JP2002124895A - 電力線搬送通信装置および電力線搬送通信方法 - Google Patents
電力線搬送通信装置および電力線搬送通信方法Info
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Abstract
た、信頼性の高い効率のよい通信を実現する、電力線に
重畳させるデータを周波数軸上の複数キャリアに割り当
てて変調し、送信する電力線搬送通信装置および電力線
搬送通信方法を提供する。 【解決手段】 通常は伝送速度の速いDQPSKで変調
してデータを送信し、一定時間確認フレームを受信しな
い場合、送信が完了しなかったことを認識し、変調方式
をノイズ耐性の強いDBPSKに変更して再送は常にD
BPSKで変調して送信する。
Description
せるデータを周波数軸上の複数キャリアに割り当てて変
調し、送信する電力線搬送通信装置および電力線搬送通
信方法に関するものであり、伝送の誤り状況に応じて最
適な通信方式を選択し、信頼性の高い、効率のよい通信
を実現する電力線搬送通信装置および電力線搬送通信方
法に関するものである。
等により様々に変化する。例えば、ビル内、家庭内、お
よび配電線、送電線等の電力線のノイズ環境、減衰は、
電力線に接続された機器によって様々に変化する。特
に、ビルや家庭では、機器の電源のON/OFFが頻繁
に行われ、これによって生じるノイズや減衰量は時々刻
々変化する。
は、インバータ制御されるものが多くなり、このインバ
ータ制御によって生じるノイズが、電力線搬送に用いる
通信信号のレベルよりも大きなレベルになることがあ
る。このため、電力線を利用した通信は、ノイズ・減衰
に強い通信方式が必要となる。
特開平11−191747号公報に開示された従来技術
がある。
成する周波数毎にリトライ回数をカウントすること等を
行い、通信状態の悪い周波数を予備の周波数に一斉に変
更するものである。この手段を電力線搬送通信装置に用
いると、同時に出力するキャリアのうち、いずれかのキ
ャリアの通信性能が劣化した場合に、そのキャリアのみ
予備のキャリアに変更することにより、通信を行うこと
ができる。
では、通信性能の劣化したキャリアを予備のキャリアに
変更しても、予備のキャリア周波数帯に同程度のノイズ
が存在したり、さらに大きなノイズが存在していた場
合、通信品質の改善は見込めない。また、通信に用いら
れる全周波数帯域でノイズが大きい場合、あるいは減衰
が大きい場合には、全てのキャリアのS/N比が劣化す
るため、上記従来技術1では、通信品質の向上が難しい
という問題点があった。
ためになされたもので、電力線におけるノイズや減衰が
大きい場合でも通信可能とし、伝送路の擾乱に強く、伝
送路の状態に応じた、信頼性の高い効率のよい通信を実
現する、電力線に重畳させるデータを周波数軸上の複数
キャリアに割り当てて変調し、送信する電力線搬送通信
装置および電力線搬送通信方法を提供することを目的と
する。
通信装置は、電力線に重畳させるデータを周波数軸上の
複数キャリアに割り当てて変調し、送信する電力線搬送
通信装置において、電力線の伝送路状態を検出する伝送
路状態検出手段と、前記伝送路状態検出手段による検出
結果に基づいて、複数の変調方式のうち送信するデータ
の変調方式を決定する変調方式決定手段と、前記変調方
式決定手段により決定した変調方式で上記複数のキャリ
アに割り当てられたデータを変調する変調手段とを備え
るものである。
たデータが通信先通信装置において正しく受信されたか
否かを示す当該通信先通信装置からの確認データを認識
して伝送路の状態を検出するものである。
数カウンタを備え、かつ再送カウンタ値の第一の閾値と
第二の閾値とを備え、前記変調手段は、高速伝送に適し
た変調方式と、耐ノイズに適した変調方式とを切り替え
て変調し、前記変調方式決定手段は、前記再送回数カウ
ンタ値が第一の閾値以下の場合、高速伝送に適した変調
方式に決定し、前記再送回数カウンタ値が第一の閾値以
上第二の閾値以下の場合、耐ノイズに適した変調方式に
決定するものである。
