JP2002127333A - 多層フィルム及び積層体 - Google Patents

多層フィルム及び積層体

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JP2002127333A
JP2002127333A JP2000330080A JP2000330080A JP2002127333A JP 2002127333 A JP2002127333 A JP 2002127333A JP 2000330080 A JP2000330080 A JP 2000330080A JP 2000330080 A JP2000330080 A JP 2000330080A JP 2002127333 A JP2002127333 A JP 2002127333A
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JP
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layer
multilayer film
ethylene
density polyethylene
metallocene catalyst
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JP2000330080A
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Akihiro Mikami
明浩 三上
Takeo Nakamura
竹夫 中村
Toru Sendai
徹 千代
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無延伸で全方向にカット性に優
れ、低温ヒートシール性、シール部の接着強度等に優れ
た、自立性を有する製袋可能な多層フィルムを提供する
ことを目的とした。 【解決手段】 特定の性質を有するメタロセン
触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体
(A)40〜95重量%と、特定の性質を有する高圧法
低密度ポリエチレン(B)60〜5重量%とを含む組成
物を含むX層と、特定の性質を有するメタロセン触媒に
より製造されたエチレン−αオレフィン共重合体(C)
80〜100重量%と特定の性質を有する高圧法低密度
ポリエチレン(D)20〜0重量%とを含む組成物を含
むY層とが直接積層された多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無延伸で全方向に
カット性に優れる多層フィルム及び積層体に関する。こ
の多層フィルム及び積層体は、カット性と製袋時に製袋
強度に優れ、特に洗剤、シャンプー、リンス、食品等で
よく使用されるスタンディングパウチ用の自立可能か包
装材料として用いることができる。
【0002】
【従来の技術】手切れ性の良い樹脂組成物として、特開
平8−188680号公報に、(A)メルトフローレー
トが0.01〜1g/10分で、密度が0.910〜
0.925g/cm3である高圧法低密度ポリエチレン
樹脂30〜80重量%と、(B)メルトフローレートが
0.03〜0.7g/10分で、密度が0.940〜
0.970g/cm3である高密度ポリエチレン樹脂、
及び/又は、メルトフローレートが0.01〜7.0g
/10分で、密度が0.910〜0.935g/cm 3
で、コモノマーが炭素数4以上のα−オレフィンである
線状低密度ポリエチレン樹脂0〜40重量%と、(C)
平均粒径が0.5〜6μmである表面処理された重質炭
酸カルシウム20〜60重量%とを配合してなることを
特徴とするテープ基材用の無機質充填ポリエチレン樹脂
組成物が開示されている。
【0003】包装材として、特開平8−295745号
公報に(A)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須
成分として含む触媒の存在下にα−オレフィンを(共)
重合させることにより得られる(ロ)メルトフロレート
0.01〜100g/10分であるα−オレフィン
(共)重合体100〜20重量%および(B)他のオレ
フィン系重合体0〜80重量%を含む組成物からなるフ
イルムの配向された包装材であって、該包装材の赤外二
色比が1.2以上であることを特徴とする易引裂性包装
材が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、手切れ性や易引
裂性の持つポリオレフィン系の材料として、延伸したフ
ィルムが用いられてきた。そのため、引裂性は延伸方向
と同じ方向だけが優れていた。食品、菓子、スナック、
薬品等の包装袋やカット性テープ、スタンディングパウ
チ、チューブ等として使用される易引裂性包装材とし
て、ポリエチレン製のフィルムが用いられている。一方
向に延伸したフィルムを用いると、カット方向が延伸方
向と同じ方向のみ優れ、また無延伸のポリエチレン製フ
ィルムではカット時にフィルムが伸び易く破断性に問題
がある場合があった。
【0005】本発明は、無延伸で全方向にカット性に優
れ、低温ヒートシール性、シール部の接着強度等に優れ
た、自立性を有する製袋可能な易引裂性の多層フィルム
及び積層体を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の(A−
1)〜(A−2)の性質を有するメタロセン触媒より製
造されたエチレン−α−オレフィン共重合体(A)40
〜95重量%と、下記の(B−1)〜(B−2)の性質
を有する高圧法低密度ポリエチレン(B)60〜5重量
%とを含む組成物(但し、メタロセン触媒により製造さ
れたエチレン−αオレフィン共重合体(A)と高圧法低
密度ポリエチレン(B)との合計は100重量%)を含
むX層と、下記の(C−1)〜(C−2)の性質を有す
るメタロセン触媒により製造されたエチレン−αオレフ
ィン共重合体(C)80〜100重量%と下記の(D−
1)〜(D−2)の性質を有する高圧法低密度ポリエチ
レン(D)20〜0重量%とを含む組成物(但し、メタ
ロセン触媒により製造されたエチレン−αオレフィン共
重合体(C)と高圧法低密度ポリエチレン(D)との合
計は100重量%)を含むY層とが直接積層された多層
フィルムに関する。 (A)メタロセン触媒により製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体 (A−1)密度が0.930(g/cm3)を超えて
