JP2002125923A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2002125923A
JP2002125923A JP2000329173A JP2000329173A JP2002125923A JP 2002125923 A JP2002125923 A JP 2002125923A JP 2000329173 A JP2000329173 A JP 2000329173A JP 2000329173 A JP2000329173 A JP 2000329173A JP 2002125923 A JP2002125923 A JP 2002125923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、管腔内で挿入部がその先端方向
への推進力を得るよう構成することにより、挿入部の前
進を補助し、これにより、管腔への挿入を容易に行うこ
とができる内視鏡を提供すること。 【解決手段】内視鏡1は、挿入部2と、操作部3と、操
作部3に台座9を介して着脱自在に設置されたロータリ
ーソレノイド4とを有している。挿入部2内に形成され
た通路16には、打体5と伝達部材6とが設置されてい
る。ロータリーソレノイド4のローター42が往復回動
すると、ローター42に取り付けられたアーム44が伝
達部材6のロッド部62を通路16の基端部に沿って往
復動させる。これにより、伝達部材6が通路16の長手
方向に沿って往復動し、伝達部材6の先端に取り付けら
れた打体5もこれに伴なって繰り返し往復動する。往復
動された打体5は、通路16の先端壁に繰り返し衝突す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、工業用等
に用いられる内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】医療の分野においては、消化管等の検
査、治療等のために、内視鏡が用いられている。このよ
うな内視鏡は、管腔に挿入する長尺の挿入部と、該挿入
部の基端側に設けられた操作部とを有し、挿入部を患者
の管状器官(管腔)の内部に挿入して使用する。挿入部
の管腔への挿入は、挿入部の基端側(手元側)に押し込
み力や捩じりを加えて、挿入部を管腔内に前進させるこ
とにより行われる。
【0003】しかし、体内の管腔は、複雑に屈曲してい
るため、挿入部の基端部に加えた操作力のみで長尺な挿
入部の先端部を前進させることは容易ではない。特に、
例えば小腸や大腸のような体腔の深部にまで挿入する場
合には、挿入部の基端部に加えた押し込み力や捩じりが
先端部まで伝わりづらく、そのため、目的部位まで挿入
する操作は、困難で、高度な熟練を要するものとなって
いる。
【0004】そこで、このような難しい挿入操作の容易
化を図るため、内視鏡に駆動源を設け、その駆動源の駆
動により、管腔内で挿入部がその先端方向への推進力を
得られるようにした内視鏡が、特許第3009603号
公報に開示されている。同公報に開示された内視鏡(以
下、「エンドレスベルト式内視鏡」と言う。)は、操作
部に駆動源を設け、挿入部の外周部に長手方向に沿って
設置した4本のエンドレスベルトを前記駆動源によって
無限軌道のように駆動することにより、挿入部がその先
端方向への推進力を得るよう構成されている。
【0005】しかしながら、このエンドレスベルト式内
視鏡には、次のような欠点がある。第一に、従来の内視
鏡と比べて、部品点数が大幅に多くなり、構造が極めて
複雑化するという欠点がある。すなわち、エンドレスベ
ルト式内視鏡では、前記エンドレスベルトに加え、挿入
部の外周面には、4本のエンドレスベルトを保持するガ
イドフックが多数設置され、また、挿入部の内部には、
エンドレスベルトを挿通するガイドパイプがエンドレス
ベルトと同じ本数だけ設置されている。さらに、操作部
には、エンドレスベルトを駆動するモーターやギアボッ
クスが内蔵されている。このような構造の複雑化によ
り、エンドレスベルト式内視鏡には、製造コストが大幅
に増大するという問題がある。また、内視鏡の手入れや
保守が煩雑となる問題もある。
【0006】第二に、前述したように挿入部の内部にエ
ンドレスベルトを挿通するための専用のガイドパイプを
4本も設置しなければならないことから、挿入部が大径
化するという欠点がある。挿入部が大径化すると、細い
管腔に対して挿入できなくなり、また、患者の負担・苦
痛が増大するという問題がある。
【0007】第三に、管腔の内壁に対してエンドレスベ
ルトが摺動して推進力を得る構成であるため、その摩擦
により、患者の臓器を損傷するおそれがあるという問題
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な構造で、管腔内で挿入部がその先端方向への推進力を
得るよう構成することにより、挿入部の前進を補助し、
これにより、管腔への挿入を容易に行うことができる内
視鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0010】(1) 管腔に挿入する挿入部と、前記挿
入部の基端側に設けられた操作部と、前記挿入部内に、
その長手方向に沿って形成された通路と、前記通路の先
端付近に、前記通路に沿って移動可能に設置された打体
と、前記打体を往復動させる駆動源と、少なくともその
一部が前記通路内に位置し、前記駆動源の駆動力を前記
打体に伝達する伝達部材と、前記打体が衝突する衝突部
とを有し、前記駆動源は、前記操作部またはその近傍に
着脱自在に設置されており、前記駆動源により往復動さ
