JP2002130908A - 補助熱源装置を備えた冷蔵庫 - Google Patents

補助熱源装置を備えた冷蔵庫

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JP2002130908A
JP2002130908A JP2000332284A JP2000332284A JP2002130908A JP 2002130908 A JP2002130908 A JP 2002130908A JP 2000332284 A JP2000332284 A JP 2000332284A JP 2000332284 A JP2000332284 A JP 2000332284A JP 2002130908 A JP2002130908 A JP 2002130908A
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Japan
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refrigerator
compartment
room
vegetable
heat source
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JP2000332284A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Aoki
均史 青木
Junichi Kubota
順一 久保田
Junichi Mogi
淳一 茂木
Hirotaka Kakinuma
裕貴 柿沼
Masaya Matsuoka
雅也 松岡
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 野菜室19の冷え過ぎ等を防止しながらアイ
スルーム20の空気を野菜室19に循環させることがで
きるようにする。 【解決手段】 冷蔵室側蒸発器55からの冷熱を冷蔵室
18に循環させ、冷凍室側蒸発器57からの冷熱をアイ
スルーム20を経て野菜室19を循環させる。また、冷
蔵室18の内氷温室に、特定の食品が載置される載置部
を備え、当該載置部が冷蔵室18側に露出して設けられ
ると共に、該載置部に載置された食品の熱を野菜室19
に移動させて当該野菜室19の温度調整を行う補助熱源
装置30を設ける。これにより、例えば新たに購入して
きた食品を収納する際に、当該食品を載置部に載置して
補助熱源装置30で補助冷却する。このとき、野菜室1
9側には載置部に載置された食品からの熱が放熱され、
当該熱によりアイスルーム20からの冷気を暖めて野菜
室19の冷え過ぎ等を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庫内が冷蔵室、野
菜室、冷凍室等の複数の部屋に区画されて、発生した冷
気を冷凍室から野菜室に循環させ、その際に野菜室の冷
え過ぎ防止できるようにした冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、冷蔵庫により食品の低温保存等を
行うことが一般的である。このような冷蔵庫は、冷凍回
路を備えて冷気を発生し、その冷気で庫内の食品が冷却
されるようになっている。
【0003】このような冷蔵庫は、庫内に仕切壁が設け
られて冷蔵室、野菜室、冷凍室等の複数の部屋に区画さ
れて、食品の種類や保存温度に応じて使用されるように
なっている。
【0004】例えば、冷蔵室は約3℃に設定されて冷凍
を目的としない食品が収納され、野菜室は約3〜5℃に
設定されて野菜や飲料水等が収納され、また冷凍室は約
−3〜−18℃に設定されて冷凍食品や肉類等の冷凍保
存に利用されている。
【0005】そして、冷熱は冷凍回路により発生し、当
該冷凍回路は、冷媒を圧縮する圧縮機、該圧縮機からの
冷媒を凝縮させる放熱器、凝縮した冷媒を減圧又は絞る
減圧装置、該減圧装置からの冷媒を庫内空気と熱交換さ
せて蒸発させる蒸発器等を主要構成として、冷媒が蒸発
する際の熱を庫内空気から奪うことにより当該庫内空気
が冷却される。
【0006】ところで、上述したように各部屋の設定温
度又は適正温度が異なるため、1の蒸発器からの冷熱に
よって全ての部屋を冷却すると、温度が下がり過ぎる部
屋が発生したり、温度が高い部屋が発生したりする場合
が生じるので、今日の冷蔵庫においては、蒸発器を2つ
設けて、一方を冷蔵室と野菜室とに冷気を供給するため
に用い、他方を冷凍室等に冷気を供給するために用いる
