JP2002125127A - 画像データ並び替え並び戻し装置及び画像圧縮伸長装置 - Google Patents

画像データ並び替え並び戻し装置及び画像圧縮伸長装置

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JP2002125127A
JP2002125127A JP2000314120A JP2000314120A JP2002125127A JP 2002125127 A JP2002125127 A JP 2002125127A JP 2000314120 A JP2000314120 A JP 2000314120A JP 2000314120 A JP2000314120 A JP 2000314120A JP 2002125127 A JP2002125127 A JP 2002125127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並べ替え情報を記憶する記憶部を1つにして
1種類の並べ替えデータにより並べ替えと並べ戻しの両
方を行ったり、正方向及び逆方向からの並べ替えと並べ
戻しの両方を行う。 【解決手段】 並べ替え回路6は並び替え/並び戻しア
ドレスWASが示す対象画素を、並び替え/並び戻し先
データWDSが示す位置に並び替えまたは並び戻す。ア
ドレス・データ入れ替え回路7は並び替え時に並び替え
アドレスWAと並び替え先データWDをそのまま並び戻
しアドレスWASと並び戻し先データWDSとしてデー
タ並べ替え回路6に印加し、並び戻し時には並び替えア
ドレスWAを並び戻し先データWDSとして、並び替え
先データWDを並び戻しアドレスWASとして並べ替え
回路6に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素位置を並び替
え、元の位置に並び戻す画像データ並び替え並び戻し装
置、及び、疑似中間調処理された画像データなどの画素
位置を並び替えて圧縮し、圧縮データを伸長して元の画
素位置に並び戻す画像圧縮伸長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として、例えば特開平7
−79352号公報には、疑似中間調処理により冗長性
が低下した画像データの圧縮効率を向上すると共に、疑
似中間調処理で得た画像データをより低い解像性の再生
出力装置に出力する際の再現性を向上するために、疑似
中間調処理により冗長性が低下した画像データの画素位
置を並び替えて冗長形式にして画像データの圧縮効率を
上げ、また、圧縮データを伸長して元の画素位置に並び
戻す方法が提案されている。
【0003】また、同公報の請求項3においては、画素
の入れ替え手順を画素入れ替えロジック手段に設定する
プログラミング手段とを有する画像装置が考案されてい
る(同公報の図5には入れ替え規則情報メモリが記載さ
れている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術においては、符号化器の前段に画素入れ替え部が一
個、伸長器の後段に画素入れ替え部(並び戻し部)が一
個のように、独立して画素入れ替え部が設けられ、ま
た、それぞれ並べ替え情報を記憶する入れ替え規則情報
メモリが設けられている。また、同公報の段落番号=0
026には、符号器側の入れ替え規則情報と、伸長器側
の入れ替え規則情報とが異なることが記載されている
(伸長器側の入れ替え規則情報メモリには、圧縮器側で
行われる入れ替え手順と逆の手順の入れ替え情報すなわ
ち並び戻し情報が記憶されている。) <課題1>したがって、上記従来技術では、は並べ替え
るときと並べ戻すときには、それぞれ別の並べ替え情報
が必要となり、それぞれ記憶部が必要になるという問題
点がある。なお、この問題点を解決する方法として、記
憶部を一つにして時分割で書き換えて使う方法が考えら
れるが、この方法では、記憶部を書き換えている時間は
処理をできないという欠点と、システムのワークメモリ
の中には並べ替え情報を2種類記憶させて置かなければ
ならないという欠点が有る(第1の問題点)。
【0005】<課題2>逆方向からの並べ戻し処理の必
要性:頁の裏面を印刷するとき、頁の下から上に向けて
作像することが良くあるので、逆方向からの並べ戻し処
理が必要となる。また、逆方向から並べ替え処理してデ
ータ圧縮処理してメモリに蓄積しておけば、作像の時に
そのまま伸長してエンジンにデータを転送することが可
能になるので処理速度が向上する(第2の問題点)。
【0006】<目的>本発明は上記第1の問題点に鑑
み、並べ替え情報を記憶する記憶部を1つにして1種類
の並べ替えデータにより並べ替えと並べ戻しの両方を行