れた前記打体が前記衝突部に繰り返し衝突することによ
り、前記挿入部がその先端方向への推進力を得るよう構
成されていることを特徴とする内視鏡。
【0011】これにより、簡単な構造で、挿入部にその
先端方向への推進力を与えて挿入部の前進を補助するこ
とができ、管腔への挿入操作が容易な内視鏡を提供する
ことができる。
【0012】(2) 前記操作部は、前記挿入部の先端
部分の湾曲を遠隔操作する操作ノブを有し、前記駆動源
は、前記操作ノブより先端側の部位に設置されている上
記(1)に記載の内視鏡。これにより、内視鏡の操作性
を向上することができる。
【0013】(3) 前記衝突部は、前記挿入部に対し
着脱自在に設置された衝突部材で構成され、該衝突部材
を前記挿入部から取り外した状態では、前記通路の先端
が外部に開放する上記(1)または(2)に記載の内視
鏡。
【0014】これにより、推進機構を使用しない場合に
は、挿入部内の通路を他の用途に使用することができ
る。
【0015】(4) 前記挿入部に対し、前記衝突部材
を回転させることによって、前記衝突部材が着脱される
上記(3)に記載の内視鏡。これにより、衝突部材の着
脱を容易に行うことができる。
【0016】(5) 前記打体および前記伝達部材が、
前記挿入部に対し、着脱自在に設置されている上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡。
【0017】これにより、推進機構を使用しない場合に
は、挿入部内の通路に処置具等を挿通して使用すること
ができる。
【0018】(6) 前記伝達部材が、前記駆動源に対
し、着脱自在に接続されている上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載の内視鏡。これにより、伝達部材およ
び打体を挿入部から容易に取り外すことができる。
【0019】(7) 前記伝達部材と前記駆動源との接
続部分が外部に露出している上記(1)ないし(6)の
いずれかに記載の内視鏡。これにより、伝達部材と駆動
源との着脱を容易に行うことができる。
【0020】(8) 前記打体の衝突条件を調整可能で
ある上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の内視
鏡。これにより、挿入部に作用する推進力を調節するこ
とができる。
【0021】(9) 前記打体の往復動のストロークを
調整可能である上記(1)ないし(8)のいずれかに記
載の内視鏡。これにより、挿入部に作用する推進力を調
節することができる。
【0022】(10) 前記打体の往復動の周期を調整
可能である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の
内視鏡。これにより、挿入部に作用する推進力を調節す
ることができる。
【0023】(11) 前記伝達部材は、帯状材を螺旋
状に巻回して形成されたコイルを有する上記(1)ない
し(10)のいずれかに記載の内視鏡。これにより、挿
入部に作用する推進力を調節することができる。
【0024】(12) 前記駆動源は、ソレノイドであ
る上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の内視
鏡。これにより、簡素な構造で上記効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内視鏡を添付図面
に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0026】<第1実施形態>図1は、本発明の内視鏡
の第1実施形態を示す側面図、図2は、図1中のX−X
線横断面図、図3は、図1に示す内視鏡(電子スコー
プ)1の挿入部2の先端部を示す半縦断面図、図4は、
打体5および伝達部材6の側面図、図5は、操作部3に
対するロータリーソレノイド4の取り付け状態を示す平
面図、図6は、操作部3に対するロータリーソレノイド
4の取り付け状態を示す底面図、図7は、ロータリーソ
レノイド4を制御する回路構成例を示すブロック図であ
る。なお、図3は、通路16、打体5および伝達部材6
等の構成例を示すことを目的として、簡素化して表した
図であり、後述する挿入部2の内蔵物等の図示は省略さ
れている(後述する図8においても同様)。また、以下
の説明では、図1中の左側を「基端」、右側を「先
端」、上側を「上」、下側を「下」、図1の紙面に垂直
な方向について、奥側を「左」、手前側を「右」と言
う。
【0027】これらの図に示す内視鏡1は、長尺の挿入
部2と、挿入部2の基端側に設けられた操作部3と、打
体5と、打体5を往復動させる駆動源としてのロータリ
ーソレノイド4と、ロータリーソレノイド4の駆動力を
打体5に伝達する伝達部材6と、ロータリーソレノイド
4を制御する制御部8と、操作部3に接続された接続部
可撓管30とを有している。以下、各部の構成について
説明する。
【0028】挿入部2は、生体の管腔(管状器官)の内
部に挿入する部分であり、長尺の管状部材の内部に、後
述する各種の内蔵物が配設された構成となっている。
【0029】挿入部2の全長の大部分(先端付近を除い
た部分)は、可撓性(弾力性)を有する可撓管部21で
構成されている。可撓管部21の外装は、内視鏡用可撓
管で構成されている。内視鏡用可撓管は、帯状材を螺旋
状に巻回して形成された螺旋管23と、金属製または非
金属製の細線を編組して形成され、螺旋管23の外周を
被覆する網状管24と、合成樹脂等の弾性材料で構成さ
れ、網状管24の外周を被覆する外皮25とで構成され
ている。なお、図2に示す構成では、螺旋管23は、2
重に設けられている。
