JP2002125135A - 画質評価装置 - Google Patents

画質評価装置

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JP2002125135A
JP2002125135A JP2000317742A JP2000317742A JP2002125135A JP 2002125135 A JP2002125135 A JP 2002125135A JP 2000317742 A JP2000317742 A JP 2000317742A JP 2000317742 A JP2000317742 A JP 2000317742A JP 2002125135 A JP2002125135 A JP 2002125135A
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chart
image
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JP2000317742A
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English (en)
Inventor
Naruatsu Takizawa
成温 滝澤
Shinichiro Kito
伸一郎 鬼頭
Hiromichi Enomoto
洋道 榎本
Hirotetsu Ko
博哲 洪
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのテストチャートから、複数の評価値を容
易にかつ精度良く得ることができる画質評価装置を提供
することができる。 【解決手段】ステージ5上に載置した1枚のテストチャ
ートGを撮像した結果得られる電気信号に基づいて、階
調及び色特性の少なくとも一方に関する2以上の画質評
価値を求めることができるので、従来技術のごとく評価
毎に異なるテストチャートを準備する必要はなく、従っ
てテストチャートを誤ることもなく、より容易に且つ精
度の良い評価を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画質評価装置に関
し、特に、より容易に測定を行える画質評価装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から行われているハードコピーの画
質評価では、プリントしたチャートをマイクロデンシト
メータで測定し、その濃度データから鮮鋭性・粒状性・
ノイズの評価値を求めていた。一方、分光光度計で測定
した分光データから、階調再現性や色再現性の評価値を
求めていた。このように、複数の測定器を用いて画質評
価を行う場合には、各測定器に適したサイズのテストチ
ャートを作る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画質評価値
を求める際に、複数の測定器と複数のテストチャートを
用いるとすると、測定作業に手間がかかり、また誤った
テストチャートを読み取るというミスの恐れもある。更
に、マイクロデンシトメータは走査速度が遅く、測定の
ために費やす時間が大きいという問題もある。
【0004】本発明は、1つのテストチャートから、複
数の評価値を容易にかつ精度良く得ることができる画質
評価装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画質評価装置
は、光電変換素子を用いた撮像部を有する画質評価装置
であって、ステージ上に載置した1枚のテストチャート
を撮像した結果得られる電気信号に基づいて、階調及び
色特性の少なくとも一方に関する2以上の画質評価値を
求めることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の画質評価装置は、光電変換素子を用い
た撮像部を有する画質評価装置であって、ステージ上に
載置した1枚のテストチャートを撮像した結果得られる
電気信号に基づいて、階調及び色特性の少なくとも一方
に関する2以上の画質評価値を求めるので、従来技術の
ごとく評価毎に異なるテストチャートを準備する必要は
なく、従ってテストチャートを誤ることもなく、より容
易に且つ精度の良い評価を行うことができる。
【0007】更に、前記画質評価値は、階調性、鮮鋭
性、ノイズ、色の項目のいずれか2項目に関する情報を
含むと、例えばフルカラー画像プリント装置の性能など
を最小限の項目で評価できるので好ましい。
【0008】又、前記光電変換素子に偏光フィルタを積
層すると、反射成分を制御することが可能となり、高精
度の測定値を得ることができる。
【0009】更に、前記画質評価装置は、前記テストチ
ャートと、前記撮像部とが相対回転するようになってお
り、前記撮像部により前記テストチャートを複数方向か
ら撮像した画像データを用いて画質評価値を算出する
と、写真の絹目のような異方性のあるテストチャートに
対しても高精度の測定値を得ることができる。
【0010】又、前記光電変換素子を覆う蓋に、テスト
