JP2002126486A - 改良土製造ミキサー - Google Patents

改良土製造ミキサー

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JP2002126486A
JP2002126486A JP2000331096A JP2000331096A JP2002126486A JP 2002126486 A JP2002126486 A JP 2002126486A JP 2000331096 A JP2000331096 A JP 2000331096A JP 2000331096 A JP2000331096 A JP 2000331096A JP 2002126486 A JP2002126486 A JP 2002126486A
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】石の多い建設発生土でも、充分な攪拌が行なえ
て部品の損傷を少なくした改良土製造ミキサーを提供す
ること。 【解決手段】ミキサー10は縦方向に複数の分割壁25
を配置することによって、多段に形成された攪拌室23
を有して構成している。各攪拌室23内には、櫛状の攪
拌レーキ30を回転軸26に回転可能に配置して、生建
設発生土に石灰が混入された混合土を攪拌するように構
成している。さらに、攪拌レーキ30には、混合土を切
り返すように送り出して練り合わせができる内インペラ
ー35と外インペラー37とを配置している。そして、
攪拌室23において、位相差を有して形成した上壁とし
ての分割壁25の開口部25aから投入された混合土
を、270°回転させて下壁としての分割壁25の開口
部25aから下段の攪拌室23に落下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設工事に伴っ
て発生する建設発生土(または残土ともいう)に固化材
を混入し攪拌することによって良質土としてサイクルで
きるように製造するための改良土製造ミキサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、建設工事に伴って発生する建
設発生土のうち、良質のものはそのままリサイクル可能
として利用することができるが、特に粘性の高い土や含
水比の高い土は、そのままでは利用できないことから、
強度を向上するために石灰やセメント等を混合して充分
にかき混ぜ、改良された土(以下、改良土という)とし
てリサイクルされて使用されていた。
【0003】改良土を連続して製造するには、建設発生
土に含まれている大粒(例えば、約100mm以上のも
の)の石を一次スクリーンによって分離し、生石灰サイ
ロから生石灰を投入して、ミキサー内で混合して攪拌
し、攪拌された混合土を振動スクリーンによって小粒
(例えば、約40〜100mm)の石を遮断した後、製
品として排出するようにして製造していた。
【0004】建設発生土と固化材とを投入して攪拌する
ミキサーは、一般的には、コンクリートミキサーやモル
タルミキサー等が知られていた。コンクリートミキサー
は、回転ドラム内に固定羽根を設けて残土と固化材とを
を混合するように構成され、モルタルミキサー45は、
図11に示すように、上方が開口されたお椀型のケース
46内にインペラー47が回転可能に配置されて構成さ
れていた。しかし、これらのミキサーはバッチ式で使用
されることから、連続処理ができず処理能力が劣り、改
良土としての連続的な製造には不向きであった。
【0005】従来から連続製造の過程で使用される従来
のミキサーは、例えば、パドル型ミキサーやリボン型ス
クリューミキサー、又はロータリーハンマ型ミキサー等
がよく知られていた。
【0006】パドル型ミキサー50は、図12に示すよ
うに、並設された2軸51、52に櫂状の羽根(パド
ル)53を多数取り付けて、2軸51、52間に搬送さ
れた残土を練り合わせてスクリューコンベア54に排出
するように構成されていた。
【0007】リボン型スクリューミキサー60は、図1
3に示すように、スクリューコンベア61のスパイラル
部62をリボン状に形成して、残土を送ると同時に混合
させるように構成されていた。
【0008】ロータリーハンマ型ミキサー65は、図1
4に示すように、2軸又は3軸の回転軸66に鋼製の羽
根67を取り付けたロータリー68を高速で回転して残
土をはね飛ばして解砕し、次のロータリーに順次送って