速伝送に適した変調方式と、1または複数の耐ノイズに
適した変調方式とを切り替えて変調するとともに、前記
変調方式決定手段は、前記伝送路状態検出手段が正しく
受信されたと認識した場合、より高速伝送に適した変調
方式に決定し、前記伝送路状態検出手段が正しく受信さ
れなかったと認識した場合、より耐ノイズに適した変調
方式に決定するものである。
線に重畳させるデータを周波数軸上の複数キャリアに割
り当てて変調し、送信する電力線搬送通信方法におい
て、電力線の伝送路状態を検出し、前記検出結果に基づ
いて、複数の変調方式のうち送信するデータの変調方式
を決定し、前記決定した変調方式で送信するデータを変
調するものである。
態1における機能構成図である。図1において、1a,
1bは電力線搬送通信装置、2は電力線搬送通信装置1
と図示しない他の電力線搬送通信装置とを接続する電力
線、3は電力線搬送通信装置1内の電力線7との結合部
分である電力線結合回路、4は受信したアナログ信号を
デジタル信号に変換するアナログ・デジタル・コンバー
タ(以下A/Dと呼ぶ)、5は送信するデジタル信号を
アナログ信号に変換するデジタル・アナログ・コンバー
タ(以下D/Aと呼ぶ)、6はデータの変復調処理等を
行うデジタル・シグナル・プロセッサである。
は、復調されたデータや送信するデータを処理するデー
タ処理部61と、送信が完了したか否かを確認する送信
完了確認部62と、送信完了確認部62による確認結果
に基づいて変調方式を指示する変調方式指示部63と、
送信するデータを変調する変調部64と、受信したデー
タを復調する復調部65と、復調部65で用いる復調方
式を認識する復調方式認識部66とからなる。なお、電
力線2には電力線搬送通信装置1aを有する端末が複数
台接続されるものであり、図1は、そのうちの1台の端
末の電力線搬送通信装置1aの機能構成図を図示したも
のである。
出手段に対応し、変調方式指示部63が変調方式決定手
段に対応し、変調部64が変調手段に対応する。
変復調方式を示す説明図である。図2では、DBPSK
(Differencial Binary Phas
e Shift Keying:差動2値位相シフトキ
ーイング)、DQPSK(Differencial
Quary Phase Shift Keying:
差動4値位相シフトキーイング)、D8PSK(Dif
ferencial 8 Phase Shift K
eying:差動8値位相シフトキーイング)を示して
いる。
たは「1」のどちらかを1単位時間に送信可能な変復調
方式である。
「00」、「01」、「10」、「11」のいずれか2
ビット分を1単位時間に送信可能な変復調方式である。
つまり、DQPSKは、DBPSKの2倍の伝送速度を
実現可能である。
「000」、「001」、「010」、「011」、
「100」、「101」、「110」、「111」のい
ずれか3ビット分を1単位時間に送信可能な変復調方式
である。つまり、D8PSKは、DBPSKの4倍の伝
送速度を実現可能である。
け、DBPSKに比べノイズに弱く、信頼性が低くなっ
てしまう。同様に、D8PSKはDQPSKよりも伝送
速度が速い分だけ、DQPSKに比べノイズに弱く、信
頼性が低い。すなわち、伝送速度は、D8PSK>DQ
PSK>DBPSKの順で速く、ノイズ耐性は、DBP
SK>DQPSK>D8PSKの順で強い。
いて処理するデータのフレーム構造について説明する。
図3は、データ処理部61において処理するデータのフ
レーム構造を示す説明図である。本実施の形態1では、
ヘッダ部101の変復調方式はDQPSK固定とし、ペ
イロード部102の変復調方式は伝送路の状態に応じて
DQPSKとDBPSKとを切り替えて使用する場合に
ついて説明する。つまり、ペイロード部102について
は、ノイズ等が少ない場合には伝送速度の速いDQPS
Kを用い、ノイズ等が多い場合にはノイズ耐性の強いD
BPSKを用いることにより、信頼性の高い効率のよい
通信を実現する。一方、ヘッダ部101については受信
側で復調できるように変調方式は固定とし、送信側でヘ
