JP3404313B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3404313B2
JP3404313B2 JP03094799A JP3094799A JP3404313B2 JP 3404313 B2 JP3404313 B2 JP 3404313B2 JP 03094799 A JP03094799 A JP 03094799A JP 3094799 A JP3094799 A JP 3094799A JP 3404313 B2 JP3404313 B2 JP 3404313B2
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refrigerant
compressor
cooling
refrigerator
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哲哉 斎藤
義人 木村
泰樹 浜野
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍室と冷蔵室と
を互いに独立に冷却を行う冷却システムの冷媒量削減と
高効率化および安全性向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に従来の冷却サイクル並びに冷蔵
庫の一例として、特公昭62−22396号公報に開示
されている冷蔵庫の概略図を示す。
【0003】1は一定速の圧縮機、2は凝縮器、3は冷
蔵室4内に配設された第一の蒸発器であり、5は、冷凍
室6内に配設された第二の蒸発器である。
【0004】7は冷蔵室冷却用である第一の蒸発器3の
冷媒回路上流側に配設された第一のキャピラリであり、
8は冷凍室冷却用である第二の蒸発器5の冷媒回路上流
側に配設された第二のキャピラリであり、9は冷凍室冷
却用の第二の蒸発器5の下流側に設けた逆止弁である。
【0005】10は第一の蒸発器3の冷媒回路下流側に
配設された第一の開閉弁であり、11は第二のキャピラ
リ8の冷媒回路上流側に設けられた第二の開閉弁であ
る。
【0006】以上のように構成された従来例の冷蔵庫に
ついて、以下その動作を説明する。
【0007】冷凍サイクルの運転は以下のように行われ
る。まず圧縮機1により圧縮された冷媒が凝縮器2で凝
縮液化される。凝縮された冷媒は第一のキャピラリ7も
しくは第二のキャピラリ8で減圧されて、それぞれ第一
の蒸発器3,第二の蒸発器5へ流入、蒸発気化された
後、再び圧縮機1へと吸入される。
【0008】冷媒が蒸発気化することにより比較的低温
となった第一の蒸発器3,第二の蒸発器5と冷蔵室4,
冷凍室6の空気が熱交換することにより各室が冷却され
る。
【0009】冷蔵庫の冷却運転は図示しない各室の温度
検知手段と制御手段により以下のように行われる。
【0010】冷蔵室4,冷凍室6の各温度検知手段が所
定値以上の温度上昇を検知すると圧縮機1が起動し、冷
凍サイクルの運転が行われる。冷蔵室4の温度検知手段
が所定値以下となるまで第一の開閉弁10が開放とな
り、第二の開閉弁11は閉止となる。
【0011】これにより冷媒は第二の蒸発器5には流入
することなく、第一の蒸発器3へのみ流れる。このとき
の冷凍サイクルの蒸発温度の設定は、冷蔵室4の温度設
定が5℃程度に対して−5〜0℃であり、通常の−30
〜−25℃の蒸発温度に対して2〜2.5倍の成績係数
で圧縮機の運転が可能である。
【0012】冷蔵室4が冷却されて温度が低下し、温度
検知手段が所定値以下を検知すると、第一の開閉弁10
が閉止し、第二の開閉弁11が開放となる。
【0013】これにより冷媒は第二の蒸発器5へと流入
し、冷凍室6の冷却が行われる。このときの冷凍サイク
ルの蒸発温度は冷凍室の温度設定が−18℃程度に対し
通常の蒸発温度で冷却される。
【0014】以上のように冷蔵室4と冷凍室6とを蒸発
器への冷媒供給時間を分配して、交互に繰り返し冷却す
るので、冷蔵室4冷却時は独立的に冷媒を第一の蒸発器
へと循環させることで低圧圧力調整弁が不要で高蒸発温
度(−5〜0℃)が可能であり、圧縮機1の圧縮比を小
さくでき、高い成績係数で運転を行い効率化を図るもの
である。
【0015】さらに、逆止弁9は冷蔵室4冷却中の蒸発
温度が高いので、第二の蒸発器5に冷媒が流れ込むを防
止するものである。
【0016】また、冷凍室6の冷却を行う場合、冷蔵室
4の冷却中に比較して冷媒量が少なくてすむので、通常
は冷媒量過多となる。しかしながら第一の開閉弁10が
第一の蒸発器3の下流側に設けてあり、これを閉止する
ので第一の蒸発器3に冷媒を溜め込むことが可能であ
り、冷媒量調節ができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の冷蔵庫にあ
っては、冷蔵室4と冷凍室6とを蒸発器への冷媒供給時
間を分配して、交互に繰り返し冷却することで冷蔵室4
冷却時の冷凍サイクルを圧縮機1の成績係数がよい比較
的高蒸発温度(−5〜0℃)で運転することを可能とし
ている。
【0018】しかし、冷蔵室4冷却時において冷凍室6
の温度が例えば約−18℃と低いために冷凍室6内に配
設された第二の蒸発器5の圧力は低圧となるので、第二
の蒸発器5に滞留した冷媒は第二の蒸発器5から流出し
にくい。その結果、第一の蒸発器3に十分な冷媒が供給
されず、冷媒循環量不足となり効率が低下することとな
る。
【0019】上記の要因により、必要な冷媒量が増大
し、可燃性冷媒を用いる場合には冷媒漏洩時の危険性が
大きく問題がある。
【0020】本発明は、以上のような従来の課題を解決
するもので、冷蔵室と冷凍室の冷却を切り替えて行う冷
却システムの冷媒量削減と効率向上を行うことで、省エ
ネルギーが可能である冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室とで構成された冷
蔵庫箱体と、前記冷蔵室に第一の蒸発器と前記冷凍室に
第二の蒸発器とを配設し、能力可変型圧縮機と凝縮器と
第一の流路制御手段と第一のキャピラリと前記第一の蒸
発器と第二の流路制御手段と第二のキャピラリと前記第
二の蒸発器と逆止弁を備え、前記圧縮機と前記凝縮器と
前記第一の流路制御手段と前記第一のキャピラリと前記
第一の蒸発器とで閉ループを形成するとともに、前記第
一の流路制御手段と前記第一のキャピラリと前記第一の
蒸発器に並列となるように前記第二の流路制御手段と前
記第二のキャピラリと前記第二の蒸発器と前記逆止弁を
接続し、前記第一,第二の流路制御手段により冷媒の流
れを切り替えるものであり、冷凍室冷却から冷蔵室冷却
への切り替わる時に、または、冷蔵室冷却から冷凍室冷
却へ切り替わる時に、所定時間第一,第二の流路制御手
段を共に閉止とした状態で前記圧縮機を運転した後、冷
蔵室冷却、または冷凍室冷却を開始することを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、冷凍室冷却終了後、第
一の流路制御手段および第二の流路制御手段を所定時間
閉止し冷媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転
させることにより圧縮機内の圧力が通常運転時と比較し
て低圧となるので、第二の蒸発器内に滞留していた冷媒
