JP2002127514A - プラテンおよび記録装置 - Google Patents

プラテンおよび記録装置

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JP2002127514A
JP2002127514A JP2000319061A JP2000319061A JP2002127514A JP 2002127514 A JP2002127514 A JP 2002127514A JP 2000319061 A JP2000319061 A JP 2000319061A JP 2000319061 A JP2000319061 A JP 2000319061A JP 2002127514 A JP2002127514 A JP 2002127514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテン表面に、被記録材が引っ掛かり、被
記録材詰まりが発生することを防止する。 【解決手段】 主走査方向に平行な軸を回転軸として回
転する複数の第1の回転体11が、プラテン1の被記録
材Pが接する面の第1の孔51の被記録材排出側端部近
傍に、主走査方向に互いに離間して配置され、主走査方
向に平行な軸を回転軸として回転する複数の第2の回転
体12が、プラテン1の被記録材Pが接する面の第1の
孔51の被記録材給送側端部近傍に、主走査方向に互い
に離間して配置されている。そして、第1の回転体1
1、および第2の回転体12は、リブ16ごとに設けら
れ、それらがペーパーギャップに影響しないように、第
1の回転体11、および第2の回転体12の上端面がリ
ブ16のペーパーギャップを規定している面より下方に
なるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】主走査方向に往復動する記録
ヘッドに対向し、副走査方向に搬送される被記録材を下
方から支えて、前記被記録材と前記記録ヘッドとの間の
ギャップを規定するとともに、被記録材の端部に余白無
く記録する際に、該端部から外れて打ち捨てられたイン
クが落下する孔を有するプラテン、およびそれを備えた
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドに対向し、被記録材を下方か
ら支えて、被記録材と記録ヘッドとの間のギャップを規
定するプラテンは、静的構造の突起体である複数のリブ
を有している。そして、被記録材は、この複数のリブの
頂面を摺動して搬送される。また、プラテンには、被記
録材の端部に余白無く記録する際に、該端部から外れて
打ち捨てられたインクが落下する孔が1つ以上設けられ
ている。
【0003】一方、記録装置には、被記録材を副走査方
向に搬送するための搬送ローラと、被記録材を搬送し、
排出するための排出ローラが設けられている。そして、
搬送ローラは、被記録材を搬送するとともに、被記録材
を逆反りさせることで、被記録材をプラテン上のリブに
押しつけ、これにより被記録材先端が排出ローラに到達
するまでの間において、被記録材の姿勢を規制してい
る。また、排出ローラは、被記録材を排出するととも
に、被記録材を逆反りさせることで、被記録材をプラテ
ン上のリブに押しつけ、これにより被記録材後端が搬送
ローラを抜けた後においても被記録材の姿勢を規制して
いる。
【0004】そして、被記録材は、搬送ローラにより副
走査方向に搬送され、記録ヘッドにより記録が行われた
後、第1の孔の上を通過し、排出ローラに到達し、排出
ローラにより排出される。このように、被記録材ををプ
ラテン上のリブに押しつけ、被記録材の姿勢を規制する
ことで、コックリング現象による被記録材の波打ち変形
や被記録材の曲がり等によって被記録材がプラテンから
浮き上がり、記録精度が低下することを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被記録
材の端部に余白無く記録すると、被記録材の端部がコッ
クリング現象による変形で下方に丸まる傾向が現れる。
上記のように搬送ローラおよび排出ローラにおいて、被
記録材を逆反りさせることで、被記録材をプラテン上の
リブに押しつけるために、被記録材の端部から外れて打
ち捨てられたインクが落下する前記孔の近傍のプラテン
表面に、被記録材が引っ掛かり、被記録材詰まりが発生
しやすくなるという問題が生じる。
【0006】本願発明の課題は、被記録材の端部に余白
無く記録する際に、プラテンに設けられて、前記端部か
