JP2002128909A - 樹脂製窓製品 - Google Patents

樹脂製窓製品

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JP2002128909A
JP2002128909A JP2000325282A JP2000325282A JP2002128909A JP 2002128909 A JP2002128909 A JP 2002128909A JP 2000325282 A JP2000325282 A JP 2000325282A JP 2000325282 A JP2000325282 A JP 2000325282A JP 2002128909 A JP2002128909 A JP 2002128909A
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English (en)
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Kunio Iwasaki
邦男 岩▲さき▼
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Teijin Ltd
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Teijin Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形などの樹脂組成物を金型内に充填す
る方法によって製造され、デザインの自由度が高く、透
視ひずみが少ない樹脂製窓製品を提供する。 【解決手段】 樹脂組成物を樹脂成形用金型に充填して
得られた樹脂製窓製品であって、該窓製品の両面が、表
面粗さ(Ra)が0.06μm以下、および本文中に規
定する表面うねり成分の平均振幅yが0.5μm以下、
かつ、表面うねり成分の平均波長xが検出される場合、
yが特定の式を満足することを特徴とする樹脂製窓製
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形用金型に
充填して得られた樹脂製窓製品に関する。更に詳しく
は、特定の表面凹凸形状を有するものであり、製品が自
由曲面形状であっても光学的歪み等の低歪性に優れ、特
にJIS R3212(3.12)に準拠した試験によ
り測定される透視ひずみ量が2分以下となる樹脂製窓製
品に関するものである。
【0002】尚、上記試験の概要を図1および図2に示
す(図1および図2の説明においてカッコ内の数値は図
の符号を示す)。投影機のレンズ前に光の透過する小円
が並んだスライド(12)を置き、対象となるサンプル
(11)を通して光をスクリーン(13)に投影させ
る。投影された光は図2に示すように本来真円であるも
のが、サンプルの透視ひずみ量にしたがって楕円形状
(22)に変形して投影される。かかる真円の径(2
1)と楕円の最大径(23)との差分を角度に換算した
値を透視ひずみ量(分)とするものである。
【0003】本発明においてはサンプルまでの距離R1
を4m、サンプルからスクリーンまでの距離R2を4m
とし、サンプルを置かない場合にスクリーンに投影され
る小円の直径が8mmとなる条件で測定を行った。また
以後の光学的な解析においてもかかる条件を前提に解析
を行った。
【0004】
【従来の技術】アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂な
どの透明性を有する樹脂は、外壁、アーケード等大面積
の透明部材として各方面で使用されている。これらの大
面積の透明部材はシートを熱曲げ成形するのが通常であ
った。またこれらの製品は通常その透視像のひずみなど
に対して、高度な要求はなされないものであった。
【0005】一方、近年、環境対策や製品のデザイン性
の面から車輌用グレージング材料を従来のガラス板から
軽量で加工の容易な樹脂材料に代替することが提案され
ている。とりわけポリカーボネート樹脂は耐破砕性、透
明性、軽量性、易加工性などに優れているため注目され
ている。
【0006】車輌用グレージング材料などの窓製品を透
明性を有する樹脂で製造する場合、上記のようなシート
の熱曲げ加工後、耐擦傷性向上のためハードコートを施
す方法がその1つとして挙げられる。またその他の方法
としてはハードコートを施した樹脂フィルムを金型内に
インサートし、かかる金型内に樹脂を充填することによ
りハードコートが施された窓製品を製造する方法も提案
されている。
【0007】近年は製品のデザイン性が、商品価値の要
素の1つとして従来以上に重要視されており、3次元自
由曲面を有する製品の要求がある。しかしながら、上記
のシートの熱曲げ加工やインサート成形の場合にはその
製造方法に起因する特性からその形状に制限があった。
更には大量生産に対して十分とはいえず、また透視ひず
みに対し十分といえる製品は得られなかった。
【0008】一方、インサート成形以外の射出成形など
による方法も従来から試みられている。例えば特開昭6
0−23421号公報、および特開昭60−23444
号公報には特定のポリカーボネート樹脂を使用すること
により、良好な射出圧縮成形品が得られることが開示さ
れている。また射出圧縮成形は大型の成形品が得られ、
これらの成形品は自動車のリヤウインドなどに有用であ
る旨が記載されている。しかしながらかかる技術では未
だ樹脂製窓製品として十分なものとはいえなかった。
【0009】すなわち、上記に記載された技術は、製品
の内部に生ずる樹脂のひずみを低減することにより良好
な大型製品を得るものといえるが、かかる知見のみでは
十分な窓製品は得られないのが現状である。
【0010】したがって、射出成形などの樹脂組成物を
金型内に充填する方法によって製造され、大量生産が容
易で低コスト化が可能であり、製品に発生する透視ひず
みが少ない樹脂製窓製品が求められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、射出
成形などの樹脂組成物を金型内に充填する方法によって
製造され、デザインの自由度が高く、透視ひずみが少な
い樹脂製窓製品を提供することにある。
【0012】本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、驚くべきことに窓製品の表面凹凸形状
が特定の条件を満足する場合に、樹脂組成物を樹脂成形
用金型に充填して得られた窓製品が、少ない透視ひずみ
量を有することを見出し、本発明を完成した。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、樹
脂組成物を樹脂成形用金型に充填して得られた樹脂製窓
製品であって、該窓製品の表面粗さ(Ra)が0.06
μm以下、および本文中に規定する表面うねり成分の平
均振幅yが0.5μm以下、かつ、表面うねり成分の平
均波長xが検出される場合、yが下記式(1)を満足す
ることを特徴とする樹脂製窓製品に関するものである。
【0014】
【数3】
【0015】(但し、yは樹脂製窓製品のJIS B0
610に規定するろ波うねり曲線の平均振幅Waを表
し、その単位はμmであり、xは樹脂製窓製品のろ波う
ねり曲線の平均波長WSmを表し、その単位はmmであ
る。) 更に、好適には本発明は、樹脂組成物を樹脂成形用金型
に射出成形して得られた樹脂製窓製品であって、該金型
のキャビティ表面の表面粗さ(Ra)が0.05μm以
