JP2002128854A - 発泡体組成物およびそれを利用した制振材料 - Google Patents

発泡体組成物およびそれを利用した制振材料

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JP2002128854A JP2000323866A JP2000323866A JP2002128854A JP 2002128854 A JP2002128854 A JP 2002128854A JP 2000323866 A JP2000323866 A JP 2000323866A JP 2000323866 A JP2000323866 A JP 2000323866A JP 2002128854 A JP2002128854 A JP 2002128854A
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Seiji Ito
政治 伊藤
Tetsuro Oigo
哲朗 老後
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡時の粘度のばらつきが小さく、繊細な温度
管理をしなくても均一な発泡を得ることができる発泡体
組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】少なくとも、発泡剤と、前記発泡剤の分解
温度より低い温度で硬化可能な活性水酸基含有液状高分
子材料と、イソシアネート基を有する硬化剤とを混合し
てなり、硬化剤のイソシアネート基と液状高分子材料の
活性水酸基との当量比(NCO/OH)が1.5以下である
発泡体組成物を、常温で混合し、成形後、発泡剤の分解
温度以上の温度に加熱し、発泡させて発泡体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、発泡体を形成す
るための発泡体組成物に関し、特に発泡体を吸音・制振
材料として利用するのに好適な発泡体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のピラー(骨組み)に伝わるビビ
リ音や振動を抑制するために、内部に発泡体を充填する
ことが行われている。従来、予め発泡した材料を人手で
ピラー内部に詰め込む方法がとられていたが、この方法
では均一にピラー内部に発泡材料を充填することが困難
であり、この方法に代わって、加熱により発泡する発泡
性材料を充填し、電着塗装の焼付け工程の熱で発泡させ
る方法が多用されるようになっている。
【0003】この種の発泡性材料としては、ゴム材料、
加硫剤、軟化剤、無機充填剤などから成るゴム組成物に
発泡剤を混合し成形したものや、ゴム材料として液状ゴ
ムを用いたペースト状のものなどが提案されている(特
開平1-167392号、特開平5−59345号)。また、自動車の
ダッシュパネルに用いる防音制振用発泡材料としてアス
ファルト、熱可塑性エラストマーおよび合成ゴムに架橋
剤、発泡剤等添加した材料も提案されている(特開平10
-168322号)。
【0004】しかしながら、このように基材となるゴ
ム、プラスチックに発泡剤、架橋剤(加硫剤)、その他配
合剤を配合した発泡性材料を用いて発泡体を製造する場
合、ゴム、プラスチックの架橋(加硫)のタイミングと発
泡のタイミングを合わせる必要があり、繊細な温度管理
が必要であった。例えば、発泡体を製造するには、上記
各配合材料を練り機を使って練り込み、これをシート状
等の所望の形状に圧延し、これを発泡剤の分解温度に併
せて加熱して発泡させると共に加硫する。ここで、基材
に発泡剤等を練りこむときに、練り機とのせん断力によ
る摩擦により発熱するため、発泡剤の分解開始温度より
低い温度で加工する必要があり、温度管理に神経を使う
必要があった。また上記の理由から分解温度の低い発泡
剤を使用することにも制限があった。さらに発泡を均一
にしてロット間のバラツキをなくすためには、材料の粘
度をできるだけ均一にすることが不可欠であり、練りの
温度、時間、熟成時間等にかなり難しい粘度コントロー
ル管理が必要であった。
【0005】一方、液状ゴムに加硫剤、発泡剤を配合し
た液状の発泡性材料は、混合時の発熱の問題はないが、
例えば自動車のピラー等に充填した場合、液ダレを生じ
たり、発泡性が悪いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、発泡
時の粘度のばらつきが小さく、繊細な温度管理をしなく
ても均一な発泡を得ることができる発泡体組成物を提供