混合するように構成されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のミキサ
ーのうち、パドル型ミキサー50とリボン型ミキサー6
0は、大粒の石が入ると、各パドル53間やスクリュー
54、又はリボン状のスクリュー62内で石を咬み込ん
でロックしてしまい、パドル53やスクリュー54、6
2等を損傷しやすいことから、混合状態は向上できるも
のの石の多い残土には向かなかった。
【0010】また、ロータリーハンマ型ミキサー65
は、石を解砕することができて石の多い残土でも対処で
きるものの、高速回転のためにロータリーハンマー68
の損傷が激しくコストが高くついてしまっていた。
【0011】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、連続処理を行なえて、石の多い建設発生土でも部
品を損傷することなく処理できる改良土製造ミキサーを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる改良
土製造ミキサーでは、上記の課題を解決するために、以
下のように構成するものである。すなわち、建設発生土
に固化材が混合された混合土を、攪拌室で攪拌して改良
土として製造する改良土製造ミキサーであって、前記攪
拌室が、ケーシングに囲繞されるとともに回転可能な攪
拌手段をそれぞれ有して多段式に形成され、各攪拌室
が、各攪拌室の上壁に配設されて前記攪拌手段に前記混
合土を投入する投入口と、前記攪拌室の下壁に配設され
て前記投入口に対して位相差を有した位置に形成される
排出口とを有して構成されることを特徴とするものであ
る。
【0013】また好ましくは、前記攪拌手段が、回転軸
と、前記回転軸に対して左右一対に配設されて複数の攪
拌棒からなる攪拌レーキを有していればよい。
【0014】さらに好ましくは、前記攪拌手段に、前記
混合土を回転方向に沿って送り出すとともに前記混合土
を切り返す内インペラー及び外インペラーとが配設され
ていればなおよい。
【0015】また、前記内インペラーが前記底壁に対し
て約60度に傾斜して配置されて、前記外インペラーが
前記底壁に対して約45度に傾斜して配置されていれば
なおよい。
【0016】また、前記ケーシングが、縦方向に分割型
に形成され、分割された一方のケーシングが着脱可能に
配置されていればメンテナンスを向上するためにもよ
い。
【0017】さらに、前記回転軸が、前記底壁に対して
着脱可能に配置されていてもメンテナンスを向上するた
めによい。
【0018】
【発明の効果】本発明の改良土製造ミキサーは上記のよ
うに構成されているため、建設発生土に固化材が混入さ
れた混合土は、上段の攪拌室の投入口から自然落下で投
入されて攪拌された後、下段の攪拌室に移動されて順次
攪拌されることになる。つまり、各段において繰り返し
て攪拌が行なわれることから、攪拌能力が向上して良質
の改良土を製造することができる。しかも、投入された
混合土が投入口と排出口との位相差分回転されるだけで
下段に自然落下するため、大きな石が混入されていたり
含水比の大きい粘性土を混合する際にも、回転駆動部位
には負担をかけずに落下させ、簡易な構成で攪拌能力を
向上することができる。
【0019】また、この改良土製造ミキサーでは、攪拌
室に投入された混合土は、回転軸を中心に一対の櫛状の
攪拌レーキによって攪拌されることから、石が混在して
いても、攪拌棒間に石を挿通させることができて攪拌レ
ーキ自体を損傷することなく攪拌作業を行なうことがで
きる。しかも、攪拌棒が回転軸を中心に左右一対配置さ
れていることから、攪拌レーキの1回転で2回分の攪拌
を行なえることになり、攪拌の連続処理を効率的に行な
うことが可能となる。
【0020】さらに、混合土が各攪拌室で攪拌される
際、混合土は内インペラー及び外インペラーで切り返さ
れながら送り出されることから、攪拌棒と内インペラ
ー、外インペラーとで練り込まれることとなり、これに
よって充分な攪拌ができて攪拌能力がさらに向上され
る。
【0021】また、前記ケーシングが、縦方向に分割型
に形成され、分割された一方を取り外すことによって、
内部を確認することができて、各攪拌室内でのメンテナ
ンスを容易に行なうことができる。
【0022】さらに、回転軸が攪拌室の底壁に対して着
脱可能に配置されていることから、回転軸を取り外すこ
とによって、さらに細かい攪拌室内のメンテナンス作業
