JPH11325060A - 総ボール転がり軸受 - Google Patents
総ボール転がり軸受Info
- Publication number
- JPH11325060A JPH11325060A JP14514998A JP14514998A JPH11325060A JP H11325060 A JPH11325060 A JP H11325060A JP 14514998 A JP14514998 A JP 14514998A JP 14514998 A JP14514998 A JP 14514998A JP H11325060 A JPH11325060 A JP H11325060A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track
- bearing
- ball
- balls
- fluid
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機構上アキシアル方向振動が激しく作用した
り、又は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するよ
うな個所において用いられても、軌道面と玉の接触部の
フレッチング防止が図り得る総ボール転がり軸受を提供
することである。 【解決手段】 内外輪１，２の軌道３に、円周方向隙間
なく玉４…を配設し、保持器は用いないものとした。
り、又は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するよ
うな個所において用いられても、軌道面と玉の接触部の
フレッチング防止が図り得る総ボール転がり軸受を提供
することである。 【解決手段】 内外輪１，２の軌道３に、円周方向隙間
なく玉４…を配設し、保持器は用いないものとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体ポンプなどの
軸受で、機構上アキシアル方向振動が激しく作用した
り、又は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するよ
うな使用個所に用いられる総ボール転がり軸受に関す
る。
軸受で、機構上アキシアル方向振動が激しく作用した
り、又は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するよ
うな使用個所に用いられる総ボール転がり軸受に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、流体ポンプなどに使用される軸受
には、図３に示すように、内外輪１００，２００間にお
いて、保持器（鋼板製や黄銅板製など）３００により玉
（ボール）４００…を等配に分けた深みぞ玉軸受が採用
されている。
には、図３に示すように、内外輪１００，２００間にお
いて、保持器（鋼板製や黄銅板製など）３００により玉
（ボール）４００…を等配に分けた深みぞ玉軸受が採用
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、流体ポンプな
どに用いられる場合、アキシアル方向振動が激しく作用
したり、軸受内部を流体が高圧で通過し、かつ流体の脈
動が繰り返し発生するため、軸受の振動（特に玉と保持
器が振動）と脈動によって、保持器３００に軸方向の力
が繰り返し作用する。
どに用いられる場合、アキシアル方向振動が激しく作用
したり、軸受内部を流体が高圧で通過し、かつ流体の脈
動が繰り返し発生するため、軸受の振動（特に玉と保持
器が振動）と脈動によって、保持器３００に軸方向の力
が繰り返し作用する。
【０００４】このような状況下においては、グリース，
油潤滑にすることが構造上出来ず、油膜の形成が困難で
あるため、軌道面，玉の接触部でフレッチング摩耗が発
生したり、激しいアキシアル方向振動により爪付き鉄保
持器の爪の折り曲げ部に発生する繰り返し疲労で爪が破
損することが考えられた。
油潤滑にすることが構造上出来ず、油膜の形成が困難で
あるため、軌道面，玉の接触部でフレッチング摩耗が発
生したり、激しいアキシアル方向振動により爪付き鉄保
持器の爪の折り曲げ部に発生する繰り返し疲労で爪が破
損することが考えられた。
【０００５】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、機構上アキシアル方向振動が激しく作用したり、又
は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するような個
所において用いられても、軌道面と玉の接触部のフレッ
チング防止が図り得る総ボール転がり軸受を提供するこ
とである。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、機構上アキシアル方向振動が激しく作用したり、又
は軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するような個
所において用いられても、軌道面と玉の接触部のフレッ
チング防止が図り得る総ボール転がり軸受を提供するこ
