JP2002130297A - コネクティングロッド大端用転がり軸受 - Google Patents

コネクティングロッド大端用転がり軸受

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JP2002130297A
JP2002130297A JP2000322094A JP2000322094A JP2002130297A JP 2002130297 A JP2002130297 A JP 2002130297A JP 2000322094 A JP2000322094 A JP 2000322094A JP 2000322094 A JP2000322094 A JP 2000322094A JP 2002130297 A JP2002130297 A JP 2002130297A
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JP
Japan
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gap
guide
connecting rod
cage
ratio
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000322094A
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English (en)
Inventor
Hiroki Fujiwara
宏樹 藤原
Takatsugu Furubayashi
卓嗣 古林
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持器各部の隙間を最適値に設定することに
より、ポケット干渉力の低下を図り、保持器の損傷を防
止する。 【解決手段】 ころ3の両側における保持器4のポケッ
ト内面ところとの間の隙間P1,P1′の和P1+P
1′をポケット隙間Pとする。保持器4とその案内面と
の隙間G1を2倍した値を案内隙間Gとする。ころ3と
外輪内径面との隙間R1、および内輪外径面との隙間R
2の和R1+R2を2倍した値をラジアル隙間Rとす
る。このように各隙間を規定した場合に、ポケット隙間
P/案内隙間Gを1.0以上とする。またラジアル隙間
R/案内隙間Gを0.1以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2サイクルレシ
プロエンジンのコネクティングロッド大端側に用いられ
る針状ころ軸受等の転がり軸受に関し、特にその保持器
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の2サイクルレシプロエンジ
ンのコネクティングロッドには、針状ころ軸受が用いら
れることが多い。この軸受は、方向や大きさの変わる変
動荷重が作用し、回転数が時間変動する過酷な状況下で
使用される。このため、保持器ポケットところの接触部
には大きな干渉力が作用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この干渉力により、設
計に無理があると、保持器が損傷を受ける恐れがある。
保持器の破損を防ぐためには、保持器強度を向上させる
方法があるが、材料、形状の点で高コストになる可能性
がある。
【0004】この発明の目的は、保持器各部の隙間を最
適値に設定することにより、ポケット干渉力の低下を図
り、保持器の損傷を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、コネクティ
ングロッドの大端からなる軸受外輪の内径面と軸受内輪
となるクランクピンとの間に、保持器に保持されたころ
を介在させ、上記保持器を外輪案内または内輪案内とし
たコネクティングロッド大端用転がり軸受において、次
の構成としたものである。この発明における第1の発明
は、ころの両側における保持器のポケット内面ところと
の間の隙間(P1),(P1′)の和(P1+P1′)
であるポケット隙間(P)と、上記保持器とこの保持器
の案内面となる外輪内径面または内輪外径面との隙間
(G1)を2倍した値である案内隙間(G)との比(P
/G)を、1.0以上としたものである。この発明にお
ける第2の発明は、ピッチ円上にあるころと外輪内径面
との隙間(R1)および内輪外径面との隙間(R2)の
和(R1+R2)を2倍した値であるラジアル隙間
(R)と、上記案内隙間(G)との比(R/G)を、
0.1以上としたものである。この発明は、これら第1
の発明および第2の発明の両特徴部分を合わせ持つもの
としても良い。すなわち、比(P/G)が1.0以上
で、かつ比(R/G)が0.1以上であっても良い。
【0006】コネクティングロッド大端用転がり軸受の
動力学的解析によれば、ポケット隙間(P)と案内隙間
(G)との比(P/G)、およびラジアル隙間(R)と
案内隙間(G)との比(R/G)について、いずれにつ
いも、それぞれある値以上になると、ポケット干渉力が
最小限に収束する。ポケット干渉力は、保持器のポケッ
トところの接触部に生じる干渉力のことである。上記の
収束が顕著に見られるある値は、比(P/G)について
は、1.0であり、比(R/G)については0.1であ
る。このため、比(P/G)を1.0以上とすると、保
持器の干渉力が低下する。また、比(R/G)を0.1
以上とした場合も、保持器の干渉力が低下する。比(P
/G)を1.0以上とし、かつ比(R/G)を0.1以
上とした場合は、より一層干渉力が低下する。
【0007】上記各部の隙間(P),(R),(G)
は、従来は潤滑性を考慮して決められているが、この発
明は、このように、軸受内部の各部の(P),(R),
(G)を最適値に設計することで、ポケット干渉力を低
下させ、保持器の損傷を低減させるものである。そのた
め、保持器の材料、形状を殆ど変化させることなく、ポ
ケット干渉力を低減させることができ、したがって保持
器の損傷を低コストで低減させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。図1において、コネクティングロッド1の
大端1aからなる軸受外輪の内径面と、軸受内輪となる
クランクピン2との間に、保持器4に保持されたころ3
を介在させてある。保持器4は、円周方向に並ぶ複数箇
所に、ころ3を保持するポケット5を設けたリング状の
部材である。ころ3は針状のものであり、保持器4と複
数のころ3とで、保持器付き針状ころ6が構成される。
保持器4は、大端1の内径面に案内される外輪案内のも
のとしてある。
【0009】各部の隙間の関係を説明する。ころ3の両
側における保持器4のポケット内面ところ3との隙間P
