JP5006589B2 - 光学的伝達関数の測定方法及び測定装置並びにテストチャート - Google Patents

光学的伝達関数の測定方法及び測定装置並びにテストチャート Download PDF

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Description

本発明は、光学撮像システムの光学的伝達関数の測定に関するものである。
光学撮像システムの画像品質においては、レンズ系,または単にレンズが光伝播系の第1の、そして恐らく最も重要な結合である。シャープなレンズ無しにはシャープな画像を得ることは出来ない。しかし、レンズのシャープさを比較するためには、すべてのレンズに等しく適用可能な客観的な測定が必要である。レンズはカメラと一体化される場合があるが、その場合はレンズ系はレンズとイメージセンサーを含む。
レンズの撮像特性を定量化するために用いられる指標は光学的伝達関数(OTF)として知られている。OTFは2つの成分からなる。第1の成分は変調伝達関数(MTF)であって、ある空間周波数におけるパワーがどれだけレンズを通過するかを定めるものであり、従ってレンズのコントラストの指標である。OTFの第2の成分は位相伝達関数(PTF)であり、ある空間周波数にどのような空間的な歪曲(distortion)が存在するかを定めるものであり、従ってレンズのシャープさの指標である。
OTFは(レンズのような)光学系の解像度の最も役立つ指標の1つであると一般的に考えられている。しかしながら、OTFの正確な測定は、注意深く制御された実験室条件でなければ比較的困難である。OTF測定の通常の方法は、いわゆるナイフエッジ透過関数を持つ物体を用いる。この透過関数は、光を通すか通さないかの2値関数である。この物体が背後から照明されてエッジの像が被検レンズによって投影される。そして、像の強度分布が走査型光センサーや光センサーアレイによって測定される。測定される光強度は、微分とフーリエ変換を含む数学的な演算によってOTFと関係付けられることが分かる。エッジ像を適当に処理することによってOTFを推定することができる。
このOTFの測定方法は多くの制約がある。この制約には、OTFが1つの方向でしか測定されないということが含まれる。また、空間情報の大部分は非常に低い周波数に集中するため、この方法は空間周波数が増大するとともに感度が減少し続けるものに制限され、特定の周波数に合わせることは出来ない。
レンズのOTFがデフォーカスによって変化する様子によって、レンズについての多くの情報が示されうる。従って、レンズの解像度性能についての有用な情報を得るためには、いくつかの空間位置、いくつかの空間周波数、いくつかの方向及びいくつかのデフォーカス位置でOTFを測定することが通常必要である。そのような一連の工程は、多くの場合、多数の個別の測定が必要となりうる。
本発明は、従来の構成の1つ以上の欠点を実質的に解決するか又は少なくとも改善することを目的とする。
本発明の第1の側面によれば、レンズ系の光学的伝達関数の測定方法であって、複数の空間周波数の正弦波を複数の方向に重畳させたテストパターンを有するテストチャートを、前記レンズ系を用いて撮像して撮像テストパターンを生成するステップと、前記撮像テストパターンの少なくとも1つの特性を前記テストパターンの対応する特性と比較して前記レンズ系の前記光学的伝達関数を決定するステップと、を含むことを特徴とする光学的伝達関数の測定方法が提供される。
1つ以上の添付図面を参照する場合に、同じ参照符号を持つステップ及び/又は特徴は、その反対の意図が明示されていない限り、本説明の目的のために同じ機能または動作を持つものとする。
レンズの完全なOTFを測定するためには、多くの変数を制御しなければならない。そのような作業は複雑である。完全なOTFのデータの意味のあるサブセット(subset)を提供するために、多数の空間周波数と多数の方向とを選択することによってレンズのOTFが要約され、そしてこれらの周波数と方向におけるMTFが像面の中心からの距離の関数としてどのように変化するかを示すグラフが作成される。
