JP2002128472A - 移動式クレーン用油圧回路 - Google Patents

移動式クレーン用油圧回路

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JP2002128472A
JP2002128472A JP2000323841A JP2000323841A JP2002128472A JP 2002128472 A JP2002128472 A JP 2002128472A JP 2000323841 A JP2000323841 A JP 2000323841A JP 2000323841 A JP2000323841 A JP 2000323841A JP 2002128472 A JP2002128472 A JP 2002128472A
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hydraulic
remote control
switching valve
control valve
hydraulic pressure
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JP2000323841A
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Inventor
Kenji Nakai
健二 中井
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Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローラクレーンにブームの一時的煽り現象
を解消するための退避行動を可能とさせるクローラクレ
ーン用油圧回路を提供する。 【解決手段】 油圧ポンプ1に連通するメインライン2
の油圧を解放可能なメイン切換バルブ3を備える。走行
操作用リモコンバルブ5、旋回操作用の油圧シリンダ6
およびウインチ操作用リモコンバルブ7は、メイン切換
バルブ3の上流側のメインライン2から分岐した各パイ
ロットライン4A,4B,4Cにそれぞれ設ける。ウイ
ンチ操作用リモコンバルブ7へのパイロットライン4C
には、油圧を解放可能な第1のサブ切換バルブ8を介設
する。メイン切換バルブ3は、セーフティレバーリミッ
トスイッチ14のオフにより油圧を解放するように構成
する。第1のサブ切換バルブ8は、バックストップリミ
ットスイッチ13のオフにより油圧を解放するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建設作業など
に使用される移動式クレーンの油圧回路に関し、詳しく
は、ブームの起こし過ぎを防止するためのバックストッ
プリミットスイッチが作動した場合には、ウインチ操作
のみを不能として機体の走行操作および旋回操作を可能
とする移動式クレーン用油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木建設作業などに使用されるクローラ
クレーンをはじめとする移動式クレーンは、通常、機体
の走行操作、旋回操作およびウインチ操作などを行うた
めの油圧回路を備えている。図9は、従来のクローラク
レーン用油圧回路の一例を示しており、油圧ポンプPに
連通するメインラインMLには、その作動油をタンクT
にドレインすることで油圧を解放可能なメイン切換バル
ブMVが設けられている。このメイン切換バルブMVの
下流側のメインラインMLから分岐する各パイロットラ
インPLには、旋回操作用のアクチュエータである油圧
シリンダHC、ウインチ操作用リモコンバルブWRVお
よび走行操作用リモコンバルブMRVがそれぞれ設けら
れている。そして、油圧シリンダHCに油圧を供給する
パイロットラインPLには、油圧シリンダHC側の作動
油をタンクTにドレインすることで油圧を解放可能なサ
ブ切換バルブSVが介設されている。
【0003】前記メイン切換バルブMVは、バネ復帰式
の2位置4ポートのソレノイドバルブであり、通常はソ
レノイドの励磁によりメインラインMLを開いており、
ソレノイドの励磁が解除されるとバネ復帰してメインラ
インMLの作動油をタンクTにドレインするように構成
されている。また、前記油圧シリンダHCは、油圧の解
放により機体旋回用の油圧モータHMに制動力を加え、
油圧の供給により前記油圧モータHMへの制動力を解除
するバネ復帰式の油圧シリンダである。そして、前記サ
