JP2003212611A - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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JP2003212611A
JP2003212611A JP2002016405A JP2002016405A JP2003212611A JP 2003212611 A JP2003212611 A JP 2003212611A JP 2002016405 A JP2002016405 A JP 2002016405A JP 2002016405 A JP2002016405 A JP 2002016405A JP 2003212611 A JP2003212611 A JP 2003212611A
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Japan
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glass
resin
spacer
glass plates
double
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JP2002016405A
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Masaki Mamiya
昌樹 間宮
Akihiro Takeda
章裕 武田
Yukio Yamada
幸夫 山田
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】たとえ複層ガラスの両面間に大きな温度差があ
っても、結露の発生を抑制でき、しかも、外力に対して
も十分に対抗し得る複層ガラス。 【解決手段】一対の板ガラス1,2をその厚み方向に間
隙部Vを介して互いに対面配置し、両板ガラス1,2の
周縁部に沿うスペーサ3Sにより両板ガラス1,2の周
縁部を接合して間隙部Vを気密に封止してある複層ガラ
スPで、スペーサ3S全体が、樹脂で形成されて、その
樹脂製スペーサ3Sの長手方向に直交する方向での断面
視において、両板ガラス1,2の面に沿う方向に膨出す
る樹脂製膨出部3aが、樹脂製スペーサ3Sにおける両
板ガラス1,2間の中間部に樹脂製スペーサ3Sと一体
的に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の板ガラスを
その厚み方向に間隙部を介して互いに対面配置し、その
両板ガラスの周縁部に沿うスペーサにより前記両板ガラ
スの周縁部を接合して前記間隙部を気密に封止してある
複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】このような複層ガラスは、断熱性に優れ
ているため、近年、建屋の窓などに多用されており、従
来では、両板ガラスの周縁部を接合するスペーサが、い
わゆる金属製のスペーサで構成されていた。例えば、一
対の板ガラスが型板ガラスとフロート板ガラスであれ
ば、図6に示すように、型板ガラス1の凹凸面1aをフ
ロート板ガラス2の面に対面させ、両板ガラス1,2の
周縁部間にアルミ製のスペーサ10を位置させて、その
アルミ製スペーサ10と両板ガラス1,2とを熱可塑性
樹脂11により接合し、かつ、その外側に別の熱可塑性
樹脂からなるシール材12を充填して構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の複層ガラス
では、スペーサ10がアルミ製であるため、両板ガラス
1,2を互いに近接させるような外力が作用しても、ま
た、負圧によって両板ガラス1,2を互いに引き離すよ
うな外力が作用しても、アルミ製スペーサ10がその外
力に対して十分に対抗し得るため、外力に対しては特に
問題はなかったが、スペーサ10を介しての熱伝導に問
題があった。すなわち、スペーサ10が金属製のアルミ
で熱伝導率が高いため、複層ガラスの室内側と室外側と
の間に温度差があると、アルミ製スペーサ10を介して
の熱伝導に伴って複層ガラスに結露が生じるという問題
があり、特に、このような複層ガラスを寒冷地などで使
用すると、室内側と室外側との大きな温度差に起因して
結露の発生が顕著となる欠点があった。
【0004】本発明は、このような従来の欠点に着目し
たもので、その目的は、たとえ複層ガラスの両面間にお
いて大きな温度差があっても、結露の発生を極力抑制す
ることができ、しかも、複層ガラスに作用する外力に対
しても十分に対抗し得る複層ガラスを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図2、図4、図5に例示するごとく、一
対の板ガラス1,2をその厚み方向に間隙部Vを介して
互いに対面配置し、その両板ガラス1,2の周縁部に沿
うスペーサ3Sにより前記両板ガラス1,2の周縁部を
接合して前記間隙部Vを気密に封止してある複層ガラス
Pであって、前記スペーサ3S全体が、樹脂で形成され
て、その樹脂製スペーサ3Sの長手方向に直交する方向
での断面視において、前記両板ガラス1,2の面に沿う
