JP2002126561A - 解砕装置 - Google Patents

解砕装置

Info

Publication number
JP2002126561A
JP2002126561A JP2000328741A JP2000328741A JP2002126561A JP 2002126561 A JP2002126561 A JP 2002126561A JP 2000328741 A JP2000328741 A JP 2000328741A JP 2000328741 A JP2000328741 A JP 2000328741A JP 2002126561 A JP2002126561 A JP 2002126561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
impeller
lump
crushed
crushing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000328741A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hoshino
秀樹 星野
Satoshi Ito
聡 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000328741A priority Critical patent/JP2002126561A/ja
Publication of JP2002126561A publication Critical patent/JP2002126561A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 含水率が0〜80%の塊状物をより均一な粒
径に解砕することが可能な解砕装置の提供。 【解決手段】 塊状物の投入される円筒状の外筒の上部
に塊状物を投入するための原料投入口を設け、前記外筒
の内部には複数の孔を有する円筒状の固定されたスクリ
ーンと、該スクリーン内部にスクリーンの形状に沿っ
て、回転する円錐状の基体上にブレードを具備したイン
ペラーを有し、原料投入口から供給された塊状物を前記
スクリーンと前記ブレードの間で摺動して解砕し、前記
外筒の下部には前記スクリーンから吐出された解砕物を
排出するための排出口を設けたことを特徴とする解砕装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品、食品、農
薬、肥料、洗剤、触媒、塗料、顔料、電子写真トナー、
プラスチックペレット等を取り扱う各種業界、分野にお
いて用いられる含水率0〜80%の塊状物の解砕装置に
関するものであり、更に詳しくは特に解砕された後の粒
度分布が均一で処理能力の高い解砕装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】石灰石やセメント原料、プラスチック、
化学品などの原料の塊状物を細かく解砕して所望の品質
にする解砕機として、化学工学便覧 化学工学協会編改
訂5版827〜836ページに記載されている解砕機、
例えばロールミル、スタンプミル、カッターミル、スク
リーンミルなどの解砕装置が広く用いられている。これ
らの解砕機の中でも解砕時の発熱を低く抑えたインペラ
ーとスクリーンを使用した解砕装置が知られている。例
えば特開平6−304491号、同7−846号、同9
−40415号に記載されている解砕装置では、投入さ
れた塊状物が直接インペラーによる一次解砕処理である
ため、解砕された後の粒度分布が不均一であり、所望粒
度範囲内の解砕物を得ることが困難であった。このため
分級処理し、製品に影響を与えない範囲で粒度分布が広
い状態で使用したり、分級処理で外れた解砕物は次のロ
ットに入れて再度解砕処理を行うことが実施されている
が、目標とする粒度分布にすることは難しく、更には処
理能力や歩留まりの低下など製造コストが増加するとい
う問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術に鑑みなされたものであって、その目的とす
るところは、含水率が0〜80%の塊状物をより均一な
粒径に解砕することが可能な解砕装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の構成
により解決することができた。
【0005】1)塊状物の投入される円筒状の外筒の上
部に塊状物を投入するための原料投入口を設け、前記外