チャートを貼り付けて、そのチャートを撮像することに
よって、キャリブレーションチャートの傾きや位置を維
持した状態で、前記画質評価装置のキャリブレーション
を簡便に精度良く行うことができる。
【0011】更に、テストチャートに天地判定用のマー
カーをプリントし、撮像した画像データの特定位置にマ
ーカーが検出されないときは、所定の動作例えばエラー
警報を発生するなどを行うと、画質評価用テストチャー
トに形成された各パッチの読み取りミスがなく好まし
い。
【0012】又、テストチャートに印刷条件を表すコー
ド(例えば画像出力装置の機種名など)をプリントし、
そのコードを判別した結果に基づいて評価値計算用のパ
ラメータを選択すると、例えば印刷媒体に適したパラメ
ータの設定が自動的に行えるので好ましい。
【0013】更に、テストチャートにピント調整用のマ
ーカーをプリントし、前記テストチャートを撮像する際
に、ピント調整を行うと、前記テストチャートに形成さ
れた各パッチに応じたピント調整ができ、またステージ
や撮像部の移動に伴うピントズレを調整できるので好ま
しい。
【0014】又、テストチャートに一様領域を作り、前
記テストチャートを撮像した画像データが周期性を持つ
場合、絹目であると判断すると好ましい。
【0015】更に、テストチャートを照射する光源を切
り換え、または近紫外領域の光源を追加発光させ、元の
光源との光の成分変化により蛍光の有無を判断すると好
ましい。
【0016】又、テストチャートの裏面から照明光を照
射して、その透過光を用いて前記テストチャートを撮像
し、得られた各パッチのデータの差が所定の閾値よりも
小さいとき、前記テストチャートを反射チャートである
と判別すると好ましい。
【0017】更に、測定コマンドと測定領域を記述した
ファイルを読み取って、その順番に従い画質評価値の算
出を行うと好ましい。
【0018】又、テストチャートを撮像して得られた画
像データに、画質評価データを添付して出力すると好ま
しい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1、3〜5は、本実施
の形態にかかる画質評価装置の撮像部を示す図である。
図2は、画質評価装置をしめすブロック図である。
【0020】(1)画質評価装置の構成 ここでは、光電変換素子としてCCDなどの固体撮像素
子を用いた撮像部について説明するが、たとえばCMO
Sなどを用いることも可能である。図1の固体撮像素子
1は、ラインセンサまたはエリアセンサを用いて形成さ
れる。ラインセンサを用いた場合、1方向に撮像部およ
び光源2が移動し、光源2からの反射光を受光する。エ
リアセンサを用いた場合は、撮像部および光源2が2方
向に移動し、同様に反射光を受光する。
【0021】光源2からの照射光は、透明なステージ5
上に載置された原稿(例えばテストチャート)Gにおい
て反射され、その光学像が、レンズ4により固体撮像素
子1の受光面に結像されるようになっている。固体撮像
素子1上(前面)には、Red,Green,Blue
のカラーフィルタ3が積層されており、反射光を3色に
色分解した状態で透過するようになっている。尚、本実
施の変形例として、例えばYMCのカラーフィルタを用
いることもできるが、カラーフィルタはこれらに限ら
ず、例えば2色或いは4色以上のフィルタを用いること
で、反射光を複数の色に分解できる機能を有せば足り
る。
【0022】図2に示すように、3色に分解された光
は、各色ごとにCCDすなわち固体撮像素子1で電気信
号に変換され、A/D変換器6によりデジタルデータと
される。このデータは階調補正LUT7へ入力し、評価
装置の階調特性を補正した後、画像データメモリ8へ格
納される。
【0023】チャート判定部9は、撮像したテストチャ
ートの画像データから出力機器の判別、チャートの向き
の判別等を行い、出力機器の判別結果に基づき適切な演
算パラメータを選択するとともに、撮像部制御器16を
制御する。この演算パラメータにより、RGBから三刺
激値変換LUT10に基づく三刺激値への変換や、濃度
変換LUT11に基づく濃度への変換が行われ、三刺激
値は階調再現性評価器12,色再現評価器13、ノイズ
評価器14に入力され、濃度は鮮鋭性評価器15に入力
され、それにより画質評価値を求めることができるよう
になっている。
【0024】(偏光フィルタの使用)ところで、図1の
撮像部の構成であると、原稿Gの表面状態が悪い場合、
画質が精度良く評価できないことがある。そこで、図3
に示すように、45/0°方式の測定として、原稿の垂
直軸に対し45度方向から照明をあて、0度方向の反射
光のみを受光する場合、または、図4に示すように、0
/45°方式の測定として,逆に0度方向から照明をあ
て、45度方向の反射光のみを受光する場合には、固体
撮像素子1の前に偏光フィルタ21を設置し、固体撮像
素子1の垂直軸に対し0度方向からの入射光のみを受光
するように構成する。これにより、原稿Gの表面の平滑
性が悪く、表面反射が直接入射するような場合、直接反
