JP2002126488A - 粒状カレット製造機 - Google Patents

粒状カレット製造機

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JP2002126488A
JP2002126488A JP2000328023A JP2000328023A JP2002126488A JP 2002126488 A JP2002126488 A JP 2002126488A JP 2000328023 A JP2000328023 A JP 2000328023A JP 2000328023 A JP2000328023 A JP 2000328023A JP 2002126488 A JP2002126488 A JP 2002126488A
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cullet
drum
granular
stirring
peripheral surface
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JP2000328023A
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English (en)
Inventor
Shoji Shimooka
昭二 下岡
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SHIMOOKA KOGYO KK
Original Assignee
SHIMOOKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で粒状カレットを製造し、ドラム内部
の磨耗がしにくい粒状カレット製造機を提供する。 【解決手段】 供給口12aからカレットを供給しなが
らドラム12を回転し、ドラム12内で攪拌構造体16
をドラム12とは反対方向へ回転する。すると、カレッ
トはドラム12の内周面をせり上がって落下しつつ排出
口12bへ移動する。移動途中、カレットは攪拌羽根1
5で攪拌されるので、攪拌効率が高まり粒状カレットが
短時間で得られる。また、落下中のカレットは、いった
ん攪拌羽根15にぶつかって速度が低下し、それからド
ラム12の底部に落ちるので、落下時の衝撃力が弱ま
り、ドラム12の内周面の磨耗が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粒状カレット製造
機、詳しくは、ガラスなどの被破砕物を破砕して得られ
たカレットの角部を擦り取った粒状のカレットを製造す
る粒状カレット製造機に関する。
【0002】
【従来の技術】使用後のガラスビンなどのガラス製品
(被破砕物)は、破砕されて、再利用されることがあ
る。再利用に際しては、まずガラス製品を破砕して粒体
または粉体のカレットを作製する。次にこれを溶かし、
型入れして別のガラス製品を製造したりしている。その
他の用途としては、このカレットをセメントに混合した
り、アスファルトに混合したり、水耕栽培用の浄化槽用
のガラス玉などとして利用している。
【0003】ところで、破砕されただけのカレットで
は、手で触ると角部を感じる。そのため、カレットを処
理するとき、その角部で作業者が手を傷めるおそれがあ
った。そこで、この問題の対策として、従来、例えば特
開平10−231004号公報の明細書中に記載された
粉砕物の粒状化装置などが知られている。この従来装置
は、主に、若干下流側へ向かって下方傾斜したドラム
と、これを回転軸線を中心にして回転させる駆動部とを
有している。ドラムの内周面には、ドラム回転中に衝突
したカレットを上流側へはね返す多数枚の返し羽根が、
互いに所定間隔をあけて傾斜配置されている。カレット
の角部の擦り取り時(粒状カレット製造時)には、駆動
部によりドラムを回転しながら、ドラムの上流端の供給
口からカレットを内部に供給する。次に、カレットは回
転中のドラムの内周面をせり上がっては落下するという
動きを繰り返しながらドラムの下流側へ徐々に移動す
る。そして、最終的にはこの下流端に形成された排出口
から外部へ排出される。その間、カレットは、各返し羽
根に衝突して上流側に返され、しかもカレット同士がぶ
つかり合って、その角部が擦り取られる。こうして、連
続的に粒状カレットが製造されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、以下の欠点があった。すなわち、
(1)カレットは、それぞれの返し羽根に衝突したり、
カレット同士でぶつかり合うだけでは、角部が擦り取ら
れて粒状カレットが得られるまでの処理時間が長くなっ
