JP2002128972A - 樹脂組成物およびこの樹脂組成物を用いた積層体 - Google Patents

樹脂組成物およびこの樹脂組成物を用いた積層体

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JP2002128972A JP2000323692A JP2000323692A JP2002128972A JP 2002128972 A JP2002128972 A JP 2002128972A JP 2000323692 A JP2000323692 A JP 2000323692A JP 2000323692 A JP2000323692 A JP 2000323692A JP 2002128972 A JP2002128972 A JP 2002128972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ボイル・レトルト耐性を有する耐熱
性、被着体への密着性、押出ラミネート等における高速
加工適性に優れた、イージーピール性を有するポリプロ
ピレン系樹脂をベースとした安価な樹脂組成物およびこ
の樹脂組成物を用いた積層体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】ASTM D1280におけるメルトイン
デックス(MI)が10〜50g/10min.の範囲
を有する長鎖分岐化ポリプロピレンホモポリマーあるい
は長鎖分岐化ポリプロピレンブロックポリマー(樹脂
A)50〜99wt%に対し、ポリスチレン(樹脂B)
を1〜50wt%配合したことを特徴とする樹脂組成物
およびこの樹脂組成物を用いた積層体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被着体がポリプロ
ピレン樹脂に対してイージーピール性を有する樹脂組成
物およびその積層体に係わり、さらに詳細には、ボイル
やレトルト耐性を有するだけでなく、押出ラミネート等
における高速加工適性を有するポリプロピレン系樹脂組
成物およびこの樹脂組成物を用いた積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】食品包装分野において、インスタントラ
ーメン、ゼリー、ヨーグルトなどカップに内容物を充填
した包装形態が増加してきている。また、最近では、H
MR(ホーム・ミール・リプレースメント)の流れが強
くなり、それに伴い、冷凍流通可能でかつ電子レンジな
どの耐熱性を有するトレーなども徐々に増えつつある。
これらの容器の代表的な例としては、一般的にポリエチ
レン、ポリスチレン、発泡ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステルなどの各種熱可塑性樹脂を射出成形や
真空圧縮成形などの製法によって製造されており、耐熱
性やボイル・レトルト殺菌が求められる要求に対しては
ポリプロピレン樹脂を用いているケースが多い。また、
最近では、環境問題を意識して、紙とポリプロピレンフ
ィルムあるいはポリエステルフィルムを複合化させた紙
トレーなどが使用されるようになってきている。
【0003】この様な市場の要求に答えるべく、蓋材と
しても、各種容器に対し良好な密着性・接着性を有しな
がら、かつ開封時には易開封性を有する機能が求められ
るようになってきた。この様に、密着性を有しながらも
易開封性を有するという相反する要求に対応するため、
各種易開封性を有するシーラント設計が行われるように
なり、その代表的なシーラントとして、凝集剥離タイプ
や層間剥離タイプのシーラントが登場するようになって
きた。
【0004】凝集剥離タイプのシーラントは、非相溶系
のポリマーブレンドからなる樹脂組成物をシーラント層
とし、ベース樹脂とブレンド樹脂の界面接着性を低下さ
せることでシーラント層の凝集力を低下させるものであ
る。このような凝集剥離タイプのシーラントは、シール
圧に対するピール強度の変化が小さく、安定したピール
性を附与することが可能であることから、上述した容器
に対する蓋材のシーラントとして使用されている。
【0005】このような凝集剥離タイプのシーラントの
設計としては、まず第一に加工性を考慮したベース樹脂
の選定が挙げられ、加工性という点では低密度ポリエチ
レンが好適に使用されている。しかしながら、下記のよ
うな問題点が挙げられる。
【0006】まず、第一に、ベース樹脂として低密度ポ
リエチレンを使用していることから、特にポリプロピレ
ン容器用のシーラントとしては耐熱性に劣り、容器が電
子レンジ対応や、ボイル・レトルト耐性を有する一方
で、蓋材シーラントの耐熱性向上が必要とされる。
【0007】第二に、被着材としてのポリプロピレン樹
脂にシール性を附与させるためには、シーラントのベー
ス樹脂である低密度ポリエチレンに、ポリプロピレン樹