【0030】挿入部2の先端付近の部分は、湾曲部22
で構成されている。湾曲部22の外装は、湾曲管で構成
されている。湾曲管は、互いに回動自在に連結された複
数の節輪(図示せず)と、該節輪の外周に被覆された網
状管24と、網状管24の外周に被覆された外皮25と
で構成されている。このような湾曲部22は、後述する
ように、その湾曲を遠隔操作することができるようにな
っている。
【0031】挿入部2(湾曲部22)の先端部には、観
察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子
(CCD)が設けられている。
【0032】図2に示すように、挿入部2の内部には、
光ファイバー束によるライトガイド11と、画像信号ケ
ーブル12と、湾曲操作ワイヤー13と、伝達部材挿通
用チューブ14と、送気・送液用チューブ15とが、そ
れぞれ、長手方向に沿って挿通・設置されている。送気
・送液用チューブ15の内部を通して、挿入部2の先端
から管腔内に送気・送液を行うことができるようになっ
ている。
【0033】伝達部材挿通用チューブ14の内部(中空
部)は、伝達部材6および打体5が設置(挿通)される
通路16となるものである。通路16は、図示の構成で
は挿入部2の中心軸26から図3中の下方向に偏心した
位置に設けられているが、このような構成に限らず、挿
入部2と同心的に設けられていてもよい。
【0034】挿入部2の基端部は、操作部3に接続され
ている。操作部3は、術者が把持して、内視鏡1全体を
操作する部分である。操作部3の側部には、基端寄り
に、操作ノブ31が設置されている。この操作ノブ31
を操作すると、挿入部2内に配設された湾曲操作ワイヤ
ー13が牽引され、湾曲部22の湾曲方向および湾曲の
度合いを自由に操作することができる。
【0035】図1に示すように、操作部3の先端付近に
は、斜め上方に突出する突出部32が形成されている。
通路16は、挿入部2内から操作部3の内部に連続して
形成され、さらに、突出部32内に連続して形成されて
いる。そして、突出部32には、通路16の基端開口部
17が設けられている。通路16は、この基端開口部1
7において、やや斜め上方に向かって外部に開放してい
る。
【0036】操作部3の下部には、接続部可撓管30の
一端が接続されており、接続部可撓管30の他端は、光
源差込部(図示せず)に接続されている。光源差込部に
は、画像信号用コネクタ(図示せず)および光源用コネ
クタ(図示せず)が設けられており、内視鏡1は、この
両コネクタを介して、光源プロセッサ装置(図示せず)
に接続される。さらに、光源プロセッサ装置は、ケーブ
ルを介してモニタ装置(図示せず)に接続されている。
【0037】光源プロセッサ装置内の光源から発せられ
た光は、光源差込部内、接続部可撓管30内、操作部3
内、挿入部2内に連続して配設されたライトガイド11
を通り、挿入部2(湾曲部22)の先端部より観察部位
に照射され、照明する。
【0038】前記照明光により照明された観察部位から
の反射光(被写体像)は、撮像素子で撮像される。撮像
素子で撮像された被写体像に応じた画像信号は、バッフ
ァ(図示せず)を介して出力される。
【0039】この画像信号は、挿入部2内、操作部3内
および接続部可撓管30内に連続して配設され、撮像素
子と画像信号用コネクタとを接続する画像信号ケーブル
12を介して、光源差込部に伝達される。
【0040】そして、光源差込部内および光源プロセッ
サ装置内で所定の処理(例えば、信号処理、画像処理
等)がなされ、その後、モニタ装置に入力される。モニ
タ装置では、撮像素子で撮像された画像(電子画像)、
すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
【0041】なお、本発明は、内視鏡1のような電子内
視鏡に限らず、ファイバー内視鏡を含め各種の内視鏡に
適用することができることは、言うまでもない。
【0042】図3に示すように、通路16(挿入部2)
の先端部には、衝突部27が形成されている。通路16
の先端部は、衝突部27により封止されており、閉塞し
ている。
【0043】通路16の先端付近には、全体形状として
ほぼ円柱状をなす打体(ハンマー)5が通路16の長手
方向に沿って移動可能に設けられている。すなわち、打
体5は、衝突部27の基端側に位置している。打体5
は、ロータリーソレノイド4によって、通路16の長手
方向に沿って往復動され、その先端面(先端部)51が
衝突部27の基端面271に繰り返し衝突することによ
り、挿入部2に対し、その先端方向への推進力(以下、
単に「推進力」と言う。)を与えるものである。
【0044】打体5の構成材料としては、特に限定され
ず、金属材料、非金属材料ともに使用することができる
が、例えば、鉄、ステンレス鋼、チタン、タングステ
ン、真鍮、または銅等の比較的比重が大きい金属材料が
好ましく用いられる。これにより、打体5の外形を小さ
くした場合でも、大きな推進力が得られる。また、打体
5の外面は、樹脂等の膜により被覆されていてもよい。
【0045】打体5の基端部は、伝達部材6の先端部に
連結されている。ここで、打体5は、条件の異なる同様
の打体5、例えば重さの異なる打体5に交換できるよう
になっていてもよい。これにより、打体5が挿入部2に
与える打力を調整して、挿入部2の推進力を調節するこ
とができる。この場合、打体5の交換は、打体5と伝達
部材6とを着脱自在として、伝達部材6に対して交換し
てもよく、挿入部2に対して打体5と伝達部材6とをセ
ットで交換してもよい。
【0046】図3および図4に示すように、伝達部材6
は、長尺(細長)の部材であり、帯状材を螺旋状に隙間
