JP2004144365A - 冷蔵庫 - Google Patents

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境 寿和
Yoshihiro Kuwari
桑理 義博
Yasuki Hamano
浜野 泰樹
Toyoshi Kamisako
上迫 豊志
Makoto Oyamada
小山田 真
Hideki Fukui
福井 秀樹
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Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

【課題】冷却調理室を有する冷蔵庫において、冷却調理室の急冷機能を向上する。
【解決手段】冷蔵室1と野菜室2を冷却する冷蔵室蒸発器5と、冷凍室4と冷却調理室3を冷却する冷凍室蒸発器6と、冷却調理室3の下部に設置された冷却プレート22を有し、冷却調理室3において急速冷却する指示があった場合、冷却プレート22から冷凍室蒸発器6に流れるように流路切替弁9を切り替えて運転するとともに、冷却プレート22内に設置された熱電モジュール22cに通電し、冷却プレート22からの固体熱伝達と冷凍室蒸発器6で生成する冷気の両方で冷却調理室3内の食品を冷却することで、急速冷却の高性能化が達成できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵室と冷凍室を別々の蒸発器で独立して冷却する高効率の冷蔵庫において、急速冷却や急速製氷、解凍、発酵を行う冷却調理室の冷却性能の向上を図ったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵室と冷凍室を別々の蒸発器を有する冷蔵庫が主流となりつつある。この冷蔵庫は、冷蔵室を冷却する際の蒸発温度を高く設定できることから、圧縮機を高効率で運転して省エネルギー化を図ることができるとともに、冷蔵室を高湿化することが容易であることから、冷蔵室の食品保鮮の点でも優れている。
【0003】
一方、利便性を向上させるために、野菜室、製氷室、急凍室等の機能別に部屋が区切られた冷蔵庫が多数提案されている。そこで、これらの機能別に分かれた部屋を最適に冷却する方法が検討されている。
【0004】
ここで、従来提案されている冷蔵庫および冷却システムの概略図を図18、風路の模式図を図19、冷却調理室の概略図を図20に示す。
【0005】
図18から図20において、1は冷蔵室、2は野菜室、3は食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室、4は冷凍室、5は野菜室2の背面に配設され冷蔵室1と野菜室2を冷却する冷蔵室蒸発器、6は冷凍室4の背面に配置され冷凍室4と冷却調理室3を冷却する冷凍室蒸発器、7は冷蔵庫の背面下部に配置され冷媒を圧縮する圧縮機、8は冷蔵庫の背面下部あるいは冷蔵庫壁面内部に配置された凝縮器、9は冷媒の流路を切り替える流路切替バルブである。
【0006】
以上のように構成された従来例の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0007】
通常運転時は、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、流路切替バルブ9から冷蔵室キャピラリ10、冷蔵室蒸発器5、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0008】
このとき、冷蔵室ファン12を駆動して冷蔵室蒸発器5で冷却された冷気を冷蔵室1と野菜室2に供給するとともに、冷蔵室蒸発器5の下部あるいは側面に配置された風路(図示せず)を介して冷蔵室1と野菜室2の内部の空気を冷蔵室蒸発器5に帰還させる。
【0009】
また同時に、冷凍室ファン13を駆動して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室風路14を介して冷凍室4に供給し、循環するとともに、調理室供給風路15を介して冷却調理室3に供給し、調理室帰還風路16を介して冷却調理室3の内部の空気を冷凍室蒸発器6に帰還させる。
【0010】
また、調理室供給風路15には冷却調理室3に供給する冷気量を調整する調理室ダンパー17が設置されており、調理室ダンパー17を制御して冷却調理室3の室温調整を行うとともに、解凍を行う場合には、調理室ダンパー17を閉塞して加温用ヒータ(図示せず)に通電することで冷却調理室3の室温を上昇させる。
【0011】
ここで、冷却負荷が変化すると、圧縮機7の回転数を増減させて冷却能力を調整する。冷却負荷がさらに小さくなり各貯蔵室の温度が低下しすぎると、圧縮機7および冷蔵室ファン12、冷凍室ファン13の運転を停止する。
【0012】
また、温度の高い食品が投入されて冷凍室4の温度が大きく上昇した場合や、冷却調理室3において急速冷却する指示があった場合は、圧縮機7を高速回転させて冷却能力を高めるとともに、流路切替バルブ9を切り替えて、圧縮機7から凝縮器8、流路切替バルブ9、冷凍室キャピラリ11、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら加圧、凝縮、減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0013】
このとき、冷凍室ファン13を駆動して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室4と冷却調理室3に供給する。
【0014】
ここで、冷却調理室3における食品の急速冷却は、炊き立てのご飯をすぐに冷凍する場合など、食品の初期温度が高く、冷凍室4での急速冷凍では他の食材の温度が上昇してしまう時に利用される。
【0015】
また、缶ビールや缶ジュース等を常温から冷蔵温度まで急速に冷やしたい場合にも利用される。さらに、冷却調理室3において連続して冷凍と解凍を繰り返すことで、食品の細胞膜の一部を破壊して、食感を柔らかくしたり味の染み込みを促進させたりする凍結融解調理が提案されている。
【0016】
以上のように動作させることにより、通常運転時は圧縮機をできるだけ低速で運転させることで、比較的高い蒸発温度を維持して高効率な運転を実現するとともに、冷凍室蒸発器のみに冷媒を流すことで冷凍室や冷却調理室の冷却速度の向上を実現することができる。
【0017】
なお、冷却調理室を2室に分割して、一方の部屋で自動製氷を行うとともに、もう一方の部屋で急速冷却や加熱解凍を実現することもできる。通常、自動製氷の冷却は冷凍室の冷却と連動して行われ、高速製氷の指示があった場合には、急速冷却と同様の制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0018】
【特許文献1】
特開平11−311467号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、冷却調理室3と冷凍室4の風量分配がほぼ固定されているため、冷却能力を一方に集中することができないという欠点があった。ここで、冷却調理室3と冷凍室4の両方の冷気流入口に風路を閉塞するダンパを設ければ、風路分配を実現することはできるがダンパ部の風路抵抗が大きく、かえって冷却能力を低下させる傾向にあった。
【0020】
本発明は従来の課題を解決するもので、冷却調理室と冷凍室の冷却能力の分配を容易にし、急速冷却の性能を向上することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と直列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器と前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫である。
【0022】
よって急速冷却の指示があった場合に急速冷却モードに切り替えることにより、冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させて冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却プレートで蒸発しきれなかった余剰な冷媒を冷凍室蒸発器に流して冷却調理室を空冷することで、食品の上下両面から同時に冷却してさらに冷却能力を高めることができる。
【0023】
また、冷却調理室と同時に冷凍室と製氷室を空冷することで、冷却調理室の急速冷却中の冷凍室と製氷室の昇温を抑制することができる。
【0024】
本発明の請求項2に記載の発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と並列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器に冷媒を流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫である。
【0025】
よって通常運転時において冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードを切り替えて運転することにより必要な冷媒量を削減することができ、R600aなどの可燃性冷媒を使用する場合、冷媒漏洩時の安全性を高めることができるとともに、急速冷却の指示があった場合に急速冷却モードに切り替えることにより、冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させて冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却プレートで蒸発しきれなかった余剰な冷媒を冷凍室蒸発器に流して冷却調理室を空冷することで、食品の上下両面から同時に冷却してさらに冷却能力を高めることができる。
【0026】
また、冷却調理室と同時に冷凍室と製氷室を空冷することで、冷却調理室の急速冷却中の冷凍室と製氷室の昇温を抑制することができる。
【0027】
本発明の請求項3に記載の発明は、金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた冷媒配管と、前記金属板の背面に取り付けられた加熱用ヒータとからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の冷蔵庫である。
【0028】
よって冷却調理室の急速冷却の能力を向上するとともに、食品の解凍時に加熱用ヒータに通電することで、効率よく食品に伝熱することができ、冷凍と解凍を繰り返す凍結融解調理の時間を短縮することができる。
【0029】
本発明の請求項4に記載の発明は、金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた熱電モジュールと、前記熱電モジュールの背面に取り付けられた冷媒配管とからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に熱電モジュールに通電して金属板の温度をさらに低下させて冷却能力を向上するとともに、食品の解凍時に急速冷却モードのまま熱電モジュールに逆通電することで、解凍と同時に冷凍室に蓄冷することができ冷凍と解凍を繰り返す凍結融解調理の時間をさらに短縮することができる。