レンズの一例についてこのタイプのMTFのグラフを図1に示す。グラフにおいて、空間周波数が10LPM(line pairs permillimeter)及び30LPM(lp/mm)の場合のMTFのプロットが、それぞれサジタル(半径)とメリジオナル(接線)方向での線対として、絞りを開放にした場合と絞りがf/8.0の場合において、像面の中心から対角線上の距離(mm単位)の関数として示してある。このようなMTFのグラフは市販のレンズのデータ指定でよく用いられるものである。縦軸は光がレンズを透過する割合を示す。理想的なレンズは100%の光を通し、縦軸の値は1である。しかし、完全なレンズはなく、そのために損失が存在する。実線10,12,16および18はサジタル方向の測定結果であり、点線11,13,17、及び19はメリジオナル方向の測定結果である。暗線16,17,18と19は開放絞りを、明線10,11,12、及び13はf/8.0絞りを用いた場合に対応する。 細線12,13,18及び19は10(lp/mm)、太線10,11,16、及び17は30(lp/mm)に対応する。
図2Aはレンズ150のOTFを、多数の異なる焦点位置と、多数の異なる空間周波数と、レンズ150の像面全体を多数の異なる位置とで測定するためのレンズ試験システム100を示す。レンズ試験システム100は、被験レンズ150と、レンズ150が取り付けられるディジタルカメラ130と、テストチャート110と、テストチャート110を照明する照明光源120と、ディジタルカメラ130に接続された汎用コンピューター140とを含む。システム100は、汎用コンピューター140に接続された、テストチャート110を印刷するためのプリンター190を更に含む。一度テストチャート110が作成されれば、プリンター190はシステム100には必ずしも必要ではなくなる。
ディジタルカメラ130とテストチャート110は、テストチャート110がレンズ150の光軸にほぼ垂直となるように互いに配置される。照明光源120は、テストチャート110への照明がほぼ一様になるように配置された2つの光源であることが望ましい。
図2Bは、テストチャート110を照明し撮像する配置をより詳細に示す.ディジタルカメラ130とレンズ150の置かれる場所は、照明光源120の後ろであることが望ましい。光源120から出た光が直接レンズ150の開口に入るのを防ぐように光源120は遮蔽されている。
Canon EF50/1.4のようなレンズ150に対して公称倍率Mは30xを選択することが好適である(M=30)。このようにすると、テストチャート110上の30mmの特徴物は像面で1mmの特徴物に撮像される。反対に像面上で30(lp/mm)で測定される信号はテストチャート110内では1(lp/mm)の周波数で配置される。
ディジタルカメラ130のセンサー全域にわたってOTFを測定するのが一般的に望ましい。好適な実施形態においては、用いられるディジタルカメラ130はCanon EOS 1Ds MarkII ディジタルカメラから改良したセンサーパッケージであり、幅36mm、高さ24mmのセンサーと4992x3328の画素分解能を持ち、像面で7.2μmの画素ピッチとなる。センサーパッケージは低域通過フィルターとカラーフィルターアレイを取り除くように改良された。カメラセンサーはカメラ130の光電子変換関数(OECF)を規定するISO−14524:1999(E)標準に従って較正されているものとする。OECFはカメラセンサーのディジタルカウント値と直線入力光との対応関係を規定する。テストチャート110は被験レンズ150を通して撮像されたときに、カメラ130のセンサーの枠を満たすに十分な大きさを持ち、なおレンズ150の焦点範囲の中にあるとする。
一例としてCanon EF50/1.4レンズで倍率30xの場合、テストチャート110は1080mmx720mmの大きさを持ち、これは大体A0のサイズである。カメラ130の像面はこのチャートから1550mm離れてテストチャート110とほぼ平行に位置する。この構成ではチャートのスケールは像面のチャートの像のスケールの30倍である。このように、像面で10(lp/mm)の空間周波数が測定される場合、テストチャート110 内では約0.33(lp/mm)の空間周波数が存在しなければならない。センサーの画素ピッチが7.2μmのときは、この空間周波数はセンサー上で1周期あたり約14画素に対応する。