を第二の蒸発器から圧縮機側へ追い出すことが可能とな
る。
【0023】その結果、冷蔵室冷却に切り替わった時に
冷蔵室を冷却するのに十分な冷媒が第一の蒸発器に供給
されるので冷媒循環量不足にならず、効率よく冷蔵室を
冷却することが可能となる。
【0024】また、冷蔵室冷却終了後、第一の流路制御
手段および第二の流路制御手段を所定時間閉止し冷媒の
流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転させることに
より圧縮機内の圧力が通常運転時と比較して低圧となる
ので、第一の蒸発器内に滞留していた冷媒を第一の蒸発
器から圧縮機側へ追い出すことが可能となる。
【0025】その結果、冷凍室冷却に切り替わった時に
冷凍室を冷却するのに十分な冷媒が第二の蒸発器に供給
されるので冷媒循環量不足にならず、効率よく冷凍室を
冷却することが可能となる。
【0026】また、冷蔵室と冷凍室とで構成された冷蔵
庫箱体と、前記冷蔵室に第一の蒸発器と前記冷凍室に第
二の蒸発器とを配設し、能力可変型圧縮機と凝縮器と第
一のキャピラリと前記第一の蒸発器と第二のキャピラリ
と前記第二の蒸発器と逆止弁と前記第一の蒸発器および
第二の蒸発器への流路を交互に開閉でき、且つ流路を閉
止できる電動三方弁とを備え、前記圧縮機と前記凝縮器
と前記第一のキャピラリと前記第一の蒸発器とで閉ルー
プを形成するとともに、前記第一のキャピラリと前記第
一の蒸発器に並列となるように前記第二のキャピラリと
前記第二の蒸発器と前記逆止弁を接続し、前記電動三方
弁により冷媒の流れを切り替えるものであり、冷凍室冷
却から冷蔵室冷却へ切り替わる時に、または、冷蔵室冷
却から冷凍室冷却へ切り替わる時に、所定時間前記電動
三方弁を閉止した状態で前記圧縮機を運転した後、前記
三方弁を前記第一の蒸発器側に開放して冷蔵室冷却を開
始、または前記三方弁を前記第二の蒸発器側に開放して
冷凍室冷却を開始することを特徴とする。
【0027】この発明によれば、冷凍室冷却終了後、電
動三方弁を所定時間閉止し冷媒の流れを完全に遮断した
状態で圧縮機を運転させることにより圧縮機内の圧力が
通常運転時と比較して低圧となるので、第二の蒸発器内
に滞留していた冷媒を第二の蒸発器から圧縮機側へ追い
出すことが可能となる。
【0028】その結果、冷蔵室冷却に切り替わった時に
冷蔵室を冷却するのに十分な冷媒が第一の蒸発器に供給
されるので冷媒循環量不足にならず、効率よく冷蔵室を
冷却することが可能となる。
【0029】また、冷蔵室冷却終了後、電動三方弁を所
定時間閉止し冷媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機
を運転させることにより圧縮機内の圧力が通常運転時と
比較 して低圧となるので、第一の蒸発器内に滞留してい
た冷媒を第一の蒸発器から圧縮機側へ追い出すことが可
能となる。
【0030】その結果、冷凍室冷却に切り替わった時に
冷凍室を冷却するのに十分な冷媒が第二の蒸発器に供給
されるので冷媒循環量不足にならず、効率よく冷凍室を
冷却することが可能となる。
【0031】さらに、電動三方弁を用いたことにより、
収納性を向上することができる。
【0032】また、冷凍室冷却から冷蔵室冷却への切り
替え時に、または、冷蔵室冷却から冷凍室冷却への切り
替え時に、所定時間第一,第二の流路制御手段を共に閉
止した状態、または電動三方弁を閉止した状態で前記圧
縮機を通常運転時より高回転で運転した後、通常回転数
で冷蔵室冷却または冷凍室冷却を開始することを特徴と
する。
【0033】この発明によれば、冷凍室冷却終了後、
たは冷蔵室冷却終了後、第一の流路制御手段および第二
の流路制御手段、または電動三方弁を所定時間閉止し冷
媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機を通常運転時よ
り高回転で運転させることにより圧縮機内の圧力が通常
運転時と比較してかなり低圧となるので、第二の蒸発器
または第1の蒸発器内に滞留していた冷媒を圧縮機側へ
速やかに追い出すことが可能となる。その結果、第一,
第二の流路制御手段を共に閉止した状態、または電動三
方弁を閉止した状態で圧縮機を運転する時間を短縮する
ことができるので、冷蔵室または冷凍室の昇温を低減で
き、さらに効率よく冷蔵室または冷凍室を冷却すること
が可能となる。
【0034】また、冷媒に可燃性冷媒を用いたことを特
徴とする。
【0035】この発明によれば、冷媒を効率よく利用す
ることができるので冷媒量を削減でき、可燃性冷媒の漏
洩時の危険性を小さくすることが可能となる。
【0036】また、平行に並べられ相互間を気体が流動
するフィンと前記フィンを貫通し、内部を冷媒が入口か
ら出口まで重力方向と逆方向に流動することのない構造
である伝熱管からなる第二の蒸発器を備えたことを特徴
とする。
【0037】この発明によれば、第二の蒸発器の伝熱管
を冷媒が入口から出口まで重力方向と逆方向に流動する
ことのない構造にすることにより、第二の蒸発器内の流
路抵抗が小さくなり第二の蒸発器内に滞留していた冷媒
を圧縮機側へスムーズに追い出すことができるので、第
一,第二の流路制御手段を共に閉止した状態、または電
動三方弁を閉止した状態で圧縮機を運転する時間をさら
に短縮することができ、さらに効率よく冷蔵室を冷却す
ることが可能となる。
【0038】また、冷凍室冷却中、第二の蒸発器内の流
路抵抗が小さいために圧縮機へのオイル戻りが良くなる
ので、冷媒循環量低下の要因となる第二の蒸発器内のオ
イル溜まりを防止することが可能となる。
【0039】また、冷凍室が冷蔵室より下部に配設させ
ていることを特徴とする。
【0040】この発明によれば、第二のサクションライ
ンの配管長を短くでき、その結果、第二のサクションラ
インの流路抵抗が小さくなり、第二の蒸発器内に滞留し
ていた冷媒を圧縮機側へさらにスムーズに追い出すこと
ができるので、第一,第二の流路制御手段を共に閉止し
た状態、または電動三方弁を閉止した状態で圧縮機を運
転する時間をさらに短縮することができ、さらに効率よ
く冷蔵室を冷却することが可能となる。
【0041】また、第二の蒸発器を出た後、第二のサク
ションラインを冷蔵庫背面に沿って立ち上げずに冷蔵庫
底面を這わせた後、圧縮機へと繋げる配管構造であるこ
とを特徴とする。
【0042】この発明によれば、従来、キャピラリと熱
交換するために冷蔵庫背面を立ち上げていたサクション
ラインを冷蔵庫底面を有効利用することにより立ち上げ
ない配管構造としているので第二のサクションラインの
流路抵抗を小さくでき、第二の蒸発器内に滞留していた
冷媒を圧縮機側へさらにスムーズに追い出すことができ
るので、第一,第二の流路制御手段を共に閉止した状態
で圧縮機を運転する時間をさらに短縮することができ、
さらに効率よく冷蔵室を冷却することが可能となる。
【0043】また、第二のサクションラインを冷蔵庫下
部に配設された機械室内で凝縮器と熱交換させたことを
特徴とする。
【0044】この発明によれば、第二のサクションライ
ンを通る比較的低温の冷媒により凝縮器を通る比較的高
温の冷媒を冷却することができるので、第二のキャピラ
リ入口の過冷却度が大きくなり冷凍能力を向上すること
ができ、効率よく冷凍室を冷却することが可能となる。
【0045】また、第二のサクションラインにて比較的