ブ切換バルブSVは、バネ復帰式の2位置3ポートのソ
レノイドバルブであり、通常はソレノイドの励磁により
パイロットラインPLを開いており、ソレノイドの励磁
が解除されるとバネ復帰して油圧シリンダHC側の作動
油をタンクTにドレインするように構成されている。
【0004】ここで、クローラクレーンには、通常、ブ
ームが起き過ぎた場合にそのブームと係合してオフされ
る常閉のバックストップリミットスイッチと、作業者が
機体を離れる際に安全性を確保するために手動操作でオ
フされる常閉のセーフティレバーリミットスイッチとが
装備されている。そして、前記メイン切換バルブMV
は、これらのバックストップリミットスイッチまたはセ
ーフティレバーリミットスイッチのオフによってソレノ
イドの励磁が解除されるように制御用のスイッチ回路が
構成されている。図10はそのスイッチ回路の一例であ
り、電源間にはバックストップリミットスイッチBLS
とセーフティレバーリミットスイッチSLSとが並列に
接続されている。そして、前記バックストップリミット
スイッチBLSにはリレーコイルRが直列に接続されて
おり、前記セーフティレバーリミットスイッチSLSに
は前記リレーコイルRの励磁によりオンする常開のリレ
ー接点R−aと、前記メイン切換バルブMVのソレノイ
ドMVSとが直列に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のクロ
ーラクレーン用油圧回路においては、地盤の傾斜や風等
の影響によりクローラクレーンのブームが一時的に煽ら
れてバックストップリミットスイッチBLSがオフした
場合であっても、一旦バックストップリミットスイッチ
BLSがオフすると、図11に示すように、リレーコイ
ルRの励磁が解除されて常開のリレー接点R−aがオフ
し、メイン切換バルブMVのソレノイドMVSの励磁が
解除される。このため、メイン切換バルブMVは、図1
2に示すようにバネ復帰してメインラインMLの作動油
をタンクTにドレインしてしまう。その結果、油圧シリ
ンダHCは油圧が解放されてバネ復帰することにより機
体旋回用の油圧モータHMに制動力を加える。また、ウ
インチ操作用リモコンバルブWRVおよび走行操作用リ
モコンバルブMRVは共に油圧が解放されて機能停止す
る。従って、クローラクレーンは走行操作、旋回操作お
よびウインチ操作の全てが不能となり、ブームの一時的
煽り現象を解消する退避行動ができなくなってしまうと
いう問題がある。
【0006】そこで、本発明は、移動式クレーンにブー
ムの一時的煽り現象を解消するための退避行動を可能と
させる移動式クレーン用油圧回路を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として、本発明に係る移動式クレーン用油圧回路は、
油圧ポンプに連通するメインラインにその油圧を解放可
能なメイン切換バルブを設け、このメイン切換バルブと
前記油圧ポンプとの間のメインラインから分岐した各パ
イロットラインにそれぞれ走行操作用リモコンバルブ、
旋回操作用アクチュエータおよびウインチ操作用リモコ
ンバルブを設けた移動式クレーン用油圧回路であって、
少なくとも前記ウインチ操作用リモコンバルブへ油圧を
供給するパイロットラインには、ウインチ操作用リモコ
ンバルブ側の油圧を解放可能なサブ切換バルブを設け、
前記メイン切換バルブは、移動式クレーンに装備された
セーフティレバーリミットスイッチの作動により油圧を
解放するように切換制御される構成とし、前記サブ切換
バルブは、移動式クレーンに装備されたバックストップ
リミットスイッチの作動により油圧を解放するように切
換制御される構成としたことを特徴とする。
【0008】本発明に係る移動式クレーン用油圧回路で
は、前記セーフティレバーリミットスイッチおよびバッ
クストップリミットスイッチが非作動の状態のとき、油
圧ポンプからの油圧がメインラインおよび各パイロット
ラインを介して走行操作用リモコンバルブ、旋回操作用
アクチュエータおよびウインチ操作用リモコンバルブに
供給されるため、移動式クレーンは走行操作、旋回操作
およびウインチ操作が全て可能となる。ここで、前記バ
ックストップリミットスイッチのみが作動すると、サブ
切換バルブが切換制御されて前記ウインチ操作用リモコ
ンバルブ側のパイロットラインの油圧のみを解放するた
め、移動式クレーンはウインチ操作のみが不能となり、
走行操作および旋回操作は可能となる。そして、前記セ
ーフティレバーリミットスイッチが作動すると、メイン