ていた。 (2)また、粒状カレット製造中、ドラムの内周面(返
し羽根の露出面を含む)には、常にカレットが衝突して
いる。そのため、この内周面の磨耗が激しく、短い期間
でドラム内のメンテナンスを行わなければならなかっ
た。
【0005】
【発明の目的】そこで、この発明は、短時間で粒状カレ
ットを製造することができ、しかもドラム内部の磨耗が
しにくい粒状カレット製造機を提供することを、その目
的としている。また、この発明は、カレットの攪拌効率
が高い粒状カレット製造機を提供することを、その目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カレットの角部を擦り取って粒状カレットを製造す
る粒状カレット製造機であって、略水平な軸線を中心に
して回転自在に設けられ、上流側の端部に形成された供
給口から内部に供給されたカレットを、下流側の端部に
形成された排出口から排出するドラムと、該ドラムを、
その軸線回りに回転させる第1の回転手段と、前記ドラ
ムの内部空間に回転自在に回転軸が収納され、該回転軸
の外周面には、該回転軸の長さ方向へ向かって所定間隔
ごとに、カレットを攪拌する多数枚の攪拌羽根が配設さ
れた攪拌構造体と、該攪拌構造体を、前記回転軸を中心
にして回転させる第2の回転手段とを備え、前記ドラム
の内周面には、ドラム回転中に衝突したカレットの一部
を上流側に返しながら、カレットをドラムの下流側へ導
く多数枚の誘導羽根が、互いに所定間隔をあけて螺旋状
に配置された粒状カレット製造機である。
【0007】カレットの種類は限定されない。例えば、
ガラスビン,ガラス容器,窓ガラスなどの各種のガラス
製品を破砕したものなどが挙げられる。その他、陶器,
タイルなどのセラミック製品,各種の鉱物などを破砕し
たものが挙げられる。カレットの粒径は限定されない。
ただし、通常は6mm,8mmである。粒状カレット
は、カレットの角部を擦り取って粒状にしたものであ
る。粒状カレットの粒径は限定されない。ドラムの材質
としては、耐磨耗性が高い各種の金属が挙げられる。例
えば、耐磨耗鋼,スウェーデン鋼などである。ドラムの
断面形状は限定されない。三角形または四角形以上の多
角形でもよいし、楕円形でもよい。ただし、通常は円形
である。ドラムは、その回転軸を下流側へ若干傾斜させ
てもよい(例えば1〜30度)。
【0008】第1の回転手段、第2の回転手段として
は、例えば電動モータ,油圧モータなどが挙げられる。
攪拌構造体の材質は限定されない。例えば、ドラムと同
じ材質を採用することができる。攪拌構造体の使用本数
は限定されない。1本でもよいし、複数本でもよい。攪
拌羽根の形状は限定されない。また、攪拌羽根の長さ、
使用本数、回転軸上での突設位置も限定されない。攪拌
羽根の長さは限定されない。例えば、ドラムの半径方向
において、攪拌羽根の先端が誘導羽根の先端まで達しな
い長さでもよいし、この誘導羽根の先端を超える長さで
もよい。ただし、後者の場合には、請求項3のように、
攪拌羽根のドラム軸線上での回転位置を、隣接する誘導
羽根間としなければならない。攪拌構造体の回転方向
は、ドラムの回転方向と同じ向きでもよいし、請求項2
のように反対向きでもよい。各誘導羽根は、ドラムの内
周面に描かれた仮想螺旋ラインに沿って、互いに所定間
隔をあけて配置されている。請求項3のように、これら
の隣接する誘導羽根と誘導羽根との間に、攪拌羽根を回
転自在に配置することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記攪拌構造体
の回転方向が、前記ドラムの回転方向とは反対向きであ
る請求項1に記載の粒状カレット製造機である。すなわ
ち、ドラムの回転方向が、ドラムの下流に向かって左回
りの場合には、攪拌構造体は右回りとなる。反対に、ド
ラムの回転方向が右回りでは、攪拌構造体は左回りとな
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記各攪拌羽根
が、それぞれの先端が前記ドラムの内周面の近傍に達す
る長さを有し、前記各攪拌羽根のドラム軸線上での回転
位置が、隣接する前記誘導羽根と誘導羽根との間である
請求項1または請求項2に記載の粒状カレット製造機で
ある。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、供給口からドラム内
にカレットを供給し、第1の回転手段によりドラムを回
転させるとともに、第2の回転手段で攪拌構造体を回転
させる。まず、ドラムの回転によるカレットの基本的な
動きを説明する。ドラム内に供給されたカレットは、遠
心力の作用により回転中のドラムの内周面に沿ってせり