【0030】
本発明の請求項5に記載の発明は、一面に半円柱状のくぼみを有する略直方体の金属ブロックと、前記金属ブロックの凹部の表面に厚さ0.5〜3mmで貼り付けられた熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性シートとからなる缶急冷器を冷却プレート上に設置してなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に缶急冷器上に缶ビールや缶ジュースを設置して固体熱伝導を高めることで、急速冷却することができる。
【0031】
本発明の請求項6に記載の発明は、冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と冷却調理室に供給する冷凍室ファンと、前記冷却調理室と前記冷凍室蒸発器とを連通する調理室風路と、前記調理室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記冷却調理室に供給する調理室ファンと、前記冷却調理室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記調理室風路内の前記調理室ファンの風上側と前記冷却調理室とを連通し、前記冷却調理室内の冷気を循環する調理室循環風路と、前記調理室風路内であって前記調理室風路に合流する前記調理室循環風路より風上側に、前記冷却調理室へ供給する冷気量を調整する調理室ダンパーとを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の冷蔵庫である。
【0032】
よって通常冷却時は調理室ファンを停止して調理室風路、調理室循環風路、冷却調理室の順に冷気を供給することでファン入力の省エネルギー化を図るとともに、冷却調理室の急速冷却時には調理室ファンを運転することで調理室風路、冷却調理室、調理室循環風路、調理室風路からなる風路抵抗が小さいバイパス風路を形成して、冷却調理室に大風量の冷気を供給することができ、さらに冷却能力を向上することができる。
【0033】
本発明の請求項7に記載の発明は、冷却プレートの下面に形成されたプレート風路と、調理室風路あるいは調理室循環風路とを連通したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に調理室ファンを運転することで、調理室風路、冷却調理室、調理室循環風路、調理室風路からなるバイパス風路内の冷気と冷却プレートが熱交換して冷気の温度を低下させることができ、さらに冷却能力を向上することができる。
【0034】
本発明の請求項8に記載の発明は、冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記製氷室と前記冷凍室蒸発器とを連通する製氷室風路と、前記製氷室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記製氷室に供給する製氷室ファンと、前記製氷室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記製氷室風路内の前記製氷室ファンの風上側と前記製氷室とを連通し、前記製氷室内の冷気を循環する製氷室循環風路と、前記製氷室風路内であって前記製氷室風路に合流する前記製氷室循環風路より風上側に、前記製氷室へ供給する冷気量を調整する製氷室ダンパーとを備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の冷蔵庫である。
【0035】
通常冷却時は製氷室ファンを停止して製氷室風路、製氷室循環風路、製氷室の順に冷気を供給することでファン入力の省エネルギー化を図るとともに、製氷室の急速冷却時には製氷室ファンを運転することで製氷室風路、製氷室、製氷室循環風路、製氷室風路からなる風路抵抗が小さいバイパス風路を形成して、製氷室に大風量の冷気を供給することができ、製氷室の冷却能力を向上することができる。
【0036】
本発明の請求項9に記載の発明は、少なくとも冷却調理室の下面の隔壁に真空断熱材を埋設したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、急速冷却モードに切り替えて冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させた場合において、冷却調理室の下面への伝熱を防止して冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0037】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明に冷却調理室の下面の隔壁を冷蔵庫外郭の隔壁と一体にウレタン発泡断熱材で形成したものである。
【0038】
冷却調理室の下面の隔壁に冷蔵庫の制御基板やハーネス、あるいは自動製氷機の給水パイプ等の複雑な形状の部品を埋設した場合でも、その形状に合わせてウレタン発泡して断熱材を形成することで、複雑な形状の部品を介して冷却調理室の下面へ伝熱することを抑制して冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0039】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項9記載の発明に真空断熱材を内包し、外郭をウレタン発泡断熱材で形成した断熱ボードを冷却調理室の下面の隔壁に埋設したもので、真空断熱材の外皮材による熱伝導の影響を抑制するとともに、外形の寸法精度が優れたウレタン発泡断熱材で外郭を形成することで、断熱ボードの端部を精度よくシールすることができ、シール部の熱伝導により冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0040】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項6から11のいずれか一項記載の発明に食品の急速冷却の指示があった場合、調理室ダンパーを開けて冷凍室ファンと調理室ファンを運転するとともに、流路切替手段を急速冷却モードに切り替え、所定時間経過後に、流路切替手段を冷凍室冷却モードに切り替えて、さらに所定時間運転するもので、冷凍室冷却モードにおいて冷却プレートに付着した霜を昇華させることにより、冷却プレートに多量の霜が着いて食品が固着することを防止することができる。
【0041】
本発明の請求項13に記載の発明は、食品の解凍の指示があった場合、調理室ダンパーを閉じて調理室ファンを運転するとともに、所定時間だけ加熱用ヒータを通電するかあるいは熱電モジュールを逆通電することを特徴とする請求項6から12のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、下面の冷却プレートからの固体熱伝達とともに、調理室循環風路を介する熱風の循環による上面からの加温によって食品を加熱することで、解凍速度の向上が実現できる。
【0042】
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項6から13のいずれか一項記載の発明にさらに食品の急速冷却や解凍の指示がない場合、調理室ファンを停止するとともに、冷却調理室の温度が第一の設定温度より低いときには調理室ダンパーを閉じ、冷却調理室の温度が第二の設定温度より高く、かつ冷凍室冷却モードで運転しているときには調理室ダンパーを開けるので、調理室ファンを停止したまま冷却調理室の温度調節を行うことで、通常運転時の省エネルギー化が図ることができる。
【0043】
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項6から14のいずれか一項記載の発明にさらに貯蔵室として冷蔵室、野菜室、冷凍室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記野菜室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記野菜室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記野菜室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置したものである。
【0044】
冷却調理室と製氷室を冷却する風路を野菜室背面において交差させる必要がなく、かつ供給風路を共有することで広い風路断面積が確保でき、結果として野菜室の奥行きを最大限に確保することができる。
【0045】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項6から14のいずれか一項記載の発明に貯蔵室として冷蔵室、冷凍室、野菜室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記冷凍室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記冷凍室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記冷凍室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置したもので、冷却調理室と製氷室を冷却する風路を冷凍室背面において交差させる必要がなく、かつ供給風路を共有することで広い風路断面積が確保でき、結果として冷凍室の奥行きを最大限に確保することができる。
【0046】
冷却調理室と製氷室と冷凍室を近接して配置して冷却調理室と製氷室を冷却する風路の距離を短縮することで、冷却調理室と製氷室の冷却能力を向上させることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫および冷却システムの概略図である。図2は同実施の形態による冷蔵庫の風路の模式図である。図3は同実施の形態による冷蔵庫の冷却調理室の概略図である。図4は同実施の形態による冷蔵庫の冷却プレートの概略図である。図5は同実施の形態による冷蔵庫の缶急冷器の概略図である。
【0049】
図1から図5において、1は冷蔵室、2は野菜室、3は食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室、4は冷凍室、5は野菜室2の背面に配設され冷蔵室1と野菜室2を冷却する冷蔵室蒸発器、6は冷凍室4の背面に配置され冷凍室4と冷却調理室3を冷却する冷凍室蒸発器、7は冷蔵庫の背面下部に配置され冷媒を圧縮する圧縮機、8は冷蔵庫の背面下部あるいは冷蔵庫壁面内部に配置された凝縮器、20は冷媒の流路を切り替える四方流路切替バルブ、21は調理室キャピラリ、22は冷却プレートである。
【0050】