低温である冷媒は、比較的高温である凝縮器との熱交換
により吸熱し、第二の蒸発器内で蒸発しきれなかった冷
媒は第二のサクションライン内で蒸発するので、消費電
力の増加および圧縮機の損傷の原因となる液戻りを低減
することが可能となる。
【0046】また、冷蔵庫下部に配設された機械室内を
這う第二のサクションライン下部に蒸発皿を設けたこと
を特徴とする。
【0047】この発明によれば、冷凍室冷却時にシステ
ム内の冷媒循環量が過多になり、第一および第二の蒸発
器内で蒸発しきれなかった比較的低温の冷媒が圧縮機へ
戻る液戻りにより第二のサクションラインの配管温度が
低下し、配管表面に露付きが起こった場合の露を蒸発皿
内に溜めることができる。その結果、冷蔵庫設置部の水
漏れを防ぎ、漏電を防止できるので特に可燃性冷媒を用
いる場合の安全性を向上できる。
【0048】また、機械室内に圧縮機と凝縮器と流路制
御手段と逆止弁を配設したことを特徴とする。
【0049】この発明によれば、可燃性冷媒を使用した
場合の安全性向上が図れる。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷蔵室と冷凍室とで構成された冷蔵庫箱体と、前記
冷蔵室に第一の蒸発器と前記冷凍室に第二の蒸発器とを
配設し、能力可変型圧縮機と凝縮器と第一の流路制御手
段と第一のキャピラリと前記第一の蒸発器と第二の流路
制御手段と第二のキャピラリと前記第二の蒸発器と逆止
弁を備え、前記圧縮機と前記凝縮器と前記第一の流路制
御手段と前記第一のキャピラリと前記第一の蒸発器とで
閉ループを形成するとともに、前記第一の流路制御手段
と前記第一のキャピラリと前記第一の蒸発器に並列とな
るように前記第二の流路制御手段と前記第二のキャピラ
リと前記第二の蒸発器と前記逆止弁を接続し、前記第
一,第二の流路制御手段により冷媒の流れを切り替える
ものであり、冷凍室冷却から冷蔵室冷却への切り替わる
時に、または、冷蔵室冷却から冷凍室冷却へ切り替わる
時に、所定時間第一,第二の流路制御手段を共に閉止と
した状態で前記圧縮機を通常運転時より高回転で運転し
た後、通常回転数で冷蔵室冷却、または通常回転数で
凍室冷却を開始することを特徴とする。
【0051】この発明によれば、冷凍室冷却終了後、第
一の流路制御手段および第二の流路制御手段を所定時間
閉止し冷媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転
させることにより圧縮機内の圧力が通常運転時と比較し
て低圧となるので、第二の蒸発器内に滞留していた冷媒
を第二の蒸発器から圧縮機側へ追い出すことが可能とな
る。その結果、冷蔵室冷却に切り替わった時に冷蔵室を
冷却するのに十分な冷媒が第一の蒸発器に供給されるの
で冷媒循環量不足にならず、効率よく冷蔵室を冷却する
ことが可能となる。
【0052】また、冷蔵室冷却終了後、第一の流路制御
手段および第二の流路制御手段を所定時間閉止し冷媒の
流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転させることに
より圧縮機内の圧力が通常運転時と比較して低圧となる
ので、第一の蒸発器内に滞留していた冷媒を第一の蒸発
器から圧縮機側へ追い出すことが可能となる。その結
果、冷凍室冷却に切り替わった時に冷凍室を冷却するの
に十分な冷媒が第一の蒸発器に供給されるので冷媒循環
量不足にならず、効率よく冷凍室を冷却することが可能
となる。また、冷凍室冷却終了後、第一の流路制御手段
および第二の流路制御手段、または電動三方弁を所定時
間閉止し冷媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機を通
常運転時より高回転で運転させることにより圧縮機内の
圧力が通常運転時と比較してかなり低圧となるので、第
二の蒸発器内に滞留していた冷媒を第二の蒸発器から圧
縮機側へ速やかに追い出すことが可能となる。また、冷
蔵室冷却終了後、第一の流路制御手段および第二の流路
制御手段、または電動三方弁を所定時間閉止し冷媒の流
れを完全に遮断した状態で圧縮機を通常運転時より高回
転で運転させることにより圧縮機内の圧力が通常運転時
と比較してかなり低圧となるので、第一の蒸発器内に滞
留していた冷媒を第一の蒸発器から圧縮機側へ速やかに
追い出すことが可能となる。その結果、第一,第二の流
路制御手段を共に閉止した状態、または電動三方弁を閉
止した状態で圧縮機を運転する時間を短縮することがで
きるので、冷蔵室、または冷凍室の昇温を低減でき、さ
らに効率よく冷蔵室、または冷凍室を冷却することが可
能となる。
【0053】本発明の請求項2に記載の発明は、冷蔵室
と冷凍室とで構成された冷蔵庫箱体と、前記冷蔵室に第
一の蒸発器と前記冷凍室に第二の蒸発器とを配設し、能
力可変型圧縮機と凝縮器と第一のキャピラリと前記第一
の蒸発器と第二のキャピラリと前記第二の蒸発器と逆止
弁と前記第一の蒸発器および第二の蒸発器への流路を交
互に開閉でき、且つ流路を閉止できる電動三方弁とを備
え、前記圧縮機と前記凝縮器と前記第一のキャピラリと
前記第一の蒸発器とで閉ループを形成するとともに、前
記第一のキャピラリと前記第一の蒸発器に並列となるよ
うに前記第二のキャピラリと前記第二の蒸発器と前記逆
止弁を接続し、前記電動三方弁により冷媒の流れを切り
替えるものであり、冷凍室冷却から冷蔵室冷却へ切り替
わる時に、または、冷蔵室冷却から冷凍室冷却へ切り替
わる時に、所定時間前記電動三方弁を閉止した状態で前
記圧縮機を通常回転数より高回転で運転した後、前記電
動三方弁を前記第一の蒸発器側に開放して通常回転数で
冷蔵室冷却を開始、または前記電動三方弁を前記第二の
蒸発器側に開放して通常回転数で冷凍室冷却を開始する
ことを特徴とする。
【0054】この発明によれば、各蒸発器への切り替え
を電動三方弁としたことにより、切り替え時、蒸発器へ
の冷媒循環量不足を解消できるとともに、収納性を向上
することができる。
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】請求項に記載の発明は、冷媒に可燃性冷
媒を用いたことを特徴とする。
【0062】この発明によれば、冷媒を効率よく利用す
ることができるので冷媒量を削減でき、冷媒漏洩時の危
険性を小さくすることが可能となる。
【0063】請求項に記載の発明は、平行に並べられ
相互間を気体が流動するフィンと前記フィンを貫通し、
内部を冷媒が入口から出口まで重力方向と逆方向に流動
することのない構造である伝熱管からなる第二の蒸発器
を備えたことを特徴とする。
【0064】この発明によれば、第二の蒸発器の伝熱管
を冷媒が入口から出口まで重力方向と逆方向に流動する
ことのない構造にすることにより、第二の蒸発器内の流
路抵抗が小さくなり第二の蒸発器内に滞留していた冷媒
を圧縮機側へスムーズに追い出すことができるので、第
一,第二の流路制御手段を共に閉止した状態で圧縮機を
運転する時間をさらに短縮することができ、さらに効率
よく冷蔵室を冷却することが可能となる。
【0065】また、冷凍室冷却中、第二の蒸発器内の流
路抵抗が小さいために圧縮機へのオイル戻りが良くなる
ので、冷媒循環量低下の要因となる第二の蒸発器内のオ
イル溜まりを防止することが可能となる。
