JP2002125700A - 二本鎖dnaの分析方法 - Google Patents

二本鎖dnaの分析方法

Info

Publication number
JP2002125700A
JP2002125700A JP2000325136A JP2000325136A JP2002125700A JP 2002125700 A JP2002125700 A JP 2002125700A JP 2000325136 A JP2000325136 A JP 2000325136A JP 2000325136 A JP2000325136 A JP 2000325136A JP 2002125700 A JP2002125700 A JP 2002125700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
double
stranded dna
dna
substance
stranded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000325136A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sudo
幸夫 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000325136A priority Critical patent/JP2002125700A/ja
Priority to DE60142609T priority patent/DE60142609D1/de
Priority to EP01124357A priority patent/EP1201767B1/en
Priority to AT01124357T priority patent/ATE474932T1/de
Priority to US10/039,642 priority patent/US6924105B2/en
Publication of JP2002125700A publication Critical patent/JP2002125700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二本鎖DNAを変性することなくそのまま分
析するための方法を提供すること。 【解決手段】 検体中の二本鎖DNAの分析方法であっ
て、(1)支持体上に固定された2本鎖DNA認識物質
と該検体とを接触させる工程、及び、(2)該2本鎖D
NA認識物質と結合した二本鎖DNAを測定する工程、
を含む、上記の分析方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体中に存在する
2本鎖核酸(特には、二本鎖DNA)を分析する方法に
関し、検体中に存在する2本鎖核酸の存在量を定量する
方法にも関する。また、本発明は、遺伝子解析に応用さ
れた場合、SNP(Single Nucleotide Polymorphism)
等の遺伝子多型の分析及び解析にも利用できる。また、
本発明は、検体中に存在するウイルス、菌体などに由来
する外来遺伝子群を検出する手法にも利用できる。
【0002】
【従来の技術】標的となる核酸試料、または標的核酸試
料と相補的な塩基配列を含むDNAまたはRNA断片で
ある核酸プローブのいずれか一方を固相に固定し、これ
との間でハイブリダイゼーション反応を行う方法は、1
975年にE.M.Southernにより開発され、いわゆるサザ
ンブロッティング法として多用されてきている(J.Mol.B
iol 98,503(1975))。サザンブロッティング法では、核
酸試料を電気泳動した後にニトロセルロースやナイロン
膜などに固定し、相補的な配列をもつ核酸プローブと接
触することになる。
【0003】この方法とは逆に、核酸プローブを固定化
し、標的核酸と接触させることにより、標的核酸量を測
定する方法も開発され、遺伝子解析や、遺伝子診断等に
利用されてきている。また、Southern等は多数の核酸プ
ローブをアレイ状に支持体に固定化したDNAアレイを
開発し、ガラス支持体上のDNAがその相補的なDNA
と結合することを実証した。また、Affymax社は、South
ernの考え方と、Photoresist法によるDNA固相合成技
術の組み合わせによりDNAアレイの高密度化技術の開
発に成功し、GeneChipの形で商品化されるに至っている
(S. Fodor; Science 277, 393(1997)、Nature Genetics
Supplement 21,20(1999))。
【0004】このように、ハイブリダイゼーションを用
いるDNAの検出方法は、大きく進歩してきている。し
かしながら、上記した分析方法は、mRNA等の1本鎖
核酸の検出には極めて有効であるものの、2本鎖核酸を
検出するためには、ハイブリダイゼーション前に検体中
の2本鎖核酸を熱変性し、1本鎖にするという煩雑な操
作が必要となる。
【0005】例えば、分析の対象がゲノム中のDNAで
ある場合、対象DNAは2本鎖を形成している。例え