なく巻回して形成された可撓性を有するコイル部61
と、コイル部61の基端部に連結された棒状のロッド部
62とで構成されている。コイル部61は、伝達部材6
の全長の大部分を構成しており、通路16内に長手方向
に沿って設けられている。そして、ロッド部62の一部
は、通路16の基端開口部17から外部に露出してい
る。
【0047】伝達部材6のうちの挿入部2内に位置する
部分が前記コイル部61で構成されていることにより、
伝達部材6が挿入部2の可撓管部21や湾曲部22の湾
曲を妨げることがないとともに、可撓管部21や湾曲部
22が湾曲状態にあるときでも、ロータリーソレノイド
4の駆動力を高い効率(少ない損失で)で打体5に伝達
することができる。
【0048】ロータリーソレノイド4は、打体5を通路
16に沿って繰り返し往復動させるものである。図1に
示すように、ロータリーソレノイド4は、台座9を介し
て、操作部3の側部の長手方向ほぼ中央に設置されてい
る。すなわち、ロータリーソレノイド4は、操作ノブ3
1より先端側の部位に設けられている。これにより、操
作ノブ31を操作する際に、ロータリーソレノイド4が
邪魔になることがなく、内視鏡1の操作性を損なわな
い。
【0049】図5および図6に示すように、台座9は、
左カバー91と、右カバー92と、延長板93と、取り
付け板94とを有している。
【0050】左カバー91と右カバー92とは、それぞ
れ、断面が略「コ」の字状をなす部材である。そして、
左カバー91と右カバー92とは、筒状をなすように組
み合わせた状態で互いに連結され、その中空部に操作部
3の中央部を挿通している。すなわち、左カバー91と
右カバー92とは、それぞれ、操作部3を左右から挟む
ようにして、操作部3に固定されている。
【0051】右カバー92の下端部には、右方向に突出
する延長板93が設けられている。延長板93の上面に
は、延長板93に対し垂直に、取り付け板94が設置さ
れている。この取り付け板94にロータリーソレノイド
4が固定されている。
【0052】取り付け板94は、延長板93に設けられ
た2つのネジ孔にそれぞれ挿通した小ネジ97a、97
bによって、延長板93に対し固定されている。小ネジ
97a、97bのうち基端側に位置する小ネジ97aが
挿通するネジ孔は、長孔98になっている。
【0053】取り付け板94は、操作部3に対して傾斜
した向きで設けられており、これにともなって、ロータ
リーソレノイド4も操作部3に対して傾斜して設置され
ている。これにより、ロータリーソレノイド4は、通路
16の基端部(突出部32内に形成された部分)の傾斜
に沿って、伝達部材6のロッド部62を円滑に往復動さ
せることができるようになっている。
【0054】そして、長孔98に対する小ネジ97aの
位置を調整することにより、ロータリーソレノイド4の
操作部3に対する傾斜角度を微調整することができる。
これにより、通路16の基端部の傾斜に合わせて、ロー
タリーソレノイド4を設置することができる。
【0055】図6に示すように、左カバー91および右
カバー92の下部同士は、ヒンジ95によって連結され
ており、左カバー91および右カバー92は、相対的に
回動可能になっている。
【0056】図5に示すように、左カバー91および右
カバー92の上部同士は、止め具96によって着脱自在
に連結されている。止め具96は、左カバー91の上部
に左カバー91に対して回動自在に設けられたレバー9
61と、レバー961に連結された環状のリング962
と、右カバー92の上部に固定されたフック963とを
有している。
【0057】止め具96は、リング962をフック96
3に引っ掛けて、レバー961を倒すことにより、左カ
バー91および右カバー92の上部同士を連結する。そ
の状態から、レバー961を起こし、リング962とフ
ック963との係合を解除することにより、左カバー9
1および右カバー92の上部同士の連結が解除される。
【0058】止め具96による左カバー91および右カ
バー92の上部同士の連結を解除した状態で、左カバー
91および右カバー92をヒンジ95を回動中心として
開くことにより、台座9を操作部3から取り外すことが
できる。また、逆の手順により、台座9を操作部3に装
着することができる。
【0059】このようにして、ロータリーソレノイド4
は、台座9とともに、操作部3に対し容易かつ迅速に着
脱することができる。これにより、使用後の洗浄・消毒
時には、ロータリーソレノイド4を取り外すことによ
り、洗浄・消毒を容易かつ確実に行うことができる。ま
た、ロータリーソレノイド4の防水性、耐熱性等が不要
であり、より安価に製造することができる。
【0060】ロータリーソレノイド4は、取り付け板9
4に固定されたケース(ステーター)41と、ケース4
1に対し回動可能に設置されたローター42とを有して
いる。
【0061】また、ロータリーソレノイド4は、制御部
8に対し、リード線85で電気的に接続されている。そ
して、ロータリーソレノイド4は、制御部8から通電さ
れると、ローター42がスタート位置から所定角度回動
し、通電が解除されると、ローター42がケース41内
に設置されたリターンスプリングの付勢力によりスター
ト位置に戻る。
【0062】リード線85は、図示の構成と異なり、操
作部3および接続部可撓管30等の内部に配設されてい
てもよい。これにより、操作性がより向上する。
【0063】図7に示すように、制御部8は、その内部
に電源回路81と駆動回路82とを有し、ロータリーソ
レノイド4を制御・駆動する。
【0064】電源回路81は、電源に接続されており、
駆動回路82に電力を供給する。電源回路81の電源と