ら外れて打ち捨てられたインクが落下する孔の近傍のプ
ラテン表面に、被記録材が引っ掛かり、被記録材詰まり
が発生することを防止したプラテン、および記録装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、主走査方向に往復動
する記録ヘッドに対向し、副走査方向に搬送される被記
録材を下方から支えて、前記被記録材と前記記録ヘッド
との間のギャップを規定するプラテンは、前記被記録材
の端部に余白無く記録する際に、該端部から外れて打ち
捨てられたインクが落下する第1の孔を有し、主走査方
向に平行な軸を回転軸として回転する複数の第1の回転
体が、前記プラテンの前記被記録材が接する面の前記第
1の孔の前記被記録材排出側端部近傍に、前記第1の回
転体の上端が、前記プラテンの前記被記録材と前記記録
ヘッドとの間のギャップを規定する面よりも下方になる
ように、主走査方向に互いに離間して配置されている、
ことを特徴としたプラテンである。
【0008】これにより、被記録材と記録ヘッドとの間
のギャップを規定しつつ、被記録材のコックリング現象
により下方に丸まった先端が接する、第1の孔の被記録
材排出側端部近傍における摩擦を減らし、被記録材の先
端が第1の孔の被記録材排出側端部近傍に、摩擦により
引っ掛かることを防止している。本願請求項1に記載の
発明に係るプラテンによれば、被記録材の端部に余白無
く記録する際に、その被記録材の端部から外れて打ち捨
てられたインクが落下する第1の孔の被記録材排出側端
部近傍のプラテン表面に被記録材が引っ掛かり、被記録
材詰まりが発生することを防止する作用効果が得られ
る。
【0009】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、主走査方向に平行な軸を回転軸として回転する
複数の第2の回転体が、前記プラテンの被記録材が接す
る面の前記第1の孔の前記被記録材給送側端部近傍に、
前記第2の回転体の上端が、前記プラテンの前記被記録
材と前記記録ヘッドとの間のギャップを規定する面より
も下方になるように、主走査方向に互いに離間して配置
されている、ことを特徴としたプラテンである。
【0010】これにより、被記録材と記録ヘッドとの間
のギャップを規定しつつ、被記録材のコックリング現象
により下方に丸まった先端が接する、第1の孔の被記録
材給送側端部近傍における摩擦を減らし、被記録材の先
端が第1の孔の被記録材給送側端部近傍に、摩擦により
引っ掛かることを防止している。本願請求項2に記載の
発明に係るプラテンによれば、本願請求項1に記載のプ
ラテンの作用効果に加えて、被記録材の端部に余白無く
記録する際に、その被記録材の端部から外れて打ち捨て
られたインクが落下する第1の孔の被記録材給送側端部
近傍のプラテン表面に被記録材が引っ掛かり、被記録材
詰まりが発生することを防止する作用効果が得られる。
【0011】本願請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2において、前記プラテンは、前記被記録材の端部
に余白無く記録する際に、該端部から外れて打ち捨てら
れたインクが落下する第2の孔を、前記第1の孔より前
記被記録材給送側に有し、主走査方向に平行な軸を回転
軸として回転する複数の第3の回転体が、前記プラテン
の前記被記録材が接する面の前記第2の孔の前記被記録
材給送側端部近傍に、前記第3の回転体の上端が、前記
プラテンの前記被記録材と前記記録ヘッドとの間のギャ
ップを規定する面よりも下方になるように、主走査方向
に互いに離間して配置されている、ことを特徴としたプ
ラテンである。
【0012】これにより、被記録材と記録ヘッドとの間
のギャップを規定しつつ、被記録材のコックリング現象
により下方に丸まった先端が接する、第2の孔の被記録
材給送側端部近傍における摩擦を減らし、被記録材の先
端が第2の孔の被記録材給送側端部近傍に、摩擦により
引っ掛かることを防止している。本願請求項3に記載の
発明に係るプラテンによれば、本願請求項1および2に
記載のプラテンの作用効果に加えて、被記録材の端部に
余白無く記録する際に、被記録材の後端部から外れて打
ち捨てられたインクが落下する第2の孔の被記録材給送
側端部近傍のプラテン表面に被記録材が引っ掛かり、被
記録材詰まりが発生することを防止する作用効果が得ら
れる。
【0013】本願請求項4に記載の発明は、請求項3に
おいて、主走査方向に平行な軸を回転軸として回転する
複数の第4の回転体が、前記プラテンの前記被記録材が