また、冷却調理室3の背面には調理室供給風路15、調理室帰還風路16、調理室ダンパー17が配置され、冷却調理室3内の下部に冷却プレート22、上部に攪拌用の調理室ファン23が設置されている。冷却プレート22の背面には銅製の冷媒配管22aがはんだ付けされており、ヒータ線22bが貼り付けられている。
【0051】
そして、冷却プレート22の上に食品を保持する金属トレイ24が設置される。この金属トレイ24は冷却プレート22の伝熱を確保する上から密着して設置されるので、氷結して分離できなくなることを防止するために、金属トレイ24の下面あるいは冷却プレート22の上面にフッ素系樹脂等からなる離氷性表面処理を施すことが望ましい。
【0052】
また、冷却プレート22は熱電モジュール22cと銅製の伝熱板22dからなり、伝熱板22dと冷媒配管22aがはんだ付けされた後、防錆のために錫めっきが施されている。熱電モジュール22cは通電時に上面が冷却面、下面が放熱面となるように配置されている。
【0053】
また、缶ビールなどの缶飲料を急冷する場合、金属ブロック25a、熱伝導性シート25bからなる缶急冷器25を冷却プレート22あるいは金属トレイ24の上に設置して伝熱を促進させる。
【0054】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0055】
通常運転時は冷蔵冷凍冷却モードで運転され、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、四方流路切替バルブ20から冷蔵室キャピラリ10、冷蔵室蒸発器5、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。このとき、冷蔵室ファン12を駆動して冷蔵室蒸発器5で冷却された冷気を冷蔵室1と野菜室2に供給するとともに、冷蔵室蒸発器5の下部あるいは側面に配置された風路(図示せず)を介して冷蔵室1と野菜室2の内部の空気を冷蔵室蒸発器5に帰還させる。
【0056】
また同時に、冷凍室ファン13を駆動して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室風路14を介して冷凍室4に供給し、循環するとともに、調理室供給風路15を介して冷却調理室3に供給し、調理室帰還風路16を介して冷却調理室3の内部の空気を冷凍室蒸発器6に帰還させる。
【0057】
また、調理室供給風路15には冷却調理室3に供給する冷気量を調整する調理室ダンパー17が設置されており、調理室ダンパー17を制御して冷却調理室3の室温調整を行う。具体的には、冷却調理室3の温度が第一の設定温度より低いときには調理室ダンパー17を閉じ、冷却調理室3の温度が第二の設定温度より高く、かつ冷凍室ファン13が運転しているときには調理室ダンパー17を開ける。
【0058】
このとき、冷却調理室3内の空気を攪拌する調理室ファン23や冷却プレート22の上面を冷却する熱電モジュール22cは、停止させて省エネルギー化を図ることが望ましい。
【0059】
ここで、冷却負荷が変化すると、圧縮機7の回転数を増減させて冷却能力を調整する。冷却負荷がさらに小さくなり各貯蔵室の温度が低下しすぎると、圧縮機7および冷蔵室ファン12、冷凍室ファン13の運転を停止する。
【0060】
また、温度の高い食品が投入されて冷凍室4の温度が大きく上昇した場合は、圧縮機7を高速回転させて冷却能力を高めるとともに、四方流路切替バルブ20を冷凍室冷却モードに切り替えて、圧縮機7から凝縮器8、四方流路切替バルブ20、冷凍室キャピラリ11、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら加圧、凝縮、減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0061】
このとき、冷凍室ファン13を運転して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室4と冷却調理室3に供給する。このとき、冷却調理室3の温度調整は通常運転時と同様に調理室ダンパー17を制御して行う。
【0062】
冷却調理室3において急速冷却する指示があった場合は、圧縮機7を高速回転させて冷却能力を高めるとともに、四方流路切替バルブ20を急速冷却モードに切り替えて、圧縮機7から凝縮器8、四方流路切替バルブ20、調理室キャピラリ21、冷却プレート22、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら加圧、凝縮、減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0063】
このとき、熱電モジュール22cに通電して冷却プレート22の上面を冷却するとともに、冷却プレート22の下面に放熱され冷媒配管22aと熱交換する。さらに、調理室ファン23を運転して調理室3内の空気を攪拌するとともに、冷凍室ファン13を運転して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室4と冷却調理室3に供給する。
【0064】
冷却調理室3において解凍する指示があった場合は、調理室ダンパー17を閉じて調理室ファン23を運転するとともに、所定時間だけヒータ線22bに通電する。このとき、冷凍室4の温度が高い場合、ヒータ線22bに通電せず、急速冷却モードで運転しながら熱電モジュール22cに逆通電することで、冷却調理室3を加熱しながら冷媒配管22aを冷却し、その冷熱源を用いて効率よく冷凍室4を冷却することもできる。
【0065】
一般の300〜400Lクラス冷蔵庫における冷却システムの冷凍能力は、蒸発温度−25℃〜−35℃において最大150〜250W程度であり、冷凍室冷却モードにおいては冷凍室蒸発器6で生成された冷気を冷凍室4と冷却調理室3に分配供給することで、冷凍室4の冷却能力85%に対して冷却調理室3の冷却能力を15%程度に設定している。これは、冷凍室4と冷却調理室3の内容積の割合に合せているためである。
【0066】
一方、急速冷却モードにおいては、すべての冷媒をまず冷却プレート22に流すことで、最大100%の冷凍能力を供給することができる。このとき、冷却プレート22内に設置された出力100Wクラスの熱電モジュール22cに通電すると、この冷凍能力を放熱源としてより低い温度−40〜−60℃が実現できる。この場合、熱電モジュール22cの発熱損失が生じるので、冷却調理室3の冷却能力は40〜60%程度に低下するが、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室3の冷却能力に比べてはるかに大きく、また、著しく低い冷却プレート22の温度が実現できる。
【0067】
また、急速冷却モードにおいて、食品の量が少ない場合や食品温度が低下した場合は、冷却プレート22で蒸発しきれなかった冷媒が冷凍室蒸発器6に流れ、余剰な冷凍能力が冷凍室冷却モードと同様に、冷凍室4と冷却調理室3に分配供給される。
【0068】
この結果、冷却調理室3の冷却能力を高めるとともに、急速冷却中の冷凍室4の昇温が抑制され、食品保存性が向上する。なお、急速冷却モードにおいて、冷却調理室3内の冷気温度が−40℃以下に低下した場合は、冷凍室蒸発器6から供給される冷気の温度の方が高くなるため、調理室ダンパー17を閉じて冷却調理室3への冷気の供給を停止することが望ましい。
【0069】
ここで、冷却調理室3における食品の急速冷却は、炊き立てのご飯をすぐに冷凍する場合など、食品の初期温度が高く、冷凍室4での急速冷凍では他の食材の温度が上昇してしまう時に利用される。
【0070】
また、缶ビールや缶ジュース等を常温から冷蔵温度まで急速に冷やしたい場合にも利用される。さらに、冷却調理室3において連続して冷凍と解凍を繰り返すことで、食品の細胞膜の一部を破壊して、食感を柔らかくしたり味の染み込みを促進させたりする凍結融解調理が提案されている。
【0071】
このような冷却調理室3における食品の急速冷却において、冷却能力を向上することは作業時間短縮や冷凍による食味低下の防止に有効である。
【0072】
以上のように動作させることにより、通常運転時は圧縮機をできるだけ低速で運転させることで、比較的高い蒸発温度を維持して高効率な運転を実現するとともに、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合は、すべての冷媒をまず冷却プレートに流し熱電モジュールに通電することで、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室の冷却能力に比べてはるかに大きい冷却能力と、著しく低い冷却プレートの温度が実現できる。
【0073】
なお、冷凍室を2室に分割して、一方の部屋を自動製氷を行う製氷室とし、製氷室と冷却調理室と並列に設置することもできる。
【0074】
また、本実施の形態においては、缶ビールなどの缶飲料を急冷する場合、金属ブロック、熱伝導性シートからなる缶急冷器を冷却プレートあるいは金属トレイの上に設置して伝熱を促進させたが、特に熱伝導性シートを用いて缶飲料と金属ブロック間の空隙を埋めて熱伝導の抵抗を低減することが重要であり、柔軟性があり厚さ0.5〜3mm、熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性シートが望ましい。
【0075】
また、冷却プレート内に熱電モジュールを設置したが、熱電モジュールを設置しないでも急速冷却モードにおいて、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室の冷却能力に比べてはるかに大きい冷却能力は実現できる。この場合、冷凍室キャピラリに対して調理室キャピラリの抵抗を大きくすれば、急速冷却モードにおいて冷却能力は低下するが冷却プレートの温度を下げることもできる。
【0076】
また、赤外線センサー、例えばサーモパイルセンサーを冷却調理室内に設置すれば、急速冷却中あるいは解凍中の冷却調理室内の食品温度を測定することができ、狙った温度に冷却、解凍することができる。
【0077】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2による冷蔵庫および冷却システムの概略図である。図7は同実施の形態による冷蔵庫の風路の模式図である。図8は同実施の形態による冷蔵庫の冷却調理室の概略図である。
【0078】
以下、本発明による実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0079】
図6から図8において、30は冷却プレート、31は調理室ファン、32は調理室循環風路である。冷却プレート30は銅板からなり、冷却プレート30の背面に銅製の冷媒配管30aをはんだ付けした後に防錆用の錫めっきを施されており、ヒータ線30bが貼り付けられている。また、冷却プレート30の下面には調理室帰還風路16が形成されおり、冷却調理室3の背面には調理室循環風路32が形成されている。
【0080】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷却調理室3において急速冷却する指示があった場合は、急速冷却モードで運転するとともに、調理室ダクト33の背面側に設置された調理室ファン31を駆動して、調理室ダクト33に冷気を供給し冷却調理室3の上部より冷気を吐出する。