レンズ150のOTFを測定する場合、2つの別々の処理が実行されなければならない。第1の処理はテストチャートを作成することであり、第2の処理はテストチャート110を用いてレンズ150のOTFを測定することである。
汎用コンピューター140(図2A)はテストチャート110の生成と印刷を制御する。汎用コンピューター140はまた、撮影画像の露光量、絞り、レンズ150の焦点を制御することを含めて、ディジタルカメラ130を用いた像の取得を制御する。最後に、汎用コンピューター140は得られた像からレンズのOTFを計算するために必要な処理を行う。汎用コンピューター140はアプリケーションプログラムなどのソフトウェアによる制御により前記の処理を行う。このソフトウェアはコンピューター読み取り媒体を通してコンピューター140にロードされ、コンピューター140がそれを実行する。そのようなソフトウェアを有するコンピューター読み取り媒体やまたはそれに記録されるコンピュータープログラムはコンピュータープログラム製品である。
図3は汎用コンピューター140の概略的なブロック図を示す。コンピューター140はコンピューターモジュール201と、キーボード202やマウス203などの入力装置及びビデオディスプレイ214を含む出力装置より形成されている。コンピューターモジュール201は、典型的には、少なくとも1つのプロセッサーユニット205とメモリーユニット206を含む。モジュール201はまたビデオディスプレイ214に結合するビデオインターフェース207、キーボード202やマウス203のためのI/Oインターフェース213及びカメラ130やプリンター190を制御するためのインターフェース208を含む多数の入出力(I/O)インターフェースを含む。記憶装置209が設けられ、典型的にはハードディスクドライブ210やフロッピーディスクドライブ211を含む。CD−ROMドライブ212が不揮発性のデータ源として設けられる。コンピューターモジュール201の部品205〜213は典型的には相互接続したバス204を経由して、当業者にはよく知られたコンピューターシステム200の従来の動作モードとなるように通信を行う。
典型的には、アプリケーションプログラムはハードディスクドライブ210上に存在し、プロセッサー205による実行の過程で読み込まれ制御される。プログラム及び任意のデータの中間記憶は、ハードディスクドライブ210と協力することもあるが、メモリー206を用いて行う。いくつかの例ではアプリケーションプログラムはCD−ROMやフロッピーディスク上に符号化されてユーザーに供給され、対応するドライブ212または211を介して読み出される、また他には(不図示の)ネットワークからユーザーによって読み出される。なお更には、ソフトウェアは他のコンピューター読み取り可能媒体からコンピューター140へロードすることも可能である。ここで、「コンピューター読み取り可能媒体」という用語は、実行及び/又は処理の際にコンピューター140への命令及び/又はデータの供給に関わる記憶媒体または伝送媒体を示す。記憶媒体の例としては、コンピューターモジュール201の内部又は外部にあるフロッピーディスク、磁気テープ、CD−ROM, ハードディスクドライブ,ROMまたは集積回路、磁気光ディスクまたはPCMCIAカードなどのコンピューター読み込み可能カードなどが含まれる。 伝送媒体の例としては、他のコンピューターやネットワークデバイスへのネットワーク接続、電子メール送信や Webサイトに記憶された情報を含むインターネットやイントラネットなどに加えて、無線や赤外線伝送チャネルを含む。
まず、撮像されるテストチャート110を作成する過程を、方法300の概略的なフローチャートを示す図4を参照して説明する。上記のように方法300はコンピューター140上で実行されるソフトウェアによって行われる。方法300はステップ305から始まり、そこではOTFが測定される像面内の周波数、方向,および位置をユーザーからの入力として受け取る。次に、プロセッサー205はステップ310において、ステップ305で受け取ったパラメータを用いてOTF測定チャート110のデジタルバージョンを生成する。ステップ310については図5を参照して以下により詳細に説明する。デジタルバージョンは記憶装置209上のディジタル画像ファイルの中に記憶されうる。