方向に膨出する樹脂製膨出部3aが、前記樹脂製スペー
サ3Sにおける前記両板ガラス1,2間の中間部にその
樹脂製スペーサ3Sと一体的に設けられているところに
ある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図2、図
4、図5に例示するごとく、前記一対の板ガラス1,2
が、型板ガラス1とフロート板ガラス2であり、その型
板ガラス1の凹凸面1aが前記フロート板ガラス2の面
に対面配置されるとともに、前記樹脂製膨出部3aが、
両板ガラス1,2間の中心よりも前記型板ガラス2側に
設けられているところにある。
【0007】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0008】〔作用および効果〕請求項1の発明の特徴
構成によれば、一対の板ガラスの周縁部を接合して両板
ガラス間の間隙部を気密に封止するスペーサ全体が、樹
脂で形成されているので、アルミで形成されていた従来
のスペーサに較べて、スペーサによる複層ガラス両面間
での熱伝導は確実に減少され、したがって、複層ガラス
への結露の発生を抑制することができる。
【0009】そして、その樹脂製スペーサには、その長
手方向に直交する方向での断面視において、両板ガラス
の面に沿う方向に膨出する樹脂製膨出部が、樹脂製スペ
ーサにおける両板ガラス間の中間部にその樹脂製スペー
サと一体的に設けられているので、両板ガラスを互いに
近接させるような外力が作用した場合には、その外力に
対して樹脂製スペーサ全体が対抗し、負圧によって両板
ガラスを互いに引き離すような外力が作用した場合に
は、樹脂製膨出部が縮小するように変形して、その外力
を緩和することになる。
【0010】したがって、たとえ複層ガラスの両面側に
大きな温度差があっても、その複層ガラスに対する結露
の発生を確実に抑制することができ、しかも、複層ガラ
スに対して、両板ガラスを互いに近接させるような外力
が作用しても、逆に、両板ガラスを互いに引き離すよう
な外力が作用しても、それら外力に対して十分に対抗し
得る複層ガラスを提供することができる。
【0011】請求項2の発明の特徴構成によれば、複層
ガラスが、型板ガラスとフロート板ガラスで構成され
て、樹脂製膨出部が、両板ガラス間の中心よりも型板ガ
ラス側に設けられているので、その複層ガラスをユーザ
が眺めたとき、樹脂製膨出部が目立って、複層ガラスの
外観を損ねるおそれはない。すなわち、樹脂製膨出部
が、型板ガラス側に設けられているので、換言すると、
フロート板ガラスから遠ざかる側に設けられているの
で、樹脂製膨出部が目立たなくなり、型板ガラスとフロ
ート板ガラスからなる複層ガラスの外観を損ねることな
く、上述したような作用、効果を期待することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による複層ガラスの実施の
形態を図面に基づいて説明する。複層ガラスPは、図1
および図2に示すように、例えば、透明な矩形の型板ガ
ラス1と透明な矩形のフロート板ガラス2からなる一対
の板ガラス1,2において、型板ガラス1の凹凸面1a
をフロート板ガラス2の面に対面させた状態で、両板ガ
ラス1,2の厚み方向に間隙部Vを介して配置され、両
板ガラス1,2の矩形の周縁部が、樹脂で形成された樹
脂製スペーサ3Sにより接合されて構成されている。
【0013】樹脂製スペーサ3Sは、図3に示すよう
に、例えば、乾燥剤の練り込まれたポリイソブチレンな
どの熱可塑性樹脂3を図外の樹脂供給装置により一方の
板ガラス、例えば、型板ガラス1の凹凸面1aに供給塗
布した後、フロート板ガラス2の面を押しつけて硬化さ
せることにより形成されて、両板ガラス1,2の周縁部
を接合するとともに、間隙部Vを気密に封止するように
構成され、その両板ガラス1,2間における樹脂製スペ
ーサ3Sの外側には、ポリサルファイドなどの熱可塑性
樹脂からなる樹脂製シール材4が充填されている。
【0014】熱可塑性樹脂3は、上述したように樹脂供
給装置により型板ガラス1の凹凸面1aに連続して供給
塗布され、その樹脂供給装置の先端には、図3に示すよ
うに、樹脂供給用の開口部5を有するノズル6が設けら
れ、その開口部5には、丸い膨出開口部5aが、開口部
5の幅方向の中心から一側方に偏った位置で両側に膨出
するように設けられている。したがって、このノズル6
を使用して型板ガラス1の凹凸面1aに熱可塑性樹脂3
を塗布する際、膨出開口部5a側を型板ガラス1の凹凸
面1a側に位置させて塗布し、その後、フロート板ガラ
ス2の面を押しつけて硬化させることにより、全体が樹
脂製のスペーサ3Sが形成される。
【0015】そして、その樹脂製スペーサ3Sには、そ
の長手方向に直交する方向での断面視において、両板ガ
ラス1,2の面に沿う方向で、かつ、両側に膨出する丸
い樹脂製膨出部3aが、樹脂製スペーサ3Sにおける両
板ガラス1,2間の中間部に一体的に設けられ、かつ、
その樹脂製膨出部3aが、両板ガラス1,2間の中心よ
りも型板ガラス1側に偏って位置されることになる。し
たがって、両板ガラス1,2を互いに近接させるような
外力が作用した場合には、樹脂製スペーサ3S全体で対
抗し、負圧によって両板ガラス1,2を互いに引き離す
