JPH0715293B2 - ブレ−キシム材料 - Google Patents

ブレ−キシム材料

Info

Publication number
JPH0715293B2
JPH0715293B2 JP14390487A JP14390487A JPH0715293B2 JP H0715293 B2 JPH0715293 B2 JP H0715293B2 JP 14390487 A JP14390487 A JP 14390487A JP 14390487 A JP14390487 A JP 14390487A JP H0715293 B2 JPH0715293 B2 JP H0715293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
steel plate
sides
brake shim
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14390487A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63308232A (ja
Inventor
裕 中島
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌオーケー株式会社 filed Critical エヌオーケー株式会社
Priority to JP14390487A priority Critical patent/JPH0715293B2/ja
Publication of JPS63308232A publication Critical patent/JPS63308232A/ja
Publication of JPH0715293B2 publication Critical patent/JPH0715293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はブレーキシム材料に関し、特に、ディスクブ
レーキの鳴き防止性能を向上させることのできるブレー
キシムを形成するために使用されるブレーキシム材料に
関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、ディスクブレーキの鳴きを軽減する目的でブレ
ーキシムが用いられ、このブレーキシムを形成する材料
としては鋼板に薄いゴム層が接着されている構造の、所
謂、ラバーコーティングメタルというブレーキシム材料
が知られている。
そして、このブレーキシム材料によって形成したブレー
キシムの鳴き防止性能を示す損失係数は温度に影響さ
れ、損失係数が低くなると鳴き防止性能が低下するいう
関係を有し、第4図に示すように温度と損失係数との関
係から最も使用頻度が高いと考えられる100℃〜150℃の
範囲内において損失係数が低下する傾向があり、したが
って、所謂、ラバーコーティングメタルによってブレー
キシムを形成した場合には充分なる鳴き防止性能を得る
ことができないという問題点を有していた。
この発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、温度に対する損失係数をほぼ一定と
することにより使用頻度の高い100℃〜150℃の範囲で損
失係数を低下させることがなく、したがって安定した鳴
き防止性能を得ることのできるブレーキシム材料を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの発明は、粘弾性高分
子材料の層の両側に鋼板をそれぞれ配設した制振鋼板
と、該制振鋼板に重合されるとともに、鋼板の両側にゴ
ムをそれぞれコーティングしたラバーコーティングメタ
ルとからブレーキシム材料を形成した手段を採用したも
のである。
〔作用〕
この発明は上記の手段を採用したことにより、温度と損
失係数との関係が温度の高低に係わらずほぼ一定となる
とともに、この一定になった値は鳴きの発生し難い範囲
であるので、温度の高低の如何に係わらず鳴きを防止す
ることができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
第1図にはこの発明によるブレーキシムが設けられた状
態が示されていて、キャリパ1の内部に、回転するロー
タ2が位置するとともに、このロータ2の内側に、イン
ナーパッド3が、また、外側にアウターパッド4がそれ
ぞれ設けられ、このアウターパッド4の外側にブレーキ
シム5が設けられるとともに、このブレーキシム5に前
記キャリパ1の一部が当接した状態となっており、ま
た、前記インナーパッド3の内側にもブレーキシム6が
配設されるとともに、このブレーキシム6の内側にはブ
レーキ液によって作動されるピストン7が配設され、ブ
レーキ液の充填状態に応じて前記ブレーキシム6を押圧
可能となっている。
上記のように構成されたブレーキシム5、6の断面状態
が第2図に示されていて、まず、粘弾性高分子材料の層
10の両側に鋼板11、12が設けられた制振鋼板13の一方の
鋼板12の上面に、鋼板14の両側にゴム15、16を設けた、
所謂、ラバーコーティングメタル17を一体に設けたもの
である。
上記のような構成を有するブレーキシム材料を使用した
ブレーキシム5、6にあっては、制振鋼板13の温度と損
失係数との関係は前記第3図に示すようになり、また、
鋼板14の両側にゴム15、16を設けた、所謂、ラバーコー
ティングメタル17の温度と損失係数との関係は既述のよ
うに第4図に示すように、100℃〜150℃の範囲内で損失
係数が小さくなるものであり、したがって、ラバーコー
ティングメタル17に制振鋼板13を一体に設けたものにあ
っては、第5図に示すように温度と損失係数との関係が
温度に係わらずほぼ一定となり、しかも、鳴きの発生し
難い値となっているので、所謂、鳴きを防止することが
できるものである。
なお、前記制振鋼板13とラバーコーティングメタル17と
の重合関係は上記のものと上下関係を反対側にしてブレ
ーキシム5、6として使用したとしても温度と損失係数
との関係は同様になるものである。
第6図にはこの発明によるブレーキシム材料の他の実施
例を示し、この実施例に示されるものにあっては、粘弾
性高分子材料の層10の両側に鋼板11、12をそれぞれ配設
した制振鋼板13の両側に、鋼板14の両側にゴム15、16を
それぞれコーティングしたラバーコーティングメタル1
7、17をそれぞれ配設した構成を有しており、このよう
に構成したものをブレーキシム材料としてブレーキシム
5、6を構成した場合であっても前記実施例のものと温
度に対する損失係数が同様になるものである。
第7図にはこの発明によるブレーキシム材料のさらに他
の実施例を示し、この実施例に示すものにあっては、鋼
板14の両側に、ゴム15、16をそれぞれコーティングした
ラバーコーティングメタル17の両側に、粘弾性高分子材
料の層10の両側に鋼板11、12をそれぞれ配設した制振鋼
板13、13をそれぞれ配設して構成してある。
そして、上記のように構成したものをブレーキシム材料
としたブレーキシム5、6を構成した場合であっても前
記実施例のものと、温度と損失係数との関係が同様にな
るものであ。
したがって、前記各実施例のように粘弾性高分子材料の
層10の両側に鋼板11、12をそれぞれ配設して形成した制
振鋼板13と、鋼板14の両側にゴム15、16をそれぞれコー
ティングしたラバーコーティングメタル17とを組み合わ
せることによってブレーキシム材料が形成されるので、
制振鋼板13と、ラバーコーティングメタル17との組合せ
の上下関係は前記実施例のものに限定されるものでない
ということは勿論である。
〔発明の効果〕
この発明は前記のように構成したことにより鳴きの原因
となる損失係数を温度に係わらずほぼ一定とすることが
でき、しかも、この一定の状態は鳴きの原因とならない
範囲とすることができるので、制動時におけるディスク
ブレーキの鳴きを確実に防止することができるなどのす
ぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるブレーキシム材料で形成したブ
レーキシムを使用した状態を示す概略図、第2図はブレ
ーキシム材料を示す拡大概略断面図、第3図は制振鋼板
の温度と損失係数との関係を示す図、第4図はラバーコ
ーティングメタルの温度と損失係数との関係を示す図、
第5図はこの発明によるブレーキシム材料で形成したブ
レーキシムの温度と損失係数との関係を示す図、第6図
はこの発明の他の実施例を示す拡大概略断面図、第7図
はこの発明のさらに他の実施例を示す拡大概略断面図で
ある。 1……キャリパ 2……ロータ 3……インナーパッド 4……アウターパッド 5、6……ブレーキシム 7……ピストン 10……粘弾性高分子材料の層 11、12、14……鋼板 13……制振鋼板 15、16……ゴム 17……ラバーコーティングメタル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘弾性高分子材料の層(10)の両側に鋼板
    (11)、(12)をそれぞれ配設した制振鋼板(13)と、
    該制振鋼板(13)に重合されるとともに、鋼板(14)の
    両側にゴム(15)、(16)をそれぞれコーティングした
    ラバーコーティングメタル(17)とを具えたことを特徴
    とするブレーキシム材料。
JP14390487A 1987-06-09 1987-06-09 ブレ−キシム材料 Expired - Lifetime JPH0715293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14390487A JPH0715293B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 ブレ−キシム材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14390487A JPH0715293B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 ブレ−キシム材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63308232A JPS63308232A (ja) 1988-12-15
JPH0715293B2 true JPH0715293B2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=15349777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14390487A Expired - Lifetime JPH0715293B2 (ja) 1987-06-09 1987-06-09 ブレ−キシム材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715293B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313710A (ja) * 1990-03-14 1992-11-05 Fujitsu Ltd 光導波路部品の製造方法
JP2561569Y2 (ja) * 1991-06-17 1998-01-28 日清紡績株式会社 ディスクブレーキ用シム組立体
SE500230C2 (sv) * 1991-12-27 1994-05-09 Rubore Materials Sweden Ab Vibrations- och bullerdämpande mellanlägg för fordonsbromsar samt sätt att framställa en materialbana för tillverkning av sådana mellanlägg
US5762166A (en) * 1996-03-29 1998-06-09 Nichias Corporation Shim for preventing brake squeal in a disk brake
DE202006013606U1 (de) * 2006-09-06 2006-11-02 Hühoco Metalloberflächenveredelung Gmbh Dämpfungsblech für eine Scheibenbremse