筒の内部には複数の孔を有する円筒状の固定されたスク
リーンと、該スクリーン内部にスクリーンの形状に沿っ
て、回転する円錐状の基体上にブレードを具備したイン
ペラーを有し、原料投入口から供給された塊状物を前記
スクリーンと前記ブレードの間で摺動して解砕し、前記
外筒の下部には前記スクリーンから吐出された解砕物を
排出するための排出口を設けたことを特徴とする解砕装
置。
【0006】2)塊状物が含水率0〜80%であること
を特徴とする1)に記載の解砕装置。
【0007】本発明において用いられる装置の一例を図
面に従って説明する。図1は解砕装置の本体部分の一例
を示す模式図である。図中1は塊状物を投入するための
原料供給部を示し、11は原料投入口を示す。12は原
料供給部の下端周縁に取り付けられた縁部を示す。2は
原料供給部の下部に取り付けられた円筒状の外筒を示
し、21は外壁を示し、22は底部を示し、底部22は
外筒内径より小さく、周辺部に外壁21に部分的に接合
する凸状部を設け(本図では示されていない)、該凸状
部で外壁21に接合固定されている。23は底部22と
外壁21の間にできた開口部を示す。24は円筒状外筒
2の上端周縁に取り付けられた縁部を示し、25は円筒
状外筒2の下端周縁に取り付けられた縁部を示す。3は
取り付け用の治具を示し、該治具3により原料供給部1
は外筒2に固定されており、取り付け用の治具3を解除
することで原料供給部1と外筒2は分離可能となってい
る。
【0008】4は外筒2の下部に取り付けられた受器を
示し、41は外壁を示し、42は底部を示し、43は受
器4の上端周縁部に取り付けられた縁部を示す。5は取
り付け用の治具を示し、該治具5により受器4は外筒2
に固定されており、取り付け用の治具5を解除すること
で受器4と外筒2は分離可能となっている。
【0009】6は原料供給部1の中央に取り付けられた
動力部を示し、61はモータを示し、62は回転軸を示
す。本図では上部にある場合を示しているが、下部に取
り付けてもかまわない。又、動力部は別にしてベルト、
歯車等により動力を伝える方式であっても良い。
【0010】7は複数の孔を有する円筒状のスクリーン
を示し、71は円筒状基体を示し、72は基体に空けら
れた孔を示す。73は、スクリーン7を外筒2の内側に
取り外し可能な状態で取り付けるため、スクリーンと一
体になった取り付け部を示し、スクリーン7の上下に複
数個が配設されている。本図では示されていないがスク
リーン7は前記取り付け部73で治具により外筒に取り
付け可能に固定されている。
【0011】8はスクリーンの形状に沿って回転するこ
とが可能なインペラーを示し、上部のジョイント部9で
モータ61の回転軸62に結合されている。81はイン
ペラー8の円錐状の基体を示し、表面は解砕効率を上げ
るため、凸状物又は凹部を設けても良い。θは円錐状の
基体81の傾斜角度を示す。傾斜角度θは45〜75°
であり、より好ましくは55〜65°である。45°未
満の場合は滞留時間が長くなり、生産能力が下がり、高
含水率の塊状物では塊状物が練られることでスクリーン
の閉塞が発生し好ましくなく、75°を越えた場合は、
角度が急になり、解砕機能が下がり、又、解砕機が高く
なり作業性が悪くなり好ましくない。傾斜角度の選定は
塊状物の性状により適宜選択して使用することができ
る。
【0012】82は円錐状の基体81に取り付けられた
ブレードを示す。ブレード82の本数及び形状について
特に限定はなく、塊状物の性状、所望の解砕物粒度によ
り1本または2本以上及び/または丸棒、角棒、更には
突起等の加工を施した形態等を適用することができる。
Aは塊状物を示し、Bは解砕物を示す。Xはインペラー
8の円錐状の基体81の底面と外筒2の底面22との距
離を示す。該距離Xは塊状物の種類、解砕物の大きさ、
解砕する条件等により変化するため固定した値は示すこ
とは困難であるが、設計するに当たっては距離が短い場
合、回転時の振動により底面との接触が生じる危険があ
り、距離が長い場合は解砕物がインペラーの円錐状の基
体の底面と外筒の底面との間に入り込み、インペラーの
回転が正常に保つことが難しくなるため、これらのこと
が生じない様に設計する必要がある。
【0013】図2は解砕装置の本体部分の概略平面図で
ある。本図では、円筒状外筒の内部を説明するため材料
供給部1は省略してある。図中26は底部22の周辺部
に部分的に設けられた凸状部を示し、該凸状部26によ
り外壁21の内側に接合固定されている。27は縁部2
4に設けられた取り付け治具3用の孔を示す。スクリー