ようになっている。
【0007】そして、一方の蒸発器からの冷気を冷蔵
室、野菜室と順次循環させ、また他方の蒸発器からの冷
気を冷凍室等に循環させるようになっている。
【0008】冷蔵室と野菜室とを冷気が循環するように
するためには、これらの部屋が隣接することが好ましい
ので、通常の冷蔵庫においては冷蔵室の下に野菜室が設
けられて冷蔵室の空気が野菜室に流入するようになって
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに冷蔵室の空気を野菜室に流入させて当該野菜室を冷
却する構成では、野菜室の温度が冷蔵室の温度と関連す
るため適正な設定が難しくなる問題があると共に、冷蔵
庫には種々の食品が多数収納されるために、特定の食品
に対してのみ冷却したり加熱したりすることが困難で、
例えば新たに購入してきた食品を収納すると既に収納さ
れている食品に熱的影響を与えてしまう問題があった。
【0010】即ち、冷蔵庫を冷蔵室、野菜室、冷凍室等
に区画した場合には、冷蔵室の容積が最も大きくなり、
かつ、使用頻度(扉の開閉頻度)も最も多くなるので、
冷蔵室に適正な空気量(冷熱量)が供給されるように風
量設定すると、当該冷蔵室から野菜室に流入する冷熱量
が過剰になって当該野菜室に収納されている野菜が乾燥
したり、冷え過ぎたりして品質低下を早めてしまう問題
がある。
【0011】無論、野菜室と略同じ容積である冷凍室の
冷気を当該野菜室に循環させ、その際電気ヒータにより
温度調整を行って野菜室の冷え過ぎを防止しながら当該
野菜室を冷却することも可能であるが、この場合には新
たに電気ヒータを設けなければならずコストアップの要
因になると共に、当該電気ヒータは冷凍効率を低下させ
る方向に作用する問題があった。
【0012】一方、新たに購入した食品を冷凍保存等す
る場合には、既に収納されている食品と新たに購入して
収納する食品とが同じ場所に収納される場合が多いの
で、新たに購入して収納した食品の熱により既に収納さ
れている食品が部分解凍して品質低下等をもたらす問題
があった。
【0013】また、既に収納されている食品の一部を冷
蔵庫内でゆっくりと解凍するような場合には、他の食品
に熱的影響を与えてしまう問題がある。
【0014】そこで、本発明は、新たに購入してきた食
品を収納すると既に収納されている食品の温度上昇等の
熱的影響を抑制できるようにすると共に、野菜室の冷え
過ぎ等を防止しながら冷凍室等の空気を野菜室に循環さ
せることができるようにして利便性、経済性の高い冷蔵
庫を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、第1及び第2の蒸発器に
より冷媒を蒸発させて冷気を発生すると共に、庫内が仕
切壁により少なくとも冷蔵室、野菜室、冷凍室に区画さ
れて、冷気により各部屋の食品を冷却する冷熱源を備え
た冷蔵庫において、第1蒸発器により発生した冷熱が冷
蔵室を循環するように形成され、第2蒸発器により発生
した冷熱が冷凍室等を経て野菜室を循環するように形成
され、かつ、特定の食品が載置される載置部を備え、当
該載置部が冷蔵室に露出して設けられると共に、該載置
部に載置された食品の熱を野菜室に移動させて当該野菜
室の温度調整を行う補助熱源装置を備えて、新たに購入
してきた食品を収納すると既に収納されている食品の温
度が上がる等の熱的影響を抑制できるようにすると共
に、野菜室の冷え過ぎ等を防止しながら冷凍室等の空気
を野菜室に循環させることができるようにして利便性、
経済性を高めたことを特徴とする。
【0016】請求項2にかかる発明は、補助熱源装置
が、流す電流の向きに応じて一方の面から他方の面に熱
移動させる熱電素子と、野菜室に露出して又は近接して
設けられて、当該野菜室の空気に熱電素子により移動し
てきた熱を与えるヒートシンクとを有することを特徴と
する。
【0017】請求項3にかかる発明は、第2蒸発器で冷
却された空気を野菜室に導く野菜室側ダクトが設けられ
ると共に、当該ダクトに補助熱源装置の動作状態に応じ
て野菜室に流入する空気量を調整するダンパが設けられ
て、補助熱源装置の動作状態が変化しても当該野菜室の
温度が略一定になるようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項4にかかる発明は、冷蔵庫に出入れ
が可能に設けられたトレイが設置され、当該トレイの底
に食品が載置される食品部を設けて、トレイで区切られ