射成分を減らすことができる。
【0025】(異方性のある原稿を測定するための構
成)更に、例えば原稿Gとして写真の絹目プリントを測
定する場合、光源2または固体撮像素子1の方向により
測定値が変化する恐れがある。そこで、ラインセンサの
CCDを固体撮像素子として使う場合には、ステージ5
を例えば0,90,180,270度に回転させて複数
回画像を撮像し、その平均値から測定値を求めることが
考えられる。または、同様の撮像部を4個設置し、4方
向から画像を撮像して、平均値を求めても良い。単一方
向からの撮像で、絹目と判断された場合、そのチャート
を複数の方向から再度撮像し、複数画像データから画質
評価値を算出するとよい。また、警告を発するだけでも
よい。
【0026】1画素またはエリアセンサのCCDを固体
撮像素子1として用いる場合は、光源2と撮像部を回転
させて複数回撮像することが考えられる。それにより得
られた画像データを用いて、同一箇所の分散を調べ、異
方性の有無を調べることができ、例えば、キズのありな
しを評価することも可能となる。
【0027】更に、図5に示すように、光源2と原稿G
との間に拡散板22を入れることで、複数方向から照明
をあてる場合と等価になり、異方性による測定値の変動
を小さくすることができる。
【0028】(蛍光色測定用の照明)光源2を蛍光色用
の光源(例えば、いわゆるブラックランプすなわち近紫
外線を放射するランプを追加発光させてもよい)に置き
換えると、単純な光源からの光と、近紫外線を含む光源
からの光を用いることで、その画像データに基づき蛍光
色の特性を近似的に知ることができる。かかる技術に関
しては、特願平11−121389に開示されているの
で、詳細な説明は省略する。
【0029】(キャリブレーション用チャートの設置方
法)撮像部としてフラットベッドスキャナを用いた場
合、その蓋(不図示)に、キャリブレーション用チャー
トを貼り、かかるデータを取得することで、画質評価装
置の特性を補正することができる。尚、測定の際は、蓋
を覆う一様な濃度の遮蔽板を取り付けることが望まし
い。画質評価チャートをスキャンする際に、チャートの
外側の画素値を判定し、蓋が閉められたか否か判定する
ことができる。
【0030】(2)テストチャートの構成 テストチャートには、キャリブレーション用チャート、
画質評価用チャートの2種類がある。図6は、キャリブ
レーションチャートの―例を示す図である。キャリブレ
ーシヨン用チャートは、ノイズ評価用のグレーパッチG
r、色再現評価用のカラーパッチCr、MTF測定用パ
ッチMtと、階調性評価用パッチCtとを含んでおり、
予めその濃度・反射率・三刺激値・明度等が測定されて
いる。
【0031】グレーパッチGrの画像データから、階調
特性を線形にするためのLUTを作成することができ
る。また、カラーパッチCrの画像データから、予め測
定されているチャートの三刺激値等に変換するための出
力値変換用LUTまたは、濃度へ変換するための濃度変
換LUTを作成することができる。このチャートのメデ
ィアは、実際に測定するプリンタと同じものが望まし
い。さもないと、色推定誤差が生じる恐れがある。
【0032】図8,l0は、画質評価用チャートの例を
示す図である。図6のキャリブレーション用チャートに
対し、それぞれのチャートは、MTF測定用パッチとし
て、より精彩な鮮鋭性評価用パッチが含まれている。
尚、チャートの中央右にある空白部分は、メディアの種
類を判別するために用いる。
【0033】図9は、鮮鋭性評価用パッチの一例を示す
図である。MTF測定用パッチMt1から得られた画像
データに基づき、周期の異なる正弦波をプリントし、正
弦波の振幅からMTFを求めることができる。また別の
MTF(アキュータンス)測定パッチMt2を用いて、
2つの階調間のエッジから鮮鋭性を評価することができ
る。更に、線幅測定パッチMt3を用いて、ある濃度を
ベースとしてその中に線を引いた場合に、インクのにじ
み等による線の広がりを測定することができる。
【0034】(傾き(天地判定用)マーカー)図8,1
0に示すように、例えば、チャートの四隅の1箇所に濃
度の異なる領域Mk1を付けることにより、チャートの
天地を判定することができる。かかる判定は、四隅の画
素と隣接する3画素、あるいは四隅の周辺数画素を平均
し、その画素値を比較することで行える。天地が反転し
ている場合は、不図示の表示手段で、警告メッセージを
表示すると良い。これより、チャートがどちらを向いて
いるかが判断でき、また、チャート内のその他のエッジ
類を解析することで、わずかな傾きを判断できる。
【0035】(評価装置の変動検出用マーカー)図6に
おいて、格子状に一様な濃度の画像領域Mk2を配置
し、その領域の画像データを比較することで、主・副走
査方向に対する撮像素子の出力変動を調べることができ
る。すなわち、主・副走査方向に1ラインの画像データ
で、画像信号の差がある闘値以上のとき、また、1ライ
ンの平均値が他のラインの平均値と比較し、ある闘値以
上のとき、評価装置が異常であるとして判定できるの