切換バルブが切換制御されてメインラインの油圧を解放
するため、移動式クレーンは走行操作、旋回操作および
ウインチ操作が全て不能となる。
【0009】本発明の移動式クレーン用油圧回路におい
て、前記走行操作用リモコンバルブ側のパイロット油圧
を解放可能な第2のサブ切換バルブをそのパイロットラ
インに設け、前記旋回操作用アクチュエータ側のパイロ
ット油圧を解放可能な第3のサブ切換バルブをそのパイ
ロットラインに設けると、移動式クレーンは、第2のサ
ブ切換バルブの切換操作により走行操作が不能となり、
第3のサブ切換バルブの切換操作により旋回操作が不能
となる。
【0010】本発明の移動式クレーン用油圧回路におい
て、前記旋回操作用アクチュエータは、通常、油圧の解
放により機体旋回用の油圧モータに制動力を加え、油圧
の供給により前記油圧モータへの制動力を解除するバネ
復帰式油圧シリンダで構成されるが、他のアクチュエー
タで構成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る移動式クレーン用油圧回路の実施形態を説明する。参
照する図面において、図1は一実施形態に係るクローラ
クレーン用油圧回路の定常状態を示す油圧回路図、図2
は一実施形態に係るクローラクレーン用油圧回路を制御
するスイッチ回路の定常状態を示すスイッチ回路図であ
る。
【0012】本発明の一実施形態に係るクローラクレー
ン用油圧回路は、クローラクレーンの機体の走行操作、
旋回操作およびウインチ操作などを行うための油圧回路
であり、図1に示すように、油圧源としての油圧ポンプ
1と、この油圧ポンプ1の吐出側に連通するメインライ
ン2に介設されたメイン切換バルブ3と、このメイン切
換バルブ3の上流側の油圧ポンプ1との間のメインライ
ン2から分岐する各パイロットライン4A,4B,4C
にそれぞれ設けられた走行操作用リモコンバルブ5、旋
回操作用アクチュエータとしての油圧シリンダ6、ウイ
ンチ操作用リモコンバルブ7を備えている。
【0013】前記ウインチ操作用リモコンバルブ7に油
圧を供給するパイロットライン4Cには、第1のサブ切
換バルブ8が介設されている。同様に、前記走行操作用
リモコンバルブ5に油圧を供給するパイロットライン4
Aには、第2のサブ切換バルブ9が介設され、前記油圧
シリンダ6に油圧を供給するパイロットライン4Bには
第3のサブ切換バルブ10が介設されている。
【0014】前記メイン切換バルブ3は、バネ復帰式の
2位置4ポートのソレノイドバルブであり、通常はソレ
ノイドの励磁によりメインライン2を開いている。そし
て、このメイン切換バルブ3は、ソレノイドの励磁が解
除されるとバネ復帰することにより、その上流側および
下流側のメインライン2の作動油をタンク11にドレイ
ンしてメインライン2の油圧を解放するように構成され
ている。
【0015】前記走行操作用リモコンバルブ5は、クロ
ーラクレーンの前進、後退、旋回などの走行操作を制御
する機能を有する。また、前記ウインチ操作用リモコン
バルブ7は、クローラクレーンのウインチの各種操作を
制御する機能を有する。
【0016】一方、前記油圧シリンダ6は、バネ復帰式
の単動油圧シリンダからなり、油圧の解放によりバネ復
帰して機体旋回用の油圧モータ12に制動力を加え、油
圧の供給により前記油圧モータ12への制動力を解除す
るように構成されている。
【0017】前記第1のサブ切換バルブ8は、バネ復帰
式の2位置3ポートのソレノイドバルブからなり、通常
はソレノイドの励磁によりパイロットライン4Cを開い
ている。そして、この第1のサブ切換バルブ8は、ソレ
ノイドの励磁が解除されると、バネ復帰してウインチ操
作用リモコンバルブ7側の作動油をタンク11にドレイ
ンすることにより、ウインチ操作用リモコンバルブ7側
の油圧を解放するように構成されている。
【0018】前記第2のサブ切換バルブ9も第1のサブ
切換バルブ8と同様のバネ復帰式の2位置3ポートのソ
レノイドバルブからなり、通常はソレノイドの励磁によ
りパイロットライン4Aを開いている。そして、この第
2のサブ切換バルブ9は、ソレノイドの励磁が解除され
ると、バネ復帰して走行操作用リモコンバルブ5側の作
動油をタンク11にドレインすることにより、走行操作
用リモコンバルブ5側の油圧を解放するように構成され
ている。
【0019】前記第3のサブ切換バルブ10も第1のサ
ブ切換バルブ8と同様のバネ復帰式の2位置3ポートの
ソレノイドバルブからなり、通常はソレノイドの励磁に
よりパイロットライン4Bを開いている。そして、この