脂を配合する必要がある。しかしながら、通常シーラン
トのベース樹脂に対して配合されるポリプロピレン樹脂
は、少量であって、被着体とのシール性(密着性)に問題
があり、加工条件によるポリプロピレンの分散状態によ
っては、最適なシール性を得ることができないという危
惧がある。
【0008】第三に、凝集剥離タイプのシーラントとし
て機能させるためには、ポリスチレンなどの上記ポリオ
レフィン系樹脂と非相溶系の樹脂を配合する必要があ
り、少なくとも3成分の樹脂組成物から構成する必要が
ある。また、シーラントに更なる機能性を附与するため
には、他の樹脂成分を配合した多成分系のブレンド樹脂
からなる。この多成分系のポリマーブレンドは、各樹脂
成分の配合比のバランスが重要となり、シーラントの品
質管理が難しくなる。
【0009】第四に、現在上市されている凝集剥離タイ
プのシーラントは、特殊なポリマーアロイ化(重合化)
技術が駆使されているものもあり、シーラントの高機能
化に伴って、コスト面での問題がある。蓋材等に使用さ
れるシーラントは、できるだけ材料費を削減したいのが
現状である。
【0010】以上のように、ポリプロピレンを被着体と
する凝集剥離タイプのイージーピールシーラントは、多
くの問題点を抱えている。そこで、被着体に対する安定
したシール物性や耐熱性附与、そして配合する樹脂の種
類をできるだけ簡素化させるためには、ベース樹脂とし
てポリプロピレン樹脂を用いることが望ましいが、ポリ
プロピレン樹脂は、そのポリマーの構造上、溶融張力が
小さい樹脂であるため、著しく加工性に劣る。そのた
め、ポリプロピレン樹脂をベースポリマーとして使用
し、加工性、被着体へのシール物性、耐熱性を改善した
安価なシーラントが望まれている。
【0011】また、容器を紙とポリプロピレンとを複合
化させた複合紙容器は、紙とポリプロピレン樹脂の積層
体をブランク断ちし、さらにそれを容器状に成形するた
め、2次元のものを3次元のものに成形するにあたり、
紙の重なり部(段差部)が必然的に生じる形になる。蓋材
としてこのような段差部を有する容器とシールをする際
に、このような段差部においても密着性を附与させる必
要があるが、現状のシーラントでは、段差部における密
着性までは改善に至っていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決すべくなされたものであり、ボイル・レトルト耐性
を有する耐熱性、被着体への密着性、押出ラミネート等
における高速加工適性に優れた、イージーピール性を有
するポリプロピレン系樹脂をベースとした安価な樹脂組
成物およびこの樹脂組成物を用いた積層体を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ASTM D1280にお
けるメルトインデックス(MI)が10〜50g/10
min.の範囲を有する長鎖分岐化ポリプロピレンホモ
ポリマーあるいは長鎖分岐化ポリプロピレンブロックポ
リマー(樹脂A)50〜99wt%に対し、ポリスチレ
ン(樹脂B)を1〜50wt%配合したことを特徴とす
る樹脂組成物である。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1記載の樹
脂組成物100重量部に対し、ポリプロピレン樹脂にポ
リスチレン樹脂がグラフトされたグラフトポリマーを
0.01〜20重量部配合したことを特徴とする樹脂組
成物である。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の樹脂組成物において、前記樹脂Aと樹脂Bの溶融
粘度を、温度が260〜300℃、せん断速度が101
〜102(1/sec)の範囲におけ条件下で各々ηA、η
Bで表したとき、ηA≦ηBの関係を満たすことを特徴と
する。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の樹脂組成物を、1〜30μmの範囲
の厚さを有するシーラント層としたことを特徴とする積
層体である。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項4記載の積
層体において、シーラント層同士のシール、あるいはシ
ーラント層とポリプロピレン系樹脂とのシールにおい
て、そのシール部分の剥離がシーラント層の凝集破壊に
よって生じ、その剥離強度が5〜20N/15mmの範
囲であることを特徴とする。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項4記載の積
層体を、ポリプロピレン系樹脂容器もしくは紙とポリプ
ロピレン系樹脂からなる複合容器用の蓋材に用いること
を特徴とする。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項4または5