ッダ部101内にペイロード部102にどの変復調方式
を用いているか情報を含め(図示せず)、受信側ではそ
の情報に基づいてペイロード部102を復調する。な
お、ヘッダ部101は、ノイズ等が多い場合でもエラー
とならないようエラー訂正処理を強化しておく。
ーム構造を用いた、本発明に係る通信装置の実施の形態
1における動作について説明する。
信装置1aと受信側電力線搬送通信装置1bとの間のデ
ータのやり取りを示すシーケンス図である。図1及び図
4を用いて、電力線搬送通信装置1a,1bの動作の概
要について説明する。
DQPSKで変調してデータフレームを送信する(シー
ケンスNo.1、SEND−1)。受信側電力線搬送通
信装置1bは、正しいデータフレームを受信すると、確
認フレームを、受信したデータフレームと同じDQPS
Kで変調して、送信側電力線搬送通信装置1aに送り返
す(シーケンスNo.2、ACK−1)。送信側電力線
搬送通信装置1aは、確認フレームを受信することで、
送信が完了したことを確認する。
信したデータフレームが正しく受信側に届かないことが
ある(シーケンスNo.3、SEND−2)。この場
合、受信側電力線搬送通信装置1bから確認フレームは
返って来ない。このため、送信側電力線搬送通信装置1
aは、一定時間確認フレームが返って来ない場合、送信
が完了しなかったことを認識する。
完了しなかったことを認識すると、今度はDBPSKで
変調してデータフレームを再送する(シーケンスNo.
4、RESEND−2)。受信側電力線搬送通信装置1
bは、正しいデータフレームを受信すると、確認フレー
ムを、受信したデータフレームと同じDBPSKで変調
して、送信側電力線搬送通信装置1aに送り返す(シー
ケンスNo.5、ACK−2)。
新たなデータフレームの送信を行う場合、DQPSKで
変調して送信し(シーケンスNo.6、SEND−
3)、受信側電力線搬送通信装置1bは、正しく受信す
ると確認フレームをDQPSKで変調して送り返す(シ
ーケンスナンバーNo.7、ACK−3)。
1aの動作を示すフローチャートである。図1及び図5
を用いて以下に送信側の詳細な動作について説明する。
があると、データ処理部61は送信するデータを変調部
64に渡し、変調部64はDQPSKで変調し、D/A
5及び電力線結合回路3を経由してデータを受信側電力
線搬送通信装置1bに送信する(ステップS101)。
この際、データ処理部61は、ヘッダ部101内にペイ
ロード部102をDQPSKで変調したことを示す情報
を含めておく。
したか否かを確認する(ステップS102)。上述のよ
うに、送信が完了したか否かの確認は、例えば受信側電
力線搬送通信装置1bからの確認フレームの受信により
行う。電力線結合回路3は確認フレームを受信するとA
/D4に渡し、A/D4は受信した確認フレームをアナ
ログ信号からデジタル信号に変換し、復調部65に渡
す。復調部65は確認フレームのヘッダ部101をDQ
PSKで復調し、復調方式認識部66に渡す。復調方式
認識部66は、復調されたヘッダ部101を参照し、ペ
イロード部102がDQPSKで変調されていることを
認識する。復調方式認識部66は、復調部65に対して
ペイロード部102をDQPSKで復調するよう指示
し、復調部65はペイロード部65をDQPSKで復調
する。復調部65は復調した確認フレームのヘッダ部1
01及びペイロード部102をデータ処理部61に渡
す。データ処理部61は、アプリケーションに渡す等に
より、確認フレームを受信したことを認識し、それを送
信完了確認部62に通知する。確認フレーム受信の通知
を受けた送信完了確認部62は、送信が完了したことを
認識し(ステップS102でYes)、処理を終了す
る。
タイマー及び再送回数カウンタを内蔵し、送信を行って
から一定時間経過しても、データ処理部61より確認フ
レーム受信の通知を受けない場合、送信が完了しなかっ
たと認識し(ステップS102でNo)、再送回数カウ
ンタ値が所定回数以下であるか否かを確認する(ステッ
プS103)。再送回数カウンタ値が所定の回数を越え