上がり、自重で落下する動きを繰り返す。この運動中、
常にカレット同士はぶつかり合っている。このとき、多
数枚の誘導羽根がドラムの内周面に螺旋状に配置されて
いるので、一部のカレットはこの内周面をせりあがる際
に誘導羽根に衝突してドラムの上流側に返される。しか
しながら、残りのカレットは、せりあがって落下する際
に、この誘導羽根よりも下流に配された誘導羽根の位置
よりさらに下流に落下する。これらの運動を繰り返すこ
とで、カレットは徐々に角部が擦り取られ、ちょうどス
クリューコンベアにより運搬されるように、徐々にドラ
ムの下流端へ向かって移動する。そして、最終的には、
略完全に角部が擦り取られた略球形状の粒状カレットと
なって、排出口から外部へ排出される。
【0012】次に、ドラム回転中の攪拌構造体の回転に
よるカレットの動きを説明する。回転中のドラム内で、
回転軸を中心にして各攪拌羽根を回転すると、ドラム内
を移動中のカレットが、その移動途中で各攪拌羽根によ
って攪拌される。これにより、カレットの攪拌効率が高
まり、短時間で粒状カレットを製造することができる。
しかも、前記落下中のカレットは、いったん攪拌羽根に
ぶつかって速度が低下し、それからドラムの底部に落ち
る。すなわち、ここでは攪拌羽根がクッション材の役目
を果たす。そのため、落下時の衝撃力が弱まり、カレッ
トによるドラムの内周面(誘導羽根の露出面を含む)の
磨耗が抑えられる。
【0013】また、請求項2の発明によれば、攪拌構造
体の回転方向と、ドラムの回転方向とが反対であるの
で、カレットは攪拌羽根によって、ドラムの回転による
移動方向とは反対方向へはね戻される。これにより、ド
ラム内でのカレットの滞留時間が長くなり、カレットの
攪拌効率が高まる。
【0014】さらに、請求項3の発明によれば、各攪拌
羽根は、それぞれの先端がドラムの内周面の近傍に達す
る長さを有しているので、これらの攪拌羽根を、隣接す
る誘導羽根と誘導羽根との間で回転させると、ドラム内
に供給されたカレットの多くが攪拌羽根により攪拌され
る。その結果、カレットの攪拌効率をさらに高めること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係るカ
レット製造機を説明する。なお、説明の都合上、装置前
方(上流方向)をX1方向、装置後方(下流方向)をX
2方向、装置一側方をY1方向、装置他側方をY2方
向、装置上方向をZ1方向、装置下方向をZ2方向とす
る。図1は、この発明の一実施例に係る粒状カレット製
造機の側面図である。図2は、この発明の一実施例に係
る粒状カレット製造機の平面図である。図3は、この発
明の一実施例に係る粒状カレット製造機の回転軸の要部
斜視図である。
【0016】図1において、10はこの発明の一実施例
に係る粒状カレット製造機であり、この粒状カレット製
造機10は、ガラス製品(被破砕物)を破砕して、粒体
または粉体のカレットの角部を擦り取って粒状カレット
を製造する装置である。この粒状カレット製造機10
は、主に、基台11と、略水平な軸線を中心にして回転
自在に設けられ、内部に供給されたカレットを転動させ
ながらその角部を擦り取る円筒形状のドラム12と、こ
のドラム12をその軸線回りに回転させる第1の電動モ
ータ(第1の回転手段)13と、ドラム12の軸線に沿
って回転自在に回転軸14が収納され、回転軸14の外
周面には、回転軸14の長さ方向へ向かって所定間隔ご
とに、カレットを攪拌する多数枚の攪拌羽根15が配設
された攪拌構造体16と、攪拌構造体16を回転軸14
を中心にして回転させる第2の電動モータ(第2の回転
手段)17と、ドラム12の外装ケーシング18とを備
えている。以下、これらの構成部品を詳細に説明する。
【0017】基台11は、X1−X2方向に長い平面視
して矩形状の装置台であり、この基台11のX1−X2
方向の両端部付近には、ドラム12を下方から支持する
Z1−Z2方向に延びた1対の枠台19,19が立設さ
れている。各枠台19,19の上部のY1−Y2方向の
両端部には、1対のガイドローラ20,20がそれぞれ
回転自在に軸支されている。ドラム12の直胴部の両端
部の外周面には、それぞれガイドローラ20,20との
接触部となる環状のレール20a,20aが周設されて
いる。ドラム12は、これらのガイドローラ20,20
によって、軸線を中心にして回転自在に載置されてい
る。基台11のX1−X2方向の中間部には、その出力
軸がX2方向に突出した前記第1の電動モータ13が固
定されている。この第1の電動モータ13のX2側の近
傍には、軸受台21が立設されている。この軸受台21
の上面のX1−X2方向の両端部には、1対の軸受2
2,22が固着されている。両軸受22,22の間には