で、かかる場合には警告メッセージを表示すると好まし
い。また、主・副走査方向の1ラインの画像データを、
シェーディング補正のデータとして使用することもでき
る。さらに、キャリブレーシヨンチャートに細かな格子
(線)を含めることにより、主走査/副走査の位置精度
を検出することができる。画質評価用チャートについて
も同様に、格子状の画像領域Mk2(図8参照)を付け
ることで、チャートの汚れや濃度むら等を検出でき、そ
れらの補正用データとしても使用することができる。
【0036】(ピント確認用マーカー)図6,8のチャ
ートの変動検出用のマーカーのエッジを検出し、図7に
示すようなエッジ広がり関数(Esn)を求めることが
できる。更に、これの差分を計算し線広がり関数(Ls
n)を計算することができる。ここで、LSFのピーク
が最大となる位置を、ピント位置として検出できる。ま
た、図10に示すような十字線Csを入れることで、線
広がり関数を求めることが可能である。
【0037】(チャート傾き検出用マーカー)図6,8
の変動検出用のマーカーのエッジ、または、図10のピ
ント確認用マーカーの画素位置を比較し、チャートの傾
きを検出することができる。チャートが傾いていると判
定された時には、警告メッセージを表示したり、補正を
行ったりすることができる。
【0038】(出力機器コード)出力機器を判別する情
報を含むコードCdを直接チャートに入れることで、測
定データの管理を容易になる。そのコードCdを判別し
た結果に基づいて、測定データの出力ファイル名を決定
する。かかるコードCdは、画質評価用チャートに図
8,10に示すようなバーをいれて、バーの本数をカウ
ントすることや、天地判定用マーカーにR,G,B,
Y,M,C,Kなどの色を割り当てることによって行え
る。また、色とバーの本数の組み合わせから判別するこ
とも可能である。コードCdは、バーに限らずチャート
のベース濃度と識別できるようなものであれば良い。ま
たこのコードCdを、天地判定用のマークと兼用するこ
とも可能である。
【0039】かかるコードCdに基づいて、出力機器を
特定するだけでなく、メディア・インクの種類も判定す
ることが可能である。このコードCdの判定結果に基づ
き、出力機器・メデイア・インクの種類に応じた測定パ
ラメータ(階調変換LUTや出力値変換用LUT)を用
いることができる。
【0040】(3)測定結果に基づく判定 絹目の判定 画質評価用チャート(図8,10)の濃度一定部分の画
像を用いて、絹目の判定を行う。テストチャートの空白
部分の画像データをフーリエ変換し、振幅周波数特性を
求めると、2次元周波数上で図14のような特性とな
る。なお、フーリエ変換の前に画像データのDC成分を
除去する(画像データの平均値を求め、その平均値を画
像データから減算する)ことで、図14のようにDC成
分が0となる周波数特性が求められ、その他の周波数特
性が判別し易くなる。一様な画像領域において、2次元
振幅周波数特性が原点対称にピークを持つとき、絹目と
判定する。
【0041】 蛍光色の判定 画質評価用チャートに近紫外線を当てたときに、近紫外
線を含まない光源よりも画像値が増える場合、蛍光材料
が使われていると判定する。
【0042】 透過・反射の判定 図13のように、固体撮像素子1の正面に光源1を配置
して照明をあて、画質評価用チャートをスキャンしたと
きに、それにより得られた各パッチの画素値の差がある
闘値よりも小さいとき、チャートを反射原稿と判定す
る。閾値よりも大きいときは、透過原稿と判定する。
【0043】(4)測定方法 チャートに応じたピント調整 例えば、図10の画質評価用チャートを用いて、ライン
センサの撮像素子1で左から右へスキャンする場合、ピ
ント確認用マーカーを用いて左から3列目まではピント
を正確にあわせる。4列目以降は、図7に示すLSFの
幅が広がるようにレンズの位置を動かしピントをぼか
す。これにより、ノイズ・MTF測定パッチに対して
は、ピントを合わせた状態で撮像し、色域測定用カラー
パッチではピントをぼかすことができる。色域測定用パ
ッチでピントをぼかすことにより、パッチの不均一性を
緩和することができる。
【0044】 測定範囲の指定 原稿に蛍光色が使用されていない場合、図10の画質評
価用チャートに対して、図11に示すように、測定する
パッチを蛍光ペンでマークし(M)、その領域に存在す
るパッチに対し測定を行うことができる。蛍光色は、紫
外線の光で発光強度が増加する。これを検出すること
で、蛍光物質のありなしを判断できる。この動作は、チ
ャートのカラーパッチエリアが望ましく、色材のない部
分では支持体の蛍光成分を、また、色材のある部分では
支持体と色材自身の蛍光特性の合算が得られる。従っ
て、支持体に特性を差し引くことで、色材白身が蛍光成
分をもっているか判断できる。これにより蛍光分の存在
が判明した場合、警告を発したり、適切なパラメータに
変更することができる。尚、パッチに蛍光色が使用され
ているときは、予め蛍光色以外のペンの色を指定すると
良い。パッチの座標位置と異なる位置に蛍光色あるいは