0.960(g/cm3) (A−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min) (B)高圧法低密度ポリエチレン (B−1)密度が0.915(g/cm3)〜0.94
0(g/cm3) (B−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min) (C)メタロセン触媒により製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体 (C−1)密度が0.890〜0.930(g/c
3) (C−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min) (D)高圧法低密度ポリエチレン (D−1)密度が0.910〜0.940(g/c
3) (D−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min)
【0007】好ましくは本発明の多層フィルムは、引張
弾性率1500kg/cm2〜4000kg/cm2の範
囲であることを特徴とする多層フィルムに関する。
【0008】好ましくは本発明の多層フィルムは、厚み
80〜300μmの範囲であることを特徴とする多層フ
ィルムに関する。好ましくは本発明の多層フィルムは、
スタンディングパウチ用の多層フィルムに関する。
【0009】さらに本発明は、上記の多層フィルムのX
層のY層と異なる側に、基材層を有することを特徴とす
る積層体に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の多層フィルムのX層は、
下記の(A−1)〜(A−2)の性質を有するメタロセ
ン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合
体(A)40〜95重量%、好ましくは45〜90重量
%、より好ましくは50〜90重量%、さらに好ましく
は55〜85重量%、特に好ましくは60〜80重量%
と、下記の(B−1)〜(B−2)の性質を有する高圧
法低密度ポリエチレン(B)60〜5重量%、好ましく
は55〜10重量%、より好ましくは50〜10重量
%、さらに好ましくは45〜15重量%、特に好ましく
は40〜20重量%とを含む組成物(メタロセン触媒に
より製造されたエチレン−αオレフィン共重合体(A)
と高圧法低密度ポリエチレン(B)との合計が100重
量%)である。
【0011】メタロセン触媒より製造されたエチレン−
α−オレフィン共重合体(A)の性質としては、 (A−1)密度が下限値として0.930g/cm3
超えて、好ましくは0.931g/cm3、さらに好ま
しくは0.932g/cm3、特に好ましくは0.93
3g/cm3から上限値として0.960g/cm3、好
ましくは0.955g/cm3、さらに好ましくは0.
950g/cm3、より好ましくは0.945g/cm3
の範囲、特に好ましくは0.940g/cm3の範囲。 (A−2)メルトフローレート(MFR)が下限値とし
て0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分、さ
らに好ましくは1g/10分、特に好ましくは1.5g
/10分から上限値として100g/10分、好ましく
は50g/10分、さらに好ましくは20g/10分、
特に好ましくは10g/10分の範囲。
【0012】高圧法低密度ポリエチレン(B)の性質と
しては、 (B−1)密度が下限値として0.915g/cm3
好ましくは0.916g/cm3、さらに好ましくは
0.917g/cm3、より好ましくは0.918g/
cm3、特に好ましくは0.920g/cm3から上限値
として0.940g/cm3、好ましくは0.938g
/cm3、さらに好ましくは0.936g/cm 3、特に
好ましくは0.935g/cm3の範囲 (B−2)メルトフローレート(MFR)が下限値とし
て0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分、さ
らに好ましくは1g/10分、特に好ましくは2g/1
0分から上限値として100g/10分、好ましくは5
0g/10分、さらに好ましくは20g/10分、特に
好ましくは10g/10分の範囲
【0013】本発明の多層フィルムのY層は、下記の
(C−1)〜(C−2)の性質を有するメタロセン触媒
より製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体
(A)80〜100重量%、好ましくは85〜100重
量%、さらに好ましくは90〜100重量%と、下記の
(D−1)〜(D−2)の性質を有する高圧法低密度ポ
リエチレン(B)20〜0重量%、好ましくは15〜0
重量%、さらに好ましくは10〜0重量%とを含む組成
物(メタロセン触媒により製造されたエチレン−αオレ
フィン共重合体(C)と高圧法低密度ポリエチレン
(D)との合計が100重量%)である。
【0014】メタロセン触媒より製造されたエチレン−
α−オレフィン共重合体(C)の性質としては、 (C−1)密度が下限値として0.890g/cm3
好ましくは0.895g/cm3、さらに好ましくは
0.898g/cm3、より好ましくは0.900g/
cm3、特に好ましくは0.910g/cm3から上限値
として0.930g/cm3、好ましくは0.928g
/cm3、さらに好ましくは0.926g/cm 3、特に
好ましくは0.925g/cm3の範囲。 (C−2)メルトフローレート(MFR)が下限値とし
て0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分、さ
らに好ましくは1g/10分、特に好ましくは1.5g
/10分から上限値として100g/10分、好ましく
は50g/10分、さらに好ましくは20g/10分、
特に好ましくは10g/10分の範囲。
【0015】高圧法低密度ポリエチレン(D)の性質と
しては、 (D−1)密度が下限値として0.910g/cm3
好ましくは0.912g/cm3、さらに好ましくは
0.915g/cm3、より好ましくは0.916g/
cm3、特に好ましくは0.918g/cm3から上限値
として0.940g/cm3、好ましくは0.938g
/cm3、さらに好ましくは0.936g/cm 3、より
好ましくは0.935g/cm3、特に好ましくは0.