好適な実施形態では、チャート110は色解像度が画素あたり8ビットの300dpi階調TIFファイル形式で生成される。 TIFファイルは12756x8504画素の大きさを持ち、チャート110内の階調度が線形強度測定に対応するように規定された関連の国際カラーコンソーシアム(ICC)プロファイルを持つ。
次に、プリンター190はステップ320で色較正され、それによってプリンター190の色プロファイルが作成される。プリンターはCanonTM BJ W8200PGなどの商用レベルの大判インクジェットプリンターであればよい。次に、色プロファイルはステップ330においてコンピューター140で用いられて、較正されたプリンター上で正確な階調テストチャートを印刷する。特に、チャート110のTIFファイル形式が、Adobe Systems Photoshop(登録商標)のような、ICC色管理を実行するソフトウェアによる階調印刷を用いて300dpiで印刷される。チャート110の線形な階調が再現(reproduction)されることを確かめるためにプリンターのICCプロファイルが生成される。これはよく知られた市販の製品、例えばGretag Macbeth社のProfileMakerProを用いてなされうる。このICCプロファイルは、相対測色描画意図(relativecolorimetric rendering intent)を持つ出力装置ICCプロファイルとして選択される。
最後に、方法300はステップ340で終了するが、そこでは印刷されたチャート110が測定され、このチャート110の各領域において周波数と方向の対ごとに変調と位相がどれほどかを決定する。ステップ340は以下に更に詳細に説明する。
ステップ305で受け取ったパラメータ(OTFが測定される像面内の周波数、方向および位置)からOTF測定チャート110のデジタルバージョンが生成されるステップ310を説明する前に、まず、好適なパラメータについて説明する。図1に示したタイプのMTFグラフがレンズ試験システム100の出力から作成できるようにOTF情報を作成するためには、OTFが測定される像面内の位置が像面の対角線に沿って定められることが望ましく、それはディジタルカメラ130のイメージセンサーの一例に対しては水平方向から33.7°の角度である。これが像面の中心からの最大の範囲となる。また、その位置は像面内で−20mmから20mmまでの範囲で2mm間隔で定められる。このように位置が像面の中心からセンサーのほぼ隅まで延びている。
再び、図1に示したタイプのMTFグラフが作成できるようにOTF情報を作成するためには、空間周波数は6lp/mm,12lp/mm,24lp/mm,36lp/mm、48lp/mmに定められるのが好適である。典型的には、これらの方向は、サジタル方向とメリジオナル方向に定めるのが好適である。
ステップ305で受け取る好適なパラメータとテストチャート110の形状について述べたので、次にOTF測定チャート110のデジタルバージョンがパラメータから生成されるステップ310について、ステップ310の概略的なフローチャートを示す図5を参照して更に詳細に説明する。
次いで、サブステップ560では離散フーリエ逆変換を用いてタイルを空間領域へ変換する。このステップはタイルをその生成がなされたフーリエ空間表現から空間表現へ変換するものである。OTF測定チャート110のデジタルバージョンを作成するために最終的に用いられるのは空間表現である。ステップ420の最後のサブステップ570では、タイルの空間表現における値の範囲が、ディジタルTIFF画像ファイルに記憶するのに適した、0から255の範囲になるように変更される。これでタイル生成サブステップ420が終了する。
図7Bはタイルの空間表現の例を示す。図示の際に、255の値を持つ画像値は白で示され、0の値の画像値は黒で示される。また、例示のために、中間色調をこれらの値に適用している。実際のテストチャートは、ステップ330で階調印刷を用いて印刷される。