【0081】
このとき、調理室ダクト33の吐出口で絞られた冷気が高風速で金属トレイ24内に置かれた食品に到達することによって、食品との熱交換が促進され優れた急速冷却性能が得られる。
【0082】
また、冷却調理室3の背面に調理室循環風路32を形成して、調理室ファン31が冷気を循環させる経路を短くすることにより、風路抵抗を軽減して小さい動力で大風量を実現することができる。
【0083】
なお、急速冷却モードにおいて、冷却調理室3内の冷気温度が−40℃以下に低下した場合は、冷凍室蒸発器6から供給される冷気の温度の方が高くなるため、調理室ダンパー17を閉じて冷却調理室3への冷気の供給を停止し、調理室循環風路32を用いて冷却調理室3内の空気を循環することが望ましい。
【0084】
また、冷却調理室3において解凍する指示があった場合は、調理室ダンパー17を閉塞して調理室ファン31を駆動しながら、ヒータ線30bに通電することにより、冷却プレート30と金属トレイ24を介して下面から食品を加熱するとともに、冷却調理室3内の空気を循環することで食品の上面も同時に加熱することができる。
【0085】
また、冷却プレート30の下面に調理室帰還風路16を形成することで、冷却プレート30の冷媒配管30aに冷媒が流れない通常運転時に、冷却プレート30の下面に形成される露や霜を乾燥昇華することができ、冷却プレート30の除霜を不要にすることができる。
【0086】
また、通常運転時に調理室ファン31を停止すると、調理室ファン31の風路抵抗が大きくなり、冷却調理室3を循環する冷気が調理室供給風路15、調理室循環風路32、冷却調理室3、調理室帰還風路16の順に流れ、図8に示した調理室循環風路32の流れが逆流する。
【0087】
この結果、冷却調理室3内の冷気が食品の置かれる底面部を流れることで効率的な冷却ができるとともに、冷却プレート30の上面に形成される露や霜を乾燥昇華することができ、冷却プレート30の除霜を不要にすることができる。
【0088】
以上のように動作させることにより、通常運転時は圧縮機をできるだけ低速で運転させることで、比較的高い蒸発温度を維持して高効率な運転を実現するとともに、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合は、すべての冷媒をまず冷却プレートに流すことで、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室の冷却能力に比べてはるかに大きい冷却能力が実現できる。
【0089】
また、調理室ファンを調理室ダクト内に設置して調理室循環風路を形成することにより、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合に高風速で食品に冷気を当てることができるとともに、通常運転時には冷却プレートの上下面に冷気を流すことで冷却プレートの除霜を不要にすることができる。
【0090】
なお、冷凍室を2室に分割して、一方の部屋を自動製氷を行う製氷室とし、製氷室と冷却調理室と並列に設置することもできる。
【0091】
また、赤外線センサー、例えばサーモパイルセンサーを冷却調理室内に設置すれば、急速冷却中あるいは解凍中の冷却調理室内の食品温度を測定することができ、狙った温度に冷却、解凍することができる。
【0092】
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3による冷蔵庫および冷却システムの概略図である。図10は同実施の形態による冷蔵庫の風路の模式図である。図11は同実施の形態による冷蔵庫の冷却調理室の概略図である。図12は同実施の形態による冷蔵庫の製氷室の模式図である。
【0093】
図9において、43は冷却調理室、44は製氷室である。冷却調理室43は冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで温度調整できるとともに、解凍などの食品を温める機能を有し、指示により冷却速度を速める急冷機能を有する。製氷室44は自動製氷機能を備え、製氷停止時に供給する冷気の風量を低下し貯留された氷の昇華を抑制する機能を有する。冷却調理室43および製氷室44は比較的低容量であり室内の高さを低く設計しているため、使いかってを良くする観点から、冷蔵室1と野菜室2の間の比較的高い位置に並列に配置している。また、冷却調理室43と製氷室44は風路構成やドア構成をほぼ同一の左右対称構成とし、外観デザイン上の美しさも実現している。
【0094】
図9から図12において、5は冷蔵室1の背面に配設され冷蔵室1を冷却する冷蔵室蒸発器、6は冷凍室4の背面に配置され冷凍室4と冷却調理室43と製氷室44を冷却する冷凍室蒸発器、14は冷凍室冷却器6の出口配管に接続された逆止弁である。
【0095】
また、冷蔵室蒸発器5と冷凍室蒸発器6は四方流路切替バルブ40で分岐され、冷蔵室蒸発器5と逆止弁14の出口で合流された形で並列に接続されている。また、45は冷却調理室43の底面に配置され急冷を行う際に固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートであり、冷却プレート45と冷蔵室蒸発器5と冷凍室蒸発器6は四方流路切替バルブ40で分岐され、冷凍室蒸発器6の入口で合流された形で冷凍室蒸発器6と直列に接続されている。
【0096】
また、凝縮器8、四方流路切替バルブ40、冷蔵室キャピラリ10、冷凍室キャピラリ11、調理室キャピラリ41、逆止弁42は冷蔵庫背面あるいは下面に収納されている。
【0097】
ここで、冷蔵室蒸発器5と冷凍室蒸発器6を並列に接続すると、冷蔵室蒸発器5と冷凍室蒸発器6を直列に接続する場合に比べて、通常運転時のシステム内容積が減少し冷媒封入量を削減することができる。この結果、R600aのような可燃性冷媒の使用量が削減され安全性が向上するとともに、冷媒の大気漏洩に起因する地球温暖化への悪影響が軽減される。
【0098】
また、図10に示すように、冷却調理室43と製氷室44を冷却する風路は、冷凍室蒸発器6で生成した冷気を供給する冷凍室ファン13とツインダンパー49を接続するツインダンパー供給風路48と、ツインダンパー49から冷却調理室43と製氷室44へ冷気を供給する調理室供給風路50と製氷室供給風路53と、冷却調理室43と製氷室44からそれぞれツインダンパー49の出口に循環する調理室循環風路51と製氷室循環風路54と、冷却調理室43と製氷室44からそれぞれ冷凍室蒸発器6に冷気を帰還させる調理室帰還風路52と製氷室帰還風路とからなり、調理室供給風路50内に冷却調理室ファン46、製氷室供給風路53内に製氷室ファン47を配置している。
【0099】
なお、冷却調理室43と製氷室44の風路構成において、ツインダンパー供給風路48は共有であるが、調理室供給風路50と製氷室供給風路53は独立であり、同様に調理室循環風路51と製氷室循環風路54も独立である。
【0100】
このとき、ツインダンパー供給風路48と調理室帰還風路52と製氷室帰還風路55は、冷却調理室43と製氷室44の風路抵抗を軽減するために、野菜室2の背面で交差しないように並行に形成することが望ましい。
【0101】
この場合、ツインダンパー49を冷却調理室43と製氷室44の背面中央付近に配置して、ツインダンパー供給風路48を野菜室2の背面中央に配置すると、野菜室2の背面におけるツインダンパー供給風路48と調理室帰還風路52と製氷室帰還風路55の3本の風路断面積が最も効率よく設計できる。
【0102】
また、図11に示すように、冷却調理室43の上部には調理室ダクト33が配置され、冷却調理室43の背面には調理室供給風路50、調理室循環風路51、ツインダンパー49が配置され、冷却調理室43の底面に冷却プレート45が配置されるとともに、冷却プレート45の下面には調理室帰還風路52が形成されている。
【0103】
冷却プレート45は銅板からなり、冷却プレート45の背面に銅製の冷媒配管45aをはんだ付けした後に防錆用の錫めっきを施されており、ヒータ線45bが貼り付けられている。
【0104】
また、調理室帰還風路52の下部に真空断熱材56を設置している。真空断熱材56は、多層ラミネート構造のガスバリアフィルムからなる袋内に、シリカ等の微粉末や繊維を挿入した後、袋内の空気を排気して真空状態としたものであり、通常のウレタン断熱壁の10倍に相当する0.002〜0.005W/mK程度の熱伝導率を示す。本実施の形態のように冷却調理室43の下に比較的温度の高い野菜室2を配置する場合、急冷時に冷却プレート45の冷媒配管45aに冷媒を流すと、熱伝導により野菜室2の上部が冷却されて露付き等の悪影響が生じやすい。
【0105】
真空断熱材56はこの熱伝導を防止するとともに、冷却調理室43の下部断熱壁の厚さを低減するために用いている。なお、比較的低温となる製氷室帰還風路55の下部に真空断熱材を設置しても同様の効果が期待できる。
【0106】
また、図12に示すように、製氷室44の上部には製氷室ダクト57が配置され、製氷室ダクト57の下には自動製氷メカ59に連結された製氷皿58が配置され、製氷室44の背面には製氷室供給風路53、製氷室循環風路54、ツインダンパー49が配置され、製氷室44の底面に貯氷箱60が配置されるとともに、製氷室44の底面下面には製氷室帰還風路55が形成されている。
【0107】
なお、自動製氷メカ59の高さ方向が大きい場合は、製氷室44の上部の製氷室ダクト57を製氷皿58および製氷メカ59の側面に配置して、製氷皿58の側面上部から冷気を吐出してもよい。
【0108】
以上のように構成された実施の形態3の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0109】
通常運転時は、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、四方流路切替バルブ40から冷蔵室キャピラリ10、冷蔵室蒸発器5の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる冷蔵室冷却モードと、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、四方流路切替バルブ40から冷凍室キャピラリ11、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる冷凍室冷却モードを交互に切り替えながら運転する。
【0110】
冷蔵室冷却モードにおいては、冷蔵室ファン12を駆動して冷蔵室蒸発器5で冷却された冷気を冷蔵室1に供給するとともに、冷蔵室蒸発器5の下部あるいは側面に配置された風路(図示せず)を介して冷蔵室1の内部の空気を冷蔵室蒸発器5に帰還させる。
【0111】
冷凍室冷却モードにおいては、冷凍室ファン13を駆動して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室4と冷却調理室43と製氷室44に供給するとともに、冷凍室風路14を介して冷凍室の内部の空気を、調理室帰還風路52を介して冷却調理室43の内部の空気を、製氷室帰還風路55を介して製氷室44の内部の空気を、それぞれ冷凍室蒸発器6へ帰還させる。
