JP2002128534A - 光学ガラス素子の成形方法 - Google Patents

光学ガラス素子の成形方法

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JP2002128534A
JP2002128534A JP2000319473A JP2000319473A JP2002128534A JP 2002128534 A JP2002128534 A JP 2002128534A JP 2000319473 A JP2000319473 A JP 2000319473A JP 2000319473 A JP2000319473 A JP 2000319473A JP 2002128534 A JP2002128534 A JP 2002128534A
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Mamoru Fujimura
守 藤村
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
    • C03B11/122Heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面精度が良好な光学ガラス製品を製造するこ
とができる光学ガラス素子の成形方法を提供する。 【解決手段】 光学ガラス素材8をプレス成形する上型
1と下型2に赤外線ランプヒーター7aと赤外線ランプ
ヒーター7bをそれぞれ配設し、光学ガラス素材8のプ
レス成形中に、上型1と下型2を赤外線ランプヒーター
7aと赤外線ランプヒーター7bにより外周部からそれ
ぞれ加熱して光学ガラス素材8を再加熱することで、プ
レス成形中の光学ガラス素材8の温度分布を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱軟化した光学
ガラス素材を一対の成形型間に配置した後にプレス成形
する光学ガラス素子の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスレンズ及びプリズムなどの
光学ガラス素子の製造は研削研磨により行われてきた
が、近年は非球面レンズを安価に製造するために、一対
の成形金型内に加熱軟化した光学ガラス素材を挿入しプ
レス成形して光学ガラス素子を得る製造方法が活用され
るようになった。
【0003】光学ガラス素子においては中心部と外周部
では肉厚に差がある場合が殆どである。さらにそのよう
に肉厚さがある光学ガラス素子をプレス成形する場合、
薄い部分の熱容量は少なく、厚い部分に比べてすぐ冷え
てしまうので、プレス成形時の圧力を冷えて硬化した薄
い部分のみで受けてしまい、厚い部分には圧力がかから
なくなるので冷却して硬化する際に自由に硬化収縮を起
こし、ヒケを発生させてしまう問題が発生する。
【0004】このような問題点を解決するために、特開
平5−294640号公報および特開平10−2038
34号公報に記載された成形方法が提案されている。特
開平5−294640号公報記載の成形方法は、図3に
示すように、成形型16,17の内部に形成した凹部2
2,23にブローパイプ19,20の先端側を配設し、
ブローパイプ19,20を通って先端から凹部22,2
3に流出する窒素などのガスにより成形型16,17を
中心部から冷却して、成形型16,17の成形面に温度
分布を作った状態で光学ガラス素材16を上記成形面で
プレスすることで、プレス時間の短縮と光学ガラス素子
の面精度の向上を図ろうとするものである。なお、18
は光学ガラス素材16を載置し、成形型16,17間に
搬送するためのホルダーである。
【0005】また、特開平10−203834号公報記
載の成形方法は、図4に示すように、成形される光学ガ
ラス素材15を第1の保持部材13で保持するととも
に、第1の保持部材13を第2の保持部材14で保持
し、第2の保持部材14の熱伝導率や熱容量を調整する
ことで、光学ガラス素材15を成形型11,12でプレ
ス成形する際、光学ガラス素材15の薄い外周部が急速
に冷却されることを防ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光学ガラス素子を面精
度良く成形するために必要な温度分布の量は光学ガラス