短シャフト23が軸支されている。短シャフト23のX
1方向の端部は、X1側の軸受22から外方へ突出して
おり、この突出部分にスプロケット24が固着されてい
る。一方、短シャフト23の中間部には、作動ギヤ25
が固着されている。
【0018】第1の電動モータ13の出力軸の先端に
は、スプロケット26が固着されている。両スプロケッ
ト24,26間には、無端チェーン27が掛け渡されて
いる。一方、ドラム12の軸線方向の中間部よりX2側
の外周面には、この作動ギヤ23に噛合する大径な外歯
ギヤ28が周設されている。よって、第1の電動モータ
13の出力軸を回転させると、その回転力は、このモー
タ13に内蔵された減速機から、スプロケット26,無
端チェーン27,スプロケット24,短シャフト23,
作動ギヤ25,外歯ギヤ28を経て、ドラム12に伝達
される。こうしてドラム12は、ガイドローラ20,2
0を介して、その軸線を中心にして両枠台19,19上
で回転する。
【0019】ドラム12のX1方向の端、すなわちドラ
ム12の上流端には、カレットの供給口12aが形成さ
れている。一方、ドラムのX2方向の端、すなわち、ド
ラム12の下流端には、カレットの排出口12bが形成
されている。これらの供給口12aおよび排出口12b
は、それぞれ若干先すぼみ形状になっている。供給口1
2aには、カレットを供給する供給シュート29のX2
方向へ屈曲した下部が遊挿されている。カレットは、こ
の供給シュート29からドラム12の内部に供給され
る。また、この供給口12aは、粉塵の飛散を防止する
供給口カバー18aによって覆われている。この供給口
カバー18aは、前記外装ケーシング18のX1側の端
面に固着されている。
【0020】一方、排出口12bの形成部には、得られ
た粒状カレットの回収ボックス12cが、ベアリングを
介して、ドラム12の回転を阻害しない状態で連結され
ている。この回収ボックス12cは、その下部の所定位
置に、通常時は閉蓋された開閉自在な粒状カレットの回
収口が形成されている。ドラム12の直胴部の内周面に
は、ドラム回転中に衝突したカレットを上流側に返す多
数枚の誘導羽根30が、互いに所定間隔をあけて螺旋状
に配置されている。その螺旋のねじり方向は、ドラム1
2の下流側へ向かって時計回りである。各誘導羽根30
の傾斜角度は、ドラム12の軸線に直交する面に対して
12度である。各誘導羽根30は、ドラム12の軸線回
りに45度ごと配設されている。
【0021】また、供給口12aの形成部の内周面に
は、誘導羽根30と同じ方向へねじられて、供給口12
aから供給されたカレットをドラム12の直胴部に円滑
に導く4枚の供給ガイド羽根31が、ドラム12の軸線
回りに90度ごと配設されている。各供給ガイド羽根3
1の傾斜角度は、ドラム12の軸線に直交する面に対し
て18度である。排出口12bの形成部の内周面には、
同じく誘導羽根30と同じ方向へねじられて、得られた
粒状カレットを排出口12bへ導く4枚の排出ガイド羽
根32が配設されている。これらの排出ガイド羽根32
は、ドラム12の軸線回りに90度ごと配設されてい
る。各排出ガイド羽根32の傾斜角度は、ドラム12の
軸線に直交する面に対して28度である。
【0022】次に、図1〜図3を参照して、攪拌構造体
16について詳細に説明する。攪拌構造体16は、この
架台11のX1−X2方向の両端部に配設された門型の
支柱33,33を有する。各支柱33,33の水平な上
部枠の中間部には、軸受33a,33aが配設されてい
る。両軸受33a,33a間には、供給口12aまたは
排出口12bから外方へ突出した回転軸14の両端部が
軸支されている。回転軸14の両端部を除く部分は、こ
れらの両端部よりも断面積が大きい断面正方形の角棒部
となっている。この角棒部には、その軸線方向に沿って
所定ピッチで前記4枚一組の攪拌羽根15が合計10組
配設されている。各組の攪拌羽根15は、角棒部の4つ
の側面に1枚ずつ配設されている。また、各攪拌羽根1
5の長さは、それぞれの羽根先端が、対応する誘導羽根
30の先端を超えてドラム12の内周面の近傍にまで達
する長さである。
【0023】10組の攪拌羽根15のうち、X1側から
数えて1組目,3組目,5組目,7組目〜10組目の各
攪拌羽根15Aは、それぞれの幅方向を、回転軸14の
軸線方向に揃えている。一方、残った2組目,4組目,
6組目の各攪拌羽根15Bの場合は、回転軸14の軸線
方向に対して、それぞれの幅方向がカレットをX1方向
へ戻す側へ45度だけ傾斜して配設されている(図3参
照)。ここでいう、カレットをX1方向へ戻す側への傾
斜とは、各攪拌羽根15Bにおいて、幅方向の両端のう
ちのX2側の端が回転軸14の回転方向へ位置ずれし、