【0066】請求項に記載の発明は、冷凍室が冷蔵室
より下部に配設されていることを特徴とする。
【0067】この発明によれば、第二のサクションライ
ンの配管長を短くでき、その結果、第二のサクションラ
インの流路抵抗が小さくなり、第二の蒸発器内に滞留し
ていた冷媒を圧縮機側へさらにスムーズに追い出すこと
ができるので、第一,第二の流路制御手段を共に閉止し
た状態で圧縮機を運転する時間をさらに短縮することが
でき、さらに効率よく冷蔵室を冷却することが可能とな
る。
【0068】請求項に記載の発明は、第二の蒸発器の
下流に第二のサクションラインを配し、前記第二のサク
ションラインを冷蔵庫背面に沿って立ち上げずに冷蔵庫
底面を這わせた後、圧縮機へと繋げる配管構造であるこ
とを特徴とする。
【0069】この発明によれば、従来、キャピラリと熱
交換するために冷蔵庫背面を立ち上げていたサクション
ラインを冷蔵庫底面を有効利用することにより立ち上げ
ない配管構造としているので第二のサクションラインの
流路抵抗を小さくでき、第二の蒸発器内に滞留していた
冷媒を圧縮機側へさらにスムーズに追い出すことができ
るので、第一,第二の流路制御手段を共に閉止とした状
態で圧縮機を運転する時間をさらに短縮することがで
き、さらに効率よく冷蔵室を冷却することが可能とな
る。
【0070】請求項に記載の発明は、冷蔵庫下部に機
械室を有し、第二の蒸発器の下流に第二のサクションラ
インを配し、前記第二のサクションラインを前記機械室
内で凝縮器と熱交換させたことを特徴とする。
【0071】この発明によれば、第二のサクションライ
ンを通る比較的低温の冷媒により凝縮器を通る比較的高
温の冷媒を冷却することができるので、第二のキャピラ
リ入口の過冷却度が大きくなり冷凍能力を向上すること
ができ、効率よく冷凍室を冷却することが可能となる。
【0072】また、第二のサクションラインにて比較的
低温である冷媒は、比較的高温である凝縮器との熱交換
により吸熱し、第二の蒸発器内で蒸発しきれなかった冷
媒は第二のサクションライン内で蒸発するので、消費電
力の増加および圧縮機の損傷の原因となる液戻りを低減
することが可能となる。
【0073】請求項に記載の発明は、冷蔵庫下部に配
設された機械室内を這う第二のサクションライン下部に
蒸発皿を設けたことを特徴とする。
【0074】この発明によれば、冷凍室冷却時にシステ
ム内の冷媒循環量が過多になり、第二の蒸発器内で蒸発
しきれなかった比較的低温の冷媒が圧縮機へ戻る液戻り
により第二のサクションラインの配管温度が低下し、配
管表面に露付きが起こった場合の露を蒸発皿内に溜める
ことができる。その結果、冷蔵庫設置部の水漏れを防
ぎ、漏電を防止できるので特に可燃性冷媒を用いる場合
の安全性を向上できる。
【0075】請求項に記載の発明は、冷蔵庫箱体の外
部に設けた機械室内に圧縮機と凝縮器と流路制御手段と
逆止弁を配設したことを特徴とする。
【0076】この発明によれば、冷蔵庫箱体内での配管
接続箇所が削減でき、可燃性冷媒を使用した場合に漏洩
による危険性を抑制できる。
【0077】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について図1〜図
12を用いて説明する。従来例と同一構成についてはそ
の詳細な説明を省略し、同一符号を付す。
【0078】(実施例1) 図1は、本発明の実施例1における冷蔵庫の縦断面図、
図2は同実施例のタイムチャートである。
【0079】21は冷蔵庫箱体であり、比較的高温の区
画である冷蔵室4と比較的低温の区画である冷凍室6を
配置してあり、例えばウレタンのような断熱材で周囲と
断熱して構成している。食品等の収納物の出し入れは図
示しない断熱ドアを介して行われる。
【0080】冷蔵室4は冷蔵保存のために通常3〜5℃
で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温
度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物
によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り
替えることを可能としている場合もある、また、ワイン
や根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高
めの温度設定とする場合もある。
【0081】冷凍室6は冷凍保存のために通常−22〜
−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低
温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることも
ある。
【0082】冷凍サイクル12は圧縮機1と凝縮器2と
第一の流路制御手段である第一の電動弁10と第一のキ
ャピラリ7と第一の蒸発器3と第一のサクションライン
18を順次接続し、第一の電動弁10と第一のキャピラ
リ7と第一の蒸発器3と第一のサクションライン18と
並列になるように第二の流路制御手段である第二の電動
弁11と第二のキャピラリ8と第二の蒸発器5と第二の
サクションライン19と第二のサクションライン途中に
逆止弁20とを接続してある。
【0083】第一、第二の電動弁は例えばパルスモータ
により作動するものであり、開閉の作動中のみ通電され
るものである。
【0084】第一の蒸発器3は冷蔵室4内の、例えば冷
蔵室奥面に配設されており、近傍には冷蔵室4の区画内
空気を第一の蒸発器3に通過させて循環させる第一の電
動ファン13が設けてある。
【0085】また、第二の蒸発器5は冷凍室6内の、例
えば冷凍室奥面に配設されており、近傍には冷凍室6の
区画内空気を第二の蒸発器5を通過させて循環させる第
二の電動ファン14が設けてある。
【0086】圧縮機1と凝縮器2と第一の電動弁10と
第二の電動弁11と逆止弁20は可燃性冷媒を使用した
場合に安全性向上の面から冷蔵庫箱体21内での配管接
続箇所削減のために機械室15に配設されている。
【0087】各蒸発器から戻ってくる冷媒は圧縮機吸入
管16を通って、圧縮機1内空間へ放出された後、圧縮
機吐出管17を通じて吐出される構成である。
【0088】また、圧縮機1は例えば回転数制御で冷媒
循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力
可変型である。
【0089】また、冷蔵室4と冷凍室6には図示しない
区画内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検
知手段を設けてあり、圧縮機1と第一の電動弁10と第
二の電動弁11と第一の電動ファン13と第二の電動フ
ァン14とを制御する図示しない制御手段とを備えてい
る。
【0090】以上のように構成された冷蔵庫について、
冷蔵室4と冷凍室6の冷却タイミングについて図2のタ
イムチャートを元に説明する。
【0091】圧縮機停止中に、冷蔵室4および冷凍室6
のいずれか一方の温度検知手段が、予め設定された所定
の温度以上を検知すると制御手段はこの信号を受け、例
えば冷凍室6の温度検知手段が予め設定された所定の温
度(t2H)以上を検知すると圧縮機1と第二の電動フ
ァン14を作動し、第二の電動弁11を開放し、第一の
電動弁を閉止する(T1)。