うことができる画像データ並び替え並び戻し装置及び画
像圧縮伸長装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】本発明は上記第2の問題点に鑑み、並べ替
え情報を記憶する記憶部を1つにして1種類の並べ替え
データにより正方向及び逆方向からの並べ替えと並べ戻
しの両方を行うことができる画像データ並び替え並び戻
し装置及び画像圧縮伸長装置を提供することを第2の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の手段の画像データ
並び替え並び戻し装置は、上記第1の目的を達成するた
めに、アドレスが示す対象画素を並び替え先データ、並
び戻し先データが示す位置にそれぞれ並び替え、並び戻
す並び替え手段と、画素毎の並び替え先データが記憶さ
れた記憶手段と、並び替え時及び並び戻し時に前記記憶
手段から並び替え先データを先頭画素の分から画素毎に
順次読み出す手段と、並び替え時及び並び戻し時に先頭
画素からの並び替えアドレスを発生する手段と、並び替
え時に前記並び替えアドレスと並び替え先データをその
まま前記並び替え手段に印加し、並び戻し時に前記並び
替えアドレスを並び戻し先データとして、前記並び替え
先データを並び戻しアドレスとして前記並び替え手段に
印加する手段とを備えたものである。
【0009】第2の手段の画像圧縮伸長装置は、上記第
1の目的を達成するために、請求項1記載の画像データ
並び替え並び戻し装置と、前記並び替え手段により並び
替えられた画像データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮
手段により圧縮されたデータを記憶するメモリと、前記
メモリから読み出された圧縮データを伸長する伸長手段
を備え、前記伸長手段により伸長された画像データを前
記並び替え手段により並び戻すことを特徴とする。
【0010】第3の手段の画像データ並び替え並び戻し
装置は、上記第2の目的を達成するために、アドレスが
示す対象画素を並び替え先データ、並び戻し先データが
示す位置にそれぞれ並び替え、並び戻す並び替え手段
と、画素毎の並び替え先データが記憶された記憶手段
と、並び替え時及び並び戻し時に先頭画素からの並び替
えアドレスを発生する手段と、並び替え時に前記記憶手
段から並び替え先データを先頭画素から画素毎に順次読
み出して前記並び戻しアドレスととともに前記並び替え
手段に印加し、前記並び替え手段により並び替えられた
画像データが前記並び替え手段に入力画像データとは逆
の画素順で入力する場合、前記記憶手段から並び替え先
データを最後の画素から画素毎に順次読み出して、この
並び替え先データを入力画像データの画素順と対応する
ように変換して前記並び替えアドレスととともに前記並
び替え手段に印加する手段とを備えたものである。
【0011】第4の手段の画像圧縮伸長装置は、上記第
2の目的を達成するために、請求項3記載の画像データ
並び替え並び戻し装置と、前記並び替え手段により並び
替えられた画像データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮
手段により圧縮されたデータを記憶するメモリと、前記
メモリから逆順で読み出された圧縮データを伸長する伸
長手段を備え、前記圧縮手段により圧縮されたデータを
伸長する伸長手段を備え、前記伸長手段により伸長され
た画像データを前記並び替え手段に入力して並び戻すこ
とを特徴とする。
【0012】第5の手段は、請求項2または4記載の画
像圧縮伸長装置において入力画像データが、疑似中間調
処理された画像データであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、図面を
参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は
本発明に係る画像データ並び替え並び戻し装置の一実施
形態を示すブロック図、図2は図1の並べ替え部と制御
部を詳しく示すブロック図、図3は並べ替えアドレスと
並べ替え先データを示すタイミングチャート、図4は並
び替え並び戻し処理を示す説明図、図5は並べ替え先デ
ータの出力処理を示すフローチャート、図6は並べ替え
アドレスの出力処理を示すフローチャート、図7は並べ
替えアドレスと並べ替え先データの入れ替え処理を示す
フローチャートである。
【0014】図1において、データ入力部1は不図示の
前段から入力する画像データ入力のインタフェースをと
り、次段のデータ並べ替え部2に画像データを転送す
る。並べ替え部2は制御部4の指示に従って画像データ
の並べ替え/並べ戻しを実行したり、並べ替え/並べ戻