素材の直径、中肉厚さ、コバ肉厚さ、曲率半径等により
変わる。また、一般にレンズはその両面で曲率が違うの
で、光学ガラス素子を成形するために必要な温度分布の
大きさは上下の面で違う。
【0007】しかしながら、特開平10−203834
号公報では光学ガラス素材を、光学ガラス素材と保持部
材の端面からしか加熱・保温できないので上下の面で最
適な温度分布の選択ができない。
【0008】また、特開平5−294640は上下型を
独立して温度制御が可能な構成であるが、「中心部の冷
却」により上下型の温度分布を作るので面精度のバラツ
キを押さえる制御が難しい。また、上下型の成形面に接
触した光学ガラス素材の表面はすぐ冷えるが、その内部
にはなかなか冷却の影響が及ばないため、中肉の厚い光
学ガラス素子の面精度を向上することが難しい欠点があ
る。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、面精度が良好な光学ガラス製品を製造
することができる光学ガラス素子の成形方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る光学ガラス素子の成形方法
は、加熱炉で加熱軟化した光学ガラス素材を上下に相対
して配置された一対の成形型によりプレス成形する光学
ガラス素子の成形方法において、光学ガラス素材をプレ
ス成形中に再加熱することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に係る光学ガラス素子の
成形方法は、請求項1の光学ガラス素子の成形方法にあ
って、成形型を温調しているヒーターに、プレス成形時
外にかかっている熱エネルギー以上のものを、プレス成
形中に成形型に与えて加熱し、その伝熱によりプレス成
形されている光学ガラス素材を再加熱することを特徴と
する。
【0012】本発明の請求項3に係る光学ガラス素子の
成形方法は、請求項1の光学ガラス素子の成形方法にあ
って、成形型を温調するヒータによる光学ガラス素材の
再加熱の出力とタイミングを上下の成形型で独立して行
うことを特徴とする。
【0013】上記請求項1の構成にあっては、光学ガラ
ス素材と成形型を個別に加熱することで、特に加熱に時
間のかかる光学ガラス素材をプレス成形前にあらかじめ
加熱しておくことにより成形時間を大幅に短縮できる。
【0014】光学ガラス素材をプレス成形中に再加熱す
ることは、プレス成形中の光学ガラス素材の温度分布を
緩和して光学ガラス素材が固化するタイミングを光学ガ
ラス素子の中心部と外周部でほぼ同時になるように調整
し、高い面精度を得やすくする作用を持つ。
【0015】上記請求項2の構成にあっては、プレス成
形中に、成形型を温調しているヒーターによりプレス成
形時に指定温度(目標温度)に型温度を保つのに必要な
出力以上の熱を成形型に与えて加熱し、その伝熱により
プレス成形されている光学ガラス素材を再加熱すること
により、請求項1と同様の作用が生じる。
【0016】上記請求項3の構成にあっては、再加熱の
タイミングと出力を独立して制御することにより成形す
る光学ガラス素材の両面それぞれに最適な温度分布を作
り、良好な面精度を得やすくする作用を持つ。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1を図1および図2に基づいて説明する。図1は本
発明の実施の形態1に係る光学ガラス素子の成形方法の
実施に使用する成形機を示す概略的な断面図、図2は上
記成形機の要部を示し、図2(a)は一部を省略した斜
視図、図2(b)は一部を断面にして示す正面図であ
る。
【0018】図1において、一対の成形型としての上型
1と下型2は、上下に相対向して同軸上で成形室(図示
省略)内に配置され、成形部を構成している。上型1
は、先端に有する成形型面1aを下に向け、例えば成形
室の天板等に固定されている。また、下型2は、先端に
有する成形型面2aを上に向けて下端側が主軸6に固定
されている。この下型2は、主軸6により上下方向に可
動されて、下型2を上型1に対して接近・離反自在とな
っており、上型1と下型2の間に配置された光学ガラス
素材8を成形型面1a,2aによりプレスし、所望形状
の光学ガラス素子を成形可能となっている。
【0019】光学ガラス素材8は、下型2を挿通可能な