しては、特に限定されず、例えば、前記光源プロセッサ
装置と共通の電源や、それと別系統の電源、または電池
等を使用することができる。
【0065】駆動回路82は、供給された電力を、例え
ばパルス波(矩形波)状に周期的に変化する電圧を出力
するように変換して発振し、ロータリーソレノイド4に
供給する。これにより、ロータリーソレノイド4は、通
電状態と非通電状態とが周期的に繰り返され、ローター
42が周期的に往復回動する。この場合、駆動回路82
の発振周波数としては、特に限定されないが、2〜30
ヘルツ程度であるのが好ましく、5〜15ヘルツ程度で
あるのがより好ましい。
【0066】ローター42には、アーム44の一端部が
例えばネジ止めにより固定されている。そして、アーム
44の他端部には、その長手方向に沿って長孔45が設
けられており、ピンスライダ46が設置されている。こ
のピンスライダ46は、アーム44に対し、回動自在、
かつ長孔45に沿って移動自在になっている。
【0067】図5に示すように、ピンスライダ46に
は、雌ネジが切られた雌ネジ部461が設けられてお
り、伝達部材6のロッド部62の基端側には、雌ネジ部
461に対応する雄ネジが切られた雄ネジ部が形成され
ている。そして、ロッド部62の前記雄ネジ部がピンス
ライダ46の雌ネジ部461に螺合することにより、伝
達部材6とアーム44とがピンスライダ46を介して接
続(連結)されている。これにより、ロッド部62は、
アーム44に対し、回動自在、かつ長孔45に沿って移
動自在に接続されている。アーム44とロッド部62と
は、ローター42が回動する範囲において、アーム44
とロッド部62とのなす角が直角に近いような位置関係
で接続されているのが好ましい。
【0068】また、ピンスライダ46は、小ネジ47の
固定を解除することにより、アーム44の長孔45から
容易に取り外すことができ、これにより、アーム44と
伝達部材6のロッド部62とは、着脱自在になってい
る。よって、アーム44と伝達部材6のロッド部62と
の接続を解除し、突出部32の基端開口部17から伝達
部材6を引き抜けば、伝達部材6および打体5を挿入部
2から容易に取り外すことができる。
【0069】ロータリーソレノイド4が駆動されてロー
ター42が往復回動すると、ローター42に取り付けら
れたアーム44が伝達部材6のロッド部62を通路16
の基端部に沿って往復動させる。このとき、前述したよ
うに、ロッド部62がピンスライダ46を介してアーム
44に接続されていることにより、ローター42の回転
運動が伝達部材6の往復運動に円滑に変換して伝達され
る。
【0070】このように、伝達部材6が通路16の長手
方向に沿って往復動すると、伝達部材6の先端に取り付
けられた打体5もこれに伴なって繰り返し往復動する。
このように、ロータリーソレノイド4の駆動力が伝達部
材6によって打体5に伝達され、打体5が通路16の長
手方向に沿って、周期的に繰り返し往復動する。
【0071】ここで、本実施形態においては、伝達部材
6のロッド部62をピンスライダ46に対して軸周りに
回転させることにより、打体5の往復動のストロークを
調節することができる。すなわち、前述したように、ロ
ッド部62の基端側に形成された前記雄ネジ部は、ピン
スライダ46の雌ネジ部461に螺合しているので、ロ
ッド部62を軸周りに回転させることにより、ロッド部
62(伝達部材6)のアーム44(ロータリーソレノイ
ド4)に対する接続位置が移動する。これにより、ロー
タリーソレノイド4のローター42の前記スタート位置
に対応する打体5の位置が移動する。打体5の往復動の
ストロークは、この位置から衝突部27に衝突するまで
の距離であるので、このようにして打体5の往復動のス
トロークを調節することができる。
【0072】このようにして打体5の往復動のストロー
クを調節することにより、ローター42の可動範囲の中
のどの位置で、打体5が衝突部27に衝突するかを容易
に調整することができる。すなわち、ローター42の可
動範囲の途中の一定の範囲で打体5が衝突するように調
整すると大きい打力が得られ、ロータリーソレノイド4
の駆動力を効率良く挿入部2の推進力に活用することが
できるが、本実施形態では、その調整を容易に行うこと
ができる。
【0073】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5は、挿入部2の先端部に形成された衝突部27
の基端面271に繰り返し衝突する。これにより、打体
5が、挿入部2に対し先端方向への力を与え、挿入部2
が推進力を得る。
【0074】この推進力によって、挿入部2が管腔内を
先端方向に前進することが補助されるため、内視鏡1
は、挿入の操作が極めて容易なものとなる。特に、挿入
部2の基端側に加えた押し込み力や捩じりが伝わりにく
い挿入部2の先端部に集中して推進力が得られるため、
推進力が有効に作用する。
【0075】また、挿入部2が管腔の屈曲に沿って湾曲
した状態のときでも、前述したようにロータリーソレノ
イド4の駆動力が高い効率で打体5に伝達され、大きな
推進力が得られる。
【0076】また、打体5が挿入部2の先端部に繰り返
し衝突することにより、挿入部2が微振動する。これに
より、挿入部2と管状器官の内壁とが密着することが防
止され、挿入部2と管腔との摩擦が減少して抵抗が小さ
くなり、さらに容易に挿入することができる。
【0077】なお、このような、挿入部2に対し推進力
を与える機構を、以下、「推進機構」と言う。
【0078】内視鏡1では、打体5の衝突条件の調整
(設定)によって、挿入部2に作用する推進力の強弱
(挿入部2が前進するスピード)を調節することができ