第3のサブ切換バルブ10は、ソレノイドの励磁が解除
されると、バネ復帰して油圧シリンダ6側の作動油をタ
ンク11にドレインすることにより、油圧シリンダ6側
の油圧を解放するように構成されている。
【0020】ここで、前記メイン切換バルブ3は、クロ
ーラクレーンに装備されたセーフティレバーリミットス
イッチのオフによってソレノイドの励磁が解除されるよ
うにスイッチ回路が構成され、前記第1のサブ切換バル
ブ8は、クローラクレーンに装備されたバックストップ
リミットスイッチのオフによってソレノイドの励磁が解
除されるようにスイッチ回路が構成されている。
【0021】図2は、前記スイッチ回路の一例を示して
おり、電源間にはバックストップリミットスイッチ13
と、前記第1のサブ切換バルブ8のソレノイド8Aと、
セーフティレバーリミットスイッチ14と、前記メイン
切換バルブ3のソレノイド3Aとが相互に並列に接続さ
れている。そして、前記バックストップリミットスイッ
チ13にはリレーコイル15が直列に接続されており、
このリレーコイル15の励磁によりオンする常開のリレ
ー接点15Aが前記サブ切換バルブ8のソレノイド8A
に直列に接続されている。また、前記セーフティレバー
リミットスイッチ14にはリレーコイル16が直列に接
続されており、このリレーコイル16の励磁によりオン
する常開のリレー接点16Aが前記メイン切換バルブ3
のソレノイド3Aに直列に接続されている。
【0022】以上のように構成された一実施形態のクロ
ーラクレーン用油圧回路では、図2に示すように、クロ
ーラクレーンに装備されたバックストップリミットスイ
ッチ13およびセーフティレバーリミットスイッチ14
が共に非作動のオン状態のとき、リレーコイル15の励
磁によりその常開のリレー接点15Aがオンして第1の
サブ切換バルブ8のソレノイド8Aを励磁し、同時にリ
レーコイル16の励磁によりその常開のリレー接点16
Aがオンしてメイン切換バルブ3のソレノイド3Aを励
磁する。このため、図1に示すように、第1のサブ切換
バルブ8はパイロットライン4Cを開くように切換制御
され、メイン切換バルブ3はメインライン2を開くよう
に切換制御される。なお、この場合、第2のサブ切換バ
ルブ9は、図示しない他のスイッチ回路によりパイロッ
トライン4Aを開くように切換制御され、第3のサブ切
換バルブ10は、図示しない他のスイッチ回路によりパ
イロットライン4Bを開くように切換制御されているも
のとする。
【0023】すなわち、前記バックストップリミットス
イッチ13およびセーフティレバーリミットスイッチ1
4が共に非作動のオン状態の場合、油圧ポンプ1からの
油圧がメインライン2および各パイロットライン4A,
4B,4Cを介して走行操作用リモコンバルブ5、油圧
シリンダ6およびウインチ操作用リモコンバルブ7に供
給される。従って、クローラクレーンは走行操作用リモ
コンバルブ5による走行操作、油圧シリンダ6が油圧モ
ータ12の制動力を解除することによる機体の旋回操
作、および、ウインチ操作用リモコンバルブ7によるウ
インチ操作の全てが可能となる。
【0024】ここで、図3に示すように、前記バックス
トップリミットスイッチ13のみが作動してオフする
と、リレーコイル15の励磁が解除され、その常開のリ
レー接点15Aがオフして第1のサブ切換バルブ8のソ
レノイド8Aの励磁が解除される。このため、図4に示
すように、第1のサブ切換バルブ8のみがウインチ操作
用リモコンバルブ7側のパイロットライン4Cの作動油
をタンク11にドレインしてその油圧を解放するように
切換制御される。
【0025】すなわち、前記バックストップリミットス
イッチ13のみが作動してオフした場合、油圧ポンプ1
からの油圧がメインライン2および各パイロットライン
4A,4Bを介して走行操作用リモコンバルブ5および
油圧シリンダ6に供給される。従って、クローラクレー
ンは走行操作用リモコンバルブ5による走行操作、およ
び、油圧シリンダ6が油圧モータ12の制動力を解除す
ることによる機体の旋回操作が可能となり、ウインチ操
作用リモコンバルブ7によるウインチ操作のみが不能と
なる。その結果、図5に示すように、例えば傾斜した地
盤の影響によりクローラクレーンCCのブームBが一時
的に煽られてバックストップリミットスイッチ13が作
動した場合においても、クローラクレーンCCは走行操
作および旋回操作が可能となり、ブームBの一時的煽り
現象を解消するための退避行動が可能となる。
【0026】一方、図6に示すように、クローラクレー