リング形状からなるホルダー5に載置され、ホルダー5
を介して供給アーム4に支持されるようになっている。
供給アーム4は、矢印方向に可動自在となっており、ホ
ルダー5に載置した状態で支持した光学ガラス素材8を
加熱炉3内と上下型1,2間に搬送可能となっている。
加熱炉3は、成形室と並列して配設され、プレス成形前
の光学ガラス素材8をプレス成形可能な軟化状態に加熱
可能となっている。
【0020】上型1および下型2には、ヒーターとして
の赤外線ランプヒーター7aおよび7bがそれぞれ配設
されている。赤外線ランプヒーター7a,7bは環状と
なっており、図2に示すように、環状の中心と上下型
1,2の中心軸とを略一致させ、上下型1,2をそれぞ
れ取り囲むように他の部材(図示省略)によって支持さ
れており、上下型1,2を独立して外周部からそれぞれ
均等に加熱できるようになっている。
【0021】赤外線ランプヒーター7a,7bの外周側
は、それぞれ環状の反射ミラー10,10で覆われてお
り、赤外線ランプヒーター7aおよび7bで上型1およ
び下型2を効率的に加熱できるようになっている。ま
た、下型2を囲む赤外線ランプヒーター7bおよび反射
ミラー10は、下型2の移動と共に上下方向に移動し、
下型2の移動位置において下型2を加熱可能となってい
る。
【0022】さらに、赤外線ランプヒーター7a,7b
には、それぞれコントローラー9,9が接続されてお
り、赤外線ランプヒーター7a,7bは、コントローラ
ー9,9によってそれぞれ独立して任意の出力(出力す
る熱エネルギーの大きさ、出力の開始・停止時期)が制
御されるようになっている。
【0023】次に、上記構成の成形機を用いた本実施の
形態の成形方法を、その作用とともに説明する。はじめ
に図示しない供給装置により光学ガラス素材8をホルダ
ー5に載置する。この時、上型1と下型2は、光学ガラ
ス素材8のガラス転移点温度以下の成形に最適な一定温
度に制御されている。また、光学ガラス素材8を載置す
るホルダー5は、図示しない予備加熱炉において所定の
温度で十分に予熱しておく。ここで、予備加熱炉の所定
の温度とは、光学ガラス素材8が熱により変形しない程
度の温度である。
【0024】ホルダー5に載置された光学ガラス素材8
が、予備加熱炉にて全体が均等に上記所定の温度に加熱
された後に、その光学ガラス素材8をホルダー5と共に
アーム4により加熱炉3内に供給する。そして、加熱炉
3内において、ホルダー5に載置されている光学ガラス
素材8をプレス成形により変形可能な所定の温度まで加
熱した後に、供給アーム4を駆動して上型1と下型2の
間にホルダー5を搬送して光学ガラス素材8を上下型
1,2の間に位置させ、主軸6により下型2を上昇させ
て、上型1の成形型面1aと下型2の成形型面2aによ
り光学ガラス素材8のプレス成形動作を行う。
【0025】そして、上記プレス成形動作により上下型
1,2の成形型面1a,2aが光学ガラス素材8に接触
した直後に、赤外線ランプヒーター7a,7bをコント
ローラー9,9により点灯させて熱エネルギーを出力さ
せ、上型1と下型2の全外周部をそれぞれ均等に加熱
し、光学ガラス素材8を再加熱する。そして、所定の時
間が経過した後にコントローラー9,9により消灯し、
上型1と下型2の加熱を停止する。
【0026】上記プレス成形の際、赤外線ランプヒータ
ー7aと赤外線ランプヒーター7bは、独立して最適な
タイミングで出力と加熱時間を制御する作用がある。す
なわち、赤外線ランプヒーター7aは上型1および赤外
線ランプ7bは下型2を独立して温度調整ができ、プレ
ス成形時以外はガラス転移点温度以下のある一定温度に
保ち、プレス成形動作開始時には適当なタイミングと出
力で上下型1,2の外周から加熱することにより、上型
1と下型2における温度分布を一時的に変動させること
ができる。
【0027】所定の時間が経過した後に、上型1と下型
2をガラス転移点温度以下の温度に冷却する。そして、
成形された光学ガラス素子が十分冷却された後に、下型
2を主軸6により下げて光学ガラス素子より離型して、
図示しない排出装置によりホルダー5を上型1と下型2
間から取り出して、成形を終了する。
【0028】次に、上記成形方法にて行ったレンズの成
形実験について説明する。成形するレンズは直径19m
m、肉厚3.1mmで、曲率半径30mmと120mm
の球面を有する両凸レンズであり、硝材はオハラ社製s