ば、P.N.Gillies等は電気アドレス法で(Nature Biotech
nology,17,365(1999))、また、R.J.Cho等は高密度オリ
ゴDNAアレイにより(Nature Genetics 23,203(199
9))、SNPの検出を行っている。しかし、いずれの場
合も、DNAの測定のためには、検体中の標的DNA部
分をPCRで増幅したのち、熱変性により1本鎖に変性
するという煩雑な操作を行う必要がある。
【0006】一方、2本鎖DNAを検出する方法とし
て、インターカレーターが知られている。特許第257
3443号公報には、インターカレーターを用いるDN
Aの検出方法が開示されているが、この方法でも、固定
化されたDNAと反応させるために2本鎖DNAを予め
1本鎖に変性する必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。即
ち、本発明は、二本鎖DNAを変性することなくそのま
ま分析するための方法を提供することを解決すべき課題
とした。本発明はまた、簡便かつ高感度な2本鎖DNA
の分析方法を提供することを解決すべき課題とした。さ
らに本発明は、短時間かつ高感度で、ある遺伝子および
その多型を検出する目的に利用できる二本鎖DNAの分
析方法を提供することを解決すべき課題とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、支持体上に固定され
た2本鎖DNA認識物質に検体を接触させ、該2本鎖D
NA認識物質と結合した二本鎖DNAを測定することに
より、二本鎖DNAを変性することなくそのまま分析す
ることが可能になることを見出した。さらに本発明者ら
は、2本鎖DNA認識物質と結合した二本鎖DNAの量
は、DNAインターカレーターのような2本鎖挿入剤を
用いることにより、高感度で検出することができること
を見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成した
ものである。
【0009】本発明によれば、検体中の二本鎖DNAの
分析方法であって、(1)支持体上に固定された2本鎖
DNA認識物質と該検体とを接触させる工程、及び、
(2)該2本鎖DNA認識物質と結合した二本鎖DNA
を測定する工程、を含む、上記の分析方法が提供され
る。好ましくは、2本鎖DNA認識物質は二本鎖DNA
認識抗体、DNA転写因子、Znフィンガーモチーフ又
はリングフィンガーモチーフを有するタンパク質、ある
いはペプチド核酸である。
【0010】好ましくは、該2本鎖DNA認識物質と結
合した二本鎖DNAを測定する工程においては、反応系
にDNA2本鎖を認識する挿入剤を添加し、該2本鎖D
NAに挿入された挿入剤を検出することにより、該検体
中の該二本鎖DNAが測定される。好ましくは、該挿入
剤はDNAインターカレーターである。好ましくは、該
DNAインターカレーターは電気化学的活性を有し、該
DNAインターカレーターを電気化学的手法により検出
することにより、該検体中の該二本鎖DNAが測定され
る。好ましくは、DNAインターカレーターを、蛍光
法、発光法または表面プラズモン法により検出する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明による検体中の二本鎖DNA
の分析方法は、(1)支持体上に固定された2本鎖DN
A認識物質と該検体とを接触させる工程、及び、(2)
該2本鎖DNA認識物質と結合した二本鎖DNAを測定
する工程、を含むことを特徴とする。
【0012】本明細書で言う「検体」の種類は二本鎖D
NAを含むものであればその種類は特に制限されず、例
えば、末梢静脈血のような血液、白血球、血清、尿、糞
便、精液、唾液、培養細胞、各種臓器細胞のような組織
細胞、その他核酸を含有する任意の試料を用いることが
できる。検体は上記のような組織細胞などの試料をその
まま使用してもよいが、好ましくは、検体試料中の細胞
を破壊して二本鎖DNAを遊離させたものを検体として
使用する。検体試料中の細胞の破壊は、常法により行う
ことができ、例えば、振とう、超音波等の物理的作用を
外部から加えて行うことができる。また、核酸抽出溶液
(例えば、SDS、Triton-X、Tween-20等の界面活性
剤、又はサポニン、EDTA、プロテア−ゼ等を含む溶
液等)を用いて、細胞から核酸を遊離させることもでき
る。核酸抽出溶液を用いて核酸を溶出する場合には、37
℃以上の温度でインキュベ−トすることにより反応を促
進することができる。
【0013】本発明では、支持体上に固定された2本鎖
DNA認識物質を使用する。本発明で用いる支持体とし
ては、以下に説明する2本鎖DNA認識物質を固定でき
るものであれば特に制限されない。好ましい支持体の例
としては、ガラス、石英、プラスチック等の非多孔性支
持体、ニトロセルロース膜、ナイロン膜、PVDF膜な
どの多孔性支持体などが挙げられ、あるいは非多孔性支
持体と多孔性支持体の複合体を使用することもできる。
【0014】本発明で用いる2本鎖DNA認識物質とし
ては、二本鎖DNAを認識し、特異的に結合する物質を
示す。2本鎖DNA認識物質の具体例としては、DNA