下、および本文中に規定する表面うねり成分の平均振幅
yが0.4μm以下、かつ、表面うねり成分の平均波長
xが検出される場合、yが上記式(1)を満足するもの
に関する。
【0016】更に、好適には本発明は、樹脂組成物が粘
度平均分子量15,000〜26,000であるポリカ
ーボネート樹脂を主体とするものに関する。
【0017】更に、好適には本発明は、樹脂製窓製品の
視認性の必要な領域における、本文中に規定する傾き4
5度での透視ひずみ量が2分以下となるものに関する。
【0018】以下に本発明について各図をもとに詳細を
説明する。尚、各図の説明中におけるカッコ内の数値は
図中の符号を示す。
【0019】樹脂製窓製品の表面凹凸形状1は図3に示
されるように複雑な形状をしているのが普通である。か
かる表面凹凸形状を評価する場合、通常凹凸の波長によ
り以下のような3成分に分けることができる。すなわ
ち、(i)短波長成分からなる表面粗さ成分(32)、
(ii)長波長成分からなる表面うねり成分(3)、
(iii)極長波長成分からなる形状精度成分(34)
である。ここで短波長成分(表面粗さ成分)の波長とし
ては数十μm〜数mm、長波長成分(表面うねり成分)
の波長としては数mm〜数十mm、および極長波長成分
(形状精度成分)の波長としては百mm以上の範囲が目
安となる。
【0020】窓製品の表面凹凸形状の測定方法として
は、1)接触式や非接触式の触針を用いて被測定面の表
面凹凸形状を電気信号に変換して測定する表面粗さ測定
器や、2)光の干渉を利用したレーザー干渉計などで測
定することができる。本発明の樹脂製窓製品の測定は、
上記のいずれの測定装置でも測定することが可能である
が、接触式の表面粗さ測定器を使用することが簡便であ
り好ましい。得られた表面凹凸形状より凹凸を上記3成
分に分離するのは、直線補正、曲線補正等の各種傾斜補
正やハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等の各種フィ
ルタを用いて行うことができる。
【0021】本発明者は、上記3成分それぞれの透視ひ
ずみに対する影響について、光学理論に基づいて検討し
てみた。それを以下に説明する。
【0022】極長波長成分である形状精度成分に対して
はスネルの屈折理論を利用した光線追跡法により解析
し、その影響を検討してみた。かかる屈折理論では設計
形状が単一曲率を持つものであれば、近軸光線に対する
行列法を適用することができ、下記式(3)を用いて簡
易解析することが可能である。
【0023】
【数4】
【0024】(ここで、R1、R2は屈折行列、Tは移動
行列、x1、x2’は光学軸と光線の距離、α1、α2’は
光線が光学軸となす角、n1、n2’は屈折率を表す。上
付き添え字のないものは入力光のパラメータであり、上
付きカンマのあるものは出力光のパラメータである。) 図4は、材料を屈折率1.585のポリカーボネート樹
脂とし、上記屈折理論より算出された曲率半径Rに対す
る透視ひずみ量の変化を示したものである。かかる変化
は厚みが異なる3種類について示されている。
【0025】図5は、窓製品の厚みを一定とし、上記屈
折理論より算出された曲率半径Rに対する透視ひずみ量
の変化を示したものである。かかる変化は屈折率が異な
る3種の材料について示されている。
【0026】上記の結果から明らかなように上記屈折理
論からは、曲率半径Rが約400mm以上では、肉厚
t、屈折率ndに関わらず透視ひずみ量はゼロに近くな
ることがわかる。窓製品においては、視認性の必要な領
域の曲率半径Rは一般的に500mm以上である。した
がって、極長波長成分である形状精度成分の透視ひずみ
に対する影響は少ない。
【0027】また、連続的な凹凸形状パターンを持つ表
面うねり成分、表面粗さ成分の形状に対してはフラウン
ホーファー回折論を利用した下記式(4)のフーリエ変
換法により透視ひずみ量に対する感度解析をすることが
できる。
【0028】
【数5】
【0029】(ここで、ρ(η、ξ)は結像面(η−ξ
面)における振幅分布、λは入射光の波長、fはレンズ
の焦点距離であり、g(x、y)は窓製品表面(x−y
面)の表面性状を表す関数で下記式(5)のようにおく
ことができる。)
【0030】
【数6】
【0031】(ここで、f(x、y)は窓製品表面の凹
凸形状を表す関数であり、g0(x、y)は入射光の複
素振幅を表す。) 図6は上記光学解析を行った場合の一例で、簡単のため
にx軸方向のみを考えた場合である。窓製品の表面うね
り成分(62)であるf(x)をサイン(sin)曲線
とし、振幅A、波長Tを変化させたときの透過光の強度
分布を算出し透視ひずみ量を予測したものである。尚、
かかる表面うねりは窓製品の1面のみにあるものとし、
裏面の平滑面は完全に平滑であると仮定した。図6にお
いては、完全な平面では光源の円形状は、完全な平面の
窓製品(61)を透過してもひずみが生じることなく円
形状を保ち得る。その際のスクリーンに投影された円
(64)の光強度分布は光強度曲線(66)のような状
態となる。これにより投影された円の理論的な径(6
8)が求められる。同様に表面がうねり面である場合
(表面うねり成分がある場合)には、投影された円(6
5)は歪みを生じる(x軸方向のみのうねりを仮定して
いるので、y軸方向には歪みのない楕円形状となる)。
その際の光強度の分布(67)から理論的な円の径(6
9)が求められ、上記の2つの円の差から透視ひずみ量
を求めることができる。
【0032】このようにして得られた解析結果を図7〜
11に示す。図に示された解析結果は、スクリーンに投
影された円の光強度を半径0の部分の強度を1とした時
の光強度の分布を示したものである。かかる解析結果よ
り、スクリーンに投影された光の強度は表面うねりの波
長や振幅の影響を強く受けるものであることがわかる。
かかる影響については次の2点がある。(i)スクリー
ンに投影された円の半径が増大する。すなわち、スクリ
ーンに投影された円が歪んでいる。(ii)スクリーン
に投影された円の光強度の分布がなだらかとなる。すな
わちスクリーンに投影された円の輪郭が不明確となり、
スクリーンに投影された円がぼける。これらの解析より
表面うねり成分は窓製品の透視ひずみに大きな影響を与
えるものと予測される。
【0033】一方、同様の解析からは、表面粗さ成分に
おいても上記の表面うねり成分と同様の効果があること
が解析されるが、絶対量としては表面粗さ成分による光
散乱の影響が大きい。したがって表面粗さ成分の影響は
透明性に対して大きくなる。
【0034】以上をまとめると次のようになる。第1に
形状精度成分は透視ひずみに影響を与える。しかしなが
ら形状精度成分は現実の窓製品との対応を考慮した場合
影響は少ないと予想される。第2に表面うねり成分は透
視ひずみおよび得られた像のボケ(輪郭の不鮮明さ)の
両方に影響を与える。第3に表面あらさ成分は透明性に
対する影響が大きい。すなわち、上記の解析からは窓製
品において、表面うねり成分が透視ひずみおよび得られ
た像のボケの両方に影響を与え、その制御が重要である
と予測される。
【0035】更に重要なことは、表面うねり成分の因子
の影響として、単に凹凸形状の振幅だけでなく、それ以
上に凹凸形状の波長が透視ひずみに対する影響が大きい
ことが示されていることである。したがって透視ひずみ
が良好となる場合のうねりの振幅とうねりの波長との関
係を見出すことが良好な窓製品を得る上で重要なポイン
トとなることがわかる。
【0036】上記解析を利用して、透視ひずみが良好と