た空間内の食品に対してのみ補助熱源装置の作用が及ぶ
ようにして、利便性を向上させたことを特徴とする。
【0019】請求項5にかかる発明は、熱電素子として
ペルチェ素子を用いて新たな技術開発によるコストアッ
プを抑制できるようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は冷蔵庫10(当該冷蔵庫には冷凍冷
蔵庫も含まれる)の斜視図である。図2は、その断面図
であり、図3は扉等を取除いた際の冷蔵庫10の内部を
示す正面図である。
【0021】冷蔵庫10の筐体は、鉄等の磁性金属から
なる外箱11とABS等の合成樹脂からなる内箱12と
が発泡ポリウレタン等の発泡断熱材13を介して一体に
形成され、内部空間には複数の仕切壁25〜27が設け
られて冷蔵室18、野菜室19、アイスルーム20、セ
レクトルーム21、冷凍室22等が形成されている。
【0022】冷蔵室18は、冷凍しない温度での保存を
目的とした食品が収納されるもので、当該冷蔵室18の
下部に内氷温室16が設けられている。
【0023】この内氷温室16には、トレイ17が設け
られると共にその下側に補助熱源装置30が設けられ
て、当該トレイ17に食品を収納して氷温保存や急冷、
解凍等を個別の食品に対してのみ行えるようになってい
る。
【0024】野菜室19は果物、野菜、飲料水等を保存
するために用いられ、アイスルーム20は氷を貯氷した
りアイスクリームを保存したりするために用いられる。
また、冷凍室22は冷凍保存する食品の収納に用いられ
る。
【0025】セレクトルーム21は、例えば約3℃に設
定されて冷蔵室18、約1℃に設定されてチルド室、約
−1℃に設定されて内氷温室16、約−3℃に設定され
てパーシャル室、約−7℃に設定されてやわらか冷凍室
22、約−18℃に設定されて冷凍室22として切換え
て利用されるものである。
【0026】冷蔵室18と野菜室19は仕切壁25によ
り仕切られて、これらの間での空気の流動が行われない
ようになっている。
【0027】一方、冷凍室22とアイスルーム20やセ
レクトルーム21等とを仕切る仕切壁26には連通孔1
5が設けられて、庫内空気がこれらの部屋を流動できる
ようになっており、また図3に示すようにアイスルーム
20と野菜室19は野菜室側ダクト63により連通して
庫内空気が流動するようになっている。
【0028】冷蔵庫10には、図4に示すような冷凍回
路が設けられ、当該冷凍回路は、冷媒を圧縮する圧縮機
51、冷媒を放熱させて凝縮させる放熱器52、冷媒を
減圧させる減圧装置53、冷媒を蒸発させて冷熱を発生
する第1及び第2蒸発器である冷蔵室側蒸発器55及び
冷凍室側蒸発器57等により構成されて、これらが冷媒
配管により接続されている。
【0029】冷蔵室側蒸発器55と冷凍室側蒸発器57
とは同時に運転されるとは限らず、どちらか一方が運転
される場合には、その方の蒸発器に冷媒が循環するよう
に3方弁54が制御され、同時運転する場合には両方の
蒸発器に冷媒が循環するように制御される。
【0030】圧縮機51は、冷蔵庫10の底部下側に配
設され、また冷蔵室側蒸発器55は冷蔵室18の上部背
面側に、冷凍室側蒸発器57は冷凍室22やアイスルー
ム20の背面側に設けられている。
【0031】冷蔵室側蒸発器55及び冷凍室側蒸発器5
7は、それぞれ冷蔵室側送風機56及び冷凍室側送風機
を有し、冷蔵室側蒸発器55及び冷蔵室側送風機56
は、冷蔵室18とを連通する冷蔵室側ダクト61中に配
設され、冷凍室側蒸発器57及び冷凍室側送風機58
は、冷凍室22とセレクトルーム21又はアイスルーム
20とを連通する冷凍室側ダクト62中に配設されてい
る。
【0032】なお、野菜室19とアイスルーム20と
は、上述したように野菜室側ダクト63により連結さ
れ、当該野菜室側ダクト63の吸気口には流入する空気
量が調整できるようにダンパ64が設けられている。
【0033】これにより、冷蔵室側送風機56が回転し
て冷蔵室18に設けられた吸気口66から空気が吸気さ
れて冷蔵室側ダクト61に流入し、冷蔵室側蒸発器55
で熱交換する。そして冷蔵室18の背面左右に分岐した
冷蔵室側ダクト61を介して吹出口67から当該冷蔵室
18に吹出される。
【0034】一方、冷凍室側送風機58が回転すること
により、冷凍室22に設けられた吸気口68及び野菜室
19に設けられた吸気口69から空気が吸気されて冷凍
室側ダクト62を介して冷凍室側蒸発器57に流入し、
ここで熱交換してセレクトルーム21、アイスルーム2