ンのオペレータの操作により前記セーフティレバーリミ
ットスイッチ14のみが作動してオフすると、リレーコ
イル16の励磁が解除され、その常開のリレー接点16
Aがオフしてメイン切換バルブ3のソレノイド3Aの励
磁が解除される。このため、図7に示すように、メイン
切換バルブ3のみがメインライン2の上流側および下流
側の作動油をタンク11にドレインしてその油圧を解放
するように切換制御される。
【0027】すなわち、前記セーフティレバーリミット
スイッチ14のみが作動してオフした場合、走行操作用
リモコンバルブ5、油圧シリンダ6、ウインチ操作用リ
モコンバルブ7側の各パイロットライン4A,4B,4
Cの油圧が全てメインライン2を介してタンク11にド
レインされてしまう。従って、クローラクレーンは走行
操作用リモコンバルブ5による走行操作およびウインチ
操作用リモコンバルブ7によるウインチ操作が不能とな
り、また、油圧シリンダ6がバネ復帰して油圧モータ1
2に制動力を加えるため、機体の旋回操作も不能とな
り、安全性が確保される。
【0028】なお、一実施形態のクローラクレーン用油
圧回路において、例えば走行操作用リモコンバルブ5へ
のパイロットライン4Aに介設する第2のサブ切換バル
ブ9を図8に示すように減圧弁17に変更すれば、走行
操作用リモコンバルブ5の低圧化、小型化が可能とな
り、使用可能な走行操作用リモコンバルブ5の選択範囲
が拡大してコストダウンも期待できる。パイロットライ
ン4Cに介設する第1のサブ切換バルブ8やパイロット
ライン4Bに介設する第3のサブ切換バルブ10を減圧
弁に変更した場合についても同様の効果が期待できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
式クレーン用油圧回路では、移動式クレーンに装備され
たセーフティレバーリミットスイッチおよびバックスト
ップリミットスイッチが非作動の状態のとき、油圧ポン
プからの油圧がメインラインおよび各パイロットライン
を介して走行操作用リモコンバルブ、旋回操作用アクチ
ュエータおよびウインチ操作用リモコンバルブに供給さ
れるため、移動式クレーンは走行操作、旋回操作および
ウインチ操作が全て可能となる。ここで、前記バックス
トップリミットスイッチのみが作動すると、サブ切換バ
ルブが切換制御されて前記ウインチ操作用リモコンバル
ブ側のパイロットラインの油圧のみを解放するため、移
動式クレーンはウインチ操作のみが不能となり、走行操
作および旋回操作は可能となる。そして、前記セーフテ
ィレバーリミットスイッチが作動すると、メイン切換バ
ルブが切換制御されてメインラインの油圧を解放するた
め、移動式クレーンは走行操作、旋回操作およびウイン
チ操作が全て不能となる。
【0030】従って、本発明に係る移動式クレーン用油
圧回路によれば、地盤の傾斜や風等の影響によりブーム
が一時的に煽られてバックストップリミットスイッチが
作動した場合、移動式クレーンを走行操作および旋回操
作することができ、ブームの一時的煽り現象を解消する
ための退避行動が可能となる。
【0031】本発明の移動式クレーン用油圧回路におい
て、前記走行操作用リモコンバルブ側のパイロット油圧
を解放可能な第2のサブ切換バルブをそのパイロットラ
インに設け、前記旋回操作用アクチュエータ側のパイロ
ット油圧を解放可能な第3のサブ切換バルブをそのパイ
ロットラインに設けると、第2のサブ切換バルブの切換
操作により移動式クレーンの走行操作を選択的に不能と
し、第3のサブ切換バルブの切換操作により移動式クレ
ーンの旋回操作を選択的に不能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクローラクレーン用
油圧回路の定常状態を示す油圧回路図である。
【図2】一実施形態に係るクローラクレーン用油圧回路
を制御するスイッチ回路の定常状態を示すスイッチ回路
図である。
【図3】図2に示すスイッチ回路のバックストップリミ
ットスイッチのオフ状態を示すスイッチ回路図である。
【図4】図1に示すクローラクレーン用油圧回路のバッ
クストップリミットスイッチのオフ状態を示す油圧回路
図である。
【図5】一実施形態に係るクローラクレーン用油圧回路
により退避行動するクローラクレーンの作用説明図であ
る。
【図6】図2に示すスイッチ回路のセーフティレバーリ
ミットスイッチのオフ状態を示すスイッチ回路図であ
る。
【図7】図1に示すクローラクレーン用油圧回路のセー
フティレバーリミットスイッチのオフ状態を示す油圧回