1,P1′の和P1+P1′を、ポケット隙間Pとす
る。保持器4とその案内面となる大端1aの内径面との
隙間G1を2倍した値を、案内隙間Gとする。またピッ
チ円P.C上にあるころ3と大端内径面との隙間R1、
およびころ3とクランクピン外径面との隙間R2の和R
1+R2を2倍した値を、ラジアル隙間Rとする。上記
隙間R1とR2は、一般的には同じ寸法であり、R=4
×R1としても良い。ラジアル隙間Rは、内輪外径面と
外輪内径面との半径の差から、ころ3の直径寸法を差し
引いた値を2倍した値と考えても良い。これらのポケッ
ト隙間P、案内隙間G、およびラジアル隙間Rについ
て、その比P/Gを1.0以上とし、かつR/Gを0.
1以上としてある。なお、比P/Gを1.0以上する条
件、および比R/Gを0.1以上とする条件のいずれか
一方を満たすものとしても良い。比P/Gは、1.0〜
1.5の範囲としても良く、また1.5以上としても良
い。比R/Gは、0.1〜0.2の範囲としても良く、
また0.2以上としても良い。比P/Gの最大値は、
3.0以下であることが好ましい。比R/Gの最大値は
0.3以下であることが好ましい。
【0010】上記のように、コネクティングロッド大端
用転がり軸受の動力学的解析によれば、P/GまたはR
/Gがある値以上になると、ポケット干渉力は最小値に
収束する。したがって、P/GまたはR/Gが上記の収
束するある値以上になるように設計すれば、ポケット干
渉力は最低になる。
【0011】図2に比P/Gとポケット干渉力の関係を
示し、図3に比R/Gとポケット干渉力の関係を示す。
これら図2,図3は、動力学的解析結果を示す。図2か
ら、ポケット干渉力は、P/Gが1.0以上になると急
激に減少し始め、1.0〜1.5の範囲で減少の割合が
大きく、1.5〜3.0の範囲では、減少の割合は少な
いが、P/Gが大きくなるに従ってポケット干渉力が次
第に低下することが分かる。したがって、比P/Gは、
1.0以上が好ましく、1.0〜1.5の範囲でも良
く、また1.5以上としても良い。図3から、ポケット
干渉力は、R/Gが0.1以上になると急激に減少し始
め、0.1〜0.2の範囲で減少の割合が大きく、0.
2以上になると、略一定の値となることが分かる。した
がって、比P/Gは、0.1以上が好ましく、0.1〜
0.2の範囲としても良く、また0.2以上としても良
い。
【0012】これらの解析結果から、潤滑性、トルク、
摩耗等を考慮して、比P/Gが1.0以上、または比R
/Gが0.1以上になるように、ポケット隙間P、案内
隙間G、およびラジアル隙間Rを設計すれば良いことが
わかる。
【0013】
【発明の効果】この発明における第1の発明は、保持器
のポケット隙間(P)と案内隙間(G)との比(P/
G)を0.1以上としたため、保持器の材料、形状を殆
ど変化させることなくポケット干渉力を低減させ、保持
器の損傷を防ぐことができて、保持器の損傷を低コスト
で低減させることができる。この発明における第2の発
明は、ラジアル隙間(R)と案内隙間(G)との比(R
/G)を0.1以上としたため、保持器の材料、形状を
殆ど変化させることなくポケット干渉力を低減させ、保
持器の損傷を防ぐことができて、保持器の損傷を低コス
トで低減させることができる。上記の比(P/G)を
1.0以上とし、かつ比(R/G)を0.1以上とした
場合は、より確実に保持器の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるコネクティング
ロッド大端用転がり軸受の部分断面図である。
【図2】そのポケット隙間/案内隙間の値と干渉力の関
係を示すグラフである。
【図3】そのラジアル隙間/案内隙間の値と干渉力の関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…コネクティングロッド 1a…大端 2…クランクピン 3…ころ 4…保持器 5…ポケット G1,P1,P1′,R1…隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクティングロッドの大端からなる軸
    受外輪の内径面と軸受内輪となるクランクピンとの間
    に、保持器に保持されたころを介在させ、上記保持器を
    外輪案内または内輪案内としたコネクティングロッド大
    端用転がり軸受において、ころの両側における保持器の
    ポケット内面ところとの間の隙間(P1),(P1′)
    の和(P1+P1′)であるポケット隙間(P)と、上
    記保持器とこの保持器の案内面となる外輪内径面または
    内輪外径面との隙間(G1)を2倍した値である案内隙
    間(G)との比(P/G)を、1.0以上としたことを
    特徴とするコネクティングロッド大端用転がり軸受。
  2. 【請求項2】 コネクティングロッドの大端からなる軸
    受外輪の内径面と軸受内輪となるクランクピンとの間
    に、保持器に保持されたころを介在させ、上記保持器を
    外輪案内としたコネクティングロッド大端用転がり軸受
    において、ピッチ円上にあるころと外輪内径面との隙間
    (R1)および内輪外径面との隙間(R2)の和(R1
    +R2)を2倍した値であるラジアル隙間(R)と、上
    記保持器とこの保持器の案内面となる外輪内径面または
    内輪外径面との隙間(G1)を2倍した値である案内隙
    間(G)との比(R/G)を、0.1以上としたことを
    特徴とするコネクティングロッド大端用転がり軸受。
  3. 【請求項3】 ピッチ円上にあるころと外輪内径面との
    隙間(R1)および内輪外径面との隙間(R2)の和
    (R1+R2)を2倍した値であるラジアル隙間(R)
    と、上記案内隙間(G)との比(R/G)を、0.1以
    上とした請求項1記載のコネクティングロッド大端用転
    がり軸受。
JP2000322094A 2000-10-23 2000-10-23 コネクティングロッド大端用転がり軸受 Pending JP2002130297A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033488A (zh) * 2014-06-18 2014-09-10 洛阳轴研科技股份有限公司 一种超高速磨钻用微型球轴承的设计方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104033488A (zh) * 2014-06-18 2014-09-10 洛阳轴研科技股份有限公司 一种超高速磨钻用微型球轴承的设计方法

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