ン7の外径は底部22の外径と同じである。Yは開口部
23の開口長を示す。
【0014】該開口長Yは塊状物の種類、解砕物の大き
さ、解砕量等により変化するため固定した値を示すこと
は困難であるが、設計するに当たっては、開口長が短い
場合は解砕物が詰まり効率良く排出ができなくなる危険
があり、開口長が長すぎる場合は装置が大きくなるた
め、これらのことが生じない様に設計する必要がある。
Zはインペラー8とスクリーン7の距離を示す。該距離
Zは塊状物の種類、解砕物の大きさ、解砕条件等により
変化するため固定した値は示すことは困難であるが、設
計するに当たっては、距離が短い場合は回転時の振動に
より、インペラーとスクリーンの接触が生じる危険があ
り、距離が広すぎると解砕効果が減少するのでこれらの
ことが生じない様に設計する必要がある。他の符号は図
1と同義である。
【0015】図3はスクリーン7の概略図である。図中
74は取り付け部73に配設された取り付け用の孔を示
す。本発明においては、スクリーンの孔形状及び孔の大
きさ、数について特に限定はなく、塊状物の性状、所望
の解砕物粒度により種々の大きさの丸孔、楕円孔、三角
孔、四角孔等及び数を適宜選択し必要に合わせ適用する
ことができる。スクリーンに使用する材質も特に限定は
なく、クロムメッキ鋼、ステンレス(SUS304)等
が好ましい。塊状物の種類により適宜選択して使用する
ことができる。
【0016】図4はインペラー8の概略図である。図4
(a)は円錐状の基体81に凸状物がない場合の概略図
である。図4(b)は円錐状の基体81に回転方向と同
じ方向に螺旋状の凸状物を設けた場合の概略図である。
図4(c)は円錐状の基体81の上から下に板状の凸状
物を設けた場合の概略図である。図4(d)は円錐状の
基体81に小片状の凸状物を設けた場合の概略図であ
る。図中83は円錐状の基体81に設けた螺旋状の凸状
物を示し、螺旋の本数は塊状物の性状により適宜決める
ことが可能である。螺旋状の凸状物の形状は、塊状物の
性状により適宜決めることが可能である。
【0017】84は円錐状の基体81の上から下に設け
た板状の凸状物を示し、設ける枚数は2〜6枚が好まし
く、多い場合はインペラーの回転の抵抗になり好ましく
ない。板状の凸状物の形状は、塊状物の性状により適宜
決めることが可能である。
【0018】85は円錐状の基体81に設けた小片状の
凸状物を示し、配置は規則的に配列(例えば螺旋状)し
ても良いし、規則的でなくても良い。小片状の凸状物の
形状は、塊状物の性状により適宜決めることが可能であ
る。他の符号は図1と同義である。円錐状の基体81に
前記突起物を配設することで、料供給口11から投入さ
れた塊状物Aがインペラー8の基体81にぶつかった時
効率良く予備解砕され、更にインペラー8のブレードに
よりインペラーの周速で本解砕が連続的に行われ被解砕
物の滞留時間を短くし、効率良く解砕が行われ、塊状物
をより均一な粒径に解砕することが可能となる。
【0019】尚、図示はしていないがインペラーの基体
81の外表面は凹部(例えば半円型の凹部)が配設され
ていても良い。
【0020】インペラーに使用される材質としては、変
形、割れ、折れに対して耐性を持っていれば特に限定は
なく、例えばスクリーンと同じクロムメッキ鋼、ステン
レス(SUS304)が挙げられる。
【0021】次に、前記のように構成された塊状物の解
砕装置について動作を説明する。モータ61によりイン
ペラー8が回転された状態で、原料投入口11から塊状
物Aが投入されると、塊状物Aはインペラー8に衝突し
て一次解砕される。一次解砕された塊状物はインペラー
8の円錐状基体の効果により、スクリーン内での滞留時
間が短く、更にブレード82の全面にほぼ均一に分散さ
れて、ブレード82とスクリーン7の間隙で同じ周速で
剪断されて所望の均一な粒径でスクリーン7を通り抜け
る。その後、解砕物Bは排出口23から受器4に排出さ
れることで解砕が終了する。
【0022】上記に示すように、本発明の解砕装置で
は、解砕工程で被解砕物が長時間高熱に晒されることが
ないので、熱に弱い塊状物の解砕には非常に適した解砕
装置である。
【0023】本発明の解砕装置で解砕される塊状物は含
水率0〜80%の湿潤状態であり、好ましくは、0〜6
0%である。80%を越えた場合はスラリー化してしま
い解砕することが困難である。本発明の塊状物とは、含
水率0〜80%で多数の微粒子が物理的な力で固められ
た物を言う。例えば、感光材料に使用する有機銀塩、半
