感度3)が観察さ
れた。
【0081】例2 均一なヨウ化物分布を有する平板状臭ヨウ化銀乳剤(乳
剤2)を以下の成分を用いて作製した。
【0082】
【表4】
【0083】2つの溶液AgNO3(A)及びNaBr
/KI(B)を、熟成剤(D)、酸化され/脱イオン化
されたゼラチン、消泡剤、NaBr及び水を含んだ反応
容器(C)に35℃で、一定流量で1.18分かけて添
加した。ゼラチン(E)を添加後、AgNO3(A)及
びNaBr/KI(B)溶液を、流速を加速して45分
間添加した。その後AgNO3(A)及びNaBr/K
I(B)溶液を、一定流用で添加しながら、Ru(F)
及びSe(G)を含有する溶液を添加した。位銀電位を
60mVに上げ、Ir(H)を含んだ溶液を加えた。A
gNO3(A)及びNaBr/KI(B)を用いる最終
成長を一定流量で9分間行った。得られた乳剤の洗浄及
び濃縮後、脱イオン化されたゼラチンを含有する仕上げ
ゼラチン(I)、殺生剤及び水を添加した。得られた平
板状ヨウ臭化銀乳剤(4モル%ヨウ化物)粒子の径は、
測定すると0.34μmECD×0.073μ厚であっ
た。
【0084】乳剤2の増感 上記乳剤を、p−アセトアミドフェニルジスルフィド、
チオシアン酸ナトリウム、5−クロロ−2−(2−
[(5−クロロ−3−(3−スルホプロピル)−2(3
H)−ベンゾチアゾルイリデン)メチル]−1−ブテニ
ル)−3−(3−スルホプロピル)−ベンゾオキサゾリ
ウム内部塩トリエチルアミン塩、2−[2−[[3−
(2−カルボキシエチル)−2(3H)−ベンゾチアゾ
ルイリデン]メチル]−1−ブテニル]−5−クロロ−
3−(3−スルホプロピル)−ベンゾオキサゾリウム内
部塩N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン
塩、3−(2−メチルスルファモイルエチル)−ベンゾ
チアゾリウムテトラフルオロボレート及び以下に示す
(表III参照)温度で、イオウ及び金含有化合物を順
に加えて増感した。
【0085】
【表5】
【0086】増感工程の後、KIを添加した。この連続
(run)ヨウ化物乳剤を例1の場合と同様にコートし、
露光しそして処理した。
【0087】
【表6】
【0088】表IVのデータは、52℃〜68℃の温度
範囲での、AgBrI(連続ヨウ化物)乳剤の増感にお
ける、従来の増感剤組み合わせ、チオ硫酸ナトリウム及
びジチオ硫酸第一金ナトリウム(増感A、サンプル5)
を使用すると12の感度変動(Δ感度)となることを示
す。SS−1a及び従来の金増感剤、ジチオ硫酸第一金
ナトリウムの組み合わせ(増感B、サンプル6)は、同
じ変動を示す(Δ感度12)。従来のイオウ増感剤、チ
オ硫酸ナトリウム及び金増感剤Sの組み合わせ(増感
C、サンプル7)は、いっそう悪い変動を示す(Δ感度
17)。乳剤を本発明の組み合わせ化合物SS−1aと
S(増感D、サンプル8)で、種々の温度下で増感する
と、最も小さい感度変動(Δ感度5)が観察された。
【0089】例3 通常のコーティング技法を用いて、次の層を記載した順
にゼラチン下びき層を備えた三酢酸セルロース支持体上
にコートすることによってカラーリバーサル写真要素を
調製した。層の各成分では、被覆量をg/m2で表す。
ハロゲン化銀のレイダウンを銀に関して示す。乳剤サイ
ズを直径×厚み(μm)で示す。本発明に従って、オル
ガノメルカプトAu(I)錯体と急速硫化剤SS−1を
用いて化学増感した。
【0090】 層1:ハレーション防止層 ブラックコロイド銀 0.25 UV色素UV−1 0.04 UV色素UV−2 0.06 溶媒S−1に分散 0.04 ゼラチン 2.15 層2:低感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.36(銀基準) (4%バルクヨウ化物乳剤、1.06×0.092μm 色素SD−0及びSD−1で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.05(銀基準) (0.055μm等価球直径) シアンカプラーC−1 0.10 溶媒S−3に分散した 0.05 ゼラチン 1.07
【0091】 層3:中感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.43(銀基準) (4%バルクヨウ化物乳剤、0.85×0.090μm 色素SD−0及びSD−1で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.06(銀基準) (0.055μm等価球直径) シアンカプラーC−1 0.53 溶媒S−3に分散した 0.20 ゼラチン 0.94 層4:高感度赤感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.49(銀基準) (3%バルクヨウ化物乳剤、1.18×0.111μm 色素SD−0及びSD−1で分光増感したもの) 微小粒子ヨウ臭化銀 0.03(銀基準) (0.15μm等価球直径、4%バルクヨウ化物、 色素SD−0及びSD−1で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.065(銀基準) (0.055μm等価球直径) シアンカプラーC−1 0.77 溶媒S−3に分散した 0.385 ゼラチン 1.30 層5:第一中間層 フィルター色素FD−1 0.04 SCV−1 0.16 溶媒S−3に分散した 0.32 ゼラチン 0.81 層6:第二中間層 ケリーリー銀 