る。ここで、打体5の衝突条件とは、前述したような打
体5の重さおよび打体5の往復動のストロークのほか、
以下に述べるような、打体5の往復動の周期、打体5の
打力(駆動源の駆動力)等を言う。なお、打体5の衝突
条件は、前述したものに限定されず、本発明において
は、それらの衝突条件の少なくとも1つを調整(設定)
可能であるのが好ましい。
【0079】打体5の往復動の周期は、本実施形態にお
いては、制御部8に設けられた駆動回路82からの発振
周波数を変更することにより、調節できるようになって
いる。すなわち、発振周波数を調整することにより、打
体5の往復動の周期が変わり、単位時間当たりに打体5
が衝突部27に衝突する回数が増減する。よって、駆動
回路82の発振周波数を調整することにより、挿入部2
が前進するスピードを調節することができる。ただし、
発振周波数が大きすぎると、ローター42の動きが駆動
パルスに追従できなくなることがあるので、発振周波数
は、前述した範囲にあるのが好ましい。
【0080】打体5の打力(駆動源の駆動力)は、本実
施形態においては、駆動回路82からの出力電圧の大き
さを調整することにより、調節できるようになってい
る。これにより、ローター42の回転力の強弱を調整
し、打体5が衝突部27の基端面271を叩く打力の強
弱を調整することができる。
【0081】出力電圧の大きさは、例えば、出力パルス
のデューティー比(パルスの1周期のうちの通電時間の
割合を百分率で表したもの)を変化させることにより調
整することができる。この場合、デューティー比は、電
源回路81の出力電圧や内視鏡の種類・用途等によって
もその好ましい値は異なるが、通常、10〜75%程度
であるのが好ましく、12.5〜50%程度であるのが
より好ましい。
【0082】駆動回路82の発振周波数(挿入部2が前
進するスピード)の調整および打体5の打力の調整は、
それぞれ、制御部8に設けられた周波数調整ツマミ83
および打力調整ツマミ84を操作して調整することがで
きるようになっている。また、周波数調整ツマミ83お
よび打力調整ツマミ84は、操作部3に設けられていて
もよい。これにより、操作性がより向上する。
【0083】次に、第1実施形態の内視鏡1の使用方法
(作用)の一例について説明する。 [1]衝突条件の初期設定 挿入の操作開始前に、症例、患者の体格、挿入目的部位
等に合わせて、前述した衝突条件を調整することによ
り、挿入部2に作用する推進力の強弱を調節する。
【0084】すなわち、所望の重さの打体5を選択して
装着し、ロッド部62のアーム44に対する接続位置の
調整を行う。また、周波数調整ツマミ83および打力調
整ツマミ84を操作して、挿入部2が前進するスピード
および打体5の打力を調整する。
【0085】なお、これらの初期設定は、必要に応じて
行えばよく、使用の度に調整しなくてもよい。
【0086】[2]挿入の操作 挿入の操作は、推進機構を有しない従来の内視鏡と同様
に、挿入部2の基端部に押し込み力や捩じりを加え、挿
入部2を管腔内に前進させる。この場合、本発明によれ
ば、前述したように、推進機構によって挿入部2の管腔
内での前進が補助されるため、特に体腔の深部にまで挿
入するような場合であっても、極めて容易に挿入するこ
とができる。
【0087】また、挿入の操作の最中においても、周波
数調整ツマミ83および打力調整ツマミ84を操作する
ことにより、挿入部2が前進するスピード(挿入部2の
推進力)を所望に調節することができる。これにより、
管腔の屈曲の度合いや患者の状況などを判断しながら、
所望のスピード(推進力)が得られる。
【0088】目的部位まで挿入が完了したら、必要に応
じ、ロータリーソレノイド4を操作部3から取り外して
もよい。これにより、操作部3が軽量化され、操作性が
より向上する。
【0089】[3]推進機構を使用しない場合 挿入目的部位が浅い場合などの、推進機構を使用する必
要がない場合には、挿入の操作開始前に、打体5および
伝達部材6を挿入部2から取り外すとともに、ロータリ
ーソレノイド4を操作部3から取り外す。これにより、
内視鏡1は、従来の内視鏡と同等の操作性を有し、従来
の内視鏡と同様に使用することができる。
【0090】<第2実施形態>図8は、本発明の内視鏡
の第2実施形態における挿入部2の先端部を示す半縦断
面図である。
【0091】以下、この図を参照して本発明の内視鏡の
第2実施形態について説明するが、前述した実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0092】本実施形態は、衝突部の構成が異なる以外
は前記第1実施形態と同様である。図8に示すように、
本実施形態の衝突部は、前記第1実施形態の衝突部27
と異なり、通路16の先端部に着脱自在に設置された衝
突部材7で構成されている。
【0093】衝突部材7は、全体形状として略円柱状を
なしており、挿入部2の先端部に装着された状態では、
通路16の先端を封止する。そして、衝突部材7を挿入
部2から取り外した状態では、通路16の先端は、挿入
部2の先端において、外部に開放する。
【0094】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5は、衝突部材7の基端面71に繰り返し衝突し
て、挿入部2に推進力を与える。これにより、本実施形
態では、前記第1実施形態と同様に、挿入の操作が容易
となる効果が得られる。
【0095】衝突部材7は、挿入部2に対し、挿入部2
の長手方向とほぼ平行な軸の周りに回転することによっ
て着脱されるものであるのが好ましく、その中でも螺合
によって着脱されるものであるのがより好ましい。これ