ている場合(ステップS103でNo)、送信完了確認
部62は、データ処理部61に対してエラーとして処理
し(ステップS104)、処理を終了する。
以下である場合(ステップS103でYes)、送信完
了確認部62は、再送回数カウンタのカウンタ値を+1
し(ステップS105)、変調方式指示部63に送信が
完了しなかったことを通知する。この通知を受けた変調
方式指示部63は、変調方式をDBPSKに変更するよ
う変調部64に指示する。この指示を受けた変調部64
は、再送すべきデータをDBPSKで変調し、D/A5
及び電力線結合回路3を経由して受信側電力線搬送通信
装置1bに再送する(ステップS106)。
詳細な動作について説明する。図6は、図1に示した電
力線搬送通信装置1bの動作を示すフローチャートであ
り、図1及び図6を用いて受信側の詳細な動作を説明す
る。
aからのデータフレームを受信するとA/D4に渡し、
A/D4は受信したデータフレームをアナログ信号から
デジタル信号に変換し、復調部65に渡す。復調部65
はデータフレームのヘッダ部101をDQPSKで復調
し、復調方式認識部66に渡す(ステップS201)。
復調方式認識部66は、復調されたヘッダ部101を参
照し、ペイロード部102がDQPSK、DBPSKの
どちらで変調されているかを認識する(ステップS20
2)。
れている場合(ステップS203でYes)、復調方式
認識部66は、復調部65に対してペイロード部102
をDQPSKで復調するよう指示し、復調部65はペイ
ロード部102をDQPSKで復調する(ステップS2
04)。復調部65は復調した確認フレームのヘッダ部
101及びペイロード部102をデータ処理部61に渡
す。データ処理部61は、アプリケーションに渡す等に
より、データフレームを受信したことを認識し、確認フ
レームを変調部64に渡し、変調部64はDQPSKで
変調し、D/A5及び電力線結合回路3を経由して確認
フレームを送信側電力線搬送通信装置1aに送信する
(ステップS205)。
変調されている場合(ステップ203でNo)、復調方
式認識部66は、復調部65に対してペイロード部10
2をDBPSKで復調するよう指示し、復調部65はペ
イロード部102をDBPSKで復調する(ステップS
206)。復調部65は復調した確認フレームのヘッダ
部101及びペイロード部102をデータ処理部61に
渡す。データ処理部61は、アプリケーションに渡す等
により、再送フレームを受信したことを認識し、変調方
式指示部63に変調方式をDBPSKに変更するよう指
示するとともに、確認フレームを変調部64に渡す。変
調方式変更の指示を受けた変調部64は、確認フレーム
をDBPSKで変調し、D/A5及び電力線結合回路3
を経由して送信側電力線搬送通信装置1aに送信する
(ステップS207)。
いDQPSKで変調してデータを送信し、一定時間確認
フレームを受信しない場合、送信が完了しなかったこと
を認識し、変調方式をノイズ耐性の強いDBPSKに変
更して再送は常にDBPSKで変調して送信することに
より、伝送路の状態に応じて伝送速度とノイズ耐性の異
なる変復調方式を切り替えて送信を行うため、伝送路の
擾乱に強く、伝送路の状態に応じた信頼性の高い、効率
のよい通信を実現することができる。
してDQPSK及びDBPSKを用いた場合について説
明したが、伝送速度の速い変復調方式とノイズ耐性の強
い変復調方式とを切り替えて用いればこれに限られず、
D8PSK及びDQPSK、D8PSK及びDBPS
K、あるいはQAM(Quadrature Ampl
itude Modulation)等、他の変復調方
式を用いても同様の効果を得ることができる。また、ヘ
ッダ部101の変復調方式は一定であればDQPSKに
限られず、D8PSK等他の変復調方式を用いても同様
の効果を得ることができる。
搬送通信装置1aで確認フレームを一定時間内に受信す
るか否かで伝送路の状態を検出しているが、伝送路状態
が検出できればこれに限られず、伝送路状態検出器を本