【0112】
このとき、通常ツインダンパー49は冷却調理室43側、製氷室44側ともに開であり、冷凍室冷却モードのときのみ冷気が通過して、冷却調理室43と製氷室44を冷却する。
【0113】
そして、冷却調理室43あるいは製氷室44がそれぞれの所定の温度以下になった場合は、ツインダンパー49のその室側を閉塞して冷気の導入を停止するとともに、冷却調理室43あるいは製氷室44がそれぞれの所定の温度以上になった場合は、ツインダンパー49のその室側を開けて冷気を導入して温度調節する。
【0114】
なお、冷凍室蒸発器6を除霜する場合は、湿気を帯びた暖気が冷却調理室43と製氷室44に流入することを防止するために、ツインダンパー49を閉塞することが望ましい。
【0115】
また、冷凍室ファン6が停止中は冷却調理室43と製氷室44は冷却できないので、冷却調理室43と製氷室44の冷気の漏れを防止するためにツインダンパー49を閉塞してもよい。
【0116】
なお、通常運転時は、省エネルギー化のため調理室ファン46および製氷室ファン47は停止させることが望ましい。この場合、調理室ファン46と製氷室ファン47の風路抵抗が大きいため、図10に示した調理室循環風路51および製氷室循環風路54の風向とは逆に冷気が流れ、冷却調理室43はツインダンパー供給風路48、調理室循環風路51、冷却調理室43、調理室帰還風路52の順に、製氷室44はツインダンパー供給風路48、製氷室循環風路54、製氷室44、製氷室帰還風路55の順に風路が形成される。
【0117】
この結果、冷却調理室43は底部にある食品を設置する金属トレイ24、製氷室44は底部にある貯氷箱60が効率よく冷却される。また、冷却調理室43の急速冷却中に冷却プレート45の上下面に形成された露や霜を乾燥昇華することができ、冷却プレート45の除霜を不要にすることができる。
【0118】
ここで、冷却負荷が変化すると、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードの運転時間を調整するとともに、圧縮機7の回転数を増減させて冷却能力を調整する。冷却負荷がさらに小さくなり各貯蔵室の温度が低下しすぎると、圧縮機7および冷蔵室ファン12、冷凍室ファン13の運転を停止する。
【0119】
また、野菜室2は冷蔵室1との隔壁からの伝熱によって冷却し、野菜室2に設置されたヒータ(図示せず)によって温度調整する。
【0120】
製氷室44において製氷する指示があった場合は、通常運転と同様に製氷室44の温度調節を行うとともに、製氷室ファン47を駆動して製氷室ダクト57から製氷皿58に向かって冷気を吐出する。
【0121】
この場合、製氷皿58の近傍に設けた製氷室ダクト57から冷気を効率よく吐出することと、抵抗の小さい製氷室循環風路54を形成して製氷室ファン47の風量を増加することで、製氷皿58を風速の低い冷凍室4に設置した場合に比べて優れた製氷速度が実現できる。
【0122】
なお、製氷室ファン47は製氷室供給風路53と製氷室循環風路54からなる風路を形成しているため、冷凍室冷却モード以外の運転状態でも駆動し続けることができるが、冷凍室ファン13が停止した状態ではツインダンパー49まで冷気が到達せず製氷室44が昇温しやすいので、冷凍室ファン13が駆動する場合のみ製氷室ファン47を駆動させることが望ましい。
【0123】
また、製氷室44において製氷する指示があった場合に冷凍室4の設定温度を自動的に下げることで、さらに製氷速度を向上することもできる。冷凍室4の設定温度が低下すると、吐出冷気の温度が下がるとともに、冷凍室ファン13の駆動時間を延びるためである。
【0124】
冷却調理室43において急速冷却する指示があった場合は、圧縮機7を高速回転させて冷却能力を高めるとともに、四方流路切替バルブ40を急速冷却モードに切り替えて、圧縮機7から凝縮器8、四方流路切替バルブ40、調理室キャピラリ41、冷却プレート45、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら加圧、凝縮、減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0125】
このとき、調理室ファン46を駆動して調理室ダクト33から金属トレイ24に向かって冷気を吐出するとともに、ツインダンパー49の冷却調理室43側を開にし冷凍室ファン13を運転して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷却調理室43に供給する。
【0126】
この場合、金属トレイ24の直ぐ上に設けた調理室ダクト33から冷気を絞って吐出することと、抵抗の小さい調理室循環風路51を形成して調理室ファン46の風量を増加することで、調理室ファン46を冷却調理室43の内部に設置して攪拌する場合に比べて高風速が得られ優れた急冷速度が実現できる。
【0127】
冷却調理室43において解凍する指示があった場合は、ツインダンパー49を閉じて調理室ファン46を運転するとともに、所定時間だけヒータ線45bに通電する。この場合、調理室供給風路50、冷却調理室43、調理室循環風路51で形成された風路内を暖気が循環して、金属トレイ24の上部から暖気を絞って吐出することで、冷却プレート45から金属トレイ24を介して食品に固体熱伝導する場合に比べて優れた解凍速度が実現できる。
【0128】
一般の300〜400Lクラス冷蔵庫における冷却システムの冷凍能力は、蒸発温度−25℃〜−35℃において最大150〜250W程度であり、冷凍室冷却モードにおいては冷凍室蒸発器6で生成された冷気を冷凍室4と冷却調理室43と製氷室44に分配供給することで、冷凍室4と製氷室44の冷却能力85%に対して冷却調理室43の冷却能力を15%程度に設定している。
これは、冷凍室4、製氷室44と冷却調理室43の内容積の割合に合せているためである。
【0129】
一方、急速冷却モードにおいては、すべての冷媒をまず冷却プレート45に流すことで、最大100%の冷凍能力を供給することができる。
【0130】
また、急速冷却モードにおいて、食品の量が少ない場合や食品温度が低下した場合は、冷却プレート45で蒸発しきれなかった冷媒が冷凍室蒸発器6に流れ、余剰な冷凍能力が冷凍室冷却モードと同様に、冷凍室4、製氷室44と冷却調理室43に分配供給される。
【0131】
この結果、冷却調理室43の冷却能力を高めるとともに、急速冷却中の冷凍室4の昇温が抑制され、食品保存性が向上する。なお、急速冷却モードにおいて、冷却調理室43内の冷気温度が−40℃以下に低下した場合は、冷凍室蒸発器6から供給される冷気の温度の方が高くなるため、ツインダンパー49を閉じて冷却調理室43への冷気の供給を停止することが望ましい。
【0132】
以上のように動作させることにより、通常運転時は圧縮機をできるだけ低速で運転させることで、比較的高い蒸発温度を維持して高効率な運転を実現するとともに、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合は、すべての冷媒をまず冷却プレートに流すことで、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室の冷却能力に比べてはるかに大きい冷却能力が実現できる。
【0133】
また、調理室ファンを調理室ダクト内に設置して調理室循環風路を形成することにより、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合に高風速で食品に冷気を当てることができるとともに、通常運転時には冷却プレートの上下面に冷気を流すことで冷却プレートの除霜を不要にすることができる。
【0134】
同様に、製氷室ファンを製氷室ダクト内に設置して製氷室循環風路を形成することにより、製氷指示があった場合に高風速で製氷皿に冷気を当てることができる。
【0135】
また、冷却調理室と製氷室の風路構成やドア構成をほぼ同一の左右対称構成とすることで外観デザイン上の美しさを実現するとともに、ツインダンパーを冷却調理室と製氷室の背面中央付近に配置して、ツインダンパー供給風路を野菜室の背面中央に、調理室帰還風路と製氷室帰還風路を野菜室背面の左右に配置することで、これら3本の風路断面積が最も効率よく設計できる。
【0136】
なお、本実施の形態の冷蔵庫は上から冷蔵室、野菜室、冷凍室を形成し、冷蔵室と野菜室の間に冷却調理室と製氷室を並列に形成したが、上から冷蔵室、野菜室、冷凍室を形成し、野菜室と冷凍室の間に冷却調理室と製氷室を並列に形成しても、同様の冷却調理室の急冷速度と製氷室の製氷速度が得られる。
【0137】
また、本実施の形態の冷蔵庫は冷却調理室の下部に真空断熱材を配置したが、真空断熱材を配置した後に製氷室と冷却調理室の下部の仕切りを冷蔵庫の外郭と同時にウレタン発泡して形成すると、真空断熱材の端部が確実にシールされて冷気の漏れを防止することができる。
【0138】
また、真空断熱材を内包し、外郭をウレタン発泡断熱材で形成した断熱ボードを冷却調理室の下面の隔壁に配置すると、真空断熱材の外皮材による熱伝導の影響を抑制するとともに、外形の寸法精度が優れたウレタン発泡断熱材で外郭を形成することで、断熱ボードの端部を精度よくシールすることができ、冷気の漏れを防止することができる。
【0139】
また、赤外線センサー、例えばサーモパイルセンサーを冷却調理室内に設置すれば、急速冷却中あるいは解凍中の冷却調理室内の食品温度を測定することができ、狙った温度に冷却、解凍することができる。
【0140】
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4による冷蔵庫および冷却システムの概略図である。図14は同実施の形態による冷蔵庫の正面断面図である。図15は同実施の形態による冷蔵庫の風路の模式図である。図16は同実施の形態による冷蔵庫の冷却調理室の概略図である。図17は同実施の形態による冷蔵庫の製氷室の模式図である。
【0141】
以下、本発明による実施の形態4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0142】
図13および図14において、1は冷蔵室、2は野菜室、4は冷凍室、43は冷却調理室、44は製氷室である。本実施の形態による冷蔵庫は上から順に冷蔵室1、冷凍室4、野菜室2を形成している。冷却調理室43は冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで温度調整できるとともに、解凍などの食品を温める機能を有し、指示により冷却速度を速める急冷機能を有する。
【0143】
製氷室44は自動製氷機能を備え、製氷停止時に供給する冷気の風量を低下し貯留された氷の昇華を抑制する機能を有する。冷却調理室43および製氷室44は比較的低容量であり室内の高さを低く設計しているため、使いかってを良くする観点から、冷蔵室1と冷凍室4の間の比較的高い位置に並列に配置している。
【0144】
また、冷却調理室43と製氷室44は風路構成やドア構成をほぼ同一の左右対称構成とし、外観デザイン上の美しさも実現している。