により、打体5の衝突方向と異なる方向の操作で衝突部
材7の着脱がなされるので、衝突部材7は、打体5から
衝撃を繰り返し受けても、挿入部2に対し、固定が緩ん
だり、外れたりするおそれがない。また、着脱操作が容
易である。
【0096】このように衝突部材7が取り外し可能であ
ることから、本実施形態の内視鏡1は、従来の通常の内
視鏡と同様に、洗浄機等での洗浄を容易に行うことがで
きる。すなわち、衝突部材7を取り外すことによって通
路16内に入った水などを容易に排出することができる
ので、基端開口部17に防水栓等を装着する必要がな
い。
【0097】また、衝突部材7を挿入部2の先端部に対
して着脱する操作は、例えば、衝突部材7の先端面に所
定形状の溝を形成し、この溝に係合可能な突起部を備え
た治具を使用して、衝突部材7を挿入部2の先端部に対
して螺合すること等によって行うことが好ましい。
【0098】衝突部材7の構成材料としては、特に限定
されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはア
ルミニウム合金、チタンまたはチタン合金等の各種金属
材料や各種セラミックス等を挙げることができる。ま
た、X線造影性を有する材料で構成するのが好ましい。
これにより、別途X線マーカーを設けなくても、X線透
視下で挿入部2の先端位置を確認することができる。
【0099】次に、第2実施形態の内視鏡1の使用方法
(作用)の一例について説明する。 [1]衝突条件の初期設定 前記第1実施形態と同様。
【0100】[2]挿入の操作 前記第1実施形態と同様。
【0101】[3]推進機構を使用しない場合 挿入目的部位が浅い場合などの、推進機構を使用する必
要がない場合には、挿入の操作開始前に、打体5および
伝達部材6を挿入部2から取り外すとともに、ロータリ
ーソレノイド4を操作部3から取り外す。
【0102】さらに、衝突部材7を挿入部2の先端部か
ら取り外す。これにより、通路16は、基端開口部17
から挿入部2の先端まで貫通する。そして、この場合、
通路16を他の用途に使用することができる。通路16
の他の用途としては、特に限定されず、例えば、以下の
ようなものが挙げられる。
【0103】・生検鉗子、把持鉗子等の鉗子類、体温セ
ンサー等の各種センサー類、心電測定用等の電極、ナイ
フ、レーザーメス等の切開具類、造影チューブ、洗浄チ
ューブ、ドレナージチューブ等の各種チューブ類(カテ
ーテル類)、破砕プローブ(破石具)、ヒートプロー
ブ、注射針、結紮具、ワイヤー類等の各種の処置具(検
査具)を挿入する処置具挿通チャンネル。
【0104】・挿入部2の先端から水等の流体を噴射し
て観察部位の血液や粘膜を除去したり、治療用の薬液の
注入等を行うための送液(送気)チャンネル。
【0105】・体液のサンプリングや、送液した流体の
排出等を行うための吸引チャンネル。
【0106】このように、本実施形態では、推進機構を
使用する必要がない場合には、伝達部材6の挿入空間で
ある通路6を他の用途に使用することができる。これに
より、内視鏡の多機能性を維持することができる。
【0107】以上、本発明の内視鏡について説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではなく、内視
鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構
成のものと置換することができる。
【0108】例えば、打体5を往復動させる駆動源は、
ロータリーソレノイド4のような構成に限らず、例えば
プランジャを直線運動させる直動型ソレノイドや、モー
ター、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、圧電アクチュエ
ータ等、打体5を往復動させられるものであればいかな
るものであってもよい。
【0109】また、駆動源と伝達部材との間には、回動
機構、リンク機構、カム機構、歯車機構、プーリーおよ
びベルト等の、動力を伝達し得る任意の機構が存在して
いてもよい。
【0110】また、伝達部材6は、図示のような構成に
限らず、ロータリーソレノイド4の駆動力を打体5に伝
達して打体5を往復動させることができるものであっ
て、挿入部2の湾曲を妨げないものあれば、いかなるも
のであってもよい。
【0111】また、衝突部27は、図示のような通路1
6の先端を封止するものに限らず、打体5の形状・姿勢
等との関係において打体5が衝突可能なものであればい
かなるものでもよく、例えば、通路16の先端部の内径
が縮小した縮径部や、複数の小孔を有する格子状の枠部
等で構成されていてもよい。また、衝突部材7も図示の
構成に限らず、例えば、挿入部2の先端部に装着された
状態で、上述したような縮径部や枠部等を形成するよう
な形状のものであってもよい。
【0112】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、駆
動源の駆動により、管腔内で挿入部がその先端方向への
推進力を得られる。そして、この推進力によって挿入部
の前進が補助され、管腔への挿入を容易に行うことがで
きる。
【0113】また、簡単な構造で上記効果を達成するこ
とができ、比較的安価に製造することができるととも
に、信頼性が高く、保守も容易である。
【0114】また、従来の内視鏡に対して設計変更点が
少なく、少数の部品を追加することで構成することがで
きるため、通常の内視鏡にオプションとして設定するこ
ともできる。
【0115】また、推進機構を使用する必要がない場合
には、駆動源を取り外すことにより、従来の内視鏡と同
等の操作性を有する。そして、駆動源を取り外すことに