記載の積層体を、軟包装材料に用いることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について詳細に説明する。本発明の樹脂組成物は、AS
TM D1280におけるメルトインデックス(MI)
が10〜50g/10min.の範囲を有する長鎖分岐
化ポリプロピレンホモポリマーあるいは長鎖分岐化ポリ
プロピレンブロックポリマー(樹脂A)50〜99wt
%に対し、ポリスチレン(樹脂B)を1〜50wt%配
合したことを特徴とするものである。
【0021】ポリプロピレン系樹脂の製膜性、特に押出
ラミネートなどの高速加工性を考慮すると、ASTM
D1280におけるメルトインデックス(MI)が10
〜50g/10min.、特に好ましくは5〜40g/
10min.、さらに好ましくは、10〜30g/10
min.の範囲のポリプロピレン系樹脂が好ましい。
【0022】ポリプロピレン系樹脂は、低密度ポリエチ
レンのような加工性の優れる樹脂と比較すると、ポリマ
ーの構造中に長鎖分岐を持たないため、溶融張力が小さ
く、溶融時の粘度特性が大きく異なる。また、一般的に
ポリプロピレン系樹脂は、例えば高密度ポリエチレンや
ポリスチレンなど非相溶の樹脂を配合すると、その粘度
特性から、メルトフラクチャーやドローレゾナンスなど
加工上の問題を生じ易いので、上記メルトインデックス
の範囲における溶融張力が大きい樹脂をベースポリマー
として選定することが好ましい。この様なポリプロピレ
ン系樹脂としては、長鎖分岐化ポリプロピレン系樹脂が
挙げられ、ホモポリマーまたはブロックポリマーのタイ
プが存在するが、いずれのタイプも使用でき、耐熱性や
耐衝撃性など必要とされる要求に応じて使い分けること
が可能である。その製法としては、電子線照射(E
B)、過酸化物、各種架橋剤などによって改質されたポ
リプロピレン系樹脂が使用可能である。
【0023】長鎖分岐化ポリプロピレン系樹脂として
は、特公平7―45551号公報に記載されているよう
に、デカヒドロナフタレンに溶解して135℃において
測定した固有粘度が少なくとも0.8dl/gであり、
枝別れ指数が1未満、好ましくは0.2〜0.4で、歪
硬化性伸び粘度を有する長鎖分岐化ポリプロピレン系樹
脂を用いるのが好ましいが、特に限定されるものではな
い。
【0024】上記ポリプロピレン系樹脂をベース樹脂と
して、イージーピール性を発現させるために添加するブ
レンド樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂と非相溶性
の樹脂が挙げられる。例えば、高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン-α
オレフィン共重合体、エチレン-α,β不飽和カルボン
酸、エチレン-α,β不飽和カルボン酸のイオン架橋
物、エチレン-α,β不飽和カルボン酸の各種エステル
化物、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂などが挙げられる。ピール挙動の安定性などを考
慮するとポリスチレン樹脂をブレンドするのが好まし
い。
【0025】イージーピール性を発現できる樹脂の配合
比としては、長鎖分岐化ポリプロピレン系樹脂50〜9
9wt%、ポリスチレン樹脂1〜50wt%の範囲でブ
レンドするのが好ましい。ブレンド比によって、ピール
強度を制御でき、ポリスチレンの含有量を少なくするこ
とでピール強度を強く、また逆にポリスチレンの含有量
をを多くすることでピール強度を弱く設定することが可
能である。第3成分として、ポリプロピレン系樹脂にポ
リスチレンをグラフト重合させたグラフトポリマーを、
上記樹脂組成物100重量部に対し、0.01〜20重
量部を相溶化剤として使用することで、ポリスチレン含
有量を調整することなく、ピール強度を制御することも
可能であり、加工性も向上させることが可能である。
【0026】また、本発明の樹脂組成物は、前記長鎖分
岐化したポリプロピレン樹脂(樹脂A)とポリスチレン
樹脂(樹脂B)の溶融粘度を、温度260〜300℃
で、せん断速度101〜102(1/sec)の範囲におけ
条件下で、各々ηA、ηBで表したとき、ηA≦ηBの関係
を満たすことを特徴とするものである。この関係は、樹
脂組成物を、例えば、シーラント層として製膜する際、
長鎖分岐化ポリプロピレンの厚さ方向におけるポリスチ
レンの分散状態およびポリスチレンの分散サイズに影響
を及ぼす。
【0027】上述した溶融粘度の関係を有することで、
樹脂組成物層を単膜で押出すか、共押出で押出すかによ
って異なってくるが、単膜製膜であれば、ポリスチレン
がシーラント層の厚さ方向の層中央部に、共押出製膜で
あれば、共押出界面に分散するため、シーラント層の被
着体に接する面に分散する可能性が少なくなる。このよ
うに、ポリスチレンの分散状態がシーラント層の被着体