【0145】
図13から図17において、70は冷蔵庫の外郭を形成するシェル(図示せず)と庫内を形成する内箱(図示せず)の間に充填され一体発泡したウレタン断熱材、71は多層ラミネート構造のガスバリアフィルムからなる袋内に、シリカ等の微粉末や繊維を挿入した後、袋内の空気を排気して真空状態としたものであり、通常のウレタン断熱壁の10倍に相当する0.002〜0.005W/mK程度の熱伝導率を示す真空断熱材である。
【0146】
真空断熱材71は冷蔵庫の天面、背面、両側面に埋設するとともに、冷蔵室1の下面の仕切り、野菜室2の上面の仕切り、冷凍室4のドアにも埋設している。また、これらの真空断熱材71は発泡前に埋設された状態でウレタン断熱材70と一体に成型したものである。
【0147】
真空断熱材71を埋設することにより、冷蔵庫外郭からの熱進入が抑制され冷蔵庫の省エネルギー化が図れる。特に、冷蔵庫内で温度の低い冷凍室4、冷却調理室43、製氷室44の外周部の断熱を強化することが最も効果的であり、使用する真空断熱材71の費用対効果を向上することが重要である。
【0148】
この観点から考えると、冷蔵庫内で温度の低い冷凍室4、冷却調理室43、製氷室44を冷蔵庫の中央に配置して、熱リークが発生する真空断熱材71の端部や突合せ部から距離を離すことが最も優れた設計となる。
【0149】
本実施の形態の冷蔵庫はこれを狙ったものであり、冷凍室4、冷却調理室43、製氷室44からなる区画の全外周面を真空断熱材71で囲っている。ここで、冷凍室4、冷却調理室43、製氷室44からなる区画を冷蔵庫の最上部あるいは最下部に配置しても同様であるが、冷蔵庫の背面と両側面の真空断熱材71をほぼ冷蔵庫の全高並に大型化すると、真空断熱材71の端部や突合せ部から距離を離す意味で本実施の形態の冷蔵庫が最も断熱効果が高い構成となる。
【0150】
なお、通常、圧縮機7や凝縮器8などが設置される冷蔵庫最下部は複雑形状となるため、真空断熱材71の貼付けには適さないことから、冷蔵庫内で温度の低い冷凍室4、冷却調理室43、製氷室44を冷蔵庫最下部に設置するのは好ましくない。
【0151】
また、冷却調理室43と製氷室44の下面の横仕切り72と、冷却調理室43と製氷室44の間の縦仕切り73は、ウレタン断熱材70の一体成型後に取り付けられたものであり、発泡スチロールからなる。
【0152】
また、冷凍室冷却器6を冷凍室4の背面中央に設置するとともに、ツインダンパー49を冷却調理室43と製氷室44の背面中央、ツインダンパー供給風路48を冷凍室4の背面中央に設置し、調理室帰還風路52と製氷室帰還風路55を冷凍室背面の左右、望ましくは冷凍室冷却器6の左右に交差しないように設置する。
【0153】
これにより、ツインダンパー供給風路48と調理室帰還風路52と製氷室帰還風路55の風路断面積が効率よく設計できる。
【0154】
以上のように構成された実施の形態4の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。なお、冷却システムの動作は実施の形態3と同一であり、詳細な説明を省略する。
【0155】
通常運転時は、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、四方流路切替バルブ40から冷蔵室キャピラリ10、冷蔵室蒸発器5の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる冷蔵室冷却モードと、圧縮機7で圧縮された冷媒を凝縮器8で凝縮した後、四方流路切替バルブ40から冷凍室キャピラリ11、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる冷凍室冷却モードを交互に切り替えながら運転する。
【0156】
冷蔵室冷却モードにおいては、冷蔵室ファン12を駆動して冷蔵室蒸発器5で冷却された冷気を冷蔵室1に供給するとともに、冷蔵室蒸発器5の下部あるいは側面に配置された風路(図示せず)を介して冷蔵室1の内部の空気を冷蔵室蒸発器5に帰還させる。
【0157】
冷凍室冷却モードにおいては、冷凍室ファン13を駆動して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷凍室4と冷却調理室43と製氷室44に供給するとともに、冷凍室風路14を介して冷凍室の内部の空気を、調理室帰還風路52を介して冷却調理室43の内部の空気を、製氷室帰還風路55を介して製氷室44の内部の空気を、それぞれ冷凍室蒸発器6へ帰還させる。
【0158】
ここで、冷却負荷が変化すると、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードの運転時間を調整するとともに、圧縮機7の回転数を増減させて冷却能力を調整する。
【0159】
冷却負荷がさらに小さくなり各貯蔵室の温度が低下しすぎると、圧縮機7および冷蔵室ファン12、冷凍室ファン13の運転を停止する。また、野菜室2は冷蔵室1との隔壁からの伝熱によって冷却し、野菜室2に設置されたヒータ(図示せず)によって温度調整する。
【0160】
製氷室44において製氷する指示があった場合は、通常運転と同様に製氷室44の温度調節を行うとともに、製氷室ファン47を駆動して製氷室ダクト57から製氷皿58に向かって冷気を吐出する。
【0161】
この場合、製氷皿58の近傍に設けた製氷室ダクト57から冷気を効率よく吐出することと、抵抗の小さい製氷室循環風路54を形成して製氷室ファン47の風量を増加することで、製氷皿58を風速の低い冷凍室4に設置した場合に比べて優れた製氷速度が実現できる。
【0162】
なお、製氷室ファン47は製氷室供給風路53と製氷室循環風路54からなる風路を形成しているため、冷凍室冷却モード以外の運転状態でも駆動し続けることができるが、冷凍室ファン13が停止した状態ではツインダンパー49まで冷気が到達せず製氷室44が昇温しやすいので、冷凍室ファン13が駆動する場合のみ製氷室ファン47を駆動させることが望ましい。
【0163】
また、製氷室44において製氷する指示があった場合に冷凍室4の設定温度を自動的に下げることで、さらに製氷速度を向上することもできる。冷凍室4の設定温度が低下すると、吐出冷気の温度が下がるとともに、冷凍室ファン13の駆動時間を延びるためである。
【0164】
冷却調理室43において急速冷却する指示があった場合は、圧縮機7を高速回転させて冷却能力を高めるとともに、四方流路切替バルブ40を急速冷却モードに切り替えて、圧縮機7から凝縮器8、四方流路切替バルブ40、調理室キャピラリ41、冷却プレート45、冷凍室蒸発器6の順に冷媒を流しながら加圧、凝縮、減圧、蒸発させて、圧縮機7に帰還させる。
【0165】
このとき、調理室ファン46を駆動して調理室ダクト33から金属トレイ24に向かって冷気を吐出するとともに、ツインダンパー49の冷却調理室43側を開にし冷凍室ファン13を運転して冷凍室蒸発器6で冷却された冷気を冷却調理室43に供給する。
【0166】
この場合、金属トレイ24の直ぐ上に設けた調理室ダクト33から冷気を絞って吐出することと、抵抗の小さい調理室循環風路51を形成して調理室ファン46の風量を増加することで、調理室ファン46を冷却調理室43の内部に設置して攪拌する場合に比べて高風速が得られ優れた急冷速度が実現できる。
【0167】
冷却調理室43において解凍する指示があった場合は、ツインダンパー49を閉じて調理室ファン46を運転するとともに、所定時間だけヒータ線45bに通電する。
【0168】
この場合、調理室供給風路50、冷却調理室43、調理室循環風路51で形成された風路内を暖気が循環して、金属トレイ24の上部から暖気を絞って吐出することで、冷却プレート45から金属トレイ24を介して食品に固体熱伝導する場合に比べて優れた解凍速度が実現できる。
【0169】
以上のように動作させることにより、通常運転時は圧縮機をできるだけ低速で運転させることで、比較的高い蒸発温度を維持して高効率な運転を実現するとともに、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合は、すべての冷媒をまず冷却プレートに流すことで、冷凍室冷却モードにおける冷却調理室の冷却能力に比べてはるかに大きい冷却能力が実現できる。
【0170】
また、調理室ファンを調理室ダクト内に設置して調理室循環風路を形成することにより、冷却調理室において急速冷却する指示があった場合に高風速で食品に冷気を当てることができるとともに、通常運転時には冷却プレートの上下面に冷気を流すことで冷却プレートの除霜を不要にすることができる。同様に、製氷室ファンを製氷室ダクト内に設置して製氷室循環風路を形成することにより、製氷指示があった場合に高風速で製氷皿に冷気を当てることができる。
【0171】
また、冷却調理室と製氷室の風路構成やドア構成をほぼ同一の左右対称構成とすることで外観デザイン上の美しさを実現するとともに、ツインダンパーを冷却調理室と製氷室の背面中央付近に配置して、ツインダンパー供給風路を冷凍室の背面中央に、調理室帰還風路と製氷室帰還風路を冷凍室背面の左右に配置することで、これら3本の風路断面積が最も効率 また、冷凍室、冷却調理室、製氷室からなる区画を冷蔵庫中央に配置し、全外周面を真空断熱材で囲うことにより、最も断熱効果が高い構成となり、優れた省エネルギー化が図れる。
【0172】
なお、本実施の形態の冷蔵庫は上から冷蔵室、冷凍室、野菜室を形成し、冷蔵室と冷凍室の間に冷却調理室と製氷室を並列に形成したが、上から冷蔵室、野菜室、冷凍室を形成し、野菜室と冷凍室の間に冷却調理室と製氷室を並列に形成しても、同様の効果が得られる。
【0173】
また、赤外線センサー、例えばサーモパイルセンサーを冷却調理室内に設置すれば、急速冷却中あるいは解凍中の冷却調理室内の食品温度を測定することができ、狙った温度に冷却、解凍することができる。
【0174】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と直列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器と前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とするので、急速冷却の指示があった場合に急速冷却モードに切り替えることにより、冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させて冷却調理室の冷却能力を向上する。
【0175】
冷却プレートで蒸発しきれなかった余剰な冷媒を冷凍室蒸発器に流して冷却調理室を空冷することで、食品の上下両面から同時に冷却してさらに冷却能力を高めることができる。
【0176】
また、冷却調理室と同時に冷凍室と製氷室を空冷することで、冷却調理室の急速冷却中の冷凍室と製氷室の昇温を抑制することができる。
【0177】
本発明の請求項2に記載の発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と並列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器に冷媒を流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫である。