【0092】圧縮機1の動作により吐出された高温高圧
の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、第二の電
動弁11を経て第二のキャピラリ8に至る。その後、第
二のキャピラリ8で第二のサクションライン19と熱交
換しながら減圧されて第二の蒸発器5に至る。第二の電
動ファン14の作動により冷凍室6内の空気と積極的に
熱交換されて冷媒は第二の蒸発器5内で蒸発気化し熱交
換された空気はより低温の空気となって吐出され冷凍室
6を冷却する。気化した冷媒は、第二のサクションライ
ン19を経て圧縮機1に吸入される。
【0093】冷凍室6冷却中に冷凍室6の温度検知手段
が予め設定された所定の温度(t2L)以下を検知する
と、第二の電動弁11を閉止し、第二の電動ファン14
を停止して冷凍室6冷却を終了する(T2)。
【0094】所定時間、第一の電動弁10と第二の電動
弁11を閉止し冷媒の流れを遮断した状態で圧縮機を運
転する(T2〜T3)。
【0095】所定時間経過後、第一の電動弁10を開放
し第一の電動ファン13を作動して冷蔵室4冷却を開始
する(T3)。
【0096】冷媒は、第一の電動弁10を経て第一のキ
ャピラリ7に至る。その後、第一のキャピラリ7で第一
のサクションライン18と熱交換しながら減圧されて第
一の蒸発器3に至る。第一の電動ファン13の作動によ
り冷蔵室4内の空気と積極的に熱交換されて冷媒は第一
の蒸発器3内で蒸発気化し熱交換された空気は比較的低
温の空気となって吐出され冷蔵室4を冷却する。気化し
た冷媒は、第一のサクションライン18を経て圧縮機1
に吸入される。
【0097】冷蔵室4冷却中に冷凍室6の温度検知手段
が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知する
と、第一の電動弁10を閉止し同時に第一の電動ファン
13を停止し、同時に第二の電動弁11を開放し第二の
電動ファン14を作動し、冷凍室6の冷却を開始する
(T4)。
【0098】以上の動作を繰り返し、冷媒の流れを切り
替えることにより、冷蔵室4と冷凍室6を交互に冷却
し、冷蔵室4と冷凍室6の温度検知手段が共に予め設定
された所定の温度(t1およびt2L)より低いことを
検知すると、圧縮機1を停止する(T5)。
【0099】冷凍室冷却終了後、第一の電動弁10およ
び第二の電動弁11を所定時間閉止し冷媒の流れを完全
に遮断した状態で圧縮機を運転させることにより圧縮機
内の圧力が通常運転時と比較して低圧となるので、第二
の蒸発器内に滞留していた冷媒を第二の蒸発器から圧縮
機側へ追い出すことが可能となる。その結果、冷蔵室冷
却に切り替わった時に冷蔵室を冷却するのに十分な冷媒
が第一の蒸発器に供給されるので冷媒循環量不足になら
ず、効率よく冷蔵室を冷却することが可能となる。
【0100】また、冷媒を効率よく利用することができ
るので冷媒量を削減でき、可燃性冷媒を用いる場合には
冷媒漏洩時の危険性を小さくすることが可能となる。
【0101】なお、冷蔵室4冷却から冷凍室6冷却に切
り替わる時にも同様に、第一の電動弁10および第二の
電動弁11を共に閉止とした状態で所定時間圧縮機1を
運転した後、冷凍室6冷却を開始すると速やかに第一の
蒸発器3内に滞留している冷媒圧縮機1側へ追い出すこ
とができるので効率よく冷凍室冷却を行うことが可能と
なる。
【0102】なお、第一の流路制御手段10および第二
の流路制御手段11は各々第一のキャピラリ7および第
二のキャピラリ8の入口側に設置するとしたが出口側に
設置するならば、冷媒減圧後の回路切り替えとなるので
流路制御手段の作動圧力差が小さく、小トルクで良いの
で小型化が可能であり、消費電力の低減にもなる。
【0103】なお、第一の流路制御手段10および第二
の流路制御手段11はパルスモーターにより制御される
電動弁としたが電磁弁を用いても同様の効果が得られ
る。
【0104】なお、冷媒の流れを切り替える手段として
第一の流路制御手段10と第二の流路制御手段11を用
いた例で説明したが、第一のキャピラリおよび第二のキ
ャピラリへの流路を交互に開閉でき、且つ同様に流路を
閉止できる構造である電動三方弁を用いても同様の効果
が得られ且つ収納性を向上することが可能となる。
【0105】(実施例2) 図3は同実施例のタイムチャートである。
【0106】なお、実施例1と同様の制御については説
明を省略する。
【0107】冷凍室6冷却中に冷凍室6の温度検知手段
が予め設定された所定の温度(t2L)以下を検知する
と、第二の電動弁11を閉止し、第二の電動ファン14
を停止して冷凍室6冷却を終了し、圧縮機1の回転数を
上げる(T6)。
【0108】所定時間、第一の電動弁10と第二の電動
弁11を閉止し冷媒の流れを遮断した状態で圧縮機を通
常運転時より高回転で運転する(T6〜T7)。
【0109】所定時間経過後、第一の電動弁10を開放
し第一の電動ファン13を作動して、圧縮機を通常回転
数に戻し冷蔵室4冷却を開始する(T7)。
【0110】冷蔵室4冷却中に冷凍室6の温度検知手段
が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知する
と、第一の電動弁10を閉止し同時に第一の電動ファン
13を停止し、同時に第二の電動弁11を開放し第二の
電動ファン14を作動し、冷凍室6の冷却を開始する
(T8)。
【0111】以上の動作を繰り返し、冷媒の流れを切り
替えることにより、冷蔵室4と冷凍室6を交互に冷却
し、冷蔵室4と冷凍室6の温度検知手段が共に予め設定
された所定の温度(t1およびt2L)より低いことを
検知すると、圧縮機1を停止する(T9)。
【0112】冷凍室6冷却終了後、第一の電動弁10お
よび第二の電動弁11を所定時間閉止し冷媒の流れを完
全に遮断した状態で圧縮機1を通常運転時より高回転で
運転させることにより圧縮機1内の圧力が通常運転時と
比較してかなり低圧となり、第二の蒸発器5内に滞留し
ていた冷媒を第二の蒸発器5から圧縮機1側へ速やかに
追い出すことが可能となる。その結果、第一の電動弁1
0および第二の電動弁11を共に閉止した状態で圧縮機
1を運転する時間を短縮することができ、冷蔵室4庫内
の昇温を低減でき、効率よく冷蔵室4を冷却することが
可能となる。
【0113】なお、第二の蒸発器5の配管温度を検出す
る温度検知手段を設け冷凍室冷却から冷蔵室冷却に切り
替わる時に、温度検知手段が所定温度以下を検出すると
第一の電動弁10を開放し冷蔵室冷却を開始する制御手
段を備えると過度の圧力低下を防止でき、圧縮機1への
負荷を軽減できる。
【0114】(実施例3) 実施例1と同一構成についてはその詳細な説明を省略
し、同一符号を付す。
【0115】図4(a)は本発明の実施例3における第
二の蒸発器の概略図であり、図4(b)は第二の蒸発器
に用いるフィンの概略図である。
【0116】第二の蒸発器5は平行に並べられ相互間を
気体が流動するフィン23とフィン23を貫通し、内部
を冷媒が入口から出口まで重力方向と逆方向に流動する
ことのない構造である伝熱管22とで構成されている。
【0117】また、24はフィン内に設けられた伝熱管
22が貫通する空孔である。
【0118】第二の蒸発器5の伝熱管22を冷媒が入口
から出口まで重力方向と逆方向に流動することのない構