印刷されたテストチャート110の特性はチャートのデジタルバージョンの特性とは正確には一致しない。これは印刷工程が完全ではないからである。特に、プリンター190は、通常の観察距離から見たときに灰色の陰影を与える中間色パターンに印刷可能なインクの数が限られている。この中間色調処理は、タイルに埋め込まれている周波数ピークの振幅と位相が印刷されるテストチャート110には正確に再現されないことを意味する。正確なOTF測定を確実に行うためには、この影響を補償することが重要である。更にプリンター190で印刷できる最も暗い部分での非ゼロ反射率(non-zeroreflectivity)の問題があり、これはプリンター190で得られる黒色は一般的には白色紙の発光の1/100程度の発光があり、テストチャートのデジタルバージョンで得られる有効なゼロ発光とは異なることを意味する。
図2Bに示されたカメラ130に対するテストチャート110の物理的撮像配置における許容公差をここで詳細に説明する。カメラ130はテストチャート110に対してレンズ150の光軸がチャート幅の±3%以内の精度でテストチャートの中心と交差するように配置される。カメラ130の像面からテストチャート110までの距離は、あらかじめ選択した倍率Mが,この例では30xであり、±5%以内の精度で達成されるようになっている。また、カメラ130がレンズ150の光軸の周りで回転して、センサーの水平線がテストチャート110の水平線と±2°以内の精度で一致するようになっている。更に、カメラ130はテストチャート110に対してパンチルトが±1°以内となるように配置される。これらのパラメータの全てが工業規格のカメラマウントを用いて容易に達成される。
好適な実施形態ではカメラ130はコンピューター140にFirewireTMケーブルなどのコンピューターインターフェースケーブルによって接続され、コンピューター140はカメラ130の露光時間やレンズ150の絞り及び焦点位置を制御する。レンズ試験システム100に使われるカメラ130が付属レンズの焦点位置決めをするコンピューター制御機構がない場合は、カメラ130は機械的な位置決めステージの上に搭載されて、カメラ130がテストチャートに対して前後に動くようにして焦点位置を手動であるいはコンピューター制御で調整してもよい。
テストチャート110とカメラ130が適当な撮像配置に搭載された後に、レンズのOTFが測定される。図8はレンズ150のOTFを測定する方法を表す概略的なフローチャートである。レンズ150のOTFを測定する前に、レンズ150のOTFを測定すべき焦点位置を選択する。どのようなレンズのOTFもその焦点位置に強く依存するので、ベストフォーカスの面が選択されていることを確かめることはレンズ150のOTFを測定する場合に重要である。
カメラは自動焦点測定機構を有する場合が多いが、常に確実にベストフォーカスの面を実現しているとは限らない。このために好適な実施形態では、レンズのOTF測定が多数の異なる焦点位置において複数回行われる。まず、近似的なベストフォーカス位置がカメラ130の自動焦点機構を用いて決められる。そこで、レンズをこの近似的なベストフォーカス位置の手前に動かす。それから、近似的なベストフォーカス位置の後ろまでの一連の焦点位置において多数の画像を撮る。異なる焦点での撮影回数とベストフォーカス面が決定される精度及びレンズのOTF測定に要する時間との間には妥協がなされねばならない。好適な実施形態では、カメラの自動焦点システムで与えられる近似的なベストフォーカスの周りの各間隔において5つの画像が撮像される。これはベストフォーカス位置の決定とレンズ150のOTF測定に要する時間との間の適当なるバランスを考慮したものである。
ベストフォーカス位置は像面上で変化することに注意しなければならない。ベストフォーカス位置の軌跡は2次元面を形成しそれを像面がスライスしている。焦点位置を稠密集合(dense set)として測定すると、このベストフォーカス面すなわちペッツヴァル面が測定されうる。
方法600はステップ605からスタートする。そこでは被測定レンズ150がカメラ130にバヨネットマウントなどの標準マウントで接続される。ステップ610ではレンズ150の焦点位置が第1の位置にセットされる。カメラ130はそこでステップ620においてテストチャート110の像を取り込むように制御される。像を取り込むときはレンズ150の絞りは開放に、この例の50mmレンズではf/1.4にセットされる。また、カメラ130の露光時間はテストチャート110の白の部分からの最大値が約2500カウントとなるようにセットされる。これは像信号がSN比の良好な領域にあり、かつ、カメラ130のイメージセンサーがOECFを用いて正確に線形になっている出力レンジ内で動作することを保証するためである。像は、生のディジタルセンサーのカウント数をCR2ファイルにもどすCanon RAWファイル形式などのRAWファイル形式で取り込まれるのが好適である。当業者であれば、はレンズのOTFが任意の絞りで測定してもよいことが分かるであろう。