なる場合の両者の関係を求めたのが図12である。図1
2に示されたグラフは、透視ひずみ量が2分以下となる
場合には透視ひずみが良好であると仮定して(すなわち
スクリーンに投影された円の半径が2分以下に相当する
半径の場合に良好であると仮定して)、表面うねり成分
の波長と振幅の関係を求めたものである。このように、
窓製品の透視ひずみを低減させるためには、その表面凹
凸形状における表面うねり成分が重要であること、およ
びその表面うねり成分の波長と振幅が特定条件を満足す
ることが重要であると予測できる。本発明はかかる知見
に基づき完成されたものである。
【0037】すなわち本発明は、樹脂製窓製品の両面
が、表面粗さ(Ra)が0.06μm以下、および本文
中に規定する表面うねり成分の平均振幅yが0.5μm
以下、かつ、表面うねり成分の平均波長xが検出される
場合、yが上記式(1)を満足することを特徴とする樹
脂製窓製品に関するものである。好ましくは、Raが
0.05μm以下、yは0.4μm以下である。更に好
ましくは、Raが0.03μm以下、yは0.3μm以
下である。最も好ましくは、Raが0.02μm以下、
yは0.2μm以下である。上記の値を満足するもの
は、安全性が優先され、透視ひずみが極めて低いことが
求められる車輌用の窓製品に対しても十分な能力を有す
る。尚、かかる表面粗さおよび表面うねりの条件は、視
認性の必要な領域において満足するものである。
【0038】本発明において視認性の必要な領域とは、
窓製品から次のような部分を除いた領域として扱われ
る。(i)成形体の外周部分;かかる領域は窓製品の端
部に相当し通常高い視認性が求められないからである。
かかる外周部分は全体の面積の約20%程度とし、すな
わち成形品の端部から全体の長さの約5%程度の幅の外
周領域は視認性の必要な領域としない。(ii)印刷な
どを付加した部分;このような部分は高い視認性よりも
意匠性などを重視しているからである。(iii)曲率
が極めて小さい部分(曲率半径で約120mm以下);
かかる部分は理論的に低透視ひずみ量とならず、元来高
い視認性を求めていないからである。
【0039】例えば、成形品が曲率半径の小さいコーナ
ー部分を有する3次元形状である場合には、かかるコー
ナーの稜線によって区切られる各領域に対して、上記
(i)と同様に全体の長さの約5%程度の幅の外周部分
を視認性の必要な領域から除くとの扱いをする。かかる
理由もこのようなコーナー周辺の領域では高い視認性が
求められないことによる。
【0040】Raが0.06μmを超えると、樹脂製窓
製品は可視光の透過率が悪く、透明性が不十分となる。
また透過された像がぼけやすい。また、yが上記式
(1)を満たさないか、0.5μmを超えると透視ひず
みが悪化し、透過された像が歪んで見え易くなる。尚、
上記の理論的な解析からは、yの絶対値に対応した表面
のうねり波長を満足すれば透視ひずみが低くなることが
示されている。しかしながら現実には、yの絶対値が高
い場合には、表面うねり成分の形状が不規則となりやす
く、かかる不規則な形状の影響により良好な透視ひずみ
が得られないことが多い。
【0041】Raやyの値は小さいほど透視ひずみに対
しては好ましいものであるが、一方で大量生産が容易で
低コストの製造を可能とすることを考慮すると、下限値
としてはRaは0.005μm、yは0.05μmの値
を好ましく挙げることができる。より好ましくはRaは
0.01μm、yは0.1μmである。これらの下限値
以上の場合には、大量生産に対応可能であるといえる。
【0042】ここで、該窓製品の表面粗さ(Ra)と
は、JIS B0610に従って測定された算術平均粗
さのことである。また、該窓製品の表面うねり成分の平
均振幅yとはJIS B0610に規定されたろ波うね
り曲線の凹凸の平均高さの算術平均値Waのことであ
る。すなわち図13に示すように、ろ波うねり曲線から
その平均線の方向に基準長さLだけ抜き取り、この抜き
取り部分の平均線をx軸、縦倍率の方向をy軸として該
曲線をy=f(x)で表したときに、下記式(6)で求
める値Waである。これは、図13においてろ波うねり
曲線と平均線とによって囲まれる部分の面積を、基準長
さLで割った平均偏差を表す。
【0043】
【数7】
【0044】該窓製品の表面うねり成分の平均波長xと
は、ろ波うねり曲線の凹凸の間隔の算術平均値WSmの
ことである。図14に示すようにろ波うねり曲線からそ
の平均線の方向に基準長さLだけ抜き取り、この抜き取
り部分において一つの山およびそれに隣り合う一つの谷
に対応する平均線の長さの和を求め、この多数の凹凸の
間隔の算術平均値を下記式(7)で算出したものとな
る。すなわち、図14において最初に平均線を横切って
山から谷へ向かう点から、次の山から谷へ向かう横断点
までの間隔、または谷から山へ向かう横断点間の間隔を
WSmiとし間隔の総数Nで割った値である。
【0045】
【数8】
【0046】本発明で使用されるろ波うねり曲線とは、
表面凹凸形状を表わす曲線から波長が極めて長い形状精
度成分を傾斜補正で除去し、かつ、波長が短い表面粗さ
の成分を高域フィルタによって除去して得られる曲線で
ある。通常ろ波うねり曲線のカットオフ値は0.25、
0.8、2.5、8mmの4種類の中から適切に設定で
きるが、本発明では表面うねり成分の影響が大きい点を
考慮してカットオフ値として2.5mmを使用して測定
された値を基本とする。基準長さLは通常カットオフ値
の3倍、またはそれより大きい値とされるが、本発明で
は、表面うねり成分を明確にするため基準長さLを50
mm以上とする。尚、表面うねり成分が極めて不規則で
ある場合にはWSmは検出されないこともありうる。
【0047】本発明の樹脂製窓製品を製造するために
は、該窓製品に要求される表面凹凸形状を満足する表面
特性を有する金型キャビティ中に樹脂を充填し、かかる
表面に対して十分に密着することが可能な成形方法(す
なわち十分に表面を転写する成形方法)を取ることが好
ましい。その一方で表面粗さの大きい表面を有する金型
キャビティを使用しても成形条件の制御により、その表
面に十分に密着させず表面粗さを低減することも可能で
ある。しかしその場合には、溶融樹脂の熱収縮に依存し
た表面状態になるため表面うねり成分の制御が困難とな
りやすい。
【0048】したがって本発明の樹脂製窓製品を達成す
るため、本発明で使用される樹脂成形用金型は、以下の
特性を満足するものが好ましく使用される。すなわち、
該金型のキャビティ表面の表面粗さ(Ra’)が0.0
5μm以下、および上記に規定する表面うねり成分の平
均振幅y’が0.4μm以下、かつ、表面うねり成分の
平均波長x’が検出される場合、y’が下記式(2)を
満足するものである。好ましくは、Raが0.04μm
以下、yは0.3μm以下である。更に好ましくは、R
aが0.03μm以下、yは0.2μm以下である。
【0049】
【数9】
【0050】(但し、y’は金型のキャビティ表面にお
けるJIS B0610に規定するろ波うねり曲線の平
均振幅Wa’を表し、その単位はμmであり、x’は金
型のキャビティ表面のろ波うねり曲線の平均波長WS
m’を表し、その単位はmmである。) Ra’が0.05μmを超えると、該金型によって成形
された樹脂製窓製品は可視光の透過率が悪く、透明性が
不十分となる。また透過された像がぼけやすい。また、
y’が上記式(2)を満たさないか、0.4μmを超え
ると透視ひずみが悪化し、透過された像が歪んで見え易
くなる。