を容易に行なうことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本形態の改良土製造ミキサー(以
下、ミキサーという)10は、図1に示すように、下部
に配置される脚部11と、上端に外部からの投入口21
aを有し下端に外部への排出口22aを有して建設発生
土(以下、発生土という)と固化材(実施形態では生石
灰)とを混入して攪拌する攪拌部20と、を有して構成
されている。
【0024】攪拌部20は、縦方向に分割された攪拌室
23を形成するために仕切られた分割壁25と、攪拌部
20の軸方向に配置されて各分割壁25を挿通する回転
軸26と、分割壁25間に配置されるとともに回転軸2
6に装着された攪拌レーキ30と、各攪拌室23を囲繞
するように円筒状に形成されたケーシング40と、を有
して構成されている。
【0025】ケーシング40の上端には、投入口21a
が形成された天井壁21が配置され、下端には、排出口
22aが形成された底壁22が配置され、天井壁21と
底壁22との間には、複数の攪拌室23を形成するため
に開口部25aを有する分割壁25が配置されている。
実施形態においては、分割壁25は3段(上段から25
A、25B、25C)に配置されて攪拌室23を縦方向
に4室(上段から23A、23B、23C、23D)設
けるようにしている。
【0026】各分割壁25には開口部25aが形成さ
れ、天井壁21に形成された投入口21aの位置に対し
て順次位相差を有してそれぞれ配置されている。実施形
態では、分割壁25の開口部25aが、上段から順に攪
拌レーキ30の回転方向に沿って270°間隔で配置さ
れるように分割壁25が回転軸26に取り付けられてい
る。そして、分割壁25は開口部25aが投入口となる
ような上壁にもなり、また、開口部25aが排出口とな
るような下壁22にもなって、混合土を上段から順に下
段に送るように構成されている。もちろん、攪拌室23
の数、及び、開口部25aの位相角度は限定するもので
はない。
【0027】各攪拌室23に配置される攪拌レーキ30
は、図2〜3に示すように、回転軸26を挿通して回転
軸26を中心に水平方向に十字型に形成された支持部3
1と、支持部31を一体的に固着するリング部材34
と、支持部31の一方の直径方向の支持部材に間隔を有
して垂直方向に櫛状に配置される複数の攪拌棒33と、
攪拌棒33と直交する方向に相対向するように配置され
る内インペラー35及び外インペラー37とを有して構
成されている。
【0028】十字型の支持部31は、縦支持部材31a
と横支持部材31bとに形成され、攪拌棒33は、図4
〜5に示すように、回転軸26を中心にして縦支持部材
31aの左右に対称的に複数個づつ上下方向に移動調整
可能に取り付けられている。縦支持部材31aの攪拌棒
取り付け部材32は、丸棒状の攪拌棒33を挿通する挿
通孔32aを有し、挿通孔32aを挿通した攪拌棒33
を止めねじ32bの先端部で押圧してロックできるよう
に形成されている。
【0029】内インペラー35と外インペラー37と
は、図6〜8に示すように、支持部31の横支持部材3
1bに、回転軸26を中心にして左右に相対向するよう
に、それぞれ取り付け部材36、38を介して装着され
ている。内インペラー35はウレタン材で矩形板状に形
成されて、垂直方向(分割壁25)に対して約60°、
水平方向(横支持部材31b)に対して約145°傾い
て取り付けられている。また、外インペラー37はウレ
タン材で矩形板状に形成されて、垂直方向(底壁22)
に対して約45°、水平方向(横支持部材31b)に対
して約120°傾いて取り付けられている。
【0030】そして、内インペラー35は、回転軸26
付近に配置されて、混合土を回転軸26の中心に対して
回転する方向に送り出すとともに、回転軸26から外側
に切り出すようにように横支持部31bに対して広めの
角度で配置され、外インペラー37は、外側に切り出さ
れた土を回転方向に送り出すように内インペラー35よ
り横支持部31bに対し内側にむけて配置されるととも
に、内インペラー35で外側に切り出された土を上下方
向に切り返すように、リング部材34の下方付近に配置
されている。従って、内インペラー35と外インペラー
37との配置によって、混合土を回転方向に送り出すと
ともに上下に切り返して練り合わせをよくし、そして、
切り返された混合土は、攪拌棒33によってさらにかき
混ぜられる。これによって充分な攪拌を行なうことがで
きる。