しを行わないでデータ出力部3に転送する。データ出力
部3は不図示の後段との画像データ出力のインタフェー
スをとり、並べ替え/並べ戻し後の画像データを出力す
る。
【0015】制御部4はデータ並べ替え/並べ戻しに関
する設定を保持し、設定指示を並べ替え部2に出す。制
御部4はまた、データ並べ替え情報記憶部(メモリ)5
から並べ替え先データ(並べ替え順データ)WDを読み
出して並べ替え部2に転送する。ラインの管理も制御部
4で行う。メモリ5には、例えばディザパターンに応じ
て複数ライン分の並べ替え先データWDが記憶され、こ
れを順次読み出して繰り返し使用する。なお、メモリ5
には後述するように、並べ替え先データWDのみが記憶
され、並べ戻し先データは記憶されていない。
【0016】次に図2を参照して並べ替え部2と制御部
4について詳しく説明する。並べ替え部2はデータ並べ
替え回路6とアドレス・データ入れ替え回路7を有す
る。並べ替え回路6は内部メモリの読み出し時(または
書き込み時)に、並べ替え/並べ戻し対象画素を示す読
み出しアドレス(または書き込みアドレス、以下、並べ
替え/並べ戻しアドレス)WASと、その並べ替え/並
べ戻し先の位置を示す並べ替え先/並べ戻し先データW
DSに基づいて画像データの並べ替え/並べ戻しを行
う。
【0017】アドレス・データ入れ替え回路7は制御部
4からの並べ替えアドレスWAと並べ替え先データWD
を並べ替えのためにそのままデータ並べ替え回路6に送
るか(WAS=WA,WDS=WD)、並べ戻しのため
に並べ替えアドレスWAと並べ替え先データWDを入れ
替えて(WAS=WD,WDS=WA)送るかを選択す
るセレクタを有する。アドレス・データ入れ替え回路7
には、制御部4からライトイネーブル信号(WE信号)
と、セレクト信号として並べ替え/並べ戻し(圧縮時/
伸長時)をきめるDEC信号が印加される。
【0018】制御部4はメモリI/F部8と、メモリリ
ードアドレス発生回路9と、並べ替え情報アドレス発生
回路10と制御回路11を有する。メモリI/F部8は
メモリ5を制御してメモリ5からリードした並べ替え先
データWDをアドレス・データ入れ替え回路7に出力す
る。メモリリードアドレス発生回路9はメモリ5へのリ
ードアドレスを発生する回路であり、例えば1ラインの
並べ替えに必要な並べ替え先データWDを読み出すアド
レスを発生する。また、複数ライン分がメモリ5に記憶
してある場合には、ライン数に応じた読み出しアドレス
を発生する。
【0019】並べ替え情報アドレス発生回路10はアド
レスWA=0から1,2,3〜のようにインクリメンと
して並べ替え先データWDの数分だけアドレスWAを発
生し、例えば1ラインの並べ替えに必要な並べ替え情報
分のアドレスWAを発生する。1ラインの入力データ
は、並べ替え単位毎に区切られ、その中で並べ替えが行
われる。
【0020】次に図3を参照してアドレスWAとデータ
WDのタイミングについて説明する。並べ替え情報アド
レス発生回路10は、メモリI/F部8からのデータW
Dの読み出しタイミングに合わせてアドレスWAを発生
する。また、並べ替え回路6がこのアドレスWAとデー
タWDを取り込めるように、制御回路11からWE信号
を図3に示すようなタイミングで発生する。
【0021】次に図4を参照して並べ替えと並べ戻しに
ついて説明する。圧縮時の並べ替え(DEC=0)のと
きは、アドレスWAとデータWDの入れ替えは行わない
ので、アドレスWASにはアドレスWAの値を、また、
データWDSにはデータWDの値をそのままいれる。図
4に示す例では、並べ替えの単位は8ビットであり、入
力画像データは8ビット毎に同様の並べ替えを受けて出
力される。並べ替えの方法については、8ビット単位で
みてWAS番地の入力画像データは、絶対番地でWDS
番地に移動させる。
【0022】一例として、メモリ5の並べ替え先データ
WDが 4,7,3,1,5,0,6,2 の場合、一番はじめの入力画像データd0について考え
ると、WAS=0番地の画像データはWDS=4番地に
移動することを示し、並べ替え後の入力画像データd0
は図4に示すように左から5番目、絶対番地で4番地に
並べ替えられて出力画像データとして出力される。他の
画像データは図の通りである。入力画像データは8ビッ
ト毎に同様に並べ替えられて出力される。
【0023】次に伸長時の並べ戻し(DEC=1)につ
いて説明する。ここで、従来技術によると、並べ戻しに
は並べ戻し専用のデータが必要となる。今、入力画像デ
ータd0について考えてみると、WAS=4番地の入力
画像データd0は絶対番地0番地へ移動しろという並べ
戻し先データが必要となる。8ビット全部でみると5,
3,7,2,0,4,6,1という並べ替えデータが必