することを目的とする。また本発明は、所望の用途、特
に防音・制振に適した特性を有する発泡体を容易に製造
することが可能な発泡体組成物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の発泡体組成物は、少なくとも、発泡剤と、前記発泡
剤の分解温度より低い温度で硬化可能な活性水酸基含有
液状高分子材料と、イソシアネート基を有する硬化剤と
を混合してなる発泡体組成物であって、前記硬化剤のイ
ソシアネート基と前記液状高分子材料の活性水酸基との
当量比(NCO/OH)が1.5以下のものである。
【0008】また本発明の発泡体組成物は、少なくと
も、発泡剤と、前記発泡剤の分解温度より低い温度で硬
化可能な活性水酸基含有液状高分子材料と、イソシアネ
ート基を有する硬化剤とを混合し、前記液状高分子材料
を硬化してなる発泡体組成物であって、前記硬化剤のイ
ソシアネート基と前記液状高分子材料の活性水酸基との
当量比(NCO/OH)が1.5以下のものである。
【0009】基材として液状材料を用いているので、混
合時のせん断発熱が低く、混合時に発泡剤が分解するな
どの問題がない。従って混合時(練り時)の管理が容易
であり、また比較的分解温度の低い発泡剤を含む広い温
度範囲の発泡剤の使用が可能となる。
【0010】この発泡体組成物は、発泡体の製造時には
液状高分子材料は硬化剤との反応によって硬化が終了し
ており、液ダレの問題がなく、単に発泡剤の分解温度以
上にするだけで均一で安定した発泡体が得られる。しか
も硬化剤のイソシアネート基と液状高分子材料の活性水
酸基との当量比が1.5以下であることによって、半硬化
(セミキュア)とすることができるので、発泡体組成物
および発泡体は適度の粘着性を有し、他の材料への貼着
が容易で接着性がよい。
【0011】また本発明の発泡体の製造方法は、発泡剤
と、前記発泡剤の分解温度より低い温度で硬化可能な活
性水酸基含有液状高分子材料と、イソシアネート基を有
する硬化剤とを含む発泡体組成物を常温で混合し、混合
物を成形するか、所定の材料に塗布し、硬化させて、そ
の後前記発泡剤の分解温度以上の温度に加熱し、発泡さ
せることを特徴とする。
【0012】以下、本発明の発泡体組成物をさらに詳細
に説明する。本発明の発泡体組成物を構成する液状高分
子材料として、活性水酸基を含有する、ポリイソプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリウレタンゴム等の液状
ゴム、液状シリコーンゴム、エポキシ樹脂等の常温もし
くは80℃以下で硬化可能な材料を用いる。
【0013】これら液状高分子材料は、用途に合わせて
適宜選択して用いる。例えば、液状ゴムまたは液状シリ
コーンゴムを用いた場合には、柔軟性のある発泡体を得
ることができる。従って吸音効果、制振効果が要求され
る用途に好適である。シリコーンゴムは、温度による特
性の変化が少ないので、温度変化の多い環境で用いる場
合に好適である。またエポキシ樹脂を用いた場合には、
比較的硬度の高い発泡体が得られる。従って吸音、制振
に加え、強度の要求される用途に好適である。
【0014】硬化剤は、上記液状高分子材料の活性水酸
基と結合するイソシアネート基を有する材料が用いられ
る。たとえば、用いる液状ゴムと同種の液状ゴムであっ
てイソシアネート基を有するものを用いることができ
る。
【0015】液状高分子材料と硬化剤との混合割合は、
発泡体の用途によって任意に選択することができるが、
硬化剤のイソシアネート基と液状高分子材料の活性水酸
基との当量比(NCO/OH)は1.5以下、好適には0.8
〜1.0とする。当量比1.0以下の硬化剤を用いることによ
り、セミキュアの発泡体組成物を得ることができ、硬化
後の加熱により発泡剤を分解させて発泡体とすることが
できる。しかも発泡時のダレがなくこの際、当量比を調
整することによって発泡体組成物の粘度を調整すること
ができる。当量比が1を超えた場合には、発泡倍率が小
さくなる。
【0016】発泡剤は、液状高分子材料の硬化温度(8
0℃以下)より高い温度で分解するものであれば、加工
時の加熱温度や用途に応じて公知の発泡剤を用いること
ができる。このような発泡剤として、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、酢酸アミル、酢酸ブチル、ジア
ゾアミノベンゼン、アゾジカルボンアミド、4,4’−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)などが挙