【0051】Ra’やy’の値の下限値としてはRa’
は0.005μm、y’は0.05μmの値を好ましく
挙げることができる。より好ましくはRa’は0.01
μm、y’は0.1μmである。これらの下限値以上の
場合には、大量生産に対応可能であるといえる。金型の
キャビティ表面凹凸形状を測定する方法は前記の樹脂製
窓製品の表面凹凸形状を測定する方法と同様の方法で測
定できる。尚、窓製品の場合と同様、かかる表面粗さお
よび表面うねりの条件は、視認性の必要な領域において
満足することが好ましいものである。
【0052】上記の条件を満足する金型キャビティ表面
形状を得る加工方法は各種のものを採りうるが、具体的
には例えば、1)ステンレス鋼等の鏡面仕上げ精度が良
好な鋼材を成形研磨した後、ラッピングして面精度を得
る方法、2)鉄系ボンドの砥石を使用し、インプロセス
で電解ドレッシングを行って研削加工し、研磨に匹敵す
る面を得る方法、3)鋼材を超高速回転切削加工する方
法、4)鋼材表面に非鉄金属をめっきした後、該めっき
表面をダイヤモンドバイト等の超硬切削工具で旋削加工
する方法、5)面精度が良好なガラス板や樹脂板等を所
望の形状に熱曲げ加工し、該板をマスターとしてNiな
どの金属を電鋳加工し、得られた電鋳材に裏打ちする方
法などが挙げられる。
【0053】一方で、上記の表面凹凸形状を満足する金
型キャビティ表面に樹脂を十分に密着させる方法として
は、通常の射出成形条件においては金型温度を比較的高
めとする、樹脂温度を比較的高めとする、ゲート形状や
射出条件により保圧過程において十分な保圧が成形品内
部に掛けられるようにするなどの条件設定が必要であ
る。更に樹脂製窓製品が比較的大型の成形品であること
を考慮すると以下の成形方法が更に好ましいものとして
挙げられる。
【0054】すなわち、1)射出圧縮成形方法または射
出プレス成形方法;かかる成形法は樹脂を金型キャビテ
ィ内に充填した際形成される表層部の固化層を圧縮作用
によって強制的に変形させ、表面を十分に密着させるこ
とを可能とする。2)超高速射出成形法;かかる成形法
は上記表層部の固化層の厚みを低減させ、保圧の効果や
射出圧縮成形における圧縮効果をより効率的に作用させ
るのに役立つ。3)金型キャビティ表面を局所的に高
温、特に樹脂との接触時にそのガラス転移温度以上とす
る成形法;かかる成形方法としては例えば、従来から提
案されている該表面に直接ハロゲンランプなどの輻射熱
を照射する方法、高周波誘導加熱を起こさせる方法、薄
膜電気抵抗体により加熱・冷却する方法、超音波を利用
する方法など金型表面部分を外部の熱源により加熱する
方法、高温の媒体を表面付近に循環させて局所的に加熱
する方法、並びに金型キャビティ表面に熱伝導率の低い
断熱層を形成することにより、溶融された樹脂の有する
熱を利用し表面部分の温度を高温化する方法などを用い
ることができる。
【0055】上記の成形方法はそれぞれ単独でも組み合
わせて使用することもできる。中でも射出圧縮成形また
は射出プレス成形が好ましく、したがって組み合わせの
場合においてもかかる成形方法と他の成形方法を組み合
わせることが好ましい。
【0056】本発明の樹脂製窓製品に使用される樹脂と
しては、各種の透明性を有する樹脂が使用できる。かか
る樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、ポリスチレン
樹脂、水添ポリスチレン樹脂、AS樹脂、塩化ビニル樹
脂、MS樹脂、ポリカーボネート樹脂、透明ポリプロピ
レン樹脂、透明ABS樹脂、非晶性ポリアリレート樹
脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリ−
4−メチルペンテン−1、透明フッ素樹脂、透明フェノ
キシ樹脂、非晶性ポリオレフィン樹脂、透明ナイロン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、非晶性ポリエス
テルなどを挙げることができる。また熱可塑性樹脂は1
種または2種以上を併用して使用することができる。
【0057】上記の中でも特にアクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂および非晶性ポリオレフィン樹脂は耐熱性
に優れ、光記録媒体などの分野で既に異物や不純物が極
めて少ない製品を安定して製造する方法が確立されてお
り、幅広い分野への用途展開が可能であるため本発明に
おいてより好ましい熱可塑性樹脂として挙げることがで
きる。特にポリカーボネート樹脂は、更に耐熱性および
耐衝撃性に優れるものであり、極めて幅広い分野への展
開が可能であり好適な熱可塑性樹脂である。
【0058】本発明のアクリル樹脂としては、メチルメ
タクリレートを主な構成単位として含むものが挙げられ
る。通常アルキルアクリレートとの共重合体が使用され
るが、他の共重合体成分としては耐熱性を向上させるた
めアクリルイミド構成単位やメチルシクロヘキシルメタ
クリレート構成単位などが共重合されたものであっても
よい。更にα−メチルスチレンが共重合されたものを使
用することもできる。
【0059】本発明の非晶性ポリオレフィン樹脂として
は、三井化学(株)製のAPO樹脂、JSR(株)製の
アートン、日本ゼオン(株)製のゼオネックスおよびゼ
オノア、並びに水添−α−オレフィン−ジシクロペンタ
ジエン共重合体などを挙げることができる。
【0060】本発明のポリカーボネート樹脂としては、
通常二価フェノールとカーボネート前駆体とを界面重縮
合法、溶融エステル交換法で反応させて得られたものの
他、カーボネートプレポリマーを固相エステル交換法に
より重合させたもの、または環状カーボネート化合物の
開環重合法により重合させて得られるものが挙げられ
る。
【0061】二価フェノールの代表的な例としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通
称ビスフェノールA)、2,2−ビス{(4−ヒドロキ
シ−3−メチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、9,9−
ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}フル
オレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3−ジメチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサンおよびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−m−ジイソプロピルベンゼンなどを挙げること
ができる。特に、ビスフェノールAの単独重合体を挙げ
ることができる。
【0062】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カーボネートエステルまたはハロホルメート等
が使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネ
ートまたは二価フェノールのジハロホルメート等が挙げ
られる。
【0063】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を界面重縮合法または溶融エステル交換法によって反応
させてポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必