934g/cm3の範囲 (D−2)メルトフローレート(MFR)が下限値とし
て0.1g/10分、好ましくは0.5g/10分、さ
らに好ましくは1g/10分、特に好ましくは2g/1
0分から上限値として100g/10分、好ましくは5
0g/10分、さらに好ましくは20g/10分、特に
好ましくは10g/10分の範囲。
【0016】本発明の多層フィルムは、上記組成割合の
上記特性(A)のメタロセン触媒より製造されたエチレ
ン−α−オレフィン共重合体と、上記特性(B)の高圧
法低密度ポリエチレンとを含む組成物をX層に用いるこ
とにより、全方向性にカット性が優れ、さらに耐衝撃性
に優れ、シール安定性のバランスがとれたものであり、
製袋やチューブなどの成形体や成形物は自立性に優れ、
耐衝撃性、シール安定性のバランスがとれたスタンディ
ングパウチなどの包装材などに使用できる成形体を得る
ことが出来る。
【0017】本発明の多層フィルムは、X層に用いるメ
タロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン
共重合体(A)の密度(A−1)が上記範囲より大きい
場合、衝撃強度が低くなり好ましくなく、小さい場合易
引裂性が低下するため好ましくない。さらに、スタンデ
ィングパウチなどの包装材に成形後、成形体の腰がなく
なり包装材として用いる場合、自立性が悪くなるため好
ましくない。
【0018】本発明の多層フィルムは、X層に用いるメ
タロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン
共重合体(A)のメルトフローレート(A−2)(MF
R)が上記範囲より大きい場合成形安定性が悪く、小さ
い場合成形加工時、押出機など成形機の負荷が高くなる
ため好ましくない。
【0019】本発明の多層フィルムは、X層に用いる高
圧法低密度ポリエチレン(B)の密度(B−1)が上記
範囲より小さい場合TD方向の引裂強度が大きくなり易
引裂性が低下するため好ましくない。TD方向とは、フ
ィルム製造時の引取方向に対して垂直方向(横方向)を
意味し、MD方向とは引取方向を意味する。
【0020】本発明の多層フィルムは、X層に用いる高
圧法低密度ポリエチレン(B)のメルトフローレート
(B−2)(MFR)が上記範囲より大きい場合成形安
定性が悪く、小さい場合エチレン−α−オレフィン共重
合体との分散性が悪くフィルム成形時に均一なフィルム
の製造が困難な場合があるため好ましくない。
【0021】本発明の多層フィルムは、X層にY層を直
接積層することにより、製袋などの成形体を製造可能な
安定シール性の優れた多層フィルムを得ることが出来
る。
【0022】本発明の多層フィルムは、Y層に用いるメ
タロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン
共重合体(C)の密度(C−1)が上記範囲より大きい
場合衝撃強度が低く、小さい場合易引裂性が低下し、さ
らに多層フィルムのブロッキングが悪化するため好まし
くない。
【0023】本発明の多層フィルムは、Y層に用いるメ
タロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレフィン
共重合体(C)のメルトフローレート(C−2)(MF
R)が上記範囲より大きい場合成形安定性が悪く、小さ
い場合成形加工時、押出機など成形機の負荷が高くなる
ため好ましくない。
【0024】本発明の多層フィルムは、Y層に用いる高
圧法低密度ポリエチレン(D)の密度(D−1)が上記
範囲より小さい場合TD方向の引裂強度が大きくなり易
引裂性が低下し、大きい場合シール温度が高くなるため
好ましくない。
【0025】本発明の多層フィルムは、Y層に用いる高
圧法低密度ポリエチレン(D)のメルトフローレート
(D−2)(MFR)が上記範囲より大きい場合成形安
定性が悪く、小さい場合エチレン−α−オレフィン共重
合体との分散性が悪くフィルム成形時に均一なフィルム
の製造が困難な場合があるため好ましくない。
【0026】本発明の多層フィルムは、X層のY層を異
なる側に、さらに下記の(E−1)〜(E−2)の性質
を有するメタロセン触媒より製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体(E)95重量%を超えて100重
量%と、下記の(F−1)〜(F−2)の性質を有する
高圧法低密度ポリエチレン(F)5重量部未満〜0重量
%とを含む組成物(但し、メタロセン触媒により製造さ
れたエチレン−αオレフィン共重合体(E)と高圧法低
密度ポリエチレン(F)との合計は100重量%)を含