ステップ630では、テストチャート110の像が含まれているRAWファイルフォーマットの像ファイルをコンピューター140に転送する。そこでコンピューター140のプロセッサー205は、ステップ640で、RAWファイルフォーマットの像ファイルから抽出された生のセンサー値を直線的な光値に変換する。これはISO 14524:1999(E)標準によるカメラのOECFの測定結果を用いてなされる。RAW像の各画素がOECFに従って変換されて、カメラ130のイメージセンサーに入射した光強度にほぼ比例したテストチャートの像が作成される。
ステップ660では、所定の焦点位置におけるレンズ150のOTFが、図9を参照して以下に詳細に説明するような方法を用いて、テストチャートの較正されたホワイトバランスの取れた像から決定される。
次にステップ670では全ての焦点位置が撮影されたかを判断する。撮影するべき焦点位置が残っていると判断した場合には、処理はステップ610に戻り、次の焦点位置がセットされてその焦点位置でOTFが決定される。
ステップ670で全ての焦点位置で処理が終わったと判断した場合は、次に方法600はステップ680で終了し、各焦点位置でステップ660で決定されたOTF値を出力してユーザーによる更なる処理と検査が行われる。
一般にOTF値が各焦点位置に対して像の中心で検査され、最高のMTFを持つ焦点位置がベストフォーカス位置と考えられる。そこで、このベストフォーカス位置に対してステップ660において計算されるOTF値の全てがベストフォーカスでのレンズ150のOTFであるとしてユーザーに対して提供される。
そして、タイルに存在する正弦波形状の周波数,振幅および位相が決定されるステップ740をステップ740の概略的なフローチャートを示す図10を参照して更に詳細に説明する。ステップ740は入力としてステップ730(図9)でテストチャート110の像から抽出されたタイルを受け入れる。
残留誤差Eの量はこのタイルのOTF測定において問題がないかどうかの目安となる。残留誤差E値が0.04以上の場合は測定に問題があることを示しており、ユーザーはカメラ130が上に与えた公差以内になるようにセットアップされているかどうかを検査しなければならず、また撮影された像を調べてセンサーの上に埃などによる欠陥がないことを確かめなければならない。
ここで印刷されたテストチャートの較正ステップ340を詳細に説明する。上記のように、印刷されたテストチャートの較正はOTF試験に用いるのと同様の配置で低倍の高品質マクロレンズを用いて行われる。好適な実施形態では、このレンズはCanonTM MP−E65mm f/2.8 1−5x Macroレンズであり、レンズは図2Bに示したような配置である。ただし、カメラ130とレンズ150は、ここではテストチャート110の近くに約50mm離してセットアップされる。
方法600で決定されるOTFはレンズ同士が比較できる客観的な科学的試験法を提供するものである。
以上のように、本発明の好適な実施形態のみを説明したが、本発明の技術的範囲から思想が逸脱しない範囲内で、その修正及び/又は変更が可能である。本実施形態は例示的なものであり、これに限定するためのものではない。特に、好適な実施形態は、大判バブルジェットプリンター上に印刷されたテストチャート110を用いて説明したが、他の印刷装置を用いてテストチャート110を作成してもよい。これらの中にはインクベースのプリンター、電子写真印刷処理、写真印刷処理、及びホトリソグラフィー処理などが含まれるが、これに限られない。イメージセンサーのサンプリング速度で、灰色の明瞭な多重の影(多重の階調または多重の階調度)を持つテストチャート110を作成する装置であれば、どのようなものでもテストチャート110の作成に用いることが出来る。