要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールの酸化を
防止するための酸化防止剤等を使用してもよい。またポ
リカーボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合
物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、
芳香族または脂肪族の二官能性カルボン酸を共重合した
ポリエステルカーボネート樹脂、ポリオルガノシロキサ
ンを共重合したポリカーボネート−オルガノシロキサン
共重合体であってもよい。また、得られたポリカーボネ
ート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよい。
三官能以上の多官能性芳香族化合物としては、1,1,
1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エタンなどが使用できる。
【0064】かかる分岐ポリカーボネート樹脂を生ずる
多官能性芳香族化合物の割合は、好ましくは0.005
〜0.5モル%、特に好ましくは0.01〜0.3モル
%である。また特に溶融エステル交換法の場合、副反応
として分岐構造が生ずる場合があるが、かかる分岐構造
量についても同様である。尚、かかる割合については1
H−NMR測定により算出することが可能である。
【0065】界面重縮合法による反応では通常末端停止
剤が使用される。かかる末端停止剤として単官能フェノ
ール類を使用することができる。単官能フェノール類の
具体例としては、例えばフェノール、p−tert−ブ
チルフェノール、p−クミルフェノールおよびイソオク
チルフェノールが挙げられる。また、末端停止剤は単独
でまたは2種以上混合して使用してもよい。
【0066】溶融エステル交換法による反応ではフェノ
ール性の末端基を減少するために、重縮反応の後期ある
いは終了後に、例えば2−クロロフェニルフェニルカー
ボネート、2−メトキシカルボニルフェニルフェニルカ
ーボネートおよび2−エトキシカルボニルフェニルフェ
ニルカーボネート等の化合物を加えることができる。
【0067】さらに溶融エステル交換法では触媒の活性
を中和する失活剤を用いることが好ましい。かかる失活
剤の量としては、残存する触媒1モルに対して0.5〜
50モルの割合で用いるのが好ましい。
【0068】ポリカーボネート樹脂の分子量は特定され
ないが、分子量が14,000未満であると成形品とし
て十分な強度が得られ難く、30,000を超えると成
形加工性が低下し、窓製品のひずみが大きくなりやすい
ため、粘度平均分子量で表して14,000〜30,0
00のものが好ましい。ポリカーボネート樹脂の分子量
はより好ましくは15,000〜26,000、更に好
ましくは16,000〜24,000、特に好ましくは
16,500〜22,500である。また、ポリカーボ
ネートの2種以上を混合しても差し支えない。この場合
粘度平均分子量が上記範囲外であるポリカーボネート樹
脂とを混合することも当然に可能である。
【0069】分子量の異なる2種以上のポリカーボネー
ト樹脂を混合する場合は、粘度平均分子量が50,00
0、好ましくは80,000を超えるポリカーボネート
樹脂との混合物が好ましい。かかる混合物はエントロピ
ー弾性が高く、金型キャビティ充填時に膨らみながら充
填される傾向にある。したがって壁面を押す圧力が高く
なる一方、低分子量成分の効果により良好な流動性も有
するとの特徴を有するため、良好な樹脂製窓品を得る上
で好ましいものである。より好ましくは粘度平均分子量
が80,000以上のポリカーボネート樹脂との混合物
であり、更に好ましくは100,000以上の粘度平均
分子量を有するポリカーボネート樹脂との混合物であ
る。すなわちGPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)などの観測方法において2ピーク以上の分子
量分布を有するものが好ましく使用できる。
【0070】本発明でいう粘度平均分子量はまず次式に
て算出される比粘度を塩化メチレン100mlにポリカ
ーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液からオ
ストワルド粘度計を用いて求め、 比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0 [t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下
秒数]求められた比粘度を次式にて挿入して粘度平均分
子量Mを求める。 ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]
は極限粘度) [η]=1.23×10-40.83 c=0.7
【0071】本発明の樹脂組成物は各種の安定剤を含む
ものがより好ましい。安定剤としては酸化防止剤(ホス
ファイト、ホスホナイト、ホスフェートなどの有機リン
化合物、ヒンダードフェノール化合物、イオウ含有酸化
防止剤など)、光安定剤(ヒンダードアミン化合物など
のいわゆるHALS)、および紫外線吸収剤(ベンゾト
リアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒドロキシフェニル
トリアジン系化合物など)を挙げることができる。また
ポリカーボネート樹脂などの離型性に劣る樹脂において
は離型剤を含むことが好ましい。
【0072】本発明で得られる樹脂製窓製品は、その透
視ひずみが低く窓製品として良好なものである。より具
体的には、本発明によればその好適な態様として樹脂製
窓製品がその視認性の必要な領域において、下記に規定
する傾き45度での透視ひずみ量が2分以下となる樹脂
製窓製品が提供される。すなわち、安全性が優先され、
透視ひずみが極めて低いことが求められる車輌用の窓製
品に対しても十分な能力を有する樹脂製窓製品が提供さ
れる。車輌としては自動車、トラック、バス、自動二輪
車などが代表的に挙げられるが、中でもデザイン性の要
求が特に高い自動車において好適な樹脂製窓製品を提供
するものである。車輌としてはその他に、電車、モノレ
ール、リニアモーターカー、自転車、車椅子、自動車椅
子、農耕機、土木・建設機械(ブルドーザー、ショベル
カーなど)、およびスノーモビルなどを挙げることがで
きる。
【0073】尚、ここで透視ひずみ量の測定方法は以下
の要領で行う。基本的にはサンプルを分割した領域とし
て、各領域について測定された透視ひずみ量の内、最大
値をサンプル全体の透視ひずみ量と定義するものであ
る。
【0074】JIS R3212に準拠し図1に示す透
視ひずみ量の測定装置を用いて測定する。下記に示す方
法で分割されたそれぞれの領域に対し、その領域の傾き
が45度となるようにサンプル(11)を設置する。ス
クリーン(13)に投影された円形状(22)の最大直
径(23)をデジタルノギスで計測して透視ひずみ量を
下記式(8)の換算式により算出する。
【0075】
【数10】
【0076】(ここで、Δαは透視ひずみ量(分)、Δ
dは最大直径(mm)、R2はサンプルとスクリーンと
の距離(m)を表す。)
【0077】測定領域は以下のように定める。例えば図
15、図16に示すように視認性の必要な領域において
測定領域の分割を行う。これは曲面形状の窓製品におい
ても面と光軸のなす角度が測定角度である45°から大