要となる。
【0024】そこで、本発明では、並べ戻しの時にはア
ドレスWAとデータWDを入れ替える。具体的に言う
と、並べ戻しアドレスWASには並べ替え先データWD
の値を入れ、並べ戻し先データWDSには並べ替えアド
レスWAの値を入れることにより、これを実現する。図
の説明をすると、データWDとアドレスWAを入れ替え
ることにより、左から順に最初のアドレス(WAS=4
番地)の画像データは絶対番地0番地へ移動する。
【0025】同じく2番目のアドレス(7番地の画像デ
ータ)は1番地に移動し、3番目のアドレス(3番地の
画像データ)は2番地に移動し、……、最後のアドレス
(2番地の画像データ)は7番地に移動する。これを並
べ替え後の入力画像データ列に順次実行すれば、並べ戻
し後の出力画像データ列は、正確に元の位置に並べ戻さ
れる。このように、並べ戻し専用のデータを用意しなく
ても、並べ替え用のアドレスWAとデータWDを入れ替
えることにより並べ戻しも実現することができる。
【0026】次に図5を参照して並べ替え先データWD
の出力処理を説明する。図5は図2に示すメモリリード
アドレス発生回路9とメモリI/F8の処理を示し、ま
ず、メモリ5のライン先頭画素のリードアドレスをメモ
リ5に設定し(ステップS1)、次いでメモリ5からラ
イン先頭画素の並べ替え先データWDをリードする(ス
テップS2)。次いで1ラインに必要な並べ替え先デー
タWDをリードするまで、メモリ5のリードアドレスを
画素毎に1つづインクリメントして各画素の並べ替え先
データWDをリードし(ステップS3→S4→S2)、
1ラインに必要な並べ替え先データWDをリードすると
この処理を終了する(ステップS3→S5)。
【0027】次に図6を参照して並べ替えアドレスWA
の出力処理を説明する。図6は図2に示す並べ替えアド
レス発生回路10の処理を示し、まず、並べ替えアドレ
スWAに「0」を設定し(ステップS11)、次いでメ
モリ5からのリードデータWDに合わせて画素毎に並べ
替えアドレスWAを出力する(ステップS11)。次い
で1ラインに必要な並べ替えアドレスWAを出力するま
で、並べ替えアドレスWAを画素毎に1つづインクリメ
ンとして各画素の並べ替えアドレスWAを出力し(ステ
ップS13→S14→S12)、1ラインに必要な並べ
替えアドレスWAを出力するとこの処理を終了する(ス
テップS13→S15)。
【0028】次に図7を参照して並べ替え/並べ戻し処
理を説明する。図7はアドレス・データ入れ替え回路7
の処理を示し、まず、DEC信号に基づいて並べ戻しか
否かを判断する(ステップS21)。そして、並べ戻し
でない場合(並べ替えの場合)には並べ替えアドレスW
ASにアドレスWAを、また、並べ替え先データWDS
にメモリリードデータWDをそのままセットする(ステ
ップS22)。他方、並べ戻しの場合)には並べ戻しア
ドレスWASにメモリリードデータWDを、また、並べ
戻し先データWDSにアドレスWAをセットする(ステ
ップS23)。次いで並べ替え/並べ戻しアドレスWA
Sが示す画像データを並べ替え/並べ戻し先データWD
Sの位置に移動し(ステップS24)、1単位の並べ戻
し/並べ戻し処理を終了するとこの処理を終了する(ス
テップS25→S26)。
【0029】<第2の実施形態>次に図8〜図14を参
照して第2の実施形態について説明する。図8はデータ
並び替え部2aと制御部4aの構成を示し、図2に示し
たアドレス・データ入れ替え回路7の代わりにデータ変
換部7aが設けられている。また、メモリリードアドレ
ス発生回路9aは後述するように、逆方向処理時には逆
方向のメモリリードアドレスWDを発生する。並べ替え
/並べ戻しアドレスWAを含む他の構成は第1の実施形
態と同じであるので詳細な説明を省略する。
【0030】データ変換部7aは並び替え回路6に対す
る並び替え先/並び替え先データWDDとして、以下に
示すようにメモリリードデータWDを正方向処理時には
そのまま、逆方向処理時には逆方向処理用の並べ戻しデ
ータWDDに変換して出力する。
【0031】正方向処理時: WDD=WD 逆方向処理時: WDD=(並べ替えマトリクスの主走査長−1)−WD 図9を参照してはデータ並べ替えについて説明する。図
9はある大きさ(この例では8×8画素のブロック)の
ディザ処理された画像データを並べ替える場合を簡単に
示している。まず、大前提として、画像データは8×8
画素のブロックの左上画素を基点としてディザ処理され
ている。つまり、画像の上から下へ向けて正方向でディ
ザ処理されている。データ並べ替えは、この正方向でデ
ィザ処理された画像データを対象に実施される(以下、
画像データと入力データはディザ処理されたデータを指
す)。
