JP2002128543A - ガラスパネル - Google Patents

ガラスパネル

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JP2002128543A
JP2002128543A JP2000323753A JP2000323753A JP2002128543A JP 2002128543 A JP2002128543 A JP 2002128543A JP 2000323753 A JP2000323753 A JP 2000323753A JP 2000323753 A JP2000323753 A JP 2000323753A JP 2002128543 A JP2002128543 A JP 2002128543A
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JP
Japan
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glass
gap
cutter
pair
cut
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Withdrawn
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JP2000323753A
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English (en)
Inventor
Toru Futagami
亨 二神
Tetsuo Kaigo
哲男 皆合
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時においてカッター切断部に生じている
微小クラックの進展を抑制して破損し難いガラスパネル
を提供する。 【解決手段】 カッターで切断成形した板ガラス1を、
対向面間に隙間Vが形成される状態に一対配置すると共
に、前記一対の板ガラス1A,1Bの外周縁部どうしを
低融点シール材4で接着して、前記隙間Vを密閉してあ
るガラスパネルであって、前記一対の板ガラス1A,1
Bのうち、少なくとも一方の板ガラス1を、そのカッタ
ー切断部10が前記隙間V側とは反対の大気側を向くよ
うに配置形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッターで切断成
形した板ガラスを、対向面間に隙間が形成される状態に
一対配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周縁部ど
うしを低融点シール材で接着して、前記隙間を密閉して
あるガラスパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、カッターで切断成形した
板ガラスの一対を対向配置して上記ガラスパネルを形成
する際に、断熱性能等で上記ガラスパネルとしての特性
に大きく支障をきたさないため、カッター切断部の向き
を指定した使用は行われていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ガラスパネルの製
造は、対向面間に隙間が形成される状態に配置した一対
の板ガラスの外周縁部間に低融点シール材を塗布し、加
熱溶融して融着させた後、板ガラスを冷却して製造する
のであるが、加熱後の板ガラスを冷却する際に、板ガラ
スの外周縁部が先に固まった前記低融点シール材で拘束
されると共に、隙間側表面に比べて大気側表面ほど早く
冷却されるため板ガラスが湾曲しながら収縮し、板ガラ
スのシール周縁部において、大気側の板ガラス表面では
圧縮応力が発生すると共に、反対の隙間側の板ガラス表
面では引張応力が発生する。このとき、隙間側の外周縁
部に微小クラックを生じているカッター切断部が位置す
ると、前記引張応力によりクラックが進展し易くなるた
めガラスが破損する危険性がある。ところが、上述した
従来のガラスパネルによれば、カッター切断部の向きを
指定した使用は行われていないため、その配置(隙間側
にカッター切断部を配置した場合)によっては破損し易
いものがあった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、ガラスパネルの製造時においてカッター切断部に
生じている微小クラックの進展を抑制して破損し難いガ
ラスパネルを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜3に例示するごとく、カッターで切
断成形した板ガラス1を、対向面間に隙間Vが形成され
る状態に一対配置すると共に、前記一対の板ガラス1
A,1Bの外周縁部どうしを低融点シール材4で接着し
て、前記隙間Vを密閉してあるガラスパネルであって、
前記一対の板ガラス1A,1Bのうち、少なくとも一方
の板ガラス1を、そのカッター切断部10が前記隙間V
側とは反対の大気側を向くように配置形成してあるとこ
ろにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図5に例示す
るごとく、前記一対の板ガラス1A,1Bを、各々の板
ガラス1におけるカッター切断部10が前記隙間V側と
は反対の大気側を夫々向くように配置形成してあるとこ
ろにある。