0及び冷凍室22に吹出口70から吹出される。
【0035】そして、セレクトルーム21及びアイスル
ーム20に吹出された空気はこれらの部屋の食品を冷却
しながら連通孔15を経て冷凍室22に流入すると共
に、ダンパ64の開閉度に応じて野菜室側ダクト63を
介して吹出口71から野菜室19に流入する。
【0036】なお、野菜室19に流入する空気の流動方
向は略一定しているので、当該吹出口71からの空気が
野菜室19の特定場所に吹き当り、当該場所に収納され
ている野菜が部分的に冷えすぎたり、乾燥したりして品
質を低下させてしまうようなことがある。
【0037】そこで、当該野菜室19の天井側には邪魔
板59が設けられ、吹出口71からの空気が当該邪魔板
59に当って野菜室19に拡散するようにしている。
【0038】内氷温室16には、上述したようにトレイ
17が設けられ、その下部の仕切壁25に補助熱源装置
30が設けられている。
【0039】この補助熱源装置30は、図5に示すよう
に、冷熱又は温熱を発生する熱電素子であるペルチェ素
子31、該ペルチェ素子31の上部に設けられて当該ペ
ルチェ素子31の熱をトレイ17の載置面全域に伝導さ
せる均熱板32、トレイ17の内側に配設されて食品が
載置される載置板33、ペルチェ素子31と庫内空気と
を熱交換させるヒートシンク34、ペルチェ素子31に
供給する電流の大きさ及び電流の向きが制御できる図示
しない電源等を有している。
【0040】なお、図5においてはペルチェ素子31を
4つ用いた場合を示しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0041】そして、均熱板32は内氷温室16に露出
するように設けられ、ヒートシンク34は野菜室19に
露出し又は近接して設けられている。
【0042】ペルチェ素子31は、吸熱を行う面と放熱
を行う面とを有して、これらの作用面は電流の向きによ
り反転する特性を持っており、その温度差は約0.2℃
単位で制御が可能である。
【0043】かかるペルチェ素子31は、技術的に略完
成されているので、新たに研究開発する要素が少ないた
めコストアップを抑制できる利点がある。
【0044】均熱板32及び載置板33は、熱伝導性の
優れたアルミニュームや銅を材料として形成され、載置
板33には脚部35が設けられてトレイ17に設けら脚
孔36から均熱板32に熱接触できるようになって、当
該脚部35を介して載置板33と均熱板32との間で熱
伝導が行われるようになっている。
【0045】このように、トレイ17に脚孔36を設
け、載置板33に脚部35を設ける理由は、載置板33
の位置が決るため当該載置板33が傾いていたりすると
直ぐ解るようにするためであり、また当該載置板33に
載置した食品は、トレイ17と共に出入れできるように
するためである。
【0046】従って、例えばトレイ17の底を載置板3
3により構成するようにしてもよい。この場合には、通
常トレイ17が樹脂により形成されているので、載置板
33をトレイ17に固着することが必要になるが、少な
くとも均熱板32との接触面積が大きくすることが可能
になるのでこれらの間で効率的に熱伝達を行わせること
が可能になる利点がある。
【0047】以上のような構成で、圧縮機51で圧縮さ
れて高温高圧になった冷媒は放熱器52で凝縮し、減圧
装置53で減圧又は絞られる。そして、冷蔵室側蒸発器
55及び冷凍室側蒸発器57に供給されて、庫内空気と
熱交換して蒸発し圧縮機51に戻る。冷媒が蒸発する際
の熱は庫内空気により与えられるので、当該庫内空気の
温度が下がり、庫内の食品を冷却することができる。
【0048】そして、例えば新らたに購入してきた肉を
冷凍室22で冷凍保存する場合、当該肉の温度は冷凍室
22の温度より高いので、この温度状態で冷凍室22に
収納すると、既に冷凍保存されている食品の温度が部分
的に上昇して品質低下等を起す。
【0049】そこで、冷凍室22に既に保存されている
食品に与える温度影響が許容される温度まで補助熱源装
置30で冷却し、当該温度に達すると冷凍室22に移し
替える。
【0050】即ち、内氷温室16からトレイ17を取出
して載置板33に新たに購入した肉を載置し、当該トレ
イ17を元に戻して補助熱源装置30を動作させる。
【0051】この場合、新たに購入した肉を冷凍室22
の温度の近くまで冷却するためには、均熱板32から吸
熱してヒートシンク34から放熱するようにペルチェ素
子31に通電する。
【0052】ペルチェ素子31に通電する電流量は、冷