造にすることにより、第二の蒸発器5内の流路抵抗が小
さくなる。その結果、冷凍室6冷却終了後、第一の電動
弁10および第二の電動弁11を所定時間閉止した状態
で圧縮機1を通常運転時より高回転で運転させる際に、
第二の蒸発器5内に滞留していた冷媒を第二の蒸発器5
から圧縮機1側へスムーズに追い出すことができるの
で、第一の電動弁10および第二の電動弁11を共に閉
止した状態で圧縮機1を運転する時間をさらに短縮する
ことができ、さらに効率よく冷蔵室4を冷却することが
可能となる。
【0119】また、冷凍室6冷却中、第二の蒸発器5内
の流路抵抗が小さいために圧縮機1へのオイル戻りが良
くなるので、冷媒循環量低下の要因となる第二の蒸発器
5内のオイル溜まりを防止することが可能となる。
【0120】なお、図4に示すように空気側の熱伝達率
を向上するために伝熱管22を上方から下方にかけて重
力方向に対して交互に下降するような配管構造としてい
るが、重力方向に対して垂直に下降する配管構造であっ
ても良い、なお、本実施例においては図4に示すように
伝熱管22が水平方向に並ぶことのない配管構造である
ものについて説明したが、図5に示すように伝熱管が水
平方向に並ぶ配管構造であっても冷媒の流れが入口から
出口まで重力方向と逆方向に流動することのない配管構
造であれば同様の効果が得られる。
【0121】なお、図6に示すように第二の蒸発器5の
伝熱管22を重量方向に傾斜させると、第二の蒸発器5
内の流路抵抗がさらに小さくなり、圧縮機1側へよりス
ムーズに追い出すことができるので、第一の電動弁10
および第二の電動弁11を共に閉止した状態で圧縮機1
を運転する時間をさらに短縮することができ、さらに効
率よく冷蔵室4を冷却することが可能となる。
【0122】(実施例4) 実施例1と同一構成についてはその詳細な説明を省略
し、同一符号を付す。
【0123】図7は本発明の実施例4における冷蔵庫の
縦断面図である。
【0124】21は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的
高温の区画である冷蔵室4を、下方部に比較的低温部で
ある冷凍室6を配置してあり、冷凍室6と機械室15の
距離が近い構成となっている。その結果、第二のサクシ
ョンライン19の配管長が従来に比べて短い構造となっ
ている。
【0125】第二のサクションライン19の配管長が従
来に比べて短いために、第二のサクションライン19の
流路抵抗が小さくなる。その結果、冷凍室6冷却終了
後、第一の電動弁10および第二の電動弁11を所定時
間閉止した状態で圧縮機1を運転させる際に、第二の蒸
発器5内に滞留していた冷媒を第二の蒸発器5から圧縮
機1側へさらにスムーズに追い出すことができるので、
第一の電動弁10および第二の電動弁11を共に閉止し
た状態で圧縮機1を運転する時間をさらに短縮すること
ができ、さらに効率よく冷蔵室4を冷却することが可能
となる。
【0126】(実施例5) 実施例1と同一構成についてはその詳細な説明を省略
し、同一符号を付す。
【0127】図8は本発明の実施例5における冷蔵庫の
縦断面図である。
【0128】図8において、第二の蒸発器5を出た後、
第二のサクションライン19を冷蔵庫背面を沿って立ち
上げずに冷蔵庫底面を這わせた後、圧縮機へと繋げる配
管構造となっている。
【0129】また、第二のキャピラリ8と第二のサクシ
ョンライン19は冷蔵庫底面の断熱材内部において熱交
換している。
【0130】従来、キャピラリと熱交換するために冷蔵
庫背面を立ち上げていたサクションラインを冷蔵庫底面
のスペースを有効利用することにより、第二のサクショ
ンライン19を冷蔵庫背面を沿って立ち上げない配管構
造とすることが可能となり、第二のサクションライン1
9の流路抵抗が小さくなる。
【0131】その結果、冷凍室6冷却終了後、第一の電
動弁10および第二の電動弁11を所定時間閉止した状
態で圧縮機1を運転させる際に、第二の蒸発器5内に滞
留していた冷媒を第二の蒸発器5から圧縮機1側へさら
にスムーズに追い出すことができるので、第一の電動弁
10および第二の電動弁11を共に閉止した状態で圧縮
機1を運転する時間をさらに短縮することができ、さら
に効率よく冷蔵室4を冷却することが可能となる。
【0132】(実施例6) 実施例1と同一構成についてはその詳細な説明を省略
し、同一符号を付す。図9は本発明の実施例6における
冷蔵庫の縦断面であり、図10は本発明の実施例6にお
ける冷蔵庫の横断面図である。
【0133】図9において、2は冷蔵庫下部に設けられ
た機械室15内に配設された凝縮器であり、19は冷蔵
庫背面を沿って立ち上がらずに圧縮機1へと繋がる第二
のサクションラインである。
【0134】また図10において、凝縮器2と第二のサ
クションライン19は熱交換している。
【0135】以上の構成により構成された冷蔵庫につい
て、以下冷凍室6冷却時を例としてその動作を説明す
る。
【0136】圧縮機1の動作により吐出された高温高圧
の冷媒は、凝縮器2にて空気および比較的低温である第
二のサクションライン19との熱交換により放熱して凝
縮液化し、第二の電動弁11を経て第二のキャピラリ8
に至る。その後、第二のキャピラリ8で減圧されて第二
の蒸発器5に至る、第二の電動ファン14の作動により
冷凍室6内の空気と積極的に熱交換されて冷媒は第二の
蒸発器5内で蒸発気化し熱交換された空気はより低温の
空気となって吐出され冷凍室6を冷却する。気化した冷
媒は、第二のサクションライン19に至る。比較的低温
である冷媒は比較的高温である凝縮器2との熱交換によ
り吸熱して圧縮機1に吸入される。
【0137】第二のサクションラインを通る比較的低温
の冷媒により凝縮器を通る比較的高温の冷媒を冷却する
ことができるので、凝縮器2の放熱量が増加し、第二の
キャピラリ入口の過冷却度が大きくなり冷凍能力を向上
することができ、さらに効率よく冷凍室を冷却すること
が可能となる。
【0138】また、第二のサクションライン19にて比
較的低温である冷媒は、比較的高温である凝縮器2との
熱交換により吸熱し、第二の蒸発器5内で蒸発しきれな
かった冷媒は第二のサクションライン19内で蒸発する
ので、消費電力の増加および圧縮機1の損傷の原因とな
る液戻りを低減することが可能となる。
【0139】なお、本実施例においては第二のサクショ
ンライン19を凝縮器2と熱交換させた仕様における冷
凍室冷却の効率向上について説明したが、第一のサクシ
ョンライン18を凝縮器2と熱交換させた仕様において
も冷蔵室4冷却時に同様の効果が得られる。
【0140】(実施例7) 実施例1と同一構成についてはその詳細な説明を省略
し、同一符号を付す。
【0141】図11は本発明の実施例7における冷蔵庫
の縦断面であり、図12は本発明の実施例7における冷
蔵庫の横断面図である。
【0142】図11,図12において25は機械室15
内を這う第二のサクションライン下部に設けられた例え
ば樹脂成形された蒸発皿である。
【0143】また、図11において26は第二の蒸発器
5の下部に設置された排水口27を有する例えば樹脂成
形された桶であり、排水口27は蒸発皿25に繋がって
いる。
【0144】以上の構成により、第二の蒸発器5に付着
した霜は除霜された後、除霜水となり排水口27を経て
蒸発皿25に貯蓄される。