接する面の前記第2の孔の前記被記録材排出側端部近傍
に、前記第4の回転体の上端が、前記プラテンの前記被
記録材と前記記録ヘッドとの間のギャップを規定する面
よりも下方になるように、主走査方向に互いに離間して
配置されている、ことを特徴としたプラテンである。
【0014】これにより、被記録材と記録ヘッドとの間
のギャップを規定しつつ、被記録材のコックリング現象
により下方に丸まった先端が接する、第2の孔の被記録
材排出側端部近傍における摩擦を減らし、被記録材の先
端が第2の孔の被記録材排出側端部近傍に、摩擦により
引っ掛かることを防止している。本願請求項4に記載の
発明に係るプラテンによれば、本願請求項3に記載のプ
ラテンの作用効果に加えて、被記録材の端部に余白無く
記録する際に、被記録材の後端部から外れて打ち捨てら
れたインクが落下する第2の孔の被記録材排出側端部近
傍のプラテン表面に被記録材が引っ掛かり、被記録材詰
まりが発生することを防止する作用効果が得られる。
【0015】本願請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれか1項において、主走査方向に互いに離間し
て、主走査方向に平行な軸を回転軸として回転する、複
数の第5の回転体が配置され、前記第5の回転体の上端
面において前記被記録材と前記記録ヘッドとの間のギャ
ップを規定している、ことを特徴としたプラテンであ
る。
【0016】これにより、被記録材は第5の回転体に接
して搬送され、第5の回転体は被記録材の搬送に応じて
回転するので、被記録材と第5の回転体との間には摩擦
がほとんど生じない。本願請求項5に記載の発明に係る
プラテンによれば、本願請求項1〜4のいずれか1項に
記載のプラテンの作用効果に加えて、コックリング現象
による被記録材の波打ち変形を助長することが無くな
り、それによる被記録材の浮き上がりによって生じる記
録精度の低下を防止することが出来る。
【0017】本願請求項6に記載の発明は、請求項5に
おいて、前記第5の回転体は、駆動源により駆動され
る、ことを特徴としたプラテンである。
【0018】これにより、被記録材と回転体との間に生
じる摩擦は、さらに小さくなり、被記録材の波打ち変形
が抑止される。本願請求項6に記載の発明に係るプラテ
ンによれば、本願請求項5に記載のプラテンの作用効果
に加えて、コックリング現象による被記録材の波打ち変
形を抑止し、それによる被記録材の浮き上がりによって
生じる記録精度の低下を防止することが出来る。
【0019】本願請求項7に記載の発明は、主走査方向
に往復動する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向に搬
送する被記録材搬送手段と、該被記録材搬送手段により
副走査方向に搬送される前記被記録材を下方から支え
て、前記被記録材と前記記録ヘッドとの間のギャップを
規定するプラテンとを備え、前記被記録材搬送手段によ
り副走査方向に搬送される前記被記録材に、前記記録ヘ
ッドにてインクを吐出して記録を行う記録装置であっ
て、前記プラテンは、請求項1〜6のいずれか1項に記
載のプラテンである、ことを特徴とした記録装置であ
る。
【0020】本願請求項7に記載の発明に係る記録装置
によれば、記録装置において、前述した本願請求項1か
ら6のいずれか1項に記載の発明による作用効果を得る
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る第1の
実施の形態によるインクジェットプリンタにおいて、記
録紙の先端に余白無く記録している状態の平面図であ
り、図2は、その断面図である。以下、図1および図2
を参照しながら説明する。尚、図1および図2は、説明
に必要な構成要素のみ示し、それ以外の構成要素は省略
してある。
【0022】当該実施の形態によるインクジェットプリ
ンタは、主走査方向Xに往復動する記録ヘッド2と、被
記録材Pを副走査方向Yに搬送する搬送ローラ3と、被
記録材Pを副走査方向Yに排出する排出ローラ4と、記
録ヘッド2に対向し、被記録材Pを下方から支えて、被
記録材Pと記録ヘッド2との間のギャップ(以下、ペー
パーギャップとする)を規定するプラテン1を備えてい
る。記録ヘッド2の被記録材Pと対向する面には、多数
のドット形成要素アレイ21が設けられており、そのド
ット形成要素アレイ21からインク22を被記録材Pの
記録面に吐出して記録を行う。
【0023】搬送ローラ3は、図示しない駆動源により