通信装置と別に備え、この伝送路状態検出器の検出結果
に基づいて変調方式を変更するようにしても同様の効果
を得ることができる。また、受信側電力線搬送通信装置
1bがエラーの発生したデータフレームを受信した場
合、エラーフレームを送信し、送信側電力線搬送通信装
置1aがこのエラーフレームを受信してエラーを認識す
ることにより、伝送路の状態を検出するようにしても同
様の効果を得ることができる。
1の変復調方式はDQPSK固定とした場合について説
明したが、変復調方式が固定であればこれに限られず、
DBPSK固定、D8PSK固定等としても同様の効果
を得ることができる。
によって変復調方式を切り替える場合のみを説明した
が、本発明と従来技術とを組み合せ、例えば、従来技術
の予備のキャリアに変更しても通信性能が改善されない
場合に、本発明の変復調方式の切り替えを行ったり、従
来技術の予備のキャリアに変更すると同時に、本発明の
変復調方式の切り替えも行う等により、複数のキャリア
を更に信頼性の高い効率のよい通信を実現することがで
きる。
信が完了しなかったことを認識したらすぐ変復調方式を
DBPSKに変更して再送する場合について説明した
が、本実施の形態2では、再送回数に2つの閾値を設
け、再送回数が第一の閾値以下ならDQPSKで再送
し、第一の閾値以上第二の閾値以下ならDBPSKで再
送し、第二の閾値以上ならエラーとして処理する場合に
ついて説明する。
1aの本実施の形態2における動作を示すフローチャー
トである。図7において図5と同様のステップ番号がつ
いている部分は実施の形態1と同様のため、詳細な説明
は省略する。
があると、送信するデータをDQPSKで変調し、受信
側電力線搬送通信装置1bに送信し(ステップS10
1)、送信完了確認部62が、送信が完了したか否かを
確認する(ステップS102)。送信が完了しなかった
と認識した場合(ステップS102でNo)、送信完了
確認部62は、再送回数カウンタ値が第一の閾値以下で
あるか否かを確認する(ステップS301)。再送回数
が第一の閾値以下である場合(ステップS301でYe
s)、送信完了確認部62は、データ処理部61に再送
するよう指示するとともに、再送回数カウンタのカウン
タ値を+1する(ステップS302)。データ処理部6
1は再送すべきデータを変調部64に渡し、変調部64
は、再送すべきデータをDQPSKで変調し、D/A5
及び電力線結合回路3を経由して受信側電力線搬送通信
装置1bに再送する(ステップS303)。
(ステップS301でNo)、送信完了確認部62は、
再送回数が第二の閾値以下であるか否かを確認する(ス
テップS304)。再送回数が第二の閾値を越えている
場合(ステップS304でNo)、送信完了確認部62
は、データ処理部61に対してエラーとして処理し(ス
テップS104)、処理を終了する。
テップS304でYes)、送信完了確認部62は、再
送回数カウンタのカウンタ値を+1し(ステップS10
5)、変調方式指示部63は、変調方式をDBPSKに
変更するよう変調部64に指示し、変調部64は、再送
すべきデータをDBPSKで変調し、D/A5及び電力
線結合回路3を経由して受信側電力線搬送通信装置1b
に再送する(ステップS106)。
値を設け、再送回数が第一の閾値以下なら伝送速度の速
いDQPSKで再送し、第一の閾値以上第二の閾値以下
ならノイズ耐性の強いDBPSKで再送し、第二の閾値
以上ならエラーとして処理することにより、変復調方式
の切り替えをより細かく行うことができ、システムに対
応した、より信頼性が高く効率のよい通信を実現するこ
とができる。
信が完了したか否かに従って、DQPSKとDBPSK
という2つの変復調方式を切り替えて送信する場合につ
いて説明したが、本実施の形態3では、3つ以上の変復
調方式を切り替えて送信する場合について説明する。
態3における機能構成図である。図8において、67は
現在の変調方式を記憶しておく変調方式記憶部、68は
変調方式記憶部67に記憶する変調方式を変更する変調
方式変更部である。その他、図1と同様の番号を付した