0.002 ゼラチン 0.81 層7:低感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.45(銀基準) (4%バルクヨウ化物乳剤、0.62×0.064μm 色素SD−4及びSD−5で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.10(銀基準) (0.055μm等価球直径) マゼンタカプラーM−1 0.17 マゼンタカプラーM−2 0.07 溶媒S−2に共分散した 0.12 IRQ−1 0.014 溶媒S−4に分散した 0.028 ゼラチン 1.10 層8:中感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.37(銀基準) (3%バルクヨウ化物乳剤、0.96×0.065μm 色素SD−4及びSD−5で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.05(銀基準) (0.055μm等価球直径) マゼンタカプラーM−1 0.33 マゼンタカプラーM−2 0.14 溶媒S−2に共分散した 0.235 ゼラチン 0.87
【0092】 層9:高感度緑感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.47(銀基準) (3%バルクヨウ化物乳剤、1.18×0.111μm 色素SD−4及びSD−5で分光増感したもの) 微小粒子ヨウ臭化銀乳剤 0.04(銀基準) (0.15μm等価球直径、4.8%バルクヨウ化物、 色素SD−4及びSD−5で分光増感したもの) マゼンタカプラーM−1 0.62 マゼンタカプラーM−2 0.27 溶媒S−2に共分散した 0.445 ゼラチン 1.53 層10:第三中間層 ゼラチン 0.61 層11:第四中間層 ケリーリー銀 0.07 SCV−1 0.11 溶媒S−3に分散した 0.22 ゼラチン 0.68 層12:低感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.27(銀基準) (3%バルクヨウ化物乳剤、1.47×0.135μm 色素SD−6及びSD−7で分光増感したもの) ヨウ臭化銀乳剤 0.27(銀基準) (1.07μm×0.139μm、3%バルクヨウ化物、 色素SD−6及びSD−7で分光増感したもの) 微小粒子臭化銀 0.07(銀基準) (0.055μm等価球直径) イエローカプラーYEL−1 1.27 溶媒S−3に分散した 0.42 ゼラチン 1.89 層13:高感度青感性層 ヨウ臭化銀乳剤 0.22(銀基準) (2%バルクヨウ化物、2.59×0.0147μm 色素SD−6及びSD−7で分光増感したもの) ヨウ臭化銀乳剤 0.22(銀基準) (2%バルクヨウ化物、1.86×0.133μm 色素SD−6及びSD−7で分光増感したもの) イエローカプラーYEL−1 0.85 溶媒S−3に分散した 0.28 ゼラチン 1.13 層14:第五中間層 SCV−1 0.16 溶媒S−3に分散した 0.32 ゼラチン 0.61 層15:第一オーバーコート ヨウ臭化銀乳剤 0.09(銀基準) (4%バルクヨウ化物乳剤、0.58×0.062μm 色素SD−0及びSD−1で分光増感したもの) 微小粒子ヨウ臭化銀 0.43(銀基準) (0.055μm等価球直径) ゼラチン 0.81 層16第二オーバーコート UV色素UV−4 0.41 UV色素UV−1 0.09 ラテックスL−1に分散 0.45 ゼラチン 1.40 層17第三オーバーコート マット 0.02 (1.7μm球直径) 硬膜剤H−1 総銀量の1.38% ゼラチン 0.97
【0093】上述の感光性材料の調製に用いた成分のう
ちまだ構造を示していないものは次のものである。
【化9】
【0094】
【化10】
【0095】
【化11】
【0096】
【化12】
【0097】
【化13】
【0098】
【化14】
【0099】硬膜剤H−1:1,1’−[メチレンビス
(スルホニル)ビス−エテン 溶剤S−1:1,4−シクロへキシレンジメチレンビス
(2−エチルヘキサノエート) 溶剤S−2:ホスホン酸、トリス(メチルフェニル)エ
ステル 溶剤S−3:1,2−ベンゼンジカルボン酸、ジブチル
エステル 溶剤S−4:N,N−ジエチルラウラミド
【0100】例4 オルガノメルカプトAu(I)錯体及びSS−1の急速
硫化剤ヨウ臭化銀乳剤を含んだイエロー、マゼンタ、及
びシアン色素生成パックを支持体上にコートすることに
より、以下のフォーマットにおいて以下の層を最上部か
ら底部に配置してカラーリバーサル要素を調製した。
【0101】(1)一層以上のオーバーコート層 (2)非増感ハロゲン化銀含有層 (3)カプラー1(安息香酸、4−(1−(((2−ク
ロロ−5−((ドデシルスルホニル)アミノ)フェニ
ル)アミノ)カルボニル)−3,3−ジメチル−2−オ
キソブトキシ)−、1−メチルエチルエステル)を有す
る高感度イエロー層、カプラー1及びカプラー2(安息
香酸、4−クロロ−3−[[2−[4−エトキシ−2,
5−ジオキソ−3−(フェニルメチル)−1−イミダゾ
リジニル]−4,4−ジメチル−1,3−ジオキソペン
チル]アミノ]−、ドデシルエステルを有する中感度イ
エロー層、並びにカプラー2を有する低感度イエロー層
を含むトリプルコートイエロー層パック (4)中間層 (5)微小粒子銀の層 (6)中間層 (7)カプラー3(2−プロペノン酸、ブチルエステ