に接する面に偏らない方が、糸引き(毛羽立ち)現象を改
善できる。
【0028】また、ポリスチレンの分散サイズおよび分
散形状については、分散サイズはμmオーダーで、分散
形状は、製膜方向(MD)方向に延伸された平面形状が
楕円状または針状になって、層の厚さ方向に層状に分散
しているのが好ましい。ポリスチレンを上記のように分
散させることによって、一般的にイージーピールシーラ
ントの糸引きや毛羽立ちが解消でき、さらに効率的にベ
ースポリマーを破断することが可能である。特殊なアロ
イ化技術を導入しなくとも、容易に糸引き(毛羽立ち)現
象を解消でき、剥離時にシーラント層での凝集破壊を実
現できるまた、分散形態については、製膜方向(MD)
方向における延伸は加工速度にも影響を受けるため、低
速であれば楕円状に、高速であれば針状に分散しやすく
なるが、これらのいずれの形態でも糸引き(毛羽立ち)現
象の改善効果が得られる。
【0029】本発明の樹脂組成物を製膜するにあたって
は、特にその製膜方法に制限されるものでなく、公知の
手法、例えば押出ラミネート成形やインフレーション成
形、シート成形などの成形方法によって製膜することが
できる。また、共押出などの手法を用いて多層フィルム
の製膜も可能である。
【0030】本発明の樹脂組成物からなるシーラント
は、樹脂組成物の粘度や分散状態を考慮することで糸引
きを解消させているが、さらに剥離面の外観や糸引きの
改善を考慮すると、シーラント層の厚さは1〜30μm
の範囲であるが、特に5〜15μmの範囲が好ましい。
【0031】シーラント層同士のシール、あるいはシー
ラント層とポリプロピレン系樹脂とのシールにおいて、
そのシール部分の剥離がシーラント層の凝集破壊によっ
て生じ、その剥離強度が5〜20N/15mmの範囲で
あれば、被着体への密着性とイージーピール性を実現で
きる。
【0032】シーラント層内面にエンボス加工などを施
すと、さらに糸引き改善効果があるため好ましい。その
方法としては、押出ラミネーションの場合であれば、冷
却ロールにエンボス加工を施しておくことで、製膜時に
インラインでエンボス加工を施すことが可能である。ま
た、インフレーションによる製膜の場合は、以下に述べ
る積層体を作成した後に、後加工としてエンボス加工を
行ってもよい。
【0033】本発明の樹脂組成物を用いた積層体の例と
しては、以下の構成が挙げられる。 (1)熱可塑性樹脂層/樹脂組成物層 (2)熱可塑性樹脂層/バリア層/熱可塑性樹脂層/樹
脂組成物層 (3)紙層/熱可塑性樹脂層/樹脂組成物層
【0034】(1)の構成は、ポリエステルフィルムや
ポリアミドフィルムなどの基材フィルムに本発明の樹脂
組成物層を、公知のラミネート手法、例えば押出ラミネ
ーションやドライラミネーションなどによって積層させ
たタイプである。この構成は最も単純な構成であり、必
要に応じて、各種フィルム層を介在させたり、樹脂組成
物層を共押出フィルムとしてラミネートさせるなど、多
層構成にすることが可能である。
【0035】(2)の構成については、エチレン-ビニ
ルアルコール共重合体やアルミニウム箔やアルミ蒸着フ
ィルムや無機化合物蒸着フィルムなどのバリアフィルム
を介在させた構成の一例であり、(1)の構成と例同様
にその他様々な層を介在させても良い。
【0036】(3)の構成については、紙と複合化させ
た例であり、紙の種類も特に限定されない。また、
(1)または(2)の構成と同様に様々なフィルム層や
バリア層を介在させても良い。
【0037】図1は、本発明の樹脂組成物を用いた積層
体の構成の一例を示した断面図である。本発明の樹脂組
成物を用いた積層体1は、ポリエステルフィルムからな
る基材2にキャストプロピレン樹脂層3をドライラミネ
ートにより積層させ、さらにその樹脂層3の上に、共押
出ミネート法により、共押出支持体4および本発明の樹
脂組成物5を設けたものである。
【0038】さらに、意匠性を附与するため、各種印刷
を公知の方法で施すことも可能であり、インキのタイプ
や印刷方法も制限されない。
【0039】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらに限
られるものではない。
【0040】〈実施例1〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MI=30の長鎖分岐化ホモ-ポリプロピレ
ン樹脂(LCB−PP−1)と、ポリスチレンとして、
MI2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−1)を
使用し、長鎖分岐化ポリプロピレン樹脂とポリスチレン
の溶融粘度の大小関係は、下記の材料の物性評価法に基
づいて測定し、ポリスチレンの溶融粘度が大きいことを
確認した。そして、前記樹脂LCB−PP−1とPS−
1との配合比70/30からなる混合物を2軸押出機を