げられる。これら発泡剤は、1種または2種以上を混合
して用いることができる。
【0017】発泡剤の添加量は、特に限定されないが、
発泡剤の添加量によって発泡倍率を制御することができ
る。
【0018】本発明の発泡体組成物は、上述した液状高
分子材料、硬化剤および発泡剤のほかに、タール、アス
ファルトのような瀝青物、クレー、シリカ、炭酸カルシ
ウム等の無機充填剤等を添加することができる。瀝青物
を混合することにより、発泡後に鉄材などの金属やゴム
・プラスチックとの接着が良好となり、例えば金属製の
自動車ピラー内に充填して発泡させることにより、ピラ
ーと一体化した制振材料を製造することができる。瀝青
物の添加量は、液状高分子材料を100重量部としたと
き、20〜200重量部程度とすることができる。
【0019】次にこのような発泡体組成物の製造方法お
よび発泡体組成物を用いた発泡体の製造方法について説
明する。上述した材料を室温で混合し、必要に応じて真
空引きして脱泡した後、例えば金型に流し込んで所望の
形状に成型する。これを常温で放置することにより液状
高分子材料が硬化し、セミキュア状態の成型品が得られ
る。この成型品はセミキュア状態であるため粘着性を有
し、所望の大きさ、形状にカットしたものを接着剤を用い
ることなく、任意の材料に貼着することができる。
【0020】或いは混合、脱泡した後の組成物を、硬化
前の液状の状態で任意の材料に塗工、スプレー等により
塗布する。この塗膜は、放置することにより液状高分子
材料が硬化し、発泡体の前駆体が得られる。
【0021】成型後の発泡体組成物或いは任意の材料に
貼着或いは塗布した発泡体組成物を、含有される発泡剤
の分解温度以上に加熱することにより、発泡体が得られ
る。任意の材料に貼着或いは塗布したものの場合には、
当該材料と一体化した発泡体が得られる。加熱時間は、
特に限定されないが、通常10〜20分とする。得られ
る発泡体の発泡倍率は、液状高分子材料と硬化剤の配合
比(NCO/OH当量比)、前述した発泡剤の含有量、
発泡時の加熱温度、時間によって異なり、当量比が1.
0では小さく、また発泡時の加熱時間が長すぎると小さ
くなる。これらを調整することにより、発泡倍率が約
1.5〜10.5の範囲の発泡体を得ることができる。
【0022】このように本発明の発泡体組成物は、発泡
に先立って硬化されているので、発泡条件の制御が容易
で単に発泡剤の分解温度より高い温度に加熱するだけ
で、適当な発泡倍率の発泡体を得ることができる。また
硬化前は液状であるため、注型、塗布、スプレー等の加
工が容易で、厚物から極薄のものまで所望の形状の発泡
体を得ることができる。そして、得られる発泡体は、発
泡体の特性である軽量で吸音効果に優れるという性質を
有するほか、粘弾性を有しており、優れた制振効果を有
する。
【0023】このような特性から本発明の発泡体組成物
は、自動車ピラーや建築材料、特に骨材等の内部に充填
して用いられる制振材料として特に好適に用いることが
できる。しかし本発明の発泡体組成物および発泡体は、
その他一般の発泡ゴム・プラスチックの用途に適用でき
ることは言うまでもない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発泡体組成物を用
いて自動車ピラー用制振材を製造する方法の一実施形態
を説明する。図1は、その製造工程の一例を示す図であ
る。
【0025】まずピラー用の金属板をプレスして、長尺
のプレス部品を作成する(101)。このプレス部品一対
を組み合わせて中空のピラーを製造するのに先立って、
一方のプレス部品のピラー内側となる面に、発泡体組成
物からなる成形シートを貼着する(102)。成形シート
はテープ状のものを長尺の部材の長手方向に沿って貼着
してもよいし、所定の大きさにしたブロック状のものを
発泡倍率等を考慮して、適当な間隔で貼着してもよい。
この際、発泡体組成物はセミキュア状態であるので粘着
性を有し、接着剤等を用いなくても、容易に所望の位置
に貼着することができる。またその後、ピラーを自動車
シャーシーに垂直に取り付けた場合にも剥がれることが
ない。
【0026】このようにプレス部品に成形シートを貼着
した後、それと対になる部品と組み合わせて両端を溶接
し、ピラーとする(103)。こうして内部に成形シート
を取り付けたピラーを自動車シャーシーに組み込んだ
後、通常の脱脂、洗浄工程(104)を経て、塗装を電着し
焼き付ける(105、106)。この焼付けの温度は通常16
0〜200℃で10〜20分行われる。この際、ピラー