むZ層を直接積層することができる。 (E)メタロセン触媒により製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体 (E−1)密度が0.930(g/cm3)を超えて
0.960(g/cm3) (E−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min) (F)高圧法低密度ポリエチレン (F−1)密度が0.915(g/cm3)〜0.94
0(g/cm3) (F−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
0(g/10min)
【0027】メタロセン触媒より製造されたエチレン−
α−オレフィン共重合体(A,C又はE)は、メタロセ
ン触媒を用いた公知の重合方法、例えば気相重合反応、
液相重合反応などの方法により製造することが出来る。
気相重合反応より製造されたメタロセン触媒より製造さ
れたエチレン−α−オレフィン共重合体を用いることが
出来る。
【0028】メタロセン触媒は、公知のメタロセン系触
媒を用いることができる。例えば、メタロセン系触媒と
して、周期律表第IV又はV族遷移金属のメタロセン化合
物と、有機アルミニウム化合物及び/又はイオン性化合
物の組合せを用いることが出来る。
【0029】周期律表第IV又はV族遷移金属としては、
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム
(Hf)、バナジウム(V)などが好ましい。
【0030】エチレン−α−オレフィン共重合体は、エ
チレンを主成分として、プロピレン、ブテン−1、ペン
テン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1などの炭素数2〜8の直鎖状α−オレフィン
や、シクロペンテン、シクロヘキセンなどの環状α−オ
レフィンなどのα−オレフィンあるいはこれらの混合物
とメタロセン触媒より製造された共重合体を用いること
が出来る。さらにエチレン50モル%以上、さらに60
モル%以上、特に70モル%以上と炭素数3〜8のオレ
フィンとのエチレン−α−オレフィン共重合体を好まし
く用いることができる。特に、エチレンとα−オレフィ
ンとの共重合体中のα−オレフィンから誘導される繰り
返し単位は、通常、10モル%以下の範囲、さらに0.
1〜9モル%の範囲で、特に0.1〜4モル%の範囲で
含まるエチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
【0031】高圧法低密度ポリエチレン(B,D又は
F)は、高圧法ラジカル重合により製造したものを用い
ることが出来る。
【0032】高圧法低密度ポリエチレン(B,D又は
F)としては、エチレンの単独重合体のほか、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのエチレンを除くほかのモノ
マーとの共重合体を用いることができる。エチレン−酢
酸ビニル共重合体を用いる場合は、共重合体中の酢酸ビ
ニルから誘導される繰り返し単位は、通常、20wt%
以下であることが好ましい。
【0033】本発明の多層フィルム及びX層、Y層やZ
層は、高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、
グリセリンエステル等の滑剤、天然シリカ、合成シリ
カ、シリケート類、ガラスビーズ、タルク、珪藻土等無
機系及びアクリル系ポリマー架橋体、シリコン系ポリマ
ー等の有機系のアンチブロッキング剤、フェノール系、
りん系、イオウ系等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベ
ンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、りん系、ハロゲン
系等の難燃剤、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ、カー
ボンブラック等の無機・有機充填剤、アゾ系、フタロシ
アニン系、キナクリドン系、酸化鉄、群青等の顔料、帯
電防止剤、界面活性剤、増核剤などを添加することがで
きる。
【0034】本発明の多層フィルム及びX層、Y層やZ
層は、メタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オ
レフィン共重合体(A,C,E)及び高圧法低密度ポリ
エチレン(B,D,F)以外の樹脂成分を本発明の特性
が損なわない範囲で含むことが出来る。
【0035】X層、Y層又はZ層に用いる組成物におい