【0031】なお、各攪拌室23に垂直方向に設けられ
た攪拌棒33は、攪拌レーキ30が摩耗して各攪拌棒3
3の長さが短くなった場合には、攪拌棒33を取り付け
部材32から緩めて下方に移動することによって、全て
の攪拌棒33の下端位置を合わせることができて、均一
な混合を行なえるようにしている。また、攪拌室23の
大きさや投入される混合土の量によって、あるいは内イ
ンペラー35と外インペラー37との下端位置を合わせ
るために、その高さ位置を調整することができる。
【0032】ケーシング40は、実施形態においては、
図1〜2に示すように、縦方向に二分割され、分割され
た分割ケーシング40はそれぞれ合わせ面においてフラ
ンジ部40aを形成してお互いに、複数のボルトとナッ
トで取りつけできるように形成されるとともに、一方の
分割ケーシング40Aは、脚部11に固着され、他方の
分割ケーシング40Bは、一方の分割ケーシング40A
に着脱可能に配置される。これによって、各攪拌室23
内におけるメンテナンス作業を容易に行なうことが可能
となる。
【0033】脚部11には、底壁22から延設される複
数の脚12が配置されて、プラントPに装着できるよう
に形成され、底壁22の下方で回転軸26を回転駆動す
る駆動モータ27が取り付けられている。さらに、排出
口22aに改良土を排出ガイドする排出ガイド13が装
着されている。また、回転軸26は底壁22から着脱で
きるように底壁22に取り付けられている。そして、回
転軸26を取り外すことによって、さらにミキサー10
内の細かいメンテナンス作業を行なえる。
【0034】次に、上記のように構成されたミキサー1
0の作用を、図9〜10に示すように、建設発生土再生
プラント(以下プラントという)P中に配置された状態
で説明する。
【0035】図9に示すプラントPの構成は、一実施形
態を示すものであり、搬送された建設発生土を投入して
大粒の石を遮断するロールスクリーン1と、ロールスク
リーンから排出された発生土を搬送するコンベア3と、
コンベア3上に搬送されている発生土に生石灰を混入す
るための生石灰サイロ5と、コンベア3の先端側で生石
灰を混入した混合土を上部からホッパ7を介して受け入
れるミキサー10と、ミキサー10を支持する機台8
と、機台8上に配置されてミキサー10から排出された
改良土を搬送する振動篩機9を有して構成されている。
【0036】発生土が、ロールスクリーン1に投入され
ると、40〜100mgの石が選別されて除かれ、細か
い土や土砂がコンベア3上に供給されて、コンベア3で
搬送される。大粒の石が除かれた発生土は、生石灰サイ
ロ5からコンベア3上に供給された固化材としての生石
灰が混入されて混合土としてさらに送られる。コンベア
3は進行方向に沿って上昇するように配置され、搬送さ
れた混合土は、コンベア3の先端部からホッパ7を介し
て、ミキサー10の上方の投入口21a(図1参照)か
ら内部に投入される。
【0037】なお、このプラントPの構成は上記に限定
するものではなく、ミキサー10の配置位置やコンベア
3の配置位置等を適宜変更することができる。
【0038】実施形態のミキサー10においては、ミキ
サー10に投入された混合土は、上段の攪拌室23A、
23B、23C、23Dの順で攪拌されながら排出口2
2aから排出される。この際、各攪拌室23内に配置さ
れた攪拌レーキ30は、図10に示すように、分割壁2
5の開口部25aの位置が上段から270°の位相差を
有して配置されている。そして、攪拌レーキ30の位置
は、外インペラー37を開口部25aと一致するように
配置されている。
【0039】つまり、図10(a)においては、攪拌室
23Aを示すものであり、分割壁25Aは開口部25a
を、図中、下方(上方を0°とした場合の180°の位
置)を中心にして配置されている。そして、攪拌レーキ
30Aは、縦支持部材31aが横方向に配置されて複数
の攪拌棒33を装着し、横支持部材31bが縦方向に配
置されて、図中、上方に内インペラー35、下方に外イ
ンペラー37を配置させている。なお、天井壁21の投
入口21aは、図10(a)中には示されていないが、
開口部25aの中心線に対して、時計回りで270°回
転した位置、つまり、右方向(90°)の位置にある。
【0040】また、図10(b)は、2段目の攪拌室2
3Bを示すものであり、分割壁25Bの開口部25a
は、左方向(270°の位置)を中心にして配置され、
攪拌室23Aにおける攪拌レーキ30Aが図10(a)