更に、好適な実施形態はシステム100は、撮像系配置の中でカメラ130の位置決めについて誤差の公差が広いとして説明してきた。この広い公差が許容されるのはテストチャート110が広い空間領域に広がるタイルパターンであり、解析手法が像面とテストチャート面の正しい関係を決定することが出来、それによってOTF測定システム100によって測定された実際の周波数群をユーザーに返すことが出来るからである。テストチャート110のこの特性――テストチャート110が周期性を持っていることにより、撮像配置において緩い空間的公差でも使用できるという特性――は「パッシブアライメント」特性として知られている。すなわち、チャート110はチャートのOTF測定部分をセンサー上の正確な位置に配置するための能動的位置決めを何ら必要としない。
本発明の別の実施形態では、テストチャート110が常に同じように撮像されるように系の位置決めがなされることを保証するために、正確に加工した部品を用いることによって、このような公差を取り除いている。そのような実施形態ではタイルパターンは広い空間にわたって繰り返されることはなく、パッシブアライメント特性を持つものではない。
好適な実施形態からの更なる変形では、補償ステップ340,930、及び940は取り除かれて、系は相対的に比較するモードで操作される。この実施形態では、系はOTFの絶対値を測定するのではなく、2つのレンズのうちどちらが品質が良いかを決めるためにOTFを比較する様に用いられる。そこでは、あるレンズが受け入れられる最小限の品質を持っていると決められたときに、これより良いOTFをもつレンズならば全て受け入れ可能な品質を持っているとし、これより悪いOTFを持つレンズは全て受け入れ不可能な品質を持つとする。
本発明の好適な実施形態はレンズのOTF測定システム100として説明したが、この技術は他の撮像装置のOTF測定にも用いることが出来ることは当業者には明らかである。例えば、スキャナーのOTFは、適当なサイズのテストチャートを走査することによって測定される。
更に、上記の詳細な説明がレンズ150のOTFを測定することを説明するものであったが、レンズのOTFが既知の場合は、この系はチャート110を作成するために用いられたプリンター190のOTFを迅速かつ正確に決定するために用いることが出来る。
消費者が共通して用いているようなディジタル静止画カメラは固定の交換不能のレンズを用いている。そのようなカメラのセンサー特性を詳細に知っていれば、この好適な実施形態はそのカメラに取り付けられた状態のレンズのOTFを測定することが出来る。更に、センサー特性の詳細を知らなくても、カメラ全体のOTFを――センサーやレンズや焦点系の影響を含めて――決定することが出来る。この過程はディジタル静止画カメラの相対的な品質を測定するために価値のある方法である。
説明した本発明の好適な実施形態はチャート110の像に存在する正弦波形状の振幅と位相を決定する方法として最小二乗フィッティング算法を用いている。この情報を決定するために他の解析手法を用いてもよい。これには、例えば最尤法や最大エントロピー法などの他のパラメータ評価法や離散フーリエ変換のような振幅と位相を決める他の周知の直接法などが含まれる。
レンズの他の品質指標は色収差量である。色収差はレンズを構成する材料の屈折率の光の波長による差によって起こる。この屈折率の差は倍率及び光伝播特性が波長依存性を持つことにつながる。その結果、青色光によりレンズを用いて形成された像は赤色光で形成された像とは異なることになる。この差は最終像の見せ掛けの色フリンジとなるので低品質レンズを用いた場合はこの差はすぐに明瞭になる。レンズの色収差はレンズに入る光を変えることによって、すなわち狭い波長範囲だけの光をセンサー上に撮像してそれによってレンズのOTFを波長の関数として評価することによって、この好適な実施形態で測定できる。光を変えることはレンズ上に一連の狭帯域フィルターを置いてレンズに入る光を変えたり、LEDのような狭帯域発光源を用いてテストチャート110から反射される光を変えたりする方法などによって行われる。