導体原料、工業薬品(例えば脂肪酸、写真用粒状処理剤
等)、プラスチック、粉末食品、カーボンブラック等が
挙げられる。
【0024】本発明での含水率は、((湿潤状態の質量
−乾燥状態の質量)/湿潤状態の質量)×100で表さ
れる。
【0025】通常、インペラーの周速度としては、0よ
り大きく30m/s以下の範囲であり、好ましくは0よ
り大きく20m/s以下であり、更に好ましくは0より
大きく10m/s以下である。30m/sを越えた場合
は熱劣化する素材では摩擦熱による劣化が生じるので好
ましくない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】実施例1 《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》水900ml中にオセイ
ンゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解し
て温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74
gを含む水溶液370mlと(98/2)のモル比の臭
化カリウムと沃化カリウムを含む水溶液(硝酸銀と当モ
ル量)及びK2〔Ir(NO)Cl5〕を銀1モル当たり
1×10-4モルを、pAg7.7に保ちながらコントロ
ールドダブルジェット法で10分間かけて添加した。そ
の後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラザインデンを添加しNaOHでpHを5に調整し
て平均粒子サイズ0.06μm、粒子サイズの変動係数
11%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子
を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降さ
せ脱塩処理を行い、その後フェノキシエタノール0.1
gを加え、pH5.9、pAg7.5に調整した。更に
チオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸で最適に化学増感を施
し、ハロゲン化銀乳剤Aを得た。
【0028】《有機脂肪酸Na溶液Bの調製》特殊機化
工業株式会社製のコンビミックスSB−SL−20型を
用いて以下の調製を行った。コンビミックスSB−SL
−20型の反応容器内で18.9リットルの純水にベヘ
ン酸445.4g、アラキジン酸335.1g、ステア
リン酸219.5gを80℃で溶解した。その際、アン
カーミクサーの回転数を70rpm、ホモディスパー及
びホモミクサーの回転速度を2500rpmに設定し
た。次に1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液2.2リッ
トルを添加した。次に濃硝酸27.6mlを加えた後、
55℃に冷却して有機脂肪酸Na溶液Bを得た。
【0029】《有機銀塩分散物Cの形成》上記の有機脂
肪酸Na溶液Bの温度を55℃に保ったまま、アンカー
ミクサーの回転速度を90rpm、ホモディスパー及び
ホモミクサーの回転数を4000rpmに設定し、上記
ハロゲン化銀乳剤A129.2gと純水1.8リットル
を添加した。次にアンカーミクサーの回転速度を100
rpm、ホモディスパー及びホモミクサーの回転速度を
6000rpmに設定し、1Mの硝酸銀水溶液2.8リ
ットルを2分間かけて硝酸銀投入パイプに通し、ホモミ
クサーの近傍に添加した。更にホモディスパー及びホモ
ミクサーの回転速度を5000rpmに設定し、10分
間攪拌し有機銀塩分散物Cを得た。
【0030】《含水率70%の有機銀塩塊状物D1の作
製》有機銀塩分散物Cを形成後1時間以内に、東興機械
株式会社製の遠心分離装置TU−24型を用いて以下の
操作を行った。遠心分離装置TU−24型の遠心加速度
を300Gとして、スラリー供給用ホッパーより有機銀
塩分散物Cを供給した。供給終了後、30秒間脱水を行
い(1次脱水工程)、引き続き洗浄水供給用ノズルより
洗浄水を供給してケーキ洗浄を開始した。濾液の伝導度
をモニターし、伝導度が50μS/cm以下になったと
ころで洗浄水の供給を止め脱塩を終了した(脱塩工
程)。その後、遠心加速度を600Gとして脱水を行っ
た(2次脱水)。以上の操作により、有機銀塩塊状物D
1を得た。尚、洗浄水温度は25℃、2次脱水時間は2
0分間で行った。
【0031】得られた有機銀塩塊状物D1の含水率は、
〔(ウェット質量−ドライ質量)/ウェット質量〕×1