−BAL41を用いた。なお、以下では、曲率半径30
mmの球面をR30面、曲率半径120mmの球面をR
120面という。また、予備加熱炉の温度は300度、
加熱炉3の温度は800度、上下型1,2の表面温度は
350度とした。なお、上下型1,2の材質はタングス
テンカーバイトである。
【0029】ホルダー5に光学ガラス素材8を載置する
際、レンズのR30面側となる面を上に、R120面側
となる面を下にして載置する。そして、ホルダー5に載
置した光学ガラス素材8を予備加熱炉で予備加熱した
後、ホルダー5に載置した状態で光学ガラス素材8を加
熱炉3内に15秒間滞留させ、その後上型1と下型2に
より成形動作を開始した。
【0030】この成形直後から赤外線ランプヒーター7
a,7bにより上下型1,2の外周部からヒーター出力
85%にて加熱を開始した。このとき、上下型1,2の
外周部を加熱する温度を特に設定せず(目標温度無
し)、赤外線ランプヒーター7a,7bの点灯時間で制
御し、加熱開始から上型1は4秒後、下型2は6秒後に
加熱を終了した。そして、成形開始後から15秒後に下
型2を離型して、光学ガラス素子を取り出した。
【0031】その結果、R30面とR120面の両球面
ともレンズ(光学ガラス素子)に焼き付きなどの表面欠
陥は無く、形状誤差(P−V値)0.15μm以下の良
好な面精度の製品を得た。
【0032】本実施の形態では、成形時に独立して外周
から上型1と下型2の温度制御を行うことで、上下型
1,2の成形型面1a,2aにそれぞれ最適な温度分布
を作ったことに特徴がある。すなわち、赤外線ランプヒ
ーター7a,7bをコントローラー9により出力何%で
何秒(すなわち、点灯時間やそれぞれの出力の大きさ)
という制御を行う。そして、外周からの加熱の効果を確
認するために、上述した温度制御で加熱した上下型1,
2について、光学ガラス素材8を成形しない空動作状態
での成形型面1a,2aの温度分布を測定したところ、
表1のような温度分布が確認された。なお、表1におい
て、上型または下型の温度分布差(中心−外周部)は、
各型の中心温度と外周温度との温度差である。
【0033】
【表1】
【0034】表1から、外周加熱をしない場合に対し
て、外周加熱により一時的に型の中心に比べて外周部の
温度が上がり、中心と外周で温度差が少なくなることが
確認でき、特に上型1では温度差は無かった。また、赤
外線ランプヒーター7a,7bで制御のタイミングをず
らす、すなわち上述した出力何%で何秒という制御をす
ることで、成形する面(上下型1,2の成形型面1a,
2a)に適した温度分布ができていることも確認でき
た。
【0035】さらに、上下型1,2を独立して温度制御
する場合と比較するために、赤外線ランプヒーター7
a,7bによる温度制御を上下型1,2で同じ(加熱時
間6秒)にして外周加熱し、上記形状のレンズの成形を
行ったところ、下型2により成形したレンズの下球面
(R120面)は形状誤差0.15μmであったが、上
型1で成形したレンズの上球面(R30面)は0.2μ
mを越える形状誤差を有する、若干面精度の劣る製品し
か得られなかった。これは今回成形したような上下の球
面で曲率半径に差があるレンズを成形する場合は、要求
されるガラスの冷却速度に上下の曲面で差があるためで
ある。
【0036】なお、本成形方法は、成形型の形状や材質
に関わらず用いることができることは言うまでもない。
例えば、成形型の材質としてCr、SiC等の材
料にも使用可能である。また、赤外線ランプヒーター7
a,7b以外の、例えばSiCヒーターなども使用可能
であるが、アクティブ制御の必要性からヒーターに対す
る制御が切り替わった時にすぐに反応、すなわち反応の
早い輻射加熱ヒーターが望ましい。さらに、凸状の光学
ガラス素子の成形に有効であるが、凹状の光学ガラス素
子の成形にも適用できる。
【0037】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)加熱炉で加熱軟化した光学ガラス素材を上下に相
対して配置された一対の成形型によりプレス成形する光
学ガラス素子の成形方法において、中心部と外周部に肉
厚さを有する光学ガラス素材をプレス成形中に、光学ガ
ラス素材の薄肉部をプレス成形する成形型部分を加熱す
ることを特徴とする光学ガラス素子の成形方法。