回転駆動され、被記録材Pの下面に接して被記録材Pを
搬送する搬送駆動ローラ31と、その搬送駆動ローラ3
1に個々に付勢され、被記録材Pの上面に接して、被記
録材Pの搬送に従動して回転する複数の搬送従動ローラ
32とで構成されている。また、排出ローラ4は、図示
しない駆動源により回転駆動され、被記録材Pの下面に
接して被記録材Pを排出する排出駆動ローラ41と、そ
の排出駆動ローラ41に個々に付勢され、被記録材Pの
上面に接して、被記録材Pの排出に従動して回転する複
数の排出従動ローラ42とで構成されている。当該実施
の形態では、該排出駆動ローラ41は、周囲に複数の歯
を有し、各歯の先端が被記録材の印刷面に点接触するよ
うに鋭角的に尖っている歯付きローラ(ギザローラまた
はスターホイールともいう)からなる。
【0024】そして、被記録材Pがインク22で濡れる
ことで波打ち変形して伸びる、コックリング現象によっ
て、被記録材Pがプラテン1から浮き上がってしまうの
を防止するために、搬送ローラ3にて被記録材Pを逆反
りさせ、被記録材Pがプラテン1に押しつけられるよう
にすることで、被記録材Pの先端が排出ローラ4に到達
するまでの間において、被記録材Pの姿勢を規制してい
る。そして、排出ローラ4においても同様に、被記録材
Pを逆反りさせ、被記録材Pがプラテン1に押しつけら
れるようにすることで、被記録材Pの後端が搬送ローラ
3を抜けた後においても被記録材Pの姿勢を規制してい
る。そして、さらにプラテン1には、被記録材Pの端部
に余白無く記録する際に、その端部から外れて打ち捨て
られたインク22が落下する被記録材Pの幅方向に一連
で長尺な第1の孔51が設けられている。
【0025】このようなインクジェットプリンタにおい
て、本願発明に係るプラテン1は、主走査方向に平行な
軸を回転軸として回転する複数の第1の回転体11が、
プラテン1の被記録材Pが接する面の第1の孔51の被
記録材排出側端部近傍に、主走査方向に互いに離間して
配置されている。そして、主走査方向に平行な軸を回転
軸として回転する複数の第2の回転体12が、プラテン
1の被記録材Pが接する面の第1の孔51の被記録材給
送側端部近傍に、主走査方向に互いに離間して配置され
ている。
【0026】また、プラテン1には複数のリブ16が設
けられており、このリブ16の上端面頂面にて、ペーパ
ーギャップを規定している。そして、第1の回転体1
1、および第2の回転体12は、リブ16ごとに設けら
れ、それらがペーパーギャップに影響しないように、第
1の回転体11、および第2の回転体12は、当該実施
の形態では、各リブ16毎に設けられ、それらがペーパ
ーギャップに影響しないように、、第1の回転体11、
および第2の回転体12の上端面がリブ16のペーパー
ギャップを規定している面より下方になるように配置さ
れている。尚、このリブ16の主走査方向の配置間隔
は、コックリング現象により生じる被記録材Pの波打ち
変形の波打ちの間隔とほぼ等しい間隔にすることが好ま
しく、これにより被記録材Pの浮き上がりをより小さく
することが出来る。また、当然のことながら、個々のリ
ブ16のペーパーギャップを規定している面の高さは、
全て同じ高さに構成されており、個々の第1の回転体1
1、および個々の第2の回転体12についても同様であ
る。
【0027】これにより、プラテン1は、第1の孔51
の被記録材排出側近傍に設けられた第1の回転体11
と、第1の孔51の被記録材給送側近傍に設けられた第
2の回転体12による動的構造を有し、被記録材Pが第
1の回転体11と第2の回転体12に接して搬送される
ことで、被記録材Pと第1の孔51近傍の被記録材Pが
接触する面との間の摩擦が小さくなる。
【0028】このようにして、上記第1の実施の形態に
よれば、コックリング現象により下方に丸まった被記録
材Pの先端が、第1の孔51近傍の被記録材Pが接触す
る面に摩擦によって引っ掛かり、被記録材Pが詰まるの
を防止することが可能となる。
【0029】また、他の実施の形態としては、以下に示
す、第2の実施の形態によるものが挙げられる。図3
は、本願発明に係る第2の実施の形態によるインクジェ
ットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記録し
ている状態の平面図であり、図4は、その断面図であ
る。以下、図3および図4を参照しながら説明する。
尚、図3および図4は、説明に必要な構成要素のみ示
し、それ以外の構成要素は省略してある。また、インク
ジェットプリンタのそれぞれの構成要素についての説明