ような外力が作用した場合には、樹脂製膨出部3aが縮
小するように変形して、その外力を緩和することにな
る。
【0016】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、樹脂製スペーサ3Sの長手方
向に直交する方向での断面視において、樹脂製膨出部3
aが、型板ガラス1とフロート板ガラス2との間の中心
よりも型板ガラス1側に偏って設けられた例を示した
が、樹脂製膨出部3aを両板ガラス1,2間の中心上に
設けたり、あるいは、フロート板ガラス2側に偏って設
けることもでき、また、その樹脂製膨出部3aの形状に
ついても、種々変更して実施することができる。例え
ば、図4に示すように、樹脂製膨出部3aを型板ガラス
1側ほど広くなるテーパ形状にして樹脂製スペーサ3S
と一体的に形成したり、図5に示すように、樹脂製膨出
部3aを型板ガラス1側ほど広くなるラッパ形状にして
樹脂製スペーサ3Sと一体的に形成することができる。
【0017】(2)先の実施形態では、樹脂製スペーサ
3Sを乾燥剤の練り込まれたポリイソブチレンで形成し
た例を示したが、乾燥剤については必要不可欠なもので
はなく、乾燥剤をなくして実施することもでき、また、
樹脂製スペーサ3Sをポリイソブチレン以外の各種の熱
可塑性樹脂により形成することができ、同様に、樹脂製
シール材4についても、ポリサルファイド以外の各種の
熱可塑性樹脂により形成することができる。
【0018】(3)先の実施形態では、透明な矩形の型
板ガラス1とフロート板ガラス2により複層ガラスPを
構成した例を示したが、例えば、一対のフロート板ガラ
ス2により複層ガラスPを構成することもでき、さら
に、複層ガラスPを構成する一対の板ガラス1,2は必
ずしも透明である必要はなく、また、板ガラス1,2の
形状に関しても、特に矩形に限るものではなく、丸や菱
形など種々の形状にすることができる。さらに、両板ガ
ラス1,2の組成についても、ソーダ珪酸ガラス、ソー
ダ石灰ガラス、ほう珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス、
各種結晶化ガラスなどを使用することができ、複層ガラ
スPの用途についても、建築物や乗り物(自動車、鉄道
車両、船舶)用の窓ガラス、あるいは、プラズマディス
プレイなどの機器要素をはじめとして、冷蔵庫や保温装
置などのような各種装置の扉や壁部など、種々の用途に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複層ガラスの斜視図
【図2】複層ガラスの要部の断面図
【図3】複層ガラスの製造過程を示す斜視図
【図4】別の実施形態による複層ガラスの要部の断面斜
視図
【図5】別の実施形態による複層ガラスの要部の断面斜
視図
【図6】複層ガラスの従来構造による要部の断面図
【符号の説明】
1 型板ガラス 2 フロート板ガラス 3S 樹脂製スペーサ 3a 樹脂製膨出部 P 複層ガラス V 間隙部
フロントページの続き (72)発明者 山田 幸夫 北海道北広島市大曲工業団地三丁目6番地 3 北海ガラスサービス株式会社内 Fターム(参考) 4G061 AA02 BA01 CA02 CB02 CB06 CB16 CD02 CD11 CD22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の板ガラスをその厚み方向に間隙部
    を介して互いに対面配置し、その両板ガラスの周縁部に
    沿うスペーサにより前記両板ガラスの周縁部を接合して
    前記間隙部を気密に封止してある複層ガラスであって、 前記スペーサ全体が、樹脂で形成されて、その樹脂製ス
    ペーサの長手方向に直交する方向での断面視において、
    前記両板ガラスの面に沿う方向に膨出する樹脂製膨出部
    が、前記樹脂製スペーサにおける前記両板ガラス間の中
    間部にその樹脂製スペーサと一体的に設けられている複
    層ガラス。
  2. 【請求項2】 前記一対の板ガラスが、型板ガラスとフ
    ロート板ガラスであり、その型板ガラスの凹凸面が前記
    フロート板ガラスの面に対面配置されるとともに、前記
    樹脂製膨出部が、両板ガラス間の中心よりも前記型板ガ
    ラス側に設けられている請求項1に記載の複層ガラス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018179994A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガラスパネルユニット、及びガラス窓
JP7147762B2 (ja) 2017-07-18 2022-10-05 Agc株式会社 複層ガラス及びその製造方法

Cited By (3)

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WO2018179994A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガラスパネルユニット、及びガラス窓
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