きく超えないようにするためである。したがって平板ま
たはそれに近い形状の場合は特に分割の必要はないが、
測定の便宜上分割することも可能である。
【0078】目安としては測定領域のすべての面の法線
と光軸のなす角度が45°±5°の範囲内となるように
領域の分割を行う。視認性の必要とされない領域(視認
性が必要とされる領域から除かれる領域)については図
15、図16に示すように遮光性のカバー(151)な
どにより区別しておくのがよい。
【0079】尚、上記の測定対象となるそれぞれの領域
に対しては次のような配慮が必要である。すなわち、
(i)視認性が特に必要とされない領域が含まれないよ
うにする(遮光性のカバーなどにより明確に区別するの
が適切である)、または(ii)透視ひずみ量の測定に
おいてかかる領域の透視ひずみ量は測定の対象としない
ようにすることが必要である(遮光性のカバーなどで明
確に区別できない場合)。例えば窓製品の周囲だけでな
く内部においても遮光性のある印刷を施す場合(図16
における“TCL”の文字等)や、窓製品が3次元曲面
形状であって一部に曲率半径の小さい部分を含むような
場合には上記の配慮により、視認性の必要な領域につい
て透視ひずみ量の測定を行う。
【0080】上記の方法で分割された領域それぞれにつ
いて45°における透視ひずみ量を測定する。領域のほ
ぼ中央部における面の法線が光軸と平行になる状態から
光軸に向かって鉛直方向に45°傾けて対象となるその
領域の測定を行う。各領域で測定された透視ひずみ量の
内、最大値をサンプル全体の透視ひずみ量とする。
【0081】本発明の樹脂製窓製品樹脂成形用金型に充
填する方法としては、圧縮成形や射出成形などが挙げら
れるが、中でも射出成形法が好ましい。射出成形法とし
ては通常の射出成形法の他に射出圧縮成形、射出プレス
成形、超高速充填成形、多色成形、サンドイッチ成形等
の方法を必要に応じて採ることができ、2種類以上の方
法を併用してもよい。中でも射出圧縮成形または射出プ
レス成形は必要型締め力の減少、射出成形可能な最小成
形品肉厚の低減、転写性の向上、ヒケの低減、および成
形品内部歪の低減などの面から好ましい態様として用い
られる。更にかかる成形においてはホットランナーによ
る成形も可能である。
【0082】本発明の樹脂製窓製品は、その可視光線領
域の全光線透過率が70%以上であるものが好ましい。
より好ましくは全光線透過率が70%以上であり、更に
ヘーズが10%以下である。更に好ましくは全光線透過
率が80%以上であり、ヘーズが5%以下、特に好まし
くは全光線透過率が80%以上でありヘーズが3%以下
である。尚、かかる全光線透過率およびヘーズはJIS
K7361−1およびJIS K7136に従って測
定された値をいう。
【0083】また、樹脂材料に各種着色剤を添加して製
造されたスモーク窓、色付き窓は、紫外線を吸収する効
果や遮蔽効果があるばかりでなく、デザイン的な特徴を
付与できることから好ましく用いられる。さらに窓製品
の場所により色が異なるものであってもよい。この場合
好ましくは色の濃淡が連続的に変化するグラデーション
色彩を挙げることができる。更に金属膜を蒸着するなど
によりハーフミラー状とすることもできる。更に窓製品
の視認性を必要としない部分において内部に立体的凹凸
パターンなどを施したものであってもよい。
【0084】本発明の樹脂製窓製品の表面には、本発明
の目的を損なわない範囲で印刷層、ハードコート層、撥
水・撥油層、帯電防止層、紫外線・赤外線吸収層、およ
び偏光層などを設けることができる。
【0085】本発明によれば、透視ひずみの少ない樹脂
製窓製品を得ることが可能となるが、かかる窓製品は上
記の車輌用グレージング製品以外にも、その他の航空
機、船舶、建物、家具などにおける窓に使用でき、また
携帯情報端末などのカバーにおいても好適なものであ
る。
【0086】
【発明の実施の形態】以下に実施例、比較例を用いて本
発明及びその効果を更に説明するが、本発明はこれら実
施例などにより何ら限定されるものではない。なお、評
価は下記(1)〜(3)の方法によった。
【0087】(1)表面粗さの測定 JIS B0610に従い表面粗さ形状測定器((株)
東京精密製サーフコム1400A)を用いて測定した。
測定された成形品の表面凹凸形状から平均粗さRaを計
算した。サンプルは6〜10ショット目の成形品におい
て、それぞれの面において視認性が要求される部位のう
ち任意の3箇所ずつ(両面で計6個所)について測定を
行い表面粗さRaを算出した。測定された計30点のデ
ータにおける数平均値、ならびに30点のデータのうち
の最大値および最小値を表1に示した。
【0088】(2)表面うねり成分の測定 JIS B0610に従い表面粗さ形状測定器((株)
東京精密製サーフコム1400A)を用いて基準長さL
を90mmにして測定した。測定された成形品の表面凹
凸形状からカットオフ波長を2.5mm、カットオフ種
別を2CR(位相非補償)、傾斜補正を最小二乗曲線補
正として、ろ波うねり曲線を抽出し、該曲線のうねり振
幅Wa、うねり波長WSmを計算した。サンプルは6〜
10ショット目の成形品において、それぞれの面におい
て視認性が要求される部位のうち任意の3個所ずつ(両
面で計6個所)について測定を行い、WaおよびWSm
を算出した。測定された計30点のデータにおける数平
均値、ならびに30点のデータのうちの最大値および最
小値を表1に示した。
【0089】(3)透視ひずみ量の測定 JIS R3212に準拠し図1に示す透視ひずみ量の
測定装置を用いて測定した。スライド投影機はキャビン
工業(株)社製AF−250を用いた。各測定領域は図
15、図16に示すようにサンプルの端から視認性の要
求されない部分を除き(10mm幅)、分割された領域
それぞれに対してその傾きが45°となるようサンプル
を設置した(分割は金型Bおよび金型Eから得られた成
形品の場合のみ行った。その他は平板であったため領域
の分割は行わなかった)。スクリーンに投影された円形
の最大直径をデジタルノギス(最小目盛0.01mm)
で計測して各領域の透視ひずみ量を計算した。それぞれ
の領域で測定された透視ひずみ量のうち最大値をサンプ
ル全体の透視ひずみ量とした。サンプルは6〜10ショ
ット目の成形品を測定し、かかる5サンプルの透視ひず
み量からその数平均値と最大値を表1に記載した。また
評価は以下のようにしてランクづけした。 ◎:5サンプルすべての透視ひずみ量が2分以下であっ
た ○:5サンプルの透視ひずみ量の平均値が2分以下であ
った ×:5サンプルの透視ひずみ量の平均値が2分を超えて
いた
【0090】成形は以下の金型を使用して行った。 (i)金型A:キャビティ型及びコア型を日立金属
(株)社製HPM38で作製し、両面を光学研磨したキ
ャビティ寸法が240×170mm、厚さが4mmの平
面形状でありファンゲートを有する金型。なお、キャビ
ティ型、コア型とも金型表面の表面粗さRaは0.04
μmであり、うねりの振幅Waは0.18μmであり、
うねりの波長WSmは検出不能であった(これらの値は
上記の表面粗さ成分の測定および表面うねり成分の測定
の方法に従った)。成形品の形状を図17に示す。
【0091】(ii)金型B:キャビティ型及びコア型
を日立金属(株)社製HPM38で作製し、両面を光学
研磨したキャビティ寸法が240×170mm、厚さが
4mmの3次元曲面形状でありファンゲートを有する金
型。なお、キャビティ型、コア型とも金型表面の表面粗
さRaは0.03μmであり、うねりの振幅Waは0.