【0032】正方向処理の場合、画像データは左上画素
から点線で示す矢印方向に向かって順次入力される。副
走査方向については上から下に向かう方向で入力され
る。入力された画像データは順次、データ並べ替えが行
われ、処理されたデータは次段の圧縮器(後述)へ渡さ
れてデータ圧縮される。逆方向処理の場合、画像データ
は右下画素から点線で示す矢印方向に向かって順次入力
される。副走査方向については下から上に向かう方向で
入力される。
【0033】データ並べ替えを一番簡単な構成で表す
と、並べ替えマトリクスはディザマトリクスと同じ大き
さ(ここでは8×8画素)であり、ディザマトリクス単
位でデータ並べ替えを行う。ここで、並べ替えは並べ替
え情報(並べ替え先データWD)に基づいて行われる。
入力データを1ライン処理するのに、並べ替えマトリク
スの1ライン分の並べ替え先データWDが必要となるの
で、並べ替え先データWDは入力データを1ライン処理
する中で繰り返し使用される。次のラインを処理する場
合には、次のライン用の並べ替えデータWDが必要とな
るが、ディザマトリクス=並べ替えマトリクスであるの
で、並べ替え先データは副走査方向にも並べ替えマトリ
クスの単位で繰り返し利用される。
【0034】逆方向処理の場合は、入力画像データが右
下から入力するので、メモリ5の並べ替え先データWD
は並べ替えマトリクスの最終ラインから、かつ逆方向か
ら読み出す必要がある。ここで、並べ替え先データWD
は、ディザマトリクスのスレッシュ値を基にして作られ
ているので、ディザ処理された入力データはこの並べ替
え先データWDによって並べ替えられると、白ドットは
白ドット同士、黒ドットは黒ドット同士が集まり、白・
黒それぞれのランレングスが長くなり、冗長度が増す。
そのため、ランレングス方式の符号器を次段で使用した
場合に圧縮率が高くなる。
【0035】次に図10を参照して並べ替え先データW
Dについて説明する。並べ替え先データWDは主走査方
向への移動先を示すデータであり、メモリ5には並べ替
えマトリクスの左上から右下に向かって(点線で示す矢
印の方向)順番に連続的なアドレスに格納されている。
正方向処理時は、並べ替え先データWDを左から右に1
ライン分順次読み出す。次のラインを処理するときに
は、その下の1ラインの並べ替え先データを読み出す
(すなわち上から下への順)。逆方向処理時は、並べ替
え先データWDを右から左に1ライン分順次読み出す。
次のラインを処理するときには、その上の1ラインの並
べ替えデータを読み出す(すなわち下から上への順)。
【0036】図11は並べ替えの簡単な例を示してい
る。今、並べ替えマトリクスの主走査長を8として、並
べ替え先データWDが順番に 6,0,4,2,7,1,5,3 と読み出されたとする。その時の入力画像データ列を 白、黒、白、黒、白、黒、白、黒 とすると、図11に示すように並べ替えが行われる。す
なわち、入力画像データの0番地の白は6番地へ移動
し、1番地の黒は0番地へ移動し、・・・・、7番地の
黒は3番地へ移動する。並べ替え後の出力画像データ列
は、 黒、黒、黒、黒、白、白、白、白 となる。
【0037】次に図12を参照して並べ替えアドレスW
Aと並べ替え先データWDについて説明する。並べ替え
情報アドレス発生回路10はメモリI/F部8からの並
べ替え先データWDの読み出しタイミングに合わせて、
正方向処理時/逆方向処理時に関係なく並べ替えアドレ
スWAを「0」からインクリメントして発生する。ま
た、並べ替え回路6が並べ替えアドレスWAと並べ替え
先データWDを取り込めるように、制御回路11がWE
信号を図12に示すタイミングで発生して並べ替え回路
6に出力する。
【0038】今、正方向処理時の並べ替え先データWD
を 4,7,3,1,5,0,6,2 とすると、逆方向処理時は、メモリリードアドレス発生
回路9が逆順にメモリリードアドレスを発生し、逆方向
処理時のメモリ5からのリードデータWDは、 2,6,0,5,1,3,7,4 となる。また、逆方向処理時はメモリ5からのリードデ
ータWDを逆方向処理用の並べ替えデータに変換する必
要があるので、変換は次式で行われる。
【0039】逆方向処理時の並べ戻し先データWDD=
(並べ替えマトリクスの主走査長−1)−WD よって、並べ戻しデータWDDは 5,1,7,2,6,4,0,3 と変換される。
【0040】逆方向処理時に並べ替え先データWDの変
換が必要な理由:ここで、逆方向処理時、入力画像デー
タは右から左方向へ正方向とは逆方向に並べ替え処理さ
れ、出力画像データとして出力される。また、メモリ5
に記憶されている並べ替え先データWDは、何番地へ移
動させるというデータである。したがって、移動後の番