は、前述した第1の実施の形態と同様の部分については
省略する。
【0030】図3および図4に示した第2の実施の形態
におけるプラテン1には、被記録材Pの端部に余白無く
記録する際に、その端部から外れて打ち捨てられたイン
ク22が落下する被記録材Pの幅方向に一連で長尺な第
1の孔51と、第2の孔52が設けられている。第2の
孔52は、第1の孔51の被記録材給送側(上流側)近
傍に設けられている。主走査方向に平行な軸を回転軸と
して回転する複数の第1の回転体11は、プラテン1の
被記録材Pが接する面の第1の孔51の被記録材排出側
端部近傍に、主走査方向に互いに離間して配置されてい
る。そして、主走査方向に平行な軸を回転軸として回転
する複数の第3の回転体13は、プラテン1の被記録材
Pが接する面の第2の孔52の被記録材給送側端部近傍
に、主走査方向に互いに離間して配置されている。
【0031】また、当該実施の形態では、プラテン1に
は複数のリブ16が、第1の孔51と第2の孔52との
間と、第1の孔51の被記録材排出側端部近傍に設けら
れており、このリブ16の上端面頂面にて、ペーパーギ
ャップを規定している。そして、第1の回転体11は、
第1の孔51の被記録材排出側端部近傍に設けられた各
リブ16毎に設けられ、第3の回転体13は、第2の孔
52の被記録材給送側端部近傍に設けられ、それらがペ
ーパーギャップに影響しないように、第1の回転体1
1、および第3の回転体13の上端面が、リブ16のペ
ーパーギャップを規定している面の頂面より下方になる
ように配置されている。
【0032】尚、このリブ16の主走査方向の配置間隔
は、コックリング現象により生じる被記録材Pの波打ち
変形の波打ちの間隔とほぼ等しい間隔にすることが好ま
しく、これにより被記録材Pの浮き上がりをより小さく
することが出来る。また、当然のことながら、個々のリ
ブ16のペーパーギャップを規定している面の高さは、
全て同じ高さに構成されており、個々の第1の回転体1
1、および個々の第3の回転体13についても同様であ
る。
【0033】これにより、プラテン1は、第1の孔51
の被記録材排出側近傍に設けられた第1の回転体11
と、第2の孔52の被記録材給送側近傍に設けられた第
3の回転体13による動的構造を有し、被記録材Pが第
1の回転体11と第3の回転体13に接して搬送される
ことで、被記録材Pと第1の孔51近傍の被記録材Pが
接触する面との間、および被記録材Pと第2の孔52近
傍の被記録材Pが接触する面との間の摩擦が小さくな
る。
【0034】このようにして、上記第2の実施の形態に
よれば、被記録材Pの端部に余白無く記録する際に、そ
の端部から外れて打ち捨てられたインク22が落下する
第1の孔および第2の孔が設けられたプラテン1におい
ても、コックリング現象により下方に丸まった被記録材
Pの先端および後端が、第1の孔51近傍の被記録材P
が接触する面との間、および第2の孔52近傍の被記録
材Pが接触する面との間の摩擦によって引っ掛かり、被
記録材Pが詰まるのを防止することが可能となる。
【0035】さらに他の実施の形態としては、第3の実
施の形態として、上記第2の実施の形態におけるプラテ
ン1に、さらに第4の回転体を設けたものが挙げられ
る。図5は、本願発明に係る第3の実施の形態によるイ
ンクジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無
く記録している状態の断面図である。尚、図5は、説明
に必要な構成要素のみ示し、それ以外の構成要素は省略
してある。また、インクジェットプリンタのそれぞれの
構成要素についての説明は、前述した第2の実施の形態
と同様の部分については省略する。
【0036】プラテン1は、前述の第2の実施の形態の
プラテン1に加えて、主走査方向に平行な軸を回転軸と
して回転する複数の第4の回転体14が、プラテン1の
被記録材Pが接する面の第2の孔52の被記録材排出側
端部近傍に、主走査方向に互いに離間して配置されてい
る。また、上述の第1および第2の実施の形態と同様
に、個々のリブ16のペーパーギャップを規定している
面の高さは、全て同じ高さに構成されており、個々の第
4の回転体14についても同様である。これにより、プ
ラテン1は、さらに第4の回転体14を有することで、
第1の孔51と第2の孔52との間に設けられた、複数
のリブ16の被記録材Pが接触する面との間の摩擦が小
さくなる。
【0037】このようにして、上記第3の実施の形態に
よれば、前述の第2の実施の形態のプラテン1に加え