00(%)で表すと、70質量%であった。
【0032】なお、ドライ質量は、赤外線乾燥装置によ
る乾燥減量が無くなったときの質量である。
【0033】《有機銀塩解砕物E1の作製》含水率70
%の有機銀塩塊状物D1、5kgを図1に示す本発明の
解砕装置を用いて解砕処理を行った。インペラーのブレ
ードは四角型を用い、スクリーン孔は丸穴形状(穴径:
1.0mm)、スクリーン孔密度、16個/cm2を用
い、インペラーとスクリーンの間隙は0.5mm、イン
ペラーの基体の角度60°、開口部の長さは150m
m、インペラーの円錐状の基体の底面と外筒の底面との
距離は1.5mmとした。また、解砕時の周速9m/s
に設定した。この処理により有機銀塩解砕物E1を得
た。
【0034】《有機銀塩解砕物F1の作製》有機銀塩解
砕物E1の作製に使用した含水率80%の有機銀塩塊状
物D1、5kgを、(株)クアドロ製解砕装置(コーミ
ル)を用いて解砕処理を行った。尚、インペラーのブレ
ード、スクリーン孔形状、スクリーン孔密度、インペラ
ーとスクリーンの間隙、回転数は有機銀塩解砕物E1の
作製時と同じに設定して行い、有機銀塩解砕物F1を得
た。
【0035】次いで、有機銀塩解砕物E1、F1をそれ
ぞれ振動篩により分級処理を行った。篩は、目開きが3
55μm、500μmを用いた。5分間振動させた後、
各目開きの篩で篩別された有機銀塩解砕物の質量の割合
を、(篩別された有機銀塩解砕物の質量/全有機銀塩解
砕物の質量)×100(%)で計算した結果を表1に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】上表に示す如く、本発明の解砕装置を使用
して作製した解砕物E1は、(株)クアドロ製解砕装置
(コーミル)の解砕装置を使用して調製した解砕物F1
に比べ、より均一な粒径の解砕物を得ることができた。
更に、所望粒度範囲内の歩留が従来に比べて高いため、
製造コストを大幅に下げることができるので、経済的に
も極めて有利である。
【0038】実施例2 《含水率0%の有機銀塩塊状物D2の作製》実施例1で
得られた有機銀塩塊状物D1をそのまま棚段乾燥したも
のを、有機銀塩組成物D2とした。その際、棚段乾燥は
箱型乾燥器を用いて40℃の熱風により71時間乾燥を
行った。
【0039】得られた有機銀塩塊状物D2の含水率は、
〔(ウェット質量−ドライ質量)/ウェット質量〕×1
00(%)で表すと、0質量%であった。
【0040】なお、ドライ質量は、赤外線乾燥装置によ
る乾燥減量が無くなったときの質量である。
【0041】《有機銀塩解砕物E2の作製》含水率0%
の有機銀塩塊状物D1、5kgを図1に示す本発明の解
砕装置を用いて解砕処理を行った。インペラーのブレー
ドは三角型を用い、スクリーン孔は丸穴形状(穴径:
1.0mm)、スクリーン孔密度、16個/cm2を用
い、インペラーとスクリーンの間隙は0.5mm、イン
ペラーの基体の角度60°、開口部の長さは100m
m、インペラーの円錐状の基体の底面と外筒の底面との
距離は1.0mmとした。また、解砕時の周速7.5m
/sに設定した。この処理により有機銀塩解砕物E2を
得た。
【0042】《有機銀塩解砕物F2の作製》有機銀塩解
砕物E2の作製に使用した含水率0%の有機銀塩塊状物
D1、100kgを、(株)クアドロ製解砕装置(コー
ミル)を用いて解砕処理を行った。尚、インペラーのブ
レード、スクリーン孔形状、スクリーン孔密度、インペ
ラーとスクリーンの間隙、回転数は有機銀塩解砕物E2
の調製時と同じに設定して行い、有機銀塩解砕物F2を
得た。
【0043】次いで、有機銀塩解砕物E2、F2をそれ
ぞれ振動篩により分級処理を行った。篩は、目開きが3
55μm、500μmを用いた。5分間振動させた後、
篩別された脂肪酸解砕物の質量を測定し実施例1と同じ
計算式により比率を算出した結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】上表に示す如く、本発明の解砕装置を使用
して作製した解砕物E2は、(株)クアドロ製解砕装置
(コーミル)の解砕装置を使用して調製した解砕物F2
に比べ、より均一な粒径の解砕物を得ることができた。
更に、所望粒度範囲内の歩留が従来に比べて高いため、
製造コストを大幅に下げることができるので、経済的に
も極めて有利である。
【0046】
【発明の効果】含水率0〜80%である塊状物を解砕す
ることができ、且つ均一な粒径の解砕物を得ることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】解砕装置の本体部分の一例を示す模式図であ