15μmであり、うねりの波長WSmは38.8mmで
あった。成形品の形状を図18に示す。尚、かかる成形
品は各面の境界線部分に曲率半径26mmから30mm
の部分を有するため、かかる部分を除外して透視ひずみ
量を算出した。
【0092】(iii)金型C:キャビティ型及びコア
型を日立金属(株)社製HPM38で作製し、両面を光
学研磨したキャビティ寸法が297×210mm、厚さ
が4mmの平面形状でありファンゲートを有する金型。
なお、キャビティ型、コア型とも金型表面の表面粗さR
aは0.03μmであり、うねりの振幅Waは0.22
μmであり、うねりの波長WSmは33.9mmであっ
た。成形品の形状を図19に示す。
【0093】(iv)金型D:鋼材が日立金属(株)社
製HPM50であり、キャビティ型およびコア型の金型
表面を光学研磨せず、その表面粗さRaが0.03μ
m、うねりの振幅Waが0.38μm、うねりの波長W
Smが13.4mmである以外は金型Aと同じ金型。
【0094】(v)金型E:鋼材が日立金属(株)社製
HPM50であり、キャビティ型およびコア型の金型表
面を光学研磨せず、その表面粗さRaが0.07μm、
うねりの振幅Waが0.40μm、うねりの波長WSm
が35.2mmである以外は金型Bと同じ金型。
【0095】(vi)金型F:鋼材が日立金属(株)社
製HPM50であり、キャビティ寸法が50×60m
m、厚さが4mmであるキャビティ型およびコア型の金
型表面を光学研磨せず、その表面粗さRaが0.18μ
m、うねりの振幅Waが0.05μm、うねりの波長W
Smが22.8mmである金型。
【0096】成形材料としては以下のポリカーボネート
樹脂組成物を使用した。ポリカーボネート樹脂組成物:
ビスフェノールAとホスゲン、および末端停止剤として
p−tert−ブチルフェノールを使用し、アミン系の
触媒を使用して常法によって合成され、粘度平均分子量
が22,500であるポリカーボネート樹脂100重量
部に対し、安定剤としてサンド社製「サンドスタブP−
EPQ」0.05重量部、日本チバガイギー(株)製
「チヌビン1577」0.08重量部、および離型剤理
研ビタミン(株)製「リケマールS−100A」0.1
重量部を280℃で溶融混練してなるポリカーボネート
樹脂組成物。
【0097】[実施例1〜6、および比較例1〜4]上
記樹脂組成物を120℃で5時間熱風乾燥機により乾燥
した後、シリンダ内径50mmφの射出ユニットを2機
備える射出成形機(日精樹脂工業(株)製FN8000
−36ATN)を使用して成形を行った。かかる成形機
は同心円状2重管型のV型合流ノズルを備えており、成
形は内側ノズルにつながるシリンダーAの樹脂をストロ
ーク175mmで充填し連続して外側ノズルにつながる
シリンダーBの樹脂を充填し、保圧をかける成形条件と
した(金型Fを使用する場合はシリンダーAのみを適正
ストロークで使用して成形)。成形は表1に示す金型を
用いてシリンダー温度300℃、主金型温度100℃、
射出速度50mm/sec(シリンダーA、B共に)で
成形した。成形条件として(α)通常の射出成形(成形
条件α)、および(β)コア圧縮法による射出圧縮成形
(成形条件β)を使用した。
【0098】成形条件αの場合は保圧51MPaおよび
冷却時間40秒の条件を基本として成形を行い、それぞ
れの金型の場合に目視で判断できる範囲で良好な成形品
が得られるよう微調整を行った。
【0099】成形条件βの場合には、圧縮ストローク1
50μm、コア圧縮圧力23MPa、および圧縮開始遅
延時間(充填から圧縮開始までの時間)5秒、および圧
縮速度0.075mm/秒の条件を基本として成形を行
い、それぞれの金型の場合に目視で判断できる範囲で良
好な成形品が得られるよう微調整を行った。
【0100】上記2種の成形条件の場合いずれも、かか
る条件を定めた後パージを行い改めて1ショット目から
成形を行って6〜10ショット目のサンプルを採取し
た。得られたサンプルは23℃、相対湿度50%の室内
に24時間保管し、その後測定に供した。
【0101】成形品の表面凹凸形状およびそこから抽出
された表面うねり成分の代表例を図20〜図31に示
す。また、透視ひずみ量の評価結果を表1に示し、表面
うねり成分における波長と振幅の値と透視ひずみ量の評
価結果の関係を図32に示す。樹脂製窓製品の表面粗さ
Raと、表面うねり成分の平均振幅Waが特定値以下で
あり、かつ、式(1)を満足する場合(図32中の曲線
およびWa=0.5μmんの直線より下側の領域)に透
視ひずみ量が良好であることがわかる。
【0102】
【表1】
【0103】
【発明の効果】本発明を用いると、光学的歪みが少な
く、特に低透視ひずみ性に優れた樹脂製窓製品を得るこ
とができる。かかる窓製品は、建築物、車両、電気・電
子機器、機械その他の各種分野において、歪みが少なく
また意匠性にも富んだ成形品が得られることから、その
奏する工業的効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いた透視ひずみ量の測定装置を模式
的に表す図である。
【図2】本発明で用いた透視ひずみ量の測定において、
スクリーンに投影された円を模式的に表す図である。
【図3】窓製品の表面凹凸形状およびその成分の分離を
模式的に表す図である。
【図4】光線追跡法によって解析された窓製品の曲率R
および板厚tと透視ひずみ量の関係を表す図である。
【図5】光線追跡法によって解析された窓製品の曲率R
および屈折率ndと透視ひずみ量の関係を表す図であ
る。
【図6】フーリエ変換法によって解析する場合のスクリ
ーンに投影された円の光強度分布が成形品表面形状によ
って変化する様を模式的に表す図である。
【図7】フーリエ変換法によって解析された窓製品表面
のうねり成分の振幅Aとスクリーンに投影された円の光
強度分布の関係を模式的に表す図であり、うねり成分の
波長T=2mmの場合である。
【図8】フーリエ変換法によって解析された窓製品表面
のうねり成分の振幅Aとスクリーンに投影された円の光
強度分布の関係を模式的に表す図であり、うねり成分の
波長T=5mmの場合である。
【図9】フーリエ変換法によって解析された窓製品表面
のうねり成分の振幅Aとスクリーンに投影された円の光
強度分布の関係を模式的に表す図であり、うねり成分の
波長T=10mmの場合である。
【図10】フーリエ変換法によって解析された窓製品表
面のうねり成分の振幅Aとスクリーンに投影された円の