て、さらに、コックリング現象により下方に丸まった被
記録材Pの先端が、第1の孔51と第2の孔52との間
に設けられた、複数のリブ16の被記録材Pが接触する
面との間の摩擦によって引っ掛かり、被記録材Pが詰ま
るのを防止することが可能となる。
【0038】さらに他の実施の形態としては、第4の実
施の形態として、上記第2の実施の形態におけるプラテ
ン1に、さらに第5の回転体を設けたものが挙げられ
る。図6は、本願発明に係る第4の実施の形態によるイ
ンクジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無
く記録している状態の断面図である。尚、図6は、説明
に必要な構成要素のみ示し、それ以外の構成要素は省略
してある。また、インクジェットプリンタのそれぞれの
構成要素についての説明は、前述した第2の実施の形態
と同様の部分については省略する。
【0039】プラテン1は、前述した第2の実施の形態
におけるプラテン1の第1の孔51と第2の孔52との
間に設けられた複数のリブ16に替えて、主走査方向に
平行な軸を回転軸として回転し、その上端面においてペ
ーパーギャップを規定している複数の第5の回転体15
が、プラテン1の被記録材Pが接する面に、主走査方向
に互いに離間して配置されている。これにより、プラテ
ン1は、被記録材Pと被記録材Pが接触するペーパーギ
ャップ面との間の摩擦が小さくなる。
【0040】このようにして、上記第4の実施の形態に
よれば、前述の第2の実施の形態のプラテン1に加え
て、当該第5の回転体15により、さらに、コックリン
グ現象により下方に丸まった被記録材Pの先端が、第1
の孔51と第2の孔52との間に設けられた、ペーパー
ギャップを規定している面と、被記録材Pとの間の摩擦
によって引っ掛かり、被記録材Pが詰まるのを防止する
ことが可能となる。そして、さらに、コックリング現象
による被記録材Pの副走査方向Yへの伸びを摩擦により
妨げないので、コックリング現象による被記録材Pの波
打ち変形を助長しないという作用効果も得られる。
【0041】さらに、他の実施の形態としては、上記第
4の実施の形態において、第5の回転体15が、駆動源
(図示せず)により駆動されるものが挙げられる。この
ようにして、第5の回転体15が回転駆動力により回転
することで、被記録材Pの副走査方向Yへの伸びが促進
され、被記録材Pの先端に余白無く記録する際に生じる
コックリング現象による被記録材Pの先端の丸まり変形
を抑止するので、上記第4の実施の形態に加えて、被記
録材Pの先端の丸まり変形による被記録材Pのプラテン
1からの浮き上がりを防止する作用効果も得られる。
【0042】さらに、他の実施の形態としては、第1の
回転体11〜第5の回転体15を、上記第1の実施の形
態〜第4の実施の形態以外の組み合わせにて、実施する
ことも可能であり、いずれにおいても本願発明の実施が
可能となるものである。
【0043】
【発明の効果】本願発明によれば、プラテンに設けられ
た、被記録材の端部に余白無く記録する際に該端部から
外れて打ち捨てられたインクが落下する孔の近傍のプラ
テン表面に、被記録材が引っ掛かり、被記録材詰まりが
発生することを防止したプラテン、および記録装置を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る第1の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の平面図である。
【図2】本願発明に係る第1の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の断面図である。
【図3】本願発明に係る第2の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の平面図である。
【図4】本願発明に係る第2の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の断面図である。
【図5】本願発明に係る第3の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の断面図である。
【図6】本願発明に係る第4の実施の形態によるインク
ジェットプリンタにおいて、記録紙の先端に余白無く記
録している状態の断面図である。
【符号の説明】