内部に貼着された成形シートが発泡し、ピラー内部に充
填される。
【0027】このように本発明の発泡体組成物を用いる
ことによって、わずらわしい手作業や発泡条件の管理等
を行わずに、通常のピラー取り付け、電着焼付けの工程
において極めて容易にピラー制振材を製造することがで
きる。
【実施例】
【0028】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。尚、以下の実施例において「部」「%」は特に断ら
ない限り、それぞれ「重量部」、「重量%」を意味す
る。
【0029】[実施例1]活性水素基含有の液状ポリブタ
ジエン(R-15HT:出光石油化学社)100部に対し、硬化剤
としてイソシアネート基含有液状ポリブタジエン(MC-5
0:出光石油化学社)361.3部、充填材としてソフトクレ
ー100部、ストレートアスファルト50部、および発泡剤
としてアゾジカルボンアミド(ビニホールAC#99:永和化
成社、発泡温度161℃)27.2部を計量し、これらを攪拌
機を用いて室温で混合した。なお、イソシアネート基含
有液状ポリブタジエンの量は、そのイソシアネート基
(NCO)と活性水素基含有液状ポリブタジエンの水酸
基(OH)との比率が0.8となるような量とした。また
発泡剤は、そのガス発生量から10倍となる量を計算で求
めた。
【0030】材料を混合後、真空引きにより脱泡を行っ
た後、金型に流し込んでシート状の成形品を作製した。
このシートを常温で約1週間放置して硬化させた後、硬
化後のシートから25mm×35mmの試料を打ち抜き、これを
鉄板の上において恒温槽に入れ、170℃で20分間加熱し
発泡させた。発泡前の試料の比重と発泡後の試料の比重
を測定し、[発泡前の試料の比重]/[発泡後の試料の比
重]から、得られた発泡体の発泡倍率を求めた。結果を
表1に示す。
【0031】[実施例2]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が0.9となるように変
えた以外は実施例1と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0032】[実施例2]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が0.9となるように変
えた以外は実施例1と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0033】[実施例3]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が1.0となるように変
えた以外は実施例1と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0034】[実施例4]発泡剤の種類を発泡温度の異な
るアゾジカルボンアミド(ビニホールFE-788:永和化成
社、発泡温度139℃)変えて、実施例1と同様にして成
形品試料を作製し、同様の条件で発泡させた。なお、イ
ソシアネート基含有液状ポリブタジエンの量は、そのN
CO/OH比率が0.8となるような量とし、発泡剤はその
ガス発生量から10倍となる量を計算で求めた。この発泡
体についても発泡倍率を測定した結果を表1に示す。
【0035】[実施例5]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が0.9となるように変
えた以外は実施例4と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0036】[実施例6]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が1.0となるように変
えた以外は実施例4と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0037】[実施例7]発泡剤の種類を4,4’-オキシビ
ス(ベンゼンスルホニルヒドアジド)(ネオセルボン#
5000:永和化成社、発泡温度159℃)変えて、実施例1と
同様にして成形品試料を作製し、同様の条件で発泡させ
た。なお、イソシアネート基含有液状ポリブタジエンの
量は、そのNCO/OH比率が0.8となるような量とし、
発泡剤はそのガス発生量から10倍となる量を計算で求め
た。この発泡体についても発泡倍率を測定した結果を表
1に示す。
【0038】[実施例8]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が0.9となるように変