上記のように、ステップ540において所定の画素位置に係数1でゼロ位相の複素数値を置くことによってピークがタイルのフーリエ空間表現に置かれる。他の複素数値はタイルのフーリエ空間表現のエルミート共役対に置かれる。特に、いくつかのレンズでは高次の空間周波数をもつ信号の係数を増加させることは有利である。係数を増すと実効的にはその周波数にある信号を増加させることであり、それによってその周波数の測定におけるSN比を増加させることになる。これが有利なのは一般のレンズは高い空間周波数で低いMTFを持ち、それゆえ高次の空間周波数で入力パワーを増大させると測定される全ての正弦波形状信号に対して同様のSN比になるからである。更に、タイルに置かれたピークの位相は前記のゼロ位相から変化させてもよい。
レンズ150のOTF測定を多くの異なる焦点位置,多くの異なる空間周波数,およびレンズ150の像面内の多くの異なる位置で測定できるレンズ試験システム100は従来技術の系に比べて数々の利点を持っている。その利点には像面の特定の位置でのOTFが1枚のテストチャート110を用いて、色々な離散的な方向と離散的な空間周波数に対して測定できることを含んでいる。また、レンズ150が異なった方向(例えば、サジタル(半径)とメリジオナル(接線)方向)で異なったOTFを持つので、レンズ試験システム100は1枚のチャートで異なった方向でのOTFが測定できる。更に、空間周波数は離散的であるので、各方向でのエネルギーは高く、高精度測定が可能である。更になお、1つの実施形態ではシステム100はテストチャート110を液晶ディスプレイ(LCD)のような表示装置上に生成させることが出来る。
MTFのグラフの例を示す図である。 レンズのOTFを測定するためのレンズ試験システムを示す図である。 図2Aに示したレンズ試験システムのテストチャートを照明し撮像するための好適な配置を示す図である。 図2Aに示したレンズ試験システムの汎用コンピューターの概略的なブロック図である。 テストチャートを作成するための方法に関する概略的なフローチャートである。 図4の方法の各ステップまたはサブステップをより詳細に示す図である。 図4の方法の各ステップまたはサブステップをより詳細に示す図である。 テストチャートを作成するために用いられる画像タイルのフーリエ空間表現の例を示す図である。 画像タイルの空間表現の例を示す図である。 レンズのOTFを測定する方法の概略的なフローチャートである。 図8の方法の各ステップ及びサブステップを更に詳細に示す図である。 図8の方法の各ステップ及びサブステップを更に詳細に示す図である。 図8の方法の各ステップ及びサブステップを更に詳細に示す図である。

Claims (5)

  1. レンズ系の光学的伝達関数の測定方法であって、
    複数の空間周波数の正弦波を複数の方向に重畳させたテストパターンを有するテストチャートを、前記レンズ系を用いて撮像して撮像テストパターンを生成するステップと、
    前記撮像テストパターンの少なくとも1つの特性を前記テストパターンの対応する特性と比較して前記レンズ系の前記光学的伝達関数を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする光学的伝達関数の測定方法
  2. 前記複数の空間周波数の正弦波のそれぞれの振幅は独立して調整されることを特徴とする請求項1記載の光学的伝達関数の測定方法
  3. 前記光学的伝達関数を決定するステップが前記撮像テストパターンの離散フーリエ変換を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光学的伝達関数の測定方法
  4. レンズ系の光学的伝達関数の測定装置であって、
    複数の空間周波数の正弦波を複数の方向に重畳させたテストパターンを有するテストチャートと、
    前記レンズ系を用いて前記テストチャートを撮像して撮像テストパターンを生成する撮像手段と、
    前記撮像テストパターンの少なくとも1つの特性を前記テストパターンの対応する特性と比較して前記レンズ系の前記光学的伝達関数を決定する演算手段と、
    を有することを特徴とする光学的伝達関数の測定装置。
  5. レンズ系の光学的伝達関数の測定に用いられるテストチャートであって、複数の空間周波数の正弦波を複数の方向に重畳させたテストパターンを有することを特徴とするテストチャート。
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