の位置にあれば、攪拌レーキ30Bは、図10(a)に
比べて反時計方向に270°回転した位置にある。
【0041】図10(c)は、3段目の攪拌室23Cを
示すものであり、分割壁25Cの開口部25aは、上方
位置(0°の位置)にあり、攪拌室23Bにおける攪拌
レーキ30Bが図10(b)の位置にあれば、攪拌レー
キ30Cは、図10(b)に比べて反時計方向に270
°回転した位置にある。
【0042】図10(d)は、4段目の攪拌室23Dを
示すものであり、底壁22の排出口22aは、右方位置
(90°の位置)にあり、攪拌室23Cにおける攪拌レ
ーキ30Cが図10(c)の位置にあれば、攪拌レーキ
30Dは、図10(c)に比べて反時計方向に270°
回転した位置にある。
【0043】従って、図例においては、天井壁21の投
入口21aから上段の攪拌室23Aに投入された混合土
は、攪拌室23A内の攪拌レーキ30Aの攪拌棒30が
装着されている縦支持部材31aの辺りに落下される。
落下された混合土は、まず、攪拌レーキ30Aの回転
(図中、反時計方向)により、外インペラー37が、混
合土を上下方向と内側に切り返しながら回転し、次に混
合土を攪拌棒33で攪拌して、その後、内インペラー3
5で混合土を上下方向に切り返しながら、分割壁25A
の排出口(開口部25a)にかって混合土を送り出し
て、下方の攪拌室23Bに投入する。
【0044】同様に、2段目の攪拌室23Bで混合土を
さらに攪拌した後、3段目の攪拌室23Cに落下させて
さらに攪拌し、4段目の攪拌室23Dに落下する。4段
目の攪拌室23Dで攪拌された混合土は、改良土となっ
て、底壁22の排出口22aから、振動篩機9に送られ
ることになる。
【0045】なお、上記の説明中、攪拌レーキ30は連
続して回転され、また、混合土も連続して投入されるた
め、図10の(a)〜(d)は、攪拌レーキ30の停止
位置を示すものではなく、各段の攪拌レーキ30位相ず
れがわかるように、各攪拌室23における攪拌レーキ3
0の回転するタイミングを示したものである。
【0046】振動篩機9では、改良土に含まれている4
0mg以下の子粒の石が篩落されて、細かい土が改良土
として搬送される。
【0047】上述のように、建設発生土に固化材が混入
された混合土は、ミキサー10における上段の攪拌室2
3Aの投入口21aから自然落下で投入されて攪拌され
た後、下段の攪拌室23Bに移動されて順次攪拌される
ことになる。つまり、各段の攪拌室23において繰り返
して攪拌が行なわれることから、攪拌能力が向上して良
質の改良土を製造することができる。しかも、投入され
た混合土が各段における上壁(分割壁25)の開口部2
5aと下壁(分割壁25)の開口部25aとの位相差分
回転されるだけで下段に自然落下するため、大きな石が
混入されていたり含水比の大きい粘性土を混合する際に
も、回転駆動部位には負担をかけずに落下させ、簡易な
構成で攪拌能力を向上することができる。
【0048】また、この改良土製造ミキサー10では、
攪拌室25に投入された混合土は、回転軸26を中心に
一対の櫛状の攪拌レーキ30によって攪拌されることか
ら、石が混在していても、攪拌棒33間に石を挿通させ
ることができて攪拌レーキ30自体を損傷することなく
攪拌作業を行なうことができる。しかも、攪拌棒33が
回転軸26を中心に左右一対配置されていることから、
攪拌レーキ30の1回転で2回分の攪拌を行なえること
になり、攪拌の連続処理を効率的に行なうことが可能と
なる。
【0049】さらに、混合土が各攪拌室23で攪拌され
る際、混合土は内インペラー35及び外インペラー37
で切り返されながら送り出されることから、攪拌棒33
と内インペラー35、外インペラー37とで練り込まれ
ることとなり、これによって充分な攪拌ができて攪拌能
力がさらに向上される。
【0050】また、ケーシング40が、縦方向に分割型
に形成され、分割された一方のケーシング40Bを取り
外すことによって、内部を確認することができて、各攪
拌室23内でのメンテナンスを容易に行なうことができ
る。
【0051】さらに、回転軸26が攪拌室23の分割壁
25に対して着脱可能に配置されていることから、回転
軸26を取り外すことによって、さらに細かい攪拌室2
3内のメンテナンス作業を容易に行なうことができる。
【0052】なお、上記のミキサーは、縦形に形成され
て投入口と排出口を有した複数段の攪拌室を有し、各攪
拌室内に、投入された混合土を攪拌する攪拌手段を有し