構成については実施の形態1と同様のため、説明を省略
する。
部67、変調方式変更部68が変調方式決定手段に対応
する。
の動作を示すフローチャートである。図8及び図9を用
いて以下に送信側の動作について説明する。受信側の動
作については実施の形態1と同様であるため、説明を省
略する。
があると、データ処理部61は送信するデータを変調部
64に渡すとともに、変調方式指示部63に指示を出
し、変調方式指示部63は変調方式記憶部67に記憶さ
れた変調方式を確認する(ステップS401)。変調方
式指示部63はこの確認した変調方式で変調するよう変
調部64に指示する。変調部64は送信するデータを変
調方式指示部63により指示された変調方式で変調し、
D/A5及び電力線結合回路3を経由してデータを受信
側電力線搬送通信装置1bに送信する(ステップS40
2)。この際、データ処理部61は、ヘッダ部101内
にペイロード部102を変調した変調方式を示す情報を
含めておく。
したか否かを確認する(ステップS403)。確認の動
作は上記実施の形態1と同様のため、説明は省略する。
送信完了確認部62が送信完了したことを認識した場合
(ステップS403でYes)、変調方式変更部68は
変調方式記憶部67を参照し、より伝送速度の速い変調
方式はあるか否かを確認する(ステップS404)。よ
り伝送速度の速い変調方式がなければ(ステップS40
4でNo)、そのまま処理を終了し、より伝送速度の速
い変調方式があれば(ステップS404でYes)、変
調方式変更部68は、変調方式記憶部67に記憶する変
調方式をより伝送速度の速い変調方式に変更し(ステッ
プS405)、処理を終了する。
と認識した場合(ステップS403でNo)、再送回数
カウンタ値が所定回数以下であるか否かを確認する(ス
テップS406)。再送回数カウンタ値が所定回数を越
えている場合(ステップS406でNo)、送信完了確
認部62は、データ処理部61に対してエラーとして処
理し(ステップS407)、処理を終了する。
以下である場合(ステップS406でYes)、送信完
了確認部62は、再送回数カウンタのカウンタ値を+1
し(ステップS408)、変調方式変更部68は、変調
方式記憶部67を参照し、よりノイズ耐性の強い変調方
式はあるか否かを確認する(ステップS409)。より
ノイズ耐性の強い変調方式がなければ(ステップS40
9でNo)、変調方式指示部63は変調方式記憶部67
に記憶された変調方式を確認し(ステップS411)、
変調方式指示部63はこの確認した変調方式で変調する
よう変調部64に指示し、変調部64は再送するデータ
を変調方式指示部63により指示された変調方式で変調
し、D/A5及び電力線結合回路3を経由してデータを
受信側電力線搬送通信装置1bに再送する(ステップS
412)。
(ステップS409でYes)、変調方式変更部68
は、変調方式記憶部67に記憶する変調方式をよりノイ
ズ耐性の強い変調方式に変更し(ステップS410)、
変調方式指示部63は変調方式記憶部67に記憶された
変調方式を確認し(ステップS411)、変調方式指示
部63はこの確認した変調方式で変調するよう変調部6
4に指示し、変調部64は再送するデータを変調方式指
示部63により指示された変調方式で変調し、D/A5
及び電力線結合回路3を経由してデータを受信側電力線
搬送通信装置1bに再送する(ステップS412)。
PSK、DQPSK、DBPSKを切り替えて送信し、
最初は変調方式記憶部67にD8PSKが記憶されてい
るものとし、再送回数の所定値は2であるとする。アプ
リケーション等からデータの送信要求があり送信を行う
場合、変調方式記憶部67に記憶された変調方式はD8
PSKであるため、変調方式指示部63はD8PSKで
変調するよう変調部64に指示する。変調部64は送信
するデータをD8PSKで変調し、D/A5及び電力線
結合回路3を経由してデータを受信側電力線搬送通信装
置1bに送信する。
ことを認識した場合、変調方式変更部68は変調方式記
憶部67を参照し、より伝送速度の速い変調方式はある