て、各成分の混合方法、混合装置、混合設備に特に制限
はなく、公知の単軸押出機(混練機)、2軸押出機(混
練機)、2軸押出機と単軸押出機(混練機)を直列に接
続したタンデム型混練装置、カレンダー、バンバリーミ
キサー、混練ロール、ブラベンダー、プラストグラフ、
ニーダー等の装置などを用いることが出来る。
【0036】本発明の多層フィルムは、多層Tダイ成
形、多層インフレ成形や、押出ラミネータを使用したサ
ンドラミ、接着剤を用いてドライラミネータによる貼り
あわせるなどの方法により積層することにより得ること
が出来る。本発明の多層フィルムは、多層Tダイ成形や
多層インフレ成形などで製造された多層のフィルムを延
伸することなく用いることが好ましい。本発明の多層フ
ィルムは、無延伸の多層フィルムが好ましい。
【0037】本発明の多層フィルムは、引張弾性率が1
500kg/cm2〜4000kg/cm2の範囲、さら
に1600kg/cm2〜3000kg/cm2の範囲、
特に1800kg/cm2〜2500kg/cm2の範囲
が、自立性と耐衝撃性とのバランスを考慮すると好まし
い。
【0038】本発明の多層フィルムは、厚みが90〜3
00μmの範囲、さらに95〜250μmの範囲、さら
に100〜200μmの範囲、特に110〜150μm
の範囲が、自立性と耐衝撃性とのバランスに優れるため
に好ましい。
【0039】本発明の多層フィルムは、衝撃あなあけ強
度が10kg・cm以上、さらに11kg・cm以上、
さらに12kg・cm以上、特に13kg・cm以上が
好ましい。
【0040】本発明の多層フィルムは、引裂き強度が5
0g〜150gの範囲、さらに60g〜140gの範
囲、さらに70g〜120gの範囲、特に80g〜11
5gの範囲が、容易に引き裂くことができるために好ま
しい。
【0041】本発明の多層フィルムでは、X層の厚みと
Y層の厚みの比は、10:1〜2:1の範囲、さらに1
0:1〜2.5:1の範囲、特に10:1〜3:1の範
囲が、自立性と易引裂き性のバランスに優れるために好
ましい。
【0042】本発明の多層フィルムでは、(X層+Z
層)の厚みとY層の厚みの比は、10:1〜2:1の範
囲、さらに10:1〜2.5:1の範囲、特に10:1
〜3:1の範囲が、自立性と易引裂き性のバランスに優
れるために好ましい。
【0043】本発明の多層フィルムは、洗剤・シャンプ
ー・リンス・食品等でよく使用されるスタンディングパ
ウチ用の包装材料などに使用可能な多層フィルムとして
用いることが出来る。
【0044】本発明の多層フィルムは、Y層/X層、又
はY層/X層/Z層に積層されている。
【0045】本発明の多層フィルムは、X層のY層と異
なる側に、本発明のX層、Y層及びZ層の組成物を除
く、各種プラスチック製フィルム、アルミ、紙等の基材
からなる基材層を有する積層体を製造することが出来
る。
【0046】本発明の積層体は、多層フィルムのX層の
Y層と異なる側に、X層、Y層及びZ層の組成物を除
く、各種プラスチック製フィルム、アルミ、紙等の基材
層を貼り合わせ又は積層することにより製造することが
出来る。基材層としては、ナイロン、ポリエステル、ポ
リロピレンの単独または、ポリエチレン、エチレンビニ
ルアルコール等との共押出フィルムなどの延伸又は無延
伸のプラスチック製フィルム、紙、アルミ、銅などの金
属箔、金属または無機物、有機物を蒸着したプラスチッ
ク製などのフィルムなどを1層以上積層して用いること
が出来る。基材層の厚みは、多層フィルムと貼り合わせ
る又は積層出来るものであればどのようものでも用いる
ことが出来、特に、3μm〜300μmの範囲、さらに
5μm〜250μmの範囲、さらに5μm〜200μm
の範囲、さらに5μm〜150μmの範囲、さらに5μ
m〜100μmの範囲、特に5μm〜50μmの範囲が
好ましい。
【0047】本発明の積層体において、積層構成の一例
として、Y層/X層/基材層、Y層/X層/Z層/基材
層、Y層/X層/Z層/基材層/基材層、Y層/X層/
接着層/基材層、Y層/X層/Z層/接着層/基材層、
Y層/X層/Z層/接着層/基材層/基材層などを挙げ
ることが出来る。
【0048】本発明の積層体では、接着層は、Y層に用
いる組成物、公知の各種接着成分、接着性を有するシー
トやフィルムなど、本発明の特性を損なわないものを用
いることが好ましい。
【0049】本発明の積層体は、洗剤・シャンプー・リ
ンス・食品等でよく使用されるスタンディングパウチ用
の包装用材料などに用いることが出来る。
【0050】本発明の多層フィルムでは、第1及び第2
の多層フィルムを、Y層同士が対面するように重ね、第
1及び第2の多層フィルムのY層の重なる部分、特に多