【0007】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0008】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
前記一対の板ガラスのうち、少なくとも一方の板ガラス
を、そのカッター切断部が前記隙間側とは反対の大気側
を向くように配置形成してあるから、クラックの進展に
よるガラス破損の危険性を抑制することができる。つま
り、本件のように少なくとも一方の板ガラスのカッター
切断部を、隙間側とは反対の大気側を向くように配置す
ると、そのカッター切断部に圧縮応力が作用するが、圧
縮応力によってクラックは進展し難いため、クラックの
進展を抑制し易くなる。その結果、ガラスパネルの製造
時において、両板ガラスにおける各々のカッター切断部
を隙間側に向けて配置したものに比して、ガラス破損し
難いガラスパネルを提供できるようになった。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記
一対の板ガラスを、各々の板ガラスにおけるカッター切
断部が前記隙間側とは反対の大気側を夫々向くように配
置形成してあるから、よりクラックの進展によるガラス
破損の危険性を抑制することができる。つまり、本件の
ように一対の板ガラスにおける各々のカッター切断部
を、圧縮応力が生じる大気側を夫々向くように配置形成
すると、引張応力の作用する隙間側にカッター切断部が
存在しなくなるため、よりクラックの進展を防止し易く
なる。その結果、製造時において、よりガラス破損し難
いガラスパネルを提供できるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1,2は、本発明のガラスパネ
ルの一例である真空複層ガラスを示すもので、真空複層
ガラスPは、カッターで切断成形した一対の板ガラス1
間に、板面に沿って間隔をあけて多数のスペーサ2を介
在させると共に、両板ガラス1A,1Bの外周縁どうし
を低融点シール材4で接着し、前記一対の板ガラス1の
内の何れか一方の板ガラス1Aに、両板ガラス1間の隙
間Vを減圧密閉するための吸引部3を設けて構成した真
空複層ガラス本体P1に対して、その吸引部3から前記
隙間V内の空気を吸引した状態で密閉して形成してあ
る。そして、当該真空複層ガラスPの使用状態を図3に
示す。真空複層ガラスPは、外周縁部の全周にわたり、
弾性を有する断面形状『U』字形状のグレージングチャ
ンネルGを嵌めて、そのグレージングチャンネルGを介
して、サッシュSの溝内に嵌合設置してある。
【0011】前記一対の板ガラス1の内の一方の板ガラ
ス1A、及び、他方の板ガラス1Bは、共にフロート板
ガラス(厚み寸法2.65mm〜3.2mm)で構成し
てあり、両板ガラス1の外周縁部は、他方の板ガラス1
Bが板面方向に沿って突出する状態に配置してある。こ
の両板ガラスの外周縁部間にシール用低融点ガラス5
(低融点シール材4の一例)を塗布して焼結することで
確実に隙間V外周部を密閉することが可能となる。
【0012】前記スペーサ2は、圧縮強度が、4.9×
(108 )Pa[5t/cm2 ]以上の材料が好まし
く、本実施形態においては、それぞれインコネル718
で形成してある。強度が低いと、板ガラス1に作用する
大気圧によってスペーサ2が破壊し、前記隙間Vを形成
できなくなる危険性があり、両板ガラス同士が直接に接
当して真空複層ガラスそのものの断熱性能が低下した
り、板ガラス1が破損したりする。また、スペーサ2の
形状は、円柱形状に成形してあり、形状寸法は、直径が
0.3mm〜1.0mmで、高さ寸法が0.15mm〜
(スペーサ直径相当寸法)に設定してある。そして、円
柱形状に形成してあることによって、両板ガラス1に対
する接当部分に、応力集中を生じ易い角部を造り難く、
板ガラス1に対して優しい状態の支持を叶え、破壊し難
くすることができる。一方、各スペーサ2は、板面方向
に沿った縦横に、20mmの間隔で夫々設置してある。
【0013】前記吸引部3は、図1に示すように、前記
一方の板ガラス1Aに形成した吸引口1aと、その吸引
口1aに固定された吸引用ガラス細管1bと、前記吸引
口1a及び前記ガラス細管1bを含めて上から覆うキャ
ップ1cとを設けて構成してある。そして、前記ガラス
細管1bから前記隙間Vのガスを吸引した状態で、ガラ
ス細管1b先端部を加熱して封じきった後、その上から
前記キャップ1cを取り付けることによって吸引部は構
成される。そして、前記隙間Vは、前記吸引部3からの
吸引減圧操作によって、例えば、減圧環境1.33Pa
以下(0.01Torr以下に相当)を呈する状態に構
成してある。
【0014】前記真空複層ガラスPは、図2に示すよう
に、カッターで切断成形した一対の板ガラス1A,1B
のうち、板ガラス1A外周縁部のカッター切断部10
を、隙間V側とは反対の大気側を向くように配置形成し
てある。尚、ここでいうカッター切断部10とは、ダイ
ヤモンドカッターやホイールカッター等のカッターで、
ガラス表面を傷つけて亀裂を進展させることで切断成形
された板ガラスにおける前記ガラス表面の傷部をいう。
【0015】前記真空複層ガラスの製造は、図4に示す
ように、対向面間に隙間Vが形成される状態に配置した
一対の板ガラス1A,1Bの外周縁部間に低融点ガラス
5を塗布し、加熱溶融して融着させた後、板ガラス1を
冷却して製造するのであるが、加熱後の板ガラス1を冷