る。
【図2】解砕装置の本体部分の概略平面図である。
【図3】スクリーンの概略図である。
【図4】インペラーの概略図である。
【符号の説明】
1 原料供給部 2 外筒 4 受器 6 動力部 7 スクリーン 8 インペラー 22 底部 23 開口部 61 モータ 62 回転軸 72 孔 81 基体 82 ブレード 83、84、85 凸状物 θ 傾斜角度 X、Z 距離 Y 開口長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塊状物の投入される円筒状の外筒の上部
    に塊状物を投入するための原料投入口を設け、前記外筒
    の内部には複数の孔を有する円筒状の固定されたスクリ
    ーンと、該スクリーン内部にスクリーンの形状に沿っ
    て、回転する円錐状の基体上にブレードを具備したイン
    ペラーを有し、原料投入口から供給された塊状物を前記
    スクリーンと前記ブレードの間で摺動して解砕し、前記
    外筒の下部には前記スクリーンから吐出された解砕物を
    排出するための排出口を設けたことを特徴とする解砕装
    置。
  2. 【請求項2】 塊状物が含水率0〜80%であることを
    特徴とする請求項1に記載の解砕装置。
JP2000328741A 2000-10-27 2000-10-27 解砕装置 Pending JP2002126561A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328741A JP2002126561A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 解砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328741A JP2002126561A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 解砕装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002126561A true JP2002126561A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18805555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000328741A Pending JP2002126561A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 解砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002126561A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108144471A (zh) * 2018-02-22 2018-06-12 中国恩菲工程技术有限公司 组合式转子叶轮及浮选机
CN108176322A (zh) * 2018-02-22 2018-06-19 中国恩菲工程技术有限公司 搅拌桨及浮选机
CN110075976A (zh) * 2019-04-15 2019-08-02 浙江海洋大学 一种制备辣螺酱用的原料破碎装置
CN110328035A (zh) * 2019-07-10 2019-10-15 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种同轴直联直驱式制砂机
CN110813419A (zh) * 2019-11-01 2020-02-21 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种高质量制砂机
CN110918226A (zh) * 2019-12-09 2020-03-27 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种安全高效砂石研磨破碎装置
CN112024082A (zh) * 2020-08-04 2020-12-04 王水波 一种岩粉研磨设备
CN113441230A (zh) * 2021-06-29 2021-09-28 何荣富 一种应用在补水保湿滋润霜的原料加工装置