より、洗浄・消毒も従来の内視鏡と同様に行うことがで
きる。
【0116】さらに、挿入部の外形は、従来の内視鏡と
ほぼ同様であり、推進機構が挿入部の外部に露出しない
ので、安全性が極めて高い。
【0117】また、衝突部材を用いる場合には、推進機
構を使用しないときには伝達部材の挿入空間である通路
を他の用途にも使用することができるので、挿入部を大
径化することなく、内視鏡の多機能性を維持することが
できる。
【0118】また、打体の衝突条件を調整可能とした場
合には、状況に合わせて最適な衝突状態が得られ、効率
よく推進補助効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の実施形態を示す側面図であ
る。
【図2】図1中のX−X線横断面図である。
【図3】本発明の内視鏡の第1実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【図4】打体および伝達部材の側面図である。
【図5】操作部に対するロータリーソレノイドの取り付
け状態を示す平面図である。
【図6】操作部に対するロータリーソレノイドの取り付
け状態を示す底面図である。
【図7】駆動源を制御する回路構成例を示すブロック図
である。
【図8】本発明の内視鏡の第2実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 11 ライトガイド 12 画像信号ケーブル 13 湾曲操作ワイヤー 14 伝達部材挿通用チューブ 15 送気・送液用チューブ 16 通路 17 基端開口部 2 挿入部 21 可撓管部 22 湾曲部 23 螺旋管 24 網状管 25 外皮 26 中心軸 27 衝突部 271 基端面 3 操作部 31 操作ノブ 32 突出部 4 ロータリーソレノイド 41 ケース 42 ローター 44 アーム 45 長孔 46 ピンスライダ 461 雌ネジ部 47 小ネジ 5 打体 51 先端面 6 伝達部材 61 コイル部 62 ロッド部 7 衝突部材 71 基端面 8 制御部 81 電源回路 82 駆動回路 83 周波数調整ツマミ 84 打力調整ツマミ 85 リード線 9 台座 91 左カバー 92 右カバー 93 延長板 94 取り付け板 95 ヒンジ 96 止め具 961 レバー 962 リング 963 フック 97a、97b 小ネジ 98 長孔 30 接続部可撓管

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管腔に挿入する挿入部と、 前記挿入部の基端側に設けられた操作部と、 前記挿入部内に、その長手方向に沿って形成された通路
    と、 前記通路の先端付近に、前記通路に沿って移動可能に設
    置された打体と、 前記打体を往復動させる駆動源と、 少なくともその一部が前記通路内に位置し、前記駆動源
    の駆動力を前記打体に伝達する伝達部材と、 前記打体が衝突する衝突部とを有し、 前記駆動源は、前記操作部またはその近傍に着脱自在に
    設置されており、 前記駆動源により往復動された前記打体が前記衝突部に
    繰り返し衝突することにより、前記挿入部がその先端方
    向への推進力を得るよう構成されていることを特徴とす
    る内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記操作部は、前記挿入部の先端部分の
    湾曲を遠隔操作する操作ノブを有し、前記駆動源は、前
    記操作ノブより先端側の部位に設置されている請求項1
    に記載の内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記衝突部は、前記挿入部に対し着脱自
    在に設置された衝突部材で構成され、該衝突部材を前記
    挿入部から取り外した状態では、前記通路の先端が外部
    に開放する請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記挿入部に対し、前記衝突部材を回転
    させることによって、前記衝突部材が着脱される請求項
    3に記載の内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記打体および前記伝達部材が、前記挿
    入部に対し、着脱自在に設置されている請求項1ないし
    4のいずれかに記載の内視鏡。
  6. 【請求項6】 前記伝達部材が、前記駆動源に対し、着
    脱自在に接続されている請求項1ないし5のいずれかに
    記載の内視鏡。
  7. 【請求項7】 前記伝達部材と前記駆動源との接続部分
    が外部に露出している請求項1ないし6のいずれかに記
    載の内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記打体の衝突条件を調整可能である請
    求項1ないし7のいずれかに記載の内視鏡。
  9. 【請求項9】 前記打体の往復動のストロークを調整可
    能である請求項1ないし8のいずれかに記載の内視鏡。
  10. 【請求項10】 前記打体の往復動の周期を調整可能で
    ある請求項1ないし9のいずれかに記載の内視鏡。
  11. 【請求項11】 前記伝達部材は、帯状材を螺旋状に巻
    回して形成されたコイルを有する請求項1ないし10の
    いずれかに記載の内視鏡。
  12. 【請求項12】 前記駆動源は、ソレノイドである請求
    項1ないし11のいずれかに記載の内視鏡。
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