逆にX1側の端がこの回転方向とは反対方向へ位置ずれ
している傾斜状態をいう。このように、ドラム12の上
流部から中間部までの範囲に、攪拌羽根15BをX2方
向へ1組置きに配したので、カレットの生産効率をほと
んど落とすことなく、良好に角部が擦り取られたカレッ
トを作製することができる。すなわち、カレットの角部
の擦り取り作業は、主にドラム12の中間部までの領域
で終了し、ドラム12の下流部では、X1側へそれほど
カレットを戻さない攪拌羽根15Aによって攪拌され
る。その結果、良好に角部が擦り取られたカレットを、
比較的短時間でドラム12外へ排出させることができ
る。
【0024】また、前述した回転軸14の軸線方向に沿
った所定ピッチとは、隣接する誘導羽根30と誘導羽根
30との間で、各組の攪拌羽根15が回転自在となるピ
ッチである。ただし、2組目,4組目,6組目の各攪拌
羽根15Bおよび8組目の各攪拌羽根15Aは、収納さ
れる誘導羽根30間の空間のX2側に配置されている。
これは、それぞれ各組の攪拌羽根15Bに衝突したカレ
ットを、その組の攪拌羽根15Bが収納された誘導羽根
30間の空間だけに返し、これらの空間内だけで攪拌を
繰り返せるようにするためである。これにより、過剰な
攪拌をなくすことができる。
【0025】架台11のX2方向の端部のY1側の隅部
には、前記第2の電動モータ17が、その出力軸をX1
方向に向けて固定されている。この出力軸の先端部に
は、小径なスプロケット34が固着されている。一方、
回転軸14のX2側の端には、大径なスプロケット35
が固着されている。両スプロケット34,35には、無
端チェーン36が掛け渡されている。これらのチェーン
式動力伝達系は、粒状カレット製造時に発生した粉塵が
付着して起きる各種の不都合を防止するため、ケーシン
グ37により覆われている。第2の電動モータ17によ
りスプロケット34が回転すると、その回転力は、無端
チェーン36,スプロケット35を経て回転軸14に伝
達される。これにより、ドラム12内で各攪拌羽根15
が回転軸14を中心にして回転する。
【0026】次に、この一実施例に係る粒状カレット製
造機10の作動を説明する。図1および図2に示すよう
に、まず、第1の電動モータ13によりドラム12を回
転させ、第2の電動モータ17により攪拌構造体16を
回転させる。このとき、攪拌構造体16の回転方向は、
ドラム12の回転方向とは反対方向とする。この状態
で、シュート29を介して、供給口12aからドラム1
2内にカレットが連続的に供給される。その供給量は、
粒状カレット製造機10の処理能力に応じて適宜選択さ
れる。
【0027】ドラム12内に供給されたカレットは、遠
心力の作用により回転中のドラム12の内周面をせり上
がり、自重で落下するという動きを繰り返す。この際、
多数枚の誘導羽根30がドラム12の内周面に螺旋状に
配置されている。このため、一部のカレットはこの内周
面をせりあがる際に誘導羽根30に衝突してドラム12
の上流側に返される。一方、それ以外のカレットは、せ
りあがって落下する際に、この誘導羽根30よりも下流
に配された誘導羽根30の位置よりさらに下流に落下す
る。なお、この運動中、常にカレット同士はぶつかり合
っている。このような動きを繰り返すことで、カレット
は徐々にドラム12の下流端へ移動しながらその角部が
擦り取られ、最終的には、略球形状の粒状カレットとな
って排出口12bから、回収ボックス12cに回収され
る。なお、この回収ボックス12cは、排出口12bか
ら漏れ出す粉塵の外部飛散を防ぐ役目も果たす。
【0028】次に、ドラム12の回転中の攪拌構造体1
6の回転によるカレットの動きを説明する。回転中のド
ラム12内で、回転軸を中心にして各攪拌羽根15を回
転すると、ドラム12の内周面をせり上がったり、落下
したりしながら排出口12b側へ移動中のカレットが、
この移動途中で各攪拌羽根15によって攪拌される。こ
のように、カレットが各攪拌羽根15によって攪拌され
るので、カレットの攪拌効率が高まり、短時間で粒状カ
レットを製造することができる。しかも、せり上がり後
に落下するカレットは、その落下途中でいったん攪拌羽
根15にぶつかって速度が低下し、それからドラム12
の底部に落ちる。すなわち、攪拌羽根15がクッション
材の役目を果たす。そのため、落下時の衝撃力が弱ま
り、カレットによるドラム12の内周面(誘導羽根30
の露出面を含む)の磨耗が低減される。
【0029】また、この一実施例では、攪拌構造体16
の回転方向と、ドラム12の回転方向とを反対としたの
で、カレットは攪拌羽根15によって、ドラム12の回
転による移動方向とは反対方向へはね戻される。これに