特定の色が存在するか判定し、その座標がパッチを囲む
ように存在するときに、範囲指定されたとする。これを
利用して、測定項目を自動的に選択することができる。
【0045】(5)ソフトウェアの構成 コマンドの記述 図12に示すような測定コマンドをテキストファイルで
作成し、それを測定ソフトで読み込むことができる。測
定ソフトは、記述されたコマンドの順番に測定を行うよ
うに評価装置を動作させる。このコマンドには、測定す
るパッチの位置情報を、座標あるいは、縦・横画素数に
対するパーセンテージで入力するとよい。パッチ位置情
報を記述することで、チャート内でのパッチ位置変更に
も簡単に対応することができる。また、評価アルゴリズ
ムの変更。追加等にも対応できる。
【0046】 キャリブレーションの順序 キャリブレーションチャートにより、最初に評価装置の
階調特性を求め、スキャン画像の階調特性がリニアにな
るような階調補正LUTを作成することができる。次
に、このLUTにより画像データを階調変換し、測色値
(XYZ,L*a*b*,L*u*v*など)に近似さ
せた出力値変換用LUTを作成することができる。
【0047】(6)測定データの出力 測定データ・測定条件の出力方法 画像データのへッダーまたはフッタに、測定データ、測
定条件を書き込むことができる。例えば、TIFFフォ
ーマットには、TargePrinterというタグが
あり、プリント条件等をASCIIデータで書き込める
ようになっている。このタグに、測定データ、測定条件
(測定時の温度・湿度・電源投入からの経過時間等)を
書き込むことにより、画像データと測定結果を1つのフ
ァイルで管理することができる。
【0048】 キャリブレーションデータの履歴 キャリブレーションの履歴を記録することで、評価装置
の経時変化を調べることができる。
【0049】本実施の形態の変形例として、まず光電変
換素子の実例としては、スキャナ形式、テレビカメラ形
式、3色を超える分光器を持っていて良い。傾き判定用
のマーカーを用いた場合の所定の動作として、傾きを判
断し画像処理でそれを補正したり、天地を判断して画像
処理でそれを補正したりするほか、チャートの位置をス
テージにより修正したり、ユーザーに警告を表示するこ
とができる。テストチャートの印刷条件を示すコード
は、バーコードや2次元コードなどがある。
【0050】以上のべたように、本実施の形態の画質評
価装置によれば、ステージ5上に載置した1枚のテスト
チャートGを撮像した結果得られる電気信号に基づい
て、階調及び色特性の少なくとも一方に関する2以上の
画質評価値を求めることができるので、従来技術のごと
く評価毎に異なるテストチャートを準備する必要はな
く、従ってテストチャートを誤ることもなく、より容易
に且つ精度の良い評価を行うことができる。
【0051】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、1つのテストチャート
から、複数の評価値を容易にかつ精度良く得ることがで
きる画質評価装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる画質評価装置の撮像部を
示す図である。
【図2】画質評価装置をしめすブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる画質評価装置の撮像部を
示す図である。
【図4】本実施の形態にかかる画質評価装置の撮像部を
示す図である。
【図5】本実施の形態にかかる画質評価装置の撮像部を
示す図である。
【図6】キャリブレーションチャートの―例を示す図で
ある。
【図7】エッジ広がり関数(Esn)と、線広がり関数
(Lsn)を示す図である。
【図8】画質評価用チャートの例を示す図である。
【図9】鮮鋭性評価用パッチの一例を示す図である。
【図10】画質評価用チャートの例を示す図である。
【図11】画質評価用チャートに蛍光ペンでマークした
例を示す図である。
【図12】テキストスタイルで作成した測定コマンドを
示す図である。
【図13】本実施の形態にかかる画質評価装置の撮像部
を示す図である。
【図14】画像データをフーリエ変換して得られた振幅
周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子 2 光源 3 カラーフィルタ 4 レンズ 5 ステージ 21 偏光フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 310 H04N 1/00 A 5C079 H04N 1/00 1/40 D 1/46 1/46 Z (72)発明者 洪 博哲 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP10 KK04 KK18 KK25 KK26 KK35 2G020 AA08 DA13 DA22 DA31 DA42 5B057 AA11 BA02 BA12 BA17 BA19 BA26 BA30 CH07 DA02 DA03 DA20 DB02 DB06 DB09 DC16 DC22 DC25 5C062 AA05 AB05 AB17 AC02 AC61 AE03 BA02 5C077 LL11 LL17 MM03 MM27 MP08 PP47 PP72 PQ08 PQ12 PQ20 SS01 SS03 5C079 HA19 JA04 JA13 JA17 JA23 JA25 LA01 LA31 MA10 MA11 NA27 NA29 PA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子を用いた撮像部を有する画