【0178】
通常運転時において冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードを切り替えて運転することにより必要な冷媒量を削減することができ、R600aなどの可燃性冷媒を使用する場合、冷媒漏洩時の安全性を高めることができる。
【0179】
急速冷却の指示があった場合に急速冷却モードに切り替えることにより、冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させて冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却プレートで蒸発しきれなかった余剰な冷媒を冷凍室蒸発器に流して冷却調理室を空冷することで、食品の上下両面から同時に冷却してさらに冷却能力を高めることができる。
【0180】
また、冷却調理室と同時に冷凍室と製氷室を空冷することで、冷却調理室の急速冷却中の冷凍室と製氷室の昇温を抑制することができる。
【0181】
本発明の請求項3に記載の発明は、金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた冷媒配管と、前記金属板の背面に取り付けられた加熱用ヒータとからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却の能力を向上するとともに、食品の解凍時に加熱用ヒータに通電することで、効率よく食品に伝熱することができ、冷凍と解凍を繰り返す凍結融解調理の時間を短縮することができる。
【0182】
本発明の請求項4に記載の発明は、金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた熱電モジュールと、前記熱電モジュールの背面に取り付けられた冷媒配管とからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に熱電モジュールに通電して金属板の温度をさらに低下させて冷却能力を向上する。
【0183】
食品の解凍時に急速冷却モードのまま熱電モジュールに逆通電することで、解凍と同時に冷凍室に蓄冷することができ冷凍と解凍を繰り返す凍結融解調理の時間をさらに短縮することができる。
【0184】
本発明の請求項5に記載の発明は、一面に半円柱状のくぼみを有する略直方体の金属ブロックと、前記金属ブロックの凹部の表面に厚さ0.5〜3mmで貼り付けられた熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性シートとからなる缶急冷器を冷却プレート上に設置してなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に缶急冷器上に缶ビールや缶ジュースを設置して固体熱伝導を高めることで、急速冷却することができる。
【0185】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の冷蔵庫で冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と冷却調理室に供給する冷凍室ファンと、前記冷却調理室と前記冷凍室蒸発器とを連通する調理室風路と、前記調理室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記冷却調理室に供給する調理室ファンと、前記冷却調理室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記調理室風路内の前記調理室ファンの風上側と前記冷却調理室とを連通し、前記冷却調理室内の冷気を循環する調理室循環風路と、前記調理室風路内であって前記調理室風路に合流する前記調理室循環風路より風上側に、前記冷却調理室へ供給する冷気量を調整する調理室ダンパーとを備えているので、通常冷却時は調理室ファンを停止して調理室風路、調理室循環風路、冷却調理室の順に冷気を供給することでファン入力の省エネルギー化を図るとともに、冷却調理室の急速冷却時には調理室ファンを運転することで調理室風路、冷却調理室、調理室循環風路、調理室風路からなる風路抵抗が小さいバイパス風路を形成して、冷却調理室に大風量の冷気を供給することができ、さらに冷却能力を向上することができる。
【0186】
本発明の請求項7に記載の発明は、冷却プレートの下面に形成されたプレート風路と、調理室風路あるいは調理室循環風路とを連通したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の急速冷却時に調理室ファンを運転することで、調理室風路、冷却調理室、調理室循環風路、調理室風路からなるバイパス風路内の冷気と冷却プレートが熱交換して冷気の温度を低下させることができ、さらに冷却能力を向上することができる。
【0187】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項記載の冷蔵庫で冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記製氷室と前記冷凍室蒸発器とを連通する製氷室風路と、前記製氷室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記製氷室に供給する製氷室ファンと、前記製氷室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記製氷室風路内の前記製氷室ファンの風上側と前記製氷室とを連通し、前記製氷室内の冷気を循環する製氷室循環風路と、前記製氷室風路内であって前記製氷室風路に合流する前記製氷室循環風路より風上側に前記製氷室へ供給する冷気量を調整する製氷室ダンパーとを備えたので、通常冷却時は製氷室ファンを停止して製氷室風路、製氷室循環風路、製氷室の順に冷気を供給することでファン入力の省エネルギー化を図るとともに、製氷室の急速冷却時には製氷室ファンを運転することで製氷室風路、製氷室、製氷室循環風路、製氷室風路からなる風路抵抗が小さいバイパス風路を形成して、製氷室に大風量の冷気を供給することができ、製氷室の冷却能力を向上することができる。
【0188】
本発明の請求項9に記載の発明は、少なくとも冷却調理室の下面の隔壁に真空断熱材を埋設したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、急速冷却モードに切り替えて冷却調理室の下部に設置された冷却プレートに冷却能力を集中させた場合において、冷却調理室の下面への伝熱を防止して冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0189】
本発明の請求項10に記載の発明は、冷却調理室の下面の隔壁を冷蔵庫外郭の隔壁と一体にウレタン発泡断熱材で形成したことを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫であるので、冷却調理室の下面の隔壁に冷蔵庫の制御基板やハーネス、あるいは自動製氷機の給水パイプ等の複雑な形状の部品を埋設した場合でも、その形状に合わせてウレタン発泡して断熱材を形成することで、複雑な形状の部品を介して冷却調理室の下面へ伝熱することを抑制して冷却調理室の冷却能力を向上するとともに、冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0190】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項9記載の冷蔵庫で真空断熱材を内包し、外郭をウレタン発泡断熱材で形成した断熱ボードを冷却調理室の下面の隔壁に埋設したので、真空断熱材の外皮材による熱伝導の影響を抑制するとともに、外形の寸法精度が優れたウレタン発泡断熱材で外郭を形成することで、断熱ボードの端部を精度よくシールすることができ、シール部の熱伝導により冷却調理室の下面側に位置する貯蔵室の温度が異常に低下するなどの影響を防止することができる。
【0191】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項6から11のいずれか一項記載の冷蔵庫で食品の急速冷却の指示があった場合、調理室ダンパーを開けて冷凍室ファンと調理室ファンを運転するとともに、流路切替手段を急速冷却モードに切り替え、所定時間経過後に、流路切替手段を冷凍室冷却モードに切り替えて、さらに所定時間運転することを特徴とするの冷蔵庫であるので、冷凍室冷却モードにおいて冷却プレートに付着した霜を昇華させることにより、冷却プレートに多量の霜が着いて食品が固着することを防止することができる。
【0192】
本発明の請求項13に記載の発明は、食品の解凍の指示があった場合、調理室ダンパーを閉じて調理室ファンを運転するとともに、所定時間だけ加熱用ヒータを通電するかあるいは熱電モジュールを逆通電することを特徴とする請求項6から12のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、下面の冷却プレートからの固体熱伝達とともに、調理室循環風路を介する熱風の循環による上面からの加温によって食品を加熱することで、解凍速度の向上が実現できる。
【0193】
本発明の請求項14に記載の発明は、食品の急速冷却や解凍の指示がない場合、調理室ファンを停止するとともに、冷却調理室の温度が第一の設定温度より低いときには調理室ダンパーを閉じ、冷却調理室の温度が第二の設定温度より高く、かつ冷凍室冷却モードで運転しているときには調理室ダンパーを開けることを特徴とする請求項6から13のいずれか一項記載の冷蔵庫であるので、調理室ファンを停止したまま冷却調理室の温度調節を行うことで、通常運転時の省エネルギー化が図ることができる。
【0194】
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項6から14のいずれか一項記載の冷蔵庫で、冷蔵室、野菜室、冷凍室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記野菜室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記野菜室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記野菜室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置する。
【0195】
冷却調理室と製氷室を冷却する風路を野菜室背面において交差させる必要がなく、かつ供給風路を共有することで広い風路断面積が確保でき、結果として野菜室の奥行きを最大限に確保することができる。