か否かを確認するが、D8PSKより伝送速度の速い変
調方式がないため、そのまま処理を終了する。
かったと認識した場合、再送回数カウンタ値が所定回数
の2以下であるか否かを確認するが、再送回数カウンタ
値が0であるため、送信完了確認部62は、再送回数カ
ウンタのカウンタ値を+1した1とする。そして、変調
方式変更部68は、変調方式記憶部67を参照し、より
ノイズ耐性の強い変調方式があるか否かを確認し、より
ノイズ耐性の強いDQPSKがあるため、変調方式変更
部68は、変調方式記憶部67に記憶する変調方式をD
QPSKに変更し、変調部64は再送するデータをDQ
PSKで変調し、D/A5及び電力線結合回路3を経由
してデータを受信側電力線搬送通信装置1bに再送す
る。
を認識した場合、変調方式変更部68がより伝送速度の
速い変調方式があるか否かを確認し、確認した結果D8
PSKがあるため、変調方式変更部68は変調方式記憶
部67に記憶する変調方式をD8PSKに変更し、処理
を終了する。
たと認識した場合、再送回数カウンタ値が所定回数の2
以下であるか否かを確認するが、再送回数カウンタ値が
1であるため、送信完了確認部62は、再送回数カウン
タのカウンタ値を+1した2とする。そして、変調方式
変更部68は、変調方式記憶部67を参照し、よりノイ
ズ耐性の強い変調方式があるか否かを確認し、よりノイ
ズ耐性の強いDBPSKがあるため、変調方式変更部6
8は、変調方式記憶部67に記憶する変調方式をDBP
SKに変更し、変調部64は再送するデータをDBPS
Kで変調し、D/A5及び電力線結合回路3を経由して
データを受信側電力線搬送通信装置1bに再送する。
了しなかったと認識した場合、再送回数カウンタ値が所
定回数の2以下であるか否かを確認するが、再送回数カ
ウンタ値が2であるため、送信完了確認部62は、再送
回数カウンタのカウンタ値を+1した3とする。そし
て、変調方式変更部68は、変調方式記憶部67を参照
し、よりノイズ耐性の強い変調方式があるか否かを確認
するが、よりノイズ耐性の強い変調方式がないため、変
調方式記憶部67に記憶する変調方式はDBPSKのま
まとし、変調部64は再送するデータをDBPSKで変
調し、D/A5及び電力線結合回路3を経由してデータ
を受信側電力線搬送通信装置1bに再送する。
了しなかったと認識した場合、再送回数カウンタ値が所
定回数の2以下であるか否かを確認すると、再送回数カ
ウンタ値が3であるため、送信完了確認部62は、デー
タ処理部61に対してエラーとして処理して終了する。
り伝送速度の速い変調方式があれば、より伝送速度の速
い変調方式に変更して次の送信を行い、送信が完了せ
ず、よりノイズ耐性の強い変調方式があれば、よりノイ
ズ耐性の強い変調方式に変更して再送を行うことによ
り、変復調方式の切り替えをより細かく行うことがで
き、システムに対応した、より信頼性が高く効率のよい
通信を実現することができる。
態1と同様に、送信が完了しなかったことを認識したら
すぐ変復調方式を変更して再送する場合について説明し
たが、上記実施の形態2と同様に、再送回数に2つの閾
値を設け、再送回数が第一の閾値以下なら変調方式を変
更せずに再送し、第一の閾値以上第二の閾値以下なら変
調方式を変更して再送し、第二の閾値以上ならエラーと
して処理することにより、更に変復調方式の切り替えを
より細かく行うことができ、システムに対応した、より
信頼性が高く効率のよい通信を実現することができる。
線搬送通信装置は、電力線に重畳させるデータを周波数
軸上の複数キャリアに割り当てて変調し、送信する電力
線搬送通信装置において、電力線の伝送路状態を検出す
る伝送路状態検出手段と、前記伝送路状態検出手段によ
る検出結果に基づいて、複数の変調方式のうち送信する
データの変調方式を決定する変調方式決定手段と、前記
変調方式決定手段により決定した変調方式で上記複数の
キャリアに割り当てられたデータを変調する変調手段と
を備えることにより、伝送路の状態に応じて異なる変復
調方式を切り替えて送信を行うため、伝送路の状態に応
