JP2002130347A - ディスクロータ - Google Patents
ディスクロータInfo
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- JP2002130347A JP2002130347A JP2000331856A JP2000331856A JP2002130347A JP 2002130347 A JP2002130347 A JP 2002130347A JP 2000331856 A JP2000331856 A JP 2000331856A JP 2000331856 A JP2000331856 A JP 2000331856A JP 2002130347 A JP2002130347 A JP 2002130347A
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Abstract
するブレーキ鳴きを効果的に低減を図ること。 【解決手段】 制動時に摩擦パッドによって挟持される
環状の摺動部11と、この摺動部11の内周部位に連設
されて所要量軸方向に延び一端に設けた内向フランジ1
2aにてホイールハブに固定される円筒部12とを備え
て、この円筒部12の内周面がパーキングブレーキのシ
ュー当たり面Aとされてなる鋳鉄製のディスクロータ1
0において、摺動部11を円筒部12の軸方向中間部位
に設定するとともに、円筒部12における摺動部11と
の連設部位12cから内向フランジ12aに至るハット
部Hの重量と摺動部11の重量との比、ハット部重量/
摺動部重量が0.6以下となるように設定した。
Description
ディスクブレーキ装置の一構成部品である鋳鉄製のディ
スクロータに関する。
動時に摩擦パッドによって挟持される環状の摺動部と、
この摺動部の内周部位に基端にて連設された円筒部と、
この円筒部の先端に一体的に設けられてホイールハブに
固定される内向フランジとを備えていて、円筒部と内向
フランジからなる部位がハット部と謂われている。ま
た、この種のディスクロータには、円筒部の内周面がパ
ーキングブレーキのシュー当たり面とされてなるもの
(円筒部の軸方向長さが所要量であるもの)、すなわち
ハット部の大きいドラムインディスクロータがある。
の制動時には、ディスクロータの振動に起因してブレー
キ鳴きが発生することがあり、これを低減するブレーキ
鳴き低減手段が種々提案されている。ところで、ディス
クロータの振動に起因するブレーキ鳴きには、摺動部の
面直方向への振動に起因するものと、摺動部の面内振動
に起因するものがあり、この面内振動に起因するブレー
キ鳴き(周波数が6000〜10000Hzの範囲にあ
る不快なブレーキ音)が発生しているときには、摺動部
の円周方向の動きに伴い、摺動部の内周部位に連設され
た円筒部も追従して動くため、ハット部の大きい所謂ド
ラムインディスクロータにおいては、面内振動に起因す
るブレーキ鳴きが発生しやすいという問題があった。な
お、この種のブレーキ鳴きの発生原因に関しては、例え
ば特開平7−12151号公報に詳細に示されている。
(面内振動に起因するブレーキ鳴き)に対処すべく、制
動時に摩擦パッドによって挟持される環状の摺動部と、
この摺動部の内周部位に連設されて所要量軸方向に延び
一端に設けた内向フランジにてホイールハブに固定され
る円筒部とを備えて、この円筒部の内周面がパーキング
ブレーキのシュー当たり面とされてなる鋳鉄製のディス
クロータにおいて、前記摺動部を前記円筒部の軸方向中
間部位に設定するとともに、前記円筒部における前記摺
動部との連設部位から前記内向フランジに至るハット部
の重量と前記摺動部の重量との比、ハット部重量/摺動
部重量が0.6以下となるように設定したことに特徴が
ある。この場合において、前記ハット部の肉厚が3.5
〜7.0mmであることが望ましい。
いては、摺動部を円筒部の軸方向中間部位に設定したも
のであるため、ハット部の肉厚を必要十分に確保すると
ともに、円筒部の内周面にパーキングブレーキのシュー
当たり面を的確に確保した上で、摺動部の重量を不必要
に増大することなく、ハット部重量/摺動部重量が0.
6以下となるように設定することが可能である。このた
め、ディスクロータの軽量化を図りながら、図3に示す
ように鳴き発生率(摺動部での面内振動に起因するブレ
ーキ鳴きの発生率)を許容範囲内(10%以下)に抑え
ることができる。また、ハット部の肉厚を3.5〜7.