却する際に、板ガラス1の外周縁部が先に固まった低融
点ガラス5で拘束されると共に、隙間V側表面に比べて
大気側表面ほど早く冷却されるため板ガラス1が湾曲し
ながら収縮し、板ガラスのシール周縁部において、大気
側の板ガラス1表面では圧縮応力が発生すると共に、反
対の隙間側の板ガラス表面では引張応力が発生する。こ
のとき、隙間V側の外周縁部に微小クラックを生じてい
るカッター切断部10が位置すると、前記引張応力によ
りクラックが進展し易くなるためガラスが破損する危険
性がある。
【0016】そこで、本件のように少なくとも一方の板
ガラス1Aのカッター切断部10を、隙間V側とは反対
の大気側を向くように配置形成したものだと、そのカッ
ター切断部10に圧縮応力が作用するが、圧縮応力によ
ってクラックは進展し難いため、両板ガラス1A,1B
における各々のカッター切断部10を隙間V側に向けて
配置形成したものに比して、クラックの進展によるガラ
ス破損の危険性を抑制し易くなる。尚、他方の板ガラス
1Bのカッター切断部10を、隙間V側とは反対の大気
側を向くように配置形成したものにおいても同様に、そ
のカッター切断部10には圧縮応力が作用するが、圧縮
応力によってクラックは進展し難いため、両板ガラス1
A,1Bにおける各々のカッター切断部10を隙間V側
に向けて配置形成したものに比して、クラックの進展に
よるガラス破損の危険性を抑制し易くなる。
【0017】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉上記実施形態で説明した一方の板ガラスのカッタ
ー切断部だけが大気側を向くように配置形成したものに
限らず、例えば、図5に示すように、カッターで切断成
形した一対の板ガラス1A,1B夫々のカッター切断部
10が、隙間V側とは反対の圧縮応力が生じる大気側を
夫々向くように配置形成したものであっても良い。これ
だと、引張応力の作用する隙間V側にカッター切断部1
0が存在しなくなるため、両板ガラス1A,1B夫々の
カッター切断部10におけるクラックの進展によるガラ
ス破損の危険性を抑制することができる。 〈2〉上記実施形態で説明した他方の板ガラス1Bが板
面方向に沿って突出する状態に配置したものに限らず、
図6に示すように、両板ガラス1A,1Bの外周縁部の
突出量を同じにしたものにおいても適用可能である。 〈3〉低融点シール材は、上記実施形態で説明した低融
点ガラスに限るものではなく、金属ハンダによるもので
あっても良い。 〈4〉本発明は、上記実施形態で説明した真空複層ガラ
スに限らず、板ガラス間の間隙が、空気や不活性ガスを
充填して大気圧にした単なる複層ガラスにおいても適用
可能である。 〈5〉本発明は、上記実施形態で説明したフロートガラ
スに限るものではなく、熱線吸収板ガラス、熱線反射板
ガラス、高性能熱線反射板ガラス、線入り板ガラス、網
入り板ガラス、型板ガラス、強化ガラス、倍強度ガラ
ス、低反射板ガラス、高透過板ガラス、摺りガラス、タ
ペスティ(フロスト)ガラス、セラミック印刷ガラス、
合わせガラスなど各種板ガラスにおいても適用可能であ
る。また、ガラスの厚みの大小に関係なく適用できる。 〈6〉本発明に係るガラスパネルは、その用途も多種に
わたって使用することが可能で、例えば、建築用、乗物
用(自動車の窓ガラス、鉄道車両の窓ガラス、船舶の窓
ガラス)・機器要素用(プラズマディスプレイの表面ガ
ラスや、冷蔵庫の開閉扉や壁部、保温装置の開閉扉や壁
部)等に用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスパネルの一例を示す一部切
欠き斜視図
【図2】本発明に係るガラスパネルを示す要部断面図
【図3】本発明に係るガラスパネルの使用状態を示す要
部断面図
【図4】ガラスパネルの加熱溶融に係る作用説明図
【図5】本発明に係るガラスパネルの別実施形態を示す
要部断面図
【図6】本発明に係るガラスパネルの別実施形態を示す
要部断面図
【符号の説明】
1 板ガラス 4 低融点シール材 10 カッター切断部 V 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G061 AA01 AA11 AA25 BA01 BA02 BA03 CA02 CB02 CB13 CC02 CD02 CD18 CD23 CD24 CD25 DA24 DA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターで切断成形した板ガラスを、対
    向面間に隙間が形成される状態に一対配置すると共に、
    前記一対の板ガラスの外周縁部どうしを低融点シール材
    で接着して、前記隙間を密閉してあるガラスパネルであ
    って、前記一対の板ガラスのうち、少なくとも一方の板
    ガラスを、そのカッター切断部が前記隙間側とは反対の
    大気側を向くように配置形成してあるガラスパネル。
  2. 【請求項2】 前記一対の板ガラスを、各々の板ガラス
    におけるカッター切断部が前記隙間側とは反対の大気側
    を夫々向くように配置形成してある請求項1記載のガラ
    スパネル。
JP2000323753A 2000-10-24 2000-10-24 ガラスパネル Withdrawn JP2002128543A (ja)

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