【0038】(2)上記加熱は、成形型の外周部を均等
に加熱することを特徴とする付記(1)に記載の光学ガ
ラス素子の成形方法。
【0039】付記(1)の光学ガラス素子の成形方法に
よれば、光学ガラス素材の薄肉部を成形する成形型部分
をプレス成形中に加熱し、光学ガラス素材が固化するタ
イミングを肉厚が異なる中心部と外周でほぼ同時になる
ように調整し、高い面精度を有する光学ガラス素子を成
形することができる。
【0040】付記(2)の光学ガラス素子の成形方法に
よれば、高い面精度を有する凸状の光学ガラス素子を成
形することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る光学ガラス素子の成形方法によれば、プレス成形
中に光学ガラス素材を再加熱して、光学ガラス素材が固
化するタイミングを肉厚が異なる中心部と外周でほぼ同
時になるように調整し、高い面精度を有する光学ガラス
素子を容易に得ることができる。
【0042】本発明の請求項2に係る光学ガラス素子の
成形方法によれば、光学ガラス素材をプレス成形中の成
形型を加熱し、光学ガラス素材を再加熱することで、請
求項1と同様な効果を奏することができる。
【0043】本発明の請求項3に係る光学ガラス素子の
成形方法によれば、再加熱の出力とタイミングを上下の
成形型で独立して行うことで、成形する光学ガラス素子
の曲面の曲率半径および肉厚さに対応させてプレス成形
中の光学ガラス素材を最適な温度分布に再加熱し、良好
な面精度を有する光学ガラス素子を容易に成形すること
ができる。さらに、形状の異なる光学ガラス素子、材質
の異なる成形型や硝材の異なる光学ガラス素材に対し
て、対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に使用する成形機を概略
的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に使用する成形機の要部
を示し、(a)は一部を断面にした斜視図、(b)は一
部を断面にした正面図である。
【図3】従来技術の成形方法を説明するための断面図で
ある。
【図4】従来技術の成形方法を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 加熱炉 7a,7b 赤外線ランプヒーター 8 光学ガラス素材 9 コントローラー 10 反射ミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉で加熱軟化した光学ガラス素材を
    上下に相対して配置された一対の成形型によりプレス成
    形する光学ガラス素子の成形方法において、 光学ガラス素材をプレス成形中に再加熱することを特徴
    とする光学ガラス素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 成形型を温調しているヒーターに、プレ
    ス成形時外にかかっている熱エネルギー以上のものを、
    プレス成形中に成形型に与えて加熱し、その伝熱により
    プレス成形されている光学ガラス素材を再加熱すること
    を特徴とする請求項1記載の光学ガラス素子の成形方
    法。
  3. 【請求項3】 成形型を温調するヒータによる光学ガラ
    ス素材の再加熱の出力とタイミングを上下の成形型で独
    立して行うことを特徴とする請求項1記載の光学ガラス
    素子の成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348136A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Olympus Optical Co Ltd 光学素子成形装置
WO2009106110A1 (de) 2008-02-28 2009-09-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung zur herstellung von gegenständen aus glas durch heissformen und herstellungsverfahren

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