転写因子、ミスマッチ修復タンパク質、2本鎖DNA認
識抗体、又はペプチド核酸などを挙げることができる。
【0015】DNA転写因子は、遺伝子上のプロモータ
ー領域に結合して、DNAからmRNAへの転写を制御
する物質である(田村隆明著:転写因子(羊土社 19
95年))。従って、転写因子は特定の配列の2本鎖D
NAに特異的に結合することが知られている。
【0016】多数ある転写因子のうち、Zinc Finger Pr
oteinつまりZinc FingerやRing Fingerモチーフをもつ
転写因子群は、真核生物における出現率は非常に高く、
ゲノム中の1%はこれをコードしているらしい。Pabo等
はZinc Figerモチーフの3次構造を解析、DNAと結合
するメカニズムの解明した(Science,252, 809(199
1))。さらに、Choo等は、遺伝子組換法により、特定の
配列に結合する自然界にはないZinc Finger Protein群
を作製することに成功している(Nature 372,642[1994],
PNAS91,11163(1994))。さらに、Scripps Research Inst
ituteのグループはPhage Displayにより新規なZinc Fin
ger Protein群の作製に成功している(PNAS95,2812,[19
98]:96,2758(1999))。このように、Zinc Finger Prot
einに代表されるDNA転写因子群は、本来2本鎖DN
Aと結合する性質をもっており、かつ近年の研究によれ
ば、任意のDNA配列を認識する組換体の作製も可能と
なってきている。このような、タンパク質を固定化する
ことにより、2本鎖DNAを効率良く支持体上に捕捉す
ることが可能である。
【0017】ミスマッチ修復タンパク質とは、DNA二
本鎖の間に生じた不適正塩基対(不正またはミス対合)
の修復を行う酵素である。例えば、大腸菌DNAポリメ
ラーゼの場合、108塩基対に1箇所程度の頻度で鋳型
DNAの塩基と対を成さないヌクレオチドを取り込む
が、ミスマッチ修復酵素によりこれが修復される。ミス
マッチ修復酵素は細胞内で複製直後のDNAに結合し
て、ミスマッチ塩基対を含む部分のヌクレオチドを除去
する。本発明ではミスマッチ修復タンパク質が二本鎖D
NAに結合する性質を利用することにより、該タンパク
質を2本鎖DNA認識物質として使用することができ
る。
【0018】2本鎖DNAを認識する抗体が、全身性エ
リトマトーデスの患者血清中に出現することは良く知ら
れている。抗体作製技術、遺伝子組換技術の進歩によ
り、このような2本鎖DNA認識モノクローナル抗体の
作製が可能となってきている(Suzuki etal,Int J Mol M
ed 3,385,1999,Barry etal,J Biol Chem 269,3623(199
4))。このような、2本鎖DNA認識抗体は、本発明の
2本鎖DNA認識タンパク質として使用することができ
る。
【0019】ペプチド核酸は、DNAの骨格構造である
糖、リン酸部分をポリアミド骨格で置き換えたもので、
DNAとの結合力が強いことで知られている。さらに、
ペプチド核酸は、DNA−DNA鎖内に入りこみ3重鎖
を形成することが可能である。本発明ではペプチド核酸
のこの性質を利用することにより、ペプチド核酸を2本
鎖DNA認識物質として使用することができる。
【0020】上記した2本鎖DNA認識物質は、そのま
ま支持体上に固定化することができる。具体的には、2
本鎖DNA認識物質を含む溶液を支持体上に点着し、一
定時間放置することにより、2本鎖DNA認識物質を支
持体上に固定化することができる。
【0021】検体中の標的DNAは、PCR法などで増
幅することなく直接検出するのが好ましいが、予め増幅
したのちに検出してもよい。標的DNAまたはその増幅
体は、予め標識しておくことにより容易に検出可能であ
る。DNAを標識するには、酵素(Reverse Transcripta
se,DNApolymerase RNAPolymerase,Terminaldeoxytransf
eraseなど)を用いる方法がよく用いられるが、化学反応
により、直接標識物質を結合させてもよい。このような
標識方法については、公知の技術として成書に記載され
ている(野村慎太郎著 脱アイソトープ実験プロトコー
ル1、秀潤社1994年、脱アイソトープ実験プロトコ
ール2、秀潤社1998年、村松正明著 DNAマイク
ロアレイと最新PCR法標識物質 秀潤社2000
年)。標識物質は、検出可能なシグナルを作ることの可
能な物質であることが好ましい。標識物質が、酵素や触
媒のような、シグナルの増幅能力のある物質である場
合、DNAの検出感度は大きく向上する。該標識物質は
また、ビオチン−アビジン、抗原−抗体、ハプテン−抗
体のような特異結合対の片方であって、その結合相手を
介して標識物質を標的DNAに結合させてもよい。
【0022】しかしながら、前述の標識操作は、一般的
に煩雑であるので、さらに好ましい検出方法としては、
検体中のDNAを予め標識せずに測定する方法を挙げる