じた信頼性の高い、効率のよい通信を実現することがで
きる。
たデータが通信先通信装置において正しく受信されたか
否かを示す当該通信先通信装置からの確認データを認識
して伝送路の状態を検出することにより、簡単な構成で
伝送路の状態を検出でき、伝送路の状態に応じた信頼性
の高い、効率のよい通信を実現することができる。
数カウンタを備え、かつ再送カウンタ値の第一の閾値と
第二の閾値とを備え、前記変調手段は、高速伝送に適し
た変調方式と、耐ノイズに適した変調方式とを切り替え
て変調し、前記変調方式決定手段は、前記再送回数カウ
ンタ値が第一の閾値以下の場合、高速伝送に適した変調
方式に決定し、前記再送回数カウンタ値が第一の閾値以
上第二の閾値以下の場合、耐ノイズに適した変調方式に
決定することにより、変復調方式の切り替えをより細か
く行うことができ、システムに対応した、より信頼性が
高く効率のよい通信を実現することができる。
速伝送に適した変調方式と、1または複数の耐ノイズに
適した変調方式とを切り替えて変調するとともに、前記
変調方式決定手段は、前記伝送路状態検出手段が正しく
受信されたと認識した場合、より高速伝送に適した変調
方式に決定し、前記伝送路状態検出手段が正しく受信さ
れなかったと認識した場合、より耐ノイズに適した変調
方式に決定することにより、更に変復調方式の切り替え
をより細かく行うことができ、システムに対応した、よ
り信頼性が高く効率のよい通信を実現することができ
る。
る機能構成図
を示す説明図
フレーム構造を示す説明図
示すシーケンス図
る送信側の動作を示すフローチャート
る受信側の動作を示すフローチャート
る送信側の動作を示すフローチャート
る機能構成図
る送信側の動作を示すフローチャート
Claims (5)
- 【請求項1】 電力線に重畳させるデータを周波数軸上
の複数キャリアに割り当てて変調し、送信する電力線搬
送通信装置において、 電力線の伝送路状態を検出する伝送路状態検出手段と、 前記伝送路状態検出手段による検出結果に基づいて、複
数の変調方式のうち送信するデータの変調方式を決定す
る変調方式決定手段と、 前記変調方式決定手段により決定した変調方式で上記複
数のキャリアに割り当てられたデータを変調する変調手
段とを備えたことを特徴とする電力線搬送通信装置。 - 【請求項2】 前記伝送路状態検出手段は、送信したデ
ータが通信先通信装置において正しく受信されたか否か
を示す当該通信先通信装置からの確認データを認識して
伝送路の状態を検出することを特徴とする請求項1記載
の電力線搬送通信装置。 - 【請求項3】 前記伝送路状態検出手段は、再送回数カ
ウンタを備え、かつ再送カウンタ値の第一の閾値と第二
の閾値とを備え、 前記変調手段は、高速伝送に適した変調方式と、耐ノイ
ズに適した変調方式とを切り替えて変調し、 前記変調方式決定手段は、前記再送回数カウンタ値が第
一の閾値以下の場合、高速伝送に適した変調方式に決定
し、前記再送回数カウンタ値が第一の閾値以上第二の閾
値以下の場合、耐ノイズに適した変調方式に決定するこ
とを特徴とする請求項2記載の電力線搬送通信装置。 - 【請求項4】 前記変調手段は、1または複数の高速伝
送に適した変調方式と、1または複数の耐ノイズに適し
た変調方式とを切り替えて変調するとともに、 前記変調方式決定手段は、前記伝送路状態検出手段が正
しく受信されたと認識した場合、より高速伝送に適した
変調方式に決定し、前記伝送路状態検出手段が正しく受
信されなかったと認識した場合、より耐ノイズに適した
変調方式に決定することを特徴とする請求項2記載の電
力線搬送通信装置。 - 【請求項5】 電力線に重畳させるデータを周波数軸上
の複数キャリアに割り当てて変調し、送信する電力線搬
送通信方法において、 電力線の伝送路状態を検出し、 前記検出結果に基づいて、複数の変調方式のうち送信す
るデータの変調方式を決定し、 前記決定した変調方式で送信するデータを変調すること
を特徴とする電力線搬送通信方法。
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