層フィルムの辺部を溶着することにより自立性のあるス
タンディングパウチなどの包装材などの成形体を得るこ
とが出来る。
【0051】本発明の多層フィルムでは、多層フィルム
のY層同士が対面するように折り曲げ、多層フィルムの
Y層の重なる部分、特に多層フィルムの辺部を溶着する
ことにより自立性のあるスタンディングパウチなどの包
装材などの成形体を得ることが出来る。
【0052】本発明の積層体では、第1及び第2の積層
体を、Y層同士が対面するように重ね、第1及び第2の
積層体のY層の重なる部分、特に積層体の辺部を溶着す
ることにより自立性のあるスタンディングパウチなどの
包装材などの成形体を得ることが出来る。
【0053】本発明の積層体では、積層体のY層同士が
対面するように折り曲げ、積層体のY層の重なる部分、
特に積層体の辺部を溶着することにより自立性のあるス
タンディングパウチなどの包装材などの成形体を得るこ
とが出来る。
【0054】本発明の多層フィルムでは、垂直方向(横
方向)(TD)の引裂強度(L)を引取方向(MD)の
引裂強度(M)で除した値(L/M)が、下限値として
0.4以上、さらに0.42以上、さらに0.5以上、
さらに0.67以上、特に0.8以上から上限値として
2.5以下、さらに2.4以下、さらに2.0以下、さ
らに1.5以下、特に1.2以下の範囲が好ましい。本
発明の多層フィルムは、(L/M)が、上記範囲より大
きい場合フィルムの異方性が大きくMD方向以外の方
向、特にTD方向の引裂強度が大きくなり、全方向性の
カット性が低下するため好ましくない。多層フィルムに
おいて、垂直方向とはある任意の方向であり、引取方向
とは垂直方向に対し垂直な方向である。連続に多層フィ
ルムを製造する場合、垂直方向とは、引取方向に対して
垂直方向を意味する。
【0055】本発明の積層体では、多層フィルム製造時
の引取方向に対して垂直方向(横方向、TD)の引裂強
度(L)を引取方向(MD)の引裂強度(M)で除した
値(L/M)が、下限値として0.4以上、さらに0.
42以上、さらに0.5以上、さらに0.67以上、特
に0.8以上から上限値として2.5以下、さらに2.
4以下、さらに2.0以下、さらに1.5以下、特に
1.2以下の範囲が好ましい。本発明の積層体は、(L
/M)が、上記範囲より大きい場合フィルムの異方性が
大きくMD方向以外の方向、特にTD方向の引裂強度が
大きくなり、全方向性のカット性が低下するため好まし
くない。
【0056】本発明の積層体は、引裂き強度が50g〜
150gの範囲、さらに60g〜140gの範囲、さら
に70g〜120gの範囲、特に80g〜115gの範
囲が、容易に引き裂くことができるために好ましい。
【0057】本発明の多層フィルム又は積層体は、ヒー
トシール強度が200g/15mm以上、さらに500
g/15mm以上、さらに1000g/15mm以上、
さらに1500g/15mm以上、さらに2000g/
15mm以上、さらに2500g/15mm以上、さら
に3000g/15mm以上、特に3500g/15m
m以上が好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。特性値は次のようにして測定した。
【0059】・メタロセン触媒より製造されたエチレン
−α−オレフィン共重合体(A,C又はE)と、高圧法
低密度ポリエチレン(B,D又はF)の特性の測定法 [1]密度:JIS・K7112に準拠して、190℃
での2.16Kg荷重におけるMFR測定時に得られる
ストランドを100℃で1時間熱処理し、1時間かけて室
温まで徐冷したサンプルを密度勾配管を用いて測定し
た。 [2]メルトフローレート(MFR2.16):JIS・K
7210に準拠して、メルトインデクサを用いて190
℃における2.16Kg荷重での10分間にストランド
状に押し出される樹脂の重量を測定することにより求め
た。
【0060】・多層フィルム(フィルム)及び積層体の
評価方法 [1]ヘイズ:JIS・K7105に準拠して、ヘイズ
メーター(日本電色工業製:NDH−1001DP)を
用いて測定した。 [2]グロス:JIS・K7105に準拠して、グロス
メーター(日本電色工業製 VG−1D)を用いて測定
した。グロスは、フィルムの巻き取りに対して、外側と
内側との2方向を測定した。 [3]衝撃あなあけ強度:衝撃あなあけ強度は、精機製
フィルムインパクトテスターにて、先端に直径1/2イ
ンチの半球を用いて、室温(23℃、湿度50%)で測
定した。
【0061】[4]引張弾性率:引張弾性率は、JIS
・K7127に準拠して、温度23℃、湿度50%の条
件で測定し、変形量が2%の時の応力値から算出した。