ことができる。これには、例えば2本鎖DNAを認識す
るDNA挿入剤、いわゆるDNAインターカレーターを
用いることができる。DNAインターカレーターの使用
により、検出操作が簡単になるだけではなく、検出感度
も向上する。例えば、1000bpのDNAを検出する
場合、いわゆる標識法は多くとも数個の標識物質しか導
入できないのであるが、インターカレーターを使用する
場合は100個以上の標識物質を導入することが可能で
ある。
【0023】DNAインターカレーターは、そのもの自
体が検出可能なシグナルを形成できる物質であってもよ
いが、その側鎖にシグナル形成物質を結合していたり、
ビオチン−アビジン、抗原−抗体、ハプテン−抗体のよ
うな特異結合対を介してインターカレーターに結合して
いてもよい。本発明における、検出可能なシグナルは、
例えば、蛍光検出、発光検出、化学発光検出、生物発光
検出、電気化学発光検出、放射能検出、電気化学検出、
比色検出により検出可能なシグナルであることが好まし
いが、これらに限定されるものではない。
【0024】好ましいDNAインターカレーターの例と
して、蛍光性色素のようにインターカレーター自身がシ
グナル形成能力をもっていてもよいが、インターカレー
ターとシグナル形成物質との複合体であってもよい。イ
ンターカレーターとシグナル形成物質との複合体は、例
えば、下記一般式(1)、(2)のようなものをあげる
ことができる 一般式(1) X−L1−I−L2−Y 一般式(2) X−L1−I (一般式(1)、(2)において、Iは2本鎖DNAに
挿入される物質を示し、L1,L2はリンカー配列を示
し、X及びYは、検出可能な分子を示す。)
【0025】一般式(1)及び(2)においてIで示さ
れる2本鎖DNAに挿入される物質は、好ましくは、分
子中にフェニル基等の平板状挿入基を有し、該挿入基が
二本鎖DNAの塩基対と塩基対の間に介入することによ
って、二本鎖DNAと結合することができる物質を言
う。
【0026】一般式(1)及び(2)においてL1,L
2で示されるリンカー配列は特に限定されず、例えば、
アルキレン基、−O−基、−CO−基、−NH−基又は
これらの組み合わせから成る基などを例示することがで
きる。
【0027】一般式(1)及び(2)においてX,Yが
示す検出可能な分子の具体例としては、Fluorescein、R
hodamin、Cy5、Cy3、Texas Red、ルテニウム錯体等に代
表される蛍光色素団、ビオチン−アビジン、抗原−抗
体、ハプテン−抗体のような特異結合対を形成する物
質、フェロセン誘導体に代表される電気化学的検出可能
な物質、ルシゲニン誘導体、ルミノール誘導体のような
発光性の物質、またいわゆるEIA(酵素免疫測定法)
で使用しているような酵素等を挙げることができる。
【0028】X,Yが特異結合対を形成する物質である
場合、X,Yを介してFluorescein、Rhodamin、Cy5、Cy
3、Texas Red、ルテニウム錯体等に代表される蛍光色素
団、フェロセン誘導体に代表される電気化学的検出可能
な物質、ルシゲニン誘導体、ルミノール誘導体のような
発光性の物質、またいわゆるEIA(酵素免疫測定法)
で使用しているような酵素等を結合させることができ
る。
【0029】本発明で用いる電気化学的、光化学的に活
性な挿入剤は特に限定されるものではなく、例えばエチ
ジウム、エチジウムブロマイド、アクリジン、アミノア
クリジン、アクリジンオレンジ、ビスベンチミド、ジア
ミノフェニルインドール、プロフラビン、エリブチシ
ン、アクチノマイシンD、チアゾール、クロモマイシ
ン、ドーノマイシン、マイトマイシンC、並びにこれら
の誘導体等を用いることができる。また、その他の使用
可能な挿入剤としては、特開昭62-282599 号公報に記載
されたものが挙げられる。さらに本発明で用いることが
できる挿入剤の具体例を示す。
【0030】
【化1】
【0031】本発明の好ましい実施態様としては、2本
鎖DNAと結合する物質を固定化したスライドを作成
し、該スライドと検体を反応させる手法が挙げられる。
このとき、2本鎖遺伝子挿入剤は、検体である2本鎖D
NAがスライド上の2本鎖DNAと結合する物質と反応
した後に添加してもよいし、同時に加えてもよい。以下
の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本
発明は実施例によって限定されることはない。
【0032】
【実施例】(1)抗体の固定化 2本鎖認識抗体を含むPBS溶液(フナコシ社製、1μ
g/ml)1μlをスライドガラス(3DLINK:Th
ermodics社製)に点着し、12時間放置した。さらにこ
のスライドガラスを、0.5MのGlycineホウ酸に30
分間浸漬したのちPBSにより洗浄した。
【0033】(2)サンプルの調製 Human alpha 2-HS-glycoprotein(HSGP)の翻訳領域
(ORF)をpBluescriptIISK-のマルチクローニングサ
イトのNotI、XhoIサイト間にクローニングした。このベ
クターを鋳型にして、HSGP cDNAをPCR法により増幅
した。
【0034】(3)反応 PCRで増幅したcDNAをTEに溶解し、0.1μM