地が正方向の時には左から右に0から7となるが、逆方
向の時には右から左に0から7となる(出力画像データ
として早く出力される側が0番地となる)ため、逆方向
処理時に正方向時と同じ位置に入力画像データを移動す
るには、並べ替え先データWDの左右を逆にしなければ
ならない。その変換式が上記の式である。
【0041】図13を参照して説明すると、図13
(a)に示すように正方向処理時には、入力画像データ
d1は並べ替え先データWD=7なので7番地、すなわ
ち一番右に移動される。図13(b)に示すように逆方
向処理時には、入力画像データd1の並べ替え先データ
WD=7であるが、7番地へ移動してしまうと一番左に
移動され、逆方向から処理した並べ戻し結果が正方向か
らの場合と異なる。よって、逆方向処理時は並べ替え先
データWDを並べ戻しデータWDDに変換する必要があ
る。この場合WD=7なのでWDD=0となり、0番地
=一番右下に移動され、正方向の時と同じ並べ替え結果
になる。
【0042】図13は正方向の並べ替えと逆方向の並べ
戻しを実際に行った図であり、図13(a)に示す正方
向処理時の処理方向は左から右である。ここでは、並べ
替えの単位(並べ替えマトリクスの主走査)が8ビット
の場合を示す。並べ替え処理は、並べ替え先データWD
が先頭から順に 4,7,3,1,5,0,6,2 なので、並べ替えマトリクス単位で、0番地の画像デー
タは4番地に移動し、1番地の画像データは7番地へ移
動し、・・・・、7番地の画像データは2番地へ移動す
る。
【0043】今、0番地の入力画像データd0は4番
地、左から5番目に移動される。同じくd1は7番地へ
移動、・・・・、d7は2番地へ移動される。並べ替え
後の出力画像データ列は d5,d3,d7,d2,d0,d4,d6,d1 の順となる。そして、入力画像データは1ライン分、こ
の並べ替えマトリクス単位で並べ替え処理を受けて出力
される。
【0044】図13(b)に示す逆方向処理時の処理方
向は右から左である。並べ戻し先データWDDは図12
で説明したように、逆方向処理のため、逆方向から読み
出されてかつ左右の番地を逆にした形に変換されてい
る。よって、並べ戻し処理は、並べ戻し先データWDD
が先頭から順に 5,1,7,2,6,4,0,3 なので、並べ替えマトリクス単位で0番地の画像データ
は5番地に移動し、1番地の画像データは1番地へ移動
し、・・・、7番地の画像データは3番地へ移動する。
【0045】今、0番地の入力画像データはd7なので
d7は5番地、右から6番目に移動される。同じくd6
は1番地へ移動、・・d0は3番地へ移動される。並べ
戻し後の出力画像データ列は d1,d6,d4,d0,d2,d7,d3,d5 の順となる。そして、入力画像データは1ライン分、こ
の並べ替えマトリクス単位で並べ戻し処理を受けて出力
される。並べ戻し後の結果を見てみると、正方向処理時
と逆方向処理時とで同じ並べ替え結果になり、入力画像
データが正しく並べ戻されているのがわかる。
【0046】次に図14を参照して並べ替え/並べ戻し
処理について説明する。まず、正方向処理の場合は、読
み出す並べ替え先データWDのライン先頭のアドレスを
制御回路11からメモリリードアドレス発生回路9に設
定する(ステップS31→S32)。設定するとメモリ
I/F部8を通して、そのメモリリードアドレスがメモ
リ5に出力されるので、そのメモリリードアドレスに格
納された並べ替え先データWDがメモリ5から出力され
る(ステップS34)。出力された並べ替え先データW
Dは、データ変換部7aをスルーして並べ替え回路6に
ラッチされる。また、正方向の場合、メモリリードアド
レスを+1インクリメントして出力し(ステップS35
→S36)、出力された並べ替え先データWDをさらに
ラッチする。
【0047】1ライン分の並べ替え先データWDをリー
ド(ラッチ)したら、並べ替え先データWDのアップロ
ードは終了する。データWDをアップロードしている間
は、制御回路11からWE信号が、並べ替え情報アドレ
ス発生回路10からはアドレスWAが図12に示すタイ
ミングで出力されている。並べ替え先データWDのアッ
プロードが終了すると、入力データ1ライン分の並べ替
え処理を実行する(ステップS39→S40)。すなわ
ち、図1において、データ入力部1から入ってきた画像
データをデータ並べ替え部2で並べ替え先データWDを
基にして並べ替え、データ出力部3から次段に出力す
る。次ラインが無い場合は、処理を終了する(ステップ
S41→S42)。次ラインがある場合は、次に読み出
したい並べ替えデータのライン先頭のアドレスをメモリ
リードアドレス発生回路9に設定する(ステップS41
→S31)。以下同じである。
【0048】逆方向処理時には、読み出したい並べ戻し