とである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術的手段は、内・外輪の軌道に円周
方向隙間なく玉を配設した総ボール転がり軸受としたこ
とである。
に本発明がなした技術的手段は、内・外輪の軌道に円周
方向隙間なく玉を配設した総ボール転がり軸受としたこ
とである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。尚、以下に示す実施形態は、本発明
総ボール転がり軸受の一実施形態を示すものにすぎず何
等これらに限定されるものではない。
基づいて説明する。尚、以下に示す実施形態は、本発明
総ボール転がり軸受の一実施形態を示すものにすぎず何
等これらに限定されるものではない。
【０００８】図１は、本発明総ボール転がり軸受の第一
実施形態で、内輪１と、外輪２と、その内外輪１，２間
に形成される軌道３に配設される玉（ボール）４…とに
より構成されている深溝総玉軸受である。
実施形態で、内輪１と、外輪２と、その内外輪１，２間
に形成される軌道３に配設される玉（ボール）４…とに
より構成されている深溝総玉軸受である。
【０００９】玉４は、軌道３の円周方向に隙間なく多数
配設されている。玉４の材質は、ＳＵＪ２（高炭素クロ
ム軸受鋼）とする。なお、玉４…の径，材質，配設数な
どは特に図示例に限定されるものではなく、本発明の範
囲内で諸条件に応じて適宜変更可能である。
配設されている。玉４の材質は、ＳＵＪ２（高炭素クロ
ム軸受鋼）とする。なお、玉４…の径，材質，配設数な
どは特に図示例に限定されるものではなく、本発明の範
囲内で諸条件に応じて適宜変更可能である。
【００１０】また、内輪１と外輪２には、玉４…を組込
むための入れ溝５，６が夫々円周方向一個所ずつ設けら
れている。
むための入れ溝５，６が夫々円周方向一個所ずつ設けら
れている。
【００１１】図２は、本発明の第二実施形態で、内輪１
の片肩をおとしたアンギュラ型の総ボール玉軸受であ
る。玉４…にあっては、上記第一実施形態と同様であ
る。尚、内外輪１，２に入れ溝は設けていない。図中、
７はパチン代を示す。
の片肩をおとしたアンギュラ型の総ボール玉軸受であ
る。玉４…にあっては、上記第一実施形態と同様であ
る。尚、内外輪１，２に入れ溝は設けていない。図中、
７はパチン代を示す。
【００１２】上記第一実施形態，第二実施形態のいずれ
の実施形態軸受にあっても、軌道３と玉４…の接触面の
面圧が下げられ、フレッチング対策として効果がある。
の実施形態軸受にあっても、軌道３と玉４…の接触面の
面圧が下げられ、フレッチング対策として効果がある。
【００１３】また、第一実施形態，第二実施形態では、
玉４の材質をＳＵＪ２（高炭素クロム軸受鋼）とした
が、玉４をセラミックにしたものとすれば、質量がＳＵ
Ｊ２に比べ軽く剛性も高いことから、さらに耐フレッチ
ング性が期待できる。
玉４の材質をＳＵＪ２（高炭素クロム軸受鋼）とした
が、玉４をセラミックにしたものとすれば、質量がＳＵ
Ｊ２に比べ軽く剛性も高いことから、さらに耐フレッチ
ング性が期待できる。
【００１４】尚、上記各実施形態におけるいずれの軸受
とも保持器を利用しないものとすることから、保持器切
れ（保持器爪の破損）の不具合が発生することはない。
とも保持器を利用しないものとすることから、保持器切
れ（保持器爪の破損）の不具合が発生することはない。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、上述した通り内・外輪の軌道
に円周方向隙間なく玉を配設した総ボール転がり軸受に
することにより、一個当りのボール（玉）が受ける振
動，力を分散することができ、軌道面，玉の接触部の面
圧を下げられる。
に円周方向隙間なく玉を配設した総ボール転がり軸受に
することにより、一個当りのボール（玉）が受ける振
動，力を分散することができ、軌道面，玉の接触部の面
圧を下げられる。
【００１６】このことにより、例えば流体ポンプなどの
軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するような潤滑
状態の良くない個所（グリース，油潤滑が不可能な個
所）でも相対的に改善することができ、フレッチング予
防効果が高くなる。
軸受内部を流体が高圧、高速で通過脈動するような潤滑
状態の良くない個所（グリース，油潤滑が不可能な個
所）でも相対的に改善することができ、フレッチング予
防効果が高くなる。
【００１７】また、従来このような状況下において使用
される軸受において抱えていた保持器利用による弊害、
すなわち激しいアキシアル方向振動により発生していた
保持器の爪破損による弊害に対しては、本発明では破損
する対象（保持器）そのものを軸受内に配設していない
ため、根本的に本問題の解決が図れる。
される軸受において抱えていた保持器利用による弊害、
すなわち激しいアキシアル方向振動により発生していた
保持器の爪破損による弊害に対しては、本発明では破損
する対象（保持器）そのものを軸受内に配設していない
ため、根本的に本問題の解決が図れる。
【図１】本発明軸受の一実施形態である入れ溝付きの総
ボール深みぞ玉軸受を示す正面図。
ボール深みぞ玉軸受を示す正面図。
【図２】本発明の一実施形態であるアンギュラ型総ボー