溶液を調製し、これをサンプルAとした。サンプルAを
95℃で3分間煮沸後、氷浴で急冷し一本鎖サンプルB
を調整した。サンプルA及びサンプルBを各々10μl
ずつ上記の(1)で作製した抗体固定化スライド上のス
ポット部分に点着し、1時間放置後、TE溶液により洗
浄した。さらに、このスライドをSybrGreen溶液(Molec
ular Probe社、1000倍希釈TE溶液)に20分間浸
漬したのち、TEにより洗浄した。洗浄済みスライドガ
ラスを風乾後、FLA2000(富士写真フイルム株式
会社製)により633nm励起による蛍光強度を測定し
た。結果を以下に示す。
【0035】 (LAUは蛍光強度に比例する単位)
【0036】上記結果より、本発明の方法により、二本
鎖DNAを検出できることが示された。
【0037】
【発明の効果】本発明により二本鎖DNAを変性するこ
となくそのまま分析することが可能になった。また本発
明の方法によれば、簡便かつ高感度に2本鎖DNAを分
析することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 C12N 15/00 A 33/566 G01N 27/46 386G Fターム(参考) 2G043 AA01 AA06 BA16 DA02 EA01 KA02 2G059 AA00 EE02 4B024 AA11 AA20 CA01 CA04 CA09 HA11 HA15 HA19 4B063 QA01 QA12 QA18 QQ42 QR32 QR48 QR51 QR55 QR66 QR84 QS25 QS32 QS33 QX02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体中の二本鎖DNAの分析方法であっ
    て、(1)支持体上に固定された2本鎖DNA認識物質
    と該検体とを接触させる工程、及び、(2)該2本鎖D
    NA認識物質と結合した二本鎖DNAを測定する工程、
    を含む、上記の分析方法。
  2. 【請求項2】 2本鎖DNA認識物質が二本鎖DNA認
    識抗体である、請求項1に記載の分析方法。
  3. 【請求項3】 2本鎖DNA認識物質がDNA転写因子
    である、請求項1に記載の分析方法。
  4. 【請求項4】 2本鎖DNA認識物質がZnフィンガー
    モチーフまたはリングフィンガーモチーフをもつタンパ
    ク質である、請求項1に記載の分析方法。
  5. 【請求項5】 2本鎖DNA認識物質がペプチド核酸で
    ある、請求項1に記載の分析方法。
  6. 【請求項6】 2本鎖DNA認識物質と結合した二本鎖
    DNAを測定する工程において、反応系にDNA2本鎖
    を認識する挿入剤を添加し、該2本鎖DNAに挿入され
    た挿入剤を検出することにより、該検体中の該二本鎖D
    NAを測定することを特徴とする、請求項1から5の何
    れかに記載の分析方法。
  7. 【請求項7】 該挿入剤がDNAインターカレーターで
    ある、請求項6に記載の分析方法。
  8. 【請求項8】 該DNAインターカレーターが電気化学
    的活性を有し、該DNAインターカレーターを電気化学
    的手法により検出することにより、該検体中の該二本鎖
    DNAを測定する、請求項7に記載の分析方法。
  9. 【請求項9】 DNAインターカレーターを、蛍光法、
    発光法または表面プラズモン法により検出する、請求項
    7に記載の分析方法。
JP2000325136A 2000-10-25 2000-10-25 二本鎖dnaの分析方法 Pending JP2002125700A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325136A JP2002125700A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 二本鎖dnaの分析方法
DE60142609T DE60142609D1 (de) 2000-10-25 2001-10-23 Methode zur Analyse doppelsträngiger DNA
EP01124357A EP1201767B1 (en) 2000-10-25 2001-10-23 Method of analyzing double stranded DNA
AT01124357T ATE474932T1 (de) 2000-10-25 2001-10-23 Methode zur analyse doppelsträngiger dna
US10/039,642 US6924105B2 (en) 2000-10-25 2001-10-24 Method of analyzing double stranded DNA