試験条件は、4号試験片を用い、引張速度:5mm/m
inで行った。
【0062】[5]引裂き強度:引裂き強度は、AST
M・D1922に示す試験片を用いて、エレメンドルフ
引裂き強度を温度23℃、湿度50%の条件で測定し
た。引裂き強度は、フィルム成形時の引取方向(MD)
のフィルムを引裂いた値と、フィルム成形時の幅方向
(TD:引取方向とは直角(垂直)方向)のフィルムを
引裂いた値との2方向の強度を測定した。 [6]ヒートシール強度:多層フィルムに基材層を貼り
合わせた積層体2枚を使用して評価を行った。装置とし
てテスター産業製ヒートシールテスターを用い、シール
バー:5mm幅、シール長さ:300mm、シール圧
力:2kg/cm2、シール時間:1秒、上部シールバ
ー設定温度:表4に示す温度、下部シールバー設定温
度:40℃の貼り合わせ条件で、2枚の積層体のシール
層同士を対面するように重ねた部分を貼り合わせた10
層の多層体を得た。得られた10層の多層体を幅15m
mの短冊状に切り出し、2枚のシール層間のヒートシー
ル強度を引張試験機を用い、引張速度:500mm/m
in、室温(23℃、湿度50%)の条件で測定した。
【0063】[実施例1〜3]表1に示す、密度及びメ
ルトフローレートの樹脂を用いて行った。以下に示す3
層Tダイ成形装置及び成形条件で、表2に示す組成を使
用して、厚み130μmの3層の多層フィルムを製造
し、ヘイズ、グロス、引張弾性率及び衝撃あなあけ強度
を測定し、結果を表3に示す。得られた厚み130μm
の3層の多層フィルムは、Y層(シール層)厚み:26
μm、X層(中間層)厚み:78μm、X層(ラミ層)
厚み:26μmである。3層Tダイ成形装置は、L/D
=32、ダイス:幅900mm、リップ1.6mm及び
フィードブロック方式の押出機3台(中間層:CBCテ
ック製メイン65mmφ、シール層及びラミ層:サテラ
イト40mmφ)、冷却ロール:450mmφ、セミマ
ッドロール、エアチャンバ使用の装置を用いた。3層T
ダイ成形装置を用いる多層フィルムの成形条件として
は、設定温度:ダイス部(220℃)、3層の多層フィ
ルム厚み:130μm、冷却ロール温度:40℃、表面
処理レベル:初期で42dyne/cm2で行った。
【0064】[実施例4]表1に示す、密度及びメルト
フローレートの樹脂を用いて行った。実施例1に示す3
層Tダイ成形装置及び成形条件で、表4に示す組成を使
用して、厚み130μmの3層の多層フィルムを製造
し、ヘイズ、グロス、引張弾性率及び衝撃あなあけ強度
を測定し、結果を表3に示す。得られた厚み130μm
の3層の多層フィルムは、Y層(シール層)厚み:26
μm、X層(中間層)厚み:78μm、ラミ層厚み:2
6μmである。
【0065】[実施例5〜8]実施例1〜4に示す3層
の多層フィルムのラミ層の外側に下に示す接着剤(大日
本インキ工業社製:ディックドライLX−703A、硬
化剤:KR−90、接着剤固形分:25%、接着剤塗布
量:3g/m2)を塗布し90℃で乾燥後、さらにその
外側に二軸延伸ナイロン(ユニチカ製エンブレム:ON
(厚み:15μm)を下に示す条件で、ドライラミネート
を行い、基材として二軸延伸ナイロンを貼り合わせた5
層の積層体(シール層/中間層/ラミ層/接着剤層/二
軸延伸ナイロン層)を得た。得られた5層の積層体の引
裂き強度及びヒートシール強度を測定し、結果を表5と
表6に示す。 ・ドライラミネートの条件と成形方法 (1)装置仕様:杉本技研製テストドライラミネータ
(グラビアロール:Φ20,280mm(斜線型:15
0メッシュ))。 (2)成形条件:ラミネート温度:40℃、ラミネート
速度:10m/min。
【0066】[実施例9]実施例3に示す3層の多層フ
ィルムのラミ層の外側に下に示す接着剤(大日本インキ
工業社製:ディックドライLX−703A、硬化剤:K
R−90、接着剤固形分:25%、接着剤塗布量:3g
/m2)を塗布し90℃で乾燥後、さらにその外側にア
ルミ蒸着二軸延伸ナイロン(東洋メタライジング製71
00(厚み:15μ)を下に示す条件で、ドライラミネ
ートを行い、基材としてアルミ蒸着二軸延伸ナイロンを
貼り合わせた6層の積層体(シール層/中間層/ラミ層
/接着剤層/蒸着アルミ層/二軸延伸ナイロン層)を得
た。得られた6層の積層体の引裂き強度及びヒートシー
ル強度を測定し、結果を表5と表6に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【発明の効果】本発明の多層フィルム及び積層体は、生
産性に優れ、衝撃強度が優れ、摩擦特性が優れ、無延伸
で全方向にカットしやすい多層のフィルムを得ることが