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63308232A (ja) 1988-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6481545B1 (en) Vibration damping shim structure
US7604098B2 (en) Coulomb friction damped disc brake caliper bracket
US20060027427A1 (en) Laminated shim for disk brake and pad unit having the laminated shim
US5099962A (en) Backing plate for disc brake with different damping layers for brake squeal
US4273219A (en) Friction pad of disc brake
US7905333B2 (en) Brake insulator for disc brake pads
JPH11148521A (ja) 鳴き防止シム
JPH0723630Y2 (ja) ディスクブレーキ
US20050039992A1 (en) Brake lining with damping layer
JPH0715293B2 (ja) ブレ−キシム材料
JPH0725466Y2 (ja) ブレーキパッド用シム
JPS56160437A (en) Disc brake
JPS648215B2 (ja)
JP2004502111A (ja) ブレーキ部材、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ及びブレーキ部材の製作方法
JPS5977133A (ja) デイスクブレ−キの摩擦パツド用スプリング
JP3036187B2 (ja) ディスクブレーキ用ブレーキパッド
JPH0714666Y2 (ja) ブレーキパッド用シム
JPS62297549A (ja) ブレ−キデイスク
JP2001050317A (ja) ディスクブレーキの鳴き止め用シム
JPS5964687A (ja) 摩擦材組成物
JPH051700Y2 (ja)
JPS58156734A (ja) デイスクブレ−キ
JPH0538253Y2 (ja)
JPS627866Y2 (ja)
JPS6020843Y2 (ja) デイスクブレ−キ装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222