【0145】また、冷凍室冷却時にシステム内の冷媒循
環量が過多になると、第二の蒸発器5内で蒸発しきれな
かった冷媒が圧縮へ戻る液戻りが生じる。液戻りが生じ
ると第二のサクションライン19の配管温度が低下し、
配管表面に露付きが起こり冷蔵庫設置部に水漏れが生じ
品質問題となるばかりでなく漏電が起こる可能性もあ
り、特に可燃性冷媒を用いる場合には危険である。そこ
で、第二のサクションライン19下部に蒸発皿を設ける
ことにより液戻り時の露を蒸発皿内に溜めることがで
き、安全性を向上できる。
【0146】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような状態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0147】冷蔵室と冷凍室とで構成された冷蔵庫箱体
と、冷蔵室に第一の蒸発器と冷凍室に第二の蒸発器とを
配設し、圧縮機と凝縮器と第一の流路制御手段と第一の
キャピラリと第一の蒸発器と第二の流路制御手段と第二
のキャピラリと第二の蒸発器と逆止弁を備え、圧縮機と
凝縮器と第一の流路制御手段と第一のキャピラリと第一
の蒸発器とで閉ループを形成するとともに、第一の流路
制御手段と第一のキャピラリと第一の蒸発器に並列とな
るように第二の流路制御手段と第二のキャピラリと第二
の蒸発器と逆止弁を接続し、第一,第二の流路制御手段
により冷媒の流れを切り替えるものであり、冷室冷却
から冷蔵室冷却に切り替わる時、または冷蔵室から冷凍
室に切り替わる時、所定時間第一,第二の電動弁を共に
閉止した状態で圧縮機を運転した後、冷蔵室冷却または
冷凍室冷却を開始するものである。
【0148】この発明によれば、冷凍室冷却終了後、第
一の流路制御手段および第二の流路制御手段を所定時間
閉止し冷媒の流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転
させることにより圧縮機内の圧力が通常運転時と比較し
て低圧となるので、第二の蒸発器内に滞留していた冷媒
を第二の蒸発器から圧縮機側へ追い出すことが可能とな
る。その結果、冷蔵室冷却に切り替わった時に冷蔵室を
冷却するのに十分な冷媒が第一の蒸発器に供給されるの
で冷媒循環量不足にならず、効率よく冷蔵室を冷却する
ことが可能となる。
【0149】また、冷蔵室冷却終了後、第一の流路制御
手段および第二の流路制御手段を所定時間閉止し冷媒の
流れを完全に遮断した状態で圧縮機を運転させることに
より圧縮機内の圧力が通常運転時と比較して低圧となる
ので、第一の蒸発器内に滞留していた冷媒を第一の蒸発
器から圧縮機側へ追い出すことが可能となる。その結
果、冷凍室冷却に切り替わった時に冷凍室を冷却するの
に十分な冷媒が第二の蒸発器に供給されるので冷媒循環
量不足にならず、効率よく冷凍室を冷却することが可能
となる。
【0150】また、各蒸発器への切り替えを電動三方弁
としたことにより、切り替え時、蒸発器への冷媒循環量
不足を解消できるとともに、収納性を向上することがで
きる。
【0151】また、冷凍室冷却から冷蔵室冷却へ切り替
わる時に、または、冷蔵室冷却から冷凍室冷却へ切り替
わる時に、所定時間第一,第二の流路制御手段を共に閉
止した状態、または電動三方弁を閉止した状態で前記圧
縮機を通常運転時より高回転で運転した後、通常回転数
で冷蔵室冷却または冷凍室冷却を開始するものであり、
冷媒流路切り替え時、蒸発器への冷媒循環量不足を短い
時間で解消できるので冷蔵室、冷凍室の昇温を低減で
き、さらに効率よく冷蔵室、冷凍室を冷却することが可
能となる。
【0152】また、第二の蒸発器の温度を検知する温度
検知手段を設け、冷凍室冷却から冷蔵室冷却へ切り替わ
る時に、第一,第二の流路制御手段を共に閉止した状態
で前記温度検知手段が所定温度以下を検知すると第一の
流路制御手段を開放して冷蔵室冷却を開始するものであ
る。
【0153】その結果、過度の圧力低下を防止でき、圧
縮機への負荷を軽減できる。
【0154】また、冷媒に可燃性冷媒を用いたものであ
り、冷媒を効率よく利用することができるので冷媒量を
削減でき、冷媒漏洩時の危険性を小さくすることが可能
とな る。
【0155】また、平行に並べられ相互間を気体が流動
するフィンと前記フィンを貫通し、内部を冷媒が入口か
ら出口まで重力方向と逆方向に流動することのない構造
である伝熱管からなる第二の蒸発器を備えたものであ
り、第二の蒸発器内の流路抵抗が小さくなり第二の蒸発
器内に滞留していた冷媒を圧縮機側へスムーズに追い出
すことができるので、第一,第二の流路制御手段を共に
閉止した状態で圧縮機を運転する時間をさらに短縮する
ことができ、さらに効率よく冷蔵室を冷却することが可
能となる。
【0156】また、冷凍室冷却中、第二の蒸発器内の流
路抵抗が小さいために圧縮機へのオイル戻りが良くなる
ので、冷媒循環量低下の要因となる第二の蒸発器内のオ
イル溜まりを防止することが可能となる。
【0157】また、冷凍室を冷蔵室より下部に配設して
いるものであり、第二のサクションラインの配管長を短
くでき、その結果、第二のサクションラインの流路抵抗
が小さくなり、第二の蒸発器内に滞留していた冷媒を圧
縮機側へさらにスムーズに追い出すことができるので、
第一,第二の流路制御手段を共に閉止した状態で圧縮機
を運転する時間をさらに短縮することができ、さらに効
率よく冷蔵室を冷却することが可能となる。
【0158】また、第二の蒸発器を出た後、第二のサク
ションラインを冷蔵庫背面に沿って立ち上げずに冷蔵庫
底面を這わせた後、圧縮機へと繋げるものであり、従
来、キャピラリと熱交換するために冷蔵庫背面を立ち上
げていたサクションラインを冷蔵庫底面を有効利用する
ことにより立ち上げない配管構造としているので第二の
サクションラインの流路抵抗を小さくでき、第二の蒸発
器内に滞留していた冷媒を圧縮機側へさらにスムーズに
追い出すことができるので、第一,第二の流路制御手段
を共に閉止した状態で圧縮機を運転する時間をさらに短
縮することができ、さらに効率よく冷蔵室を冷却するこ
とが可能となる。
【0159】また、第二のサクションラインを冷蔵庫下
部に配設された機械室内で凝縮器と熱交換させたもので
あり、第二のサクションラインを通る比較的低温の冷媒
により凝縮器を通る比較的高温の冷媒を冷却することが
できるので、第二のキャピラリ入口の過冷却度が大きく
なり冷凍能力を向上することができ、さらに効率よく冷
凍室を冷却することが可能となる。
【0160】また、第二のサクションラインにて比較的
低温である冷媒は、比較的高温である凝縮器との熱交換
により吸熱し、第二の蒸発器内で蒸発しきれなかった冷
媒は第二のサクションライン内で蒸発するので、消費電
力の増加および圧縮機の損傷の原因となる液戻りを低減
することが可能となる。
【0161】また、冷蔵庫下部に配設された機械室内で
這う第二のサクションライン下部に蒸発皿を設けたもの
であり、冷凍室冷却時にシステム内の冷媒循環量が過多
になり、第二の蒸発器内で蒸発しきれなかった比較的低
温の冷媒が圧縮機へ戻る液戻りにより第二のサクション
ラインの配管温度が低下し、配管表面に露付きが起こっ
た場合の露を蒸発皿内に溜めることができる。その結
果、冷蔵庫設置部の水漏れを防ぎ、漏電を防止できるの
で特に可燃性冷媒を用いる場合の安全性を向上できる。