用いて、240℃、100rpmの条件で溶融混練して
樹脂組成物を作成した。この樹脂組成物を使用して、下
記の積層体の作成方法に基づいて積層体を作成した。得
られた積層体について、下記評価方法−1、2、3、4
に基づいて剥離強度および剥離外観、シール強度、ポリ
スチレンの分散状態等を評価した。その結果を表1に示
す。
【0041】[材料の物性評価法]溶融粘度の大小関係
は、キャピログラフにより測定した。測定条件は温度2
60〜300℃の範囲で、せん断速度101〜102(1
/sec)の範囲(バレル径9.55mm、キャピラリ
ー長10mm、キャピラリー径1mm)で行った。
【0042】[積層体の作成]2液硬化型ウレタン系接着
剤を用いて、二軸延伸ポリエステルフィルム(25μm)
上に、未延伸ポリプロピレンフィルム(20μm)をドラ
イラミネート法により積層させた。その積層体を基材と
して、押出ラミネート法により、樹脂組成物を積層させ
た。その際、押出は、樹脂組成物のベースとなる長鎖分
岐化ポリプロピレン樹脂を共押出支持層として使用し
た。共押出支持層およびシーラント層厚は、それぞれ2
0μmと10μmである。その時の加工条件は、共押出
ラミネーター(フィードブロックタイプ)で加工温度2
90℃、加工速度80m/min.である。また、あら
かじめ冷却ロールにエンボス加工を施すことでシール内
面をエンボス化させた。
【0043】 [評価方法−1]積層体と、被着体を重ね合
せ、ヒートシーラーにて160〜200℃、圧力0.3
MPa、シール時間1秒でシールした。その剥離評価サ
ンプルを、剥離速度300mm/min.のT型剥離に
より剥離強度および剥離外観を評価した。剥離外観の良
好なものは○、糸引きの生じたものを△、基材が破壊し
たものを×で表した。
【0044】 [評価方法−2]積層体をポリプロピレン樹
脂からなるトレーを用いて、評価を行った。内容物とし
ては水を選定し、満水状態で、180℃、0.3MP
a、1secの条件でシールを施した。その後、130
℃−30min.のレトルト処理を施した。処理前後の
シール強度の低下状況を確認し、問題のない場合を記号
○で表した。
【0045】 [評価方法−3]積層体を紙とポリプロピレ
ン樹脂からなる複合紙容器(トレー形状)とシールするこ
とで、段差埋まり性を評価した。段差埋まりに関して
は、着色したテルピン油を少量トレーの中に滴下し、そ
の後シールを行った後、段差部分にテルピン油を流し込
み、その漏れ具合を確認し、問題ない場合を記号○で表
した。
【0046】 [評価方法−4]評価方法−1で得られた剥
離サンプルの剥離面に、白金蒸着を施し、走査型電子顕
微鏡にてポリスチレンの分散状態を確認した。その結
果、MD方向に数十μmオーダーで針状にポリスチレン
樹脂が分散していたものを記号○で表した。
【0047】〈実施例2〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが30の長鎖分岐化ホモ-ポリプロピレ
ン樹脂(LCB−PP−1)と、ポリスチレンとして、
MIが10の汎用タイプのポリスチレン(PS−2)を
使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1との配合
比70/30からなる樹脂組成物とした以外は実施例1
と同様に積層体を作成し、得られた積層体について評価
した。その結果を表1に示す。
【0048】〈実施例3〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが16の長鎖分岐化ブロック-ポリプロ
ピレン樹脂(LCB−PP−2)と、ポリスチレンとし
て、MIが2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−
1)を使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1と
の配合比70/30からなる樹脂組成物とした以外は実
施例1と同様に積層体を作成し、得られた積層体につい
て評価した。その結果を表1に示す。
【0049】〈実施例4〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが16の長鎖分岐化ブロック-ポリプロ
ピレン樹脂(LCB−PP−2)と、ポリスチレンとし
て、MIが2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−
1)を使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1と
の配合比80/20からなる樹脂組成物とした以外は実
施例1と同様に積層体を作成し、得られた積層体につい
て評価した。その結果を表1に示す。