    質評価装置であって、ステージ上に載置した1枚のテス
    トチャートを撮像した結果得られる電気信号に基づい
    て、階調及び色特性の少なくとも一方に関する2以上の
    画質評価値を求めることを特徴とする画質評価装置。
  2. 【請求項2】 前記画質評価値は、階調性、鮮鋭性、ノ
    イズ、色の項目のいずれか2項目に関する情報を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画質評価装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子に偏光フィルタを積層
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の画質評価
    装置。
  4. 【請求項4】 前記画質評価装置は、前記テストチャー
    トと、前記撮像部とが相対回転するようになっており、
    前記撮像部により前記テストチャートを複数方向から撮
    像した画像データを用いて画質評価値を算出することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画質評価
    装置。
  5. 【請求項5】 前記光電変換素子を覆う蓋に、テストチ
    ャートを貼り付けて、そのチャートを撮像することによ
    って、前記画質評価装置のキャリブレーションを行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画質
    評価装置。
  6. 【請求項6】 テストチャートに天地判定用のマーカー
    をプリントし、撮像した画像データの特定位置にマーカ
    ーが検出されないときは、所定の動作を行うことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画質評価装
    置。
  7. 【請求項7】 テストチャートに印刷条件を表すコード
    をプリントし、そのコードを判別した結果に基づいて評
    価値計算用のパラメータを選択することを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載の画質評価装置。
  8. 【請求項8】 テストチャートにピント調整用のマーカ
    ーをプリントし、前記テストチャートを撮像する際に、
    ピント調整を行うことを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の画質評価装置。
  9. 【請求項9】 テストチャートに一様領域を作り、前記
    テストチャートを撮像した画像データが周期性を持つ場
    合、絹目であると判断することを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の画質評価装置。
  10. 【請求項10】 テストチャートを照射する光源を切り
    換え、または近紫外領域の光源を追加発光させ、元の光
    源との光の成分変化により蛍光の有無を判断することを
    特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画質評価
    装置。
  11. 【請求項11】 テストチャートの裏面から照明光を照
    射して、その透過光を用いて前記テストチャートを撮像
    し、得られた各パッチのデータの差が所定の閾値よりも
    小さいとき、前記テストチャートを反射チャートである
    と判別することを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
    かに記載の画質評価装置。
  12. 【請求項12】 測定コマンドと測定領域を記述したフ
    ァイルを読み取って、その順番に従い画質評価値の算出
    を行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに
    記載の画質評価装置。
  13. 【請求項13】 テストチャートを撮像して得られた画
    像データに、画質評価データを添付して出力することを
    特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画質評
    価装置。
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