えた以外は実施例7と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0039】[実施例9]イソシアネート基含有液状ポリ
ブタジエンの量を、NCO/OH比が1.0となるように変
えた以外は実施例7と同様にして成形品試料を作製し、
同様の条件で発泡させた。この発泡体についても発泡倍
率を測定した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表に示す結果からもわかるように、発泡倍
率はNCO/OH比が0.8または0.9のときにもっとも大
きく、1.0では小さくなる傾向が見られた。また発泡剤
の種類によって発泡倍率は大きく異なり、発泡剤を適当
に選択することにより約1.5〜10.5までの広い範囲から
用途に適した発泡倍率に調整できることが示された。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、繊細な温度コントロー
ルや粘度コントロールを必要とすることなく、均一な発
泡の発泡体を得ることができる。また本発明によれば、
空洞体の内部に容易に制振材を設けるのに適した発泡体
組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡体組成物を用いた自動車ピラー用
制振材の製造工程の一実施形態を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/02 F16F 15/02 Q //(C08G 18/40 (C08G 18/40 101:00) 101:00) Fターム(参考) 3J048 BD01 BD04 BD07 EA36 4J002 AG002 CK051 FD010 GH00 GN00 4J034 BA03 DA01 DB03 DK02 DM01 GA02 GA05 GA08 GA33 HA02 HA06 HA18 HB13 HB16 HC02 JA42 JA44 MA27 NA01 QA03 QB15 QC01 RA07 RA12 RA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、発泡剤と、前記発泡剤の分解
    温度より低い温度で硬化可能な活性水酸基含有液状高分
    子材料と、イソシアネート基を有する硬化剤とを混合し
    てなる発泡体組成物であって、前記硬化剤のイソシアネ
    ート基と前記液状高分子材料の活性水酸基との当量比
    (NCO/OH)が1.5以下である発泡体組成物。
  2. 【請求項2】少なくとも、発泡剤と、前記発泡剤の分解
    温度より低い温度で硬化可能な活性水酸基含有液状高分
    子材料と、イソシアネート基を有する硬化剤とを混合
    し、前記液状高分子材料を硬化してなる発泡体組成物で
    あって、前記硬化剤のイソシアネート基と前記液状高分
    子材料の活性水酸基との当量比(NCO/OH)が1.5以
    下である発泡体組成物。
  3. 【請求項3】前記液状高分子材料が、液状ゴムである請
    求項1または2に記載の発泡体組成物。
  4. 【請求項4】前記液状高分子材料が、エポキシ樹脂であ
    る請求項1または2に記載の発泡体組成物。
  5. 【請求項5】さらに瀝青物を含有することを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項記載の発泡体組成物。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項記載の発
    泡体組成物を加熱した発泡体からなる制振材料。
  7. 【請求項7】発泡剤と、前記発泡剤の分解温度より低い
    温度で硬化可能な活性水酸基含有液状高分子材料と、イ
    ソシアネート基を有する硬化剤とを含む発泡体組成物を
    常温で混合し、混合物を成形するか、所定の材料に塗布
    し、硬化させて、その後前記発泡剤の分解温度以上の温
    度に加熱し、発泡させることを特徴とする発泡体の製造
    方法。
  8. 【請求項8】発泡に先立って、成形、硬化させた発泡体
    組成物を所定の材料に貼着する工程を含む請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】前記発泡体が制振材料である請求項7また
    は8記載の方法。
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