画像データのライン後端のアドレスをメモリリードアド
レス発生回路9に設定する(ステップS31→S3
3)。また、並べ替え先データWDはデータ変換部7で
逆方向処理用の並べ戻し先データWDDに変換して、並
べ替え回路6にラッチする(ステップS35→S3
7)。さらに、逆方向処理時は、メモリリードアドレス
を1デクリメントして(−1する)次の並べ替え先デー
タWDをリードする(ステップS38→S39)。それ
以外は正方向処理時と同じである。
【0049】<圧縮伸長装置、記録装置>図15は第
1、第2の実施形態のデータ並べ替えブロック20を備
えた圧縮伸長器と、プリンタやコピー機などの記録装置
を示す。システムバス23からデータ並べ替えブロック
20に入力した画像データは、並べ替え情報記憶部(メ
モリ)5の並べ替え先データWDに基づいて並べ替えら
れる。この並べ替え後のデータは圧縮器21により圧縮
され、圧縮データはシステムバス23を介して不図示の
画像データメモリに格納される。画像データメモリから
は第1の実施形態では正方向に、第2の実施形態では逆
正方向に読み出される。この読み出された圧縮データは
システムバス23を介して伸長器22により伸長され、
この画像データはデータ並べ替えブロック20によりメ
モリ5の並べ替え先データWDに基づいて並べ戻されて
システムバス23を介して例えばプリンタやコピー機な
どに出力される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、2記載の
発明によれば、並べ替え情報を記憶する記憶部を1つに
して1種類の並べ替えデータにより並べ替えと並べ戻し
の両方を行うことができる。
【0051】また、請求項3、4記載の発明によれば、
並べ替え情報を記憶する記憶部を1つにして1種類の並
べ替えデータにより正方向及び逆方向からの並べ替えと
並べ戻しの両方を行うことができる。
【0052】また、請求項5記載の発明によれば、画像
データの冗長度を下げて圧縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像データ並び替え並び戻し装置
の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の並べ替え部と制御部を詳しく示すブロッ
ク図である。
【図3】並べ替えアドレスと並べ替え先データを示すタ
イミングチャートである。
【図4】並び替え並び戻し処理を示す説明図である。
【図5】並べ替え先データの出力処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】並べ替えアドレスの出力処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】並べ替えアドレスと並べ替え先データの入れ替
え処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態のデータ並べ替え部と制御部を
詳しく示すブロック図である。
【図9】ディザマトリクスと並べ替えマトリクスを示す
説明図である。
【図10】並び替え並び戻し処理の方向を示す説明図で
ある。
【図11】並び替え処理を簡単に示す説明図である。
【図12】並べ替えアドレスと並べ替え先/並べ戻し先
データを示すタイミングチャートである。
【図13】正方向処理と逆方向処理を示す説明図であ
る。
【図14】正方向処理と逆方向処理を示すフローチャー
トである。
【図15】画像圧縮伸長装置及び画像記録装置を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
5 データ並べ替え情報記憶部 6 データ並べ替え回路 7 アドレス・データ入れ替え回路 7a データ変換回路 9,9a メモリリードアドレス発生回路 10 並べ替えアドレス発生回路 11,11a 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 CB25 EA02 EB13 5C052 AA17 AB04 CC11 GA01 GB01 GC05 GD01 GE04 GF02 GF03 GF05 5C059 KK08 LA00 ME05 PP02 UA02 UA05 UA36 UA38 5C078 AA05 BA22 CA01 DA01 DA02 DB04 DB16 5J064 AA02 BA08 BA15 BB13 BC01 BC02 BC24 BD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスが示す対象画素を並び替え先デ
    ータ、並び戻し先データが示す位置にそれぞれ並び替