却速度を決めるので所望の冷却速度になるように電流量
を設定する。
【0053】無論、予め「急速冷凍」「急速解凍」「ゆ
っくり冷凍」「ゆっくり解凍」等のように電流値を設定
する設定ボタンを設けて、ユーザが当該ボタンを押すよ
うにしても良いことは言うまでもない。
【0054】これにより、均熱板32から肉の熱が吸熱
され、ヒートシンク34に運ばれるて、食品が補助冷却
されるようになる。
【0055】当該ヒートシンク34はアイスルーム20
からの吹出口71を介して吹出された空気により冷却さ
れ、当該野菜室19に吹出される空気の温度調整が行わ
れる。
【0056】従って、野菜室19に吹出される空気の温
度が低くても、当該空気がヒートシンク34により加熱
されるので、野菜室19の冷え過ぎが防止できるように
なる。
【0057】なお、当該補助熱源装置30の動作状態が
ゆっくり冷凍や急速冷凍等のように冷凍モードで動作し
ているときは、野菜室19の空気はモードに応じた加熱
量で加熱される。また、解凍状態で動作するような場合
には、野菜室19は逆に冷却されるようになる。
【0058】従って、このままでは野菜室19の温度が
補助熱源装置30の動作状態に応じて変動してしまうの
で、本発明ではかかる場合でも野菜室19の温度が常に
安定した適温を保つようにダンパ64を設けている。
【0059】即ち、補助熱源装置30がゆっくり冷凍、
通常冷凍、急速冷凍、ゆっくり解凍、通常解凍、急速解
凍等のモードで運転されるような場合を想定すると、ヒ
ートシンク34により野菜室19の空気は加熱又は冷却
されその熱量も異なる。
【0060】このような場合には、例えばゆっくり冷
凍、通常冷凍、急速冷凍、ゆっくり解凍、通常解凍、急
速解凍と進むにつれてダンパ64の開度が小さくなるよ
うに設定する。
【0061】このようにすることで、既に冷凍保存され
ている食品への熱的影響が防止できるようになり、か
つ、野菜室19の冷え過ぎ等を防止しながら当該野菜室
19にアイスルーム20等の冷凍室側からの冷気を導入
することが可能になって、最も利用頻度が高く容量の大
きな冷蔵室18に対して最適な冷熱量の供給ができるよ
うになる。
【0062】加えて、載置板33に載置された食品の熱
が野菜室19の空気の加熱に利用されるモードでは、従
来のように電気ヒータを用いて野菜室19を空気を加熱
する場合に比べエネルギーの有効利用が図れて冷凍効率
の低下を抑制することが可能になる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、第1蒸発器により発生した冷熱が冷蔵室を
循環するように形成され、第2蒸発器により発生した冷
熱が冷凍室等を経て野菜室を循環するように形成され、
かつ、特定の食品が載置される載置部を備え、当該載置
部が冷蔵室に露出して設けられると共に、該載置部に載
置された食品の熱を野菜室に移動させて当該野菜室の温
度調整を行う補助熱源装置を備えたので、新たに購入し
てきた食品を収納すると既に収納されている食品の温度
が上がる等の熱的影響を抑制できるようになると共に、
野菜室の冷え過ぎ等を防止しながら冷凍室等の空気を野
菜室に循環させることができるようになって利便性及び
経済性が向上する。
【0064】請求項2にかかる発明によれば、補助熱源
装置を流す電流の向きに応じて一方の面から他方の面に
熱移動させる熱電素子と、野菜室に露出して又は近接し
て設けられて、当該野菜室の空気に熱電素子により移動
してきた熱を与えるヒートシンクとにより構成したの
で、簡単な構成で、新たに購入してきた食品を収納する
と既に収納されている食品の温度が上がる等の熱的影響
を抑制できるようになると共に、野菜室の冷え過ぎ等を
防止しながら冷凍室等の空気を野菜室に循環させること
ができるようになって利便性及び経済性が向上する。
【0065】請求項3にかかる発明によれば、第2蒸発
器で冷却された空気を野菜室に導く野菜室側ダクトが設
けられると共に、当該ダクトに補助熱源装置の動作状態
に応じて野菜室に流入する空気量を調整するダンパが設
けたので、補助熱源装置の動作状態が変化しても当該野
菜室の温度が略一定になるようになり、新たに購入して
きた食品を収納すると既に収納されている食品の温度が
上がる等の熱的影響を抑制できるようになると共に、野
菜室の冷え過ぎ等を防止しながら冷凍室等の空気を野菜
室に循環させることができるようになって利便性及び経
済性が向上する。
【0066】請求項4にかかる発明によれば、冷蔵庫に
出し入れが可能に設けられたトレイの底に食品が載置さ