ル、N−[1−(2,5−ジクロロフェニル)−4,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピラゾール−3−イ
ル]−2−メチル−2−プロペンアミドを含むポリマ
ー)、カプラー4(ベンズアミド、3−((2−(2,
4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−
1−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ
−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)−1H−ピラゾール−3−イル)−、及びカプラー
5(ベンズアミド、3−(((2,4−ビス(1,1−
ジメチルプロピル)フェノキシ)−アセチル)アミノ)
−N−(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3
−イル)−)を有し、そして安定剤(1,1’−スピロ
ビ(1H−インデン),2,2’,3,3’−テトラヒ
ドロ−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,
6,6’−テトラプロキシ−)を含有する高感度及び中
感度マゼンタ層、並びに同様の安定剤と一緒にカプラー
4及び5を有する低感度マゼンタ層を含むトリプルコー
トマゼンタ層パック (8)微小粒子非増感ハロゲン化銀を含んでもよい一層
以上の中間層 (9)カプラー6(テトラデカンアミド、2−(2−シ
アノフェノキシ)−N−(4−((2,2,3,3,
4,4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)アミ
ノ)−3−ヒドロキシフェニル)−)を有する高感度シ
アン層、カプラー7(ブタンアミド、N−(4−((2
−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノ
キシ)−1−オキソブチル)アミノ)−2−ヒドロキシ
フェニル)−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフル
オロ−)及びカプラー8(ヘキサンアミド、2−(2,
4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)−フェノキシ)
−N−(4−((2,2,3,3,4,4,4−ヘプタ
フルオロ−1−オキソブチル)アミノ)−3−ヒドロキ
シフェニル)−)を有する中感度シアン層、並びにカプ
ラー6、7及び8を有する低感度シアン層含むトリプル
コートシアン層パック (10)微小粒子非増感ハロゲン化銀を含んでもよい一
層以上の中間層 (11)ハレーション防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイビッド ダブリュ.サンドフォード アメリカ合衆国,ニューヨーク 14616, ロチェスター,ストーウェル ドライブ 603 Fターム(参考) 2H016 AA00 BG01 BG02 2H023 CA01 CA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、並びに(i)次式: [L−Au−L]M (上式中、Mはカチオン性対イオンであり、各Lはカブ
    リ防止、安定化又は増感特性を有するオルガノメルカプ
    トリガンドである)を有するオルガノメルカプトAu
    (I)錯体及び(ii)構造式SS−1: 【化1】 (上式中、R1、R2、R3、及びR4基は、それぞれ独立
    に、アルキレン、シクロアルキレン、炭素環アリーレ
    ン、複素環アリーレン、アルカリーレン又はアラルキレ
    ン基を表すか、又はそれらが結合している窒素原子と一
    緒になって、R1及びR2又はR3及びR4は、5員〜7員
    の複素環を完成することができ、そしてB1、B2
    3、及びB4基は、それぞれ独立に、水素であるか、又
    はカルボン酸基、スルフィン酸基、スルホン酸基、ヒド
    ロキサム酸基、メルカプト基、スルホンアミド基又は第
    一級もしくは第二級アミノ求核性基であるが、B11
    44基の少なくとも1つが1員又は2員の鎖を介して
    ウレア窒素原子に結合された求核性基を有する)で表さ
    れる急速硫化剤の存在下で化学増感されたハロゲン化銀
    乳剤を含むハロゲン化銀乳剤層を含んでなるカラーリバ
    ーサル写真要素。
  2. 【請求項2】 前記オルガノメルカプトAu(I)錯体
    が次式: [(M−SOL)n−A−S−Au−S−A−(SOL
    −M)n]M (上式中、Mはカチオン性対イオンであり、SOLは可
    溶化基であり、Aは置換又は非置換の二価の有機連結基
    であり、そしてnは1〜4である)請求項1に記載の写
    真要素。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀粒子を水性コロイド媒体中
    で析出させハロゲン化銀乳剤を形成し、当該乳剤を加熱
    し、そして加熱前又は加熱時に、前記オルガノメルカプ
    トAu(I)錯体及び前記急速硫化剤を当該乳剤に加
    え、そして支持体上に当該ハロゲン化銀乳剤をコートす
    ることを含んでなる請求項1又は2に記載のカラーリバ
    ーサル写真要素の調製方法。
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