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325136A JP2002125700A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 二本鎖dnaの分析方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002125700A true JP2002125700A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18802551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000325136A Pending JP2002125700A (ja) 2000-10-25 2000-10-25 二本鎖dnaの分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002125700A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007105786A1 (ja) * 2006-03-16 2007-09-20 National University Corporation Akita University 核酸検出方法及び核酸検出キット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007105786A1 (ja) * 2006-03-16 2007-09-20 National University Corporation Akita University 核酸検出方法及び核酸検出キット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10324092B2 (en) Detectable nucleic acid tag
JP2573443B2 (ja) 遺伝子検出法
WO2005108609A1 (en) Method for identification and analysis of certain molecules using the dual function of single strand nucleic acid
IE902390A1 (en) Hydrophobic nucleic acid probe
KR102458825B1 (ko) 핵산 검출 방법
JP4425640B2 (ja) Dna−結合タンパク質の検出法
US20080254999A1 (en) Linear nucleic acid and sequence therefor
US20100029492A1 (en) Nucleic acid chip for obtaining binding profile of single strand nucleic acid and unknown biomolecule, manufacturing method thereof and analysis method of unknown biomolecule using nucleic acid chip
JP2002125700A (ja) 二本鎖dnaの分析方法
KR20040035248A (ko) 단일가닥핵산 어레이를 이용한 특정물질 동정 및 분석방법및 대장균에 대한 핵산 리간드
JP2002139491A (ja) 2本鎖dnaの分析方法
KR100670799B1 (ko) 단일가닥핵산의 이중기능을 이용한 특정물질의 동정 및분석방법
EP1201767B1 (en) Method of analyzing double stranded DNA
KR100607901B1 (ko) 분자비콘을 이용한 특정물질의 동정 및 분석방법
EP1256805B1 (en) Biological material chip
WO2005106030A1 (ja) 核酸の検出方法
US20050239078A1 (en) Sequence tag microarray and method for detection of multiple proteins through DNA methods
JP2023543659A (ja) 核酸および分析物の同時検出のための多検体アッセイ
WO2021258024A1 (en) Sensitive and multiplexed detection of nucleic acids and proteins for large scale serological testing
JP2003180397A (ja) ミトコンドリアdnaを用いたシロザケのハプロタイプ判定法
CN116773805A (zh) 一种试剂盒、以及细胞损伤程度的检测方法
JP2001525678A (ja) Dnaの中の突然変異を制限酵素により検出するための方法とキット
JP2004159609A (ja) 転写因子の解析法
JPH11148935A (ja) 核酸の定量的検出法及び核酸の定量的検出キット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050920

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210