KR20220170719A (ko) * 2021-06-23 2022-12-30 수퍼빈 주식회사 재활용 쓰레기 분리 장치
CN117019335A (zh) * 2023-09-01 2023-11-10 苏州鑫宇表面技术有限公司 一种精细粉末制备用高效研磨设备

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108144471B (zh) * 2018-02-22 2024-01-16 中国恩菲工程技术有限公司 组合式转子叶轮及浮选机
CN108176322A (zh) * 2018-02-22 2018-06-19 中国恩菲工程技术有限公司 搅拌桨及浮选机
CN108144471A (zh) * 2018-02-22 2018-06-12 中国恩菲工程技术有限公司 组合式转子叶轮及浮选机
CN108176322B (zh) * 2018-02-22 2024-01-16 中国恩菲工程技术有限公司 搅拌桨及浮选机
CN110075976A (zh) * 2019-04-15 2019-08-02 浙江海洋大学 一种制备辣螺酱用的原料破碎装置
CN110328035A (zh) * 2019-07-10 2019-10-15 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种同轴直联直驱式制砂机
CN110813419A (zh) * 2019-11-01 2020-02-21 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种高质量制砂机
CN110918226A (zh) * 2019-12-09 2020-03-27 枣庄鑫金山智能机械股份有限公司 一种安全高效砂石研磨破碎装置
CN112024082A (zh) * 2020-08-04 2020-12-04 王水波 一种岩粉研磨设备
KR102576837B1 (ko) * 2021-06-23 2023-09-11 수퍼빈 주식회사 재활용 쓰레기 분리 장치
KR20220170719A (ko) * 2021-06-23 2022-12-30 수퍼빈 주식회사 재활용 쓰레기 분리 장치
CN113441230A (zh) * 2021-06-29 2021-09-28 何荣富 一种应用在补水保湿滋润霜的原料加工装置
CN117019335A (zh) * 2023-09-01 2023-11-10 苏州鑫宇表面技术有限公司 一种精细粉末制备用高效研磨设备
CN117019335B (zh) * 2023-09-01 2024-02-02 苏州鑫宇表面技术有限公司 一种精细粉末制备用高效研磨设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4698439B2 (ja) 粉粒体の解砕整粒装置
JP2002126561A (ja) 解砕装置
JP2004352776A (ja) 吸水性樹脂の整粒方法
JPH05253509A (ja) 流通式媒体攪拌超微粉砕機
JPH04228488A (ja) ガス発生材料の製造方法
JP5173977B2 (ja) 攪拌造粒装置
US2803038A (en) Pelletizing apparatus
JPH0727476A (ja) 湿潤粉粒体の処理装置
JP2019058897A (ja) 造粒装置
JP4351111B2 (ja) 含水重合体の解砕方法および吸水性樹脂の製造方法
JP6234166B2 (ja) 連続造粒装置
KR200438014Y1 (ko) 파우더원료 혼합형 슬러리 건조기
JP2000246084A (ja) 整粒機
JPS5955338A (ja) 混合機兼用造粒機
JP4287732B2 (ja) 粉粒体の解砕整粒装置
JPH11279051A (ja) 透析用剤及びその製造方法
JPS60179130A (ja) 造粒方法とその装置
JPH0565216B2 (ja)
JPS5921651B2 (ja) 造粒方法とその装置
JPH10338518A (ja) 炭酸カルシウムの製造方法
JP2873570B2 (ja) 顆粒状ソルビン酸カリウムの製造法
JPS6333900B2 (ja)
JP2019058898A (ja) 解砕装置
JP3228289B1 (ja) 分岐鎖アミノ酸を含有する医薬用顆粒の製造方法
JP2006075710A (ja) 粉体、脱水ケーキ等の造粒方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313