路図である。
【図8】一実施形態に係るクローラクレーン用油圧回路
の変更例を示す油圧回路図である。
【図9】一従来例に係るクローラクレーン用油圧回路の
定常状態を示す油圧回路図である。
【図10】一従来例に係るクローラクレーン用油圧回路
を制御するスイッチ回路の定常状態を示すスイッチ回路
図である。
【図11】一従来例に係るスイッチ回路のバックストッ
プリミットスイッチのオフ状態を示すスイッチ回路図で
ある。
【図12】一従来例に係るクローラクレーン用油圧回路
のバックストップリミットスイッチのオフ状態を示す油
圧回路図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 2…メインライン 3…メイン切換バルブ 3A…ソレノイド 4A,4B,4C…パイロットライン 5…走行操作用リモコンバルブ 6…油圧シリンダ 7…ウインチ操作用リモコンバルブ 8…第1のサブ切換バルブ 8A…ソレノイド 9…第2のサブ切換バルブ 10…第3のサブ切換バルブ 11…タンク 12…油圧モータ 13…バックストップリミットスイッチ 14…セーフティレバーリミットスイッチ 15,16…リレーコイル 15A,16A…リレー接点 17…減圧弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプに連通するメインラインにそ
    の油圧を解放可能なメイン切換バルブを設け、このメイ
    ン切換バルブと前記油圧ポンプとの間のメインラインか
    ら分岐した各パイロットラインにそれぞれ走行操作用リ
    モコンバルブ、旋回操作用アクチュエータおよびウイン
    チ操作用リモコンバルブを設けた移動式クレーン用油圧
    回路であって、少なくとも前記ウインチ操作用リモコン
    バルブへ油圧を供給するパイロットラインには、ウイン
    チ操作用リモコンバルブ側の油圧を解放可能なサブ切換
    バルブを設け、前記メイン切換バルブは、移動式クレー
    ンに装備されたセーフティレバーリミットスイッチの作
    動により油圧を解放するように切換制御される構成と
    し、前記サブ切換バルブは、移動式クレーンに装備され
    たバックストップリミットスイッチの作動により油圧を
    解放するように切換制御される構成としたことを特徴と
    する移動式クレーン用油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記走行操作用リモコンバルブへ油圧を
    供給するパイロットラインには、走行操作用リモコンバ
    ルブ側のパイロット油圧を解放可能な第2のサブ切換バ
    ルブを設け、前記旋回操作用アクチュエータへ油圧を供
    給するパイロットラインには、旋回操作用アクチュエー
    タ側のパイロット油圧を解放可能な第3のサブ切換バル
    ブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の移動式ク
    レーン用油圧回路。
  3. 【請求項3】 前記旋回操作用アクチュエータは、油圧
    の解放により機体旋回用の油圧モータに制動力を加え、
    油圧の供給により前記油圧モータへの制動力を解除する
    バネ復帰式油圧シリンダで構成されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の移動式クレーン用
    油圧回路。
JP2000323841A 2000-10-24 2000-10-24 移動式クレーン用油圧回路 Pending JP2002128472A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102942117A (zh) * 2012-11-20 2013-02-27 抚顺起重机制造有限责任公司 一种起重机空钩下放工况下的手柄禁止保护系统
KR101809618B1 (ko) 2016-03-11 2017-12-18 주식회사 수산중공업 과부하 방지 시스템을 구비한 크레인

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CN102942117A (zh) * 2012-11-20 2013-02-27 抚顺起重机制造有限责任公司 一种起重机空钩下放工况下的手柄禁止保护系统
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