ル玉軸受を一部省略して示す縦断側面図。
ル玉軸受を一部省略して示す縦断側面図。
【図３】流体ポンプに使われている従来の深みぞ玉軸受
を一部切欠いて示す斜視図。
を一部切欠いて示す斜視図。
１：内輪 ２：外輪 ３：軌道 ４：玉（ボール）
Claims (1)
- 【請求項１】 内・外輪の軌道に円周方向隙間なく玉を
配したことを特徴とする総ボール転がり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14514998A JPH11325060A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 総ボール転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14514998A JPH11325060A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 総ボール転がり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11325060A true JPH11325060A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15378561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14514998A Pending JPH11325060A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 総ボール転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11325060A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104776116A (zh) * | 2015-05-04 | 2015-07-15 | 刘和义 | 一种基于满球设计的柔性轴承、用途及组装方法 |
| CN106522401A (zh) * | 2016-12-25 | 2017-03-22 | 东华理工大学 | 一种轮轴滚动式消能免震装置 |
| CN106979230A (zh) * | 2015-10-23 | 2017-07-25 | 株式会社捷太格特 | 滚子布置架、滚子检查装置和壳形满装滚子轴承制造方法 |
| WO2019049296A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-14 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 波動歯車装置のウエーブベアリング |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14514998A patent/JPH11325060A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104776116A (zh) * | 2015-05-04 | 2015-07-15 | 刘和义 | 一种基于满球设计的柔性轴承、用途及组装方法 |
| CN104776116B (zh) * | 2015-05-04 | 2017-08-15 | 刘和义 | 一种基于满球设计的柔性轴承、用途及组装方法 |
| CN106979230A (zh) * | 2015-10-23 | 2017-07-25 | 株式会社捷太格特 | 滚子布置架、滚子检查装置和壳形满装滚子轴承制造方法 |
| CN106979230B (zh) * | 2015-10-23 | 2020-03-13 | 株式会社捷太格特 | 滚子布置架、滚子检查装置和壳形满装滚子轴承制造方法 |
| CN106522401A (zh) * | 2016-12-25 | 2017-03-22 | 东华理工大学 | 一种轮轴滚动式消能免震装置 |
| WO2019049296A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-14 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 波動歯車装置のウエーブベアリング |
| CN111051733A (zh) * | 2017-09-07 | 2020-04-21 | 谐波传动系统有限公司 | 波动齿轮装置的波轮轴承 |
| JPWO2019049296A1 (ja) * | 2017-09-07 | 2020-08-20 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 波動歯車装置のウエーブベアリング |
| EP3680513A4 (en) * | 2017-09-07 | 2021-01-27 | Harmonic Drive Systems Inc. | WAVE BEARING FOR WAVE-MOVING GEAR DEVICE |
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