より、ドラム12内でのカレットの滞留時間が長くな
り、カレットの攪拌効率が高まる。さらに、各攪拌羽根
15は、それぞれの先端がドラム12の内周面の近傍に
達する長さを有している。このため、各攪拌羽根15
を、隣接する誘導羽根30と誘導羽根30との間で回転
させた際、ドラム12内に供給されたカレットの多くを
攪拌羽根15によって攪拌することができる。その結
果、カレットの攪拌効率をさらに高めることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転中のドラ
ム内で攪拌構造体を回転させるようにしたので、ドラム
の内周面をせり上がったり落下しながら排出口へ移動中
のカレットが、その移動途中で攪拌羽根により攪拌され
る。これにより、カレットの攪拌効率が高まる。その結
果、短時間で粒状カレットを製造することができる。
【0031】また、請求項2の発明によれば、攪拌構造
体の回転方向と、ドラムの回転方向とを反対にしたの
で、カレットは攪拌羽根によって、ドラムの回転による
移動方向とは反対方向へはね戻される。これにより、ド
ラム内でのカレットの滞留時間が長くなり、カレットの
攪拌効率が高まる。
【0032】さらに、請求項3の発明によれば、先端が
ドラムの内周面の近傍に達する長さの攪拌羽根を、隣接
する誘導羽根と誘導羽根との間で回転させるので、ドラ
ム内に供給されたカレットの多くが攪拌羽根により攪拌
される。これにより、カレットの攪拌効率がさらに高ま
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る粒状カレット製造機
の側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る粒状カレット製造機
の平面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る粒状カレット製造機
の回転軸の要部斜視図である。
【符号の説明】
10 粒状カレット製造機、 12 ドラム、 12a 供給口、 12b 排出口、 13 第1の電動モータ(第1の回転手段)、 14 回転軸、 15 攪拌羽根、 16 攪拌構造体、 17 第2の電動モータ(第2の回転手段)、 30 誘導羽根。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレットの角部を擦り取って粒状カレッ
    トを製造する粒状カレット製造機であって、 略水平な軸線を中心にして回転自在に設けられ、上流側
    の端部に形成された供給口から内部に供給されたカレッ
    トを、下流側の端部に形成された排出口から排出する筒
    形状のドラムと、 該ドラムを、その軸線回りに回転させる第1の回転手段
    と、 前記ドラムの内部に、該ドラムの軸線に沿って回転自在
    に回転軸が収納され、該回転軸の外周面には、該回転軸
    の長さ方向へ向かって所定間隔ごとに、カレットを攪拌
    する多数枚の攪拌羽根が配設された攪拌構造体と、 該攪拌構造体を、前記回転軸を中心にして回転させる第
    2の回転手段とを備え、 前記ドラムの内周面には、ドラム回転中に衝突したカレ
    ットの一部を上流側に返しながら、カレットをドラムの
    下流側へ導く多数枚の誘導羽根が、互いに所定間隔をあ
    けて螺旋状に配置された粒状カレット製造機。
  2. 【請求項2】 前記攪拌構造体の回転方向が、前記ドラ
    ムの回転方向とは反対向きである請求項1に記載の粒状
    カレット製造機。
  3. 【請求項3】 前記各攪拌羽根は、それぞれの先端が前
    記ドラムの内周面の近傍に達する長さを有し、 前記各攪拌羽根のドラム軸線上での回転位置が、隣接す
    る前記誘導羽根と誘導羽根との間である請求項1または
    請求項2に記載の粒状カレット製造機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2508937C1 (ru) * 2012-07-03 2014-03-10 Федеральное бюджетное государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Кемеровский технологический институт пищевой промышленности Барабанный смеситель
WO2023221280A1 (zh) * 2022-05-19 2023-11-23 广东邦普循环科技有限公司 一种锂电池正极材料的加工装置

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