【0050】〈実施例5〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが16の長鎖分岐化ブロック-ポリプロ
ピレン樹脂(LCB−PP−2)と、ポリスチレンとし
て、MIが2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−
1)を使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1と
の配合比70/30からなる樹脂組成物100重量部に
対して、グラフトポリマー(PP−G−PS)として、ポ
リスチレングラフトポリプロピレン(G−1)(ポリス
チレン含有量30wt%)を0.5重量部配合した以外
は実施例1と同様に積層体を作成し、得られた積層体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0051】〈実施例6〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが16の長鎖分岐化ブロック-ポリプロ
ピレン樹脂(LCB−PP−2)と、ポリスチレンとし
て、MIが2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−
1)を使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1と
の配合比70/30からなる樹脂組成物100重量部に
対して、グラフトポリマー(PP−G−PS)として、ポ
リスチレングラフトポリプロピレン(G−1)(ポリス
チレン含有量30wt%)を1.0重量部配合した以外
は実施例1と同様に積層体を作成し、得られた積層体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0052】〈実施例7〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MIが16の長鎖分岐化ブロック-ポリプロ
ピレン樹脂(LCB−PP−2)と、ポリスチレンとし
て、MIが2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−
1)を使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1と
の配合比70/30からなる樹脂組成物100重量部に
対して、グラフトポリマー(PP−G−PS)として、ポ
リスチレングラフトポリプロピレン(G−1)(ポリス
チレン含有量30wt%)を5.0重量部配合した以外
は実施例1と同様に積層体を作成し、得られた積層体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0053】〈比較例1〉長鎖分岐を持たない、MIが
2.5のホモプロピレン樹脂(PP−1)を用いた以外
は実施例1と同様に加工を試みたが、2軸押出機による
樹脂組成物の作成が困難で、積層体を作成する際にも、
膜割れなどが発生し、積層体を得ることができなかっ
た。その結果を表1に示す。
【0054】〈比較例2〉長鎖分岐化ポリプロピレン樹
脂として、MI=30の長鎖分岐化ホモ-ポリプロピレ
ン樹脂(LCB−PP−1)と、ポリスチレンとして、
MI2.1の汎用タイプのポリスチレン(PS−1)を
使用し、前記樹脂LCB−PP−1とPS−1との配合
比を99.5/0.5とした以外は実施例1と同様に積
層体を作成し、得られた積層体について評価した。その
結果を表1に示す。
【0055】〈比較例3〉MIが2.1の汎用タイプの
ポリスチレン(PS−3)を使用した以外は実施例7と
同様に積層体を作成し、得られた積層体について評価し
た。その結果を表1に示す。長鎖分岐化ブロック-ポリ
プロピレン樹脂(LCB−PP−2)のηAと、ポリス
チレン(PS−3)のηBとの大小関係は、ηA>ηB
あった。
【0056】
【表1】
【0057】表から明らかなように、本発明の樹脂組成
物を用いた積層体は、ピール強度の安定性だけでなく、
ボイル・レトルト処理後においてもそのピール強度が大
きく低下すること無く、耐熱性を附与することも可能で
ある。さらに、開封後の外観については、シーラント層
を厚くしても糸引きや毛羽立ちなどの外観不良を伴うこ
ともない。また、シーラント層厚による剥離挙動および
剥離外観の変化が起きないため、様々なシール条件でも
良好なシール性および開封性が維持されることが確認さ
れた。
【0058】本発明の樹脂組成物を用いた積層体は、長
鎖分岐ポリプロピレンを用いることで、加工性が著しく
向上していることが確認できる。また、ポリスチレンな
どの分散樹脂が1wt%より少ないと、イージーピール
性を付与することが困難である。さらに、ηA≦ηBの関
係を満たさない場合は、イージーピール性を有するが、
剥離外観が悪く、糸引き(毛羽立ち)が発生することが