出来る。本発明の多層フィルム及び積層体は、自立性の
優れたチューブや製袋などの成形体や成形物を得ること
が出来る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/08 C08L 23/08 Fターム(参考) 3E064 AB25 AB26 BA01 BA17 BA26 BA30 BA36 BA54 BB03 BC18 BC20 EA12 FA04 3E086 AD01 BA04 BA15 BA35 BB85 CA01 CA28 CA29 CA35 4F100 AK06A AK06B AK62A AK62B AL05A AL05B AT00C BA02 BA03 BA10B BA10C BA13 BA16 BA25 GB15 JA06A JA06B JA13A JA13B JK01 JK03 JK06 JK07 JL08A JL08B JL12 YY00A YY00B 4J002 BB03X BB05W FD010 FD050 FD070 FD090 FD130 FD200 GF00 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(A−1)〜(A−2)の性質を有
    するメタロセン触媒より製造されたエチレン−α−オレ
    フィン共重合体(A)40〜95重量%と、下記の(B
    −1)〜(B−2)の性質を有する高圧法低密度ポリエ
    チレン(B)60〜5重量%とを含む組成物(但し、メ
    タロセン触媒により製造されたエチレン−αオレフィン
    共重合体(A)と高圧法低密度ポリエチレン(B)との
    合計は100重量%)を含むX層と、下記の(C−1)
    〜(C−2)の性質を有するメタロセン触媒により製造
    されたエチレン−αオレフィン共重合体(C)80〜1
    00重量%と下記の(D−1)〜(D−2)の性質を有
    する高圧法低密度ポリエチレン(D)20〜0重量%と
    を含む組成物(但し、メタロセン触媒により製造された
    エチレン−αオレフィン共重合体(C)と高圧法低密度
    ポリエチレン(D)との合計は100重量%)を含むY
    層とが直接積層された多層フィルム。 (A)メタロセン触媒により製造されたエチレン−α−
    オレフィン共重合体 (A−1)密度が0.930(g/cm3)を超えて
    0.960(g/cm3) (A−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
    0(g/10min) (B)高圧法低密度ポリエチレン (B−1)密度が0.915(g/cm3)〜0.94
    0(g/cm3) (B−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
    0(g/10min) (C)メタロセン触媒により製造されたエチレン−α−
    オレフィン共重合体 (C−1)密度が0.890〜0.930(g/c
    3) (C−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
    0(g/10min) (D)高圧法低密度ポリエチレン (D−1)密度が0.910〜0.940(g/c
    3) (D−2)メルトフロレート(MFR)が0.1〜10
    0(g/10min)
  2. 【請求項2】多層フィルムが、引張弾性率1500kg
    /cm2〜4000kg/cm2の範囲であることを特徴
    とする請求項1に記載の多層フィルム。
  3. 【請求項3】多層フィルムが、厚み80〜300μmの
    範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    多層フィルム。
  4. 【請求項4】多層フィルムが、スタンディングパウチ用
    の多層フィルムであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の多層フィルム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層
    フィルムのX層のY層と異なる側に、基材層を有するこ
    とを特徴とする積層体。
  6. 【請求項6】多層フィルムの垂直方向(横方向、TD)
    の引裂強度(L)を引取方向(MD)の引裂強度(M)
    で除した値(L/M)が、0.4以上から2.5以下で
    あることを特徴とする請求項5に記載の積層体。
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