れる食品部を設けたので、他の食品に温度的影響を与え
ることなく冷凍や解凍等が個別に行えるようになり、利
便性が向上する。
【0067】請求項5にかかる発明によれば、熱電素子
としてペルチェ素子を用いたので、少ない技術開発で製
造可能になり、コストアップが抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される冷蔵庫
の斜視図である。
【図2】冷蔵庫の断面図である。
【図3】冷蔵庫の正面図である。
【図4】冷凍回路図である。
【図5】補助熱源装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 冷蔵庫 16 内氷温室 17 トレイ 18 冷蔵室 19 野菜室 20 アイスルーム 21 セレクトルーム 22 冷凍室 25〜27 仕切壁 30 補助熱源装置 31 ペルチェ素子 32 均熱板 33 載置板 34 ヒートシンク 55 冷蔵室側蒸発器 57 冷凍室側蒸発器 61 冷蔵室側ダクト 62 冷凍室側ダクト 63 野菜室側ダクト 64 ダンパ
フロントページの続き (72)発明者 茂木 淳一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 柿沼 裕貴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松岡 雅也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA01 BA01 CA02 DA02 DA04 EA01 EA03 HA02 HA07 KA00 KA07 PA04 PA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の蒸発器により冷媒を蒸発
    させて冷気を発生すると共に、庫内が仕切壁により少な
    くとも冷蔵室、野菜室、冷凍室に区画されて、前記冷気
    により各部屋に収納された食品を冷却する冷熱源を備え
    た冷蔵庫において、 前記第1蒸発器により発生した冷気が前記冷蔵室を循環
    し、前記第2蒸発器により発生した冷気が前記冷凍室を
    経て野菜室を循環するように形成され、かつ、食品が載
    置される載置部を備え、当該載置部が前記冷蔵室に露出
    して設けられると共に、該載置部に載置された前記食品
    の熱を前記野菜室に移動させて当該野菜室の温度調整を
    行う補助熱源装置を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記補助熱源装置が、流す電流の向きに
    応じて一方の面から他方の面に熱移動させる熱電素子
    と、 前記野菜室に露出して又は近接して設けられて、当該野
    菜室の空気に前記熱電素子により移動してきた熱を与え
    るヒートシンクとを有することを特徴とする請求項1記
    載の補助熱源装置を備えた冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記第2蒸発器で冷却された空気を前記
    野菜室に導く野菜室側ダクトが設けられると共に、当該
    ダクトに前記補助熱源装置の動作状態に応じて当該野菜
    室に流入する空気量を調整するダンパが設けられて、前
    記補助熱源装置の動作状態が変化しても当該野菜室の温
    度が略一定になるようにしたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の補助熱源装置を備えた冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記冷蔵庫に出入れが可能に設けられた
    トレイが設置され、当該トレイの底に前記食品が載置さ
    れる前記載置部が設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至3いずれか1項記載の補助熱源装置を備えた冷
    蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記熱電素子がペルチェ素子であること
    を特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の補助熱
    源装置を備えた冷蔵庫。
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