確認できる。
【0059】
【発明の効果】本発明により、ボイル・レトルト耐性を
有する耐熱性、被着体への密着性、押出ラミネート等に
おける高速加工適性に優れた、イージーピール性を有す
るポリプロピレン系樹脂をベースとした安価な樹脂組成
物およびこの樹脂組成物を用いた積層体を提供すること
が可能となった。本発明の積層体は、各種汎用容器用の
蓋材や軟包装材として使用することができ、さらにボイ
ル・レトルトの必要性がある容器への展開が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂組成物を用いた積層体の構成の一
例を示した断面図である。
【符号の説明】
1…積層体 2…基材層 3…熱可塑性樹脂層 4…共押出支持層 5…樹脂組成物層(シーラント層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 77/20 B65D 77/20 L C08L 25/06 C08L 25/06 51/06 51/06 53/00 53/00 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB01 BA10A BB14A BB16A BC07A CA24 EA06 EA35 EA37 GD08 3E084 AA02 AA12 AA24 AA34 BA01 BA08 CA01 CC05 FA09 FD13 GA08 GB08 HA01 HB01 HC07 HC08 HD01 KA12 LA07 LA17 LB02 LB07 3E086 AD24 BA04 BA14 BA15 BB41 BB51 BB90 CA03 CA07 4F100 AK07A AK07C AK12A AK42B AL02A AL04A AL05A AT00B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B BA10C GB15 GB18 JA06A JJ03 JK06 JL01 YY00A 4J002 BB121 BC032 BN033 BP021 GF00 GJ02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ASTM D1280におけるメルトイン
    デックス(MI)が10〜50g/10min.の範囲
    を有する長鎖分岐化ポリプロピレンホモポリマーあるい
    は長鎖分岐化ポリプロピレンブロックポリマー(樹脂
    A)50〜99wt%に対し、ポリスチレン(樹脂B)
    を1〜50wt%配合したことを特徴とする樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂組成物100重量部に
    対し、ポリプロピレン樹脂にポリスチレン樹脂がグラフ
    トされたグラフトポリマーを0.01〜20重量部配合
    したことを特徴とする樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記樹脂Aと樹脂Bの溶融粘度を、温度が
    260〜300℃、せん断速度が101〜102(1/s
    ec)の範囲における条件下で、各々ηA、ηBで表した
    とき、ηA≦ηBの関係を満たすことを特徴とする請求項
    1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂
    組成物を、1〜30μmの範囲の厚さを有するシーラン
    ト層としたことを特徴とする積層体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の積層体において、シーラン
    ト層同士のシール、あるいはシーラント層とポリプロピ
    レン系樹脂とのシールにおいて、そのシール部分の剥離
    がシーラント層の凝集破壊によって生じ、その剥離強度
    が5〜20N/15mmの範囲であることを特徴とする
    積層体。
  6. 【請求項6】請求項4記載の積層体を、ポリプロピレン
    系樹脂容器もしくは紙とポリプロピレン系樹脂からなる
    複合容器用の蓋材に用いることを特徴とする積層体。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の積層体を、軟包装
    材料に用いることを特徴とする積層体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017144648A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 三菱ケミカル株式会社 レトルト用共押出多層フィルムおよびレトルト用包装体

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