【0196】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項6から14のいずれか一項記載の冷蔵庫で貯蔵室として冷蔵室、冷凍室、野菜室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記冷凍室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記冷凍室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記冷凍室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置し、冷却調理室と製氷室を冷却する風路を冷凍室背面において交差させる必要がなく、かつ供給風路を共有することで広い風路断面積が確保できる。
【0197】
結果として冷凍室の奥行きを最大限に確保することができるとともに、冷却調理室と製氷室と冷凍室を近接して配置して冷却調理室と製氷室を冷却する風路の距離を短縮することで、冷却調理室と製氷室の冷却能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態1による風路の模式図
【図3】本発明の実施の形態1による冷却調理室の断面図
【図4】本発明の実施の形態1による冷却プレートの断面図
【図5】本発明の実施の形態1による缶急冷器の断面図
【図6】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の断面図
【図7】本発明の実施の形態2による風路の模式図
【図8】本発明の実施の形態2による冷却調理室の断面図
【図9】本発明の実施の形態3による冷蔵庫の断面図
【図10】本発明の実施の形態3による風路の模式図
【図11】本発明の実施の形態3による冷却調理室の断面図
【図12】本発明の実施の形態3による製氷室の断面図
【図13】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の断面図
【図14】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の正面断面図
【図15】本発明の実施の形態4による風路の模式図
【図16】本発明の実施の形態4による冷却調理室の断面図
【図17】本発明の実施の形態4による製氷室の断面図
【図18】従来の冷蔵庫の断面図
【図19】従来の冷蔵庫の風路の模式図
【図20】従来の冷却調理室の断面図
【符号の説明】
1 冷蔵室
2 野菜室
3 冷却調理室
4 冷凍室
5 冷蔵室蒸発器
6 冷凍室蒸発器
9 流路切替バルブ
15 調理室供給風路
16 調理室帰還風路
17 調理室ダンパー
22 冷却プレート
22a 冷媒配管
22b ヒータ線
22c熱電モジュール
22d伝熱板
23 調理室ファン
24 金属トレイ
25 缶急冷器
25a 金属ブロック
25b 熱伝導シート

Claims (16)

  1. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と直列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器と前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷蔵冷凍冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、前記冷蔵室蒸発器と並列に接続し、冷凍室と製氷室と食品の急速冷却や解凍を行う冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、前記冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷却プレートと、前記冷蔵室蒸発器に冷媒を流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す冷凍室冷却モードと前記冷却プレートおよび前記冷凍室蒸発器に冷媒を流す急速冷却モードを切り替える流路切替手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた冷媒配管と、前記金属板の背面に取り付けられた加熱用ヒータとからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 金属板と、前記金属板の背面に取り付けられた熱電モジュールと、前記熱電モジュールの背面に取り付けられた冷媒配管とからなる冷却プレートを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
  5. 一面に半円柱状のくぼみを有する略直方体の金属ブロックと、前記金属ブロックの凹部の表面に厚さ0.5〜3mmで貼り付けられた熱伝導率0.1〜10W/mKの熱伝導性シートとからなる缶急冷器を冷却プレート上に設置してなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  6. 冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と冷却調理室に供給する冷凍室ファンと、前記冷却調理室と前記冷凍室蒸発器とを連通する調理室風路と、前記調理室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記冷却調理室に供給する調理室ファンと、前記冷却調理室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記調理室風路内の前記調理室ファンの風上側と前記冷却調理室とを連通し、前記冷却調理室内の冷気を循環する調理室循環風路と、前記調理室風路内であって前記調理室風路に合流する前記調理室循環風路より風上側に、前記冷却調理室へ供給する冷気量を調整する調理室ダンパーとを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  7. 冷却プレートの下面に形成されたプレート風路と、調理室風路あるいは調理室循環風路とを連通したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  8. 冷凍室と冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室と製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記製氷室と前記冷凍室蒸発器とを連通する製氷室風路と、前記製氷室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気あるいは前記冷凍室内冷気を前記製氷室に供給する製氷室ファンと、前記製氷室から冷凍室蒸発器あるいは冷凍室へ帰還する風路とは別に、前記製氷室風路内の前記製氷室ファンの風上側と前記製氷室とを連通し、前記製氷室内の冷気を循環する製氷室循環風路と、前記製氷室風路内であって前記製氷室風路に合流する前記製氷室循環風路より風上側に、前記製氷室へ供給する冷気量を調整する製氷室ダンパーとを備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  9. 少なくとも冷却調理室の下面の隔壁に真空断熱材を埋設したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  10. 冷却調理室の下面の隔壁を冷蔵庫外郭の隔壁と一体にウレタン発泡断熱材で形成したことを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫。
  11. 真空断熱材を内包し、外郭をウレタン発泡断熱材で形成した断熱ボードを冷却調理室の下面の隔壁に埋設したことを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫。
  12. 食品の急速冷却の指示があった場合、調理室ダンパーを開けて冷凍室ファンと調理室ファンを運転するとともに、流路切替手段を急速冷却モードに切り替え、所定時間経過後に、流路切替手段を冷凍室冷却モードに切り替えることを特徴とする請求項6から11のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  13. 食品の解凍の指示があった場合、調理室ダンパーを閉じて調理室ファンを運転するとともに、所定時間だけ加熱用ヒータを通電するかあるいは熱電モジュールを逆通電することを特徴とする請求項6から12のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  14. 食品の急速冷却や解凍の指示がない場合、調理室ファンを停止するとともに、冷却調理室の温度が第一の設定温度より低いときには調理室ダンパーを閉じ、冷却調理室の温度が第二の設定温度より高く、かつ冷凍室冷却モードで運転しているときには調理室ダンパーを開けることを特徴とする請求項6から13のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  15. 貯蔵室として冷蔵室、野菜室、冷凍室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記野菜室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記野菜室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記野菜室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置したことを特徴とする請求項6から14のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  16. 貯蔵室として冷蔵室、冷凍室、野菜室を上から順に設け、前記冷蔵室と前記冷凍室の間に製氷室と冷却調理室を並列に設けた冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設置された冷凍室蒸発器と、前記冷凍室と前記冷凍室蒸発器を連通する冷凍室風路と、前記冷凍室風路内に設置され前記冷凍室蒸発器で生成した冷気を前記冷凍室および前記冷却調理室と前記製氷室に供給する冷凍室ファンと、前記冷凍室蒸発器から前記冷却調理室と前記製氷室に冷気を供給する供給風路と、前記供給風路内に設置され前記冷却調理室へ供給する冷気量と前記製氷室へ供給する冷気量を独立に制御するツインダンパーと、前記冷却調理室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる調理室帰還風路と、前記製氷室内の冷気を前記冷凍室蒸発器に帰還させる製氷室帰還風路とを備え、前記冷凍室および製氷室と冷却調理室の背面中央に前記供給風路を配置するとともに、前記冷凍室の背面における前記供給風路の左右に調理室帰還風路と製氷室帰還風路を配置したことを特徴とする請求項6から14のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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