    え、並び戻す並び替え手段と、 画素毎の並び替え先データが記憶された記憶手段と、 並び替え時及び並び戻し時に前記記憶手段から並び替え
    先データを先頭画素の分から画素毎に順次読み出す手段
    と、 並び替え時及び並び戻し時に先頭画素からの並び替えア
    ドレスを発生する手段と、 並び替え時に前記並び替えアドレスと並び替え先データ
    をそのまま前記並び替え手段に印加し、並び戻し時に前
    記並び替えアドレスを並び戻し先データとして、前記並
    び替え先データを並び戻しアドレスとして前記並び替え
    手段に印加する手段と、を備えた画像データ並び替え並
    び戻し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データ並び替え並び
    戻し装置と、 前記並び替え手段により並び替えられた画像データを圧
    縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段により圧縮されたデータを記憶するメモリ
    と、 前記メモリから読み出された圧縮データを伸長する伸長
    手段を備え、 前記伸長手段により伸長された画像データを前記並び替
    え手段により並び戻すことを特徴とする画像圧縮伸長装
    置。
  3. 【請求項3】 アドレスが示す対象画素を並び替え先デ
    ータ、並び戻し先データが示す位置にそれぞれ並び替
    え、並び戻す並び替え手段と、 画素毎の並び替え先データが記憶された記憶手段と、 並び替え時及び並び戻し時に先頭画素からの並び替えア
    ドレスを発生する手段と、 並び替え時に前記記憶手段から並び替え先データを先頭
    画素から画素毎に順次読み出して前記並び戻しアドレス
    ととともに前記並び替え手段に印加し、前記並び替え手
    段により並び替えられた画像データが前記並び替え手段
    に入力画像データとは逆の画素順で入力する場合、前記
    記憶手段から並び替え先データを最後の画素から画素毎
    に順次読み出して、この並び替え先データを入力画像デ
    ータの画素順と対応するように変換して前記並び替えア
    ドレスととともに前記並び替え手段に印加する手段と、
    を備えた画像データ並び替え並び戻し装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像データ並び替え並び
    戻し装置と、 前記並び替え手段により並び替えられた画像データを圧
    縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段により圧縮されたデータを記憶するメモリ
    と、 前記メモリから逆順で読み出された圧縮データを伸長す
    る伸長手段を備え、 前記圧縮手段により圧縮されたデータを伸長する伸長手
    段を備え、 前記伸長手段により伸長された画像データを前記並び替
    え手段に入力して並び戻すことを特徴とする画像圧縮伸
    長装置。
  5. 【請求項5】 入力画像データは、疑似中間調処理され
    た画像データであることを特徴とする請求項2または4
    記載の画像圧縮伸長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514143A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 ドロップレット テクノロジー インコーポレイテッド パーミュテーションのプロクラスティネーション
JP2011066677A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Ntt Electornics Corp ストリーム制御装置、ストリーム制御方法及びストリーム制御プログラム
JP2011248591A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Advantest Corp ビット並べ替え回路およびそれを用いた試験装置
JP2012054835A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Fujitsu Ltd 圧縮装置、圧縮方法、圧縮プログラムおよび復元装置
JP2012065097A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fujitsu Ltd 圧縮装置、圧縮方法、圧縮プログラムおよび復元装置

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