1 プラテン 2 記録ヘッド 3 搬送ローラ 4 排出ローラ 11 第1の回転体 12 第2の回転体 13 第3の回転体 14 第4の回転体 15 第5の回転体 16 リブ 21 ドット形成要素アレイ 31 搬送駆動ローラ 32 搬送従動ローラ 41 排出駆動ローラ 42 排出従動ローラ 51 第1の孔 52 第2の孔 P 被記録材 X 主走査方向 Y 副走査方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に往復動する記録ヘッドに対
    向し、副走査方向に搬送される被記録材を下方から支え
    て、前記被記録材と前記記録ヘッドとの間のギャップを
    規定するプラテンは、 前記被記録材の端部に余白無く記録する際に、該端部か
    ら外れて打ち捨てられたインクが落下する第1の孔を有
    し、 主走査方向に平行な軸を回転軸として回転する複数の第
    1の回転体が、前記プラテンの前記被記録材が接する面
    の前記第1の孔の前記被記録材排出側端部近傍に、前記
    第1の回転体の上端が、前記プラテンの前記被記録材と
    前記記録ヘッドとの間のギャップを規定する面よりも下
    方になるように、主走査方向に互いに離間して配置され
    ている、 ことを特徴としたプラテン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、主走査方向に平行な
    軸を回転軸として回転する複数の第2の回転体が、前記
    プラテンの被記録材が接する面の前記第1の孔の前記被
    記録材給送側端部近傍に、前記第2の回転体の上端が、
    前記プラテンの前記被記録材と前記記録ヘッドとの間の
    ギャップを規定する面よりも下方になるように、主走査
    方向に互いに離間して配置されている、ことを特徴とし
    たプラテン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記プラテ
    ンは、前記被記録材の端部に余白無く記録する際に、該
    端部から外れて打ち捨てられたインクが落下する第2の
    孔を、前記第1の孔より前記被記録材給送側に有し、 主走査方向に平行な軸を回転軸として回転する複数の第
    3の回転体が、前記プラテンの前記被記録材が接する面
    の前記第2の孔の前記被記録材給送側端部近傍に、前記
    第3の回転体の上端が、前記プラテンの前記被記録材と
    前記記録ヘッドとの間のギャップを規定する面よりも下
    方になるように、主走査方向に互いに離間して配置され
    ている、ことを特徴としたプラテン。
  4. 【請求項4】 請求項3において、主走査方向に平行な
    軸を回転軸として回転する複数の第4の回転体が、前記
    プラテンの前記被記録材が接する面の前記第2の孔の前
    記被記録材排出側端部近傍に、前記第4の回転体の上端
    が、前記プラテンの前記被記録材と前記記録ヘッドとの
    間のギャップを規定する面よりも下方になるように、主
    走査方向に互いに離間して配置されている、ことを特徴
    としたプラテン。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    主走査方向に互いに離間して、主走査方向に平行な軸を
    回転軸として回転する、複数の第5の回転体が配置さ
    れ、前記第5の回転体の上端面において前記被記録材と
    前記記録ヘッドとの間のギャップを規定している、こと
    を特徴としたプラテン。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第5の回転体
    は、駆動源により駆動される、ことを特徴としたプラテ
    ン。
  7. 【請求項7】 主走査方向に往復動する記録ヘッドと、
    被記録材を副走査方向に搬送する被記録材搬送手段と、
    該被記録材搬送手段により副走査方向に搬送される前記
    被記録材を下方から支えて、前記被記録材と前記記録ヘ
    ッドとの間のギャップを規定するプラテンとを備え、前
    記被記録材搬送手段により副走査方向に搬送される前記
    被記録材に、前記記録ヘッドにてインクを吐出して記録
    を行う記録装置であって、 前記プラテンは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    プラテンである、ことを特徴とした記録装置。
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