【0162】また、冷蔵庫箱体の外部に設けた機械室内
に圧縮機と凝縮器と流路制御手段と逆止弁を配設したも
のであり、冷蔵庫箱体内での配管接続箇所が削減でき、
可燃性冷媒を使用した場合に漏洩による危険性を抑制で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1および2の実施例における冷
蔵庫の縦断面図
【図2】本発明の請求項1の実施例おける冷蔵庫のタイ
ムチャート
【図3】本発明の請求項2の実施例おける冷蔵庫のタイ
ムチャート
【図4】(a)本発明の請求項3の実施例おける第二の
蒸発器の概略正面図 (b)同側面図
【図5】 同実施例おける第二の蒸発器の概略斜視図
【図6】同実施例おける第二の蒸発器の正面図
【図7】本発明の請求項4の実施例における冷蔵庫の縦
断面図
【図8】本発明の請求項5の実施例における冷蔵庫の縦
断面図
【図9】本発明の請求項6の実施例における冷蔵庫の縦
断面図
【図10】本発明の請求項6の実施例における冷蔵庫の
横断面図
【図11】本発明の請求項7の実施例における冷蔵庫の
縦断面図
【図12】本発明の請求項7の実施例における冷蔵庫の
横断面図
【図13】従来の冷蔵庫の概略図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 第一の蒸発器 4 冷蔵室 5 第二の蒸発器 6 冷凍室 7 第一のキャピラリ 8 第二のキャピラリ 10 第一の流路制御手段 11 第二の流路制御手段 12 冷凍サイクル 13 第一の電動ファン 14 第二の電動ファン 15 機械室 16 圧縮機吸込管 17 圧縮機吐出管 18 第一のサクションライン 19 第二のサクションライン 20 逆止弁 21 冷蔵庫箱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−219366(JP,A) 特開 平10−267440(JP,A) 特開 平4−43262(JP,A) 特開 平8−170859(JP,A) 特開 平9−264650(JP,A) 特開 平10−148450(JP,A) 特開 平8−285387(JP,A) 実開 昭59−45467(JP,U) 実開 昭62−141179(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵室と冷凍室とで構成された冷蔵庫箱
    体と、前記冷蔵室に第一の蒸発器と前記冷凍室に第二の
    蒸発器とを配設し、能力可変型圧縮機と凝縮器と第一の
    流路制御手段と第一のキャピラリと前記第一の蒸発器と
    第二の流路制御手段と第二のキャピラリと前記第二の蒸
    発器と逆止弁と冷媒とよりなる冷凍サイクルを備え、前
    記圧縮機と前記凝縮器と前記第一の流路制御手段と前記
    第一のキャピラリと前記第一の蒸発器とで閉ループを形
    成するとともに、前記第一の流路制御手段と前記第一の
    キャピラリと前記第一の蒸発器に並列となるように前記
    第二の流路制御手段と前記第二のキャピラリと前記第二
    の蒸発器と前記逆止弁を接続し、前記第一,第二の流路
    制御手段により冷媒の流れを切り替えるものであり、冷
    凍室冷却から冷蔵室冷却へ切り替わる時に、または冷蔵
    室冷却から冷凍室冷却に切り替わる時に、所定時間第
    一、第二の流路制御手段を共に閉止した状態で前記圧縮
    機を通常運転時より高回転で運転した後、前記第一の流
    路制御手段を開放して通常回転数で冷蔵室冷却を開始、
    または前記第二の流路制御手段を開放して通常回転数で
    冷凍室冷却を開始することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵室と冷凍室とで構成された冷蔵庫箱
    体と、前記冷蔵室に第一の蒸発器と前記冷凍室に第二の
    蒸発器とを配設し、能力可変型圧縮機と凝縮器と第一の
    キャピラリと前記第一の蒸発器と第二のキャピラリと前
    記第二の蒸発器と逆止弁と前記第一の蒸発器および第二
    の蒸発器への流路を交互に開閉でき、且つ流路を閉止で
    きる電動三方弁とを備え、前記圧縮機と前記凝縮器と前
    記第一のキャピラリと前記第一の蒸発器とで閉ループを
    形成するとともに、前記第一のキャピラリと前記第一の
    蒸発器に並列となるように前記第二のキャピラリと前記
    第二の蒸発器と前記逆止弁を接続し、前記電動三方弁に
    より冷媒の流れを切り替えるものであり、冷凍室冷却か
    ら冷蔵室冷却へ切り替わる時に、または、冷蔵室冷却か
    ら冷凍室冷却へ切り替わる時に、所定時間前記電動三方
    弁を閉止した状態で前記圧縮機を通常回転数より高回転
    運転した後、前記電動三方弁を前記第一の蒸発器側に
    開放して通常回転数で冷蔵室冷却を開始、または前記電
    動三方弁を前記第二の蒸発器側に開放して通常回転数で
    冷凍室冷却を開始することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 冷媒に可燃性冷媒を用いたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 平行に並べられ相互間を気体が流動する
    フィンと前記フィンを貫通し、内部を冷媒が入口から出
    口まで重力方向と逆方向に流動することのない構造であ
    る伝熱管からなる第二の蒸発器を備えたことを特徴とす
    請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 冷凍室が冷蔵室より下部に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷蔵
    庫。
  6. 【請求項6】 第二の蒸発器の下流に第二のサクション
    ラインを配し、前記第二のサクションラインを冷蔵庫背
    面に沿って立ち上げずに冷蔵庫底面を這わせた後、圧縮
    機へと繋げる配管構造であることを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 冷蔵庫下部に機械室を有し、第二の蒸発
    器の下流に第二のサクションラインを配し、前記第二の
    サクションラインを前記機械室内で凝縮器と熱交換させ
    たことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一
    記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 冷蔵庫下部に配設された機械室内を這う
    第二のサクションライン下部に蒸発皿を設けたことを特
    徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 冷蔵庫箱体の外部に設けた機械室内に圧
    縮機と凝縮器と流路制御手段と逆止弁を配設したことを
    特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
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