光強度分布の関係を模式的に表す図であり、うねり成分
の波長T=20mmの場合である。
【図11】フーリエ変換法によって解析された窓製品表
面のうねり成分の振幅Aとスクリーンに投影された円の
光強度分布の関係を模式的に表す図であり、うねり成分
の波長T=40mmの場合である。
【図12】透視ひずみ量が低くなる成形品表面うねり成
分の振幅と波長の関係を表す図である。
【図13】ろ波うねり曲線の算術平均値Waを説明する
図である。
【図14】ろ波うねり曲線の凹凸の間隔の算術平均値W
Smを説明する図である。
【図15】本発明で用いた透視ひずみ量を測定するとき
の測定領域を模式的に表す図である。
【図16】本発明で用いた透視ひずみ量を測定するとき
の測定領域を模式的に表す図であり、小さな曲率と遮光
性のある印刷がなされた部分を有する窓の例である。
【図17】実施例1、比較例1で用いた金型A、Dの成
形品形状を模式的に表す図である。
【図18】実施例2、比較例2で用いた金型B、Eの成
形品形状を模式的に表す図である。
【図19】実施例3、比較例3で用いた金型Cの成形品
形状を模式的に表す図である。
【図20】実施例1の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図21】実施例1の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図22】実施例3の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図23】実施例3の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図24】実施例5の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図25】実施例5の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図26】比較例1の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図27】比較例1の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図28】比較例3の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図29】比較例3の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図30】比較例4の成形品表面の凹凸形状を表す図で
ある。
【図31】比較例4の成形品表面のろ波うねり曲線を表
す図である。
【図32】実施例1〜6および比較例1〜3(比較例4
は除く)におけるWSmとWaの関係を図示した図であ
る。曲線より下側の領域が上式(1)を満足する領域で
ある。
【符号の説明】
10 投影機 11 成形品 12 スライドの絵柄 13 スクリーン 21 スクリーンに投影された円の基準直径 22 成形品を透過してスクリーンに投影された歪ん
だ円 23 成形品を透過してスクリーンに投影された歪ん
だ円の最大直径 3 成形品表面凹凸形状 32 成形品表面の表面粗さ成分 33 成形品表面の表面うねり成分 34 成形品表面の形状精度成分 61 成形品表面形状(完全な平面の場合) 62 成形品表面形状(うねりがある場合:f(x)
=Acos(2πx/T)) 64 スクリーンに投影された円の形状(完全な平面
の場合) 65 スクリーンに投影された円の形状(うねりがあ
る場合) 66 スクリーンに投影された円の光強度分布(完全
な平面の場合) 67 結像円の光強度分布(うねりがある場合) 130 ろ波うねり曲線 131 平均線 150 成形品 151 非測定領域 170 金型Aおよび金型Dで成形された成形品 171 ゲート 172 ホットランナー 180 金型Bおよび金型Eで成形された成形品 181 ゲート 182 ホットランナー 190 金型Cで成形された成形品 191 ゲート 192 ホットランナー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂組成物を樹脂成形用金型に充填して
    得られた樹脂製窓製品であって、該窓製品の両面が、表
    面粗さ(Ra)が0.06μm以下、および本文中に規
    定する表面うねり成分の平均振幅yが0.5μm以下、
    かつ、表面うねり成分の平均波長xが検出される場合、
    yが下記式(1)を満足することを特徴とする樹脂製窓
    製品。 【数1】 (但し、yは樹脂製窓製品のJIS B0610に規定
    するろ波うねり曲線の平均振幅Waを表し、その単位は
    μmであり、xは樹脂製窓製品のろ波うねり曲線の平均
    波長WSmを表し、その単位はmmである。)
  2. 【請求項2】 樹脂組成物を樹脂成形用金型に射出成形
    して得られた請求項1に記載の樹脂製窓製品。
  3. 【請求項3】 上記樹脂成形用金型のキャビティ表面の
    表面粗さ(Ra’)が0.05μm以下、および本文中
    に規定する表面うねり成分の平均振幅y’が0.4μm
    以下、かつ、表面うねり成分の平均波長x’が検出され
    る場合、y’が下記式(2)を満足する請求項1または
    2のいずれかに記載の樹脂製窓製品。 【数2】 (但し、y’は金型のキャビティ表面におけるJIS
    B0610に規定するろ波うねり曲線の平均振幅Wa’
    を表し、その単位はμmであり、x’は金型のキャビテ
    ィ表面のろ波うねり曲線の平均波長WSm’を表し、そ
    の単位はmmである。)
  4. 【請求項4】 樹脂組成物が粘度平均分子量15,00
    0〜26,000であるポリカーボネート樹脂を主体と
    するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹
    脂製窓製品。
  5. 【請求項5】 樹脂製窓製品がその視認性の必要な領域
    において、本文中に規定する傾き45度での透視ひずみ
    量が2分以下となる請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の樹脂製窓製品。
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