ていれば、攪拌手段の具体的な構成は上述の攪拌レーキ
30に限定するものではない。例えば、攪拌レーキ30
に代わってパドルやそれに類するもので形成してもよ
い。
【0053】さらに、投入された混合土を上下や内外に
練り合わせることができれば、上記のように形成された
内側インペラー35や外側インペラー37に限定するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態のミキサーを示す斜視図であ
る。
【図2】図1における攪拌レーキを示す平面図である。
【図3】同縦断面図である。
【図4】支持部材と攪拌棒との取り付け状態を示す平面
図である。
【図5】同縦断面図である。
【図6】図2における内インペラーと外インペラーを示
す平面図である。
【図7】図6における内インペラーを示す取り付け図で
ある。
【図8】図6における外インペラーを示す取り付け図で
ある。
【図9】ミキサーが設置されたプラントを示す全体間略
図である。
【図10】各攪拌室における攪拌レーキの動作を示す作
用図である。
【図11】従来のモルタルミキサーを示す図である。
【図12】従来のパドル式ミキサーを示す図である。
【図13】従来のスクリューミキサーを示す図である。
【図14】従来のロータリーハンマー式ミキサーを示す
図である。
【符号の説明】
10…ミキサー 11…脚部 20…攪拌部 21…天井壁 21a…投入口 22…底壁 22a…排出口 23…攪拌室 25…分割壁 25a…開口部 26…回転軸 30…攪拌レーキ 31…支持部 33…攪拌棒 35…内インペラー 37…外インペラー 40…ケーシング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設発生土に固化材が混合された混合土
    を、攪拌室で攪拌して改良土として製造する改良土製造
    ミキサーであって、 前記攪拌室が、ケーシングに囲繞されるとともに回転可
    能な攪拌手段をそれぞれ有して多段式に形成され、 各攪拌室が、各攪拌室の上壁に配設されて前記攪拌手段
    に前記混合土を投入する投入口と、前記攪拌室の下壁に
    配設されて前記投入口に対して位相差を有した位置に形
    成される排出口とを有して構成されることを特徴とする
    改良土製造ミキサー。
  2. 【請求項2】 前記攪拌手段が、回転軸と、前記回転軸
    に対して左右一対に配設されて複数の攪拌棒からなる攪
    拌レーキを有していることを特徴とする請求項1記載の
    改良土製造ミキサー。
  3. 【請求項3】 前記攪拌手段に、前記混合土を回転方向
    に沿って送り出すとともに前記混合土を切り返す内イン
    ペラー及び外インペラーとが配設されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の改良土製造ミキサー。
  4. 【請求項4】 前記内インペラーが前記下壁に対して約
    60度に傾斜して配置され、前記外インペラーが前記下
    壁に対して約45度に傾斜して配置されていることを特
    徴とする請求項3記載の改良土製造ミキサー。
  5. 【請求項5】 前記ケーシングが、縦方向に分割型に形
    成され、分割された一方のケーシングが着脱可能に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の改良土製造
    ミキサー。
  6. 【請求項6】 前記回転軸が、前記底壁に対して着脱可
    能に配置されていることを特徴とする請求項1記載の改
    良土製造ミキサー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200479033Y1 (ko) * 2015-02-24 2015-12-10 강희욱 조립형 드럼 믹서
CN111187710A (zh) * 2020-01-16 2020-05-22 西安旭旌再生资源有限公司 一种沼气发酵发电前处理设备
CN111644095A (zh) * 2020-06-15 2020-09-11 多立克(江苏)科技新材料集团有限公司 一种分级浆料搅拌装置
JP2022061588A (ja) * 2020-10-07 2022-04-19 マイルマイスター工業株式会社 酵素風呂用攪拌装置

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