0mmとした場合には、ハット部の必要強度を確保した
上で、ディスクロータの軽量化を図ることができる。
面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明によるデ
ィスクロータの一実施形態(ソリッド形式のディスクロ
ータ)を概略的に示していて、このディスクロータ10
は、周知のように、鋳鉄によって鋳造成形した後に、必
要個所を機械加工して作られており、環状の摺動部11
と、この摺動部11の内周部位に連設された円筒部12
とによって構成されている。なお、図2においては、摺
動部11と円筒部12を明確に区別するために、摺動部
11の断面表示(梨地の表示)と円筒部12の断面表示
(斜線の表示)を異にした。
摩擦パッド(図示省略)によって挟持されるものであ
り、熱容量を考慮して設定される所定の肉厚T1(通
常、9〜12mm程度)で形成されている。円筒部12
は、摺動部11の内周部位に連設されて所要量軸方向に
延びていて、一端に一体的に設けた内向フランジ12a
(内孔径Dfが50〜110mm程度)にてホイールハ
ブ(図示省略)に固定されるようになっており、内向フ
ランジ12aには5個のスタッドボルト挿通孔12b
(内孔径Dbが14mm程度)が周方向にて等間隔に設
けられている。円筒部12における内周の軸方向長さL
は、50mm程度であり、その内周面の軸方向両端部を
除いた部分がパーキングブレーキ(図示省略)のシュー
当たり面Aとされている。
示したように、摺動部11が円筒部12の軸方向中間部
位、具体的にはホイール取付面Bと摺動部11の車外側
摺動面C間の軸方向長さSがキャリパ(図示省略)等の
配設スペースを考慮して10〜30mm程度となるよう
に設定されている。また、円筒部12における摺動部1
1との連設部位12c(摺動部11の内周側にあるリン
グ状部位)から内向フランジ12aに至るハット部Hの
重量と摺動部11の重量との比、ハット部重量/摺動部
重量が0.6以下となるように設定されている。また、
ハット部Hの肉厚T2が制動トルクに対する強度を考慮
して3.5〜7.0mm程度に設定されている。
クロータ10においては、摺動部11を円筒部12の軸
方向中間部位に設定したものであるため、ハット部Hの
肉厚T2を必要十分に確保するとともに、円筒部12の
内周面にパーキングブレーキのシュー当たり面Aを的確
に確保した上で、摺動部11の重量を不必要に増大する
ことなく、ハット部重量/摺動部重量が0.6以下とな
るように設定することが可能である。
図りながら、図3に示すように鳴き発生率(摺動部11
での面内振動に起因するブレーキ鳴きの発生率)を許容
範囲内(10%以下)に抑えることができる。また、ハ
ット部Hの肉厚T2が3.5〜7.0mm程度としてあ
るため、ハット部Hの必要強度を確保した上で、ディス
クロータ10の軽量化を図ることができる。
Doと、内向フランジ12aの内孔径Dfと、各スタッ
ドボルト挿通孔12bの内孔径Dbを適宜に設定すると
ともに、摺動部11の円筒部12に対する軸方向位置
(すなわち、ホイール取付面Bと摺動部11の車外側摺
動面C間の軸方向長さS)を適宜に設定し、かつ摺動部
11の肉厚T1とハット部Hの肉厚T2を上記した範囲
内で適宜に設定した種々なディスクロータでの実験結果
(鳴き発生率)を示したものである。
Km/h、車体減速度0.1G、パッド温度50〜10
0℃の制動実験)によって得られたものであり、この実
験結果から、ハット部重量/摺動部重量を0.6以下と
することが鳴き発生率を許容範囲内(10%以下)とす
る設定条件であることが判明した。
(摺動部11が中実構造のもの)のディスクロータ10
に本発明を実施したが、ベンチレーテッド形式(摺動部
の内部に通気孔を有するもの)のディスクロータにも同
様にまたは適宜変更して実施できるものである。また、
上記実施形態においては、円筒部12の肉厚T2を開口
部(図2の下端)まで同一として実施したが、同開口部
(図2の摺動部11より下方部位)は大きな制動トルク
を受けないため、外径を小さく成形することにより肉厚
を薄くして更に軽量化を図ることも可能である。
示す側面図である。
った断面図である。
係を示す図である。
12a…内向フランジ、12b…スタッドボルト挿通
孔、12c…摺動部との連設部位、H…ハット部、A…
シュー当たり面、B…ホイール取付面、C…摺動部の車
外側摺動面、Di…摺動部の内径、Do…摺動部の外
径、Df…内向フランジの内孔径、Db…各スタッドボ
ルト挿通孔の内孔径、S…ホイール取付面と摺動部の車
外側摺動面間の軸方向長さ、T1…摺動部の肉厚、T2
…ハット部の肉厚。
Claims (2)
- 【請求項1】 制動時に摩擦パッドによって挟持される
環状の摺動部と、この摺動部の内周部位に連設されて所
要量軸方向に延び一端に設けた内向フランジにてホイー
ルハブに固定される円筒部とを備えて、この円筒部の内
周面がパーキングブレーキのシュー当たり面とされてな
る鋳鉄製のディスクロータにおいて、前記摺動部を前記
円筒部の軸方向中間部位に設定するとともに、前記円筒
部における前記摺動部との連設部位から前記内向フラン
ジに至るハット部の重量と前記摺動部の重量との比、ハ
ット部重量/摺動部重量が0.6以下となるように設定
したことを特徴とするディスクロータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のディスクロータにおい
て、前記ハット部の肉厚が3.5〜7.0mmであるこ
とを特徴とするディスクロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000331856A JP2002130347A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | ディスクロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000331856A JP2002130347A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | ディスクロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002130347A true JP2002130347A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18808144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000331856A Pending JP2002130347A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | ディスクロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002130347A (ja) |
-
2000
- 2000-10-31 JP JP2000331856A patent/JP2002130347A/ja active Pending
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